尖閣に隕石落下すれば中国人が大挙する!? 宋文洲氏の発言に対する、中国ネット民の反応

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『「きれいごと」を言い合っても
世の中は変わらない』(生産性出版)
 「尖閣諸島に(隕石が)落ちればよかった」  そう言い放った中国出身の経済評論家・宋文洲氏に批判が殺到している。  問題の発言は、ゲストコメンテーターとして出演する日本テレビ系『真相報道 バンキシャ!』でロシアの隕石落下のニュースに関してなされたもので、「尖閣がなくなれば、領土問題もなくなる」という趣旨だったとみられる。  番組の後半には、鈴江奈々アナウンサーが謝罪する一幕もあったが、日テレや番組スポンサーにも抗議の電話が寄せられたという。ネット上でも「お前の家に落ちればよかったのに」「さっさと国へ帰れ」などと非難が集中。これに対し「右翼の一番の欠点はユーモアを分からないことだ」と反論した宋氏のTwitterが炎上するなど、まさに火に油を注ぐ結果となっている。  こうした騒動は、宋氏の母国である中国でもネットニュースなどで紹介されたようだ。 中国版Twitter「微博」上には、 宋氏の発言に関するツイートが2,000件以上寄せられている。それらの中には「魚釣島(尖閣諸島)がなくなっても、あの海域は中国のものであることには変わりない」「ガス田が消えなければ問題はなくならない」と、意外にも冷静な反応が目立っている。  さらに、「多様な発言が許される日本でこの反応は意外。魚釣島に関しては冗談が通じないほどナーバスになっているということか」と、この一件に対する日本人の反応を評するものや、「隕石の破片は高値で売れる。儲け話に目がない中国人が大挙して上陸するぞ!」という自嘲的な書き込みも見られる。  尖閣諸島の消滅を望むような発言に、激しい怒りの声を上げた日本の世論とは対照的にクールな反応に、虎視眈々と獲物を狙う中国のしたたかさが見え隠れする……。 (文=牧野源)

「緊張感ゼロ……」WBC日本代表“侍JAPAN”が広島カープに「0-7」完敗の深刻度

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『WBC公式ガイドブック 2013年 03月号』
ベースボールマガジン社
 3月2日から開幕する野球のWBCで3連覇を目指す日本代表“侍JAPAN”が、17日に宮崎で行われた広島カープとの強化試合で「0-7」の完敗。最悪のスタートを切った。  エースとして1次ラウンドのブラジル戦に先発が予想される田中将大(楽天)は、2イニングを投げて3安打2失点。また、田中との2本柱が期待される前田健太(広島)はカープ側で登板し2回無失点と抑えたが、直球が最速でも135キロ程度と、好調時とは別人のようなピッチングで不安を残した。 「マエケン(前田)は、この日見た限りでは戦力になるとは思えない。フォームがまったく定まっていない状態だし、肩の状態も良くないんじゃないか。このままWBCに入ったら、フィジカル・メンタルとも最悪の状態でシーズンを迎えることになりそう。田中はしきりに『ボールが滑る』と繰り返していた。日本のプロ野球はWBCに対応するために“統一球”を導入したはずだったが、本番とまったく違う手触りのボールを使っていたということ。ここにきて、さまざまな歪みが一気に噴出した感じだ」(現地記者)  一方打者は、その前田から内川聖一(ソフトバンク)、糸井嘉男(オリックス)が連打を放ったものの、終わってみれば3安打の完封負け。試合後のベンチには山本浩二監督の怒号が響いたというが……。 「『許さんぞ!』とカツを入れた、と報道されているが、実際には選手たちの背中に向かって愚痴っていたようなもの。まともに聞いていた選手はいなかったように見えた。とにかく今回の侍JAPANは、“緊張感ゼロ”なんですよ。前回のイチローのようなリーダーシップを持つ者もいなければ、川崎(宗則)のようなムードメーカーもいない。士気が低く、雰囲気が弛緩しきっている」(同)  現在、33人が招集されている代表候補は、18日の西武との強化試合を経て28人の最終メンバーに絞り込まれる。 「ぶっちゃけ、代表を外れたいと思っている選手も1人や2人じゃないでしょう」(同)  泣いても笑っても、2週間後には3大会連続の世界一を目指す大会が始まってしまう。

「チェ・ホンマンが車を壊した!?」正道会館支部長と“スポンサー”会員の泥沼法廷劇

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DREAM OFFICIAL WEBSITEより
 全国に支部を持つ空手道場、正道会館の宮崎支部長が昨年11月、地元紙「旬刊宮崎」の記事で名誉を毀損されたとして、同紙に謝罪広告掲載と約500万円の損害賠償を求める訴えを起こしていることが分かった。  訴状によると、宮崎支部長である大矢秀二氏が問題としたのは同紙が9月に報じた「宮崎支部長またもや金銭トラブル」という記事で、同氏が元会員男性の高級自動車を借りた際に壊したまま返却し、約200万円の修理代の請求を拒否したというもの。  記事では約5年前、大矢氏が「格闘家のチェ・ホンマンが乗りたいと言っている」と借りた元会員所有のハマーが、翌日に駐車場で放置された状態で返され、車内にはゴミも残るなど汚れたままで焦げ臭いにおいもしており、修理工場では各部品の破損や傷が多数、見つかったとされている。元会員の修理代請求に、大矢氏は「チェが壊した」として代理人の弁護士を通じて支払いを拒否したと書かれている。同紙の取材に対して大矢氏は「弁護士から何も話すなと言われている」と回答したことも報じられた。  これに対し、大矢氏側は過去にも「旬刊宮崎」が元会員とのトラブルについて名誉を毀損する記事を掲載し、同紙が敗訴判決(高裁で50万円の支払い命令)を受けたことを明かし「同じ当事者から情報提供を受けているなら、客観的事実に基づかない可能性が高い」と反論。  車の故障に関しても当時、元会員から「アメ車はすぐ故障する。そのとき壊れたかどうかも分からないので気にしないでくれ」と言われ、一度は解決済みだったことや、複数の故障部分が相互に関連性がないことなどを主張している。  大矢氏側から出されている陳述書によると、運転していたのは別の道場生で、故障するような運転はなかったとし、元会員から過去にも現金や別の高級車をもらうなど、スポンサー的な立場であったとしている。  ただ、「旬刊宮崎」の関係者は「記事には自信を持っている。前回の裁判で負けたから記事に信用がないという理屈はおかしい」と徹底抗戦の構えだ。 「前回の敗訴については約3年前の記事で、大矢氏が子ども会員の母親とハレンチな関係にあったことなどの内容が訴えられたんですが、これは当事者から証言を取っていながら、彼らの名誉を守るために名前を出すことができず、結果的に証拠不十分になった部分が大きかった。また、前回は大矢氏の言い分を掲載しませんでしたが、今回は本人に聞いても回答しなかった」(同)  正道会館の関係者はこの件について「道場とは無関係の個人的なトラブルなので、関与するところではありません」と答えているが、法廷での場外戦はどう決着するのか。
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動機は日本人への逆恨み? 2邦人死亡グアム通り魔事件 地元証言が浮き彫りにする犯人の素顔

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映画出演時のデソト容疑者
「犯人は劇団で日本人にイジメに遭っていた」  グアム島で起きた無差別殺人事件で、犯人を知るという現地在住の韓国系アメリカ人男性が「意図的に日本人を狙った犯行」と話している。  事件は12日午後10時ごろ、ショッピングセンターなどが連なる繁華街タモン地区で起こった。コンビニに突っ込んできた車に7~8名がはねられ、付近にいた観光客らが、車から降りた犯人に切りつけられた。日本人観光客で賑わう場所とあって、ちょうどツアーで訪れていた十数名の日本人が被害に遭い、うち2人が死亡(現時点)。その場ですぐに地元警察に取り押さえられた犯人は、現地在住のチャド・ライアン・デソト容疑者で、21歳の劇団員でもあった。 「地元のテレビCMにも出演していたし、『i Heart GU』という映画にも出ている」  こう話す前出の知人男性はデソト容疑者と顔見知りで、チップというニックネームで彼を呼び「一緒に食事に出かけたこともある」という。 「所属していた劇団にはグアム在住の日本人がたくさんいたけど、短期留学とかホームステイする若者が中心で、多くは金持ちの家庭で育っている。その中でチップは、彼らにバカにされて悔しい思いをすることが何度もあったと話していた。“日本人は金持ちを自慢するから嫌いだ”とハッキリ言っていたこともある」(同)  事件の目撃者からは、警察に取り押さえられたデソト容疑者が泥酔しているように見えたという話もあるが、知人男性は「普段はそこまで酔うことはない。よほど引き金になるような嫌なことがあったはずだ」とした。  ただ、所属していた劇団の関係者によると「イジメがあったことは把握していない」と否定。デソト容疑者についても「非常に明るい性格で、殺人事件を起こすような人間にはとても見えなかった」という。 「映画撮影のときは、アメリカから来た関係者を自宅アパートに泊めてあげたほどフレンドリー。ただ、しばらく会っていなかったので最近の様子は分からない」(同)  デソト容疑者がなぜ突然このような凶行に及んだかは分からない。韓国系男性のイジメ証言についても、別の関係者が今年1月、インターネットの会員制ブログに「劇団員に日本人の悪口を吹き込む韓国人がいる」という記述をしており、グアム在住者からは「日本人と韓国人が多く、両者の対立もよくある話なので、互いに攻撃し合う双方の主張は真に受けられない」という声もある。  情報が錯綜している現在だが、いずれにせよ、現場にいた観光客にとっては楽園が一転して地獄となってしまった。

やっぱり黒幕は電通だった! 五輪金メダリスト・村田のプロ転向騒動の舞台裏

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日本オリンピック協会公式HPより
 ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリスト・村田諒太(27歳)のプロ転向騒動。すでに報道にあるように、日本アマチュアボクシング連盟(日連)は秘密裏に計画を進めた末にプロ入りを表明した村田に対し、アマチュア選手としての引退勧告を言い渡すなど、厳しい態度を示している。特に同連盟の山根明会長(73歳)の怒りは収まらない。  ある関係者はこう証言する。 「山根会長以下、日連側はロンドン五輪終了後から、アマチュアの国際機関である『国際ボクシング協会(AIBA)』が今年立ち上げるプロ団体『AIBAプロフェッショナルボクシング(APB)』に参加するよう、村田に2度にわたり要請していました。山根会長としては、村田がプロになるなら絶対にAPBで、という考えがあったのです。しかし、村田は『現役を引退するので、プロになるつもりはない』と断った。日連はAIBAにその旨を伝え、山根会長としても村田はプロにならないと信じていたんです。にもかかわらず、別ルートでプロ転向の話が着々と進んでいた。山根会長からすれば騙されたという気持ちもあるでしょうし、AIBAに対しても顔が立たない。怒るのは当然でしょう」    とはいえ山根会長の怒りの矛先は、村田本人にではなく、村田の背後にいる「仕掛け人」に向いているという。 「会長は『五輪金メダリストを引き抜く行為は盗っ人、泥棒だ!』とまで言っています。一部報道では、村田のプロ転向はフジテレビ主導ってことになっていますが、本当の黒幕は電通。山根会長は、電通のボクシング担当チームの一連のやり口に、怒りを爆発させているんです」(同)  複数の関係者の話によると、一連の交渉は昨秋から続けられていたようだ。電通サイドは、プロデビュー以降はフジテレビが村田の試合を放映、さらに彼を同局へ入社させる「ウルトラC」を含め、引退後の面倒まで見るという破格の条件を提示していたという。 「巨額の契約金が動くという派手な話ではなく、またフジテレビ社員として採用するというプランも流れるかもしれませんが、それでもAPBの選手としてプロのリングに上がるより格段に条件がいい。村田の決断そのものは、至極当たり前の話だと思います」(ボクシングに詳しいフリーライター)  村田プロ転向計画は現在、アマ側との調整に難航しつつも、フジテレビと関係の深い三迫ジム入りを軸に最終段階に入っている。  だが、この話にはまだ続きがある。実は4月2日に女子アマチュアボクシングの大会が後楽園ホール(東京)で開催されるのだが、この大会を主催しているのが渦中の電通。しかし、あろうことかこの大会に、電通は日連から引退勧告を受けたばかりの村田を登場させると言い始めたのだ。  ある業界関係者はこう漏らす。 「あの大会、いまだにスポンサーが決まってないんですよ。そこで電通は、アマチュア最後の晴れ舞台として村田を出せばスポンサーもつくとアマ側に持ちかけた。ですが、山根会長は『一度去った男を、再びアマのリングに上げるわけにはいかない! もう大会も止める!』とブチ切れ。さすがに村田登場の話はすぐなくなったようですが、今まさに同大会が消滅するか否か、電通とアマ側で瀬戸際の交渉が続けられているんです」  仮に同大会が開催中止に追い込まれることになったら、泣くに泣けないのは出場予定の女子ボクシング選手たちだろう。「しずちゃん」こと芸人ボクサーの山崎静代(梅津倶楽部)もそのひとりだ。 「同大会は昨年の全日本女子選手権の各階級の優勝者を揃えており、中でもミドル級王者の山崎はメーンイベンターとして大会最大の見どころになる予定でした。これで本当に大会が中止になれば、山崎にとって、どんなパンチよりも痛い。そもそも女子ボクサー山崎の五輪挑戦は、電通が仕掛けた壮大なスポ根ストーリー。山根会長も、電通の手による『しずちゃん物語』を、女子ボクシングの普及に貢献しているとして高く評価していた。でも、今回の件で山根会長の電通ボクシングチームに対する評価は一変。このままだと、しずちゃんのプロジェクトも、どうなるかわかりませんよ」(某ボクシング関係者)  村田プロ入り騒動の思わぬ余波。一番の被害者が、しずちゃんってことにならなければいいが。

“夫は犬と思えばいい”を支える、男性ご都合主義の狡猾さ

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『夫は犬だと思えばいい。』(高濱正
伸、集英社)
 「病めるときも健やかなるときも、死が2人を分かつまで、愛し慈しみ貞節を守ることを」と誓い合いめでたく“夫婦”となった男女。しかし長年生活を続けていけば、あの日の誓いはどこへやら、会話が無い、セックスもない……。そのすれ違いがさらに顕著になるのは出産後。妻は子どもを媒介としてより強固な“家族”を作ろうとし、夫はその囲い込みから逃れようとする。  そんな問題を抱える夫婦に相互理解を促したのが、『夫は犬だと思えばいい。』(集英社)。著者である高濱正伸氏は小学校低学年を対象にした「花まる学習会」を設立し、講演会には追っかけママまで出るという、教育界で最も注目されている人物だ。高濱氏の教育理念である「子どもを“ひとりで飯が食える”大人に育てる」ために、親はどう子どもに接するべきか、さらに親自身がどういう心持ちであるべきなのか。多くの親子サンプルに触れてきた経験から、特に母親の心理状況に焦点を当てたのが、この「夫は犬」である。  学業不振、不登校、家庭内暴力……子どもの問題の原因は夫婦仲の悪さにあると指摘する高濱氏。育児の悩みを訴える母親に「(相談は)ぜひご夫婦で来て下さい」と言うと、「無理だと思います。どうせ私の話なんて聞いてくれませんから」と答えるという。この「話を聞いてくれない」というフレーズは、多くの母親が口にするらしい。ここに高濱氏は現代の母親たちの「孤独」を見る。 「家事や子育てを自分なりにがんばっているのだけれど、評価してくれる人もいません。掃除して当たり前。洗濯して当たり前。PTAの活動をして当たり前。塾に子どもたちを送って、迎えて当たり前。これではお母さんたちが追い込まれるばかりです」  高濱氏いわく、母親たちは結論を求めて話をするのではない。求めるのは“共感”……ただ話を聞いてほしいだけ。しかし夫は話を聞かないばかりか、要領を得ずオチのない話をする妻を断罪しようとする。夫婦の間に立ちはだかるのは「異性の壁」。 「本当なら異性というのはまったく違うものなんだということを痛感してから結婚生活をスタートしなければいけないのに、そうしなかった。そこから先はお互いがイマジネーションで補う必要があるのに、そこに思い至っていない」  「好きで結婚したのだから分かり合えるはずだ」と思い込み、月日がたつにつれ「こんなハズでは……」だけが積み重なっていく。結果、その「異性の壁」を乗り越えることができず、妻は孤独に陥る。そこで高濱氏が解決法として提案するのが「夫は犬だと思えばいい」なのである。  「同じ人間だと思わない」という思考の切り替え。男とは「プライドが高い。忠誠心がある。理屈好き。子どもっぽい」生き物であるのだから、小さな子どもを育てるような感覚で、夫を“飼育”するべきと高濱氏は言う。「夫は犬」だと思い、優先的にエサを与え、ゴロゴロしていても文句を言わず、家族の前で褒めてあげる。夫が犬だと思い込めば一切の期待をすることもなく、夫に対して「どうして?」「なんで?」とイライラしないで済むと言うのだ。  高濱氏が促しているのは、発想の転換。だが本当に異性の壁の乗り越え方が、「夫は犬だと思えばいい」でいいのかという疑問が生じる。そこにあるのは“責任転嫁”なのではないか。某缶コーヒーの「男ですいません。」というCMに感じたような、「男はいつまでたっても大人になれないバカ野郎だからさっ!」という無邪気な同調圧力を、「夫は犬」にも感じてしまうのである。  「ほとんどそれだけで喜んで忠誠を誓うのですから、ラクなものでしょう」と高濱氏は言うが、ラクかラクじゃないかは問題ではない。この本が発売された時、女性側から少なからず嫌悪を示す意見が出ていたのは(まぁほかにもいろいろ理由はあるが)「どうして妻側女側だけに、いつも変化を求めるのか」ということではないか。いつもニコニコしている懐の深い妻に“いい子いい子”してほしい、なぜなら自分は男だから、男は変われないから――「夫は犬」の根底にある男性ご都合主義こそ、妻を母を“不安定に”させる一番の要因なのではないだろうか。そもそも「夫は犬」であるのなら、そこの家庭に「父親」はいない。やはり妻は子どもと夫犬を「孤独」に育てなければならないのである。  「結婚なんてそんなもんだよ」「夫なんて(妻なんて)そんなもんだ」この言葉を言ってしまえれば、どんなに楽なことか。夫婦の関係に悩むということは、相手をあきらめていないのだから。『夫は犬だと思えばいい。』は、皮肉にも夫婦問題には短絡的な解決方法がないことを、浮き彫りにしてしまったのではないだろうか。 (西澤千央)

中共に使い捨てにされた!? 尖閣上陸の香港活動家が続々逮捕の謎

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「保釣行動委員會」HP
 昨年8月15日、香港の民間団体「保釣(釣魚島防衛)行動委員会」のメンバーが尖閣諸島に上陸。香港や中国で英雄扱いを受けた彼らだったが、最近、不遇な出来事が相次いでいる。  尖閣諸島に上陸を果たした5人のうちのひとりで、社会活動家の古思堯が2月7日、香港の裁判所から禁固9カ月の実刑判決を受けた。尖閣上陸以前の昨年6月に、香港で行われた中国の民主活動家の追悼集会で中国旗を燃やした罪を問われたのだ。  一方、1月11日には、抗議船に乗船し、上陸した活動家とともに海上保安庁に逮捕された漁民の張偉民が、昨年7月に女子公衆トイレを盗撮した罪で、禁固30日の有罪判決を受けている。抗議船で尖閣に向かった時は、保釈中の身であったということだ。  さらに1月25日には、彼らに資金援助していたスポンサーにも警察の手が及んだ。香港の起業家で、全国政協委の香港区選出委員でもある劉夢熊が、企業経営に絡む不正の疑いで逮捕されたのだ。彼は、尖閣の領有問題に関する運動に対し、過去16年で4,000万円以上を資金援助しており、 尖閣上陸に際しても約1,000万円を提供した人物だ。  尖閣上陸に関わった人々が次々と逮捕される事態に、香港や中国のネット上では「彼らの存在を煙たく感じる者に抹殺されようとしている」「中共に使い捨てにされたのでは?」などといった陰謀論も出ている。  もともと保釣行動委員会が、有象無象による烏合の衆だっただけ、という気もするが……。

5周年を迎えた“不良の格闘技大会”『THE OUTSIDER』前田日明の野望と巨乳へのこだわりとは

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前田日明
 前田日明主催の不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)』が間もなく5周年を迎える。会場は毎回大盛況、DVDは格闘技ジャンルでナンバー1の売り上げを記録するほどの人気興行に成長したが、選手の大半が不良だけに、運営上の苦労も絶えないようだ。5年間の苦労、今後の計画、そして2月10日(日)にディファ有明で行われる次回大会の見どころを前田日明に聞いた。 ──2008年3月に旗揚げしたアウトサイダー。間もなく5周年を迎えますね。 前田 プロ顔負けの派手な演出をして、DVDも撮って、アウトサイダーに出たことが選手たちのステータスになるような大会にしていけば盛り上がるんじゃないか、と漠然とは思っていましたが、正直ここまで続くとは、立ち上げ当初はイメージしていなかったですね。 ──選手の大半はアマチュアで、なおかつ不良だから、この5年間、いろいろと苦労も絶えなかったのでは? 前田 「反社会的団体には在籍していません、指名手配中ではありません」などの誓約書を最初に交わすんですが、結構グレーな子もいるんですよ。たとえば以前、ある選手が「構成員じゃないけど組長の運転手をやっている」という情報をキャッチしたので、「それはちょっと勘弁願いたい、やめてから出て来なさい」と諭したり。 ──チェックするのが大変ですね。 前田 2ちゃんねるにアウトサイダーのスレッドが立っているので、それが情報源になることも(笑)。 ──選手が規約を破って他の大会に出てしまうなどの問題もたまに発生していますね。 前田 選手自身ではなく、周囲の人たちに問題があるケースが多いですね。でも、ダメなもんはダメだよと注意していかないと。二度注意してもダメな選手は追放も考えるけど、反省している者にはなるべくチャンスを与えていく考えです。 ──不甲斐ない戦いをした選手、トラブルを起こした選手にも、再びチャンスを与えることが多いですね。 前田 たとえば、前回大会の黒石高大と渋谷莉孔の試合なんかは全然ダメだったんですが、この2人は4月に再戦させる予定です。この渋谷ってのは佇まいに妙なカリスマ性があるんですが、まぁいろいろと問題のある男で……。演技派でもあるから、何度も騙されましたよ(笑)。 ──大変ですね。 前田 いやもう本当に、ヤンチャな学校の先生みたいですね。 ──「アウトサイダーを始めてよかった」と思える感動的なエピソードは? 前田 実は今、アウトサイダーのドキュメンタリー映画を撮っているんですよ。きっかけは、去年の母の日の興行時の宮永一輝のマイクパフォーマンス。普段は無口な宮永の口から「実は俺は母親の顔なんか知らない、昔は母親を恨んだ、でも今では日本のどこかの空の下で健康で幸せでいて欲しい、生んでくれたことに感謝している」という言葉が出たんです。このマイクパフォーマンスに感動したアンデスフィルムの社長が、「選手たちのドキュメンタリー映画を撮りたい」と。 ──公開予定は? 前田 今年の冬ぐらいです。選手の普段の生活ぶりから密着して追いかけるらしいので、楽しみにしていてください。 ──その他の新しい動きは? 前田 今年、いよいよアウトサイダーが関西へ進出します。9月8日(日)と12月15日(日)、場所は大阪市民体育館。そこで西日本エリアの新たな才能を発掘できるんじゃないかと思っています。あとは、オーストラリア、イギリス、そして中国との対抗戦も今年中に実現する予定です。
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21回大会より
──それでは最後に今週末、2月10日(日)に開催される『THE OUTSIDER 第24戦』の見どころを教えてください。 前田 まずは、70-75kg級王者決定トーナメントですね。空位になった王座を8人の選手で争います。 ──1回戦4カードの展開予想を聞かせてください。堀鉄平vs菱沼郷戦は? 前田 アウトサイダーの中では実力上位の堀と、最初はヘタレだったのにラッキーパンチで勝ってからみるみる伸びてきた菱沼。今だったらいい勝負するんじゃないかな。 ──宮永一輝vsランボルギーニ・ヨシノリ戦は? 前田 宮永はまだまだ秘めたポテンシャルがありそう。ランボルギーニはイケイケで毎回見る度に伸びてきている選手。突進型のランボルギーニによって、宮永のポテンシャルが引き出されるような試合になったら面白いですね。 ──タナハシバター・ヒロシバターvs久保昌弘戦は? fdsafregatha.jpg 前田 シバターは本当は真面目にやったら強いんですよ。ただ、真面目にやってくれるかどうか(笑)。トーナメントになったら、さすがに真面目になるのかな。そこのところに注目したいですね(笑)。 ──ソルジャーボーイ一樹vs佐野哲也戦は? 前田 これが事実上の優勝決定戦かな。ここで潰し合いになったら、2回戦以降は誰が上に行ってもおかしくないですね。トーナメントを面白くするために、優勝候補同士を1回戦でぶつけてみました。 ──シングルマッチの注目カードは? 前田 幕大輔vsMASATO。かねてからMASATOは幕を挑発しているので、アウトサイダーらしいケンカファイトが期待できそうですね。あとは、MASAMUNE vs渋谷莉孔。MASAMUNEは前へガンガン出て行く選手だから、渋谷も前回大会のような様子見はできないと思う。激しいぶつかり合いを期待できるんじゃないかな。 ──メインの渡辺竜也vs安谷屋智弘は? 前田 渡辺はプロに行ってから快進撃を続けているストライカー。一方の安谷屋は日本人なのにブラジル人みたいなねちっこさを持つ寝技系の選手。打撃で戦いたい奴と、グラウンドに持ち込みたい奴の駆け引きが楽しみ。両者ともにレベルが高いしKO率、一本率も高いですから、面白い試合になるでしょう。 ──ところで今回は、人気AV女優の仁科百華がラウンドエンジェルとして登場するそうですね。どういう経緯で彼女に白羽の矢を立てたのでしょう? 前田 「絶対無料のエロ動画」というサイトをチェックしていたら、彼女が出てて、「いいなぁ」と思って。えも言われぬ愛嬌があるんですよ。田舎のグラマーな女の子みたいな愛くるしさ。で、こないだ彼女と対談したんですけど、そこで開口一番、「ラウンドエンジェルをやりたい」と向こうから言ってきて、実現の運びとなりました。 ──仁科百華は爆乳ですから水着映えしそうですね。 前田 Jカップ(100cm)だよ! Jカップなのに、美乳。垂れてない。綺麗な釣り鐘型でね。「ひょっとしたら偽乳かな?」と最初は疑ったんだけど、寝そべったときにブワ~ッと広がったから、あれは本物だな!(真顔で断言)  試合のみならず、オッパイにも大いに注目しよう! 【当日券情報】 『THE OUTSIDER 第24戦』の当日券を、ディファ有明・当日券売り場にて午前11時より販売。各席ともに残りわずか。売切れ次第、販売を終了。 ●販売日時 2013年2月10日 午前11:00~ ●販売場所 ディファ有明 当日券売り場 ●販売席種 SRS席……10,000円       RS席………7,000円       S席…………5,000円 (取材・文=岡林敬太)

共産党上層部は大慌て!? レーダー照射は軍部の暴走だった!

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※イメージ画像 photo by Jorge Lascar's
from Flicker
 先月末、尖閣諸島周辺で中国海軍艦船が海上自衛隊の護衛艦に射撃管制用レーダーを照射していたことに関し、日本政府は中国政府に正式に抗議した。   これに対し、中国外務省は「知らなかった」と発言して以降ダンマリを続けているが、広東省ブロック紙記者によると「政府は、かなり慌てている」という。 「軍幹部が明かしたところによると、この一件については軍内部でも把握していた者は少なく、党への報告も行われていなかったそう。完全に現場による単独行動だったということです。責任者に、なんらかの処罰が下る可能性もある」  実は、人民解放軍の暴走が問題になった事例は過去にも複数存在する。  2008年には、北京、南京両軍区の複数の若手軍人が「台湾と開戦すべし」と書いた実名の血判状を相次いで上司に提出。キモを冷やした軍上層部が、慌てて彼らをなだめるという事態となった。  さらに11年1月には、北京訪問中だったゲーツ米国防長官と胡錦濤国家主席との会談の日に合わせるかのように、解放軍がステルス戦闘機「殲20」の初試験飛行を断行。このことは当時、中央軍事委主席でもあった胡錦濤にも事前に知らされておらず、会談には終始、気まずい雰囲気が流れていたという。  さらに、12年に失脚した元重慶市トップの薄熙来においては、解放軍のクーデターを画策していたという情報すらある。現在のところ証拠不十分ではあるが、そんなウワサも囁かれるほど、解放軍のガバナンス低下が危惧されているということは事実のようだ。  前出の記者もこう語る。 「解放軍の内部には現在、かつてないほど不満が蓄積している。一昔前なら、解放軍の軍人といえば、下士官レベルでも尊敬される存在だった。ところが改革開放が浸透して、世の中の関心は軍事より経済。ちょっとした個人事業主でさえ、自分の給与の何倍も稼いでいるし、人々からの尊敬も厚い。そんな中、若手を中心に、国内での軍部のプレゼンスを高めようとする動きが見られている。軍上層部や党は、彼らがいつか一線を越えるのではないかと、気をもんでいる」  日本がとばっちりを受けるような事態だけは、勘弁してもらいたいものだ……。 (文=牧野源)

富士スピードウェイに賠償命令 F1日本GP“ずさん運営”裁判に見た、トヨタの「金儲け主義」と「責任転嫁体質」

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足止めされた一般客。右車線はレース関係車両のための優先道路だが、
トヨタ関連の招待客を乗せたバスが次々に通り抜けた。
 2007年9月末に富士スピードウェイ(以下、FSW)が開催したF1日本グランプリの運営はずさん極まりなく、「劣悪な環境の中、長時間のバス待ちを余儀なくされ、精神的苦痛を受けた等」として観客がFSWに対し、損害賠償を求め訴えていた。  13年1月24日、東京地裁はFSWの過失責任を認め、原告53名に対し賠償の支払いを命じた。  FSWが開催した07年F1日本グランプリでは「チケット&ライドシステム」と呼ばれる、各アクセスポイントから専用シャトルバスで来場する方式を取り、観客が自家用車やバイク、自転車など、ほかの交通手段による来場を基本的に禁じていた。  そのため、観客は渋滞や事故など不測の事態があっても自由に交通機関を変更することができず、指定されたシャトルバスを待つよりほかなかった。そのためシャトルバスを正常に運行し、観客をアクセスポイントからに会場まで円滑に送り届けることは、主催者FSWの義務である。ましてやシャトルバスの運行が滞り、レース開始に間に合わないなどといったことがあっては許されない。しかしFSWのずさんな計画で、その「まさか」が起きてしまったのだ。  FSWはF1開催前にリニューアル工事を行い、14万人の観客を受け入れることを決定した。これは、当時鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリの動員数と同等の観客数である。しかし、鈴鹿サーキットとFSWとでは立地が大幅に異なる。  鈴鹿サーキットは街中に存在し、電車は白子駅、平田駅、鈴鹿サーキット稲生駅が利用可能で、特に稲生駅からは徒歩30分と交通至便である。マイカー利用も多く渋滞するため、名古屋駅から近鉄を利用し白子駅まで来て、シャトルバス(有料)やタクシーを利用する観客も多い。F1ドライバーも付近の渋滞を嫌ってこの近鉄電車を利用することがあり、2012年にはアロンソやウェーバーがファンのサインに快く応じる姿がTwitterで報告されている。  一方F、SWは標高500~600mの高地に位置し、背後に1,000mクラスの峠を控えているためアクセス道路は限られる。付近に電車の駅はなく、一番近い御殿場線駿河小山駅でも7.5km、徒歩1時間40分かかる上、歩道のない峠道を歩くことになるため現実的ではない。  そのためメインの移動手段はクルマに限られるわけだが、道路インフラが貧弱なために観客3~5万人の国内レースの規模であったとしても付近道路に大渋滞が発生し、問題となっていた。そこに14万人の観客を入れようというのである。たとえサーキット場内の収容人数が鈴鹿サーキットと同等になったとしても、交通手段がなければ来場は不可能である。レースファンからは、新規にモノレールや新交通システムなどが必要ではないか、といった声が上がるほどであった。  F1開催を見据えて行われたFSWのリニューアル工事は、サーキット施設、パドック、ゲートなど場内設備への投資に終始し、交通公共機関は整備されなかった。その代わりに、交通手段はある施策を取ることにする。それが観戦チケットと交通機関をセットにした「チケット&ライドシステム」である。  マイカーでの来場や徒歩での入退場を禁止するなど、観客の交通の自由を犠牲にする代わりに、FSWが交通計画をしやすいシステムである。この導入決定時においては、レースファンもFSWの立地、アクセス道路の少なさを理解し、この「チケット&ライドシステム」の導入はやむを得ない、親会社トヨタの生産方式を見る限り信頼できるという反応であった。
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1,000円の具ナシカレー。
 07年当時、F1グランプリにはトヨタとホンダ、スーパーアグリF1が参戦、ブリヂストンがタイヤ供給するなど、日本企業の活動が華やかしき時代。30年ぶりに関東圏で行われるF1日本グランプリに首都圏を含め全国のF1ファンは注目し、都心からのアクセスが良いとFSWが喧伝したこともあり、思惑通り14万枚のチケットすべて売り切れとなった。これにより、どのアクセスポイントにどれだけの観客が来場するかFSWは把握、何台のバスを用意すればよいか正確に計画、コントロール可能となった。  それにもかかわらず、計画は破綻した。  FSWは訴訟を通じ、「想定を超える荒天のため」に場内道路の陥没事故、バス待機場の泥濘化が発生したと主張した。つまり自然災害であり、自分たちには責任がないと強弁した。しかし、陥没事故が発生した前後に大雨が降った記録はなく、霧雨程度の雨量であったことが分かっている。  FSWは外部に委託し、数年かけて詳細な交通計画を立てていた。しかしこれはFSWのゲートまでしか想定しておらず、場内導線やバス乗降場については一切の資料が存在しない、つまり検討していなかった。  開催直前に作成された資料によると、本来ショートサーキットとしている場所を急遽、東1シャトルバス乗り場として使用、アクセスに本来利用しない管理用道路を使うことが記されていた。管理用道路は狭く、勾配も急であり、リニューアル工事に合わせて整備された片側2車線、両側4車線の場内道路がきちんと設計、施工されたのに対し、設計図も存在しない上、いつ、どのような形で舗装されたかも把握されておらず、満員の乗客を乗せた大型バスが延べ2,000台も往復するだけの強度をもっているとは到底思えない、簡易的な舗装であった。案の定、その管理用道路で陥没が発生した。  FSWは裁判の中で、満員の大型バスを通すには明らかに貧弱すぎる管理用道路を「大型バスの運行に耐えうるアスファルト舗装をしている」「陥没は青天の霹靂だ」と自然災害を装ったが、裁判所には認められなかった。  また、シャトルバスの計画自体にも大きな問題があった。  14万人を乗せてひっきりなしに往復するシャトルバスが、たった2つのゲートから出入りするのである。バスが出なければ入れない。それがシャトルバスの問題点である。  本来F1関係者の出入り口を別途確保するべきところを計画せず、決勝日当日の帰路、次週韓国GPを控えたF1関係車両をFIAからの要請により、優先退場させた。優先退場の対象にはトヨタ関係者、招待客も含まれており、その間1時間45分にわたりシャトルバスの運行は止められ、バス待ち渋滞の混乱に一層拍車をかけた。  08年、FSWはバスをシャトル方式から留め置き方式に転換した。レース開始前は、バスは入場のみ、レース終了後はバスは出場のみとなるため出入りのボトルネックがなくなり、スムースな交通が実現できた留め置き方式は、より多くのバス台数が必要となるため当然コストが高くなる。そのため、07年開催時は事前検討の俎上にも上っていなかった。  雨天の想定も大きな争点となった。  FSWは高地に位置し、レース関係者、レースファンの間では、雨や霧が多く発生することがよく知られている。FSW自身も当然それを認識しているのだが、開催直後のFSW社長のインタビューや交通計画を担当したジェイコムの報告書の中で「雨を想定しなかった」と、予算の都合から雨天は想定しないで計画を立てたことを明確に記している。しかし証人尋問では翻し、FSW側証人が「雨の想定をして計画をした」と強弁したが、当然裁判所に認められることはなかった。  その結果、決勝日には元園芸場であったバス待機場が泥濘化。大型バスがぬかるみにはまってスタックし、利用できなくなるといった事態を招いた。地盤が緩い園芸場に雨が降ればどうなるのか、火を見るより明らかであるが、舗装する、養生するといった事前の対策はなんら施されなかった。  これらの怠慢により、シャトルバスの運行は破綻。暗くなり冷え込む富士山麓の山中、多くの観客が照明もなく、足元がぬかるむ中、トイレを我慢していつ乗れるか分からないシャトルバスを待つことを強いられたのである。この過酷なバス待ちは予選日の帰路、決勝日の往路、復路の3回にわたり続いた。またその間、FSWから状況の説明や案内といったものもなかった。殺気立つ観客を前に数少なかった案内スタッフは職場を放棄、どの列がどこ行きのバスか分からない状況が続き、現場は混乱を極めた。  裁判所はFSWの過失を認め、バスの待ち時間3時間を超える原告に対し、受忍限度を超えるとしてFSWに対し賠償を命じた。  しかし裁判所は、仮設スタンドの設計ミスによりコース場を走行するF1カーを見られなかったことは、FSWの配慮不足があったことは否めないと認めたものの、大規模イベントで一部が見えないことはよくあることとして受忍限度内とした。  また予選日にバス待ちの被害を受け、決勝日の観戦をあきらめた観客に対しては、レースが開催され、バスは遅延していたとはいえ運行されていたとして訴えを退けた。  全体的にはF1は国際的なカーレースであり、大規模イベントであるから、多少の混雑、交通の遅延はあることから、観客は受忍するのが相応という判断である。  判決としては、被告FSWに対し総額83万円を原告に賠償することを命じている。FSWは「裁判所の判断を尊重する」とのコメントを出している。14万人の観客を不幸と絶望の淵に追いやった責任が83万円とは、いかにも罰が軽すぎる。  多くの観客はF1レース観戦に慣れたリピーターであり、鈴鹿サーキットで開催されたF1レースではこのような混乱、訴訟が起きていないことを考え合わせると、観客の責任に帰するのは酷というものである。  この訴訟を通じて露呈したのは、FSWの怠慢、金儲け主義、責任転嫁体質である。  そもそも実質的にF1グランプリを初めて開催するにもかかわらず、売上を優先し観客数を14万人に設定、場内の出店料が高く、飲食代も当然高くなり、具のほとんどないカレーが1,000円、F1弁当に至っては1万円と高額であった。一方コスト削減のため雨天の想定をしない、誘導スタッフの数、仮設トイレの数を最小限に絞り「金儲け主義」と批判されても仕方がない。バス待ちの渋滞以外でも、ホスピタリティ、おもてなしの心は皆無だった。  レース直後は形式上謝罪したものの、責任者の辞任や降格、減給といった自主的処分は一切ない。裁判においては原告に対し信頼ならないとして全面的に争い、交通計画の破綻は悪天候のせいと責任転嫁して知らぬ存ぜぬを貫き通した。  翌08年のF1日本グランプリ開催は観客数を14万人から11万人と絞り、バスもシャトル方式から留め置き方式に変更して混乱なく運営を成功させた。ところがその直後「F1は儲からない」「F1ファンはトヨタの顧客ではなかった」として、わずか2年でF1開催から撤退した。やはり儲けるためにF1をやり、儲からないとなると放り出した格好だ。  原告の方々は、ずさんな計画・運営によるバス待ち被害が認定されたことに対し一定の評価をしているが、仮設スタンドの設計ミスによりレースを満足に見られなかったことや、決勝日に観戦をあきらめざるを得なかったことは、ずさんな計画・運営と明確な因果関係があるものとして控訴を検討している。  また2次訴訟は3月29日(金)に判決が言い渡されるが、こちらは別審理となっているため今回の判決と異なる判断となる可能性もあり、引き続き注目したい。