日本の女優・藤井美菜が、韓国で爆裂的な人気を誇っている。 9月18日には、韓国版ヤフーリアルタイム検索といえる「NAVERリアルタイム検索ワード」で見事1位を獲得。ちなみに同日時に2位となったのは、サッカー選手として国民的ヒーローであるソン・フンミン。それらの結果からもわかるように、この検索ワードで1位になるということは、韓国で国民的な注目を集めているという証拠である。 藤井は、満島ひかり、門脇麦らも擁する日本の芸能事務所・ユマニテに所属する女優で、過去に映画『武士の家計簿』『女子ーズ』、ドラマ『ママとパパが生きる理由。』『ブラッディ・マンディ』(TBS系)などに出演している。韓国で本格的に活動を開始したのは2012年。「韓ドラを見て覚えた」という韓国語を武器に、徐々に活躍の幅を広げてきた。 ここ数年は、韓国の人気バラエティ番組『私たち、結婚しました』や『ハッピートゥゲザー』に出演し、その人気を確固たるものにしている。今年9月に入ってからは、韓国の有名男性雑誌「MAXIM」の表紙も飾った。背中の大きく開いたドレス姿を披露したのだが、これが読者に大ウケ。どちらかというと、セクシー路線で男性を中心に人気が高まっているようである。とはいえ、韓国で日本人女優がここまで人気を得ることはかなり珍しい。ただでさえ、外国人に対して“厳しい”お国柄なので、異例の快挙といえるだろう。 藤井自身は、「韓国人は感情をはっきりと表現するので、現場で褒められた時はうれしい。逆に日本人は、あまり感情を表に出さない傾向があると思います」と、両国の差についてテレビ番組で言及している。 そんな藤井の存在をめぐり、韓国国民の世論は賛否両論あるようだ。SNSでは「東洋離れしている。フランス人みたいでかわいい」「礼儀も正しいし、素敵!」「日本の極右は嫌いだけど、彼女は好き」「整形ばっかりしているどっかの国の女性たちとは違う」など好意的な意見がある一方で、「なんで彼女が1位か理解できない」「日本人はやっぱり嫌だ」「日本であまり残された時間がないから、韓国に来たんだろう」などアンチファンの声も目立つ。 なお藤井は、日韓で大人気を誇った映画『猟奇的な彼女』の続編に当たる『猟奇的な2番目の彼女』にも出演する。評価次第では、“韓国で最も有名な日本の芸能人”になる可能性があり、その活躍が注目されている。 (取材・文=河鐘基)「MAXIM」9月号より
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今度は学生寮で“部屋分け”に採用? 「星座占い」を妄信する乙女な中国人は大丈夫か
日本と同様、中国では血液型や星座による性格診断は一般的で、8月には中国南部の都市・深センで、交通警察が交通違反者の星座別ランキングまで発表したかと思えば(参照記事)、日本でも9月7日、愛知県警が県内の交通事故による死者数を星座別に分類して発表したことが話題になっている。 星座というのが個人の行動や性格に影響及ぼすのかどうかはまだ科学的には定かにはなっていないが、警察がわざわざ統計を出すほどまでに多くの人がそれを信じているのは確か。朝日新聞の報道によると、愛知県警の場合は「普通の統計では、なかなか注目してもらえない」(交通部幹部)ということから発表したという。 すると今度は中国の大学が、学生寮の部屋分けを星座別に行ったとして話題となっている。ネットメディア「澎湃新聞」(9月9日付)が伝えた。それによると、南京理工大学の設計芸術およびメディア学科は、今年9月に入学した新入生に対する学生寮の部屋分けにおいて、新たな方式を取り入れたのだという。 大学側は、学生たちに対して入学前に寮の部屋分けに関する調査票を提出するよう求めていたのだが、そこには「エアコンは必要か」「早起きか(7時前起床)」「早寝か(11時前就寝)」「1年以上の寮生活経験はあるか」「専攻を変える予定か」「卒業後の方向性は」といった質問と並んで、「あなたの星座は?」という質問も書かれていた。 澎湃新聞の取材に対し、学科の担当者は「これを基に部屋分けすれば、寮生活の上で互いに衝突することを防げ、意気投合して互いに励まし合うことができる」と答えている。実際に学生たちを4人部屋に配置する際、同じ回答をしている学生をできるだけ一緒の部屋にしているのだという。 「中国の大学は、基本的には4年間、キャンパス内にある学生寮に住み、4人または6人部屋が多いようです。卒業するまでずっと同じルームメートという場合もあり、気が合えばそれこそ一生の友となれる半面、合わなければ毎日が苦痛の学生生活ともなり得ます。実際、人間関係のもつれからルームメート同士で殺傷沙汰が起きたり、自殺したりする学生もいます」(北京の大学に語学留学中の日本人学生) この星座別の部屋分けという新たな方式に対して、ネット民たちからもさまざまな意見が出ている。 「獅子座を一緒にしたら、暴力沙汰ばかりになるぞ」 「乙女座の求める清潔さって、永遠に乙女座だけにしか受け入れられない」 「そもそも、同じ星座だからって気が合うとは限らない。それよりも、お互いの性格を補い合う星座同士を合わせたほうがいい」 占いでは、星座が同じなら運勢も同じということになるが、ルームメート全員そろって試験に落第なんていうこともあるのかも……。 (取材・文=佐久間賢三)大学の学生寮の一般的な部屋。シャワー・トイレなどは1フロアで共同のところが多い
欧州のシリア難民危機が韓国にも飛び火 難民3人を受け入れも、実際には768人いた!?
欧州で起きているシリア難民危機。日本から遠く離れた場所での出来事ではあるが、他人事だと傍観してもいられないかもしれない。というのも、アジア諸国に亡命を求めるシリア人も少なくないからだ。例えば韓国国内では、シリア難民受け入れを求める声が日増しに高まっている。 9月13日、ソウルの国家人権委員会前に約50名の在韓シリア人と、難民救済団体が集結。「セーブ・シリア、セーブ・難民」というスローガンを掲げながらデモを展開した。 韓国政府が今回、シリアから正式に難民として受け入れたのは3名。だが、このデモ参加者たちは、すでに768名の“難民”が韓国にいると主張しているという。 いったい、どういうことなのか? 韓国メディアの報道によると、その難民を“自称”している人たちは就業のために来韓し、シリア内戦が始まった後に「人道的在留資格」を得た人々であるという。なので、正確には難民ではない。難民団体側は「今後、国連難民機関と協議し、韓国法務部に768名全員の難民認定を働きかける」としている。在韓シリア人および難民団体側は、韓国政府に難民受け入れと家族面会のための手助け、加えて教育や医療サービスを受けられるようにも求めているという。 「韓国国内では国家経済が停滞し、増税および社会保障費の減少が顕著に表れつつある。ある意味、日本と同じような状況にあります。韓国に暮らす外国人の数はここ数年激増していますが、彼らと職を取り合う構図になる地方の低所得者を中心に、排他的なナショナリズムが見え隠れする。欧州ほど数は多くないですが、難民問題を国民がどのように判断するか。非常に意見が分かれるところだと思います」(韓国紙記者) 国内世論が割れそうなテーマではあるが、積極的に受け入れを求める勢力がある。韓国国内で発言力を持つキリスト教系団体だ。9月14日、韓国基督教教会協議会(NCCK)は、法務部に対して難民を積極的に受け入れるよう書簡を通じて要請した。その書簡には次のような内容が記載されていた。 「2015年現在、韓国に対して約1万人の難民申請が来ている。そのうちの700名がシリア人であり、受け入れられたのはたったの3名だ。(中略)国連難民機関の統計によれば、世界の難民受け入れ率は平均で38%。一方、韓国は4%台にとどまっている。長期的には20%程度まで引き上げる必要がある」 ちなみに、シリア人口の90%はイスラム教徒といわれている。キリスト教会がシリア難民受け入れに積極的な理由は定かではないが、人道的な意味合いも多分に含まれているのだろう。同協議会は、次のように付け加えた。 「朝鮮戦争当時、国際社会が故郷と家族を失った韓国国民に対して与えてくれた愛を忘れるべきではない。皆で力を合わせて、国際社会に恩返しする必要がある。それでこそ、国家の格が上がるだろうと我々は信じている」 現在、韓国にいるシリア人全員が難民申請を認められるのは簡単ではない。ただ実現すれば、韓国は800人近いシリア難民問題を抱えることになる。増税や社会保障費の削減が続く韓国は、今後、難民問題にどう取り組んでいくのだろうか。ちなみに、日本で正式に受け入れられたシリア難民の数は、韓国と同じ3名だ。 (取材・文=河鐘基)
もはや仮装大賞!? 海外有名ファッションショーを真似たミスコン中国予選が大迷走
「我が国は美的文化でも世界に大きく遅れている……」 中国のネット上で、そんな嘆きの声が高まっている。 先日、上海市で開催されたミス・ユニバース中国代表最終選考会についての反応だ。 中国で行われているミス・コンテストでは、「えっ?」というような候補者が勝ち進む例も多く、選考基準に疑惑の目が向けられている。 しかし今回、問題視されているのは、候補者たちの衣装だ。 ミス・ユニバース中国代表の最終選考会では、下着審査も行われる。最終選考に残った14人の候補者たちは、下着に加え、リオのカーニバルのダンサーのような衣装を身にまとい、選考に臨んだ。テーマは「中国文化を体現するデザイン」だったが、混迷を極める結果となってしまったのだ。 エントリーナンバー1番の候補者(冒頭の写真)は、十数個の開いた唐傘を背負って登場。確かに、中国文化ではあるが……。 4番の候補者は、オリエンタルな赤い扇子に福の字が。ネット民たちからは「春節の宴会場からパクッてきたんじゃね?」とのツッコミも。
さらに6番は、京劇の面を背負って登場。せっかくのスタイルの良さを台なしにする、パンチの効いた衣装だ。
そして、中国といったらコレ。なんと、パンダ2匹を背負って登場した候補者も。パンダの作りが少々雑なのはご愛嬌だ。
中でも最もインパクトがあるのが、こちら。
景徳鎮だろうか、無数の陶器の壺がずらりと並んだこの衣装。なんだか見ているとトラウマになりそうだ。 ほかにも中国の晩秋の風物詩、サンザシ飴売りの自転車や、中国の影絵人形をモチーフにした衣装 など、下着審査の範疇を超えた力作が出そろった。
そんな中、優勝したのは、14人の候補者の中で最もシンプルな羅針盤を背負ったこの女性。
頑張りすぎたほかの候補者からすれば、「なんだよ!」という感じだろう。 しかし、ミス・ユニバース予選の下着審査が、なぜこれほどまでに迷走したのだろうか? 9月7日付の「南方網」によると、アメリカの大人気コスメ・ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」のショーを目指したかったらしい。
現状、両者には月とスッポン以上の開きがあるが、今後の成長を温かく見守っていきたい。
M7.0の地震で死傷者60万人超! ソウル市内75%の建物が「耐震設計なし」に広がる不安
チリ沖でマグニチュード8.3の大地震が発生し、日本へも津波が到達したが、お隣・韓国でも地震に関する注目が高まっている。 韓国気象庁によると、今年に入ってマグニチュード2.0以上の地震が33回計測されたという。韓国における地震の年平均発生件数は年々増加傾向にあり、1980年代は16回にすぎなかったが、2000年代には44回、そして10~14年は58回となっている。単純に、最近になればなるほど、地震の発生件数が増えているわけだ。 一方で9月17日、恐ろしい数字が明らかになった。なんとソウルにある建物の75%が耐震設計を備えていないことが判明したのだ。ソウル市が国会に提出した資料によると、今年6月時点で、法律で耐震対策を義務付けられている建築物28万4,409棟のうち、実際に耐震設計が施されているのは25%の7万982棟にすぎないことがわかっている。 多くの人が日常的に利用する、学校や区役所などの公共施設の状況もひどい。ソウル市内にある学校の場合、耐震設計がされているのは2,971校中、わずか840校のみ。全体の28%しか耐震設計がなされていないため、4校に3校は大地震発生時に多くの被害が生じる可能性があるということになる。 朝鮮半島における最大の地震が起きたのは、1980年1月8日。朝鮮半島北西部の平安北道で発生したM5.3の地震だ。以降、03年3月に仁川に近い海域でM5.0、04年慶尚北道の海域でM5.2、そして14年4月に忠清南道の海域でM5.1の地震が発生している。日本に比べるとなんてことない規模と回数かもしれないが、すでに韓国は“地震安全地帯”ではないことが明らかとなって久しい。にもかかわらず、ソウル市のひどすぎる地震対策には、韓国ネット民たちもあきれてしまっているようだ。 「韓国は一度被害を味わってみなければ、行動しない。事前に対策を取るような話は、韓国では期待できない」「ソウルだから75%なんだよ。ほかの地域なら、90~95%じゃないか?」「手抜き工事のせいで、何もなくても倒壊しているのに……」と、自虐的なコメントが目立つ。 では、日本では1.8年に1度の割合で発生しているというM7.0クラスの地震が、韓国ソウルで発生したら、どのような被害が生じるのだろうか? 12年に韓国の消防防災庁が発表した地震シミュレーションによると、ソウルでM7.0の地震が発生した場合、67万人の死傷者が出るとの結果が出ている。ちなみにM6.5の地震でも、死傷者は10万人を超えるという。 耐震設計をはじめ、地震に対する安全対策が問われ続けている韓国。それでも、いまだに具体的な行動を何ひとつ起こそうとはしていない。韓国ネット民たちが指摘するように、やはり実際に経験しなければ、改善策は取られないようだ。イメージ画像 Photo By Emmanuel DYAN from Flick.
生き残るにはセクシー路線しかない!? 終わりなき、K-POPアイドルの露出合戦
かつての勢いにやや陰りが見えるものの、日本を代表するガールズアイドルとしてダントツの人気を誇っているAKB48。彼女たちのトレードマークといえば、例外はあるものの、今年の選抜総選挙で1位に返り咲いた指原莉乃や2位の柏木由紀を筆頭に、大半が黒髪のロングヘアの印象が強い。サラサラな長い黒髪を揺らしながら愛らしいパフォーマンスをする清純可憐な姿は、日本のアイドル像の象徴といえる。 片やお隣・韓国のガールズアイドルは、セクシー路線まっしぐらだ。金髪や赤毛をたなびかせ、ピタピタのショートパンツ姿でヒップダンスを披露するステージは、いまや当たり前の光景になっている。音楽市場そのものが日本より圧倒的に小さい韓国では、雨後のタケノコのごとく、次から次へと現れるアイドルグループはすでに飽和状態。デビュー当初は清純派でも、新曲のたびに違うイメージを求められるK-POP界で生き残るためには、より露出度の高い衣装と扇情的なダンスでイメチェンを図ることが不可欠となっている。 「K-POPのガールズグループは、年々セクシー度が増しています。2011年に日本デビューしたRAINBOWの派生ユニット・RAINBOW BLAXXが『cha cha』のステージで大股開きの大胆なパフォーマンスを繰り広げて非難を浴びましたが、結果的にヒットしました。今は清純派の人気が出にくい時代。セクシーすぎる衣装やダンスは、バッシングされても話題性が高いので、売り上げにつながるんです。昨年、日本進出を果たしたApinkは清純系でブレークしたまれなケースで、多くのグループがセクシー路線に走っています。短すぎるショートパンツで露出騒ぎを起こすグループがいたりと、副作用も生んでいますが。トップクラスのグループで、大人の雰囲気にシフトしながらもさわやかさを保っているのは、いまや少女時代くらいでは」(K-POP通ライター) 今年デビューした新人グループ・GFRIENDは、あえて清楚さを前面に打ち出したことで、“オトナなアイドル”に食傷気味だったファンのハートをつかみ、人気急上昇中だ。とはいえ、彼女たちも人気に陰りが見えれば、たちまちセクシー系に転身させられる可能性は十分。年齢と共に大人びていくのはむしろ自然なことだが、K-POP界の過熱する“セクシーブーム”に、終わりは見えそうにない。『Season of Glass』(KT Music)
ライバルや有識者は徹底排除! 「トラもハエもたたく」習近平“強権政治”はいつまで続くのか『十三億分の一の男』
2012年11月に、中国共産党の最高職である中央委員会総書記に任命された習近平。政権発足から3年あまりが経過し、その権力は拡大する一方だ。これまで、「トラもハエもたたく」と表現する反腐敗キャンペーンを敷き、胡錦濤の側近であった令計画をはじめ、周永康、薄熙来といったライバル高官たちを次々と失脚させ、ジャーナリスト、弁護士なども粛清の対象としてきた。 昨日まで権力者として大手を振って歩いていた男が、次の日には犯罪者となることは、中国では日常茶飯事。中国の歴史は、権力闘争によって紡がれてきたといっても過言ではないだろう。そんな権力闘争の内幕を、習近平を中心として描いたのが、ジャーナリスト・峯村健司による著書『十三億分の一の男』(小学館)。彼は、中国人の権力欲を「彼らのDNAの中に埋め込まれているとさえ思えるほど、権力への強い執着心を感じずにはいられない」と語る。 もともと、習近平は、将来を嘱望された人物ではなかった。 同年代のライバルとしては、胡錦濤の側近であり、若くしてその名を知らしめていた李克強がおり、彼が国家主席の座に就くと目されていた。一方、副首相であり周恩来の側近として活躍したものの、文化大革命で失脚した習仲勲を父に持つ習。清華大学化学工程部を卒業し、軍高官の秘書として党中央軍事委員会弁公庁に勤務した後、廈門副市長、福州市党委員会書記、福建省長など地方回りを重ね、党中央候補委員となったのは1997年のことだった。当時、習の序列は中央委員候補の名簿の中で、151人中151番目。「この時点で、総書記の座から最も遠い『幹部候補』だった」と、峯村は記す。ライバルの李克強は、この時点ですでに格上の中央委員会入りを果たし、「ポスト胡錦濤」の名を欲しいままにしていた。 「ポスト胡錦濤」と、最下位の幹部候補。その序列が転覆したのは、2007年のこと。新指導部のお披露目会見で、李の序列は7位、一方の習の序列は6位とまさかの逆転劇を果たしたのだ。この会見の直前に、胡錦濤が主催した内部会議の結果、胡錦濤の勢力拡大を危惧する「上海閥」と「太子党」グループが李を警戒し、共闘して李克強を追い落としにかかった。 「出世競争が厳しい中国共産党内においては、トップに近づけば近づくほど、反発や批判を受けやすくなる。仮に100人のライバルの中でトップに立った瞬間、追い落とそうとする99人から攻撃の標的となるのだ」(本書より) 30年以上にわたり、トップに立っていた李が引きずり落とされ、その座に居座った習。そのせいか、最高指導者就任直後は「最弱」「中国の終焉」という言葉がメディアをにぎわせていた。しかし、無能な人間が13億人のトップに立てるわけがない。彼は、最高指導者就任後、前例のないほど積極的にライバルを追い落とし、江沢民や胡錦濤の影響力を排除。もはや、その政権基盤は盤石という見方が強い。本書では、中国政府関係者のこんな話が取り上げられている。 「私は、習近平氏はある面では、鄧小平の力をすでに超えたと思っています、当時の鄧は役職としては軍のトップという立場しか持っておらず、さらに手強い保守派の重鎮が居並んでいました。でも今の習氏は党・軍・政府のすべての権限を握っており、抵抗しうるライバルも見当たりません」 次 しかし、峯岸はこれから習が直面するであろう危機を予測する。 不満分子による暗殺や、さらには経済成長の鈍化、貧富の格差といった経済問題など、習近平政権を取り巻くリスクは山積みだ。中でも、粛清によって党内は萎縮化しており、家族や愛人たちを賄賂で稼いだ資金とともにアメリカへと移す動きが政府高官の中で加速している。本書によれば、10年間で14兆円あまりの資産が最大のライバル国へと流出してしまったという。習政権の発足後、党員たちは「自分の番」におびえながら、来るべき「その時」を前に入念な準備をしているようだ。 はたして、熾烈な権力闘争を生き抜いてきた習近平は、今後どのようなかじ取りを行っていくのだろうか? 政界、財政界、国外、国内、と最高指導者の寝首を掻こうとする勢力は、至るところに存在している。一歩、かじ取りを間違えれば、習自身の立場も危うくなることだろう。 (文=萩原雄太[かもめマシーン])『十三億分の一の男』(小学館)
安保法案可決も、SEALDsが韓国で大絶賛!「彼らこそ日本の若者の代表だ」の真意とは
安全保障関連法案が9月17日、参院特別委員会で自民、公明など賛成多数で可決された。賛否両論の尽きなかった安保法案だが、いつになく反対デモなどが日本各地で起こった印象がある。中でもこの期間に名を上げた集団といえば、学生団体「SEALDs」だろう。 SEALDsの活動は、海を越えて、お隣・韓国でも少なくない話題を集めている。先日、安全保障関連法案に関する中央公聴会で「公述人」として意見表明した、同団体の中心メンバー奥田愛基氏の演説を全文公開する韓国メディアもあったほどだ。 いくつかの韓国メディアの“SEALDs評”を見てみよう。 「東亜日報」(9月16日)は「沈黙を破った日本の若者たち、反安倍の中心に」という記事を掲載した。その中で、1960年代の日本の学生デモと現在のデモは違うとしながら、「変化の中心には“SEALDs”という組織がある」と分析。「安保法案に反対する目的で5月に結成された学生団体SEALDsは、SNSで意思疎通し、ラップでスローガンを叫ぶ」と紹介している。 テレビ局のSBSは、「ワールドリポート」(9月11日)というコーナーでSEALDsを取り上げた。「SEALDsは最近、日本で最も注目を集めている青年たちだ。集団的自衛権に関連した安保法案に反対するデモの現場でスポットライトを浴び、今では反戦デモの象徴になった」という紹介に始まり、SEALDsの特徴を3つに分類して解説。「集会運営方式が洗練されている」「SNSを活用した広報活動が卓越している」「メッセージが簡潔でわかりやすく、若い者になじむ」などと報じた。そして最後は、「はたして日本の民主主義が“国会内の多数決”にあるのか、それとも“国会外の民心”にあるのか。SEALDsと若者たちの言動を中心に見守るのもひとつの観点になりそうだ」と締めくくっている。まさにSEALDsこそ、日本の若者代表という扱いだ。 「ハンギョレ21」は、9月上旬にSEALDsメンバーである福田和香子氏のインタビューを掲載。「8月30日、多くの人が集まったのも、SEALDsの役割が大きい。スローガンを叫ぶ学生の中でも、福田和香子(和光大学4年生)のクールな姿は、韓国にも知られている」などと紹介した。また「経済トゥデイ」は、「(SEALDsは)政治的には緩やかに組織されたが、平和運動には積極的だ」と好意的な見方を示している。 今さら強調する必要もないが、韓国では安倍政権に対する非難の声が圧倒的だ。当然、安保法案に対しても非常に批判的なため、日本の若者たちが反安保法案のために行動しているという事実は、さぞ痛快だったに違いない。 今のところ韓国メディアは、一部ネット上で指摘されている「デモ参加者数の捏造」や「中心メンバーはキリスト教愛真高校出身者たち」などといったマイナス面には、まったくといっていいほど触れていない。現在までSEALDsを好意的に報道してきただけに、手のひらを返すわけにもいかないだろう。 いずれにせよ、今回の騒動で一躍有名になったSEALDs。彼らが今後どのような活動を展開していくのか、韓国もその行く末を案じているに違いない。安保法案に反対する国会前デモの様子
世紀の大発明!? デブもガリも似合う中国産“格安”ビキニが、Amazonで大人気
羅針盤に火薬、紙や印刷など、これまで幾多の大発明を世に送り出してきた中国。現代でも、自由すぎる発想と大陸的おおらかさを背景に、画期的な商品が次々と開発されている。 例えば最近では、顔の日焼け止めを目的にビーチでかぶる「フェイスキニ」(参照記事)が海外で話題となったが、今度は正真正銘のビキニが注目を集めている。>
中国製ビキニを販売しているAmazonサイト
台湾の「東森新聞雲」(9月10日付)によると、痩せていても太っていてもそれなりに格好よく見える中国製ビキニが、海外のAmazonで売れに売れているという。 写真を見るとおわかりのように、ブラとボトムの部分が蜘蛛の巣のようなストラップでつながっており、ビキニというよりもいわゆる「モノキニ」スタイルとなっている。価格は5.88ドルから13.69ドル、日本円にして約710~1650円と、ビキニとしてはかなり格安なのも人気の理由だ。後追いの報道によると、Amazonの商品の中では、最も多いビュー数を得ているという。 カスタマーレビューにはすでに800以上ものコメントが寄せられており、そのビキニを着て自撮りした写真も数多くアップされている。 「大好き! これを着ると素敵に見える」 「値段のわりにすごくいい」 「実際、とてもいいわ。ただ、ボトム部分のストラップがもう少し太かったらよかったけど」 「Lサイズを頼んだから、ちょうどピッタリ。でも、なぜか変なにおいがするのよね」後ろ側はこうなっているようだ
このビキニを販売するSpring Feverが中国のブランドなのかどうかは検索したが判明せず、獲得ビュー数についてもAmazonサイト上では確認できなかったが、値段からして中国製であることは間違いなさそうだ。サイト上でも「SMLの表記はアジアサイズなので、購入の際にはサイズの詳細をチェックしてください」と書かれている。 日本では海のシーズンはもうほぼ終わってしまったが、この中国製ビキニが来年の夏、日本のビーチを席巻する……なんていうことはおそらくないだろう。 (文=佐久間賢三)うーん、スタイルとしてはギリギリ……
いくら太めでも似合うといっても……
欧米各国に“難民ラッシュ”の一方……北朝鮮の“難民船”が日本に来ないワケ
欧州各国にアフリカや中東から難民が押し寄せ、大きな国際問題となっている。難民といえば、一時期問題となった北朝鮮の脱北者。最近は難民船が日本に漂着することもなくなったが、理由を探ると、中国や韓国との国境線だけでなく、海岸線にも高圧電流の鉄柵が敷設されたという仰天情報が入ってきた。金正恩第1書記の時代になって文字通り鎖国が徹底され、不作で飢餓の危機が迫る北朝鮮の人民らは完全包囲されているらしい。 韓国当局の統計によると、韓国に入国した脱北者は2002年に1,000人、06年に2,000人を突破した。その後、09年の2,914人をピークに減少傾向にあり、昨年は1,397人。今年は5月時点で535人となっている。 脱北者が減少傾向にあるのは、正恩氏による国境管理の強化だ。中朝国境は金網が続く
白頭山(ペクトゥサン)を挟んで東は豆満江(トゥマンガン)、西は鴨緑江(アムロクガン)が中国と北朝鮮の国境線となっている。中国在住の朝鮮族の50代女性は「もともと国境管理はユルく、実質的に行き来は自由だった」と証言する。 「中国側に住む朝鮮族の住民が豆満江を渡って北朝鮮側に入り、映画を見て帰ったこともある」(中国・吉林省延吉市に住む朝鮮族の事情通)といい、工業製品など足りない物は北朝鮮側に買いに行くこともあったという。 現在も鉄道と車両が通過できる複数の国境橋が両国を結び、コンテナを積んだトラックや貨物列車が活発に行き交っている。きちんと入出国管理を経た貿易は動いているが、密入出国の取り締まりは正恩氏の指令でかなり厳しくなっているようだ。中国側の2重簿金網
当初は中国側が鉄条網を設置し、川への侵入を禁止した。これに対抗して、北朝鮮側も鉄条網を設置。中国側は、さらに鉄条網を……と、結果的には2重3重の鉄条網が設置され、物理的に脱北が遮断されているという。 最近は、北朝鮮側の国境警備隊詰め所の改築が進み、目立つように水色のペンキで塗装されているのが確認できる。「かつては、ある程度カネ(賄賂)を積めば川を渡らせてくれた国境警備隊も、正恩氏の命令で引き締められている」(前述の事情通)と、監視の目も厳重になっているようだ。 また、「海岸線沿いにも電気柵が敷設された。元帥(正恩氏)は『海からの脱北も許すな』と命じた」とは、北朝鮮から中国にやってきた商売人の証言だ。漁業活動は許可された漁師のみで、欧州の難民船のように船に乗っての脱北はかなり厳しい状況らしい。背景には今年初旬から北朝鮮の漁船が遭難し、韓国の海洋警察に救出されるケースが続発。一部漁師が韓国に亡命を求めたという事象があるようだ。しっかりした造りの、北朝鮮の監視小屋
とにもかくにも難民船は来ていないが、北朝鮮は昨年から続く水不足で農業に大打撃を受けているという情報もある。拉致被害者の多くが北に閉じ込められたままの現状で、90年代の飢餓の再来が懸念される。 (文・写真=金正太郎)わりと暇そうな国境警備隊
















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