『STAND BY ME ドラえもん』が大ヒット!  “ダメ人間”のび太が中国人に支持されるワケ

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『STAND BY ME ドラえもん』(ポニーキャニオン)
 日本の3Dアニメ『STAND BY ME ドラえもん』が中国で大ヒットを記録し、6月30日の時点で興行収入も100億円を突破しています。僕の幼少期、『ドラえもん』は中国で放映されていました。今回の映画においては、僕のような30歳を過ぎた大人が映画館に足を運び、懐かしんで見ているという傾向があります。特に今回の内容が、しずかちゃんとの結婚や、ドラえもんとの友情や離別をテーマにしているので、大人も十分に楽しめる内容になっているのが大ヒットの要因でしょう。  それにしても、『ドラえもん』は不思議な作品です。主人公ののび太くんは、本当にダメな人間です。テストの点数はゼロばかりですし、運動もからっきしダメですし、しずかちゃんのお風呂をのぞこうとします。中国のアニメや一般映画においては、こういう主人公はほとんど存在しません。優等生タイプか、あるいは、視聴者が感情移入しやすい一般人のタイプが大半を占めています。  中国の場合、「早く大人になって、成熟した価値観を身に付ける」という「老成」という価値観が何よりも重要視され、子どもたちも常日頃からそう教え込まれます。子どもが見る「アニメ」であれば、なおさら、そういう主人公が好ましいとされるのは当然です。しかし、いつもドラえもんに頼ってばかりであまり成長しないのび太くんは、そんな「老成」とは真逆にいる主人公です。中国人のクリエーターがのび太くんのような主人公を作ると、共産党から注意を受ける可能性は十分にあります。だからこそ『ドラえもん』は、多くの中国人の心をつかんだのだと思います。のび太くんはダメ人間だけれど、「人の気持ちを思いやる」という彼ならではの良さがあり、そういう彼の好ましい美点を、しずかちゃんをはじめとする周りの人たちも認めています。精一杯格好つけて生きるように言われている多くの中国人が、『ドラえもん』を見ることによって、肩の荷が下りるような思いを抱き、まるで自分のことのようにのび太くんに感情移入したのです。  さて、そんな『ドラえもん』ではありますが、昨年、「成都日報」をはじめとする中国の機関紙が、「中国の若者は『ドラえもん』を無条件に愛するべきではない」と批判的な論調で報道しました。  2008年、ドラえもんは日本の初代アニメ文化大使に選定され、さらに2020年の東京オリンピックにおいては、「招致スペシャルアンバサダー」に就任することが決定しました。ドラえもんは、単なるアニメのキャラクターの枠を超え、日本の顔にもなっているため、それに対して、中国側は警戒感を強めているのです。中国の機関紙の論調としては、以下のような具合でした。 「『ドラえもん』は『(人間同士の)尊重』や『友好』をテーマにしている。しかし、安倍政権は過去の戦争を反省しないで美化し、集団的自衛権をはじめとして右翼的な傾向を強め、中国や韓国との緊張を生み出している。『ドラえもん』が表現している『尊重』や『友好』とはまったく逆の道を歩んでいるのに、日本政府は、平和的な『ドラえもん』を利用している。中国国民はその偽りの日本の姿に惑わされず、真実を見なければならない」  中には、『ドラえもん』に対する憎しみのあまりか、「青いデブ」と蔑む記事もありました。  今回の映画の大ヒットにおいて、中国政府がさらに『ドラえもん』に対する危機感を募らせていることは容易にうかがい知れます。今のところ、前出のような批判的な論調の記事は出ていませんが、今後、映画の熱狂が冷めた頃合いを見計らい、また一斉に『ドラえもん』に対するネガティブキャンペーンが繰り広げられるのではないかと不安でなりません。せっかく中国国民が映画に感動したというのに、その感動に冷や水を浴びせるような報道はしないでほしいものだと願ってやみません。
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●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>

日本の地下アイドルのほうがマシ? 援交斡旋、顔面詐欺……韓国ネットアイドル“オルチャン”たちの素顔

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 6月中旬、秋葉原で、地下アイドル「エンタの時間」の白石さくらが公演中にリストカットして自殺未遂を図る事件が起きた。年始には一部週刊誌が地下アイドル「仮面女子」の性接待疑惑を取り上げるなど、日本の地下アイドルたちのスキャンダルが相次いでいる。  日本にも多くのアイドルグループを輸出してきたお隣・韓国には、地下アイドルの概念はないが、ネット上では “オルチャン”たちが根強い人気を集めている。  オルチャンとは、ハングルで「顔」を意味する「オルグル」と、「最高」の「チャン」を組み合わせてできた造語。2003年の韓国インターネット流行語1位になった言葉で、素人美人をオルチャンと紹介することで広まった。彼女たちはネットアイドルに近い存在といえるだろう。  そんなオルチャンたちだが、日本の地下アイドルにも負けず劣らず、たびたびスキャンダルを起こしている。最近では、17歳のキム少年がスマートフォンのチャットアプリを使って“オルチャン美女”になりすまし、詐欺で立件されるという事件があった。キム少年は「お金をくれたら会います」などと、40代男性を言葉巧みにだましたという。しかも、被害額はたった20万ウォン(約2万円)と、なんともいえないトホホな事件である。  美貌がウリであるはずのオルチャンにまつわる“顔面詐欺”も少なくない。中でも目を引いたのは、自身のホームページを通じて有名になったイ・ヒギョンの告白だろう。オルチャンとして有名になった彼女は、とあるテレビ番組に出演。注目が高まり、露出が増えていくと、実物を見たネチズンから「写真との落差がすごすぎる」などと批判の声が増加したという。彼らの酷評にストレスを感じたヒギョンは、フォトショップを使って写真を補正するだけでなく、ついには補正作業を終えた写真に似せるために整形手術も行ったそうだ。  絶世の美女だと思っていた人物の“工事済み”という衝撃の告白に、ファンの多くは「ショックだ……」「人形のような容姿はウソだったのか」と落胆の声を上げた。ヒギョンは後日「正直なのは、罪なのでしょうか?」とホームページに書き込み、世間の風当たりによって傷ついた心境を吐露している。写真だけではなく、実際の顔にも補正を入れてしまうあたりは、整形大国ならではかもしれない。  そんな中、これまで“オルチャン”をめぐる事件で一番話題を集めたのは、07年に起きた17歳の少女Aの事件だ。少女Aはオルチャンとして人気を集めると、自分に憧れて訪ねてきた10代の少女たちに援助交際を斡旋。拒否する少女は監禁して、日常的に殴る蹴るの暴行を加えるなど、残虐な姿を見せたのだった。    ネット上では、絶世の美女として大きな存在感を示している韓国のオルチャンたち。しかし、彼女たちがどんな問題を抱えているのかは非常にわかりづらい。リアルで会えるだけ、日本の地下アイドルのほうがいいのかもしれない……。 ●有名なオルチャンリスト(日本語のサイト) <http://chuu-hanuri.com/>

中国・女性銀行員の間で性病が流行中!?  その意外な感染ルートとは……

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もう中国のお札には触れられない?
 賄賂や不正蓄財など、ダーティーマネーが氾濫する中国だが、人民元紙幣は衛生的に見ても汚染されているようだ。  複数の中国メディアによる報道によると、浙江省温州市の30歳になる女性銀行員の阿麗(仮名)が先日、下半身にかゆみを覚えて病院で診察を受けたところ、性病のひとつである尖圭コンジローマに罹っていると診断された。そこで阿麗がまず疑ったのが、婚約者の男性。外で女遊びをして病気をうつされ、それが彼女にも伝染したのではないかと考えたのだ。  阿麗はすぐさま婚約者を病院へ連れていき検査を受けさせたが、結果はシロ。そこで再度、医師の詳しい問診を受けたところ、阿麗は医師から驚きの言葉を聞かされた。なんと、仕事でお札を数えた後に手を洗うことなくトイレに行ったことが、感染の原因だというのだ。つまり、お札に付着していた尖圭コンジローマの原因ウイルスが、阿麗の手を介して性器に感染したというわけだ。  同じ頃、同市に住む20代女性の小楽(仮名)も、下半身のかゆみを訴えて病院へ行ったところ、ある性病に罹っていると診断された。しかし小楽は、まだ性経験のない処女だった。彼女も同じく銀行員で窓口業務を担当しており、お札を数えた後に手を洗わずトイレに行っていたことが判明。こちらも、それが性病の原因だと考えられている。  2013年に香港城市大学がアジア各国の紙幣に付着している細菌の数について調査したところ、人民元は1枚当たり平均して17万8,000個と、2位の香港、カンボジアの紙幣(各1万個)を大きく離してダントツの1位。しかも、最も多くの人の手に触れられる1元札(約20円)からは、なんと1,800万個もの細菌が検出されたという。ここまでくると、中国でお札を触るのが怖くなるレベルの話だ。  マネーロンダリングに手を染める中国の特権階級は今後、せめてもの罪滅しとして、ついでに紙幣の物理的な洗浄も行うべき!? (文=佐久間賢三)

キムチ虐待事件だけじゃない! 年間1,000人の“所在不明児”を抱える韓国・児童虐待の闇

 6月26日、韓国・仁川の保育士が懲役2年の判決を言い渡された。罪状は暴行罪。同保育士は、児童が「給食のキムチを食べなかった」という理由で暴行を加えていた。後に、監視カメラの映像で、その虐待の様子が発覚。今回の判決に至った。同事件および裁判結果は、韓国国内で大きなイシューとなり、事件後、韓国の各都市では監視カメラを設置する保育園が急増したという。  なぜ韓国社会は、同事件にそれほど過敏に反応したのか?  それは、韓国では人知れず劣悪な環境に追い込まれている子どもたちの境遇が、メディアなどで取り上げられる機会が増えているからだ。特に問題として表面化してきているのが、同事件のような児童虐待だ。  年間約1,000人――。これは、韓国で義務教育が始まる6歳児のうち、住所不定もしくはその他の理由で、役所からの入学通知書を送ることが不可能になっている子どもの数である。言い換えれば、出生届があるのに、その後数年間で行方が分からなくなっている子どもが、毎年それだけ判明しているということでもある。おそらく、中には次のような事件の被害者も含まれているのだろう。  2013年、韓国のとある小さな都市の救急病院に、13歳になるA子さんが運び込まれた。当時、A子さんの身長は107cmで、体重はわずか7.5kg。韓国の同世代の女の子の平均身長が152cm、体重43.8kgなので、A子さんがいかに栄養失調状態だったか容易に想像がつく。担当した医者は「まるでミイラだった」と当時の状況を振り返っている。  A子さんは、病院に運び込まれたものの衰弱死。その5日後になって、両親がようやく病院に駆けつけ、警察による調査が進められた。結果、A子さんが両親に虐待を受けていたことが発覚。4歳の頃に母親に殴られ骨折したA子さんは、13歳になるまで起き上がることなく、寝たきりの生活を続けさせられていたという。  後に明らかになったことだが、若くして結婚したA子さんの母親は娘を疎ましく思っていたそうだ。しかも、父親が事業で失敗したため経済苦も重なり、A子さんがその苦しみやストレスのはけ口となってしまった。約4,600日というA子さんの短い人生を考える時、ひどくいたたまれない気持ちになる。  韓国では、前述した家庭や保育園以外にも、孤児院などで虐待が発覚することが少なくない。また、出稼ぎにきた外国人の子どもなど、国家の保護の対象外となっている児童の境遇が社会問題化している。  そんな世相を反映してか、韓国ジャーナリズムのトップとして名高い「ハンギョレ新聞」の記者団が連載する児童虐待シリーズが、今年6月に韓国記者協会が選ぶ「今月の記事賞」を受賞した。  同連載内の調査結果によると、韓国で2008~14年の間に起こった児童虐待による死亡事件は110件。問題は、そのうち刑事罰が適用された事件が約半数の61件にとどまり、しかもほとんどが殺人罪の適用を免れている点だ。児童虐待は物証や目撃者に乏しく、韓国では量刑が甘くなる状態が放置されているのだという。  背景にどんな理由があるにせよ、子どもにしわ寄せがいく社会は、成熟しているとはとても言い難い。韓国社会で起きている児童虐待事件に対する波紋は、そんな自国の状況への危機感の表れなのかもしれない。 (取材・文=河鐘基)

「軍艦巻きは、日本軍国主義の復活の証!?」解放軍機関紙が発表した珍説に、中国人も失笑

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「寿司兵器の裏側」と題された「軍報記者」の文章と写真
 日本に対し大きな関心を示しながらも、多くの偏見や誤解もまかり通る中国で、日本に関する新たな珍説が登場した。  6月19日、人民解放軍が発行する機関紙「解放軍報」の公式微博(中国版Twitter)アカウント「軍報記者」が、「寿司兵器の裏側」と題した書き込みを投稿。茨城県大洗市の寿司店が考案し、中国のネット上でも話題となった「戦車寿司」や、日本の芸大生の卒業制作「リアル軍艦巻き」について言及し、「この寿司店の主人は大いに儲かっているという。寿司は日本に根付いた伝統文化であり、その寿司を旧日本海軍連合艦隊の軍艦に模して作っており、小さな寿司が民族の心を表している。このような軍国主義を懐かしむような行動は、日本に軍国主義が復活していることの証明である」と主張したのだ。    同記者はリアル軍艦巻きについても、寿司店で提供されているものだと勘違いしているようだ。ちなみにいずれも、日本で話題となったのは2~3年前である。    大胆すぎる新説に、中国のネット民たちも、さすがに失笑を禁じ得ない様子。この書き込みには、 「薬で治せない病気もあるんだな!」 「安心しろ、復活した軍国主義はオレたちが食っちまうから」 「どんだけ低いIQの公職職員をオレたちは養ってるんだ?」 といったツッコミが相次いでいる。中には中国が誇る文豪・魯迅の名言「短い袖を見ると、すぐさま白い腕を想像し、すぐさま裸体を想像し、すぐさま生殖器を想像し、すぐさま性交を想像し、すぐさま交雑を想像し、すぐさま私生児を想像する。中国人の想像は、これだけ飛躍するのだ」という一文を引用して皮肉る人も。  これは最近、中国当局のあまりにもとっぴな締め付けや規制を皮肉る時によく使われている言葉でもある。  かつての文革時代には、ほんの些細な言動が後に別の人によって曲解され、それが原因で糾弾された人も少なくない。そういう意味では、想像力の翼を広げて難癖をつけるのは、中国の伝統なのかもしれない!? (文=佐久間賢三)

姦通罪廃止で大人のオモチャ需要が爆発!? 韓国サラリーマンが注目する「エログッズ副業」

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「LELO SORAYAソラヤ ブラック」
 儒教文化の根強い韓国で、エログッズが市民権を獲得しつつある。韓国国内でエログッズのシェア80%を占めている卸売店コスモスのカン・ヒョンギル代表は、とある韓国メディアに、商品の売れ行きが好調なことはもちろん、最近面白い傾向が出ていると話した。それによると、エログッズを売りたいというサラリーマンたちが増えているというのだ。  会社で働きながら副業を行うサラリーマンは、韓国でも一般的。韓国では本業と別に仕事を持つことを「トゥージョブ(2job)」、2つの副業を持つことを「スリージョブ(3job)」と呼ぶが、前出のコスモスに現在、エログッズの販売に関する問い合わせが殺到しているそうだ。  多くの韓国サラリーマンが“エログッズ副業”に興味を示している理由のひとつは、今年に入って廃止された姦通罪が関係しているといわれている。姦通罪の廃止後、エログッズ市場の売り上げはなんと3倍以上にも膨れ上がった。そもそも姦通罪は、既婚者の不倫や浮気によって成立する犯罪。不倫や浮気現場に警察官が踏み込めなくなったという安心感からか、エログッズ市場の急成長にビジネスチャンスを見いだすサラリーマンたちが増えているというわけだ。  また、エログッズへの社会的なイメージも変化しつつある。日本では国産ブランド「TENGA」がエログッズ革命を起こして久しいが、韓国では特にコスモスが独占販売している「LELO」(スウェーデンのブランド)のエログッズが人気だとか。同ブランドが韓国で注目されるきっかけとなったのは、昨年日本でも公開された映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』だろう。同作はエロ描写が話題となった作品で、劇中で使用されているエログッズが「LELO」のものであったことから、一気に認知度が高まった。  また、今年1月に韓国国内で公開された映画『ワーキングガール』というセクシャルコメディには、エログッズ店の女性オーナーが登場。同役を演じたセクシータレント・クララをはじめとするキャスト陣が「エログッズへの偏見が払拭され、オープンになるといい」などと発言し、エログッズ界に“エール”を送った影響も少なくない。    姦通罪の廃止と社会的なイメージの変化によって、上昇気流に乗った韓国のエログッズ市場。2~3年前までは、オンラインショップに対する規制によって四苦八苦していたが、このブームは当分続きそうだ。 (文=梅田ナリフミ)

中国版『ブレイキング・バッド』!? エリート大卒がドラッグ密造「就職難で食っていけず……」

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若者によるドラッグの乱用が社会問題化している(本文とは関係ありません)
 文部科学省によると、平成25年度の大学生就職率は94.4%と高水準を記録した。アベノミクスによる景気好転の影響が大きいと見られる。しかしお隣中国では、経済成長が鈍化する中、大学生の就職難が大きな社会問題となっている。  中国国家統計局が発表したデータを見ると、2013年の大学生の数は2,468万人に上り、この年の卒業生の数は638万人であった。高学歴化が急速に進んだ結果、中国の大学生就職率は同年に史上最も厳しい、わずか3割程度を記録した。かつての日本の就職氷河期とは比べ物にならないほど深刻な状況なのだ。  そんな中国で、いま社会問題となっているのが、就職できなかった大卒者の犯罪だ。6月に発覚した事件では、大学院を卒業した男性が違法ドラッグの製造・販売をしていた。前年に大学院を卒業したこの被告は、就職難で食っていけず、犯罪行為を行うようになったという。  「検察日報」(6月17日付)によると、被告は大学院で学んだ化学の知識を悪用し、インターネットで購入した化学実験の器具で違法ドラッグを製造していたという。作業は近所の住民が寝静まった深夜に行っていたが、階下に住む住民の通報により発覚したという。階下の住人は夜、帰宅したときに異臭に気が付き、トイレの天井から水滴が絶え間なく滴り落ちていたことに驚いた。天井は赤黒く変色しており、刺激臭が充満していたという。その住人は真上の部屋に住む被告を訪ねたが、挙動不審だったため、マンション管理会社に連絡。その後、地元警察が駆けつけて逮捕となった。
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摘発された中国のドラッグ工場(本文とは関係ありません)
 被告は製造した違法ドラッグを中国のSNSツール「QQ」を使い、ネットで売りさばいていたという。「微博」(中国版Twitter)には、今回の事件について多くのコメントが寄せられている。 「小さい頃から知識だけ詰め込まれて、道徳心や思想教育ができていなかった結果がこれだ」 「実験器具まで自宅にそろえるくらいのやる気があれば、企業の研究職とかあっただろ!」 「米ドラマ『ブレイキング・バッド』(化学教師がドラッグを密造するドラマ)を見ているようだ」  こうしたエリート大卒者による犯罪は、ほかにもある。香港在住の大手紙特派員は、こう証言する。 「特に都市部では大卒や院卒でもブルーカラーの仕事でこき使われ、安い給料しかもらえない若者が多くなっていますね。ドラッグ製造は珍しい例ですが、多いのはネット犯罪です。最近の若者はITスキルだけは高いので、SNSを使った詐欺や犯罪はハードルが低い。日本でもはやったLINE詐欺や、アップルIDのクラッキングなども、犯人はだいたい就職にあぶれた大卒者です。サイバー攻撃やハッキングを行う若者の増加は、就職難と関係がある。ロシアやナイジェリアなど、同じ問題を抱える国にもサイバー犯罪者の数が多いですからね。日本にも影響のある話なので、中国の就職難に関しては注視する必要があると思います」  株価の暴落や不動産業の低迷と、バブル経済が迫りつつある中国。就職できずに犯罪に手を染めてしまう大学生は、今後も増えていくに違いない。 (取材・文=青山大樹)

中台両軍の退役兵士がタッグ! 英雄兵士も籠絡した「台湾史上最大規模のスパイ事件」日本も術中に……!?

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人民解放軍元少将・鎮小江を中心とした人物相関図(台湾紙「自由時報」より)
 中国諜報機関による海外でのスパイ活動が、またひとつ明るみとなった。  6月22日、台北地方検察は、すでに逮捕起訴されている中国籍で人民解放軍の元少将・鎮小江と共謀し、台湾の軍事機密を中国にもたらしたとされる台湾空軍元尉官・劉其儒を国家安全法違反の罪で起訴した。劉は現在も中国国内にとどまっているとされ、所在不明のままの起訴となった。  昨年末以来、すでに6人が逮捕起訴された「台湾史上最大規模のスパイ事件」で、情報提供者のリクルート役だったとみられている劉は、鎮の指示の下、元尉官という立場を利用して複数の台湾の現役・退役士官に接触。金品の贈与や顎足付きの旅行などによって籠絡し、台湾軍の機密情報を取得し、中国側に流したとされる。  鎮と劉が籠絡した情報提供者の中には、1990年に中国の戦闘機に迎撃される危険を冒しながら、本土の軍事拠点を偵察した英雄的存在や、退役後、中国にほど近い金門県の県知事選に出馬した人物も含まれており、台湾に根深く張り巡らされた中国によるスパイ活動の実態に、台湾では衝撃が走った。  台湾海峡を挟んで対峙する中台両軍の退役兵士が、手を結んだこの事件。鎮は人民解放軍を退役した後、福建省厦門市の機関で公職に務め、台湾と取引のある中国人ビジネスマンや台湾軍の退役兵士らと蜜に接触していたという。一方の劉は、2005年に退役した後、中国に渡ってビジネスを展開しており、二人の接点はその辺りにありそうだ。 「中国は、日本に対しても同様の手口でスパイ活動を行っている」と話すのは、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏だ。 「人民解放軍と自衛官の尉官レベルの交流は、日本財団などを通じて盛んに行われているし、中国の情報機関が、大手商社の中国駐在員にビジネス上の利益供与と引き換えに、退職自衛官を紹介させるということもやっています。中国にとって日本は台湾と同じ仮想敵国。同様、もしくはそれ以上のスパイ活動が行われていると考えてしかるべき」  安保法制の前に、防諜体制の見直しが重要!?

フィギュアで“エア採点”、美人バレー選手のドーピング発覚……不祥事連発の韓国スポーツ界は大丈夫か

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ドーピング騒動で美貌に注目が集まっている、女子バレーのクァク・ユファ選手
「私の予想よりも早く演技が始まり、音楽が始まったとき、着席できていなかった。それでも歩きながら選手の演技を見ていたので、採点する上では問題がなかった」  これは、韓国最大級のフィギュア大会で審判を務めていたA氏の苦し紛れのコメントだ。去る3月11~15日に開かれた「第57回全国男女フィギュアスケート選手権大会」の不祥事が、最近になって韓国メディアに暴露された。選手の演技が始まっているのに、その採点を行うはずの審判が着席すらしていなかったとは、なんともお粗末な話だ。  同大会のフィギュア審判でやらかしてしまったのは、A氏ばかりではない。審判陣を仕切る役割を務めていたB氏は、A氏が着席していなかったにもかかわらず、競技を始めさせた張本人。また、別の選手の演技でC氏は、採点の締め切り時間に焦って芸術点を3点も低く入力するミスをしてしまったそうだ。  ちなみに、冒頭のA氏は国際審判の資格を所有しているとのこと。韓国国内で行われるフィギュア大会はもちろん、国際大会でも同じような凡ミスを犯していないとの保証はないだろう。ソチ五輪でキム・ヨナの採点に不満を漏らしていた韓国だけに、まさに“ブーメラン現象”となっている。    フィギュア界に限らず、最近の韓国スポーツ界は不祥事が相次いでいる。  プロサッカー界からは、済州ユナイテッドFCのカン・スイル選手がドーピングをしていたことが発覚。今季Kリーグで14試合に出場し、5ゴール・2アシストの活躍をしていただけに、韓国国民の失望は大きかった。彼には15試合の出場停止が言い渡されている。  同じくドーピングが発覚したスポーツ選手として、女子バレーのクァク・ユファ選手を挙げることができるだろう。6月23日、韓国バレー連盟(KOVO)はドーピング検査の結果を発表し、彼女に6試合出場停止の処分を下している。彼女はドーピング騒動で注目を集める一方で、“美人バレー選手”としても話題となった。  プロ野球界からは、起亜タイガースのユン・ワンジュ選手がSNSにプロ野球選手にあるまじき発言を掲載したとして、現在も出場停止中だ。彼はインスタグラムに投稿した際、「ノムノム」や「一同気をつけ(直訳)」という単語を使用。それらは“韓国の2ちゃんねる”と呼ばれる「イルベ」で使われているスラングで、「ノムノム」は故・盧武鉉元大統領を、「一同気をつけ」は全斗煥元大統領を卑下する意味があるそうだ。    種目を問わずあらゆるスポーツ界で不祥事が立て続けに起こっているだけに、問題の根は、韓国の国民性とも関係しているのかもしれない。そう考えると、昨年韓国で行われた仁川アジア大会が問題だらけだったこともうなずける。いずれにせよ、韓国スポーツ界に対する疑いや批判の声は、当分収まりそうにない。

ついに始まった“日本アニメ狩り” 中国当局の本当の狙いは「2兆円市場の独占」か

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中国動画配信サイト「楽視網。“ブラックリスト入り”を逃れた日本アニメは依然人気だ。
 『進撃の巨人』『デスノート』『寄生獣』など、複数の日本アニメが中国のネットから消えることとなった。6月8日、芸術事業などを管理する中国文化部は、「暴力、ポルノ、テロ活動など、未成年に悪影響を与える描写が見られる」として、日本アニメ38作品のネット配信を禁止することを決めた。  これに反したサイト運営会社には、営業停止処分から営業許可剥奪までの厳しい処分が下されるとみられている。また『進撃の巨人』は、6月13日開幕の上海国際映画祭で上映予定だったが、直前に上映中止が通達されている。  反日感情がくすぶり続ける中国にあっても、根強い人気を得てきた日本アニメの規制に踏み切った当局には、ある思惑が見え隠れする。中国事情に詳しいフリータイターの吉井透氏はこう指摘する。 「表向きは青少年保護ですが、本当の狙いは国内産業保護。ここ数年、中国のアニメ市場は急成長する中、人気の高い日本アニメを排し、国内コンテンツを育成したいというのが本音でしょう」  市場調査会社「フロスト&サリバン」によれば、2013年時点の中国アニメ産業全体(キャラクター衣料や玩具など派生コンテンツを含む)の売上高は、871億人民元(約1兆7,000億円)に達しており、すでに日本のアニメ産業を2,000億円ほど上回っている。これだけの市場から生まれる富を、日本に奪われたくないというのが日本アニメ叩きの理由というわけか。  さらに16年には、中国の売上高は1,453億人民元(約2兆8,000億円)に上る見込みで、1兆7,267億円にとどまるとされる日本の売上高を大きく引き離すとみられている。  そんな中、中国の日本アニメ規制は日本国内のアニメ作品にも、影響をおよぼす可能性があるという。 「中国市場は大きいだけではなく、打ち出の小槌といわれているキャラクタービジネスの割合が、業界売上高の3割以上を占めていると推定される。日本国内でのキャラクタービジネスがすでに頭打ちとなる中、中国市場への期待度はかなり大きかった。そこへ来ての規制の動き。今後は、中国での展開を見越して、暴力行為やエロ、体制打倒などの要素を含まない作品づくりというのもひとつの戦略となってくるでしょう」(アニメ業界関係者)  紅いマントを翻した習近平そっくりのキャラクターが、汚職役人を次々と失脚させるような日本アニメが誕生する日も近いかもしれない!? (文=牧野源)