『るろ剣』和月伸宏氏“児童ポルノ摘発”の余波が広がる? 「真性」疑惑の有名人たちに周囲も心配

 人気漫画『るろうに剣心』(集英社)の作者である漫画家・和月伸宏氏が、女児の児童ポルノ動画を所持したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(単純所持)の疑いで警視庁に書類送検された。和月氏は女児の裸が映った動画が収録されたDVDを複数枚所持していたという。

 別の児童ポルノ事件の捜査の中で、和月氏が児童ポルノDVDを購入していた疑いが浮上。和月氏の事務所を捜索したところ、違法な児童ポルノDVDが発見されたという。和月氏は「児童の裸が好きだった」などと供述し、容疑を認めているとのこと。

「児童ポルノの単純所持だけで書類送検されるのは異例。たとえば、児童買春などの疑いがあり、とりあえず単純所持で別件逮捕というような形であれば考えられるが、今回は身柄を拘束しているわけでもなく、そうではない。どちらかといえば、児童ポルノの単純所持が犯罪行為であることを広く知らしめるための“見せしめ”としての意味合いが強い気がする」(週刊誌記者)

 和月氏が有名人だったからこそ摘発された可能性があるということだが、和月氏以外にも“見せしめ”に利用されるかもしれない有名人が、ほかにも何人かいるという。芸能界の裏側に詳しい関係者は、こう話す。

「若い女性アイドルを手がける某プロデューサーは、いわゆる“真性”だというウワサ。児童ポルノ関連の事件が報じられるたびに、周囲の人々が『あの人は大丈夫か?』と心配するほどで『家宅捜索をされたら危ないのでは?』といわれている。そのプロデューサーとは別に、新進気鋭の某作曲家にも児童好きの疑いがある。こちらは男の子が趣味のようだが……」

 さらに、有名アイドルグループの元メンバーについても、そういったウワサがあるという。

「とある騒動の際に、その元メンバーの家を調べたら、幼児の動画が収録されたDVDが大量に発見されたという話も、まことしやかにささやかれている。まるで都市伝説のような話だが、私生活が謎に包まれていて、異性関係のウワサもほとんど出てこない人物なだけに、『これはありうる…』と信じる関係者も多い」(前出・芸能関係者)

 和月氏摘発の報を受け、冷や汗をかいている有名人は少なくないのかもしれない。

『アニ×パラ』『ぼくらはマンガで強くなった』NHKが狙う“スポーツ×マンガ・アニメ”の幸せな共犯関係

 この秋、NHKの“スポーツ×マンガ・アニメ”を巡る動きが加速している。

 まずは今月10日からNHK BS1で始まった5分アニメ枠『アニ×パラ ~あなたのヒーローは誰ですか』。2020年の東京パラリンピック開催に向け、パラリンピック競技をテーマにした、さまざまな物語が描かれていく予定だという。

 第1弾のテーマはブラインドサッカーで、『キャプテン翼』(集英社)でおなじみの漫画家・高橋陽一が原作を担当。第2弾のテーマはパラ陸上競技で、こちらの原作は『ツルモク独身寮』(小学館)の窪之内英策。最近では“高校生のサザエさん”を描いた日清カップヌードル『アオハルかよ。』シリーズの作画で話題の作家を当ててくるあたり、NHKの力の入れようをうかがい知ることができる。

 内容的にも、高橋ワールドの象徴「なにぃ!」のセリフこそなかったが、その分、キャプ翼並みの超人プレーが満載だったブラインドサッカー編。そして、窪之内作品らしい5分間のミュージックビデオのようなパラ陸上編と、それぞれ“らしさ全開”で、原作者のファンもスポーツファンも楽しめる内容になっていたと思う。

 実はNHK、以前からこの“スポーツ×マンガ・アニメ”の組み合わせが得意。その象徴ともいえるのが、こちらもこの秋、新シリーズが始まった『ぼくらはマンガで強くなった』だ。

 シーズン3、ともいうべきこの秋からの『ぼくらはマンガで強くなった』は、これまでの番組作りとは一変。空席だった番組ナビゲーター役として、バンクーバー五輪銅メダリストのフィギュアスケーター、高橋大輔を起用。オリンピックのキャスター経験はある高橋だったが、レギュラー放送での司会役は今回がはじめて。そこかしこに初々しさが感じられ、最近のアスリート系芸能人に多いおちゃらけ感がないところは好感が持てた。

 また、取りあげるスポーツマンガの選択方法も変更。これまではサッカー、ボクシング、野球、柔道……と毎回“競技”でテーマを決め、ゲストのアスリートにちなんだスポーツマンガが2、3冊紹介されてきた(ボクシングなら『あしたのジョー』と『はじめの一歩』。柔道なら『柔道部物語』といった具合。全て講談社刊)。

 だが、今シーズンからはテーマ先行。初回放送でのテーマは“復活”。車いすバスケットボールの京谷和幸はバスケマンガ『SLAM DUNK』(集英社)を紹介し、誰もが知る名台詞「あきらめたらそこで試合終了だよ」のシーンから人生の道が拓けた復活エピソードを紹介。そして、司会の高橋大輔も、自身のケガからの復活劇を振り返りながら、フィギュアスケートマンガ『モーメント 永遠の一瞬』(集英社)の作者、槇村さとるの元を訪ねるロケも敢行された。

 過去、『BSマンガ夜話』や『マンガノゲンバ』、『浦沢直樹の漫勉』など、NHKではいくつもの“マンガ語り”の番組が生まれてきた。『ぼくらはマンガで強くなった』もその潮流にありつつ、大きく違うのは、実際の試合映像やアスリートへの取材素材といった、NHKだからこそ持っている豊富なスポーツアーカイブ映像とシンクロさせながら番組作りができることにある。

 今回、京谷の20年以上前の練習風景と、高橋の10年近く前の練習風景の映像が流れていたが、これはもうNHKだからこその芸当と説得力だ。

『ぼくらはマンガで強くなった』というタイトル通り、番組構成の前提にあるのは、マンガに影響を受けてアスリートはどう成長したか? という視点。だが、アスリートの葛藤や練習風景、実際の試合映像も交えながらのこの番組は、むしろ、現実世界の試合結果やアスリートの生き様によって、マンガの描き方やテーマ設定が変化していく様も見ることができる。特に新シリーズではその傾向が強くなった。

 マンガからアスリートへ。そしてアスリートからマンガへ。スポーツとマンガの幸せな共犯関係も楽しむことができる。今後、まだ控えめな高橋大輔が持ち味を発揮できるようになり、マンガへの造詣、作家へのリスペクトを高めていけば、さらに内容の濃い番組になっていくのではないだろうか。

 だからこそ、今この番組にお願いしたいことがある。以前一度取りあげた『はじめの一歩』をもう一度扱ってもらえないものだろうか。

 この2週の急展開で、マンガ史上に残るバッドエンドを迎えそうな『はじめの一歩』。一方で、この作品によってボクシングが好きになった読者、実際に世界チャンプにまで登りつめた事例は少なくない。なんとかもう一度、この番組を通してボクシングの素晴らしさを作者か編集者に伝え、ストーリーの再構築を目指して欲しいのだが……もう遅いか。
(文=オグマナオト)

男子禁制少女マンガの名作『ベルサイユのばら』は、男が読んでも面白いのか?

 正直に白状しますと『ベルサイユのばら』を、わりと最近まで読んだことがありませんでした。自称マンガ読みとして、この至高の名作を読んでいなかったのは誠に恥ずべきです。ただ、言い訳をさせてもらうと、いわゆる伝統的様式美にのっとった、全てのコマに花びらが咲き誇っているような少女マンガって、男にとっては読むのに結構勇気がいるんです。

 女子の皆様だって、『ゴルゴ13』とか『野望の王国』とか『マッド★ブル34』みたいな劇画を薦められたら、普通は躊躇しますよね? それと同じです。ましてや、宝塚ファン御用達の『ベルばら』に、僕のような汚いおっさんが土足で踏み込むことなんて、できやしないのです。もし『ベルばら』を読むのであれば、最低でも正装(白い詰め襟服)をした上で、正座して読むのが礼儀というものではないでしょうか?

 ……というわけで、今回は長年避け続けていた『ベルサイユのばら』を読んだ感想を、ありのままに書き綴りたいと思います。

 僕がどのぐらい『ベルばら』を知らなかったかっていうと、「アンドレ」と聞いただけで、人間山脈アンドレ・ザ・ジャイアントを真っ先に思い浮かべるぐらい何も知りませんでした。「オスカル」だってアライグマの親戚か何かだと思っていたし、フランス革命の史実に基づいた話だったってことすら知らなかった。マリー・アントワネットも、「パンのかわりにケーキを食べる人」ぐらいの認識しかなかったし。そんな僕でも『ベルばら』を読んだ後、フランスの歴史についてめっちゃ詳しくなった。『ベルばら』ってフランス史の勉強になるんですね!!

 そんな僕が、まだ作品を読んでいない貴方のために、作品をサクッと紹介してみましょう。『ベルばら』は、おおよそ初期・中期・後期に分かれており、その都度主人公や設定が移り変わります。

 

■マリー・アントワネットがブイブイいわせた初期

 

『ベルばら』といえば、メインはオスカルとアンドレというのが一般的なイメージではないでしょうか。少なくとも僕はそう思っていました。もちろんそれも間違いではないのですが、初期はとにかくフランス王妃マリー・アントワネットが中心。アントワネットの身を守る近衛兵連隊長が男装の麗人・オスカルで、そのオスカルをサポートする右腕的存在がアンドレというわけです。

 ストーリーは、オーストリアの皇女で絶世の美女と名高いマリー・アントワネットが、政略結婚でフランスの王太子・ルイ16世の元に嫁ぐところから始まります。フランスに来るやいなや、力こそパワー・金こそマネーといった勢いで贅沢三昧、権力振るいまくりのアントワネット。なるほど、こりゃあパンのかわりにケーキを食べるわけです。

 特に、ルイ15世の愛人として宮廷で権力を振るっていたデュ・バリー夫人とのバッチバチのバトルが見どころです。自分の権力を脅かすアントワネットの存在を疎ましく思うデュ・バリー夫人に対し、下町の娼婦から成り上がったデュ・バリー夫人を徹底的に見下すアントワネット。

「なんて……なんてずうずうしい女!!」

「そ……そんないやしい女がどうしてこの宮廷に……」

「オーストリアのお母様はそういう種類の女たちにはムチをくれて感化院へほうりこんでいたのに……!」

 もう、めちゃくちゃ蔑んでます。ムチをくれて感化院に放り込むって……ものすごいドS気質を感じますね。女王様だけに。

 当時、宮廷の女性は、マリー・アントワネットにお声がけされることがステイタスとなっていました。デュ・バリー夫人は宮廷で自分の立場を維持するために、なんとしてもアントワネットに声をかけてもらいたいのですが、アントワネットは徹底的にデュ・バリー夫人を無視。ここから、壮絶な声をかける、かけないの攻防が始まります。なんていうか……王室って暇なんすね。

 最終的には、アントワネットの態度に憤った、ルイ15世の命令により、デュ・バリー夫人に声をかけなければならなくなります。その時のアントワネットの有名なセリフがこちら。

「きょうは……ベルサイユはたいへんな人ですこと!」

 だから何なの……って感じのめちゃくちゃ内容のないセリフですが、デュ・バリー夫人に声をかけた後のアントワネットの絶望は凄まじいものでした。

「負けた……!! 王太子妃が、王太子妃が娼婦に敗れた……」

 たかが挨拶しただけでこの騒ぎですよ。フランス王室マジでめんどくさいわー。

 

■オスカル・アンドレ愛のセレナーデな中期

 

 国民感情を無視した贅沢三昧で、民衆に嫌われまくりのマリー・アントワネットの出番は次第に少なくなり、中期では男装の麗人・オスカルがメインのストーリーとなります。

 それにしても噂通り、オスカルはマジでイケメン(女ですが)。見た目の美しさもさることながら、立ち居振る舞いも実に男らしい。そして何より漢気がハンパない(女ですが)。

「わたしの屍を越えていけ!! わたしの血で紅にそまっていけ!!」

 そんな漢気あふれるセリフを放つオスカルも、やはり女性。いままで女を捨てて生きてきたのに、ある男の存在が、ついに女の部分を目覚めさせてしまいます。その男はスウェーデンから来た貴公子、フェルゼン。フェルゼンは、マリー・アントワネットに一目惚れしており、一方のアントワネットも、もっさい夫のルイ16世よりも、男性フェロモンムンムンのフェルゼンと結ばれたい……という禁断の関係なのです。立場の違いから決して結ばれることはない苦しみを抱えるフェルゼンですが、そのフェルゼンを密かに愛してしまったオスカルも、また同様に苦しむことになるのです。

 そのオスカルの苦しみを支えるのが、オスカルの幼なじみでありサポート役のアンドレ。初期は知名度の割に全然役立たずの存在だったのですが、中期では突然大学デビューした若者のように活躍し始めます。特にオスカルのピンチをかばって自分が片目の視力を失ってしまうあたりは、グッとくるものがあります。

 そんなアンドレはオスカルに片想いをしており、アントワネット←フェルゼン←オスカル←アンドレという片想いの連鎖の構図が起こっているのです。そこらの昼ドラよりも凄まじい展開ですね。

 オスカルのためだけに生きる一途な男、アンドレにも、作品を代表する名ゼリフがあります。オスカルの花婿候補として登場したジェローデルに屈辱的なセリフを言われ、怒りのあまりティーカップの液体をブッかけます。

「そのショコラが熱くなかったのをさいわいに思え!!」

 まさかのショコラ!! コーヒーでも紅茶でも、ココアでもなければミロでもない、ショコラです! さすがおフランスは高貴さが違います。こればっかりは男子向けマンガでは絶対に出てこない発想ですね。あと、ショコラをブッかけられるのって、コーヒーよりもベトベトして数倍ダメージでかそうです。

 

■主要キャラ全滅!フランス革命後のお通夜ムードな後期

 

 これだけ華々しい王族・貴族の生活を描いた作品でありながら、作品の終盤はまるで別のマンガのようにダークな展開です。

「アンドレ、この戦いが終わったら結婚式だ!」

 どう考えても死亡フラグなオスカルのセリフの後、作品の象徴的存在だったオスカルやアンドレが戦死してしまいます。

 その後は再び、マリー・アントワネットが物語の中心に。しかし前期の華々しさとは一変し、フランス革命後に没落していく王族の姿が描かれています。フェルゼンの協力むなしく脱出に失敗したルイ16世とアントワネットがギロチンで処刑されるというシーンが描かれており、マンガ的には主要キャラ全滅でお通夜のような状態です。いくら史実に基づいているとはいえ、ここまでとは……。作品後期の『ベルばら』は、そこらの劇画よりもよっぽどハードボイルドでした。そう、『ベルばら』は少女漫画であり、劇画でもあったのです!!

 というわけで、真の『ベルばら』ファンが読んだら激怒するかもしれない、『ベルばら』未体験男子向けレビューでした。結論としては、男子でも死ぬまでに一回は読んでおくべき作品です!(できれば白い詰め襟服で)
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

男子禁制少女マンガの名作『ベルサイユのばら』は、男が読んでも面白いのか?

 正直に白状しますと『ベルサイユのばら』を、わりと最近まで読んだことがありませんでした。自称マンガ読みとして、この至高の名作を読んでいなかったのは誠に恥ずべきです。ただ、言い訳をさせてもらうと、いわゆる伝統的様式美にのっとった、全てのコマに花びらが咲き誇っているような少女マンガって、男にとっては読むのに結構勇気がいるんです。

 女子の皆様だって、『ゴルゴ13』とか『野望の王国』とか『マッド★ブル34』みたいな劇画を薦められたら、普通は躊躇しますよね? それと同じです。ましてや、宝塚ファン御用達の『ベルばら』に、僕のような汚いおっさんが土足で踏み込むことなんて、できやしないのです。もし『ベルばら』を読むのであれば、最低でも正装(白い詰め襟服)をした上で、正座して読むのが礼儀というものではないでしょうか?

 ……というわけで、今回は長年避け続けていた『ベルサイユのばら』を読んだ感想を、ありのままに書き綴りたいと思います。

 僕がどのぐらい『ベルばら』を知らなかったかっていうと、「アンドレ」と聞いただけで、人間山脈アンドレ・ザ・ジャイアントを真っ先に思い浮かべるぐらい何も知りませんでした。「オスカル」だってアライグマの親戚か何かだと思っていたし、フランス革命の史実に基づいた話だったってことすら知らなかった。マリー・アントワネットも、「パンのかわりにケーキを食べる人」ぐらいの認識しかなかったし。そんな僕でも『ベルばら』を読んだ後、フランスの歴史についてめっちゃ詳しくなった。『ベルばら』ってフランス史の勉強になるんですね!!

 そんな僕が、まだ作品を読んでいない貴方のために、作品をサクッと紹介してみましょう。『ベルばら』は、おおよそ初期・中期・後期に分かれており、その都度主人公や設定が移り変わります。

 

■マリー・アントワネットがブイブイいわせた初期

 

『ベルばら』といえば、メインはオスカルとアンドレというのが一般的なイメージではないでしょうか。少なくとも僕はそう思っていました。もちろんそれも間違いではないのですが、初期はとにかくフランス王妃マリー・アントワネットが中心。アントワネットの身を守る近衛兵連隊長が男装の麗人・オスカルで、そのオスカルをサポートする右腕的存在がアンドレというわけです。

 ストーリーは、オーストリアの皇女で絶世の美女と名高いマリー・アントワネットが、政略結婚でフランスの王太子・ルイ16世の元に嫁ぐところから始まります。フランスに来るやいなや、力こそパワー・金こそマネーといった勢いで贅沢三昧、権力振るいまくりのアントワネット。なるほど、こりゃあパンのかわりにケーキを食べるわけです。

 特に、ルイ15世の愛人として宮廷で権力を振るっていたデュ・バリー夫人とのバッチバチのバトルが見どころです。自分の権力を脅かすアントワネットの存在を疎ましく思うデュ・バリー夫人に対し、下町の娼婦から成り上がったデュ・バリー夫人を徹底的に見下すアントワネット。

「なんて……なんてずうずうしい女!!」

「そ……そんないやしい女がどうしてこの宮廷に……」

「オーストリアのお母様はそういう種類の女たちにはムチをくれて感化院へほうりこんでいたのに……!」

 もう、めちゃくちゃ蔑んでます。ムチをくれて感化院に放り込むって……ものすごいドS気質を感じますね。女王様だけに。

 当時、宮廷の女性は、マリー・アントワネットにお声がけされることがステイタスとなっていました。デュ・バリー夫人は宮廷で自分の立場を維持するために、なんとしてもアントワネットに声をかけてもらいたいのですが、アントワネットは徹底的にデュ・バリー夫人を無視。ここから、壮絶な声をかける、かけないの攻防が始まります。なんていうか……王室って暇なんすね。

 最終的には、アントワネットの態度に憤った、ルイ15世の命令により、デュ・バリー夫人に声をかけなければならなくなります。その時のアントワネットの有名なセリフがこちら。

「きょうは……ベルサイユはたいへんな人ですこと!」

 だから何なの……って感じのめちゃくちゃ内容のないセリフですが、デュ・バリー夫人に声をかけた後のアントワネットの絶望は凄まじいものでした。

「負けた……!! 王太子妃が、王太子妃が娼婦に敗れた……」

 たかが挨拶しただけでこの騒ぎですよ。フランス王室マジでめんどくさいわー。

 

■オスカル・アンドレ愛のセレナーデな中期

 

 国民感情を無視した贅沢三昧で、民衆に嫌われまくりのマリー・アントワネットの出番は次第に少なくなり、中期では男装の麗人・オスカルがメインのストーリーとなります。

 それにしても噂通り、オスカルはマジでイケメン(女ですが)。見た目の美しさもさることながら、立ち居振る舞いも実に男らしい。そして何より漢気がハンパない(女ですが)。

「わたしの屍を越えていけ!! わたしの血で紅にそまっていけ!!」

 そんな漢気あふれるセリフを放つオスカルも、やはり女性。いままで女を捨てて生きてきたのに、ある男の存在が、ついに女の部分を目覚めさせてしまいます。その男はスウェーデンから来た貴公子、フェルゼン。フェルゼンは、マリー・アントワネットに一目惚れしており、一方のアントワネットも、もっさい夫のルイ16世よりも、男性フェロモンムンムンのフェルゼンと結ばれたい……という禁断の関係なのです。立場の違いから決して結ばれることはない苦しみを抱えるフェルゼンですが、そのフェルゼンを密かに愛してしまったオスカルも、また同様に苦しむことになるのです。

 そのオスカルの苦しみを支えるのが、オスカルの幼なじみでありサポート役のアンドレ。初期は知名度の割に全然役立たずの存在だったのですが、中期では突然大学デビューした若者のように活躍し始めます。特にオスカルのピンチをかばって自分が片目の視力を失ってしまうあたりは、グッとくるものがあります。

 そんなアンドレはオスカルに片想いをしており、アントワネット←フェルゼン←オスカル←アンドレという片想いの連鎖の構図が起こっているのです。そこらの昼ドラよりも凄まじい展開ですね。

 オスカルのためだけに生きる一途な男、アンドレにも、作品を代表する名ゼリフがあります。オスカルの花婿候補として登場したジェローデルに屈辱的なセリフを言われ、怒りのあまりティーカップの液体をブッかけます。

「そのショコラが熱くなかったのをさいわいに思え!!」

 まさかのショコラ!! コーヒーでも紅茶でも、ココアでもなければミロでもない、ショコラです! さすがおフランスは高貴さが違います。こればっかりは男子向けマンガでは絶対に出てこない発想ですね。あと、ショコラをブッかけられるのって、コーヒーよりもベトベトして数倍ダメージでかそうです。

 

■主要キャラ全滅!フランス革命後のお通夜ムードな後期

 

 これだけ華々しい王族・貴族の生活を描いた作品でありながら、作品の終盤はまるで別のマンガのようにダークな展開です。

「アンドレ、この戦いが終わったら結婚式だ!」

 どう考えても死亡フラグなオスカルのセリフの後、作品の象徴的存在だったオスカルやアンドレが戦死してしまいます。

 その後は再び、マリー・アントワネットが物語の中心に。しかし前期の華々しさとは一変し、フランス革命後に没落していく王族の姿が描かれています。フェルゼンの協力むなしく脱出に失敗したルイ16世とアントワネットがギロチンで処刑されるというシーンが描かれており、マンガ的には主要キャラ全滅でお通夜のような状態です。いくら史実に基づいているとはいえ、ここまでとは……。作品後期の『ベルばら』は、そこらの劇画よりもよっぽどハードボイルドでした。そう、『ベルばら』は少女漫画であり、劇画でもあったのです!!

 というわけで、真の『ベルばら』ファンが読んだら激怒するかもしれない、『ベルばら』未体験男子向けレビューでした。結論としては、男子でも死ぬまでに一回は読んでおくべき作品です!(できれば白い詰め襟服で)
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

『るろうに剣心』作者・和月伸宏が“児ポ所持”で書類送検! 武井咲降板の実写版続編に、さらなる暗雲も……

 人気コミック『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の作者として知られるマンガ家・和月伸宏が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)の容疑で書類送検されていたことが報じられた。

 報道によれば、和月は10代前半の女児の裸が収録されたDVDを複数所持しており、取り調べに対して「小学校高学年から中学2年生くらいまでの女の子が好きだった」と供述し、容疑を認めているという。

『るろうに剣心』といえば、1994年から99年にかけて「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載され、アニメ化、実写映画化など大規模なメディアミックス展開を果たしている大人気作。特に、2012年に第1作、14年に第2作と第3作が公開された実写映画は、興行収入ベースで計120億円以上を稼ぎ出すビッグヒットとなっていた。

「実は『るろ剣』の映画は、来年にも第4作の制作を控えていたんです。それが、今秋に明らかになったメーンキャスト・武井咲の妊娠でスケジュールが流動的になっていたところに、この原作者のトラブル発覚は、関係者にとって非常に頭が痛いところ。もともと『ジャンプ』のメインターゲットである男性だけでなく、女性からの人気も高い原作ですし、主演の佐藤健をはじめ多数のイケメン俳優が登場することから、映画のターゲットも、もちろん女性。それだけに、今回の件でのイメージ低下は計り知れません。今後の展開によっては、企画自体が吹き飛ぶ可能性もありますよ」(制作会社関係者)

 関係者が多大な被害を被ることになりそうな和月の愚挙。子どもに夢を与えるはずのマンガ家が、児童からの性的搾取に加担していたとなれば、決して許されることではない。

『るろうに剣心』作者・和月伸宏が“児ポ所持”で書類送検! 武井咲降板の実写版続編に、さらなる暗雲も……

 人気コミック『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の作者として知られるマンガ家・和月伸宏が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)の容疑で書類送検されていたことが報じられた。

 報道によれば、和月は10代前半の女児の裸が収録されたDVDを複数所持しており、取り調べに対して「小学校高学年から中学2年生くらいまでの女の子が好きだった」と供述し、容疑を認めているという。

『るろうに剣心』といえば、1994年から99年にかけて「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載され、アニメ化、実写映画化など大規模なメディアミックス展開を果たしている大人気作。特に、2012年に第1作、14年に第2作と第3作が公開された実写映画は、興行収入ベースで計120億円以上を稼ぎ出すビッグヒットとなっていた。

「実は『るろ剣』の映画は、来年にも第4作の制作を控えていたんです。それが、今秋に明らかになったメーンキャスト・武井咲の妊娠でスケジュールが流動的になっていたところに、この原作者のトラブル発覚は、関係者にとって非常に頭が痛いところ。もともと『ジャンプ』のメインターゲットである男性だけでなく、女性からの人気も高い原作ですし、主演の佐藤健をはじめ多数のイケメン俳優が登場することから、映画のターゲットも、もちろん女性。それだけに、今回の件でのイメージ低下は計り知れません。今後の展開によっては、企画自体が吹き飛ぶ可能性もありますよ」(制作会社関係者)

 関係者が多大な被害を被ることになりそうな和月の愚挙。子どもに夢を与えるはずのマンガ家が、児童からの性的搾取に加担していたとなれば、決して許されることではない。

永遠のマドンナ『めぞん一刻』音無響子、その抗い難い魔性を検証する

 一度でいいから管理人さんに「管理」されてみたい、そんな今日このごろ、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 管理人さんといっても、ビル管理人やウェブサイト管理人のことではありません。ほかでもない名作ラブコメ『めぞん一刻』の「管理人さん」こと音無響子さんのことです。

 男のロマンを過積載したようなヒロイン・音無響子。「永遠のマドンナ」「日本一可愛い未亡人」「処女以上に聖女」などといった称号をほしいままにする彼女の魅力の秘密は一体何なのか? 今回は、名作ラブコメ『めぞん一刻』を紹介しつつ、音無響子の魅力について語りたい、語り明かしたいのです。

『めぞん一刻』は高橋留美子先生の代表作であり、ラブコメ不朽の名作として、非常に有名ですが、ラブコメのヒロインとして「未亡人」設定を前面に押し出したという意味で、画期的な作品でもあります。音無響子の魅力のひとつに、この「未亡人」というキーワードがあることは間違いありません。

「未亡人」。つまり、夫に先立たれた女性ですが、日頃よりエッチな動画を見慣れている諸兄にとっては、背徳的なエロスを感じてしまうキーワードではないでしょうか? 実に不謹慎な話です。しかし僕らの音無響子は断じて違う。死んだ夫に操を立てており、言い寄ってくる男に手も握らせない身持ちの堅さ……それゆえに、処女以上に聖女であるといえるのです。

 改めて作品をご紹介しましょう。『めぞん一刻』は1980年から87年までの間、「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載されていました。舞台は古い木造アパート「一刻館」。主人公で浪人生(後に大学生)の五代裕作をはじめ、同じアパートの住人である一の瀬さん、四谷さん、朱美さんが主要な登場人物です。プライバシーもデリカシーもへったくれもない長屋住まいのような環境のアパートですが、そこに新しい管理人として、夫を亡くしたばかりの美女・音無響子が就任。そして、その響子さんを未亡人と知らずに一目惚れした五代と、それをはやし立てる下世話な住人たち。五代と響子さんの恋路の間に立ちふさがる、さまざまな障害やすれ違い……くっつきそうでなかなかくっつかない、そんな感じのドタバタラブコメディーです。

 そういえば以前、当コラムで『きまぐれオレンジ☆ロード』を紹介した際に(記事参照)、ラブコメ三原則とは「優柔不断・ツンデレ・三角関係」であると書きましたが、ラブコメでは先輩格に当たる『めぞん一刻』も、その原則に見事なほどにのっとっています。

 

■難攻不落なようでスキがある魔性の女

 

 響子さんは、一見すると、男を寄せ付けない雰囲気を漂わせています。死んだ夫、音無惣一郎に操を立てており、忘れ形見の飼い犬の名前にまで「惣一郎」と付けているぐらいですから、かなりのものです。しかし、五代やその恋のライバルでイケメンテニスコーチの三鷹に言い寄られると悪い気はしないようで、わりと気軽にデートに応じたりもします。そこで男たちは脈アリと思い込んでしまうのですが、最終的に「亡き夫」という超えがたい壁にぶち当たることになります。

 つまり、響子さんは無意識のうちに、五代と三鷹、そして亡き夫・惣一郎をも天秤にかけ、三角関係を超える四角関係を作り出しているのです。これはかなりやっかいな優柔不断っぷりで、恐るべき魔性を備えているといえるでしょう。

 

■見かけによらず、相当なヤキモチ焼き

 

 響子さんを口説きたくてしょうがない五代や三鷹に対し、デートには応じてくれるものの、キスはもちろんのこと、ろくに手も握らせないガードの堅さで、とにかく男たちをヤキモキさせる存在なのですが、その一方で、五代や三鷹がほかの女の子と会っていようものなら、露骨に不機嫌になります。

 特に恐ろしいのが、一刻館の前に立って掃除をしながら、五代がアパートを出入りする時に無言のプレッシャーを与えるところです。ヤキモチ焼きでツンデレなのは、ある意味可愛らしいともいえますが、だからといって別に口説けるわけでもないという、この面倒くささ。もし響子さんが実在したら、結構な「地雷女」といえるでしょう。

 

■終盤戦、女の怖さをまざまざと見せつける

 

 作品後半になると、響子さんが五代のことを好きなのが態度からもはっきりとわかるようになるのですが、三角関係ラブコメの宿命か、最後の最後まですれ違いや勘違いから起こる痴話喧嘩を繰り返します。そんなイライラからか、当初おしとやかなイメージだった響子さんの行動や言動も、かなりアグレッシブになっていきます。

 響子さんの母校で教育実習をすることになった五代。そこに教え子でクラス委員の八神いぶきが登場。五代に一目惚れしたいぶきは、五代をモノにしようとガンガン迫ります。

 そんないぶきの存在に、初めは大人の余裕を見せていた響子さんでしたが、響子をライバル視するいぶきの挑発に対し、次第にイライラし始め、笑顔のまま竹ぼうきを真っ二つにへし折ったり、「あんのガキー」と怒鳴ったりするなど……マドンナのイメージを崩壊させるシーンが次々と。

 そして優柔不断な五代の態度に業を煮やした響子さんは、ついに自ら母校に乗り込み、教頭先生に八神のことをチクるという手段に出ます。響子さん……可愛い顔してそこまでやるか……。管理人さんは、恋愛のライバルまで完全に管理してしまったのです(うまいこと言ったつもり)。

 

■面倒くささを補って有り余る女の魅力

 

 ……ここまで、響子さんのことを褒めちぎるつもりが、気がついたらとんでもない性悪女みたいに書いてしまいました。しかし、それを補って余りある魅力が、響子さんにはあるのです(今さらフォロー)。

 何しろ、高橋留美子先生の描く女性キャラの中でも最高傑作と呼べるほどの圧倒的な美貌と百万ドルの笑顔、つい守ってあげたくなる地味で幸薄そうな感じ、世間知らずで天然なお嬢様っぽさ、家事全般が完璧な理想のお嫁さんっぷりなど、ちょっと嫉妬深いところも含めて、男を魅了するに余りある存在です。

 ほかの登場キャラクターも個性的で十分魅力的なのですが、結局は「管理人さん」音無響子あってこその『めぞん一刻』だといえるでしょう。それは、単行本の表紙は1巻から15巻までのすべてを響子さんが飾っているということからもわかります。竹ぼうきを持ったひよこエプロン姿、ミニスカートのテニスルック、水着姿に和服姿、バゲットを抱えた買い物姿、最終巻の白無垢姿などなど……単行本の表紙を並べると、まるで音無響子のグラビア写真集のようになります。

 ちなみに『めぞん一刻』は、過去に2回実写化されており、86年の東映映画版、2007年のテレ朝ドラマ版がありました。気になる音無響子を演じるのはそれぞれ、石原真理子、伊東美咲。当時の響子さんのイメージは、石原真理子だったのか……今振り返ると結構、黒歴史っぽい感じですね。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

永遠のマドンナ『めぞん一刻』音無響子、その抗い難い魔性を検証する

 一度でいいから管理人さんに「管理」されてみたい、そんな今日このごろ、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 管理人さんといっても、ビル管理人やウェブサイト管理人のことではありません。ほかでもない名作ラブコメ『めぞん一刻』の「管理人さん」こと音無響子さんのことです。

 男のロマンを過積載したようなヒロイン・音無響子。「永遠のマドンナ」「日本一可愛い未亡人」「処女以上に聖女」などといった称号をほしいままにする彼女の魅力の秘密は一体何なのか? 今回は、名作ラブコメ『めぞん一刻』を紹介しつつ、音無響子の魅力について語りたい、語り明かしたいのです。

『めぞん一刻』は高橋留美子先生の代表作であり、ラブコメ不朽の名作として、非常に有名ですが、ラブコメのヒロインとして「未亡人」設定を前面に押し出したという意味で、画期的な作品でもあります。音無響子の魅力のひとつに、この「未亡人」というキーワードがあることは間違いありません。

「未亡人」。つまり、夫に先立たれた女性ですが、日頃よりエッチな動画を見慣れている諸兄にとっては、背徳的なエロスを感じてしまうキーワードではないでしょうか? 実に不謹慎な話です。しかし僕らの音無響子は断じて違う。死んだ夫に操を立てており、言い寄ってくる男に手も握らせない身持ちの堅さ……それゆえに、処女以上に聖女であるといえるのです。

 改めて作品をご紹介しましょう。『めぞん一刻』は1980年から87年までの間、「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載されていました。舞台は古い木造アパート「一刻館」。主人公で浪人生(後に大学生)の五代裕作をはじめ、同じアパートの住人である一の瀬さん、四谷さん、朱美さんが主要な登場人物です。プライバシーもデリカシーもへったくれもない長屋住まいのような環境のアパートですが、そこに新しい管理人として、夫を亡くしたばかりの美女・音無響子が就任。そして、その響子さんを未亡人と知らずに一目惚れした五代と、それをはやし立てる下世話な住人たち。五代と響子さんの恋路の間に立ちふさがる、さまざまな障害やすれ違い……くっつきそうでなかなかくっつかない、そんな感じのドタバタラブコメディーです。

 そういえば以前、当コラムで『きまぐれオレンジ☆ロード』を紹介した際に(記事参照)、ラブコメ三原則とは「優柔不断・ツンデレ・三角関係」であると書きましたが、ラブコメでは先輩格に当たる『めぞん一刻』も、その原則に見事なほどにのっとっています。

 

■難攻不落なようでスキがある魔性の女

 

 響子さんは、一見すると、男を寄せ付けない雰囲気を漂わせています。死んだ夫、音無惣一郎に操を立てており、忘れ形見の飼い犬の名前にまで「惣一郎」と付けているぐらいですから、かなりのものです。しかし、五代やその恋のライバルでイケメンテニスコーチの三鷹に言い寄られると悪い気はしないようで、わりと気軽にデートに応じたりもします。そこで男たちは脈アリと思い込んでしまうのですが、最終的に「亡き夫」という超えがたい壁にぶち当たることになります。

 つまり、響子さんは無意識のうちに、五代と三鷹、そして亡き夫・惣一郎をも天秤にかけ、三角関係を超える四角関係を作り出しているのです。これはかなりやっかいな優柔不断っぷりで、恐るべき魔性を備えているといえるでしょう。

 

■見かけによらず、相当なヤキモチ焼き

 

 響子さんを口説きたくてしょうがない五代や三鷹に対し、デートには応じてくれるものの、キスはもちろんのこと、ろくに手も握らせないガードの堅さで、とにかく男たちをヤキモキさせる存在なのですが、その一方で、五代や三鷹がほかの女の子と会っていようものなら、露骨に不機嫌になります。

 特に恐ろしいのが、一刻館の前に立って掃除をしながら、五代がアパートを出入りする時に無言のプレッシャーを与えるところです。ヤキモチ焼きでツンデレなのは、ある意味可愛らしいともいえますが、だからといって別に口説けるわけでもないという、この面倒くささ。もし響子さんが実在したら、結構な「地雷女」といえるでしょう。

 

■終盤戦、女の怖さをまざまざと見せつける

 

 作品後半になると、響子さんが五代のことを好きなのが態度からもはっきりとわかるようになるのですが、三角関係ラブコメの宿命か、最後の最後まですれ違いや勘違いから起こる痴話喧嘩を繰り返します。そんなイライラからか、当初おしとやかなイメージだった響子さんの行動や言動も、かなりアグレッシブになっていきます。

 響子さんの母校で教育実習をすることになった五代。そこに教え子でクラス委員の八神いぶきが登場。五代に一目惚れしたいぶきは、五代をモノにしようとガンガン迫ります。

 そんないぶきの存在に、初めは大人の余裕を見せていた響子さんでしたが、響子をライバル視するいぶきの挑発に対し、次第にイライラし始め、笑顔のまま竹ぼうきを真っ二つにへし折ったり、「あんのガキー」と怒鳴ったりするなど……マドンナのイメージを崩壊させるシーンが次々と。

 そして優柔不断な五代の態度に業を煮やした響子さんは、ついに自ら母校に乗り込み、教頭先生に八神のことをチクるという手段に出ます。響子さん……可愛い顔してそこまでやるか……。管理人さんは、恋愛のライバルまで完全に管理してしまったのです(うまいこと言ったつもり)。

 

■面倒くささを補って有り余る女の魅力

 

 ……ここまで、響子さんのことを褒めちぎるつもりが、気がついたらとんでもない性悪女みたいに書いてしまいました。しかし、それを補って余りある魅力が、響子さんにはあるのです(今さらフォロー)。

 何しろ、高橋留美子先生の描く女性キャラの中でも最高傑作と呼べるほどの圧倒的な美貌と百万ドルの笑顔、つい守ってあげたくなる地味で幸薄そうな感じ、世間知らずで天然なお嬢様っぽさ、家事全般が完璧な理想のお嫁さんっぷりなど、ちょっと嫉妬深いところも含めて、男を魅了するに余りある存在です。

 ほかの登場キャラクターも個性的で十分魅力的なのですが、結局は「管理人さん」音無響子あってこその『めぞん一刻』だといえるでしょう。それは、単行本の表紙は1巻から15巻までのすべてを響子さんが飾っているということからもわかります。竹ぼうきを持ったひよこエプロン姿、ミニスカートのテニスルック、水着姿に和服姿、バゲットを抱えた買い物姿、最終巻の白無垢姿などなど……単行本の表紙を並べると、まるで音無響子のグラビア写真集のようになります。

 ちなみに『めぞん一刻』は、過去に2回実写化されており、86年の東映映画版、2007年のテレ朝ドラマ版がありました。気になる音無響子を演じるのはそれぞれ、石原真理子、伊東美咲。当時の響子さんのイメージは、石原真理子だったのか……今振り返ると結構、黒歴史っぽい感じですね。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

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『結婚しても恋してる』人気愛妻家が炎上! 「ノロケ」「あざとい嫁」にアンチ増殖

 2017年の夏に日本テレビ系で『ウチの夫は仕事ができない』という、仕事ができない愛妻家の夫とそんな夫を裏から支えようとする若妻のドラマが放送され、視聴者から「ラブラブでかわいらしい」「こんな夫婦になりたい」と評判を呼んだ。著名人の不倫が世間を騒がせ続ける一方、世の中では有名・無名の「愛妻家」がもてはやされている。ネットの世界でもそれは同じで、妻との日常を愛情いっぱいにつぶやくTwitterアカウントはいずれも人気だ。中でもフォロワー数が20万を超えるアカウント・shin5は、そのつぶやきが漫画化され、アカウント名そのままに原作者となり、『結婚しても恋してる』(KADOKAWA/作画、白虎)というタイトルで1~3巻まで発売されている。

 妻の連れ子とその後に生まれた子どもたちを分け隔てなくかわいがり、妻とはずっとラブラブな関係をキープしているというshin5。その結婚生活が理想の夫婦像として人気を博し、コミックスだけでなくフォトエッセイも出版と、順風満帆のように思えるが、その一方でアンチが増え炎上騒動が起きているのも事実である。

 アンチが嫌悪感を抱いているポイントは、学生カップルのようにTwitterで連日ノロケていること、自己陶酔型のポエム的な発言内容にあるようだ。また、妻とのLINEでのやりとりのスクリーンショットを頻繁に投稿しているが、そのやりとりがどうも嘘っぽく見え、やらせを感じると評判が悪い。

 ノロケと指摘されている投稿例を挙げると、

「クリスマスに腕時計のプレゼント。『またお揃い?』といいながら嬉しそうにしていました。」

 これに対して「こういうのは高校生まで」「30歳男と37歳女がしてるかと思うと……」という批判が多く出たとともに、時計メーカーのステマではないかという疑いまで出ている。また、ノロケの間に突如として投下されるポエム。その中でも、ファンの間で人気となり、またアンチ増加のきっかけとなった投稿がある。

「妻と結婚する前『このまま会えなくて別れるかも… 』って思ったことが何回かあったんだけど、その度に僕は会社休んで会いにいったり予定を全てキャンセルしてずっと一緒にいたことがある。人として最低だと思うけど、それくらい本気で距離を縮めたかった。大切なものを守るために優先順位なんてない。」

 このツイートは1万を超える「いいね」が押され、3,500以上リツイートされた。以降、shin5の書き込みはポエム色が強くなっていく。それらに対し、「ちょっとくらい会えなくても死にゃあしない」「働き盛りの三十路中年男が、毎日毎日『泣く』『失いたくない…』『好き好きー』ってSNSで世界に垂れ流すって…」「自己陶酔感きもすぎ いい歳してこんなの恥ずかしくて書けないよ」と拒絶反応を示す人も多い。
 そして、最大の炎上ポイントはその最愛の“妻”。賛否両論を呼んだshin5の投稿がある。

「妻と結婚する前、待ち合わせに10分遅れると連絡があったので駅で待っていたら中年夫婦に『道を教えてもらえませんか?』と話しかけられ、歩いて5分のレストランだし一緒に話しながら行ったんだけど、その先になぜか笑顔の妻がいて『お父さん、お母さん、私の彼氏どう?』って試されたことがあった」

 これには「4歳の子持ちバツイチ女がすることか」「嫁も嫁の親もあり得ない」と批判の声が相次ぎ、モテない男が、年増シングルマザーの魔の手に引っかかったと辛口な意見もあった。

 こうしたshin5の投稿やコミックスの内容から、妻のあざとさが指摘されることとなり、『結婚しても恋してる』のアマゾンレビュー欄には「残念ながら奥さんに好感がもてません。お父さん、日曜日まで仕事してるのにたまの休みに朝食作り、洗濯物、 食器洗い……」「読んでてひどいというか、女性に嫌われる感じの計算丸見え女子力を駆使されてる奥様ですよね」「年齢的にはもう痛い言動のアラサー嫁」など、辛辣なコメントが並ぶ。

 確かにshin5の発言を見ると、家事をやらされていることも多く、小遣いが月2万円など、彼の体や妻との上下関係を心配する声も少なくない。また、こうした投稿内容とコミックスで年齢や固有名詞が違うことが多く、全部が作り話ではないかと疑う意見もある。

 アンチブロック事件で炎上

 こうして大小の炎上が続いていたが、対応の悪さがよりその輪を加速度的に拡大させた。彼はアンチが増えてきていると察したのか、エゴサーチをはじめ、自分を批判する人たちのアカウントを片っ端からブロックし始めたようだ。さらに、「shin6」というパロディアカウントができた際には、自分がブロックするだけにはとどまらず、フォロワーにブロックを促すツイートやDMを送ったという。これがネットで反感を買い、この一連の流れは拡散され、アンチがより増える結果となった。

 しかし、一方でshin5を支持するファンも増加し、現在では似たような嫁大好きポエム投稿をするアカウントも誕生、shin5同様に書籍化までされたものもある。今後も、「愛妻家」アカウントには賛否両論が巻き起こり、炎上がつきまとうであろう。ネット上でにわかに起こった「愛妻家」アピールブームは一体どこまで続くのだろうか。
(円城寺小春)

少女マンガ家の世界はドロドロ!? 「美人かブスかで大揉め」「枕営業のウワサ」が勃発する裏側

 思春期の男女の甘酸っぱい恋愛ストーリーや、女子同士の友情物語、夢に向かってひた走る少女の姿を描いた作品など、多くの女の子たちに夢を与え続けている少女マンガ家たち。“女の園”であるこの業界は、一見華やかだが、実態は「ドロドロしている」という声も少なくない。有名マンガ誌に作品が掲載されても、人気が出なければ切り捨てられていく過酷な世界だけに、熾烈な競争が繰り広げられるのは当然だろうが、「女の集団という点で、いろいろと厄介な揉め事が多いんですよ」と、とある出版関係者Aさんはため息を吐く。今回は、少女マンガ家界をよく知る人たちに、知られざる業界ウラ話を聞いた。

■あのマンガ家は「美人かブスか」で大盛り上がり

 まず、話を聞かせてくれたのが、少女マンガ家を目指しているとある20代女性Bさん。数年にわたって有名誌にマンガを投稿し続け、現在はデビューに向けて、編集者に作品を見てもらっている段階だという。そんなBさんは、少女マンガ家界の“美醜問題”の根深さに興味しんしんのようだ。

「少女マンガ家って、ほかの作家の容姿の良し悪しをすごくチェックしているんです。私がよく見ている少女マンガ家に関するネット掲示板は、編集部の内部事情が語られるなど、恐らく関係者が集まっているんですが、やれあの作家が美人だブスだと大盛り上がりしていますよ。例えば、TwitterなどのSNSで、美容に関するツイートをしている少女マンガ家が監視の対象になっていて、『美人作家気取りだけど大したことない』『○○の顔を見たくてイベントに行ってきた。全然美人じゃなかった』などといったやり取りがされていたり、ある作家について『あの子は顔の可愛さで人気を得てるだけ』なんて恨み節のような書き込みもありますね。みんな本性をむき出しにしているから、面白いんですよ。男性のマンガ家さんにはあまりないことなのではないでしょうか」

 作品の面白さと、作家自身の美醜は別問題にもかかわらず、なぜ関係者の間で取り沙汰されてしまうのか。その理由について、前出の出版関係者Aさんは、「少女マンガ誌の男性編集者」の存在を指摘する。

「少女マンガ誌の編集部は、ほとんどが女性なのですが、男性もいることにはいます。作家の間では、どうやら『男性編集に推されると、作品を雑誌のいい位置に載せてもらえる』といわれているらしく、『とにかく男性編集に気に入ってもらわなければ』といった意識が芽生えるようなんです。そこで、作品の良し悪しではなく、“ルックス”が着目されてしまうというわけです」

 Aさんの弁について、Bさんも「そういった話はよく聞きます」と同意する。

「男性編集さんって、女性編集さんより、多くのマンガ家やそのたまごを抱えているイメージがあります。敵が多いからこそ、気に入られるために必死になるんです。デビュー前の子たちの間でよく話題に上がるのが、『○○さんが、編集の●●さんに飲みにつれて行ってもらったらしいよ』という話。自らTwitterで自慢する子もいて、そういうのを目にすると、やっぱりイライラしますね。そこで、『あの子は可愛いから、飲みに誘われたんじゃない?』『作品は面白くないみたいだよ』『もしかして、枕営業してるかもね』なんて話が出てきてしまうんです」(Bさん)

 男性編集をめぐって、少女マンガ家たちがにらみ合っている――マンガ家のCさんは、この事態をさらに複雑化させる要因がある、と指摘する。

「少女マンガを描いてきた女性は、現実の恋愛に疎く、男性慣れしていないタイプが多い。そのため、男性編集にアドバイスなどをもらううちに、“ガチ恋”してしまうんです。それで実際に恋愛に発展したカップルもいるというウワサも聞きますが、作家として編集者に作品を評価されたいという気持ちと、女として好かれたいという気持ちがごっちゃになって、ほかの作家に異様なまでの嫉妬心をたぎらせてしまうケースも。これはウワサで聞いた話ですが、とある少女マンガ家が担当の男性編集にネームを提出したところ、そのキャラクターがそっくりそのままその男性編集自身で、エピソードも実際にあった話だったらしく、編集部で物議を醸したことがあったとか。現実と作品の境目があいまいになってしまうなんて、もはやホラーですよね(笑)」

 こうした実情は、出版社サイドにとっても悩みの種になっているという。

「自分の経験したことをベースに作品を作るのは、何も悪いことではありません。しかしその半面、男性編集との関係性で、作家同士がいがみ合ったり、彼女たちの才能が潰れてしまうのは悲しいものです。編集サイドもその点には気をつけていかなければならないと思っています」(Aさん)

 一筋縄ではいかない少女マンガ家の世界だが、「一般社会とは一線を画す面白さもある」(Bさん)との声も。そんな中から、次代の名作が生まれることに期待したいものだ。