iPhone7以前は切り捨て? 結局、iPhoneを買い換えるなら、いつがいいのか

 今年のiPhoneは小さくなるのだろうか。2018年モデルとしてリリースされたiPhoneXRとiPhoneXSがユーザーにセレクトされるかと思いきや、いまだに売れ筋はiPhone8(64GB)という状況が続いている。

 原因は、大きさと値段である。年々巨大化してきたiPhoneだが、2018年モデルでは限界を突破。少なくとも、日本人の手には余る大きさで片手で取り扱うことは困難になってしまった。おまけに値段も高額となり、Windowsマシンであれば、そこそこのパソコンを買えるような値段になってしまった。そうした理由で、値下げが行われてもまだ売れないという状況が続いている。

 だが、大きさと値段で買い控えをしてきたiPhoneユーザーも、そろそろ新たな選択を迫られることになりそうだ。それは、今年の夏にもリリースされるといわれるiOS13が理由だ。

 今回のアップデートでは、まだ利用者も多いiPhone7よりも以前。つまりiPhone5sや、6、6Plus、6s、6s Plus、そしてSEがアップデート対象から切り捨てられるとの情報が広がっているのだ。つまり、アップデートが行えないことで、多くのユーザーが買い換えを余儀なくされるという事態になるのだ。

 ただ、単に買い換えを促すだけでは、多くの人がiPhone8で妥協することになり、2018年モデルは売れないのではないだろうか。

「昨年は、新モデルが販売不振を受けて値下げされたこともあり、Appleもたとえ高機能であっても、高価格でサイズの大きいものではさすがにユーザーがついてこないと判断しています。なので、19年モデルはサイズが小さくなると思われます。同様に画面サイズの小さいiPhoneSEの新型もリリースされるでしょうから、買い換えはそれからでよいのではないかと思っています」(ITライター)

 イヤホンジャックやホームボタンを廃止したように、使い勝手を悪くしてもユーザーはついてくると判断したAppleの失敗。これを糧に、またなにがなんでも買いたくなる機種を開発してほしいものだ。
(文=大居候)

眞子さま、元ももクロ・有安杏果は「洗脳状態」? 精神科医が「恋愛感情」との危険な関係を説く

 2月、ももいろクローバーZの元メンバー・有安杏果に、熱愛スキャンダルが勃発した。25歳年上の精神科医との交際、また、医師が有安の個人事務所代表を務めることが明るみとなったほか、ももクロ脱退や事務所退所にも医師が絡んでいたのではないかと、週刊誌が報じたのである。ももクロファンは、この事態に驚愕し、「有安は洗脳されているのではないか?」「早く目を覚ましてほしい」などと、ネット上で悲痛な声を漏らしている。

 今、世間で「洗脳疑惑」がささやかれているのは有安だけでない。秋篠宮家の長女・眞子さまもその一人だ。一昨年、当時、都内の弁護士事務所でパラリーガルとして勤務していた小室圭さんと婚約内定を発表。しかしその後、小室さんの母が元婚約者との間に借金トラブルを抱えていることが報じられ、昨年2月、「結婚延期」の運びに。8月には小室さんが3年間の米フォーダム大学への留学に旅立ち、結婚は暗礁に乗り上げている状況だ。世間では、実母がトラブルを抱え、さらには自身も将来の見通しが立っていない小室さんへの不信感が高まっている中、週刊誌報道によると、それでも眞子さまの結婚のご意思に変わりはない様子。「まるで現実が見えていない」「小室さんに洗脳されているみたいだ」といった指摘が国民から上がる事態となっている。

 有安と眞子さまの共通点――それは、両者とも恋人との関係が歪んでいるように見える点だ。今回、「洗脳と恋愛」という観点から、『被害者のふりをせずにはいられない人』(青春出版社)や『高学歴モンスター~一流大学卒の迷惑な人たち~』(小学館)などの著者である精神科医・片田珠美氏に話を聞いた。

洗脳が恋愛感情によってより強くなるワケ

 まず片田氏は、洗脳とはどのような状態かについて説明をしてくれた。

「相手に対する批判力を失い、相手を過大評価し、欠点が美点に見えてしまう状態のことを指します。別の言葉では、『相手を理想化してしまう』とも言えるでしょう」

 なお精神医学において「洗脳」という診断名は存在しないが、患者から相談を受ける中で、「洗脳状態」と指摘することはあるそうだ。

「例えば、夫からこれまでの自分の価値観を全否定され、鬱状態になっているのに、『夫はとても賢くて正しい。私はバカだから』と言う女性は結構います。そういう方に、『あなたは洗脳状態にあります。旦那さんの価値観が必ずしも全て正しいわけではないし、あなたの実家の価値観や、これまでやってきたことが全て間違ってるわけじゃないですよ』と申し上げると、目からウロコが落ちたような反応をされますね。自分が夫から“洗脳されて”鬱になっていることに気づいていないんです」

 このような洗脳状況下では、「DVをされても、これがDVであること自体わからなくなるケースもあります。しかもDVをする男というのは、暴力を振るった後、涙を流して土下座して謝ることも多く、被害者側がつい絆されてしまうんですね。ちなみに、もともと洗脳されているため、DVに気づけなくなる場合もあれば、DVによる恐怖で、『私が悪い』と思い込まされる場合もあります。相互作用によって洗脳が強まっていくのです」。

 ほかにも片田氏は、コミュニティ内で強い権力を握るママ友や近所の奥さんに洗脳されて、高額商品を買わされてしまった女性などの例を挙げるが、相手に対して「恋愛感情」を持っていると、より洗脳されやすい面があるという。

「恋愛している人の精神状態を『ほれこみ』と言うのですが、その場合、恋愛対象を過大評価して、批判力を失いやすい。先ほど説明した、洗脳と同じ状態なのですが、洗脳とほれこみはニアリーイコールで、『恋愛にのぼせ上がっているときは、洗脳も起こりやすい』と言えるでしょう。ただ、この『ほれこみ』は、恋愛につきものであり、そもそも相手にのぼせ上がるようでなければ、恋愛じゃないんですね。問題になるのは、『ほれこみ』が度を超し、他者から見て『おかしい』と思われるような洗脳状態になっているケースです」

 恋人に対して「好き」という感情が高まり、「あばたもえくぼ」となっている人は珍しくない。そういうときに起こりやすい洗脳は、“他人事ではない”と思わされる。

 では、有安のケースはどうだろう。精神科医に洗脳されているのではと、ファンから心配の声が飛び交っているが、そもそも有安が抱く恋愛感情自体、「典型的な『転移性恋愛』です」と、片田氏は厳しい目を向ける。転移性恋愛とは、精神分析の創始者、ジークムント・フロイトによれば「患者が転移の結果として、医師や精神分析家などに恋愛感情を抱くこと」を指すという。

「自分の悩みを親身に聞き、相談に乗ってくれる主治医のことを『頼りになる』と感じると、恋愛感情を抱きやすい。有安さんはももクロ時代から、この医師に相談をしていたそうですが、特に精神科ではよくあることなんです。フロイトは、治療中に起こる転移性恋愛を『非常に危険なこと』とみなし、患者さんと距離を置くなどして深みにはまらないように助言していました。実際には、主治医と患者さんが結婚することもあるのですが、同業者として今回のケースを考えるに、『若い女の子の弱みに付け込み、転移性恋愛を利用して男女の関係になったのではないか』といった批判はやむを得ないと感じています」

 転移性恋愛によって、有安は「ほれこみ」という精神状態になり、おのずと、洗脳も起こっているのではないかと考察することができる。

「ほれこみや洗脳が起こりやすいのは、本人が弱っているとき。ももクロでの活動に疑問を感じ、弱っているとき、医師と出会ってのめりこんでいったのではないでしょうか。精神科医といったって人格者ばかりではありませんから、有安さんを洗脳し、“支配しよう”と考えても不思議ではないと思います」

 一方、眞子さまに関しても、片田氏の目には「ほれこみによって洗脳状態になり、相手を過大評価している」状態に映るという。ほれこみや洗脳の要因となる、皇室のプリンセスが抱える“弱み”とは、一体何なのだろうか。

「皇室という閉鎖空間にいらっしゃる眞子さまには、“出会い”がありません。国際基督教大学(ICU)に通われていましたが、恐らくほかの学生は、畏れ多くて声をかけることも憚られたことでしょう。眞子さまは、恋愛結婚だったご両親の影響により、ご自身もお見合いではなく、恋愛結婚を強く望まれていたと聞きますが、しかし、出会いがないんです。そんな中、交際を申し込んだ身の程知らずが小室さんだったわけで、そうなると眞子さまも、視野狭窄に陥り、ますます小室さんにのめりこんでいったと考えられます。そもそも眞子さまは、皇族という身分ゆえに、男性との交際経験があまりないように見えます。こういう真面目な人ほど、洗脳されやすいという面もあるんです」

 さらに眞子さまには、「この相手といま結婚できなければ、一生結婚できないのではないか。結婚がかなり遅れるのではないか」といった不安もあるのではないかと片田氏。出会いがないという状況と、婚期を逃すことへの不安によって「洗脳が解けにくくなっているように見えます」という。

「一部週刊誌で、眞子さまがご友人に対して、『私のせいで、あんなに世間に晒されて、彼に申し訳ない…』と、小室さんへの思いを語っていたと報じられたそうですが、眞子さまが自分自身のことを加害者のように思わされているところも問題と言えるでしょう」

 有安も眞子さまも「洗脳状態」といえるとの考察が繰り広げられる中、ここで気になるのが、どうしたら洗脳が解けるのかという点だ。現在双方ともに、世間から疑問の目を向けられているが、片田氏いわく「周りから非難されれば非難されるほど、2人の結びつきは強くなる。『自分たちを迫害するものと、一緒に戦おう』となり、洗脳によって強固に結びついた関係が続いていきます」とのこと。

「洗脳から解き放たれるためには、本人が洗脳されていると気づき、『これではダメだ』と思わなければいけません。有安さんは3月にソロライブを行うそうですが、『ライブ会場がガラガラ』『CDを出しても全然売れない』という“どん底”に陥り、精神科医の男性と一緒にいても『どうにもならない』と気づいたら、洗脳が解けるのではないでしょうか。実際に危機的状況に直面する前の段階で、周りが何を言っても無駄。そもそも周囲の声が耳に入るなら、洗脳状態には陥りません。有安さんは、擬似恋愛の対象であるアイドルだった方なので、今回25歳年上の精神科医と交際していることを知り、ファンをやめた人も多いと思います。ある意味、洗脳が解けやすい状況になったと言えるのではないでしょうか」

 一方、眞子さまに関しても同様だという。いくら秋篠宮さまや紀子さま、宮内庁が結婚に反対しようと、週刊誌が小室さんに関するネガティブな報道をしようと、眞子さまには何も響かないばかりか、「火に油を注ぐようなもの。恋愛というのは、障害があればあるほど燃えますから」という。眞子さまが洗脳から解き放たれるのは、実際に結婚生活をスタートして苦労を強いられるなど、“どん底”を経験したときとも考えられるが、「ただし、そういった苦境に立たされたとき、逆に『また二人で力を合わせて頑張ろう』となる可能性もある」とのことだ。

 なお、洗脳する側の特徴として、「自己愛、承認欲求が強く、ゆえに相手を支配し、相手を変えたいという気持ちを持っている」点が挙げられるという。洗脳が解けた相手が逃げ出そうとすると、「『自己愛が傷つけられた』と怒り、ともするとストーカー化してしまう」だけに、洗脳問題は根深いことがわかる。

 最後に片田氏は、こうした洗脳を「珍しいことではない。一般的にもよく起こり得る」と警鐘を鳴らす。“洗脳疑惑”と聞くと、特別な状況下の人にだけに起こることととらえがちだが、より「身近なこと」として受け止め、自身を振り返るきっかけにしてみてもよいのかもしれない。

ゆるキャラ・ちぃたん☆騒動、須崎市への取材でわかった「運営元から“脅し”」の実態

 2月27日、稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾のレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』第12回(3月3日放送、AbemaTV)に、ゆるキャラ・ちぃたん☆が出演すると発表された。SNSで話題の動画や写真の“元ネタ”となった人物が集合する「第1回全日本バズり大賞」に登場するというが、これに違和感を覚える人が続出している。

 ネット上では、「なんで『ななにー』にちぃたん☆出すの? 今はダメでしょ」「ちぃたん☆の状況知ってるのか、知らずに起用したのか……どちらにしてもガッカリ案件だね」「ちぃたん☆を出演させるのは絶対によくない。今からでも考え直してほしいです」など、ファンはちぃたん☆の『ななにー』出演に猛反発している。人気ゆるキャラのはずが、なぜこのような事態となっているのだろうか。

 そもそも「ちぃたん☆」とは、個人が飼育していた生体のコツメカワウソの名前(以下、ペットのちぃたん☆)。50万人以上のTwitterフォロワーを擁するネット上の人気者で、2018年1月には、ニホンカワウソが最後に目撃されたと言われる高知県須崎市の観光大使に就任した。この時、同市にはすでに「しんじょう君」というゆるキャラがいたのだが、須崎市の楠瀬耕作市長は当時、「(ペットのちぃたん☆に)力を借りて、須崎市や高知県の魅力の発信につなげたい」と話しており、ペットのちぃたん☆としんじょう君は、仲良く同市のキャラクターとなった。

「このペットのちぃたん☆をモデルにしたのが、ゆるキャラのちぃたん☆。こちらのTwitterフォロワーはなんと130万人を超えており、ペットのちぃたん☆より後に誕生したにもかかわらず、非常に人気があります。また、ゆるキャラのちぃたん☆は秋葉原観光推進協会の公式キャラクターを務めており、18年10月から芸能事務所・クリーブラッツ関連会社である、株式会社キャランドゥが運営。動画サイト『YouTube』に公式チャンネルを開設して動画を投稿したり、雑誌『Popteen』(角川春樹事務所)のモデルを務めたりと、SNS上だけにとどまらない活躍を見せています」(週刊誌記者)

 ここまでは特に騒動が起こるような流れはなさそうだが、ゆるキャラのちぃたん☆としんじょう君が同じデザイナーを起用していること、そして、ゆるキャラのちぃたん☆が、なぜか須崎市の観光大使を勝手に名乗るようになったことで、問題が発生する。

 ゆるキャラのちぃたん☆が「YouTube」に公式チャンネルを開設した当初は、しんじょう君も出演し、ほのぼのとした動画を投稿していた。しかし、内容は徐々に過激になり、公園の噴水に頭から突っ込む、車を横倒しにする、草刈機を振り回す、バッティングセンターで頭に投球を当てるなど、“なんでもあり”な状態に。そのかわいらしい外見と過激な行動のギャップはネットユーザーにウケ、ゆるキャラのちぃたん☆はさらなる人気を獲得。150万回超えの再生数を叩き出す動画もあるほどだ。

「しかし、ネット上での人気とは裏腹に、須崎市には『危険だ』などのクレームが入るように。キャラクターの色や表情こそ違うものの、デザイナーが同じであるため、ちぃたん☆としんじょう君を混同してしまう人が続出したのです。そもそも須崎市は、ゆるキャラのちぃたん☆を観光大使に任命した経緯はなく、このような騒動は、一方的に市のイメージを落とすことにつながってしまう。『PRになるから』と過激な動画を黙認していたという同市ですが、今年1月17日、ペットのちぃたん☆の観光大使解任を発表し、同時に、クリーブラッツにゆるキャラ・ちぃたん☆の活動停止申し入れを行いました」(同)

 これで事態は収束に向かうと思われたが、ゆるキャラ・ちぃたん☆は活動をやめなかった。須崎市が活動停止申し入れを行ったあともテレビに出演し、1月29日にはテレビ東京がアニメ『妖精ちぃたん☆』の放送を発表。そのほか、イベント出演も変わらず行っており、2月5日には有料ファンサイトを開設している。

 すると2月6日、楠瀬市長は会見を開き、再度ゆるキャラ・ちぃたん☆の商用利用中止を求める文書を送ったと発表。ここで同市は、しんじょう君の“著作権”を公に主張した。ゆるキャラのちぃたん☆が海外での商標登録を申請しているため、同じく海外進出を視野に入れているしんじょう君と競合することを危惧し、権利侵害を争点として活動停止を求めたとのこと。なお、ゆるキャラのちぃたん☆は国内でも商標登録を出願したが、「しんじょう君に酷似している」ことにより却下されたという。

 この会見後、ゆるキャラ・ちぃたん☆が登場予定だったオンラインゲームのコラボ企画を中止すると発表され、15日にはテレビ東京も『妖精ちぃたん☆』の放送見合わせを発表。さらにKADOKAWAから出版予定だった付録つきムック本「まるごとちぃたん☆ブック」も発売中止となった。

「しかし、こうした騒動などどこ吹く風とばかりに、SNS上でのゆるキャラ・ちぃたん☆は、これまでと変わらず稼働中。9日にはお笑い芸人・ロンドンブーツ1号2号の田村淳がゆるキャラ・ちぃたん☆のツイッターに登場し、12日にはコミュニケーションアプリ『LINE』本社と思われる場所に登場。さらに21日には、口コミサイト『e-脱毛エステ.com』のPRとして、ちぃたん☆が脱毛エステを体験する動画が投稿されました。そして、3月3日には『ななにー』に出演します」(同)

 現在、ゆるキャラ・ちぃたん☆には批判の声が相次いでいるが、そうした原因のひとつとして、22日に同市が東京地方裁判所に「ちぃたん☆の標章及び着ぐるみの使用停止を求める仮処分」を申し立てたことが挙げられるだろう。再三、須崎市から忠告を受けたにもかかわらず活動を続けているのだから、世間が眉をひそめるのも当然だ。

 市の発表によると、クリーブラッツは活動中止要請を無視し続けた上、「関係者を介して直接当市職員に接触を繰り返し、当市に対し損害賠償請求を示唆するなど、実質的かつ本質的な協議が困難な状況にありました」という。一方、クリーブラッツ側が8日に発表したコメントによると、ちぃたん☆の着ぐるみデザイナーは須崎市から紹介を受けており、キャラクターデザインも複数回確認してもらっている、とのこと。須崎市に「権利を侵害していないか」と確認したところ、「市の許可は不要」という回答を得ていたとも発表している。

 クリーブラッツと須崎市の意見が真っ向から食い違っている状態だが、サイゾーウーマンでは、須崎市の当該部署元気創造課」担当者に電話取材を行った。「市役所HPにアップした文書がすべてです」としつつ、以下の回答が得られた。

ーークリーブラッツから「無視されている」とありますが、話し合いもままならない状況なのですか。

「話し合い自体は弁護士に一任していますが、『YouTube』やSNSの更新など、“活動中止要請をしている市の申し入れを無視”されている状況です」

ーー「関係者を介して直接当市職員に接触を繰り返し、当市に対し損害賠償請求を示唆する」とは、具体的にどのような状態ですか。

「クリーブラッツ側から『こちらに損害が出ているから、そういうことを視野に入れたほうがいい』と、“脅し”ともとれるようなニュアンスで言ってきました」

ーー今後、この問題をどのように解決していくのですか。

「裁判所へ仮処分申し立てを行ったので、このまま法的に進んでいくしかありません」

ーーもし、クリーブラッツ側がこの件について謝罪してきたら、須崎市はどのような対応をしますか。

「考えていません。申し立てを取り下げることも、考えていません」

 まったく“ゆるくない”この騒動。どのような決着を見せるのか、今後の動きを注視したい。
(番田アミ)

1文字1円ライターを大量育成!? 奄美大島が“ワーキングプア量産”の指摘に反論「働いてくださいといっているわけではない」

 鹿児島県の奄美大島・奄美市の育成支援事業でフリーライターが急増し、約100人が活躍しているとする報道が物議を醸している。活躍しているとされるフリーライターの記事報酬が2,000円から4,000円と激安なのだ。これは、新手の官製ワーキングプアなのか。実態を探った。

 発端となったのは、2月21日に日本テレビのニュースサイト「日テレNEWS24」に掲載された「奄美大島でフリーライター急増中 魅力発信」という記事。ここでは、「奄美市は、観光情報の発信源としてフリーライターの育成に力を入れている」とし、約100人のライターが活動。「ほとんどが未経験の主婦や移住者」だという。

 さらに記事では「一つの記事の報酬は2,000円から4,000円で、取材内容や文字数で価格はかわる」としている。これは、クラウドソーシングのサイトで募集されている、まとめサイトやアフィ系ブログなどの1文字1円仕事の値段だ。

 奄美市では「フリーランスが最も働きやすい島化計画」として、フリーランスを「企業に属さず働く人。個人事業主。従業員4人未満の新規事業者も含む」と定義して、フリーランスによる新しい働き方改革を支援し、移住も呼びかけているという。

 この事業を説明する平成28年7月の資料によれば、子育てワーカー支援として「子育てしながら年収150万のフリーランス育成」、仕事支援では「年収300万円のフリーランスの育成」という目標が掲げられている。

https://www.city.amami.lg.jp/shosui/documents/shimakakeikaku2016.pdf

 仮に1記事4,000円で300万円を稼ごうとすれば、年に750本もの記事が採用される必要がある。取材経費を考えると、それ以上の本数が必要だ。

 これは、フリーランスという言葉で飾りながら、市役所が低所得者を量産する、完全に破綻している事業なのではなかろうか。

「その当初の目標は、ライターのみならず、エンジニアであるとか、さまざまな職業を想定したものですから……」

 電話で話を聞いた、奄美市役所商工観光部商水情報課フリーランス支援窓口の主査・稲田一史氏は、言葉を濁した。

 稲田氏によれば、現在、奄美大島には、市の事業によるライター講座を受講した人と、それ以外で活動する人と二通りのフリーライターがいるという。うち、前者は平成27年から平成30年までで160人ほどだという。では、その中に、フリーライターを専業としている人はどれくらいいるのか?

「残念ながら、皆さん副業を……」(同)

 さらに2,000円から4,000円は、あまりにも安い金額。奄美市が職業として育成を図るなら、改善をする必要があるのではないか。

「この事業を始める時の、クラウドソーシングの相場がそれくらいでした。市役所から単価を指示することはできませんが、市がこうした事業を始めたことで、地元の企業にお願いして、高単価の文章を書く仕事を発注してもらったりしています」(同)

 その高単価とはいくらか?

「4,000円から5,000円です」(同)

 まったくもって破綻しているようにしか見えないのだが、官製ワーキングプアを生み出しているのではないかと聞くと、稲田氏は反論する。

「うまくいってないかはわかりません。それに、必ずフリーライターで働いてくださいといっているわけではないから、官製ワーキングプアじゃないですよ。自分が、この仕事をしろといわれたら? そうですね、ちょっとそれは……」(同)

 自分がやりたくないことを、素晴らしい仕事だと喧伝する奄美市。南海の“野麦峠”か何かなのか。
(文=昼間たかし)

皇室ウォッチャー解説! 「ご在位三十周年記念式典」天皇陛下と皇后さま“3つの名シーン”

 去る2月24日、東京・国立劇場で「天皇陛下ご在位三十周年記念式典」が行われた。4月のご退位を直前に控える中、今回の式典には国民の大きな注目が集まったが、皇室ウォッチャーX氏もまた、並々ならぬ思いをもって見ていたという。今回、X氏に「天皇陛下御在位三十年記念式典」で心にグッときたシーンを3つ挙げてもらった。

【その1】「象徴としての天皇像を模索する道」という天皇陛下のお言葉

 天皇陛下のお言葉の中にあった「象徴としての天皇像を模索する道は果てしなく遠く、私を継いでいく人たちが、先立つこの時代の象徴像を補い続けていってくれることを願っています」という部分が心に響きました。昨年12月23日のお誕生会見でも、「私は即位以来、日本国憲法の下で象徴と位置付けられた天皇の望ましい在り方を求めながらその務めを行い、今日までを過ごしてきました」とおっしゃっていましたが、陛下は「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と定められる現行憲法下で即位された初めての天皇なのです。

 これまで、天皇として平成の世を築くことに尽力されてきた陛下。多くの国民が、陛下に対して敬愛の念を抱いていることだと思います。しかし、ご本人の中では、まだ「模索している途中」であるとのこと。そんな天皇としての強い責任感や誇りを感じさせる言葉に、グッときました。もしかしたら、在位中にまだやり残されたことがあったのではないか……とも感じさせ、いかに陛下が国民のことを思ってくださっているかを実感しましたね。

 陛下はお言葉の中で、「ともどもに平(たひ)らけき代(よ)を築かむと諸人(もろひと)のことば国うちに充(み)つ」という、皇后さまの和歌を紹介していました。平成になって間もなくの頃に詠まれたものだそうですが、陛下の「こうした歌を詠んでくれる皇后だからこそ、今までずっと一緒にやってこられた」というお気持ちが垣間見え、やはり陛下にとって、皇后はとても大きな存在であることが伝わってきましたね。

 また、皇后さまが陛下をサポートする一幕も。陛下が「お言葉」を記した紙を読む順番を間違えた際、皇后さまがそれに気づいて、「違いますよ」と知らせたのです。陛下が皇后さまのことを信頼しきっている様子が見え、ハプニングではありましたが、二人の絆を感じられることができました。実は陛下は昨年5月にも、ベトナムの国家主席夫妻を歓迎した宮中晩餐会で、お言葉の原稿を読み飛ばしてしまったことがあったので、皇后さまは気にかけていらっしゃったのかもしれませんね。

 「皇室は日本の家族像のお手本」と言われることがありますが、こうしたお二人の関係性は、男性優位である昭和時代とはまた違った、対等に共に支え合うという“理想の平成の夫婦像”を象徴しているのではないでしょうか。

【その3】三浦大知さんの歌唱によって生まれた「美しいストーリー」

 式典では、三浦大知さんが、天皇陛下作詞、皇后さま作曲の「歌声の響」を披露しましたが、とても素晴らしかったです。もともとこの曲が生まれたのは、1975年、当時皇太子ご夫妻だった両陛下が初めて沖縄を訪れた際に、名護市のハンセン病療養所「沖縄愛楽園」を訪問したことがきっかけ。療養所の人たちは、お二人に感謝の気持ちを込め、地元の船出歌「だんじょかれよし」を歌ったのですが、陛下はそのことにいたく感銘を受け、後日、療養所に沖縄の伝統的な定型詩である「琉歌」を贈り、それが「歌声の響」の元になっています。両陛下は、その後も日本各地のハンセン病療養所に足を運んでおり、75年のこの出来事が、両陛下の「弱い立場の人たちに心を寄せる」という活動の原点になっているのではないかと思うのです。そして今回、「歌声の響」を沖縄出身の三浦さんが歌ったことにより、非常に美しいストーリーが生まれたと感じましたね。

 三浦さんは相当なプレッシャーだったことでしょう。「歌詞を飛ばしたり、音を外したらどうしよう」という不安もあったはずですし、そもそも「畏れ多い」という理由で、依頼を断ってもおかしくなかったですが、三浦さんの歌はとても堂々としたもので感動しました。

 「ご在位三十周年記念式典」をめぐって、気になったことがもう一つあります。一部週刊誌で、皇后さまが「ご在位三十周年記念式典」を迎える前に、眞子さまと小室圭さんの結婚問題の答えを出すべきと断じていたと報じられたものの、結局、特に進展はみられなかった点です。小室さんは、秋篠宮さまが昨年11月30日のお誕生日会見で「私は、今でもその二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います」と述べられたことを受け、慌てて“それ相応の対応”のために動き出した様子。1月にようやく、母親と元婚約者との借金トラブルは「当時は解決済みだと認識していた」とする文書を公表しましたが、記念式典までに結婚問題の答えを出すのは、やはり時間がなかったのだと思います。こうなると結婚問題の決着のリミットは、代替わりのタイミングも、あり得ると思います。

ダムカレーは不謹慎なんかじゃない! でも、火山カレーは不謹慎……?

 ダムカレー。いつの間にか、全国のどこにいっても、メジャーになったグルメ。お米をダムのように盛り付け、カレーを貯水池と見立てて、堰(せき)の部分をスプーンでほじくり、カレーが貯水池から流れ込む様を楽しみながら食べるものだ。

 そのカレーライスに対して「不謹慎」と訴える記事が建設系メディアに掲載され、注目を集めている。その記事内容は、ダムを壊して食べる様子が災害を連想させて不謹慎ではないかというもの。

 この指摘に対して、真っ向から反論したのが全国のダムカレーの情報を集める、日本ダムカレー協会。協会では、不謹慎とする批判に対してTwitterで「多くのダムカレーは、過疎化に悩むダム水源地の方々が考えだしたものです。ダムカレーで、少しでも活気が取り戻せたらという気持ちから誕生しています」と発言。これを受けてか、当該記事は削除されるに至った。

 ダムカレーを食べ方ひとつで「不謹慎」とするのは、実に狭量な考え方。何しろ、カレーにはもっと「不謹慎」と批判されそうなものが、ご当地グルメとして人気を集めているという事実があるからだ。

 それが、全国各地にある火山系カレーだ。

 日本を代表する火山といえる富士山周辺には、「噴火カレー」という火口からマグマが流れ出している様子を再現したカレーライスが、名物として多くの人を楽しませている。

 マグマはダムの水よりもカレーとの連想がしやすいためか、著名な火山の周りには、似たようなスタイルのカレーライスがざらにある。阿蘇山には、ライスを円形に配置し中にカレーを盛り付けた「活火山カレー」なんてものも。

 そうした中で、もっともインパクトが強いのが福島県の会津地方でお土産として販売されている、レトルトの「会津磐梯山大噴火カレー」だ。

 これ、パッケージが、火山が大噴火して群衆がパニックになっている様子が描かれているというシロモノで「不謹慎」かといわれれば、イエスというしかないもの。ただ、そのインパクトゆえに密かに愛好者は多いという。

 何かと「不謹慎」と文句をつける人が涌いてきやすい昨今。これくらいは笑い飛ばせるのが、平和な世の中だよね。
(文=是枝了以)

小室圭さんの母・佳代さん、「脱税」疑惑浮上……「税務調査」「逮捕」の可能性を弁護士解説

 「結婚延期」の発表から1年がたとうとしている、秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さん。延期の原因とされている、小室さんの母・佳代さんと元婚約者A氏の「400万円借金トラブル」がくすぶり続け、先月には小室さんが同件について「解決済みの事柄であると理解してまいりました」とする文書を発表したものの、A氏が即座にマスコミを通じて反論するなど、依然として結婚の道筋に光が差していない状況だ。

 そんな中、一部週刊誌では、佳代さんの“脱税疑惑”が取り沙汰されている。小室さんサイドは、400万円について借金ではなく贈与であると一貫して主張しているが、であれば、そこに「贈与税」が発生し、支払っていないのであれば、脱税にあたるといい、税務署が税務調査に乗り出す可能性も示唆されている。果たしてその可能性は、現実的なものなのか――今回、皇室問題に詳しい弁護士X氏に、見解を聞いた。

佳代さんが一般的な道徳心を持った国民であれば……

 そもそも贈与税を申告せず、支払わない場合、どのようなことになるのか。X氏は、「贈与を受けた場合、その年の翌年2月1日から3月15日までに申告しなければ、『無申告加算税』というペナルティが課されます」と指摘する。

「この場合、 税務調査を実施する通知が来る前に申告すれば、やや低い税率の無申告加算税が課されますが、税務調査を受けてから申告した場合には、高い税率が適用されます。さらに、わざと申告しなかったような場合は、『重加算税』というさらに税率の高い税金が課されるのです」

 しかし、これは「刑罰」ではなく、あくまで「税金」。刑罰としては、「理由なく申告しなかったのであれば、1年以下の懲役や20万円以下の罰金、 不正に納税を免れようとした場合は5年以下の懲役や500万円以下の罰金などがある」という。

 報道によると、佳代さんはA氏から「409万円」贈与されたと主張しているという。その全てが1年以内に贈与された場合であれば、X氏いわく贈与税は「34万8,500円」となる。

「この額で税務調査や逮捕なんて、まずないでしょう。もっとも、形式的には無申告になることから、一般的な道徳心を持った国民であれば、 無申告を指摘された後に税務署に自ら相談をして申告・納税をするので、事実上、税務調査もなくなるわけです。佳代さんも、報道が事実なら、この後、恐らく知人などの勧めもあって、 税務署に申告のための相談に行くことでしょう」

 逮捕などというケースになるのは、「単に申告しなかったというだけではなく、不正工作をするなどして納税を免れようとした場合で、起訴される基準は3000万円以上といわれている」とのこと。その意味でも、「佳代さんは、 逮捕もへったくれもないでしょう」とX氏はきっぱり断言する。

 佳代さんには、もう一つ、疑惑がささやかれている。A氏と内縁関係だった場合、2002年に他界している夫の遺族年金を不正受給したことになるとのこと。現在からさかのぼって5年分は不正受給となり、全額返金しなければならないというが……。

「確かに、制度上はそうですが、内縁とは生計を同一にするレベルなので、A氏と同居もしていなかった佳代さんがこれにあたるとは到底考えられません」

 400万円借金トラブルを契機に、この1年“カネ問題”に揺れ続けている小室さんサイド。世間からは、「数千、数億という額でもないし、A氏に400万円支払って、早く騒動を収めた方が、息子のためにもなる」といった声も聞こえてくる。逆に「お金で解決しない方がいい理由」があるのだろうかと思ってしまうが、X氏は「『借金ではない』と確信しているからなのではないでしょうか。さらに、『理由を問わず409万円を払ったとしても、 世間の目は何も変わらない』とも思っているかもしれません」と、私見を述べる。

 最後に、「眞子内親王殿下のご成婚と、佳代さんの件は何の関係もありません。マスコミは祝福をしてあげるべき」と、コメントをしてくれたX氏。秋篠宮さまが2月15日、天皇皇后両陛下と90分の会談を行い、その席で結婚延期騒動について話をしたのではないか……との報道も出ているが、果たして二人はゴールインすることができるのだろうか。

ファミリーマートも聞かなくなった「Tポイントカードをお持ちですか?」問題……「イラッとしなくて済むからよかった」と歓迎の声

 1月、Tカードの個人情報を裁判所の令状なしに捜査当局に提供していたことが発覚したカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)。レンタルはもとより「ツタヤ図書館」のような個人情報を扱う事業も行っているゆえに、騒動はあちこちに波及。当初は「社会への貢献」として、提供を正当化しようとしたこともあってか、利用者の不信感が余計に強まる結果となった。

 これまで、あちこちの店舗で「Tポイントカードをお持ちですか?」と問われて、そのたびに「持ってないです」と答えなければならないことをウザいと主張する人は多かった。実際、Tポイントカードを持っていたとしても、通常使いだけでは貯まるのは年に数千円程度に過ぎない。果たして、そのために財布に常に入れておく必要はあるのか。そんな疑問を抱いていた利用者も数多くいたことが、今回の一件を通じて顕在化している。

 そうした中で「Tポイントカードをお持ちですか?」と言われなくなったと消費者から歓迎されているのが、ファミリーマートだ。ファミリーマートでは、Tポイントを運営するTポイント・ジャパンの株式を売却する方針を明らかにしており、各種決済の導入を進めている。ローソンなどの同業他社が、アリペイなども含めた電子決済を導入しており、時流に合わせる形となった。

 この方針と情報提供発覚が重なったこともあってか、たまたまなのか、ついにファミリーマートでは「Tポインカードをお持ちですか?」と聞かなくなっているのである。正直、これまで混雑している時間にも、店員にそう問われてモタモタとカードを探す客にムカつくこともあった。その一手間がなくなったのは客にも店員にも、よいことだろう。

 ほかのコンビニなどでも、ポイントカードは存在するがTポイントカードほど持っていて当然感を出してくるものはない。

 また、現在Tポイントカードを導入しているチェーンなどでも、1月の騒動以降は「Tポイントカードをお持ちですか?」と聞かなくなっているところも。これだけで、印象がよくなるとは。不思議なものである。
(文=大居候)

あまりの人気にアクセス不能! 規制強化を前に泉佐野市がふるさと納税で「Amazonギフト券あげます」の顛末

 これが最後の節税のチャンスになりそうだ。

 ふるさと納税をめぐり総務省が、さらなる規制の強化を検討する中で、近年注目を集めてきた大阪府泉佐野市が、最後の大盤振る舞いを始めている。

 ふるさと納税をめぐっては、数年前から換金性の高い商品や金券類を返礼品とする自治体が急増。そのため、一部の自治体が膨大な収益を上げる一方で、都市部を中心に予定していた税収が得られないという問題が起こっていた。そのため、総務省は全国自治体に対して、指導を行っていたが、さまざまな手段で高額な返礼品を準備する自治体は、後を絶たなかった。

 しかし、昨年12月に公表された2019年度の税制改正大綱では、返礼品の返礼割合を3割以下とすること、返礼品は地場産品に限ることなどが記され、基準に適合しないと認められた場合には総務大臣が指定を取り消すことができるようになる。この制度が実施される6月を前に各地の自治体では駆け込みで、ふるさと納税の確保に動いているのである。

 そうした中で、泉佐野市では2・3月限定で「100億円還元閉店キャンペーン」を打ち出し、ふるさと納税をアピール。これまで、市内にある関西国際空港に本社を置いているという理屈で格安航空会社・Peachのポイントを返礼品に加えていたが、今回はさらに大盤振る舞い。返礼品と共に、Amazonギフト券を最大で20%配布するというのである。

 このために開設された特設サイトの説明によれば、例えば寄付額1万円でビール1ケースを選ぶと、それに加えてAmazonギフト券1,000円分がプレゼント(順次配送の場合)されるという。

 このキャンペーン、Amazonギフト券の還元額予算の100億円に達し次第終了するということもあってか、平日日中でもサイトにアクセスが集中して、つながりにくいこともあるほど。あまりにつながらないので、どうなっているのかプレスリリースにあった「報道関係者お問合せ先」に電話してみたのだが、こちらもつながらない状態なので相当な人がアクセスしているのだろう。

 まず、サイトにアクセスできるかどうかがハードルとなってしまっているが、この閉店セールには参加するだけの価値はありそうだ。
(文=大居候)

「カール」をもろパクリ!? ファミマ「かーるいチーズスナック」は法的に問題か、弁護士がジャッジ

 1月下旬、東京・表参道に1号店がオープンしたティラミスブランド「HERO’S(ヒーローズ)」。同店で売られる瓶入りティラミスや猫のキャラクター、ブランドロゴなどが、シンガポール発のティラミスブランド「ティラミスヒーロー」のものと酷似していたことから、“パクり疑惑”が浮上し、大炎上が巻き起こった。

 「HERO’S」は、この騒動を受け、公式サイトで「『THE TIRAMISU HERO』 のロゴ(登録番号第6073226号)に関しましては、シンガポールの日本側運営会社に対し、その使用権をお渡しする所存でございます。皆さまにお騒がせ致しまして誠に申し訳ありませんでした」と謝罪したが、瓶入りティラミス自体の販売は続けており、ネット上では疑問の声が鳴りやまない状況だ。

 こうしたお菓子の“パクリ疑惑”は、日本国内でも多発している。昨年6月から、ファミリーマートが発売している東ハト製造のスナック菓子「かーるいチーズスナック」は、当初から、明治の「カール」(チーズあじ)に味も見た目も名前もそっくりだとネット上で話題になった。「カール」は、一昨年8月の生産分をもって東日本での販売が終了していただけに、「カールに似たお菓子がまた食べられてうれしい」などと喜ぶ者も多く、「ジェネリックカール」「脱法カール」といった呼称まで生まれている。

 しかし、「HERO’S」が大炎上を巻き起こした今、このカールそっくりのスナック菓子「かーるいチーズスナック」はスルーされてもいいのだろうか。名称からも、ファミマや東ハトが意図的に「カール」に似せているのは明白のように思え、ネット上でも「パクリ」との指摘が飛び交っているが、法的に問題はないのか、弁護士法人ALG&Associatesの山岸純弁護士に話を聞いた。

カールの形状が意匠権として登録されていなければ……

 「かーるいチーズスナック」を見て、「これは確かにカールに似てますね」と感想を漏らした山岸氏だが、「結論から言いますと、『カール』の形状が『意匠権』 として登録されていなければ、大方セーフです」と述べる。

「なお、『登録されていなければ』と言いましたが、恐らく登録されていないでしょうし、さらに、 明治が今から意匠登録をしようとしても、 もはや登録はできないでしょう。したがって、問題はなさそうです」

 この「意匠権」とは、「新規性と創作性があり、 美感を起こさせる外観を有する物品の形状・模様・ 色彩のデザインの創作についての権利をいうのですが、要するに、『形』に特徴がある新しいデザインを保護する権利です。食品でも、例えば、ゴディバの『チョコレート』や、 エスビー食品の『カレールウ』なども意匠権として登録されています」と山岸氏は解説する。

「一方の『カール』ですが、正直なところ、『ふわっとした感触のチーズ味のお菓子』は、『カール』や『かーるいチーズスナック』に限らず、 だいたいこんな感じのものが、ほかにもあるのではないでしょうか。例えば、『板チョコ』にも、『一口サイズにポキッと折れるように膨らみと谷間がある』というお決まりの形があるように、『ふわっとした感触のチーズ味のお菓子』も、この形がお決まりの形ではないでしょうか」

 さらに山岸氏は、「カール」の形を見て、「何らかの美感があるとも思えません」と指摘する。

「言ってみれば、『なぜこの形なのか?』について、 たいした理由を見いだせないということ。となると、意匠権登録時の審査は通らないと思いますし、今さら審査請求しても、『新規性』がないので、登録はムリなのです」

 「かーるいチーズスナック」に、法的な問題はなさそうであることがわかったが、山岸氏いわく、「意匠権」や「著作権」といった強い権利が認められない場合であっても、 商品やパッケージが法的に保護されることがあるとのこと。

「これを、不正競争防止法2条1項3号が規定する『商品形態模倣行為の禁止』といいます。この条文では、先ほど指摘したような“お決まりの形”ではない商品において、商品の外部(パッケージなど) および内部の形状ならびにその形状に結合した模様、色彩、光沢および質感を真似された(たまたま同じような形になった場合は除く)場合、 その“パクられた”商品の製造や販売を差し止めたり、損害賠償請求ができるとしています」
 
 さらには、「他人の商品の形にのっかって『不正な利益』 を得ようとする目的で“パクった”場合、5年以下の懲役、500万円以下の罰金(いずれか、または双方) という刑罰が科される場合もある」そう。つまり、「商品の形自体や、 パッケージをデッドコピーのように“まるパクリ”するととんでもないことになりかねない」というのだ。

 しかし、やはり「板チョコ」のような「その種類の物ならば、だいたいそういう形になる」というものは保護されないといい、「カール」も同様で、「もし東ハトやファミマが “パクった”としても、不正競争防止法で保護してもらうのも難しいでしょう」と山岸氏。加えて、意図的に“パクった”かどうかを立証するのも、「難しいところがあります。『こちらも独自に開発したら、たまたま、こういう形やパッケージになった』と言われてしまうかもしれないので」ということだ。

 ここで思い出すのが、江崎グリコ「ポッキー」の高級版である「バトンドール」だ。韓国のロッテグループが、「バトンドール」と箱の形が酷似した商品を同国内で販売したとして、江崎グリコが販売差し止めを求める訴訟を起こし、ソウル中央地裁がグリコ側の訴えを認める判決を出したことがある。

「『バトンドール』のように、 韓国も含めて大々的に宣伝し、販売されている商品について、『いや、当社は、開発過程においてグリコのCMなんて一度も見てませんし、 お店で見たこともありませんし買ったこともありません』などという言い訳が通用するはずもありません。確かに『意図的にパクったかどうか』は、開発者の頭の中を覗かないと真実はわかりませんが、 四囲の状況、つまり、開発者が『オリジナル』に接する機会が十分にあったことや、『オリジナル』の広告戦略状況などを精査すれば、おのずと『独自開発の結果できました!』などとうそぶくことは到底できないだろう、 ということになるわけです」
 
 山岸氏の解説によると、法的に問題はないという「かーるいチーズスナック」。明治に「かーるいチーズスナック」についての見解を求めたところ、「他社の製品についてですので、コメントは差し控えさせていただきます」とのことだったが、今後もファミマの店頭で販売されるであろう「かーるいチーズスナック」を見て、えも言われぬ心苦しさを感じる「カール」ファンも決して少なくないように思う。