iPhone Xの「Face ID」が、中国で誤認証連発! アジア人の顔を判別できず「アップルはレイシストなのか?」

 iPhone Xでは新たなID認識システムとして、Face IDが採用されたことが大きな話題となった。端末がユーザーの顔を判別してロック解除などを行うものだが、アジア人の顔認証には不向きなのでは? との疑惑が浮上している。

 というのも、中国で他人の顔でFace IDの認証が突破されるという事象が相次いでいるのだ。

 新浪新聞(12月16日付)によると、江蘇省南京市に住む女性が購入した2台のiPhone XでFace IDの認識実験を実施。ID登録した自分のiPhone Xを会社の同僚の女性に渡し、解除を試みたところ、なんと成功してしまったというのだ。

 その後、もう1台のiPhone Xで同様の検証をしたところ、2台目も同様に解除に成功してしまい、セキュリティーの安全性に関して大きな波紋を呼び起こしている。

 女性がアップルストアに説明を求めたところ、「カメラの不具合」「ソフトウェアの不具合」といった説明を受けたが、根本的な解決には至らなかったという。

 また、英紙「デイリーメール」によると、上海市に住む女性のiPhone XのFace IDは、彼女の息子の顔でロック解除されたという。

 なお、中国のネット上では、ほかにも同様の認証エラーを報告する書き込みが寄せられている。

 顔認証システムそのものをめぐっては、黒人男性がゴリラと認識されたり、褐色の肌をした有色人種の顔が認識不能とされたことがかつて話題となった。

 こうした負の歴史を踏まえ、アップル社では10億に上る顔のサンプルをデータとして使い、有色人種の人々にも高精度な顔認識システムが提供できるようになったとし、誤認識の確率は100万分の1と発表していた。

 そんな最新技術を駆使しても顔認証が解除できてしまったことについて、中国のネットでは「白人のみの顔で認識システムを構築したのではないか」「有色人種だけからこうした問題が出てくるのはおかしい」「アップルはレイシストなのではないか」など、人種差別を疑う声までもが多く寄せられている。

 かつて中国で絶大な人気を誇ったiPhoneシリーズだが、中国スマホ市場では、国内メーカーの猛追を受けている。このまま人種差別疑惑を放置すれば、アップル社にとって致命傷となるかもしれない。
(文=青山大樹)

iPhone Xの「Face ID」が、中国で誤認証連発! アジア人の顔を判別できず「アップルはレイシストなのか?」

 iPhone Xでは新たなID認識システムとして、Face IDが採用されたことが大きな話題となった。端末がユーザーの顔を判別してロック解除などを行うものだが、アジア人の顔認証には不向きなのでは? との疑惑が浮上している。

 というのも、中国で他人の顔でFace IDの認証が突破されるという事象が相次いでいるのだ。

 新浪新聞(12月16日付)によると、江蘇省南京市に住む女性が購入した2台のiPhone XでFace IDの認識実験を実施。ID登録した自分のiPhone Xを会社の同僚の女性に渡し、解除を試みたところ、なんと成功してしまったというのだ。

 その後、もう1台のiPhone Xで同様の検証をしたところ、2台目も同様に解除に成功してしまい、セキュリティーの安全性に関して大きな波紋を呼び起こしている。

 女性がアップルストアに説明を求めたところ、「カメラの不具合」「ソフトウェアの不具合」といった説明を受けたが、根本的な解決には至らなかったという。

 また、英紙「デイリーメール」によると、上海市に住む女性のiPhone XのFace IDは、彼女の息子の顔でロック解除されたという。

 なお、中国のネット上では、ほかにも同様の認証エラーを報告する書き込みが寄せられている。

 顔認証システムそのものをめぐっては、黒人男性がゴリラと認識されたり、褐色の肌をした有色人種の顔が認識不能とされたことがかつて話題となった。

 こうした負の歴史を踏まえ、アップル社では10億に上る顔のサンプルをデータとして使い、有色人種の人々にも高精度な顔認識システムが提供できるようになったとし、誤認識の確率は100万分の1と発表していた。

 そんな最新技術を駆使しても顔認証が解除できてしまったことについて、中国のネットでは「白人のみの顔で認識システムを構築したのではないか」「有色人種だけからこうした問題が出てくるのはおかしい」「アップルはレイシストなのではないか」など、人種差別を疑う声までもが多く寄せられている。

 かつて中国で絶大な人気を誇ったiPhoneシリーズだが、中国スマホ市場では、国内メーカーの猛追を受けている。このまま人種差別疑惑を放置すれば、アップル社にとって致命傷となるかもしれない。
(文=青山大樹)

おっぱい揉みまくってお金がもらえる! 夢の職業“催乳師”の適性は男性にあり!?

 人口抑制政策のために1979年からおよそ36年間にわたって実施されてきた「一人っ子政策」が2015年に廃止され、どの夫婦も2人目の子どもをつくることができるようになった中国。

 これにより出産ブームが始まるかと思いきや、日本と同様、育児の手間や教育費の問題などから2人目をつくることを望まない夫婦も多いようで、中国当局が思っていたほどには、出産率が上がっていないとされている。

 いわゆる“二人っ子政策”の開始による出産ブームを当て込んだ職業の一つに「催乳師」というものがある。これは、子どもを産んだばかりの女性のおっぱいにマッサージを施して母乳の出を良くする職業で、専門の訓練を受けた後に催乳師としての公的資格を得てから施術ができる仕組みになっている。

 中国版ネット百科事典サイト「百度百科」の説明によると、中国では毎年2,000万人もの子どもが生まれており、母乳の出が悪いことに悩んでいる新米ママは8割以上にも及んでいるという。そのため催乳師は中国全土で120万人以上が必要とされているが、実際の人数はまったく足りていない状況だという。

 つまり、2人目開放による出産ブームは始まっていないものの、催乳師の需要のほうは高まっているのが実情なのだ。

 

 この催乳師、女性のおっぱいを揉むのが仕事なだけに、そのほとんどが女性。だが、数はごく少数なものの、中には男性の催乳師もいるのだという。その一人が、河南省出身の30代の男性・楊徳軍(よう・とくぐん)さんである。

 楊さんはかつては理容師をしていたが、仕事のプレッシャーや要求がきつかったために嫌気がさし、自分らしい生き方を実現する仕事を探す中で、催乳師という職業を見つけたのだという。

 家族やガールフレンドの反対を受けながらも職業学校で催乳師としての訓練を受けた楊さんだったが、女性の生徒たちはペアになってお互いの体で練習していたが、自分はそれをすることができず、2人の中年女性が練習台になってくれたという。

 資格取得後、仕事を始めて間もなくは、男性である楊さんにマッサージを頼む女性はほとんどいなかったというが、そのうち徐々に顧客が増えて、今では毎月4~5人の女性からマッサージの依頼があり、収入も1カ月で2万元(約34万円)ほどと、一流企業のサラリーマン並みの金額を得ることができるようになっている。

「催乳師は女性よりも男性がやるほうが有利な面もある。男性が施術すれば女性のホルモン分泌がより促進され、豊胸の面での効果もある。それに、マッサージは体力が必要なので、この面でも男性のほうが向いています」と楊さんは言う。

 出産したばかりの女性といえば、比較的若い人が多い。そんな女性たちのおっぱいを揉んでお金をもらえるのだから、これは男にとって“夢のような”職業といえるだろう。

 ちなみに日本では母乳の出を促すためのマッサージは女性自らが行うことが多く、これを職業として行うためには助産師の資格が必要になるのだが、助産師の資格は女性しか取ることができない。残念。
(文=佐久間賢三)

おっぱい揉みまくってお金がもらえる! 夢の職業“催乳師”の適性は男性にあり!?

 人口抑制政策のために1979年からおよそ36年間にわたって実施されてきた「一人っ子政策」が2015年に廃止され、どの夫婦も2人目の子どもをつくることができるようになった中国。

 これにより出産ブームが始まるかと思いきや、日本と同様、育児の手間や教育費の問題などから2人目をつくることを望まない夫婦も多いようで、中国当局が思っていたほどには、出産率が上がっていないとされている。

 いわゆる“二人っ子政策”の開始による出産ブームを当て込んだ職業の一つに「催乳師」というものがある。これは、子どもを産んだばかりの女性のおっぱいにマッサージを施して母乳の出を良くする職業で、専門の訓練を受けた後に催乳師としての公的資格を得てから施術ができる仕組みになっている。

 中国版ネット百科事典サイト「百度百科」の説明によると、中国では毎年2,000万人もの子どもが生まれており、母乳の出が悪いことに悩んでいる新米ママは8割以上にも及んでいるという。そのため催乳師は中国全土で120万人以上が必要とされているが、実際の人数はまったく足りていない状況だという。

 つまり、2人目開放による出産ブームは始まっていないものの、催乳師の需要のほうは高まっているのが実情なのだ。

 

 この催乳師、女性のおっぱいを揉むのが仕事なだけに、そのほとんどが女性。だが、数はごく少数なものの、中には男性の催乳師もいるのだという。その一人が、河南省出身の30代の男性・楊徳軍(よう・とくぐん)さんである。

 楊さんはかつては理容師をしていたが、仕事のプレッシャーや要求がきつかったために嫌気がさし、自分らしい生き方を実現する仕事を探す中で、催乳師という職業を見つけたのだという。

 家族やガールフレンドの反対を受けながらも職業学校で催乳師としての訓練を受けた楊さんだったが、女性の生徒たちはペアになってお互いの体で練習していたが、自分はそれをすることができず、2人の中年女性が練習台になってくれたという。

 資格取得後、仕事を始めて間もなくは、男性である楊さんにマッサージを頼む女性はほとんどいなかったというが、そのうち徐々に顧客が増えて、今では毎月4~5人の女性からマッサージの依頼があり、収入も1カ月で2万元(約34万円)ほどと、一流企業のサラリーマン並みの金額を得ることができるようになっている。

「催乳師は女性よりも男性がやるほうが有利な面もある。男性が施術すれば女性のホルモン分泌がより促進され、豊胸の面での効果もある。それに、マッサージは体力が必要なので、この面でも男性のほうが向いています」と楊さんは言う。

 出産したばかりの女性といえば、比較的若い人が多い。そんな女性たちのおっぱいを揉んでお金をもらえるのだから、これは男にとって“夢のような”職業といえるだろう。

 ちなみに日本では母乳の出を促すためのマッサージは女性自らが行うことが多く、これを職業として行うためには助産師の資格が必要になるのだが、助産師の資格は女性しか取ることができない。残念。
(文=佐久間賢三)

もう中国に未来はない!? 妊婦たちが「子どもの米国籍」求めてサイパンに殺到中!

 日本人にもビーチリゾートとして人気の高い北マリアナ諸島の島・サイパンに、大勢の中国人観光客が訪れるようになっている。それだけならサイパンの観光産業を大いに潤おすことになるので、地元の人たちは大歓迎なのだが、その一方で、歓迎されざる別の問題も起こっているという。

 それを伝えているのは、アメリカの新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」で、中国のニュースサイト「謄訊網」がそれを引用する形で伝えている。

 記事によると、サイパンはアメリカの領土だが、2009年に中国人観光客に対するビザ免除政策が実施されて以来、中国人はノービザでサイパンに45日間滞在できるようになった。上海や広州などの大都市から飛行機で4~5時間ほどで来られることもあって、大勢の中国人観光客が訪れるようになり、今ではサイパンを訪れる外国人観光客の3分の1強を占めているという。

 その一方で、ノービザであることを利用して、中国人の妊婦たちがノービザでサイパンにやってきて、地元の病院で出産するケースが増えている。ノービザ政策が始まった09年にサイパンで生まれた中国人の子どもはわずか4人だったが、16年には472人にまで増加。その年にサイパンで生まれた赤ん坊のうち、7割以上がABC(American-born Chinese=アメリカで生まれた中国人)となっているのだ。

 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、こういったサイパンでの中国人妊婦たちによる“出産ツーリズム”についてこう説明する。

「それは、アメリカが国籍について出生地主義を取っているため、アメリカの領土であるサイパンで出産すれば、その子どもにはアメリカ国籍が与えられるから。サイパンは中国から近いので、アメリカ本土に行くより費用が安く済みます。以前は子どもに香港の戸籍を取らせるために香港で出産することがブームとなっていましたが、その数があまりにも多くなってしまったため、香港は13年から中国人妊婦の受け入れを禁止する処置を取っています。結局、中国人たちは自分の国である中国に未来はないと思っているから、子どもたちに外国籍を取らせたがっているのです」

 こういった中国人の出産ツーリズムに対し、サイパンの地元政府の当局者は状況を把握しているものの、医療費用を払う以上、中国人がサイパンで出産することは違法行為ではないと述べている。

 さらに、わずか数百人の中国人妊婦の入国を防ぐために、サイパンに来る何万人もの中国人観光客に対するノービザ旅行を制限するのは、ビジネスの観点から見てナンセンスだとも答えている。

 アメリカのトランプ大統領は、国境を接するメキシコからの不法移民の流入を防ぐため、メキシコとの間に「国境の壁」を設置することを宣言しているが、果たして中国人妊婦に対しても、サイパンに「海の壁」ともいえる入国制限処置を取るだろうか。
(文=佐久間賢三)

 

白血病少女が歌い、踊る……中国動画配信で広がる“募金の輪”「この子の歌声は天使の歌声だ!」

 危険も恥もいとわない中国の過激な動画配信事情についてはこれまでもたびたび報じてきたが、命をつなぐため自ら動画配信を行う女児が話題となっている。

 紅星新聞(2017年12月20日付)によると、河南省鄭州市にある鄭州大学病院に入院している6歳女児の念念ちゃんが、病室で歌を歌う様子や、ベッドの上で踊りを披露する動画の配信を続けている。

 念念ちゃんは、一昨年9月に白血病を発症し入院、現在にいたるまで化学療法を11回も行っているが病状は回復せず、むしろ悪化の一途をたどっているという。

 父親の劉さんによると、念念ちゃんの治療のため、これまでに治療費として80万元(約1,400万円)を支払ったが、一向に回復しなかった。そして財産は底をつき、今後治療を続けることは難しい状況となっていたという。

 そんな中、念念ちゃんの両親は、病室で安静にすることしかできない念念ちゃんに、せめて友達を作ってあげたいと思い、ネット上で歌を歌う様子や踊る様子を動画サイトにアップ。すると多くの視聴者から、「この子の歌声は天使の歌声だ!」などと大きな反響を呼んだのだった。そして、念念ちゃんが死の淵に立たされていることを知った視聴者から、募金が寄せられるようになったという。

 その一方で、病気は念念ちゃんを刻一刻と蝕んでいった。担当医によると、念念ちゃんを救える唯一の方法は骨髄移植しかないという。骨髄移植をするには、さらに30万元(約500万円)が必要になるというが、念念ちゃんに寄せられた募金はまだ数千元で、目標金額にはほど遠く、手術の見通しは立っていない。

 最近の念念ちゃんの動画を見ると、がん細胞が転移しているためか、話をすることも辛そうで、歌を歌ったり踊ったりすることは、もはやできないようだ。それでも善意の輪は少しずつ広がり、募金は毎日寄せられているという。

 医療保険の整備が未だ不十分の中国では、治療費が払えないために命を落とす者はまだまだ多い。何かと世間を騒がせている動画配信だが、こんな時にこそ役に立ってほしいものだ。
(文=青山大樹)

白血病少女が歌い、踊る……中国動画配信で広がる“募金の輪”「この子の歌声は天使の歌声だ!」

 危険も恥もいとわない中国の過激な動画配信事情についてはこれまでもたびたび報じてきたが、命をつなぐため自ら動画配信を行う女児が話題となっている。

 紅星新聞(2017年12月20日付)によると、河南省鄭州市にある鄭州大学病院に入院している6歳女児の念念ちゃんが、病室で歌を歌う様子や、ベッドの上で踊りを披露する動画の配信を続けている。

 念念ちゃんは、一昨年9月に白血病を発症し入院、現在にいたるまで化学療法を11回も行っているが病状は回復せず、むしろ悪化の一途をたどっているという。

 父親の劉さんによると、念念ちゃんの治療のため、これまでに治療費として80万元(約1,400万円)を支払ったが、一向に回復しなかった。そして財産は底をつき、今後治療を続けることは難しい状況となっていたという。

 そんな中、念念ちゃんの両親は、病室で安静にすることしかできない念念ちゃんに、せめて友達を作ってあげたいと思い、ネット上で歌を歌う様子や踊る様子を動画サイトにアップ。すると多くの視聴者から、「この子の歌声は天使の歌声だ!」などと大きな反響を呼んだのだった。そして、念念ちゃんが死の淵に立たされていることを知った視聴者から、募金が寄せられるようになったという。

 その一方で、病気は念念ちゃんを刻一刻と蝕んでいった。担当医によると、念念ちゃんを救える唯一の方法は骨髄移植しかないという。骨髄移植をするには、さらに30万元(約500万円)が必要になるというが、念念ちゃんに寄せられた募金はまだ数千元で、目標金額にはほど遠く、手術の見通しは立っていない。

 最近の念念ちゃんの動画を見ると、がん細胞が転移しているためか、話をすることも辛そうで、歌を歌ったり踊ったりすることは、もはやできないようだ。それでも善意の輪は少しずつ広がり、募金は毎日寄せられているという。

 医療保険の整備が未だ不十分の中国では、治療費が払えないために命を落とす者はまだまだ多い。何かと世間を騒がせている動画配信だが、こんな時にこそ役に立ってほしいものだ。
(文=青山大樹)

中国“犬食”文化の断末魔! 業者の相次ぐ廃業と、毒針で飼い犬を殺して持ち去る「闇ルート」の存在

 中国でたびたびに問題になっている犬肉食。世界中から、これまでさんざん「野蛮だ」と指摘され、中国内でも犬肉食に対するバッシングが広がっている。ペットが増えたことで動物愛護の意識が芽生えており、犬肉をめぐっては、もはや中国内を二分する論争になりつつある。

 そんな中、犬を殺すための毒針や毒矢が大量に流通し、摘発が相次いでいる。香港メディア「東方日報」(2017年12月25日付)などによると、南京市の「毒針製造工場」で7,000本の毒針が押収される事件が起こったという。毒針に加え、日本で犬猫の殺処分で使用されることもある筋弛緩薬・スキサメトニウムや、猛毒のシアン化合物、工業用アルコールも押収されたという。この工場は、オンラインで注文を受け、顧客に発送。これまで中国全土6万本の毒針を販売していたという。

 中国では昨年10月にも安徽省で毒針工場が摘発され、1万本以上の毒針が押収されるなど、類似の摘発事案が数多く報じられている。なぜこうした需要があるかというと、ボーガンや吹き矢を使って犬を殺し、死体を食肉業者に販売する輩が急増しているからだ。

 例えば杭州市では昨年、ペット犬が行方不明になる事件が多発していた。警察が犯人グループを逮捕してみると、アジトには死んだ犬が20匹も貯蔵されていたという。犯人グループは毒針とボーガンで他人のペットを殺害。食肉業者に1匹あたり800~1,200円程度で卸していたという(台湾メディア「聯合新聞」12月15日付)。

 近年、犬泥棒がペットをさらったり、殺して持ち去る事件が中国で相次いでいるが、背景には何があるのか。中国在住のジャーナリスト・吉井透氏はこう指摘する。

「中国ではここ3~4年、動物愛護が盛んに叫ばれるようになり、食用犬養殖業者や畜業者はもちろん、レストランも含め犬肉食関連の業者へのバッシングが高まっている。経済成長で豚肉や牛肉の供給が急増している昨今、あえて犬肉を食べる必要もないという理屈です。世間から冷たい目で見られ、正規の犬肉と畜業者や養殖業者が続々と廃業に追い込まれている。代わって出てきたのが犬を捕獲・殺害して売る連中です。先日、訪れた広州市近郊でもたまたま目撃したんですが、いきなり小型バンが路地にやってきて、中から2人の男がやってきてペット犬をさらっていった」

 この問題は「食の安全」という、もうひとつの問題も孕んでいる。ボーガンや吹き矢によって毒殺された犬の肉に、人体に有害な毒が残留している可能性が高いことは言うまでもない。食品の安全性に神経を尖らせる当局も、毒殺された犬肉に関する健康被害調査に乗り出したという。しかし、犬肉を好んで食す人がまだ存在する限り、こうした事件がすぐになくなることはないだろう。
(取材・文=五月花子)

南極が危ない! 中国初の商用旅客機着陸で懸念される観光客“爆流入”と“自然破壊”

 12月16日、南極大陸の地に1機の飛行機が降り立った。なぜか中国メディアは、これを大きく取り上げた。この飛行機は香港を飛び立ち、南アフリカのケープタウンで補給したあと、5時間半かけてこの最果ての地までやってきたのだという。

 意外なことに、南極には20もの空港があり、飛行機が離着陸できるようになっている。だから香港からの飛行機が南極に着陸したこと自体は、大したことではない。だが、通常そこに降り立つ人たちは、ほとんどが研究者限定だ。中国メディアが大きく取り上げたのは、その飛行機が商業用旅客機で、22人の中国人観光客が搭乗していたからだったのだ。中国人の乗客たちはその後、小型飛行機に乗り換えて南極大陸の上空を飛び、南極点にまで達したという。

 中国経済が発展して以降、世界各地に中国人旅行者が観光旅行に出かけるようなっているが、南極大陸にもその波は押し寄せており、2016年には、のべ3,944人もの中国人観光客が白い大陸の地に足を踏み入れている。この数は、アメリカ人観光客に次いで、世界で2番目に多いという。

 通常、観光客が南極へ行くにはアルゼンチンにある港から船に乗って向かうのだが、商用旅客機が南極に行けるようになると、さらに多くの中国人観光客たちが押し寄せてくる可能性がある。実際、中国メディアが今回のニュースを大きく取り上げたのも、今後、飛行機で行く南極へのツアー旅行が始まるのではないかと期待してのものだった。

 だが中国人観光客といえば、世界各地を我が物顔で闊歩し、地元の人たちの迷惑も顧みずに好き勝手なことをすることで悪名が高い。杞憂は現実のものになっており、すでに南極で一部の中国人観光客によるルールを無視した行動がヒンシュクを買っているという。その“被害”に遭っているのは人間ではなく、南極に住むペンギンたちである。

 2015年3月に本サイトでは「“恥さらし”中国人観光客が南極に大挙上陸中! 条約無視の大暴れで、観測隊も大困惑……」(http://www.cyzo.com/2015/03/post_20962.html)というニュースでもお伝えしているが、南極にはさまざまな規制があり、ペンギンなどの野生動物にむやみに近づくことが禁止されている。

 にもかかわらず、中国人観光客たちはペンギンを追いかけたり、群れの中に入って記念写真を撮ったりしているのだ。

 もし中国からの商用旅客機による南極旅行ツアーが始まれば、その状況がさらにひどくなる可能性は高い。当の中国人ネット民でさえ、中には「地球のためには、科学研究以外では、旅行者が南極に行くことを禁止すべきだ」という意見を言う者もいるほど。

 南極に残る自然は、人類全員の貴重な財産だ。それらがこれ以上、蝕ばまれなければいいのだが……。
(文=佐久間賢三)

 

南極が危ない! 中国初の商用旅客機着陸で懸念される観光客“爆流入”と“自然破壊”

 12月16日、南極大陸の地に1機の飛行機が降り立った。なぜか中国メディアは、これを大きく取り上げた。この飛行機は香港を飛び立ち、南アフリカのケープタウンで補給したあと、5時間半かけてこの最果ての地までやってきたのだという。

 意外なことに、南極には20もの空港があり、飛行機が離着陸できるようになっている。だから香港からの飛行機が南極に着陸したこと自体は、大したことではない。だが、通常そこに降り立つ人たちは、ほとんどが研究者限定だ。中国メディアが大きく取り上げたのは、その飛行機が商業用旅客機で、22人の中国人観光客が搭乗していたからだったのだ。中国人の乗客たちはその後、小型飛行機に乗り換えて南極大陸の上空を飛び、南極点にまで達したという。

 中国経済が発展して以降、世界各地に中国人旅行者が観光旅行に出かけるようなっているが、南極大陸にもその波は押し寄せており、2016年には、のべ3,944人もの中国人観光客が白い大陸の地に足を踏み入れている。この数は、アメリカ人観光客に次いで、世界で2番目に多いという。

 通常、観光客が南極へ行くにはアルゼンチンにある港から船に乗って向かうのだが、商用旅客機が南極に行けるようになると、さらに多くの中国人観光客たちが押し寄せてくる可能性がある。実際、中国メディアが今回のニュースを大きく取り上げたのも、今後、飛行機で行く南極へのツアー旅行が始まるのではないかと期待してのものだった。

 だが中国人観光客といえば、世界各地を我が物顔で闊歩し、地元の人たちの迷惑も顧みずに好き勝手なことをすることで悪名が高い。杞憂は現実のものになっており、すでに南極で一部の中国人観光客によるルールを無視した行動がヒンシュクを買っているという。その“被害”に遭っているのは人間ではなく、南極に住むペンギンたちである。

 2015年3月に本サイトでは「“恥さらし”中国人観光客が南極に大挙上陸中! 条約無視の大暴れで、観測隊も大困惑……」(http://www.cyzo.com/2015/03/post_20962.html)というニュースでもお伝えしているが、南極にはさまざまな規制があり、ペンギンなどの野生動物にむやみに近づくことが禁止されている。

 にもかかわらず、中国人観光客たちはペンギンを追いかけたり、群れの中に入って記念写真を撮ったりしているのだ。

 もし中国からの商用旅客機による南極旅行ツアーが始まれば、その状況がさらにひどくなる可能性は高い。当の中国人ネット民でさえ、中には「地球のためには、科学研究以外では、旅行者が南極に行くことを禁止すべきだ」という意見を言う者もいるほど。

 南極に残る自然は、人類全員の貴重な財産だ。それらがこれ以上、蝕ばまれなければいいのだが……。
(文=佐久間賢三)