ツンデレ・山崎賢人が門脇麦へ“愛”のメッセージ――『トドメの接吻』最終話、「続きはHuluで……」でも炎上しなかったワケ

 山崎賢人が成り上がるために門脇麦との「キス」で死に、「タイムリープ」を繰り返すというトンデモSFドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)。最終話の視聴率は、7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、自己最高をマーク! 全話平均は6.9%で、同枠で昨年放送されたディーン・フジオカ&武井咲の『今からあなたを脅迫します』の6.1%になんとか打ち勝ち、日テレ日曜ドラマ“史上最低”をギリギリ避けることができました。

 さて、主人公・旺太郎(山崎)が、自分を尊氏(新田真剣佑)からかばって命を落とした宰子(門脇)を失って初めて自分の気持ちに気付くという、ベタ過ぎる展開を迎えた前回。自他共に認める“クズ男”旺太郎は、100億もの大金(美尊ちゃん/新木優子)を取るのか、愛(宰子)を取るのか――!? ということで、最後のレビューをしてみたいと思います。

 

*これまでのレビューはこちらから

 

■やっと明かされた春海の正体

 

「幸せになって」という宰子の言葉通り、美尊ちゃん(新木)との幸せを掴もうとする旺太郎の前に、ストリートミュージシャンの春海(菅田将暉)が。彼は、初めから宰子の能力を知っていたとか。高校生のときに一家心中をし、生死をさまよったからなのか、彼も宰子と同じようにキスで過去に遡れるようになったそう。宰子とキスをしてもタイムリープをしなかったのは(参照記事)、互いの力がぶつかり、打ち消し合ってしまったためでしょう。

 春海は、偶然にも居酒屋で宰子が自分と同じ力があることを聞いてから、タイムリープの力を持つ人間が本当に幸せになれるのか、観察していたそうです。これまで旺太郎や宰子、尊氏にまで助言をしてきたのも、そのため。ちなみに、宰子のキスが7日前に戻る一方で、春海のキスは3カ月前、旺太郎と宰子が出会った直後か、出会う前に戻るんだとか。

“キス”の契約を交わしたことで、旺太郎は両親との「絆」を取り戻し、宰子は「人を愛する気持ち」を手にしました。でも、春海とキスをすれば、宰子の命が助かる一方で、2人がそれぞれ手にしたものと、一緒に過ごしてきた時間は戻ってきません。タイムリープは完璧に人生をやり直せるものではないのです。

「自分がした過ちは一生、とり返せない。宰子さんを死なせたお前の記憶は残ったままだ。戻ったら最後、お前の後悔の無限ループだよ」

 思い悩む旺太郎の元へ、美尊ちゃんから電話が。決断のときが迫ります。

 

■旺太郎が出した答え

 

 メガネにジャージという、ありのままの姿で美尊ちゃんを部屋に迎え入れた旺太郎は、しっかり記入済の婚姻届を手渡す彼女に、これまで宰子の力でタイムリープを繰り返してきたことを正直に告白。そして、尊氏(新田)が「美尊さえいればそれでいい」と話していたこと、尊氏や布袋(宮沢氷魚)、長谷部くん(佐野勇斗)、周りの人たちの人生を狂わせてしまったと頭を下げながら、「僕が本当に幸せにしたいのは、宰子なんだ。ごめん」と、どストレートに打ち明けます。

 フラれた美尊ちゃんは、警察に捕まっている兄・尊氏を待ちながら、並樹グループを自分が継ぐとお偉いさんたちの前で宣言。美尊ちゃんのズルズル引きずらないこの切り替えの早さに、女の強さを感じました(褒めてる)。

 

■並樹兄妹の結末

 

 菅田くんが歌う主題歌「さよならエレジー」が流れる中、宰子との思い出を頭に浮かべながら、ダッシュする旺太郎。「1回でいいからキスさせてくれ!」と、春海の元へ駆け寄り、ブッチューをキメた2人は過去へ。顔が綺麗な男同士のキス、腐女子媚びもバッチリです。

 タイムリープしたのは、大みそかの並樹家でのカウントダウンパーティー。美尊ちゃんはまだ旺太郎のことを“ただのチャラいホスト”としてしか見ていないし、尊氏もまだ闇化前の真っ白なまま、妹想いなお兄ちゃんです。そんな彼に旺太郎は、「美尊さんの幸せを願うなら、彼女に素直な気持ちを伝えてやれ」と忠告。その後、布袋や長谷部くんにも上から目線でご丁寧にアドバイスをし、尊氏の叔父・郡次からは12年前の海難事故の証拠となるテープを奪い、ぐしゃっと踏み潰します。

 もちろん美尊ちゃんは、いきなり現れ説教を垂れる旺太郎を不審がりますが、旺太郎は「未来の君と約束したんだよ。今度こそ幸せになって。祈ってる」と、キザに会場を去るのでした。

 旺太郎がテープを壊したことで踏ん切りがついたのか、尊氏は12年前の海難事故の真相を美尊ちゃんに話し、「美尊を妹だなんて思ってないよ」と告白。美尊ちゃんも「私、お兄ちゃんが好き。どんなことがあっても離れたりしない」と思いを告げ、ギュウッとハグ。お互いチョロすぎる感は拭えませんが、とりあえず、こちらの世界の並樹兄妹はハッピーエンドにたどり着きました。めでたしめでたし。

■「俺の本当の夢は、宰子と出会うことだった」

 

 その一方で、旺太郎と宰子はそうはいきません。まだ何も知らない宰子に思わず近づくも、旺太郎は避けられてしまいます。そんな彼女に、どこまでもツンデレな旺太郎は、

「お前、男を見る目が無さすぎるんだよ。気をつけろよ。クズみたいな男がお前の能力に気付いたら、きっとお前を利用すると思う。好きな男ができたら遠慮なんてすんな。ガンガンいけ。間違ってもそいつのために『道具になる』なんて言うんじゃないぞ。お前ならいつか、そのキスを受け入れてくれる人に出会えると思う。お前はもっともっと幸せになれんだよ。だから、クズにはだまされんな。俺みたいなクズだけは好きになるな」

「二度とお前には会わない。これで本当にさよならだ」

「ありがとう。今までありがとう」

 これまた謎の上から目線で、前の世界で宰子に伝えられなかった言葉とともに別れを告げ、わけがわからないはずの宰子は、ほぼ他人に近いこの男の言葉にポロポロと涙を流します。たった一人の女の子の幸せを思って身を引くなんて、これまで自分が成り上がるためだったらどんな手段も選ばなかったクズ男とは思えない“らしくない”行動です。ですが、旺太郎はタイムリープする前に美尊ちゃんに言われた通り、自分の欲ではなく、周りの人たちの幸せを願うことで、人生を狂わせてしまったこれまでの罪を償っているのでしょう。

 そしてそれは、自分を殺そうとした和馬(志尊淳)に対しても同じ。No.1ホストの「エイト」として働くホストクラブ「ナルキッソス」では、「自分が死んで、初めてあいつは大切な人を失うつらさを知る」と、和馬を改心させるために、和馬が毒を仕込んだ精力ドリンクを飲んで死……んだように見せかけます。そうすることで、ある意味、自分から和馬を解放してあげました。

「過去に戻らなくても、人生は変えられる。生きてる限り、好きなように変えられる」

 この3カ月ですっかり“クズさ”が抜けた旺太郎はその後ホストを辞めて、まずは香港にいるであろう父親に会いに行こうと決心。春海とは、一緒にご飯に行くくらい仲良しになったみたいです。一方の宰子はというと、なんと会社にバイトとしてやってきた長谷部くんと一緒に働くことに。旺太郎は遠くからそれを見守っていました――。これで、おしまい。

 

■「Hulu」での続編はアリ? ナシ?

 

 さて、この最終話を見て、みんなハッピーなご都合主義的結末ではなかったことに、ちょっぴり驚きました。正直、春海のキスで3カ月前に戻るのなら、もう少し宰子がいない世界を耐えて、宰子が尊氏に刺された結婚式の直前あたりに戻ればいいじゃん! と、ドラマを見終えた直後は思ってしまったんです。

 でも、仮に宰子が助かっていたとしても、また尊氏が暴走したり、和馬が何かをやらかしていたかもしれないし、きっとまた誰かの人生を狂わせていたでしょう。旺太郎はみんなの運命を変えてしまったことに気付き、しっかりと反省をしていたので、宰子との別れを選んだのはちょっぴり寂しいものがありましたが、これはこれでアリなのかもしれません。

 おそらく、視聴者が一番見たい結末を見せてくれたのは、「Hulu」で配信されている『トドメのパラレル』だと思います。最終話から1年後、「ナイン探偵事務所」の探偵として働く旺太郎を、宰子が訪ねてくる……という再会を描いた内容なのですが、同枠で昨年放送された福士蒼汰主演の『愛してたって秘密はある』でも、同じように「Hulu」で「本当の完結編」と謳ったドラマが配信され、「地上波で完結してほしかった」「悪質商法」とネット上で大炎上。今回はそこまで批判的な声はみられないため、この終わり方に納得している視聴者が多かったんだと思います。

 タイムリープはなぜ起きるのかとか、長谷部くんが無駄に死にすぎ問題とか、3カ月でホストを好きになって結婚を決める美尊ちゃんは、恋愛体質なのかな? とか、ツッコみたいところは山ほどあるのですが、そもそも、“キスでタイムリープする”というトンデモSFドラマなので、そのあたりはもう何も気にしないことにします。

「一度きりの人生なんだし、例え失敗したとしても自分の思うように生きろ」というありきたりなメッセージを、全10話を通して届けてくれた本作。正直なところ、ストーリー的には、1話と後半2話ぐらいで十分理解できたかと思いますが、山崎くんと麦ちゃんがキスをしまくって後半はキュンキュンさせてくれたので、もうそれで満足です。個人的には、ブラックな真剣佑がとてもよかったので、どんどん悪役を演じてほしいなと思う次第です。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

水谷豊主演『相棒』、反町隆史は続投か!? 「シーズン16」は辛うじて15%超えキープ!

 テレビ朝日系の鉄板ドラマ『相棒season16』(水谷豊主演)の最終回(第20話)が、14日、午後8時から2時間スペシャルで放送され、視聴率は16.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。全話平均は15.2%で、辛うじて15%台を死守した。

 最終回は、写真誌「週刊フォトス」の記者・風間楓子(芦名星)が、エスカレーターから転落し、頭部をケガする事故が発生。現場に居合わせたのは、警察庁長官官房付・甲斐峯秋(石坂浩二)、警視庁広報課課長・社美彌子(仲間由紀恵)、サイバーセキュリティー対策本部・青木年男(浅利陽介)らの警察関係者6人。楓子は「突き落とされた」と主張し、同誌で告発し、対抗措置を取る。記事は大きな話題となり、楓子の母で大阪を拠点とする暴力団「風間燦王会」組長の妻である匡子(加賀まりこ)も、宣戦布告も辞さない覚悟で東京に乗り込んできて、杉下右京(水谷)と冠城亘(反町隆史)が独自に捜査を開始する……という展開だった。

 同ドラマでは、「シーズン14」から、“4代目相棒”冠城(反町)が登場したが、視聴率は急降下。そのため、常に反町の降板説が飛び交ってきた。平均視聴率は「シーズン14」が15.3%、「シーズン15」「シーズン16」が共に15.2%で、15%を守るのが精いっぱい。“3代目“甲斐享(成宮寛貴)時代は、「シーズン11」が17.3%、「シーズン12」「シーズン13」が共に17.4%で、その差は歴然。

 反町が相棒になってから、視聴率が大きく下がったうえ、“2代目”神戸尊(及川光博)も、3代目も3シーズンで降板していたため、「降板なら、最終回で何か動きがあるのでは?」と見られていたが、反町が卒業するような展開はまったくなかった。これまで、相棒が交代する場合は、最終回までに、そのような演出をするのが通例だった。そのため、反町が引き続き出演する可能性が高くなったようだ。

「水谷は、視聴率が下がったことをかなり気にしてはいますが、なんとか15%はキープしているので、ギリギリ及第点と見ているのでしょう。また、昨年2月に公開された『劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』がヒットしたことで、気をよくしています。反町との仲は良好で、無理に代える必要性も感じていないのでしょう。“5代目相棒”候補だった仲間は妊娠し、今夏に出産予定であるため、産後すぐに、2クールまたぐロングランの『相棒』にレギュラー出演するのは難しくなりました。警視庁副総監・衣笠藤治役を演じていた大杉漣さんが、2月21日に急逝し、最終回で杉本哲太を代役で起用したこともあり、今はあまりメインキャストを大きくいじるのは適切ではないかもしれません。最終回で何事も起きませんでしたし、『シーズン17』も、反町が続投する可能性が高そうです」(テレビ誌関係者)

 なんとかクビがつながりそうな反町。『相棒』へ出演するようになってから、ほかの仕事はほとんどしていないだけに、続投となれば、当面は“安泰”のようだ。
(文=田中七男)

水谷豊主演『相棒』、反町隆史は続投か!? 「シーズン16」は辛うじて15%超えキープ!

 テレビ朝日系の鉄板ドラマ『相棒season16』(水谷豊主演)の最終回(第20話)が、14日、午後8時から2時間スペシャルで放送され、視聴率は16.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。全話平均は15.2%で、辛うじて15%台を死守した。

 最終回は、写真誌「週刊フォトス」の記者・風間楓子(芦名星)が、エスカレーターから転落し、頭部をケガする事故が発生。現場に居合わせたのは、警察庁長官官房付・甲斐峯秋(石坂浩二)、警視庁広報課課長・社美彌子(仲間由紀恵)、サイバーセキュリティー対策本部・青木年男(浅利陽介)らの警察関係者6人。楓子は「突き落とされた」と主張し、同誌で告発し、対抗措置を取る。記事は大きな話題となり、楓子の母で大阪を拠点とする暴力団「風間燦王会」組長の妻である匡子(加賀まりこ)も、宣戦布告も辞さない覚悟で東京に乗り込んできて、杉下右京(水谷)と冠城亘(反町隆史)が独自に捜査を開始する……という展開だった。

 同ドラマでは、「シーズン14」から、“4代目相棒”冠城(反町)が登場したが、視聴率は急降下。そのため、常に反町の降板説が飛び交ってきた。平均視聴率は「シーズン14」が15.3%、「シーズン15」「シーズン16」が共に15.2%で、15%を守るのが精いっぱい。“3代目“甲斐享(成宮寛貴)時代は、「シーズン11」が17.3%、「シーズン12」「シーズン13」が共に17.4%で、その差は歴然。

 反町が相棒になってから、視聴率が大きく下がったうえ、“2代目”神戸尊(及川光博)も、3代目も3シーズンで降板していたため、「降板なら、最終回で何か動きがあるのでは?」と見られていたが、反町が卒業するような展開はまったくなかった。これまで、相棒が交代する場合は、最終回までに、そのような演出をするのが通例だった。そのため、反町が引き続き出演する可能性が高くなったようだ。

「水谷は、視聴率が下がったことをかなり気にしてはいますが、なんとか15%はキープしているので、ギリギリ及第点と見ているのでしょう。また、昨年2月に公開された『劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』がヒットしたことで、気をよくしています。反町との仲は良好で、無理に代える必要性も感じていないのでしょう。“5代目相棒”候補だった仲間は妊娠し、今夏に出産予定であるため、産後すぐに、2クールまたぐロングランの『相棒』にレギュラー出演するのは難しくなりました。警視庁副総監・衣笠藤治役を演じていた大杉漣さんが、2月21日に急逝し、最終回で杉本哲太を代役で起用したこともあり、今はあまりメインキャストを大きくいじるのは適切ではないかもしれません。最終回で何事も起きませんでしたし、『シーズン17』も、反町が続投する可能性が高そうです」(テレビ誌関係者)

 なんとかクビがつながりそうな反町。『相棒』へ出演するようになってから、ほかの仕事はほとんどしていないだけに、続投となれば、当面は“安泰”のようだ。
(文=田中七男)

『相棒17』妊娠・仲間由紀恵の代役に、武井咲が急浮上! 『ドクターX』新シリーズと引き換えに……

 3月14日にドラマ『相棒season16』(テレビ朝日系)最終回2時間スペシャルが放送され、平均視聴率16.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で有終の美を飾った。全20話平均でも15.2%を記録し、いまだ死角なしといったとこだ。

 来期の『season17』放送も既定路線だが、テレビ関係者によれば、キャスティングの変更を余儀なくされそうだという。

「警視庁の副総監役だった故・大杉漣さん(享年66)の代役は、引き続き杉本哲太となるでしょうが、問題は警視庁総務部広報課課長の仲間由紀恵の代役でしょう。彼女は現在妊娠4カ月で、今夏に出産予定です。『相棒』は2クールをまたぎ、撮影も1シーズンで7カ月の長丁場ですから、復帰するのは無理。彼女には、反町に代わって水谷豊の『5代目相棒』への期待もかかっていましたが、反町の長期政権となりそうですね」

「5代目」とはいかないまでも、「広報課課長」も重要キャストの一人。シーズン通してまったく出番がないというわけにもいかなそうだが……。広告代理店関係者が耳打ちする。

「男くさい俳優陣ばかりですから、女性キャストは欠かせません。そこで白羽の矢が立っているのが、こちらは出産を終えた武井咲です。彼女は身重のまま『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)に主演するも、撮影中につわりなどの体調不良のため、脚本を改変してベッドで寝たきりのシーンばかりとなった。そのせいもあってか、視聴率は大爆死し、事務所担当者は日テレを“出禁状態”になっているといいます。逆にテレ朝では同じ事務所の米倉涼子が主演する『ドクターX』が『相棒』以上のドル箱となっている。すぐに武井をテレビ復帰させたい事務所と、なんとしてでも『ドクターX』の新シリーズをやりたいテレ朝の思惑が一致して、広報課の新キャラとして武井が『相棒』に登場する可能性が出ているようですよ」

 武井の復帰作が『相棒』となれば、注目度も増しそうだが、はたしてどうなるのか。

『相棒17』妊娠・仲間由紀恵の代役に、武井咲が急浮上! 『ドクターX』新シリーズと引き換えに……

 3月14日にドラマ『相棒season16』(テレビ朝日系)最終回2時間スペシャルが放送され、平均視聴率16.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で有終の美を飾った。全20話平均でも15.2%を記録し、いまだ死角なしといったとこだ。

 来期の『season17』放送も既定路線だが、テレビ関係者によれば、キャスティングの変更を余儀なくされそうだという。

「警視庁の副総監役だった故・大杉漣さん(享年66)の代役は、引き続き杉本哲太となるでしょうが、問題は警視庁総務部広報課課長の仲間由紀恵の代役でしょう。彼女は現在妊娠4カ月で、今夏に出産予定です。『相棒』は2クールをまたぎ、撮影も1シーズンで7カ月の長丁場ですから、復帰するのは無理。彼女には、反町に代わって水谷豊の『5代目相棒』への期待もかかっていましたが、反町の長期政権となりそうですね」

「5代目」とはいかないまでも、「広報課課長」も重要キャストの一人。シーズン通してまったく出番がないというわけにもいかなそうだが……。広告代理店関係者が耳打ちする。

「男くさい俳優陣ばかりですから、女性キャストは欠かせません。そこで白羽の矢が立っているのが、こちらは出産を終えた武井咲です。彼女は身重のまま『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)に主演するも、撮影中につわりなどの体調不良のため、脚本を改変してベッドで寝たきりのシーンばかりとなった。そのせいもあってか、視聴率は大爆死し、事務所担当者は日テレを“出禁状態”になっているといいます。逆にテレ朝では同じ事務所の米倉涼子が主演する『ドクターX』が『相棒』以上のドル箱となっている。すぐに武井をテレビ復帰させたい事務所と、なんとしてでも『ドクターX』の新シリーズをやりたいテレ朝の思惑が一致して、広報課の新キャラとして武井が『相棒』に登場する可能性が出ているようですよ」

 武井の復帰作が『相棒』となれば、注目度も増しそうだが、はたしてどうなるのか。

深田恭子、号泣──『隣の家族は青く見える』彼女がオリーブの木を植えた意味は?

 コーポラティブハウスを舞台に、4組の「家族」の価値観を描く『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)。評判もいいようで、第9話の視聴率は6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、わずかながら上がってきている。今回はある事件を軸に、人々が理解しようとしたり、和解に至ったりする様子が描かれた。

 

(前回までのレビューはこちらから)

 

■朔が広瀬の親の元へ突撃

 

 息子にゲイであることを告白された際、受け入れることができなかった広瀬(眞島秀和)の母・ふみ(田島令子)は、少し時間が経ったからなのか、単身訪ねて来た朔(北村匠海)を戸惑いながらも受け入れようとする。

「まだ理解が追いつかなくて。親が理解してあげなければ本当はダメよね。人様はもっと理解してくれないことだろうから」

 親を知らず育った朔は、産んでくれたことへの感謝と、現在幸せであることを、もし親に会えたなら伝えたいと言う。それは広瀬もきっとそうだと言われ、救われた顔をするふみが印象的。相手を理解しようとすることは、ひいては自分を救うことでもあるのかもしれない。

 朔がふみと会っているころ、届け物を持ってきた同僚・長谷部(橋本マナミ)が、一度だけでも抱いて欲しい、子どもだけでも欲しいと広瀬に迫る。「そんな格好(下着姿)をされても、本当に何も感じない」と悲しそうに語る広瀬。長谷部は広瀬への強い想いからか、逆に広瀬を理解しようとしてこなかったのかもしれない。

 

■人前で抱きしめ恋人宣言

 

 前回、真一郎(野間口徹)に離婚を切り出された深雪(真飛聖)。次女・萌香(古川凛)は、深雪を元気づけるため風船を追いかけ、危うく踏切で轢かれかける。通りかかった朔が助けたものの、その朔は怪我をして病院へ。

 深雪は数年前の夫の海外出張中にも、長女の優香(安藤美優)が何者かに誘拐されかけたトラウマがあるといい、すっかり怯えていた。深雪の全身を武装していた鎧がどんどん外れていく。

 朔の怪我は大したことなかったのだが、取り乱して駆けつけた広瀬は、「家族なんです! 戸籍上は違うけど、一緒に住んでるんです! 家族同然の恋人なんです!」と看護師に詰め寄り、朔を見つけるなり「見られたっていい、そんなこともうどうだっていいから」と、人目もはばからず抱きしめる。不覚にも普通に泣きました。

 子どもの教育上よくないと、以前広瀬に食ってかかった深雪は気まずそうだったが、「これからは多様性を認める世の中にしていかないとダメだよねー」と、すでにLGBTなど多様性について授業で習ってるらしい優香は笑ってるし、未就学の萌香も「朔ちゃんとわたるん、愛し合ってるね」と、微塵も偏見がない。偏見があるのは、ある程度人生を重ねた世代なのだろう。

 ちなみにその夜の朔と広瀬の入浴シーンも、この流れでなんの違和感もなく見れました。

■深い雪解け

 

 中庭。深雪は萌香のことだけでなく、ゲイに対する偏見について全家庭の前で謝罪する。

深雪「私は自分と違うものを排除することで自分を守ってた」「狭い世界に閉じこもって生きてきたこと、今さらながら後悔してるところです」

広瀬「誰だってそうですよ。自分が信じてきた価値観を覆すのは勇気がいります」

亮司(平山浩行)「悪気なく誰かを傷つけてることあるだろうなって思いますし」

朔「誰のことも傷つけずに、自分のことも傷つけずに生きるのって無理じゃないかな」

ちひろ(高橋メアリージュン)「誰かが傷つくのを恐れて、言いたいこと全部引っ込めちゃうのも違う気がするしね」

大器(松山ケンイチ)「傷つけたとしても後で声に出して話し合えば分かり合えるかもしれない」

奈々(深田恭子)「いつか分かり合える時が来るといいですよね」

「3・15中庭会談」として後世まで語り継がれる歴史的会談。根の深かった深雪の気持ちが溶けていくのを見て「深雪」の名前の意味に気付く。直後の深雪とちひろのお馴染みの口論も、もはや棘々しさは皆無で心地よく、舞台化しても映える脚本だと思った。

 筆者は、大器のいう全て「声に出して話す」という物語の運び方が説明的で苦手ではあるのだが、こうした意図を掲げられると、もう黙るしかないです、ごめんなさい。

 ちなみに撮影で使われた電車は「上用賀」行きと書かれていたが、おそらく群馬の上毛電鉄。以前大器が歩いていたのは東急池上線沿線だったが、いろいろ合わせて撮影している模様。

 

■オリーブの木

 

 不妊治療の末、ついに前回妊娠した奈々。親や職場に報告したり、エコーで心拍を確認したり、母子手帳をもらってきたり、マタニティマーク(「お腹に赤ちゃんがいます」のキーホルダー)をつけたりと、不安を抱えつつも幸せそうだ。そんな奈々は庭にオリーブの苗木を2株植える。

 調べてみると、樹齢の長いこのオリーブという種は「他家受粉」といって、他の木の花粉でないと受粉しにくいらしい。同じ個体で受粉できるものを「自家受粉」(一年草などに多い)というのだが、それに対し他家受粉は個々の遺伝子が多様性に富むため、耐性もさまざま(一気に全滅しにくい)で生物として強くなるというメリットがあるという。

 このドラマのテーマである「多様性」。さまざまな価値観を持つ、違った人間同士が関わることで、お互い学びあったり助け合ったりして成長することができるということを、この木は表しているのだろう。

 オリーブの樹を植えた直後に、萌香が行方不明になり、これまで以上に住人が協力したっていたのは象徴的だ。

 仲直り目的で開かれたバーベキューの最中、突然、奈々が倒れた。その時も、それぞれが補うように対処した。深雪は動転する大器からかかりつけの病院を聞き出し連絡、亮司は車を回し、ちひろはブランケットをかけ、流れる血を隠した。奈々が運び出されたあと、オリーブの木が映し出されたのが印象深かった。

 今回はオープニングがいつもの軽快な曲ではなく、最後に流れるミスチルのしっとりした主題歌からスタートし(といってもこのドラマのオープニングはいつも中盤だが)、ただならぬ気配を漂わせていた。

 奈々は、流産してしまった。医師(伊藤かずえ)から初期の流産は珍しいことではないと告げられるも、唐突すぎる展開に2人の気持ちはついていけてない。

 しばらく経ってから、それぞれ強烈に悲しみが襲ってくる様子がリアルだ。特に奈々は翌日、また病院へ行くためバッグを手にした瞬間、大器がつけたマタニティマークが目に入り、涙が止まらなくなる。マークを引きちぎりながら嗚咽する深キョンの芝居は、彼女史上最高のものと思えるくらい気持ちがこもっていた。

 奈々は置き手紙を書き、失踪してしまう。

「ママになりたかったのでなく大ちゃんをパパにしてあげたかったのだと気付きました」「ごめんね大ちゃん……、ごめんね赤ちゃん……」と、自分を過剰に責めてしまう様子がリアルだとの視聴者の声が多かった。

 次回、ドラマは最終回を迎える。今回植えられたオリーブの木が今後、どう成長するのかもっと見ていたい。
(文=柿田太郎)

 

 

17.3%有終の美! 木村拓哉『BG』が突きつけた「もうドラマに物語は必要ないのか」問題

 木村拓哉主演の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)の最終回。視聴率は17.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と過去最高を記録。見事、有終の美を飾りました。

『BG』は初回、15.7%スタートでした。このとき私は、この数字は「重い十字架になる」と書きました。あまりに荒唐無稽、支離滅裂で“キムタク推し”一辺倒のシナリオを見て、視聴者離れを確信したのです。

「終わってみたら『連ドラ史上、最大の下げ幅』という記録を作ってしまうかもしれない」

 実際には、まったくそんなことはありませんでした。下げ幅どころか、中盤から視聴率は右肩上がり。最終回の瞬間最高視聴率は22.3%を記録したそうです。ネット上には大手マスコミの絶賛記事が並び、続編も期待されているとか。

 もうね、ホントに白目になってしまいます。だって、第1話を見終わったときと、最終回まで見通した今と、シナリオに対する印象が、まったく変わってないんだもの。「こんなの、連ドラ史上、最大の下げ幅を記録してても不思議じゃないだろ」と思ってるんだもの。面白いとかつまらないとか、そういう評価以前に、評価されるべき物語が提示されてないんだもの。

 そんなわけで、最終回を中心に『BG』というドラマ全体を振り返ってみたいと思います。

 

(前回までのレビューはこちらから)

 

 

■撮影部の頑張りが光りました

 

 以前にも書きましたが、『BG』は撮影がすごくいいドラマです。自然光で印象に残っているのは、何話目か忘れましたが、夕方のサッカー場のシーン。キムタクと満島真之介がなんやかんやあって、その後、チームの人たちを煽り気味で撮ってたカットなんて、マカロニ・ウェスタンっぽくてカッコよかったですねえ。

 この最終回では、薄暗い部屋の中でキムタクと少年が語り合う場面、その後の乱闘のところとか、照明がばっちり決まって美しかったです。

 こうした撮影のよさは、もしかしたら『BG』にとって最優先項目だったのかもしれません。このドラマはキムタクのカッコいいキメシーンが毎回用意され、そのキメシーンに向かって作られていました。だから、そのキメシーンがカッコよくないと『BG』には見どころが何もなくなってしまう。

 つまり、最初から「お話はどうでもいいから、キムタクをカッコよく撮ろう」というコンセプトだけがあったということです。

 

■島崎章であることすら捨てられた

 

 後半に入り、「お話のどうでもよさ」に拍車がかかります。山口智子がゲストで登場したシークエンスでは、もうキムタクは島崎章ですらありません。『ロングバケーション』(フジテレビ系)の瀬名くんです。ドラマが島崎章の人生を描くことより、キムタクと山口智子の22年ぶりの共演という絵面、話題性を優先したということです。

 最終回のラストシーンもまた、島崎が島崎であることの意味を放棄しています。武道館の前で、ド派手なロールスからYAZAWAが登場する。YAZAWAがキムタクと言葉を交わす。そのままドラマが終わってしまう。「VIPだろうがパンピーだろうが警護対象には云々」とか数分前に言ってた島崎は、もうどこにもいない。

 こうした超大物のカメオ出演がラストシーンを飾った作品というと、映画『メリーに首ったけ』(1998)のブレッド・ファーブを思い出します。しかし、あれはオチとしてファーブの登場に物語としての意味がありました。今回のYAZAWAには意味がありません。大物が出た、という話題性だけです。全9話かけて語ってきた島崎章の人生は、数分のYAZAWAより価値がないと、自ら宣言しているのです。

■「キムタクは何を演じてもキムタクか」という問い

 

 最終回を前に、Yahoo!ニュースのトップに「キムタクは何を演じてもキムタクという誤解」とかなんとかいう長文の記事が出ていました。

 しかし、今回に限って言えば、そんな問いは成立しません。なぜなら、もともと『BG』が、キムタクに「島崎章を演じてほしい」というオーダーを出していない状態だからです。むしろ、キムタクはキムタクのパブリックイメージのまま、山口智子と再会してほしい。YAZAWAと邂逅してほしい。ちょっと情けないセリフを吐いてほしい。キメるところをキメてほしい。そういう要請をされた仕事だったのです。

 その要請をしたのがテレ朝なのかジャニーズなのか、そんなことは知りません。ただ、本当に島崎章を描こうとするなら、山口智子やYAZAWAの存在は邪魔なんです。菜々緒や斎藤工や間宮祥太朗を掘り下げるべきなんです。江口洋介にしっかり筋を通させて、上川隆也を無駄死にさせないべきなんです。せっかく『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)でスターシステムから脱却しかけたキムタクにとって(最終回レビュー)、『BG』は俳優として明らかな“後退”になったと思います。

『BG』の正体は、ただのキムタク・ショーケース。いわゆる「ドラマ」と呼ばれるテレビプログラムとは別のコンテンツでした。キムタクは島崎章を演じさせてもらえませんでした。

 そうしたコンテンツが「ドラマ」と称されて放送され、17%の視聴率を獲得する。ここで全話にわたって「脚本がいかんよ、脚本が」と書き続けても、「キムタクを貶めたいだけだろ」と言われてしまう。脚本で頑張ってる作品は、全然数字が取れないし話題にもならない。

「ドラマが物語を必要としない時代」って、なんだか「スパゲティがパスタを必要としない時代」というくらい突飛なトートロジーだけど、意外に現実になってきてるのかもしれませんね。こわーい。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

17.3%有終の美! 木村拓哉『BG』が突きつけた「もうドラマに物語は必要ないのか」問題

 木村拓哉主演の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)の最終回。視聴率は17.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と過去最高を記録。見事、有終の美を飾りました。

『BG』は初回、15.7%スタートでした。このとき私は、この数字は「重い十字架になる」と書きました。あまりに荒唐無稽、支離滅裂で“キムタク推し”一辺倒のシナリオを見て、視聴者離れを確信したのです。

「終わってみたら『連ドラ史上、最大の下げ幅』という記録を作ってしまうかもしれない」

 実際には、まったくそんなことはありませんでした。下げ幅どころか、中盤から視聴率は右肩上がり。最終回の瞬間最高視聴率は22.3%を記録したそうです。ネット上には大手マスコミの絶賛記事が並び、続編も期待されているとか。

 もうね、ホントに白目になってしまいます。だって、第1話を見終わったときと、最終回まで見通した今と、シナリオに対する印象が、まったく変わってないんだもの。「こんなの、連ドラ史上、最大の下げ幅を記録してても不思議じゃないだろ」と思ってるんだもの。面白いとかつまらないとか、そういう評価以前に、評価されるべき物語が提示されてないんだもの。

 そんなわけで、最終回を中心に『BG』というドラマ全体を振り返ってみたいと思います。

 

(前回までのレビューはこちらから)

 

 

■撮影部の頑張りが光りました

 

 以前にも書きましたが、『BG』は撮影がすごくいいドラマです。自然光で印象に残っているのは、何話目か忘れましたが、夕方のサッカー場のシーン。キムタクと満島真之介がなんやかんやあって、その後、チームの人たちを煽り気味で撮ってたカットなんて、マカロニ・ウェスタンっぽくてカッコよかったですねえ。

 この最終回では、薄暗い部屋の中でキムタクと少年が語り合う場面、その後の乱闘のところとか、照明がばっちり決まって美しかったです。

 こうした撮影のよさは、もしかしたら『BG』にとって最優先項目だったのかもしれません。このドラマはキムタクのカッコいいキメシーンが毎回用意され、そのキメシーンに向かって作られていました。だから、そのキメシーンがカッコよくないと『BG』には見どころが何もなくなってしまう。

 つまり、最初から「お話はどうでもいいから、キムタクをカッコよく撮ろう」というコンセプトだけがあったということです。

 

■島崎章であることすら捨てられた

 

 後半に入り、「お話のどうでもよさ」に拍車がかかります。山口智子がゲストで登場したシークエンスでは、もうキムタクは島崎章ですらありません。『ロングバケーション』(フジテレビ系)の瀬名くんです。ドラマが島崎章の人生を描くことより、キムタクと山口智子の22年ぶりの共演という絵面、話題性を優先したということです。

 最終回のラストシーンもまた、島崎が島崎であることの意味を放棄しています。武道館の前で、ド派手なロールスからYAZAWAが登場する。YAZAWAがキムタクと言葉を交わす。そのままドラマが終わってしまう。「VIPだろうがパンピーだろうが警護対象には云々」とか数分前に言ってた島崎は、もうどこにもいない。

 こうした超大物のカメオ出演がラストシーンを飾った作品というと、映画『メリーに首ったけ』(1998)のブレッド・ファーブを思い出します。しかし、あれはオチとしてファーブの登場に物語としての意味がありました。今回のYAZAWAには意味がありません。大物が出た、という話題性だけです。全9話かけて語ってきた島崎章の人生は、数分のYAZAWAより価値がないと、自ら宣言しているのです。

■「キムタクは何を演じてもキムタクか」という問い

 

 最終回を前に、Yahoo!ニュースのトップに「キムタクは何を演じてもキムタクという誤解」とかなんとかいう長文の記事が出ていました。

 しかし、今回に限って言えば、そんな問いは成立しません。なぜなら、もともと『BG』が、キムタクに「島崎章を演じてほしい」というオーダーを出していない状態だからです。むしろ、キムタクはキムタクのパブリックイメージのまま、山口智子と再会してほしい。YAZAWAと邂逅してほしい。ちょっと情けないセリフを吐いてほしい。キメるところをキメてほしい。そういう要請をされた仕事だったのです。

 その要請をしたのがテレ朝なのかジャニーズなのか、そんなことは知りません。ただ、本当に島崎章を描こうとするなら、山口智子やYAZAWAの存在は邪魔なんです。菜々緒や斎藤工や間宮祥太朗を掘り下げるべきなんです。江口洋介にしっかり筋を通させて、上川隆也を無駄死にさせないべきなんです。せっかく『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)でスターシステムから脱却しかけたキムタクにとって(最終回レビュー)、『BG』は俳優として明らかな“後退”になったと思います。

『BG』の正体は、ただのキムタク・ショーケース。いわゆる「ドラマ」と呼ばれるテレビプログラムとは別のコンテンツでした。キムタクは島崎章を演じさせてもらえませんでした。

 そうしたコンテンツが「ドラマ」と称されて放送され、17%の視聴率を獲得する。ここで全話にわたって「脚本がいかんよ、脚本が」と書き続けても、「キムタクを貶めたいだけだろ」と言われてしまう。脚本で頑張ってる作品は、全然数字が取れないし話題にもならない。

「ドラマが物語を必要としない時代」って、なんだか「スパゲティがパスタを必要としない時代」というくらい突飛なトートロジーだけど、意外に現実になってきてるのかもしれませんね。こわーい。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

オラオラ系・中堂の純愛に感動! TBS『アンナチュラル』驚愕のどんでん返しで、最終回が待ちきれない!!

 もはや、石原さとみの代表作といっても過言ではないドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第9話が9日に放送され、平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.1ポイントアップとなりました。

 前回、雑居ビルの火災により10名が焼死。今回は、そのビルの隣の空き家から、トランクスーツに詰め込まれた女性の死体が発見されるシーンからのスタートとなりました。

 遺体はすぐさま不自然死究明研究所(通称・UDIラボ)へ運び込まれ、三澄ミコト(石原さとみ)が検死にあたったところ、遺体の口内に“赤い金魚”が見つかります。

 この“赤い金魚”とは、UDIラボの法医解剖医・中堂系(井浦新)が名付けたもの。中堂は8年前、何者かによって恋人・糀谷夕希子(橋本真実)を殺され、その遺体の口の中に魚のような形をした腫瘍を発見。以来、犯人を捜す手がかりとして、同じ症状がある遺体を見つけては解剖し続けているのです。

 そんな中堂の遺恨を晴らすべく、ミコトは全力で検死にあたります。その結果、遺体の胃の中から毒性の強いボツリヌス菌を採取。さらに、“赤い金魚”は、口の中に魚の模様がついたカラーボールを押し込まれたのが原因であることも判明します。

 そんな折、UDIラボの所長・神倉保夫(松重豊)は、ラボ内の機密情報が週刊誌に漏れていることを察知。内通者がいるのではないかと疑い始めます。

 その裏切り者・久部六郎(窪田正孝)は、フリージャーナリストの宍戸理一(北村有起哉)から、犯人は死因の頭文字がABC順になるように犯行を繰り返していること、女性遺体の死因の頭文字は“F”であることを示唆されます。さらに、なぜかピンクのカバが描かれた絵を手渡されるのでした。

 一方、女性の遺体が発見された空き家を再訪したミコトは、アリが数匹死んでいるのを発見。UDIラボに持ち帰り調べてみたところ、それらのアリからは蟻酸(ぎさん)が検出されます。蟻酸は英語で「Formic acid」ということで、頭文字がFのワードが飛び出したため、六郎は動揺。宍戸が犯人なのではないかと疑い始めるのですが、宍戸には鉄壁のアリバイがあるのです。

 また、蟻酸には毒性があるものの、死に至るには相当な量が必要。さらに、現場で発見されたアリは蟻酸を体内に有していない種であることが判明します。ではなぜ、蟻酸が検出された? ということになり、ミコトと中堂が小難しい化学方程式を駆使した結果、死因はホルマリン(Formalin)注入によるものだということがわかります。

 ホルマリンには腐敗を遅らせる効果があるため、宍戸のアリバイは無効に。やはり宍戸が犯人なのではないかと疑い、六郎は慌てて電話をするのですが、そこへ中堂が姿を現し、六郎が手にしているカバの絵を見て激しく動揺。その絵は、殺された恋人が描いたものだったのです。

 六郎から電話を取り上げた中堂は、その絵をどこで手に入れたのか詰問。すると宍戸は、前回の雑居ビル火災の唯一の生存者・高瀬文人(尾上寛之)が持っていたのだと告白します。

 ちょうどその頃、高瀬は血まみれになった姿で「殺されそうなので保護してもらいたい」と警察署へ出頭。今回はここで終了となりました。

 さて、感想。前回は、事件発生直後、火災の原因をつくったと疑われた前科者の町田三郎(一ノ瀬ワタル)が、実はその死の直前まで雑居ビル内に取り残された人々を救おうと必死になっていたという事実が発覚し、感動的な結末を迎えました。

 その前回のダイジェストが今回の冒頭に流れ、「なぜわざわざ?」と不思議に思ったのですが、唯一の生存者だった高瀬が連続殺人犯(まだ確定ではありませんが)という皮肉を強調するためだったようですね。雑居ビル火災と連続殺人に繋がりはないと油断していただけに、2話にまたがってのどんでん返しに衝撃を受けました。

 また、死因を究明していくプロセスも相変わらず秀逸。それでいて、個々のキャラクターもしっかり描けている。特に今回、中堂にスポットライトが当てられたのですが、普段は傍若無人なオラオラ系なのに実は恋人を想い続ける純粋な男、という役柄を井浦新が見事に演じていました。

 素晴らしいのは脚本や役者の芝居だけでなく、演出面でも同じことがいえます。中堂と夕希子の回想シーンでは、米津玄師が歌う主題歌「Lemon」が挿入されたのですが、恋人を失ってからの中堂の苦悩を見事に表現したような歌詞に心を揺さぶられました。

 初回から外れがないですし、どの回も1時間ドラマとは思えないほど濃密。今クールNo.1といっても過言ではないかもしれません。少なくとも、同局放送で視聴率トップをひた走る嵐・松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』よりよっぽど面白い。視聴率は必ずしも作品の優劣を示すバロメーターではない。そのことを証明する作品だと思います。

 そんな『アンナチュラル』も次回でラスト。次の展開がものすごく気になるだけに、放送が待ちきれません。
(文=大羽鴨乃)

低調フジテレビ“魔の土曜日”がヤバすぎる……局員が嘆く「片平なぎさの悪夢」

 視聴率低迷が続くフジテレビだが、とりわけひどいのが土曜日。しばしば発生する“珍事”に、局内では「魔の土曜日」ともささやかれているという。

 スマートフォンやインターネットなどの普及に伴い、テレビ離れの傾向には歯止めが利かないが、中でも低落が著しいのがフジだ。2017年上半期のゴールデンタイムの平均視聴率では、日本テレビ、NHK、TBS、テレビ朝日に次ぐ5位に沈み、同年4~9月では8億3600万円の営業赤字に転落。低迷を象徴するのが土曜日だ。テレビ関係者が語る。

「景気の良い話がめったに聞こえてこないフジですが、中でも深刻なのが土曜日です。土曜日は、情報バラエティの『にじいろジーン』、有吉弘行やタカトシの散歩番組『ぶらぶらサタデー』、ゴールデンが『もしもツアーズ』『さまぁ~ずの神ギ問』『めちゃイケ』といったラインナップですが、夕方の片平なぎさの2時間ドラマの再放送が、1日で一番視聴率が高くなってしまう事件が何度も起きています。かつては高視聴率をバンバン叩き出した『めちゃイケ』は、近年は5%前後をウロウロしており、昨年10月にゴールデンに進出した『神ギ問』も苦戦しています。そんななか、片平なぎさのドラマの再放送が、それより良い数字を取ってしまうのです」

 再放送であろうと何であろうと、数字が取れればそれに越したことはないが、フジの不振は深刻だという。テレビ情報誌の記者が語る。

「視聴率で見ると、フジのヤバさがはっきりわかります。最近、週間視聴率ベスト10どころか、ベスト30にフジの番組がひとつもランクインしない週があります。以前は『サザエさん』という最後のとりでがありましたが、最近は『サザエさん』でさえ2ケタいかないこともザラで、2ケタに届く番組がひとつもない日も珍しくありません。他の局にも“谷間の曜日”はありますが、フジの土曜日の惨状は際立っています。再放送に関していえば、テレ朝が夕方にやっている『相棒』の再放送も、かなりの数字を取りますが、再放送が視聴率で全日トップになるなんて聞いたことがありません」

 それならいっそ、ゴールデンも『めちゃイケ』黄金期の再放送でも流してみる?