『ドクターX ~外科医・大門未知子』餃子ひとつでケンカに発展? 無理やり感が否めない展開で面白味欠ける……

 米倉涼子がフリーランスの天才外科医を演じるドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)第5期の第6話が16日に放送され、平均視聴率20.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。相変わらずの好調ぶりをキープしています。

 今回は、東帝大学病院の外科副部長・猪又孝(陣内孝則)の執刀によるVIP患者のオペシーンからスタート。フリーランスの麻酔科医・城之内博美(内田有紀)は大門未知子(米倉涼子)のオペも掛け持ちしているため、さっさとオペを終わらせて欲しいのですが、猪又がイチイチ自分の技術を自慢するため無駄に長引いてしまい、イライラを募らせます。

 オペは無事に終了したものの術後の経過がおもわしくなく、患者からクレームが。この責任をあろうことか猪又は博美に押しつけ、病院への出禁を命じるのです。そのため博美は、懇意にしている中華料理屋の店主・六浦良夫(平泉成)の妻・敦子(松金よね子)のオペを未知子と共に行うという約束を履行できなくなってしまいます。

 猪又への怒りでストレスを貯め込んでいた博美は、ふとしたきっかけで未知子に向かって、「大門先生は自分勝手」といつも無茶なオペに付き合わされることへの不満をぶつけてしまいます。これに対して未知子もカッとなり口ケンカに発展。お互いに顔も見たくない、という険悪なムードになってしまうのでした。

 そんな中、敦子の見舞いに訪れた六浦が倒れ、膵臓に腫瘍があることが発覚。未知子は全摘出を薦めるのですが、オペ自体が困難なうえに術後に糖尿病になってしまう可能性があるため、六浦は難色を示します。そして、製薬会社との癒着で新薬を試したい猪又に言いくるめられ、化学療法を選択するのでした。

 しかし、化学療法では根治しない。どうしても全摘出オペを行いたい未知子は、派遣元である神原名医紹介所の所長・神原晶(岸部一徳)に博美の出禁を解いてもらうよう病院に掛け合って欲しいと頼みます。これに対して博美が、自身もリスクの高い手術を受けた経験があり、六浦の考えを尊重したい意向を示したため、さらに仲がこじれてしまうのです。

 とはいえ、未知子が自分勝手なのは、麻酔科医としての自分の腕を信頼してくれているからだと心の底では理解している博美。そこへタイミングよく現れた東帝大学病院の外科副部長・海老名敬(遠藤憲一)に頼み、出禁を解いてもらいます。

 しかし、敦子のオペに駆けつけた博美に対して未知子は、「あの麻酔科医がいるならオペいたしません」と痛烈なひと言を浴びせ、新人外科医・西山直之(永山絢斗)に執刀を任せてオペ室を後にしてしまうのです。

 その未知子が向かった先は、六浦のオペ室でした。予期せぬ大量出血に動揺する猪又から執刀医の座を強引に奪い取るのですが、猪又を慕う麻酔科医・瓜田慎吾(今野浩喜)が仕事を放棄してしまう事態が発生してしまいます。未知子は麻酔科医のライセンスも持っているものの、ただでさえ困難なオペを1人2役で成功させるのは不可能。と、そこへ敦子のオペを終了させた博美が登場。2人は最初から示し合わせたようにアイコンタクトを交わすと、いつも通りの連携をみせてオペを無事に終了させ一件落着となったのでした。

 さて感想。未知子と博美が仲違いするのは、前シーズンの最終話以来となりますが、その意味合いは大きく異なります。前回は博美が切除の極めて困難な局所進行膵ガンを患い、オペを行いたいという未知子に対して、手術中に命を落とす危険を冒すよりも1人娘・舞(藤井杏奈)のために少しでも多く仕事をしてお金を残したいという博美の意向がぶつかってのケンカだったのです。

 しかし、今回に関しては“ケンカはするけど心は通じ合っている”というラストシーンを描きたいがため逆算して脚本を書いた結果、無理やり感が強まってしまったような気がしてなりません。口ケンカに発展する前のワンクッションとして、中華料理屋で餃子を取り合うやり取りが描かれていましたが、40歳過ぎの女性同士のケンカのタネにしてはあまりに子供じみていませんか?

 また、未知子の自分勝手な性格は今に始まったことではありません。博美が耐え忍ぶ性格ならまだしも、未知子に対しては遠慮なく意見を通すだけに不満が積もり積もったような怒り方は違和感があり、「何を今さら?」と感じてしまいました。この対立を描くとするならば第1シーズンかせめて第2シーズンでやるべきだったと思います。

 そもそもの発端となった博美の出禁騒動についても、腑に落ちませんでした。オペ中にペチャクチャ喋る猪又みたいな外科医っているんですかね。その冒頭シーンから無理やり感が出ちゃっていたので今回はイマイチ楽しめませんでした。捲土重来、次回に期待したいところです。
(文=大羽鴨乃)

日テレ『脅迫します』が松下奈緒投入……“寝たきり”武井咲がますます「名ばかり主演」に!?

 ディーン・フジオカと武井咲がダブル主演を務める連続ドラマ『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)のレギュラーキャストに、26日放送の第6話から松下奈緒が加わることが22日に発表された。

 松下の役どころは、ディーン演じる“脅迫屋”・千川の元カノ役。さらに同じ回から、千川に「舎弟にしてほしい」と付きまとうナンパ師役の間宮祥太朗もレギュラーに途中加入。第6話の予告映像には「新たな物語が始まる」との煽り文句が見られ、どうやら今後は千川中心のストーリーが展開されるようだ。

「すでに“名ばかり主演”と言われている武井ですが、ますます同作での存在感が薄れそう。撮影中、武井は妊娠によるつわりがひどく、脚本に大きな影響を及ぼしているといい、回を追うごとに出番が激減。第5話では、ついに全編にわたり床に気絶しているか、病院のベッドで寝ているか、という“寝たきり状態”になってしまった。第6話でも、武井演じる主人公は病院に入院している設定のようですから、動きのないシーンが中心になりそう」(テレビ誌記者)

 今をときめくディーンにとって、記念すべき民放初主演ドラマとなる同作だが、平均視聴率は初回から8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と振るわず、第2話で5.7%まで急落。以降、6%前後が続き、厳しい状態が続いている。

「同作は当初、『“善と悪”究極に相容れない2人がつむぎだす脅迫エンターテインメント』とうたっていたものの、始まってみるとバディ感はゼロ。当初のコンセプトとズレてしまったのは明白で、ディーンもやりにくさに不満を抱えているとか。なお、武井が妊娠を発表したのは、初回放送日のわずか1カ月半前。代役を探す時間がなかったとはいえ、関係者はキャスティングを後悔しているでしょうね……」(同)

 妊娠という喜ばしい出来事が招いた事態なだけに、関係者は「武井のせい」とは口が裂けても言えない状況であろう同作。新キャストの投入で事態が好転すればいいが……。

“勇介ロス”に襲われ……『監獄のお姫さま』帰る場所を失ったおばさんたちが、月に代わってお仕置き宣言!

 人気脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の第6話が21日に放送され、平均視聴率7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.1ポイント減となりました。

 まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。

 その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが女子刑務所で出会い親密になっていく6年前のシーンが行き交うカタチでドラマは展開。前回、しのぶが勇介と名付けた息子を出産し、カヨたちと共に育てたものの、規則により1年半で別れることに。そして、実の母の裏切りにあい、勇介を吾郎に奪われてしまったところまでが描かれました。

 さて今回は、勇介がいなくなってしまったことでしのぶだけでなくカヨたちも元気を失ってしまったところからスタート。美容師免許の取得に励むカヨは勇介の姿ばかりを思い出してしまい集中できず、カットの練習ではマネキンの髪型をすべて角刈りに。“姉御”こと明美や“財テク”こと千夏も重度の勇介ロスに陥ってしまい、それぞれの作業に集中できないでいるのです。

 そんな中、吾郎が西川晴海(乙葉)と再婚したことが報じられ、勇介を我が子のように抱く晴海の姿が週刊誌に掲載されたことで、カヨたちは吾郎への怒りを沸々と燃え上がらせます。

 一方、前回の放送で出所した“小しゃぶ”こと小島悠里(猫背椿)が、シャバの空気に耐えきれず再び薬物に手を出し出戻りしたため、カヨたちはショックを受けます。また、世間ではしのぶ犯人説が揺るぎないものになっていることや、カリスマ経済アナリストとして獄中にいても人気を保っていると思い込んでいた“財テク”のメルマガが半年前に休止になっていること、“姉御”の旦那で暴力団組長の鉄也(高田純次)が若い女と再婚したことなど、外の情報がもたらされ衝撃を受けるのです。

 カヨもまた、旦那の武彦(赤堀雅秋)との離婚が成立し、出所しても帰る場所を失ってしまいます。その寂しさと勇介ロスで落ち込むのですが、母の日の慰問コンサートで子どもたちが童話『おかあさん』を合唱する姿を見て感動。喪失感を吾郎への怒りに転換させて復讐することを決心し、翌朝の朝食時に雑居房のメンバーと共に「月に代わってお仕置き!」と、某セーラー戦士の決め台詞を拝借して決意表明したところで今回は終了となりました。

 さて感想。回を増すごとに面白さがアップしている同ドラマですが、今回も前回以上にクスっとさせられるシーンが多かったです。特に面白かったのが、吾郎・監禁シーンでの“先生”ことふたばのひとり芝居。ふたばは吾郎の秘書を務めているため、姿が見えないことを不審に思った刑事が晴海に電話をかけさせてきたんですね。

 そこでふたばは、共犯者だとバレないように犯人たちに襲われたフリをしたのですが、吾郎にビンタし、ベルトを鞭のように床に叩きつけながら、「ババアの群れが! ババアの群れが(襲ってきた)!」などと絶叫。通話が切れるとカヨたちが冷めた目をしながら「先生、ババアはなしです」と咎めるのですが、前回の放送で、吾郎が「おばさん」と言った際にふたばだけが怒らない、というくだりがあったことも相まって笑ってしまいました。

 また、刑事に疑われることを恐れて一旦、ふたばは吾郎の家に向かうことになるのですが、「コンビニ寄るけど何かいる人?」という問いかけに対して、財テクが「わたしあれよ、まん、まん……」と何やら思い出せない様子を見せ、他のメンバーから「肉まん?」「チャッカマン?」ときたところでカヨが「ハッピーターン?」と言うくだりもおばさん特有の天然ボケな感じが伝わり面白かったです。

 初回から第3話あたりまでは、こういったストーリーに関係のない小ネタが滑りまくっていたためテンポが悪く感じられたのですが、前々回あたりから主要キャスト陣の呼吸が噛み合い、笑わせるシーンがありつつも吾郎への復讐に至った経緯が淀みなく展開されたため、今回の復讐決意シーンもすんなりと受け入れることができました。また、細かい伏線が数多く散りばめられ、それが今後どのように回収されていくのかも楽しみ。次回の放送が待ちきれません。
(文=大羽鴨乃)

“勇介ロス”に襲われ……『監獄のお姫さま』帰る場所を失ったおばさんたちが、月に代わってお仕置き宣言!

 人気脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の第6話が21日に放送され、平均視聴率7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.1ポイント減となりました。

 まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。

 その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが女子刑務所で出会い親密になっていく6年前のシーンが行き交うカタチでドラマは展開。前回、しのぶが勇介と名付けた息子を出産し、カヨたちと共に育てたものの、規則により1年半で別れることに。そして、実の母の裏切りにあい、勇介を吾郎に奪われてしまったところまでが描かれました。

 さて今回は、勇介がいなくなってしまったことでしのぶだけでなくカヨたちも元気を失ってしまったところからスタート。美容師免許の取得に励むカヨは勇介の姿ばかりを思い出してしまい集中できず、カットの練習ではマネキンの髪型をすべて角刈りに。“姉御”こと明美や“財テク”こと千夏も重度の勇介ロスに陥ってしまい、それぞれの作業に集中できないでいるのです。

 そんな中、吾郎が西川晴海(乙葉)と再婚したことが報じられ、勇介を我が子のように抱く晴海の姿が週刊誌に掲載されたことで、カヨたちは吾郎への怒りを沸々と燃え上がらせます。

 一方、前回の放送で出所した“小しゃぶ”こと小島悠里(猫背椿)が、シャバの空気に耐えきれず再び薬物に手を出し出戻りしたため、カヨたちはショックを受けます。また、世間ではしのぶ犯人説が揺るぎないものになっていることや、カリスマ経済アナリストとして獄中にいても人気を保っていると思い込んでいた“財テク”のメルマガが半年前に休止になっていること、“姉御”の旦那で暴力団組長の鉄也(高田純次)が若い女と再婚したことなど、外の情報がもたらされ衝撃を受けるのです。

 カヨもまた、旦那の武彦(赤堀雅秋)との離婚が成立し、出所しても帰る場所を失ってしまいます。その寂しさと勇介ロスで落ち込むのですが、母の日の慰問コンサートで子どもたちが童話『おかあさん』を合唱する姿を見て感動。喪失感を吾郎への怒りに転換させて復讐することを決心し、翌朝の朝食時に雑居房のメンバーと共に「月に代わってお仕置き!」と、某セーラー戦士の決め台詞を拝借して決意表明したところで今回は終了となりました。

 さて感想。回を増すごとに面白さがアップしている同ドラマですが、今回も前回以上にクスっとさせられるシーンが多かったです。特に面白かったのが、吾郎・監禁シーンでの“先生”ことふたばのひとり芝居。ふたばは吾郎の秘書を務めているため、姿が見えないことを不審に思った刑事が晴海に電話をかけさせてきたんですね。

 そこでふたばは、共犯者だとバレないように犯人たちに襲われたフリをしたのですが、吾郎にビンタし、ベルトを鞭のように床に叩きつけながら、「ババアの群れが! ババアの群れが(襲ってきた)!」などと絶叫。通話が切れるとカヨたちが冷めた目をしながら「先生、ババアはなしです」と咎めるのですが、前回の放送で、吾郎が「おばさん」と言った際にふたばだけが怒らない、というくだりがあったことも相まって笑ってしまいました。

 また、刑事に疑われることを恐れて一旦、ふたばは吾郎の家に向かうことになるのですが、「コンビニ寄るけど何かいる人?」という問いかけに対して、財テクが「わたしあれよ、まん、まん……」と何やら思い出せない様子を見せ、他のメンバーから「肉まん?」「チャッカマン?」ときたところでカヨが「ハッピーターン?」と言うくだりもおばさん特有の天然ボケな感じが伝わり面白かったです。

 初回から第3話あたりまでは、こういったストーリーに関係のない小ネタが滑りまくっていたためテンポが悪く感じられたのですが、前々回あたりから主要キャスト陣の呼吸が噛み合い、笑わせるシーンがありつつも吾郎への復讐に至った経緯が淀みなく展開されたため、今回の復讐決意シーンもすんなりと受け入れることができました。また、細かい伏線が数多く散りばめられ、それが今後どのように回収されていくのかも楽しみ。次回の放送が待ちきれません。
(文=大羽鴨乃)

フジ新ドラマ『FINAL CUT』から「元SMAP・草なぎ剛が外された!?」、民放ドラマ起用は絶望的か

 来年1月にスタートするKAT-TUN・亀梨和也主演連続ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』(関西テレビ制作、フジテレビ系)に関し、ある疑惑が浮上している。

 亀梨が演じるのは、母親が女児殺害事件で犯人扱いされ、自殺に追い込まれた過去を持つ男。12年の時を経て、主人公は真犯人を探し出し、母を追い詰めた者たちへの復讐に燃えるという。

 そんな主人公の復讐に立ちはだかる役どころを演じるのは、藤木直人。ほかに、橋本環奈、林遣都、Hey!Say!JUMP・高木雄也、やついいちろう、杉本哲太、水野美紀、佐々木蔵之介らが出演するという。

 亀梨にとって初挑戦となる復讐劇だが、続編が期待されていたある人気ドラマとの共通点に「ピン」と来た人も多いだろう。

「同作は、元SMAP・草なぎ剛を主演に起用するつもりで進めていた企画でしょうね。草なぎは、カンテレ制作の“復讐シリーズ”としてフジで放送された『銭の戦争』『嘘の戦争』で主演。あと1作で『草なぎ剛・復讐3部作』が完成する予定でした。しかし、SMAPが解散し、草なぎはジャニーズ事務所を退所。結局、カンテレとフジは、草なぎよりもジャニーズ事務所とのつながりを優先したということでしょう」(テレビ誌記者)

 今年1月期に放送された『嘘の戦争』は、30年前に家族を惨殺された男が、真犯人を突き止めると同時に、事件に関わった人間に復讐していく復讐劇だ。

 そんな『嘘の戦争』と設定が似ている『FINAL CUT』は、放送枠も『銭の戦争』『嘘の戦争』と同じくカンテレ制作の火曜ドラマ枠。監督も引き続き三宅喜重氏が務め、主人公と敵対する役どころも『嘘の戦争』と同じく藤木がキャスティングされている。

 また、草なぎの代表作といえば、過去にカンテレ制作の火曜ドラマとして放送された『僕の生きる道』『僕と彼女と彼女の生きる道』『僕の歩く道』の「僕シリーズ3部作」が有名。「復讐シリーズ」が3部作の予定だったというのも頷ける話だ。

「亀梨は今年、『ボク、運命の人です。』や『時代をつくった男 阿久悠物語』(共に日本テレビ系)で主演を務めるなど、ジャニーズ事務所がもっとも推している役者。しかし、どの役もそれなりにうまくこなす一方で、アクの強さがないため“つまらない演技”と称されることもしばしば。一方、『~の戦争』シリーズでの草なぎは、鼻水やヨダレを垂らすこともいとわず、体当たりの演技を見せ賞賛を浴びた。『FINAL CUT』開始後、『草なぎのほうがよかった』との声が殺到する可能性もありそう」(同)

 いまだ草なぎら元SMAPの退所組を、新たに起用する民放キー局はゼロ。“ジャニーズ忖度”が浮き彫りになる中で抜擢された亀梨は、草なぎの演技を超えられるだろうか?

嘘だといってよ、ミッチー! 衝撃的すぎる展開に視聴者が引いてしまった『明日の約束』第5話

「僕と結婚してほしい。僕は日向(ひなた)の味方だから。今はそんなタイミングじゃないと分かっているけど。いや、やっぱり今のはなしにしよう。どこか夜景の見えるレストランを予約して、指輪も用意して……」

 井上真央主演の社会派ミステリー『明日の約束』(フジテレビ系)の第5話。スクールカウンセラーである日向先生(井上真央)が、息子を自殺で失ったセレブ主婦・真紀子(仲間由紀恵)と実の母親である尚子(手塚理美)からW“毒親”攻撃をくらっているのを見かねた恋人の本庄(工藤阿須加)はついにプロポーズの言葉を。いきなり求婚の言葉を口にしながら、「プロポーズはシャレたシチュエーションで婚約指輪をさりげなく渡し、一生の甘い思い出に」という理想像にこだわってすぐに撤回しようとする本庄の慌てんぼうぶりは、日向先生にはちょっと頼りないけど愛らしい存在として映ります。尚子が文鳥のピッピちゃんを飼っているように、日向先生にとっては年下の本庄は図体のでかいペットみたいなものなのかもしれません。

「いいよ、結婚しよう。でも、学校のことが落ち着いてからね」

 大学時代からの先輩でもある日向は、常に本庄に対して上から目線で接しています。尚子が少女時代の日向をずっとコントロールし続けたように、日向もまた邪気のない本庄をコントロールする立場に立とうとしているようです、しかも無意識のうちに。プロポーズの返事にドキドキしていた本庄ですが、とりあえず日向の合意をもらえ、ひと安心。その直後の日向とのラブシーンですが、今回もキスはお預けでハグ止まりでした。最高にハッピーなはずのプロポーズシーンながら、結婚後の日向の将来像を感じさせる一抹の怖さがありました。日向は自分が母親になったとき、自分も毒親になるのではないかとかなり苦しむのではないでしょうか。

 みなさんお待ちかね、今週の尚子の時間です。前回は“大魔神”に瞬間変身してみせるなど張り切りすぎたため、今回は省エネモードの尚子でした。生徒たちへの聞き取り調査を行った晩、日向が自宅に帰ってくると、尚子は風邪を引いているらしくリビングのソファーで静かに横になっていました。そんな尚子のために、日向はリンゴを擦り下します。日向と尚子との初めての母娘らしい心温まるシーンでした。

 毎週楽しみにしていた恐怖の洗脳ノート「明日の約束」は読み上げられませんでしたが、「病気のときだけ、母は優しくしてくれた」と数少ない尚子との幸せだった記憶を日向は懐かしみます。毒親の体調が悪いときだけの束の間の幸せですが、人生とはこんな小さな幸せを噛み締めながら生きていくことなのかもしれませんね。

 

■盗聴、偽装メールは当たり前!? 毒親という名の家庭内独裁者

 

 第5話はこのまま日向先生の幸せモード全開で逃げ切れるかと思いきや、最凶毒親・真紀子がそれを許してはくれません。「鎌倉からイジメを根絶する会」の顧問弁護士と子どもがイジメの被害にあった不幸そうな母親たちを従え、記者会見を堂々と開きます。「息子・圭吾が自殺したのはバスケ部内のイジメとそれを知りながら不適切な対応しかしなかった高校側の責任」と公的に攻撃を開始したのです。仲間由紀恵の真紀子用メークは真っ白い顔に目のフチだけ赤くなっていて、泣きはらした悲劇の母親にも、目だけ赤く濡れ光っているモンスターのようにも映り、妙に怖いんですよ。

 記者会見の場で真紀子は、「圭吾がバスケ部の先輩からタバコを吸うことを強要されていた証拠があります」と圭吾(渡辺健慎)の部屋でバスケ部のキャプテン・長谷部(金子大地)がタバコを吸っていた際の音声データを流します。どよめく記者たち。視聴者もどよめきました。やっぱり真紀子は、息子・圭吾の部屋を盗聴&録音していたのです。しかも、週刊誌記者の小嶋(青柳翔)の情報によれば、圭吾が自殺したのは夜中の2時から朝方の5時の間。つまり、長谷部が登校中に受け取った圭吾からのラストメール「僕は、先輩のせいで死にます」は圭吾本人が送ったものではないことが判明します。真紀子は圭吾の部屋を盗聴していただけでなく、圭吾に成り済まして偽メールも送っていたようです。息子の自殺した責任を、バスケ部や学校側に全部押しつけようという真紀子の恐るべき陰謀が明るみになったのでした。

 第5話の衝撃はまだ終わりません。長谷部が校内で暴れていた様子を動画に撮ったのは圭吾と同じクラスだった1年B組の渡辺(堀家一希)だったことが発覚します。バスケ部員たちに取り囲まれた渡辺は「動画は撮ったけど、ネットにはアップしていない。データが盗まれたんだ。多分、翌日の体育の時間に」と素直にゲロします。

 体育の授業中に、誰もいない教室に入っても不自然ではないのは、担任教師である霧島先生(及川光博)だけです。なんと、ミッチーが影で騒ぎを操っていた!? 確かに、ただの善意の塊のような教師役に、トリックスターであるミッチーをキャスティングするのは不自然です。映画『僕だけがいない街』(16)でも二面性のある教師役を嬉々として演じていた過去があります。ミステリーとしては意外性のある展開は評価されるものですが、常にトラブルの最前線に立つ霧島先生のことをすっかり信用していただけに、これは日向先生ならずとも視聴者も大ショックです。『相棒13』(テレビ朝日系)の最終回でダークナイトの正体が成宮寛貴だった級の衝撃です。お願いだから、嘘だといってよ、ミッチー!

 さらにラスト近く、圭吾が自殺したのは自分のせいではないことが分かってうれし泣きしていた長谷部ですが、いつものように個人練習に励んでいた夜の公園で黒づくめの人物からスタンガンで襲われます。ハロウィンの夜にバスケ部顧問の辻先生(神尾佑)が襲われたのと同じ手口です。この襲撃犯はてっきり圭吾の自殺事件を知った愉快犯、しかも屈強な男性と思っていたのですが、ここに来て視聴者の頭の中の容疑者リストの筆頭に、圭吾の幼なじみだった香澄(佐久間由衣)が急浮上。たしかに佐久間由衣は身長170cmあるので、夜間にもったりした衣服を着ていれば男性にも見えるでしょう。香澄は毒親・真紀子と直接繋がっているとは思えませんが、動画のマスコミへの流失事件も含め、真紀子の思惑どおりにすべての物事が進んでいるではありませんか。

 もはや、誰が日向先生の味方で、誰が敵なのか、まるで分からなくなってきた『明日の約束』第5話。視聴率は先週微増した5.8%から再び下降して5.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に。テーマ性のはっきりしたドラマなので途中打ち切りはないと信じたいところですが、5%を切ってしまうと打ち切り説も噴き出しかねない超危険水域となってしまいます。また、今後このような意欲的な社会派ドラマは製作されにくくなるでしょう。視聴率にも見放された感のある『明日の約束』。日向先生の明日はいったいどっちでしょうか?
(文=長野辰次)

嘘だといってよ、ミッチー! 衝撃的すぎる展開に視聴者が引いてしまった『明日の約束』第5話

「僕と結婚してほしい。僕は日向(ひなた)の味方だから。今はそんなタイミングじゃないと分かっているけど。いや、やっぱり今のはなしにしよう。どこか夜景の見えるレストランを予約して、指輪も用意して……」

 井上真央主演の社会派ミステリー『明日の約束』(フジテレビ系)の第5話。スクールカウンセラーである日向先生(井上真央)が、息子を自殺で失ったセレブ主婦・真紀子(仲間由紀恵)と実の母親である尚子(手塚理美)からW“毒親”攻撃をくらっているのを見かねた恋人の本庄(工藤阿須加)はついにプロポーズの言葉を。いきなり求婚の言葉を口にしながら、「プロポーズはシャレたシチュエーションで婚約指輪をさりげなく渡し、一生の甘い思い出に」という理想像にこだわってすぐに撤回しようとする本庄の慌てんぼうぶりは、日向先生にはちょっと頼りないけど愛らしい存在として映ります。尚子が文鳥のピッピちゃんを飼っているように、日向先生にとっては年下の本庄は図体のでかいペットみたいなものなのかもしれません。

「いいよ、結婚しよう。でも、学校のことが落ち着いてからね」

 大学時代からの先輩でもある日向は、常に本庄に対して上から目線で接しています。尚子が少女時代の日向をずっとコントロールし続けたように、日向もまた邪気のない本庄をコントロールする立場に立とうとしているようです、しかも無意識のうちに。プロポーズの返事にドキドキしていた本庄ですが、とりあえず日向の合意をもらえ、ひと安心。その直後の日向とのラブシーンですが、今回もキスはお預けでハグ止まりでした。最高にハッピーなはずのプロポーズシーンながら、結婚後の日向の将来像を感じさせる一抹の怖さがありました。日向は自分が母親になったとき、自分も毒親になるのではないかとかなり苦しむのではないでしょうか。

 みなさんお待ちかね、今週の尚子の時間です。前回は“大魔神”に瞬間変身してみせるなど張り切りすぎたため、今回は省エネモードの尚子でした。生徒たちへの聞き取り調査を行った晩、日向が自宅に帰ってくると、尚子は風邪を引いているらしくリビングのソファーで静かに横になっていました。そんな尚子のために、日向はリンゴを擦り下します。日向と尚子との初めての母娘らしい心温まるシーンでした。

 毎週楽しみにしていた恐怖の洗脳ノート「明日の約束」は読み上げられませんでしたが、「病気のときだけ、母は優しくしてくれた」と数少ない尚子との幸せだった記憶を日向は懐かしみます。毒親の体調が悪いときだけの束の間の幸せですが、人生とはこんな小さな幸せを噛み締めながら生きていくことなのかもしれませんね。

 

■盗聴、偽装メールは当たり前!? 毒親という名の家庭内独裁者

 

 第5話はこのまま日向先生の幸せモード全開で逃げ切れるかと思いきや、最凶毒親・真紀子がそれを許してはくれません。「鎌倉からイジメを根絶する会」の顧問弁護士と子どもがイジメの被害にあった不幸そうな母親たちを従え、記者会見を堂々と開きます。「息子・圭吾が自殺したのはバスケ部内のイジメとそれを知りながら不適切な対応しかしなかった高校側の責任」と公的に攻撃を開始したのです。仲間由紀恵の真紀子用メークは真っ白い顔に目のフチだけ赤くなっていて、泣きはらした悲劇の母親にも、目だけ赤く濡れ光っているモンスターのようにも映り、妙に怖いんですよ。

 記者会見の場で真紀子は、「圭吾がバスケ部の先輩からタバコを吸うことを強要されていた証拠があります」と圭吾(渡辺健慎)の部屋でバスケ部のキャプテン・長谷部(金子大地)がタバコを吸っていた際の音声データを流します。どよめく記者たち。視聴者もどよめきました。やっぱり真紀子は、息子・圭吾の部屋を盗聴&録音していたのです。しかも、週刊誌記者の小嶋(青柳翔)の情報によれば、圭吾が自殺したのは夜中の2時から朝方の5時の間。つまり、長谷部が登校中に受け取った圭吾からのラストメール「僕は、先輩のせいで死にます」は圭吾本人が送ったものではないことが判明します。真紀子は圭吾の部屋を盗聴していただけでなく、圭吾に成り済まして偽メールも送っていたようです。息子の自殺した責任を、バスケ部や学校側に全部押しつけようという真紀子の恐るべき陰謀が明るみになったのでした。

 第5話の衝撃はまだ終わりません。長谷部が校内で暴れていた様子を動画に撮ったのは圭吾と同じクラスだった1年B組の渡辺(堀家一希)だったことが発覚します。バスケ部員たちに取り囲まれた渡辺は「動画は撮ったけど、ネットにはアップしていない。データが盗まれたんだ。多分、翌日の体育の時間に」と素直にゲロします。

 体育の授業中に、誰もいない教室に入っても不自然ではないのは、担任教師である霧島先生(及川光博)だけです。なんと、ミッチーが影で騒ぎを操っていた!? 確かに、ただの善意の塊のような教師役に、トリックスターであるミッチーをキャスティングするのは不自然です。映画『僕だけがいない街』(16)でも二面性のある教師役を嬉々として演じていた過去があります。ミステリーとしては意外性のある展開は評価されるものですが、常にトラブルの最前線に立つ霧島先生のことをすっかり信用していただけに、これは日向先生ならずとも視聴者も大ショックです。『相棒13』(テレビ朝日系)の最終回でダークナイトの正体が成宮寛貴だった級の衝撃です。お願いだから、嘘だといってよ、ミッチー!

 さらにラスト近く、圭吾が自殺したのは自分のせいではないことが分かってうれし泣きしていた長谷部ですが、いつものように個人練習に励んでいた夜の公園で黒づくめの人物からスタンガンで襲われます。ハロウィンの夜にバスケ部顧問の辻先生(神尾佑)が襲われたのと同じ手口です。この襲撃犯はてっきり圭吾の自殺事件を知った愉快犯、しかも屈強な男性と思っていたのですが、ここに来て視聴者の頭の中の容疑者リストの筆頭に、圭吾の幼なじみだった香澄(佐久間由衣)が急浮上。たしかに佐久間由衣は身長170cmあるので、夜間にもったりした衣服を着ていれば男性にも見えるでしょう。香澄は毒親・真紀子と直接繋がっているとは思えませんが、動画のマスコミへの流失事件も含め、真紀子の思惑どおりにすべての物事が進んでいるではありませんか。

 もはや、誰が日向先生の味方で、誰が敵なのか、まるで分からなくなってきた『明日の約束』第5話。視聴率は先週微増した5.8%から再び下降して5.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に。テーマ性のはっきりしたドラマなので途中打ち切りはないと信じたいところですが、5%を切ってしまうと打ち切り説も噴き出しかねない超危険水域となってしまいます。また、今後このような意欲的な社会派ドラマは製作されにくくなるでしょう。視聴率にも見放された感のある『明日の約束』。日向先生の明日はいったいどっちでしょうか?
(文=長野辰次)

すっかりオスカー新人の“お披露目の場”と化した『ドクターX』 これも高視聴率のなせるワザ!?

 第5シリーズを迎えた米倉涼子主演の人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系/木曜午後9時~)が、今シリーズも好調を維持している。第2~第4シリーズほどの勢いはないものの、第6話(11月16日放送)までの平均視聴率は20.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、4シリーズ連続となる全話平均視聴率20%超えの大台突破も視野に入った。

 そんな中、特に今シリーズで顕著なのが、米倉と同じオスカープロモーション所属タレントの“バーター出演”だ。まず、ジェイ・オフィスに籍を置く陣内孝則が、オスカーからの業務提携の形で初登場。しかも、東帝大学病院外科副部長役という主要キャストで、厚遇されている。だが、「演技がヘタすぎる」「『ドクターX』のイメージには合わない」などとして、同ドラマのファンからはブーイングの嵐。しかし、陣内がオスカーから送り込まれたという経緯を考慮すると、その姿がドラマから消える可能性は低そう。

 そのほか、元モーニング娘。で、今年4月にオスカーに移籍したばかりの久住小春が看護師役で出演。久住は移籍して早々、4月期の『女囚セブン』(テレビ朝日系)にもレギュラー出演したが、これもオスカー所属の剛力彩芽の主演ドラマで、バーターでの起用が続いている。

 また、オスカー主催の「ミス美しい20代コンテスト」グランプリの是永瞳が、院長秘書役で女優デビューを果たしている。『ドクターX』で、秘書役は、オスカー所属タレントが起用されることが慣例化されており、是永もこれにならったものだ。

 久住、是永にとっては、ビッグチャンス到来となったが、ネット上では2人とも、「演技が大根すぎ」「存在がうざい」などといった声も多く、チャンスをモノにしたとは、いささか言い難い。

 それだけではない。12月7日放送予定の第9話には、今年8月に行われた「第15回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリに輝いたばかりの井本彩花が、患者役でゲスト出演することがわかった。10月23日に14歳になったばかりの井本は、むろん、これが演技初経験。是永同様、女優デビュー作が超人気ドラマになるのは“破格”の扱いだ。

 ベテランの陣内はともかく、こうなると、もはや『ドクターX』が、オスカー新人タレントのお披露目の場と化してしまったかのようだ。

「テレ朝にとって、今や『ドクターX』は、水谷豊主演の『相棒』を超える人気ドラマシリーズとなりました。視聴率を挙げるのが難しい時代で、常時20%を超える人気番組は、民放では同ドラマしかありません。CMスポンサーになりたがっている企業も殺到しており、まさに“米倉涼子様々”なのです。当然テレ朝は来年も続編をやりたいわけですが、まだ米倉の了解は取れていないと聞きます。続編を実現させるためにも、オスカーと良好な関係を保つことは大事。主要キャストならいざ知らず、脇役、端役でのバーター起用など、テレ朝的には、どうってことはありません。新人が『ドクターX』をきっかけにブレークするかもしれませんし、バーターも大いに結構なのではないでしょうか? むしろ、オスカーのらつ腕ぶりは評価すべきなのでは?」(芸能関係者)

 テレ朝が“三顧の礼”をもって、米倉に続編オファーを出し続ける限りは、オスカーからのバーター要求は避けて通れそうにない。ただし、次期シリーズ放送が実現した場合、同ドラマのファンから、あまりにも不要論が多い陣内だけは、外すのが賢明かもしれない。
(文=田中七男)

すっかりオスカー新人の“お披露目の場”と化した『ドクターX』 これも高視聴率のなせるワザ!?

 第5シリーズを迎えた米倉涼子主演の人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系/木曜午後9時~)が、今シリーズも好調を維持している。第2~第4シリーズほどの勢いはないものの、第6話(11月16日放送)までの平均視聴率は20.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、4シリーズ連続となる全話平均視聴率20%超えの大台突破も視野に入った。

 そんな中、特に今シリーズで顕著なのが、米倉と同じオスカープロモーション所属タレントの“バーター出演”だ。まず、ジェイ・オフィスに籍を置く陣内孝則が、オスカーからの業務提携の形で初登場。しかも、東帝大学病院外科副部長役という主要キャストで、厚遇されている。だが、「演技がヘタすぎる」「『ドクターX』のイメージには合わない」などとして、同ドラマのファンからはブーイングの嵐。しかし、陣内がオスカーから送り込まれたという経緯を考慮すると、その姿がドラマから消える可能性は低そう。

 そのほか、元モーニング娘。で、今年4月にオスカーに移籍したばかりの久住小春が看護師役で出演。久住は移籍して早々、4月期の『女囚セブン』(テレビ朝日系)にもレギュラー出演したが、これもオスカー所属の剛力彩芽の主演ドラマで、バーターでの起用が続いている。

 また、オスカー主催の「ミス美しい20代コンテスト」グランプリの是永瞳が、院長秘書役で女優デビューを果たしている。『ドクターX』で、秘書役は、オスカー所属タレントが起用されることが慣例化されており、是永もこれにならったものだ。

 久住、是永にとっては、ビッグチャンス到来となったが、ネット上では2人とも、「演技が大根すぎ」「存在がうざい」などといった声も多く、チャンスをモノにしたとは、いささか言い難い。

 それだけではない。12月7日放送予定の第9話には、今年8月に行われた「第15回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリに輝いたばかりの井本彩花が、患者役でゲスト出演することがわかった。10月23日に14歳になったばかりの井本は、むろん、これが演技初経験。是永同様、女優デビュー作が超人気ドラマになるのは“破格”の扱いだ。

 ベテランの陣内はともかく、こうなると、もはや『ドクターX』が、オスカー新人タレントのお披露目の場と化してしまったかのようだ。

「テレ朝にとって、今や『ドクターX』は、水谷豊主演の『相棒』を超える人気ドラマシリーズとなりました。視聴率を挙げるのが難しい時代で、常時20%を超える人気番組は、民放では同ドラマしかありません。CMスポンサーになりたがっている企業も殺到しており、まさに“米倉涼子様々”なのです。当然テレ朝は来年も続編をやりたいわけですが、まだ米倉の了解は取れていないと聞きます。続編を実現させるためにも、オスカーと良好な関係を保つことは大事。主要キャストならいざ知らず、脇役、端役でのバーター起用など、テレ朝的には、どうってことはありません。新人が『ドクターX』をきっかけにブレークするかもしれませんし、バーターも大いに結構なのではないでしょうか? むしろ、オスカーのらつ腕ぶりは評価すべきなのでは?」(芸能関係者)

 テレ朝が“三顧の礼”をもって、米倉に続編オファーを出し続ける限りは、オスカーからのバーター要求は避けて通れそうにない。ただし、次期シリーズ放送が実現した場合、同ドラマのファンから、あまりにも不要論が多い陣内だけは、外すのが賢明かもしれない。
(文=田中七男)

クドカン大河に「オリンピック」が一切使えない!? “権利関係”にNHK局内も大紛糾!

“クドカンワールド”の常連女優たちを豪華に集め、放送開始前には大いに期待されたものの、視聴率は初回から9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、9.6%、6.5%、7.8%、8.0%と、苦戦を強いられている『監獄のお姫さま』(TBS系)。

 宮藤官九郎ドラマといえば、2013年放送のNHK朝ドラ『あまちゃん』で社会現象を巻き起こす大ヒットを果たした後は、『ごめんね青春!』(TBS系)、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、さらに今作と、立て続けに視聴率が低迷している。

「でも、視聴率は、おそらく想定内でしょう。さほど問題ではないはずです」と言うのは、週刊誌記者。

「もともとクドカンドラマといえば、視聴率は振るわないものの、DVDのセールスが好調というのが、もはや伝統芸。視聴率的に見てヒット作といえるのは、東野圭吾原作の『流星の絆』(TBS系)と、『あまちゃん』くらいのものではないでしょうか」

 この2作には、共通点があるという。それは、「制約がいろいろ大きかったこと」(同)だそう。

「片や有名原作がある作品で、片や15分のドラマを週6本、半年間放送する作品でした。どちらも、物理的・精神的に、かなり大きな縛りがあったはずです。しかし、皮肉にも、クドカンドラマの場合、縛りがあると、一般層にも受け入れられやすい作品になるのに対し、制約があまりないと、とことん自由に遊んでしまい、濃いファンしかついていけないものになりがちです」(同)

 そうした意味で、特定の「時代」や、NHKの看板など、大きなものを背負い、縛りのきつい大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年予定)は、むしろ期待大だと太鼓判を押す。

 しかし、この大河ドラマ、実は出だしから大きな問題にぶち当たった経緯があると、テレビ誌記者は言う。

「制作を進めていく中で、大きな問題になったのは、実は権利関係なんです。NHKではオリンピック関係の資料映像など、たくさん持っていますから、それらを使えるはずだと踏んでいたのですが、ロゴや名称、資料などの権利が非常に厳しく、NHKが持っている映像もNHKには権利がないため、JOC(日本オリンピック委員会)に高額の使用料を支払わなければいけなくなるらしいのです」

 さらに、衝撃なのは、タイトルにすらも「オリンピック」が使えないということ。

「厳しい権利関係のために、そもそも『オリンピック』という名称が使えない、とんでもないことになった……とNHK内では一時、大モメだったようです。最初は、2020年の東京オリンピックに向けて、気合や期待も高まっていたはずなのに、権利関係の問題が噴出すると、一部からは『なんでオリンピックなんて題材にすることにしちゃったんだ!?』『面倒くさいことになった』というブーイングが出ていたとか。ドラマのタイトルが『オリムピック』になっているのも、苦肉の策だそうですよ」(同)

 とはいえ、その後、諸問題はクリアされたという。

 果たして大河ドラマというさまざまな制限の中で、クドカンがどれだけ遊んでくれるか? まだだいぶ先の話とはいえ、大いに期待したい。