“ローカル芸人”カミナリとU字工事が、山田うどんにビジネス指南「ダ埼玉を売りにしろ!」

 芸人にとってキャラクターは大事。ネタの面白さのみで売れるに越したことはないが、なかなかそうもいかない。例えば、おぎやはぎは加藤浩次のアドバイスで“Wめがね”というフックを身につけ、物珍しさから注目を浴びやすくなったという。劇団ひとりも、当初は“泣き芸”というキャラクターを持っていた。彼は2月10日放送『ゴッドタン』(テレビ東京系)で、以下のような発言を残している。

「ニュートラルに売れたいっていうのは、最初はどの芸人も思うこと。でも、俺で言ったら“泣き芸”とか何か一個を(収録へ)お土産に持っていき、それを入り口に隙間で『こういうコメントができます』と自分の価値を上げていく。最初、呼ぶ側は誰を呼んでるかわからないんだから」

■「ローカルはメリットだらけ」(U字工事)

 人気芸人がさまざまな会社を訪ね、ビジネス講座を開く番組『芸人先生』(Eテレ)は、7月2日、9日と2週にわたって山田うどんを訪問した。

 ちなみに、うどん業界において同社は、店舗数ランキング4位というポジションにある。とはいえ、3位のなか卯が460店舗で、4位の山田うどんは167店舗。大きく水をあけられているのが実情だ。

 まず、第1週目に講義を行ったのはU字工事の2人。彼らは同社社員に「山田うどん」の印象を尋ねた。これが、散々だったのだ。

「山田うどんは普通。悪く言えば、うまくもなければまずくもない。普通の味を提供している店。人に『山田うどん、いいよ』って勧める時の言葉が難しい」

「山田うどん自体にダサい、垢抜けないイメージがある。埼玉自体にも、都会にも田舎にもなりきれない垢抜けないイメージがある」

 補足だが、山田うどんの本社は埼玉県所沢市にあり、チェーン展開の大部分は埼玉県内に偏っている。山田うどんは、俗に「埼玉のソウルフード」と呼ばれているのだ。

 ローカルでダサいと自虐する山田うどんに、U字工事はシンパシーを感じているよう。益子卓郎は吐露する。

「俺らも漫才がうまいわけでもないし、何かしゃべれるってわけでもないし、ギリギリでテレビ出られてる」

 当初、彼らは標準語で東京寄りの漫才を行っていたそう。でも、全然うまくいかなかった。その後、浅草キッド主催の漫才イベント「浅草お兄さん会」に出場した際、水道橋博士から「栃木訛りを前面に押し出したほうがいい」と助言され、現在のスタイルへ到達。ローカル色を武器に、世に出ることができた。

「漫才が上手な人はいっぱいいるし、ましてや大阪の上方漫才をブワーッてやられたら圧倒されるわけです。そこで戦うのが、ローカルだったんです」(益子)

 要するに、今回2人が説くのは「ローカルはメリットだらけ。埼玉代表になれ!」である。なるほど、“普通”の山田うどんには適したアドバイスかもしれない。

 しかし、山田うどん社員の反応が芳しくない。「埼玉って住んで寝るところ」「埼玉色を出すのは恥ずかしい」と、会社だけでなく県そのものを自虐する社員までいるのだ。

「なんで、恥ずかしいんですか! 我々が埼玉だったら、すぐ(ローカルの)ネタをやりますよ」(益子)

 U字工事は地域の特産品などをネタに織り込むことで、オーディションに受かり始めた。2人は、その手法を山田うどんにも勧めている。例えば、埼玉は深谷ねぎが全国生産1位。そういったローカルの特徴も、メニュー表で押し出すべき。これは、実体験に基づくアドバイスだ。

「お笑いもそうだもんなあ。特徴があったほうがオーディションにも絶対受かりますし、『なんであんなに漫才がうまいのに、もっと出てないんだろう』っていう方がいっぱいいるんですよ。『俺ら、出てていいのかなあ?』ってくらいの人がいっぱいいて」(福田薫)

■「“カロリーのK点超え”を売りにしろ!」(カミナリ)

 第2週目の講師はカミナリ。2人は「ウリという名のインパクトが大事」だと、山田うどん社員に説いた。

 そういえば、カミナリには売りが2つある。1つ目は茨城訛りのツッコミ、2つ目は「どつき漫才」だ。ツッコミの石田たくみは解説する。

「どつき漫才は昔からある文化ですけど、僕のは『こんなに思いっきり叩くか?』ってくらい強く叩いているから衝撃を与えてると思うわけです」

 しかし、山田うどん社員は自社の売りがわからない模様。「山田うどんの売りは?」と質問されても、「売りは……ない(苦笑)」と頼りのない返答である。

 いや、ある。まず、「やわらかいうどん」。同店が提供するうどんは、驚くほどやわらかい。山田うどんを応援する書籍『愛の山田うどん 「廻ってくれ、俺の頭上で!!」』(河出書房新社)には、さぬきうどんの全国進出により「うどんにはコシがなくっちゃ」という論調が拡大、山田うどんの評判が下降した状況が記されている。いや、そんな異端だからこそ、“売り”になり得るのではないか? それが、カミナリによるアドバイスだ。

 2つ目の売りは、「カロリーのK点越え」。実は、山田うどんのセットメニューは1000キロカロリーを超えるものばかり。こちらも、やはり世の流れに反している。だが、これもアピールポイントになるのでは? 逆を突く発想を一貫してカミナリは提案するのだ。営業コンサルタントの和田裕美氏は、この手法を評価した。

「個性を生かしてほかがやってないことをやると、必ず好きな人がいるんです。サイレントマジョリティというか、言葉を発しない消費者がいるんですね。カロリーを気にする人がいる半面、実はカロリーをオーバーしても食べたい人もいる。言葉を発しない消費者に向けて物を作り続けると、ほかは負けていても、そこは絶対勝ち残る」

 自らが世に出るために取った戦略を、そのまま伝授した2組。くすぶる時期の自分たちを山田うどんに重ね合わせたか? 芸人が売れるための戦略とビジネスの戦略は、相通じているということだ。

 ちなみに山田うどん、意外と言っては失礼だが、たまに食べるとすごくおいしい。さぬきの食感に慣れた我々に、あのやわらかさは逆に新鮮。カミナリが言うように、売りにしてしかるべき特徴だと思う。

(文=寺西ジャジューカ)

山崎賢人『グッド・ドクター』、初回11.5%で「演技うまい!」「見直した」と驚嘆の声

 7月12日に初回を迎えた連続ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)が、平均視聴率11.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)の好スタートを切った上、「主演を務める山崎賢人への評価が爆上がりしている」(芸能ライター)という。

「山崎が今作で演じるのは、自閉症スペクトラム障がいで、驚異的な記憶力を持つ“サヴァン症候群”の小児外科レジデント・新堂湊。トラブルを起こして周囲に疎まれることもありながら、『すべての子どもを大人にしたい』という思いで子どもたちに寄り添い、子どもたちとともに成長していく物語となっています」(同)

 第1話では、湊が東郷記念病院に初出勤する途中、事故に巻き込まれた子どもの応急処置を施して一命を取り留めた一方、勤務先に入院していた男児・まさき(嶺岸煌桜)に対して勝手に手術日程をしゃべるなどし、まさきの母(安藤聖)や周囲から非難されてしまう。しかし湊はまさきを気にかけ、その後容体が急変した際に原因を見抜くと、彼を助けたい一心で大胆な行動に出る……という展開だった。

「業界の前評判は芳しくなかったにもかかわらず、同ドラマが放送された『木曜劇場』枠で2ケタ超えしたのは2016年7月期の『営業部長 吉良奈津子』の初回以来2年ぶり、11%を上回ったのは15年7月期の『探偵の探偵』の初回以来3年ぶりとなりました。しかも、当初今期トップ予想されていた綾瀬はるか主演『義母と娘のブルース』(TBS系)の初回と同率で並ぶという快挙です」(同)

 ネット上のコメントを見ると、「山崎って今まで漫画原作系の作品ばかり出演してて微妙な俳優だと思ってたけど、いつの間にこんなに演技うまくなってたの!?」「自閉症の役作り、かなり頑張ったんだろうな。わざとらしくないから嫌な感じしないし、でもリアリティある」「山崎のこと見直したわ」などと、山崎への注目度や好感度が急上昇しているようだ。

「ただ、周囲に冷たくされる役どころとあって、『湊が可哀想すぎて、胸が痛くなる』『主人公が次第に認められていく展開なんだろうけど、それまでがつらいな』といった声や、湊を突き飛ばすなど最も邪見に扱っていた小児外科のエース医師・高山誠司(藤木直人)に対して『ただのイジメじゃん! 胸糞悪い!』『医者のくせに自閉症に理解なさすぎて、ありえない!』という書き込みも。また、『自閉症の主人公を受け入れる準備が万全じゃないなんて、ちょっと現実的じゃないね』との指摘もありました」(同)

 それでも「今期の当たり作」と話題沸騰中の同ドラマ。ついに山崎が“覚醒”したかと思うと同時に、長らく視聴率不振に悩むフジにとっても、山崎の起用は正解だったと言えそうだ。

山崎賢人『グッド・ドクター』、初回11.5%で「演技うまい!」「見直した」と驚嘆の声

 7月12日に初回を迎えた連続ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)が、平均視聴率11.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)の好スタートを切った上、「主演を務める山崎賢人への評価が爆上がりしている」(芸能ライター)という。

「山崎が今作で演じるのは、自閉症スペクトラム障がいで、驚異的な記憶力を持つ“サヴァン症候群”の小児外科レジデント・新堂湊。トラブルを起こして周囲に疎まれることもありながら、『すべての子どもを大人にしたい』という思いで子どもたちに寄り添い、子どもたちとともに成長していく物語となっています」(同)

 第1話では、湊が東郷記念病院に初出勤する途中、事故に巻き込まれた子どもの応急処置を施して一命を取り留めた一方、勤務先に入院していた男児・まさき(嶺岸煌桜)に対して勝手に手術日程をしゃべるなどし、まさきの母(安藤聖)や周囲から非難されてしまう。しかし湊はまさきを気にかけ、その後容体が急変した際に原因を見抜くと、彼を助けたい一心で大胆な行動に出る……という展開だった。

「業界の前評判は芳しくなかったにもかかわらず、同ドラマが放送された『木曜劇場』枠で2ケタ超えしたのは2016年7月期の『営業部長 吉良奈津子』の初回以来2年ぶり、11%を上回ったのは15年7月期の『探偵の探偵』の初回以来3年ぶりとなりました。しかも、当初今期トップ予想されていた綾瀬はるか主演『義母と娘のブルース』(TBS系)の初回と同率で並ぶという快挙です」(同)

 ネット上のコメントを見ると、「山崎って今まで漫画原作系の作品ばかり出演してて微妙な俳優だと思ってたけど、いつの間にこんなに演技うまくなってたの!?」「自閉症の役作り、かなり頑張ったんだろうな。わざとらしくないから嫌な感じしないし、でもリアリティある」「山崎のこと見直したわ」などと、山崎への注目度や好感度が急上昇しているようだ。

「ただ、周囲に冷たくされる役どころとあって、『湊が可哀想すぎて、胸が痛くなる』『主人公が次第に認められていく展開なんだろうけど、それまでがつらいな』といった声や、湊を突き飛ばすなど最も邪見に扱っていた小児外科のエース医師・高山誠司(藤木直人)に対して『ただのイジメじゃん! 胸糞悪い!』『医者のくせに自閉症に理解なさすぎて、ありえない!』という書き込みも。また、『自閉症の主人公を受け入れる準備が万全じゃないなんて、ちょっと現実的じゃないね』との指摘もありました」(同)

 それでも「今期の当たり作」と話題沸騰中の同ドラマ。ついに山崎が“覚醒”したかと思うと同時に、長らく視聴率不振に悩むフジにとっても、山崎の起用は正解だったと言えそうだ。

『どエライさん』『石橋貴明のたいむとんねる』『PON!』打ち切りウワサされる3番組の行方

 今年1月にスタートした『世界の村のどエライさん』(フジテレビ系)が、9月いっぱいで放送打ち切りになると、7月11日発行の「東京スポーツ」がスクープした。同紙は「スマスマの呪い」として、2016年末のSMAP解散に伴って放送終了となった同枠の過去番組『SMAP×SMAP』を引き合いに報じている。

 『どエライさん』は昨年12月に終了した『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』の後番組。視聴率不振で打ち切られた『もしズレ』だが、番組末期は7%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)まで数字を伸ばしていたのに対し、『どエライさん』は3~4%台と、超低視聴率が続いている。

「フジ上層部の『もしズレ』打ち切り強行には、出演陣からもブーイングが出ており、『なんとか翌年3月まで続けられないものか』という意見もあったそうです。多くの場合、放送打ち切りは3月か9月がテレビ界の慣例ですが、それを押し切って打ち切りにした揚げ句、後番組がこの体たらくとあって、フジの迷走ぶりを象徴していますね」(芸能プロ関係者)

 また7月11日発売の「週刊新潮」(新潮社)は、4月に始まった『石橋貴明のたいむとんねる』(同)について、早くも「年内打ち切りで調整中」と報じている。

「同番組は、3月に最終回を迎えた『とんねるずのみなさんのおかげでした』とスイッチする形でスタートしており、いわばフジから、とんねるず・石橋貴明への“償い”として生まれた番組なんです。ご長寿番組が打ち切られる際に、局側が出演者に対し、『ごめんなさいね』という気持ちを込めて、新番組を持たせるケースは少なくありません。しかし、理由はどうあれ、番組が打ち切りとなれば、もう貸し借りの関係はなくなるため、石橋がフジから消える日も近いということになります」(スポーツ紙記者)

 そして7月3日配信の「日刊大衆」では、日本テレビの情報バラエティ『PON!』の打ち切り説が伝えられた。

「日テレは、朝から昼にかけて『スッキリ』『PON!』『ヒルナンデス!』という3番組を放送中ですが、確かに『PON!』は、前後番組の足を引っ張る低視聴率ぶり。上層部は、テコ入れをしたいという意向ではあるものの、現状、正式に『PON!』の打ち切りが決定したわけではないようです。確かに数字的には苦しい『PON!』ですが、局内では重宝がられている面もありますしね。というのも、『PON!』はほかの番組では扱わないタレントのプロモーションも積極的に放送するので、『芸能事務所との“潤滑油”になっている』と、局内で一定の評価を得ています。例えば、あまり知名度のないジャニーズJr.の舞台を取り上げることで、ジャニーズ事務所と日テレの関係を良好にしている……という具合です」(日テレ関係者)

 3番組とも、正式な放送終了は発表されていないものの、これらのウワサを跳ね飛ばして来年も放送し続けている番組はあるのだろうか。

テレビ不況、ここに極まる……経費削減のために「ニュース番組」を事前収録する地方局の惨状

 CMスポンサーの売り上げが落ち、パワーダウンが指摘されて久しい地上波テレビ局。“経費削減”の影響は、あちらこちらに現れているようで……。

「自社制作番組の削減。これが一番効果ある“経費削減”ですが、局内のモチベーションは下がりますね」

 こう嘆くのは、ある地方テレビ局の編成マン。聞けば、近年では大阪、名古屋など比較的大都市部の地上波放送局でも自社制作のテレビ番組を取りやめ、在京キー局の番組をネットする傾向が高まっているという。

「ただ、フジテレビ系列の月曜、火曜、金曜、日テレ系列の金曜の午後7時台など、近年はゴールデンタイムであってもCMはローカルセールス枠(番組スポンサーを各地方局で調整する時間帯)を設定しているケースが急増。となれば、自分たちで売り上げを立てなければならない。枠が売れればいいのですが、営業力が弱いテレビ局なんかはかなり、苦戦している」(同)

 さらに究極の“経費削減”として、こっそり行われているモノもあるという。なんと、ニュース番組の「事前収録」だ。

「基本的にニュース番組は不測の事態に備えて生放送するのですが、こちらも予算削減によりアナウンサーの早朝、深夜勤務が厳しく制限されています。となれば、事前収録するしかなくなってきているんです。局によっては、午後9時前や深夜帯のニュースを夕方ニュース終了後の午後8時くらいから衣装チェンジして収録。場合によっては、翌朝の分までやるところもあるようです」

 もっとも、選挙や地元で大きな事件や事故が発生している場合はこの限りではなく「生放送で対応する」というのだが、突発的な対応は難しいだろう。

 聖域のない“改悪”は、どこまで進んでしまうのか。

もし相方が漫才の最後に「もうええわ!」を言わなかったら……番組企画でボケ芸人がマジギレ!?

 テレビ界では、数年前よりボケよりツッコミ芸人への需要が高まったといわれている。理由はさまざまあるが、バラエティ風な情報番組の数が増え、仕切りのできるツッコミにお呼びがかかるのが理由のひとつだろう。役者やグラドルらの発言を受け止め、ツッコんで落としてあげる――。そんな腕が芸人に求められていることの表れか。

 筆者には売れないアラフォー芸人の知り合いが数人いるが、10年ほど前はほとんどの若者がボケを志望していた。おそらくそのあたりのバランス、現在はかなり変化しているはずだ。

■「田村が『芸人をやめる』と言いだすのではないかと……」麒麟・川島

 7月6日深夜放送『くりぃむナンチャラ』(テレビ朝日系)が、同番組恒例「もうええわを言わない相方たち」を放送した。ネタで面白いことを言うボケは、脚光を浴びがち。ないがしろにされるツッコミの重要さをボケに再認識させるため、漫才の最後を締める「もうええわ!」のセリフを言わないでみる。そして、「自分は生かされているんだ」と、ボケにツッコミの存在を感謝してもらう。そんな斬新な企画である。

 漫才の終了のセリフをツッコミが言わなかった場合、窮地に陥るボケの態度はそれぞれ独特で面白い。例えば、同企画が初めて行われた2014年3月(前身番組の『ギリギリくりぃむ企画工場』にて)に登場した麒麟。彼らは偽のネタ番組に出演し、演じ慣れた漫才を披露した。そして、川島明が最後のボケを放った瞬間、ツッコミの田村裕は「もうええわ!」を言わないでいる。すると、川島は顔をひきつらせて「どうした?」「15年やってきたでしょ。『もういいよ』って言って! あんまりボケが言わないよ、こういうこと」と困惑。最終的には「どうもありがとうございました!」と川島が自らで締め、2人は舞台を降りた。「ツッコミを放棄した田村が急に舞台上で『芸人をやめる』と言いだすのではないか?」と恐怖に駆られたと、川島は心境を告白している。

 一方、同回に登場した流れ星は、少しパターンが異なる。オチのくだりでツッコミの瀧上伸一郎は、いつまでたってもネタ終了のツッコミを言わない。ボケのちゅうえいは、やはり困惑。そして、ちゃんとツッコんでくれるよう、オチのくだりを再び繰り返したのだ。でも、瀧上はツッコまない。ちゅうえいは同じボケを二度繰り返しただけ。最終的には、ちゅうえいが自分で自分をツッコんで、ネタを強制終了させた。

■「相方はいつも俺のことを下に見てる」(ダイアン津田)

 今回登場したのは、声優・野沢雅子のものまねでおなじみのアイデンティティだ。野沢をものまねする田島直弥がボケで、ツッコミの見浦彰彦が「もういいよ!」を言わないという流れである。

 漫才が始まった。そして、オチのくだりに差し掛かる。ここで予定通り、見浦がツッコまなかった。戸惑った田島は悟空のキャラに徹したまま「どうした? おめえ、なんだおい。オチだぞ?」「おめえ、なんけえ(何回)やってるネタだ!」「フザけんなよ、いいかげんにしろ!」と憮然とした表情になってしまう。どうやらこの2人、コンビ内で明確な上下関係があるようだ。

「あんなことがあったら、ファミレス行って2時間(の説教)ですよ!」(田島)

 続いての登場はダイアンだ。このコンビは、ツッコミの津田篤宏がボケの西澤裕介に対して思うところがあるらしい。

「いつも俺のことバカにしてる! 下に見てる」(津田)

 だからこそ、「ツッコミの存在を感謝してもらう」という今企画の趣旨は、津田にとって待望だった。 

 いよいよ漫才が始まった。そして、オチのくだりに差し掛かる。すると、津田は満を持して「もうええわ」を言わない! すると、やはり西澤は困惑。そして、小声で「言えや」「何してん?」と津田を注意。ついには、客前で津田を殴りながら「お前、アホなんか!?」「お前が『もうええわ』言えや!」と激高してしまった。らちが明かないと判断した西澤は、自ら「もうええわ、ありがとうございました!」と締めて舞台を降りた。

 実は、津田には前科があるらしい。

「こいつ、過去に1回やってるんすよ。ルミネの出番で『もうええわ!』ってセリフがホンマに出なくなってむちゃくちゃになったことが、過去に1回あるんですよ。『また、それになった!』と思って」(西澤)

 ボケとツッコミの関係性は、当然ながら各コンビで異なる。テレビ界ではツッコミへのニーズが高まっているが、ダイアンやアイデンティティのようにボケが上位にいるコンビは少なくない。でも、今回は下位にいるツッコミが反逆した格好だ。

 ネタ中で面白いことを言うのはボケ。ツッコミは、主にそれを律する側。ある意味、損な役回りだが、引き換えとしてツッコミにしか持つことのできない権利があるということか。

 かつて、ビートたけしはツービートの漫才について「細かいセリフは決めず、アドリブはガンガン入れながらオチというゴールに向かっていく感じ」と表現したことがある。でも、ツッコミが「もうええわ!」を言わなければ、オチがオチでなくなってしまう可能性だってある。家に帰ろうと思ったら、その家自体がなくなっていた、みたいな状況。恐ろしすぎるではないか。

(文=寺西ジャジューカ)

 

フジ月9『絶対零度』初回10.6%も「大根演技」!? 関ジャニ∞・横山裕と本田翼に批判

 月9ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)が7月9日に初回放送を迎え、平均視聴率は10.6%をマーク(ビデオリサーチ調べ/関東地区)。ネット上には「面白かった! 次回も期待できる作品!」「沢村一樹のドラマはハズレがないね~」と絶賛の声が続出する一方で、「大根女優と大根ジャニーズの演技が気になって仕方なかった」といった批判の声も相次いだ。

 同作は2010、11年に上戸彩主演で放送された「絶対零度」シリーズの新作で、未然に犯罪を防ぐ捜査チーム“ミハン”の活躍を描く。ミハンのリーダーとして沢村一樹を主演に迎え、上戸も物語全体のカギを握る存在として登場している。

「沢村はかつて名探偵『浅見光彦』シリーズで主演を務めるなど、サスペンスドラマでも活躍。ネット上では『沢村さん、渋みが加わってきて、ますます良い役者さんになった感じ』『プレッシャーもあっただろうけど、演技が安定していて良かった』『沢村さんが出演するサスペンス系のドラマって、不思議と安心して見られるよね』と称賛の声が続出しました。沢村は主人公の座を引き継いだだけでなく“月9初主演”となりましたが、評価の声からも大胆な“主演交代”は成功だったようです」(芸能ライター)

 安定した沢村の演技が称賛される一方、前シリーズ最終話から参加している関ジャニ∞・横山裕と新登場の本田翼には冷たい視線が。

「横山は上戸演じる桜木泉のバディ、本田は“ドS”の元婦警という設定でミハンに登場。どちらもドラマに重要なメインキャラクターですが、『本田翼は一向に演技がうまくならないよね……』『横山の違和感がハンパなかった』『横山くんと本田さん、微妙』『大根演技で話が入ってこない。これは人選ミスでしょ』『なんでもかんでもジャニーズやゴリ押し女優を押し込んでこないで』と2人の演技に批判の声が続出しています。『棒演技がドラマの質を落としている』という声もあり、このままでは今後の視聴率に影響を及ぼしかねません」(同)

 賛否両論のキャスティングとなったが、物語についても視聴者の評価は二分されている。

「これまで未解決事件や特殊犯罪を扱ってきた同シリーズですが、今回は“犯罪を未然に防ぐ”ための捜査が主題になります。ネット上では『二転三転するストーリーで引き込まれた』『月9だけど、恋愛要素のない本格刑事モノっていうのが逆に新鮮でいいね!』と評価されていますが、『これ「絶対零度」シリーズにする必要ある? ってくらいの別物感』『2ケタ発進したものの、これからキープできるかは微妙なところ』といった疑問の声も見られました」(同)

 近年は低迷が叫ばれている“月9”枠だが、沢村の奮闘で視聴率上昇となるのか。今後の展開を見守ろう。

嵐・櫻井「緊迫シーン」、A.B.C-Z「消された?」……『THE MUSIC DAY』関係者が驚いた光景

 7月7日に放送された大型音楽特番『THE MUSIC DAY 伝えたい歌』(日本テレビ系)。例年通り、嵐・櫻井翔が総合司会を務めたほか、大勢のジャニーズアイドルが出演して、会場やお茶の間のファンを盛り上げたが、「業界関係者の間でも、複数のジャニーズグループに注目が集まっていた」(テレビ局関係者)という。

「まずは、なんと言っても関ジャニ∞・渋谷すばるでしょう。4月に、7月14日でのグループ脱退、及び年内での事務所退社を発表した渋谷には、同6日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)から『MUSIC DAY』、そして8日の『関ジャム 完全燃SHOW』(同)と、3日間連続で“お別れの場”が用意されました。これまでのジャニーズ事務所だったら、辞めゆくタレントにこのような機会を作るなどあり得なかっただけに、業界関係者の注目度も高かったです」(同)

 『MUSIC DAY』で関ジャニ∞は、メンバー並びにファンにとっても思い入れの強い1曲だという「オモイダマ」を披露。櫻井も「『MUSIC DAY』最後となる7人でのステージ。僕も目にしっかりと、そのステージ焼き付けたいと思います。今の7人の思いを感じ取ってください」と、コメントしていた。

「歌唱後の渋谷が、マイクを通さずに『ありがとうございました』と頭を下げる姿も、きっちり放送されており、まさにジャニーズから“破格の扱い”を受けて巣立っていくという印象を受けました。ジャニーズも以前と違って、ファンの感情をかなり気にするようになりましたし、よからぬ批判を呼ばぬよう、徹底した配慮を行ったのでしょう」(同)

 一方、このところメンバーが立て続けに問題を起こしていたNEWSも、同番組でパフォーマンスを行った。

「小山慶一郎と加藤シゲアキは、6月7日発売の『週刊文春』(文藝春秋)や『女性セブン』(小学館)によって、未成年女性との飲酒問題を報じられ、また手越祐也も、同14日発売の『文春』で、未成年女性同席の飲酒パーティーを開いていたことが発覚。小山は20日間の活動自粛処分を受けたものの、世間からは『甘すぎる』などと猛批判を浴びました。『MUSIC DAY』は、小山復帰後、初めてメンバー4人が生出演をする機会となっただけに、マスコミ関係者たちも『どうなることやら』と見守っていたのですが、櫻井がNEWS登場時、4人に『よろしくね』と声をかけながら握手したので驚きました」(週刊誌記者)

 というのも、「文春」の記事では、手越がCHEMISTRYの「Wings of Words」に乗せ、「いちばーん嵐のファンが多いけど~ 東京ドームで口パク聞いてる~」と、嵐を中傷するような替え歌を歌っていたと伝えられており、嵐ファンの間で手越への批判が高まっていたのだ。櫻井の握手は「NEWSへの純粋なエールなのか、それとも皮肉まじりの行動だったのか……真意はわかりかねるものの、マスコミ関係者の中には『緊迫のシーンだった』と語る者も」(同)という。

 また、この日出演しなかったジャニーズグループについても、マスコミ関係者の話題に上がっていたとか。

「『MUSIC DAY』には、ジャニーズ事務所から、嵐や関ジャニ∞、NEWSのほか、V6、KAT-TUN、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、ジャニーズWEST、King&Prince、また、香港からの中継でHey!Say!JUMPも出演。一方、TOKIO、タッキー&翼、KinKi Kids、A.B.C-Zは出演しませんでした。TOKIOは、山口達也の不祥事により音楽活動を休止中ですし、またタッキー&翼も活休中、KinKiは堂本剛が昨年、突発性難聴で入院するなどしていたため、音楽特番は数を絞って出演する方針なのかもしれないと見れますが、A.B.C-Zだけは理由が見当たらない。昨年はグループ全員で同番組に出演していただけに、ファンは困惑しきっています」(アイドル誌編集者)

 番組では、平成30年の間で生まれたジャニーズの名曲VTRが流れたが、なぜかここでもA.B.C-Zには一切触れられず。過去のジャニーズグループが流れる一方、存在を消されていたのだ。

「A.B.C-Zは、かつてSMAPの元マネジャー・飯島三智氏の傘下にあったグループです。彼女が去った後、事務所の実権は藤島ジュリー景子副社長が握るようになりましたが、彼女に目をかけられていないようです。ただ、事務所内で干されているワケではなさそうですし、『MUSIC DAY』は自然と出演が見送られたのでしょう。メンバーは全員人柄が良く、業界人からも愛されていますが、“ジャニーズのアイドル”として捉えられていない節がある、独特なポジション。今回のように、ジャニーズから複数のグループを起用する際、『尺の問題で、どこかのグループを外さなければ』となったら、真っ先にA.B.C-Zが選ばれてしまいます」(同)

 さまざまに話題を振りまいた『THE MUSIC DAY』。来年も番組が放送されることを楽しみにしたい。

「すでに飽きてた」「やっとか」日曜『アメトーーク!』9月打ち切りも「納得」相次ぐ

 日曜夜に放送されている『日曜もアメトーーク!』(テレビ朝日系)が、9月いっぱいで終了すると一部スポーツ誌で報じられた。『アメトーーク!』は現在木曜・日曜の週2回放送という体制で、ネット上には「もうネタ切れ感ハンパなかったもんね」「欲張りすぎた結果、飽きられちゃったか」と納得する声も上がっている。

 『アメトーーク!』は、お笑いコンビ・雨上がり決死隊をMCに、2003年からレギュラー番組としてスタート。特定のテーマで芸人たちがプレゼンを行うトーク企画などが人気を呼び、16年からは『日曜もアメトーーク!』と題して、週2日放送が始まっていた。

「人気に後押しされる形とはいえ、同一バラエティ番組の週2日放送は異例の編成。当初はファンも大喜びでしたが、最近では一部視聴者から“ネタが尽きた”と指摘されています。今回の報道で、日曜放送の終了はやむを得ないとする意見は多く見られ、『週1でよかったのに。欲張っちゃだめだよね』『人気だからといっても、週に2回はいらなかった』『納得しかない』『やっと終わったか』といった声が相次ぎました」(芸能ライター)

 週2日の放送体制に対する疑問の声が浮き彫りとなったが、「日曜午後7時」という時間帯に問題があると指摘する視聴者も多い。

「同番組からは、“家電芸人”や“中学のときイケてないグループに所属していた芸人”など、多くの人気企画が誕生。しかし、日曜ゴールデンでは、木曜深夜ほどの攻めた企画やトークが展開できず、ネット上では『時間帯のせいか、ファミリー向けのぬるいテーマで中途半端だったよね』『日曜は無難なネタばかりで、番組本来の良さが出ていない』と批判の声が噴出しています」(同)

 日曜のゴールデンタイムには人気番組『ザ! 鉄腕! DASH!!』(日本テレビ系)が君臨しており、さらに、かつての人気スポーツ番組『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)が18年1月から復活するなど、“激戦区”となっていた。

「『ザ! 鉄腕! DASH!!』の牙城に斬りこんだ形でしたが、さすがに長寿人気番組には太刀打ちできず。しかも17年8月に宮迫の不倫疑惑が報じられた際には、番組終了がウワサされるなど不利な状況。そのため視聴者からは、『単純に裏番組が強すぎたと思う』『宮迫の“オフホワイト”な不倫騒動があったし、“日曜ゴールデン”の顔としては違和感しかなかった』と冷静に分析する声が。中には『テレ朝ってゴールデン進出の失敗、何回目? ほんと学ばないね』と厳しい意見も見られました」(同)

 日曜版の終了は、本来の木曜放送にどういった影響を及ぼすのか。視聴者の声に耳を傾け、番組体制の見直しを図る良い機会かもしれない。

視聴者からも“搾取”せよ!? テレビ業界の新たな「集金術」がエグすぎる!

 企業の景気後退の影響をモロに受けたり、インターネットなどの新たな広告媒体の出現により窮地に追い込まれているのが地上波テレビ局。CM収入も軒並み“値崩れ”している状況は変わらないが、実は近年、その補填目的で視聴者からこっそり“搾取”しているというのだ。

「私たちも最初はこんな“錬金術”が生まれるとは、夢にも思いませんでしたよ」

 そう語るのは、あるテレビ局の若手営業マン。聞けば近年、テレビ番組で頻繁に行われているある“演出”が、そのままお金に早変わりするというのだ。ベテラン放送作家がそのカラクリを明かす。

「彼が言っているのは、主に生放送のテレビ番組内で行われる、電話応募システムの“視聴者プレゼント”のことでしょうね」

 1回かけるごとに一度応募でき、抽選により食料品から現金まで当たるというものだ。

 ここで、局側が“稼いでいる”かどうかを見分ける方法があるという。

「電話番号の最初が『0180』『0067』で始まるもの。応募者には1回50円の通話料金がかかりますが、各局の景品を見ていると軒並み現金が多い(笑)。おいしいエサをまけば、しっかり集金できるので、局側にとってはありがたい話だと思います」(同)

 ちなみに、50円の通話料から手数料などを引いた約15円が局側に入るといい、仮に20万人がコールすれば、約300万円の収入を得られる仕組みだ。

 番組予算が激減している中で小銭を拾わなければならないのもまた、シビアな実情ともいえるのだが……。