中国では、歩行者による信号無視や、横断歩道以外での車道横断が後を絶たない。それを阻止しようと、幅の広い道路ではセンターライン上に鉄柵を設置し、横断できないようにしているところも数多い。 信号を無視する歩行者があまりにも多いため取り締まりすることがほとんど不可能で、それに業を煮やした上海の警察は、強硬手段に出ることにした。「◯◯路●●路」というのは、◯◯路と●●路の交差点という意味
上海のニュースサイト「ホウハイ新聞」によると、4月15日夜、上海市公安局黄浦分局の公式微信(中国版LINE)は、「曝光台(暴露チャンネル)」というコラムで、文章とともに写真をアップする形で、横断歩道の赤信号を無視して渡った通行人12人の写真を掲載した。 そこに掲載された写真を見ると、通行人の顔がドアップで写されていて、誰だか丸わかり。ほとんど指名手配写真のように晒し者にしている。中には、外国人4人グループの一人ひとりの写真まで出しているのだから情け容赦ない。 上海市公安局黄浦分局によると、近年は市民の意識向上により交通違反者が減ったものの、相変わらず違反する者がおり、交通の安全に支障を来している。そのため、黄浦分局では、これからも交通違反行為には厳重に対処していくのだという。赤信号でも車の間を縫うように渡っていく
このニュースを見た中国のネット民たちの間では、「よくやった」という声と、「プライバシーの侵害ではないのか?」という声で意見が分かれている。 上海の交通違反の状況について、上海に住む日本人駐在員は言う。 「上海では、自動車の横暴な運転もひどい。赤信号でも車は右折(編註:中国は右側通行)できるのですが、あくまでも横断歩道の歩行者優先。ところが、そんな条件など無視して、赤信号でもスピードを緩めることなく、クラクションを鳴らしながら交差点に突っ込んでくる運転手がほとんど。なので、歩行者の赤信号でも車が来ていないときに道路を渡ったほうが、よっぽど安全なんです。歩行者の信号無視を取り締まる前に、赤信号での右折を禁止したほうがいいと思うのですが……」 結局、遵法精神が育たなければ、どんな法律があっても、どんなに取り締まりを強化しても、意味がないということなのかもしれない。 (文=佐久間賢三)外国人も、郷に入れば郷に従う












