見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「長野・軽井沢編」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、9月の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。
聡太、フラれて突然の卒業(第41話)
自意識過剰からくるオモシロ行動で「天才喜劇王・聡太先生」の異名を取ったIT系会社員の聡太は前回、気になっているモデルのりさこを「俺に似合うメガネを選ぶ会」という名のデートに誘った。
上から目線の誘い方に引き気味のりさこに気付かず、なぜか行ける気満々の聡太先生。41話では、日程を決めるために女子部屋を訪ねたのだが、りさこから「聡太くんは自分に合うメガネを自分が一番わかってそうだから、りさこが会に参加しても無駄だな~って。迷ったら写メ送って」と、テラハ史に残る無残なお断りをされてしまった。
プライドが許さない聡太先生は、「うん、たぶん(写メは送らず)自分で買ってくると思うけどね。オーケーオーケー、了解しました! ……っていう話だけなんで」と余裕ぶる。その様子を気まずそうに見守っていたほかの女子メンバーに気付いた聡太先生は、「違う違う、いつ行くか決めてなかったから『行ける日あんの? ないならないで自分で買うよ~』みたいな話でした!」と言い訳し、「ワハハハ」とむなしい笑い声を上げながら去っていった。男子部屋に戻ってからも「ま、俺、メガネかける時間はだいぶ少ないから。ほぼコンタクト付けてて、夜外した後のベッドまでのオシャレだから、俺のメガネの尺は」と強がる聡太先生。メガネにそれほど思い入れはない=りさこにそれほど気があったわけじゃないというアピールなのだろうか。デートのダシに使われ、このような言われようまでする聡太先生のメガネが可哀そうである。
その翌日、さらなる「俺はりさこに気があったわけじゃない」アピールのためか、今度は専門学生のまやをビール工場見学に誘った聡太先生。まやが渋々参加したビール工場見学の後、聡太先生は重ねてまやを「俺とビールグラスを作りに行く会」に誘うが、これは断られてしまう。
2人にフラれた形となった聡太先生は突然テラハ卒業を決意した。「これ以上は俺のイメージを壊せない」と判断したのだろうか。非常に残念である。聡太先生は、もっともっと視聴者を楽しませるご活躍ができたはずだ。
聡太先生は卒業を報告する。前触れのなかった出来事に戸惑うメンバーだったが、聡太先生は充実感をにじませた表情で「単純に、ここに来たのは仕事のアイデアがほしかったからで、その目的は俺の中では達成できたと思ってる。俺自身もすごい成長できたなって思うし」と語る。どのへんが、どのように成長したのか? という視聴者が気になる部分については誰もつっこむことができず、りさこが「う、うん……」と相槌を打つのみだった。
卒業の日、独特のファッションセンスを持つ聡太先生は、毛皮のコート姿で颯爽と去った。スタジオメンバーは「GACKTか美川憲一を意識しているのでは」と予想して盛り上がっていたが、次のシーンで聡太先生に代わる新メンバーが、ゲスの極み乙女。のベース、休日課長こと理生(まさお)だとわかると、意外な有名人の加入に大盛り上がり。テラハメンバーも大型新人を歓迎し、聡太先生は一瞬にして過去の人となった。
テラハを出ても聡太先生の人生は続いていく。どうか、自分の本当の面白さに気付き、それを生かして生きていってほしい。
優衣、「モデルの利沙子に勝っちゃった♪」(第42話)
元サッカー選手の愛大(あいお)は、当初は利沙子が気になっていたが、就活中の大学4年生・優衣ちゃんに心変わり。サッカー観戦の予定を利沙子と立てていたが、「やっぱり優衣ちゃんを誘いたい」と断りを告げた。その後、愛大に誘われた優衣ちゃんは即、利沙子を訪ね「フフフフ♪ 愛大くんに何か言われた? 断られた?」と探る。利沙子が「試合見に行こうって言ってたんだけど、優衣ちゃんと行きたいんだって」と答えると、「あっそうなんだ、知ってる~」と笑顔。「でも私、予定あるから断った。愛大くんの方を優先しようとは思わないから」と、勝ち誇ったように告げた。「モデルの利沙子に勝った自分♪」が潔いほど溢れ出ている。そういえば優衣ちゃん、就活はどうした!?
愛大の鼻ほじ癖が明らかに(第43~44話)
愛大から好意を寄せられている優衣ちゃんだが、利沙子にどう思っているのか探られると「愛大くんの嫌なところがあるの。鼻くそをすごいほじるところと、タン飛ばすところ」と明かす。愛大にとって鼻をほじることは、それほど恥ではないようで、優衣ちゃんに「俺この間さ、鼻くそほじってたのね。そしたらさ、めっちゃ臭かったんだけど」と報告するシーンも。優衣ちゃんは「知らんがな。鼻ほじるのは、絶対やめた方がいいと思うよ」と冷静に注意したが、愛大には響いていない様子。タンを吐くことについては「サッカーやってる時から癖なんだよね。あそこの草に吐こうって決めてスパって吐いちゃうんだよね。スパって飛ぶと超気持ちいいの」と分析していた。恥の感覚というのは人それぞれ。一体どこで差が付くのだろう。そう考えさせられる、印象深いシーンであった。
女子メンバーが、優衣ちゃん&利沙子VSまやで対立した。女子らしい団結力を見せる優衣ちゃん&りさこペアにまやが入れず、まやは夜も女子部屋ではなくリビングで寝ているという。優衣ちゃん&りさこペアは、まやが女子部屋にいるタイミングで「まやのテンションのアップダウンが激しい」「キレてるようにしか見えない」「まやが優衣ちゃんに冗談で『ババア』と言ったことで優衣ちゃんは傷付いた」「家事をせず、お礼も言わない」等々、言いたかったことをぶつけた。
まやは、家事については素直に謝ったが、そのほかには「あ~ダル。ないわ」「なんだソレ」などキレ気味。話が途切れると、「まだ何かあんの? 髪乾かしてこよ~っと」と出て行ってしまった。何の解決もされていないが後日、再び女子だけになると、仲良さげに上っ面の会話をする3人。これぞ女子というリアルなシーンだった。
さまざまな不満をまやに浴びせた優衣ちゃん&りさこペアだったが、もっとも重大問題として話した印象があったのは“優衣ちゃんババアに傷付く”問題だったように見えた。せっせとメンバーの世話を焼く優衣ちゃんは、ババアとは言わないまでも寮母さん的ポジションになりつつある。優衣ちゃんにはここで傷付くのではなく、オバちゃんキャラを磨いていってほしいと共に、就活も頑張ってほしい。