『お兄ちゃん、ガチャ』『問題のあるレストラン』ら、2015年ドラマベスト5を選出!

 『下町ロケット』(TBS系)や『デスノート』(日本テレビ系)など話題作が登場した2015年のテレビドラマ界。そこで、今年のベスト5作品をドラマ評論家・成馬零一が選出する。

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『お兄ちゃん、ガチャ Blu-ray BOX』/バップ

☆1位『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)
 日本社会に蔓延する女性差別に立ち向かう女性たちの群像劇。脚本は『最高の離婚』(同)の坂元裕二。セクハラ描写が生々しく、第1話が終わった後の反響がすさまじかった。男を悪役にしているだけのドラマなんじゃないか、という厳しい目もあったが、そういった批判は後半に行くほど減っていった。テーマへの切り込み方も素晴らしいが、テンポのいい会話劇や、極端な長台詞を駆使して役者の演技力を極限まで引き出す、ドラマならではの楽しさも十分堪能できた。

『コウノドリ』で綾野剛が見せる“相反”の魅力……安定感とミステリアス、優しさと残酷

<p> TBS系で金曜午後10時から放送されている『コウノドリ』は、「モーニング」(講談社)に連載されている鈴ノ木ユウの同名漫画をドラマ化したものだ。物語は、ペルソナ総合医療センターの産婦人科医・鴻鳥サクラ(綾野剛)の視点を通して、妊婦とその家族、妊娠・出産に取り組む医師たちの葛藤が描かれている。シングルマザーの経済的困窮や高齢出産の苦悩など、妊婦の背後に存在する、今の日本が抱えている社会的問題を丁寧に見せていく。また、妊娠と出産にまつわる知識を正確に伝えようという誠実な作りとなっているため、見ていてとても勉強になる。</p>

『南くんの恋人』中川大志、イケメンの器からはみ出るバカな“男子高校生感”の魅力

<p> 深夜ドラマに、中川大志の主演作が2作並んでいる。1作は、「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載されている平本アキラの漫画『監獄学園』をドラマ化した『監獄学園‐プリズンスクール‐』(MBS、TBS系)。1年前まで女子高だった私立八光学園に入学した男子高校生5人が、女子風呂を覗いた罰として「裏生徒会」と名乗る、学校の風紀を守る女子高生たちに懲罰棟と呼ばれる校舎に監禁されてしまい、1カ月の懲役を命じられる。しかし男子生徒たちは決まりを破って脱獄しようとしたため、罰則はより強化され、やがては退学寸前まで追い詰められていく。</p>

『南くんの恋人』中川大志、イケメンの器からはみ出るバカな“男子高校生感”の魅力

<p> 深夜ドラマに、中川大志の主演作が2作並んでいる。1作は、「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載されている平本アキラの漫画『監獄学園』をドラマ化した『監獄学園‐プリズンスクール‐』(MBS、TBS系)。1年前まで女子高だった私立八光学園に入学した男子高校生5人が、女子風呂を覗いた罰として「裏生徒会」と名乗る、学校の風紀を守る女子高生たちに懲罰棟と呼ばれる校舎に監禁されてしまい、1カ月の懲役を命じられる。しかし男子生徒たちは決まりを破って脱獄しようとしたため、罰則はより強化され、やがては退学寸前まで追い詰められていく。</p>

松坂桃李の「空回りするまじめさ」が愛嬌に、『サイレーン』役者陣の“大味”な魅力

<p> フジテレビ系で火曜午後10時から放送されている『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』を見ていると、「テレビドラマの面白さって、これだよなぁ」と思う。原作は「モーニング」(講談社)で連載されていた山崎紗也夏の漫画『サイレーン』。ドラマ版で付け足された「刑事×彼女×完全悪女」というサブタイトルがドラマの内容を物語っているが、最近では珍しい、見どころがわかりやすい刑事ドラマだ。</p>

松坂桃李の「空回りするまじめさ」が愛嬌に、『サイレーン』役者陣の“大味”な魅力

<p> フジテレビ系で火曜午後10時から放送されている『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』を見ていると、「テレビドラマの面白さって、これだよなぁ」と思う。原作は「モーニング」(講談社)で連載されていた山崎紗也夏の漫画『サイレーン』。ドラマ版で付け足された「刑事×彼女×完全悪女」というサブタイトルがドラマの内容を物語っているが、最近では珍しい、見どころがわかりやすい刑事ドラマだ。</p>

関ジャニ∞・錦戸亮『サムライせんせい』、堅苦しい侍役でも滲み出る「暴力性」

<p> テレビ朝日系の深夜ドラマ枠・金曜ナイトドラマで放送中の『サムライせんせい』が面白い。本作は現代にタイムスリップした幕末の維新志士・武市半平太(関ジャニ∞・錦戸亮)が主人公のコメディドラマだ。</p>

『相棒14』反町隆史、軽薄さと“やりすぎ”演技が魅力となる「冠城亘」という男

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『相棒14』公式サイトより

 水曜夜9時から放送されている『相棒』はテレビ朝日を代表するロングヒットドラマだ。2000年に土曜ワイド劇場で2時間スペシャルとして放送されて以降、02年から連続ドラマとして放送され、03年のSeason3より2クールになり、現在はSeason14が放送されている。

 Season1の平均視聴率は13.1%(テレビリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、メガヒットとまではいかなかったが、毎年続けていくことでじわじわと人気が浸透していった。また、定期的に行われている再放送から入ってきた視聴者も多く、いつしかテレビ朝日を代表する人気ドラマとなった。

岡田将生、『掟上今日子の備忘録』の世界にマッチする“薄っぺらい男”という魅力

<p> 日本テレビ系で土曜夜9時から放送されている『掟上今日子の備忘録』は、眠ると記憶が全てリセットされてしまうため1日以内で解決できる事件を専門に扱う名探偵・掟上今日子(新垣結衣)が主人公のミステリードラマだ。</p>

松山ケンイチ『ど根性ガエル』、『銭ゲバ』と対になって読み解く「フィクションとは何か?」

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『ど根性ガエル』(日本テレビ系)公式サイトより

 松山ケンイチは不思議な俳優だ。本来だったら荒唐無稽になる漫画やアニメのキャラクターを、リアリティのある人間として演じることができる稀有な才能を持っている。

 先日、完結した『ど根性ガエル』(日本テレビ系)のひろしも素晴らしかった。『ど根性ガエル』は、70年代に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された吉沢やすみの漫画を原作としている。少年・ひろしと、ひろしのシャツに張り付いた平面ガエルのピョン吉を主人公としたドタバタ人情喜劇はのちにアニメ化され、今もCMなどでおなじみの人気作だ。