皇室 Our Imperial Family やんごとなき。
皇室 Our Imperial Family やんごとなき。
人間蒸発 [DVD] つくりものと真実に境界はあるのか

核開発をめぐる問題でアメリカとイランの国家間の緊張が高まり、今にも戦争が勃発するのではないかとにわかに騒がしくなっている中東情勢。外務省のHPでは、イラク及びアフガニスタンとの国境付近など一部地域への退避勧告や渡航延期が出されているが、はたしてイランの現状はどうなっているのか。
まず訪れたのは、首都テヘラン。4,000m級の山々が連なるアルボルズ山脈のふもとに位置し、今の時期は日本とよく似た気候だが、冬季の最低気温は氷点下になることもある。テヘランは、旅行者の間ではこれといって見所のない場所として有名だが、人口680万人を超える人々が暮らす大都会だ。

意外にもテヘランには親日家が多く、歩いているだけで1日100人ぐらいのイラン人からうれしそうに声をかけられる。「日本から来た」と言うと、目を輝かせながら「ウェルカム トゥ イラン!」と迎え入れ、中には車を運転しながら「ジャポーン!」と叫び、走り去ったかと思いきや、バックをしてわざわざ戻ってくる人までおり、かなり好意的な様子。

テヘランで出会った軍人。
治安はよく、夜でも出歩く人は多い。だが、不思議だったのは、迷彩柄の軍服を着た軍人がやたらと多かったこと。別に銃を持って警備しているわけでもなく、ただ、軍服のまま街をふらふらと私用で歩いているだけなのだが、テヘランを始め、イラン各地の街中をこうした軍人がうろついている。一体、なんだってこんなに多いのか、これはアメリカに対抗してなのか。疑問に思い、出会った軍人に直接聞いてみるとこんな答えが返ってきた。
「別にアメリカだけじゃないよ。イランの周りは、イラクとか、アフガニスタンとか、敵だらけだからね」

イランの国旗。緑はイスラームのシンボルカラーで白は平和、赤は勇気を表す。
地図を広げてみれば、なるほど確かに少し危険な香りのする国が多い。ちなみに、出会った軍人などに聞いた話によれば、軍人の給料は、1カ月100ドルから400ドル程度。イランでの平均的な1日の稼ぎは10ドルから20ドルのようなので、100ドルは安すぎる気がするが、ほかの職業とそれほど給料は変わらない。ただ、職業によって、日本と同じように住宅手当や食事も出るようなので、軍人の場合、優遇されている可能性は高い。

バンダルアッバースの船着場。
この先には、アフリカ大陸のオマーンがある。
そもそも、イランがイスラーム国家になったのは1979年のこと。イラン宗教界の指導者だったエマーム・ホメイニーがイランの最高指導者に就任してからなので、意外と最近の話だ。それ以前はアメリカとも友好的な関係にあり、今ではとても考えられないが、女性は自由にミニスカートをはくことができたそうだ。
30代後半のイラン人男性に当時の話を聞いてみると、「ある日、突然、母親がスカーフをつけ、スカートをはかなくなってしまった」と、子どものころの記憶を語ってくれた。
それゆえ、イランの行く末を変えたエマーム・ホメイニーは、イランでは誰もが知る最重要人物。イランで使用されている5万リアル、2万リアル、1万リアルなどの紙幣にも載っている。都市部では彼を嫌う人が多く、顔をしかめて「ベシベシ」とお札を叩く人がたまにいたので、私も冗談でタクシーのおじちゃん相手にマネをして叩いてみると、『分かっているじゃないか!』と満足そうな表情を浮かべていた。

ホメイニーが載っているイランの紙幣、イラン・リアル。イランでは、
クレジットカードもトラベラーズチェックも使えない。
ドルを中心とした現金を両替する。
それにしても、旅行中に出会ったイラン人に話を聞く限り、現大統領の支持率は低い。
そのもっとも大きな理由のひとつが規制の厳しさだ。とくにネットの規制は激しくFacebookやTwitter、YouTubeはもちろん、Yahoo!やGoogleのトップページすら開かず、メールのチェックができないこともあり旅行中は非常に困った。そもそも、ネットの接続も悪くつながらないことも多いが、その一方で、時々なぜかFacebookが見られるようになる"幻の2時間"があらわれるので、それに対して旅行者は一喜一憂するという感じだった。

ネットカフェ。イランでは、「カフェネット」「コーヒーネット」
などと呼ばれている。

ネットカフェの店内。ここにも軍人。
もっとも、イラン人もパソコン持ちの旅行者も、多くの人はフィルター解除のソフトを持っており、自分の見たいサイトのアドレスを入れる自由に見ることができる裏テクをいくつも編み出していた。
だが、「ウォールストリートジャーナル日本版」の1月6日付けの記事(http://jp.wsj.com/World/Europe/node_371090)によれば、イランではインターネットの規制をさらに強化するとのことで、ネットカフェでは「15日以内に監視カメラの設置と、顧客の詳細な個人情報の収集、ユーザーのオンライン履歴を文書で記録するよう求める規制を導入」するなど、また一段と厳しくなるようだ。また今後、独自のインターネット回線のサイトしか使えないようにして外部の情報を一切遮断するという話もあり、インターネットに対して、神経質なまでに警戒を高めている。
この国は、外国人に対しても飲酒やポルノ雑誌等の持ち込み禁止に加え、女性には、頭のスカーフとお尻の隠れる上着の着用を義務づけるなど、「超」のつくほどイスラームの戒律が厳しい。
とくに女性が嫌がっているのが服装。これは法律で決められているので、私も旅行中はスカーフを着用し、お尻が隠れる服を着ていた。初めのうちはコスプレ感覚で楽しんでいたが、2週間が経ったころ、あまりにもずっとスカーフを着けているので、首がかゆくなってきてしまった。

旅行中の格好。大体いつもこんな感じ。スカートは基本ダメだが、怒られず。
レギンスも問題なかったが、スカーフは取ると怒られる。
イラン南部、現在は封鎖問題でゆれるホルムズ海峡に面するバンダルアッバースという港町は半袖でも過ごせるほど暑く、長袖を着ていることがバカらしくなるし、スカーフもつけていられない。そこで、スカーフを取って歩いていると、すぐさま「スカーフが取れてるよ」といろんな人から笑顔で注意されるので、渋々かぶらざるを得なくなってしまった。
今の若い女の子はみな、スカーフを取ってオシャレをしたいと思っている。

イランの女子高校生。肌を露出しない制服姿。
田舎ではみんなきっちりとつけているが、都市部ではずり落ちる寸前までスカーフを下げていたりする子も多い。まるで、中学生が学校の校則に逆らっているような感じで、なんだか微笑ましい。

スカーフの中。オシャレな人は、スカーフの形がキマっている。
どうやら"盛り"が重要らしく、巨大なリボンかクリップを使いカサ増し。
だが、スカーフ巻き初心者としては、決してスカーフが落ちないという点には感心。彼女たちのスカーフは常に一定の位置でキープされている。私の場合、後頭部に丸みのない"絶壁"なため、気がつけばスポッと頭から外れてしまうのでよく手で押さえたりしていたのだが、それを仲良くなった大学生の女の子たちの前でやっていたら、
「押さえなくったっていいのよ! 気にしないで。取っちゃえばいいのよっ、こんなもの」
と、ひとりが道端で自分のスカーフを取ってしまい、一緒にいた子たちは大ウケ。日本にもいそうなイマドキの女の子なのだ。

スカーフをマフラー風にするのがオシャレ?
日本でいうところのギャル系か。
そもそも、ムスリム(イスラム教徒)が露出NGの理由は、男性を欲情させないため。前述の大学生とは別に、電車の中でイラン人の若い子と話していると、「肌を見せないことで女性は守られているのよ」と、おばちゃんにゆるやかにお叱りを受けたこともあったが、オシャレをしたいという願望は万国共通だ。
イラン人はみな自分たちが住んでいる町は大好きだが、イランという国や政治は大嫌い。国の政治の暴走にはもはやあきらめモードなのか、「自分たちの手で変えてやる!」というような心意気の人はおらず、「この国はダメだね」と言う人ばかり。
イランのパスポートは激薄で出入国のスタンプを押すページが2、3ページしかない。これは、最初から「国外に出るな」という設定で作られているように思えてならない。だがこの国は、いつ国民に"見切られて"国外に出ていかれてもおかしくはない。
(後編に続く/取材・文・写真=上浦未来)

中田前市長の"実績"についても、
「まやかしだ」と一刀両断の太田市議。
■前編はこちらから
自身のスキャンダル報道の真相と地方政治の実態を記した前横浜市長・中田宏氏の著書『政治家の殺し方』(幻冬舎刊)。市長在任中から中田氏を追及してきた太田正孝市議は、同書の内容について「すべてがゴマカシ」と憤る。前編ではスキャンダル報道の"本当の真相"について語ったが、後編に当たる今回は虚飾に彩られた疑惑まみれの中田市政の実相を明らかにする。
――中田氏は、横浜市長時代に行革で約1兆円もの負債と市職員6,000人の削減を実現したと同書の中で触れていますし、自身も至るところで吹聴しています。今回、大阪市の区政改革のまとめ役に就任するのも、そうした実績を橋下市長が評価してのことだと思うのですが......。
太田 市職員6,000人の削減といっても、定年退職などに伴う自然減と、多くは外郭団体に職員を移しただけで実態は何も変わっていない。別に行革の成果でもなんでもありませんよ。横浜市の借金を1兆円減らしたというのも、そこには"カラクリ"があるんです。
――そのカラクリというのは?
太田 中田氏がいう「1兆円」とは、市債残高で約4,400億円、横浜市建築助成公社の借入金残高で約3,400億円、横浜市土地開発公社の借入金残高で約1,200億円などをそれぞれ減らしたといったようなことを指しているのでしょうが、これが大きなまやかし。公社関係の借入金は中田氏が減らしたわけではないし、これらの借入金は本来、横浜市の負債にカウントすべきものではないんです。
――どういうことでしょうか?
太田 横浜市土地開発公社の主な業務は市営の駐車場の管理運営などのほかに、住宅の建築・取得のために横浜市民へ融資を行うことなんですが、要は同公社が金融機関からお金を借りて市民に住宅資金を融資しているわけですよ。つまり、"銀行からの借入金=市民への貸出"だから、純粋な負債ではないわけです。同公社の借入金残高が約3,400億円減ったというのも、それは市民が普通に同公社へ返済しただけのこと。別に中田氏の行革の成果ではありません(笑)。横浜市土地開発公社の借入金にしても土地を購入するためのもので、資産として土地が残っているわけだから、こういうのは負債にはカウントしないんですよ。
――なるほど、ということは中田氏が純粋に減らした負債というのは市債残高分の約4,400億円なわけですね。
太田 そこも微妙で、実は横浜市には中田市長時代に作った約1,000億円もの"隠れ借金"とも言うべき負債があるんです。
――自治体が市債を発行しないで借金なんてできるんですか?
太田 ところができるんです。たとえば、横浜市が施設を建てるといったようなとき、通常は市債を発行して資金を調達するのですが、「PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)」という手法を使えば、市債を発行せずに施設を建てることが可能なんです。つまり、市債を発行しないので、見かけ上は横浜市の借金がないことになるんです。
――PFIというのは、どういう手法なんですか?
太田 施設の整備から資金調達、サービス提供までを民間業者に委ねて、その代償として自治体は"施設提供サービス購入費"を民間業者に支払うという手法です。正しく行われれば自治体にとってコスト削減にもなるし、民間の力を最大限に活用できるのですが、横浜市の場合は極めて不健全な形で行われてきました。というのも、民間業者がノンバンクなどから高金利の資金を調達して建てた施設を横浜市が借り入れるという形を取っていたんです。
――つまり、結局は横浜市がその高金利を負担しているというわけですね。そうしたノンバンクの金利は市債の金利より当然高いわけですから、起債による借金よりも市の財政を圧迫しますよね。
太田 そういうこと。バランスシート上の借金を減らすために、中田市長時代の横浜市はこんなインチキをやっていたわけです。実態はただの"粉飾決算"ですよ。そう考えると、中田市長時代に減った借金なんて3,000億円程度。それも、「受益者負担」だとかいって以前は無料だった公会堂などの使用に料金を課したり、税収をアップさせたりと別の形で市民からカネを巻き上げていますから、中田氏が称する行革とやらで減らした借金なんてもっと少ないでしょう。
――じゃあ、橋下市長は中田氏のそうした"まやかしの実績"にダマされちゃったわけですね。
太田 彼は"人たらしの名人"ですからね。横浜の大物財界人から聞いた話なのですが、その財界人と寿司屋で同席した際、中田氏が上着を脱がないのでその財界人が促したところ「私は●さん(財界人のこと)が上着を脱ぐまでは脱ぎません」といったようなことを中田氏は言うんだそうです。その財界人はいたく感激して中田氏を支援するようになったそうで、そんなことぐらいで中田氏を支援するのもどうかと思うけど(笑)、ことほど左様に中田氏は人に取り入るのが上手いわけです。しかし、「開国博Y150」の大失敗でいよいよゴマカシがきかなくなって、任期途中で逃げ出しちゃったわけですよ。
――25億円もの大赤字を出したY150の大失敗は、どう取り繕っても申し開きができないですもんね。
太田 市議会が参考人招致を求めても、多忙を理由に逃げ回っていますからね。こんな本を書く暇があったら、まずは議会へ出て横浜市民にきちんと説明するべきでしょう。それに中田氏が市長を辞めても、彼が残した"負の遺産"は今でも横浜にダメージを与え続けているんです。
――どういうことでしょうか?
太田 中田氏は市長時代、自分と親密だった企業や個人にさまざまな便宜供与を図っているんです。たとえば横浜の観光名所の1つであるマリンタワー、あれは横浜市からの委託で地元の不動産会社が管理運営を行って月々のテナント料を横浜市に支払っているのですが、いくらだと思いますか?
――マリンタワーの展望台だけでも年間収入は約2億円だそうですから、月に支払うテナント料も相当なものなのでしょうね。ほかにもレストランやショップがあるわけだから......。
太田 ところがたったの240万円。マリンタワーのテナント料を設定するに当たっては専門家が鑑定したそうなんですが、横浜市の観光に活用されるスペースについては基本的にタダという訳のわからないルールをデッチ上げて格安のテナント料にしちゃったんですよ。2億円も収益を上げている展望台部分のテナント料がタダですからね。事業者の選定についても露骨な"出来レース"だったし、あり得ませんよ!
――そこまで便宜を図ったということは、その不動産会社から中田氏へ対してなんらかの見返りがあったということですよね。
太田 その不動産会社から中田氏へ数百万円の献金があったことが確認されていますが、実態はそんなものじゃきかないと思いますよ。それと市役所の駐車場ですが、なぜか民間業者が管理運営しています。
――ああ、あれ、市役所の駐車場というのは行政財産なのに、なぜ民間がやっているのか不思議に思っていたんですよ。
太田 民間に委託したほうがコストを削減できるというのが横浜市の言い分ですけどね。あの駐車場は市役所に用がある人は1時間無料なんですが、それ以外のクルマの駐車も認めて駐車料金を取っているわけです。土日なんて市役所が休みだから、バンバン駐車料金が入ってきて業者は大儲け(笑)。あまり感心できるやり方ではないにせよ、それでも業者から委託費が入れば財政の厳しい横浜市にとっては少しでもプラスになるのかなと思っていたのですが、実は横浜市は業者から委託費を取っていない。つまり、業者にタダで市役所の駐車場を貸して商売をやらせているんです。
――えっ、じゃあ横浜市にとって何のメリットもないじゃないですか!?
太田 だから、これも中田氏が市長時代に行った露骨な便宜供与なんです。こうしたケースは他にもあって、彼が市長を辞めた後も契約上の縛りがあるので今でも続いているんです。結局、中田氏が市長時代にやったことなんて横浜を私物化しただけなんですよ。今度は大阪市政に携わるようですが、私は大阪の人たちが彼に食い物にされないかと非常に危惧しているんです。
(取材・文=牧隆文)

中田前市長を厳しく糾弾する現役横浜市議・太田正孝氏。
橋下徹・大阪市長の肝いりで、大阪市の区政改革のまとめ役に就任することになった前横浜市長の中田宏氏だが、昨年出版した著書『政治家の殺し方』(幻冬舎刊)が話題を呼んでいる。同書は、中田氏が週刊誌の捏造スキャンダルによって「ハレンチ市長」とレッテルを貼られ追い詰められていく過程と、魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)する面妖な地方政治の実態を克明に記したものだ。だが、同書の内容に「すべてがゴマカシ、この本こそ捏造だ!」と反論するのが、横浜市議の太田正孝氏だ。太田氏は、中田氏が市長在任中から市政について市議会で徹底追及してきた市議の1人。そんな太田市議に話を聞いた。
――同書を一読された感想を聞かせてください。
太田正孝氏(以下、太田) もう、すべてがゴマカシの一言に尽きますね。横浜での失政のほとぼりが冷めたと思って、自分を正当化するためにこんな本を書いたのでしょうが、ウソばかりの内容です。
――中田氏といえば、何といっても「愛人騒動」ですが(笑)、愛人だったとされるNさんとの民事裁判に全面勝訴して週刊誌の報道は捏造だったことが証明されたと、中田氏は同書の中で主張しています。裁判に勝ったということは、やはり中田氏とNさんは愛人関係になかったということなのでしょうか? 特に、太田さんはNさんが中田氏を告発した記者会見を仕切っていらしたわけですが......。
太田 確かに、その民事裁判は当事者であるNさんが裁判を放棄したということで中田氏の勝訴で結審したのですが、争点は「Nさんが中田氏と愛人関係にあったか否か」ではなかったんです。
――と言いますと?
太田 Nさんは愛人関係にあった中田氏が結婚の約束をしたのに守らなかった、つまり"結婚詐欺"だということで訴えたわけです。つまり、裁判で争われたのは中田氏が結婚詐欺を行ったかどうかであり、裁判に勝訴して結婚詐欺の事実がなかったと認定されただけで、愛人関係にはなかったという点が法的に証明されたわけじゃないんですよ。
――結婚詐欺の事実がなかったからといって、愛人関係がなかったというわけではないんですね。でも、中田氏はみなとみらいにある「ヨコハマグランド インターコンチネンタルホテル」でNさんと密会していたという週刊誌報道についても、著書の中で「もし愛人関係にあるなら、そんな目立つ場所で密会するはずがない」などと一笑に付しています。
太田 そんな目立つ場所で密会していたから、多くの人たちに目撃されているんだって(笑)。でも、さすがに報道があってからは、密会場所を「ホテルニューグランド」に替えたようですけどね。これは、私自身がニューグランドの従業員から聞いた話ですから間違いないですよ。
――そういえば、同書の中には書かれていませんが、太田さんはNさんと一緒に名誉棄損で中田氏に告訴されていたんですよね?
太田 そうそう。中田氏が落選した一昨年の参院選の前だったんだけど、名誉棄損の件で東京地検に「ちょっと話を伺いたい」と呼ばれたんです。前述の民事裁判でNさんは中田氏とやり取りしたメールの文書を証拠として提出していて、中田氏は著書の中で「そんな何年も前のメールなんて本物かどうか証明のしようがない」なんてごまかしていたけれど、そのとき事情を聴かれた検事さんには「あのメールは本物ですから、民事裁判は続行すべきですよ」と言われました。
――結局、名誉棄損の告訴はどうなったんですか?
太田 どうなったんでしょうか(笑)。まあ、勝ち目がないと思って取り下げたんでしょうね。少なくとも、私は何の咎(とが)も受けていないわけですから。こんな具合に、あの本には自分の都合の悪いことには一切触れずに自己弁護とゴマカシばかりが書かれている。
――地検では名誉棄損についてだけでなく、ほかのことについてもいろいろと聴かれたそうですね。
太田 地検では数時間ぐらい話を聴かれたんだけど、名誉棄損についてはほんのちょっとで、あとは「横浜市長時代の中田氏にはいろいろと胡散臭い点があるので詳しく教えてくれませんか」ということだったんです。
――つまり、名誉棄損うんぬんは口実で、地検の目的はほかにあったと?
太田 とにかく、中田氏の動向に強い関心を示していましたね。それで、2時間ぐらい話した後、検事がしばらく中座して戻ってくるなり私にこう言ったんです。「今、中田氏をどうすべきか上席と相談してきたんです」と。
――それは機会があれば、東京地検に中田氏を検挙しようという意志があったということですか?
太田 私にはそう感じられましたね。
――同書の中では、横浜市会という地方政界の黒幕的な存在として「A市議」という匿名ですが、太田さんも登場しています。
太田 まあ、必ずしも私と決まっているわけじゃないけどね(笑)
――いやいや、こりゃどこからどう読んでも太田さんですって(笑)。同書によると、A市議というのは法律の抜け道に詳しくて、暴力団や建設業界と癒着して横浜市の利権を漁っている札付きの悪徳市議で、A市議の利権を潰そうとした中田氏を裏で糸を引いてスキャンダルを捏造することによって追い落としたなんて描かれていますが......。A市議というのは、相当のワルですよね(笑)
太田 そこまで悪しざまには書かれていないと思うんだけど(苦笑)、まあ仮に私がA市議であり悪徳市議だとしたならば、中田氏は任期途中で逃げ出さずに私を追放すればいいだけじゃないですか。彼の日頃の勇ましい言動からすると、明らかに矛盾していますよね。ただ、この際だからハッキリ申し上げておきますが、私は暴力団や建設業者との不適切な付き合いなんてまったくないし、金銭を得ていたこともありません。
――A市議が太田さんだという前提で話を進めますが(笑)、太田さんは前述のNさんの記者会見を仕切っていたじゃないですか。そういう点も、中田氏のスキャンダル報道はA市議の陰謀なんじゃないのかという印象を同書の読者に抱かせますよね。
太田 あれは、Nさんの元カレが私の知人の知り合いだったの。中田氏とNさんとの愛人関係が周囲に表沙汰になるにつれて、中田氏はNさんに冷たく接するようになった。しかし、Nさんとしては当然だけど、「2年も付き合っているのに、このままじゃ遊ばれただけ」と面白くないわけですよ。そこでその知人を介して彼女が中田氏を告発したいということだったので、私が記者会見をセッティングしたわけです。
(後編に続く/取材・文=牧隆文)
●おおた・まさたか
1945年、神奈川県生まれ。1979年の横浜市議選で初当選。通算9期を数える横浜市会最古参の市議でもある。最近では横浜市の放射能対策について議会で厳しく追及するなど、横浜市民の支持を得ている。現在は無所属クラブに籍を置く。

中田前市長を厳しく糾弾する現役横浜市議・太田正孝氏。
橋下徹・大阪市長の肝いりで、大阪市の区政改革のまとめ役に就任することになった前横浜市長の中田宏氏だが、昨年出版した著書『政治家の殺し方』(幻冬舎刊)が話題を呼んでいる。同書は、中田氏が週刊誌の捏造スキャンダルによって「ハレンチ市長」とレッテルを貼られ追い詰められていく過程と、魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)する面妖な地方政治の実態を克明に記したものだ。だが、同書の内容に「すべてがゴマカシ、この本こそ捏造だ!」と反論するのが、横浜市議の太田正孝氏だ。太田氏は、中田氏が市長在任中から市政について市議会で徹底追及してきた市議の1人。そんな太田市議に話を聞いた。
――同書を一読された感想を聞かせてください。
太田正孝氏(以下、太田) もう、すべてがゴマカシの一言に尽きますね。横浜での失政のほとぼりが冷めたと思って、自分を正当化するためにこんな本を書いたのでしょうが、ウソばかりの内容です。
――中田氏といえば、何といっても「愛人騒動」ですが(笑)、愛人だったとされるNさんとの民事裁判に全面勝訴して週刊誌の報道は捏造だったことが証明されたと、中田氏は同書の中で主張しています。裁判に勝ったということは、やはり中田氏とNさんは愛人関係になかったということなのでしょうか? 特に、太田さんはNさんが中田氏を告発した記者会見を仕切っていらしたわけですが......。
太田 確かに、その民事裁判は当事者であるNさんが裁判を放棄したということで中田氏の勝訴で結審したのですが、争点は「Nさんが中田氏と愛人関係にあったか否か」ではなかったんです。
――と言いますと?
太田 Nさんは愛人関係にあった中田氏が結婚の約束をしたのに守らなかった、つまり"結婚詐欺"だということで訴えたわけです。つまり、裁判で争われたのは中田氏が結婚詐欺を行ったかどうかであり、裁判に勝訴して結婚詐欺の事実がなかったと認定されただけで、愛人関係にはなかったという点が法的に証明されたわけじゃないんですよ。
――結婚詐欺の事実がなかったからといって、愛人関係がなかったというわけではないんですね。でも、中田氏はみなとみらいにある「ヨコハマグランド インターコンチネンタルホテル」でNさんと密会していたという週刊誌報道についても、著書の中で「もし愛人関係にあるなら、そんな目立つ場所で密会するはずがない」などと一笑に付しています。
太田 そんな目立つ場所で密会していたから、多くの人たちに目撃されているんだって(笑)。でも、さすがに報道があってからは、密会場所を「ホテルニューグランド」に替えたようですけどね。これは、私自身がニューグランドの従業員から聞いた話ですから間違いないですよ。
――そういえば、同書の中には書かれていませんが、太田さんはNさんと一緒に名誉棄損で中田氏に告訴されていたんですよね?
太田 そうそう。中田氏が落選した一昨年の参院選の前だったんだけど、名誉棄損の件で東京地検に「ちょっと話を伺いたい」と呼ばれたんです。前述の民事裁判でNさんは中田氏とやり取りしたメールの文書を証拠として提出していて、中田氏は著書の中で「そんな何年も前のメールなんて本物かどうか証明のしようがない」なんてごまかしていたけれど、そのとき事情を聴かれた検事さんには「あのメールは本物ですから、民事裁判は続行すべきですよ」と言われました。
――結局、名誉棄損の告訴はどうなったんですか?
太田 どうなったんでしょうか(笑)。まあ、勝ち目がないと思って取り下げたんでしょうね。少なくとも、私は何の咎(とが)も受けていないわけですから。こんな具合に、あの本には自分の都合の悪いことには一切触れずに自己弁護とゴマカシばかりが書かれている。
――地検では名誉棄損についてだけでなく、ほかのことについてもいろいろと聴かれたそうですね。
太田 地検では数時間ぐらい話を聴かれたんだけど、名誉棄損についてはほんのちょっとで、あとは「横浜市長時代の中田氏にはいろいろと胡散臭い点があるので詳しく教えてくれませんか」ということだったんです。
――つまり、名誉棄損うんぬんは口実で、地検の目的はほかにあったと?
太田 とにかく、中田氏の動向に強い関心を示していましたね。それで、2時間ぐらい話した後、検事がしばらく中座して戻ってくるなり私にこう言ったんです。「今、中田氏をどうすべきか上席と相談してきたんです」と。
――それは機会があれば、東京地検に中田氏を検挙しようという意志があったということですか?
太田 私にはそう感じられましたね。
――同書の中では、横浜市会という地方政界の黒幕的な存在として「A市議」という匿名ですが、太田さんも登場しています。
太田 まあ、必ずしも私と決まっているわけじゃないけどね(笑)
――いやいや、こりゃどこからどう読んでも太田さんですって(笑)。同書によると、A市議というのは法律の抜け道に詳しくて、暴力団や建設業界と癒着して横浜市の利権を漁っている札付きの悪徳市議で、A市議の利権を潰そうとした中田氏を裏で糸を引いてスキャンダルを捏造することによって追い落としたなんて描かれていますが......。A市議というのは、相当のワルですよね(笑)
太田 そこまで悪しざまには書かれていないと思うんだけど(苦笑)、まあ仮に私がA市議であり悪徳市議だとしたならば、中田氏は任期途中で逃げ出さずに私を追放すればいいだけじゃないですか。彼の日頃の勇ましい言動からすると、明らかに矛盾していますよね。ただ、この際だからハッキリ申し上げておきますが、私は暴力団や建設業者との不適切な付き合いなんてまったくないし、金銭を得ていたこともありません。
――A市議が太田さんだという前提で話を進めますが(笑)、太田さんは前述のNさんの記者会見を仕切っていたじゃないですか。そういう点も、中田氏のスキャンダル報道はA市議の陰謀なんじゃないのかという印象を同書の読者に抱かせますよね。
太田 あれは、Nさんの元カレが私の知人の知り合いだったの。中田氏とNさんとの愛人関係が周囲に表沙汰になるにつれて、中田氏はNさんに冷たく接するようになった。しかし、Nさんとしては当然だけど、「2年も付き合っているのに、このままじゃ遊ばれただけ」と面白くないわけですよ。そこでその知人を介して彼女が中田氏を告発したいということだったので、私が記者会見をセッティングしたわけです。
(後編に続く/取材・文=牧隆文)
●おおた・まさたか
1945年、神奈川県生まれ。1979年の横浜市議選で初当選。通算9期を数える横浜市会最古参の市議でもある。最近では横浜市の放射能対策について議会で厳しく追及するなど、横浜市民の支持を得ている。現在は無所属クラブに籍を置く。
何かが狂ってしまった現代社会。毎日のようにニュースに流れる凶悪事件は尽きることを知らない。そして、いつしか人々はすべてを忘れ去り、同じ過ちを繰り返してゆく......。数多くある事件のなかでも、未だ犯人・被疑者の捕まっていない"未解決事件"を追う犯罪糾弾コラム。
第19回
西新宿五丁目・集団リンチ殺人事件
(2008年3月)
90年代以降の再開発により、高層ビルが林立する西新宿。1日の乗降客数が日本で最も多い新宿駅から、青梅街道を西に車で10分ほど移動すると、十二社通りを境としてガラリと雰囲気が変わり、昔ながらの住宅地域が現れるのをご存じだろうか。西新宿五丁目──新宿方向に望む高層ビルが無ければ、昭和に逆戻りしたかと錯覚してしまいそうな景観の街並みである。付近を流れる神田川にかかった淀橋を渡れば、すぐに中野区という位置関係だ。
2008年3月16日午前4時過ぎ、この場所で韓国食材輸入業の金村剛弘さん(当時32歳)が数人の男に集団で暴行を受け、5日後の3月21日に脳挫傷のため死亡した。狭い路地に金村さんを追い込み、金属バットで執拗に殴打するという、あまりに残忍な犯行だった。
襲撃された金村さんは普段から熱心にスポーツジムに通い、鍛え上げられた肉体を持っていた人物である。まさか、暴行事件の被害者になるとは、誰も想像ができないような、極めて屈強な体つきだった。仕事面では父親の会社で韓国食材の輸入を手がけるほか、新宿歌舞伎町を中心にビルを複数所有し、女性専用サウナも経営する"ヤリ手"として知られていた。そして、何より金村さんが大勢の芸能人と親交があったことが、雑誌やインターネットなどのメディアの関心を誘い、それを目にした読者やユーザーから大きな注目を集めた。
事実、金村さんの芸能界の交友関係は幅広い。90年代後半にアイドルとして絶大な人気を誇り、現在は女優として活躍する「H」の元夫で、ファッションデザイナーとしても活躍する「O」は、金村さんと大親友の間柄。また、大河ドラマの主役を演じた「M」と先に離婚が決定した俳優の「T」は、金村さんを兄貴分として慕っていた。その関係を裏付けるように、「O」のブログには、一緒にスポーツジムに通う金村さんの写真が掲載されていたのだ(現在ブログは閉鎖)。そのほかにも多くの芸能関係者との交友があったといわれている。
事件当日の現場を振り返ってみよう。都心でもまだ寒さが残る3月の早朝4時15分頃。十二社通りから西新宿五丁目に入った狭い路地から、「殺せ、殺せ!」、「逃がすな!!」という怒声が聞こえるのを多くの近隣住民が聞いている。目撃者によると、犯人は目出し帽を被った十数人の男たち。取り囲まれ、泣きながら「助けて下さい!」「ごめんなさい!」と許しを請う金村さんを、男らは金属バットでメッタ打ちにし、近くに停車していた複数台の車で逃走したという。病院に搬送された際、金村さんは全身血まみれで、すでに意識は途絶えていた。惨劇の起こった場所は金村さんの自宅近くで、男らは金村さんが現れるのを待ちぶせ、異変に気付いて逃げる金村さんを300メートル以上も追いかけ回して集団で暴行に及んだのである。
実際に金村さんが襲撃された西新宿五丁目を訪れてみてまず驚いたのは、犯行現場の路地があまりに狭いことだ。この事実を知るまで、屈強な金村さんなら、相手が武器を持っていたとしても、「逃げる程度なら可能だったのでは?」と疑問を持っていたが、複数の男に囲まれれば、そんなスペースは残されていなかっただろう。また、朝といえども3月の4時は真っ暗である。細い路地が入り組んでいて、仮に土地を熟知していても、焦って走れば袋小路に行く手を阻まれる可能性は高い。さらに、現場からほど近い十二社通りは、人通りもそれほど多くなく、犯人たちにとっては逃走しやすい場所でもあった。
どうして金村さんはこのような凶行に遭ってしまったのか? 屈強な肉体を持ち、少年時代からケンカも負け知らずだった金村さんは、実はかつて新宿界隈での伝説的なチーマーだった。警察の調べによれば、金村さんは地元の暴力団関係者や不良グループにも密接な関係があり、別地域のグループと対立・抗争を繰り返していたという。今回の事件は、金村さんに恨みを持つ同種のグループの犯行として捜査が進められたが、これほど大がかりなリンチ殺人事件であるにもかかわらず、犯人の足取りは未だ掴めないままだ。さらに、2010年に発生した歌舞伎役者「I」の暴行事件とも関わりがあると一部で報道されるなど、事件の闇は深まるばかりである。
金村さんが襲撃された現場には、当時の羽振りの良さを想像させる、豪華な花束が置かれていた。華やかな世界の暗黒面を象徴するかのような、この事件が解決しない限り、金村さんの友人や近親者に安息の日々は訪れないだろう。それは、芸能界とその闇の間に股をかける「I」のような人間たちにも、やはり同じことである。
(取材・文=神尾啓子)
未解決事件ファイル 真犯人に告ぐ 告ぐ。
報道写真全記録2011.3.11-4.11 東日本大震災 来年も続きます。

正日死亡を伝える中国紙
「金正日総書記は朝鮮人民の偉大な指導者で、中国人民の親友でもあり、朝鮮の社会主義事業の発展と中朝の友好関係の発展に大きく貢献した」
これは、中国外交部の報道官が、金正日の逝去に際し発表した談話である。改革開放を推し進め、北朝鮮とは全く違う道を歩んできた中国だが、ともに社会主義を標榜する以上、北朝鮮とはやはり同志という立場なのだ。
しかしこれは、人民の声を代表するものではない。
金正日の死亡が報じられた際、たまたま中国広東省を取材中だった筆者は、人民たちの声を拾ってみた。
広州市のカラオケスナックで働く28歳の女性は、
「中国にも官二代とか富二代(官僚や富豪の二世)っていう、親の七光りで威張り散らしている連中がたくさんいるけど、金正日はその最たるもの」
と、同国の3代にもわたる世襲制を痛烈に批判。
また、広州市と深セン市を結ぶ高速鉄道に乗車していた35歳の男性も「中国に来るたびに金や食料をせびっていた印象しかない」と話すにとどまった。
さらに、深セン市内の40代のタクシードライバーは、「さんざんうまいもの食っていい女抱いたのだから、死んでも悔いはなかっただろうな!」
と、嘲笑するばかり。結局、金正日を同志と呼ぶ人民に出会うことはなかった。
一方、中国版Twitter「微博」では、「毛沢東主席の同志である金日成の息子なのだから、金正日は我々人民にとって同志も同然。哀悼する」など、金正日の死を惜しむ声も聞こえてくる。また、中国人船長による韓国海洋警備員刺殺事件で中韓の対立が深まっていた時期だったこともあり、「金正恩大将同志に、南韓を成敗してもらうようお願い申し上げます!」などといった過激な発言も書き込まれていた。しかし、やはり大半を占めるのは、北朝鮮の政治体制や、カメラの前で一斉に泣き崩れる北朝鮮人民に異議を唱える書き込みだ。
数少ない友達であったはずの中国人民にも見限られた、金一族率いる北朝鮮。国際社会での孤立が続けば、どんな暴挙に出るか分からない!?
(文=高田信人)

正日死亡を伝える中国紙
「金正日総書記は朝鮮人民の偉大な指導者で、中国人民の親友でもあり、朝鮮の社会主義事業の発展と中朝の友好関係の発展に大きく貢献した」
これは、中国外交部の報道官が、金正日の逝去に際し発表した談話である。改革開放を推し進め、北朝鮮とは全く違う道を歩んできた中国だが、ともに社会主義を標榜する以上、北朝鮮とはやはり同志という立場なのだ。
しかしこれは、人民の声を代表するものではない。
金正日の死亡が報じられた際、たまたま中国広東省を取材中だった筆者は、人民たちの声を拾ってみた。
広州市のカラオケスナックで働く28歳の女性は、
「中国にも官二代とか富二代(官僚や富豪の二世)っていう、親の七光りで威張り散らしている連中がたくさんいるけど、金正日はその最たるもの」
と、同国の3代にもわたる世襲制を痛烈に批判。
また、広州市と深セン市を結ぶ高速鉄道に乗車していた35歳の男性も「中国に来るたびに金や食料をせびっていた印象しかない」と話すにとどまった。
さらに、深セン市内の40代のタクシードライバーは、「さんざんうまいもの食っていい女抱いたのだから、死んでも悔いはなかっただろうな!」
と、嘲笑するばかり。結局、金正日を同志と呼ぶ人民に出会うことはなかった。
一方、中国版Twitter「微博」では、「毛沢東主席の同志である金日成の息子なのだから、金正日は我々人民にとって同志も同然。哀悼する」など、金正日の死を惜しむ声も聞こえてくる。また、中国人船長による韓国海洋警備員刺殺事件で中韓の対立が深まっていた時期だったこともあり、「金正恩大将同志に、南韓を成敗してもらうようお願い申し上げます!」などといった過激な発言も書き込まれていた。しかし、やはり大半を占めるのは、北朝鮮の政治体制や、カメラの前で一斉に泣き崩れる北朝鮮人民に異議を唱える書き込みだ。
数少ない友達であったはずの中国人民にも見限られた、金一族率いる北朝鮮。国際社会での孤立が続けば、どんな暴挙に出るか分からない!?
(文=高田信人)
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