クドカン大河に「オリンピック」が一切使えない!? “権利関係”にNHK局内も大紛糾!

“クドカンワールド”の常連女優たちを豪華に集め、放送開始前には大いに期待されたものの、視聴率は初回から9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、9.6%、6.5%、7.8%、8.0%と、苦戦を強いられている『監獄のお姫さま』(TBS系)。

 宮藤官九郎ドラマといえば、2013年放送のNHK朝ドラ『あまちゃん』で社会現象を巻き起こす大ヒットを果たした後は、『ごめんね青春!』(TBS系)、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、さらに今作と、立て続けに視聴率が低迷している。

「でも、視聴率は、おそらく想定内でしょう。さほど問題ではないはずです」と言うのは、週刊誌記者。

「もともとクドカンドラマといえば、視聴率は振るわないものの、DVDのセールスが好調というのが、もはや伝統芸。視聴率的に見てヒット作といえるのは、東野圭吾原作の『流星の絆』(TBS系)と、『あまちゃん』くらいのものではないでしょうか」

 この2作には、共通点があるという。それは、「制約がいろいろ大きかったこと」(同)だそう。

「片や有名原作がある作品で、片や15分のドラマを週6本、半年間放送する作品でした。どちらも、物理的・精神的に、かなり大きな縛りがあったはずです。しかし、皮肉にも、クドカンドラマの場合、縛りがあると、一般層にも受け入れられやすい作品になるのに対し、制約があまりないと、とことん自由に遊んでしまい、濃いファンしかついていけないものになりがちです」(同)

 そうした意味で、特定の「時代」や、NHKの看板など、大きなものを背負い、縛りのきつい大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年予定)は、むしろ期待大だと太鼓判を押す。

 しかし、この大河ドラマ、実は出だしから大きな問題にぶち当たった経緯があると、テレビ誌記者は言う。

「制作を進めていく中で、大きな問題になったのは、実は権利関係なんです。NHKではオリンピック関係の資料映像など、たくさん持っていますから、それらを使えるはずだと踏んでいたのですが、ロゴや名称、資料などの権利が非常に厳しく、NHKが持っている映像もNHKには権利がないため、JOC(日本オリンピック委員会)に高額の使用料を支払わなければいけなくなるらしいのです」

 さらに、衝撃なのは、タイトルにすらも「オリンピック」が使えないということ。

「厳しい権利関係のために、そもそも『オリンピック』という名称が使えない、とんでもないことになった……とNHK内では一時、大モメだったようです。最初は、2020年の東京オリンピックに向けて、気合や期待も高まっていたはずなのに、権利関係の問題が噴出すると、一部からは『なんでオリンピックなんて題材にすることにしちゃったんだ!?』『面倒くさいことになった』というブーイングが出ていたとか。ドラマのタイトルが『オリムピック』になっているのも、苦肉の策だそうですよ」(同)

 とはいえ、その後、諸問題はクリアされたという。

 果たして大河ドラマというさまざまな制限の中で、クドカンがどれだけ遊んでくれるか? まだだいぶ先の話とはいえ、大いに期待したい。

16.8%で過去最高の日曜劇場『陸王』感動の“手数”で攻める「まるでナイツの漫才みたい」!?

 マラソンシューズ開発に挑む老舗の足袋製造業者「こはぜ屋」の奮闘を描いた日曜劇場『陸王』(TBS系)も第5話。今回は30分拡大版でしたが、視聴率は16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と過去最高を記録しました。これまで、プロ野球の日本シリーズやら『シン・ゴジラ』(テレビ朝日系)やら裏が強かったこともあって伸び悩んできましたが、いよいよ20%の大台が見えてきましたね。というわけで、今回も振り返りです。

前回までのレビューはこちらから

 今回は、いつにも増して「手数をまとめてきたなー」という印象です。感動シーンのオンパレード、テンコ盛りのお涙デコレーションケーキでした。

 

■茂木くんが満足するシューズを作れるのか

 

 こはぜ屋の宮沢社長(役所広司)は、ようやく開発中のマラソンシューズ「陸王」の試作品をダイワ食品の実業団ランナー・茂木くん(竹内涼真)に履いてもらうところまでこぎつけました。基本的には好感触なんですが、茂木くんいわく「アッパーが不安定で、フラつく感じがある」のが不満とのこと。軽くて丈夫なソール材「シルクレイ」こそ完成したものの、まだまだ課題は山積みです。

 シルクレイの開発者である飯山さん(寺尾聰)は「陸王はRII(アール・ツー=大手メーカー・アトランティスの製品)に勝てるのか」と不安気ですが、アトランティスを退職して「陸王」チームに加わったカリスマシューフィッター・村野さん(市川右團次)は「それでも、私はここにいる!」と断言。自信満々ですが、問題のアッパー素材については、まったくめどが立っていません。これが、今回のメーンの課題。この解決までに、さまざまな「困難と解決」が挟み込まれます。

 

■出てきたそばから解決される問題たち

 

 まず、例によって、こはぜ屋にはお金がありません。銀行の担当者・大橋さん(馬場徹)も、全然融資してくれません。何しろ、陸王の開発ばかりで足袋の利益も怪しくなってきたのです。もとより「陸王」開発に乗り気じゃない経理のゲンさん(志賀廣太郎)の渋い顔も、ますます渋くなってきました。

 この問題提起から数分後、宮沢社長は新たな商品開発を思いつきました。マラソンシューズ用に開発した軽くて丈夫なソール材「シルクレイ」を、これまで天然ゴムを使用していた地下足袋に転用することにしたのです。

 このアイディアに、こはぜ屋のみんなは大喜び。ゲンさんも「ウチは足袋屋ですよ……やるべきです!」とドアップで賛成し、すぐに作ることに。

 こはぜ屋の新たな地下足袋「足軽大将」は、ゲンさんの進言で値段を高めに設定したにもかかわらず、大ヒットを飛ばします。

 しかし大量発注を受けてウキウキしていると、ハードワークが祟って、縫製部門のベテラン・冨久子さん(正司照枝)が病院送りに。しかし、冨久子さんの愛弟子で最年少の美咲ちゃん(吉谷彩子)が「あたし!やってみます!」と代役を買って出ます。

 すると今度は、飯山さんが暴漢に襲われて骨折&全身打撲で病院送りに。これには、飯山さんのアシスタントを務めていた宮沢社長の息子・大地(山崎賢人)が「オレがやるよ、やるしかないだろ!」と熱烈に立候補。直後に製造機がエラーを吐いて製造不能になりますが、今度は飯山さんが「俺の魂」だから「他人に見せるわけにはいかねえ」と語っていた設計図を大地に御開帳し、事なきを得ます。

 なんとか足軽大将の納品に間に合ったかと思えば、今度は100足くらいのソールに問題が。あわてて作り直そうとするものの、唯一製造機を動かせる大地は就職の面接に……。大ピンチですが、その大地が面接を放り出して駆けつけ、すべての納品を間に合わせました。

 もう、まるで振り子です。ピンチ→解決、ピンチ→解決、ピンチ→解決というシークエンスが、ほとんど間を置かずに次々と現れ、登場人物の顔面のアップと「~~!」という圧のかかったセリフによってクリアになっていく。これまで『陸王』というドラマは比較的、複数の問題をクロスカッティングを用いて並列で解決していくことが多かったような気がしますが、今回はフリからオチまでの時間がとにかく短かった。快感(=感動)が、矢継ぎ早で押し寄せてくる。何かに似てるなーと思ったんですが、アレですね。2010年くらいのナイツの“手数漫才”ですね。

 

■最大の見せ場は銀行員・大橋さんの“デレ化”

 

 これまで厳しいことばかり言って、こはぜ屋経営陣を困らせてきた銀行員・大橋さんの“デレ化”が今回最大の見せ場となりました。

 こはぜ屋の仕事ぶりを初めて目の当たりにし、100年続くプライドに感化された大橋さんは、「陸王」のアッパー素材を開発する上で、めぼしい業者を探してきてくれました。

 相変わらず融資に厳しい条件を出すものの、今回は「私の力不足です。本当に、申し訳ありませんでした」と頭を下げて社長たちを驚かせると、いかにもクールに「タチバナラッセル」という新興織物業者のサンプルを手渡し、こう言うのです。

「新しい陸王、完成したら、私、買います」

 かあー! なんたるツンデレ! 推せる!!

 

■かくして、最強「陸王」は完成しました

 

 昨今、ますます人相の悪くなってきたアトランティスの佐山(小藪千豊)の謀略によって、一時は「陸王」から「RII」に心が動きかけていた茂木くんでしたが、大一番となるニューイヤー駅伝では、やっぱり「陸王」を履いてくれることに。こはぜ屋一同、大喜びで、今回もリトグリちゃんの「Jupiter」が鳴り響き、大団円です。

 まあ、ホントにゴージャスでボリューミーで、見どころ満載の回だったと思います。30分拡大でも、山場続きで全然飽きさせない。今回のように徹底的に手数を繰り出す作戦は、明らかに拡大版だから選択された手法だと思いますし、実に成功していたと思います。

 1時間枠ならこうすればいい、拡大枠ならこの方がいい──ドラマを作る上での「楽しませ方」「数字の取り方」を熟知している感がビシビシ感じられて、大変気持ちのいい鑑賞体験でした。なんかいろいろ書いてきましたけど、『陸王』は、やっぱり今期ドラマの中では最強だと思います。はい。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

NHK大河『直虎』撮了で、柴咲コウが「女優業控える」? 事務所“独立説”も……

「1年に渡る大河ドラマの撮影も終わったので、しばらく女優業は控える方向のようですよ。本人は『これからは歌手としての活動も増やしますよ』と言っていたので、女優よりは、歌手業、社長業の方がメインになるんじゃないでしょうか」(芸能事務所関係者)

 現在放送中の大河ドラマ『おんな城主 直虎』で主演している柴咲コウ。

「先日、打ち上げも行われたので、ようやくホッとしているところではないでしょうか。大きな仕事はしばらく入れてないようで、昨年立ち上げた会社の仕事をやっていくんじゃないですかね。彼女は昔から起業に興味があったみたいですからね」(テレビ局関係者)

 彼女がCEOを務める「レトロワグラース株式会社」のHPには《電子商取引事業、メディア事業、音楽事業、ならびにこれに付帯する一切の業務に関する権利義務を継承させる新会社》と説明されている。

「彼女はすでに、将来的な独立も視野に入れて活動しているようです。スターダストも“去る者は追わず”といった方針なので、独立も問題ないんじゃないでしょうか。実際、2015年に独立した中谷美紀さんは、それ以降もドラマの主演やCMも今まで通りこなしていますからね。柴咲さんは昔からヘアメイクさんやスタイリストさんたちと時間があれば美容系の話をしていたので、そちらに力を入れたいんでしょうね」(ファッション誌関係者)

 次は“おんな社長”が舞台になりそうだ。

NHK大河『直虎』撮了で、柴咲コウが「女優業控える」? 事務所“独立説”も……

「1年に渡る大河ドラマの撮影も終わったので、しばらく女優業は控える方向のようですよ。本人は『これからは歌手としての活動も増やしますよ』と言っていたので、女優よりは、歌手業、社長業の方がメインになるんじゃないでしょうか」(芸能事務所関係者)

 現在放送中の大河ドラマ『おんな城主 直虎』で主演している柴咲コウ。

「先日、打ち上げも行われたので、ようやくホッとしているところではないでしょうか。大きな仕事はしばらく入れてないようで、昨年立ち上げた会社の仕事をやっていくんじゃないですかね。彼女は昔から起業に興味があったみたいですからね」(テレビ局関係者)

 彼女がCEOを務める「レトロワグラース株式会社」のHPには《電子商取引事業、メディア事業、音楽事業、ならびにこれに付帯する一切の業務に関する権利義務を継承させる新会社》と説明されている。

「彼女はすでに、将来的な独立も視野に入れて活動しているようです。スターダストも“去る者は追わず”といった方針なので、独立も問題ないんじゃないでしょうか。実際、2015年に独立した中谷美紀さんは、それ以降もドラマの主演やCMも今まで通りこなしていますからね。柴咲さんは昔からヘアメイクさんやスタイリストさんたちと時間があれば美容系の話をしていたので、そちらに力を入れたいんでしょうね」(ファッション誌関係者)

 次は“おんな社長”が舞台になりそうだ。

モテモテ櫻井翔・校長、オープンキャンパス成功も三角関係勃発の予感? 『先に生まれただけの僕』第5話

 嵐・櫻井翔が私立高校の校長役を演じるドラマ『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)の第5話が11日に放送され、平均視聴率8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.4ポイントアップとなりました。

 その前回、1・2年生の授業にアクティブ・ラーニング(課題を与えて生徒たちの間で相談させ問題を解かせる教育法)を本格的に導入し、退屈だった授業を活性化させることに成功した鳴海涼介(櫻井翔)。今回は京明館高等学校の受験生を増やすべくオープンキャンパスの実施を決め、メインイベントを担当してくれるクラスを募ります。

 実は京明館高等学校は9月にもオープンキャンパスを実施したものの、当時はまだどのクラスも退屈な授業を行っていたため集まった中学生や保護者からは不評を買ってしまったのでした。今度は見返してやりたいと思った2年3組担任の真柴ちひろ(蒼井優)は、生徒たちをたきつけメインイベント実施を引き受けることに。この報告を受けた鳴海から「真柴先生はペップトーカーだったんですね」と言われたことで、ペップトーク(スポーツやビジネスの場で指導者が部下たちを鼓舞するトーク)という言葉を知り、関連書籍を買って学び始めるのです。

 一方、鳴海は出向元である樫松物産の社長・原(小林勝也)にオープンキャンパスを見学しに来てほしいと直訴。その行動には、以前から鳴海のことを目の敵にし、学校改革を妨害しようとする専務・加賀谷圭介(高嶋政伸)の圧力を抑止しようという計算があるのです。

 そんな鳴海の行動を知った加賀谷は激怒。京明館高等学校の3年2組担任・郷原達輝(荒川良々)が反・鳴海派だと聞きつけ、本社に呼んで“ありのまま京明館”を見せるように指示を与えます。アクティブ・ラーニングが導入されていない3年生の授業はこれまで通り(特に郷原の授業は)退屈なため、その様子を原に見せることで鳴海の株を下げようという魂胆なのです。

 そして迎えたオープンキャンパス当日。1・2年生たちは生き生きと授業に取り組む一方、郷原のクラスは退屈ムードが漂い、渋い表情を浮かべる原の顔を見て加賀谷はほくそ笑みます。しかし、ここで加賀谷の計算外の事態が発生。反・鳴海派であるハズの3年1組担任・河原崎孝太郎(池田鉄洋)と3年3組担任・杉山文恵(秋山菜津子)が、真柴の持っていたペップトーク指南書に目を通したことで感化され、普段とは見違えるような活気ある授業を展開したのです。

 さらに、見学者たちを体育館に集めてのメインイベントでは、全国レベルの腕をもつ書道部、弓道部の生徒たちがDJの音楽に合わせてド派手なパフォーマンスを実施。これが大成功を収め、見学者たちから拍手喝采を受けたところで今回は終了となりました。

 さて感想。前回からアクティブ・ラーニングを導入したことで活気づき始めた京明館高等学校。“こんなに劇的に変わるものなの?”と疑問に思うぐらい今回は生徒たちが生き生きとした表情を浮かべていたため、その成果や展開のスピードについては多少ご都合主義な気がしないではありませんが、変わりゆく生徒たちの姿を見ることは決して悪い気はしません。ラストに行われた低予算ながらも知恵を合わせてのパフォーマンスも感動させられました。

 そのパフォーマンス後、女子生徒たちから「校長が来てから変わりました」と絶賛された鳴海ですが、ハートをつかんでいるのは生徒だけではありません。クールな真柴が陰でペップトークの本を読むなど、教師たちにも影響力を見せ始めているのです。そんな姿を見ていると、“やっぱりイケメンは得だな”なんて思ってしまいます。

 しかし、そんなモテぶりがトラブルの火種になる予感を抱かせるシーンもありました。オープンキャンパスには樫松物産の本社で働く鳴海の恋人・松原聡子(多部未華子)も見学に訪れたのですが、鳴海と真柴の関係を疑う描写があったのです。その一方、鳴海と聡子が一緒にいるところを見て真柴が嫉妬するようなシーンもあり、三角関係勃発の可能性をニオわせていました。

 ただ、個人的な感想としては、恋愛のいざこざはこのドラマには不要かなと。教育に関してド素人の元エリート商社マン・鳴海がいかにして学校を改革していくか、そのプロセスに重きを置いてもらいたいです。プライベートな部分を描くのはもちろんアリだと思いますが、あくまでもサブストーリーとして進行させてほしいものです。

 さて、社長の後ろ盾も得て勢いづく鳴海校長ですが、次回は学校説明会で大波乱が待ち受けているとのことで、一筋縄ではいかない学校再建にどう取り組んでいくのかますます目が離せません。
(文=大羽鴨乃)

神木隆之介の“愛らしさ”が戻った『刑事ゆがみ』視聴率低迷が「実にもったいない!」

 16日に放送されたドラマ『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)第6話の視聴率は6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。第2話で5%台まで落ち込んだものの、各方面からの絶賛の声に後押しされるように、じりじりと数字を伸ばしています。とはいえ、やっぱり6%とか7%しか見ていないというのは、実にもったいない。もっともっと多くの人に見られるべき良作と思います。主題歌を担当するWANIMAが『紅白』初出場を決めたことも、追い風になるといいね。

 そんなわけで、今回も振り返りです。

前回までのレビューはこちらから

 今回の事件の被害者は、25歳にして300億円の資産を築いたホリエモンみたいな男・貝取勝平(新田真剣佑)。自らが運営するオープン直前のプラネタリウムで何者かに刺され、病院に運ばれています。貝取くんは、かつてのホリエモンみたいに企業買収を繰り返して会社を大きくしている人なので、たくさんの人の恨みを買っているようです。とはいえ、本人の意識ははっきりしているし、正面から刺されているので犯人の顔を見ているはずなのですが、「見てない」と言ったり「思い出した、星月亘(辻萬長)だ」と言ったり、なぜか証言が曖昧です。

 星月とは、現場となったプラネタリウムにも参画していた「スタームーン」という望遠鏡メーカーの創業者。会社の社長は息子に代替わりしていましたが、その息子は貝取の策略によって多額の借金を抱えて自殺。今は孫娘・光希ちゃん(新井美羽)と2人で暮らしています。

 ところで、前回のレビューでは「コレジャナイ感が漂ってきた」などとケチを付けているわけですが、今回はとりあえず「コレダ」でした。羽生くん(神木隆之介)の愛らしさが帰ってきました。

 同じ25歳で大金持ちの貝取に対して、嫉妬を隠さない羽生くん。孫娘に必要以上に肩入れして、捜査に支障をきたす羽生くん。『モンコレ』という『ポケモンGO』みたいなスマホアプリに夢中になっちゃう羽生くん。うーん、実に愛せる。かわゆい。

 そういう羽生くんの愛らしさと、企業買収とか『ポケモンGO』とかの今っぽい要素をモリモリ取り込もうという意欲。そして、その両方を事件解決のプロセスにガッツリ噛ませてくるので、事件に“他人事感”がない。他人事感がないので、泣けちゃう。そういう感じが『刑事ゆがみ』の特長だと思うんですが、今回もしっかり泣けちゃいました。さ、未見の方はFODとかで見ましょうね。面白いよ。

 

■ところでドラマの縦軸「ロイコ事件」が放置なんですが

 

 第4話まで1話完結で進んできた『刑事ゆがみ』でしたが、前回第5話では縦軸となる「ロイコ事件」について説明されました。

 7年前に、ある夫婦が『ロイコクロリディウム』という小説を模した方法で惨殺された事件。容疑者として浮上したのは、当の小説の作者である小説家・横島不二実でした。しかし横島は捜査の手が及ぶ前に焼身自殺してしまったというのが、「ロイコ事件」の顛末です。この事件の捜査に当たっていた弓神(浅野忠信)は、犯人が本当に横島だったのか、そして横島が本当に自殺したのか、疑問を持っています。

 被害者夫婦の娘・ヒズミ(山本美月)は事件のショックで失語症に。事件後、7年もたつわけですが、弓神はヒズミのハッカーとしての腕を見込んで捜査に協力させつつ、生活の面倒を見ています。

 そのように、せっかく時間をかけて説明した「ロイコ事件」を、ドラマは今回、ほとんど放置しました。前回の最後に自殺したはずの横島らしき男(オダギリジョー)が思わせぶりに登場しましたが、これも放置。ヒズミも普通にハッカーとして役に立ちましたが、前回示唆されたロイコ事件のトラウマについては、特に進展していません。この放置の仕方が、今回もっとも感心した部分でした。

■別の事件によって「ロイコ」を語るという離れ業

 

 今後、『刑事ゆがみ』が「ロイコ事件」の解決を中心に進行していくことは間違いないでしょう。ドラマのオリジナルキャラであるヒズミの謎、ヒズミと弓神の過去などを明かしながら、最終回に向かっていくことになります。前回、「ロイコ事件」について語り始めてしまったわけですから、もう1話だって無駄にしたくないはずです。

 そこで『刑事ゆがみ』が採用したのは、ヒズミと弓神の関係性を、今回の事件で父親を亡くしている光希ちゃんと羽生くんに、そのまま投影するという方法でした。

 上司である係長・菅能ちゃん(稲森いずみ)が、羽生くんに言います。刑事が捜査中に持っちゃいけないものは「事件関係者への恋心と同情」だと。つまり、「私情」だと。

 羽生くんは、いつも口では「法治国家ですから、法がすべてです」などと言っていますが、私情に振り回されて心をグラグラに揺さぶられながら捜査に苦労するのがチャームポイントとなっております。今回も光希ちゃんに、とことん同情してしまったため、とっても苦しそうでした。

 一方の弓神はいつも冷静でドライに見えますが、結局、事件の解決だけでなく被害者へのフォローも万全で、ドラマ的においしいところは全部持っていってしまいます。

 事件が終わった後、菅能ちゃんは羽生くんに、こうも言いました。

「もうあたしたちにできることはない、刑事としてはね」

 刑事としては──。

 つまり、人としては、まだできることがある。羽生くんは事件後、児童相談所にいる光希ちゃんの元を訪ねることにします。自分が関わった事件で、親を亡くした子と個人的なつながりを持とうとすること。これはきっと、7年前の「ロイコ事件」で、弓神がヒズミにしたことと同じなのです。

 羽生くんの立場を通して、羽生くんの心の動きを追わせることで、7年前の「ロイコ事件」で弓神が何を思い、どう行動したのかを語っている。そのプロセスで羽生くんの心理が描けているからこそ、つかみどころのなかった弓神という人物の輪郭が浮かび上がってくる。弓神とヒズミの関係性も見えてくる。「別の事件で縦軸を語る」という『刑事ゆがみ』第6話における意図的なシナリオは、まさしく連続ドラマならではの醍醐味だったと思います。最初から見ててよかった。

 さらに、刑事の生き方として、図らずも羽生くんが弓神と同じ道を歩もうとしていることが示されて、普段は反発し合っている2人の“バディ”としての関係にも深みが増しました。今後、さらに面白くなりそうな気配です。あーあ、もっとみんな、見ればいいのに。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

好調キープのTBS『コウノドリ』星野源が完全無欠のキャラクターになってしまう!?

 周産期医療センター(出産の前後を通して、産科と新生児科で連携した医療体制のとれる病院)を舞台に、医師や助産師、妊婦やその家族の喜びや悲しみ、生命の誕生の素晴らしさや難しさを描く医療ヒューマンドラマ『コウノドリ』(TBS系)。「泣けた」「感動した」との声も多かった第5話は、裏のサッカーブラジル戦の影響もあってか視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とやや下がりながらも2ケタをキープ。2年前の前シーズンでも第5話は神回との呼び声高かったが、今回も中だるみしかけるこの時期に、強い話を持ってきたようだ。

 

■同じ境遇の出会い

 

 今回、産科医・鴻鳥サクラ(綾野剛)が受け持つのは、切迫早産(まだ適正な時期でないのに子宮口が開きかけ、早産「しそう」な状態)のため急遽入院することになった西山瑞希(篠原ゆき子)。

 まだ妊娠27週である今、子どもが生まれてしまうと、十分に自力呼吸できなかったり合併症を起こす心配があるため、母体である瑞希は少しでも安静に過ごし、お腹の中で1日でも長く子どもを育み、早産を防ぐ必要がある。そのため出産まで2カ月ほどの長期入院になるらしい。

 突如始まった入院生活で隣のベッドになったのは、同じく切迫早産で1カ月前から入院している七村ひかる(矢沢心)。長らく一人で入院していた七村は、「よかったー! やっと話し相手が来てくれたー!」と瑞希を歓迎、同じ境遇、同じ趣味(ゾンビ映画好き)の2人はすぐに打ち解ける。

 瑞希の夫・寛太(深水元基)が持参した手作りプリンは、七村や医師らにも大好評。2人は洋菓子店を営んでおり、寛太は小まめに病院に足を運ぶいい夫なのだが、顔が怖く無口なだけで七村にも医師らにも第一印象で「殺し屋?」と勘ぐられてしまう美味しいキャラ。イメージはジャン・レノか。本当に人を殺せる能力を持つ旦那と結婚しているのは矢沢心の方なのだが、それはさておき、同室で過ごす2人の距離はどんどん縮まっていく。

 点滴針を毎日打つため腕が硬くなり、刺す場所が減っていくが、それでも2人は「赤ちゃんのためなら」と互いに励まし合う。

 

■突然の死

 

 いつものように鴻鳥はエコーで瑞希のお腹の様子を診ているが、どうしても胎児の心拍を確認できず、顔が曇る。夫の寛太や四宮も加わり、別室で改めて確認するものの結果は同じ。

「西山さん、やはり心拍を確認できません……残念ですが、お腹の赤ちゃんはもう……」

 鴻鳥の口から正式に告げられたのは、IUFD(子宮内胎児死亡)というあまりにも唐突で残酷な事実。原因もまだ不明で、当然、夫妻もまだ受け入れられるはずもないのだが、医師である鴻鳥は早めに出産すべき旨を伝えなくてはならない。亡くなった子どもの組織の一部が母親の血中に混じると、血液が固まりづらくなり、出産時に大出血してしまう恐れがあるのだ。

 子宮内で子どもが死亡しているというだけでも失意のどん底なのに、それでもお腹を痛めてお産をしなくてはいけないという現実。泣き崩れる妻を、寛太は抱きしめる。

 個室に移るためと看護師らが西山のベットを片付けているが、七村はなんの前触れもなく突然いなくなってしまった瑞希が気にかかる。鴻鳥もまわりが心配するほど徹夜で原因を調べている。

 

■泣き声のない出産

 

 翌朝、鴻鳥による出産手順の説明を遮り、切迫早産になった自分が悪いのか? 安静にしていなかった自分が悪いのか? と自分を責める瑞希。

「僕も昨日からずっと考えています。なんでだろう、なんでだろうって。でも、わからないんです……。妊娠初期からずっと経過を診ていて、ご夫婦でうれしそうに検診に来られていたことを覚えています。入院して1カ月、赤ちゃんのために頑張っていたことも知っています。しかし、僕には今回のことを予測することができませんでした。結果としてこうなってしまい、申し訳ありません……」最後に頭をさげる鴻鳥。

 誰も悪くないだけに、やり場のない感情が瑞希の口から嗚咽となって溢れる。IUFDの1/4は今でも原因不明なのだ。

 そしてお産。苦しそうに力む瑞希に「がんばって」と声をかける助産師・小松(吉田羊)。後輩助産師は、そんなにがんばれっていったら瑞希がかわいそうではないか? とたしなめるが、小松は、

「子どもを産む母親に『がんばれ』って言って何が悪いの? 西山さん、ごめんね。私は器用な助産師じゃないから、いつも通りのお産のお手伝いしかできないの、だってさ、このお産暗くしたくないじゃない!」と、強い想いを伝える。明るい子になってほしいから「あかり」と命名した夫妻の想いを、小松は知っているのだ。

「もうすぐあかりちゃんに会えるからね!」小松に励まされ、「あかりー!」と叫びながら、我が子を産む瑞希。「あかりちゃん、きれいな女の子だねー」と小松に言われた瑞希は、笑顔を絞り出す。

 

■落ち込む下屋

 

 そして一組の患者。超低出生体重児として生まれた大松憲次郎・美代子夫妻(矢島弘一・井上依吏子)の子ども・しょうたは、動脈管開依存症(生後すぐに閉じなくてはいけない血管が閉じていない)を患っており、命に関わるため手術が必要なのだが、憲次郎は「どっちにしろ障害が残る可能性が高いってことですよね? 正直、手術をしてまで助けて欲しいと思いません」と手術に反対、新生児科医・今橋(大森南朋)の説明も聞かずに、にべもなく席を立つ。

 緊急搬送された際、お腹の中で看取る選択肢もあったのに帝王切開してまで障害を持つ我が子が生まれたことに、納得できていないらしい。執刀した下屋(松岡茉優)はカンファレンスでそれを知り、同意書を取ったことや、胎児が危険な状態だったから仕方ないことなどを主張、鴻鳥に「誰も下屋を責めていないよ」となだめられてしまうほど動揺している。

 判断は慎重にせねばという空気の中、唯一、新生児科医・白川(坂口健太郎)だけは、児童相談所と連携し、親権を一時的に停止してでも手術をすべきだとまで、真っ直ぐに言い切る。

 原作コミックでは自信過剰な鼻っ柱の強い若者なのだが、ドラマではアクが削がれすぎて、正直いてもいなくてもいいようなキャラにされている白川だが、今回は唐突に強い意思を見せてきた。これを機にもう少し活躍させてあげて欲しい。

 

■またしても、いいところを持っていく四宮

 

 そのカンファレンス後、自分の分のプリンを下屋に差し出し、落ち込むのはナンセンスだと伝える四宮。下屋は一瞬責められてるのかと思ったらそうではない。

「目の前に車に轢かれて死にそうになってる人間がいたら誰だって助けるだろう。その命を救った後に障害が残るかなんて誰も考えちゃいない。緊急オペってのはそういうもんだ」

 この一言で、下屋はどれだけ救われただろうか。この時、下屋が「……はい」と返事するのだが「ズキューン」と効果音を入れてもいいほど、うっとりしていたように見える。さらに最後にプリンが賞味期限切れであるとオチまでつける四宮。この嫌味にならない絶妙な抜き加減は、まさに星野源。

 最初にプリンを勧められた際も、食べないかと思ったら放送事故レベルなほどたっぷり無言の間をためて「冷蔵庫に入れておいて」と答えたり、小松に呼ばれた際も「ダメです、これは俺のジャムパンです」と即答でかましたり、今回はおもしろパートも随分受け持っていた。いよいよ完全無欠のキャラクターになってしまうのではないだろうか。

 

■下屋の決断

 

 お腹の中で亡くなってしまったあかりは、戸籍に表記されることはない。抱っこしてあげたり、一緒に写真を撮ってあげたり、手形や髪の毛を残してもいいと勧める小松。夫妻はいろいろな思いを胸に、我が子をお風呂に入れてあげる。そこに寄り添う鴻鳥や、「ベビー(大松しょうた)は俺がしっかりみてる。絶対あきらめない」と強く言い切る白川を見て、下屋は大松夫妻に手紙を書くことに。子どものことだけ考えて大松夫妻の気持ちを置き去りにしたのかもしれないとの思いから、主に自身の説明不足を詫びる内容だが、それを知った四宮は「サクラ(鴻鳥)が頭を下げたのは、西山さんの感情の圧を下げるためだ」「俺なら絶対に頭を下げない、次の出産に向けて綿密な計画を練る」と語る。両極端な先輩に揉まれ、吸収できて下屋は幸せなのか不幸なのか。

 

■七村との再会

 

 あかりの心拍停止がわかって個室に移って以来、瑞希は七村に会っていない。どう説明していいか、どんな顔をしていいかわからないからだろう。しかしそんな中、廊下で七村に発見されてしまう。何も知らない七村は「あかりちゃん、元気ー?」と、久しぶりの再会を喜ぶ。精一杯の作り笑顔で「かわいいよ」とだけ伝え「元気な赤ちゃんを産んでね!」と言葉にしがたい表情でエールを送り、立ち去る瑞希。病室に戻る途中、さすがにおかしいと感じた七村の耳に飛び込んできたのは、あかりが死産だったという看護師同士の会話。

 かつて、同じ苦しみを共有し励ましあった、もはや戦友といってもいい、同じ病院の釜の飯を食った同志の意外な現実を知り、一人涙する七村。それは、あのいなくなった日からずっと続いていたであろう瑞希の悲しみを知ることもなく過ごした「戦友」としての自分の不甲斐なさを嘆いているようにも見えた。一番視聴者が涙した場面もここではないだろうか。

 今回、題材的にも「泣けた」との声が多く、特に瑞希役の篠原ゆき子の言葉にならない苦悶の芝居や嗚咽は、観る者を鷲掴みにしたようだ。

「あかりおめでとう ママありがとう パパより」と書かれたバースデーケーキや、無事出産を終えた七村宅に宅配便で届けられたプリン(「おめでとうひかるさん」のカード付き)、七村の隣でずっと編んでいた毛糸の帽子があかりに被せられているなど、小道具に涙腺を刺激された人も多いだろう。

 だが、悲しい内容ながら、西山夫妻は少しずつ現実を受け止め前を向こうとしているようだし、初めは保育器の我が子を見ることもできなかった大松美代子が「手術の話がしたい」とNICU(新生児集中治療室)を訪れたり、明るい希望も最後に見せてくれた。美世子に、しょうたのことを感謝していると伝えられ涙する下屋もうれしそうだ。

 他にも、赤西(宮沢氷魚)は産科から新生児科に移り前向きに研修に励んでいたり、鴻鳥や四宮の元後輩の産科医・倉崎(松本若菜)も自身の子どもを預けるペルソナNICUのスタッフと馴染んできていたり。そんな中、さらに下屋に大きな試練がのしかかる模様。いよいよ佳境にさしかかる次週も楽しみだ。
(文=柿田太郎)

嵐のドラマは、もうダメ!? 相葉雅紀『貴族探偵』より深刻な、櫻井翔『先に生まれただけの僕』の“大不振”

 どうしたものだろうか──。ここのところ、人気グループ・嵐のメンバーが主演するドラマが不振続きだ。

 昨年4月期の松本潤主演『99.9 -刑事専門弁護士-』(TBS系)の全話平均視聴率は17.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、大野智主演『世界一難しい恋』(日本テレビ系)は12.9%とよかったが、その後が続かなかった。

 今年4月期の相葉雅紀主演『貴族探偵』(フジテレビ系)は8.8%と惨敗を喫した。そして、今クールの櫻井翔主演『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)は、初回こそ10.1%と2ケタ台に乗せたが、第2話で7.5%と、まさかの急降下。第3話は10.5%と回復したものの、第4話7.7%、第5話8.1%と低迷。ここまでの平均は8.9%と厳しい状況で、『貴族探偵』を下回る可能性が出てきた。

 数字的にみても、まるでさえない『先僕』だが、それだけでなく、事態は『貴族探偵』より深刻といえそうだ。というのは、前番組との関係性だ。いうまでもなく、日テレ土曜ドラマの前は、午後9時から『嵐にしやがれ』が放送されている。同番組は安定して視聴率2ケタ台をキープしており、当然、多くの嵐ファンが見ているはず。にもかかわらず、その直後の櫻井主演ドラマになると、たくさんの視聴者がチャンネルを替えてしまっているという現状だ。

 ネット上では、「いくら私立高校とはいえ、実年齢35歳の櫻井が校長というのは非現実的」「このドラマに恋愛要素はいらない」「櫻井の演技はヘタで、いつも同じ。『NEWS ZERO』のときのイメージと変わらない」といった声もチラホラ聞こえてくる。

「ジャニーズ事務所の圧力で、昨年4月期から、『しやがれ』と土曜ドラマの枠が入れ替わったといわれています。確かに、『しやがれ』は、それ以降、高視聴率が続いています。しかし、土曜ドラマは1ケタ続き。枠を入れ替えた成果があったどうかは微妙です。ジャニーズは、その見返りとして、土曜ドラマに続々と所属タレントを送り込み、3クール連続でジャニタレの主演作が放送されていますが、高視聴率には、まるで結びついていません。来期の『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』も、Hey! Say! JUMP・山田涼介が主演を務めますが、数字的には大きな期待は持てないでしょう。正直、視聴者もジャニタレ続きで、うんざりしてるのでは? 視聴率がよければいいのですが、そうではないだけに、この状況を容認している日テレの姿勢も問われそうです」(スポーツ紙記者)

『先僕』は、すでに撮了しているため、これといったテコ入れもできない。このドラマが最終的に1ケタで終わるようなら、「嵐のメンバーを主演に据えれば、高視聴率確実」といった“嵐神話”は崩壊しかねない。後半で、なんとか巻き返してもらいたいものだが……。
(文=田中七男)

嵐のドラマは、もうダメ!? 相葉雅紀『貴族探偵』より深刻な、櫻井翔『先に生まれただけの僕』の“大不振”

 どうしたものだろうか──。ここのところ、人気グループ・嵐のメンバーが主演するドラマが不振続きだ。

 昨年4月期の松本潤主演『99.9 -刑事専門弁護士-』(TBS系)の全話平均視聴率は17.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、大野智主演『世界一難しい恋』(日本テレビ系)は12.9%とよかったが、その後が続かなかった。

 今年4月期の相葉雅紀主演『貴族探偵』(フジテレビ系)は8.8%と惨敗を喫した。そして、今クールの櫻井翔主演『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)は、初回こそ10.1%と2ケタ台に乗せたが、第2話で7.5%と、まさかの急降下。第3話は10.5%と回復したものの、第4話7.7%、第5話8.1%と低迷。ここまでの平均は8.9%と厳しい状況で、『貴族探偵』を下回る可能性が出てきた。

 数字的にみても、まるでさえない『先僕』だが、それだけでなく、事態は『貴族探偵』より深刻といえそうだ。というのは、前番組との関係性だ。いうまでもなく、日テレ土曜ドラマの前は、午後9時から『嵐にしやがれ』が放送されている。同番組は安定して視聴率2ケタ台をキープしており、当然、多くの嵐ファンが見ているはず。にもかかわらず、その直後の櫻井主演ドラマになると、たくさんの視聴者がチャンネルを替えてしまっているという現状だ。

 ネット上では、「いくら私立高校とはいえ、実年齢35歳の櫻井が校長というのは非現実的」「このドラマに恋愛要素はいらない」「櫻井の演技はヘタで、いつも同じ。『NEWS ZERO』のときのイメージと変わらない」といった声もチラホラ聞こえてくる。

「ジャニーズ事務所の圧力で、昨年4月期から、『しやがれ』と土曜ドラマの枠が入れ替わったといわれています。確かに、『しやがれ』は、それ以降、高視聴率が続いています。しかし、土曜ドラマは1ケタ続き。枠を入れ替えた成果があったどうかは微妙です。ジャニーズは、その見返りとして、土曜ドラマに続々と所属タレントを送り込み、3クール連続でジャニタレの主演作が放送されていますが、高視聴率には、まるで結びついていません。来期の『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』も、Hey! Say! JUMP・山田涼介が主演を務めますが、数字的には大きな期待は持てないでしょう。正直、視聴者もジャニタレ続きで、うんざりしてるのでは? 視聴率がよければいいのですが、そうではないだけに、この状況を容認している日テレの姿勢も問われそうです」(スポーツ紙記者)

『先僕』は、すでに撮了しているため、これといったテコ入れもできない。このドラマが最終的に1ケタで終わるようなら、「嵐のメンバーを主演に据えれば、高視聴率確実」といった“嵐神話”は崩壊しかねない。後半で、なんとか巻き返してもらいたいものだが……。
(文=田中七男)

月9『民衆の敵』大爆死の篠原涼子が“聖夜に公開処刑”の危機! フジテレビと「絶縁」へ!?

 また一人、フジテレビとの「絶縁女優」が誕生しそうだ。

 目下、視聴率が大爆死中の篠原涼子主演月9ドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)。初回こそ9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録したが、2話以降は7%台に低迷。このままでは、月9ワースト記録である、西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』の全話平均6.7%という数字を下回る可能性も出てきている。

「ドラマの内容が薄いことに加え、かなり早い段階から篠原主演の市議選モノとの情報がフジサイドから漏洩してしまった。リアル国政選挙直後の市議選モノというスケールの小ささもあって、ネット上では放送前からネガティブキャンペーンの嵐となっていました。そうした評判を耳にした視聴者の頭に“つまらないドラマ”というイメージがインプットされてしまったのも、不調の要因でしょう」(テレビ誌ライター)

 女性人気の高い高橋一生のパワーにも陰りが見え、この先、V字回復する要素がまったくないのが実情だ。篠原としても「月9史上ワースト女優」となれば、“主演女優生命”終了の可能性もあるだけに、ワースト更新の前に打ち切ったほうがまだマシにも思えるが……。

「実は『民衆の敵』は、すでに全話分の撮影が終了しているんです。ですから、今から出演者を再び集めて、短縮版の台本で演じ直してもらうことなどできない。しかも最悪なことに、衆院選を避けて放送予定を1週ずらしたことで、最終回が12月25日になってしまった。他局はクリスマスにちなんだ華やかな特番を仕掛けてくるはずですし、はたして聖夜に政治モノのドラマを観たいと思う人がどれだけいるのか? 最終回でワースト記録更新ということも十分考えられます。低迷著しいフジは、ジャニーズから三くだり半を突きつけられたほか、松嶋菜々子、天海祐希、真木よう子から“もう二度と出たくない”と絶縁宣言されたともいわれている。篠原も、番組を盛り上げようとしないフジに、怒り心頭だそうですよ」(同)

 篠原とフジテレビに、“クリスマスの奇跡”が訪れることはなさそうだ。