福山雅治は“爆死案件”を逆転させられるか!? 主演俳優からリストラされる危機『集団左遷!!』第1話

 福山雅治にとっては、『ラヴソング』(フジテレビ系)以来となる3年ぶりの主演ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)。『ラヴソング』が大コケした福山にとっては、正念場となる連ドラです。銀行員たちがリストラの危機に立ち上がるという企業ものですが、視聴率的に厳しいと福山自身が人気俳優というポジションからリストラされかねません。しかも、原作小説『集団左遷』は1994年に柴田恭兵主演作として東映で映画化されていますが、興行的に大爆死した作品です。はっきり言って、不安要素の多い案件です。いろんな意味でハラハラしてしまいますね。85分拡大スペシャルとなった第1話を振り返ってみましょう。

 NHK大河ドラマ『龍馬伝』で幕末のヒーロー、フジテレビ系の人気ドラマ『ガリレオ』では天才物理学者を演じてきた福山ですが、今回は平凡なサラリーマン役だそうです。主人公・片岡(福山)は大手の三友銀行に勤めていますが、エリートコースというわけではありません。そこそこ頑張ってきて、50歳を目前にしてようやく支店長への昇格が決まりました。一国一城の主になれたうれしさを隠せない片岡でした。

 しかし、この昇格人事にはトラップが仕掛けられていました。三友銀行は地方銀行を吸収合併することでメガバンク化したものの、リーマンショック以降は業績が悪化する一方。思い切った支店の統廃合と社員の大幅なリストラを進めることが決まっていたのです。片岡をはじめ選ばれた12人の新支店長たちは、廃店候補の支店に配属されるのです。これでは全然うれしくありません。

 

いかにもな悪役上司、三上博史の登場!

 芦田愛菜主演ドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)以来、久々の地上波ドラマへの出演となる三上博史が、いかにもエキセントリックそうな悪役キャラクターとして登場します。12人の支店長たちを集め、人事担当の横山常務(三上)が訓示を垂れるのですが、とんでもない内容でした。

横山常務「みなさんは、頑張らなくてけっこうです。支店長として余計なことはしないでください」

 スムーズに廃店へと事が済めば、支店に勤める行員たちはクビを切られても、支店長だけは三友銀行に残れるようにするというのです。頑張らないように頑張れと、矛盾した励ましの言葉で12人の支店長たちを送り出す横山常務でした。

 恐る恐る、蒲田支店へ着任した片岡ですが、着任のあいさつをする間もなく、若手行員の平(井之脇海)の融資相手が5000万円を持って夜逃げするという騒ぎが勃発。この事件、片岡が相手の行動を先読みすることで、見事に解決してみせます。『ガリレオ』の湯川ばりの推理力を発揮する片岡でした。「頑張らなくていい」と言われていたのに、ついつい頑張ってしまい、逆に落ち込んでしまう片岡。頑張れと言われればやる気が失せ、頑張るなと言われれば張り切ってしまう。人間は不思議な生き物です。

 

本店への帰り道を失った支店長はどうなる?

 初回のクライマックスは、横山常務に片岡支店長がタンカを切るシーンでした。蒲田支店の若手行員・滝川(神木隆之介)が取引先である零細企業に対して親身に尽くしている姿に感化され、片岡は思わず反逆宣言をしてしまいます。

片岡「私に頑張らせてください! もし、ノルマが達成できれば、廃店にはしないでください!!」

 土下座しながら直訴する片岡ですが、上下関係が絶対である銀行で、しかも上層部がすでに決定している事項に逆らうわけですから、もう本店に戻っても居場所はありません。しかも、その達成ノルマは半年内で100億円です。売り上げが悪いことから廃店が確定している支店が、いくら努力しても稼げる数字ではありません。人のいい片岡支店長とのほほんとした蒲田支店の人々は、この無理難題をクリアすることができるのでしょうか。

『コンフィデンスマンJP』のあの人が……!!

 原作は『集団左遷』に加え、同じく江波戸哲夫が書いた『銀行支店長』の内容も盛り込んであります。ノルマが達成できなければ全員リストラという設定は『集団左遷』で、メガバンク化で合併した側とされた側との銀行支店内の見えない軋轢というモチーフは『銀行支店長』からのものです。どちらもかなり重たい内容ですが、今回の『集団左遷!!』は初回を見た限りでは、福山のコミカルな演技が目立ちます。ライト感覚のサラリーマンドラマを、TBSは目指しているようです。

 日曜劇場の企業ドラマでおなじみの香川照之が片岡支店長よりも貫禄のある旧地方銀行系の副支店長・真山を演じていますが、『半沢直樹』(TBS系)のときのように顔面クローズアップをやたらと多用しない点は、クドくなくていいなと思いました。でも、『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の詐欺師役でプチブレイクした小手伸也を、本店の検査次長・鮫島役に起用したのはどうでしょうか。小手がマジメに演じれば演じるほど、ダー子(長澤まさみ)に頼まれて銀行に潜入した詐欺師に思えてきてしまいます。他局のドラマだから、ダー子が現われるわけはないのですが……。

 さて、気になる初回の視聴率は? 13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という、思いがけず高い数字でした。前クールに放映された『グッド・ワイフ』が初回10.0%、シリーズ平均9.7%だったので、かなりの好スタートだと言えそうです。TBSの伝統枠「日曜劇場」というブランド力に、視聴者からの初回ご祝儀という上乗せもあるかと思います。

 ちなみに同じく金融業界を舞台にした池井戸潤原作ドラマ『半沢直樹』(TBS系)は、平均28.7%、最高視聴率となった最終回は42.2%という信じられない数字を残しています。片岡支店長は絶対に不可能な100億円というノルマに挑むことになりますが、福山も『集団左遷!!』を『半沢直樹』の牙城に迫る奇蹟のドラマへと変えることができるのでしょうか。2話以降も、なるべく頑張らずに追い掛けたいと思います。
(文=長野辰次)

福山雅治は“爆死案件”を逆転させられるか!? 主演俳優からリストラされる危機『集団左遷!!』第1話

 福山雅治にとっては、『ラヴソング』(フジテレビ系)以来となる3年ぶりの主演ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)。『ラヴソング』が大コケした福山にとっては、正念場となる連ドラです。銀行員たちがリストラの危機に立ち上がるという企業ものですが、視聴率的に厳しいと福山自身が人気俳優というポジションからリストラされかねません。しかも、原作小説『集団左遷』は1994年に柴田恭兵主演作として東映で映画化されていますが、興行的に大爆死した作品です。はっきり言って、不安要素の多い案件です。いろんな意味でハラハラしてしまいますね。85分拡大スペシャルとなった第1話を振り返ってみましょう。

 NHK大河ドラマ『龍馬伝』で幕末のヒーロー、フジテレビ系の人気ドラマ『ガリレオ』では天才物理学者を演じてきた福山ですが、今回は平凡なサラリーマン役だそうです。主人公・片岡(福山)は大手の三友銀行に勤めていますが、エリートコースというわけではありません。そこそこ頑張ってきて、50歳を目前にしてようやく支店長への昇格が決まりました。一国一城の主になれたうれしさを隠せない片岡でした。

 しかし、この昇格人事にはトラップが仕掛けられていました。三友銀行は地方銀行を吸収合併することでメガバンク化したものの、リーマンショック以降は業績が悪化する一方。思い切った支店の統廃合と社員の大幅なリストラを進めることが決まっていたのです。片岡をはじめ選ばれた12人の新支店長たちは、廃店候補の支店に配属されるのです。これでは全然うれしくありません。

 

いかにもな悪役上司、三上博史の登場!

 芦田愛菜主演ドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)以来、久々の地上波ドラマへの出演となる三上博史が、いかにもエキセントリックそうな悪役キャラクターとして登場します。12人の支店長たちを集め、人事担当の横山常務(三上)が訓示を垂れるのですが、とんでもない内容でした。

横山常務「みなさんは、頑張らなくてけっこうです。支店長として余計なことはしないでください」

 スムーズに廃店へと事が済めば、支店に勤める行員たちはクビを切られても、支店長だけは三友銀行に残れるようにするというのです。頑張らないように頑張れと、矛盾した励ましの言葉で12人の支店長たちを送り出す横山常務でした。

 恐る恐る、蒲田支店へ着任した片岡ですが、着任のあいさつをする間もなく、若手行員の平(井之脇海)の融資相手が5000万円を持って夜逃げするという騒ぎが勃発。この事件、片岡が相手の行動を先読みすることで、見事に解決してみせます。『ガリレオ』の湯川ばりの推理力を発揮する片岡でした。「頑張らなくていい」と言われていたのに、ついつい頑張ってしまい、逆に落ち込んでしまう片岡。頑張れと言われればやる気が失せ、頑張るなと言われれば張り切ってしまう。人間は不思議な生き物です。

 

本店への帰り道を失った支店長はどうなる?

 初回のクライマックスは、横山常務に片岡支店長がタンカを切るシーンでした。蒲田支店の若手行員・滝川(神木隆之介)が取引先である零細企業に対して親身に尽くしている姿に感化され、片岡は思わず反逆宣言をしてしまいます。

片岡「私に頑張らせてください! もし、ノルマが達成できれば、廃店にはしないでください!!」

 土下座しながら直訴する片岡ですが、上下関係が絶対である銀行で、しかも上層部がすでに決定している事項に逆らうわけですから、もう本店に戻っても居場所はありません。しかも、その達成ノルマは半年内で100億円です。売り上げが悪いことから廃店が確定している支店が、いくら努力しても稼げる数字ではありません。人のいい片岡支店長とのほほんとした蒲田支店の人々は、この無理難題をクリアすることができるのでしょうか。

『コンフィデンスマンJP』のあの人が……!!

 原作は『集団左遷』に加え、同じく江波戸哲夫が書いた『銀行支店長』の内容も盛り込んであります。ノルマが達成できなければ全員リストラという設定は『集団左遷』で、メガバンク化で合併した側とされた側との銀行支店内の見えない軋轢というモチーフは『銀行支店長』からのものです。どちらもかなり重たい内容ですが、今回の『集団左遷!!』は初回を見た限りでは、福山のコミカルな演技が目立ちます。ライト感覚のサラリーマンドラマを、TBSは目指しているようです。

 日曜劇場の企業ドラマでおなじみの香川照之が片岡支店長よりも貫禄のある旧地方銀行系の副支店長・真山を演じていますが、『半沢直樹』(TBS系)のときのように顔面クローズアップをやたらと多用しない点は、クドくなくていいなと思いました。でも、『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の詐欺師役でプチブレイクした小手伸也を、本店の検査次長・鮫島役に起用したのはどうでしょうか。小手がマジメに演じれば演じるほど、ダー子(長澤まさみ)に頼まれて銀行に潜入した詐欺師に思えてきてしまいます。他局のドラマだから、ダー子が現われるわけはないのですが……。

 さて、気になる初回の視聴率は? 13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という、思いがけず高い数字でした。前クールに放映された『グッド・ワイフ』が初回10.0%、シリーズ平均9.7%だったので、かなりの好スタートだと言えそうです。TBSの伝統枠「日曜劇場」というブランド力に、視聴者からの初回ご祝儀という上乗せもあるかと思います。

 ちなみに同じく金融業界を舞台にした池井戸潤原作ドラマ『半沢直樹』(TBS系)は、平均28.7%、最高視聴率となった最終回は42.2%という信じられない数字を残しています。片岡支店長は絶対に不可能な100億円というノルマに挑むことになりますが、福山も『集団左遷!!』を『半沢直樹』の牙城に迫る奇蹟のドラマへと変えることができるのでしょうか。2話以降も、なるべく頑張らずに追い掛けたいと思います。
(文=長野辰次)

『あなたの番です。』秋元康ドラマで蘇るHuluの悪夢!

 4月14日にスタートした日本テレビ系日曜ドラマ『あなたの番です。』は、日テレの連続ドラマとしては25年ぶりの2クール(半年)放送が予定されているが、果たして大丈夫なのか。初回の平均視聴率は8.3%(ビデオリサーチ、関東地区調べ)。幸先いいスタートとは言い難い数字だ。何より、せっかくうまく築きつつあった同枠のブランドイメージと、若い視聴者層を手放してしまいそうな気配がある。

 日テレ日曜枠といえば、前クールで菅田将暉主演の『3年A組―今から皆さんは、人質です―』が大反響のうちに幕を閉じた。最終回視聴率は15.4%(同)で、前クールの各局ドラマで最も高い評価を得たドラマといえる。さらに昨年秋クール放送の『今日から俺は!!』も小学生の人気を集め、最終回視聴率12.6%(同)。2作品とも、小中高生含む若者の支持を得ていたという特徴がある。

 一方で、『あなたの番です。』はまったくテイストの異なる作品だ。舞台となるのは、新婚夫婦・手塚菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)が引っ越してきたマンション「キウンクエ蔵前」。マンションの住人たちの間で「交換殺人」が発生する、ミステリードラマだ。管理人の提案で、住民たちは紙にそれぞれの「死んでほしい人間」を書き、くじを引く。ありえない設定だが、半年間で住人たちが次々死んでいくのだろうか。キャッチコピーは、「毎週、死にます」だ。初回のラストでは、管理人がトラウマ級の転落死を遂げた。

 放送は日曜夜10時半から。多くの人にとって明日からまた1週間が始まる……という時間、毎週のように住民が謎の死を遂げるマンションにどれだけ興味を引きつけることができるのだろう。

 

 『3年A組』も生徒が人質になり殺されるなど過激な描写はあったが、それらにはきちんと意味があるのだと、視聴者が理解できるような流れができていた。視聴者は菅田将暉演じる主人公の目的を知りたくて視聴を続けた。『あなたの番です。』も、視聴者が「続きが気になる」と思えるだけの意味や伏線を用意しているのだろうか。

 『あなたの番です。』の企画・原案を手がけているのは秋元康氏。秋元氏といえば、2017年夏クールに日テレ日曜枠で放送された『愛してたって秘密はある。』でも、企画・原案を担当していた。『愛してたって秘密はある。』は、テレビ放送の最終回では完結せず、結末は有料動画サイト「Hulu」で明かされるという手法が用いられ、批判を呼んだ。

 『あなたの番です。』も、本編と連動する形でhuluオリジナルストーリー「扉の向こう」が放送される予定となっており、マンション住民たちの素顔や事情が明かされていくという。「Hulu」見逃し配信も行われる「Hulu」は視聴者にとって便利なツールでもあるが、地上波放送の連続ドラマなのに「Huluで完結」「Hulu限定」という流れに不快感を抱く視聴者も現状では少なくない。

 『今日から俺は!!』『3年A組―今から皆さんは、人質です―』と、若者に指示を受ける作品で支持を得て、よい流れができていた日テレ日曜枠。『あなたの番です。』は半年放送に耐えうるコンテンツとなるのだろうか。

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怖すぎて離脱者続出……『あなたの番です』は、“VS秋元康”の姿勢で臨む連続殺人ミステリー?

 4月14日よりスタートしたドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)。このドラマの企画・原案を担当しているのは秋元康だ。

 初回を見てまず思ったのは「秋元康らしいネタだな」ということ。ドラマのホームページには過激な文言が躍っている。

「とあるマンションに引っ越してきた一組の新婚夫婦。(中略)マンションの周囲で次々と人が死んでいく…!」

 秋元氏に対する色眼鏡だろうか。一体、何をすれば世にウケるのか? という山っ気が透けて見えてくる気がする。

そもそも原田知世と田中圭の夫婦が怪しい

 本作は、手塚菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)の新婚夫婦が、購入した引っ越し先のマンションで、住民同士の“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていくというストーリー。毎週1人が死ぬという。

 言ってしまうと、そもそも主役の2人が怪しかった。

 まず、田中の芝居である。あまりにも『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)のはるたんだった。いや、はるたんより過剰に見える。わざととしか思えないほどあざとい。率先してかわいいと思われようとしている。翔太が、このままぶりっ子で終わるとは思えない。あのセルフパロディっぷりは、何かを隠すためな気がする。裏があると勘繰ってしまう。

 菜奈と翔太は15歳違いの年の差夫婦だ。この設定も臭う。なぜ、そんな夫婦にする必要があったのか。しかもこの夫婦、マンションを購入しているのに、まだ婚姻届を出していない。菜奈が何かと理由をつけ、提出を渋っているのだ。マンションの住人は全員が一癖あるが、この夫婦だってどこか不穏だ。菜奈は翔太に打ち明けていた。

「翔太君の存在を出会ったときよりもどんどん近くに感じてて。でも、年の差だけは埋まらないじゃない? これからもず~っと、15年分埋まらない事実があるっていうのが、何か怖い」

 うがった見方をすれば、これだけで殺人の動機になり得る。翔太が菜奈を殺せば、年の差が縮んでいくからだ。ほかにも、いくらでも勘繰ることができる。それこそ引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを誤ってバラバラにしたくだりだって、菜奈が翔太を殺す動機になる。

 でも、本当にこの夫婦が殺意を抱き合っていたら、視聴者からは「やっぱり」なんて声が上がるに違いない。イージーだ。そんなわかりやすい予想を立てていると、「秋元康の罠にハマッているんじゃないか?」と不安になったりもする。……なんか、“vs秋元康”みたいなコンセプトのドラマに思えてきた。

 今作はミステリーだ。さて、初回ではどんな伏線が張られただろう?

 このドラマ、すべての人の言動が意味ありげに作られており、伏線らしきシーンはメチャクチャある。その中でも主だったものを以下に列挙したいと思う。

・引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを壊した。

・現状確認で手塚夫婦の部屋に上がった管理人・床島比呂志(竹中直人)が、天井を指し「気色の悪いシミが2つある」と指摘した。

・菜奈を無視して翔太にばかり話しかけていた301号室の尾野幹葉(奈緒)。

・佐野豪(安藤政信)が履いていた長靴。

・黒島沙和(西野七瀬)が胸に貼っていた湿布。

・住民会での久住譲(袴田吉彦)の発言「殺したい人は知り合いじゃない」。

・住民会で“殺したい人”を書く際、わざわざ田宮淳一郎(生瀬勝久)からボールペンを借りた赤池美里(峯村リエ)。

・菜奈が引いた紙に書いてあった「こうのたかふみ」という人名。

・マンションのゴミ捨て場にひどい状態で捨てられていたクマのぬいぐるみ。

・菜奈を尾行していた細川朝男(野間口徹)。

・サングラスとマスクで顔を隠し、マンションから出て行った久住。

・倒れたままにしてあった車椅子。ちなみに、赤池幸子(大方斐紗子)は車椅子生活。

 振り返ると、異常なほどの怪しいキャラ祭りである。あと、初回から登場人物が多すぎて全然覚えきれない。「面白い」とか「つまらない」とか感想を抱けるほど、まだ作品の輪郭がつかめないのが事実だ。

低視聴率でも半年間続けなければならない

 初回では管理人の床島が殺害された。当然、マンションには警察の捜査が入る。このドラマは2クールあると予告されている。警察が入るのに、2クールもの長期にわたって連続殺人が行われるというのか? 正直、リアリティという面で心配になる。ミステリードラマにとってリアリティは、クオリティと直結すると言っても過言ではない。

『あなたの番です』の初回視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。もちろん、作品への評価を下すのはまだ早い。でも、今のような低調が続いたとして、それでも2クール引っ張るというのか?

 そういえば、前期に同枠で放送されていたドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』の最終回の視聴率は15.4%だった。繰り返すが、このドラマは2クールある。半年だ。

(文=寺西ジャジューカ)

怖すぎて離脱者続出……『あなたの番です』は、“VS秋元康”の姿勢で臨む連続殺人ミステリー?

 4月14日よりスタートしたドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)。このドラマの企画・原案を担当しているのは秋元康だ。

 初回を見てまず思ったのは「秋元康らしいネタだな」ということ。ドラマのホームページには過激な文言が躍っている。

「とあるマンションに引っ越してきた一組の新婚夫婦。(中略)マンションの周囲で次々と人が死んでいく…!」

 秋元氏に対する色眼鏡だろうか。一体、何をすれば世にウケるのか? という山っ気が透けて見えてくる気がする。

そもそも原田知世と田中圭の夫婦が怪しい

 本作は、手塚菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)の新婚夫婦が、購入した引っ越し先のマンションで、住民同士の“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていくというストーリー。毎週1人が死ぬという。

 言ってしまうと、そもそも主役の2人が怪しかった。

 まず、田中の芝居である。あまりにも『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)のはるたんだった。いや、はるたんより過剰に見える。わざととしか思えないほどあざとい。率先してかわいいと思われようとしている。翔太が、このままぶりっ子で終わるとは思えない。あのセルフパロディっぷりは、何かを隠すためな気がする。裏があると勘繰ってしまう。

 菜奈と翔太は15歳違いの年の差夫婦だ。この設定も臭う。なぜ、そんな夫婦にする必要があったのか。しかもこの夫婦、マンションを購入しているのに、まだ婚姻届を出していない。菜奈が何かと理由をつけ、提出を渋っているのだ。マンションの住人は全員が一癖あるが、この夫婦だってどこか不穏だ。菜奈は翔太に打ち明けていた。

「翔太君の存在を出会ったときよりもどんどん近くに感じてて。でも、年の差だけは埋まらないじゃない? これからもず~っと、15年分埋まらない事実があるっていうのが、何か怖い」

 うがった見方をすれば、これだけで殺人の動機になり得る。翔太が菜奈を殺せば、年の差が縮んでいくからだ。ほかにも、いくらでも勘繰ることができる。それこそ引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを誤ってバラバラにしたくだりだって、菜奈が翔太を殺す動機になる。

 でも、本当にこの夫婦が殺意を抱き合っていたら、視聴者からは「やっぱり」なんて声が上がるに違いない。イージーだ。そんなわかりやすい予想を立てていると、「秋元康の罠にハマッているんじゃないか?」と不安になったりもする。……なんか、“vs秋元康”みたいなコンセプトのドラマに思えてきた。

 今作はミステリーだ。さて、初回ではどんな伏線が張られただろう?

 このドラマ、すべての人の言動が意味ありげに作られており、伏線らしきシーンはメチャクチャある。その中でも主だったものを以下に列挙したいと思う。

・引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを壊した。

・現状確認で手塚夫婦の部屋に上がった管理人・床島比呂志(竹中直人)が、天井を指し「気色の悪いシミが2つある」と指摘した。

・菜奈を無視して翔太にばかり話しかけていた301号室の尾野幹葉(奈緒)。

・佐野豪(安藤政信)が履いていた長靴。

・黒島沙和(西野七瀬)が胸に貼っていた湿布。

・住民会での久住譲(袴田吉彦)の発言「殺したい人は知り合いじゃない」。

・住民会で“殺したい人”を書く際、わざわざ田宮淳一郎(生瀬勝久)からボールペンを借りた赤池美里(峯村リエ)。

・菜奈が引いた紙に書いてあった「こうのたかふみ」という人名。

・マンションのゴミ捨て場にひどい状態で捨てられていたクマのぬいぐるみ。

・菜奈を尾行していた細川朝男(野間口徹)。

・サングラスとマスクで顔を隠し、マンションから出て行った久住。

・倒れたままにしてあった車椅子。ちなみに、赤池幸子(大方斐紗子)は車椅子生活。

 振り返ると、異常なほどの怪しいキャラ祭りである。あと、初回から登場人物が多すぎて全然覚えきれない。「面白い」とか「つまらない」とか感想を抱けるほど、まだ作品の輪郭がつかめないのが事実だ。

低視聴率でも半年間続けなければならない

 初回では管理人の床島が殺害された。当然、マンションには警察の捜査が入る。このドラマは2クールあると予告されている。警察が入るのに、2クールもの長期にわたって連続殺人が行われるというのか? 正直、リアリティという面で心配になる。ミステリードラマにとってリアリティは、クオリティと直結すると言っても過言ではない。

『あなたの番です』の初回視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。もちろん、作品への評価を下すのはまだ早い。でも、今のような低調が続いたとして、それでも2クール引っ張るというのか?

 そういえば、前期に同枠で放送されていたドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』の最終回の視聴率は15.4%だった。繰り返すが、このドラマは2クールある。半年だ。

(文=寺西ジャジューカ)

松坂桃李&山本美月『パーフェクトワールド』壮絶爆死発進! 今期の民放連ドラで早くも“ビリ”確定?

 松坂桃李が主演、山本美月がヒロインを務めるフジテレビ系連続ドラマ『パーフェクトワールド』(火曜午後9時~)初回が16日に放送され、視聴率は6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と壮絶爆死を遂げた。

 V6・井ノ原快彦主演『特捜9 season2』、天海祐希主演『緊急取調室 3rd SEASON』(ともにテレビ朝日系)が共に15.2%で好発進し、窪田正孝主演『ラジエーションハウス』(フジテレビ系)、山下智久主演『インハンド』(TBS系)、中条あやみ&水川あさみ主演『白衣の戦士!』(日本テレビ系)も2ケタでスタートする中、『パーフェクトワールド』は6%台の大爆死。同じく、低調での発進となった『ストロベリーナイト・サーガ』(KAT-TUN・亀梨和也、二階堂ふみ主演/フジ系)の7.8%を下回り、今期のプライム帯の民放連ドラ(テレビ東京系は除く)で初回視聴率はビリとなる可能性が高くなった。

『パーフェクトワールド』は大学時代に事故で脊髄を損傷して下半身不随となり、車イス生活となりながらも、一級建築士になった主人公・鮎川樹(松坂)が、高校時代に樹に思いを寄せていた同級生・川奈つぐみ(山本)と再会し、障害を乗り越えて恋愛に発展していくラブストーリーだ。

 初回では、樹に排泄障害があることに触れ、松坂と山本がゴールデン帯で、よりによって「ウ○コ」発言を連発する場面もあり、視聴者をドッキリさせたりもしたが、そんな二人の必死の演技も実らず、視聴率は爆死してしまった。

 そもそも、同ドラマの原作は有賀リエ氏の同名漫画で、昨年10月には岩田剛典(三代目J SOUL BROTHERS、EXILE)と杉咲花のダブル主演により、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』のタイトルで映画化されたが、まるで振るわなかった経緯がある。

 また、松坂はこれまで主演したプライム帯の連ドラが、いずれも1ケタ台。山本がヒロインに起用されたプライム帯の連ドラはすべて低視聴率とあって、正直下馬評は高くなかったが、初回は、予想通りの結果になってしまった。

 ネット上では「映画版は原作とだいぶ違っていたけど、ドラマ版は原作に沿っている。主人公は岩田より、松坂の方が断然いい」「松坂は車イスの操作など、難しい演技をよくこなしていると思う」「松坂は演技がうまいと思ったけど、ヒロインは山本じゃなくて、もう少し演技力のある女優にしてほしかった」といった声が出ており、おおむね松坂の演技は好評だ。

 しかし、いくら演技力があっても、数字に結びつかなければ民放ドラマとしては意味がない。初回6%台から巻き返すのは、かなり困難な道のりになるだろうが、今期の民放連ドラの“ビリ”候補から抜け出すことができるだろうか?
(文=田中七男)

ドラマ大爆死! 松坂桃李&山本美月に「新井浩文の呪い」

 4月16日にスタートした松坂桃李主演のドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)第1話が平均視聴率6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大爆死したことがわかった。

 同ドラマは、累計部数170万部を突破した有賀リエ氏による同名人気マンガが原作。不慮の事故により突然車いす生活を送ることになり、生涯一人で生きていくと決めていた建築士・鮎川樹(松坂)が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本美月)と再会し、心を通わせていくラブストーリーだが、初回の数字は過去の同枠と比べてもかなり悪いという。

「前期の木村佳乃主演『後妻業』は初回8.7%、全話平均6.2%。10月期の高橋一生主演『僕らは奇跡でできている』は初回7.6%、全話平均6.5%。壮絶な爆死ぶりが話題となった吉岡里帆主演『健康で文化的な最低限度の生活』ですら初回7.6%、全話平均5.8%でしたから、今作は打ち切りが検討されるところまで落ちる可能性が高そう。また、『パーフェクトワールド』は昨年10月に映画化も岩田剛典&杉咲花のW主演で映画化されており、初週末の観客動員数は実写邦画1位を記録しています。となると、やはり松坂と山本の“あの件”に視聴者が拒否反応を示しているとしか……」(芸能記者)

 ネット掲示板を見てみると、低視聴率を受けてさっそく松坂に対して、「出張エステ嬢に対するセクハラ常習野郎」、山本には「レイプ犯とコカイン中毒者の大親友」といった辛辣なコメントが飛び交っている。

「松坂は昨年10月発売の『週刊新潮』(新潮社)によって高級エステで『下半身を露出する』といった禁止行為に及んだことが報じられ、複数の女性セラピストから被害報告があったといいます。そこにきて、俳優の新井浩文が出張マッサージ店の女性従業員に対して強制性交罪で逮捕・起訴されるという事件が発生したことで、“同類”と見られてしまった。一方の山本も、新井被告とコカイン使用の容疑で逮捕されたピエール瀧容疑者に挟まれた3ショット画像が拡散し、イメージダウン。ネット上では、今でも新井被告のSNSのフォローを外していないことに苦言を呈す人もいるようです」(週刊誌記者)

 そんなダークなイメージがつきまとう2人のラブストーリー。「新井浩文の呪い」は今後も重くのしかかりそうだ。

『インハンド』山下智久、阿部寛を意識するも失敗? ボソボソしゃべりでセリフが8割聴き取れず……

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第1話が12日に放送され、平均視聴率11.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。好調な滑り出しとなりました。

 医師の高家春馬(濱田岳)が勤務する病院では、心臓発作で突然死する患者が続出。日本では例の少ない感染症・シャーガス病だと疑った高家は、科学機関や医療機関で起きる問題に対処するサイエンス・メディカル対策室に匿名で告発書を送ります。

 その調査にあたることになった牧野巴(菜々緒)は、専門家の意見を求めるため寄生虫学者・紐倉哲(山下)のもとを訪ねることに。しかし、巨大な植物園を改造した自宅兼研究室に引きこもり、自由気ままに研究をする紐倉は、調査に非協力的で興味を示しません。

 困り果てた牧野ですが、紐倉が禁止されたサルを輸入しようとしてパスポートを没収されていることに目をつけ、再発行を交換条件に調査に協力させることに成功。高家が勤務する病院へと足を運びます。

 白衣を持参した紐倉は、牧野が制止するのもお構いなしに医局へ潜入し、高家と接触。心筋梗塞で亡くなった患者たち全員、瞼が腫れあがるロマーナ・サインの症状がでていたことを知り、シャーガス病だと断定します。

 このシャーガス病は、サシガメという虫を媒介にクルーズトリパノソーマという寄生虫が感染することで発症し、その症状が出るのは数時間から10数年まで個人差があります。日本で自然発生することは考え難いのですが、今回の患者の1人・桶矢登が社長を務めるオケヤ食品が10年前に発売した、『チチクチオイル』という美容液がもとで7名が感染死した事件が起こっていたことが発覚。その遺族による復讐なのでは? と推理した紐倉は、高家とともに調査を開始します。

 そして2人は、『チチクチオイル』を使ったことで肌が荒れてイジメを受け、それを苦に自殺した娘をもつ江里口新(風間杜夫)のもとへ。娘の死を今も嘆く江里口に高家は同情する一方、紐倉はというと、庭先でサトウキビを温室栽培していることに気づき疑問を抱きます。

 そんな中、高家が突如として懲戒解雇される事件が発生。『チチクチオイル』は特定保健用食品で、その認可にあたった厚生労働省の倉井雄一(相島一之)と、高家が勤務する病院の院長・黒野秀之(正名僕蔵)がズブズブの関係だったため、口封じのためにクビにされてしまったのです。

 しかし、その倉井は江里口に拉致され、クルーズトリパノソーマが入った液体を突きつけられて、『チチクチオイル』に関する落ち度をカメラの前で認めるよう脅されてしまいます。

 そこへ、江里口がサシガメを育てていると睨んだ紐倉が姿を現し、復讐のためとはいえ見事に整った設備を褒めた上で、倉井たちではなく「シャーガス病を憎むべき」と説得。江里口がこれを受け入れたことで一件落着となり、高家が紐倉の助手として働くことが決定したところで今回は終了となりました。

 山下がドSの変人役を演じるということで注目を集めた今作ですが、恐らく誰もが思ったことでしょう。「山P、もうちょっとハキハキ喋ってよ」と。セリフをボソボソと喋るのは今に始まったことではないですが、今回は変態感を出そうとしているのか、いつにも増して何を言ってるのか不明。イヤフォンを装着しても半分ぐらいしか理解できず、専門用語に至っては聴取不可能。菜々緒と濱田が騒々しいため音量を下げると、山下のセリフは2割ぐらいしか聴こえなくなり、話を追うのに非常に骨を折りました。

 キャラクターに関しても、『ガリレオ』(フジテレビ系)の湯川学(福山雅治)や、『TRICK』(テレビ朝日系)の上田次郎(阿部寛)といった人気ドラマシリーズの変人キャラを継ぎ接ぎにしただけといった印象しか受けませんでした。特に、低く抑えた声や“天才”と自称するあたりは上田のキャラを手本にしているように感じましたが、山下の場合はどこかに照れやカッコつけがあって、阿部のようなユーモアが滲み出てはこないんですよね。やたらアップの画面が多く、美しい顔をただ眺めるだけで良いというファンにとっては最高のドラマなんでしょうけど。

 また、「天才、天才」と自画自賛する割に、それを際立たせるシーンは特になく、ストーリーに関しても一般的ではない感染病を題材にして奇を衒っただけ。娘の復讐をするためにわざわざ引っ越しをして寄生虫を育てるための設備を整えてと、やたらに悠長な江里口の行動も疑問でした。その挙句、どこぞの馬の骨ともわからない、自分の息子でもおかしくないほど年齢差のある紐倉に説得されて号泣という流れは、いくらなんでも無理があったように思えます。

 逆に良かった点は、視聴者の気分を害さないよう、寄生虫についての説明をアニメーションにする配慮や、紐倉に振り回される高家役の濱田のコミカルな演技、ぐらいですかね。菜々緒に関しては、お得意の悪女役ではないものの気は強い、という何だか中途半端な立ち位置。とりあえずまだ初回なので、次回に期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『なつぞら』好調も広瀬すずがパンク寸前! 大物との共演、撮影長期化、過酷なリハ……

 女優の広瀬すずがヒロインを務めるNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』がスタートから高視聴率をキープしている。

 1日の初回放送がいきなり22.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)につけ第2日目は20.9%とし、第3日目は23.0%と爆発。以降は、おおむね21~23%台で推移、高い水準で大成功を収めている。

 その主役を務める広瀬に、慣れない過酷な朝ドラの撮影現場での疲労蓄積が心配されている。

「朝ドラヒロインは、無名女優や売れ始め女優が起用されることも多い。しかし広瀬は、すでにトップ女優の状態で撮影に臨んでいる。他の仕事をこなしながらの朝ドラの主演は、負担が大きいですよ」(テレビ局関係者)

 朝ドラ特有のピリピリとした現場の雰囲気も、広瀬の負担を増大させている。

「クランクインは昨年夏。全156回を放送するため、他のドラマとは比べものにならないくらいの長丁場となります。しかも朝ドラはリハーサルが入念なため、リハだけで2日、時間が取られることも……。加えて今回は記念すべき100作目ということで、歴代の名女優がそろい踏み。山口智子、松嶋菜々子、小林綾子らと共演、指導を受けていて、たいへんな気疲れをしてしまっているようです。また昨今の働き方改革の影響でNHKは撮影スタッフの労働時間を考慮。撮影期間を長くして、なるべく1日あたりの働く時間を短くしています。そのため『なつぞら』は通常の朝ドラよりもクランクインからクランクアップまでの期間が長くなっています。緊張感が長期にわたって続くため、広瀬の精神的な疲労も懸念されています。傍から見ていても、パンク寸前なのがわかりますよ」(同)

 ドラマが好評を博しているだけに、ぜひとも広瀬には頑張って厳しい環境を乗り越えてもらいたいものだ。

日テレ新ドラマ『あなたの番です』がヤバすぎる……記録的爆死に一直線?

 原田知世と田中圭が主演を務めるドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)が14日にスタートしたが、初回の視聴率が8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)に終わり、関係者から早くも番組の行く末を危惧する声が上がっている。

『あなたの番です』は、あるマンションに引っ越してきた原田と田中演じる新婚夫婦が、住民たちの“交換殺人ゲーム”に巻き込まれるというミステリードラマ。同作が放送される日曜22時半の『日曜ドラマ』枠は、日本テレビが大きな期待をかける時間帯だ。週刊誌のエンタメ担当記者が語る。

「日テレが2015年に始めた『日曜ドラマ』は、なかなかヒット作が生まれませんでしたが、前々作の『今日から俺は!!』と、前作の『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』が、いずれも最終回で最高視聴率を獲得し、大事に育てたドラマ枠がようやく花開きました。『あなたの番です』は、同局として実に25年ぶりとなる2クール作品ですから、日テレがかける期待は並々ならぬものがあるはずです」

 ドラマのヒット作がなかなか生まれない昨今、2作連続のスマッシュヒットは快挙だ。日曜日の日テレといえば、17時台の『笑点』から『真相報道 バンキシャ!』→『ザ!鉄腕!DASH!!』→『世界の果てまでイッテQ!』→『行列のできる法律相談所』→『おしゃれイズム』と、高視聴率番組が並んでおり、まさに鉄壁の布陣だが、新ドラマの評判がどうにも芳しくない。テレビ情報誌のライターが語る。

「番組HPや初回の放送を見ると、とにかく不気味。ネット上には『日曜の夜に見るのはつらい』といった声が次々と寄せられています。しかも、ストーリーが1話完結ではないので、第1話の視聴率が大変重要でしたが、前作『3年A組』の最終回からほぼ半減してしまいました(15.4%→8.3%)。登場人物も多いので、途中からの参入も期待できなさそうです。また、キャスティングの問題も指摘されています。『3年A組』も前々作の『今日俺』も主役およびヒロインは20代でしたが、今作は一気に年齢が上がりました。主演の原田を『知らない』という10〜20代の意見も寄せられており、せっかく獲得した視聴者を切り捨てた形になっています。これは半年続くわけですから、記録的な低視聴率になる可能性も十分あるでしょう」

 2クールということは、当たれば大きいが、外した時のダメージも甚大だということ。テレビ業界では長らくフジテレビの不振が続いている。次は日本テレビが“あなたの番です”ということにならなければいいが……。