『獣になれない私たち』、全話平均8.7%で不発! 「1話で済む話じゃ?」と非難轟々

 新垣結衣と松田龍平がダブル主演を務めた連続ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の最終回が12月12日に放送され、平均視聴率8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。最後まで数字が振るわなかった上、ネットユーザーからも不満の相次ぐエンディングとなった。

「同ドラマは、クラフトビールバーで出会った深海晶(新垣)と根元恒星(松田)の“ラブかもしれないストーリー”を展開。脚本を担当する野木亜紀子氏は、2016年の連ドラ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)でも新垣とタッグを組んでいて、こちらは最終回20.8%、全話平均も14.5%をマーク。そのため今作にも期待が寄せられていたものの、全話平均8.7%とコケてしまいました」(芸能ライター)

 最終回は、勤務先の社長・九十九剣児(山内圭哉)の業務方針に抗議するも「お前がいなくても会社はどうにでもなる」と言われた晶と、家族を救うために加担した粉飾決算から抜け出せずにいた恒星が、それぞれ傷心、関係を持った夜について話し合った。そんな中、恒星の元恋人のデザイナーでモデルの橘呉羽(菊地凛子)が男性関係でバッシングを浴びていることで、謝罪会見を開く。これを見届けた晶と恒星も、それぞれの決断を下す……という内容だった。

「ネット上では『毎回イライラ&モヤモヤするドラマだったけど、最終回はスカッとできますように!』と言われていました。まず、当初から九十九が晶をこき使う様子に『完全にパワハラ』『見ててつらくなる』といった声が飛び交い、『最後は九十九をギャフンと言わせてほしい』と願う者も多かったんです」(同)

 しかし、実際に晶が退職届を提出する場面でも、九十九は相変わらず怒鳴り散らしていた。結局、晶の同僚たちが拍手で後押しする流れで退職話が片付いてしまい、ネット上は「何これ? 社長は変わらずじまい?」「10話かけてやっと退職……。でも、グダグダ引っ張ったわりにはスッキリしない」「晶が辞めて解決するなら、1話で済んだだろ」「みんなで拍手とか寒すぎ。こんな職場ないから」などしらけムードが広まった。

「一方、恒星も粉飾決算から手を引き、自身に不正を強要していた高梨(松本博之)を殴って立ち去りましたが、『ベタな展開だなぁ』『脚本が雑。最終回がこれでいいの?』『松田のファンだからここまで頑張って見てたけど、残念な役とドラマだったね』『松田とガッキーの無駄遣い』といった書き込みが寄せられていました」(同)

 そんな晶と恒星のラストシーンも“手を繋いで終わり”だったため、「ラブストーリーまで消化不良」「このドラマは一体何を伝えたかったの?」「結末が謎のドラマ」との批判が噴出。とにかくビールを飲む場面が多かったことで「ビールのドラマだったのかな」「ビールドラマ……。むしろビールの長いCMだったのでは?」というように、内容よりビールの印象のほうが強かったようだ。

坂上忍、『バイキング』で時間配分ミス! 元関取ゲストを“放置”で「MC失格」の声相次ぐ

 12月11日に放送された情報番組『バイキング』(フジテレビ系)で、コーナーが押しすぎた結果、次のコーナーで出演するはずのゲストが登場できなくなるというハプニングが発生。MCを務める坂上忍は「すみません、こういうこともあるんですよ」と謝罪コメントを述べたが、視聴者からは「こんなこと、普通ないよ!」「失礼すぎ!」「自分だったら激怒するくせに」など批判の声が巻き起こった。

「この日は、日本体操協会の塚原光男と塚原千恵子が、体操女子の宮川紗江にパワハラで告発された件が取り上げられました。この問題をめぐり、坂上とゲストの間でかなり白熱した議論が交わされていたのですが、実はこの後に、元関取の大至伸行氏をゲストに迎えて、元貴ノ岩の暴力事件に関するコーナーも用意されていたそうなんです。しかし、時間がなくなってしまったため、大至氏を呼び込むことができず。これに対し、坂上が『僕のせいです』と頭を下げるも、ネット上では『MC失格』『段取りできないならMCするな!』『MC向いてない』といった声が多く上がりました」(芸能ライター)

 また「司会者が時間配分するのが基本」「1つの話題に時間使いすぎ」「時間が押してるとかわからないわけ?」など、番組の進行役を務める坂上の責任を問う声も。さらには「スタッフは何してたの?」「制作側もちゃんと管理すべき」と、スタッフの管理能力を疑う声も噴出していた。

「坂上は、今回の出来事を『こういうこともあるんですよ』と言っていましたが、ゲストを呼んでおきながら出演できないという事態を“よくあること”として片づけてしまったことで『ゲストに失礼』『ゲストを放置しといて、その発言はあり得ない』『ただの開き直り』と、さらに視聴者の反感を買うことになったようです」(同)

 エンディングでは、後番組『直撃LIVE グッディ!』(同)の安藤裕子キャスターから「今日はピンクのお着物をお召しでした。一応、ご報告まで」と、大至氏が控室に戻ってきたと明かされたことにも、ネットユーザーは反応。「せっかく正装で来てくれたのに」「ゲストを軽く扱っていそう」「ほんと失礼」などの嫌悪の声が多く寄せられていた。

「その大至氏ですが、翌12日は無事に番組ゲストとして出演しています。ただ、元貴ノ岩の暴力問題については、相撲関係者や部屋の若い衆に聞いた話として『素行が悪かったらしい』『いずれ(問題を起こすことが)あるだろうなというような思いがあったみたい』とコメントしたのち、元貴乃花親方についても『元弟子なんだから、世間の皆さまに申し訳ないという気持ちをまず表してほしい』などと発言。これには視聴者から『無責任な発言するな』『この人、もう出てこなければよかったのに』などと、昨日とは一変して、批判を浴びる側になってしまっていました」(同)

 坂上の高圧的な態度や物言いはたびたび物議を醸すが、それが坂上の持ち味でもあるところ。とはいえ、視聴者をモヤッとさせないためには、真面目に謝罪をしておいた方がよかったのかもしれない。

『池の水ぜんぶ抜く』5%台転落は「飽きられた」「大量死の影響」!? テレ東人気番組の断末魔

 12月9日に放送された『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦~全国一斉!謎の巨大魚ぜんぶ獲る!~』(テレビ東京系)の平均視聴率が5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。不定期放送を経て、今年の春に月1回のレギュラー放送に“昇格”した同番組だが、いよいよ視聴者離れが深刻化してしまったようだ。

 2017年1月にスタートし、約2カ月に1度のペースでオンエアーされていた『池の水ぜんぶ抜く大作戦』。回を重ねるにつれて反響を呼び、今年1月2日放送回には、13.5%の高数字を獲得。自己最高だった上に、強敵が並ぶ正月特番の中でも同時間帯視聴率で在京最高を記録した。すっかりテレ東の人気番組となったことで、今年4月より日曜午後8時枠で月1レギュラー番組に昇格。4月22日の初回は9.3%をマークしており、以降も5~9月(8月の放送はなし)は、9%台が続いていた。

「10月14日は8.7%に下がり、11月18日のスペシャルでは、4.1%(午後6時33分~7時)、8.7%(7時~)と、以前に比べて1%前後ダウン。さらに、番組にとっての災難はこれだけでなく、11月1日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が、『テレ東「池の水ぜんぶ抜く」で長崎のボラ3000匹が大量死』という記事を掲載したのです。10月放送回で、長崎県の大村公園の堀の水を抜く企画が行われたのですが、作業の影響でボラなど約3,000匹の魚が大量死した可能性が高いとのこと。そんな中、最新のオンエアー(12月9日)は、5%にまで下降してしまいました。単純に放送回数が増えて視聴者が飽きたか、はたまた、週刊誌報道によってネガティブなイメージを抱く人が増えたのか……」(芸能ライター)

 一方、テレ東といえば一時期は太川陽介&蛭子能収コンビの『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』が好評を博し、16年に劇場版『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』も公開された。太川と蛭子は昨年1月をもって卒業となり、同年3月からは田中要次&羽田圭介がタッグを組む『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』に変わっている。しかし、こちらは先輩2人を超えるほどの支持を得られず、イマイチ話題になっていないのが現状だ。

「『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』は、今年に入って3月、6月、9月に放送済み。7時からのゴールデンタイムで視聴率を比較すると、3月が7.5%、6月が8.9%といった具合で、最新回(9月29日)は8.5%でした。田中と羽田がなかなか視聴者に定着しないためか、テレ東は太川&蛭子版が終わった後も『いい旅・夢気分スペシャル』などで2人を引っ張り出す有り様。9月には『太川・蛭子 ローカル鉄道 寄り道の旅』として名コンビが復活したものの、肝心の視聴率は2ケタに届かず、8.7%で不発に終わりました。とはいえ、新シリーズの最新回を上回り、名物コンビの注目度の高さを証明。テレ東は味を占めたようですが、第2弾にあたる『太川・蛭子×華丸・大吉 乗り継ぎ旅2時間半コラボSP』(12月8日)は7.8%でした」(前出・芸能ライター)

 ブームとなった太川&蛭子を再投入するも、かつての勢いを取り戻せず苦戦中のテレ東。『ローカル路線バス』や『池の水ぜんぶ抜く大作戦』の低迷を踏まえ、長く愛される番組作りを目指してほしい。

 

『8時だJ』一夜限りの復活へ! MCは滝沢秀明、嵐や関ジャニ∞も出演予定で「同窓会」に?

 ジャニーズJr.の“黄金期”を象徴するバラエティ『8時だJ』(テレビ朝日系)が、この年末に一夜限りの復活を果たすという。番組MCは、当時Jr.ながら絶大な人気を誇った滝沢秀明が務め、今年いっぱいでの芸能活動引退に向けて、ファンにとっては大きなサプライズとなりそうだ。

 同番組は、1998年スタートのゴールデンバラエティ番組で、ジャニーズJr.がメインとして出演し、滝沢はヒロミとともにMCを担当。この番組をきっかけに、ジャニーズに興味を持つファンが続出したのだ。

「その後、『8時だJ』は、『やったるJ』『music‐enta』にリニューアルし、2001年3月に終了。同年からは深夜の30分番組『裸の少年』(同)がスタートしました。こちらは、今年6月に土曜午前番組として最新版がスタートし、現人気Jr.であるHiHi JetsとSexy美少年が出演中です」(ジャニーズに詳しい記者)

 これに対し、復活版の『8時だJ』には、当時番組を盛り上げ、現在はデビュー組として活躍するメンバーが、多数出演する予定という。

「嵐や関ジャニ∞、KAT‐TUNなど、グループ結成前から『8時だJ』に出演していたメンバーが、復活版には多数出演する予定だそう。放送は年内で、滝沢にとっては最後のバラエティ番組出演になるかもしれませんね」(テレビ局関係者)

 かねてから伝えられている通り、滝沢は今年いっぱいをもって芸能活動を引退。先日、滝沢が出演中のディナーショー『Tackey X’mas Show 2018~with you and me~』では、大みそかの『ジャニーズカウントダウンライブ』に、タッキー&翼として登場することが明かされている。

「近年の滝沢の芸能活動は、舞台やドラマがメインとなっていましたが、やはり『8時だJ』を代表作と考えるファンもいることでしょう。昨年、『VS嵐』(フジテレビ系)に陣内孝則がゲスト出演した際には、『やったるJ』の映像がオンエアされ、ネット上では話題に。滝沢の引退前に、番組の同窓会が行われるとあって、ファンは涙なくして見られない内容になっているのではないでしょうか」(同)

 引退発表当初、残された仕事はディナーショーのみとみられていたが、『カウコン』出演に加えて“最後のファンサービス”が次々と発表されている滝沢。正式発表を心待ちにしたい。

『8時だJ』一夜限りの復活へ! MCは滝沢秀明、嵐や関ジャニ∞も出演予定で「同窓会」に?

 ジャニーズJr.の“黄金期”を象徴するバラエティ『8時だJ』(テレビ朝日系)が、この年末に一夜限りの復活を果たすという。番組MCは、当時Jr.ながら絶大な人気を誇った滝沢秀明が務め、今年いっぱいでの芸能活動引退に向けて、ファンにとっては大きなサプライズとなりそうだ。

 同番組は、1998年スタートのゴールデンバラエティ番組で、ジャニーズJr.がメインとして出演し、滝沢はヒロミとともにMCを担当。この番組をきっかけに、ジャニーズに興味を持つファンが続出したのだ。

「その後、『8時だJ』は、『やったるJ』『music‐enta』にリニューアルし、2001年3月に終了。同年からは深夜の30分番組『裸の少年』(同)がスタートしました。こちらは、今年6月に土曜午前番組として最新版がスタートし、現人気Jr.であるHiHi JetsとSexy美少年が出演中です」(ジャニーズに詳しい記者)

 これに対し、復活版の『8時だJ』には、当時番組を盛り上げ、現在はデビュー組として活躍するメンバーが、多数出演する予定という。

「嵐や関ジャニ∞、KAT‐TUNなど、グループ結成前から『8時だJ』に出演していたメンバーが、復活版には多数出演する予定だそう。放送は年内で、滝沢にとっては最後のバラエティ番組出演になるかもしれませんね」(テレビ局関係者)

 かねてから伝えられている通り、滝沢は今年いっぱいをもって芸能活動を引退。先日、滝沢が出演中のディナーショー『Tackey X’mas Show 2018~with you and me~』では、大みそかの『ジャニーズカウントダウンライブ』に、タッキー&翼として登場することが明かされている。

「近年の滝沢の芸能活動は、舞台やドラマがメインとなっていましたが、やはり『8時だJ』を代表作と考えるファンもいることでしょう。昨年、『VS嵐』(フジテレビ系)に陣内孝則がゲスト出演した際には、『やったるJ』の映像がオンエアされ、ネット上では話題に。滝沢の引退前に、番組の同窓会が行われるとあって、ファンは涙なくして見られない内容になっているのではないでしょうか」(同)

 引退発表当初、残された仕事はディナーショーのみとみられていたが、『カウコン』出演に加えて“最後のファンサービス”が次々と発表されている滝沢。正式発表を心待ちにしたい。

『今日から俺は!!』第8話 主演なのに……賀来賢人がいまいちパッとしない理由とは?

 12月2日に放送された『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の第8話。この回のエピソードに選ばれたのは“ヘルメット男編”。「一番つええヤツ」を探し、軟高で暴れ回るフルフェイスのヘルメットをかぶった新入生(須賀健太)と三橋貴志(賀来賢人)らが対決する内容である。

 原作に思い入れを持つ筆者だが、今回に限っていえば、原作よりもドラマ版のほうが面白かった。ドラマでのオリジナルストーリーは、果たし状で呼び出された赤坂理子(清野菜名)がヘルメット男とタイマンし、危機に陥った理子を三橋が救い出す部分である。このくだりで、原作では進みそうで一向に進まなかった(それがいいのだが)2人の仲がドラスティックに深まった。象徴的なのは、理子がヘルメット男に啖呵(たんか)を切る場面だ。

「そんなヘルメットかぶって守り固めてさあ、金属バット持ってケンカするような卑怯なヤツに、軟高のテッペンは取らせねえよ」

「なんなの、お前。これから3年間、ずーっとそのヘルメットかぶって授業受けんの? バッカじゃねえ。悔しかったら、そのヘルメットと金属バットなしで勝負しろや!」

 理子なりに、三橋のしゃべり方を真似し、三橋が言いそうなことを言っている。後から来た三橋が言おうとするセリフのどれも、彼女が先に言ってしまっていた。三橋の言いたいことを、理子は全部知っている。

 そして、今回のハイライトは三橋が現れた時の第一声、「俺の女に手出すんじゃねえ」だ。原作で、こんなセリフは登場しなかった。そもそも、原作の三橋は、こんなことを言うキャラではない。そんな“原作版三橋”との個性の乖離は、功を奏していると思う。ドラマ版は原作版三橋にある“鋭さ”を描き切れていないが、ドラマ版三橋には原作版にはない男っぽさがある。これはこれでいいと思う。

『今日から俺は!!』は全10話。限りがある。描き切れない人間関係が出てもしょうがない。でも、三橋と理子の甘酸っぱい関係性は話が別だ。それは描きたい。ドラマでは、今まで描けているようで描けていなかった。力業で「俺の女」と言わせることで、2人の関係性を深めておきたかった。そういうことだと筆者は受け取り、納得した。

 一方で、残念な描写も存在する。ヘルメット男に追い詰められる理子が「さんちゃーん!」と助けを求めた時、やって来たのが伊藤真司(伊藤健太郎)だったのだ。その時、三橋はスネていた。これはダメだ。素直になれないけども、内心で理子をとても大事に想っているのが三橋。理子に名前を叫ばれ、飛んで行かないのは三橋じゃない。終盤の理子vsヘルメット男の場面での「俺の女に~」発言につなげたるためのじらしかもしれないが、ならば、理子に「さんちゃーん!」と叫ばせるべきではなかった。それじゃ、三橋が小さい男になってしまう。オリジナルストーリーの至らなさによって三橋の良さが消えてしまうことが、このドラマには多々ある。

■三橋の魅力と智司の性分がドラマ版では描かれていない

 次週、いよいよ軟高と開久による全面対決が行われる。開久の番長・片桐智司(鈴木伸之)は、軟高との開戦になぜか消極的だ。その態度を歯がゆく思った相良猛(磯村勇斗)がクーデターを起こし、不良たちを先導する……という流れになるはずだ。

 原作派は気づいているが、本来、この抗争で番長格に収まったのは相良ではなく「末永」という男だった。このタイミングで相良の起用は非常にもったいない。彼は、こんなところで脱落する程度の存在じゃないのだ。未読の方には読んでいただきたいが、原作では相良の狂気が三橋&伊藤に最悪の修羅場をもたらしている。すなわち、それは三橋&伊藤にとって最大の見せ場。あの最終エピソードを、ドラマ版はオミットするのか? もったいない。

 智司の描き方にも触れたい。三橋&伊藤と事を構えたくない智司。心中で2人を認めているからだ。智司がその認識へ至った経緯も、ドラマ版では描けていない。原因が第3話にあるのは明らかだ。具体的に言うと、ムロツヨシ&佐藤二朗の重用に原因がある。

 詳しく振り返りたい。第3話で、三橋と智司がタイマンをした。そこに、いきなり理子の父・哲夫(佐藤)が割り込んだ。さらに、佳境で椋木先生(ムロ)ら教師陣が乱入、ケンカをうやむやにしてしまった。本当はこの対決で、“開久の頭”であることに智司が疑問を持つはずだった。

 原作版でも、三橋と智司のタイマンは一進一退である。その最中、「俺が誰だかわかってんのか? 開久の頭だぞ!」と智司が吠えた。「俺は三橋貴志だ。俺よりエバッた奴は叩き潰す」と返す三橋。この三橋の態度に、智司は呆然とする。「俺はいつから開久の頭なんかに納得しちまったんだ」「強えな、自分のハタ振ってる奴はよ……」。肩書に酔う自分に、智司は嫌気が差した。

 この心理描写があるとないとでは、全然違う。智司が三橋らに一目置く理由を、まるまるカットしてしまっている。同時に、筋を通す智司の性分もカット。三橋の魅力の根っこの部分もカット。ムロと佐藤の出番で、削り落とされてしまったのだ。惜しすぎる。

 ドラマ版の『今日から俺は!!』は、伊藤と今井勝俊(太賀)に人気が集中してしまっている。2人に比べ、三橋の支持率は明らかに劣る。それは、ドラマ版が三橋の魅力を描き切っていないからだ。キメるところはキメる三橋。そのカッコ良さがあるから、卑怯な側面も際立つ。でも、ドラマ版の三橋は、ただ卑怯なだけなのだ。惜しい。

 もうひとつ、付け加えたい。ムロと佐藤の出番が多いがために、超重要キャラの中野誠も登場せずじまいだ。彼は開久との戦争で、最高の働きをするはずだった。三橋、伊藤、今井に劣らぬ人気が中野へ集まったのは、開久戦での活躍が決め手だった。彼がいないなんて、原作を知る者からすると不完全だ。

 ドラマ化するとなると、時間の尺や話数を勘定に入れなければならない。だからこそ、ムロと佐藤の重用がもったいないと言っている。いろいろなものを切り捨てる原因になっている。「それよりもっとほかのキャラに出番を与えてよ!」と声を上げたくなるのだ。あと、第6話の「レプリカヤクザ編」も余計だった。あんなエピソードはやらずに、中野に出番を与えてほしかった。

 今回の第8話のように、ハマれば原作を上回ることさえあるのだ。重要なキャラ、重要なエピソードを選び、ドラマならではの魅力を追求してくれると、原作ファンもうれしい。

(文=寺西ジャジューカ)

『今日から俺は!!』第8話 主演なのに……賀来賢人がいまいちパッとしない理由とは?

 12月2日に放送された『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の第8話。この回のエピソードに選ばれたのは“ヘルメット男編”。「一番つええヤツ」を探し、軟高で暴れ回るフルフェイスのヘルメットをかぶった新入生(須賀健太)と三橋貴志(賀来賢人)らが対決する内容である。

 原作に思い入れを持つ筆者だが、今回に限っていえば、原作よりもドラマ版のほうが面白かった。ドラマでのオリジナルストーリーは、果たし状で呼び出された赤坂理子(清野菜名)がヘルメット男とタイマンし、危機に陥った理子を三橋が救い出す部分である。このくだりで、原作では進みそうで一向に進まなかった(それがいいのだが)2人の仲がドラスティックに深まった。象徴的なのは、理子がヘルメット男に啖呵(たんか)を切る場面だ。

「そんなヘルメットかぶって守り固めてさあ、金属バット持ってケンカするような卑怯なヤツに、軟高のテッペンは取らせねえよ」

「なんなの、お前。これから3年間、ずーっとそのヘルメットかぶって授業受けんの? バッカじゃねえ。悔しかったら、そのヘルメットと金属バットなしで勝負しろや!」

 理子なりに、三橋のしゃべり方を真似し、三橋が言いそうなことを言っている。後から来た三橋が言おうとするセリフのどれも、彼女が先に言ってしまっていた。三橋の言いたいことを、理子は全部知っている。

 そして、今回のハイライトは三橋が現れた時の第一声、「俺の女に手出すんじゃねえ」だ。原作で、こんなセリフは登場しなかった。そもそも、原作の三橋は、こんなことを言うキャラではない。そんな“原作版三橋”との個性の乖離は、功を奏していると思う。ドラマ版は原作版三橋にある“鋭さ”を描き切れていないが、ドラマ版三橋には原作版にはない男っぽさがある。これはこれでいいと思う。

『今日から俺は!!』は全10話。限りがある。描き切れない人間関係が出てもしょうがない。でも、三橋と理子の甘酸っぱい関係性は話が別だ。それは描きたい。ドラマでは、今まで描けているようで描けていなかった。力業で「俺の女」と言わせることで、2人の関係性を深めておきたかった。そういうことだと筆者は受け取り、納得した。

 一方で、残念な描写も存在する。ヘルメット男に追い詰められる理子が「さんちゃーん!」と助けを求めた時、やって来たのが伊藤真司(伊藤健太郎)だったのだ。その時、三橋はスネていた。これはダメだ。素直になれないけども、内心で理子をとても大事に想っているのが三橋。理子に名前を叫ばれ、飛んで行かないのは三橋じゃない。終盤の理子vsヘルメット男の場面での「俺の女に~」発言につなげたるためのじらしかもしれないが、ならば、理子に「さんちゃーん!」と叫ばせるべきではなかった。それじゃ、三橋が小さい男になってしまう。オリジナルストーリーの至らなさによって三橋の良さが消えてしまうことが、このドラマには多々ある。

■三橋の魅力と智司の性分がドラマ版では描かれていない

 次週、いよいよ軟高と開久による全面対決が行われる。開久の番長・片桐智司(鈴木伸之)は、軟高との開戦になぜか消極的だ。その態度を歯がゆく思った相良猛(磯村勇斗)がクーデターを起こし、不良たちを先導する……という流れになるはずだ。

 原作派は気づいているが、本来、この抗争で番長格に収まったのは相良ではなく「末永」という男だった。このタイミングで相良の起用は非常にもったいない。彼は、こんなところで脱落する程度の存在じゃないのだ。未読の方には読んでいただきたいが、原作では相良の狂気が三橋&伊藤に最悪の修羅場をもたらしている。すなわち、それは三橋&伊藤にとって最大の見せ場。あの最終エピソードを、ドラマ版はオミットするのか? もったいない。

 智司の描き方にも触れたい。三橋&伊藤と事を構えたくない智司。心中で2人を認めているからだ。智司がその認識へ至った経緯も、ドラマ版では描けていない。原因が第3話にあるのは明らかだ。具体的に言うと、ムロツヨシ&佐藤二朗の重用に原因がある。

 詳しく振り返りたい。第3話で、三橋と智司がタイマンをした。そこに、いきなり理子の父・哲夫(佐藤)が割り込んだ。さらに、佳境で椋木先生(ムロ)ら教師陣が乱入、ケンカをうやむやにしてしまった。本当はこの対決で、“開久の頭”であることに智司が疑問を持つはずだった。

 原作版でも、三橋と智司のタイマンは一進一退である。その最中、「俺が誰だかわかってんのか? 開久の頭だぞ!」と智司が吠えた。「俺は三橋貴志だ。俺よりエバッた奴は叩き潰す」と返す三橋。この三橋の態度に、智司は呆然とする。「俺はいつから開久の頭なんかに納得しちまったんだ」「強えな、自分のハタ振ってる奴はよ……」。肩書に酔う自分に、智司は嫌気が差した。

 この心理描写があるとないとでは、全然違う。智司が三橋らに一目置く理由を、まるまるカットしてしまっている。同時に、筋を通す智司の性分もカット。三橋の魅力の根っこの部分もカット。ムロと佐藤の出番で、削り落とされてしまったのだ。惜しすぎる。

 ドラマ版の『今日から俺は!!』は、伊藤と今井勝俊(太賀)に人気が集中してしまっている。2人に比べ、三橋の支持率は明らかに劣る。それは、ドラマ版が三橋の魅力を描き切っていないからだ。キメるところはキメる三橋。そのカッコ良さがあるから、卑怯な側面も際立つ。でも、ドラマ版の三橋は、ただ卑怯なだけなのだ。惜しい。

 もうひとつ、付け加えたい。ムロと佐藤の出番が多いがために、超重要キャラの中野誠も登場せずじまいだ。彼は開久との戦争で、最高の働きをするはずだった。三橋、伊藤、今井に劣らぬ人気が中野へ集まったのは、開久戦での活躍が決め手だった。彼がいないなんて、原作を知る者からすると不完全だ。

 ドラマ化するとなると、時間の尺や話数を勘定に入れなければならない。だからこそ、ムロと佐藤の重用がもったいないと言っている。いろいろなものを切り捨てる原因になっている。「それよりもっとほかのキャラに出番を与えてよ!」と声を上げたくなるのだ。あと、第6話の「レプリカヤクザ編」も余計だった。あんなエピソードはやらずに、中野に出番を与えてほしかった。

 今回の第8話のように、ハマれば原作を上回ることさえあるのだ。重要なキャラ、重要なエピソードを選び、ドラマならではの魅力を追求してくれると、原作ファンもうれしい。

(文=寺西ジャジューカ)

『ザ!鉄腕!DASH!!』は再スタート後ワースト更新&“孤軍奮闘”の城島茂が骨折で危機! 日テレ“王座”から陥落……

 これまで絶対的な強さを誇ってきた、日本テレビのゴールデン帯の番組が、ついにテレビ朝日に敗退し“王座”から陥落した。

 2日、テレ朝が午後7時から3時間枠で放送した『M-1グランプリ2018』が18.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマーク。昨年の15.4%から大幅アップし、同時間帯のトップに立った。

 この影響を受けたのか、日テレの同時間帯の各番組は、『ザ!鉄腕!DASH!!』が12.1%しか取れず、TOKIO元メンバー・山口達也脱退後に再スタートを切った5月12日放送回以降、自己ワースト記録(13.6%)を大きく更新。

 お祭り企画の“ヤラセ疑惑”に揺れる『世界の果てまでイッテQ!』は14.0%どまりで、今年に入って、自己ワースト。

『行列のできる法律相談所』も12.0%と低調で、3番組が束になってかかっても、『M-1』には歯が立たなかった。

『M-1』は特別番組で、レギュラー番組ではないとはいえ、日テレを王者の座から引きずり下ろした意義は大きい。

 日テレは、『DASH!!』が山口メンバー脱退による人手不足、マンネリ化によって、視聴率がジリ貧状態だったが、まさに“ドル箱”だった『イッテQ!』も「週刊文春」(文藝春秋)によるヤラセ報道後、完全に失速し、回を重ねるごとに視聴率はダウンしている状況。前の2番組の低迷が要因となってか、『行列』も不振が続いている。

『DASH!!』では、メンバーがなかなかそろわず、ジャニーズのほかのグループから“助っ人”派遣も少なくない中、“孤軍奮闘”してきた城島茂が、4日に、同局の元日特番『ウルトラマンDASH』のロケ中に、高さ80センチのはしご段に背中をぶつけて、腰椎横突起部分を亀裂骨折するアクシデントに見舞われた。幸い軽傷で、ロケに支障はないというが、激しい動きは制限されそうで、『DASH!!』の撮影にも影響を与えそうだ。

 去る11月11日には、テレ朝の『ポツンと一軒家』2時間半スペシャルが15.4%をマークし、『イッテQ!』の16.6%には敗れたものの、『DASH!!』の14.6%を上回った。

 来る9日、フジテレビは午後7時から3時間枠で、『Cygames THE MANZAI 2018 マスターズ』をオンエア。テレビ東京は午後7時54分から2時間枠で、月イチレギュラー『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』を放送。『一軒家』も午後8時台にレギュラー放送される。2週連続で、日テレが他局に負けるようなら、いよいよ同局の独壇場にも終止符が打たれることになりそうだ。

(文=田中七男)

『イッテQ!』ヤラセ報道沈静化も、「継続」「終了」で揺れ動く日テレ……終了後の根回しも開始?

「週刊文春」(文藝春秋)の報道で発覚した日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』のヤラセ疑惑。タイのコーディネーター・M社が手がけたラオスでの“橋祭り”が、番組のために作られたものだったとの疑惑に対し、日テレの大久保好男社長はヤラセであったと認めたわけではないが、放送内容に問題があったとして「疑念を生み、大変申し訳ない」と謝罪。番組内でも文章とナレーションで謝罪をした。

 報道が出た当時の同局の様子について、ある関係者はこう話す。

「最初に文春が報じたときは、日テレ局内でもそんなに大きな問題とは思われていなかったみたいですね。スタッフも“まあ、大丈夫でしょ”という感じだった。だから、最初に発表したコメントでは謝罪をせず、弁明という形にとどめたのでしょう」

 しかし、日テレ以外のテレビ局がこのヤラセ疑惑をニュースで取り上げるなど、日本中の関心事となってしまう。

「思ったより世間が騒いでいる現実を目にして、日テレ内部での捉え方も“これはヤバイかも”と変わってきたみたいです。そして、文春が続報を出したところで、一気に流れは変わった。これはスルーできる案件ではないと気づき、それからは『イッテQ!』の話には触れられないような空気になったようですね」(同)

 そうして、大久保社長が正式に謝罪する事態に至ったわけだが、それから時間もたち、続報も出てこず、報道は小康状態といった雰囲気だ。

「謝罪した直後は、“番組終了もやむなし”という空気だったようです。でも、その後の報道があまり出てきていないことから、“どうにかなるかも”といった“継続ムード”も漂い始めているのだとか。確かに、視聴者からの支持は高い番組だし、番組継続を望む声が多いのも事実。日テレとしては、このまま騒がれずにやり過ごして、番組を継続させたいというのが本音でしょう」(同)

 現在、局内ではBPO(放送倫理・番組向上機構)に報告するための調査を行っている途中だという。

「この調査については、さすがにごまかせないという雰囲気ですよ。下手に生ぬるい報告をすれば、また文春砲が飛んでくるかもしれない。もしそうなったら、番組だけでなく、日本テレビ全体の倫理観が問われるわけですからね。そして、もしも調査結果が“どうあがいてもクロ”というものだったら、番組終了は必至。それどころか、かつての『発掘!あるある大事典Ⅱ』(フジテレビ系)のように、検証番組を放送しなくてはならなくなる可能性すらある。厳しい状況であることは間違いありません」(同)

 もしものときに備えて、日テレ内部では根回しも始まりつつあるという。

「番組が終了した場合、出演者たちに対してどう謝罪するか、後継番組に出演してもらうのか、ギャラはどうするのか、などの事後処理はいろいろ大変です。スポンサーの問題や、裁判沙汰になる可能性だってある。そういった場合に備えて、事前に話し合いをしておく必要はあるでしょう」(同)

 まだまだ事態は流動的なようだが、崖っぷちにあることは間違いない『イッテQ!』。近々発表されるであろう“調査結果”が、今後の命運を左右することとなる。

『グータンヌーボ』、田中みな実らを迎え来年復活!? 「過去の炎上」に関係者は戦々恐々

 2012年に終了したトーク番組『グータンヌーボ』(フジテレビ系)が、来年、出演者を一新して放送を開始するという。これを受け、一部業界内では「“いわく”にまみれた番組」の復活を、早くも不安視する声が続出しているようだ。

「『グータンヌーボ』は06~12年までの約6年間、前身番組から数えると約8年間続いたトークバラエティ。17年に芸能界を引退した江角マキコを筆頭に、長谷川潤や優香、オセロ・松嶋尚美などがMCを務め、さまざまな女性ゲストのぶっちゃけトークを引き出す人気番組でした」(芸能ライター)

 そんな『グータンヌーボ』の新MCは、一体どのような顔ぶれになるのか。

「江角の後釜に長谷川京子のほか、共演者には田中みな実や滝沢カレン、アイドルグループのメンバーの名前も挙がっているとか。また、過去のMCの出演も予定されているそうですが、江角は不倫疑惑が報じられた17年で芸能界を引退しているとあって、番組サイドがどのように処理するつもりなのか、注目が集まっています」(テレビ局関係者)

 ちなみに、“ぶっちゃけ系バラエティ”の先駆けとも言える『グータンヌーボ』だが、ネットの炎上を招いた放送回も。

「ネット上でもっとも話題になったのは、やはり10年8月に声優・平野綾がゲスト出演し、あけすけに恋愛話をした回でしょう。平野に交際歴なんてないと信じていた熱狂的なファンが激昂し、平野のSNSに殺害予告まで書き込まれる騒ぎに発展。さらに、平野がブログで『恋愛のリアリティも分からないまま薄っぺらい芝居なんかしたくない』『今までだって全てに真っ正面からぶつかって本当の私を見せてきた』などと釈明するも、火に油を注ぐ結果となって大炎上しました」(同)

 そんな『グータンヌーボ』が終了して6年が過ぎた今は、当時より「コンプライアンス」「リテラシー」といった言葉や意識も浸透しているが、“新生グータン”はこの時代にどんな爪痕を残せるだろうか。