#下北沢ダイハード 間も無く!今回の主役は2人の崖っぷち女💥古着店を営む2人の女が殺人犯に!?そんな2人を慕う劇団員・深大寺を演じるのは #志尊淳 さん✨何も知らずに殺人事件に巻き込まれた彼の運命は!?
脚本 #喜安浩平 #関和亮 監督#緒川たまき #酒井若菜 #山西惇 pic.twitter.com/hgwwzU8PkZ— ドラマ24「下北沢ダイハード」7月放送! (@tx_shimokita) 2017年8月11日
テレビ東京系の深夜で、同局ならではの試みのドラマが放送されている。演劇の聖地・下北沢の小劇場で活躍する人気脚本家が、下北沢で起きた「人生最悪の一日」をテーマに書き下ろす、1話完結型シチュエーションコメディドラマ『下北沢ダイハード』だ。その第4話が8月11日に放送された。
第4話「夜逃げする女」はアラフォー女2人が殺人を犯し、下北沢から逃避行しようとする話。と言ってもコメディなので、当事者には深刻でも全体的にゆるいテイストに仕上がっている。
下北沢で小さな古着屋を営む2人の女性。須田類(緒川たまき)のもとに、共同経営者の椎名照美(酒井若菜)の彼氏である原田利夫(山西惇)が、貸した300万円を返せと乗り込んでくる。必ずお金は返すと懇願するが、原田は聞く耳を持たずらちがあかない。試着室に隠れていた照美が出てくると、原田は、返せないなら結婚して下北沢を出ようと婚姻届を突きつける。「ごめんなさい」と謝り続ける照美を、無理やり連れ出そうとする原田。そばで見ていた類は思わず、原田の頭を売り物のブーツで何度も殴り、頭から血を流した原田は動かなくなってしまう。
原田を箱に詰めた2人は、夜逃げを決意。知り合いの若手俳優・深大寺(志尊淳)に連絡し、車で駆けつけてもらう。何も知らない深大寺は、段ボールを運び出すのを明るく手伝うが、車に乗せるときにバランスを崩し、原田が箱から転げ出てしまう。“死体”を深大寺に見られた2人は、その場から逃げ出し、逃避行を決意する。
しかし、訳あって立ち寄った馴染みのバーに制服姿の警官が現れ、さらには深大寺が血を流したままの原田をおぶって登場。騒然とするバーの面々の隙をついて2人は逃げ出す。下北沢で共に過ごした20年間を振り返りながら歩く2人は、お互いの別々の道を歩んでいく決意をする。
事件からしばらくたち、変わらずあの古着屋にいる照美だが、おなかには原田との新しい生命が。そして店には、類からの知らせが飾られていた。類は、下北沢からたった2つ隣の駅「代々木上原」に転居した、というオチだ。
下北沢の、かつて小田急の踏切があった場所で、このアラフォーの2人が対峙したシーンが味わい深かった。類の「照ちゃんの幸せ邪魔してごめん」という謝罪から、照美の「こういう時はあってほしかったね。遮断機。そしたらさ、仕方がないねって思えたじゃん。目の前を小田急が通過して、2人はお互いの姿を見失うんだ」という返しに、下北沢の街が変わってしまったことと、彼女らが過ごした20年間が終わる切なさが伝わってきた。
しかし、そんな熱演の女優たちよりネット上で話題だったのは、深大寺を演じた、戦隊モノ出身のイケメン俳優・志尊淳。彼の寝顔が一瞬流れただけで、ネット上に「かわいい」というコメントが飛び交った。今回の役は、何にも考えてなさそうな「ゆとり世代の若手俳優」。あまりの空気の読めなさ加減に、普通ならイラッとするところも、志尊の持つ根っからの明るいキャラが「こいつはそんな奴か」と見る者を納得させ、嫌な感情を抱かせない。20歳も年上の類のことを好きという設定も、現実にはあり得ないとしらけるところだが、志尊の、いかにも年上のお姉様に可愛がられそうな雰囲気がリアリティを生み、こんな子犬みたいな男子から好意を持たれてみたいと、年上女性の心をくすぐってくる。
ネット上では、今まで4話放送された『下北沢ダイハード』の中で、今回が一番面白かったという意見も。評価が分かれるのは、脚本家によるところが大きいのだろう。今回の脚本を担当したのは、劇団ブルドッキングヘッドロックを主催する喜安浩平。劇団の作品だけではなく映画をはじめとする外部作品にも積極的に参加し、『桐島、部活やめるってよ』で、第36回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。ももいろクローバーZ主演の青春群像劇『幕が上がる』なども執筆し、今回もアラフォー女性の青春をほろ苦く描いた。
第5話は、現在ぶっちゃけキャラでノっている夏菜を主演に迎え、「最高のSEXをする女」を放送。バンドマンの彼氏である幸治のため、自身のバンド活動を辞め、就職して支え続けた麻子。彼のバンドの曲がドラマのエンディングテーマに抜擢され、「ついに売れた」「いよいよ結婚」と浮かれる麻子のもとに、SNS上で幸治の浮気を決定づける情報が……。脚本は福原充則(ピチチ5)が担当する。
金曜日の深夜、一週間の疲れを忘れるのにちょうどいい、「人の不幸な一日」の話。柄本明が下北沢で自転車をこいでいる後ろ姿だけが流れ続けるエンディングの癒やし効果も抜群だ。
(円城寺小春)