昨年末、韓国第2の都市・釜山(プサン)で、臓器密売を行っていたグループおよびその構成員25名が、警察に摘発されるという事件が起きた。密売組織は主に、借金苦など切迫した状況に置かれている人々を公衆トイレの貼り紙などで募り、臓器を買い上げようとしていた。 まるで映画のような話だが、これは韓国社会で実際に起きた事件である。しかも、事件の全容解明が進むにつれ、さらなる事実が明らかになってきた。密売組織が標的としていたのは、自ら臓器を売りに来た人々だけではなかったのだ。韓国警察の調べによると、密売組織は10代の少年3人を拉致し、その臓器を摘出・売買しようとしていたという。しかも、その3人は、いずれも身寄りがない少年だった。 韓国MBCのルポ番組では、そのうちのひとりであるキム君(仮名=18歳)の事情を紹介。その内容は、韓国社会の悲しい縮図としかいえないようなものだった。 キム君は、ガソリンスタンド事業などを幅広く手がける父の元、裕福な家庭で育った。学校では成績も良く、また児童会長を務めるなど、絵に描いたような優等生だったという。 だが、次第にキム君の人生は狂い始める。キム君が中学2年生の頃、事業が傾いたことを理由に父親が自殺。さらに、母親も体調を崩してしまう。キム君は母親の治療費を工面するため、高校には通わず、昼夜アルバイトに精を出す毎日を送るようになった。15歳当時、キム君は毎日16時間ほど働き続けたという。 「つらいと思うことはありませんでした。僕が働かなければ、母が死んでしまうので。治療費も、家賃も食費も、全部僕が捻出しなければなりませんでした」(キム君) ちょうど父親の3回忌を迎えた頃、キム君をさらなる悲劇が襲う。病床の母親が、父親の後を追うように自殺してしまったのだ。マンション6階からの投身自殺だった。キム君は生きる気力を喪失。その後、3度の自殺未遂を繰り返すが、孤児院や、みすぼらし小部屋を転々としながら、なんとか生き延びていた。 「頼るところはどこもありませんでした。以前は優しかった親戚も“お金が必要なら、人に頼らず努力すべきだ”と。とてもショックでした」(同) そんな行き場のない少年に目をつけたのが、臓器密売組織だった。しかも、彼に臓器売買の話を持ちかけたのは、キム君が親友と慕う、リ被告だった。 「住んでいた部屋を追い出されて困っていました。そこで、どこか住まわせてくれるところがないかSNSで問いかけたところ、友人のリ君から“空き部屋がある”と返事が来たんです」(同) リ被告は、「部屋はソウルにある。釜山より暮らしやすい。配達の仕事もある」とキム君を誘った。キム君は親友の言葉を素直に受け取り、普段から付き合いの深かったほかの孤児2人(2人は兄弟)と、リ被告が紹介する部屋に身を寄せることに決めた。しかし、リ被告は密売組織の“募集役”、つまり手先であり、キム君らを組織に売り渡す算段を立てていた。事件を捜査した釜山警察の刑事は、リ被告の犯行動機について述懐する。 「(リ被告は)お金のために、なんの罪悪感もなく“友達は孤児だから問題ない”という考えで犯罪に手を染めたようです」 なお、リ被告が紹介しようとしていた仕事は、麻薬を運ぶ仕事だったということも、後に明らかになった。親友に裏切られたキム君。しかし、キム君はその恨みを吐き出すこともなく、自分の境遇について淡々と振り返った。 「正直、誰も、飼い主のいる牧場の牛を盗んで売らないと思います。飼い主がいない牛なら、誰も文句を言いませんよね。なぜか、理解はできてしまうんです。自分は、ターゲットになっても仕方がないというか……。(中略)リ君は、3本の指に入るくらい、好きな友達です。なぜあのようなことをしたのか、彼の口から直接聞かなければならないと思っています」 幸運にも、キム君ら3人をはじめ、募集に応じた人々の臓器が摘出される直前、密売組織は摘発された。しかし、今回の事件が明るみしたのは、臓器密売以上にやりきれない、韓国社会のリアルだった。キム君が、撮影クルーに最後に語った言葉が、非常に印象的だ。キム君は最後まで、誰かを恨むそぶりを見せることはなかった。 「僕らみたいな人間は、決して少なくないと思います。誰もが忙しいので、気づかれずに終わってしまうことも多いのですが、(社会や周囲の人たちが)もう少し気づいてくれればありがたい。見捨てられた人間もまた、人間じゃないですか。僕より苦労している子もいると思うのですが、そんな子たちに生きる気力を失わず、元気を出してほしいと思っています」 同事件は韓国で起きた出来事だが、日本にもキム君のように誰にも気づかれず、一日一日を必死に生き延びている少年少女がいるはずだ。今、マスコミや専門家たちの間では“相対的貧困”“絶対的貧困”などのキーワードが、まるで流行語のように行き交っているが……。声なき声を聞く――。そのような真摯な姿勢が、より望まれているような気がしてならない。 (取材・文=河鐘基)MBCニュースより
「社会」カテゴリーアーカイブ
20~30代の「国外脱出願望」は80%超! 韓国の若者たちが海外を目指すワケ
民進党・蓮舫議員の国籍問題に揺れる日本世論。国政を舞台に、日本社会が抱える、いわゆる“移民問題”に火がついた形だが、韓国では違った形の移民議論が白熱し始めている。 「韓国が嫌で海外に渡る“移民”を計画する20~30代の青年たちが増えている。ウリナラ(韓国)を地獄にたとえた“ヘル朝鮮”と称し、(中略)青年たちが“脱出”を夢見て実行しようとしている」 まるで嫌韓記事のような文章だが、決してそうではない。韓国メディア「世界日報」が報じた内容を、そのまま翻訳したものだ。最近、韓国では若者の国外脱出が社会問題として取り上げられるケースが目立つが、同メディアは、その問題に真正面から切り込んだ形だ。 記事では、国外脱出を計画する若者たちの生の声を紹介。例えば、昨年8月に大学を卒業後、すぐにベトナムへ渡ったパク氏(27歳)のケース。パク氏は、グローバル企業の経営者になることを夢見る青年で、現地の貿易会社に就職した。パク氏は言う。 「韓国では、多くの若者が就職活動に必死になっている。しかし、大企業に就職した先輩たちを見ると、40歳になる前に“名誉退職”やクビになることにおびえている。(中略)将来の展望が不透明な韓国より、もっと大きな世界に挑戦するほうがよっぽどいい」 一時期、日本でも注目を浴び、その後、あまり実情が報じられなくなった韓国の大企業だが、若者たちの間では“お先真っ暗”というのが共通認識のようだ。 ソウルの大企業に就職したキム氏(30歳)も、国外脱出を計画中。大企業に勤めるだけあって、その計画は用意周到だ。キム氏は今年、知人4人とともに「移民契(契とは協同体の意)」を組織。韓国を離れ、北欧への移住を考えているという。 キム氏は現在、週末になると自動車整備の専門学校に通っている。一般移民よりも、技術移民のほうが永住権を獲得するのに有利だからだ。 韓国の就職関連のポータルサイトが1,655人の成人男女を対象に行った移住に対する意識調査によると、1301名(78.6%)が「できるなら移住したい」と答えたという。年齢別に見ると、30代(82.1%)、20代(80%)、40代(72.4%)、50代以上(59%)の順となる。もはや、20~30代に至っては「移住したくてたまらない」という実情が透けて見えてくるような回答率である。 世界的に高まる移民排斥の雰囲気の中で、異邦を目指す韓国の若者たち。彼らは、どのように人生を切り開いていくのだろうか? (文=河鐘基)イメージ画像(Thinkstockより)
【韓国未解決事件】まるで神隠し? 30代夫婦が謎の失踪「自宅から一歩も外に出ていないのに……」
韓国・釜山(プサン)に住む30代夫婦が行方不明になり、“神隠し”に遭ったのではないかと騒がれている。 この事件が世に知られるきっかけとなったのは、「どうか私の親友を探してください」というネット上の書き込みだ。去る5月29日、投稿者は親友のチェさん(35)に電話をかけたところ、代わりに夫のチョン(35)が出た。その連絡以降、夫婦はそろって姿を消したという。 夫婦の身を案じた投稿者や親族たちは、4日後の6月2日、警察に捜索届を提出する。1カ月以上、多数の警察官が動員されるも、いまだに手がかりはなく、行方不明からおよそ3カ月が過ぎた。 本当に神隠しに遭ったのかどうかはわからないが、そう騒がれるには理由がある。5月27日の夕方、妻は買い出しから水営(スヨン)区にある自宅マンションに帰ってきた。日付が変わった深夜3時半ごろには、夫も帰宅。2人が家の中に入る姿は、それぞれ防犯カメラの映像にしっかりと記録されていた。問題はそれから。2人はその後、一度も家から出ていないのだ。 マンション内に設置されたどの防犯カメラにも、2人の姿は映っていない。にもかかわらず、家の中がもぬけの殻だったのは言うまでもなく、警察はマンションを隅々まで捜索、屋上にある貯水タンクの中まで調べたが、2人の痕跡はなかった。 不可解な点はそれだけではない。2人のスマホのGPSを追跡した結果も、だ。夫のGPS信号は、6月2日に釜山・機張郡(キジャングン)で途切れていた。自宅から約22キロ離れた場所である。一方、妻のGPS信号が最後に確認されたのは、同じく6月2日、釜山から約400キロも離れたソウル・江東区だったのだ。 夫婦が所有する車は、マンションの駐車場にそのまま残っている。家から消えたとされるモノは、2人の身分証とパスポート、ノートパソコンのみ。警察は出国記録やクレジットカード、消えたノートパソコンの使用履歴をチェックしているそうだが、いまだになんの手がかりも見つからない状況だ。 夫婦はレストランを経営していたため、経済的には余裕があり、夫婦仲も良好だった。また、トラブルを抱えている様子もなかったという。そのため、捜索は難航。事件発覚のきっかけとなった書き込みの投稿者は、わらにもすがる思いでネットを頼ったのだろう。 まさに“神隠し”としか言いようがない失踪事件。夫婦の身に、いったい何が起こったのだろうか――。イメージ画像(Thinkstockより)
【チャイナボカン】中国製スマホ充電器が突然爆発! 男児の指4本が吹き飛ばされる!
先月発売された韓国サムスン社製「Galaxy Note7」の爆発事故が頻発し、話題となっている。しかし、それ以上に深刻な爆発事故を起こしているのが、中国製スマホ充電器である。 香港系ニュースサイト「東網」(9月2日付)によると、中国黒竜江省ハルビン市でスマホの充電器が爆発し、12歳の男児が指を吹き飛ばされるという事件が発生した。 1日、男児はスマホを充電しながらゲームで遊んでいたところ、充電器が突然爆発、右手の小指を除く4本の指を吹き飛ばされたと伝えている。男児はすぐに病院へ搬送され、3時間に及ぶ緊急手術を受けた。 父親の証言によると、充電器は正規品ではないニセモノだったという。 このような、中国製のスマホ充電器やバッテリーによる爆発事故は、今年だけでも複数確認できる。7月、東京ディズニーランドでショーの最中に中国人観光客が所持していたスマホの充電式バッテリーが突然爆発し、近くにいた別の観客が重傷を負う事件が発生した。事故原因を調査した千葉県警によると、爆発したバッテリーは中国製だったことが明らかになっている。指を吹き飛ばされた男児の手
中国では今月5日、国家質量監督検験検疫総局がスマホや携帯電話の充電器に関する調査結果を発表した。それによると、市場に出回っている充電器56種類・全3,952個の安全性を調査したところ、なんとそのうち384個が、なんらかの問題があるとして不合格品だったのだ。 広東省在住歴7年の日本人男性(38歳)も、粗悪充電器で大ケガをしかけた経験があるという。 「露天で、スマホ充電器を20元(約300円)ほどで買ったのですが、最初に数時間使用した段階で、充電器のアダプタ部分がパンパンに膨らみ、触るとヤケドするくらいに発熱していることに気づいた。そこですぐに使用を中止しましたが、あのまま気づかずに使用し続けていたら、発火もしくは爆発していたことでしょう」 この国で身を守るには、ひたすら自己防衛本能を高めていくしかないようだ……。 (文=青山大樹)被害に遭った男児と、爆発した充電器
【チャイナボカン】中国製スマホ充電器が突然爆発! 男児の指4本が吹き飛ばされる!
先月発売された韓国サムスン社製「Galaxy Note7」の爆発事故が頻発し、話題となっている。しかし、それ以上に深刻な爆発事故を起こしているのが、中国製スマホ充電器である。 香港系ニュースサイト「東網」(9月2日付)によると、中国黒竜江省ハルビン市でスマホの充電器が爆発し、12歳の男児が指を吹き飛ばされるという事件が発生した。 1日、男児はスマホを充電しながらゲームで遊んでいたところ、充電器が突然爆発、右手の小指を除く4本の指を吹き飛ばされたと伝えている。男児はすぐに病院へ搬送され、3時間に及ぶ緊急手術を受けた。 父親の証言によると、充電器は正規品ではないニセモノだったという。 このような、中国製のスマホ充電器やバッテリーによる爆発事故は、今年だけでも複数確認できる。7月、東京ディズニーランドでショーの最中に中国人観光客が所持していたスマホの充電式バッテリーが突然爆発し、近くにいた別の観客が重傷を負う事件が発生した。事故原因を調査した千葉県警によると、爆発したバッテリーは中国製だったことが明らかになっている。指を吹き飛ばされた男児の手
中国では今月5日、国家質量監督検験検疫総局がスマホや携帯電話の充電器に関する調査結果を発表した。それによると、市場に出回っている充電器56種類・全3,952個の安全性を調査したところ、なんとそのうち384個が、なんらかの問題があるとして不合格品だったのだ。 広東省在住歴7年の日本人男性(38歳)も、粗悪充電器で大ケガをしかけた経験があるという。 「露天で、スマホ充電器を20元(約300円)ほどで買ったのですが、最初に数時間使用した段階で、充電器のアダプタ部分がパンパンに膨らみ、触るとヤケドするくらいに発熱していることに気づいた。そこですぐに使用を中止しましたが、あのまま気づかずに使用し続けていたら、発火もしくは爆発していたことでしょう」 この国で身を守るには、ひたすら自己防衛本能を高めていくしかないようだ……。 (文=青山大樹)被害に遭った男児と、爆発した充電器
泥まみれのナマ足に大興奮! 中国・スッチーの卵たちが毎年恒例の稲刈り
秋の気配が近づき、中国農村部では収穫の季節を迎えようとしている。四川省成都市郊外にある農家では早くも稲刈りが始まっており、同市の客室乗務員養成学校に通う十数人の女子学生たちがそこを訪れた。 スッチーと農村といえば、昨年5月に「中国スッチーの卵たちが制服姿で“セクシー”田植え」というニュースをお伝えしたが、どうやらこれは毎年行われているようで、しかも秋になると、ちゃんと収穫までお手伝いしているようだ。昨年行われた田植えの模様。泥に浸かったナマ足が、妙に色っぽかった
稲刈りに向かう学生たち。何人かは農民っぽい衣装を着ているが、下はスカートのまま
昨年の田植えの際には、新聞の取材に対して同学校の校長は「これは、わが校の道徳授業の一環。学生たちを労働に参加させて、感謝と思いやりの心を養わせ、自分たちが毎日食べているお米一粒一粒は、農家の人たちがどれだけ苦労して作っているのかを身をもって体験してもらうためです」と答えている。学校PRとして行っていることは間違いないが、それでも、きちんと収穫までフォローしているところは偉い。彼女たちの稲刈りが、どこまで農家の役に立ったかは不明である
今回も田植えの時と同様、農作業だというのに制服姿でやってくるところは相変わらずだが、慣れない手つきで鎌を持ち、農家の人の指導の下、稲を刈っていく。 おっかなびっくり、へっぴり腰で作業する彼女たちの姿を見て、農家の人たちは笑いながらも稲刈りのコツを指導。刈った稲は籾を落とし、地面にまいて平らにならし、日干ししていく。 しかしなぜ、同校が学生たちに田植えから稲刈りまでをやらせるのかは不明である。長時間立ちっぱなしで物選んだり渡したりすることが多い仕事だけに、少しは足腰が鍛えられていいのかもしれないが……。 (文=佐久間賢三)籾を地面にまいて、ならしていく
泥まみれのナマ足に大興奮! 中国・スッチーの卵たちが毎年恒例の稲刈り
秋の気配が近づき、中国農村部では収穫の季節を迎えようとしている。四川省成都市郊外にある農家では早くも稲刈りが始まっており、同市の客室乗務員養成学校に通う十数人の女子学生たちがそこを訪れた。 スッチーと農村といえば、昨年5月に「中国スッチーの卵たちが制服姿で“セクシー”田植え」というニュースをお伝えしたが、どうやらこれは毎年行われているようで、しかも秋になると、ちゃんと収穫までお手伝いしているようだ。昨年行われた田植えの模様。泥に浸かったナマ足が、妙に色っぽかった
稲刈りに向かう学生たち。何人かは農民っぽい衣装を着ているが、下はスカートのまま
昨年の田植えの際には、新聞の取材に対して同学校の校長は「これは、わが校の道徳授業の一環。学生たちを労働に参加させて、感謝と思いやりの心を養わせ、自分たちが毎日食べているお米一粒一粒は、農家の人たちがどれだけ苦労して作っているのかを身をもって体験してもらうためです」と答えている。学校PRとして行っていることは間違いないが、それでも、きちんと収穫までフォローしているところは偉い。彼女たちの稲刈りが、どこまで農家の役に立ったかは不明である
今回も田植えの時と同様、農作業だというのに制服姿でやってくるところは相変わらずだが、慣れない手つきで鎌を持ち、農家の人の指導の下、稲を刈っていく。 おっかなびっくり、へっぴり腰で作業する彼女たちの姿を見て、農家の人たちは笑いながらも稲刈りのコツを指導。刈った稲は籾を落とし、地面にまいて平らにならし、日干ししていく。 しかしなぜ、同校が学生たちに田植えから稲刈りまでをやらせるのかは不明である。長時間立ちっぱなしで物選んだり渡したりすることが多い仕事だけに、少しは足腰が鍛えられていいのかもしれないが……。 (文=佐久間賢三)籾を地面にまいて、ならしていく
中国“覆面マスク”おばちゃんに新展開 今年は全身コーディネイトで「絶滅危惧動物保護」を訴える!?
中国の夏の風物詩といえば、涼を求める大勢の人民たちで芋洗い状態になるプールと、おばちゃんたちが頭からすっぽりかぶって日焼けを予防する“フェイスキニ”である。 中国東部沿岸の都市・青島(チンタオ)では、夏になると色とりどりのフェイスキニをかぶったおばちゃんたちがビーチに出現し、その不気味さと滑稽さが世界中で話題になっていることは、昨年のニュース「中国“覆面マスク”おばちゃん、今年もビーチに参上!」でもお伝えした。今年の新作「絶滅危惧動物」。体形からして、モデルを務めているのは、おばちゃんではなさそうだ
その時には、このフェイスキニの発案者とされる張式範さんが、京劇風マスクを紹介していたのだが、懲りもせず、今年も新たなデザインを発表した。もう夏の終わりも近づいている8月末に新作を発表するなんて、ちょっと遅すぎるような気もするが……。 今年はマスク部分だけではなく、全身を覆う水着部分も一緒にコーディネート。張さんによると、これまでさまざまなフェイスキニをデザインしてきており、今回は「バージョン6」なのだという。どこから数えてバージョン6なのかよくわからないが、iPhoneに対抗意識でも燃やしているのだろうか?こちらが昨年のバージョン。子どもが見たら、泣きだしそうなレベルだ
最初にこのフェイスキニを作った時は、顔がクラゲに刺されるのを防ぐための目的でしかなかったのだが、徐々に改良を重ねていくうちに創作意欲が湧いてきたのか、どんどん派手なデザインに。 そして今年は、パンダ、ヨウスコウワニ、シベリアトラなど、世界の十大絶滅危惧動物をモチーフにデザインしたのだという。これにより、多くの人にこれらの動物に対する意識を高めてもらい、保護するよう望んでいるとか。 そんなことをマスクで訴えられても……というのはさておき、そもそも流行しているかどうかよくわからないフェイスキニのほうが、先に絶滅してしまいそうだ。 (文=佐久間賢三)こちらは鳳凰や孔雀、龍といった、中国らしい水着に京劇風のフェイスキニをまとったおばちゃんたち。メキシコのプロレスラーも真っ青の派手さだ
“麻薬女王”逮捕で「薬物汚染国家」回避なるか? 韓国・最新薬物事情
8月29日、韓国法務部は、大量の麻薬を国内に流通させていたとみられる女(41)が、6月にアメリカ・ロサンゼルスで現地警察に逮捕され、強制送還手続きが進行中であることを明らかにした。 女は過去数年にわたる韓国内の麻薬流通の胴元で、関係者からは“麻薬女王”と呼ばれている。自らを“アイリス”と名乗り、インターネットやチャットアプリなどを利用して、違法薬物を蔓延させていたとみられている。2015年以降、警察に逮捕された薬物依存者の多くが、「アイリスから買った」と供述していたことから、マークされていた。 それだけ注目を集めていた女が捜査の目をかいくぐっていたのは、その周到な計画性にある。女は、アメリカや中国など多くの中継点を経由させ、自身が直接動くことはなく、インターネット上での接触も海外サーバーを利用するなど、徹底して痕跡を隠していたため、追跡が困難だった。 また、韓国内での供給方法も、無人の公民館などに配送して、依頼者がそこまで取りにいくという方式を取っていたため、捜査を難航させた。結局、女は追跡から1年以上も逃げ延びることができたのだ。ちなみに、女が使うハンドルネーム“アイリス”といえば、09年に韓国内で大ヒットを記録したスパイドラマと同じ。神出鬼没な女は、さながらスパイのようだった。 一方、今回の逮捕に韓国ネット民からは「韓国女は世界中で体を売るだけではなく、今は違法薬物まで流通させて国をおとしめるんだな」「違法薬物根絶のために、アメリカで銃殺刑にしてくれよ」などと、怒りの声が多く上がっている。 麻薬女王の逮捕で、がぜん注目される韓国の薬物事情だが、実情はとても深刻だ。8月22日に発表された「2015麻薬類犯罪白書」によると、韓国では昨年度取り締まられた薬物絡みの犯罪が、過去最高を記録した09年度の1万1,875人を超える1万1,916人となった。16年に入ってもその勢いは衰えず、1~6月の間だけで、昨年度より30%以上急増しており、このペースなら年内に1万5,000人を超える見込みだ。 韓国検察は「違法薬物増加の原因は、インターネットの普及により、売人と簡単に接触できるようになった上、金のやりとりも直接行わなくてよくなったから」だと分析している。事態を憂慮した韓国政府は、今年4月からインターネット上での違法薬物取り締まりを強化しているが、根絶はやはり難しいようだ。 麻薬女王の逮捕は、韓国内の薬物汚染を多少は改善することができるのだろうか?イメージ画像(Thinkstockより)
民進党代表選挙は出来レース 華やかな経歴とオーラ、資金力で勝利!?
蓮舫公式サイトより
国会議員秘書歴20年の神澤志万と申します。セクハラ、パワハラ当たり前! 映画もテレビドラマもかなわないリアルな国会とその周辺について、現役議員秘書が暴露します。
■民進党の代表は蓮舫議員に
民進党の代表選挙が9月2日に告示になり、蓮舫参議院議員、前原誠司衆議院議員、玉木雄一郎衆議院議員が立候補しました。正直、永田町では当事者以外は関心がありません。皆さんはいかがですか?
だって、今回は最初から蓮舫議員が代表になることが決まっていましたからね。15日の臨時党大会で淡々と結果が報告されるでしょう。
それにしても、蓮舫さんは世間からは人気がありますね。民進党初の女性の代表ということに加え、元キャンギャルという華やかな経歴も魅力なんでしょう。実際、蓮舫さんは目立ちます。体にフィットしたスーツをまとい、高いヒールで颯爽と歩いている姿は、カッコいいです。わかりやすく、歯切れのいい話し方にも好感が持てます。
国会は、年齢を重ねるごとに体つきがまん丸になっていく女性議員ばかりなので、元女優の三原じゅん子参議院議員と並ぶくらい綺麗オーラがあると思います。
■選対事務所の場所で資金力がわかる
少し前まで代表選挙といえば、高級ホテルの中に選対事務所が用意され、秘書は泊まり込みで票の取りまとめをするものでした。その選対ごとに懇意にしているホテルが違い、ホテルマンのサービスの度合いで、どのくらいの資金が用意されているのかをうかがい知ることができたのです。党内の関心も高く、新しい代表とその派閥の党内での力関係で、自分たちの立ち位置も左右されるかもしれないという緊張感がありました。
蓮舫さんの支持母体の野田(佳彦元首相)グループは、国賓が宿泊するレベルのホテルに選対を構えたのに対して、前原さんは紀尾井町の古いビルの中の貸会議室を借りて頑張っているみたいですから、資金力の差は歴然とわかりますね。
民主党時代の代表選挙も、鳩山由紀夫さんが代表選挙に出馬されていた時などは、何かと豪華でしたね。小沢(一郎)グループの選対もなかなかリッチで、多忙ながらも恵まれている環境でした。
それにしても、センセイ方はそれぞれ事務所があるのに、なんでわざわざホテル? と思われるかもしれません。これにはいくつか理由があります。ホテルは出入り口がいくつかあるので、コッソリ抜け出して密談もできますし、マスコミがたくさん来ても対応しやすいのです。また、レストランや売店があって、生活に便利ということもあります。
■ますます自民党政権が盤石になる
読者の皆さんは意外に思われるかもしれませんが、残念ながら、蓮舫さんの評判は、国会議員にも、秘書にも、官僚にも、そして党職員からもよくありません。霞が関界隈のタクシーの運転手さんの1人は「(蓮舫さんは)とにかく威張ってるからニガテ。運転手の仲間内では『乗せたくない議員ナンバーワン』だよ」と言っていました。本人に、そのつもりはないのかもしれませんが、なんか「威張っているだけ」の印象なんですよね。
蓮舫さんが民進党の代表になれば、きっと党内もまとまらず、ますます自民党政権が盤石になるという見方をしている人も多いです。もはや民進党は、すっかり「万年野党」ですね。以前はイギリスの「シャドウキャビネット」(影の内閣)を見習って「ネクストキャビネット」(次の内閣)を組閣し、「いつでも政権交代可能な政党だ」などと意気込んで活動していたのに、そんな面影はまったくありません。
政権交代が現実的だった時期の代表選挙は、とても活気がありました。「もしかしたら、次の総理大臣を自分たちが選べるかもしれない」という期待感があり、みんな民主党の党員やサポーターになりたがったものでした。中には、自民党員なのに民主党サポーターに登録し、投票に参加している秘書までいたくらいです。
余談ですが、「ネクスト大臣」だった議員の中で、実際に民主党の内閣で大臣に就任したのは、原口一博衆議院議員のみでした。その原口議員も「第3の候補」として、今回の代表選挙で名前が取り沙汰されていましたが、推薦人が集まらず、出馬は見送られました。なんでも、国会議員への推薦依頼を秘書にさせていたそうで、びっくりです。本当に代表選挙に出馬したいのであれば、自分で頭を下げるべきですよね。最近、マスコミへの露出がなかったので、単なる売名行為だったのではと疑ってしまいます。なんだか、情けない話ばかりの民進党です。
民進党の代表選挙の日程を考慮して、国会の開会時期は26日にずらしたようですが、こんな出来レースの代表選挙であれば、さっさと国会を開いたらよかったのではないでしょうか。
平成29年度予算の概算要求の時期になり、国会開会に備えて各党の会議が続々と予定されています。のんびりしていた閉会中の雰囲気は台風とともに吹っ飛び、災害対策にも追われている永田町です。代表選については、また書かせてくださいね。













