「ネックはヒロイン・杏の顔!?」『あまちゃん』の呪縛付きまとう次期朝ドラ『ごちそうさん』の前評判

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NHK『ごちそうさん』公式サイトより
 “3世代で楽しめる朝ドラ”として人気を博す『あまちゃん』(NHK)も、いよいよラストスパート。今月30日からは、杏主演の新番組『ごちそうさん』がスタートする。  同作は、食い倒れの街・大阪を舞台に、東京から嫁いできた卯野め以子(杏)が関東・関西の食文化の違いを克服しつつ、自ら作る料理と夫への愛情で、大正~昭和の時代を生き抜いて力強い母へと成長していく物語。出演者は杏のほか、財前直美、吉行和子、宮崎美子など、派手さはないが安定感のある俳優らを揃えている。  10日に行われた“ヒロイン・バトンタッチ”セレモニーに出席した杏は、「明治から大正、昭和と、和食から洋食へと変わっていく時代のおいしいところを切り取ったドラマ。みなさんにお腹の空く朝を届けしたいと思っています」と意気込みを語った。  そんな『ごちそうさん』の前評判を、12日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じている。  一週間分を見た同誌の記者によれば、「毎回、オムレツ、ステーキ、ミートパイなど、豪華料理が3~4品出てくるが、ちょっとしつこい感じで食傷気味になりそう」といい、2日の完成披露試写会に訪れた記者らも「杏はイメージが暗すぎる」「目立つ脇役がおらず、話題性に欠ける」と評判はイマイチ。  杏や財前らが出席した会見もまったく盛り上がらず、無表情で台本を読み上げるように受け答えをする杏に「2~3質問終わると、会場はシーンとなってしまった」とか。  さらに記事では、2年前に放送されたドラマ『妖怪人間ベム』(日本テレビ系)で杏が演じたベラ役を挙げ、「(ベラ役は)顔がイメージにぴったりだった。妖艶な高笑いやしぐさも堂に入っていた」「ベラのイメージが強すぎて、朝の顔としてはしっくりこない」としている。 「アイドル業界や震災を描いた『あまちゃん』、押し付けがましく騒がしいヒロインのキャラが賛否を巻き起こした『純と愛』と、最近は刺激的な作品が続きましたが、『ごちそうさん』は久々に朝ドラの伝統にのっとったような“らしい”ドラマ。毎朝、習慣的に眺めるにはちょうどいいと思います。ただ、杏さんがビジュアル的に地味だという点は否めません。また『あまちゃん』と比べてしまうと、物足りなさを感じるでしょう」(テレビ誌編集者)  “『あまちゃん』の後”というハンデを背負ってのスタートとなる『ごちそうさん』。食を題材とした朝ドラは、根強いファンを付けることができるだろうか?

「ここまでヒットするとは……」視聴率30%超えの『半沢直樹』長期シリーズ化へTBSが大慌て!

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日曜劇場『半沢直樹』|TBS
 いまや社会現象か――初回19.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から右肩上がりの視聴率は、9月8日放送の第8回が32.9%を記録。ドラマ『半沢直樹』(TBS系)に早くも長期シリーズ化の動きがある。制作関係者は「続編どころの騒ぎじゃない。上層部からは2時間特番や映画版も含め、長期のシリーズ化も視野に入れるよう言われています。ヒットを狙って作ったものではなかったので、逆に大慌てになっていますよ」と話す。  当初は「視聴者に媚びたような最近の傾向とは違うものを作ろう」と内容重視で、目標視聴率も15%程度と控えめの設定だった。 「プロデューサーも演出家も、とにかくいい作品を作ろうということで一致していました。主演のキャスティングも、地味でも実力がある人をと、堺雅人さんに早くから決まっていたんです。それが、ここまでヒットするとは……」(同) この思わぬブレークに、局も欲を出したようで「テレビ朝日の『相棒』や、フジテレビの『踊る大捜査線』のようなシリーズ化を求めている」と関係者。ただ、問題は原作との兼ね合いだ。もともとビッグプロジェクトではなかったため、原作者の池井戸潤に対しても「半沢が頭取になるまでやらせてほしい」という大ざっぱな要望しか伝えていなかったという。 「現時点では映画化や特番の予定は立てられないので、まずはとにかく続編の道筋をということですが、長期シリーズ化するには原作の量が足りないんです」(同)  原作は小説『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』(共に文藝春秋)を基にしたものだが、その後は昨年6月『ロスジェネの逆襲』(ダイヤモンド社)が発売されたばかりで、これ以上の執筆を急がせるのは現実的には難しい。こういうケースでは通常、ドラマ版のオリジナル脚本を用意するが、池井戸氏が原作から離れすぎた展開をあまりヨシとしていない感じだという。 「おそらく、自分が書いた原作よりもテレビドラマの世界観のほうが主体になってしまって、今後は何を書いてもドラマと比べられてしまう危機感があるんでしょう。あまり強引に進めて、フジの『海猿』のように原作者と揉めるわけにはいかないですし……」(同)  ただ、今回のドラマヒットで原作本が累計200万部を突破する恩恵は受けており、両者の話し合い次第でシリーズ化の可能性は残されている。 それでも問題はまだある。主演の堺のスケジュールと本人の意向が、あまり色よいものではないというのだ。 「堺さんは、さまざまな役をこなせる万能型の役者。ひとつの役柄の色がつくのを嫌うでしょうし、すでにほかの仕事予定が約1年先まで埋まっていると聞いています」(同)  このあたり、堺の事務所に問い合わせると「スケジュールについては答えられない」と今後の予定変更に含みを持たせた感じはしたが、TBS悲願の『半沢直樹』のシリーズ化は簡単な話ではなさそうだ。 (文=ハイセーヤスダ)

フジテレビ“焼き直し商法”の極北……54歳W浅野の『抱きしめたい!』復活に「誰得!?」の声

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フジテレビ『抱きしめたい!Forever』公式サイトより
 25年前の人気トレンディドラマ『抱きしめたい! I WANNA HOLD YOUR HAND』(フジテレビ系)の続編にあたるスペシャルドラマ『抱きしめたい!Forever』が10月1日に放送されることが発表され、早くも賛否が飛び交っている。  連続ドラマは、1988年に浅野温子、浅野ゆう子がW主演を務め、トレンディドラマの先駆けとして人気を博した。2人は当時“W浅野”と呼ばれ、ファッションやライフスタイルが若い女性たちの憧れに。連ドラ放送後もスペシャルドラマが何度か放送され、前作が放送された99年以来、14年ぶりの復活となる。  新作では、夏子(ゆう子)の夫・圭介(岩城滉一)に、隠し子がいることが発覚。離婚の危機に面した夏子を、優しく慰める26歳の従業員・リュウ(市原隼人)だが、この2人の間にも深い秘密が……。一方、会社社長兼、ライフスタイリストとして雑誌などで活躍する麻子(温子)には、58歳で離婚歴ありの独身・恭一郎(草刈正雄)との新たな恋が訪れる。  主題歌は、25年前にカルロス・トシキ&オメガトライブが歌った「アクアマリンのままでいて」を、Every Little Thingがカバー。現在、52歳(ゆう子)と53歳(温子)のW浅野だが、劇中の設定は共に54歳。現在、YouTubeで公開されているダイジェスト動画を見ると、市原と浅野ゆう子演じる2人の恋愛を示唆させる意味深なシーンや、「54歳の恋は素敵かい?」「火遊び!?」「好きになっちゃったんだも~ん」といった恋愛ドラマらしいセリフが飛び交う。さらに主演の2人は、ウエディングドレス姿も披露するようだ。  14年ぶりの復活に関して、ネット上で「W浅野は2人ともキレイ!」「懐かしい」「石田純一出てないのか、残念」と楽しみにしている中年女性がいる一方で、「こんな企画、誰が考えて誰がOK出したんだよ」「年寄りの恋愛ドラマなんて、誰が見るんだよ」「ギャグ?」「いや、抱きしめたくないよ」などという声も。  また、『料理の鉄人』を13年ぶりに復活させた『アイアンシェフ』や、97年の『ビーチボーイズ』を彷彿とさせる月9ドラマ『SUMMER NUDE』、11年ぶりに復活した『ショムニ2013』など、昔に成功した番組の焼き直しや続編が目立つフジテレビに対し、「またフジの焼き直し商法か」「どれも結果出てないのに」「過去にしがみ付きすぎ」といった声も聞かれる。 「正直、『抱きしめたい!Forever』を求めている層が見えません。最近、フジに対し『考え方の根本が時代に取り残されている』という意見が増えている。6日に行われた10月の改編発表会では、『楽しくなければフジテレビじゃない』という精神を掲げていましたが、81年の局のスローガン『楽しくなければテレビじゃない』となんら変わらない。上層部やプロデューサーたちが変わらなければ、フジ独特のバブリーで古い精神は変わらないでしょう」(テレビ誌ライター)  W浅野は、視聴率低迷にあえぐフジテレビの救世主となるのだろうか?

「困った時のEXILE頼み」大沢たかおが断った『ハニー・トラップ』主演が“低視聴率俳優”AKIRAになったワケ

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EXILE「No Limit」(rhythm zone)
 10月スタートの連続ドラマ『ハニー・トラップ』(フジテレビ系)で主演を務めるEXILEのパフォーマー・AKIRAについて、「大沢たかおの代役」であると、9日発売の「FLASH」(光文社)が報じている。  AKIRAが演じるのは、一流商社の先端材料の研究員。同じ商社に勤める妻役に仲間由紀恵、またキーパーソン役として高嶋政伸、小澤征悦、池内博之、内山理名などの出演が発表されている。  産業スパイを題材にした同作は、サスペンス要素や、ハリウッド仕込みの本格アクションシーンが見どころのようで、AKIRAも鍛え抜かれた肉体を生かし、激しいアクションに挑むとか。  「FLASH」の記事によれば、1年以上前から主演は大沢に決まっていたものの、夏になって突然、大沢サイドが出演をキャンセル。局内は代役探しに大慌てとなったが、結局、白羽の矢が立ったのがAKIRAだったという。  AKIRAといえば、デキ婚を事後報告したペナルティーとして活動休止した元KAT-TUN・赤西仁の代役として、昨夏にも『GTO』(同)で代役主演を務めた。  かつて、反町隆史主演で35%を超す高視聴率を記録したドラマシリーズというだけあって、数字が期待されていたが、放送が始まると多くの視聴者から「大根」「棒読み」などとAKIRAの演技力を非難する声が噴出。平均視聴率も13.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と振るわず、正月に放送されたスペシャルドラマも6.7%と大コケしている。  また、今年1月クールで2番手として出演した剛力彩芽主演『ビブリア古書堂の事件手帖』(同)に至っては、“月9”史上最低視聴率である8.1%を記録している。  これ以上コケれば、いよいよ低視聴率俳優として認識されてしまいそうなAKIRAだが、フジテレビはなぜ、再び彼を代役に抜擢したのだろうか? 「放送直前の代役というのは、やはり局側も頼みづらいもの。俳優のプライドを傷つけでもすれば、所属事務所との関係悪化にもなりかねません。しかし、EXILEはその心配がない。HIROが理想とする総合エンタテインメントを実現させるためには、ドラマ出演の実績は不可欠。現在、苦戦している“役者”というジャンルの強化に躍起になっているんです。フジ側もそれを知っているので、代役となればまずノーストレスで頼めるEXILEに声をかける。演技力に関しては、局側も期待していないでしょう」(芸能記者)  確かに、現在MAKIDAIが主演を務める『町医者ジャンボ!!』(日本テレビ系)は、その大根演技ばかりが話題となり、ファンからは「EXILEの役者としての評判を落としている」と嘆く声も。2007年に旗揚げした劇団EXILEのメンバーを見ても、看板俳優の青柳翔でさえ、テレビドラマでは脇役ばかりだ。  再びの代役となったAKIRAは、10月から始まる『ハニー・トラップ』で評判を上げることはできるのだろうか?

宮藤官九郎の売名行為!?『あまちゃん』は震災をどう描いたのか

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『あまちゃん』公式サイトより
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。  『あまちゃん』(NHK総合)は、2008年から始まる東北を舞台にした長編ドラマである。だから、2011年に起きた東日本大震災を描くことになるのは、放送開始当初から話題になっていた。脚本を担当する宮藤官九郎は「(震災を)やらないのも嘘、それだけをやるのも嘘」(MSN産経ニュース)と語っていたし、放送開始前の今年3月11日に書かれたブログでは「『あまちゃん』は震災を描くドラマではありません。お茶の間の皆さんが愛着を持って見守って来たキャラクター達が、その時を経て何を感じ、どう変わるかは、ちゃんと描くことになると思います」と書いている。  その言葉どおり、『あまちゃん』における「震災」は数あるエピソードのひとつにすぎない。しかし、重要な分岐点のひとつであることも事実だ。果たして、『あまちゃん』は震災をどう描いたのか。  132話(8/31放送)では、3月12日に東京で開催される天野アキ(能年玲奈)念願のライブに向けたリハーサル風景が描かれていた。北三陸の人たちも楽しそうだ。「最近地震が多い」ということ以外、何も変わらない。アキのライブを見るため、ついに上京することになったユイ(橋本愛)はみんなに温かく見送られ、大吉(杉本哲太)と共に北三陸鉄道に乗り込んだ。物語上の母娘の確執や、春子(小泉今日子)と鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)と太巻(古田新太)のいざこざなど、整理すべき問題も片付けられていた。それは、そういった問題解決の理由や動機に「震災」を使いたくないという、作り手の意思の表れだろう。  そして、あの日がやってくる。  133話(9/2放送)は緊急地震速報で携帯電話が激しく振動するシーンから始まった。“みんな助かってくれ”。そう強く願いながら画面に見入ったのは、もちろんこれまで愛してきた登場人物たちへの思い入れもあるが、まだ脳裏にこびりついている僕たち自身の震災の記憶を呼び起こされたからだろう。  いつものように軽快なOP曲が流れだす。この明るいテーマ曲を流さない、という選択肢もあったかもしれない。むしろ、そのほうが演出としては定石だ。この状況に明るい曲はそぐわない、と感じる視聴者も多いだろう。だが、この日もいつもと同じだった。音楽を担当した大友良英は言う。 「最初から震災が来るというのを想定して作った曲。演出の井上剛さんはじめ、みんなが『これずっとかけ続けるから』って、最初からかなり強い意志でおっしゃっていて。何が起ころうと変わらない日常があるわけですし、聴こえ方が違うと思うんですよね。震災の時に限らずなんですけど、アキちゃんが笑ってる時、泣いている時、それぞれ聴こえてくるところが違う。今日は今日で違う聴こえ方がしてくると思うんですよね」(『スタジオパークからこんにちは』)  地震や津波の被害はジオラマによって表現された。ドラマ開始当初から何度となく登場し、観光協会長・菅原(吹越満)の道楽のように扱われてきたあのジオラマだ。そしてトンネルで急停止し、辛くも難を逃れた北鉄の車両から、外の状況を見ようと歩き出した大吉が気持ちを鼓舞して歌ったのもまた、小ネタとして何度も歌われた「ゴーストバスターズ」だ。  一方、東京では、被害状況を映すテレビ画面に見入りながら、気持ちが追いついていないアキたち。そこに豚汁を差し入れする安部(片桐はいり)に「なんか今は、まめぶ食べて文句言いたかった」「安部ちゃんといえば、まめぶだもんね! ドラえもんの、どら焼きみたいなもんたい!」とGMTのメンバーが言うと「まめぶはポケットには入りません!」と安部がちょっと的外れなツッコミを入れ、ようやくみんなに笑顔が戻る。  「ジオラマ」「ゴーストバスターズ」「まめぶ」。これまで小ネタでしかなかったものが、一転して大きな意味を持つ。非日常の中にも日常は潜んでいる。それが、かけがえのない救いになったのだ。  北三陸の住民の安否は「みんな無事 御すんぱいねぐ(ご心配なく)」という祖母の夏(宮本信子)の短いメールでのみ伝えられた。そして、地震や津波の被害から奇跡的に逃れた北三陸鉄道が「1区間でも1往復でもいい。誰も乗らなくてもいい。運行を再開することが使命だ」と大吉たちの奮闘で震災からわずか5日後に運転を再開させたという、ほぼ実話を基にしたエピソードが挿入される。  しかし、震災後の北三陸の描写は、アキが北三陸に戻るまでの3話(134~136話)の間で、わずか5分足らずのこのシーンだけだった。これまで東京編でも頻繁に北三陸の人々の生活を描写してきたことを考えれば、異様なことだ。それは、東京といわゆる被災地の、あの「断絶」をあえて描かないことで、痛烈に表現していた。  北三陸鉄道を復旧したように、とにかく前へ進むしかないと踏ん張って生きようとする北三陸の人々に対し、東京では迷い立ち止まっている人々の様子が描かれる。  震災発生当初、娯楽は「自粛」を余儀なくされていた。 「娯楽に関わる多くの人が自分自身に問いかけました。ドラマや映画や歌がなくても人は十分生きていける。でも水や食べ物、電気や燃料がないと人は困る。生きられない――」(春子・語り)  鈴鹿はドラマの出演依頼に対し「もちろん出たい! だけど東北の方々に申し訳ない……」と後ろ向き。それに対し、社長の春子は言うのだ。 「東北の人間が『働け』って言ってるんです!」  一方、GMT5マネジャーの水口(松田龍平)が懇願し、プロデューサー太巻が「恩売るだけだぞ。お前に対する“売名行為”だ」と承諾して実現したアキとGMT5のテレビ収録。そこで「地元に帰ろう」を歌ったのを最後に、アキは北三陸へ帰ることを決意した。  人はドラマや映画や歌や笑いがなくても生きていける――そんなわけがない。震災後の東京の描写は、作り手のそんな強い意志を感じずにはいられない。震災後わずか2年で(もちろん、震災を描くのがメインではないという注釈がつくにせよ)国民的ドラマで震災が描かれたというのは、誰もが思い浮かべるような傑作が生まれていない阪神大震災後のドラマ・映画製作状況を鑑みれば、いかに異例で偉大なことか分かる。ちなみに阪神大震災を描いたドラマ・映画の中で、最も印象的なドラマのひとつである『その街のこども』(NHK総合)の演出は、『あまちゃん』のメイン演出であり、震災が起こった週を担当した井上剛だ。「朝ドラ」で震災を扱う。それは脚本家、演出家にとって、ある意味で「売名行為」なのかもしれない。  三陸に戻ったアキを迎えたのは、「地元」の人々の以前と変わらないとびきりの笑顔だった。そして「ふさぎこんでてもしゃあねえからな」と、家が流されたり、全壊したことなど、地震や津波の被害を笑いながら語る。かつて、「みんないろいろあって、最終的にここさ、帰ってくんの」と、自分たちの過去を笑い話にしていたように。そして夏は、アキが初めて北三陸に来た日と同じように、海女として海に潜っていた。「なして潜ってんだ?」と問うアキに、夏は以前と同じように答えた。「おもしれえがらに決まってんべ!」  アキは、袖が浜では一番被害ひどかったという海女カフェを訪れる。海女カフェは、アキが作った、このドラマにおける「娯楽」の象徴のような場所だ。 「決めた! 海女カフェ復活させっぺ!」その廃墟と化した惨状を見て、アキは宣言する。 「正直、分がんねかった……。オラにできること、やるべきことって、なんだべってずっと考えてた。(略)頑張ろうとか、ひとつになろうとか言われても息苦しいばっかりでピンとこねえ。んでも帰ってきたら、いろいろハッキリした。とりあえず人は元気だ。みんな笑ってる。それはいいことだ。食べる物もまあある。北鉄も走ってる。それもいいこと。んだ。東京さいたら、いいことが耳さ入ってこねえんだ。オラが作った海女カフェが流された。直すとしたらオラしかいねえべ! これぞまさにオラにできることだべ!」  アキは、壊れてしまった居場所を「逆回転」させ、再生させることを誓ったのだ。 「笑わないことが追悼ではない。だったら365日笑っちゃいけないはずだ。むしろ亡くなった人の分も笑ったり泣いたり喜んだり悲しんだりしながら生きるのが供養なんじゃないかなと思います」(宮藤官九郎ブログより)  何が起ころうと変わらない日常がある。その日常を変わらず、「普通」に生きることは、いまや困難を伴うことだ。しかし、その尊さと大切さを『あまちゃん』は「笑おうぜ」というメッセージに乗せて伝えている。「自粛」したってしょうがない。「不謹慎」だとか「売名行為」だとか批判を浴びたって、そんなことお構いなしに立ち向かった娯楽や笑いに、僕たちは希望を感じ救われてきたのだ。  海開きの日、震災後わずか4カ月でアキたち海女の実演が行われるということで、多くの取材陣や見物客が駆けつけた。 「アキちゃんとユイちゃんが揃う、滅多にないチャンスだもの。ただ指をくわえて見てるわけにはいかねえべ」と商魂たくましい菅原、大吉たちは「K3RKDNSP(北三陸を今度こそ何とかすっぺ)」と書かれたお揃いのシャツを見せつけながら不敵に笑う。 「よろしく頼む。だって“被・災・地”だもの」 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

“キスフレ”を助長!? 西内まりや主演ドラマ『山田くんと7人の魔女』を「理解できない」大人たち

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フジテレビ『山田くんと7人の魔女』公式サイトより
 頻出するキスシーンがウリの学園ドラマ『山田くんと7人の魔女』(フジテレビ系)に対し、視聴者から「若者が理解できない」と戸惑いの声が相次いでいるという。  同作は、キスで特殊能力を発動する高校生の魔女たちが織りなす “新感覚スクール・キス・ラブコメディー”。初回から第4話までに、男女入り乱れ合計27回のキスシーンが登場。7日に放送された第5話では、約40分の放送中に過去最高となる14回ものキスシーンが盛り込まれた。  この14回は、すべて俳優の山本裕典がしているもので、相手は主役の西内まりやをはじめ、小島藤子、トリンドル玲奈、美山花恋、男では井出卓也など。  10代の視聴者からは、「何も考えずに見れて面白い」「明るくて楽しい」「キャーキャー言いながら見てる」と好意的な感想が圧倒的な一方で、大人たちからは「これを面白がれる若い人たちが理解できない」「不潔」といった声も多く上がっているようだ。  ここ最近、女子中高生の間では、抱き合ってキスをする男友達「キスフレ」(または「キス友」)を持つことが流行っているのだとか。あくまで彼氏とは異なるため、複数人持つことも可能だといい、このような風潮の背景には、「セックスが面倒、疲れる」「余計な気遣いをしなくて済む」といった若者の“気軽さ”を重視する風潮が関係していると言われている。  キスフレは、昨年頃から10代向けファッション誌などで特集が組まれるなど、急激に浸透。スマホ向け匿名掲示板「GIRL'S TALK」が2月に行った調査では、619人の女性のうち36%が「キスフレがいる(いた)」と回答したという。また3月には、中学3年生16人が、校庭でキスをする“集団キス”画像が、大阪府の中学生によってTwitter上に公開された。中には交際中ではない男女もいたと見られ、校長がコメントを発表するなど、異例の騒ぎとなった。  『山田くんと~』が、こういった風潮を意識して放送されているものであるかは定かでないが、多くの視聴者が重ねて見ているようで、「本当にキスフレって流行ってるんだな……」「これを否定すると、年寄りくさく見られるのか?」などと受け止め方に戸惑っているようだ。 「エッチなシーンを盛り込んだ『ラスト・シンデレラ』の成功で味を占めたでフジテレビが、後に続けとばかりに投入したのが、このドラマ。中高生から絶大な支持を集める一方で、親からは『子どもがキスを軽視するのでは?』と心配の声も上がっているそうです。また、最近は人にキスを見られることを『恥ずかしい』と思わない若者が増えており、ある埼玉県の中学校では、授業中に教師の目を盗んでキスフレとキスをする行為が流行ったために、学校中で大問題となったそうですよ」(週刊誌記者)  次回、第6話の予告映像でも、山本と女優の小林涼子のキスシーンが複数回登場している同ドラマ。今後もキスフレの文化を助長しそうなキスシーンが“むやみに”登場しそうな予感だ。

『Woman』主演“平成の薄幸女優”満島ひかり、実家差し押さえ報道に「納得」の声

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エスデジタル『満島ひかり写真集 aURA Vol.2』
 28日に放送されたドラマ『Woman』が過去最高の平均視聴率14.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、好調の満島ひかり。数字以上に、その演技力の高さが話題の彼女だが、劇中に見せる悲壮感の源は“家族のトラブル”にあると、29日発売の「女性セブン」(小学館)が報じている。  沖縄出身の満島は、ともに中学の体育教師だった両親のもと、弟2人、妹1人の4人きょうだいの長女として育ち、10歳の時に「安室奈美恵 with スーパーモンキーズオーディション」でグランプリを獲得。沖縄アクターズスクールでレッスンを受け、11歳でアイドルユニット・Folderのメンバーとしてデビューした。  デビュー直後は好調だったが、人気は下降線をたどり、2002年に活動休止。その後、水着グラビアやものまね番組に出たりと個人活動を続けるも鳴かず飛ばず。つらい日々に泣いてばかりいたという。  映画『デスノート』に出演するなど、女優としてチャンスをつかみ始めた時期であった06年7月、家計に苦しんでいた実家が沖縄市の差し押さえに遭う。さらに07年10月、泡盛を8杯ほど飲んでいた父親が、酒気帯び運転で乗用車に追突する交通事故を起こし、「教え子に示しがつかない」と退職。ますます家計は苦しくなり、家を手放す事態に。当時、まだ収入の少なかった満島に助けることはできず、悩んでいたとか。  『Woman』さながらに不幸が連鎖した彼女だが、この報道に多くのファンが「源はそこにあったか!」と膝を打ったという。  また、幼い頃から帰りが遅い両親に代わって、きょうだいの面倒を見ていたことも明らかに。『Woman』での子役たちへの手慣れた接し方に、生かされているのかもしれない。 「満島さんは若手女優の中で、『不幸な役をやらせたら、右に出る者はいない』と言われています。瑛太とW主演を務めた『それでも、生きてゆく』(フジテレビ系)では、殺人犯の兄を持ったがために、引っ越した先々で嫌がらせを受ける主人公を、映画『ラビット・ホラー3D』では、ある出来事をきっかけに声が出なくなった女性を演じています。また、映画『川の底からこんにちは』や、31日公開の『夏の終り』のように、妻子ある男性の愛人役なんかも妙にぴったりハマると評判です」(映画誌ライター)  今年も出演映画の公開が続く彼女。薄幸女優として、ますます見る者を引き込んでいきそうだ。

「ユイが行方不明に!?」ついに東日本大震災が描かれる『あまちゃん』、結末は……

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『あまちゃん』公式サイトより
 最終回まで残り1カ月。いよいよラストスパートをかける『あまちゃん』(NHK)だが、9月2日から放送される第23週「おら、みんなに会いでぇ!」では、いよいよあのシーンが描かれる。  発表されている第23週のあらすじはこうだ(ネタバレあり)。アキ(能年玲奈)にとって念願だったGMTとの初ライブの前日、2011年3月11日に東日本大震災が発生。ライブは延期となり、アキの初主演映画『潮騒のメモリー』も海を扱った作品であるため、公開1週間で打ち切りに。  北三陸市も津波の被害を受け、大吉(杉本哲太)を中心に北三陸鉄道の復旧が始まる。そんな中、アキが出演する子ども番組『見つけてこわそう』がタイトルを変え、放送を再開。アイドルとしての仕事を必死で続けるアキだったが、震災から3カ月後、ついに北三陸へ帰ることを決意。できることから始めようと、壊滅的な被害を受けた「海女カフェ」の再建に立ち上がる……。  同作のナレーションは、東京編開始を境に祖母の夏(宮本信子)から孫のアキへと引き継がれたが、この週から別の人物に引き継がれることが発表されている。制作サイドがかねてから「3世代の物語」とうたっているところから察すると、小泉今日子演じる母・春子と予想するのが自然だろう。  いずれ震災が描かれることは、番組開始前から発表されていた。しかし、いざ放送が近づくと、ネット上は「お願い! 全員、無事でいてけろ!」「悲しそうなアキちゃんは見たくない」「あ~、見たくないけど、見たい!」といった書き込みであふれ、ファンの落ち着かない様子が伝わってくる。  また、以前からドラマファンの間では、震災後の展開の予想合戦が繰り広げられていた。「夏ばっぱが津波に流され、アキが後を継いで立派な海女になる」「行方不明となった安部ちゃん(片桐はいり)が、最終回でまめぶカーに乗って戻ってくる」「復興のため、GMTが『海女カフェ』を拠点として活動を開始。北三陸が全国的に知れわたり、海女志望者が殺到する」「アキと種市先輩(福士蒼汰)の子ども“フユ”が産まれる」などさまざま。  現在は、公開されている数少ない第23週のスチール写真などから、東京でのアキのライブを見るために北三陸鉄道に乗ったユイ(橋本愛)と、吉田(荒川良々)が行方不明に。ユイは無事だったが、吉田は……というような予想をする人が目立つ。 「NHKが小出しにする情報を元に、先の展開を予想するのも『あまちゃん』の楽しみ方の一つ。居酒屋などにファンが集う『あまちゃんオフ会』もあちこちで開かれ、最近は『見つけてこわそう』が震災後、どんなタイトルになるか? といった話で朝まで盛り上がっているそうです。後半になるにつれ、じわじわと視聴率が上がっている同作ですが、震災が描かれる第23週はさらなる上昇が期待されています」(テレビ誌ライター)  同作の舞台となっている岩手県久慈市は、実際に大きな津波被害にあった場所。ついに宮藤官九郎が描く震災が提示されることで、オープニングの美しい海岸や、小袖海岸の堤防を疾走するアキの姿が、また違ったものに見えてくるのかもしれない。

「パンクバンドが元ネタ!?」『あまちゃん』劇中子ども番組「見つけてこわそう」のウワサ

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NHK『あまちゃん』公式サイトより
 2日放送分が番組最高視聴率22.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、ますます好調な『あまちゃん』(NHK)。アイドルを目指し上京したものの失敗続きだったアキ(能年玲奈)が、ついに芸能界でブレイク。9月のラストへ向け、ストーリーはいよいよ佳境に差し掛かかりそうだ。  そんな同作の8日放送分に登場した劇中劇「見つけてこわそう」について、あるウワサが話題となっている。  劇中でアキが初レギュラーを務める『見つけてこわそう』は、本人役で登場するさかなクンと2人で、“身近なものを見つけては壊すことで、逆説的に物の大切さを教える”という斬新なコンセプトの子ども番組。  ネット上では、この番組名が“ゴッドファーザー・オブ・パンク”と称されるアメリカのバンド「イギー・ポップ&ザ・ストゥージズ」の名曲「Search and Destroy」に由来しているという説が浮上。パンク好きの脚本家・宮藤官九郎が、アーティストへのオマージュとして入れた可能性があるなどと、憶測が飛び交っている。  また、ヘヴィメタルバンド・メタリカの楽曲「Seek and Destroy」のオマージュであるという説や、米軍がベトナム戦争でとった戦術から由来しているという説なども出ているようだ。 「『あまちゃん』は、随所にあらゆる作品へのオマージュや、パロディが散りばめられていることで有名。放送を何度も繰り返し見ては、セリフの一つひとつから、セットの小物に至るまで細かくチェックし、クドカンが仕掛けた小ネタや、裏設定を探す視聴者もいるようです。小ネタは、見つけるとみんなに言いたくなりますから、二次発生的に話題になるための、クドカンの狙いかもしれません」(テレビ誌ライター)  これまでも、劇中に登場するアイドルグループ・GMT47が「AKB48のパロディ」と指摘する声や、春子が影武者として歌っていた「潮騒のメモリー」の歌詞が、80年代アイドルの楽曲へのオマージュなどと話題に。  また、宮藤自身が過去に手がけたドラマを彷彿とさせるシーンも多く、「北三陸編」に登場した11人で朝食を食べるシーンについて、ドラマ『11人もいる!』(テレビ朝日系)のパロディだという声や、正宗(尾美としのり)がタクシー運転手である設定は、03年に小泉今日子と尾美としのりがタクシー運転手を演じた『マンハッタンラブストーリー』(TBS系)のオマージュだとする見方などが出ている。  “いい意味でNHKらしさを払拭している”と話題の『あまちゃん』の小ネタは、今後も期待できそうだ。

「パンクバンドが元ネタ!?」『あまちゃん』劇中子ども番組「見つけてこわそう」のウワサ

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NHK『あまちゃん』公式サイトより
 2日放送分が番組最高視聴率22.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、ますます好調な『あまちゃん』(NHK)。アイドルを目指し上京したものの失敗続きだったアキ(能年玲奈)が、ついに芸能界でブレイク。9月のラストへ向け、ストーリーはいよいよ佳境に差し掛かかりそうだ。  そんな同作の8日放送分に登場した劇中劇「見つけてこわそう」について、あるウワサが話題となっている。  劇中でアキが初レギュラーを務める『見つけてこわそう』は、本人役で登場するさかなクンと2人で、“身近なものを見つけては壊すことで、逆説的に物の大切さを教える”という斬新なコンセプトの子ども番組。  ネット上では、この番組名が“ゴッドファーザー・オブ・パンク”と称されるアメリカのバンド「イギー・ポップ&ザ・ストゥージズ」の名曲「Search and Destroy」に由来しているという説が浮上。パンク好きの脚本家・宮藤官九郎が、アーティストへのオマージュとして入れた可能性があるなどと、憶測が飛び交っている。  また、ヘヴィメタルバンド・メタリカの楽曲「Seek and Destroy」のオマージュであるという説や、米軍がベトナム戦争でとった戦術から由来しているという説なども出ているようだ。 「『あまちゃん』は、随所にあらゆる作品へのオマージュや、パロディが散りばめられていることで有名。放送を何度も繰り返し見ては、セリフの一つひとつから、セットの小物に至るまで細かくチェックし、クドカンが仕掛けた小ネタや、裏設定を探す視聴者もいるようです。小ネタは、見つけるとみんなに言いたくなりますから、二次発生的に話題になるための、クドカンの狙いかもしれません」(テレビ誌ライター)  これまでも、劇中に登場するアイドルグループ・GMT47が「AKB48のパロディ」と指摘する声や、春子が影武者として歌っていた「潮騒のメモリー」の歌詞が、80年代アイドルの楽曲へのオマージュなどと話題に。  また、宮藤自身が過去に手がけたドラマを彷彿とさせるシーンも多く、「北三陸編」に登場した11人で朝食を食べるシーンについて、ドラマ『11人もいる!』(テレビ朝日系)のパロディだという声や、正宗(尾美としのり)がタクシー運転手である設定は、03年に小泉今日子と尾美としのりがタクシー運転手を演じた『マンハッタンラブストーリー』(TBS系)のオマージュだとする見方などが出ている。  “いい意味でNHKらしさを払拭している”と話題の『あまちゃん』の小ネタは、今後も期待できそうだ。