加藤浩次はなぜ突然”チワワ化”した? 吉本興業に「ある弱み」を握られた説も

 ネット上では“チワワ”と揶揄されているが、なぜ牙を抜かれてしまったのか?

 吉本興業の一連の騒動について、加藤浩次が意見を発信している『スッキリ』(日本テレビ系)の視聴率は急上昇。7月24日の放送では、瞬間最高視聴率が17.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)にまで達した。

 ところが、29日の放送では吉本興業の一連の問題については触れず、加藤もコメントしなかったため、視聴者はどうにも「スッキリ」しなかったようだ。

「加藤はこの日の占いコーナーでの結果にちなみ、『俺も無難でいくか』と意味深発言。26日のラジオ番組でも『あの時、熱くなった部分もあるから。冷静に話していこうと』と、今後は和解に向けた話し合いをしていくと語っていましたから、一気にトーンダウンしている印象です。対立関係にあった松本人志がテレビで『スッキリ』への出演をほのめかしていましたが、それについても完全スルーでした」(テレビ誌ライター)

 それにしても、あれほど大荒れで“加藤の乱”と言われるなど強気だった加藤の変容は、どうにも不自然だ。そんな裏ではある“ウワサ”も飛び交っているという。テレビ関係者が耳打ちする。

「一部マスコミが加藤のある“女絡み”に関する情報をキャッチし、取材に動いているのだとか。吉本経営陣の耳にもその話が入り、首根っこをつかまれた状態になっているとの憶測が流れています。雨上がり決死隊・宮迫博之らの闇営業の時も、吉本サイドがマスコミに情報を提供しているフシが見られましたから、もし吉本が加藤の弱みを握っているなら、いつでも潰せる状況になったのは間違いない」

 “狂犬”と言われた加藤だが、このまま吉本の忠犬となっていくのだろうか?

加藤浩次はなぜ突然”チワワ化”した? 吉本興業に「ある弱み」を握られた説も

 ネット上では“チワワ”と揶揄されているが、なぜ牙を抜かれてしまったのか?

 吉本興業の一連の騒動について、加藤浩次が意見を発信している『スッキリ』(日本テレビ系)の視聴率は急上昇。7月24日の放送では、瞬間最高視聴率が17.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)にまで達した。

 ところが、29日の放送では吉本興業の一連の問題については触れず、加藤もコメントしなかったため、視聴者はどうにも「スッキリ」しなかったようだ。

「加藤はこの日の占いコーナーでの結果にちなみ、『俺も無難でいくか』と意味深発言。26日のラジオ番組でも『あの時、熱くなった部分もあるから。冷静に話していこうと』と、今後は和解に向けた話し合いをしていくと語っていましたから、一気にトーンダウンしている印象です。対立関係にあった松本人志がテレビで『スッキリ』への出演をほのめかしていましたが、それについても完全スルーでした」(テレビ誌ライター)

 それにしても、あれほど大荒れで“加藤の乱”と言われるなど強気だった加藤の変容は、どうにも不自然だ。そんな裏ではある“ウワサ”も飛び交っているという。テレビ関係者が耳打ちする。

「一部マスコミが加藤のある“女絡み”に関する情報をキャッチし、取材に動いているのだとか。吉本経営陣の耳にもその話が入り、首根っこをつかまれた状態になっているとの憶測が流れています。雨上がり決死隊・宮迫博之らの闇営業の時も、吉本サイドがマスコミに情報を提供しているフシが見られましたから、もし吉本が加藤の弱みを握っているなら、いつでも潰せる状況になったのは間違いない」

 “狂犬”と言われた加藤だが、このまま吉本の忠犬となっていくのだろうか?

吉本騒動と千鳥・大悟の”すべらない話”に見た、芸人のすごみ

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(7月21~27日)見たテレビの気になる発言をピックアップします。

太田光「テープなんかいらないんですよ。テープ以上のことが再現できちゃうから」

 吉本興業をめぐる一連の騒動は、20日の宮迫博之と田村亮の記者会見を機に、一層混迷を深めている。反社会勢力が関与するパーティーに宮迫ら複数の芸人が参加し、金銭を受け取っていたことに端を発するこの話題。2人の会見を受けた先週は、松本人志や加藤浩次が会社を離れる離れないの話になり、長時間に及ぶ社長の会見があり、宮迫の契約解除が撤回され、かと思うと契約解除の撤回の撤回が会社側からほのめかされ……と事態が推移していった。

 この騒動に関し、ワイドショーや情報番組で言及されるテーマも多岐に及ぶ。宮迫らと反社会勢力の関係をめぐる事実の確認だけでなく、吉本の若手芸人のギャラの安さ、契約書を交わさないマネジメントのあり方、経営陣と芸人たちの個人的な関係、テレビ局の芸能事務所への忖度、吉本が行政案件に食い込んでいる件、教育事業に乗りだそうとしている件、半グレ集団とは、そもそも芸人とは、池乃めだかの「(吉本興業に言いたいことは)背が高くなる薬を開発してくれということぐらい」発言、などなど。いまだにテーマは拡散し続けている。

 話題が大きくなるのは、語る人が多いためでもある。毎日放送されるワイドショーや情報番組には、吉本芸人や宮迫らをよく知る芸人が司会やコメンテーターなどで多く出演しており、先週は日替わりで誰かが当事者としてこの騒動に言及する状態になっていた。そ して、コメントは次々と連鎖していった。ある情報番組でのある芸人のコメントについて、別の情報番組で別の芸人がコメントする、それがまた別の……という具合に。膨大に交わされ、複雑さを増す言葉の収束点は、今のところ見えない。こういったコメントの連鎖が止まるのは、問題が解決したときではなくて、おそらくは時間がたって、みんなが飽きたときだ。

 今回の騒動に関し、日々積み上がっていく芸人たちの言葉。僕は先週の初めまで、テレビを見ながら一つひとつ書き起こしていた。こういう連載も持たせてもらっているわけだし。けれど、コメントする芸人のあまりの多さと、外野が「会社側」「反会社側」と芸人の対立を煽り始めたことなどに、辟易してやめた。というか、宮迫や田村、あるいは松本人志、加藤浩次、ビートたけしなど、芸人たちが次々とテレビで語る姿を見続けて、書き起こしの手が止まった。

 21日、宮迫・田村の会見翌日の『サンデー・ジャポン』(TBS系)で、爆笑問題の太田光は語る。

「芸人にとって一番つらいのは、舞台を奪われるってことなんですよ」

 宮迫らは、自分たちが自由に話せる状況下での謝罪会見を会社側から止められていた。そうだとすると、宮迫らが何よりも我慢できなかったのは、客に向けて自分の言葉を自由に発する舞台を奪われたことではなかったか、と。

「だからそれを奪っちゃったら、それは反乱しますよ。そこがたぶん、会社側が甘く見たんじゃないかなって僕は思うんだよね。(社長は)『テープ回してないですか?』って言ったけど、昨日の宮迫と亮のしゃべりっていうのは、見事に再現できちゃうんですよ、芸人って。舞台にさえ立てれば自分は表現できるって思ってるから。テープなんかいらないんですよ。テープ以上のことが再現できちゃうから。あれは見事な“すべらない話”だったと俺は思う」

 連日さまざまな芸人の発言をテレビで見聞きする中であらためて認識したのは、芸人が観客の前で披露しているのが、身体的なパフォーマンスであるということだった。だから、テープなど回さなくても、社長との会話を見事に再現できてしまう。いや、その場の会話以上のものも再現できてしまう。世間の空気も動かしてしまう。身体の重みを乗せたそのパフォーマンスのすごみ。そのすごみの前に、文字起こしの手がひるんで止まった。

 太田は宮迫らの会見を「見事な“すべらない話”だった」と評したけれど、そんなタイミングで、『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)が27日に放送された。面白い話はたくさんあったけれど、ここでは最もすべらない話をした者に贈られるMVS(Most Valuable すべらない話 )を受賞した、千鳥・大悟の親父の話を紹介したい。2本話されたうちの1本目である。

「子どものころの、ちょっと切ない話でもいいですか?」

 そう前置きして、大悟は語り始めた。自分が生まれ育ったのは瀬戸内海の小さな島。そこではほとんどの家が採石業に携わっている。狭い島に同業者が集まっているため、誰が社長で誰が雇われているのか、誰が「金持ち」で誰が「金持ちじゃない」のかを、みんな明確にわかっている。自分の親父は雇われている側だった。子どものころ、自分が金持ちの家の子とケンカをすると、親父は自分を連れて頭を下げに回ったりもした。謝罪の帰り、軽トラの中で親父は自分に言って聞かせた。

「ワシは頭やったらなんぼでも下げちゃるけぇ。お前は好きなように生きろ」

 そんな父親が18万円で船を買ってきた。その船に乗って、当時小学4年生だった自分は親父と一緒に釣りに出た。島の岩場と船をロープで結び、船を流しながらやる釣りだ。そのとき、クルーザーがやってきた。ロープがあるので親父は「アカンアカン!」とクルーザーに向けて警告する。クルーザーはギリギリで止まり、中から人が出てきた。親父より10~20歳ほど年下の、島の「金持ち」である。

「おいコラ! どこで釣りしとんねん、貧乏人コラ!」

 これから聞きたくない話が始まる。子どもながらにとっさにそう勘づいた。が、船の上なので逃げ場がない。聞くしかない。自分に背中を向けた親父は、「調子乗っとんかコラ!」と年下に引き続きボロクソに言われている。親父、せめて何か言ってくれ。そう願うが、親父は背中を丸めて何も言わず、罵声を浴び続けている。そうこうするうちに、クルーザーは立ち去る。ここで自分は急に悟った。

「(親父が)振り返ったときに言うセリフで、なんかワシの人生決まりそうな気がしたんです」

 自分の一生を左右するかもしれないタイミング。親父はここでなんと言ったのか。

「うちの親父、振り向いて、しわっくちゃな顔で、『お前はああなれよ』って言うたんです」

 大悟が芸人になることを決めたきっかけになったというエピソード。「~って言うたんです」と大悟が話し終わると、松本をはじめ出演者たちは「切なっ!」と言いながら一斉に笑った。僕も笑った。

 が、なぜこの話で笑ったのか、いまだによくわからない。こんなジャンル不明な話を「笑い」の文脈に乗せる大悟の技量。おそらくこの話の面白さは、僕の筆力の乏しさを差し引いても、文字だけでは十分に伝わらないはずだ。舞台に立った芸人は身体の重みを乗せた言葉で、テープが回っていなくとも、テープ以上のものを表現できてしまう。だから、芸人のパフォーマンスを記録したテープからテキストだけを抜き出すと、テープ以上のものは漏れ落ちてしまう。大悟が披露した親父の話もまた、そういう種類の“すべらない話”だった。

 あの謝罪会見をきっかけに、舞台の上に立った芸人のすごみをあらためて感じた。ただ、だからこそ一層、ああいった謝罪会見ではない舞台で、芸人のすごみを感じたいと思った。吉本興業がこれからも芸人に自由な舞台を用意し続けられる会社であることを、視聴者として願う。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)

 

吉本騒動と千鳥・大悟の”すべらない話”に見た、芸人のすごみ

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(7月21~27日)見たテレビの気になる発言をピックアップします。

太田光「テープなんかいらないんですよ。テープ以上のことが再現できちゃうから」

 吉本興業をめぐる一連の騒動は、20日の宮迫博之と田村亮の記者会見を機に、一層混迷を深めている。反社会勢力が関与するパーティーに宮迫ら複数の芸人が参加し、金銭を受け取っていたことに端を発するこの話題。2人の会見を受けた先週は、松本人志や加藤浩次が会社を離れる離れないの話になり、長時間に及ぶ社長の会見があり、宮迫の契約解除が撤回され、かと思うと契約解除の撤回の撤回が会社側からほのめかされ……と事態が推移していった。

 この騒動に関し、ワイドショーや情報番組で言及されるテーマも多岐に及ぶ。宮迫らと反社会勢力の関係をめぐる事実の確認だけでなく、吉本の若手芸人のギャラの安さ、契約書を交わさないマネジメントのあり方、経営陣と芸人たちの個人的な関係、テレビ局の芸能事務所への忖度、吉本が行政案件に食い込んでいる件、教育事業に乗りだそうとしている件、半グレ集団とは、そもそも芸人とは、池乃めだかの「(吉本興業に言いたいことは)背が高くなる薬を開発してくれということぐらい」発言、などなど。いまだにテーマは拡散し続けている。

 話題が大きくなるのは、語る人が多いためでもある。毎日放送されるワイドショーや情報番組には、吉本芸人や宮迫らをよく知る芸人が司会やコメンテーターなどで多く出演しており、先週は日替わりで誰かが当事者としてこの騒動に言及する状態になっていた。そ して、コメントは次々と連鎖していった。ある情報番組でのある芸人のコメントについて、別の情報番組で別の芸人がコメントする、それがまた別の……という具合に。膨大に交わされ、複雑さを増す言葉の収束点は、今のところ見えない。こういったコメントの連鎖が止まるのは、問題が解決したときではなくて、おそらくは時間がたって、みんなが飽きたときだ。

 今回の騒動に関し、日々積み上がっていく芸人たちの言葉。僕は先週の初めまで、テレビを見ながら一つひとつ書き起こしていた。こういう連載も持たせてもらっているわけだし。けれど、コメントする芸人のあまりの多さと、外野が「会社側」「反会社側」と芸人の対立を煽り始めたことなどに、辟易してやめた。というか、宮迫や田村、あるいは松本人志、加藤浩次、ビートたけしなど、芸人たちが次々とテレビで語る姿を見続けて、書き起こしの手が止まった。

 21日、宮迫・田村の会見翌日の『サンデー・ジャポン』(TBS系)で、爆笑問題の太田光は語る。

「芸人にとって一番つらいのは、舞台を奪われるってことなんですよ」

 宮迫らは、自分たちが自由に話せる状況下での謝罪会見を会社側から止められていた。そうだとすると、宮迫らが何よりも我慢できなかったのは、客に向けて自分の言葉を自由に発する舞台を奪われたことではなかったか、と。

「だからそれを奪っちゃったら、それは反乱しますよ。そこがたぶん、会社側が甘く見たんじゃないかなって僕は思うんだよね。(社長は)『テープ回してないですか?』って言ったけど、昨日の宮迫と亮のしゃべりっていうのは、見事に再現できちゃうんですよ、芸人って。舞台にさえ立てれば自分は表現できるって思ってるから。テープなんかいらないんですよ。テープ以上のことが再現できちゃうから。あれは見事な“すべらない話”だったと俺は思う」

 連日さまざまな芸人の発言をテレビで見聞きする中であらためて認識したのは、芸人が観客の前で披露しているのが、身体的なパフォーマンスであるということだった。だから、テープなど回さなくても、社長との会話を見事に再現できてしまう。いや、その場の会話以上のものも再現できてしまう。世間の空気も動かしてしまう。身体の重みを乗せたそのパフォーマンスのすごみ。そのすごみの前に、文字起こしの手がひるんで止まった。

 太田は宮迫らの会見を「見事な“すべらない話”だった」と評したけれど、そんなタイミングで、『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)が27日に放送された。面白い話はたくさんあったけれど、ここでは最もすべらない話をした者に贈られるMVS(Most Valuable すべらない話 )を受賞した、千鳥・大悟の親父の話を紹介したい。2本話されたうちの1本目である。

「子どものころの、ちょっと切ない話でもいいですか?」

 そう前置きして、大悟は語り始めた。自分が生まれ育ったのは瀬戸内海の小さな島。そこではほとんどの家が採石業に携わっている。狭い島に同業者が集まっているため、誰が社長で誰が雇われているのか、誰が「金持ち」で誰が「金持ちじゃない」のかを、みんな明確にわかっている。自分の親父は雇われている側だった。子どものころ、自分が金持ちの家の子とケンカをすると、親父は自分を連れて頭を下げに回ったりもした。謝罪の帰り、軽トラの中で親父は自分に言って聞かせた。

「ワシは頭やったらなんぼでも下げちゃるけぇ。お前は好きなように生きろ」

 そんな父親が18万円で船を買ってきた。その船に乗って、当時小学4年生だった自分は親父と一緒に釣りに出た。島の岩場と船をロープで結び、船を流しながらやる釣りだ。そのとき、クルーザーがやってきた。ロープがあるので親父は「アカンアカン!」とクルーザーに向けて警告する。クルーザーはギリギリで止まり、中から人が出てきた。親父より10~20歳ほど年下の、島の「金持ち」である。

「おいコラ! どこで釣りしとんねん、貧乏人コラ!」

 これから聞きたくない話が始まる。子どもながらにとっさにそう勘づいた。が、船の上なので逃げ場がない。聞くしかない。自分に背中を向けた親父は、「調子乗っとんかコラ!」と年下に引き続きボロクソに言われている。親父、せめて何か言ってくれ。そう願うが、親父は背中を丸めて何も言わず、罵声を浴び続けている。そうこうするうちに、クルーザーは立ち去る。ここで自分は急に悟った。

「(親父が)振り返ったときに言うセリフで、なんかワシの人生決まりそうな気がしたんです」

 自分の一生を左右するかもしれないタイミング。親父はここでなんと言ったのか。

「うちの親父、振り向いて、しわっくちゃな顔で、『お前はああなれよ』って言うたんです」

 大悟が芸人になることを決めたきっかけになったというエピソード。「~って言うたんです」と大悟が話し終わると、松本をはじめ出演者たちは「切なっ!」と言いながら一斉に笑った。僕も笑った。

 が、なぜこの話で笑ったのか、いまだによくわからない。こんなジャンル不明な話を「笑い」の文脈に乗せる大悟の技量。おそらくこの話の面白さは、僕の筆力の乏しさを差し引いても、文字だけでは十分に伝わらないはずだ。舞台に立った芸人は身体の重みを乗せた言葉で、テープが回っていなくとも、テープ以上のものを表現できてしまう。だから、芸人のパフォーマンスを記録したテープからテキストだけを抜き出すと、テープ以上のものは漏れ落ちてしまう。大悟が披露した親父の話もまた、そういう種類の“すべらない話”だった。

 あの謝罪会見をきっかけに、舞台の上に立った芸人のすごみをあらためて感じた。ただ、だからこそ一層、ああいった謝罪会見ではない舞台で、芸人のすごみを感じたいと思った。吉本興業がこれからも芸人に自由な舞台を用意し続けられる会社であることを、視聴者として願う。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)

 

吉本興業の騒動で地方のタレントPR大使に深刻な実害 リスク発覚で起用を控える動きも

 振り込め詐欺グループのパーティーに出席したお笑い芸人たちの「闇営業」問題が、全国各地で思わぬ波紋を広げている。 

 問題発覚当初から所属事務所が芸人の謹慎処分を次々と行い、吉本サイドは「反社」との関係根絶を宣言する姿勢を鮮明にした。これに各地の自治体が敏感に反応したのだ。

「自治体では、起用したタレントのPR大使を解任する手続きに追われ、イベントの出演調整に手間取っていますが、それはもう大変です。多額の税金をPR費用に投じたのに、かえって街のイメージは悪くなり、大損害だと憤っています。タレント起用の功罪は紙一重。評判が悪くなって市長を事実上クビになったケースもある。最近、吉本興業の社長パワハラ問題に話がすり替わっていますが、とんでもない。コンプラ違反で自治体は大損害を被っているのに『内輪の話にすり替えるな!』と、自治体からしてみれば言いたいでしょうね」(自治体問題に詳しいジャーナリスト)

 今回の「闇営業」の影響を受け、トラブルに見舞われた自治体をここでザッと見てみよう。

 三重県四日市市は、お笑いコンビ「ザブングル」の加藤歩が務めていた「四日市市観光大使」を当面見合わせることにした。加藤は、相方の松尾陽介とともに「闇営業」のパーティーに参加したと報じられ、所属するワタナベエンターテインメントが2人を謹慎処分とすると発表した直後の対応だった。

 吉本興業に所属するピン芸人・ムーディ勝山を地元出身の縁からPRメンバーに任命していた滋賀県草津市は、PR活動そのものを取りやめ、近くムーディーを解任する方針を固めている。

 そして神奈川県。お笑い芸人・くまだまさしが出演していた県インターネット放送局「かなチャンTV」で配信していたアニメ番組「かなかなかぞく」の配信を停止する措置に出た。くまだは、声優としてこの番組のパパ役を務めていた。家族団らんの番組に「反社」はそぐわなかったわけだ。

 このほかにも、

「大阪府和泉市はPR大使を委嘱していたお笑いコンビ『2700』の常道裕史を解任」

「東京都小平市は観光大使に起用した地元出身の『ザ・パンチ』パンチ浜崎と相方を市はホームページから削除」

「沖縄県宜野座村はふるさと大使に起用した『ストロベビー』のディエゴの扱いを検討中」

 といった具合に次々と解任手続きが進んでいる。前出のジャーナリストが言う。

「ほかにも、吉本興業の劇場がある千葉市は、お笑い芸人たちの出演を見込んで夏の花火大会そのものを吉本興業に委託していますが、集客を見込める夏のイベントが中止に追い込まれないかと恐れた千葉市は、吉本側とかなり深刻な話し合いを行っているそうです。吉本興業のお膝元である大阪市も、吉本側と包括的な連携協定を結んでおり、松井一郎市長も『かばい切れんわ』と吉本の体たらくにピリピリしているようです」

 実は、全国各地の自治体ではPR大使にタレントを起用する一種のブームが数年前から起きていたという。いつスキャンダルにまみれるか分からないタレント起用のリスクは、かねてから叫ばれていたのだ。

 残念な典型例といわれているのが、熊本市だ。アイドルグループ、KAT-TUNの元メンバー・田口淳之介に、熊本地震の復興に一躍買ってもらおうと「ふるさと大使」に任命していた。ところが、今年5月の大麻事件発覚後、速やかに田口を解任。同時に、大々的なPRイベントと期待されていた都内の「食のイベント」を開催目前にして急きょ取りやめる憂き目に遭っている。

 熊本市の大西一史市長は、田口の事件で”天国と地獄”の経験談を告白している。まず昨年9月のTwitterで、田口のことをこう絶賛していたのだ。

<田口淳之介さんと対談。とても爽やかで優しく心のある好青年。そりゃ会場は大変なものでして。彼がにっこりする度に「キャー😍」彼がおにぎりを一口頬張ると「キャー😍」と。私がおにぎり食べても「しーん😑」。最後に撮影会。よく見ると僕を外して彼だけを写す人。世の中はシビア。残念です😭」>

 ところが、5月23日の朝、大西市長は痛恨のツイートを発信した。

<皆さんおはようございます。今朝の目覚めの一曲はありません。昨日「熊本ふれんず応援大使」に任命していた方が逮捕されるというショッキングな報道がありました。今日は午前中に定例記者会見がありますので詳細についてはそこでお話しさせて頂きます。今日も一日全力で頑張ります。(`_´)ゞ> 

 大西市長のツイートは毎朝、「今朝の目覚めの一曲」で始まる。そのツイートを取りやめるとは、よほどこの事件がこたえたに違いない。

 田口のケースと同じように、タレント起用のリスクを広く知らしめたもうひとつの実例がある。心ないファンによる暴行事件からグループ内のトラブルに発展したアイドルグループ、NGT48だ。新潟市関係者が証言する。

「AKB48グループの中でも、最も地域に密着したグループといわれ、実際、地元自治体から猛烈な誘致活動が行われました。そのひとりが、前の新潟市長です。文化・芸術事業に力を入れた市長で、アイドルを誘致する事業にも『PR活動をしてもらえる』と積極的でした。しかし、この市長、”金食い虫”の文化芸術事業にカネをつぎ込みすぎて、自治体の貯金300億円をカラにしてしまった。その結果、責任を追及され、先の新潟市長選に出馬できず、引退に追い込まれています。事実上のクビですから、今回のNGTトラブルを受けて新潟ではPR大使の起用見合わせなどが相次いでいて、事業を刷新する方向で動いています」

 自治体によるタレントの起用は、うまく当たれば格好の広告塔になってくれるものの、今回の「闇営業」問題であらためてそのリスクを鮮明にしたといえる。

 タレントの不祥事といえば、テレビコマーシャルの損害賠償問題がすぐにニュースになりがちだが、これほど全国各地の自治体でタレントのPR大使化が進むと、スキャンダルが出るたびに、その町への悪影響が問われかねない。

「その根っこを探ってみると、自治体の税金を狙った芸能事務所のあこぎなタレント売り込み戦略にはまってしまった悲劇と言えるのかもしれません。まさにこれは、新たな社会問題と言ってもおかしくない現象なんです」(前出・自治体ジャーナリスト)

 芸能人のネームバリューに頼り切った、地方自治体の落ち度……とまでは言わないが、今後の自治体PR事業はさまざまなリスクを考えるべきなのだろう。

ビートたけしに特大ブーメラン! 吉本興業と芸人の対立を諌める発言に「おまいう」の大合唱

 見事なまでのブーメラン発言となったようだ。

 7月27日、お笑いタレントのビートたけしが『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)に出演。闇営業問題を発端とする吉本興業の騒動について、「基本的には一番いいのは、ある程度謹慎して、会社側がまた契約して、いつもの通り漫才師、お笑いの人を使うというのが普通だよ」「お笑いのヤツにつるめって無理だもん」と自身の見解を展開した。

 さらに、たけしは「会社に、執行部に、会社の経営陣に反旗を翻してって、芸人でそんなことしなくたっていいって。どうせ今騒いでるだけで絶対元通りになるって」「吉本を出ていくってことは俺はないと思うね」とも続け、騒動はすぐに鎮火すると予想しているようだった。

「反社会的勢力との闇営業問題を発端とする吉本興業の一連の騒動では、吉本芸人たちがテレビやSNSなどで吉本の岡本昭彦社長を公然と批判。加藤浩次は経営陣の交代がなければ吉本を退所すると宣言し、騒動が拡大しました。この加藤の行動に対しては、明石家さんまは『正しい』と擁護しましたが、たけしは諫める立場を取ったのには驚きましたね。2018年に個人事務所を立ち上げたことで、芸人目線だけでなく、以前より経営者の立場をおもんばかるようになったのかもしれません」(芸能記者)

 しかし、ネット上ではたけしの発言に「お前が言うな」といった声が飛び交い、大荒れすることとなった。

「たけしが『オフィス北野』を離れ、個人事務所での活動をスタートさせた際、たけし軍団が森昌行社長を囲んで糾弾する場面もあり、結果、マキタスポーツや俳優の寺島進は他事務所に移籍するなど空中分解。森社長は追い出され、つまみ枝豆が社長、ダンカンが専務を務めることとなりました。芸人が事務所に反旗を翻した点は、まさに現在の吉本騒動と同じ構図。このところのたけしは、勘違い発言やお茶の間の感覚と違う発言が目立ち、ネット上では『老害』と揶揄されることもしばしばですから、他事務所のモメ事には首をツッコまないほうが良いかもしれません」(芸能記者)

 芸人がつるんで、会社を批判し、元通りにならず、辞めた人間がいる……。たけしの頭からは1年前の自身の記憶がすっぽりと抜け落ちてしまったのだろうか。

ジャニーズ事務所、ジャニー氏のネガティブ報道を打ち消した吉本興業の騒動に一安心

 複数の所属タレントが事務所を通さないで、反社会的勢力から金銭を授受していた闇営業問題。これに端を発した吉本興業を揺るがした騒動だが、いつの間にか“お家騒動”に発展してしまった。

 騒動に点火したのはお笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次で、自身がMCをつとめる日本テレビ系「スッキリ」で現体制が変わらなければ自身が退社することを宣言した。

「すっかり“加藤の乱”として定着してしまった騒動ですが、OBの島田紳助さんも介入するなど、まだまだ落としどころが見つかりません。おかげで、民放各局のワイドショーはそこも視聴率が普段よりも良いそうです。各スポーツ紙も連日ネタには困らず、吉本に感謝したいくらい、とスタッフは漏らしています」(芸能デスク)

 ただ、芸能ネタでいうと、今月9日にはジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が死去。その直後はワイドショーもスポーツ紙もジャニー氏の追悼特集一色だったが、一段落するとジャニーズ事務所にとって由々しき事態を迎えてしまった。

「ジャニーズは今年に入って会見に『東京スポーツ』、『日刊ゲンダイ』、『週刊女性』など昨年まで取材NGだったメディアを呼び込むようになり、キムタクの会見ですら、声をかけるようになりました。それで手なずけていたと思ったんでしょうが、ジャニー氏が亡くなると掌を返したようにネガティブな連載をスタートさせた媒体も相次いだ。その際、ジャニーズから“問い合わせの連絡”は来ているようですが、記事が止まるわけでもなく、ジャニーズ幹部は相当頭を悩ませてるようです」(テレビ局関係者)

 ところが、吉本興業の騒動が弾けてしまったため、各メディアは吉本一色に塗り変わった。

「いつの間にか、ジャニーズのネガティブ記事は忘れ去られ、結果的に吉本に救われた形になりましたね」(前出・芸能デスク)

 芸能界では構造改革が叫ばれているが、ジャニーズがすり寄ったことにより、芸能メディアも転換期が訪れているのかもしれない。

岡村隆史への露骨な圧力? 吉本興業 藤原副社長が同席のラジオに「怖すぎる」の声

 吉本芸人に自由な言論は許されなくなった?

 7月25日に放送されたラジオ番組『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にて、岡村が一連の吉本興業をめぐる騒動について語った。

「岡村は今回、情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)にて幹部が退陣しなければ吉本を辞めると発言した加藤浩次に対し、『ちょっと待てと。今回の件で加藤浩次が辞める必要性なんてどこにもないんですよ』『勝手に言いますけど加藤浩次は辞めません。恐らく現場の人間、吉本の人間もそれは辞めさせないと思います』と、引き留める気持ちがあることを明かしました」(テレビ誌記者)

 また岡村は、加藤とバラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で長年仕事を共にしてきたこともあり「吉本にいないといけない人間やし、いなくなったら困る。仲間やし、一緒にずっとやってきたから、辞めるって言われても嫌なんです」と熱弁した。

 しかし、今回のラジオに関して、岡村が吉本興業に忖度した疑惑が一部で浮上しているという。

「岡村は放送で『怖い顔で藤原副社長が見てますけども』と、吉本の藤原寛副社長が同席していることを明かしました。しかし、藤原氏はこれまでラジオに来ることなどまずなく、トークにも参加しなかったため、リスナーは『生放送で変なこと言うなよって圧力?』『わざわざ監視しにくるとか怖すぎる』とドン引き。ライターの能町みね子氏も、この件に関してツイッターで『藤原寛副社長がいるから「加藤は辞めさせません」って岡村さんが言わされた、っていう構図じゃん。もう露骨な圧力じゃん。怖すぎ』と語り、多くの“いいね”を集めるなど、吉本のパワハラ体質に再び疑惑の目が向けられています。もちろん岡村が加藤を思う気持ちは本心だと思われますが、それ以上の踏み込んだトークに関しては、副社長に気を使って制限していたのかもしれません」(前出・テレビ誌記者)

 加藤に近しい吉本芸人の中で、最も力があるのがナインティナイン。岡村が加藤に同調すれば吉本が割れる可能性があっただけに、副社長みずから睨みを利かせにきたと勘ぐられても仕方なかっただろう。

松本人志、岡村隆史と電撃和解していた? 過去には「チンカス」呼ばわりで見下し発言

 犬猿の仲だった2人が奇跡の合体?

 7月28日、ダウンタウン・松本人志が『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演。反社会的組織への闇営業に端を発した一連の吉本興業の騒動で、ナインティナイン・岡村隆史から「話がしたい」と伝えられたことを明かした。

「松本は番組で『そこまでいっぱいしゃべったことのない加藤(浩次)ともめちゃくちゃしゃべるようになったし、岡村(隆史)もしゃべりたいと言ってくれている。今までそこまで親しくしてなかった後輩たちとも話が聞けそう』と変化を感じているそう。松本と岡村が共演したのは8年前の『爆笑!大日本アカン警察』(フジテレビ系)が最後。松本の口から岡村の名前が出るのは非常に珍しいことで、視聴者も驚いたようです」(テレビ誌ライター)

 その岡村は27日の『おかべろ』(関西テレビ)で、松本について言及。「今は優しいイメージですけど、当時はやっぱり……」と苦笑し、共演していた当時はかなり怖かったことを告白している。

 岡村が松本にビビりまくっていたのにはワケがあるという。述懐するのはベテランの放送作家だ。

「松本は94年に上梓した大ベストセラー本『遺書』の中で、ナインティナインのことを『ダウンタウンのパクリ、 チンカスである』と書いているんです。岡村はもともとダウンタウンに憧れて吉本入りしていたものの、ここから両者の仲はこじれ、浜田雅功もそれを認めています。『アカン警察』では、岡村が松本への恐怖心によって極度の緊張状態になり、相方の矢部浩之の楽屋に間違えて入ってしまった様子も放送されていたほど。もっとも岡村は先日のラジオ番組で、吉本の藤原寛副社長に“監視”されていることを明かしており、藤原氏の命令で仕方なく松本に連絡をしたのかもしれません」

 長い年月を経てかつての「チンカス」とも手を取り合おうとしている松本。吉本芸人は「雨降って地固まる」となるのだろうか。

加藤浩次がついに白旗? 「加藤の乱」の名前が負けフラグだったの声も

 7月26日、極楽とんぼの加藤浩次が相方の山本圭壱がMCを務めるラジオ番組『極楽とんぼ山本圭壱のいよいよですよ』(宮崎サンシャインFM)に生出演。MCを務める『スッキリ』(日本テレビ系)で、経営陣が刷新されなければ吉本興業を辞めると表明したことについて言及した。

「“狂犬”の異名どおり、加藤は同番組で再三『僕の決意は決まっている』と退社の意向を示していました。ところが、今回のラジオでは『あのときは熱くなった』と完全にトーンダウン。ネット上では“チワワ”と揶揄される体たらくに。加藤の退社宣言直後は平成ノブシコブシ・吉村崇やハリセンボン・近藤春菜らが同調していましたが、松本人志や明石家さんまが吉本サイドに立って火消しに走ったことで大きな広がりを見せませんでした。盟友のナインティナイン・岡村隆史も『加藤浩次は辞めません、辞めさせません!』と吉本残留を求めています」(芸能記者)

 もともと今回の「加藤の乱」は、かつて政界で起きたクーデーターにちなんでつけられたもの。その結末もまったく同じ展開になっていることから、「加藤の乱」という名前自体がすでに負けフラグだったとの声も聞かれる。

 元祖・加藤の乱は、2000年11月に第2次森内閣打倒を目指して与党・自由民主党の加藤紘一氏・山崎拓氏らが起こした一連の倒閣運動を指す。

 当時、野党だった森内閣不信任決議案に加藤派と山崎派が同調すれば過半数を上回る状況だったが、自民党幹事長だった野中広務氏が加藤派議員を切り崩したことで失敗に。討ち死に覚悟で本会議場に向かう加藤氏を、谷垣禎一氏が『加藤先生は大将なんだから!』と必死に止めようとしたのはよく知られている。

「松本人志、明石家さんまという“印籠”を使って鎮圧しようとした吉本興業側の作戦勝ちでもあり、吉本の若手芸人たちが、自民党の国会議員並みに勝ち負けを読む力があったともいえる結果ですね」(週刊誌記者)

 内紛後、加藤氏は党内での力を失っていったが、「加藤浩次」も同じ道をたどるのだろうか。