日本では、上戸彩主演のドラマ『昼顔』(フジテレビ系)の影響で、不倫や浮気をする女性を指す“昼顔妻”という言葉が頻繁に使われるようになった。貞操観念などという言葉は、もはや死語になってしまったのかもしれない。 しかし、中国人は日本人女性に対して何か特別な思いがあるようだ。「網易新聞」(6月13日付)に、ある興味深い記事が掲載された。「日本人の妻たちの驚きの家庭観」と題された記事がそれだ。 中国の一般家庭において、夫や妻の不倫や浮気が発覚した場合、家庭は間違いなく崩壊するという。しかし、日本人の妻は夫の不貞行為に気が付いても、決して相手を責めることはないと解説している。同紙の分析によると、これは昔からの日本の家庭文化が影響しているという。 ■日本の文化では、妻は夫に対して、また女性は男性に対して全身全霊で尽くし、男性のために一切の犠牲も厭わないのが美徳とされている 戦前の日本ではこのような家庭は多かったかもしれないが、現在ではそれほどでもない気もするが……。 ■日本の男性は愛人がいる人が多いが、苦楽を共にした妻を捨てるようなことは絶対にしない。妻もそれを知っているので、一度や二度の浮気で夫を責めることはない 日本人の女性は、とにかく男性に尽くすという幻想を中国人は抱いているのかもしれないが、最近の日本では熟年離婚が増加していることや、その離婚の原因の多くが不貞行為だということは知らないようだ。 ■夫が仕事の出張などでしばらく家を空ける時は、夫のために十分なほどのコンドームを持たせる これを書いた記者出て来い! こんな妻、世界中探してもいないよ! ■夫の愛人に子どもができた場合、夫はこの愛人を自宅に連れて帰るという。しかし、もちろん正式な家族としてではなく、使用人として自宅に置いておくのだ 恐らく、妾のことを言っているのだと思われる。現代ではあり得ない話だ。 ■金銭的に、そこまでの余裕がない男性は芸者と遊ぶ。これは妻も公認で、妻も進んで家計からの支出を許す げ…ゲイシャですか? 日本人妻のイメージがまるで明治時代なんですが。 *** このようは日本人妻に対するイメージは、現代とは大きくかけ離れている。しかし、中国人の中で日本人女性が男性に尽くすというイメージはことのほか強いようだ。「微博」(中国版Twitter)には、この記事に対して、さまざまなコメントが寄せられた。 「俺には日本人の友達いるけど、こんな話聞いたことないぞ! 書いた奴は、100年くらい前の日本のこと言っているんじゃないのか?」 「男が浮気しても、本当に日本の女性って許してくれるの? やっぱり日本はすごい!」 「中国ではありえないな。もし俺が浮気したら彼女に殺されちゃうよ」 中国では、たびたび日本に対する誤った情報がメディアで紹介されることがある。今回紹介された記事も、まさに明治時代の日本のイメージだ。もしかしたら、中国人男性の理想の女性こそ、明治時代の日本人女性なのかもしれない。 (文=青山大樹)イメージ画像
「43お騒がせ!東アジアニュース」カテゴリーアーカイブ
“工業後進国”評価に、中国人の怒り爆発!「パクリ技術なら、全世界の1万年先を行ってるぜ!」
成長に陰りが見え始めた中国経済だが、それでも毎年、数字上は経済成長を続けている。「中国観察者網」(6月7日付)によると、そんな中国経済を支えてきた中国工業の水準に関して、中国科学院の下部組織「中国現代化研究センター」が専門家を集めて座談会を開催したと報じた。そこで報告された内容に対し、中国のネットユーザーが怒りをぶちまけている。 「中国現代化報告2015」というテーマのもと、世界131カ国の工業水準について専門家たちが意見を出し合った。その中に「中国の工業レベルはドイツ・イギリスより100年遅れており、日本にも60年の差がある」というやりとりがあったというのだ。さすがに専門家の意見らしく、冷静な現状分析をしたように思えるが、納得しなかったのは中国人たちだ。 ある中国人ネットユーザーは、「あまりに中国の工業レベルを卑下している」とコメント。欧州と比べ30~50年遅れているというならまだ理解できるが、100年遅れているというのはあまりに大げさだと指摘。 また別のネットユーザーも「1900年頃のドイツ・イギリスの工業レベルが、現在の中国と同じレベルというのは無理がある」と不満げ。ほかにも「小日本と60年の差? せいぜい20年だ!」や「ドイツ人もイギリス人も、今は中国製スマホを使ってる。すでに逆転してるだろ」と怒りのコメントが多く見られた。 しかし、今回の記事に関するネットユーザーのコメントをあらためて見てみると、約半数のネットユーザーは「100年遅れ」という報告を冷静に分析していた。 「みんなよく考えてくれ。山東省青島の下水管にはドイツの租借地時代のものがまだ普通に使われているんだが、これがもし中国製の下水管ならとっくにぶっ壊れてると思わないか? この報告書も、完全には否定できないよ」 「100年遅れだと! 200年遅れの間違いだろ! ここ間違えないで! 逆に怒っちゃうよ!」 「パクリ技術なら、全世界の1万年先を行ってるぜ!」 「先進国と比べて一番遅れている分野は、実は工業とかじゃなくて中国国民の人間性だと思う。やっぱり人間性がある程度しっかりしてる国は、工業も経済もしっかりしてるよ。中国の場合、歪んだまま工業や経済が成長してる気がするから不安だ」 こうした意見を見ると、冷静に自国を見つめる若者も徐々に増えてきたということなのだろうか? それにしても、日本の工業水準が英独から40年遅れているというのも納得いかないが……。 (文=青山大樹)
被害者の虚偽の可能性も……フィリピン「女性集団強姦事件」に国民の嫌韓感情が爆発寸前!
フィリピンで、ある事件が波紋を広げている。 22歳のフィリピン人女性が、8人の韓国人男性に集団強姦されたとして、警察およびメディア、SNSに訴え出たのである。事件が起きたのは6月15日。現場となったのは、フィリピンのルソン島パンパンガ州アンへレスという都市だ。 女性の証言によると、出会い系サイトで知り合った韓国人男性と飲む約束を取り交わし落ち合ったところ、場所を移ることを迫られたという。女性は、しぶしぶ男性についていくことに。すると、そこにはこの男性のほかに7人の男性がおり、目隠しをされた上でソジュ(韓国のお酒)を強要され、最終的に強姦されてしまったそうだ。また女性は、「抵抗したところ、タバコを押しつけられた」とも証言している。女性の証言から事件のあらましを知ったフィリピン大手メディアは、怒り心頭。事件の顛末を連日報道し、糾弾の声を高めている。 一方で、フィリピンの韓国大使館と韓人協会(フィリピン在住の韓国人たちの協会)は、同事件における女性の証言が信ぴょう性に欠けるとし、独自に調査を開始。近年、フィリピンでは韓国人がさまざまな犯罪に巻き込まれるケースが多発しているという事情があるため、事実関係を明らかにすると息巻いている。 韓国大使館と韓人協会側は、事件があったとされる当日の夜、被害者女性がほかの女性1人、容疑者とは別の男性2名と酒を飲んでいる映像を入手し、警察に提出した。加えて、事件の真相解明を要請するとともに、証言が虚偽だった場合には女性に対する処罰を要求し、事件を報じたメディアにも訂正報道を促す用意をするとしている。 「女性の話には、そのほかにも虚偽だと疑わしい部分がある。例えば、被害女性と男性が会ったとするホテルのCCTVには、女性が証言している韓国人男性8人の姿は映っていなかったんです」(フィリピン韓人協会関係者) 韓国人による集団強姦事件だったのか、はたまた韓国人を相手にした狂言詐欺なのか? 今後、フィリピン国内の関心とともに事件の調査が進められる予定である。 今回の事件の推移は、韓国社会でも注目を集めている。というのも、韓国人旅行客や定住者が多いフィリピンにおいて、嫌韓感情が高まるのを懸念しているからだ。実際、今回の事件を最初に報じたフィリピン大手メディアGMAのウェブサイト上の記事は、すでに8万回以上もシェアされている。どうやら、韓国社会の懸念は的中し始めているようだ。 GMAの報道に接したフィリピン女性たちからは「犯人には死刑を宣告すべき」「なんでわざわざ人の国に来て、犯罪を犯すのか?」など、怒りをあらわにした反応が見られる。もちろん中には「証言の中身は、しっかり精査されるべき」とする意見もある。 韓国人相手の事件が多発していることは以前に触れたが(記事参照)、ここ数年、韓国人が被害者となる事件が世界で最も多い国はフィリピンだ。 「フィリピンで暮らす善良な韓国人定住者や、韓国人観光客が襲われるという点は問題です。その場合は単純に被害者です。ただ、韓国人の振る舞いに問題があると考えているフィリピン人が多いのも事実。東南アジアには、韓国国内で生きられない半グレ韓国人も多く住みついている。彼らは、地元の人間に横柄に振る舞うし、少なからず恨みを買っている可能性がある。今回の事件の事実関係は、明らかにされるべき。事実であれば、大問題です。逆に虚偽だったとしても、なぜ韓国人がそのような事件に巻き込まれるのかは考える必要があります」(韓国人記者) フィリピン国民の怒り、そして嫌韓感情の行方はいかに――。 (取材・文=河鐘基)フィリピン・マニラ Photo By Bar Fabella from Flickr.
「わたしのナイスバディを見て!」中国ネット上でセクシー“ヘソ出し”ギャルが急増中
これまでネット上ではさまざまな“自撮り”がはやってきたが、先日、被写体を選ぶ新たな自撮り方法が登場し、話題になっている。 6月初め、微博(中国版Twitter)上で「アメリカの科学者によると、自分の体がナイスバディかどうかは、手を背中の後ろに回して自分のヘソに触れるかどうかでわかる」という怪しげな説が流れると、それが一気に拡散。ボディ自慢の若い中国人女性たちが次々とおヘソ丸出しの写真をアップし始め、このヘソ出し写真は「炫腹」と名付けられた(炫は見せびらかすという意味)。なんともソソる角度からのショット。顔が見えないのが残念
アップされるのは、柳腰の女性たちのおヘソ部分。確かにこれは、ボディ自慢の女性でなくては撮れない写真だ。![]()
ところが、専門家の話によると、実際はこれができるかどうかはナイスバディとはあまり関係がなく、筋肉が少なく、体が柔らかいことのほうが関係あるのだとか。また、なんとか自分がナイスバディであることを証明しようと無理に腕を後ろに回したために、肩を脱臼してしまった女性もいるという。 それでもやはり、デブ……いや、肉付きのいい女性では撮れない写真であることに違いはない。被写体を選ぶ撮り方だけに、一気に拡散したのと同じくらいの速さで廃れていってしまうのは確実だろう。 (文=佐久間賢三)
「わたしのナイスバディを見て!」中国ネット上でセクシー“ヘソ出し”ギャルが急増中
これまでネット上ではさまざまな“自撮り”がはやってきたが、先日、被写体を選ぶ新たな自撮り方法が登場し、話題になっている。 6月初め、微博(中国版Twitter)上で「アメリカの科学者によると、自分の体がナイスバディかどうかは、手を背中の後ろに回して自分のヘソに触れるかどうかでわかる」という怪しげな説が流れると、それが一気に拡散。ボディ自慢の若い中国人女性たちが次々とおヘソ丸出しの写真をアップし始め、このヘソ出し写真は「炫腹」と名付けられた(炫は見せびらかすという意味)。なんともソソる角度からのショット。顔が見えないのが残念
アップされるのは、柳腰の女性たちのおヘソ部分。確かにこれは、ボディ自慢の女性でなくては撮れない写真だ。![]()
ところが、専門家の話によると、実際はこれができるかどうかはナイスバディとはあまり関係がなく、筋肉が少なく、体が柔らかいことのほうが関係あるのだとか。また、なんとか自分がナイスバディであることを証明しようと無理に腕を後ろに回したために、肩を脱臼してしまった女性もいるという。 それでもやはり、デブ……いや、肉付きのいい女性では撮れない写真であることに違いはない。被写体を選ぶ撮り方だけに、一気に拡散したのと同じくらいの速さで廃れていってしまうのは確実だろう。 (文=佐久間賢三)
いたずらから金儲けまで……韓国で増加するSNS“なりすまし”は「リプリー症候群」だった!?
先日、中国でSNS詐欺を働いた30代の男が処罰を受けた。中国「長江日報」が伝えたものだが、この男性の詐欺のフィールドは、自身が加入するマラソンなどの愛好家が集う団体のSNSコミュニティー。ここで男は2014年3月から11月まで、東京マラソン参加の代理申請や日本のスマートフォンの代理購入をエサに、メンバー18人から日本円で約20万円を騙し取ったという。ここまで聞くと、日本にあまり関わりのない報道に聞こえるが、問題はこの男性がSNSコミュニティー内で“日本人になりすまし”ていたこと。なんとも迷惑な話だが、男には懲役1年、罰金約10万円が言い渡された。 SNSを悪用したいたずらや詐欺は世界各国で起こっているが、隣国・韓国も例に漏れない。例えば5月20日付「クッキーニュース」によると、19歳の青年が本名を隠した自身のFacebookやブログなどで、「私の会社の商品であるハイヒールがソウル江南の有名百貨店にて取り扱われます」などと、高所得者に“なりすまし”た記事をアップ。「短期投資者募集、投資額50~500万ウォン(約5~50万円)まで、収益率は元金の1.95倍~2.5倍、6カ月後元金と利子すべて配当」とウソをつき、投資者を募った。 投資話に乗った被害者たちは事業計画書などを見ることなく金を出し、総額約1億4,000万ウォン(約1,400万円)を騙し取られたという。こんなデタラメに騙されるほうにも落ち度があるのは言うまでもないが、悪質な事件だ。 有名人の被害も目につく。先日も「少女時代の専属スタイリスト」と詐称した雑用係の女性による詐欺事件(記事参照)があったが、ほかにも俳優のパク・ヘジン、歌手のホン・ジニョンなどがSNS関連で“なしすまし”被害に遭っている。またスポーツ界でも、SNSを悪用したいたずらが広がりを見せている。 韓国プロ球団斗山ベアーズのチョン・スビン選手の場合は、「カカオトーク」と連動したSNSサービス「カカオストーリー」に、“チョン野手”という名のアカウントが出現。どこで入手したのか、プライベートな写真が投稿され始めたそうだ。信じ込んだユーザーたちに向けて、「助けがほしい。誰でもいいので、急いで連絡をくれ」と脈絡のないコメントが投稿されると、チョン選手本人にメールや電話が殺到したという。見かねたチョン選手本人がなりすましアカウントに連絡を取ったところ、犯人は高校生。実名ではなくチョン野手というアカウントであったため、法的な対策を取ることもできなかったようだ。 こういったSNSサービスの“なりすまし”が増えている背景について、専門家の間では、一種の「リプリー症候群」ではないかとの見方が上がっている。これは映画『リプリー』をもじった言葉だが、要するに、日常の欲求不満や不安の解消策として、SNS上で憧れの人になりすましたり、世間に認められているスターとのつながりがあることをアピールしたりしているというのだ。いたずらから金儲けまで幅広く被害が広がっている現状は、韓国社会の“闇=病み”を反映しているのかもしれない。 (文=梅田ナリフミ)イメージ画像
「ブサイクなお前は、平気で道路を横切るね」斬新な標語効果で、“中国式交通ルール”に異変!?
斬新かつ失礼な交通標語が、中国のネット上で話題になっている。「騰迅網」などが伝えた。 中国の交通ルールでも、赤信号は止まれ。横断歩道を渡ることができるのは、信号が青の時だけ。横断歩道がないところで、道路を横切ってはいけない。 しかしながら、中国人の生活上の交通ルールではそうではない。左右を見て、自分の判断で渡れると思えば渡る。その際に重要なのは、焦ってヘタに走ったりしないこと。のんびりぷらぷらと「歩いてるよ~」という調子で道路を横切っていると、ドライバーのほうも同じ思考の人間なので「あ、前に人歩いてるわ」と認識して、それ相応のスピードで車を走らせる。そのため、ヘタに走ったりすると、想定されている速さと異なるのでむしろ危険なのだ。それが暗黙の中国式交通ルールだった。 ただ最近は、以前に比べても交通事故が多発しており、また社会規則を遵守することが重要だという雰囲気があり、交通ルールに対する認識も高まってきているのは確かだ。とはいえ「左右を見て車が来ていないのに、自分だけ横断歩道のところまで行って青信号になるのを待つのは損をしている気がする」と思うのか、青信号を待つ人が以前よりも増えてきてはいるものの、道路を横切る人が激減したかといえば、もちろんそうではない。 福建省のアモイ大学広告学部の研究生たちが、数カ月の間に同じ道路で4つの異なる表現の標語を表示し、その効果を測定した。一般的な「歩道橋を渡ってください」、事実を伝える「歩道橋を渡っても9.4秒しかかかりません」、斬新かつ失礼な「ブサイクなお前は、平気で道路を横切るね」、そして何も掲げない場合。 標語がない時に道路を横切る確率を70.02%とした時に(つまり7割が横切るということ!)、「歩道橋を渡ってください」では横切る確率が69.78%、標語がない時とほぼ同じ結果だった。「歩道橋を渡っても9.4秒しかかかりません」は60.96%、「ブサイクなお前は、平気で道路を横切るね」は40.12%と、失礼な標語では横切る人が約30%減少し、効果は歴然だった。 ネットでは「普通の標語は目に入らない。斬新で面白いから注意するということだよね」「効果は確かにあるかもしれないけど、標語が失礼なのはいかがなものか」という声が多いが、古典的な標語では効果が見られないならば、失礼な標語こそ適切ということなのではないだろうか……。
【中国旅客船転覆事故】遺族を徹底的にマーク!? 絶対に報じられない、中国共産党の“醜悪”事故対応
6月1日、中国湖北省で458人を乗せた旅客船「東方之星」が転覆、沈没しました。この一件は、日本でも大きく報道されましたが、事故後の共産党による醜悪な対応は、僕の見る限り報じられていませんでした。2008年の四川大地震、11年の温州市鉄道衝突脱線事故など、中国で大きな災害や事故が起こった際、中国政府は決まってある対処方法を取ります。今回もその例に漏れず、同様の行為を行ったので、ご紹介しましょう。 今回の沈没事故が起こった際、人民日報をはじめとする各紙の1面に以下の文字が躍りました。 「習近平主席が迅速に救援の指示を出した」 「李克強(国務院総理)が現場を訪れ、救助隊を勇気付けた」 そして紙面上には、事故の処理にいそしむ中国の指導者たちの写真が大きく掲載されていました。こうした記事を読むと、中国の指導者がいかに人民のことを考えているか実感することができます。中国に生まれてきてよかった……と思う人も中にはいるでしょう。ですが当然のことながら、それは政府の策略にすぎません。 中国共産党は、大事故や大災害が起こると、まず何よりもその後の対応を共産党の手柄にして、それを宣伝に使うことを考えるのです。現場の詳細を見てみましょう。 李克強が事故現場を訪れると、救助隊は全員、救助活動の作業を止め、軍隊のように整列してその到着を熱烈に歓迎します。そして記者たちは、政府の関係者から、英雄が到着する瞬間の雄姿を記事で強調するようにきつく言い伝えられます。 記者たちはその後も救助隊ではなく、李克強を追い続けます。そして、この一国のナンバー2が、生死の狭間を漂う庶民のため、汗をだらだら流しながら真剣に救援活動に取り組んでいたことを、まるで英雄ドラマの主人公のように賛美的に紙面で描き出すのです。とりわけ李克強が弁当を食べながらも指示を出している写真は、各紙で大きく使用されました。この英雄は、食事の時間ですら休むことなく現場に張り付いていたのです。 当たり前ですが、国民は李克強が何をやったかなんて興味はありません。なぜ、この事故が起こったのか、その原因や、救援活動の実態を知りたいのです。ですが、僕たちが知りたい真実が明らかにされることはありません。 まず、今回の事件においては、はなから「竜巻に船が巻き込まれたせい」と報道されました。ですが、その周辺の道路や木々などにまったく被害が出ていないことから、竜巻が起こった可能性はかなり低いと推測されます。政府サイドや旅客船関係者にとって最も好都合だったのが、「竜巻」だったのでしょう。このように、大事件や大災害の際には「自然災害だから仕方ない」の一言で片づけられるのが常で、避難誘導はどうだったのかとか、船に問題はなかったのかといった問題にはまったく目を向けられません。四川大地震の際には、学校の手抜き工事が疑われましたが、それを指摘した建築家の艾未未氏は軟禁されました。また、鉄道衝突脱線事故の際には「落雷」と結論付けられ、政府側はそれ以上の議論を拒みました。 報道は規制され、政府にとって都合の悪い情報は決して表に出ないように配慮されます。その上で徹底的にマークされるのが「遺族」です。遺族が妙なことをしゃべらないように厳重な注意が施され、1人の遺族に対して4人の国家安全局工作員がつけられます。彼らがメディアと接触しようとした際には、この工作員たちは妨害行為を働きます。被害者だというのに、まるで犯人扱いです。 また今回、中国の地方紙の記者が自身のブログ上にて「取材が立ち入り禁止になった。中央テレビの記者しか入れない」と苦情を訴えましたが、海外メディアも含め、各メディアは、中央テレビの取材資料しか発表できませんでした。そのため、どのメディアを見ても、同じ原稿と写真、そして同じ映像が流れるという事態になりました。 ネット上においても、今回の事件の目撃者や関係者が書き込んでいましたが、それらはすべて「デマ」と認定され、強制削除されるに至りました。 今回の事故における、新聞各紙の見出しを以下に書き出しましょう。 「中国人に生まれて幸せ」(中華網) 「4日3夜、感動する瞬間」(人民日報) 「中国政府の救援の決心を世界に見せつけた」(★球网/★はおうへんに不) 「同じ客船事故なのに、なぜタイタニックだけが忘れられないの?」(捜狐) 安全面に対して問題提起する批判的な論調は一切なく、すべて感動的なエピソードにまとめられていますね。 2014年の韓国のセウォル号事故の際には、韓国中から非難の声が渦巻きましたが、一国の首相が遺族に対して謝罪するという点においては、中国の旅客船事故よりもはるかに素晴らしい対応だったと思います。「民主国家に生まれたかった」と、あらためて思わざるを得ません。事故現場を訪れた李克強首相
●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>
『孤独のグルメ』『深夜食堂』がきっかけで火がついた!? 韓国の新型バラエティ「クック番」
最近韓国では、「クック番」が大ブームになっている。「クック番」とは、料理を意味する「COOK」と「番組」を組み合わせた造語で、2015年上半期の韓国バラエティ界を支配しているといっても過言ではない。少し前までは、芸能人が料理をおいしそうに食べるだけの「食べ番(組)」が人気で、動画配信サイトなどでも、美女BJ(ブロードキャスト・ジョッキー)たちがひたすら何かをおいしそうに食べる有料動画に人々が群がるほどだったが、 クック番はその「食べ番」のさらなる進化形である。 現在、テレビで放送中のクック番は週に7本以上。もちろん、レシピを紹介する『キユーピー3分クッキング』(日本テレビ系)や『きょうの料理』(Eテレ)のような料理番組とは一味違う。 たとえば、芸能人が自給自足で調達した食材で1日3食を作って食べるだけの田舎ライフを観察する『三食ごはん』や、芸能人の家の冷蔵庫をスタジオまで持ってきて、中に入っている食材だけで料理バトルを繰り広げる『冷蔵庫をお願い』、動画配信の形で視聴者とコミュニケーションをとりながら簡単な料理を披露する『マイ・リトル・テレビジョン』など。これらの共通点は、料理の腕があろうとなかろうと、調理する姿が面白おかしく描かれることである。そこには、“料理研究家”を名乗る40~60代の慎ましき女性の姿はない。番組を仕切るのは、“シェフ ”を名乗る有名レストラン出身の30~40代のイケメン、もしくは親近感あふれる男性タレントたちだ。 彼らは、決してレシピを教えるための料理をするわけではない。というのも、ただゲーム感覚で料理をしながら、笑いを取ったり、面白いエピソードを披露したりするだけでいいのだ。 あるアンケート結果によると、クック番を見て真似して料理を作ったことがあると答えた人は全体の30%。クック番マニアを自称する、とある女性は「実生活ではコンビニのパンで食事を済ませる」という。皮肉なことに、きちんと料理する時間や金銭的に余裕のない一人暮らしの人たちが、クック番に最も夢中になっているのだ。 ところで、食べ番やクック番人気の引き金となったのは、『かもめ食堂』や『深夜食堂』『孤独のグルメ』といった日本の映画やドラマ作品である。『かもめ食堂』の主人公のライフスタイルは、韓国の未婚女性や若い主婦の間で一時期大きな反響を呼んだことがある。また、感性あふれる『深夜食堂』や『孤独のグルメ』シリーズは韓国にも根強いファンが多く、『深夜食堂』劇場版は6月18日韓国公開、今月から韓国リメイク版ドラマもスタートする。食べ番の元祖ともいえるこのような作品がはやったからこそ、韓国テレビ界が最も得意なバラエティ番組に料理を盛り込む試みが成功しているわけだ。 来月には「東京ごはん映画祭」にならって第1回目の「ソウル国際フード映画祭」が開催される予定で、開幕作は河瀬直美監督の『あん』に決まり、話題を呼んでいる。果たしてこのブーム、いつまで続くのか……。 (取材・文=李ハナ)
今度は103歳の“仙人”が登場! 中国物乞い業界にも高齢化の波!?
中国といえば職業として物乞いを行う人も多く、“プロ”になると1カ月で1万元(約20万円)以上稼ぐツワモノも少なくない。本サイトでも、犬に銅鑼を鳴らさせて稼ぐ老夫婦の物乞い(記事参照)や、仕事終わりに着替えてレストランで飲酒するプロ物乞いの実態(記事参照)などを報じたが、また新たなニュースが飛び込んできた。 「中原網訊」(6月9日付)よると、河南省鄭州市内の街で103歳の老人が物乞いをしていることがわかったという。本来なら余生を楽しんでいるような年齢の老人に、何があったのだろうか? この男性が見つかったのは、9日のこと。鄭州市金水区の住人が、仙人のような風貌の老人が通行人に無心をしているのを見かけた。住人がこの老人から身分証を見せてもらうと、そこには「1912年12月30日生まれ」と書かれていたという。この情報は、インターネットで中国全土に一気に広がった。これが103歳の“物乞い”、耿生茂さん。まさに仙人といった風情だ
1912年といえば、孫文による中華民国設立や、タイタニック号沈没事件などの歴史的事件があった年だ。まさに、この老人は“生きる歴史書”ともいえるかもしれない。ネットでの反響も大きかったことから動き出した地元政府は、オフィシャルのSNS上で、この老人を保護したことを発表。この老人には5人の息子がおり、息子たちは経済的にあまり恵まれた暮らしをしていないため、生活費の足しにしてもらおうと、自ら街に出て通行人に物乞いをしていたという。この老人を引き取りに来た子どもの1人は、地元メディアの取材にこう語っている。 「全部、私たちがいけないんです。私は病気持ちで働くことができず、そんな私のために父は物乞い行為をしていたんです。もう二度と、こんなことはさせません」耿さんが持っていた身分証。確かに、1912年生まれと書いてある
「微博」(中国版Twitter)には、この子どもたちへの憤りのコメントがたくさん寄せられた。一方で、中国の年金制度に関する意見も。 「子どもの中には、3つも持ち家があるやつもいるらしい! 親にこんなことをさせるなんて、許せない」 「よく考えたら、この老人の子どもも、すでに老人だろ。中国は年金が少なすぎるから、こんなことも起こるんだ」 「確かに1カ月の年金が300元(6,000円)じゃ生活できないよな」 広州市在住の日本メーカーの駐在員は言う。 「中国には、自分の悲惨な経歴を紙に書いて路上に置き、施しを求める物乞いが結構います。いわく『難病で治療方法がない』とか『四川大地震で一家全員死んで、私だけが残った』とかですね。この前、片腕のない高齢者が『抗日戦争で立派に戦い、負傷した』と書いた紙を掲げて乞いしていたので『何歳ですか?』って聞いたら、『80歳だ』って言うんですよ。当時はまだ6~7歳の子どもだろ! って心の中で突っ込みましたよ。最近は物乞いの高齢化が進んでいますが、中にはこんな“偽装傷痍軍人”もちらほら見かけるようになりました。今年は抗日70年で盛り上がってるし、ますます増えるんでしょうね」 中国は現在、日本と同じく高齢社会に拍車がかかっている、100歳超えの物乞いも、珍しい光景ではなくなるかもしれない。 (取材・文=青山大樹)ネットで情報が拡散され、無事に保護された耿さん。息子たちと面会を果たした













