『ブラックペアン』嵐・二宮和也の荒っぽいセリフに見え隠れする、「殺せんせー」風味

 今回ツッコませていただくのは、4月22日に初回が放送された『ブラックペアン』(TBS系)。

 この作品は、TBS「日曜劇場」という人気枠で医療モノ、おまけに『チーム・バチスタ』シリーズ(フジテレビ系)の原作者・海堂尊×『陸王』(TBS系)の伊與田英徳プロデューサー×福澤克雄演出と手堅く固められ、ヒットが最初から約束されているように見えた。唯一の不安点といえば、硬派で大人な医療モノの世界と、小柄・童顔・小僧風味の嵐・二宮和也の相性がどうかというくらい。

 しかし、それも、二宮演じる渡海征司郎が「天才的な外科医ながら、手術でミスした医師に代わり、手術を成功させる見返りとして、高額な金銭を要求する“オペ室の悪魔”」というキャラクターとわかり、妙な安心感に変わった。ただの医療モノでなく、「天才で傲慢で周囲から孤立したダークヒーロー」なら、おそらく間違いないだろうと思った。

 実際、放送が開始されても、オペ室で竹内涼真や内野聖陽、小泉孝太郎などが演じる高身長医師に囲まれる二宮は、明らかに「孤立」「孤高」のキャラに見えるし、物語の中にピタリとハマっている。

 「邪魔!」という乱暴な物言いも、死にそうな患者(山村紅葉)を目の前にして、担当医(竹内)に「このバアさん死んだら、お前も死ね!」と詰めるキレ方も、まさに悪魔。視聴者の多くは、「お前も死ね!」と言われた竹内より、瀕死のときに目の前で「このばあさん死んだら」と大きな声で言われる山村の気持ちになってしまったのではないだろうか。

 この衝撃だけでも、気持ちの弱い人だったら、軽く殺せそうな悪魔ぶりだ。

 それにしても、「患者はモノだよ!」「うるせーな!」といった荒っぽい物言いから、新しい医療器具をプレゼンする医師(小泉)との賭けにおいて、「彼に辞表を書いてもらいたいのですが……よろしいですか(ニヤリ)」と条件を出す、不敵で慇懃な物言いに至るまで、不思議なほどのハマり方である。

 いやにしっくりくるなと思っていたら、実は映画『暗殺教室』で二宮が演じた「殺せんせー」の人間だった頃、「死神」と呼ばれた殺し屋時代と話し方がソックリだった。

 劣悪なスラム街で育ち、天才的な頭脳と豊富な知識、力と技を駆使していろいろな立場の、さまざまな人を殺してきた「死神」。しかし、反物質(0.1gから核爆弾並みのエネルギーを放出する物質)の体内生成を目指す科学者により、人体実験を繰り返され、ついに人間ではないものになる。

 これが一度頭に浮かんでしまうと、もう「オペ室の悪魔」が殺せんせーに見えてしまって仕方ない。天才的なオペの技術も、殺せんせーなら納得だし、挑発的な物言いも、きっと奥底には深い愛があってのものだろうと思えてくる。

 同じことを考えていた人は少なからずいたようで、Twitterなどにも「殺せんせー感(笑)」「まだ人間の時の、殺せんせーですよね」「殺せんせーの時の後ろ姿に似てる!」「語尾に、若干の殺せんせー感が」「怖い殺せんせーって感じ」「殺せんせーと雰囲気似てるよな」などの呟きがわいていた。

 二宮の演じる「天才性」「ダークヒーロー」感には説得力を感じるし、何の違和感もない。しかし、その一方で、チラチラ見え隠れする「殺せんせー」風味は、今後ひそかな楽しみの1つになってしまいそうだ。
(田幸和歌子)

 

「鉄砲玉になりますんで!」、KAT-TUN上田の男気に嵐メンバーがタジタジ

 ゲストとさまざまなゲームバトルを繰り広げる『VS嵐』(フジテレビ系)。4月26日の放送では、最強・武井壮軍団として、ゴールデンボンバーの樽美酒研二やスポーツクライミング日本代表・楢崎明智らが登場。対する嵐チームには、ジャニーズ屈指の身体能力の持ち主であるKAT-TUN上田竜也とA.B.C-Z塚田僚一が助っ人として参戦した。

 上田と塚田はジャニーズ事務所入社がほぼ同じという“同期”なのだが、上田の方が6年も早くデビューしており、年齢も塚田より3つ上。同期とはいえ、2人の関係は完全に先輩と後輩のため、番組内で空回りする塚田に上田がカツを入れるという場面が何度かあった。

 指令台にいる仲間から指示をもらい、ベルトの上を走りながら背負ったかごで落ちてくるボールをキャッチする「ピンボールランナー」では、二宮和也がランナー、そして相葉雅紀と一緒に塚田と上田が指示係を担当することに。しかし、前のゲームで相手チームに560点差をつけられており、嵐の面々はすでにあきらめモード。「でもここから逆転したら格好良くないですか?」とやる気満々の上田に対しても、相葉は「ない! ない! ない! ない!」と完全にやる気を失っている様子だ。

 すると櫻井翔が「相葉くん、すぐあきらめるのは上田くんが1番嫌いだと思う」と指摘。上田も「すごいニコニコしてますけど、すげぇ腹立ってます」と言い、ヤバイと思ったのか相葉は作戦を立てて後輩に説明。ところが塚田が相葉の話をよく理解しておらず、さすがの相葉も「お前、聞いてたか」と詰め寄り、再度説明する。

 しかし、2回も大先輩である相葉に説明させた塚田に対し、上田は「お前、ここまで聞いて下手したらぶっとばすからな!」とマジギレ。思わず、相葉が「めちゃ怖いんだけど、この後輩」とビビってしまった後も、「先輩にお前2回も説明させてんだから、お前これでしくじったらマジぶっ飛ばすからな!」と、凄まじい迫力で塚田に迫る上田。そして「そこまで言ってないオレ、別に」とタジタジになる相葉なのであった。

 そしてコーナーは変わり、以前、番組内で櫻井が「自分の軍団を作るなら(誰を入れる)?」という質問があったときに上田を指名した時の話に。その時は、「年末カウントダウン(コンサート)の時に、みんなで振りの確認とかしてるけど、あいつ一人でシャドーボクシングしてる」「強い人が軍団にいると心強い」と、指名した理由を語っていた。その思いは変わっていないようで、今回も「SP的な役割を果たしてもらいたい」と櫻井軍団にスカウト。

 これを聞いた上田は「本当に自分はつらい時とか兄貴にお世話になったんで、“軽い鉄砲玉”ぐらいなら飛んでいきます」と男らしく快諾。二宮は「こわい! こわい!」とあまりの勢いに怯えるが、櫻井は、「この前も2人でごはんにいった」とそんな上田をかわいがっているよう。

 その時は、たまたま櫻井の仕事が早く終わり、約束の時間よりも早めに着いてしまったため、結果的に上田が待ち合わせ場所に後から来るということになったという。だが、上田は先輩である櫻井を待たせてしまうということが許せなかったのだろう。櫻井の携帯電話には上田から「遅れてすみません。今日ほど、前の車をすべてぶっ飛ばしたいと思ったことはありません」というメールが届いたのだとか。

 一見、ヤンチャで怖いイメージのある上田だが、実際は真面目で心優しき青年。そんな真っ直ぐな上田の姿勢に「男気あふれる上田くん。先輩を立てるとか、自分に厳しいとか、そういうのを当たり前にやってる感じが好感持てる」「上田くんと翔くんの師弟関係が最高すぎた!! 怖そうな印象だったけどあんな面白い子だったとは…! KAT-TUNの中では上田くん推しになりそう(笑)」「上田くんって怖い印象だったの。でも3人になって気にかけて見るようになったら、とってもいい子だよね」「上田くんが好きになりそう笑」と、嵐ファンからの評価が急上昇。

 今年から再始動を始めたKAT-TUN。嵐のファンまでも虜にしてしまうその勢いで、これからも駆け抜けていってほしい。
(吉本あや)

「吐くまでテキーラ」「フルボッコに殴る」嵐&関ジャニ∞が語っていた、TOKIO・山口の酒席の横暴

 女子高生にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ容疑で書類送検されたTOKIO・山口達也。事務所内には嵐、関ジャニ∞メンバーをはじめ、山口を慕う後輩も多かっただけに、ジャニーズファンの間に衝撃が広がっている。

 今年2月、山口は仕事を通じて知り合った女子高生を都内の自宅マンションに呼び出し、その場で無理やりキスなどをした疑いで、先週、書類送検された。すでに示談は成立し、女子高生は被害届を取り下げたというが、山口は4月26日に行った会見で被害者の女性やファン、メンバー、関係者らに向けて謝罪。事態の重さを受け、ジャニーズ事務所は山口に無期限の謹慎処分を下した。

 会見で山口が話したところによれば、当日は「酩酊泥酔状態」であり、記憶が明確でない部分もあるとのこと。室内の状況については「捜査中なので詳しいことは申し上げられません」などと回答した。また、飲酒の影響なのか、「肝臓の数値」が高くなり、1月15日から2月12日までの1カ月間、入院していたと告白。本人は「(アルコール)依存的なものはないと自分では思っている」と述べたが、山口のお酒との付き合い方は、かねてより問題になっていたようだ。過去には、酒席でジャニーズの後輩を巻き込み、迷惑をかける場面もあったという。

「2009年の嵐のコンサートで、二宮和也が山口の暴挙を証言していました。二宮と松本潤らがお酒を一緒に飲んだ際、山口が“この後お客さんが入ってきたら、テキーラ飲もう”と、謎の提案をし始めたそう。結果的にお客さんが7人来たため、二宮は30分ほどの間にテキーラを7杯飲んだといいますが、お酒に弱かっただけに、トイレにこもりきりになってしまったとか。そこへ松本が駆けつけ、背中をさすって二宮を介抱してあげたと、思い出話を明かしていたんです。二宮は先輩の手前、度数の強いお酒でも断れなかったのかもしれませんね。しかし、テキーラで随分と派手な飲み方をしていた姿には、灰皿にテキーラを入れて飲ませようとした歌舞伎俳優・市川海老蔵の一件が重なってしまいます」(ジャニーズに詳しい記者)

 このエピソードが印象に残っている嵐ファンも多く、今回の一報を受けて、「山口くん、悪酔いしちゃうんだね。ニノちゃんとのテキーラ事件思い出した」「山口くんって、二宮くんにテキーラ吐くまで飲ませてたよね。それ聞いた時からおかしいと思ってた」といった声が出ている。

 嵐メンバーはコンサートで山口の酒乱ぶりに言及していたが、その場では一般人に絡むような物騒なトラブルはなかったものと思われる。しかし、関ジャニ∞・横山裕は、12年7月放送の『5LDK』(フジテレビ系)で、山口のアイドルらしからぬ言動を暴露した。

「山口がゴキゲンな様子で飲み歩いていた時、一般人に『おぉ、山口』と声をかけられたそうですが、相手は肩にバーンとぶつかってきたとか。すると、山口は『ちょっとアイツ、許せねぇな!』と激怒してしまい、横山が『山口くん、ここはやめてください』『顔も売れてますから』と、仲裁。山口に『じゃあ、お前殴らせろ』と言われ、『僕でよかったら、殴ってください!』と、体を張って先輩のケンカを止めたとのこと。横山は『結構パンチくらいました』とこぼし、村上信五も冗談交じりに『ほぼフルボッコにされてました』と話したものの、山口は覚えていなかったのか、『ごめん』と謝っていました」(同)

 一方、報道によると、被害者の女性は山口がMCを務めているバラエティ『Rの法則』(NHK Eテレ)に出演していた女子高生だと伝えられている。同番組にはこれまで数々のジャニーズJr.がレギュラー出演しており、AKB48グループのメンバーや若手の女性タレントとの「出会いの場」にもなっていると、双方のファンの間で問題視されていた。27日に、番組の打ち切りが発表されたが、番組に対して元出演者たちも声を上げている。

「『Rの法則』元レギュラーで、すでにジャニーズを退所している村木亮太と石田直也は、自身のTwitterで今回の騒動に触れています。村木は書類送検のニュース記事をリツイートしたほか、自宅を訪れた女子高生を非難するような内容のツイートに『いいね』を押すも、その後取り消した模様。『Rの法則』レギュラーの写真をアップするTwitterユーザーに対しては、『俺写ってないよ』と返信もしています。また、3月まで出演者だった石田は25日夜に『Rの法則はこれからも続きますよね...?』『先輩方が引退してからも様々な企画が増えたし、これからもどんどん新しいこと増えていってR'sが頑張る姿を見たいな』と自身の心境を書くも、後に該当ツイートを削除。番組の今後は心配していますが、山口については特にコメントしていないようです」(同)

 お酒によって、ジャニーズの後輩にも横暴な振る舞いを見せていた山口。しっかり反省し、お手本となるタレントになっていってほしいものだ。

嵐・二宮和也『ブラックペアン』の物足りなさは“ミスター日曜劇場”香川照之の不在が原因?

「面白いけど物足りない」……そんな感想を持った人も多かったのではないだろうか?

 4月22日に放送された嵐の二宮和也主演ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)の初回平均視聴率が、13.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったと発表された。

 多くのメディアが「好発進」「好スタート」と報じていたが、『半沢直樹』『下町ロケット』『99.9 -刑事専門弁護士-』『陸王』など、平均視聴率15%超えの大ヒットドラマも多い日曜劇場と比較すると、やや肩透かしの船出と言えそうだ。

「全体的にモヤっとした感があった」と言うテレビ誌ライターが続ける。

「金に汚い天才的な技術を持つ外科医が、医療界の理不尽な常識と闘いながら、難手術を成功させる……『ブラックジャック』や『白い巨塔』、テレビ朝日系の『ドクターX~外科医・大門未知子~』など、これまでの医療モノのいいとこ取りの印象でしたね。とりわけ第1話は、有名教授の腰ぎんちゃくが手術に失敗して慌てふためくところに登場して、難手術を成功させるのは『ドクターX』とまったく一緒。要は二宮が男版・大門未知子というわけですが、大門と違って難しいところだけやってあとは丸投げですから、爽快感は薄い」

 さらに気になったのが、出演者の既視感だ。

「竹内涼真、小泉孝太郎なんてまんま『下町ロケット』に出演していましたね。竹内のさわやかキャラは『陸王』の“茂木”とまったく同じだし、『ブラックペアン』のメイン視聴者はこれらのドラマも観ているはずですから、感情移入も3割減でしょう」(同)

 そして、最大の物足りなさが、やはり“あの人”の不在だろう。

「“ミスター日曜劇場”の香川照之が登場していないのも、視聴率が伸び悩んだ理由かもしれません。『半沢直樹』『99.9』『小さな巨人』で見せた顔芸は、もはや中毒症状が出るレベル。ドラマに重厚な空気が足りないのも、視聴者が“香川慣れ”してしまったせいかもしれません」(同)

『小さな巨人』の初回視聴率は『ブラックペアン』と同じ13.7%。そこから最終回は自己最高の16.4%まで持ち上げているが、上積み材料に乏しい中、巻き返しができるか注目だ。

嵐・二宮和也『ブラックペアン』の物足りなさは“ミスター日曜劇場”香川照之の不在が原因?

「面白いけど物足りない」……そんな感想を持った人も多かったのではないだろうか?

 4月22日に放送された嵐の二宮和也主演ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)の初回平均視聴率が、13.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったと発表された。

 多くのメディアが「好発進」「好スタート」と報じていたが、『半沢直樹』『下町ロケット』『99.9 -刑事専門弁護士-』『陸王』など、平均視聴率15%超えの大ヒットドラマも多い日曜劇場と比較すると、やや肩透かしの船出と言えそうだ。

「全体的にモヤっとした感があった」と言うテレビ誌ライターが続ける。

「金に汚い天才的な技術を持つ外科医が、医療界の理不尽な常識と闘いながら、難手術を成功させる……『ブラックジャック』や『白い巨塔』、テレビ朝日系の『ドクターX~外科医・大門未知子~』など、これまでの医療モノのいいとこ取りの印象でしたね。とりわけ第1話は、有名教授の腰ぎんちゃくが手術に失敗して慌てふためくところに登場して、難手術を成功させるのは『ドクターX』とまったく一緒。要は二宮が男版・大門未知子というわけですが、大門と違って難しいところだけやってあとは丸投げですから、爽快感は薄い」

 さらに気になったのが、出演者の既視感だ。

「竹内涼真、小泉孝太郎なんてまんま『下町ロケット』に出演していましたね。竹内のさわやかキャラは『陸王』の“茂木”とまったく同じだし、『ブラックペアン』のメイン視聴者はこれらのドラマも観ているはずですから、感情移入も3割減でしょう」(同)

 そして、最大の物足りなさが、やはり“あの人”の不在だろう。

「“ミスター日曜劇場”の香川照之が登場していないのも、視聴率が伸び悩んだ理由かもしれません。『半沢直樹』『99.9』『小さな巨人』で見せた顔芸は、もはや中毒症状が出るレベル。ドラマに重厚な空気が足りないのも、視聴者が“香川慣れ”してしまったせいかもしれません」(同)

『小さな巨人』の初回視聴率は『ブラックペアン』と同じ13.7%。そこから最終回は自己最高の16.4%まで持ち上げているが、上積み材料に乏しい中、巻き返しができるか注目だ。

キンプリ・平野紫耀の“棒演技”が逆にイイ!? 『花のち晴れ~花男 Next Season~』を支えるのは、杉咲花の圧倒的演技力

 井上真央、嵐・松本潤、小栗旬など豪華俳優陣が多数出演し、社会現象を巻き起こした大ヒットドラマ『花より男子』(以下、花男)の続編となる『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系/以下、花晴れ)が、17日にいよいよスタート!

 初回放送には、道明寺司(松本潤)が登場し、Twitterの国内トレンド1位、世界10位にランクイン。さらには一時的なシステムエラーが発生するなど、“道明寺ショック”が発生。これは世界的に起きたもので、ドラマとは直接の関係はなかったようですが、前作の放送から10年たった今でもその人気は衰えず。道明寺、恐るべしです。

 そんな第1話だけあって、高視聴率を期待してしまいますが、実際は7.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)と、先行き不安な結果に。平均視聴率は19.8%、『花男2(リターンズ)』は21.6%(最終話はなんと27.6%!)という、圧倒的な数字を叩き出していた前シリーズがどれだけ人気があったのかがよくわかりますね。

 前身がTBSの誇る歴史的名作だけに、いかにそのイメージを払拭できるかが今後の課題となりそうです……。ということで、今夜放送の第2話を前に、まずはあらすじから振り返っていきたいと思います。

 

■『花男』と『花晴れ』の関係

 

 今作はもちろん、『花男』生みの親・神尾葉子の同名漫画(集英社のマンガアプリ『少年ジャンプ+』で連載中)が原作のラブコメディです。

 主人公は、父が経営してした化粧品会社が倒産してしまった“元”社長令嬢の江戸川音(杉咲花)。『花男』の主人公・牧野つくし(井上真央)が、一般家庭の娘でありながら、超セレブ校の英徳学園に通っていたように、音もまた、身分を隠しながら英徳に通学しています。

 10年前(原作では2年前)、そんな英徳には、道明寺率いる「花の4人組(Flower Four)」(通称・F4)というお金持ちのイケメン集団が存在していました。少しでも気に入らない生徒がいれば、ロッカーに「赤札」を貼り、全校生徒のいじめの標的に指定、対象がどこまで耐えられるかを賭けるという胸糞の悪い遊びをして学園を牛耳っていた彼ら。

 そんなF4に成り代わって現在の学園を仕切っているのが、「コレクト5」(通称:C5)と呼ばれる5人組です。

政治家一家の跡取り。インテリキャラで英徳歴代トップのIQを持つ平海斗(濱田龍臣)

不動産王の娘で可愛らしいルックスのC5の紅一点・真矢愛莉(今田美桜)

花道界の名門の跡取りで、超女好き。F4・西門に憧れている成宮一茶(鈴木仁)

日本が誇るスポーツメーカーの一人息子で武道の達人。筋肉キャラの栄美杉丸(中田圭祐)

 そして、リーダーの神楽木晴(「King & Prince」平野紫耀)。神楽木グループの御曹司で、カリスマリーダーとして英徳のトップに立つ晴ですが、彼にもまた、音と同じようにある“秘密”があるのです。

 

■終わりの始まり

 

 この10年で生徒数が減り、IT企業「HASE LIVE」の御曹司で音の許婚でもある馳天馬(中川大志)率いるライバル校の桃乃園学園との差もほんのわずか、とすっかり落ちぶれ気味の英徳。“正しき5人”ことC5は、「学園の品位を保つ」という名目で、学園への寄付が疎かになっていたり、授業料を滞納している生徒を退学に追い込む“庶民狩り”を行っていました。特に、英徳のトップである晴は「これ以上学園の品格が落ちたら、あの人たちに顔向けできねえ……」と焦りを募らせていきます。

 あの人たちとは、もちろんF4のこと。晴は道明寺に強い憧れを抱いており、自室に道明寺の3Dホログラム映像を備え付け、「眺めてるだけで、心が洗われるだろ……」と、まるでどこかのオタクのように、道明寺を崇め奉っていました。さらには、少しでも道明寺に近づこうと、「カリスマ性に磨きがかかる火星の石」などなどアヤシイ通販グッズをたくさん買い漁っていました(さすがコレクト5)。学園内ではカリスマを演じていますが、実は晴は、超がつく“ヘタレ”だったのです!

 そうとは知らず、以前、晴たちが乗る車の前に飛び出してしまい、顔を覚えられてしまったことから、いつ自分が庶民狩りの標的にされるのか怯える音。あるとき、セレブな英徳生とは無縁のバイト先のコンビニに、ぎっくり腰になった執事の小林の代わりに通販グッズを受け取りに来た晴が現れ、互いに気がついた2人。同時に「終わった……」と覚悟するのでした。

 しかし、苦しい家計を助けるためにも「英徳を卒業する」という天馬との婚約の条件をクリアしなければならない音。翌日、意を決して登校しますが、晴につかまり「失せろ」と言われてしまいます。すると、校門の前で不良に絡まれている女子生徒が。しかし、助ける素振りを見せない晴に音は言います。「C5なんて名乗る資格ない! こんな石買う暇あったら、自分磨けば!?」ド正論です。この言葉に、晴はかつて、いじめられていた海斗を自分に代わり助けてくれた道明寺に言われた「強くなれよ。頼んだぞ、英徳を」という言葉を思い出します。

 この回想シーンで道明寺が登場するわけですが、ド派手な柄物ジャケットにストール+先のとがった革靴、そして圧倒的カリスマオーラを放ちながらいじめっ子たちをボコボコにする松潤、いや道明寺パイセンがめちゃくちゃかっこいいのです。1話の見どころは、間違いなくこのシーンでしょう。

 その後、道明寺パイセンパワーで不良相手に啖呵を切り、ヘタレのクセに奇跡的に不良をやっつけた晴は、もはや学園のヒーロー。生徒たちから歓声を浴びいい気になっている晴ですが、音は「私を英徳にいさせなさい。さもないと全部バラす」と脅し、その場を離れるのでした。

■杉咲花の圧倒的な演技力

 どうにか音を黙らせるため、チャラ男・一茶のアドバイス通りに、音を手なずけるために、音のバイト先に押しかけ、紺野先輩(木南晴夏)もろともパーティーに招いた晴ですが、「やばーい!」とはしゃぐ先輩に比べ、音は豪華な食事や王様が乗るような白馬、そしてなぜか純白のタキシード姿の晴にも、決してなびきません。

 そんな中、紺野先輩がつまずいた拍子に晴の勝負服を汚してしまうアクシデントが発生。弁償すると涙目の紺野先輩を、晴は「アンタに払えるの? 払えないよな?」「庶民のクセによ」「浮かれちまったんだよな、あまりにもかけ離れすぎてて……」と罵倒します。

 すると、「紺野さんを傷つけるのは絶対許さない」と、音がA5ランクの肉の塊で晴に殴りかかる暴挙に! 『花男』1話で、つくしが「自分で稼いだこともないガキが、調子こいてんじゃねー!」と道明寺を殴り飛ばしましたが、あのときの井上真央ちゃんに負けず劣らず、杉咲花ちゃんが勇猛果敢な姿を見せてくれました。

「金持ちがそんなに偉い? C5がなんだっていうの? 英徳学園? 辞めていいならとっくに辞めてる。あんな冷たい人たちしかいない、最低な学園。いっつも高いところからふんぞり返って、弱い人を切り捨てて。アンタって本当にしょーもない」

 この長セリフを、感情を爆発させながら、でもごくナチュラルに話す花ちゃん、さすが、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16年)で「日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞を受賞した女優さんだなあと、思わず感動してしまいました。この先、晴役の平野くんとはいろんな絡みがあるのでしょうが、ジャ二オタのみなさんには、ぜひとも大目にみていただきたい限りです。

 さて、ドラマのほうに話を戻すと、その後、紺野先輩を残して神楽木家を出た音が、キモくてウザいバイト先の前野(戸塚純貴)につかまっているところを、後を追いかけてきた晴が「二度とこいつに近づくな!」と助けるというまさかの展開(馬乗りになって、両手をグーにして前野をポコスカ殴る晴の姿がかわいかったです)。

 さらには、「俺はテメェのことなんか好きでもなんでもねぇ! 勘違いすんなよ!」と怒鳴りつけたかと思えば、「私、婚約者いるから」という音の言葉に動揺するあたり、ただのフラグでしかありません。おまけに、偶然音の姿を見かけ、天馬も駆けつけるという、いきなりの三角関係(さすが、少女マンガ)。今後、3人はどうなるのでしょうか……?

 

■C5は“物足りなさ”も……

 やはり、松潤に小栗旬、松田翔太、阿部力という豪華キャストが揃っていた『花男』に比較すると、C5メンバーの“弱さ”が気になる『花晴れ』ですが、まだ第1話。これからそれぞれをフィーチャーした物語が描かれていくと思うので、今後に期待といったところでしょうか。                                              

 しかし、先ほども書いたように、音は“元令嬢”というキャラクターだけに、上品で柔らかい印象の強い花ちゃんによく合っていますし、ハマリ役。演技面も申し分ありません。

 一方、平野くんの演技はやや一辺倒ですが、彼自身の天然キャラが、“残念なイケメン”である晴とよくマッチしているようにも思えますし、馬鹿正直で素直なところがかわいく見えてくるので、杉咲花ちゃんの演技の巧さと、平野くんのかわいさがこの作品を支えていくのだと思います。

 現在、コミックス9巻まで発売されている『花晴れ』。残り10話でどこまで描くのか、また、ドラマオリジナルのストーリーが展開されるのか、今夜の放送が楽しみです。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

嵐・二宮和也、ふたたびSexy Zone佐藤勝利をイジる! 今度はラジオ放送枠の“変更”を要求!?

 嵐・二宮和也がパーソナリティを務めるラジオ『BAY STORM』(bayfm、4月22日放送)にて、二宮が後輩のSexy Zone佐藤勝利を楽しそうに“イジる”場面があった。

 二宮は冒頭、3月18日に同ラジオ初ゲストとして登場した佐藤について言及。「勝利くんがゲストに来てくれたの3月18日の放送。そっか、もう1カ月くらいですか、経つんだね。勝利くんの番組が終わるんですもんね? え? オフレコですか、これ? え、あ、そうなんすね、まだまだ続くんだ……」と番組スタッフを困らせつつ、縁起でもないギャグを飛ばしていた。

 そんな二宮は、リスナーから寄せられた「『ブラックペアン』公式ホームページの“黄色い手形”は二宮さんの手形ですか?」という質問に対し、「あれはボクのですよ。みんなご本人のなんじゃないのかな、きっと」と回答。そこから現在放送中の二宮主演ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)で共演している俳優・小泉孝太郎について、「そういえば孝太郎くん、ラジオやってますよね、“ベイ”で」と発言。小泉は二宮と同じくbayfmにて、ラジオ『小泉孝太郎のAntenna K』(以下、『Antenna K』)のパーソナリティを13年間務めている。二宮は『ブラックペアン』の撮影現場で、小泉から「ラジオやってるでしょ?」「日曜の夜だよね?」などと聞かれたらしく、実は“リスナー”だったことを明かされたようだ。

 そんな小泉について、二宮は「スゴイいい人だよね。あの人キライな人っているのかな? なんかさ、我々(嵐)とかだったらさ、いっぱいるじゃん。好きだって人も嫌いだって人もさ、容易に想像がつくタレントじゃん」と自虐コメントを交えながら、小泉の人柄を絶賛。小泉が現在39歳だとわかると「いやあ~すごいね。ああいう徳の積み方したいな。“徳見本”としてやっぱり、孝太郎くんとか、相葉くんとか」と、メンバーの相葉雅紀を引き合いに出しつつ感心。続けて「親の教えなのかな。親っていうか、家なんだろうな。うん。家での生活……家での過ごし方がよかったんだろうね? あんなまっすぐになるってのはね。いいな~」と、その成長過程に思いを馳せていた。

 さらに二宮は『Antenna K』が毎週金曜午後10時放送であることに注目。実は『Antenna K』の放送直前、金曜午後9時半からは佐藤がパーソナリティを務めるラジオ『VICTORY ROADS』が、さらに金曜午後11時からはNEWS増田貴久がパーソナリティを務める『増田貴久 MASTER HITS』が放送されており、なんと小泉のラジオはジャニーズアイドルのラジオに見事に挟まれているのだ。

 これに二宮は「え~!? “ジャニーズサンド”で、孝太郎くんを。ジャニーズでサンドして。金曜日、面白そうだな」と興味を持ったようで、「革命起こすかい? 我々も金曜日に。ふふふ、引っ越すの」と、自身のラジオを金曜日の放送にしてしまおうと目論む。突然の発案に戸惑うスタッフに向け「そんなん、勝利にどいてもらえばいいでしょ?」と提案する二宮だったが、「え? それはだめなんですか?」とあえなく却下。二宮はまたもや佐藤をイジり、クスクス笑って楽しんでいたのだった。

 本人不在でも話題に出すほど、二宮は佐藤を相当気に入っている様子。また佐藤がゲストで『BAY STORM』に出演する日も近いかもしれない!?

嵐・二宮和也、ふたたびSexy Zone佐藤勝利をイジる! 今度はラジオ放送枠の“変更”を要求!?

 嵐・二宮和也がパーソナリティを務めるラジオ『BAY STORM』(bayfm、4月22日放送)にて、二宮が後輩のSexy Zone佐藤勝利を楽しそうに“イジる”場面があった。

 二宮は冒頭、3月18日に同ラジオ初ゲストとして登場した佐藤について言及。「勝利くんがゲストに来てくれたの3月18日の放送。そっか、もう1カ月くらいですか、経つんだね。勝利くんの番組が終わるんですもんね? え? オフレコですか、これ? え、あ、そうなんすね、まだまだ続くんだ……」と番組スタッフを困らせつつ、縁起でもないギャグを飛ばしていた。

 そんな二宮は、リスナーから寄せられた「『ブラックペアン』公式ホームページの“黄色い手形”は二宮さんの手形ですか?」という質問に対し、「あれはボクのですよ。みんなご本人のなんじゃないのかな、きっと」と回答。そこから現在放送中の二宮主演ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)で共演している俳優・小泉孝太郎について、「そういえば孝太郎くん、ラジオやってますよね、“ベイ”で」と発言。小泉は二宮と同じくbayfmにて、ラジオ『小泉孝太郎のAntenna K』(以下、『Antenna K』)のパーソナリティを13年間務めている。二宮は『ブラックペアン』の撮影現場で、小泉から「ラジオやってるでしょ?」「日曜の夜だよね?」などと聞かれたらしく、実は“リスナー”だったことを明かされたようだ。

 そんな小泉について、二宮は「スゴイいい人だよね。あの人キライな人っているのかな? なんかさ、我々(嵐)とかだったらさ、いっぱいるじゃん。好きだって人も嫌いだって人もさ、容易に想像がつくタレントじゃん」と自虐コメントを交えながら、小泉の人柄を絶賛。小泉が現在39歳だとわかると「いやあ~すごいね。ああいう徳の積み方したいな。“徳見本”としてやっぱり、孝太郎くんとか、相葉くんとか」と、メンバーの相葉雅紀を引き合いに出しつつ感心。続けて「親の教えなのかな。親っていうか、家なんだろうな。うん。家での生活……家での過ごし方がよかったんだろうね? あんなまっすぐになるってのはね。いいな~」と、その成長過程に思いを馳せていた。

 さらに二宮は『Antenna K』が毎週金曜午後10時放送であることに注目。実は『Antenna K』の放送直前、金曜午後9時半からは佐藤がパーソナリティを務めるラジオ『VICTORY ROADS』が、さらに金曜午後11時からはNEWS増田貴久がパーソナリティを務める『増田貴久 MASTER HITS』が放送されており、なんと小泉のラジオはジャニーズアイドルのラジオに見事に挟まれているのだ。

 これに二宮は「え~!? “ジャニーズサンド”で、孝太郎くんを。ジャニーズでサンドして。金曜日、面白そうだな」と興味を持ったようで、「革命起こすかい? 我々も金曜日に。ふふふ、引っ越すの」と、自身のラジオを金曜日の放送にしてしまおうと目論む。突然の発案に戸惑うスタッフに向け「そんなん、勝利にどいてもらえばいいでしょ?」と提案する二宮だったが、「え? それはだめなんですか?」とあえなく却下。二宮はまたもや佐藤をイジり、クスクス笑って楽しんでいたのだった。

 本人不在でも話題に出すほど、二宮は佐藤を相当気に入っている様子。また佐藤がゲストで『BAY STORM』に出演する日も近いかもしれない!?

TBS『ブラックペアン』13.7%発進! 成功のカギは嵐・二宮和也の“低頭身ゆるキャラ”感か

 放送開始直前に嵐・二宮和也と伊藤綾子アナウンサーとの熱愛継続報道が出るなど、盛り上がってるのか、はたまた水を差されたのか、よくわからない感じで始まった日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)。初回の視聴率は13.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、そこそこでした。

 昨年放送された、同じく“福澤組”による日曜劇場の『陸王』初回が14.7%だったので、TBS的にはちょっと物足りない数字かもしれません。とりあえずの目標は、最終回までに20%の大台に届くかどうか、というところでしょう。張り切ってレビューしてまいります。

 

■スタート3分で臓物ドーン!

 

 聞けばこの『ブラックペアン』は、『陸王』と比べるとカット数が3倍にも上るんだそうです。なるほど冒頭からカチャカチャと画面が切り替わり、緊迫した雰囲気で始まりました。

 そして、開始3分で早くも手術開始。グロい臓物ドーン! これは、「『ブラックペアン』は臓物見せていきますよ」というドラマからのメッセージです。

「苦手な人は早々にドロップアウトしてくださいね、“本格医療ドラマ”ですので」ということですね。「グロすぎ!」「お食事時に見られない」などといった批判はお門違いだということです。

 冒頭で、舞台となる東城大学医学部附属病院の佐伯教授(内野聖陽)が“神の手”を持つ世界一の心臓外科医であることが語られ、その直後に主人公・渡海(二宮和也)が、その佐伯教授より優れた手技を見せる。キャラクターたちの背景がどうだ、人間関係がどうだ、という説明より先に、とりあえず「強いヤツ」と「俺より強いヤツ」を見せてしまうというのは、アクション作品の手法ですが、この作品にはよく合っていたと思います。手術シーンも複数出てきますが、先に述べたカットの多さもあって、まるで殺陣を見ているよう。ニノの手さばきも様になってると、素人目には映りました。

 

■描写は“本格”でも、物語は……

 

 このドラマの原作は、現役医師でもある海堂尊さんが2007年に発売した『ブラックペアン1988』(講談社)の新装版。数々の映像化作品が生まれた『チーム・バチスタの栄光』シリーズのスピンオフ作品で、同シリーズで活躍していた田口公平や速水センター長も、研修医(原作では医学生)として登場します。要するに「バチスタの20年前を描いた時代劇」としての『1988』なわけですが、「20年前」という設定は、ドラマではバッサリなくなっています。なので、タイトルは『ブラックペアン』だけ。

“福澤組”で原作モノといえば、とにかく「勧善懲悪」を際だたせるのが特徴です。悪そうなヤツ、主人公を邪魔しそうなヤツをデフォルメして、視聴者に「嫌なヤツだなー」というイメージを強く刷り込んだ上で、正論でブッ叩く。そこに爽快感やカタルシスを生むのがメソッドとなっています。

 しかし、こと『ブラックペアン』においては、その図式に少しのネジレが生じていました。

 主人公の渡海が天才的な手技を持つ外科医であり、出世に興味がなく、物言いや人使いが乱雑で、「腕のない外科医に価値はない」という考え方を持っていることは原作通りですが、ドラマ版ではその“悪たれ”ぶりがさらにデフォルメされています。

 象徴的だったのが、劇中、渡海にとって初の手術となるシーン。同僚のミスをリカバリーすることになった渡海は「1,000万円でもみ消してやろうか?」「お前の退職金で払え」と、開腹したまま出血し続ける患者の横で、ミスした医師に迫ります。そして手術に入り、見事にやり終えると、その同僚は本当に1,000万円をふんだくられてしまう。常識的に考えて、いくら腕がよかろうと許されることではありませんし、たぶん法にも触れる行為でしょう。少なくとも、渡海はこの収入を申告せずに脱税するでしょうし、申告しているとすれば、それはそれで東城大学附属病院という組織にとって致命傷になる。半年後に日本総合外科学会の理事長選を控える佐伯教授にとって、部下が院内でこんな不適切な金銭のやり取りをしてるのは、バカでかい爆弾になる。

 このへん、まさに「マンガやん!」な改編です。マンガの悪役──もっといえば、日本中の視聴者に『ブラックジャック』を思い起こさせるためのシーンでしょう。大学病院の勤務医である渡海に「闇医者」のイメージを、これでもかと刷り込んでいきます。

 図式のネジレというのは、ここにあります。これまで「悪を、より悪に」描くことで、それらの悪が打倒される展開を重ねてきた“福澤組”が、例えば『陸王』では一流メーカーの従業員を演じたピエール瀧や小藪千豊に施したような「悪のデフォルメ」を主人公・渡海に与えている。周到に、悪いエピソードを積み重ねている。

 ところが、渡海は印象として、そんなに悪そうに見えません。小藪ほど憎たらしくありません。なぜか。ニノだからです。

■デフォルメされたのは内面だけではない?

 

 ドラマ発表前、原作読者の中で「渡海=二宮和也」をイメージした人はひとりもいなかったはずです。同じ30代の俳優でも、たとえば綾野剛、山田孝之、松田龍平、瑛太、玉山鉄二……同じジャニーズでもTOKIOの長瀬智也のほうが似合いそうですし、同じ嵐でも松本潤の方が似合いそう。いわゆる「汚れ」のイメージがないニノは、渡海の対極にあるように思えるんです。

 ですが、この「悪たれ」ぶりがデフォルメされた渡海を、上記のような俳優たちが演じるシーンを思い浮かべてみると、ちょっと笑えないというか「マンガやん!」なんて気安くツッコめる気がしません。松田龍平が、あの冷たい視線で「死ね」とか「邪魔」とか言ってたらホントに怖いし近寄りたくないし、綾野剛が「1,000万円でもみ消してやるよ」とか脅してたら、もう手術室じゃなくて歌舞伎町の路地裏になってしまう。

 でも、ニノだと、なんか平気で馴染んでしまっているように見える。

 つまりこれは、「カネにまみれた闇医者」という悪役のデフォルメとして、立ち姿までもが画面の中で成立してしまっているのではないか、と感じるんです。ニノ演じる渡海は、綾野剛や長瀬智也の頭身を下げたヤツなんじゃないか。SDガンダムならぬSD渡海、今風にいえば、渡海ねんどろいど。手のひらサイズの、ゆるキャラとしての渡海征四郎なのです。だから怖くないし、憎めないし、楽しめる。この渡海は、愛せる。これ、ニノの低身長、低頭身を貶めてるわけではないですよ、念のため。この可愛げが、主人公としての存在感を強めていると言いたいのです。

 

■ストーリーもオリジナル成分が多くなりそう

 

 渡海のデフォルメ以外にも、多くの改変部分が見られます。渡海のライバルになりそうな帝華大(東大みたいなの)からやってきたスマートガイ・高階講師(小泉孝太郎)は、原作では終始スマートガイでしたが、ドラマでは1話目から出血にビビってペアンも握れないという醜態をさらしました。

 原作は渡海、高階、佐伯教授の3人を中心にした群像劇&ミステリーでしたが、ドラマではまず高階がひとつ“格の低い”人物になったということです。基本的には、縦軸である渡海と佐伯教授の関係と、佐伯教授だけが使える「ブラックペアン」をめぐる過去の因縁を追いかけつつ、患者入れ替わりの1話完結に近い形を取りそうな気がします。医療ドラマは、どんなお話であれ、少なからず患者に共感できるものですし、本作の語り手である研修医・世良(竹内涼真)の性根がよさそうなので、気持ちよく追いかけることができそうです。

 あと、原作では製薬会社のプロパーが渡海たちに貢物や豪華接待を繰り広げていましたが、ドラマでは治験コーディネーターの香織(加藤綾子)が一手に引き受けるみたい。余談なんですが、このカトパン、なんか妙にエロかった気がします。妙に。はい。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

嵐・二宮和也『ブラックペアン』初回13.7%で「ニノの新境地」「カトパン必要?」と賛否

 4月22日に初回放送を迎えた『ブラックペアン』(TBS系)の平均視聴率が、13.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)だったことがわかった。ネット上では、主演を務めた嵐・二宮和也に対して「ダークヒーローのニノ最高!」「演技の幅が広くて、ほんとすごい」と評価が集まったが、ほかのキャスティングに不満の声も上がっているようだ。

 同ドラマは人気作家・海堂尊のベストセラー小説を原作にして、最新医療用機器の導入を巡るさまざまな不正や隠された過去を暴いていく、痛快医療エンターテインメントドラマ。二宮は天才的な縫合技術を持ちながらも出世に興味のない一匹狼で、万年ヒラの外科医・渡海の役柄となる。二宮が外科医を演じるのは、自身のキャリアで今回が初めて。

「渡海は、同僚から『患者を生かし、医者を殺す』と評され、“オペ室の悪魔”と呼ばれているキャラクター。皮肉屋であり、手術を請け負う代わりに高額な金銭を請求するなど、一筋縄ではいかないダークヒーローです。新たな魅力をみせた二宮にファンは興奮を隠しきれない様子で、ネット上には『ニヒルな役が似合っててよかった!』『ベビーフェイスのニノが悪役っていうの、私的にツボ』『意外なキャスティングだったけど、この役は俳優・二宮和也の新境地だね』などの声が広がっています」(芸能ライター)

 二宮の好演もあり、13%超えの高視聴率でスタートをきった第1話。視聴者からは、ドラマ自体に対する評価の声も多い。

「演出を担当した福澤克雄は、これまでにもTBS系ドラマの『半沢直樹』『陸王』といった高視聴率ドラマを連発。今回も二宮の演技力を引き出したほか、新医療機器の導入をめぐる複雑なストーリーを手堅く演出しています。ネット上には『これから謎がどんどん深まって、さらに面白くなりそう!』『手術シーンもリアルだし、人間関係もいろいろ複雑で見ていて楽しい』『面白かった~。次回も気になるから、毎週追いかけようかな』といった評価が続出。次回以降の視聴率獲得に向けて、大きな弾みになったのではないでしょうか」(同)

 初回放送で視聴者の心を掴んだ同ドラマだが、絶賛評だけでなく一部のキャスティングに対して不満の声も上がっている。

「ドラマの中で、治験コーディネーターの元看護師・木下香織役を元フジテレビアナウンサーの加藤綾子が演じています。木下は新医療技術導入をめぐって渡海らと関わってくる重要な人物のため、視聴者としては純粋な女優の起用を期待していた様子。『カトパンである必要が、このドラマにある?』『アナウンサーが、なんで女優ぶってるんだよ』『加藤綾子が出てくると、アナウンサー的なセリフ回しでドラマ感が薄れる』といったクレームが上がっていました」(同)

 巨大組織内でさまざまな思惑が絡み合う中、二宮をはじめとしたキャラクターが物語の核心に向けてどう動いていくのか。これからの展開に期待しよう。