「澤を切れるか……」豪州戦快勝でもメダルへの不安は山積 なでしこジャパンに迫られる決断

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『負けない自分になるための32の
リーダーの習慣』(幻冬舎)
 11日、東京・国立競技場で行われたサッカーのロンドン五輪壮行試合で、女子日本代表(なでしこジャパン)が3-0でオーストラリア代表に快勝した。この試合では序盤から主導権を握り、コンディション不良が伝えられていたMF澤穂希(INAC神戸)が復活ゴールを決めるなど、盤石の試合運びだった。これで五輪の金メダルも堅い、と言いたいところなのだが……。 「壮行試合の結果なんて、全然当てになりませんよ。こうした本大会直前の壮行試合では、弱い相手との対戦カードを組んで、気持ちよく勝って選手に自信をつけさせるのが目的ですから。だから、勝って当たり前。今回の五輪メンバーは、ワールドカップ優勝時のメンバーが多く選ばれていることもあり、メディアでは早くも金メダルを取ったかのような報道もありますが、このままでは金メダルなんてとても無理ですよ」(サッカーライター)  なでしこの金メダル獲得の前に大きく立ちはだかるのが、FIFAランキング1位の米国。最近の米国との対戦成績は、6月のスウェーデン遠征では1-4で完敗したものの、3月に行われたアルガルベ・カップでは勝利し、4月の国内親善試合では引き分けだった。6月の敗戦にしても、良性発作性頭位めまい症で離脱していた澤の調子が今ひとつだったことが大きい。澤のコンディンションが戻りつつある現在、金メダル獲得の可能性も高まっているのではないか。 「いやいや、米国との差は歴然ですよ。ワールドカップこそ米国を破って優勝したものの、これは実力では負けているけれど勝負には勝った、という格好です。そもそもアルガルベ・カップの勝利だって、90分以内で初めて勝ったぐらい。米国との間には依然として大きな戦力差が横たわっています」(同)  CMスポンサーも多く抱え、なでしこ人気を象徴する澤だが、佐々木則夫監督らが彼女の扱いに苦慮しているのだそう。女子サッカーの第一人者であることには変わりはないものの、このところチーム内での澤の求心力が低下しているという。 「現在の代表チームの大黒柱は澤ではなく、司令塔のMF宮間あや(岡山湯郷Belle)なんです。もちろん澤は精神的な支柱ではあるものの、戦力的に外せないのは宮間です。年齢的な衰えやコンディション不良に伴う不調などの原因もありますが、それよりも女子サッカー全体のレベルが上がって、かつてほど澤が絶対的な存在だとはいえなくなっているんです。少なくとも、W杯当時ほどの存在感はない。スウェーデン遠征でも、澤がいないほうが明らかに連携がスムーズなことが多かった。五輪本番では、状況次第で澤を外さざるを得ない局面も出てくるかもしれません」(同)  男子のA代表に目を向ければ、10年の南アフリカW杯では、当時の岡田武史監督は中心選手だったMF中村俊輔(横浜F・マリノス)を本番では外し、伸び盛りだったMF本田圭佑(CSKAモスクワ)らを重用して、日本を見事ベスト16に導いた。五輪本番でなでしこに同様の局面が訪れたとき、佐々木監督は澤を切ることができるのか。なでしこの金メダル獲得は、佐々木監督の決断にかかっているといっていい。

「澤を切れるか……」豪州戦快勝でもメダルへの不安は山積 なでしこジャパンに迫られる決断

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『負けない自分になるための32の
リーダーの習慣』(幻冬舎)
 11日、東京・国立競技場で行われたサッカーのロンドン五輪壮行試合で、女子日本代表(なでしこジャパン)が3-0でオーストラリア代表に快勝した。この試合では序盤から主導権を握り、コンディション不良が伝えられていたMF澤穂希(INAC神戸)が復活ゴールを決めるなど、盤石の試合運びだった。これで五輪の金メダルも堅い、と言いたいところなのだが……。 「壮行試合の結果なんて、全然当てになりませんよ。こうした本大会直前の壮行試合では、弱い相手との対戦カードを組んで、気持ちよく勝って選手に自信をつけさせるのが目的ですから。だから、勝って当たり前。今回の五輪メンバーは、ワールドカップ優勝時のメンバーが多く選ばれていることもあり、メディアでは早くも金メダルを取ったかのような報道もありますが、このままでは金メダルなんてとても無理ですよ」(サッカーライター)  なでしこの金メダル獲得の前に大きく立ちはだかるのが、FIFAランキング1位の米国。最近の米国との対戦成績は、6月のスウェーデン遠征では1-4で完敗したものの、3月に行われたアルガルベ・カップでは勝利し、4月の国内親善試合では引き分けだった。6月の敗戦にしても、良性発作性頭位めまい症で離脱していた澤の調子が今ひとつだったことが大きい。澤のコンディンションが戻りつつある現在、金メダル獲得の可能性も高まっているのではないか。 「いやいや、米国との差は歴然ですよ。ワールドカップこそ米国を破って優勝したものの、これは実力では負けているけれど勝負には勝った、という格好です。そもそもアルガルベ・カップの勝利だって、90分以内で初めて勝ったぐらい。米国との間には依然として大きな戦力差が横たわっています」(同)  CMスポンサーも多く抱え、なでしこ人気を象徴する澤だが、佐々木則夫監督らが彼女の扱いに苦慮しているのだそう。女子サッカーの第一人者であることには変わりはないものの、このところチーム内での澤の求心力が低下しているという。 「現在の代表チームの大黒柱は澤ではなく、司令塔のMF宮間あや(岡山湯郷Belle)なんです。もちろん澤は精神的な支柱ではあるものの、戦力的に外せないのは宮間です。年齢的な衰えやコンディション不良に伴う不調などの原因もありますが、それよりも女子サッカー全体のレベルが上がって、かつてほど澤が絶対的な存在だとはいえなくなっているんです。少なくとも、W杯当時ほどの存在感はない。スウェーデン遠征でも、澤がいないほうが明らかに連携がスムーズなことが多かった。五輪本番では、状況次第で澤を外さざるを得ない局面も出てくるかもしれません」(同)  男子のA代表に目を向ければ、10年の南アフリカW杯では、当時の岡田武史監督は中心選手だったMF中村俊輔(横浜F・マリノス)を本番では外し、伸び盛りだったMF本田圭佑(CSKAモスクワ)らを重用して、日本を見事ベスト16に導いた。五輪本番でなでしこに同様の局面が訪れたとき、佐々木監督は澤を切ることができるのか。なでしこの金メダル獲得は、佐々木監督の決断にかかっているといっていい。

「東方のクリアデータを返せ!」スウェーデン<マンガ“児童ポルノ”裁判>元被告が悲痛な訴え!

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シモーン・ルンドストローム氏
 6月、スウェーデンでPCに保存していたマンガの画像が「児童ポルノ」にあたるとして逮捕・起訴されていた裁判で、同国最高裁から無罪判決を勝ち取ったシモーン・ルンドストローム氏(記事参照)が来日し、インタビューに応じた。 ──無罪判決に対して、スウェーデン国内での反応は? 「主要な新聞・テレビなどがトップで報道した。報道は無罪判決におおむね好意的。批判的なものは個人ブログ程度でしか見られない」 ──最高裁が、1枚だけは児童ポルノに該当すると示唆したことについては? 「スウェーデンの裁判所は違憲審査の権限を持たない。そのため、明らかに法律が誤っていることに言及するのを避けるための政治的な方便だと思う。穿った見方をすれば、法律に対する議論を喚起する狙いがあるのではないかとも考えている」 ──日本のマンガ・アニメの規制にも肯定的とされる国際NGO「エクパット」の反応は? 「これまでエクパットは、この問題に対して取材に応じることを避けていたが、今回はラジオ番組にスウェーデンマンガ協会の会長や警察関係者と共に出演した。しかし、彼らの態度は逃げ腰で『我々が、こういった絵にどういう反応をすればよいかわかってよかった』と発言するにとどまった」 ──無罪判決後、警察当局から謝罪などはあったか? 「釈放後、コートも持ってきていないのに、氷点下10度の寒空に放りだされたにもかかわらず、まったくない」 ──国家賠償や名誉棄損で裁判をする予定は? 「裁判に疲れたので考えてはいないが、押収された物品が返ってこなかった場合は提訴するつもりだ」 ──押収されたものは? 「ハードディスク2台。一台に入っていたデータはどうでもいいものだが、もう一台にはPC-98版からの『東方Project』のゲームとクリアデータが入っていた大切なもの。判決が出る前にすでに破棄したという話も聞いたが、それが本当ならば訴えるしかない」 ──判決後、本業である翻訳の仕事を再開することはできたか? 「直接関係があるかどうかはわからないが、『名探偵ホームズ(1984年のアニメ版)』の翻訳の依頼を受けた。帰国後、取りかかる予定だ」  ルンドストローム氏に対するスウェーデン高裁の判決文は、表現の自由の問題を扱うNPO「うぐいすリボン」(http://www.jfsribbon.org/)が日本語訳し、サイトに公開中だ。ルンドストローム氏は、8月にもコミケのために再来日し、講演会などを行う予定になっている。  なお、取材後に筆者らは東方カラオケで親交を深めた。 (取材・文=昼間たかし)

「東方のクリアデータを返せ!」スウェーデン<マンガ“児童ポルノ”裁判>元被告が悲痛な訴え!

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シモーン・ルンドストローム氏
 6月、スウェーデンでPCに保存していたマンガの画像が「児童ポルノ」にあたるとして逮捕・起訴されていた裁判で、同国最高裁から無罪判決を勝ち取ったシモーン・ルンドストローム氏(記事参照)が来日し、インタビューに応じた。 ──無罪判決に対して、スウェーデン国内での反応は? 「主要な新聞・テレビなどがトップで報道した。報道は無罪判決におおむね好意的。批判的なものは個人ブログ程度でしか見られない」 ──最高裁が、1枚だけは児童ポルノに該当すると示唆したことについては? 「スウェーデンの裁判所は違憲審査の権限を持たない。そのため、明らかに法律が誤っていることに言及するのを避けるための政治的な方便だと思う。穿った見方をすれば、法律に対する議論を喚起する狙いがあるのではないかとも考えている」 ──日本のマンガ・アニメにも肯定的とされる国際NGO「エクパット」の反応は? 「これまでエクパットは、この問題に対して取材に応じることを避けていたが、今回はラジオ番組にスウェーデンマンガ協会の会長や警察関係者と共に出演した。しかし、彼らの態度は逃げ腰で『我々が、こういった絵にどういう反応をすればよいかわかってよかった』と発言するにとどまった」 ──無罪判決後、警察当局から謝罪などはあったか? 「釈放後、コートも持ってきていないのに、氷点下10度の寒空に放りだされたにもかかわらず、まったくない」 ──国家賠償や名誉棄損で裁判をする予定は? 「裁判に疲れたので考えてはいないが、押収された物品が返ってこなかった場合は提訴するつもりだ」 ──押収されたものは? 「ハードディスク2台。一台に入っていたデータはどうでもいいものだが、もう一台にはPC-98版からの『東方Project』のゲームとクリアデータが入っていた大切なもの。判決が出る前にすでに破棄したという話も聞いたが、それが本当ならば訴えるしかない」 ──判決後、本業である翻訳の仕事を再開することはできたか? 「直接関係があるかどうかはわからないが、『名探偵ホームズ(1984年のアニメ版)』の翻訳の依頼を受けた。帰国後、取りかかる予定だ」  ルンドストローム氏に対するスウェーデン高裁の判決文は、表現の自由の問題を扱うNPO「うぐいすリボン」(http://www.jfsribbon.org/)が日本語訳し、サイトに公開中だ。ルンドストローム氏は、8月にもコミケのために再来日し、講演会などを行う予定になっている。  なお、取材後に筆者らは東方カラオケで親交を深めた。 (取材・文=昼間たかし)

処女検査や占い診断まで!? 中国富豪婚活パーティー驚きの審査基準

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 一人っ子政策と男児偏重主義の中、人工中絶を含む男女産み分けが横行している中国では、「男余り」現象が深刻化している。一人っ子政策の浸透後に産まれた30歳以下の人口では、男女の人口比は120:100で、2,000万人ほど男性が多くなっている。そんな中、結婚市場では女性優位が続いており、「結婚したくてもできない」という男性も増えているという。  しかし、それは庶民に限っての話。富裕層の男性たちの間では、金にモノをいわせた花嫁探しが過熱している。入会費100万円以上という大富豪限定の婚活パーティーや、新聞広告などで女性参加者を募り、まるで大企業の採用試験のような大々的な見合いイベントが、全国各地で行われているのだ。  そして驚くべきは、女性の審査方法。富豪としての地位に相応しいパートナーを見つけるため、日本人には信じられないような審査が行われている。その一部を紹介する。 <IQ・心理テスト> 富豪男性専門の婚活パーティーへのエントリーに際しては、女性は知能指数の計測や、心理カウンセラーによる心理テストが行われることも少なくない。跡継ぎの母親として相応しいと判断されなければ、次のステップに臨むことはできない。 <婦人科診断> いくつかの審査をクリアした女性に対しては、婦人科医による診察が待っていることも。性病の有無はもちろんのこと、跡継ぎの妊娠・出産に際して問題がないか徹底的に調べるとか。 <処女検査> 5月に広州市で行われた、11人の富豪男性に対し2,800人の女性がエントリーした花嫁コンテストでは、処女膜検査のほか、美容整形手術歴の有無がチェックされた。しかし、女性陣からは「処女膜再生手術なんて簡単だわ」の声も……。 <占い診断> 女性参加者に対する風水師による手相・顔相診断は、広東省を中心に多くの婚活バーティーで行われている。「頬骨が高く、あごが丸く、鼻が長い」というのが夫に吉をもたらす顔相なのだとか……。片桐はいりみたいな人ってこと!?    <ウソ発見機> 6月に上海で行われた富豪男性の花嫁探しパーティーで、200人の女性参加者への面接時に使用された。富豪男性は「拝金主義でない純粋な女性を探すため」とするが、ならばこうした金にモノをいわせた花嫁探しはそもそも間違いでは……。  「富豪である」というだけで、多くの女性が自らとの結婚を望んで集まってくるだからうらやましいかぎり。しかし、まるでモノを選ぶようにしか女性を選ぶことができない彼らには、一種の貧しさすら感じてしまう……。 (文=牧野源)

処女検査や占い診断まで!? 中国富豪婚活パーティー驚きの審査基準

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 一人っ子政策と男児偏重主義の中、人工中絶を含む男女産み分けが横行している中国では、「男余り」現象が深刻化している。一人っ子政策の浸透後に産まれた30歳以下の人口では、男女の人口比は120:100で、2,000万人ほど男性が多くなっている。そんな中、結婚市場では女性優位が続いており、「結婚したくてもできない」という男性も増えているという。  しかし、それは庶民に限っての話。富裕層の男性たちの間では、金にモノをいわせた花嫁探しが過熱している。入会費100万円以上という大富豪限定の婚活パーティーや、新聞広告などで女性参加者を募り、まるで大企業の採用試験のような大々的な見合いイベントが、全国各地で行われているのだ。  そして驚くべきは、女性の審査方法。富豪としての地位に相応しいパートナーを見つけるため、日本人には信じられないような審査が行われている。その一部を紹介する。 <IQ・心理テスト> 富豪男性専門の婚活パーティーへのエントリーに際しては、女性は知能指数の計測や、心理カウンセラーによる心理テストが行われることも少なくない。跡継ぎの母親として相応しいと判断されなければ、次のステップに臨むことはできない。 <I婦人科診断> いくつかの審査をクリアした女性に対しては、婦人科医による診察が待っていることも。性病の有無はもちろんのこと、跡継ぎの妊娠・出産に際して問題がないか徹底的に調べるとか。 <処女検査> 5月に広州市で行われた、11人の富豪男性に対し2,800人の女性がエントリーした花嫁コンテストでは、処女膜検査のほか、美容整形手術歴の有無がチェックされた。しかし、女性陣からは「処女膜再生手術なんて簡単だわ」の声も……。 <占い診断> 女性参加者に対する風水師による手相・顔相診断は、広東省を中心に多くの婚活バーティーで行われている。「頬骨が高く、あごが丸く、鼻が長い」というのが夫に吉をもたらす顔相なのだとか……。片桐はいりみたいな人ってこと!?    <ウソ発見機> 6月に上海で行われた富豪男性の花嫁探しパーティーで、200人の女性参加者への面接時に使用された。富豪男性は「拝金主義でない純粋な女性を探すため」とするが、ならばこうした金にモノをいわせた花嫁探しはそもそも間違いでは……。  「富豪である」というだけで、多くの女性が自らとの結婚を望んで集まってくるだからうらやましいかぎり。しかし、まるでモノを選ぶようにしか女性を選ぶことができない彼らには、一種の貧しさすら感じてしまう……。 (文=牧野源)

サービスはそんなにヒドいのか!? ‟苦情は受け付けない”スカイマークに乗ってみた

skymark001.jpg  今年5月、「機内での苦情は一切受け付けません」などとするサービスコンセプトを示し、ネット上で話題を呼んだ航空会社・スカイマークエアラインズ。不満がある場合の連絡先として、同社の「お客様相談センター」と共に「消費者庁消費生活センター」の名を記したことで、東京都消費生活総合センターが同社に抗議。消費者庁も文章の回収を要請する意向を示したことから、同社の西久保慎一社長が同庁に謝罪する騒ぎに発展した。  容赦ない批判を浴びたスカイマークだが、確かにその安さは魅力的だ。羽田~福岡の片道料金を正規料金で比べると、全日空が3万6,870円に対して、スカイマークは1万9,800円だ。加えて、6月には毎週日曜日は全路線が片道1万円になるサービスを展開。好評だったようで、7月1日にも継続実施された。
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応対は問題ないけど、電車を降りてから
カウンターまで遠い……。
 消費者に、まるで「安かろう悪かろうなんだから、文句を言うな!」といっているかのようなスカイマークだが、そこまでヒドいサービスなのだろうか? 実際に搭乗してみることにした。  やってきたのは、早朝の羽田空港。どんな「安かろう悪かろう」なサービスが待っているのかと期待しながら、カウンターの行列へ。  案内係の女性は「こちらでお待ち下さい」と丁寧に説明してくれるし、カウンターの女性も「お待たせしました」と、きちんと挨拶してくれた。なんら問題なく、搭乗手続きは完了した。  なお、復路の福岡空港では、案内係の女性が「自動発券カウンターのほうが、ご自身で席を選べて便利ですよ」と、発券機の使い方を教えてくれた。なんだ、親切じゃないか。まったく拍子抜けである。  そのまま、なんのトラブルもないまま機内へ入り、着席。飛行機の入口に立っているCAも、深々とお辞儀をして乗客を迎入れている。出発前に行われる緊急時の説明も、マニュアル通りにこなしている様子だ。  ……結局、特筆すべき事態は何も起こらないまま、飛行機は目的地に到着した。空路ならではのドリンクサービスなどは一切ないのだが、そうしたサービスがないのは新幹線など鉄道路線でも同様。むしろ、ドリンクが出ないだけで運賃が安くなるのならば、そのほうがありがたい。それに、国内線ならば搭乗時間は2時間程度、座席の座り心地もあまり気にならない。
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初めてターミナルへバスで移動。
 多くの人が「2時間程度ならば、快適さよりも安さ」と感じているのだろうか、座席は往復共に満席であった。  ちなみに、復路の羽田空港では飛行機から降りた後に、バスでターミナルまで移動というレアな出来事に出会ったのだが、係員たちは乗客全員がターミナルに入るまでお辞儀をやめなかった。  実際、トラブルが起きた時に、どのような対処をしてくれるのかは気になるところだが、通常の搭乗であればまず問題ない。格安ではあるものの、腐っても航空会社。プロが整備をし、操縦しているワケだから、自家用車よりはよっぽど安全に違いない。  まあ、クレームするとしたら乗ってる飛行機が墜落する時くらいだね。 (取材・文=昼間 たかし)

白血病の娘のために集まった募金を横取り!? 実父が医師に安楽死を要求

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 「女児ひき逃げ放置事件」が発生し、中国社会の道徳崩壊が声高に叫ばれるきっかけとなった広東省仏山市で、さらに驚愕せざるを得ない事件が発生した。  なんと実の父親が、娘の治療のために全国から集まった募金を横取りしようとしていたことが発覚したのだ。  仏山市の病院に入院しながらも、経済的な理由で治療中断の危機に瀕している5歳の白血病の少女を救うため、少女の担当看護師らが呼びかけ人となり、中国版Twitter「微博」で広がった募金活動。数日の間に募金者は1,000人以上に上り、治療費を賄える100万円を突破した。道徳崩壊への批判も高まる中国だが、今回ばかりは善意も存在することが証明される結果となり、「めでたしめでたし」の美談となるはずだった。  ところが7月2日になって、少女の父親が「借金返済に流用しようとしている」として、母親が管理する募金を自分に渡す要求。「さもないと、少女を力ずくで病院から連れ去る」と脅したのだ。しかし父親は、医師に対して密かに娘の安楽死を要求しており、少女を見殺しにした上で、集まった募金を横取りしようとしていたことが明らかになったのだ。さらに父親は、過去にも少女の治療費として親戚縁者が用意した約13万円を横領した前科があるという。  その後、騒ぎを聞きつけた地元の婦人団体が駆け付け、丸一日かけて父親を説得。募金のすべてを病院側が管理し、医療費に使われなかった部分は慈善団体に寄付することに同意した。  ところが、こうした騒動を目の当たりにした少女は今回の一件で深く傷ついており、「天国に行ってお姉ちゃんを護ってあげる」と、まるで死を希望するようなことを担当看護師に話しているという。   善意とは与える側と受け取る側の両方の道徳がそろってこそ、初めて意味のあるものになるということか。この国の道徳回復は、まだまだ先になりそうだ。 (文=牧野源)

中毒者による破産・自殺・犯罪増加も……宝くじをやめられない中国政府の事情

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画像はイメージ photo by woopsdez's from flickr
 ジャンボ宝くじ史上最高額となる1等4億円が当たる「サマージャンボ宝くじ」が7月9日から発売されるが、お隣中国では、“宝くじ中毒”の蔓延が社会問題となっている。  北京師範大の中国宝くじ事業研究センターによると、2億人以上にのぼる宝くじ愛好家のうち、700万人が仕事や生活に支障を来たすほどの宝くじ中毒となっているという。  特別行政区である香港とマカオを除き、賭博行為が一切禁止されている中国では、宝くじは唯一の公営ギャンブル。それだけに、我を忘れてのめり込んでしまう人も多いようだ。  広東省のブロック紙社会部記者も、こう話す。 「宝くじで破産した挙げ句に自殺を図る人や、宝くじの購入費欲しさを動機にした犯罪も増えている。また、そうした中毒者をカモにする『闇宝くじ』も横行している。ちなみに宝くじ中毒者には、過去に株で運良く儲けたという人が多い。当時のスリルと歓喜の体験を忘れられない一方、いまやかつての勢いはない株式市場では、『濡れ手に粟』は容易ではない。そこで、その射幸心を宝くじに向けてしまうようだ」  これほど弊害の多い宝くじだが、政府は宝くじを禁止するどころか、ここ数年販売額を25%というペースで増加させている。  理由は、その収入の大きさだ。昨年度の宝くじ販売額は約2兆6,000億円に達し、同年の中央政府の歳入、約65兆円の4%を占める規模だ。一方、中央政府の財政は約8兆4,000億円の赤字となっており、「どれだけ中毒者が出ようと、おいそれと宝くじを禁止することはできない状況」(同)なのだ。  同記者によれば、それどころか中国政府は宝くじの正当性を人々にアピールするため、「宝くじ学」という学問を創設し、大学に修士課程まで設置したという。  最大の「宝くじ中毒者」は中国政府ということか……。 (文=牧野源)

【EURO2012】「まるで罰ゲーム!?」まともな移動ができないサッカー・ユーロ2012

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各会場の中でも、街を通じて一番の盛り上がりを見せているのはキエフ。
オリンピック・スタジアムへ向かう道も、多くのファンで賑わいを見せていた。
 「まるで罰ゲーム」。思わず、そう言ってしまった。ポーランド・ウクライナで共催されているサッカー欧州選手権、ユーロの移動が大変だという話である。  21日のワルシャワでの準々決勝第1試合(チェコ 0-1 ポルトガル)から22日のグダンスクでの準々決勝第2試合(ドイツ 4-2 ギリシャ)への移動も、電車で約5時間、遅延でたいがい6時間はかかるのだが、それはまだマシなほうだった(それにしても距離はたかだか350キロだというのに、なぜこんなに時間がかかるのか!)。  グダンスクのあと、筆者は23日のドネツクでの第3試合(スペイン 2-0 フランス)の取材を断念し、24日のキエフでの第4試合(イングランド 0-0 PK2-4 イタリア )に備え、空路現地へ向かった(なぜドネツク行きをあきらめたかといえば、体力と気力、予算の限界を遥かに超えていたためである!)。  22日の移動日当日、20時45分キックオフの試合が終わってホテルに戻れば、すでに時計の針は午前0時を回っていた。わずかな睡眠をとって、ホテルを出たのは午前4時過ぎ。まずは6時5分発の便でグダンスクからドルトムントへ飛び、約7時間のトランジットを挟み、14時35分発の便でキエフへ。キエフ到着は18時5分だった。ウクライナはポーランドから時差マイナス1時間のため、移動に要したのは約14時間だった。  かなりキツイ行程だった。それでも21時45分開始のスペイン対フランスは、事前に食事を済ませ、キエフの中心街でビール片手に観戦できたわけだから、そこまで嘆くことはなかったかもしれない。  ある記者に聞けば、グダンスクのあと、キエフまでの820キロ(だいたい東京-大分ぐらい)を電車で来た人も少なくなかったという。ワルシャワ経由で国境を越え、陸路で約26時間。200ズロチ(約4,700円)と格安だったと聞いたが、あまりに“酷”過ぎる。ちなみに、ドルトムント経由の空路の値段は約2万7,000円だったが、筆者は迷わずこちらを選択した。  準決勝は27日と28日に、それぞれドネツクとワルシャワ(約1,500キロ)で行われるが、こちらも両都市間に直行便はなく、記者やファンは大変な移動を強いられることになる。そもそも、隣国の共催とはいえ両国にほとんど交流はなく、キエフ-ワルシャワ間を除けば直行便はもちろん、国内の高速列車すらないなかでの開催はやはり無理があったのではないか。  ここまで来ると、これは「まるで罰ゲーム」に思えてくる。せめてもの救いは、両国にはとても美女が多いということぐらいか。  肝心のゲームはどうだろうか。試合中、睡魔に襲われることが少なくないのは疲労のせいだけではないだろう(とくにベスト8は期待ハズレが多かった)。最後ぐらいは、罰の分だけ酬を受けたいものである。 (取材・文=栗原正夫)