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政府や公共機関の腐敗が深刻な問題となっている中国。中央規律検査委員会によると、2010年に汚職で処罰された公務員は計14万6,500人以上に上っている。最近でも、遼寧省丹東市鳳城市のトップが約25億円と共に米国に渡るという、巨額汚職事件が発覚したばかりだ。
そんな中、北京市第一中級人民法院で懲役9年の判決が下された、ある女性官僚に話題が集まっている。
49歳になるこの女性官僚は、北京市朝陽区の農村工作委員会の幹部を務めていた2006年1月から2010年8月の間に、約220万円の公金を横領し、さらに約19万円を関係各所から賄賂として受け取っていたとされる。
彼女は、同じく起訴された同委員会書記と共に、委員会の金庫のカネを自由に使える立場にあったのだという。そんな彼女が、横領と賄賂で得た大金の多くを費やしたのが美容だったという。中でも彼女が凝っていたというのが、なんと女性器の美容整形。彼女は陰部の色素除去や大陰唇の切除などに約100万円を投じていたというから驚きだ。
汚職官僚にも、女心というものがあるということか……。しかし、金額こそほかの汚職事件に比べて大きくはないものの、自分たちの汗と涙の結晶たる税金を股間に注がれた人民たちは怒り心頭の様子。中国版Twitterの「微博」には、「こいつのマ○コは税金で作られた公共物ってことだな。誰も利用したくないだろうが」「こいつのマ○コは反汚職博物館に入れて展示すべき。俺は見たくないが」「50近くのババァのマ○コに税金が投入されるとは……。これ以上の無駄遣いを俺は知らない」などといった辛辣なコメントが並んでいる。
100万円もかけた女性器のビフォー・アフターも気になるところだが、彼女が牢獄で過ごすこととなる9年間は、少なくとも活躍の場はなさそうだ……。
(文=牧野源)
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道徳崩壊の中国 老人路上放置死亡事件の背景に高齢者犯罪の増加?

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道徳崩壊が問題となっている中国で、「またもや」といった事件が発生した。8月27日、北京市朝陽門付近の交差点で、自転車に乗った老人が路上に転倒。周囲には多くの目撃者がいたにもかかわらず、路上に真っ青な顔色で横たわる老人は放置され続け、その後、死亡したのだ。
この老人は、現場から30メートルほどの距離にある団地に家族と住んでいる70歳前後の男性で、近所の野菜市場でスイカを買っての帰宅途中だったとみられている。
老人が転倒したのは朝7時半ごろ。何かにぶつかった様子はなく、真横に突然倒れたという。当時は通勤時間帯で通行人も多く、さらに時間が経過するに従って野次馬も集まってきたが、路上で微動だにしない老人に手を貸そうとする者は誰一人としていなかったという。
救急車が駆けつけたときには、老人が転倒してから2時間以上が経過していた。路上で強打したとみられる後頭部からの出血は路上で固まっており、老人はすでに息を引き取っていたという。
多くの目撃者がいながら、瀕死の老人が路上で2時間以上も放置され、ひとつの命が失われてしまうとは、まさに異常事態。ところが、広東省ブロック紙社会部記者は、中国特有の事情をこう話す。
「中国ではこのところ、倒れた老人を助けた人が、逆に加害者として訴えられ、高額な示談金を請求されるという詐欺が横行しているんです。ほかにも高齢者による詐欺や強盗などといった犯罪が頻発しており、老人だからといって、無防備に手を貸せないんです。その背景には、高齢化と福祉の未整備がある。老後の保障もなく、困窮した老人が犯罪に手を染めるケースが増えているんです」
社会のひずみが人間不信を蔓延させ、人命が犠牲になってしまうとは、もはや皮肉としか言いようがない……。
(文=牧野源)
盛り上がりを見せる脱原発デモの行く末は? 成田闘争に見る、“未決着”市民運動の現在

毎週金曜日、首相官邸前には数万人ものデモ参加者が足を運び、「脱原発」の声を上げている。8月にはデモ主催者が野田佳彦首相と面会するという快挙を達成し、日本における市民運動が新たな局面を迎えたことは広く報道された。
しかし、複雑な思惑が入り乱れる原発問題が、早晩の解決を迎えるとは言い難い。現に、原子力の安全規制を担う新組織「原子力規制委員会」の人事は相も変わらず原子力ムラからの人選が濃厚となっているし、産業界では“脱原発は経済に悪影響を及ぼす”との声が強い。仮に野田首相が言う「脱原発依存」が正式に閣議決定されたとしても、避難生活を強いられている福島の人々は、場合によれば数年、あるいは数十年にわたって故郷を追われる。彼らが故郷に戻れる日が来るまで、原発問題は続いていくのだ。長期化するにつれ、現在盛り上がりを見せる脱原発運動はどのような形になっていくのだろうか……。
そのヒントとなる運動が、日本の玄関口である千葉県・成田空港で展開されている。
年間18万回も航空機が離発着し、旅客数は2,800万人を数える成田空港。いまやアジア有数の大空港であり、交通だけでなく物流の拠点としても欠かすことはできない。だが、この成田空港の内側に「民家」があることを知っている人はあまり多くないだろう。空港の内側に取り残された東峰地区、天神峰地区にこの民家は点在している。道路標識を見ると、「空港整備区域」と表示され、矢印は示されていないものの、地図を見ればしっかりと道が続いているようだ。
空港の外側から、きれいに整備されたトンネルを潜り100メートルほど進むと、ぱっと視界が開けてくる。そこに現れるのは、雑木林に囲まれたいくつかの民家と野菜畑。四方を取り囲む塀のすぐ向こうは成田空港の敷地内であり、常に飛行機の轟音が響き渡っている。「第3誘導路粉砕!」という看板とともに、ここで生活を送っている人々がいる。
この奇妙な風景が生まれた原因は、40年以上前の活動にさかのぼる。
成田空港は「三里塚御料牧場」と呼ばれる皇室の広大な土地を払い下げられて、1960年代より建設が開始された。この土地を利用して40%の敷地は獲得できたものの、あと60%を得るためには、そこに住んでいた千数百人の人々を移転させなければならなかった。空港予定地の周囲では反対運動が噴出し、計画も二転三転。1966年に、政府は地元の合意も得ないまま、空港建設地を現在の三里塚・芝山地区に決め、強引に計画を推進することとなる。だが、当然この強硬な土地買収がうまくいくはずもなく、住人と政府側との軋轢は広がるばかりだった。
この新空港反対運動に、東京などの都市から学生や活動家らが参加するようになると、事態は混迷を極めてゆく。機動隊との衝突、過激派による放火事件、さらにはセクト間のいざこざなど、反対運動は激化の一途をたどる。三里塚闘争とも成田闘争とも呼ばれるこの運動の結果、警察・市民合わせて6人もの死者を出してしまった。
このような経緯を経て、成田空港が開港したのは1978年。だが、開港から30年あまりの月日を経ても、買収に応じずいまだに生活を続けているのが東峰・天神峰地区の人々だ。
実際にこの地区に足を踏み入れると、ゲバ文字で書かれた看板のほかに「らっきょう田舎漬 小売販売します」といったものや、「オーガニック&スローフード」といった看板までも並んでいる。また、空港に隣接した別の未買収地域には、「三里塚空港粉砕!」の言葉とともに「TPP反対」といった最新のメッセージまでもが加えられていた。
また、東峰地区には、「東峰神社」と呼ばれる地域の神社も残されている。資料によれば、戦前に地元住民によってしつらえられたものだそうだが、空港の敷地を示す白い塀で四方を囲まれた境内は、異様な空間としか思えない。過激派の動きに備えてか、常時警備がなされているようで、そこに赴くと空港敷地内からは警備員が、道路側には警察車両がいつの間にか待ち構えていた。職務質問などはなされなかったが、正直、居心地がいい場所ではない。
地域の住人に話を聞いたところ、現在でも十数名の人々が東峰・天神峰地区で生活を送っているという。ただ、かつてのように強硬な反対運動を続けているわけではないようだ。
「多くの住人が『闘争は終わった』という認識です。徹底抗戦をして飛行機を止めようと言っている人は極めて少数です」
彼によれば、空港側からも「ここに住み続けていい」という認定を得ており、警察からの圧力もないそうだ。では、いったいどうして彼らは、お世辞にもよい環境であるとはいえないこの地域に住み続けているのだろうか? 長い空白の後に、彼はためらいがちに答える。「……まあ、過去をそのまま引きずっているという面が強いのでしょうね」
当時を知る地元の元空港公団職員も「確かに、空港と住民との間に『ボタンの掛け違い』があった。公共事業の進め方として反省すべき点は多い」と過去の過ちをはっきりと認めている。昨年6月、空港公団では芝山町に「成田空港 空と大地の歴史館」を建設。成田空港の建設にまつわる反対運動の歴史をまとめた資料を展示している。そこに設置された記帳台には、はるばる福島から訪れた人もその心境を書いており、空港によって故郷を追われた人々に対するシンパシーを綴っていた。
安心して暮らせる社会を目指して脱原発に舵を切るのか、それともこれまで通り原発と共に暮らす経済優先の道を選ぶのか、その決着はまだ見えない。脱原発運動がどのような結果となるにしろ、「声を上げない」「政治に無関心」と言われていた国民が、10万人以上も集まって運動に参加しているという現実は、日本社会にとっても大きな意味を持つ。政府・市民双方が、成田闘争をはじめとする過去の政治運動の反省を踏まえ、このデモ活動が私たちの明るい未来につながることを期待したい。
(取材・文=萩原雄太[かもめマシーン])
マンU・香川は好スタート! 大津・酒井はベンチ外……サッカー開幕、欧州組の明暗

マンUのユニフォームに身を包んだ香川。
日本が大躍進を果たした五輪サッカーの興奮も冷めやらぬまま、海の向こうでは欧州サッカーリーグがすでに開幕している。欧州でさらなるステップアップを果たした選手、欧州初挑戦となる選手、五輪で活躍した注目選手と、ひと口に欧州でプレーする日本人選手といってもさまざま。今回は、そんな“欧州組”たちの新シーズンのスタートを追った。
今季、欧州でプレーする日本人選手の中で最高のステップアップを果たしたのが、独ブンデスリーガのドルトムントからイングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドに移籍した香川真司。マンUといえば世界屈指の名門である上に、レギュラー待遇での獲得。ステップアップというよりも、いきなり頂点に上り詰めた感すらある。だが、プレシーズンマッチでも能力の高さをアピールし、順風満帆かと思われた矢先、開幕直前にアーセナルからオランダ代表で昨季リーグ得点王のロビン・ファン・ペルシーが加入。香川の開幕スタメンは厳しいかと思われたが、開幕戦のエヴァートン戦ではフタを開けてみればトップ下のポジションで90分フル出場。
「直前のプレシーズンマッチでは、本来のポジションであるトップ下から1列下がったセンターハーフで起用されたりしたので、香川も開幕はスタメンで起用されるとは思っていなかったみたいですね。しかし、開幕戦は黒星だったものの、香川自身のプレーは高評価。エースのウェイン・ルーニーとも絶妙な連携を見せていました。途中出場のファン・ペルシーの存在が霞んだほど」(サッカーライター)
続く2戦目のフルアム戦でも香川はルーニーをベンチに追いやり、トップ下でスタメン出場。早くもこの試合で初ゴールを決め、チームも3-2で初勝利。
「流れからのゴールではなかったけれど、こんなに早くゴールを決めるとは。周囲との連携もまだまだ不十分だし課題はありますが、これ以上ないスタートダッシュだと思いますよ。ただ、ルーニーとファン・ペルシーは不動のレギュラーでしょうから、今後は必ずしもスタメンが約束されているわけではないはず。とはいえ、ルーニーが全治1カ月の負傷なのでチャンス。ルーニーがいない間に、ファーガソン監督にアピールしたいところでしょうね。いずれにせよ、順調な滑り出しです」(同)
一方、ブンデスリーガに目を移すと、2部のボーフムから移籍した乾貴士のフランクフルトが細貝萌のレバークーゼンに2-1で勝利。また、欧州初挑戦の清武弘嗣のニュルンベルクはハンブルガーSVを1-0で下した。
「清武も乾もスタメン出場で勝利に貢献しましたね。乾はボーフム時代からテクニックに定評がありましたが、1部リーグでも十分に通用することがわかった。清武も五輪での好調もそのままに、後半23分に蹴ったコーナーキックが決勝点につながる活躍。合格点をつけられますね」(同)
一方、バイエルンから移籍した宇佐美貴史が所属するホッフェンハイムは大津祐樹のボルシアMGに1-2で敗戦。宇佐美は後半24分から出場したが、いいところは見せられず。大津もベンチ外で、3得点を挙げるなど五輪での大活躍もレギュラー獲りには奏功しなかった格好だ。このほかブンデスリーガでは、岡崎慎司と酒井高徳が所属するシュツットガルトは長谷部誠のウォルフスブルクに0-1で敗れた。岡崎はベンチ入りしたものの出場機会はなく、酒井と長谷部はベンチ外だった。
他国のリーグでは、伊セリエAの開幕戦でインテル・ミラノの長友佑都がフル出場し、ペスカーラに3-0で快勝。露プレミアリーグのCSKAモスクワに所属する本田圭佑は今季リーグ全試合に先発して勝利に貢献するなど、相変わらずの存在感を見せている。このほかにもベルギー・ジュピラーリーグの川島永嗣、蘭エールディヴィジの吉田麻也やハーフナー・マイク、高木善朗など、欧州リーグでは多くの有望な日本人選手がプレーしているだけに、今季も目が離せない。
反日感情高ぶる中国ネット民 竹島問題に関しては日本に同情的だった!?

『竹島』(実業之日本社)
香港活動家らによる尖閣諸島上陸事件に端を発する反日デモが全土で散発している中国。中国のネット上でも、日本製品不買の呼びかけや、「小日本」「日本鬼子」といったお決まりの罵詈雑言が飛び交っている。
一方、韓国との間には竹島問題も抱えている日本は、複数の隣国と同時に抱える領土問題に苦慮している。
そんな中、中韓両国は国交樹立20周年を迎え、両国首脳が祝電を交換。日本との領土問題などをめぐり、戦略的協力パートナーシップを深めていくことを確認したという。領土問題において、日本を共通の敵とする中韓両国が手を組めば、日本にとってはピンチこの上ない。
ところが中国ネット民たちの声を拾ってみると、竹島をめぐる日韓の領土問題に関しては、意外にも日本に同情的な人が多いようだ。
「尖閣諸島は中国のもの。竹島は日本のもの」
これは、中国版Twitter「微博」上に書き込まれたつぶやきである。ほかにも、竹島に軍隊を駐留させて実効支配を続ける韓国を揶揄した「日本はコソ泥だが韓国は強盗だな」という発言も。さらに、「尖閣諸島には海底資源があるから争う意味がある。資源もない岩にムキになってしがみつく韓国はマヌケ」といった、率直な意見も見られる。いずれも尖閣問題をめぐっては日本に譲らないものの、竹島の領有権については日本に組するもので、竹島の韓国領有を主張するような書き込みはごく少数だった。
その理由について、広東省ブロック紙社会部記者はこう話す。
「中国人が本当に嫌っているのは、日本人より韓国人。反日感情は、歴史教育などによるイメージを元にしたぼんやりとした憎悪なのに対し、反韓感情は、実体験を伴った憎悪でリアリティがある。中国に住む韓国人は ビジネスや生活上で、夜逃げや契約不履行といったトラブルが多い上、韓国の学者が風水や漢字の起源を自国のものとして発表したりしていることが理由です。今年4月には、排他的経済水域の境界があいまいな黄海で、操業中だった中国船船長が韓国の海洋警察隊員を刺殺。その後、韓国の法廷で懲役30年という重い刑に処されたことで、領土問題をめぐっても対立を深めており、中韓が手を取り合うことは難しいのでは」
どうやら日中韓は、このまましばらく負の三角関係を続けていくことになりそうだ……。
(文=牧野源)
「騒いでいるのは周囲だけ?」ボクシング五輪金メダリスト・村田のプロ転向騒動は早くも鎮火!?

JOC公式サイトより
ロンドン五輪のボクシング・男子ミドル級で、ボクシングでは日本勢で48年ぶりの金メダルを獲得した村田諒太。一夜にして“シンデレラボーイ”となった村田には帰国後、テレビ出演の依頼が殺到。「現在、東洋大職員の村田だが、夏休み中ということもあり、可能な限りテレビに出演。村田を支えた4歳年上の妻・佳子さんも各メディアに引っ張りだこ」(スポーツ紙デスク)というが、まさに“金の卵”である村田をプロが放っておくはずがなかった。
数あるボクシングジムの中でも、早くも具体的な金額を提示し村田の獲得を狙っているのが名門・協栄ジムの金平桂一郞会長。16日には会見を行い、同ジムとIT関連会社「フリーエージェントスタイルホールディングス」が業務提携を結ぶことを発表。スポンサーの同社が、村田獲得資金として契約金1億円を提示したのだ。
これに対して、名門・角海老宝石ジムの萩森健一マネジャーは17日、金平会長が1億円と具体的な金額を提示したことに対して、「お金の話は先に言うのは失礼だし、水面下でするもの」と苦言を呈し、「東洋大を辞める必要はない」とサラリーマンとの両立が可能であることを強調。さらに、1988年ソウル五輪の誤審で金メダルを逃しながら、プロ転向後、村田と同じミドル級からヘビー級まで計4階級で世界王座を獲得した元世界王者ロイ・ジョーンズJr.とのビッグマッチをぶち上げたが、肝心の村田はあまり乗り気ではないようだ。
「村田はメダル獲得の一夜明け会見で『アマはプロの下にあるわけではない。世界王者のベルト以上にシビアな金メダルを追ってきたことは誇りに思う。憧れはそこ(プロ)にはない』とプロ転向に消極的で、早くも今月末に行われる国体予選に出場することを発表した。村田にはすでに妻子がいて、マイホームを購入したようだが、それが可能だったのも東洋大職員というしっかりした職に就いていたから。日本人のボクシング世界王者よりも、村田のほうが断然知名度が上だろうし、今の仕事を辞めなければ将来も安泰。このままアマチュアにいれば、アマチュア連盟の幹部のイスも約束されている。あえて、リスクの高いプロを選ぶようなことはしないだろう」(専門誌記者)
村田に熱視線を送る両ジムに対して、世界的プロモーターで数々の世界王者を育てた帝拳ジム・本田明彦会長は「村田君は世界ランカー上位の実力はある」と賛辞を送りつつ、「メダリストのプロ転向は海外では多いが、彼が指導者になり、日本が五輪で毎回メダルを取れるような体制を作るほうが、長い目で見ればボクシング界のためになるのではないか」とかなり冷静なコメントだったが、本田会長のコメントの根拠には、やはりプロとアマの大きな“壁”があるというのだ。
「確かに村田のパンチ力、特に必殺のボディブローはプロでも通用するだろうが、プロのボディの強さはアマとは比べものにならない。それに、プロだと同階級の相手のパンチ力は桁外れで、おまけに、アマチュアでは身を守ってくれたヘッドギアはなく、ラウンドも世界戦となればアマの3分3ラウンドの4倍の3分12ラウンド。プロに転向しても、世界ランクでそれなりのところまではいくだろうが、王者となればかなり厳しいだろう。村田本人が、一番その辺を分かっているのでは」(同)
ボクシング界にとっては明るい話題となっている村田のプロ転向騒動だが、周囲が盛り上がるだけ盛り上がって“鎮火”してしまう可能性が高そうだ。
「騒いでいるのは周囲だけ?」ボクシング五輪金メダリスト・村田のプロ転向騒動は早くも鎮火!?

JOC公式サイトより
ロンドン五輪のボクシング・男子ミドル級で、ボクシングでは日本勢で48年ぶりの金メダルを獲得した村田諒太。一夜にして“シンデレラボーイ”となった村田には帰国後、テレビ出演の依頼が殺到。「現在、東洋大職員の村田だが、夏休み中ということもあり、可能な限りテレビに出演。村田を支えた4歳年上の妻・佳子さんも各メディアに引っ張りだこ」(スポーツ紙デスク)というが、まさに“金の卵”である村田をプロが放っておくはずがなかった。
数あるボクシングジムの中でも、早くも具体的な金額を提示し村田の獲得を狙っているのが名門・協栄ジムの金平桂一郞会長。16日には会見を行い、同ジムとIT関連会社「フリーエージェントスタイルホールディングス」が業務提携を結ぶことを発表。スポンサーの同社が、村田獲得資金として契約金1億円を提示したのだ。
これに対して、名門・角海老宝石ジムの萩森健一マネジャーは17日、金平会長が1億円と具体的な金額を提示したことに対して、「お金の話は先に言うのは失礼だし、水面下でするもの」と苦言を呈し、「東洋大を辞める必要はない」とサラリーマンとの両立が可能であることを強調。さらに、1988年ソウル五輪の誤審で金メダルを逃しながら、プロ転向後、村田と同じミドル級からヘビー級まで計4階級で世界王座を獲得した元世界王者ロイ・ジョーンズJr.とのビッグマッチをぶち上げたが、肝心の村田はあまり乗り気ではないようだ。
「村田はメダル獲得の一夜明け会見で『アマはプロの下にあるわけではない。世界王者のベルト以上にシビアな金メダルを追ってきたことは誇りに思う。憧れはそこ(プロ)にはない』とプロ転向に消極的で、早くも今月末に行われる国体予選に出場することを発表した。村田にはすでに妻子がいて、マイホームを購入したようだが、それが可能だったのも東洋大職員というしっかりした職に就いていたから。日本人のボクシング世界王者よりも、村田のほうが断然知名度が上だろうし、今の仕事を辞めなければ将来も安泰。このままアマチュアにいれば、アマチュア連盟の幹部のイスも約束されている。あえて、リスクの高いプロを選ぶようなことはしないだろう」(専門誌記者)
村田に熱視線を送る両ジムに対して、世界的プロモーターで数々の世界王者を育てた帝拳ジム・本田明彦会長は「村田君は世界ランカー上位の実力はある」と賛辞を送りつつ、「メダリストのプロ転向は海外では多いが、彼が指導者になり、日本が五輪で毎回メダルを取れるような体制を作るほうが、長い目で見ればボクシング界のためになるのではないか」とかなり冷静なコメントだったが、本田会長のコメントの根拠には、やはりプロとアマの大きな“壁”があるというのだ。
「確かに村田のパンチ力、特に必殺のボディブローはプロでも通用するだろうが、プロのボディの強さはアマとは比べものにならない。それに、プロだと同階級の相手のパンチ力は桁外れで、おまけに、アマチュアでは身を守ってくれたヘッドギアはなく、ラウンドも世界戦となればアマの3分3ラウンドの4倍の3分12ラウンド。プロに転向しても、世界ランクでそれなりのところまではいくだろうが、王者となればかなり厳しいだろう。村田本人が、一番その辺を分かっているのでは」(同)
ボクシング界にとっては明るい話題となっている村田のプロ転向騒動だが、周囲が盛り上がるだけ盛り上がって“鎮火”してしまう可能性が高そうだ。
「かつての歴代最高選手も、いまや老害!?」サッカーU-23に苦言の釜本邦茂氏に大ブーイング!

釜本邦茂公式ブログより
メダルこそ逃したものの、ロンドン五輪ではベスト4という望外の成績を残したサッカー男子U-23日本代表。銀メダルを獲得したなでしこジャパンの成績には見劣りするものの、優勝候補のスペインを撃破し、メキシコ五輪以来44年ぶりのメダル獲得に手が届きかけたことは称賛されてしかるべき。ところが、この成績にケチをつけているのが、メキシコ五輪でFWとして活躍し、得点王にも輝いた日本サッカー協会(JFA)元副会長の釜本邦茂氏だ。
釜本氏は「メダルを取ったのだからメキシコ組はロンドン組より上です。今の日本代表のきれいなサッカーでは勝てない」などと発言。だが、これに対して「何、この老害」「誰この人?」「はいはい、おじいちゃん黒飴なめててね」「アマチュアのみの時代と比べてどうすんだよ」「寝言は寝て言えよ、痴呆老人。お前らなんぞJ2のチームにも入れねえよ」などと、ネットユーザーらが大ブーイング。
「今の若いサッカーファンには実感がないかもしれませんが、釜本さんといえば、日本代表最多得点記録(75点)保持者でもある不世出のストライカー。今でこそ海外移籍するJリーガーは珍しくありませんが、釜本さんは40年以上も前に海外の有力チームから盛んにラブコールを受けていましたからね。時代が違うので一概には言えませんが、一応、日本で歴代ナンバー1選手といえば釜本さんということになっています。それだけに、今回の発言は大人げなかった」(サッカーライター)
現役時代は名声をほしいままにした釜本氏だが、引退後のキャリアはあまり芳しいものではない。Jリーグ発足後はガンバ大阪の監督を務めたが、所属選手との確執や成績不振により、わずか2シーズンで事実上の解任の憂き目に。政界に転じたこともあったが、スキャンダルに巻き込まれた。JFAの理事や副会長も歴任したものの、一昨年に名誉副会長を退き、現在は顧問の身。
「95年に当時の森喜朗自民党幹事長にスカウトされ、第17回参院選で自民党から出馬し当選しました。しかし、高速道路用プリペイドカードの不正販売に釜本さんの妻が経営する会社の関与が明らかになり、このスキャンダルが響いて01年の第19回参院選では落選。これを機に、政界からは完全に退きました。JFAにおいても、当時の会長だった川淵三郎氏(現最高顧問)との権力争いに敗れるなど、現役引退後は不遇をかこっていると言っていい」(同)
「それでも歴代最高選手というプライドが、自分自身を支えていたのでしょう」とサッカー雑誌編集者は話すが、昨今では日本サッカーのレベル向上に伴い、“歴代最高”の称号もどうやら怪しくなってきている。
「そもそも釜本さんの時代の五輪は、アマチュアの選手しか出場資格がありませんでしたからね。23歳以下限定とはいえ、プロが出場する現在の五輪サッカーのほうが明らかにレベルは上。釜本さんが言うような、メダルを取ったからロンドン組よりもメキシコ組が上とは限らない。それに、香川真司がマンチェスター・ユナイテッドに移籍したようなケースもあります。マンUといえば、世界最高峰の名門チーム。釜本さんの現役時代がいくらすごかったとはいえ、マンUレベルのチームから誘われたということはなかったですからね。香川の活躍次第では、歴代最高選手の称号は彼のものになる可能性だってあり得る。今回の釜本さんの発言は、自身の地位が脅かされることに不安を感じたから、と言えなくもない」(同)
韓国との3位決定戦では、44年ぶりのメダル獲得を前に日本国中がハラハラしながら観戦していた。だが、釜本氏だけは、別の意味でハラハラしていたのかもしれない。
ルーマニア邦人殺害事件に現地報道の厳しい声 渡航にかかわったNPOに責任は──?

NPO法人「アイセック・ジャパン」公式サイトより
ルーマニア・ブカレスト郊外の国道沿いで8月17日、女子大生の遺体が見つかった事件では、現地メディアが「日本人女性があまりに無防備で、今後の両国間の関係にも悪影響がある」と報じている。
聖心女子大学文学部英語英文学科2年・益野友利香さんは15日、日本語を教える研修のため現地を訪れていたが、当初の予定では空港に着いた夜、そのまま約30分の距離にある駅までタクシーで向かう予定だったが、なぜか声をかけてきた男と一緒にタクシーで駅とは逆方向に向かってしまった。
益野さんが公の場で見かけられたのはこれが最後。彼女のTwitterも15日の「ルーマニア着いてから一人で深夜電車に3時間乗らなきゃだから、それが最大の不安というか何というか辿り着けたら奇跡だと思う(>_<)」というつぶやきが最後の言葉となってしまった。
同国検察庁によると、26歳の男が益野さんに話しかけ、タクシー乗り場まで誘導し一緒にタクシーに乗ったが、行き先は列車が出るノルド駅とは反対にあたる国道途中で下車。その脇の森林で強姦され、首を絞めて殺害されたという(男は犯行を否認)。
「被害者女性は英語を学んでいるということだったが、常識は学んでいなかったのではないか」
現地のメディアではこんなふうにも伝えられた。ラジオ番組でも女性DJが「いきなり声をかけてきた男に従ってタクシーに同乗するなんて信じられない」と話している。
ルーマニアでは、ブカレスト空港周辺の治安の悪さがかつて社会問題と化していた。白タクが横行しトラブルが絶えなかったことから、近年は空港に出入りできるタクシー会社が制限されている。空港の入り口を出れば目前が許可されたタクシーの乗り場になっており、トラブルも激減。正規のタクシーは車体のサイドに白黒チェックのライン模様入りで、料金メーターも明示するようになり、悪質な白タクと区別されている。
「益野さんが取るべき行動はただタクシー乗り場に行くだけだった。男と行動する必要は何もない」
現地メディアが伝える通り、益野さんがなぜわざわざ男と寄り添ったのか分からない。
ルーマニアでは民主化以降、ニセ警官による金銭トラブルや両替詐欺、スリなどの犯罪が増えており、渡航には十分な注意が必要とされるが、今回のケースはそれ以前の問題で「日本では3歳になった少女に“知らない人について行くな”と教えることはないのか。今回の事件では、本国に来る日本人女性が愚かだという宣伝になってしまった。同じような事件が続発しないことを祈る」と同メディア。
一方で、今回の渡航は海外インターンシップを扱うNPO法人「アイセック・ジャパン」によって行われたというが、同団体は学生が中心となって運営されており、今回の件についてはノーコメントを貫いている。
20歳の女性が、なぜ海外で「一人で深夜電車に3時間乗らなきゃ」という非常識な状況に置かれなければならなかったのか、説明責任が問われることになりそうだ。
(文=和田修二)
悩みは輪姦モノ!? 日本製AV1万本を手がけた中国語翻訳者の苦悩

くだんの中国語翻訳者。ワルそうな顔してます。
「中国人の性教育の教科書」といわれるほど、中国で普及している日本のAV。ネット上には、一日数十本におよぶ日本製AVが、日々違法アップロードされ続けているという話もある。
それらの中には、ご丁寧なことに、中国語の忠実な字幕が付いているものも少なくない。ストーリー性が豊かな日本のAVは、登場人物の会話内容を理解できたほうがより楽しめるのも確か。同じ作品であれば、字幕が付いているもののほうが、付いていないものよりも人気があるようだ。
ちなみにそうした字幕付きAVの多くは、台湾や香港で販売されているものが、何者かによって不法にアップロードされたケースが多い。
8月14日、中国大手ポータルサイトの「騰訊」は、あるAV翻訳者の苦悩を紹介している。
台北市に住む28歳の男性、陳さんは、木村拓哉出演のドラマを見たことがきっかけで日本語に興味を持ち、大学の日本語学部に進学。その後、大学2年次に翻訳業務を経験し、大学3年次には日本アニメの翻訳を請け負うようになったという。そのとき、彼に声をかけてきたのが、日本製AVの輸入業者。彼は、作品1本につき、2,000台湾ドル(約5,300円)でAV翻訳を受注することとなった。学生のアルバイトとしては割のいいこの仕事に彼は没頭。一日に3本を翻訳することもあり、月の最高収入は十数万台湾ドルにおよんだという。AV翻訳歴4年となった彼は、これまでに1万本近くのAVを翻訳。その経験から「男女一対一の絡みは翻訳しやすいが、登場人物の多い輪姦モノは難しい」と話す。
毎日一日中AVを見ているような生活なので、大学の授業には出ることはできず、7年在籍した後に単位不足で除籍処分となったという。
仕事でAVを見続けることができ、周囲からうらやましがられることも少なくないという彼だが、悩みがあるという。
「今ではAVを見ても、まったく興奮することはなくなってしまいました……」
それでも数億人ともいわれる中国AVファンの期待を背負い、彼は今日も男女のまぐあいを翻訳し続けている。
(文=牧野源)