狛犬研究家にキレかけ、角打ちでマジ呑み……長州力が”街ブラ”冠番組でやりたい放題!

   詳しくは以前、私が書いた記事を参照していただきたいのだが、旅番組『相席食堂』(ABCテレビ)に出た際の長州力は抜群だった。町の食堂で女性客に相席を申し出るも「帰っていいですか?」と拒否反応を示されたり、漁師からもらったホタテがあまりにおいしくて「飛ぶぞ」と物騒な発言をしたり、出会った人の飼い犬が寄ってくるや「におう」と、とんでもないことを言いだしたり。奇跡と名場面の連続。

 昨今、テレビ界に氾濫する“おさんぽ番組”と長州の相性は、想定外にすこぶる良い。

■街ブラ中にキレかける長州

 6月1、15、22日と3週にわたって放送された『次課・長州の力旅』(BSフジ)は、その名の通り、長州とお笑いコンビの次長課長が街ブラするロケ番組である。といっても、ただブラつくだけじゃない。「狛犬」「電線」「マンホール」など、ニッチな専門家と各ジャンルの聖地を散策するアカデミックな内容となっている。イメージとしては、『ブラタモリ』(NHK総合)に近いだろうか。

『相席食堂』ではスタミナ切れを起こし、途中で勝手にロケを切り上げてしまった長州。そんな彼が、興味のないジャンルにまつわる街ブラに耐えられるのだろうか?

 第1週目、一行が訪れたのは、浅草寺の隣にある「浅草神社」である。ここで狛犬研究家を名乗る“先生”と落ち合った3人は、先生の指示で狛犬の写真撮影に挑戦した。まず、カメラを持ったのは長州。彼が撮った写真を先生が確認するや、返ってきた評価は「普通ですよね」だった。対して、次課長の井上聡が撮った写真には「これ、いいんじゃないですか」と高評価が……。

 これをきっかけに、長州がピリピリしてきた。そして、それをあからさまに態度に出す。ある場所にいる狛犬を指し、先生が「あの狛犬は逆立ちをしている」と説明すると「逆立ちしているようには見えない」と異を唱えたのだ。

長州「逆立ちに見えないもん。なんか、あざらしがほえてるような」

先生「あざらしには見えないけどなあ」

長州「先生、それはね、先生はこれを見てわかってるから。僕たち凡人はこれを見て『おっ、あざらしがほえてる』って思う。これ、逆立ちしてるようにはマジで見えない!」

 自らのことを「凡人」と卑下する長州だが、決してそんなことはない。油断してると、不意にさえたことを言いだすのが彼なのだ。一行が「三囲(みめぐり)神社」を訪れると、そこになぜかライオン像がそびえ立っていた。

先生「これ、どこかで見たことありません?」

長州「三越?」

先生「そう!」

長州「三越から奉納されたのかと思って」

 大正解! このライオン像は三越の池袋店にあったものだそう。同店が閉店したあと、この神社に奉納されたのだ。

「言ってみるべきだなあ。びっくりしたろ? 言った俺もびっくりした」(長州)

 長州からインテリジェンスがこぼれ落ちた瞬間である。

■ロケ中にモツ煮込みに夢中になる

 長州は基本的に忖度なし。「電線」を愛好する先生が電線の魅力を一生懸命解説しても「いや、入ってこない」と態度がそっけなかったり、「室外機」を愛好する先生とぶらり旅をしながら「オレ、マジで(散策から)外れたいわ」と遠慮なくこぼしたり。

 そんな彼がひときわ前のめりになったのは、テーマが「角打ち」になった時だ。ちなみに「角打ち」とは、居酒屋ではなく酒屋の一角で酒を飲む(打つ)文化のこと。酒好きの長州のテンションが上がるのは当然だろう。

 まず、「角打ち」を愛好する先生が、この文化の魅力を説明する。いわく「角打ちの魅力は酒の濃度を調整できる」とのこと。お店にある酒と割り材を購入し、自分で割ることができるからだ。

 やはり、長州はプロレスラー。いきなりコップへ焼酎をすべて注ぎ、ちょぼちょぼとお印程度の炭酸水を入れ、ほぼストレートの状態でゴクゴクいった。カメラが回ってるというのに……。

 酒を飲むならば、つまみも欲しくなる。角打ちは先払いが基本だが、長州はその辺にあるおつまみの袋を勝手に開け、むしゃむしゃと頬張り始めてしまった。お金、まだ払ってない!

河本「それ、やってること山賊と一緒だから!」

長州「ごめんなさい」

 ついにはモツ煮込みを注文し、本格的に酒を満喫し始めた長州。

「ここで(ロケは)終わりじゃないの?」(長州)

 確かにこの酒屋で街ブラは終わりなのだが、まだまだロケの途中である。

 ペースの速い長州は、いよいよいい感じになってきた。そして、プロレス界の酒豪伝説を披露した。

河本「アンドレ(・ザ・ジャイアント)よりも力さんのほうが飲んでましたか?」

長州「河本君、言ってやろうか? アンドレの飲み方は……くぅ~、半端じゃないよ。パンナムの缶ビールが全部なくなるんだよ!?」

井上「パンナムってなんですか?」

長州「エアラインの」

井上「飛行機の!? 飛行機のビール、全部なくなるんですか?(笑) 1回のフライトで!?」

長州「メルシャンワインって昔あったじゃん? 1ケースを控室に置いとくんだよ。あれ、“ポン”って開けて(たばこを吸うように人さし指と中指で挟んで)こうやって飲むんだよ。すごいよ。彼が食う太巻きは消火器くらいあるよ!」

 3週限定で放送されたこの番組、ネット上ではなかなか好評のよう。「『タモリ倶楽部』や『ブラタモリ』みたいに、マニアックな世界の知識欲が満たされる」「『水曜どうでしょう』みたいな愉快なキャラクターたちのゆるい会話」「くつろぎながら見るのに最適。30分番組でもいいので毎週見たい」といった声が散見されるのだ。

 加えて、街ブラ中にプライベートの長州小力と遭遇するというミラクルも一行は起こしている。

長州「なんでここにいんだ? お前は誰だよ! お前は誰なんだよ!?」

小力「いや、びっくりした……。今、普通に長州さん見えたから」

長州「そのしゃべり方はやめろって言ってるだろ。(うなだれながら)もう、張り詰めたものがすべて……」

小力「ちょっと俺、すげえうれしいんですけど……」

河本「(小力を)呼んだんですか?」

長州「呼ぶわけないだろう。やってない、やってない。(スタッフに向かって)絶対、やってんだろう?」

 ものすごい引きである。この吸引力を発揮し、レギュラー化の流れも引き寄せていただきたいと願うばかりだ。

(文=寺西ジャジューカ)

 

『花のち晴れ』全話平均8.3%! 「音はサイコパス?」「ひどい最終回」と脚本家に批判集中

 杉咲花が主演のドラマ『花のち晴れ ~花男 Next Season~』(TBS系)が6月26日に最終回を迎え、平均視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)を記録。自己最高の9.6%に迫る数字を記録したのだが、視聴者からは「本当にしょうもない終わり方だった」など酷評の声が相次いでいる。

 大ヒット漫画『花より男子』(集英社)の新章となる『花のち晴れ』(同)は、F4が卒業してから10年後の英徳学園を舞台とした物語。主人公・江戸川音(杉咲)は英徳学園に通いながら、ライバル校の桃乃園学院で生徒会長を務める馳天馬(中川大志)と婚約中。一方、神楽木晴(King&Prince・平野紫耀)率いる“C5(コレクトファイブ)”は、落ち目になりつつある英徳学園の輝きを取り戻すため“庶民狩り”を行っていた。

 最終回である第11話は、音への気持ちを断ち切れない晴が天馬に持ちかけた、武道大会3番勝負の後半戦。英徳学園と桃乃園学院の対決ともなる勝負を見守るため、音は複雑な気持ちで天馬の応援席へ……といったストーリーが展開された。

「音が“晴と天馬のどちらを選ぶのか”に注目が集まった最終話。結局、天馬に背中を押される形で音は晴を選ぶことに。優しい言葉をかけてくれる天馬の対応に音は大号泣するのですが、その直後に晴と会うため笑顔で走り出します。この急激な感情の変化に、視聴者からは『音ちゃんはサイコパスなのかな?』『笑顔が怖くみえる。脚本ひっどいな』といったツッコミの声が続出。さらに、音と晴が出会うことないままドラマは終了したため『なにこの終わり方。ほんとくそ』『打ち切り漫画の最終回かよ』『きゃーおめでとう!! ってならないこの感じ最悪』『びっくりするくらい謎なストーリー構成。これ最終回で持ってくるか?』など、批判の声が噴出しています」(芸能ライター)

 批判の声は、脚本家・吉田恵里香氏へ向けられることに。同氏のTwitterは大炎上する事態に発展した。

「吉田氏がつぶやいた最終回の告知ツイートに対し、最終回終了後に『脚本やばくないですか? ツッコミどころ満載で、モヤモヤして寝れません』『批判はしたくありませんが、楽しみにしていた分、がっかりしました』『こんなこと言うのは酷かもしれませんが、本音を言えば、違う人に脚本を書いてほしかったです』『もうあなたが脚本の作品は一生見ません』といった辛辣なリプライが並びました。これまでにドラマ『男水!』(日本テレビ系)や映画『ヒロイン失格』などの脚本を手掛けて成功に導いてきた吉田氏ですが、『花のち晴れ』のストーリーは視聴者に受け入れられなかったようです」(同)

 中途半端な終わり方だったため、続編を期待する声もある同作。しかし、視聴率は1度も2ケタを記録しないまま終わりを迎えている。

「全話平均視聴率は8.3%と残念な結果に。2005年に放送された、井上真央が主演の『花より男子』(TBS系)は全話平均19.8%。07年放送の続編『花より男子2(リターンズ)』(TBS系)は全話平均21.6%を記録していただけに、『花のち晴れ』の低視聴率は大コケといえそうです。『花より男子』は08年に映画化され、77億円を超える興行収入を叩き出したキラーコンテンツだったのですが、『花のち晴れ』はヒット路線に乗せられなかったようですね」(同)

 これまでに『逃げるは恥だが役に立つ』や『あなたのことはそれほど』が話題になってきたTBS系火曜午後10時枠。次クールは綾瀬はるか主演の『義母と娘のブルース』が放送されるが、ヒットに導くことはできるのだろうか。

「だって、田原俊彦ですから」トシちゃんが語るジャニーズ退所と“干された”理由

 

 特にアラフォー以上のテレビディレクターと話をしていると、不意に「トシちゃんが好き」「トシちゃんと仕事したい」という声を耳にすることがある。

 

 同世代の筆者からすると、その気持ちはよくわかる。幼少期に見た『教師びんびん物語』(フジテレビ系)をはじめとした田原主演のドラマは一世を風靡していたし、「ジャングルJungle」等のヒットシングルはチャートの記録以上に世を席巻。取り沙汰された「僕はビッグ」発言も、三浦知良へと受け継がれる“伊達男”のキャラクターをセルフパロディした意味合いが多分にあり、正直、悪いイメージをあまり抱いていない。気取り屋を必要以上に振る舞うことで、逆に気取っていなかったような印象さえあるのだ。

 かつて、彼はどういうポジションにいたか。沢田研二→田原俊彦→木村拓哉という“時代の寵児”の系譜があり、現在にまで至る……と表現するとわかりやすいだろうか。田原俊彦はそういう存在だった。

■「結婚する33歳まで死ぬ気でやる!」

 6月23日に放送された『サワコの朝』(TBS系)に、田原がゲスト出演した。現在の主な活動場所はディナーショー。レギュラーを務める『爆報!THE フライデー』(同)以外の番組で彼を見かけると、レア感というかプレミア感が放出される。

 ゲストの半生を振り返るのが、この番組の常。TBSだけに、まず掘り起こされるのは『3年B組金八先生』、要するに「たのきんトリオ」だ。田原は3人のキャラの違いをこう分析する。

「僕がスイーツな感じで、マッチ(近藤真彦)がワイルドな感じで、ヨッちゃん(野村義男)がギター弾く! っていう」

 なんと田原、原宿で野村がジャニー喜多川氏にスカウトされる場面を目撃していたという。

「Jr.のみんなに、ジャニーさんが『スケート行こう!』って連れて行ってくれて、代々木のスケートリンクに。その時にヨッちゃんがスケボーか何かやってたんですよ。ものすごいかわいらしくて、ジャニーさんがその時スカウトしたんですよ」

 そして、マッチとの関係性について。

「(マッチと)シリアスな話、そんなしたことないですねえ。彼はその後、レース始めましたけど『早く免許取って、こんな車買いたーい!』とか」

 アイドル時代の自身についてはどうか?

「自分の置かれている立場は恵まれてたし、田原俊彦がやらなきゃいけない使命感っていうのがいつしか芽生えて『最低10年は死ぬ気でやるぞ!』っていうのがなんとなくありましたね。10年は死ぬ気でやって、33歳で結婚するぞ! っていうのが」

■独立と同じタイミングだった“ビッグ発言”

 予定通り、田原は33歳で元モデルの女性と結婚。そして94年2月、長女の出産会見において「何事(結婚も出産も)も隠密にやりたかったけど、僕ぐらいビッグになっちゃうとそうはいきません」と発言して世間のひんしゅくを買い、干されることとなる。

 当時、この会見はかなり話題になった。ビートたけしが「ビッグになったって言われても、こっちは『トシちゃんで~す』って言ってた頃を覚えてる」と東京スポーツ紙上でネタにしていたほどだ。

 この“ビッグ発言”については、ワイドショーが会見の映像に悪意ある編集を施し「天狗になった田原」を印象付けるよう情報操作を行ったものであると、2011年10月21日放送の『爆報!THE フライデー』が検証している。

「ここだけ切り取られるとね(笑)。ここに至るまでの経緯というのがありまして、僕、写真週刊誌からすごくターゲットにされたんですよ。女の子とデートすれば撮られて、ひどい目に遭ったんです(笑)。で、マスコミに『NO!』って感じになってしまった僕がいたんですね。戦うじゃないんですけど、そんな構図になってしまって」

「長女が生まれて、さすがに僕も生活ができないんですよ。マンションも病院も周りに迷惑がかかっちゃうし、『これは表に出なきゃダメだな』って。で、自分の中で精いっぱいジョーク交えてやってるつもりなんだけど、(マスコミは)『よし、来たな』『やっつけたろう!』と思ったんじゃないですか」

 会見の前年より田原はジャニーズ事務所からの独立を画策しており、94年3月、ついに念願の個人事務所を設立。求心力が低下する頃合いと“ビッグ発言”のタイミングは見事にかぶっており、マスコミからの攻撃対象になりやすい時期にあった。パワーバランスとしても、障壁なくはしごを外すことのできるタレントに田原はなっていたのだ。

「人のせいにするんじゃなくて、僕がそういう行動を取って、そういう場面を作ってしまったんで、それは後付けだと思うんですよね。あの時に僕に力があれば、全然そんなの吹き飛ばせたと思うし。そんなに、みんなが思うほど干されたっていう気持ちはなくて、『干されたのは俺に力がないからでしょ?』っていう」

「(コンサートの)会場も小さくなるし、お客さんが離れたなっていうのもリアルにわかったし」

 司会の阿川佐和子から引き出される形で、田原はジャニーズ事務所からの独立についても触れている。

田原「何しろ、あの時の僕は自由が欲しかったんですよ。自由! 何よりも『ほっといて。もう、いいから』っていう(笑)。だから、ある意味ねえ、スッキリしたっていうか安心した僕もいましたよ」

阿川「逆に仕事が減ったことで?」

田原「そうですね」

阿川「例えば、転職しようかなっていう気持ちは……?」

田原「まったくないですね! ないなあ」

阿川「どうして?」

田原「だって、田原俊彦ですから」

 露出が減っても、なんだかんだやっぱり田原俊彦。見かけさえすれば、変わらずプレミア感があるのはさすがだ。彼は、現状についてこう述べている。

「楽しいですよ、今は」

(文=寺西ジャジューカ)

「だって、田原俊彦ですから」トシちゃんが語るジャニーズ退所と“干された”理由

 

 特にアラフォー以上のテレビディレクターと話をしていると、不意に「トシちゃんが好き」「トシちゃんと仕事したい」という声を耳にすることがある。

 

 同世代の筆者からすると、その気持ちはよくわかる。幼少期に見た『教師びんびん物語』(フジテレビ系)をはじめとした田原主演のドラマは一世を風靡していたし、「ジャングルJungle」等のヒットシングルはチャートの記録以上に世を席巻。取り沙汰された「僕はビッグ」発言も、三浦知良へと受け継がれる“伊達男”のキャラクターをセルフパロディした意味合いが多分にあり、正直、悪いイメージをあまり抱いていない。気取り屋を必要以上に振る舞うことで、逆に気取っていなかったような印象さえあるのだ。

 かつて、彼はどういうポジションにいたか。沢田研二→田原俊彦→木村拓哉という“時代の寵児”の系譜があり、現在にまで至る……と表現するとわかりやすいだろうか。田原俊彦はそういう存在だった。

■「結婚する33歳まで死ぬ気でやる!」

 6月23日に放送された『サワコの朝』(TBS系)に、田原がゲスト出演した。現在の主な活動場所はディナーショー。レギュラーを務める『爆報!THE フライデー』(同)以外の番組で彼を見かけると、レア感というかプレミア感が放出される。

 ゲストの半生を振り返るのが、この番組の常。TBSだけに、まず掘り起こされるのは『3年B組金八先生』、要するに「たのきんトリオ」だ。田原は3人のキャラの違いをこう分析する。

「僕がスイーツな感じで、マッチ(近藤真彦)がワイルドな感じで、ヨッちゃん(野村義男)がギター弾く! っていう」

 なんと田原、原宿で野村がジャニー喜多川氏にスカウトされる場面を目撃していたという。

「Jr.のみんなに、ジャニーさんが『スケート行こう!』って連れて行ってくれて、代々木のスケートリンクに。その時にヨッちゃんがスケボーか何かやってたんですよ。ものすごいかわいらしくて、ジャニーさんがその時スカウトしたんですよ」

 そして、マッチとの関係性について。

「(マッチと)シリアスな話、そんなしたことないですねえ。彼はその後、レース始めましたけど『早く免許取って、こんな車買いたーい!』とか」

 アイドル時代の自身についてはどうか?

「自分の置かれている立場は恵まれてたし、田原俊彦がやらなきゃいけない使命感っていうのがいつしか芽生えて『最低10年は死ぬ気でやるぞ!』っていうのがなんとなくありましたね。10年は死ぬ気でやって、33歳で結婚するぞ! っていうのが」

■独立と同じタイミングだった“ビッグ発言”

 予定通り、田原は33歳で元モデルの女性と結婚。そして94年2月、長女の出産会見において「何事(結婚も出産も)も隠密にやりたかったけど、僕ぐらいビッグになっちゃうとそうはいきません」と発言して世間のひんしゅくを買い、干されることとなる。

 当時、この会見はかなり話題になった。ビートたけしが「ビッグになったって言われても、こっちは『トシちゃんで~す』って言ってた頃を覚えてる」と東京スポーツ紙上でネタにしていたほどだ。

 この“ビッグ発言”については、ワイドショーが会見の映像に悪意ある編集を施し「天狗になった田原」を印象付けるよう情報操作を行ったものであると、2011年10月21日放送の『爆報!THE フライデー』が検証している。

「ここだけ切り取られるとね(笑)。ここに至るまでの経緯というのがありまして、僕、写真週刊誌からすごくターゲットにされたんですよ。女の子とデートすれば撮られて、ひどい目に遭ったんです(笑)。で、マスコミに『NO!』って感じになってしまった僕がいたんですね。戦うじゃないんですけど、そんな構図になってしまって」

「長女が生まれて、さすがに僕も生活ができないんですよ。マンションも病院も周りに迷惑がかかっちゃうし、『これは表に出なきゃダメだな』って。で、自分の中で精いっぱいジョーク交えてやってるつもりなんだけど、(マスコミは)『よし、来たな』『やっつけたろう!』と思ったんじゃないですか」

 会見の前年より田原はジャニーズ事務所からの独立を画策しており、94年3月、ついに念願の個人事務所を設立。求心力が低下する頃合いと“ビッグ発言”のタイミングは見事にかぶっており、マスコミからの攻撃対象になりやすい時期にあった。パワーバランスとしても、障壁なくはしごを外すことのできるタレントに田原はなっていたのだ。

「人のせいにするんじゃなくて、僕がそういう行動を取って、そういう場面を作ってしまったんで、それは後付けだと思うんですよね。あの時に僕に力があれば、全然そんなの吹き飛ばせたと思うし。そんなに、みんなが思うほど干されたっていう気持ちはなくて、『干されたのは俺に力がないからでしょ?』っていう」

「(コンサートの)会場も小さくなるし、お客さんが離れたなっていうのもリアルにわかったし」

 司会の阿川佐和子から引き出される形で、田原はジャニーズ事務所からの独立についても触れている。

田原「何しろ、あの時の僕は自由が欲しかったんですよ。自由! 何よりも『ほっといて。もう、いいから』っていう(笑)。だから、ある意味ねえ、スッキリしたっていうか安心した僕もいましたよ」

阿川「逆に仕事が減ったことで?」

田原「そうですね」

阿川「例えば、転職しようかなっていう気持ちは……?」

田原「まったくないですね! ないなあ」

阿川「どうして?」

田原「だって、田原俊彦ですから」

 露出が減っても、なんだかんだやっぱり田原俊彦。見かけさえすれば、変わらずプレミア感があるのはさすがだ。彼は、現状についてこう述べている。

「楽しいですよ、今は」

(文=寺西ジャジューカ)

NGT48中井りか、文春砲で得した!? 『青春高校3年C組』で芸人からイジリ倒し

 芸能人が何かしらのトラブルを起こした後、最も大事になってくるのは事後処理である。会見を開いて事態の収拾を図る者もいれば、何事もなかったようにスルーを決め込む者もいる。中には休業に入ってしまい、逆に復帰が困難になって引退へ追い込まれる者もいる。

 そういう意味で注目だったのは、先週放送の『青春高校3年C組』(テレビ東京系)。漫画やドラマの中でしか見たことのない“理想のクラス”を1年かけて作るというコンセプトの下、生徒を募集。人気芸人が担任を務める月~金の帯番組で、副担任はNGT48・中井りかが務めている。

 6月16日のAKB48世界選抜総選挙で37位にランクインした中井は、壇上で「やっちまいました」「アイドルだっていろいろあるんだよ!」と週刊誌記者から直撃されたことを告白。その後、「週刊文春」(文藝春秋)のネット番組が中井と一般男性との半同棲生活を報じたが、それ以来、初めての地上波露出が18日の『3年C組』生出演だったのだ。

■カズレーザーのイジリに黙り込んでしまう月曜日の中井

 スルーを決め込む、欠席して沈静化を図るなど、さまざまな選択肢があったと思うのだが、番組は中井のことをイジリ倒した。月曜担任のメイプル超合金・カズレーザーは、中井が出てくるや「彼氏なんですか、あれは?」と、あまりにもどストレートな質問!

 この日行われた特別企画は、題して「アイドルだっていろいろあるんだよ! 職員会議」である。13日から総選挙当日までに何が起こったのかを振り返る趣旨だ。

 まず、13日深夜に放送された『中井りかのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)について。番組内で中井は、昨年の総選挙で結婚宣言をした須藤凜々花の件を取り上げ「つらかったんだろうな、ファンの方はって思いました」「今年は何が起きるんだろう? って。誰が1位とかもあるけど、それよりも誰か(文春砲受ける人が)いるんじゃね? みたいな」と発言している。

「これはどういう意図でおっしゃっているんですか? トレンディエンジェルのたかしさんがりりぽん(須藤)推しで。『総選挙は文春砲の発表の場じゃねえんだ』って、すげえ言ってましたもん。めちゃくちゃキレてましたよ!」(カズレーザー)

 ちなみに、今回の総選挙で中井が獲得した得票数は2万6701票だ。

「こういうの、どうすんの? 返金すんの? だって、返金しなかったら何言ったってウソじゃん」(カズレーザー)

 冷静なカズの指摘に、何も返せず無言になってしまう中井。ついには、生徒から「大切なものはなんですか?」という妙に深い質問が投げかけられた。

中井「今も昔もこれからも、変わらずにファンの人たちが一番大事です。本当なんです。私のファンの人たちは、次の日の握手会にも何も変わらず会いに来てくれたし」

カズ「それ言いだしたら、別にグループにいなくてもいいって話になるもんね。ほかの子は違うルールでやってるわけでしょ?」

中井「……」

 しまいには、別の生徒から出された「規則すら守れないのであれば、生徒からやり直すのはいかがでしょう?」という提案が採用され、翌日の放送から中井は生徒へ降格しての出演となった(今週から副担任に復帰)。

■“週刊誌兄さん”千鳥・大悟が中井に連射したゲスなイジリ

 笑いに変えるでもなく、冷静にツッコミを入れるカズとは打って変わり、火曜担任の千鳥は悪ノリで中井をイジリ続けた。降格し、転校生として登場した中井を見た大悟は、いきなり「5~6kg痩せた?」と指摘。

 実は前述のANNにはノブがゲスト出演しており、番組内で行われた須藤と中井による対談のジャッジマンを務めている。

ノブ「そこで中井ちゃんは責めたわけよ。『ファンの気持わかんないんですか? どういう気持ちでああいうことをしたんですか!?』って。どういう気持ちでしゃべっていた!?」

中井「もう、特大ブーメランですよ」

 あからさまにテンションの低い中井を見て、イジらずにいられない千鳥。

ノブ「中井の顔、ずっと泣く寸前やん(笑)」

大悟「今日あたり、ホストクラブで写真撮られたら最高におもろいよ」

ノブ「レスリングの栄(和人)さんか!」

 火曜には、傷付いた生徒を担任が励ます「励まし先生」という恒例コーナーがある。この日、千鳥が励ますのはもちろん中井だ。

大悟「お前の先輩だ。2回撮られてるからな」

ノブ「週刊誌兄さん、おはようございます!」

大悟「いろんな人が言うと思う。『結果、撮られてよかった日が来るよ』みたいなことを。ワシも2回撮られた。経験者からすると、そんな日は来ない! (自分を指さして)まだ、現に来ていない。ワシも週刊誌を嫁に見せてこう言った。『この記事、一文字も合ってないんだ』と。で、実際に合ってる文字を数えてみたら、700文字あった」

中井「合ってんじゃん!」

大悟「意外と週刊誌は合ってるぞ」

中井「(首を振って)そんなことない!(笑)」

 そして、核心に触れる千鳥。

大悟「お前が本当に受け止めなければいけないのは、本当の事実は、総選挙37位ということだ」

中井(うなだれる)

ノブ「びっくりしたよ。一番テレビ出てるよねえ?」

大悟「中井ちゃん、37位ってFIFAランキングやぞ。すごいテレビ出てるんやから」

ノブ「そうなのよ、低いのよ。FIFAランキングのサウジアラビアのところなの」

大悟「僕らも一緒に出てるから応援しようと思ってテレビつけたら、もういなかったねえ?」

ノブ「フジテレビの中継に乗ってない!」

大悟「今、世間はごちゃごちゃするから、お前は『この報道があったから37位だ』ってすり替えをしていけばいいのよ。本当は、シンプルに37位なんだけど。ただ、今後お前は歩いている時に後ろから大人が走ってきたら『えっ、なんですか!?』って言う癖がつくようになる! あと、遠くからの“カシャ!”にも『えっ!?』ってなる(笑)」

 番組後半では、視聴者から寄せられた悩みをクラスで論じ合うコーナーが行われた。この日の悩みは「私は受験勉強のために恋愛を我慢してきました。でも最近好きな人ができたんです。今を逃すと二度と好きになる人と出会えないかもしれません」というものだ。この悩みに対し、中井は「受験を大事にすべき」、大悟は「恋愛を大事にすべき」とそれぞれ主張。対面に位置する中井に、大悟は「中井、こっちこっち~! な~かい!」と挑発する。中井は負けずに熱弁を振るった。

「受験です、そんなのは! 受験を一生懸命やってたら、恋愛なんて入ってこないと思うから! 恋愛なんて見えないと思うんですよ」(中井)

 報道の内容と発言とのギャップに、スタジオ内で笑いが発生する。うずうずした大悟は半同棲報道が出た中井へ「今日はどこに帰るの~?」と、あまりにもなイジリを仕掛ける。

■全曜日で全担任からイジられた中井

 水曜以降も中井はイジられ続けた。

 水曜担任の三四郎・小宮浩信は、生徒として出演する中井への違和感を口にする。

小宮「中井さん、何があった? 『中井りか、スペース、撮られた』で検索したら出る?」

中井「スペースとかいらない! 『中井りか』で、ちゃんと全部出てくる!」

 木曜担任のバカリズムも、生徒として出演する中井のことを気にしている模様。教育実習生のお笑いコンビ・ノブナガから「中井先生はいろいろありまして、生徒に降格しました」と告げられると、あからさまにイジリにいった。

「何かの雑誌に撮られたわけじゃないですからね。それはしょうがない!」

 そして、フォローを入れる。

バカリ「アイドルですから、人気商売だから、結局は総選挙の順位が上位であればいいわけですよ! 中井さんは当然、10位以内だったわけですから。何位でしたっけ?」

中井「え~っと、37位です」

バカリ「低っ!」

 金曜担任のバナナマン・日村勇紀は、他曜日の担任と比べて優しげだ。

「中井さんが生徒に落ちたということで。皆さんもご存じの通り、文春砲ですから。そういうことが起こると、番組的には非常にありがたいというか。正直、それによって今まで見てくれなかった視聴者の方が見てくれるメリットもあるわけです」(日村)

■バカリズムに「腕持ってるね~」と評価された中井のこれから

 時間が癒やしてくれるのか? 曜日が進むにつれ、明らかに中井はテンションが上向きになっていく。

 例えば、木曜日の特別企画。「今の10代はLINEで告白する人が多い」という情報を受け、“本気のLINE告白”をクラスの生徒たちが発表するのがコーナーの趣旨だ。ここで中井が発表した告白文は以下。

「卒業するまで待っててね(ハート)約束!!!」

「卒業」とは学校からの卒業ではなく、NGT48からの卒業を指しているのか? 何にせよ、かなり挑発的な文面である。

バカリ「イジってほしいんじゃん(笑)。こんなでっかいエサないよ!」

中井「いや、私アイドルなんで」

バカリ「いやいやいや、さすが! (腕を指して)持ってるね~! ネタにするね~(笑)」

 金曜には「落ち込んだ仲間を励ます一言」をお題に、生徒それぞれがリップシンクを行った。この時、中井が放った一言は「撮られるよりマシだよ!」というものである。

新興宗教から帰還した飯星景子、失踪した新藤恵美を起用するなど、事態を沈静化させる“ろ過装置”として『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(日本テレビ系)という番組がかつて存在した。そして、今回の『3年C組』。逃げず、フタをせず、中井を矢面に立たせることで、こちらも見事にろ過装置の役目を全うしている。

 そして、もうひとつ。“炎上女王”と言われている中井だが、正直、AKB村の中だけの認識だった。村の外に出ると、実のところ「AKBなりに頑張ってる子」止まりだった。でも、今回の件で「自分らと同じ立ち位置で扱っていいタマ」と芸人らの認識を改めることができた。遠慮せずにイジっていいし、ちゃんと笑いも起きる。

 ファン以外にもアピールする“48グループの遠心力担当”として、文春砲は100%の得しかなかった。ほかのタレントと同じ目線に立つポジション作りとして機能した。逃げなかったからこそか。

(文=寺西ジャジューカ)

テレ東深夜の「お宅紹介×プール×グラドル」番組で思い出される、『電波少年』伝説のアノ企画

 かつて、『進め!電波少年』(日本テレビ系)に「豪邸のトイレでウンコがしたい!」という企画があった。松村邦洋がロケ弁を食べた上に下剤を服用、便意を催した状態で有名人宅へ訪問し、トイレを借りるという趣旨である。

 思えば、90年代は「どれだけエグいことができるか」を競い合うチキンレースのような時代だった。その風潮は、上記の企画内容に色濃く表れていると思う。

 そして、2018年。時代は変わった。今はコンプライアンスを意識しなければならない。『電波少年』とはなんの関係もないだろうが、妙に関連付けたくなる番組を見つけてしまった。6月18日深夜に放送された『いきなりスイマーズ!~プール付きの豪邸で泳がせてもらおう!~』(テレビ東京系)が、どうにも変わり種である。

 番組ホームページでは、「新しい切り口のお宅紹介」をうたっている。確かに、切り口は新しかった。ずんの飯尾和樹とシドニー五輪銅メダリストスイマーの田中雅美、グラビアアイドルの岸明日香が一般の豪邸へ訪問。そして、いきなり「お宅にプールはありますか?」「泳がせてもらえませんか?」と家主に直談判するのだ。

「スイマー」「グラドル」と「プール」の親和性が高いのは言うまでもない。『電波少年』における「下剤」と「トイレ」の関係性に当てはまるだろう。

 そして、お願いされた家主たちが一様に快諾するのが不思議だ。もしかしたら、彼らは率先して家の中を見せたいのかもしれない。なぜなら、みんな成功者だから。

■メダリストの華麗な泳ぎとグラドルの犬かき

 一行が向かった一軒目の豪邸は、あからさまにゴージャスだった。家の中にはサウナ室(約200万円)やカラオケルーム(約1,000万円)等を設置。庭へ行くと、三段跳び用の陸上レーンと砂場(約750万円)がある。そして、その隣にはお目当てのプール(約1,200万円)が!

 なぜ、こんなに潤ってるのだろうか? 実はここの家主、16年に西日本と東日本で最優秀メーカーに輝いた、釣り具会社の経営者である。仕事柄、プールはルアーの動きを確認するために使用しているそうだ。ここまでの情報は、さながら『渡辺篤史の建もの探訪』(テレビ朝日系)を彷彿とさせる。家の設備を楽しむだけでなく、それぞれが設置されるまでのプロセスも律義に追っているから。

 ここまで掘り下げたならば、あとは泳ぐしかない。第一泳者は田中である。競泳水着を着た彼女はプールに勢いよく飛び込み、平泳ぎで伸び伸びとプールを何往復もした。伸び伸びと泳げるほどのサイズ(縦17メートル、横2.3メートル、深さ1.4メートル)を、このプールは誇っているのだ。

「長さがしっかりあって、『すごい立派なプール!』って思いながら泳いでました」(田中)

 メダリストがお墨付きを与える、プールの実用性!

 続いては岸である。彼女が担う役目については、言うまでもないだろう。不自然に極小のビキニをまとい、グラドルの矜持を見せつける。

岸「これはもう、本業なんで。一番万全に戦える格好で来ました」

飯尾「(岸の胸を指して)水の抵抗だらけじゃないか!」

田中「持って生まれた才能ですね」

 彼女からすると、プールの実用性など眼中にない。何しろ、カナヅチである。それってミスキャストじゃないの……? いや、そんなことない。犬かきで前へ進もうとする彼女の体を下から見上げて撮るカメラアングルは、いかにもテレ東深夜である。この時点で、岸は仕事を全うしている。

■豪邸の中身とグラドルのボディを同時に紹介

 次に訪れた家もすごい。ガレージにはディアブロ(約5,000万円)やフェラーリ、カウンタックなど数台の愛車がズラリ! 敷地面積も半端なく、3,500坪を誇っているとのこと。

家主「ここは僕の“趣味の家”なんで。車を保管するために、この家を建てたんです」

飯尾「……何をおっしゃってるんですか?」

 ここの家主は酵素ドリンクの販売で大ヒットを飛ばし、そのほかの事業も加えると年商40億円を誇る成功者である。豪邸の浴室からは芝が敷かれた広々とした庭が一望できるし、2階にある書斎と直結の階段でガレージへ下りられるという、こだわりの造りだ。

 そこから外に出るとテラスがあり、らせん階段を下りると目当てのプール(約700万円)へ到着した。サイズは縦10メートル、横4メートル、深さ1.3メートル。学校のプールのおよそ半分の大きさだ。

 早速、泳ぐ出演者たち。例えば、飯尾は眼鏡をかけたままバサロで泳ぎ切るという芸達者ぶりを発揮する。田中に関しては、バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→クロールのメドレーリレーを人の家で披露するという破天荒さだ。

 でも、やっぱりおいしいところはグラドルが持っていく模様。空気を入れて膨らませる大きくて透明なボールが岸には用意された。この中へ入り、不安定な状態で七転び八起きするグラドル。その姿を、例によって下からのアングルで撮る不埒なカメラマン。すべて、狙い通りである。

 いい家と、いいプールと、グラドルのいい体。ぶっちゃけ、焦点が定まり切っていない。「新しい切り口のお宅紹介」とうたっているだけに、豪邸を紹介する側面は欠かせない。『いきなりスイマーズ!』という番組名から、プールが主役であることもうかがえる。しかし、結局はグラドルの際どいカットがすべてを持っていってしまう。これらすべて込みで、実は狙い通りな気がする。

 冒頭でも述べたが、昨今はコンプライアンスの厳しい時代。グラドルの水着姿を映すにも、それなりの“正義”が必要だろう。そういう意味で、「お宅紹介」という切り口は、いろいろな意味で有効。正義として機能するし、富豪の家も興味として純粋に見てみたい。

 なるほど、アイデア勝負のテレビ東京らしい新機軸だ。この番組は2週連続の放送が予定されており、次回(25日深夜)放送分にはグラドルの都丸紗也華が出演するらしい。

(文=寺西ジャジューカ)

圧倒的テレビ王者・日テレ、凋落の足音? 4%台『スッキリ』『ミヤネ』にテレ朝猛追

 これまでお茶の間からの支持を得てきたテレビ王者・日本テレビが、他局に猛追されているという。まずは以下を見てほしい。これは5月14~20日まで1週間の、日テレ、テレビ朝日、TBSの関東地区の視聴率だ。ちなみに全日(帯、以下略)は6時~24時、プライムは19時~23時、ゴールデンは19時~22時となる。

日本テレビ(全日)7.4%(プライム)11.1%(ゴールデン)11.5%
テレビ朝日(全日)7.3%  (プライム)9.7%  (ゴールデン)9.2%
TBS   (全日)6.2%(プライム)10.3%(ゴールデン)10.7%

 まず「全日」だが、日テレはテレ朝にその差0.1%とほぼ並ばれている。さらにプライム、ゴールデンはTBSが好調で、いずれの時間帯も0.8%まで迫られているという状況なのだ。一時期は他を寄せ付けない圧倒的な存在感を示してきた日テレだが、一体何があったのだろうか。

 まず全日低迷の背景としては、それまでこの時間帯を下支えしてきた『スッキリ』『ヒルナンデス!』『情報ライブ ミヤネ屋』の弱体化が挙げられるという。

「昨年10月、『スッキリ』に水ト麻美アナウンサーが加わったことで、その後1カ月は数字も好調でしたが、現在では、むしろ以前より調子が悪い。ちなみに6月13日の『スッキリ』は4.7%、このあとの『ヒルナンデス!』は4.4%、『ミヤネ屋』も4.4%。そのほかの曜日も分が悪い状況が続いています」(芸能ライター)

 ではゴールデンはどうか。

「日曜日は『ザ!鉄腕!DASH!!』から『おしゃれイズム』まで鉄壁の強さを誇っていますが、ほかの曜日で強いのは『有吉ゼミ』『世界まる見え!テレビ特捜部』『人生が変わる1分間の深イイ話』の月曜ぐらいで、水曜日の『1周回って知らない話』や木曜日の『得する人損する人』なども1ケタは珍しくない。優位は変わりませんが、かといって強くもない」(業界関係者)

 さらにはプライムも低調のようだ。

「週の後半へと弾みをつける役割でもある、水曜ドラマが2クール連続で1ケタ。広瀬すず主演の『anone』は平均6.1%に終わり、4月クールの吉高由里子主演『正義のセ』は9.8%。さらに、木曜夜の人気番組『ダウンタウンDX』も、近年は裏の『櫻井有吉 THE夜会』(TBS系)と一進一退の攻防を繰り広げています」(同)

 日テレ好調を伝えるネットニュースがアップされるたび、コメント欄には「いや、ほかが弱いだけ」「他局で見るものがないから」といった消極的な視聴傾向を示す声が多く寄せられてきたが、いよいよそのネットユーザーの姿勢が数字という形で露呈し始めたと言えそうだ。
(村上春虎)

「黒ひげ危機一発」の限界に”バネの神様”が挑む! バラエティ版『下町ロケット』がアツかった

 6月14日深夜に放送された『限界突破!!~プロの本気で常識を超えるんじゃ~』(日本テレビ系)が、泣かせる番組だった。“バラエティ版『下町ロケット』”とでも呼びたくなるほど、日本の中小企業の技術力をフィーチャーしたコンセプト。それでいて切り口が妙にバカバカしいのが、逆に良かった。

■「黒ひげ危機一発」のジャンプ力を異常なレベルにした日本の技術力

 樽に剣を刺し、ハズレの刺し口だと黒ひげ君(海賊)がジャンプするおなじみの玩具「黒ひげ危機一発」。これ、通常ならばジャンプの飛距離は約10センチメートルだそう。この玩具に注目して樽の中のバネを交換、飛距離を130センチメートルにまで伸ばしたユーチューバーがいるという。果たして、ジャンプの高さの限界値はここなのだろうか……?

 番組は横浜の某バネ会社にコンタクトする。彼らは、国内外の製品のためにバネを製作するスペシャリスト集団である。企画の目的は、黒ひげ君のジャンプ力を伸ばすこと。製作期間2週間で、樽や黒ひげ君の大きさを変えず、バネの力のみで飛距離を伸ばすことができるか? まさに、日本の技術力の見せどころだ。

 担当するのは“バネの神様”と呼ばれる男。日本の中小企業の技術者が汗水垂らしながら「黒ひげ危機一発」に向き合う姿は、異様だった。彼はまず、この企画に向けて太さ2ミリメートルの特製バネを製作する(通常は0.6ミリ)。加えて、黒ひげ君の跳ね返りの衝撃で特製バネが壊れないよう、それを覆うオール金属の筒も製作。これらの装備を施し、満を持して試技に入ると、黒ひげ君の飛距離は約3メートルを記録! 十分すごいと思うのだが、技術者の表情は苦かった。

「失敗です。自分の目標としてはまだダメですね」

 その後、会社帰りに浴びるほど酒を飲む技術者。プライドが透けて見えるではないか。

「バネの力が出し切れてない。やっぱり、日本の中小企業をナメちゃあかんよ。世界に見せつけたいですね」

 この技術者、高校卒業後、同社に就職して以来、30年もバネと向き合い続けてきたという。まさに、バネは人生そのもの。だから、くじけるわけにはいかないのだ。

「物作りの世界では、失敗しないと伸びる物も伸びないので。失敗しないと次がない!」

 まさしく、失敗をバネにしようとしている。

 そして迎えた本番当日。バネと筒だけでなく、強力なバネを押し込めるよう金属製の剣も用意していた技術者。さらに、強力すぎるバネを制する特殊な器具を発射口にロックした。入念すぎるほど入念だ。

 番組スタッフも負けていない。どんなに飛距離が伸びようともカメラに収めるため、会社の外に特設会場を設置。ドローンを飛ばしてはるか上空から黒ひげ危機一発を見守るのだ。

 そして、運命の瞬間。いよいよ剣が樽に刺し込まれた! その瞬間、とんでもない勢いでジャンプする黒ひげ君!! 飛距離はバネ会社の屋上を超え、ドローンと接触しそうなほどの勢いを見せる。

 結果、飛距離は8メートル40センチを記録! 日本の中小企業の技術力が、黒ひげ君の“限界”を突破した。

 ここで、振り返りたい。「黒ひげ危機一発」の醍醐味は「どこに刺したら飛ぶのか?」である。そのポイントを、今回はないがしろにしてしまっている。一本目の剣を刺した瞬間、黒ひげ君はジャンプした。楽しみ方そのものが変わっているが、それはもう良しとしよう。

■五反田発のピザをアツアツのまま静岡まで宅配

 宅配ピザはおいしい。でも、注文する際は宅配エリアに“限界”が設けられている。おいしく食べられる限界は約30分で、距離にすると3キロメートルだそう。さらに厳密に言うと、ピザがおいしく食べられるのは65℃まで。30分を越えると、その温度を下回ってしまう。だから、宅配エリアには限界が設けられているのだ。

 ピザの温かさをキープするには、ピザと一緒に入れる「蓄熱材」と「保温バッグ」が大事になってくる。特に重要なのは蓄熱材。これさえあれば、温度を数十分も保つことができるという。

 番組は、床暖房を製作する某社に特製の蓄熱材を発注する。床暖房の技術をピザの保温に応用してもらおうというのが企画の狙いだ。オーダーを受けた技術者を見ると、その表情は自信満々の様子。

「そんなに難しいことじゃないと思いますよ。できるのでは? と思っています」

 加えて、番組は保温バッグメーカーに特注品をオーダー。極寒の地で使われる超高価な毛布用素材を用い、“最強の保温バッグ”も完成した。

 そして迎えた、本番当日。五反田にあるピザ店から宅配バイクを出発させ、法定速度の時速30キロメートルでどこまで行けるか? という検証方法が今回は採用された。おいしさのボトムラインである65℃を下回れば、そこでゲームオーバーだ。

 できたてピザの温度を測ると、まさにアツアツ。温度計は95℃にまで達していた。この状態を踏まえ、宅配バイクはスタート!

 そして20分後、バイクは3キロメートル地点へと到着する。通常ならば、宅配ピザの限界といわれる距離である。でも、“最強の蓄熱材”と“最強の保温バッグ”がそろっている。きっと、まだアツアツに違いない。ウキウキの心境で温度計を確認すると、ピザは77℃にまで冷めていた……。開始わずか20分で22℃も低下!?

 あからさまに表情が曇る、床暖房会社の技術者たち。自身の技術力に誇りを持っているだけに、余計に困惑してしまう。

 一方、保温バッグメーカーの技術者は「バッグにばらつきはないからね」と、自社に責任はないことをアピールし、かたくなに保身している。社の技術力を懸けた今回の企画。だからこそ、こんな態度になっても無理はないだろう。

 でも、ここからが奇跡だった。40分を経過した6キロメートル地点でピザを確認すると、まだ77℃をキープしてる! 床暖房会社の技術者は、打って変わって満面の笑みだ。1時間10分経過の川崎市(10キロメートル地点)で確認すると74℃を指しており、2時間半を経過した戸塚(30キロメートル地点)でも74℃のまま。4時間が経過した平塚市(57キロメートル地点)でも、やっぱり74℃のままであった。温度が全然下がらない!

 そして、宅配バイクはついに箱根湯本へ到着! 確認すると、温度はさすがに68℃を指している。おいしさを保証できる65℃が、すぐそこまで来ているぞ……。しかも、宅配中に雨が降り始めるという迷惑なドラマが発生する始末。加えて、バイクは踏切につかまってしまった。天が我らに味方していない。

……と思いきや、外気の影響を受けにくい保温バッグのおかげで、ピザは68℃をキープ。こうして、バイクは箱根の峠をついに登り切った。東京発の宅配ピザが箱根の景色を望んでいる。いまだかつてない快挙である。

 結果、宅配バイクは静岡県富士市にまで到着。時間にして9時間30分、距離にして137キロメートルの地点でピザは64℃へ下がり、ゲームオーバー。でも、宅配ピザの“限界”を超えたと断言できる奮闘ぶりではないだろうか。

 そういえば一時期、テレビには「日本はスゴい」系の番組があふれていた。食傷気味の視聴者から「もう、いいよ」と不満の声が漏れることもしばしば。今回のこの番組も、もしかしたら「日本はスゴい」系にカテゴライズできるかもしれない。でも、スゴい場面ばかりじゃなく、失敗の場面を映し出しているのが良心的だった。加えて、切り口がバカバカしいのも良かった。特に、黒ひげ危機一発に対しムキになるバネ職人の姿はどうだ。

 “笑い”と“感動”、“ミクロ”と“マクロ”の掛け合わせが見事だったのだ。妙な形で成功している。

(文=寺西ジャジューカ)

ANZEN漫才の「じゃないほう芸人」あらぽんが、ひょうたんネタで活路を見いだす!?

「じゃないほう芸人」というカテゴリーがある。「じゃないほう」と言いながら、彼らに対するニーズもしっかり存在する現在のテレビ界。なんだかんだ、バイきんぐの西村瑞樹やハライチの岩井勇気は好事家から熱い視線を浴びているわけで。「名は体を表わさず」とでも言うべきか。

 いや、お笑い芸人という職業は決して甘くない。相方の村本大輔が語学の勉強で海外へ行っていた期間、月収が3万円に落ち込んだと告白したのはウーマンラッシュアワーの中川パラダイスだ。今でも格差が深刻なお笑いコンビはしっかり存在しているということ。

■安田大サーカスのメンバーだと間違われるあらぽん

 6月20日深夜に放送された『運命のひと押し~ここで印鑑を押しますか?~』(テレビ朝日系)に出演したのは、ANZEN漫才のあらぽん。残酷なことを言うと、彼こそが本当の意味で「じゃないほう」である。

 みやぞんの人気者っぷりについては、言うまでもない。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の準レギュラーに収まり、今年の『24時間テレビ 愛は地球を救う』(同)ではチャリティランナーを務めることも決定している。

 一方のあらぽんは、残念ながら知名度がない。番組が街行く人に「この人を知っていますか?」とアンケートを採ったところ「1人だと名前が出てこない」「安田大サーカスの人?」と、誰も名前を言い当てられないのだ。

 ちなみに、この番組のコンセプトは以下。

「“人生を左右する運命の決断”を前に悩む人に寄り添い、最後の決断=『印鑑を押すのか? 押さないのか?』を判断する瞬間まで、一部始終をお見せする新感覚バラエティー」

 今回、あらぽんは13年の交際を経て昨年10月に結婚した一般人女性と共にスタジオへ登場。この妻は、夫に対し「『みやぞんじゃないほう』って言われてほしくない!」と不安と憤りを抱えているようだ。彼女は「みやぞんがいなくても、ピンで舞台に立てるようなネタを作ります!」と書かれた念書を持参して来ており、これに判を押して奮起する夫の挽回を願っている。

■「じゃないほう芸人」どころか「いないほう芸人」

 あらぽんは冷静だった。自身の現状をしっかりと認識している。

「地方に営業に行くと、誰とも目が合わない」

「台本に名前がない、台本にいない。局のトイレに行っても、ずっとセンサーが反応しない時があるんですよ。機械にすら、いないと思われている」

「最近まで『いないほう芸人』でしたね。『じゃないほう』の一個下には『いないほう芸人』っていうのがあるんですよ」

 妻の現状認識もシビアだ。

妻「今、みやぞんに気を使って、隣でただ笑ってる人みたいになってる(笑)」

あらぽん「フィギュアね。スマイルフィギュア。横で笑ってるだけになっちゃう。いつも、それは言われるんです」

 ANZEN漫才としてコンビで出演する際、「みやぞんの良さを引き出してください」「サポートしてください」というスタンスを求められることが多いという。みやぞんとは1歳の頃からの幼なじみのはずなのに、今ではコンビ格差が広がる一方である。ならば、やはり妻の言う通り、ピンのネタを磨くしかないか?

「漫才とかコンビでネタをやる時はすごい楽しいですけど、その考えは今まで持ったことがなかったんですよ。ピンで(ネタを)やるっていう。それは知らない世界ですよね」

 ここで、あらぽんが活路を見いだしたのは「ひょうたん」だった。

「僕、毎年ひょうたんを育ててるんです。昔から好きで。ひょうたんを使った何かならできるかもしれないです」

 あらぽんにスイッチが入った。熱くなったら止まらない。周囲のリアクションに構わず、マニアックなトークを放ち続けていく。

「ひょうたんのフォルムは丸を2個重ねてる。なんでその形を選んだのか? っていうのがあるじゃないですか。いろんな形が世の中にあるのに、ひょうたんはその形を選んでいる」

 さらに、こんなことまで言いだした。

「ひょうたんにはオスとメスがあると思うんですよ。僕はなんとなくわかるんですけども」

 スタジオに自作のひょうたんを持ってきたあらぽんは、それを手に持ちながら「この子はオスなんですけど」と断言、持論を展開した。

「この子は虫にやられることが多いんです。傷だらけで。美人な女の子たちがいるところを守ってるんですよ、きっと。ひょうたんはいっぱいなるのに、こいつだけに虫が殺到するんです。この子は傷だらけだけなんですけど、この裏にいる子たちはみんなきれいなんです。裏にいるのは女の子ですね。全部、『美人ちゃん』って呼んでるんですけど」

 彼に注目したことがなかっただけに、まったく知らなかった。彼は、自分の世界を持っていた。

■ひょうたんのピン芸は「最低限笑える」レベル!

 実はあらぽんのひょうたん、芸能界でプチブレーク中である。彼は自作のひょうたんを、今までに黒柳徹子と明石家さんまに渡したことがあるという。

「さんまさんはサッカーのマンチェスターというチームが好きなんで、全部真っ赤に塗って、白と黒でサッカーボールのひもを編んであげるっていう。黒柳さんには、ピンクが好きだったんでピンクのひもを編んであげて。で、象みたいな形のものがあったんですよ。『エレファント君』って名前を付けてたんですけど、エレファント君にピンクをあしらって、鈴を付けてあげて」

 ついには群馬に畑を借り、1メートル以上のひょうたん作りに励んでいるという。

 そんなあらぽん、妻が持参したピン活動を要求する念書へ勇ましく判を押している。彼は今後、「いないほう芸人」を返上すべく“ひょうたんネタ”に活路を見いだすようだ。

「なんとなく、自分の中で想像はできました。ひょうたん使っていいんだったら。ひょうたんって歌と同じで『最低限笑える』というレベル。歌は『最低限聴ける』じゃないですか? スベったとかないじゃないから」

 彼の中で、ひょうたんネタに対する確信とある種の担保が出来上がっているよう。「マニアックなことが好きなので、そういうのを語れる人になりたい」と、あらぽんは将来への展望を語っていた。

(文=寺西ジャジューカ)

『水曜日のダウンタウン』警察沙汰! ナダル「誘拐・拉致」で一般人が110番通報

 世間をたびたび騒がせる“攻めの企画”でおなじみの『水曜日のダウンタウン』(TBS系)だが、5月に行われたロケの途中で、一般人の110番通報により警察が出動する騒ぎを起こしていたことがわかった。6月20日放送の同番組をめぐっては、現在ネット上で「予告されていた内容が突然差し替えになった」と話題になっているが、当初放送が予定されていた企画が“警察沙汰”を起こしたことが差し替えの一因の可能性が高まった。TBSはサイゾーウーマンの取材に「お答えすることはありません」としたが、同番組はこれまでも“問題”を複数回起こし、番組の存続が危ぶまれたこともあるだけに、このまま“黙して語らず”では済まされないだろう。

 「予告から一転“消滅”したのは、5月30日放送でオンエアされた企画の第2弾。初回は、コロコロチキチキペッパーズ・ナダルが新横浜駅近くでスタッフに拉致・誘拐され、倉庫に閉じ込められたところで、『別の芸人を番組の企画と悟られずに呼び出す』ことができれば、脱出できる……という内容でした。人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)をモチーフにした企画ですが、放送直後から賛否を呼んでいたんです。オンエアを見ると、ナダルは突然男性に襲いかかられた上、車に押し込まれていたため、ネット上では『やりすぎ』『一歩間違えば警察沙汰では』などと批判が噴出しました」(芸能ライター)

 同番組は過去にも、安田大サーカス・クロちゃんを中心とした一般視聴者参加型の企画が、警察沙汰に発展したことで、急きょ中止となるトラブルを起こしている。クロちゃんをマンションの一室に閉じ込めた上で、「視聴者が、クロちゃんのTwitterでの情報発信のみを頼りに、居場所を特定して救出する』という内容だったが、特定されたマンションに視聴者が殺到したため、警察が現場に駆けつける騒ぎに。番組は公式サイトで「この状況を重く受け止め、この企画は中止いたしました。ご迷惑をおかけした皆様、並びに企画にご参加いただいた皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪したものの、その反省は生かされなかったようだ。

 「5月下旬、同番組は、新横浜ではなく“都内”でナダルを『車に押し込み連れ去る』という内容のロケを行いました。ところが、その瞬間を目撃した一般人が『男性が誘拐された』と、110番通報をしたんです。すぐに警察官が現場に駆けつけ、スタッフが事情を話して誤解は解けたようですが、その後TBSは警視庁に対し、内々に謝罪を行ったということです」

 こう明かすのはTBSの番組制作会社関係者。第1弾のオンエアでは、ナダルが誘拐された場所は神奈川県だったため、今回の「都内」という情報とは齟齬が生じる。

 「通報されたのが第1弾のものだったとすれば、警察沙汰になったことで、都内ロケ分はお蔵入りにして、あらためて新横浜で同じ内容を収録する“ヤラセ”を行ったか。あるいは、20日放送の第2弾のために、再びナダルを起用して行われた、新規のロケで警察沙汰になったのかもしれません」(同)

 サイゾーウーマンは18日、TBS広報部に、事実確認や、番組が少なくとも2回“警察沙汰”を起こしていることについて、見解を問う書面を送付したが、期限までに回答はなし。20日に再度、電話取材を試みると「お答えすることはありません」と、“警察沙汰”があったことを否定も肯定もせず、事態を隠蔽するかのような返答を繰り返すのみだった。

「放送した企画が、またも裏で問題を起こしていた事実を指摘されることを恐れ、急きょ20日の放送内容を変更したのかもしれません。また、現在テレビ業界では、静岡県の看護師拉致殺害事件の影響などから、“拉致”“誘拐”を連想させる企画を自粛するムードが高まっています。18日にはテレビ朝日が、誘拐を題材にしたドラマ『幸色のワンルーム』の放送中止を発表しましたが、こちらも『誘拐を肯定しているのでは』という批判を、業界の“自粛ムード”が後押しした結果と見られている。『水曜日のダウンタウン』に関しても、一時とはいえ『略取・誘拐事件』として警察が出動したことに間違いはないため、ギリギリで放送自粛を決定したのかもしれません」(テレビ局関係者)

 番組の演出・プロデューサーを務める藤井健太郎氏は、昨年12月配信の「ORICON NEWS」インタビューで「昔は失敗と認めずに成功に見せるのが多かった気がするけど、今は失敗したことを認めたうえで、どう見せるか。隠したりすることが好かれない、という気がします。(中略)もし2択で迷ったら、今は正直なほうがいいよね、というジャッジはするようにしています」と語っているが、今回、一般人による通報を誘引したという“失敗”を、企画上どう生かすつもりだったのだろうか。

 業界関係者にも多くのファンを擁する『水曜日のダウンタウン』だが、今回の一件は「悪ノリが過ぎた」というそしりは免れないだろう。TBSは局の姿勢として、まず放送内容を変更した点について正式な釈明を行うべきで、もし不適切な点があったならば、それを真摯に省みて、今後の番組づくりに生かしてほしい。それを踏まえた形で視聴者をあっと驚かせる、エッジの効いた斬新な企画を見せてくれることを期待したい。