「入院させるくらいなら自宅に閉じ込める」偏見・差別に苦しむ、中国・精神病患者の家族たち

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 日本における精神病の患者数は、厚生労働省の発表したデータによると2011年に300万人を超えたという。一方、お隣の中国で同じ年に当局が発表したデータによると、重度の精神病患者数は全土で1,600万人を超えたという。しかも、軽度の患者を含めると1億人を超えるというデータもある。  問題はここからだ。中国では、これだけ多くの重度の精神病患者がいながら、入院患者数はわずか12万人しかいないのだ。そこには、日本とは違う中国社会特有の問題が見えてくる。「中国華商報」(5月18日付)では、中国国内で重度の精神病患者を持つ家庭の悲惨な現状を報告している。  同紙によると、西安市に住む60代の男性の場合、国有企業を定年退職した後、重度の精神疾患を持つ26歳の息子と妻の3人で暮らしているという。成績不良により、高校を中退した息子は、自宅に引きこもるようになり、異常な行動が目立つようになった。壁に向かって独り言をつぶやき、時には家族に暴力を振るい、自宅の壁や食器などを破壊してしまうこともたびたびあった。極めつきは、自宅近くで野良猫を故意に踏み潰して殺してしまったことだ。近所からは好奇の目で見られるようになり、医師から「総合失調症」と診断されたが、毎月6,000元(約12万円)の年金から、息子の治療費として4,000元(約8万円)を捻出する余裕はなかった。  そこで、男性は仕方なく自宅の一室に息子を閉じ込め外から鍵を掛けてしまった。夜から明け方にかけ、部屋で騒ぐ息子の声を聞き、毎日泣きながら妻と過ごす日々が続いたという。一番の心配は、自分たちが死んだ時に息子はどうやって生きていくのかという問題だ。行政は果たして保護してくれるのか、不安で眠れない毎日を過ごしている。精神病患者が殺人事件を起こしたりするニュースを見るたびに、「まだうちはマシかもしれない」と、無理やり自分たちを慰めている。  一方、同じ西安市に住むある家族も、36歳の息子が重度の精神病だ。42歳になる姉は、弟の病状について、目に涙を浮かべながら同紙の記者に語った。 「弟を自宅に閉じ込めて、もう4年になります。暴力がひどく、家の家具や電化製品はすべて壊されました。実家には、必要最低限の家具しか置いていません」  姉は結婚して今は実家を出て暮らしているが、年老いた両親と弟が心配で1週間に2回は実家に帰る生活をしている。姉は仕事で出世の機会が何度かあったが、弟の面倒を見るために諦めたという。弟を病院に入院させようと試みた時期もあったが、愛する息子にそれはさせたくないと、母親が頑なに反対した。同紙のニュースを見た中国のネットユーザーから、中国版Twitter「微博」上に多くの意見が寄せられた。 「気軽に病院に連れていけない理由として、きっと医療費が高いことも関係していると思う。重度の患者は、治療費をタダにしてあげられないのかな?」 「今の中国は社会的なストレスが多くなっているから、これからこのような人たちがさらに増えてくると思う。国は優先的に福祉の整備をするべきだ」 「家賃が高騰するほど給料は下がる、俺も精神病になりそうだ……」 など、政府の積極的な支援を期待する関するコメントが目立っていた。
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広東省中山市内にある病院の精神病棟。
 「中国華商報」は、さらに重度の精神病患者を持つ家庭が、本人を病院に入院させたがらない要因について分析している。彼らのうち70%が、他人に知られることを恥ずかしいと感じてしまうという。また、13年5月1日より施行された「中国精神衛生法」では、他者に危害を及ぼす可能性のある精神病患者を強制的に病院に収容する明記されている。しかし、家族を強制的に入院させることに対して負い目を感じる家庭が中国には多く、病院に入院させるくらいなら本人を自宅に閉じ込めてしまうのだ。  しかし対応の遅れから、中国では、精神病患者が引き起こす暴力事件や殺人事件が年間で数万件発生しているといわれている。 「中国では、精神病患者に対する差別がヒドイ。90年代には、精神病棟の“見学ツアー”なるものがあった。塀の外からお菓子や食べ物を投げて、寄ってくる患者を見て楽しむという非人道的なものです。近年、さすがにそれはなくなりましたが、今でも差別意識は残っており、精神病患者の多くは自宅で軟禁・監禁状態に置かれています」(北京在住の日本人大学講師)
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映画『収容病棟』のワンシーン。中国だけでなく、世界中で話題になった
 13年に中国で公開されたドキュメンタリー映画『収容病棟』では、中国雲南省の精神科病院に入院している重度の精神病患者にスポットを当てて話題となったが、これまで中国であまり注目されていなかった精神病という社会問題を浮き彫りにしたのがヒットの理由だった。  家族にとって、行政の支援はもちろん大切だ。しかし、社会全体の精神病に対する偏見が、家族を一番苦しめているのかもしれない。 (取材・文=青山大樹)

ペ・ヨンジュン、チャン・グンソク、そしてあの人気女優まで! 副業でボロ儲けする韓流“不動産スター”たち

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 先日、結婚報道が伝えられたヨン様ことペ・ヨンジュン。第一次韓流ブーム時はメガネと白い歯がキラリと光る微笑みで日本のおばさんたちを悩殺した彼だが、『冬のソナタ』、その後の『太王四神記』以降、あまり表立った活躍は見られなかった。  だが実は、ヨン様はその間、不動産投資で儲けていたのだ。2010年に60億ウォン(約6億円)で購入した邸宅を所有しており、その時価は95億ウォン(約9億5,000万円)にまで跳ね上がっているという。これは、韓流スターの一戸建てとしてはナンバーワンの金額。余談だが、ヨン様が保有する株式総資産額は約23.8億円、それ以外にも会社経営や飲食業にも手を伸ばしている。  ヨン様のように、不動産投資に手を出す韓流スターは少なくない。日本でも数年前に人気を博した“グンちゃん”ことチャン・グンソクも、“不動産スター”の一人。不動産富豪と呼ばれており、ソウルに1,000億ウォン(約100億円)のビルを所有するだけでなく、東京・渋谷にも60億円の6階建てビルを所有している。  女優陣も負けていない。まず、韓流ブーム黎明期のドラマ『秋の童話』で人気を得たソン・ヘギョは一戸建てを2軒所有し、その時価は115億ウォン(約11億5,000万円)。そして、投資も“猟奇的”なのがチョン・ジヒョンだ。本国でも『猟奇的な彼女』以降の代表作は特になく、「CM女優」に成り下がった時期もあったという。しかし、ここ数年で映画などの作品に恵まれ、一気に再ブレーク。不動産投資も右肩上がりで、現在は一戸建てを1軒、アパートを2軒所有し、その合計時価は155億ウォン(約15億5,000万円)に上るとまでいわれている。  スターたちの不動産投資に比べて、一般市民の現状は厳しいようだ。5月18日付「イーデイリー」の記事によると、ソウル在住の一般市民のマイホーム所有率は全体で41.2%だという。  一番所有率が高い50代は、それでも61.0%と過半数を超えているが、前述したスターたちより少し上の世代といえる40代は42.7%、30代になると15.5%と、50代の4分の1にしかならないという。マイホームを所有できない人が増えている中での韓流スターの大胆な不動産投資は、否が応でも目に付いてしまうだろう。  いずれにせよ、韓流スターの不動産投資は副業であるばかりでなく、彼らがどれだけの資産を築いているかという一種のバロメーターにもなっている。「スターであるのなら、本業で稼ぐべき」などというキレイごとは、韓流スターには通用しないのかもしれない。 (文=梅田ナリフミ)

透けブラ&パンチラ調教師のほっぺにチュー! 北朝鮮に「世界一幸せなイルカ」がいた!!

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イルカの表情も幸せそうだ
 イルカの追い込み漁をめぐり、日本動物園水族館協会(JAZA)が、世界動物園水族館協会(WAZA)から会員資格を停止された問題。欧米ではイルカショーすら自粛気味という昨今だが、そんな世論をものともせず、我が道をゆく北朝鮮の平壌では、連日イルカショーが大盛況となっているという。しかも、パンチラもあり得るドキドキのコスチューム姿で着飾った美女軍団がトレーナーだというのだから、穏やかではない。「世界一幸せなイルカ」とささやかれるイルカたちを紹介した内部資料を入手した。  「綾羅イルカ館」は金正恩第1書記が何度も現地指導を繰り返し、人民の娯楽施設として2012年夏に完成させた水族館面積は1万5,000平方メートルという大規模なもので、客席数1,460席を誇る本格的なイルカショー用の水槽がある。イルカは海外から購入したとみられるが、「平壌市内を流れる大同江に迷い込んだイルカを捕まえて芸を仕込んだ」という説を唱える市民もいる。  中州の綾羅島(ルンラド)に立地することから、イルカの名前は「ルンラ1~4号」と、まるで漫画『パーマン』みたいなネーミングだが、4頭は西側の水族館のイルカを凌駕する機敏な動きを見せているという。
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キスを求める美女軍団
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パンツが見えそうなコスチューム
 イルカ館に何度も足を運んだことがあるという在日朝鮮人は「一番の得意技はキス芸。向こうは“トレーナー”とは言わず、“調教師”と表現する。調教師の美女がピィーッと笛を吹くとイルカはニュッと現れて、彼女たちの白いもち肌にキスをする。この愛くるしさが、初めてイルカを見る人がほとんどの客席に大ウケする」と力説。
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女だらけのイルカショー
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年増な美女にもキス
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片手でパンチラをガード
「それに、なんといっても、調教師の水玉ワンピースのコスチュームがかわいい。生地が薄いので、ブラジャーが透けている。またイルカにえさを与えるときにしゃがんだりするのでパンティが見えそうで、イルカショーよりそっちが気になってしょうがなかった」(同)  イルカショーにワンピースは確かに動きづらそうだが、元帥様(金正恩第1書記)の現地指導で決まったことだといい、美女軍団はパンツが見えないようにスカートの後ろを押さえながら、巧みにイルカ芸をこなしているという。  「公演は1日3回あり、そのたびに美女軍団にキスができる。さらにイルカ目線だったら、スカートの中も丸見え。『世界一幸せなイルカ』と言われるゆえんだね」とは先の在日朝鮮人。とかく西側メディアではミサイル発射の現地指導シーンばかりが強調されている元帥様だが、こんなセクシー現地指導で人民に幸福を与えている。 (写真・文=金正太郎)

インドネシアに「プラスチック米」を輸出 中国国内から消えた“毒食品”が東南アジアで蔓延中

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インドネシア・ジャカルタ市内の米市場の様子
 米政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ」(5月25日付)などによると、インドネシアの首都・ジャカルタの警察当局はこのほど、中国産の偽装米を大量に押収したと発表。なんとその米は、ジャガイモやサツマイモから抽出したデンプンにプラスチックを混ぜたシロモノだったというから大変だ。このニュースはインドネシアのみならず、東南アジア全体に広がり、中国毒食品の連鎖パニックになると報じている。
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まだまだ毒食品はこの国からなくならない。写真は化学薬品で着色した鶏の脚を製造する闇工場の様子(今年4月)
 この前代未聞の毒プラスチック米からは、発がん性物質で体に有毒なポリ塩化ビニルが検出されたという。水道パイプや各種フィルム、建材などに使用されるものが食品として流通していたことに、インドネシア中がパニックに。同国ではこれまでタイ産とインドネシア産の米が流通していたが、近年、前者は価格が高騰化し、後者は口当たりが悪くて人気がなかったという。そこに割って入ったのが中国産で、そこそこの値段で、味もよいということで主に中間層に人気だったようだ。  中国の王受文商務部副部長とインドネシアのゴーベル貿易大臣はこの問題について協議し、中国側が「偽装米の調査に全面的に協力する」と約束して沈静化を図ったが、中国駐在経験もある、インドネシア在住の日本人商社マンは「毒食品の途上国や新興国への輸出ブームが起こっている」と警鐘を鳴らす。
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こちらも5月に謙虚された、毒ビーフンの製造工場の様子
「インドネシアはじめ、ラオスやミャンマー、カンボジア、パキスタンなどなど中国よりも経済発展が遅かった国々に今、中国産毒食品が大量に流入しているんです。ご存じの通り、習近平政権は『食の安全』に力を入れ、今年4月の全国人民代表大会でも食品安全法が改正され、毒食品の製造・流通に厳罰を科すことになった。今まで毒食品を作っていたような中国の食品会社は、相当なリスクを負うことになったんです。だけど海外に輸出する分にはチェックも緩い。かといって、先進国にはもう中国食品=毒食品というイメージが定着してしまっている。そこで、近場の“新興国”が輸出にぴったりというわけです。陸路や河川で国境が接しているところもあり、密輸もたやすい」  5月には広東省や広西チワン族自治区などで、大規模な偽装ピーナツ油事件も起きている。この油はパーム油や地下油が大量に混ぜられ、食品安全基準の4~5倍のカビ毒の一種アフラトキシン(発がん性物質)が検出されていた。そして、この不正ピーナツ油は陸路を通じ、ベトナムやラオスにも輸出されていたという。  中国の毒食品がなくなる日は来ない。習近平政権には、自国民の安全よりもまず、他国民に健康被害が及ぼさない方策を第一に考えてほしいものだ。 (取材・文=金地名津)

“佳子さまを慰安婦に”暴言韓国人記者にトンデモ前科「セウォル号沈没は北朝鮮の陰謀だった!?」

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佳子内親王
 「韓国人の男に逆らえないようにしてやる」――韓国人を装って佳子さまを脅迫した日本人男性が逮捕された。さぞ、韓国ネチズンたちが盛り上がっているかと思いきや、結果は意外なものだった。  というのも、韓国でも同ニュースは話題になったのだが、どうも関心は佳子さまの美貌に移っている。「佳子公主(※姫という意味)、本当にかわいい」「佳子公主に会うために日本に行かなきゃ」「アイドルに負けない美貌」などの声が上がっており、韓国メディアも「アイドル顔負けのズバ抜けた美貌」などと見出しを打っている。  ただ、今回の佳子さま脅迫事件の発端は、「もし機会があれば、日本皇室の佳子公主を慰安婦にするしかない」と書いた韓国ネットメディア「デイリージャーナル」にある、との見方も強い。その記事を書いたのは、チョン・ジェハクという人物。韓国では、少し名の知れた人物である。  去る5月12日の「デイリージャーナル」の記事によると、全羅南道の女子中学に勤務する国語教師でもあるチョン氏は、第18回「公務員文芸大展」で、童話部門の金賞を受賞。国務総理賞と賞金200万ウォン(約20万円)を手にしたという。  一見まともな人物に思えるが、実は彼の記事には“前科”がある。昨年4月に起きたセウォル号沈没事故に関する記事が問題となったのだ。事故当日の4月16日付「デイリージャーナル」にチョン氏は、「セウォル号沈没はおかしい」という記事を掲載。その理由として、「事故が起きた場所は水深60mで暗礁がほとんどない場所」「気象庁によると事故当時の現場の可視距離は悪くなかった」「海上の状態も旅客船の運航に特別支障はなかった」としている。確かにその通りなのだが、そこで彼は事故原因をなぜか北朝鮮と結びつけた。 「北朝鮮は昨年(2013年)から武力を使った挑発について言及してきた。だからこの事件は、安保の次元で徹底的に調査しなければならない」  沈没事故と北朝鮮を結び付けるトンデモ記事には、韓国の読者たちもさすがに驚いた。そもそもチョン氏は、東日本大震災について「天罰」と書いたこともあり、「日本と国交を断絶しろ!」などという記事も書くなど、反日思想の持ち主であることは間違いなさそうだ。  そんなチョン氏の記事の影響を受けず、韓国でもすっかり人気者となった佳子さま。「高校時代に少女時代の曲に合わせてダンスを踊った」などの記事も出ており、当分は佳子さまフィーバーが続きそうだ。

穴から出てきた日本兵を“モグラたたき”!? 中国大学生の「抗日戦争」卒業制作がおバカすぎる

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 約3,000人の訪中団を率いた自民党の二階俊博総務会長と習近平国家主席の会談が実現するなど、にわかに雪解けの様相を示し始めた日中関係。ところが、ちまたでは相変わらず反日ムードが漂っている。  5月17日、浙江省杭州市の遊園地「杭州楽園」で、「世界ファシズム戦争および抗日戦争戦勝70周年記念」と題するイベントが開催された。舞台では、地元の各大学による抗日戦争をテーマとした出し物が上演された。  ところが、その内容がなんだか変なのだ。  ある大学の上演では、穴から出てきた日本兵を、日本の伝統的アーケードゲーム「モグラたたき」の要領で殴るシーンが。しかも、手に持っているのは、漫画『シティーハンター』が元ネタの「1,000トンハンマー」ではないか……。図らずも、反日感情の半面、日本のポップカルチャーなしでは生きていけない中国の若者のアンビバレントな心情を如実に現した一幕となった。
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 さらにこちらは、国共内戦時に八路軍が行った大移動「長征」の一場面。もはや、抗日戦争とはまったく関係がない。
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 そして最後は「細かいことは気にするな」とばかりに、みんなで行進して大団円となった。    各上演は、それぞれの学生が卒業制作として臨んだものだというが、これだけの認識不足は、落第レベルではないのだろうか……。  史実を無視したおバカな抗日テレビドラマも問題視されている中国。会場には至るところに、「国恥忘れるなかれ」と書かれてあったが、抗日の歴史など、実際はとうの昔に忘れ去られているのかもしれない。

金さえ払えば学位が取れる!? 受験シーズン到来の中国名物「野鶏大学」とは

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中国の“大学センター試験”である「高考」の受験を終えた高校生たち(2014年)
 「毎年この時期になると、必ず話題に上るんです」と話すのは、中国在住ライター三井和雄氏だ。これは“野鶏大学”のことである。 「この“野鶏(イェージー)”、一部の中国通の方々が知っている“街娼”という意味ではありません(笑)。この場合は“非合法の”という意味で、野鶏大学は非合法大学、つまりニセモノの大学というわけです」  中国では毎年6月上旬に受験シーズンのピークを迎える。大学入試に当たる「高考」が、全国で2日間にわたって行われるのだ。  高考とは「普通高等学校招生入学考試」の略で、日本でいえば国公立大学のセンター試験のようなもの。日本の場合はセンター試験での点数を見て受験大学を確定し、それから二次試験を受けて合否が決まるが、中国の大学入試は二次試験がなく、高考のみの一発勝負。ここでの点数によって、入ることのできる大学が決まるのだ。 「そのため、受験生やその親たちの試験に向けた真剣度は、生半可なものではない。なにせこの2日間の結果次第で、その後の人生がほぼ決まってしまいますから。親にとっても、子どもの将来次第で老後の生活が変わってくるだけに、ある意味、子ども以上に必死です」(同)  無事にいい大学に入学できれば問題ないが、希望校に進めなかったり、大学そのものに行けない者も大勢出てくる。しかし、中国は今も昔も学歴社会。大学を出ていなければ、いい職を得ることは難しい。そこで出てくるのが“野鶏大学”だ。 「以前なら、野鶏大学といえばアメリカにあるエセ大学のことでした。お金を払えば入学できる、授業に出なくても学位がもらえるというやつで、それに騙されてお金を払って留学した小金持ちのバカ息子・娘の被害が後を絶たず、中国でも大きな問題になりました。その野鶏大学が、今では中国にまで出現してきているんです」(同)  報道によると、現在この野鶏大学は確認されているだけで210校もあり、その大学名の特徴は、中国に実在する大学の名前の一部分だけを変えたものが多いという。例えば、北京工商大学という実在する大学をもじって「北京工商学院」にするなどだ。特に、大学名に「中国」「北京」「経済」「貿易」「科技」が入っていると、かなり怪しいという。
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「ホウハイ新聞」(5月20日付)に掲載された、名牌大学(有名大学)の名前を一部拝借した野鶏大学のリスト
 これらの大学はネット上だけにしか存在せず、キャンパスとされる住所に行っても建物すらない。入学するのに成績は問われず、1000~2000元(約2~4万円)を支払うと、授業に出ることなく卒業証書を手にすることができるのだという。もちろんその卒業証書には、大学を正式に卒業したことを証明する公的効力はない。  それにしても、ニセモノ大学の名前が判明してもなぜこれだけ堂々と“営業”を続けていられるのか? 
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中国で逮捕された各種証明書の偽造グループ。大学の卒業証書の偽造事件も後を絶たない
「野鶏大学のサイトのサーバーが外国にあるので取り締まりにくい、野鶏大学とバレるとすぐさま名前を変えてまた出てくる、当局に取り締まり能力がないなどが挙げられていますが、それよりなにより、お金を払う親御さん側が『こういった裏口入学はどこの大学でもやっていて当然』と思い込んでいることが大きい。だから、これが詐欺だと思ったりしないんです。野鶏大学は、そういった中国特有の大衆心理につけ込んでいるといえます。中国経済の成長が鈍化して就職率も下がってきているので、今後もなくなることはないでしょうね」(同)  中国でニセモノの大学卒業証書の話はよく聞くが、野鶏大学の場合、卒業証書は本物だが大学そのものがニセモノということになる。ニセモノの大学といえども、法人組織としては存在が認められているからだ。言うなれば、その法人が勝手に発行する修了証明書のような位置付けだ。こうなると、もはや中国では何がホンモノなのかすらよく分からなくなってくるが……。 (取材・文=佐久間賢三)

人気韓流スターも続々入隊! 基本“例外なし”徴兵制にも特権階級への優遇あった!?

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JYJ
 日本で一山当てた韓流スターたちが“兵役ラッシュ”に突入しそうだ。JYJのジェジュンが3月末に入隊したことをきっかけに、同グループのユチョンや、東方神起のユンホなど、日本でも名の知れた芸能人たちの入隊がささやかれている。  これまでファンの前で大歓声を受けてきたトップスターたちが、頭を丸めて軍隊に入り、先輩たちから強烈なシゴキを受けるのだ。たとえるならば、SMAPや嵐のメンバーが頭を丸めて軍隊に入るようなもので、日本ではとても考えられない。  一般的に韓国では、男性は高校を卒業したらすぐに徴兵検査を受けて、現役兵として約2年間、軍隊に入る義務がある。ただし、大学へ進学する場合や、相応の事情があるときは入隊を延期することもできるが、30歳までに兵役を就かなければならない。  男性の義務といえば聞こえは悪くないが、兵役について回るのはいつも “兵役逃れ”の問題だ。誰もが高い愛国心を持っているわけではなく、また兵役中は月3,000円ほどの手当てしか出ない。働き盛りの2年間をわざわざ軍務に捧げたくないと思う若者も少なくないのだ。  それだけに、さまざまな兵役逃れの手口が準備されてきた。一時期流行したのは、兵役検査の前にインクを大量に飲むということだ。そうすると肺が黒く映り、健康面に異常があると判断されて、兵役を免れるというウワサが広まり、韓国のインクの消費量が一気に跳ね上がったというぶっ飛んだエピソードまである。  ただ、インクを飲むのはあまりにも体への負担が大きいことから、しょうゆを大量に飲むという手段に変わっていったそうだ。ほかにも、自ら目の手術を行って白内障を患う、肩を脱臼させるテクニックを覚えて検査日に合わせて脱臼する、膝の軟骨を除去するなど、さまざまな手口が流行した。  あの手この手と考えられる兵役逃れの手段だが、流行すれば当然、徴兵検査の担当官の耳にも入り、対策が講じられていく。終わりのないイタチごっこだ。  それにしても、兵役に関して最も深刻なのがプロアスリートや芸能人たちだ。人気や体力が絶頂の時代に2年間の空白期間は致命的だからだ。そのため、例年兵役を逃れようとして発覚したアスリートや芸能人も多い。彼らは国内での信頼と人気を失うだけではなく、罰として軍事境界線の近くに配置され、最も過酷な軍務が課せられる。  一方で、発覚する危険を冒さずに徴兵を免れる方法がある。それは特権階級に生まれることだ。韓国テレビ局MBCが定期的に調査発表しているデータによると、一般人の兵役免除率は約5%だが、これが国会議員や財閥の息子になると約30%近くにまで大幅にアップする。特権階級に生まれたら、兵役すら免除される可能性が高まるということだ。  近年、韓国財閥の横暴さが問題視されているが、誰もが平等であるべき徴兵制にも彼らの影響力は現れているのだ。格差社会といわれて久しい韓国だが、兵役問題において最も露骨に不平等が表れているのかもしれない。 (文・取材=慎虎俊)

いったいなぜ……? 中国スッチーの卵たちが制服姿で“セクシー”田植え

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てんでバラバラに植えているようにしか見えないのだが……
 田植えの季節を迎えた、四川省成都市の郊外にある水田。泥にまみれて苗を植えているのは、なんとも場違いな客室乗務員の制服を着た若い女性たち……。  実は、彼女たちは地元の客室乗務員養成学校に通う学生たちだ。しかし、どうしてスッチーの卵たちが田植えを行っているのだろうか?
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さあ、田植え開始

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こうやって見ると、田植えのポーズもなかなかセクシー

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田植えはほとんど終えたように見えるが、手足はまったく汚れていない
   新聞の取材に対し、養成学校の校長は「これは、我が校の道徳授業の一環。学生たちに労働に参加させて、感謝と思いやりの気持ちを持つ心を養わせ、自分たちが毎日食べているお米一粒一粒は、農家の人たちがどれだけ苦労して作っているのかを身を持って体験してもらうためです」と答えている。  それにしても、なぜ制服姿なのか? それに、学校名の入ったたすきも意味不明だ。また、授業の一環という割には、6人しか参加していないし、太ももやスカートに泥ひとつついていないのも不自然だ。謎は深まるばかりである。
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こちらはいざという時のための格闘訓練。ぜひこちらも制服姿でやってもらいたいものだ
「こんなの、単なる話題作りのためのパフォーマンスですよ」とバッサリ切って捨てるのは、現地在住のライター、須藤和義氏だ。 「スッチーに作業着で田植えさせても、絵にならないですからね。それに、このテの取材は、現場に来た記者に対して“お車代”を出すのが常識。記者もそれを目当てに取材へ行って、ヨイショ記事を書く。記事という名を借りたパブリシティみたいなものです。いいイメージの記事が出れば、学生も集まりやすいですからね」(同)  それはともかく、学校のある四川省といえば、色白で肌のきれいな女性が多いことで知られており、気は強いが思いやりのある女性も多く、中国ではお嫁さんにしたい女性の出身地ナンバーワンという土地柄。彼女たちに、ぜひとも機内でお会いしたいものである。 (取材・文=佐久間賢三)

「生きたまま熱湯へ……」600匹以上の野良猫を屠殺・加工した韓国サイコ犯に、国民の怒り心頭!

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 韓国で、とある男性の逮捕が波紋を呼んでいる。この男性は、600匹以上の野良猫を屠殺。動物保護法違反で警察に逮捕され、韓国社会に衝撃を与えた。韓国では2年前にも、網に入れられた野良猫が食用として売られていることが問題になったが、今回は、驚愕すべき屠殺の方法が明らかになり、人々の怒りを買っているのだ。  被疑者は、韓国・釜山を中心に、昨年2月から今年5月にかけて約600匹の野良猫を屠殺・加工。1匹当たり1万5,000ウォン(約1,650円)程度で売り払ってきたと陳述した。600匹というその数だけでも十分ショックだが、現場に踏み込んだ警察の話によると、最も衝撃的だったのはその残酷な屠殺方法だという。 「深夜に住宅街をうろつく野良猫を、餌でおびき寄せて捕獲用のケージに閉じ込める。そうやって集められた猫たちを生きたまま熱湯に入れるという、無残な方法で屠殺していた」(警察関係者)  警察と合同で捜査に力を尽くしたのは、動物愛護団体だった。時折、大量の猫缶を購入する不審者がいるとの通報を受けた動物愛護団体関係者は、1週間の尾行と張り込みで現場を押さえた。 「動物虐待事件には結構慣れているつもりでしたが、今回の現場は、さすがに動揺を隠せませんでした」(動物愛護団体関係者)  この関係者が現場に踏み込んだときには、18匹の野良猫が熱湯入り寸前。辛うじて助けることができたが、今まで殺された猫は、毛皮を剥かれ、内臓を取り出された後、冷凍状態で流通させられたそうだ。  殺した猫の主な売却先は、さまざまな動物や植物を使って健康食品の製造・販売を行っていた「健康院」。補身湯(ポシンタン)と呼ばれる食用犬肉の煮込みスープの販売元でもある。韓国に犬食文化があることは世界的にも知られる話だが、実は、陰で猫も食していたのだ。 「密かに売られているだろうと予想はしていましたが、ここまで需要があったとは思いもしませんでした。猫を煮込んだスープが関節炎や神経痛に効くという俗説を、信じる人が多いということですね。被疑者は、そういう患者たちのワラにもすがる思いを利用したんじゃないでしょうか」(同)  韓国ではその昔、虎の骨が薬材に使われたことがあるというが、現在、虎は絶滅危惧種としてリストアップされている。扱うことができなくなった虎の代わりに、同じネコ科である猫を食すことで似たような効果を期待したらしい。根拠のない迷信が、今も伝説のように語り継がれているのだ。  ネットでは「国際的に恥ずかしい」「まだそんな迷信を信じる人がいるの?」「同じ人間とは思えない」など、被疑者や健康院、さらには購入者に対しても非難のコメントが相次ぐ。各動物愛護団体も今回の事件に激怒し、被疑者への厳罰を要求。また、“猫煮込みスープ反対キャンペーン”も行われている。  被疑者は、動物保護法と食品衛生法違反で立件されたが、このような犯罪で懲役の求刑されたことはほとんどなかった。しかも、動物保護法によると、動物を残酷に殺したことは罪に問われても、猫は個体数調整対象のため、捕獲・売買したことに対する処分はない。動物保護法の矛盾が明らかになったこの事件で、法改正の必要も迫られることになった。これからは、こんな残酷な事件が起こらないよう、祈るばかりである。 (取材・文=李ハナ)