小室圭さん、「祖母の自殺」「母と元暴力団の関係」まで報道も……宮内庁が対応しないワケ

 秋篠宮家の長女・眞子さまとの結婚延期問題に揺れる小室圭さんに関して、ある衝撃の事実が報じられた。圭さんは10歳のとき、父親が自殺によって亡くなっており、その1週間後、父方の祖父も後を追うように自ら死を選んだことが明らかとなっているが、父方の祖母もまた約1年後、同様に自死していると「女性セブン」(小学館)が伝えたのだ。

 さらに同誌によると、圭さんの母・佳代さんは、祖父の死直後から、元暴力団関係者の知人の力を借り、遺産相続の相談を行っていたといい、父方の親族から眉をひそめられるようになったという。そして、現在、小室さん親子と親戚は没交渉になっているそうだ。

 「自殺」「遺産」「暴力団」……まがまがしい言葉の並ぶ記事に、世間は騒然。あらためて「圭さんとの結婚を取りやめるべき」といった世論が高まる中、一方では、「報道の自由があるとはいえ、さすがにプライバシーを侵害しすぎているのでは」という声もまた徐々に広がりつつある。

 また、皇室問題に詳しい弁護士X氏も、サイゾーウーマンの取材に対し、以前から「結婚問題解決の足がかりは、マスコミが小室さん親子に関する報道を自粛すること」を挙げているが、世間からは「ではなぜ宮内庁は、マスコミに対して、報道自粛の要請を行わないのか?」という疑問も散見される状況だ。そこで今回X氏に、小室さん親子をめぐる報道がやまない背景について話を聞いた。

 宮内庁のホームページには、「皇室関連報道について」というページが存在している。「最近の報道の中には,事実と異なる記事や誤った事実を前提にして書かれた記事が多々見られます」とし、「必要に応じ宮内庁として,正確な事実関係を指摘することといたしました」と、いくつかの週刊誌記事などに対して、訂正を行っているのだ。

 眞子さまの結婚問題に関しては、昨年5月、「眞子内親王殿下に関する最近の週刊誌報道について」という文書を発表。週刊誌には、皇后さまが眞子さまのご結婚に関してさまざまなご発言をされていると掲載されているが、「(皇后さまは)細心の注意を払って固く沈黙を守り続けて」いるとして、暗に報道内容を否定しているのだ。しかし、小室さん親子に関する記事を取り上げ、否定するということはなく、そもそもこの「皇室関連報道について」をよく読むと、こと皇后さまの記事に関してのみ、宮内庁が指摘を入れていることがわかる。

「かつて、一部のマスコミが、 美智子さまが皇居内の自然林を伐採したうんぬんといった事実無根の記事を書いたことがあります。そのことで美智子さまが大変心を痛められたことがあり、このような“実害”が二度と起こることがないように、宮内庁が注意しているものと考えられます。最近も『美智子さまが誰々にこう話された』などという話が多いことから、特に注意しているのではないでしょうか」

 宮内庁はこうしたチェックの目を、圭さんの報道にも向けることはないのだろうか。

「圭さんは、現時点では一般の国民ですし、たとえ将来、眞子内親王殿下と婚姻されても一般の国民です。そのため、宮内庁がどうのこうの言う立場にはないと考えられます」

 眞子さまと婚約内定しているとはいえ、圭さんはこれまでもこれからも皇族ではない。それゆえに宮内庁は、マスコミに対して何も言えないのが、過熱し続ける報道の背景にあるようだ。

 しかし、わが国のプリンセスの結婚相手に関心を抱く国民は多い。その期待に応えるため、マスコミは「報道の自由」のもと、今後も小室さんサイドの取材を進める可能性は高いとみられるが、「報道の自由」と「プライバシーの侵害」は、どのように考えるべきなのだろうか。

「芸能人や文化人などの著名人は、テレビやマスコミに露出すること、また自分のプライベートも“売り物”にして、いわば“カネ”を得ています。そんな彼らが、『プライバシーに配慮してほしい』などと要望することは、言ってみればおこがましいこと。例えば先日、麻薬取締法違反で逮捕されたピエール瀧さんなどは、一般人が麻薬を使用して逮捕された時の報道よりもニュースバリューがあるため、大きくかつ大げさに報道されましたが、やはり普段、テレビやマスコミに出て“カネ”を得ていますから、逮捕の時だけ『一般人より大きく大げさに報道しないでくれ』などとは言えないわけです」

 対して圭さんは、一般の国民である。普段から、テレビやマスコミに露出することで名声やカネなどを得ていないため、「報道の自由」より「プライバシーの侵害」が優先されると、X氏は言う。

「著名人はある程度、『報道の自由』がリードすることでしょう。しかし一般人の場合は、大きく大げさに報道されるいわれもないということです。『報道の自由』と『プライバシーの侵害』は、 報道の対象者によって、どちらが優先されるか、 どちらを控えるべきかというマトリックスが描かれることになります」

 かつてフジテレビが、『めちゃ×2イケてるッ!』で、STAP細胞騒動の渦中にいた理化学研究所元研究員・小保方晴子氏のパロディを扱ったことがあるが、現在の圭さんには、それと同様の事態が降りかかっているという。小保方氏の一件の際には、視聴者から番組への批判が巻き起こっていたが、圭さんに関してはそういった声は少数なのかもしれない。

「マスコミは、眞子内親王殿下を小室さんと結婚させたくないために、このような報道をしていると誤解されても仕方がないのではないでしょうか。もはや“面白おかしく”のレベルすら超えて、“結婚させない”ための努力をしていると考えざるを得ません」

 そう強い言葉で疑問を呈したX氏。まもなく天皇陛下の退位、皇太子さまの新天皇即位となるが、果たしてそれまでに、結婚問題に何らかの答えは出るのだろうか。

シングルマザーに近づき娘にいたずら……まさに「ロリータ」を具現化した鬼畜男

 言葉巧みにシングルマザーに近づき、その子どもにわいせつ行為を繰り返していた男に対し、懲役11年の刑が言い渡された。

 判決を受けたのは、山形県に住む35歳の男。2014年から4年の間、当時4歳から9歳までの女児4人に対し、乱暴やわいせつ行為をした上、裸の画像も撮影していた。その手口はまさに“鬼畜の所業”だ。男はシングルマザーに「母子家庭の力になりたい」と言って近づき、彼女たちから娘を預かってわいせつな行為を繰り返していたとのこと。被害者の1人は『FNN』の取材に対し、「『じゃあ預かろうか?』、『この時間1人にさせてあげるよ』というようなことは、口癖のように言っていた」と答えている。

 犯した罪はもちろん、手口の周到さからみて情けをかける余地などないが、このニュースを聞いた文学関係者は、とっさに“ある本”のことが頭をよぎったという。現在大手出版社で働く男性はこう語る。

「“ロリコン”という単語は今や辞書にも掲載されていますが、もともとはロシアの作家、ウラジーミル・ナボコフが書いた『ロリータ』という小説から生まれた言葉です。『ロリータ』は少女をこよなく愛する中年男性の姿を描いた作品で、何度も発禁処分を受けるなど物議を醸しましたが、結果的にはそれがかえって評判を呼び、新潮文庫の日本語訳もいまだに売れ続けています。問題は、今回捕まった男の手口が、『ロリータ』のストーリーに酷似していることです。『ロリータ』の主人公は、ある少女に一目惚れしますが、その少女に近づくためにシングルマザーである彼女の母親と結婚し、少女を自分のものにするのです」(大手出版社男性)

『ロリータ』とは違い、山形の男はシングルマザーの結婚相手にはなっていないが、やり口はほぼ同じだ。そんな男に対し、山形地裁は懲役11年の実刑判決を言い渡したが、週刊誌の事件担当記者は言う。

「警察関係者や犯罪専門家の間では“わいせつ犯は繰り返す”というのが定説で、“出所後も居場所を把握できるようにするべき”“前歴を公開するべき”という議論がたびたび行われています。アメリカの多くの州やドイツ、フランス、イギリスなどでは性犯罪者をGPSで監視する取り組みが施されており、一定の効果を生んでいます。性犯罪に対する日本人の処罰感情は極めて強く、昨年には10人以上の女性を強姦した三重県の男に求刑通りの無期懲役が言い渡されました。山形の男は控訴する意思があるようですが、シングルマザーの弱みにつけ込む手法は犯情が極めて悪く、高裁ではより厳しい判決も予想されます」(事件担当記者)

 知ってか知らでか、ロリコンの語源となった本のストーリーをなぞるとは、まさに生粋の“ロリータコンプレクス”と呼ぶしかなさそうだ。

訪日中国人の爆買いに冷や水!? リサイクルショップで偽カルティエつかまされ、大騒ぎ!

 訪日中国人らの爆買いは、ひところに比べて落ち着きを見せ始めたものの、その旺盛な購買力は依然、日本経済の頼みの綱として存在感を放っている。

 そんななか、彼らに日本でのブランド品購入をためらわせるような事態が起きた。

 東京台東区にあるディスカウントストア多慶屋で販売されていたカルティエの高級腕時計が、模造品であることが判明。購入者の男性が在日中国人だったこともあり、中国のネット上で話題となっているのだ

 世界の華人向け週刊誌「亜州週刊」3月10日号によると、この男性は中古品として販売されていた問題の時計を2016年7月に52万3,800円で購入。最近になってベルト・ブレス[IA1] を取り付けるラグと呼ばれる部分が脱落したことから、修理を依頼するために銀座のカルティエを訪れた。

 ところが、時計に刻印されているリファレンスナンバーが不自然であり、時計自体の真贋にも疑問のあることがわかった。そして今年1月、日本でカルティエを展開するリシュモン・ジャパン社が行ったより詳しい鑑定により、この時計はニセモノであることが正式に判明したというのだ。

 その後、男性が多慶屋に賠償を求めたところ、店側は当時の販売価格で問題の時計を引き取ることを確約したという。しかし2年半もの間、そうとは知らずニセモノを身に着けることとなった男性にとっては、代金が戻れば気が済むという話でもなかろう。

 中古ブランド品は、訪日中国人の爆買いターゲットとなって久しい。彼らが日本で中古品を買いあさるのは、中国よりも状態の良い品が多いこと以前に、ニセモノをつかまされるリスクが低いからだ。

 そのため、今回の一件は中国人にも衝撃を与えたようで、中国のSNS上では「まさか日本でニセモノをつかまされるとは……」「日本だからといって、安心はできないね」などといった反応が寄せられている。一方で、「どうせこのニセモノ時計だって中国製なんだろ」「もともとは、中国人が持ち込んで売却した商品かもしれない」といった自虐的なコメントもみられる。

 いずれにせよ、訪日中国人の消費行動に悪影響を及ぼしかねない、とんだ不祥事といえるだろう。

 

訪日中国人の爆買いに冷や水!? リサイクルショップで偽カルティエつかまされ、大騒ぎ!

 訪日中国人らの爆買いは、ひところに比べて落ち着きを見せ始めたものの、その旺盛な購買力は依然、日本経済の頼みの綱として存在感を放っている。

 そんななか、彼らに日本でのブランド品購入をためらわせるような事態が起きた。

 東京台東区にあるディスカウントストア多慶屋で販売されていたカルティエの高級腕時計が、模造品であることが判明。購入者の男性が在日中国人だったこともあり、中国のネット上で話題となっているのだ

 世界の華人向け週刊誌「亜州週刊」3月10日号によると、この男性は中古品として販売されていた問題の時計を2016年7月に52万3,800円で購入。最近になってベルト・ブレス[IA1] を取り付けるラグと呼ばれる部分が脱落したことから、修理を依頼するために銀座のカルティエを訪れた。

 ところが、時計に刻印されているリファレンスナンバーが不自然であり、時計自体の真贋にも疑問のあることがわかった。そして今年1月、日本でカルティエを展開するリシュモン・ジャパン社が行ったより詳しい鑑定により、この時計はニセモノであることが正式に判明したというのだ。

 その後、男性が多慶屋に賠償を求めたところ、店側は当時の販売価格で問題の時計を引き取ることを確約したという。しかし2年半もの間、そうとは知らずニセモノを身に着けることとなった男性にとっては、代金が戻れば気が済むという話でもなかろう。

 中古ブランド品は、訪日中国人の爆買いターゲットとなって久しい。彼らが日本で中古品を買いあさるのは、中国よりも状態の良い品が多いこと以前に、ニセモノをつかまされるリスクが低いからだ。

 そのため、今回の一件は中国人にも衝撃を与えたようで、中国のSNS上では「まさか日本でニセモノをつかまされるとは……」「日本だからといって、安心はできないね」などといった反応が寄せられている。一方で、「どうせこのニセモノ時計だって中国製なんだろ」「もともとは、中国人が持ち込んで売却した商品かもしれない」といった自虐的なコメントもみられる。

 いずれにせよ、訪日中国人の消費行動に悪影響を及ぼしかねない、とんだ不祥事といえるだろう。

 

ゆるキャラ・ちぃたん☆騒動のウラで――運営元は「大プロジェクト」「新キャラ制作」の動きか

 1月17日、高知県須崎市との騒動が明るみになった、ゆるキャラ・ちぃたん☆。2月27日には稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾のレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)への出演が告知されたが、当日の放送でゆるキャラ・ちぃたん☆の出演はなく、現在もその理由について公式には明かされていない状態だ。

「出演を楽しみにしていたちぃたん☆ファンは、SNS上で『#ちぃたんを奪わないで』というハッシュタグをつけ、番組出演がなかったことを惜しんでいました。一方で、『ちぃたん☆を出演させなかったのは英断』『この騒動の中でちぃたん☆を出すなんて正気じゃないと思ってたから、出演しなくてよかった』『今ちぃたん☆を出演させるなんて、3人の印象を悪くするだけ。出演中止の判断をしてくれて安心した』と、稲垣らのファンからは安堵の声が多数上がりました」(週刊誌記者)

 サイゾーウーマンでは先日、ゆるキャラのちぃたん☆と、須崎市のゆるキャラ・しんじょう君のデザインが酷似していることや、ゆるキャラのちぃたん☆が国内・海外で商標登録を行っていたことについて、須崎市の考えを聞くべく、取材を行なった(既報)。その際に須崎市は、ゆるキャラ・ちぃたん☆の所属事務所であるクリーブラッツから、今回の騒動について謝罪があったとしても、対応を「考えていない」と答えており、一歩も引かない姿勢を見せていた。では、対するクリーブラッツは、今回の騒動をどう見て、どのような行方を望んでいるのだろうか。まず、クリーブラッツの関係者が、これまで報じられてこなかった騒動の経緯を明かした。

「ゆるキャラのちぃたん☆が生まれたきっかけは、クリーブラッツ社員A氏が飼っていたコツメカワウソのちぃたんを、世に出そうと動いたことでした。A氏はペットのちぃたんを溺愛しており、そのかわいらしい姿を世界中に発信しようと、ツイッターアカウントを開設。ペットのちぃたんは、瞬く間にネット上の人気者になりました。その後、さらに活躍の場を広げようと目論んだA氏は、もともとカワウソをモチーフにした人気ゆるキャラ・しんじょう君を抱えていた須崎市に目をつけ、観光大使にまでこぎつけたのです」(クリーブラッツ関係者)

 1月17日付けの「朝日新聞」には、「市によると、このカワウソを飼育する東京の芸能事務所関係者から観光大使の就任を打診され」たとある。クリーブラッツ側からの働きかけで両者はつながり、その後、ゆるキャラ・ちぃたん☆が誕生することとなる。しかし、いち芸能事務所の社員が飼っているペットを観光大使にするとは、いくらネット上で話題になっていたからといって、少々やりすぎな印象を覚える。これについて、クリーブラッツの関係者は、「お役所とは思えないほど懐が広かった」と須崎市担当者の対応を明かした。

「ペットのちぃたんが観光大使に就任した当初、クリーブラッツと須崎市は良好な関係のようでした。そのためか、『ちぃたんのゆるキャラを作りたい』『しんじょう君のデザイナーを紹介してほしい』などとクリーブラッツが相談すると、須崎市はそのどれにも『いいですよ』と即答したそう。今考えればこの騒動は、担当者同士が曖昧なやりとりを続けていたことが原因なのかもしれませんね」(同)

 2月8日にクリーブラッツが発表したコメントによると、「デザイナー様を須崎市様からご紹介いただいて、須崎市様の事前のご確認を得たうえでデザイナー様に『ちぃたん☆』のデザインをご政策いただき、その上で、須崎市様から、上記のように須崎市様のご許可は不要であるとの回答を頂戴」したとある。クリーブラッツのコメント、そして関係者の話によれば、双方の理解があった上でゆるキャラ・ちぃたん☆が誕生しているようだが、どこかでかけ違ったボタンは直らないまま、2月22日、須崎市は東京地方裁判所に、ゆるキャラ・ちぃたん☆の商標および着ぐるみの使用停止を求める仮処分申し立てを行なった。

 その一方で、クリーブラッツはかねてから須崎市が求めている「ちぃたん☆の商用利用停止」を無視し続け、現在もSNSアカウントを連日更新するなど普段どおりだが、「クリーブラッツの社員は大慌てのようです」(マスコミ関係者)と、社内は騒然としているようだ。

「ちぃたん☆グッズの在庫を大量に抱えただけでなく、テレビ東京で放送される予定だったアニメ『妖精ちぃたん☆』をはじめ、ボツになった企画は数え切れません。在庫管理費や損害賠償を合わせると『億単位になりそうだ』と、社員は途方にくれているとか」(同)

 多額の損害を抱えるほどに、ちぃたん☆という名の“ドル箱”を手放すわけにはいかないのかもしれない。「今もアニメ『妖精ちぃたん☆』並の大きなプロジェクトが動いています」とのことで、稼ぎ頭への期待は大きいようだ。また、同社は「新キャラクターの制作も着手し始めている」(同)との情報もあり、ますます活発な動きを見せそうだ。

 今後、この騒動をどうやって収束させるのか。クリーブラッツ担当者と、コツメカワウソ・ちぃたんの飼い主A氏に取材を試みたが、期限までに回答は得られなかった。カワウソへの愛から始まった、ちぃたん☆騒動。まだまだ一悶着ありそうだ。
(番田アミ)

吉野屋15億円の大赤字、外食チェーンで一体何が起きているのか

 有名外食チェーン「吉野家」や「はなまるうどん」を運営する吉野家ホールディングス(以下、吉野家)が今年1月、2018年3~11月期の連結決算を発表し、約15億円という純損失を計上していたことが明らかとなった。

 この時期に吉野家が赤字に転落したのは、実に9年ぶりのこと。売上高そのものは前年同期比2.4%増の1500億円であるが、同社は減益の理由に「牛肉・米を中心とした原材料価格の高騰」や「人手不足やアルバイト・パート時給の上昇による人件費の増加等」を挙げている。

 苦境に立たされている有名外食チェーンは吉野家だけではない。たとえば「ケンタッキーフライドチキン」(以下、ケンタッキー)では、2017年10月~2018年6月の9カ月間、売上高と客数が前年比を下回り続けていた。

 テコ入れを図ったケンタッキーは昨夏、単品で注文すれば合計920円(以下、注釈がない限り税込)になる4商品を500円のセットにした「Sランチ」を期間限定で販売するなどし、業績を盛り返すことに成功した。ケンタッキーの復調は良いニュースだが、しかしこれは「920円は高いが500円なら…」と感じていた消費者のデフレマインドを如実に表しているようではないか。

 原材料価格や人件費の高騰に加え、消費者のデフレマインドも止まらない。外食産業を取り巻く厳しい現状について、フードアナリスト協会所属のフードアナリスト・重盛高雄氏に分析してもらった。

今どきの消費者が外食チェーンに求めるのは、安さや量よりも“質”!
「吉野家やケンタッキーの残念な特徴としては、主力商品以外の中価格帯商品を掲げながらも、その価値を客に承認されていないことが挙げられます。つまり、主力商品より多少値が張っても消費者が食べたくなるような商品ラインナップを揃えられていないことが、客単価が上がらない原因のひとつではないでしょうか。

 たとえば、“うまい、やすい、はやい”がキーフレーズの吉野家は、冬の鍋シーズンには単価が上がるとはいえ、やはり客にとっては『牛丼(並盛)』の380円という安さが基準であり、商品戦略や店舗展開において多くの課題を抱えています。最近では、500円の『牛皿定食(並盛)』の販促が店頭で展開されていましたが、わざわざプラス120円を出して『牛皿定食(並盛)』を食べる客は、決して多くないでしょう。

 ケンタッキーも同様です。今年はさっそく『辛口ハニーチキン』(270円)のような新商品が登場していますが、多くの客に選ばれるのは結局、定番の『オリジナルチキン』(250円)でしょう。昨年は、曜日限定ながらオリジナルチキン9ピースが1500円という破格のキャンペーンを展開するなど、商品価値と価格を破壊するほどの過激販売戦略を行っていましたが、これでは安売りでしか消費者の目を惹きつけられなくなり、劇薬と言えます」(重盛氏)

 

重盛 高雄 フードアナリスト
ファストフード、外食産業に精通したフードアナリスト。ニュース番組、雑誌などに多数出演。2017年には「The Economist」誌(英国)から、日本のファストフード業界についてのインタビューを受けるなど、活躍の場を世界に広げている。
HP http://foodanalyst-pro.com/profile/profile.php?name=shigemoritakao00017

 どの店も苦境に立たされて試行錯誤しているようだが、客単価を上げられない以上は薄利多売を続けるしかない。しかし重盛氏は、この戦略も今後は難しくなっていくだろうと指摘する。

 

「薄利多売のビジネス自体は否定されるものではありませんが、そもそも客数が確保されなければ利益を上げることはできません。しかし、今の消費者は安かろう悪かろうではなく、おトク感や満足感がなければ振り向いてくれないのです。

 総務省統計局が昨年2月に発表した『家計調査報告(家庭収支編)』(2017年)によると、消費支出の費目別対前年増減率で、外食の実質増減率は-0.6%でした。日本では外食への消費性向が下がっているだけでなく、デフレ期のようにただ“安ければ売れる”という時代ではなくなりつつあるのです。

 というのも、昨今は多品種・大量販売のスタイルが淘汰され、ポテトサラダや唐揚げというニッチな専門店の成功に見るような、少品種・少量販売がトレンドになっています。これは商品数を絞り込むことで適正な利益を確保しつつ、それなりに売れれば商売が成り立つという販売戦略です。単身家族や高齢世帯が増えてきた現在の日本では、量よりも、むしろある程度の質が求められており、ニーズにマッチしているわけです。

 逆に、原価率の高さを売り物にして肉ブームに乗っかった『いきなり!ステーキ』は勢いを落としています。客単価を上げるために、『リブロースステーキ』であれば最低300グラム(1グラム当たり6.9円、税抜)から注文を受け付けていますが、外食に手頃な価格とおいしさを求める客にとっては、このような中途半端な販売戦略は不合格だったということでしょう」(重盛氏)

これからの外食チェーンには“店舗体験”の創出と“エコ”の強化が必須
 戦略ミスに陥るチェーン店が多いなかで、さらに社会的な逆風も吹いている。人件費問題は、年々深刻になっているそうだ。

「2016年から2017年にわたって外食産業に追い風が吹き始めると、人材の確保は再び困難な問題となりました。外国人アルバイトの姿が各店舗で当たり前に見られるようになったのも、ちょうどこの時期と重なります。昨年2月に内閣府より発表された『外国人労働力について』の資料では、2017年の外国人労働者数は127万8670人と、実に対前年比18%増でした。

もともと外食チェーンやファストフードは、大学生のアルバイト先としてよく選ばれていました。ところが就職活動の長期化やインターンシップなどにより、アルバイトをする大学生の絶対数が、昔に比べて減少しているのです。

 たとえばファストフードの代名詞である『マクドナルド』は大学生アルバイトを大きな戦力として活用しており、昨年では『LINE』で顔写真を送るだけで応募が可能という採用方法を取り入れました。履歴書すら不要です。外食産業では現在、“大学生アルバイト”という少ないパイの奪い合いが起きており、採用経費の増大、ひいては時給の高騰に直結しているのです。

 つまり人手不足は、もはや日本人だけでは解消できないということ。より多くの人材を集めようと、各店舗のアルバイト時給が最低賃金を上回るほど高騰していったのも自然な流れです。また、労働者がよりよい時給で仕事を選択する傾向になるもの当然でしょう」(重盛氏)

 

 では今後、復活を目指す外食チェーンは、何をすべきなのか。重盛氏は、「本当に取り組まなくてはいけないことはふたつあります」と提言する。

「ひとつは、置き換えや再現が困難な自店舗ならではの味わいやシーンを創出し、消費者に提供することです。今年10月には、消費税が8%から10%に上がる予定ですが、テイクアウトであれば軽減税率(8%)が適用されるため、テイクアウト客が増えることを見越して、テイクアウトの促進に重点を置いている外食チェーンは多いでしょう。

 ただ、家に持ち帰って時間が経ったものをレンジで温めれば、商品の風味はどうしても落ちてしまいますよね。しかしこれは逆にチャンス。イートインにこそ力を入れ、価格以上の味わいを店内で提供できるようにすれば、テイクアウトよりもイートインの存在価値を高めることができ、必ず生き残っていけるはずです。

 そしてもうひとつ、外食チェーンには、地球環境への負荷を軽減するエコへの取り組みも欠かせません。大手コーヒーチェーンでは、環境保全としてプラスチック製ストローの廃止を決定したところもあります。たかがストローと思うかもしれませんが、海洋に捨てられたプラスチックはそのあと姿形を変え、マイクロプラスチックとなって魚に蓄積されます。そのマイクロプラスチックは、やがて人間の体内に取り込まれることになるのです。

 エコ対策にはまだコストがかかるので、商品の価格設定は多少高めになってしまいますが、消費者はエコに配慮している店舗の商品を購入することで、その活動を支援するという満足感を得られます。これからの外食チェーンのあり方を考えるならば、各店舗にとっても消費者にとっても、豊かな自然や環境を維持するというエコの観点が必要なのではないでしょうか」(重盛氏)

 どうやら現代の消費者は、たとえデフレマインドと言われていても、ただ安いだけの商品や店舗には飛びつかないようだ。これからの外食チェーンが消費者からの支持を獲得していくためには、柔軟な販売戦略が必要であることは間違いない。

(文=森井隆二郎/A4studio)

Twitterが児童ポルノの取り締まりを発表! “想像表現”を禁止も「基準が曖昧」と話題……のび太くんもNG!?

 Twitter社が2月下旬、「児童の性的搾取に関するポリシー」を発表した。それによると、児童の性的搾取に該当するメディア、イラスト、コンピューターで作成した画像の投稿や、それを助長する行為、さらには該当サイトへのリンクが一切禁止となったようだ。また「児童の性的搾取についての想像を表現したり、児童の性的搾取を助長する」ことも禁止となり、違反したアカウントは即座に永久凍結。新規アカウントを作成することもできなくなるという。

「つまるところ、Twitter上では実在非実在を問わず18歳未満の未成年者を対象として性的な表現をしたり、またはそれを想起させることが禁止となったというわけです。2月末の初回告知の時には“妄想”も禁止となっていましたが、それは3月4日に“想像を表現することの禁止”というように書き換わっています」(アダルトライター)

 一見、然るべきポリシーだと思える本件だが、その一方で一般ユーザーの間では解釈をめぐってさまざまな議論が噴出している。

「ロリータポルノはダメに決まってるけど、水着グラビアとかはどうなんだろう。線引きが曖昧すぎる」
「例えば高校生同士の恋愛物語はどうなのか。制服姿でキスをしていたらアウト? それ以前に制服姿がもう性的表現な可能性も」
「ドラえもんでしずかちゃんがお風呂に入ったら……」
「いつもパンツが見えているサザエさんのワカメちゃんは?」
「『中学聖日記』とかもダメなのかな」
「フィギュアの大会でセクシーって言っちゃダメなのかな。オリンピックの水泳とかも怪しい?」

「Twitter社は個々の事柄に対しての質問には回答しませんが、おそらく運営側の判断となるのでしょう。線引きが曖昧であるうえにユーザー同士の通報も推奨していますので、混乱を招くのは必至です。例えば女児が飴を舐めていたり、ドアノブを握っているだけで『性的搾取では……』と捉えて通報できますので(笑)。それと、対象は女児だけではありません。半ズボンの男子だって、ショタ趣味観点から見ると性の対象ですよ。のび太くんもです。しょせん民間企業のサービスなので、嫌なら使わなければよいのですが、少し行き過ぎた規制かもしれません。イラストレーターや作家の中には表現の場を他のSNSなどに移す人も現れるでしょう」(同)

 大多数のユーザーには無関係だと思われる本件。だが、ロリータポルノを取り締まるだけでなく“普通に使っているだけ”で制裁の対象になる可能性も高く、まだまだ混乱を招きそうな気配が漂っている。

増える定額制飲食サービス でも、毎日同じようなメニューで人間は耐えられる?

 定額制サービスが、あちこちで増えている。

 例えば動画配信サービスは、最もメジャーなもののひとつ。その流れは、飲食店にまで及んでいる。一定の条件のもとで、毎日同じ店・チェーンで指定されたメニューが定額制で食べられるサービス。でも、それは本当にオトクなのだろうか。

 定額制サービスで、よく知られているのは、はなまるうどんが毎年数量・期間限定で実施している「定期券」。昨年は、はなまるうどんだけではなく吉野家・ガストともコラボし、最初に300円で定期券を購入すれば、それぞれの店で割引などを受けることができるサービスを実施している。はなまるうどんだけでも、うどん一杯ごとに天ぷら1品が無料になるサービスだったので、週に三度も通えば、かなり得をしたはずである。

 近年、こうしたサービスの中で最も注目を集めたのは、野郎ラーメンの実施した定額制サービスであろう。野郎ラーメンは、若者に人気の二郎インスパイア系ラーメン店。ここでは、アプリ限定で看板メニュー3品が、月額8,600円で一日一杯食べられる定額制が導入されたのである。毎日食べれば2万円を軽く超えるラーメンが1万円以下で食べられる。このサービスに飛びつく人も多かった。

 だが、実際にそんなに食べるのだろうか? 動画配信サービスだって、いくら見放題といっても毎日、映画やドラマを見る人はそうそういない。週に数本しかみないけれども、惰性で入会したままの人のほうが多数派ではあるまいか。果たして、好きだとしても毎日同じか似たようなメニューを定額制で食べられるからと、そんなに食べ続けられる人はいるのか。

 こうした定額制に目のないフリーライターは語る。

「飛びついてはしまうのですが、毎日同じメニューを食べるとなると、さすがに飽きますね。たとえば、うどんであれば一週間も食べると、異常に肉であるとかガッツリしたものが食べたくなります。ただ、野郎ラーメンは、元を取ろうと必死に食べましたよ。とはいえ割引率が高いので、1カ月に12回も行けばペイできる。しかも3品から選べるので計画的に食べれば、そんなに苦じゃないですね」

 結局、定額制グルメを満喫するには、美味さよりも「これだけ得をしたという満足感」の比重が高いということか。
(文=是枝了以)

増える定額制飲食サービス でも、毎日同じようなメニューで人間は耐えられる?

 定額制サービスが、あちこちで増えている。

 例えば動画配信サービスは、最もメジャーなもののひとつ。その流れは、飲食店にまで及んでいる。一定の条件のもとで、毎日同じ店・チェーンで指定されたメニューが定額制で食べられるサービス。でも、それは本当にオトクなのだろうか。

 定額制サービスで、よく知られているのは、はなまるうどんが毎年数量・期間限定で実施している「定期券」。昨年は、はなまるうどんだけではなく吉野家・ガストともコラボし、最初に300円で定期券を購入すれば、それぞれの店で割引などを受けることができるサービスを実施している。はなまるうどんだけでも、うどん一杯ごとに天ぷら1品が無料になるサービスだったので、週に三度も通えば、かなり得をしたはずである。

 近年、こうしたサービスの中で最も注目を集めたのは、野郎ラーメンの実施した定額制サービスであろう。野郎ラーメンは、若者に人気の二郎インスパイア系ラーメン店。ここでは、アプリ限定で看板メニュー3品が、月額8,600円で一日一杯食べられる定額制が導入されたのである。毎日食べれば2万円を軽く超えるラーメンが1万円以下で食べられる。このサービスに飛びつく人も多かった。

 だが、実際にそんなに食べるのだろうか? 動画配信サービスだって、いくら見放題といっても毎日、映画やドラマを見る人はそうそういない。週に数本しかみないけれども、惰性で入会したままの人のほうが多数派ではあるまいか。果たして、好きだとしても毎日同じか似たようなメニューを定額制で食べられるからと、そんなに食べ続けられる人はいるのか。

 こうした定額制に目のないフリーライターは語る。

「飛びついてはしまうのですが、毎日同じメニューを食べるとなると、さすがに飽きますね。たとえば、うどんであれば一週間も食べると、異常に肉であるとかガッツリしたものが食べたくなります。ただ、野郎ラーメンは、元を取ろうと必死に食べましたよ。とはいえ割引率が高いので、1カ月に12回も行けばペイできる。しかも3品から選べるので計画的に食べれば、そんなに苦じゃないですね」

 結局、定額制グルメを満喫するには、美味さよりも「これだけ得をしたという満足感」の比重が高いということか。
(文=是枝了以)

衰退した恵方巻の風習……バレンタインやホワイトデーはどうなっていくのか?

 恵方巻に始まり、バレンタインデーにホワイトデーと食べ物に関連する奇習が続く季節である。かつては、この季節の妙な行事はバレンタインだけだったはずなのだが、今じゃホワイトデーも当たり前。バレンタインも「義理チョコ」が当たり前のことになり、そのお返しも含め職場などではチョコレートやクッキーを配るために無駄な出費を強いられる。

 どの行事も、なんで行われているかは、まったく謎。謎のままに同調圧力で続いてきた。だが、ここにきて、その圧力も緩和されつつある。まず今年は恵方巻に対して否定的な見解を持つ人がグッと増えたのだ。

 一説には市場規模は、240億円ともいわれている恵方巻。関西を起源とする風習が全国に広まったのは21世紀に入ってからのこと。

 そもそもは、1973年に、海苔が大豊作だったために、海苔業者は消費拡大キャンペーンを実施。この時に「太巻き食べると幸せになる」と呼びかけたり、巻き寿司早食い競争などを仕掛けたことで、関西で行われたどマイナーな風習が、次第に知られるようになったという。

 90年代に入ってからは、これがコンビニで商品化。セブンイレブンが、98年から恵方巻の販売を全国展開し始めたことで、よりメジャーな風習になったのである。

 当初は、普通に巻き寿司を売っていただけだが、年を重ねることに内容は変わった。寿司のネタは豪華になり、ついには1,000円を超えるような巻き寿司が当たり前のようになった。

 だが、今年は恵方巻を買わないという人も増えた。ここ数年、一部の店舗がノルマを達成するために店員やアルバイトに自爆営業を押しつけたこと。さらに、多くの売れ残りが廃棄されていることが白日の下に晒されてきたのだ。

 こうして、商売目的の「つくられた文化」であったことを知る人が増えたことが決定打となり、恵方巻文化は衰退を始めようとしている。同様に「つくられた文化」であるバレンタインデーやホワイトデーはどうなるのか。

 巻き寿司もチョコレートも美味しいけど、踊らされて高値で買うとかやめたいよな。
(文=是枝了以)