嵐・櫻井翔、プロテインにうるさい松本潤を「ルールに縛られている男」と揶揄

 嵐のゲームバラエティー番組『VS嵐』(フジテレビ系)。7月5日放送回は、対戦チームに7月9日から始まる新ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(同、毎週月曜午後9時〜)の出演者である沢村一樹、関ジャニ∞・横山裕、本田翼、柄本時生、平田満、伊藤淳史を迎えた。

 最初のゲーム「バウンドホッケー」では、横山が何度もゴールを決めて活躍。天の声のアナウンサーは「相葉(雅紀)さん、仲良しの横山さんが素晴らしい活躍を見せましたが」と振ると、櫻井翔が「相葉雅紀にまつわる風間(俊介)・横山問題って根深いものがある」と発言し、相葉と風間と横山の3人の関係に切り込んだ。

 それに対して相葉は「風間が勝手に言ってるだけで。なんかね、風間がめちゃくちゃ横山君に嫉妬するんですよ」と告白。続けて、横山は「この間も、僕と風間と相葉ちゃん3人でカラオケに行って。風間が歌ったんだけど、歌っている間、僕と相葉ちゃんがしゃべるじゃないですか。で、風間が歌い終わったときに『何しゃべってたの?』(って聞いてきて)」と風間のやきもちエピソードを披露した。

 今回はドラマ『絶対零度』にちなんで「絶対〇〇してしまう自分の中のルール」を出演者が回答。「大事な仕事の日には必ず赤いパンツを履く」という南海キャンディーズ・山里亮太に「俺ちょっとわかる」と松本潤が共感。「俺もツアーの初日とかの仕事のときに、赤いパンツ穿く癖がある」と打ち明けた。

 また、出演者を驚かせたのは櫻井。「こないだ自分の映画が公開されてたんですね。公開している間に僕、見たい映画があったから映画館行ったんですね。チケットを買うんですね。発券するんですね。その後、自分の作品にどれくらい入っているのか座席表チェックするんですね。後ろの人にバレていないか(気になって)、前画面ボタンを連打しながら!」と自分の映画をチェックしてしまうという自分のルールを話すと、会場は大爆笑。

 そんな櫻井に横山は「翔くんも人間やなって思って、ちょっとうれしい。俺、いまだに関ジャニ∞が表紙になったやつ(雑誌)、コンビニで前に置こうとしてしまう」と語り、嵐のメンバーと会場の笑いを誘った。

 さらに、櫻井は松本のことを「ルールに縛られている男」と発言。櫻井が「(さっき)マネジャーくんが買い物行ってくれたんでしょうね。それを開けた松本さんが、結構大きめの声で『違うよ! 飲むプロテインだよ。これは粉のプロテインだよ! 粉はいっぱい家にあるよ! 飲むやつだよ!』って。僕が聞きたいのは、(収録間に)プロテインを飲むルールがあるのかな?」と松本に質問。

 会場が「飲むプロテインへのこだわり」で笑いに包まれる中、松本は「ルールじゃなくて。今日あまり食事をとってないから、(マネジャーに)ジムにプロテインを取ってきてくださいと頼んだら(頼んだものと違って)」と返答。その後、マネジャーが落ち込んでいたことを大野智が伝えると、松本は「それは俺が悪かったよ」と謝ったのだった。麻川真紀)

嵐・櫻井翔、綾瀬はるかに「バカ! やめろよ」! 『THE夜会』で本気拒否したことは?

 嵐の櫻井翔と有吉弘行が今話題の芸能人や有名人の素顔や本音に迫る『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)。7月5日の放送回では、7月10日スタートの新ドラマ『義母と娘のブルース』(同、毎週火曜午後10時~)番宣で女優の綾瀬はるかが登場し、「いま気になってしょうがないベスト7」がランキング形式で発表された。

 まずは、7位にランクインした「手作りスムージー」を実際に綾瀬がスタジオで作ることに。最初は「(ヨーグルトを)全部入れちゃうぞ」「(材料を入れる順番が)よくわかりません」とマイペースに説明しつつ進行するが、完成したスムージーには「シャリシャリ感がない」と少々不満げ。櫻井は「シャリシャリ感がもうちょっとほしいんだ?」と尋ねると、綾瀬は質問をスルー。これには櫻井も「なんで急に……?」と苦笑いした。

 続いてランクインしたのは「激痛足つぼマッサージ」。自称・世界一痛いと言われる足つぼマッサージ師が登場し、我慢強いと言われるタレント・野球評論家の長嶋一茂がチャレンジするが、すぐにギブアップ。あまりの痛みに絶叫する長嶋だが、綾瀬は全く痛がらず、むしろリラックスした表情。マッサージ師が「やっぱり体の中から健康だと、こうやって痛くないんですよね」と言うと、スタジオから感嘆の声が上がった。

 そして、綾瀬は横で見ている櫻井に「やったら良いんじゃない?」と手を招いて誘ったが、すかさず櫻井は「やだよ、バカ! やめろよ」と本気のツッコミ。「櫻井君は健康だからね」と有吉にフォローされるものの、またもや綾瀬に振り回されてしまう櫻井だった。

 そんな櫻井だが、「パパっとグルメ」コーナーでは、普段あまり料理はしないという綾瀬と料理研究家のカリスマ・浜内千波が作った「出汁を取らない味噌汁」を口にし、「おいしい」と絶賛。櫻井が味の評価をする「さくログ」では4.5の高評価を下し、「こんなおいしいの想像しなかった」と素直な感想を述べた。

 最後は、「チャージ不足でも可愛い女性芸能人」ランキング第1位の綾瀬を、実際に許せてしまうのかどうか検証するために、綾瀬・櫻井・長嶋の3人で小芝居を披露。これは、電車の改札を通る時に、前の人のチャージ不足で足止めされると、普通ならイライラするが、イライラさせないほどの可愛さを持つという、マニアックなランキングだ。

 電車の改札のセットに、カードを当てるとピンポーンと音がなり、改札口が閉まってしまった綾瀬が、後ろにいる櫻井と長嶋に「あっ! ちょっとあの(お金が)入ってなかったです……」と言うと、櫻井と長嶋は即座に「行ってきます。代わりにチャージしてきます」と発言。さらに櫻井は「チャージ不足でありがとうと思ったもん」と口にし、綾瀬の可愛さを称えた。

 綾瀬と櫻井の小芝居に「翔くん、サラリーマン役! 最近たくさん電車乗ってるらしいし、こんな感じなんだろうなぁ……かっこよすぎる」「はるかちゃんと翔くんドラマで共演してほしい」「可愛い子には甘い翔さん」とファンも好感触。

 マイペースな綾瀬に振り回されながらも、常に誠実な櫻井は意外といいコンビ。ファンが言う通り、ドラマで共演すれば面白いものが見られるかもしれない。
(麻川真紀)

「嵐マーク書きません!」二宮和也、ファンの願いをキッパリ拒否! 混乱広がる

 嵐・二宮和也が嵐のロゴマークである、“嵐マーク”の存在を知らなかったことを明かした。

 二宮がパーソナリティを務めるラジオ番組『BAY STORM』(bayfm)の7月1日放送で、取り上げられたリスナーからのメッセージ。それは、公式グッズなどでも多々使用されている“嵐マーク”の話題で、リスナーは「毎日お風呂の鏡に嵐マークを書くことが日課」と明かし、「コンサート前は会えるカウントダウンでやってます」と自らアレンジして楽しんでいることも告白。「二宮くんも『書いて』と求められたときのために、練習してみてください」とつづっていた。

 二宮はこれに、「求められません」ときっぱり。これまで一度も“嵐マーク”を求められたことがないのか、「求められます? 嵐って書いてくださいって」と懐疑的につぶやきつつ、「嵐マークってなんだ? そもそも」と言い放っていた。

 ここでスタッフから助言があり思い至ったのか、「あー王冠のやつ? グッズのやつ?」とようやく存在を思い出したものの、「あれ書かないだろうな。俺が編み出してないし」「俺が編み出してたら、100歩譲って書くことあるけどさ。俺編み出してもないやつ書くの(笑)? 大してうまくもないのに」と、これから“嵐マーク”を求められても書かないであろうことを語っていた。

 また、“嵐マーク”考案者についても、「多分考えた人、プロでしょ?」「おじさんが考えたらすごいなってなるけど、プロが考えてるから」とあくまでメンバーが考えたものではないことを明かしていた。

 しかし、このラジオに対しファンからは、「“嵐マーク”って、大野くんが考え出したと思ってたんだけど違うの?」「嵐マークって大野くんが考えたんじゃないの? あれ?」といった混乱の声もネットに上がったが、「そもそも嵐マークがわからないって塩対応最高(笑)」「求められません、ってファンはみんな書いてほしいよ!」「疲れてるのかな? ぶっきらぼうだけどそこもいいね」と、二宮の返答に魅力を感じるとの感想も多かった。

 ファンから“嵐マーク”と呼ばれているロゴは、嵐の10周年ツアーから採用されているものだが、デザイナーは明かされていない。一方、大野が考案したマークは嵐10周年の際に抽選でプレゼントされたサイン色紙に描かれたマークであり、現在使用されているものとは別物。

 寄せられたメッセージに対しぶっきらぼうな対応をしていた二宮だったが、ファンは二宮のその冷たさも愛しているようだ。
(福田マリ)

嵐・櫻井翔、15年前の“襟足の長さ”を反省……「なんか迷ってた」「悩んだ分だけ伸びた」

 6月30日放送の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)では、夜型人間の櫻井翔を朝型に変える企画「櫻井翔の朝活」第2弾を放送。朝活スポットに櫻井が出かけ、日本の朝を再発見し、朝型人間を目指すというコーナーだ。

 深夜0時26分、『NEWS ZERO』(同)の仕事が終わった櫻井は、キャンピングカー“櫻井号”に乗って、いざ静岡に出発。今回の朝活は「朝に野菜を摂りたい。日の出前に野菜を摂るとすごくおいしい」という櫻井の希望通り、「早朝に野菜を収穫して朝ごはんにする!」というもの。

 車を走らせてすぐ、第1弾から恒例となった深夜のサービスエリアに行くことに。深夜2時、足柄サービスエリアにて、櫻井は「中華万里」の富士山に見立てた盛り上がった白米に、チキンカツとマーボー豆腐が混ざった「富士山マーボー豆腐 チキンのせ」(920円)を注文。櫻井は「あ、うんめ」と味を絶賛するものの、「チキンカツとマーボー、一緒にはならないね」と辛辣なコメントも。

 サービスエリアを出発した櫻井は、キャンピングカーに揺られながら目的地へ。車内には、2003年のアイドル雑誌「ポポロ」(麻布台出版社)に掲載された若かりし櫻井のポスターが2枚が無造作に貼られている。番組スタッフがそのポスターについて「ずっと気になっていたんですけど、後ろの写真、この時期ってなんでこんな襟足を伸ばすスタイルにこだわってたんですか?」と質問。

 櫻井は「これ、エクステ。なんかね、結構みんながやってないことやりたかったんじゃない? 若いから。信念とかそういうものは何もない」と発言。続けて、「なんか迷ってたんじゃない? いろいろ。グループっていうのが固まりきってないしさ。自分もどういう方向に行っていいかわかんないしさ。いろんなこと試してたんだよ、たぶん。悩んだ分だけ襟足が伸びたんじゃない」と、当時を真面目な表情で回想。

 しかし、すかさずワイプごしの二宮和也が「いや、エクステでしょ?」とツッコんだ。

 朝6時。相葉雅紀・大野智・櫻井翔のユニット曲「バズりNIGHT」を目覚ましBGMに起きた櫻井が到着したのは、静岡の周智郡森町にある「鈴木農園」。早朝にもかかわらず、100人を超える長蛇の列の先にあるのは、とうもろこしの「甘々娘(かんかんむすめ)」。

 東京ドームおよそ3個分の畑で育てられている鈴木農園の「甘々娘」は、栄養価の高い土壌のおかげで、糖度は20度を超えてメロンをもしのぐ甘さという。生のまま「甘々娘」にかぶりついた櫻井は「甘っ!!! すっげーこれ。生まれて食べました、こんな甘いの」と大絶賛。また、茹でたとうもろこしも食べて、「うめぇ。衝撃的でした。とうもころし観が変わるくらいおいしかったですね」と語った。

 しかし最後に櫻井は「結局、並んでいる人も(夜中)2時とか3時とかに家を出て並んでるんだよ。俺とやっていること一緒なんだよ。『いやいや、これ徹夜だよ。朝活じゃないよ』って(思って、)いろんな人に聞いたら、みんな徹夜なの」と言うと、相葉が「朝活ってそういうのことなの?」と質問。メンバーの「違うでしょ!」と突っ込みでコーナーが締めくくられた。

嵐・二宮&V6・井ノ原が14%超でトップ1・2、ディーンはワースト入り! 4月期ドラマ視聴率ランク

 V6・井ノ原快彦が主演を務める刑事ドラマ『特捜9』(テレビ朝日系)が16.0%で初回トップの視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した春ドラマ(午後8~10時台)。6月下旬までにそれぞれ最終回を迎え、平均視聴率ランキングでは嵐・二宮和也主演の『ブラックペアン』(TBS系)が1位に躍り出た。

 二宮が初めて外科医を演じた『ブラックペアン』は、海堂尊氏の小説『ブラックペアン 1988』(講談社)が原作のドラマ。初回は13.7%で、『特捜9』や、女優・波瑠と鈴木京香がコンビを組む『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系、初回14.7%)に負け、3位のスタートを切った。しかし、以降は1ケタに落ちることなく12~16%台を推移し、最終回は自己最高の18.6%で終了。ドラマ中盤頃には、フリーアナウンサー・加藤綾子が演じる治験コーディネーターに関する描き方に問題があるとして、日本臨床薬理学会から抗議を受けてしまったものの、無事に最終話まで完走した。全10話の平均は14.2%。

 第2位は、故・渡瀬恒彦が主演を務めた『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)の新シリーズ『特捜9』。新班長に寺尾聰が参加した今作は、2話で15.4%、3話も14.5%と相変わらずの人気を見せつけ、全10話平均14.0%でフィニッシュ。若手刑事役の山田裕貴、ジャニーズJr.内ユニット・Travis Japanの宮近海斗が新人鑑識課員・佐久間朗役で出演しており、今回は若い世代の視聴者も取り込めたようだ。

 第3位は、初回ランクで2位につけていた『未解決の女 警視庁文書捜査官』。“最強の凸凹女刑事バディ”(波瑠&鈴木)が文字や文章を手がかりに事件を解決していく物語で、初回こそ14.7%をマークするも、2話からしばらくは11~12%台に転落。全8話の平均は12.9%だった。また、ドラマ内で相互コラボレーションを実施した内藤剛志主演の『警視庁・捜査一課長season3 ~ヒラから成り上がった最強の刑事!~』(同)の平均は僅差の全10話12.8%で4位にランクイン。

 続いて、惜しくも低視聴率を出してしまった下位3作品をご紹介。ワースト3位は、上川隆也が優雅な奥様・伊集院百合子(八千草薫)に仕える “パーフェクトな執事”を好演した『執事 西園寺の名推理』(テレビ東京系)で、全8話の平均は7.0%だった。数字だけ見れば“大コケ”に思えるが、金曜午後8時台は、16年の伊原剛志主演『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』が平均3.3%(全6話)で終わるなど、低視聴率の枠。今作は大物キャストが登板した甲斐があり、大健闘と言えるだろう。7月期は小泉孝太郎主演の人気作『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~THIRD SEASON』が始まるため、こちらも数字面で期待が持てそうだ。

 ワースト2位は、初回から5.1%と大爆死した『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(フジテレビ系)。ディーン・フジオカ演じる主人公が“復讐の鬼”と化し、自らを陥れた男たちに制裁を下していくストーリーで、高橋克典、新井浩文、関ジャニ∞・大倉忠義、山本美月らも出演した。初回は、一部視聴者が「見るに堪えない」と嘆いたほど壮絶な拷問シーンがあったにもかかわらず、2話で5.7%、3話は7.1%にまで上昇。怒涛の展開が話題になるも2ケタには届かず、全9話の平均は6.2%という結果となった。

 そして、今期の最下位は江口洋介主演の『ヘッドハンター』(テレビ東京系)。全8話の平均は3.5%だった。これは、4月から始まったビジネスドラマ枠「ドラマBiz」の第1弾で、初回は4.5%でスタート。新設枠とあって、視聴者に馴染みがなかったことが要因か、2.6%(6話)と2.8%(7話)で2%台まで低迷した回も。7月からは同枠で仲村トオルや椎名桔平、大谷亮平ら、実力派キャストが集った『ラストチャンス 再生請負人』が控えている。

 夏ドラマは、綾瀬はるか主演の『義母と娘のブルース』(TBS系)や石原さとみ主演『高嶺の花』(日本テレビ系)をはじめ、『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系、吉岡里帆主演)『サバイバル・ウェディング』(日本テレビ系、波瑠主演)『チア☆ダン』(TBS系、土屋太鳳主演)など、人気女優の主演作が登場。ジャニーズタレント主演作では少年隊・東山紀之の『刑事7人』(テレビ朝日系)と、未成年女性との飲酒問題が騒ぎになったNEWS・加藤シゲアキ主演の『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)も、注目を集めている。どの作品が好成績を残すのか、目が離せない戦いとなりそうだ。

【2018年春ドラマ(午後8~10時台、民放5局)平均視聴率一覧】

1位『ブラックペアン』(TBS系・日曜午後9時)全10話/14.2%
2位『特捜9』(テレビ朝日系・水曜午後9時)全10話/14.0%
3位『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系・木曜午後9時)全8話/12.9%
4位『警視庁・捜査一課長season3 ~ヒラから成り上がった最強の刑事!~』(テレビ朝日系・木曜午後8時)全10話/12.8%
5位『正義のセ』(日本テレビ系・水曜午後10時)全10話/9.8%
6位『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系・月曜午後9時)全10話/8.9%
7位『あなたには帰る家がある』(TBS系・金曜午後10時)全11話/8.4%
8位『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系・火曜午後10時)全11話/8.3%
9位『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系・土曜午後10時)全10話/8.2%
10位『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系・火曜午後9時)全10話/7.7%
11位『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系・日曜午後10時30分)全10話/7.5%
12位『執事 西園寺の名推理』(テレビ東京系・金曜午後8時)全8話/7.0%
13位『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(フジテレビ系・木曜午後10時)全9話/6.2%
14位『ヘッドハンター』(テレビ東京系・月曜午後10時)全8話/3.5%

※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。小数点第2位以下を四捨五入。

 

『君の名は。』的エンドに批難殺到! 『花のち晴れ』脚本家炎上も、キンプリ・平野と今田美桜の人気“開花”で収穫はアリ!?

 爆発的人気を誇った『花より男子』の新シリーズとしてスタートした火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)が26日についに最終回を迎え、視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)を記録。全話平均は8.3%となりました。

 前回から、杉咲花ちゃん演じる主人公をかけ、King & Prince・平野紫耀くんと中川大志くんが、男と男の勝負を繰り広げていたわけですが、その三角関係もいよいよ決着のときが。しかし、なんともモヤッと感が残る、残念な結末に視聴者からは批判の声が多く上がっているようです。そんな最終話を中心に、今回もあらすじを振り返っていきます。

*前回までのレビューはこちらから

■近衛、あっさり天馬に悪事がバレる

 3番勝負の第2回戦となる弓道の試合当日。天馬(中川)の応援をすると決めた音(杉咲)は、「全力を出し切れるように」と、晴(平野)にもらったお守りの豚のチャーム“ワシントン”を貸してあげることに。「神楽木晴くん、見事皆中〜っ」とイメトレ中だった晴と言い合いをしていると、近衛(嘉島陸)が音を襲った男たちに金をせびられていました。

 柔道の試合で右手を怪我した晴がケツアタック&大声を出したことで逃げていく男たちを取り押さえながら現れたのは天馬でした。音を襲った犯人は誰なのか警察に捜査を依頼していましたが、近衛はアッサリと事件の黒幕だったことがバレてしまいます。怒りを露わにする天馬に近衛は弁解を図ろうとするものの“神”と崇拝する人から「消えろ!」と言われ、絶望しながらその場を去っていきました。

 そして「音、ごめん……」と弱々しい声で謝る天馬。信頼していた近衛が音を傷つけた犯人だったということはもちろんですが、それ以上に、大好きな人を信じてあげられなかった自分自身にショックを受けているのでしょう。4本中何本の弓が的に当たるかを競う弓道の試合では、動揺を隠せず全国チャンピオンの天馬が素人の晴にまさかの敗北。3番勝負の勝敗は、次の剣道の試合に委ねられることに……。

 音はすっかり元気をなくした天馬に「ピンチのときは私が必ず助ける」と、近衛を探しに行くことを提案。音の予想通り、近衛はかつて飛び降りようとしていたところを助けられた天馬との出会いの場所である歩道橋の上にいました。「どこから間違ってしまったんでしょう?」とつぶやく近衛を、「私もいっぱい間違えたから」と、音は許してあげました。天馬は近衛を剣道の稽古に誘い、事件は無事解決。めでたしめでたし。

 その後、愛莉(今田美桜)から呼び出され紺野さん(木南晴夏)宅でたこパを楽しんだ音が帰宅すると、アパートの前に晴が。音は勝負に関係なく天馬のそばにいると告げますが、「別に試合に勝っても、お前が手に入るなんて思ってねえよ」と意外な返事が。ただ、“自分に嘘をつきたくない”という思いだけで天馬との勝負を受けたそうです。

「明日、試合のあと待ってる。恵比寿ガーデンプレイス、時計広場で」

 音が来ないことを分かっていながらも、「そうしたいだけ」と、晴は去っていきました。

 

■勝敗の行方と天馬の決断

 最終決戦となる剣道の試合の前、C5は体育館に集合していました。体育館の床に寝そべり、「5」の人文字をつくる5人。思わずテレビの前で噴き出してしまいましたが、C5の友情を感じられるまさに“青春”なシーンでした。これまで厳しい言葉でヘタレな晴のケツを叩いてきた海斗(濱田龍臣)が、ありのままの姿をさらけ出すことで英徳の生徒たちの心を動かしてきた晴を認め「悪かった」と謝ったり、「俺達はそんなお前を友達として誇りに思う」と、海斗、愛莉、一茶(鈴木仁)、杉丸(中田圭佑)の4人からの応援を受けて晴が思わず涙を滲ませたり、これまでどこかドライな関係に思えた5人の中にも、きちんと友情は存在していたようで、安心です。

 そうしていよいよ、4分間一本勝負となる最後の剣道の試合がスタート。晴は尊敬する「F4」メンバーの一人・西門総二郎(松田翔太)からのアドバイスの通り、面を仕掛けようとする天馬に抜き胴をくり出しますが、失敗。「俺は江戸川が好きだ……」と頭の中で念仏のように唱えていた晴はつまずいてしまいます。が、その拍子に天馬の喉元に竹刀の先が。「好き」という気持ちが「突き」という技になって現れ、まさかのまさかで晴の勝ち。3番勝負は2対1で晴が制しました。

 試合後、リクエストに応えて、野菜炒めを振る舞う音に、「おいしい」と笑顔を浮かべる天馬くんは、ついに別れを切り出しました。音の晴に対する気持ちにはとっくに気がついていたし、隠せていると思っていたのは音だけだったようです。

天馬「認めたくなくて、つなぎとめたくて、僕の大好きな音を僕がつぶしかけてた」

「そんなことない。全部、私がいけないの。天馬君のこと傷つけたくないのに、大切なのに……天馬君が……天馬君のことが……」

 泣き出す音に、天馬は優しく語りかけます。

「もう終わりにしよう。僕が音にできるのは、音が音らしくいるために背中を押すことだ」
「ありがとう、音。最後まで僕を選ぼうとしてくれて。それだけで 僕は十分幸せだよ」
「ほら、もう泣かない! 僕のためにも笑って」

 それでもグズグズしている音に「ほら、行って来い」と背中を叩いてあげる天馬くん。やっぱり彼は100点満点中100点満点の男でした。目が死んでるだのヤンデレだの言ってごめんなさい。晴の元に走り出した音を見送り、今にも泣き出してしまいそうな天馬くんを笑顔にしたのは、音をたこパに誘いにきた愛莉でした。

 すべてを察した愛莉は「耳貸して」と天馬に近寄り、「失恋の先輩として言っておく。これから楽しいことたっくさんあるよ!」と言葉をかけます。「そうかな?」と不思議がる天馬に「そうだよ」と笑顔を向ける愛莉ちゃん、今までのどのシーンよりも可愛かったです。前回のレビューで、「一途な者同士、天馬とメグリンがくっつけばいい」と軽い気持ちで書きましたが、前言撤回。天馬と愛莉を推したくなるくらい、このシーンの2人、お似合いでした。

■「それから、それから……」は『君の名は。』的エンド

 天馬くんとお別れしたことで気持ちが切り替わったのか、ニヤケ顔を隠せない音は晴が待つ恵比寿ガーデンプレイスへと急ぐのですが、途中、2人は出会ってからこれまでのことを思い返しつつも、お弁当を食べたり、くだらない言い合いをしたりというお互いの「付き合ったらこれをしたい」という妄想をはじめます。そして音と真っ白なタキシードに身を包んだ晴がチューしそうなところで現実に切り替わり、画面が2分割され、音と晴が同時に映し出されます。そして、2人の意識がシンクロしたのか、

音&晴(あいつに会ったら言おう)
音&晴(大好きだって)
音(それから……)
晴(それから……)
音(それから……)
晴(それから……)
音(それから……)

 という『君の名は。』の三葉ちゃんと瀧くんみたいな掛け合いを何回もする2人。結局、言葉を交わすことはなく、おそらく晴の姿を見つけて笑顔になる音のアップでおしまいです。思わず「えっ!?」って言っちゃうくらい、歯切れが悪いです。

 会話はなくても、音に気付いた晴がお口をきゅっと吊り上げてニコっとするところで終わるとかして、晴と視聴者を安心させてほしかったです。なんならいっそのこと、妄想の中の2人がチューしちゃうのか……!? ぐらいのところで終わっていたほうがまだよかったのではと思ってしまうくらいの謎エンディングでした。

 まぁ、原作ではある出来事が起こり音は晴の元には行きませんし、「それから……」と余白を持たせることで視聴者にその後の2人を想像させたかったのだとは思うのですが、ドラマ終盤になって晴への気持ちを封じ込めようとする往生際の悪い音に視聴者はイライラさせられていましたから、最後くらいはバシっと晴に気持ちを伝えるかっこいい音ちゃんを見たかったような気がします。そこは続編に乞うご期待、ということなんですかね。

 

■キンプリ・平野と今田美桜の“開花”

 ということで、物語の幕が閉じたわけですが、原作では音と晴は完全にくっついてはいないし、まだ完結していない現在進行形のラブストーリーをそのまま全11話というドラマで描くにはどうしても無理が生じますし、オリジナル要素を取り入れるのは致し方ないことだったと思います。そういった意味で、このドラマで描かれたのは、“ラブスト-リー”というより、登場人物たちの“青春ドラマ”だったように思います。

 音との出会いでありのままの自分を受け入れた晴は、「10点満点中、良くて5点」と言っていた父・巌(滝藤賢一)からの評価を「6点」に上げたし、天馬との試合に勝つことで、英徳の生徒からの信頼を取り戻しました。そして、音やメグリンをライバル視していたものの、最後は「大好きな友達」として2人を支え、おまけに紺野さんを「姉御」と慕うようになった愛莉。音の変化を感じ取り、婚約者という関係を棄てて、晴の元へ背中を押してあげた天馬くん。音のために勝負をし、勝ったら自分の元には返ってこない晴を全力で応援するために別れを選択したメグリン(飯豊まりえ)。みんな、大きく成長しています。晴とメグリンが一度付き合ったのも、2人の成長を表現するためには必要だったんだろうなと、最終話を見て感じました。放送当初はかなり批判が殺到していましたけどね……。

 それに大きく影響したのが、周りのことには必死になれるのに自分のことになると超鈍感でグズグズっとした音をリアルに演じきった、杉咲花ちゃんの巧さだと思います。彼女の安定した演技力のおかげで、平野くんのヘタレ演技や、自信をなくした天馬くんのメンヘラ演技が活きました。役柄のせいか、やはりまだ少しおとなしめですが、コミカルなシーンでもとってもナチュラルに演じていたので、今後も花ちゃんの上品なイメージを覆すような役柄を演じてほしいなあと思います。

 もちろん、ヘタレでちょっぴりおバカな晴を演じた平野くんも、役柄同様に作品の中で演技がみるみる上手くなっていくように感じましたし、かわいらしいお顔に似合わず意外とマッチョ体を披露するシーンもたくさんあったし、「アイドルドラマ」としてファンサービスもしっかりしてくれました。平野くんらキンプリが歌う主題歌「シンデレラガール」もめちゃくちゃ売れていたようなので、ジャニーズサイドも万々歳でしょう。

 そんな平野くん然り、キュートなルックスと小悪魔演技でC5メンバーの中でも抜群の存在感を放っていた愛莉役の今田美桜ちゃんにとっては、間違いなく今作は出世作になったかと思います。視聴率的には“前作超え”とはなりませんでしたが、SNSでも女子たちから大きな注目を集めていたので、数年後に続編があるのであれば、女優としての彼女の成長にも期待したいところです。

 そして、個人的MVPを決めるのであれば、終始ハイテンションな演技で物語を盛り上げ、プライベートのほうでも、玉木宏さんの「シンデレラガール」になった木南さんにあげたいです。はい。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

『君の名は。』的エンドに批難殺到! 『花のち晴れ』脚本家炎上も、キンプリ・平野と今田美桜の人気“開花”で収穫はアリ!?

 爆発的人気を誇った『花より男子』の新シリーズとしてスタートした火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)が26日についに最終回を迎え、視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)を記録。全話平均は8.3%となりました。

 前回から、杉咲花ちゃん演じる主人公をかけ、King & Prince・平野紫耀くんと中川大志くんが、男と男の勝負を繰り広げていたわけですが、その三角関係もいよいよ決着のときが。しかし、なんともモヤッと感が残る、残念な結末に視聴者からは批判の声が多く上がっているようです。そんな最終話を中心に、今回もあらすじを振り返っていきます。

*前回までのレビューはこちらから

■近衛、あっさり天馬に悪事がバレる

 3番勝負の第2回戦となる弓道の試合当日。天馬(中川)の応援をすると決めた音(杉咲)は、「全力を出し切れるように」と、晴(平野)にもらったお守りの豚のチャーム“ワシントン”を貸してあげることに。「神楽木晴くん、見事皆中〜っ」とイメトレ中だった晴と言い合いをしていると、近衛(嘉島陸)が音を襲った男たちに金をせびられていました。

 柔道の試合で右手を怪我した晴がケツアタック&大声を出したことで逃げていく男たちを取り押さえながら現れたのは天馬でした。音を襲った犯人は誰なのか警察に捜査を依頼していましたが、近衛はアッサリと事件の黒幕だったことがバレてしまいます。怒りを露わにする天馬に近衛は弁解を図ろうとするものの“神”と崇拝する人から「消えろ!」と言われ、絶望しながらその場を去っていきました。

 そして「音、ごめん……」と弱々しい声で謝る天馬。信頼していた近衛が音を傷つけた犯人だったということはもちろんですが、それ以上に、大好きな人を信じてあげられなかった自分自身にショックを受けているのでしょう。4本中何本の弓が的に当たるかを競う弓道の試合では、動揺を隠せず全国チャンピオンの天馬が素人の晴にまさかの敗北。3番勝負の勝敗は、次の剣道の試合に委ねられることに……。

 音はすっかり元気をなくした天馬に「ピンチのときは私が必ず助ける」と、近衛を探しに行くことを提案。音の予想通り、近衛はかつて飛び降りようとしていたところを助けられた天馬との出会いの場所である歩道橋の上にいました。「どこから間違ってしまったんでしょう?」とつぶやく近衛を、「私もいっぱい間違えたから」と、音は許してあげました。天馬は近衛を剣道の稽古に誘い、事件は無事解決。めでたしめでたし。

 その後、愛莉(今田美桜)から呼び出され紺野さん(木南晴夏)宅でたこパを楽しんだ音が帰宅すると、アパートの前に晴が。音は勝負に関係なく天馬のそばにいると告げますが、「別に試合に勝っても、お前が手に入るなんて思ってねえよ」と意外な返事が。ただ、“自分に嘘をつきたくない”という思いだけで天馬との勝負を受けたそうです。

「明日、試合のあと待ってる。恵比寿ガーデンプレイス、時計広場で」

 音が来ないことを分かっていながらも、「そうしたいだけ」と、晴は去っていきました。

 

■勝敗の行方と天馬の決断

 最終決戦となる剣道の試合の前、C5は体育館に集合していました。体育館の床に寝そべり、「5」の人文字をつくる5人。思わずテレビの前で噴き出してしまいましたが、C5の友情を感じられるまさに“青春”なシーンでした。これまで厳しい言葉でヘタレな晴のケツを叩いてきた海斗(濱田龍臣)が、ありのままの姿をさらけ出すことで英徳の生徒たちの心を動かしてきた晴を認め「悪かった」と謝ったり、「俺達はそんなお前を友達として誇りに思う」と、海斗、愛莉、一茶(鈴木仁)、杉丸(中田圭佑)の4人からの応援を受けて晴が思わず涙を滲ませたり、これまでどこかドライな関係に思えた5人の中にも、きちんと友情は存在していたようで、安心です。

 そうしていよいよ、4分間一本勝負となる最後の剣道の試合がスタート。晴は尊敬する「F4」メンバーの一人・西門総二郎(松田翔太)からのアドバイスの通り、面を仕掛けようとする天馬に抜き胴をくり出しますが、失敗。「俺は江戸川が好きだ……」と頭の中で念仏のように唱えていた晴はつまずいてしまいます。が、その拍子に天馬の喉元に竹刀の先が。「好き」という気持ちが「突き」という技になって現れ、まさかのまさかで晴の勝ち。3番勝負は2対1で晴が制しました。

 試合後、リクエストに応えて、野菜炒めを振る舞う音に、「おいしい」と笑顔を浮かべる天馬くんは、ついに別れを切り出しました。音の晴に対する気持ちにはとっくに気がついていたし、隠せていると思っていたのは音だけだったようです。

天馬「認めたくなくて、つなぎとめたくて、僕の大好きな音を僕がつぶしかけてた」

「そんなことない。全部、私がいけないの。天馬君のこと傷つけたくないのに、大切なのに……天馬君が……天馬君のことが……」

 泣き出す音に、天馬は優しく語りかけます。

「もう終わりにしよう。僕が音にできるのは、音が音らしくいるために背中を押すことだ」
「ありがとう、音。最後まで僕を選ぼうとしてくれて。それだけで 僕は十分幸せだよ」
「ほら、もう泣かない! 僕のためにも笑って」

 それでもグズグズしている音に「ほら、行って来い」と背中を叩いてあげる天馬くん。やっぱり彼は100点満点中100点満点の男でした。目が死んでるだのヤンデレだの言ってごめんなさい。晴の元に走り出した音を見送り、今にも泣き出してしまいそうな天馬くんを笑顔にしたのは、音をたこパに誘いにきた愛莉でした。

 すべてを察した愛莉は「耳貸して」と天馬に近寄り、「失恋の先輩として言っておく。これから楽しいことたっくさんあるよ!」と言葉をかけます。「そうかな?」と不思議がる天馬に「そうだよ」と笑顔を向ける愛莉ちゃん、今までのどのシーンよりも可愛かったです。前回のレビューで、「一途な者同士、天馬とメグリンがくっつけばいい」と軽い気持ちで書きましたが、前言撤回。天馬と愛莉を推したくなるくらい、このシーンの2人、お似合いでした。

■「それから、それから……」は『君の名は。』的エンド

 天馬くんとお別れしたことで気持ちが切り替わったのか、ニヤケ顔を隠せない音は晴が待つ恵比寿ガーデンプレイスへと急ぐのですが、途中、2人は出会ってからこれまでのことを思い返しつつも、お弁当を食べたり、くだらない言い合いをしたりというお互いの「付き合ったらこれをしたい」という妄想をはじめます。そして音と真っ白なタキシードに身を包んだ晴がチューしそうなところで現実に切り替わり、画面が2分割され、音と晴が同時に映し出されます。そして、2人の意識がシンクロしたのか、

音&晴(あいつに会ったら言おう)
音&晴(大好きだって)
音(それから……)
晴(それから……)
音(それから……)
晴(それから……)
音(それから……)

 という『君の名は。』の三葉ちゃんと瀧くんみたいな掛け合いを何回もする2人。結局、言葉を交わすことはなく、おそらく晴の姿を見つけて笑顔になる音のアップでおしまいです。思わず「えっ!?」って言っちゃうくらい、歯切れが悪いです。

 会話はなくても、音に気付いた晴がお口をきゅっと吊り上げてニコっとするところで終わるとかして、晴と視聴者を安心させてほしかったです。なんならいっそのこと、妄想の中の2人がチューしちゃうのか……!? ぐらいのところで終わっていたほうがまだよかったのではと思ってしまうくらいの謎エンディングでした。

 まぁ、原作ではある出来事が起こり音は晴の元には行きませんし、「それから……」と余白を持たせることで視聴者にその後の2人を想像させたかったのだとは思うのですが、ドラマ終盤になって晴への気持ちを封じ込めようとする往生際の悪い音に視聴者はイライラさせられていましたから、最後くらいはバシっと晴に気持ちを伝えるかっこいい音ちゃんを見たかったような気がします。そこは続編に乞うご期待、ということなんですかね。

 

■キンプリ・平野と今田美桜の“開花”

 ということで、物語の幕が閉じたわけですが、原作では音と晴は完全にくっついてはいないし、まだ完結していない現在進行形のラブストーリーをそのまま全11話というドラマで描くにはどうしても無理が生じますし、オリジナル要素を取り入れるのは致し方ないことだったと思います。そういった意味で、このドラマで描かれたのは、“ラブスト-リー”というより、登場人物たちの“青春ドラマ”だったように思います。

 音との出会いでありのままの自分を受け入れた晴は、「10点満点中、良くて5点」と言っていた父・巌(滝藤賢一)からの評価を「6点」に上げたし、天馬との試合に勝つことで、英徳の生徒からの信頼を取り戻しました。そして、音やメグリンをライバル視していたものの、最後は「大好きな友達」として2人を支え、おまけに紺野さんを「姉御」と慕うようになった愛莉。音の変化を感じ取り、婚約者という関係を棄てて、晴の元へ背中を押してあげた天馬くん。音のために勝負をし、勝ったら自分の元には返ってこない晴を全力で応援するために別れを選択したメグリン(飯豊まりえ)。みんな、大きく成長しています。晴とメグリンが一度付き合ったのも、2人の成長を表現するためには必要だったんだろうなと、最終話を見て感じました。放送当初はかなり批判が殺到していましたけどね……。

 それに大きく影響したのが、周りのことには必死になれるのに自分のことになると超鈍感でグズグズっとした音をリアルに演じきった、杉咲花ちゃんの巧さだと思います。彼女の安定した演技力のおかげで、平野くんのヘタレ演技や、自信をなくした天馬くんのメンヘラ演技が活きました。役柄のせいか、やはりまだ少しおとなしめですが、コミカルなシーンでもとってもナチュラルに演じていたので、今後も花ちゃんの上品なイメージを覆すような役柄を演じてほしいなあと思います。

 もちろん、ヘタレでちょっぴりおバカな晴を演じた平野くんも、役柄同様に作品の中で演技がみるみる上手くなっていくように感じましたし、かわいらしいお顔に似合わず意外とマッチョ体を披露するシーンもたくさんあったし、「アイドルドラマ」としてファンサービスもしっかりしてくれました。平野くんらキンプリが歌う主題歌「シンデレラガール」もめちゃくちゃ売れていたようなので、ジャニーズサイドも万々歳でしょう。

 そんな平野くん然り、キュートなルックスと小悪魔演技でC5メンバーの中でも抜群の存在感を放っていた愛莉役の今田美桜ちゃんにとっては、間違いなく今作は出世作になったかと思います。視聴率的には“前作超え”とはなりませんでしたが、SNSでも女子たちから大きな注目を集めていたので、数年後に続編があるのであれば、女優としての彼女の成長にも期待したいところです。

 そして、個人的MVPを決めるのであれば、終始ハイテンションな演技で物語を盛り上げ、プライベートのほうでも、玉木宏さんの「シンデレラガール」になった木南さんにあげたいです。はい。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

嵐・相葉雅紀、『僕とシッポと神楽坂』原作者が驚愕! 相葉との「奇跡のお話」明かす

 嵐・相葉雅紀主演の10月期ドラマ『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)。たらさわみち氏のマンガ『僕とシッポと神楽坂』『シッポ街のコオ先生』(集英社クリエイティブ)が原作で、相葉は獣医師役に初挑戦する。ファンの間では、早くも「動物好きの相葉ちゃんにぴったりの役」と話題になっているが、キャスティングの裏には“奇跡的な巡り合わせ”があったという。

 これまで、レギュラー出演する『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)などを通じて多くの動物たちと触れ合ってきた相葉。ドラマでは、東京・神楽坂にある動物病院で働き、確かな腕と優しい心を持ち、人々から「コオ先生」と呼ばれる主人公の獣医師・高円寺達也を演じる。相葉本人は「一話に一回は手術のシーンも出てくるので、クランクインまでにそういった技術の練習もしていきながら、役作りも含めて準備していきたいと思っています」と意気込みを寄せ、ドラマの公式Twitterは6月15日のツイートで「相葉さんは先日無事にクランクインしました」と報告していた。

 また、テレビ朝日の都築歩プロデューサーは「主人公の獣医師:通称コオ先生は、相葉雅紀さんのイメージそのもので、この“奇跡の合致”を逃すわけにはいかない、絶対に演じていただきたい! と思いオファーさせていただきました」と、熱意を持って相葉に声をかけたことを明かしている。さらに、原作者のたらさわ氏も、相葉主演での実写化を喜んでいる1人だ。

 20日、自身のブログで「このシリーズは描き続けて今年で25年目にあたり、私にとってもまさに記念の年に奇跡のお話をいただいたと感激しております」とつづり、シリーズの歴史を回顧。たらさわ氏によれば、コオ先生はかつて「サブキャラ」だったものの、キャラクターとして人気が出たため、独立して神楽坂を舞台とする話が作られたとのこと。

「ブログでは、コオ先生が登場したマンガのコマを載せながら、『ジャニーズ系ということで紹介されてました』『当時、嵐さんはまだ結成されてなかったので、以下の描き文字背負っております』と、説明。背景には『すまっぷ』の文字が描かれています。また、相葉は12月24日生まれですが、なんとコオ先生も初期設定で同じ誕生日だったとかで、証拠となるコマも掲載。これには、たらさわ氏も『相葉さんのプロフィール拝見してこの事実を知ったときに、まじですか???!!!って、不思議な巡り合わせを感じました』と、衝撃を受けたことをつづっています。過去、ドラマ化の話があった時は実現に至らなかったそうですが、今回はイメージに合う主人公に決まり、プロデューサーにも感謝していました」(ジャニーズに詳しい記者)

 さらに、主人公と相葉の誕生日の接点だけではなく、たらさわ氏にとって「もう一つ、プチミラクル」があったという。「知り合いにミステリー作家、太田忠司さんがいるのですが、太田さんの初の映画化が『新宿少年探偵団』」「確か嵐さんメンバーだったような…と思って改めて見ましたらJr.の頃の相葉さんが主演されていたのですよね?!」と、思わぬつながりに驚愕。

 1998年に公開された『新宿少年探偵団』は、相葉と嵐・松本潤、関ジャニ∞・横山裕らが出演した作品で、当時のたらさわ氏は映画館まで足を運び、くじでポストカードを引き当てたそう。「そのカードを引っ張り出してじっくり見ていたのですが、相葉さん…お若い!というか、少年ですね。20年後に、獣医師役として私の作品に関わってくれることになるとは.....。本当に感慨深い!」と、興奮気味に書いていた。

「小説『新宿少年探偵団』(講談社文庫)の原作者である太田氏も、21日のTwitterで『僕とシッポと神楽坂』のドラマ化に言及。『古い友人』のたらさわ氏との関係性に触れながら、相葉の主演は『本当に不思議な縁』『人の縁はつながっていくものですね。面白いことです』と、ツイートしていました。こうした数々の奇跡的なエピソードに、相葉ファンも『たらさわ先生と相葉さんの巡り合わせが鳥肌モノ。「新宿少年探偵団」が出てくるとは思わなかった! 相葉さんはコオ先生になるべくしてなったんですね。ファンにとっても大切な作品になりそう』『相葉くんがコオ先生を演じるのは、きっと運命だったんだ。ドラマがますます楽しみになった。10月が待ちきれない』と、放送開始を待ち望んでいます」(同)

 相葉は、14年公開の映画『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』で主演を務めたが、この時も小説『デビクロくんの恋と魔法』(小学館)との思いがけない結びつきが発覚。原作者の中村航氏は実写化にあたり、「主人公の化身であるデビクロくんはクリスマス・イブに生まれたのですが、同じ誕生日の相葉さんに演じていただくということで、何やらミラクルの萌芽(ほうが)を感じています」と、語っていたのだった。

 マンガや小説の実写化において、素敵な縁や運に恵まれている相葉。『僕とシッポと神楽坂』がヒットするよう、原作者やドラマスタッフの期待に応える演技を見せてほしい。

『花のち晴れ』松田翔太の登場に沸くも、最終回を前に視聴者のフラストレーションは最高潮!?

 今夜ついに最終回を迎える、火曜ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)。念のため触れておきますが、先週放送の第10話の視聴率は、5.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)という悲惨な結果でした。同時間帯にはサッカーW杯日本代表の初戦となるコロンビア戦(後半)がNHKで生中継されていましたから、致し方ない結果でしょう……。

 前回(参照記事)、晴(King & Prince・平野紫耀)の父・巌(滝藤賢一)の提案により、天馬と柔道・剣道・弓道の3種目で勝負をすることになった晴。今話では、いよいよその戦いが幕を開けます。大事な一戦はロシアだけでなく、ドラマの中でも行われていたのです。さらには、前シリーズの『花より男子』から、松田翔太演じる「F4」西門総二郎も登場し、Twitterでは「#西門さん」「#西門総二郎」がトレンド入りするなど、W杯の陰で盛り上がりを見せました。ということで、最終回前の予習がてら、今回もあらすじから振り返っていきましょう。


*前回までのレビューはこちらから

■紺野さんが視聴者の気持ちを代弁

 晴に抱きしめられたことで、晴のことが好きだとやっと認めた音(杉咲花)。でも、「これで終わりにする」と自分の気持ちには蓋をして、天馬(中川大志)とちゃんと向き合いたいという音に、紺野さん(木南晴夏)は厳しく言います。

「音っちは結局、自分が傷つくのが怖いだけじゃん。周りのことばっか気にして、自分の気持ち後回しで、結局どっちつかずで、そういうのが一番人を傷つけてるって分かんない!?」

 まさにその通り。冒頭から紺野さんが全視聴者の気持ちを代弁してくれました。でも、幼いころから一緒に過ごしてきた天馬くんとの時間を失いたくないと、紺野さんの愛のこもった説教を無視して音は天馬の元へ。晴の試合も、天馬くんを応援すると約束するのでした。

 そんないつまで経っても踏ん切りがつかない音とは対称的に、晴はメグリン(飯豊まりえ)を呼び出し「どうしても江戸川が好きだ」「俺と別れてくれ」と土下座。音をかけて天馬と勝負し、負けたら音を諦めて父の言うとおりにすると約束したことを伝えます。そんなことをされたら一気に熱が冷めそうなものですが、一途なメグリンは「私にもまだチャンスがあるはず」と、晴と別れる気はないようす。どこまででも健気です。いっそのこと天馬とメグリンがくっつけばいいのに……。もちろん冗談ですが。

 

■松田翔太の壁ドン&アノ人の名前も

 柔道・剣道・弓道の3種目で全国チャンピオンの腕前を持つ天馬と勝負する晴、どう考えても無謀ですが、音だけは晴が勝つかもしれないと信じていました。そしてそんな音に感化されたC5メンバーは、筋肉キャラで武道に長けている杉丸(中田圭祐)が道場の師範代を集めたり、頭脳明晰な海斗(濱田龍臣)がトレーニングプランを組んであげたり、愛莉(今田美桜)は筋トレに付き合ってあげたりと、晴に協力します。

 さらに、家が華道の家元である一茶(鈴木仁)は、家元仲間である「F4」メンバーの一人、西門総二郎を晴の弓道の先生として招き、道明寺オタクであり、「F4」にも強い憧れを抱く晴は大興奮。「仕方ないよ、俺カッコいいから」というナルシスト発言も全然嫌味に聞こえないし、若干お年を召された感はありますが、悪い意味ではなく、さらに色気が増した印象です。左肩を出した「肌脱ぎ」と呼ばれる弓道着姿がたまらなく色っぽくて、晴同様、視聴者は大興奮だったこと間違いなしです。はい。

 西門さんの指導のおかげで、最初は弓を持つことすらままならなかった晴も、的まで弓を飛ばすことができるように。偶然、天馬の付き添いで練習場を訪れた音は、そんな晴の姿に思わず口元が緩みます。そして晴の想い人が音だと気づいた西門さんは、「最後までその気持ちに真正面からぶつかっていけよ」「人生、一期一会だ」と、おなじみの台詞で背中を押します。

 そして、晴と音の姿に、かつての道明寺(松本潤)とつくし(井上真央)の姿を重ねたのでしょう。F4きってのプレイボーイでもある西門さんは、音に壁ドンをしてからかいつつも、「君とあいつを見て思っただけ。歴史は繰り返されるなぁって」とポツリ。おなじみのハーレーにまたがり、「もしもし あきら?」と電話をかけ、「今すっごい面白いことあってさ」と楽しそうに報告します。この「あきら」とはもちろん、「F4」メンバーの美作あきら(阿部力)。残念ながら本人の出演はありませんでしたが、原作でもあきらが登場するのはまだまだ先のこと。そのほかにも西門さんの口から道明寺や花沢類の名前も登場しましたし、『花男』ファンにとってはたまらない演出だったかと思います。スタッフさんの愛を感じますね。

■自分の「しょーもなさ」に気がついた音

「好きな人に応援されたら嬉しいと思う」とメグリンに鈍感発言を浴びせた音。「それ音が言う?」と凍りついた表情のメグリンの心情たるや……。鋼のメンタルを持つメグリンもさすがに限界だったようで、晴と天馬が戦う本当の意味を音に打ち明けます。

「分かってるよね? 音が応援しなきゃいけない相手は誰なのか。天馬くんだよ?」

 ことあるごとに「しょーもない」と言ってきた音ですが、本当に「しょーもない」のは自分だとようやく気がつきます。天馬とちゃんと話そうと会いに行くと、彼は音にこう言います。

「神楽木とさえ離れれば、元の自分達に戻れる。音を幸せにするのは僕だ」

 この思いつめた天馬の言葉に、真面目で責任感の強い音は、自分が天馬を元に戻さなくてはと、天馬のそばにいることを決心するのでした。なんかもう、自分で自分の首を絞めてしまっているようにしか思えません。

 そうして迎えた晴と天馬の「武道三種 交流試合」。ルールは簡単、3番勝負で先に2番勝利したほうが勝ち。両校とも生徒が応援に駆けつけるなか、英徳の制服を着た音は、天馬の母・利恵さん(高岡早紀)と、母・由紀恵(菊池桃子)と一緒に、真っ白な制服に身を包んだ桃乃園の生徒たちに混じって天馬の応援に。会場には巌パパとメグリンの姿もあります。

 一回戦は柔道。響き渡る声援の中、いよいよ試合開始となりますが、天馬は容赦なく晴につかみかかり、あっという間に一本背負いを決めます。試合開始からほんの数十秒のことでした。挙句、手首を負傷してしまったようです。この後どうなっちゃうの……!?  というところで10話は終わりです。

 

■音へのイライラが最高潮に

 7話以降、晴と天馬くんの間を行ったりきたりして、ブレッブレな音ちゃん。冒頭の紺野さんのみならず、往生際の悪さに苛立っているのは、愛莉も同じでした。これまで音&晴推しだった愛莉ですが、9話でメグリンの一途さにかつての自分を重ね、音と晴を素直に応援できなくなってしまっています。

 そんなところに、メグリンと付き合っていたはずの晴が音のために天馬と戦うと聞けば、そりゃあ「だから最初っから愛莉は音だって言ってたのに!」と怒りたくなる気持ちもわかります。でも晴は「これ以上、自分に嘘はつけない」と、自分の弱さを認めた上で、気持ちに正直になることを選びました。

 一方の音はというと、自分の気持ちから逃げてばかり。でも、父の会社が倒産してからは、出稼ぎ中の父に代わって、世間知らずで根っからのお嬢様である母を支えながら、バイトをして苦しい家計を助けてきた音は、自然とそうなるしかなかったのかもしれません。婚約者である天馬と結ばれれば家計も今よりは楽になるだろうし、おまけに利恵さんは、音の父を化粧品部門の責任者として迎え入れ、家族3人で住める部屋も手配してくれるっていうし……。家族想いな音だからこそ、天馬のそばを離れられないんだと思います。

 それに、1話で紺野さんに暴言を言った晴を肉の塊で殴ったり、4話で家出をした愛莉を雨の中探しに行って助け出したり、カッコいい姿を見せてくれただけに、このところはウジウジしっぱなしで、良いところが全然でていなかった音。晴はとっくに腹をくくっているので、「私のためにケンカしないでー」なんてしょうもないことを言わず、自分の気持ちを1番にして行動してくれることを願いたいと思います。

 さて、いよいよ最終回。天馬信者の近衛(嘉島陸)による英徳や音への嫌がらせ事件も結局保留になったままだし、晴と天馬の勝負の行方を含めて、最後まで見守りたいと思います。きっと“晴エンド”でも“天馬エンド”でもネット上は荒れるんでしょうが……。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

嵐・二宮和也『ブラックペアン』過去最高18.6%有終の美! それでも「続編は難しい」ワケとは

 日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)最終話の視聴率は18.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と過去最高を記録。全話平均も14.3%となり、今期ドラマではトップだそうです。7話目までは13%前後でしたが、ラスト3話で急上昇。有終の美を飾りました。

 前回のレビューで「ラスト3話だけ見とけば大丈夫だったんじゃ?」と書きましたが、はてさてホントにそうだったのでしょうか。最終話を中心に振り返ります。

前回までのレビューはこちらから

■面白かったー!

 今回は、いよいよ表題でもある『ブラックペアン』のお話。端的に言って、面白かったです。最終回、たいへん楽しめました。

 初回からたびたび登場していた、体内にペアンが残されたX線写真の謎。この謎が、ほぼ今回だけですべて紐解かれました。主人公の天才外科医・渡海征司郎(二宮和也)が上司の佐伯教授(内野聖陽)に抱いていた誤解と逆恨みも、スッキリ解消。その天才的な手技で佐伯教授の命を救うクライマックスも、たいへん盛り上がりました。

 ガジェットとしての「ブラックペアン」の処理も、比較的忠実に原作を再現していました。まだネット上の公式で無料で見られますし、最終回だけ見てもストーリーはおおよそ理解できると思いますので、興味があればチェックしてみてください。よくできたお話です。

 佐伯教授は、ブラックペアンが“医者が不完全である”ことの象徴だと言います。「医者は腕こそがすべて」だと言い続けてきた東城大佐伯外科チームのボスが、「腕だけでは治せない患者」のために用意していたのが、ブラックペアンでした。

 最終回にきて、初めて手術に失敗した渡海。患者の命を救うと同時に、ブラックペアンは医師としての渡海を救うことにもなりました。

■二宮和也が“悪魔”だった効果

 序盤から、このレビューではニノの愛嬌について「このドラマの長所」と書いてきました。“オペ室の悪魔”と呼ばれる孤高の天才外科医、どうにも低身長で猫背で童顔なニノには似合わない設定ですが、このニノの可愛げこそが作品を救っていると。

 最初のころにそう書いていたのは「渡海って、なんか暗くてジメジメしたキャラだし、手術に関しては超天才完璧超人すぎるから、顔とか立ち姿はキュートなほうがバランスが取れて、ちょうどいいよね」くらいの感じでしたが、最終回まできて、渡海が可愛いこともドラマにきっちり作用しました。

 渡海は最終盤になって「誤解に基づく恩讐に囚われて、師匠の命を危険にさらす」という、かなりヤバ目なところまで落ちてしまいます。佐伯教授はペアンを体内に残しましたが、渡海は病魔に倒れた佐伯教授の体内に、取れるはずの大動脈解離を残し、「いつ死んでもおかしくない」状態に置きながら脅迫するのです。

 そこから渡海はブラックペアンによる救いを得て回復していくわけですが、この医療従事者にあるまじき暴挙を犯した孤高の闇医者が、ニノのツルツルな童顔のおかげで「天才だが未成熟な人物」として浮き上がってくる効果がありました。絶対に手術を失敗しない外科医が(つまりは医療そのものが)“未成熟である”もしくは“完璧ではない”ことはブラックペアンをめぐるドラマそのものの主題となっていますし、だからこそこの作品の結末は、未来を感じさせるものとなりました。

 顔の見えない原作だと「その後、杳として行方がしれない」渡海に“終わった感”が漂っていたものですが、ニノなんか、まだまだガキンチョっぽいので、これからもっといい医者になりそうだなーと思えたのです。これは、原作以上に気持ちのいい余韻になりました。

■でもやっぱり、4話でよかった。

 というより、『ブラックペアン』は物語が4話分しかなかった、というのが今クール全体を通した印象です。1~6話はほとんど同じストーリーのループで、1話にまとめても差し支えありません。無理やり引き延ばしたせいで人物描写はブレにブレたし、高階講師(小泉孝太郎)と研修医・世良(竹内涼真)のような登場シーンの多いキャラクターほど、どこをどう飛んでどう着地したのか、その軌跡が見えにくくなってしまいました。前話で片づけたはずの問題が、1週間たったら解決していないことになっているケースも多く、2人とも芝居がよかっただけに、残念だった部分です。

 一方で、物語の進行にあまり関係のない、単なるキャラクターとして大いに光ったのがオペナース・猫田(趣里)でした。「渡海を支える」という役回りだけなのでキャラが立ちやすかった上、シナリオの進行によって人格がブレることがなく、終始、愛せる人物として画面の中で存在感を放ち続けることができました。同様の理由で、趣里ちゃんほどじゃないにしろ、キャラクターの良さを発揮したのが関川医師(今野浩喜)だったことも記しておきます。演出部が関川のキャラを気に入って便利に使っていることが、ありありと伝わってきました。

 いろいろ話題を振りまいたカトパンこと加藤綾子の治験コーディネーター役も、まずもって業界関係者からのクレームはカトパンの責任ゼロですし、お芝居も悪くなかったと思います。感情を豊かに表現した、というわけではないですが、感情を出さないクールな人物として成立していた、ドラマの邪魔になっていなかったと思います。あと、これも何度も書いていますが、顔面の美しさと年齢の感じが絶妙にハマってたと思う。いろんな偉い男性との食事シーンが何度もありますが、そのすべてで「食後のセックス」を連想させました。単なるお色気フェロモンとはまた違う、リアルなエロさというか、これは今後、カトパンが女優業を本格的にやるなら武器になると感じます。

■続編希望続々! だそうですが……。

 実際、面白かったし、最終回を前に視聴率爆上げ、しかも渡海は死んでませんので、ネット上では続編を期待する声が続々と上がっているそうです。

 でも正直、厳しいかなーと思います。

 原作者・海堂尊さんの一連のシリーズでは、数多くの作品が繰り返し映像化されていますが、田口公平が複数作品を横断して登場する『チームバチスタの栄光』シリーズとは違い、渡海が出てくるのはこの『ブラックペアン』だけです。

 また同作は、基本的に「ブラックペアンって、なんなの?」という疑問への答えが、ミステリーとしての仕掛けの帰着と、物語が抱いている思想の帰着の両方を担っています。いわば一本道なので、この先がありません。ならばドラマスタッフがオリジナルでシナリオを作ればいいということにもなりそうですが、1冊の小説から実質4話分しかドラマを抽出できなかった「渡海が主人公の『ブラックペアン』」を新たに12話分作るのは難儀でしょうし、実現したとしても今回の1~6話のような「水戸黄門スタイル」のループドラマにしかなり得ないと思います。

 海堂さんの小説の特色は、本職の医者が、実際の現場で抱いた医療の問題をエンタメに昇華していることにあります。作家が頭で考えたロジックではなく、現場のプロがその身をもって「やべえ」と感じていることを「どう世の中に伝えるか」というスタンスが少なからず入っているため、そのメッセージが実存的であり、強烈なのです。「プロの医者じゃなきゃ書けない小説」だからこそ売れたのであって、その続編を作る可能性があるとしたら、やっぱり海堂さん自身がまず『ブラックペアン2』を書くしかないよなぁと思います。

 どちらかというと、ニノが今後、渡海っぽいキャラを演じることのほうに期待したいです。そして、40歳50歳になって、内野聖陽くらい顔面にシワが刻まれたとき、どんな俳優になっているのか。そっちのほうが楽しみですねー。

 ではでは、今回はそんなところで。
(文=どらまっ子AKIちゃん)