「このままでは戦えない」コンフェデ杯でむき出しになる、ザック・ジャパンの手詰まり感

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日本サッカー協会 公式サイトより
 15日から開催中のFIFAコンフェデレーションズカップ開幕戦で、ブラジル代表と対戦した日本代表だったが、結果は0対3の敗戦。この敗戦に、来年開催されるW杯での日本代表の戦いぶりや、アルベルト・ザッケローニ監督の手腕が不安視されている。 「昨年の欧州遠征ではブラジルに0対4で負けているので、少しはマシなように思えるかもしれませんが、実際には数字以上の惨敗です。昨年から成長しているどころか、悪くなっています。今回の対戦は、開始3分でブラジルのエース、ネイマールにスーパーゴールを決められたためにゲームプランが狂ってしまったという言い訳もあるでしょうが、それを修正するのが監督の仕事。しかし、選手交代に動いたのが後半6分。その前の後半3分に追加点を決められて、ようやく動いた。いくらなんでも遅すぎます。しかも、負けているのにもかかわらず、司令塔の遠藤保仁を守備的な細貝萌に代える始末。挙げ句の果てには、ロスタイムに乾貴士を投入。乾は今季ブンデスリーガで結果を出していて、所属のフランクフルトでも攻撃の中心選手ですが、ロスタイムの短い時間で何ができるというのでしょうか。何がしたいのか、さっぱりわかりません。ザックの采配は、もはや万策尽きてしまった、という感じです」(サッカーライター)  実際にプレーする肝心の選手たちの戦いぶりも、ピリッとしなかった。ブラジルのプレッシャーに持ち味のパスサッカーはまったく機能せず、何もさせてもらえなかった、というのが実際のところ。 「まあ、日本のパスサッカーが強豪国に通用しないことは、昨年の欧州遠征でわかっていたことですからね。たった1年間で、著しく成長するわけがない。従って、今回の体たらくを見ても、今のサッカーでは来年の本番は戦えないということです。そこをなんとかするのが監督の手腕なのですが、ザックの手腕では無理というもの。アジアでは通用したポゼッションサッカーが欧州や南米の強豪国には通用しないというのは、10年の南アフリカW杯と同じ。当時は、本番直前の強化試合で戦術の変更が余儀なくされた。そのあおりを食って、エースだった中村俊輔が本番では突然サブに回されました。少なくとも、今回は本番1年前に通用しないことがわかったわけですから、チーム戦術や選手選考をいったんゼロに戻して、アジア仕様ではない新たなチームを構築すべきです」(同)  現在のチームの停滞感は、ザッケローニの特定の選手に偏った選考や起用によって競争原理を失ってしまったことが原因に挙げられる。コンフェデ杯を機に監督交代も視野に、入れるべきではないか。

貫禄の開幕9連勝でも「露骨な不快感」 楽天・田中マー君をイラつかせる“スコアボードの呪縛”とは

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「【オーナーズリーグ】田中将大 グレイト」(バンダイ)
 球界のエース、楽天の田中将大投手が16日、セ・パ交流戦ラストとなる阪神戦に登板。今季初の完封勝利で開幕から9連勝をマーク。昨年から続く自身の連勝も13と更新した。阪神のスーパールーキー・藤浪晋太郎に投げ勝った田中だが、その裏では人知れずあるモノにイライラを募らせ、乗り越えた上での白星だった。  同じ高卒出身の本格派投手との投げ合いを、先輩として“貫禄”で勝ち切った。1回は阪神の2番・柴田の打球処理を誤り、投前内野安打。2回は、5番・新井貴から下位打線に続くところで3連打を浴び、ノーアウト満塁のピンチ。8回も2アウトから不調の1番・西岡にツーベースを打たれた後、2つの四球を与え2度目の大ピンチに。「序盤からバタバタして苦しい投球となった。いつものことだが、好守に助けられました」と、バックに助けられながらチーム一丸で手にした勝利だと強調した。  この日は、人気球団の好打者相手に圧巻のピッチングを見せた田中だが、実は打者以外にもう1つ、戦っている相手がいた。それは、本拠地・Kスタ宮城に設置された大型ビジョン。ここに常時表示されるある成績に、不快感を示していたという。 「Kスタのビジョンは2つあり、右側にあるビジョンには、打者と投手の成績が表示されるのですが、その内容が細かく、テレビ中継を見ている感覚に陥ります。投手だとホールドやセーブ数はもちろん、ご丁寧に奪三振率まで表示。その中で、投球数という項目に田中投手が不快感をあらわにしていたというのです」(プロ野球番記者)  投球数といえば、いまやどの球場でもファンサービスの一環や、自軍のピッチャー交代時の参考として欠かせないモノ。 「ですが、田中投手にとっては球数よりその日の内容でどこまで試合に貢献できるかを重視しているようで、球数はあくまで“参考資料”程度にしか考えていない。それをマウンドから後ろを振り返った時にずっと目にするのが嫌らしく、昨年は田中投手の登板中は、一時的に表示をなくしたことも。今年もその流れでしたが、どういうわけか通常通りの表示のまま。その中で、Kスタで4勝負けなし。成績も連勝街道まっしぐらの状態なので、ゲンを担いでそのままにしていたようです」(同)  連勝を続ける裏では、“スコアボードの呪縛”とも戦い、見事勝利を収めたというワケだ。

プロ野球・阪神タイガースOBが危惧する「藤浪神話崩壊」のシナリオ

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【阪神タイガーススマホケース】背番号19 藤浪晋太郎選手
 虎のスーパールーキー・阪神の藤浪晋太郎投手が16日、Kスタ宮城での東北楽天戦で4回3分の1を投げ、3失点で降板。チームも楽天先発の田中将大を攻めきれず、3連敗で交流戦を終えた。ここ3週間ほど勝敗がつかなかった藤浪だが、早くも阪神OBの間では「藤浪神話崩壊」の寂しいシナリオを口にする者が続出しているという。  満員となったKスタ宮城。「この連戦ばかりは、普段は楽天を応援するファンが、黄色いメガホンを持ってトラキチに変身する」(地元飲食店店主)というほど熱狂的な阪神ファンが、球場の右半分を中心にジャック。楽天ファンの3倍以上のボルテージで声援を送り続けたが、右腕はその期待に応えられなかった。  序盤から多投した「変化球は良かった」としたものの、ストレートは「走ってなかった」。3回には、課題の左打者(被打率.323、右打者は.175)に痛打を食らう。外角から入ってくるカットボールを合わせられ、1番・松井稼に1塁線を突破されるタイムリー、続く好調の2番・銀次も初球の真っ直ぐをレフト前に運ばれ、2失点。5回には、藤田に同じく変化球を流されてレフト前へのタイムリー。長打のない左バッターばかりに打たれ、無念のイニング途中の降板となった。  データ通りの結果に、本人も1週間後のリーグ戦再開までに「(左打者)対策を考えたい」と力なく話したが、OB諸氏が心配するのは、高校時代から甲子園では負けないという「藤浪神話」の崩壊だ。 「今季、2つの敗戦はいずれもビジターでの試合。甲子園では負けの展開で降板しても、その後、打線が奮起し帳消しにしている。ですが、楽天打線が『内角真っ直ぐは捨て、外寄りの球を踏み込んで打つ』というお手本のようなバッティングを披露したことは、セ・リーグのスコアラーにも報告が入っている。修正能力が高い藤浪ですが、このままいけば2週間後の広島戦(甲子園)で『いよいよ甲子園での不敗神話が止まるのでは?』という見方が強くなった。そうすると、チーム全体でモチベーションを維持していた緊張の糸が切れ、ズルズルと連敗が始まるとシナリオが浮かび上がってくる」(チーム関係者)  現在、阪神は首位巨人まで2.5ゲーム差の2位。終盤まで続くであろう宿敵との接戦を制するためにも、藤浪が課題を克服する意義は非常に大きいようだ。

相次ぐ店舗閉鎖も、ヤマダ電機が中国から撤退しない理由とは……

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ヤマダ電機本社(LABI1高崎店舗/Wikipediaより)
 家電量販店最大手のヤマダ電機が、中国の天津店を6月30日で閉鎖することとなった。同店は、ヤマダ電機が中国進出第2店として、2011年6月にオープンさせた、店舗面積1万5000平方メートルの大型店だった。  中国の家電市場が当初の想定より伸び悩んだほか、尖閣問題に端を発した日本製品の不買運動などが影響したことが、閉鎖に至った原因と見られている。また、5月末には同様の理由から南京店を閉鎖しており、中国では進出第1号店の瀋陽店が残るのみとなった。  現地では、瀋陽店の閉鎖による中国からの完全撤退も近い、とのウワサもささやかれている。しかし、「それはない。というよりできない」と話すのは、ヤマダ電機の中国現地法人「ヤマダ電機(中国)商業有限公司」の関係者の一人だ。 「瀋陽店も不振にあえいでいるのは同じです。ただ、天津と南京の店舗は賃貸物件だったので、閉鎖も容易だったのですが、瀋陽店は持ちビル。売り手が見つかるまでは、ジリ貧ながら営業を続けるしかなさそうです。しかも土地購入に際しては、相場の2倍ほどもボラれたという経緯があり、売却すれば多額の損失確定となってしまうので、おいそれと撤退できない。今思えば、中国事情をよく知る者がいない素人集団状態で、勢いだけで進出してしまったことが敗因でしょう」  日本国内では、過去最高益を更新し続けていた2010年、「日本流」を掲げて中国大陸に進出した同社。当初は、13年度末までに5店舗に増やし、中国市場で年間1000億円を売り上げる目標だったが、こうした突然の失速に、目標実現はほぼ不可能となる見込み。アウェーの逆風は予想以上に強かったということか……。 (文=牧野源)

「絶対に負けちゃダメだ」児童ポルノ法改定問題 スウェーデンからのメッセージ

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昨年の来日時、東方ソングを熱唱するルンドストローム氏
 「表現の自由」をめぐり危惧の続く児童ポルノ法改定問題。マンガ・アニメも規制されれば、表現の萎縮効果のみならず、冤罪まで発生するのではないかという危惧が強まっている。  規制を推進する人々は、改定案で冤罪が発生することには否定的だ。しかし、海外ではすでにマンガが理由で逮捕された事例も発生している。そうした中でも、もっとも衝撃的なのがスウェーデンで発生した日本マンガの翻訳者が、児童ポルノ所持容疑で逮捕された事件。  しかも、捜査されたきっかけが娘の親権を争っていた元妻からの通報だというから、さらに驚く。  『日刊サイゾー』でも随時報じてきたこの事件は、昨年、スウェーデン最高裁で無罪判決が下った。今回、日本でも危惧が高まる中で元被告のシモン・ルンドストローム氏から改めて話を聞いた。 ──いま、日本では児童ポルノ法改定問題を通じて、今後マンガ・アニメまでもが規制されるのではないかと危機感が広がっています。海外のマンガ・アニメの愛好者としてどう考えていますか? ルンドストローム氏 「マンガ・アニメの愛好者」としてではなく、僕は一人の人間として「書く、描く内容を規制する」こと自体は、頭がどうかしているとしか思えない。「広める」つまり「広告に出してもいいかどうか」という判断基準にだったら制限をかけてもいいけど、書く、描く、出版すること自体を規制するのは自由主義、民主主義社会ではあってはならないこと。それを罵倒したい気持ちは、僕の日本語の言語能力を尽くしても足りないくらいだ。民主主義が聞いてあきれる。民主主義の中でその基本を破ってもいいと思うやつが「歩く」「話す」ことができるなんて奇跡だ。それくらい彼ら(規制派)の頭脳は機能していないとしか思えない。 ──「児童ポルノ」の所持を禁止することが、実際の犯罪を取り締まることに役立つと思いますか? ルンドストローム氏 それは「児童ポルノ」の定義による。実写だったら役に立つと思う。「児童ポルノ」を「性的に未発達な子供が性行動を行うような画像」という定義だったら、それを所持しただけで、そのような画像の「需要」に参加しているということになる。需要があるということは供給もついてくる。そのような画像を作ること自体が犯罪なので、その画像を所持するというのは、その犯罪に加担していることになる。よって、実写だったら、単純所持でも犯罪にしていいと思う。  「性行動を行っていない、単純な裸だけ」の画像や「18歳未満だけど、性的に未発達ではない」という女性の実写も、ややこしいけど。人間のほとんどは14~15歳で性的な発育が完了しているが、社会的に弱い存在なので、そういう画像を自由にしたら、権力とお金で悪用する雑誌が絶対に出てくるし、それも問題である。  でも、最近思うことは、とある説によるとどうやら「裸が見たい」という衝動は性衝動とつながっているものの、別物だそうで、要するに、見たいだけで、別にエッチがしたいということではない。だとすれば「若い子の裸を全面禁止」にしたら、その「見たい」という衝動が、もしかしたらもっと悪い方向に行ってしまうのではないかということだ。それが本当なら、逆に15歳でも裸だけならOKということにした方が、本当の犯罪を軽減できるということになる。それが裏付けられるのなら、規制しない方が子どもを守れるという、矛盾が生じる。なんの証拠もないけど、一応可能性として考えておいた方がいいと思う。なぜなら、手段で目的を見失わない方がいいからだ。目的はあくまでも「若い人を守る」であるべきで、「若い人の裸を見たい人を罰する」ではないはずだ。 ──マンガやアニメの愛好者が、性犯罪を起こすと考えている人は、スウェーデンでも多いのでしょうか? ルンドストローム氏 多くない。マンガ、アニメに対する知識がほとんど皆無だからだ。だけど「日本のマンガ、アニメってエッチだな」という偏見の持ち主は少なからずいる。「それを読んでいるのは犯罪者だけ」という意見はない。  実際、マンガを読んで犯罪に走ったためしがないからだ。実際、そういう写真を持った人でも、犯罪に走る人の確率は別に上がらないという最近の説がある。そういう写真を持った人について冷静に研究した人が少ないから、誤解が多い。 ──最後に、日本のマンガ・アニメファンに対してメッセージがあれば。 ルンドストローム氏 表現の自由は定義上「有る」か「無い」か、二つに一つしかあり得ない。「表現の自由がちょっとだけある」は「表現の自由が無い」とまったく同義語。必ず絶対的に自由でないと、意味を成さない自由だ。  あと、「他人の(表現の)自由を奪う表現」を規制するのは表現の自由の一部であって、その自由自体を守る必要不可欠なルールであって、それを脅かすルールではないので「じゃ、他人を『殺すよ』と言ってもいいのね?」という屁理屈には負けないでください。  表現の自由は民主主義の一番重要な要であって、しかも「世間の大半が賛成しないことについての表現」こそのためにあるもの。よって、誰かが表現の自由を規制に成功したその瞬間、民主主義が崩れる。絶対に負けちゃダメだ。  * * *  なお、昨年報じた無罪判決後も警察が押収した東方のセーブデーターが入ったハードディスクが返却されない件だが、その後返却されたハードディスクはデーターが消されていたという。そのことをルンドストローム氏は、今も怒っている。 (文=昼間たかし)

球界イジメにも……“問題児”だった西武・菊池雄星が必死のパッチのワケ

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【プロ野球オーナーズリーグ】菊池雄星
埼玉西武ライオンズ
 ノーヒットノーランまであと2人で夢消える――埼玉西武の菊池雄星が12日、本拠地で行われた中日戦に登板。惜しくも大記録達成を逃した。これまで問題児扱いされることが多かった左腕は、今季ここまで7勝をマーク。防御率1.41と見違える成績を残している。そんな彼が必死のパッチに働くには、ワケがあるようで……。 「そこまで先輩のマネをしなくても……」  そんな声が飛んできそうな幕切れだった。 「西武といえば、西口文也や涌井秀章があと一歩のところで同じ記録を逃し、涙をのんだ。最近では、この模様が人気バラエティ番組『怒り新党』(テレビ朝日系)の企画コーナーでも紹介されたほど。ただ、今回の場合は先輩と違って1アウトからヒットを打たれたので、まだあきらめはつきやすいでしょうね」(番記者)  これまでの菊池は、成績よりその言動が問題視されることが多かった。 「基本的にマイペースで、人の言うことを聞かない。プライベートでもそうだから、厄介なんです。また、球界を引退した某大物OBや今は別の球団で指導するコーチとのイジメ問題にヘンな形で絡んで、大騒動に。本人が新聞紙上で矢面に立たされることはありませんでしたが、現場のメディアは皆、彼が深く関わったことを知っている。それだけに『このまま未完の大器で終わるのでは』という声もちらほら聞こえ始めていました」(同)  では、過去と比べて成績がここまでズバ抜けていいのはなぜなのか?  「1つは、先述したマイペースを維持するためには結果を出すしかないと、本人がようやく自覚したことが大きい。2つ目は、いまだにボロボロの伝統ある独身寮に住んでいること。最初は、故郷の岩手と似て、自然に囲まれた埼玉の山奥に球場と寮があるので落ち着いて野球に取り組めてよかったのでしょうが、彼も今年でプロ4年目。おちおち息抜きもしにくいでしょうから、退寮を強く希望しているよう。プロの世界なので、結局これも成績で早くなったり遅くなったりするので、どちらにせよ、このペースでタイトルを取るくらいの結果を残したいのでしょう」(同)  世間は大谷や藤浪に目がいっているが、4年前の球界の“主人公”は今、こうして成長を遂げようとしているのだ。

月野定規『残念王子と毒舌メイド』から見えた、権力が生み出す「萎縮効果」の実態

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『残念王子と毒舌メイド』(コアマガジン)
 4月、警察による家宅捜索を契機として成人向け漫画雑誌「コミックメガストア」を休刊したコアマガジン。5月に入り、同社が発行した成年マーク付き単行本の消しがひどすぎるという風評がネットを通じて広まっている。  それが、人気マンガ家・月野定規氏の単行本『残念王子と毒舌メイド』だ。購入した読者からは、性器の修正が「白いキノコと白いアワビのオンパレード」と、評されている。  家宅捜索を機に、難を避けるために、そこまでひどい修正を余儀なくされたのか? その修正の具合を確かめようと、筆者も購入してみることに。  この単行本は、帯のキャッチによれば「ヌキ特化型濃厚エロス最強短編集」だという。つまり「実用性」を重視した作品が収録されているハズなわけで、修正によって「実用性」が損なわれているのなら、大変なことである。  秋葉原の書店では平積みになっている本書だが、ネットの風評によって「今回はスルー」という読者も増えているのは間違いない。作者と出版社の不運に同情しながら、恐る恐るページを開いてみた。 「あれ……」  意外にもフツーである。てっきり、腰から下腹部のあたりが真っ白になっていて、“インク代が安く済んだ”みたいになっているのかと思いきや、あまり違和感がない。もともと作品に力があるせいなのだろうが、気にすることなく楽しめるのだ。さほど実用性が低下しているとも、思えない。  しかし、それはあくまで筆者の主観だ。確かに、昨今の性器の修正からすると、18禁の単行本にもかかわらず「ものすごい修正」だと感じる読者のほうが、多数派だろう。そうした人たちにとっては「ふざけんな」のレベルになっていることも、また真実である。  いやいや、この問題の本質は、消しがどーのという部分ではない。出版社が家宅捜索を受け、自主規制の強化を「余儀なく」されていることにある。出版社が、自主的に消しのレベルを調整するのであれば、なんの問題もない。だが、この消しの背景には、国家権力の圧力がある。そのことこそが、問題なのだ。  エロマンガが国家やらなにやらの圧力に屈する形で表現を萎縮させる例は、これまでにも数多く見られてきた。「有害」コミック騒動が苛烈を極めた1990年代半ばには、当時、多くの読者を獲得していた「ペンギンクラブ」で、エロマンガ雑誌のハズなのに、エロいページがないなんて椿事も起こった。  今回の単行本での事例を普遍的に扱うわけにはいかないが、国家権力の圧力、逮捕されるかもしれないという恐怖は、極めて過激な萎縮効果への道を作り出すことを明らかにしている。消しの強化の先にあるのは、表現手法やストーリーそのものへの規制だ。  いま、国会での議論が始まっている児童ポルノ法改定案でも、マンガやアニメに与える萎縮効果は最も危惧されている問題のひとつだ。この法律への危機感とリンクする形で、今後エロマンガ業界で消しが厳しくなるのみならず、表現手法やストーリーそのものの自粛が始まる可能性は大いにある。  もちろん、18禁とはいえ、世間に向けて作品を発表する以上、作者や出版社が自身の倫理観や信念を基準にして自主規制を行うことは、大いに結構である。だが、国家権力による規制、あるいは弾圧を恐れてというのであれば、大問題だということを忘れてはならない。  それにしても、消しの濃淡で売上が大きく変化するなんて、エロマンガは不可思議なジャンルである。 (文=昼間たかし)

プロ野球「統一球隠ぺい問題」ドタバタ劇の舞台裏 発覚が、このタイミングだった理由は……

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日本野球機構オフィシャルサイトより
 6月中旬のタイミングで、突如降って湧いたように取り上げられ、大騒動を巻き起こしているプロ野球の統一球の情報隠ぺい問題。12日にようやくNPB(日本野球機構)の加藤良三コミッショナーが謝罪したが、現場からは「そんなの、前から知ってるよ」と冷めた目でこの一件をやり過ごす関係者が多い。 「野球ファンはじめ、選手、球団、関係各位にお詫びしたい(中略)隠蔽するつもりはまったくない(中略)私は不祥事を起こしたとは思っていない。情報の流れが悪かった」  こう会見で語った加藤氏だったが、何を隠そう、この一大事の緊急会見を行ったのは午後8時。この日、各地では優勝賞金5,000万円を懸けたセ・パ交流戦の真っただ中。西武ドームでは、西武の菊池雄星がノーヒットノーランまでアウト2つのところだった。 「取材現場では『何がファンのためなんだ。だったら、こんな日に会見しないだろ!』とあきれ返るマスコミや関係者が続出していました」(スポーツ紙野球デスク)  今シーズン、ボールが飛び、各チームが空中戦をやっているのは素人のファンでも簡単に分かること。そこで気になるのは、「選手の反応」と「なぜ、このタイミングだったのか」という点だ。  選手の反応はさまざまだ。「飛ばないボールを経験していないので、なんとも言えない。面倒くさいことをやっているな、と思う」(オリックス・井川慶)、「いろんなことが(NPBサイドで)勝手に決まる。対話して決めていこうと話しているのに、なぜ同じことを繰り返すのか……」(阪神・新井貴浩)、「ボールの飛ぶ、飛ばないは、言い訳にしてはいけない問題」(巨人・橋上秀樹戦略コーチ)。だが、その本音を聞いてみると……。 「フラッと上がった打球の伸びが、昨年と明らかに違う。『あ、飛ぶようになったな』と大概の選手は分かり、投手もある程度は分かってたはず。広島の前田健太が『僕は違いが分からなかった』と言ってますが、あれは例外。それだけ、自分の実力に自信を持っている表れです。公式戦に入り、各チームひと回りする頃までは、対戦チームの仲のいい選手同士の間では、ずっとその手の話題が多かったのは事実」(セ・リーグチーム関係者)  そして、もう1つ気になる「タイミング」には、こんなもっともらしい話も。 「今の状況が続くことを今後、最も恐れているのは、各球団の査定担当。理由は明快で、飛ばないボール前提で投手も打者も各成績に出来高などを設定しているからです。モノが変われば当然、打者ならヒットやホームランの数も変わってくる。査定に厳しい某人気球団関係者が、非公式にNPBサイドに『いい加減にしろ!』とブチ切れたのが、今回公表するきっかけの1つになったと聞いています」(別のセ・リーグ関係者)  ボールの問題は、そのまま選手の年俸=生活に直結するモノ。それをこんないい加減な形でコロコロ変えられては、ますますファンが離れていく様子が目に浮かんでしまう。野球の世界には「一球入魂」という言葉がある。公式球のすべてに自らのフルネームを刻印している加藤コミッショナーには、選手、マスコミ、関係者から責任を問う強い声が上がり始めている。

ネット選挙解禁で阿鼻叫喚の修羅場は必至! 県議会議員が病院で「刑務所に来たんじゃないぞ」

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大炎上した、岩手県議会議員のブログ。(現在は削除されている)
 6月5日、岩手県議会議員がブログにアップした記事が大炎上した。あまりの炎上ぶりに、テレビでも取り上げられたほどなので、ご存じの方も多いだろう。  くだんの議員は、病院で番号で呼ばれたことに立腹し、「ここは刑務所か!」と受付嬢に食ってかかり、さらに会計をせずに帰宅したという。その上で、「このブログをご覧の皆さん私が間違っていますか」と問いかけた。匿名のTwitterでも炎上するレベルの投稿だが、今回は顔出し名前出しかつ要職にある人物によるものなので、大きな話題になった。  同じエントリーには、「病院の会計が1万5,000円以上だから上得意の客だ」「精算書を持ってカウンターから出て患者のほうに来い」など、モンスターペイシェントといわれても仕方がない過激な発言が目立つ。そもそも、病院が番号で呼び出すのはプライバシー保護の観点からだ。その点を指摘されると、「個人情報の関係?。馬鹿言っちゃいかんよ。あんたのような個人情報の中身を知らない者が個人情報と振りかざすから、こんな窮屈な世の中になるんだ」と反論。これには、ネットイナゴも大集合。何度もこのコラムで紹介している通り、一度炎上すると過去のエントリーもほじくり返される。以前も病院の支払いをせずに帰宅したり、銀行で5分待たされると通帳やおつりを無視して帰る、といった投稿が見つかってしまう。議員は謝罪文は掲載したものの、騒動が収まるわけはない。ブログだけでなくホームページも削除した上、電話番号も変えてしまった。病院へのクレームで、「事務長は逃げ回っているのですか」と食ってかかった人物とは思えない。  このニュースを見て、常識のない人もいるものだ、と終わらせるのは早計だ。議員は地元での評判がよく、堂々と実名で投稿している。投稿時点では、病院のひどい対応を世に知らしめる、といったつもりだったのだ。もちろん、今回は間違いだったのだが、これは誰にでもあること。ほかの炎上をバカにしつつ、間を置かず炎上を起こしたSNSユーザーは枚挙にいとまがない。自分では常識だと思っていることが、世間の反感を買うことはよくあるのだ。同じ価値観のクラスタで行動しているとわかりにくいが、誰でも閲覧できるネットではすぐに破綻してしまう。他人のふり見て我がふり直せで、攻撃的な投稿をする前はよく読み返し、少しでも不安があるなら取り消すくらい慎重になったほうがいいだろう。  それにしても心配なのがネット選挙だ。7月に行われる可能性が高い参議院選挙では、選挙中にホームページやブログ、Twitter、Facebookなどで情報を発信したり、投票を呼びかけたりできるのだ。街頭演説の情報を告知したり、YouTubeやニコニコ動画でメッセージを発信することも可能。これからの時代には当然の流れといえが、今回の事件のように自分が正義だと思っていることをネットで発信する場合、勘違いだった時に炎上するという高いリスクがある。  今回の議員のような年代だと、ITリテラシーが総じて低い。例えば、メールで投票を呼びかける場合、政党もしくは候補者が直接名刺をもらうなどした相手にしか送信できない。候補者から頼まれたから個人がメールで友人を勧誘する、といった行為はNGなのだ。ただ、メール機能を利用していないSNSのメッセージ機能(Facebookのメッセージや、Twitterのダイレクトメールなど)は規制対象外と、穴もある。  一方で、“当選されたらたまらない”と、ある候補者の落選運動を展開するというのはOK。連絡先の表示は必要だが、虚偽の内容でなければ問題ないのだ。しかし、落選運動へ対抗するために、業者に書き込みを依頼するのは買収行為と見なされてしまう。ITと公職選挙法の改正に詳しくないと、全貌を正確に把握するのは難しい。片っ端から選挙違反を起こす候補者も続出するはずだ。  また、日本人は投票先を直前まで確定させないケースが多い。そのため、投票日直前に、ネガティブキャンペーンが打たれる可能性がある。内容がひどければ、一気に炎上して票が落ちることは間違いない。匿名でリークすることも簡単なので、ギリギリ競っている陣営はなりふり構わず攻撃すると思われる。  どうやら初めてのネット選挙は、阿鼻叫喚の地獄絵図となりそうだ。 (文=柳谷智宣)

習志野パチンコ店建設問題が地元国会議員の“票集め”に利用され、住民激怒「バカにするな!」

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当日の様子
 千葉県習志野市屋敷のパチンコ店建設問題で、地元議員がこの問題を語ると宣伝した会合が、実際には夏の参議院選挙の投票依頼だったことで住民の怒りを買っている。 「市民をバカにするな!」  数名の政治家を前に、参加男性が怒鳴って席を立った。 「パチンコ店の建設問題を語るというから仕事を休んでまで来たのに、ただの投票の依頼じゃないか!」  事が起こったのは6月10日、習志野市の屋敷会館で行われた前習志野市議・三浦邦雄氏の報告会だった。出席したのは三浦氏のほか、参議院選挙に自民党公認で立候補予定の山東昭子参議院議員と豊田俊郎前八千代市市長の2名ほか、千葉県議の佐藤正己氏。  近隣の住居に投函されたビラには「あなたも・君も一緒に参加してパチンコ問題や暮らしを語ろう」という見出しで参加者の名前だけが書いてあるものだったため、「地元の問題に、国会議員や元市長らが乗り出してくれたかと思った」と男性。
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実際のビラ
 同所では現在、住宅街に大手パチンコ業者のマルハンが大型パチンコ店を建設中で、これをめぐって反対運動が起こっており、もともとあった習志野市の風俗営業の規制条例が建設開始に合わせた4月末で突如、撤廃されたことで、住民からは業者と行政の癒着疑惑もささやかれるまでに至っている。  前出チラシを見て参加した人の中には当然、パチンコ問題に対する議論の期待もあったが、14時からの会合は、三浦氏から「報告会を予定していましたが、選挙が近いので激励会に変えさせていただきます」という予想外の挨拶で始まってしまった。  三浦氏から紹介を受けた3者からはパチンコの「パ」の字も語られず、山東議員は「自民党は止めていたのに、民主党が竹島に建物を造るのを許してしまった」という他党批判に始まり、「日本は弱いので、アメリカという虎の威を借る狐でなければならない」「原発被災地が補償をもらうため、わざと復興を遅らせている」といった話をし、最後は「自民党と書いても、私に票は入らず当選できない」と具体的な投票の仕方を指示して終わった。  続いて佐藤県議の話は、同期だという豊田前市長の紹介に終わり、その豊田前市長も市長時代の自画自賛ばかりで、パチンコ問題どころか暮らしについてすら語らないまま話を終えた。3者の挨拶が終わった時点で開始から約50分が経過、予定では15時半までだったが、ここで三浦氏が「先生方はお時間がないので、予定より早いですが……」と会合自体を打ち切ろうとする始末。白けた空気に、慌てて「じゃあ質問をひとつだけ」と付け加えたところで、堪忍袋の緒が切れたように冒頭の男性の怒りの声が響いた。  男性は会場を出ながら「このパチンコ問題は、反対者宅の建物に血まみれの紙くずが投げ捨てられるなど嫌がらせまで起こっている、深刻なものになっている。それなのに、来てみたら投票だけお願いして質問ひとつで終わりって、バカにするにもほどがある」と激怒。  さらに「パチンコ問題で住民を釣ったというだけで、中身は他党の批判と自画自賛だけ。私はどこの党の支持者でもないですが、少なくとも自民党はこういう連中なんだと、ガッカリしました」と話したが、当の議員たちはこれを無視するように黙って見送っていた。