「月9は本当にヤバい」と業界騒然!? 早くも「大爆死必至」と酷評される1月期新ドラマ3作品

 1月期の連続ドラマがスタートを控える中、関係者の間では、早くも「爆死必至」とささやかれる作品が複数挙げられているという。ある程度の高視聴率を見込まれている作品は、「嵐・松本潤主演の『99.9 ‐刑事専門弁護士‐SEASON II』(TBS系)くらいしかない」(芸能記者)という声もあるが、中でも特に“ヤバイ”とウワサされる3作品とは?

 日本テレビ系の日曜午後10時30分枠で放送される『トドメの接吻』は、主演・山崎賢人に新田真剣佑、志尊淳、菅田将暉と“イケメン俳優”を勢揃いさせた話題作。しかし、業界評はかなり低いようだ。

「これだけのキャスティングを実現させたのは、さすが日テレといったところですが、『“クズホスト”とキスで人を殺す“謎の女”をめぐるSF』という企画内容からしても、10代しか見ないような内容。視聴率は良くて7~8%といったところでしょう。恐らく、後のウェブ展開を見越していると思われますが、この程度の内容なら、ハナからHuluで配信するべき。地上波の連ドラで放送するに足る内容ではありませんね」(芸能プロ関係者)

 また、深田恭子主演で不妊をテーマにした作品『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)についても、懐疑的な目が向けられているという。

「視聴者を選ぶ内容であることは確実なだけに、『出来栄えで勝負する』という気概を感じさせ、クオリティ自体も高いと思うのですが、数字は絶対に伸びない。近頃のトレンドとなっている、『ライトな1話完結モノ』とは真逆の企画である点からしても、爆死確定と見て間違いないでしょう。それに、深田と松山ケンイチの夫婦役を、“『平清盛』以来”などと、大爆死したNHK大河と並べて宣伝するフジのセンスも、不吉な予感を抱かせます」(テレビ誌ライター)

 そして最後は、10月期の『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』が歴代ワースト視聴率を記録した月9枠の『海月姫』。主演・芳根京子をはじめとして、「キャスティングの“寄せ集め感”がひどい」(テレビ局関係者)とのこと。

「他局からも、『今回の月9は本当にヤバい』『フジのやる気がなさすぎる』といった声が聞こえてくるほど、前評判が悪いんです。もともと、1月期の月9は、TOKIO・長瀬智也主演作『フラジャイル』の続編が放送される予定だったものの、ヒロイン・武井咲の妊娠により、急きょお蔵入りに。そこから企画を立ち上げたとあって、企画が本決まりしたのは土壇場の土壇場でした。当然、そんな急ごしらえの企画には出演オファーするもどこも難色を示し、フジはキャスティングに相当苦労したとか。同じく、企画が二転三転した昨年1月期の西内まりや主演作『突然ですが、明日結婚します』も大爆死していますし、『海月姫』がどれほど数字を落とすか今から見ものですよ」(同)

 酷評される3作品だが、どれか1つでも、前評判を覆してくれることを祈りたい。

大食いタレントたちが正月特番をボイコット! “ヤラセ疑惑”の暴君スタッフに抵抗!?

 例年なら1月上旬にオンエアされるはずの人気特番『元祖!大食い王決定戦』(テレビ東京系)が、この1月は放送されないという。その理由は、単なる”低視聴率による打ち切り”や“編成上の都合”ではなく、制作陣と出演者による“ゴタゴタ劇”が勃発したためのようだ。

 同番組は、大食い自慢の選手たちが勝負を行い、“大食い王”を決定する人気番組で、女性限定戦や世界大会なども開催。現在、大食いタレントとして活動中のギャル曽根も、素人の選手として出演していた時代に“初代爆食女王”に輝いた。

「不定期ではありますが1年に数回、季節ごとに放送されていて、冬はほぼ毎年1月だったのです。それがなぜ、今年は放送が予定されていないのかというと、大食い選手たちが番組側に“ボイコット”のような行動に出たことによって、キャスティングが成立しなかったからなんです」(芸能プロ関係者)

 選手たちが特に不満を募らせているのは、番組を作り上げたM氏という幹部スタッフだという。

「Mさんは番組の出場選手に対する囲い込み、もっと言うと“拘束”に近いことをしているんです。具体的には、彼らがほかの番組に出演するのはNG、どうしてもという時には、本来まったく関係ないはずのMさんに許可をもらう必要がある……といったルールを課している。これに一部の選手や所属事務所が辟易していて、今回のボイコットにつながったようです。出演番組が放送されないというのは、選手サイドにとって相当ダメージが大きいものの、M氏へのせめてもの抵抗だったのでしょう」(同)

 M氏のやり方を疑問視していたのは、選手たちだけではなさそうだ。

「M氏は番組内で“ヤラセ”に近い演出を行うことがあり、問題視されています。22年間、番組の司会を務めてきた中村有志(旧芸名・中村ゆうじ)が2016年4月放送回をもって降板したのも、Mのヤラセ指示を目の当たりにするのに、耐えられなかったことが原因ではないかとささやかれているんです」(週刊誌記者)

 人気と伝統を両立させている番組だけに、身内の揉め事で崩壊という事態は避けてほしいものだが……。

テレ東の低迷『路線バス』が、ついに新春特番から消えた! いまだ“太川陽介&蛭子能収頼み”で……

  テレビ東京の人気番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』が、恒例だった新春特番のラインナップから、ついに消えた。

 同番組は太川陽介と蛭子能収の名コンビで、2007年10月20日放送回からスタート。路線バスのみを使って、3泊4日で目的地を目指すガチンコ旅で、初回から12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率を獲得。08年3月22日放送の第2弾では15.3%もの高い数字を記録するなど躍進。その後、視聴率が2ケタを切る回もあったが、太川と蛭子の掛け合いが好評で、同局の人気番組となった。13年からは新春特番がスタートし、15年は1月3日、16年と17年は1月2日と、3年連続で三が日にオンエアされ、正月には欠かせない番組になっていた。

 しかし、昨年1月2日放送の第25弾をもって、太川と蛭子のコンビが惜しまれながら卒業。16年11月26日放送回では、田中要次と芥川賞作家・羽田圭介とのコンビでのバス旅が“特別編”としてオンエアされた。後に、このコンビが新レギュラーに決まり、昨年3月25日放送分より、新シリーズ『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』がスタートし、太川はナレーションで参加することになった。

 だが、特別編を含め、視聴率は1ケタ台に低迷。番組のファンからは依然太川と蛭子コンビの復活を願う声が寄せられる始末。その結果、同局では、同番組をついに新春特番から外す決断を下し、新シリーズ第4弾を昨年12月16日に放送した。

 それでも、太川と蛭子コンビの人気にあやかりたい同局では、『ローカル路線バス』は卒業したものの、『土曜スペシャル』枠の『いい旅・夢気分スペシャル』で、この2人による旅を継続。昨年暮れの12月27日のゴールデン帯では、16年2月公開の映画『ローカル路線バスの旅 THE MOVIE』を、地上波で2度目の放送。さらに、年明けの2日午前8時から午後1時30分まで、『ローカル路線バス』の第20弾と第25弾を再放送し、いまだ、このコンビに依存する姿勢は変わっていない。

「太川と蛭子コンビの卒業理由は、“不仲説”もありましたが、回るルートがだんだんなくなり、歩くことが増えたため、高齢化した蛭子の体力の限界によるものです。ガチンコの『ローカル路線バス』は無理でも、お約束で旅する『いい旅・夢気分』なら、2人の共演は可能なわけです。ただ、ファンからしたら、あくまでも見たいのはガチンコのバス旅で、その希望は果たされていません。『ローカル路線バス』の新シリーズを放送すればするほど、太川&蛭子コンビの“復活待望論”は根強く続くと思われます」(テレビ誌関係者)

 とはいえ、同局としては、卒業した太川と蛭子を今さら『ローカル路線バス』に復活させるわけにもいかないところ。となれば、2人を口説き落として、新春特番などで、年に1回のスペシャルくらいなら、復活も可能ではないだろうか? そうすれば、新シリーズも相乗効果で視聴率がアップするかもしれない。むろん、それを実現させるためには、ギャラアップと、老体にむち打つ蛭子のために「できるだけ歩かないで済むルートを見つけること」が必須だろう。
(文=田中七男)

宮根誠司『すべらない話』初参戦も「自分が面白いと思ってそう」「出るだけでスベる」と非難轟々

 1月20日放送のトークバラエティ『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)に、フリーアナウンサー・宮根誠司が初出演することがわかった。ダウンタウン・松本人志をはじめ、芸人を中心とした出演者たちが“すべらない話”を披露する同番組は、不定期放送ながらファンも多いが、ネット上には「宮根が出るなら見ない」という書き込みが続出している。

 報道によれば、宮根は同番組に挑むにあたり15本ものネタを用意するといった“本気度”をみせ、「レギュラーを狙っている」ともコメントしていたそうだが……。

「宮根は、以前から『金の話ばかりする』『弱い者だけ叩く』など性格の悪さを指摘されているほか、2012年には“隠し子”の存在が報じられるなどしたため、ネット上にはアンチも多い。そのため、『すべらない話』への出演が伝えられると、『好きな番組だけど、宮根が出るなら見るのやめよう』『そもそも自分が面白いと思ってるところがムカつく』『宮根が出るってだけで、もうスベってる』といった批判が飛び交っています」(芸能ライター)

 また、「アナウンサーなのに『すべらない話』に出ちゃうなんて、なんか勘違いしてるとしか思えない」との声も。

「16年、同番組の『第30回記念大会』に、同じくフリーアナウンサーの古舘伊知郎が参戦していました。しかし、その際も『古舘がすべりまくりで見てられなかった』『周りの芸人は気を使って盛り上げてたけど、視聴者としては全然笑えなかったよね』などと酷評で、『宮根も古舘の時と同じ空気になるんだろうな』と、予想されています」(同)

 実際、古舘が出演した回の平均視聴率は、歴代ワースト2位の11.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。

「それなのに、今回も懲りずにフリーアナウンサー、しかもアンチの多い宮根を起用したフジに対して、『古舘で数字取れなかったこと、もう忘れたのかな?』『宮根で視聴率ワーストを更新するかもね』と、呆れる者も少なくありません」(同)

 フジでは、情報番組『Mr.サンデー』のメインキャスターを務めている宮根だが、昨年12月の視聴率はおよそ10%前後と堅調な数字。今回の『すべらない話』でも、局に貢献できるだろうか。

大みそか『紅白』の裏番組視聴率……テレ東が下克上果たし民放2位! “ビリ”は井岡一翔が消えたTBS『KYOKUGEN』

 昨年大みそかの『第68回NHK紅白歌合戦』の視聴率は、第1部(午後7時15分~8時55分)こそ、35.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、前年より0.7ポイント微増したが、第2部(午後9時~11時45分)は、今年9月に引退する安室奈美恵や、桑田佳祐の特別出演があったものの39.4%で、前年比0.8ポイント減。これは2部制となった1989年以降では、2015年の39.2%、04年の39.3%に次ぐ歴代ワースト3位で振るわなかった。

 一方、『紅白』裏の民放では、日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』が第1部(午後6時30分~9時)で17.3%、第2部(午後9時~深夜0時30分)で16.3%をマークして、8年連続で貫禄のトップを守った。前年と比べると、第1部が0.4ポイント減、第2部が0.2ポイント増でほぼ横ばい。マンネリを叫ばれながらも、同番組の強さは不変。

 一気に浮上して見事に下克上を果たしたのは、16年はビリだったテレビ東京だ。3年ぶりにゴールデン帯に復活した『第50回年忘れにっぽんの歌』(午後4時~10時)が8.4%を獲得して、6年ぶりに民放2位の座を奪取。大みそかの夜では異例のドラマ放送となった『孤独のグルメ』(午後10時~11時30分)は4.6%を記録し、同時間帯では日テレ、テレビ朝日に次いで民放3位と健闘した。

 前年は『ウソのような本当の瞬間!30秒後に絶対見られるTV~大みそかは、世界の果てでお風呂に入ろうSP』が2.5%、田口良一、内山高志のW世界戦を中継した『大晦日ボクシングスペシャル THE BEST OF BEST』が3.9%と爆死したが、編成の見直しが功を奏した。同局では、16年まで大みそかの夜に6年連続でボクシング中継を行ってきたが、昨年は“オトナの事情”で放送することができなくなった。だが、視聴率的には禍転じて福となした格好。

 民放3位は、4年目のテレビ朝日系『くりぃむVS林修! 年越しクイズサバイバー2017』で、第1部(午後6時~7時)が6.8%、第2部(午後7時~9時)が5.2%、第3部(午後9時~11時45分)が4.9%、第4部(午後11時45分~深夜1時)が6.4%で、すべての時間帯で2年連続ダウンした。ただ、第1部は『紅白』が始まる前で、純粋に『紅白』の裏では第2部の5.2%が最高で、実質的には最下位だった。企画もマンネリで視聴率はジリ貧状態で、2ケタには遠く及ばないだけに、今年は新たな特番にチェンジする決断を迫られそうだ。

 3年目となったフジテレビ系『RIZIN FIGHTING WORLD GP 2017 バンダム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2ND ROUND/FINAL ROUND』は、第1部(午後6時30分~7時30分)が4.8%、第2部(午後7時30分~9時30分)が6.4%、第3部(午後9時30分~10時50分)が6.2%、第4部(午後10時50分~11時45分)が4.3%で民放4位。

 視聴率は過去3年で最低だったが、何といっても、格闘技ファン以外にも名が通用する選手の出場がミルコ・クロコップくらいしかおらず、当然の結果ともいえる。“売り”は女芸人・野沢直子の娘、真珠・野沢オークライヤー、“ツヨカワ女王”RENA、“キック界の新星”那須川天心、“元UFC戦士”堀口恭司らの試合だったが、いかんせんマニアックすぎて一般の視聴者には響かなかった。

『RIZIN』は今年も大みそか興行の開催がすでに決定しており、フジで中継することが有力。予算の問題はあろうが、全盛期の『PRIDE』のように、世間に通用する知名度ある選手をラインナップしないかぎり、大きな視聴率アップは望めそうにない。

 前身番組である11年の『ビートたけしの勝手にスポーツ国民栄誉SHOW』時代を含め、7年目となったTBS系『KYOKUGEN』は、第1部(午後6時~7時50分)が5.9%、第2部(午後7時50分~10時15分)が5.9%、第3部(午後10時15分~11時)が4.0%、第4部(午後11時~11時35分)が2.2%で民放最下位に陥落した。

 もともと同番組は、発祥から後のボクシング3階級制覇王者・井岡一翔の試合中継が目玉になっていた。その成果は上々で、井岡の試合の時間帯では、12年には11.9%、13年には14.5%の高視聴率を獲得した。ところが、昨年は井岡が世界王座を返上し、大みそかの試合が中止となり、代わりに田口、木村翔、京口紘人の3大世界戦をテレ東から強奪して中継したが、その時間帯は5.9%と振るわなかった。

 第3部では引退したフィギュアスケート・浅田真央の演技を生放送したが、4.0%しか取れず、同時間帯でも民放ビリ。さらに、午後11時過ぎから井岡の電撃引退会見を生放送したが、事前の周知がなされていなかったことが響いたか、2.2%で断トツ最下位だった。井岡は新たな道にチャレンジする意向を示すとともに、復帰の可能性がゼロではないことを明かした。今年も同局が『KYOKUGEN』を継続するなら、井岡のサプライズ復帰戦くらいの“弾”を用意しないかぎり、苦戦は免れそうにない。

 総じて、民放では、日テレ『ガキ使』の変わらぬ独走と、テレ東の健闘ぶりが目立ったが、ほかの3局は、テコ入れ、見直しを図らないと、今年もまた惨敗するのは必至だ。(文=田中七男)

パワハラ常習だった! 突如降板したテレビ大阪・庄野数馬アナの“裏の顔”とは――

 テレビ大阪の情報番組『ニュースリアル』などを担当する庄野数馬アナウンサーが先月26日、就業規則違反によって処分されたことが明らかになった。

 庄野アナは同日付で編成局長付となり、アナウンサー業務から外れる。理由について同局は「社内における迷惑行為」とだけ明かし、詳細は「公表を差し控えさせていただきます」とした。刑事事件に発展するような状況ではないというが、一体何があったのか……。

 同アナは先月20日に突如、キャスターを務めていた『ニュースリアル』と『金曜報道スペシャル』を降板。実はこの日、在阪のマスコミ各社に同局役員と庄野アナが処分を受ける旨が書かれた怪文書が出回っていた。書かれていたのは、庄野アナの度重なる素行不良。酔っ払って一般人と殴り合いのケンカをしたり、既婚の身でありながら相席居酒屋で若い女性をナンパしまくっていたという。

 中でも深刻なのは、後輩女子アナへのパワハラ。関係者によると「たどたどしいアナウンスをした若手を呼びつけ『よくそれでアナウンサーやってるな!』と、ネチネチやるそうです。また、女性を見下す傾向があり、気に入らない子は勝手に“アバズレ認定”していた。しかもそれを局内で吹聴するからタチが悪い。局が行った社内調査の結果、庄野アナへのクレームが数多く寄せられ、事態を重く見た上層部が処分に踏み切った」という。

 一方で、局内では、正式発表前にマスコミに情報が漏れたことを問題視。現在、怪文書を流した犯人探しに躍起になっているという。

「文書は在阪の記者クラブ加盟社だけに届いており、一部夕刊スポーツ紙や週刊誌には送られていない。記者クラブ加盟社に投げれば騒いでくれることを熟知した人物の仕業だと思われます。庄野アナのほかに、局役員の実名も書かれていたので、そのコンビから嫌がらせを受けた局内関係者がリークしたのでしょう」(同)

 現在、庄野アナは有休休暇中で、出社していない。このままテレビの世界からひっそりフェードアウトもあり得そうだ。

パワハラ常習だった! 突如降板したテレビ大阪・庄野数馬アナの“裏の顔”とは――

 テレビ大阪の情報番組『ニュースリアル』などを担当する庄野数馬アナウンサーが先月26日、就業規則違反によって処分されたことが明らかになった。

 庄野アナは同日付で編成局長付となり、アナウンサー業務から外れる。理由について同局は「社内における迷惑行為」とだけ明かし、詳細は「公表を差し控えさせていただきます」とした。刑事事件に発展するような状況ではないというが、一体何があったのか……。

 同アナは先月20日に突如、キャスターを務めていた『ニュースリアル』と『金曜報道スペシャル』を降板。実はこの日、在阪のマスコミ各社に同局役員と庄野アナが処分を受ける旨が書かれた怪文書が出回っていた。書かれていたのは、庄野アナの度重なる素行不良。酔っ払って一般人と殴り合いのケンカをしたり、既婚の身でありながら相席居酒屋で若い女性をナンパしまくっていたという。

 中でも深刻なのは、後輩女子アナへのパワハラ。関係者によると「たどたどしいアナウンスをした若手を呼びつけ『よくそれでアナウンサーやってるな!』と、ネチネチやるそうです。また、女性を見下す傾向があり、気に入らない子は勝手に“アバズレ認定”していた。しかもそれを局内で吹聴するからタチが悪い。局が行った社内調査の結果、庄野アナへのクレームが数多く寄せられ、事態を重く見た上層部が処分に踏み切った」という。

 一方で、局内では、正式発表前にマスコミに情報が漏れたことを問題視。現在、怪文書を流した犯人探しに躍起になっているという。

「文書は在阪の記者クラブ加盟社だけに届いており、一部夕刊スポーツ紙や週刊誌には送られていない。記者クラブ加盟社に投げれば騒いでくれることを熟知した人物の仕業だと思われます。庄野アナのほかに、局役員の実名も書かれていたので、そのコンビから嫌がらせを受けた局内関係者がリークしたのでしょう」(同)

 現在、庄野アナは有休休暇中で、出社していない。このままテレビの世界からひっそりフェードアウトもあり得そうだ。

2017年、一番ダメだったドラマ枠は? 連ドラ“局別・枠別”ランキング

 2017年の民放連続ドラマが、全て終了した。12月24日放送のTBS日曜劇場『陸王』(役所広司主演)最終回は20.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大台を突破し、有終の美を飾ったが、翌25日オンエアのフジテレビ月9ドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(篠原涼子主演)最終回は、枠史上ワーストの4.6%を記録してしまい、まさにくっきり明暗を分けた。

 ここでは、民放プライム帯の連続ドラマの局別/枠別の平均視聴率を発表。フジの低迷と共に、テレビ朝日の強さを如実に示す結果となった。

 テレ朝は『相棒』(水谷豊主演)『科捜研の女』(沢口靖子主演)、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(米倉涼子主演)などの人気ドラマシリーズを数多くオンエアし、それらがことごとくヒットしたことで、ぶっちぎりトップ。これは、視聴率がよかったドラマを次々にシリーズ化してきた編成の勝利といえそうだ。ただ、今年放送された新規ドラマは『就活家族~きっと、うまくいく~』(三浦友和主演)と『黒革の手帖』(武井咲主演)の2作だけ。マンネリに陥らないためにも、今後新たなドラマへチャレンジする姿勢も必要だろう。枠別では、全ドラマで唯一平均視聴率が20%を超えた『ドクターX』を放送した「木9」がトップ。2クール放送する『相棒』の「水9」も3位と強かった。

 TBSは看板枠の「日曜劇場」に加え、かつては視聴率1ケタ続きだった「火10」枠で、数字を取れるようになったのが大きい。「日曜劇場」は『A LIFE~愛しき人~』(木村拓哉主演)『小さな巨人』(長谷川博巳主演)『陸王』の3作が高視聴率を獲得し、枠別2位で面目を保った。

 日本テレビは「水10」こそ好調だったが、ほかの2枠の不振が響いた。「土曜ドラマ」は4月期より、『嵐にしやがれ!』と放送時間を入れ替え、「土9」から「土10」に移動したが、2ケタに乗せることがまるでできず、その成果は得られなかった。日曜午後10時半開始の「日曜ドラマ」に至っては、10月期の『今からあなたを脅迫します』(ディーン・フジオカ、武井咲主演)が平均6.2%に沈むなど、低迷が続いており、枠移動も一考すべきだろう。

 

 視聴率不振が続くフジでは、『嘘の戦争』(草なぎ剛主演)『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(小栗旬主演)『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(山下智久主演)の3作が2ケタに乗せたが、ほかのドラマが低調。看板枠の「月9」は『コード・ブルー』以外の3作が爆死となり、枠別7位で、枠自体の存続が上層部で議論されそうな雲行きだ。TBS「日曜劇場」の裏で苦戦が続いていた「日9」枠は、不振続きで7月期をもって廃止された。

 テレビ東京の「金8」ドラマは、1~7月期までは、人気シリーズの『三匹のおっさん3〜正義の味方、みたび!!〜』(北大路欣也主演)『釣りバカ日誌 Season2〜新米社員 浜崎伝助〜』(濱田岳主演)『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SECOND SEASON』(小泉孝太郎主演)を放送して健闘。しかし、10月期の『ユニバーサル広告社』(沢村一樹主演)が、固定ファンの評価こそ高かったものの、平均3.99%と大爆死を喫し、足を引っ張ってしまった。ただ、枠別では、フジ「日9」枠を上回り、なんとかビリは免れた。

 2018年はどんなドラマが放送されるか、今から注目されるところ。果たして、日テレやフジの巻き返しはなるだろうか?

 

<2017年民放プライム帯連続ドラマ 「局別」平均視聴率ランキング>

※2017年中に放送された連続ドラマのみが対象で、スペシャルドラマは対象外。計算式は(各ドラマの平均視聴率の合算)÷(ドラマ作品数)

1位  テレビ朝日   13.0%(12作品)
2位 TBS  10.7%(12作品) 
3位 日本テレビ  9.4%(12作品)
4位 フジテレビ 7.4%(15作品)
5位 テレビ東京 6.0%(4作品)

 

<2017年民放プライム帯連続ドラマ 「枠別」平均視聴率ランキング>

※2017年中に放送された連続ドラマのみが対象で、スペシャルドラマは対象外。計算式は(各ドラマの平均視聴率の合算)÷(ドラマ作品数)

1位  テレビ朝日「木9」        14.4%(4作品)
2位  TBS「日9」 13.5%(4作品)
3位 テレビ朝日「水9」 13.2%(4作品)
4位 テレビ朝日「木8」 11.8%(4作品)
5位 日本テレビ「水10」 11.2%(4作品)
6位 TBS「火10」 9.5%(4作品)
7位 フジテレビ「月9」 9.24%(4作品)
8位 日本テレビ「土9・10」 9.16%(4作品)
9位 TBS「金10」 9.08%(4作品)
10位    フジテレビ「火9」 8.4%(4作品)
11位    日本テレビ「日10:30」    

7.9%(4作品) 

12位 フジテレビ「木10」 7.9%(4作品)
13位 テレビ東京「金8」 5.98%(4作品)
14位 フジテレビ「日9」 5.6%(3作品)

 

(文=田中七男)

「フューチャークロちゃん」が暴いたゲスで哀れで愛らしい男・クロちゃんは平成の“寅さん”だ!

 27日に放送された『水曜日のダウンタウン・2時間SP』(TBS系)。松野明美のもとに、反乱を起こした人工知能ロボットに対峙する未来の総理大臣となった自分(松野明美)から電話がかかってきて、松野がターミネーターから逃げ惑い、ついには宇宙に行くという企画もすごかったが(企画というより信じ込む松野がすごい)、そのあとに1時間にわたって放送された、ゲスとピュアの入り混じる人間の業を見せてクロちゃん(安田大サーカス)企画が、さらにすごかった。

「クロちゃんツイッター企画第2弾 フューチャークロちゃん」と題されたこの企画。

 

■「第1弾」ではクロちゃんの“嘘”が続々発覚

 

 もともとは「『起きたら人がいる』が結局一番怖い説」というドッキリ企画において、現場スタッフが「(新宿から自宅まで)ウォーキングしながら帰るしん!(しん~は口癖)」というツイートを鵜呑みにして、ドッキリ対象であるクロちゃん宅で準備していたところ、なんと歩かずにタクシーですぐさま帰って来て、現場が大慌てになったことで発覚した「黒川嘘ツイート常習疑惑」。それを検証するために「クロちゃん嘘ツイート監視企画」が行われ、1週間にわたって24時間、本人とそのツイートを監視。放送の中で多くの細かい嘘をついていることが発覚した。

「プロテインとボディーメンテ飲んで夜まで我慢だねー。」とツイートしながら2玉盛りの蕎麦を食っていたり、かき氷とたい焼きしか食べていないダイエットアピールをしながら「牛すじ味噌おでん定食」を食べていたり、主に「ダイエット頑張ってる自分アピール」として放たれる嘘ツイの数々。

 そこで番組が「リアルクロちゃん」という偽アカウントを作成、監視して暴かれた本当の黒川容疑者の行動を逐一ツイート、大きな反響を得た。

 監視といっても生ぬるい監視ではなく、職場、移動中、遠征の先のホテル、プライベートで訪れる先、そして自宅まで常に隠しカメラで撮影、特に自宅にいる様子を「リアルクロちゃん」がリアルタイムで画像付きツイートすると、それを見たクロちゃんはベッドから飛び上がりパニックに。撮影班が自宅に突入しても、驚く以前に「よかったぁぁぁぁぁ」とマックスの安堵を見せるほど追い詰められていた。

 それがあってからの「第2弾」らしい。

 

■いわば「未来日記」

 

 今回は「リアルクロちゃん」ではなく「フューチャークロちゃん」というアカウントが作られ、そこでツイートされた内容は、必ず翌日「現実」になるのだという。いわば『ウンナンのホントコ!』(同)の「未来日記」、ドラえもんでいうところの「あらかじめ日記」的な企画だ。

 今回も10日間にわたり、24時間密着。もちろん本人は承知していない。

 初日、弁当のご飯を半分に減らした画像とともに「ご飯は少なめでいただきます♪」とツイート、しかし当然のごとく減らした分のご飯も食べきる黒川。「息をするように嘘をつく」もはやこういった行為が、彼にとって何も特別でないことがわかる。

 しかし本人がまだ見ぬ「フューチャークロちゃん」が前日にツイートした内容は「お弁当のお肉、全部カエルだったしん!げろげろ~(>_<)」とのこと。カエル肉の唐揚げ、カエル肉のシュウマイ、カエル肉のそぼろなどの特注弁当(味はうまいのだろう)を知らぬ間に食べさせられ、種明かしもないまま放映される。

 クロちゃんはこの番組嘘ツイートが発覚する前は「種明かしをされない」キャラだった。バッグにGPSを仕込まれ、行く先々にカメラが現れても何も種明かしされないなど、本人もそれがなんだったのか謎のまま放置されているので、その放置を見ているこちらも、もはや何も感じない身体にされてしまっている。

 ここで、ある人物が登場する。モデルの小林レイミという女性。

■あの伝説の「蠢くベッド」の時の……

 

 クロちゃんが「レイちゃま」と呼ぶこの女性は、実は以前にもこの番組に出演している。

 寝起きの悪い人を検証する企画。泥酔したクロちゃんが嗚咽しながら自宅のベッドの下に潜り込み、ドタドタとその寝台を揺らしながら蠢き眠りにつくという、スタジオを、いやさ日本中を悲鳴の渦に巻き込んだあの世紀の映像で、クロちゃんを酔わせるために仕込んだ偽の酒飲みロケで共演していたのが、小林レイミだ。

 その後、小林がクロちゃんからしつこく誘われていることを逆手に取り、仕掛け人として再度起用。クロちゃんを飲みに誘いだす。

 確かに見直すと、その「寝起き悪い検証企画」で、クロちゃんは「あーかわいい、好き」「れいちゃま、かわいい」とデレデレしていた。

 おそらく、いくら誘っても会ってくれなかったのだろう。久しぶりの再会に、バカラのシャンペングラスをプレゼントとして持参する気合満々のクロちゃん。

 続けて、あの日(ロケ日)以来、「レイミー(レイニー)ブルーもおおおお~、終わったはず~なのに~」と、つい徳永英明の替え歌を口ずさんでしまうという報告を彼女にしており、ナレーションでは「気持ち悪い」とされていたが、彼なりに本気なのがわかる。

 しかしそれでいて、小林がトイレにいった瞬間、その小林の使用したてのバカラグラスを当たり前のように舐めるという、さらなる「本気」も見せてくれる、期待を裏切らない男・黒川。

 2日目以降も、プライベートで通うジムでの姿が「フューチャー」アカウントで生配信されていたり、意味なく1日に9,600キロカロリーという、致死量なのでは? と思うほどの熱量を摂取させられたりと、その全ての生態が記録、放送される。特に、知らぬ間に生配信されていたくだりはジムキャリーの『トゥルーマン・ショー』(1998)を思い出す不気味さ。

 途中で「フューチャー」の存在を知りつつ、不気味がり、『水曜日の~』の存在に怯えながらも「キスをされる」という未来予言ツイートの際には「急に元気出てきたしん!マジかな!?」と浮かれてツイートするなど、欲に正直な姿がだんたん可愛く思えてくるから不思議だ。(結局キスされたのは同姓同名の「黒川明人」という別人物というオチ)

 

■クロちゃん=寅さん?

 

 よく考えてみると、彼のつく嘘は実にどうしようもないセコい嘘ばかりだ。食べたのに食べてないとか、タクシーなのに歩いたという、悲しいほどのどうでもいい嘘。ここまで24時間10日間すべての居場所を監視され、この程度の「嘘」しか出てこないのは、逆にすごくないだろうか?

 もっと嫌な裏の顔が出てきてもよさそうなのに、「よく思われたい」という誰もが持つ欲望に沿ったみみっちい嘘に、好きな子のグラスを舐めるという小学生のような悲しい行為。

 なんならタクシーの運転手が道を間違えた際(これも仕込みだが)には「逆に睡眠取れました、ありがとうございます」と笑顔でフォローしてのけるのだ。

 どうしようもない、気持ち悪いと思う人がいるのは事実かもしれないが、彼と寅さん、本質的にどこが違うというのか。いつも嘘と見栄で固めて、女を見るとすぐ好きになり、振られる。よく見たら顔も似て見えてくるといったら国民栄誉賞に失礼か。

 どうしようもない寅次郎を憎めないのと同様、「ゲス」で「最低」で「気持ち悪い」を背負い続けるクロちゃんに、少しだがシンパシーを感じる人が増えてるように感じる。

 そして物語は進む。

 行きつけのラム肉の店で食事をしたり、何度かデートを重ね、ますます惹かれていくクロちゃん。途中、青い薔薇をプレゼントし、花言葉「夢は叶う」と一言添えるところも実にうざい本気だし、すぐさま再度こっそりグラスを舐めてくるあたりも、本気のヤバさだ。

 そして迎えた運命の8日目。

 

■「これは見てられへんわ」

 

 その夜遅く「夢が叶う」という設定のパワースポット神社に、小林とタクシーで向かう。車内でふざけながら手をつないだクロちゃんは、手応えを感じているようだ。

 お参りを済ませた後「あっちにベンチあるから座りましょう」と境内裏にある広場に誘う小林。

 ベンチまであと5メートル。「なんか飲み物持ってくればよかった」と、わざとらしく立ち止まる小林。先導して歩いていたのに、急にクロちゃんを先に行かせようとする。この神社に行こうと誘ったのは小林だ。

 ちなみに前日「フューチャー」が予言したツイートは、クロちゃんが落とし穴に落ちるというもの。その落とし穴を、クロちゃんはこの日一日警戒していた。

 小林は正直、仕掛け人としては失格な下手くそ具合だ。しかし、この下手くそ加減がドラマを生む。

 ベンチの絶妙な距離で、立ち止まって先に行かそうとするれいちゃまに、何かを察してしまったクロちゃん。

 ここで来たかと。しかも、明らかにその穴へ誘導してるのは愛しのれいちゃまだ。

 頭の中がこんがらがる。もはや彼が心配してるのは、穴に落ちることでも、これが何の仕事なのかでもない。この恋が終わってしまうのか。れいちゃまとのは思い出は、全て「嘘」だったのかという怖さ。

 嘘のツイートを続けていた男が、自らに迫り来る「嘘」の予感に苦しむという、2017年の日本でリブートされたイソップ童話『狼と羊飼い』。

「一旦座りって話しましょう」と、不自然中の不自然な誘導で押し切ろうとする仕掛け人、兼・恋愛対象の小林。

「ちょっと待ってね、れいちゃま……ちょっと待ってね……」
「そうね、座らないとといけないよね……」

 プライベートな想いと、芸人としての責任感が混在する。

「もしもそうだったら、ちょっと自分の中で整理をしとかないといけないから」

 映画などでよくみる「身内が真犯人」だったシーンを思い出す。

 それに対する小林の「あっ、そうなんだ。何かちょっとよくわかんないけど」といういなし方は、無関係のこっちから見たら相当だが、恋する男にとっては「嘘であってほしい」麗しのれいちゃまだ。わずかな期待を込め、嘘つき野郎が、嘘抜きで語りだす。

「俺はれいちゃまのことを本気でいいなって思ってて、この一週間いいなぁって思ってたから、俺はれいちゃまのこと好きだなっていう……好き……これだけははっきり言っとくね」

 告白。トーンの優しさから、本当に好きなことが伝わってくる。

 おそらくだが、もう彼の中では結論は出ていたのだろう、だからカメラが回ってることもわかってたのだろう。

 小林はおそらく、怪物に告白されてる自分という見え方を意識していたはずだ。だから、ぎこちない。

 しかしここ最近、当たり前のように職場も移動中も、そして自宅にもカメラが仕掛けられている彼にとっては、もはやそんな機器の存在など苦でも屁でもない。

 穴に落ちる前に、どうしても気持ちを伝えておきたかったのだろう。変なアカウントの出現と同時に、並行して流れていた夢のような時間が土に埋もれる前に。

 眼科に行くべき前提のもとに言わせてもらえば、業火に身を焼かれようとも大切な人を守ろうとする英雄見えた。

 おそらく世の多くの冴えない男達たちは、黒川がいろいろ最低だと認識しつつも、得体のしれないシンパシーを感じただろう。

 想いを全て吐き出し「じゃあ、座って、しゃべろうね」そう言ってゆっくり歩き出す英雄。

 おそらく、しゃべるどころか座ることもできないことを、彼は知っている。

 そして、3歩歩いて、落ちた。今、渾身の告白をした女の誘導する罠へと。

 落ちた獲物を確認するでもなく、なんなら落下音にうるさそうに耳を塞ぎ、女は闇に消えた。いや、クロちゃんの中では死んだのかもしれない。

 思わず「これは切ないね」と松本。「いいこともあるからね」と冗談めかしながらもフォローする。モテの代表のようなスタンスのYOUも「クロちゃん頑張って!」と応援するほど。

 前日に1万キロカロリーも摂取させられた影響で4キロ近く太ってるからか、這い上がる姿も苦しみに満ちている。上がってきた顔は、ドッキリを受けた人としてはあり得ないほどの真顔だ。スタッフも誰もいない。地獄。

「これは見てられへんわ」と悲しく笑う松本、「せつない、ほんと」と高橋みなみと呟く。

 2人で来たタクシーの後部座席に、今は一人、流れる街頭の灯が黒川の顔を照らして流れる。『タクシードライバー』(1976)のロバート・デ・ニーロ演じるトラビスのようだ。流れる曲はもちろん「レイニーブルー」。「終わったはずなのに~」という歌詞もぴったりだ。

 失意の中、一人暗い部屋に戻るが、内側に仕掛けられたカメラが当たり前のように、その逆光の黒川を迎え撃つ。部屋で一人、おそろいで買ったバカラのグラスを見つめる、悲しみに浸る。

 この悲しさがクライマックスを迎え、スタジオの空気(観客は引いているかもしれないが少なくとも演者は)が戸惑いながらも感動に染まり上がった瞬間、

「あ、もしもしサエちゃん?」

 と、違う女をラム肉の店に誘うクロちゃん。スタジオの女性客が待ってましたとばかりに悲鳴を上げる。

 予想を超えるクロちゃんのメンタル。「元気でよかった」と思う心と「このゲスが」と罵る心が入り混じる。

 しかし、失恋直後なのに、急遽課された予言での指令に従い、延々と朝までモノボケを続けるクロちゃん。しかしなんだかんだあって、クロちゃんに罰ゲームが決定して企画が終了、番組もこのまま終了……かと思われた!

 

■まさかのオチ

 

 だが、ここからVTRは急展開。罰を受けるらしく、アイマスクにヘッドホンというおなじみスタイルで連れていかれるクロちゃんの耳に流れるのは、あの「レイミーブルー」いやさ「レイニーブルー」。

「思い出すからもぉぉぉぉ! やっと忘れてきたのにぃぃぃ!!」涙が止まらない。

「ほんとに好きだったから、れいちゃまのこと!」本気で泣いてる。

 これほど「レイニーブルー」が似合う場面を筆者は知らない。荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」や大塚愛の「さくらんぼ」と同じような、間違ったヒットの仕方をしそうな予感すらある。

 ここで、VTR開けてスタジオ。

「今日はなんだか、ふわふわした気分」と「フュチャークロちゃん」が前日にツイートしているらしい。最後の予言ツイートだ。

 この説(何の説だか、もはやわからないが)をプレゼンするサバンナ高橋に「スタジオの上をご覧ください」と言われ全員が見上げた先には、照明に紛れて天井高く吊るされたクロちゃんの姿が! もちろんアイマスクとヘッドホンで正装し、知覚は奪われている。

 悲鳴。もう誰も笑っていない。松本も「もうこんなんいややわ」と体をすくませている。

 収録のはるか前から吊るされていたらしい。2時間特番でしかも収録……観客が入るはるか前ということは、少なく見積もっても4時間以上は前だろう。

 過去のスペシャルでは、「出演者の声、全部モノマネタレントが演じてる」「空気読めない女性タレントは裏で芸人が指示してた」などの大オチで驚かせてくれた同番組だが、今回も仕上げて来た。

 その「物体」が降りてくる。心おきなく絶叫する観客。「それでキャー言われるのもかわいそうやけどな」との松本の正論はもっともだ。

「(目隠し)一生取っちゃだめ」と言われて「まだ光は見たい!」と即座に返すクロちゃん。ゲスや嘘っぷりばかりが注目されているが、これだけの目に遭いながら瞬時にこのコメントを出せるところが、この人のすごいところだろう。

 収録終了後、スタッフに薄々仕掛け人だと感じて、なんで本気で好きになったんですかと聞かれ「惚れた男の弱みだよ」と、まさに寅さんのごとくナルシスティックに嘆いた直後、「『サエちゃん』って誰なんですか?」と唐突にぶつけられ、一瞬とまどった後、「……誰ですかね」と、冷酷な目でシラを切るというオチまで見事な真っクロさ。

 これからも『水曜日~』で彼がどんな地獄を見続けるのか、クロちゃんの黙示録に期待したい。
(文=柿田太郎)

「別れさせ屋」「スクープ記者」を完全再現!『99%ノンフィクション』で、逆に浮かび上がった“狩る側のリアル”

 23日深夜、テレビ朝日で、少し変わったタイプのドキュメンタリー(風)番組が放送された。『99%ノンフィクション』と題されたこの番組は「ワケあって世間に顔を出せない人物を役者が演じ、その実態を完全実写化するというノンフィクションに限りなく近いドキュメンタリー番組」とのこと(MC談)。

 あえて雑に言わせてもらうならば、顔を出せない特殊なプロフェッショナルたちの仕事っぷりを、多少豪華な役者を使って再現VTRにして見せる番組だ。

 しかし、この番組が他の再現ものと違うのは、プロフェッショナル本人から「再現VTR」の元となるエピソードを聞き出すインタビュー取材の部分も役者が再現をし「密着ドキュメンタリー風」に演じて見せるというところだ。最近日本でも増えてきたフェイクドキュメンタリーの一種と言えるかもしれない。

 役者は、元となる取材映像を事前に「顔出し」で見ており、それに寄せて役作りをしているので、普通はモザイクがかかるはずの表情がわかり、見やすくなる。

 同じように顔出しできないディープな状況の人物を紹介する番組『ねほりんぱほりん』(NHK Eテレ)が、対象をぬいぐるみとしてキャラクター化し、表情を見えるように(見えているかのように)したのに対し、この番組は影武者に対象を演じさせ、模倣とはいえ本物の表情を与え可視化した。

 そして、ネタ満載な職種にもかかわらず、過剰な演出やドラマ仕立てにはあえてせず、どちらかというと、その変わった仕事内容を淡々とドキュメンタリータッチで見せることで、その特殊性を浮き立たせ、さらにそれらを当たり前のように語る人物そのものに焦点が当たるようになっている。

 今回焦点が当てられたのは、2組の特殊なプロ。

 

■数百組の男女を別れさせた「別れさせ業」工作員

 

 この仕事は、依頼されたターゲットに近づき、男女関係を壊すプロ。「別れさせ屋」という仕事があるとのウワサくらいは聞いたことがあるかもしれない。多いのは不倫や浮気がらみの案件で、今回もある妻(依頼主)からの、「夫が不倫してるから相手の女性と別れさせて、元の結婚生活に戻してほしい」という依頼。

 探偵や興信所なら実態を調査し、報告して終了なのだが、「別れさせ屋」は実際にターゲットに接触、あの手この手で「別れさせ」を実行、もちろんそれが依頼主の差し金であることに気付かれることなく秘密裏に行わねばならない。

「依頼主から吸い上げた情報を元にして、対象に合わせた効果的な作戦を立て、私たち工作員が近づいて……」

 女優・相楽樹は、この工作員歴7年だという橋本未来(仮名・27)になりきってインタビューを受け、取材されているがごとく仕事内容を説明する。

 このあと実際に、どのようにターゲット(夫)に接触し、不倫相手と別れさせたかという手口が、インタビュー取材を元にした「密着ドキュメンタリー風」で再現されるのだが、相楽演じる橋本以外にはモザイクがかかったり、時に隠しカメラの映像っぽく撮影するなど、リアルな臨場感がよい。

・ターゲット(夫)と不倫相手の女性がデート中のスポーツバーに入店、試合の盛り上がりに乗じて、さりげなく会話する(ただし女性側としか話さない)

・後日、その女性だけを誘って飲みに行き、そこに仲間の工作員である男性(おそらくイケメン)を連れて行き、その女性とくっつくように仕向ける

・その女性の気持ちを完全に工作員の男性に向けさせ、ターゲットの夫から「剥がす」ことで、夫は妻のもとに戻る

 という段取りらしい。

 途中途中で、実際に橋本本人が取材で語った内容を、相楽がなりきって語る様子が差し込まれたりして、まさにドキュメンタリーぽい。

「これって今回は失敗なんですか?」

「いえいえ、全然失敗じゃないですよ、私、今まで失敗したことないですから。大門未知子(ドクターX)じゃないですけど(笑)」

「女性としか話してませんでしたよね?」

「だって今回は女性の方と仲良くなる目的だったんで。今回、私は橋渡し的な、つなぐ役割ですね」

 冗談の入れ具合が生々しいのは、まさに本人がインタビューで語ったままを台本に入れ込んでいるからだろう。時折、本人(モザイク付き)のインタビュー取材時の映像も差し込まれるが、同じようなことを言っている。

 他にも、元彼がストーカー化し、いわゆる「リベンジポルノ」で脅してきて復縁を迫って来るという厄介な案件では、その元彼に女性(橋本)がさりげなく接触、本気で好きにさせてから、その後「橋本が嫉妬し、怒ったフリをして」依頼主の写真などを消去させるという手口が紹介される。『インファナル・アフェア』(2002)も真っ青な潜入捜査だ。

 単に「警察に行けば?」との意見もあるかもしれないが、見られたくない写真を証拠として警察に提出したくなかったり、警察が動くことで元彼にヤケになって写真をばら撒かれたりすることがないようにしたいので、別れさせ業に依頼してくるケースが少なくないという。その手口も生々しい。

・自転車のチェーンが外れたフリをしてうずくまり「たまたま」通りかかった「元彼」に助けを求め接触

・背後から近づいてくる「元彼」にタイミングよく振り返り声をかけられるよう、仲間の工作員が車からハザードで合図を出す

・その時はあえて連絡先を聞かず、後日偶然を装い仕事帰りに「たまたま」再会し、「運命」を意識させる

・写真を消去してしばらく後、また別の女性工作員が「元彼」に近づき、親密になり橋本とは別れる、こうやって依頼主の存在をどんどん過去に追いやってから、完全に別れる

・依頼料金は1件につき数十万から

 そして、もう一組の顔出しできない人物の仕事とは……。

 

■現役の芸能スクープ記者

 

 こちらは先ほどの別れさせ業に比べると想像しやすく、ある意味「身近」な職種なのかもしれない。しかし、記事になる前の細かい様子は、さほど知られていないだろう。

「今日はね、クラブへ行こうかと思って、うん、実は某有名俳優が女遊びしてるってウワサがあって、今からその現場を確かめてみようかなって」と、記者歴11年の現役記者・下山明雄(仮名・35)に扮して語るのは役者・福士誠治。

 信頼できる協力者(女性)とクラブに行き、VIPルーム付近で取り巻きにナンパされるように協力者に指示、見事に協力者はナンパされ、ルーム内に潜入。ターゲットの俳優の女遊びの有無を確認する。

 先ほどと同じく、これをこっそり密着取材してる風に再現化。そこにリアルな情報を散りばめる。

・メイクやスタイリスト系の人はネタ情報の宝庫。競合タレントを失墜させるため、他社マネジャーからもネタが入る

・通話のふりしてスマホで撮影、車のワイヤレス・キーに見立てた隠しカメラで撮影などの手口紹介

・各編集部によって触れられないネタがあるので、他の編集部に売ることも

・ヘルメットと作業服を車内に置くことで、張り込み中に警戒されにくくなる

・撮られたタレントの事務所との駆け引きで、ちゃんとしたメイクやスポンサーに配慮した持ち物で撮り直しすることもある(スマホやドリンクなどのCMに出演している場合)

・大きいスクープで1本15万から20万の報酬(経費やカメラマンへのギャラはそこから捻出)

 別の案件では、男とホテルで密会しているある女優への突撃取材中、わざと仲間割れのごとくカメラマンと揉め出し、撮影をやめるよう指示、さも自分は味方のような顔して接することで相手の態度を軟化させ、自分にだけ真相を語らせる手法も再現されていた。

 この手口は、取り調べなどでもよく用いられる懐柔術だが、編集部によっては遠くから刺激しないように撮影するなど、それぞれ方針が異なるという。

 

■他人の人生を動かせるという力

 

 別れさせ業の際にも言った通り、要所要所で、顔にモザイクのかかった「プロフェッショナル」本人の取材映像が、わずかながら盛り込まれており、その本人テイストを垣間見せつつ、役者演じる再現を見せる。

 両者を見比べても、髪をさわる癖だったり、しゃべり方だったり、外見的な部分を役者が意識的に演じていることがわかるのだが、今回もっとも印象的だったのは、どちらの本人映像からも、その「業績」を語っている快感のようなものが垣間見られたこと、そしてその点だけは演技のプロである役者の芝居が追いついていなかったことだ。

 これはもちろん想像だが、どちらの「本人」も「人の人生を手玉に取れる」「自分次第で他人の生活に大きな影響を与えられる」という性質が強い行為を生業としているため、お金以上の喜びをもって働いていると思われる。

 仕事柄、おおっぴらに「語る」ことが許されない立場だけに、禁断の「語り」を許可され、しかもその「業績」を面白がり、ありがたがってくれる状況下で、その快感に酔う姿がより多く映し出されてしまったのではないか。

 記者の方(本人)にいたっては「スクープを撮ることはセックスよりも気持ちいいと思っている」と明言していたほどだ。

 しかも、他人の生活を手玉に取れるほどの「力」を持つ仕事をしていながらも、自分自身にスポットが当たることには慣れていないため、普段の職務中には出さないであろう「自分」へのガードが下がる。

 MCやゲストの芸能人(バカリズムや伊集院光など)も、多分に「影響力」や「快感」を持ち合わせる仕事である。

 だが、彼らは同時に「見え方」に対する警戒心や、チヤホヤされながらも、むしろ「狩られる側」であるという認識も強く持ち合わせているはずだ。

 以下は、別れさせ業の橋本(本人)がこの仕事をしていての罪悪感を問われた時のインタビュー受け答えと、相楽が演技でそれを模した受け答えだ。

・相楽演技「……でもあまあ、仕方がないですよね……世の中の人たちって、全員が全員ハッピーでいられるってことは、そんなにないと思うんですよ……」

・橋本本人「仕方がないですよね。それで成り立ってる世の中なんで、全員がハッピーで回ることは無理だと思います」

 ちょっとした匂いの違いが気になった。

 相楽の芝居の甘さと言ってしまえばそれまでだが、芝居では出せない、この仕事を経験しているからこそ特有のアクのような、自信のようなものが断定口調の中から沁みでていた。

 同じくこの仕事への罪悪感の有無を問われたスクープ記者(本人)は、

「撮られるようなことを、まずするな!」

「自分自身で罪悪感を感じろっていう風に(芸能人に言いたい)」

 と強い口調で断言。そう思っていないとできない仕事なのだろうし、むしろ意図的に自身を鼓舞しているのかもしれない。

 役作りのため記者本人の「顔出し」インタビュー映像を見たという福士は、スタジオでのアフタートークで「ほんのちょっとだけなんですけど」と前置きしながらも「腹立たしいんですよ」「狩る側で、追われてる側じゃないんで、態度も大きめ」だとコメント。確かにそれを踏まえ意識して演じていたようだが、比較するように挿入される本人部分と見比べると、残念ながらその「腹立たしさ」は本物より劣ってしまっていた。

 おそらく役者のなりきりぶりを対比させる尺度として「本人映像」は差し込まれたと思うのだが、結果的にはオリジナルの持つ、模倣しにくいアクのようなものを際立たせる結果となった。

 本人のみの従来のドキュメンタリーだとしたら、さほど気にならなかったかもしれない部分だけに、興味深く見せて頂いた。この企画は『笑×演』の特別枠としてお試し的に放送されており、これ自体を番組化するのかはまだわからないが、次回からも演じ甲斐のあるアクの強い「ご本人」に登場して頂きたい。
(文=柿田太郎)