『デスノート』が設定改変した意味と、ドラマとして成立させる窪田正孝の功績

<p> 『デスノート』(日本テレビ系)が話題だ。第1話の平均視聴率は16.9%(ビデオリサーチ、関東地区/以下同)を獲得。これはSMAP・木村拓哉主演の『アイムホーム』(テレビ朝日系)の初回視聴率16.7%よりも高く、民放のドラマでは今年一番の数字となっている。第2話以降の視聴率は低下しているが、死屍累々のテレビドラマの中では好調だと言える。何より、日曜午後10時30分からの若者向け新設ドラマ枠を定着させた功績は大きい。</p>

『リスクの神様』クセのある俳優陣でひときわ目を引く、V6・森田剛の乾いた表情

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『リスクの神様』(フジテレビ系)公式サイトより

 夏クールのドラマがぼちぼち出揃い始めたが、その中でも一番面白く見ているのはフジテレビ系で水曜夜10時から放送されている『リスクの神様』だ。

 本作は、さまざまなトラブルに巻き込まれた企業のクレーム対策を行う危機管理専門家たちの物語。第1話ではロボット掃除機に搭載された次世代型バッテリーの欠陥による出火事件が描かれ、第2話ではカップスープの中にねじが入っていたという異物混入事件が描かれた。おそら、異物混入で発売中止になり、最近、発売が再開された「ぺヤングソース焼きそば」の騒動が下敷きにあるのだろう。

『ちゃんぽん食べたか』でかわいらしい魅力を放つ菅田将暉、俳優としての両極の顔

<p> 地味な作品だが、NHKの土曜ドラマ枠で放送されている『ちゃんぽん食べたか』が面白い。本作は歌手のさだまさしの自伝的小説をドラマ化したものだ。舞台は昭和40年代初頭。プロのバイオリニストを目指して上京した佐野雅志(菅田将暉)は、バイオリンのレッスンに励む傍ら、菊田保夫(泉澤祐希)、樫山満(間宮祥太朗)らと高校生活を送っていた。時にバンドを組んでコンテストに参加したり、得意の落語で周囲の人々を笑わせたりと楽しい日々を過ごす佐野。しかし、自分の才能に限界を感じ、やがてバイオリンをやめてしまう……。</p>

山下智久版『アルジャーノンに花束を』、予想外の結末に野島伸司が託したもの

<p> 山下智久主演のドラマ『アルジャーノンに花束を』(TBS系)が最終回を迎えた。本作は6歳児並の知性しか持たない知的障がい者の青年・白鳥咲人(山下)が脳手術を受けることで、天才的な知性を獲得していく姿を描いたドラマだ。</p>

『Dr.倫太郎』、「攻め」の演技をやめて「受け」に徹する堺雅人に期待すること

<p> 日本テレビ系で水曜午後10時から放送されている『Dr.倫太郎』は、堺雅人が演じる精神科医・日野倫太郎の物語だ。倫太郎は著作を持ち、テレビにも出演する人気精神科医。彼の元には、さまざまな心に病を抱えた患者が訪れる。ドラマでは毎回、倫太郎が患者と向き合う姿が描かれると同時に、解離性同一性障害を抱えた売れっ子芸者・夢乃(蒼井優)にひかれていく倫太郎の姿が描かれる。</p>

嵐・相葉雅紀、『ようこそ、わが家へ』で引き立つ嗜虐心をくすぐる“弱々しい優しさ”

<p> 嵐・相葉雅紀の月9初主演となった『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)が佳境に入ってきた。本作は、『半沢直樹』や『ルーズヴェルトゲーム』(ともにTBS系)の原作者として知られる池井戸潤の小説を映像化したサスペンスドラマだ。</p>

『山田孝之の東京都北区赤羽』、ドキュメンタリードラマでも晴れない山田の“不気味さ”

<p> イケメン俳優のことを調べていると、20代後半から30代にかけて一度崩れることが多いことに気づかされる。ある人は奇抜なキャラクターを演じるようになり、ある人は映画監督を志し、ある人は小説家を目指す。あるいは突然結婚したり、単館系のマイナー映画や舞台に活動の中心場所を移していく俳優も多い。</p>

『お兄ちゃん、ガチャ』、野島伸司がジャニーズ枠で描いた“アイドルと消費者”の関係性とは

<p> 2012年の『私立バカレア高校』から続いてきた日本テレビ系土曜深夜ドラマ枠が終わってしまった。この枠は若手ジャニーズアイドルが出演する青春ドラマをコンスタントに制作する一方、SMAP・稲垣吾郎がカウンセラーを演じた『心療中‐in the Room‐』のようなカルトドラマも発表し、近年のテレビドラマでは減っていた若者向け作品を多く輩出する貴重なドラマ枠だった。</p>

寡黙な佇まいが「男の無神経な鈍感さ」を表した、『問題のあるレストラン』の東出昌大

<p> 『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)が最終回を迎えた。男社会の女性差別を描いた本作は、賛否の激しい文字通りの問題作だった。しかし、何よりも感心したのは、これだけ重いテーマを描きながらも“テレビドラマとして”面白かったことだ。</p>

『セカンド・ラブ』で“カッコよさの塊”を演じる亀梨和也が抱える、俳優としての課題

<p> 先日、「週刊ポスト」(小学館)から『セカンド・ラブ』(テレビ朝日系)の深田恭子について電話取材を受けた。取材で話をした女性ライターによると、このドラマ枠は子どもが寝静まった後で主婦が見るには最適なドラマ枠らしく、変な言い方だが“夜の昼ドラ”として機能しているらしい。確かに昼よりは夜の11時の方が見やすい時間帯なのだろう。</p>