ローカル番組なのに人気は全国区! 千鳥のニッチな視点を視聴者と共有する『相席食堂』の構造

 昨年4月よりレギュラー放送が始まった『相席食堂』(朝日放送)が評判だ。といっても、知らない人もいるかもしれない。この番組は関東圏では放送されていない。なのに、評判なのだ。

 1月2日放送『新春テレビ放談2019』(NHK総合)で、広告付き無料配信サービス「TVer」の話題になったとき、テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行はTVerの意義を伝える一例として『相席食堂』の評判の高さに言及していた。配信によってひそかに全国区になったのが、この番組である。

『相席食堂』の内容だが、芸能人が週替わりでリポーターに選ばれ、田舎町にロケへと繰り出す。そして、その町の食堂で地元の人にいきなり相席をお願いし、触れ合う。そのVTRをスタジオにいる千鳥の2人が見守る。言わば、“芸能人と地元民のガチ交流バラエティー”である。

 ここまでだったらほっこりする番組に仕上がりそうだが、スタジオにいる千鳥がクセモノなのだ。気になる箇所があると、即座に手元の“待てぃボタン”を押してVTRを中断。そして、これでもかとツッコむ。こうして彼ら独特の視点を視聴者に紹介し、面白ポイントを共有する。

 この説明だけだとなかなかわかりにくいと思うので、2月3日放送分を振り返りながら解説していきたい。この回のレポーターは松崎しげるであった。

 

■松崎しげるの「黒」を無視して「赤」を柱にする千鳥

 松崎が降り立ったのは富山県南砺市。雪が降り積もり、辺りは白銀の世界だ。そんな場所の真ん中に立っているのが松崎。スタッフはきっと雪の「白」と松崎の肌の「黒」のコントラストを強調し、見どころとして提供するつもりだったはず。何しろ、スタート時の松崎に白のダウンを着せていたし、笑顔になったときの松崎の歯の白さは異常だ。

 しかし、千鳥はそれに捕まらない。2人が前のめりになったのは、松崎が私服に着替えてからだった。松崎は赤のダウンを羽織っていた。しばらく2人は見ていたのだが、耐え切れずにノブがボタンを押した。

ノブ「赤が目が痛いよ」
大悟「今までにない赤やわ。地球上にない赤なんよ」
ノブ「シャアぐらい赤いよ」

 スタッフも予想外だったはずだ。作り手の意図そっちのけで「赤」を柱にし始める千鳥。こうなると、ただの町の景色が面白くて仕方なくなる。向こう側にいる若者は赤い服を着ているし、歩道に設置された棒は赤と白の縞模様だ。松崎が町をただ歩いているだけなのに、千鳥は黙っていられなくなった。

ノブ「ちょいちょい赤が飛び込んでくるの。ごめんごめんごめん、今回ちょっと見れない。うしろの走ってくるお兄ちゃんが赤なのよ」
大悟「棒も赤やしな」
ノブ「今日は黒を言いたいのよ!」
大悟「赤が勝っちょんよ」

 今までの人生で、こんなに赤に注目したことはなかった。実は、町にはたくさんの赤がある。自動車を誘導する標示の矢印は赤だし、工事現場にあるコーンは赤だ。それらが視界に入っただけで笑いがこみ上げてしまう。

松崎「向こうで雪かきやってんな」

松崎が町の人に声を掛けようとすると、その人は赤いダウンを着ていた。

ノブ「赤やん! また赤がいる!」

大悟「全身の赤ロングダウンがおるやん。ロケ中に赤を探せっていう企画なの、今回?(笑)」

ノブ「(ディレクターに向かって)スピルバーグなん、君は? スピルバーグ演出してるやん。白黒で赤を要所要所入れて」

 企画も演出も何も、赤に笑いのツボを仕掛けたのは千鳥自身のツッコミのはずなのだが。

■赤と青と白が出てきて笑いが止まらなくなる千鳥

 松崎と赤ダウンの町の人が出会うと、そのツーショットは面白すぎた。

ノブ「赤! 赤と赤や。白と黒やろ、今日の遊びは(笑)」

大悟「ロケしてるときに気にならんかった? 『これではスタジオが赤一辺倒になってしまう』って。気付けよ!(笑) 」

 いや、なかなか気付かない。この面白ポイントは、千鳥のツッコミありきだと思う。

 千鳥のいじりは続き、暴走する。雪かきを手伝った松崎はそのままお宅へお邪魔して、熱燗にした富山の地酒「三笑楽」をいただいた。松崎は酒好きだ。ちょっと引くぐらいにグビグビいく。

大悟「顔を赤にしようとしてるコントじゃないよな?」

ノブ「そういうことか(笑)」

 こんな角度からまで“赤いじり”をする千鳥! 1つの方法論、必勝パターンができた以上、どんなやり方で赤を絡ませても絶対面白くなる。

 松崎は、このお宅で「三笑楽」を一升瓶ごといただいた。以降、これを町の人と一緒に飲んで相席しようと松崎は考えた。まずは、通りにあった写真店へ飛び込みで入る松崎。この店のご主人と意気投合し、松崎は振る舞い酒をする。ちなみに、ご主人の年齢は85歳だった。

松崎「まだ俺なんか、やっぱりケツ青いんだよなあ」

大悟「服が赤いやん!」

ノブ「ケツは青いかもしれんけど服が赤いんよ」

「白」「黒」「赤」に、今度は「青」まで絡ませる千鳥。ここまできたら、もう無双状態である。単に「色」を話題にするだけで笑えてきてしまうのだ。

 酒をしこたま飲んだ松崎は、今度は町を歩いた。そして、地元の温泉を発見する。千鳥足で松崎はその温泉に入浴することにした。褐色の裸で露天風呂に入る松崎。そのお風呂に地元のお客さんも入りにきた。1人ではなく、いきなり3人のお客さんがやって来たようだ。

ノブ「誰か来た。……おい、多いな! 白い尻が多いぞ!」

「黒」「白」「赤」「青」と来て、また新たに「白」を追加する千鳥!

 おそらく、千鳥のツッコミがなければ、『相席食堂』は既存の番組と大差なくなる。よくあるタレントの旅番組だ。千鳥がVTRをいじり倒すことで、視聴者も彼らの視点を共有することになる。

 問題は、千鳥の面白がり方である。彼らは“裏笑い”的な視点に終始することも決して少なくない。例えば、今回のVTRを素材だけ見て、その後に2人の“赤いじり”を知らされれば“裏笑い”の印象を受けると思う。でも“待てぃボタン”を導入したことによって、ニッチな印象は皆無になる。ニッチな笑いを王道っぽく見せている 。だから、『相席食堂』の間口は普通に広い。変に凝った構造にしているわけでもないのに、奇跡的にこの番組ってめちゃめちゃ新しいと思うのだ。
(文=寺西ジャジューカ)

『3年A組』今田美桜への説教は強引すぎ? 熱血教師の”正論”がついに破綻……

 2月3日放送の『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)第5話。今回スポットが当たった生徒は、諏訪唯月(今田美桜)だ。

 半グレ集団「べルムズ」リーダーの喜志正臣(栄信)と交際していた唯月は、海外のファッションショーに出るようなモデルになるのが夢。彼女が喜志と付き合っているのには理由がある。喜志のコネクションによってメジャーなモデル事務所に所属でき、雑誌の表紙も飾ることができた。喜志がいれば、何も言わなくても勝手にライバルを蹴落としてくれる。夢を追う唯月にとって、かけがえのない拠りどころになっていた。

 半グレと芸能界のつながりを描くとは、なかなかに踏み込んでいる……。

 景山澪奈(上白石萌歌)を見た喜志は、不穏なことを口走った。

喜志「あいつ、有名な水泳の選手なんだろ。人気あんの?」

唯月「まあ。私は苦手だけど。なんか鼻につくっていうか。あんな奴いなくなればいいのに」

喜志「本当にいなくなったりして」

 唯月が澪奈にいら立つ理由はわかりやすい。好きでもない男と付き合い、媚び、自らを犠牲にしながら夢に向かっている自分。澪奈はひたむきな練習に励み、誠実に結果を出している。うしろめたさがある唯月は、澪奈に嫉妬したのだ。

 何も言わなくてもライバルを蹴落としてくれる喜志はフェイク動画を製作、澪奈のドーピング疑惑を拡散して澪奈を自殺に追いやった。

唯月「間違ったことくらいわかってる。でも、私はこうやって生きてきたから!」

 そんな彼女に、柊一颯(菅田将暉)が掛けた言葉が意外だった。

「お前は間違ってない」

「迷って、もがいて、途方に暮れて、それでも正解を求めて前を向く。進んで進んで、ダメなら傷付きながら引き返す。で、また歯を食いしばって前を向く。みんなみっともないんだよ! でも、それでいい。それがいい! 恥を繰り返して強くなるんだよ。っていうか、恥もかかずに強くなれると思うな!」

「お前のこれまでは、誰が何と言おうと絶対に間違ってない!」

 これまでの柊が“俺の授業”で伝えてきたメッセージは、至極まっとうな正論ばかりだった。言ってしまえば、彼の説教の内容はありきたりなものばかり。

 でも、今回のそれはいかがなものか。半グレの力を使い、ライバルを陥れる彼氏。未成年の高校生がその力に頼り、知らぬとは言え澪奈を自殺に追い込む片棒を担いだ。それらを全部ひっくるめて「それでいい。それがいい!」と言われても……。「恥もかかずに強くなれると思うな」のメッセージを伝えたいがために、強引がすぎるのだ。その論理は、残念ながら刺さらない。

■田辺誠一は敵か味方か?

 澪奈が喜志から受け取ったペンダントにはUSBメモリーのチップが入っていた。内容はフェイク動画の顧客リストである。依頼人の欄を見たら、魁皇高校教師がいると記されていた。

 これが明らかになるや、Twitterでは「武智先生」がトレンド入りする事態に! 事件そっちのけでテレビに露出、軽薄な態度を取り続ける武智大和(田辺誠一)を多くの視聴者が黒幕視したのだ。

 彼の今までの行動を振り返ると、確かに喜志とのつながりに説明がつく。自己顕示欲の強い武智は、半グレの力を借りることで数多いテレビ露出を成し得たのか? と。ただ、一方でこんな予想も立つ。人質事件のSNS拡散に腐心し、日本中の注目を集めたい柊。もし武智が柊の味方だとすると、異常なほどのメディア露出に合点が行くのだ。自らがテレビに出ることで、魁皇高校への注目を集めている。武智は柊の協力者か? と。

 まあ、今作は伏線とまったく関係ない事柄が正解になったり予測不可能だ。だから、先の展開予想はこの辺でやめておこう。

 このドラマには、犯人探し→説教→改心という流れがフォーマットとしてある。その対象が、生徒から今度は教師へと移る。武智、市村浩一(ベンガル)、佐久間現(バッファロー吾郎A)、森崎瑞希(堀田茜)、坪井勝(神尾佑)の5人の内の誰かがフェイク動画の犯人なのだから、そうなるのは自然。5人の内の誰かの闇があぶり出され、例によって柊が改心させる。そんな次回が来そうである。

 とはいえ、まだ終わりじゃない。犯人が明らかになったとて、その背後には黒幕がいて、その黒幕を別の黒幕が操っていて……と連鎖していくのが今作の定石なのだから。まだまだ先はありそうだ。でも、病に冒される柊は、今にも力尽きてしまいそうである……。

(文=寺西ジャジューカ)

 

 

『3年A組』今田美桜への説教は強引すぎ? 熱血教師の”正論”がついに破綻……

 2月3日放送の『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)第5話。今回スポットが当たった生徒は、諏訪唯月(今田美桜)だ。

 半グレ集団「べルムズ」リーダーの喜志正臣(栄信)と交際していた唯月は、海外のファッションショーに出るようなモデルになるのが夢。彼女が喜志と付き合っているのには理由がある。喜志のコネクションによってメジャーなモデル事務所に所属でき、雑誌の表紙も飾ることができた。喜志がいれば、何も言わなくても勝手にライバルを蹴落としてくれる。夢を追う唯月にとって、かけがえのない拠りどころになっていた。

 半グレと芸能界のつながりを描くとは、なかなかに踏み込んでいる……。

 景山澪奈(上白石萌歌)を見た喜志は、不穏なことを口走った。

喜志「あいつ、有名な水泳の選手なんだろ。人気あんの?」

唯月「まあ。私は苦手だけど。なんか鼻につくっていうか。あんな奴いなくなればいいのに」

喜志「本当にいなくなったりして」

 唯月が澪奈にいら立つ理由はわかりやすい。好きでもない男と付き合い、媚び、自らを犠牲にしながら夢に向かっている自分。澪奈はひたむきな練習に励み、誠実に結果を出している。うしろめたさがある唯月は、澪奈に嫉妬したのだ。

 何も言わなくてもライバルを蹴落としてくれる喜志はフェイク動画を製作、澪奈のドーピング疑惑を拡散して澪奈を自殺に追いやった。

唯月「間違ったことくらいわかってる。でも、私はこうやって生きてきたから!」

 そんな彼女に、柊一颯(菅田将暉)が掛けた言葉が意外だった。

「お前は間違ってない」

「迷って、もがいて、途方に暮れて、それでも正解を求めて前を向く。進んで進んで、ダメなら傷付きながら引き返す。で、また歯を食いしばって前を向く。みんなみっともないんだよ! でも、それでいい。それがいい! 恥を繰り返して強くなるんだよ。っていうか、恥もかかずに強くなれると思うな!」

「お前のこれまでは、誰が何と言おうと絶対に間違ってない!」

 これまでの柊が“俺の授業”で伝えてきたメッセージは、至極まっとうな正論ばかりだった。言ってしまえば、彼の説教の内容はありきたりなものばかり。

 でも、今回のそれはいかがなものか。半グレの力を使い、ライバルを陥れる彼氏。未成年の高校生がその力に頼り、知らぬとは言え澪奈を自殺に追い込む片棒を担いだ。それらを全部ひっくるめて「それでいい。それがいい!」と言われても……。「恥もかかずに強くなれると思うな」のメッセージを伝えたいがために、強引がすぎるのだ。その論理は、残念ながら刺さらない。

■田辺誠一は敵か味方か?

 澪奈が喜志から受け取ったペンダントにはUSBメモリーのチップが入っていた。内容はフェイク動画の顧客リストである。依頼人の欄を見たら、魁皇高校教師がいると記されていた。

 これが明らかになるや、Twitterでは「武智先生」がトレンド入りする事態に! 事件そっちのけでテレビに露出、軽薄な態度を取り続ける武智大和(田辺誠一)を多くの視聴者が黒幕視したのだ。

 彼の今までの行動を振り返ると、確かに喜志とのつながりに説明がつく。自己顕示欲の強い武智は、半グレの力を借りることで数多いテレビ露出を成し得たのか? と。ただ、一方でこんな予想も立つ。人質事件のSNS拡散に腐心し、日本中の注目を集めたい柊。もし武智が柊の味方だとすると、異常なほどのメディア露出に合点が行くのだ。自らがテレビに出ることで、魁皇高校への注目を集めている。武智は柊の協力者か? と。

 まあ、今作は伏線とまったく関係ない事柄が正解になったり予測不可能だ。だから、先の展開予想はこの辺でやめておこう。

 このドラマには、犯人探し→説教→改心という流れがフォーマットとしてある。その対象が、生徒から今度は教師へと移る。武智、市村浩一(ベンガル)、佐久間現(バッファロー吾郎A)、森崎瑞希(堀田茜)、坪井勝(神尾佑)の5人の内の誰かがフェイク動画の犯人なのだから、そうなるのは自然。5人の内の誰かの闇があぶり出され、例によって柊が改心させる。そんな次回が来そうである。

 とはいえ、まだ終わりじゃない。犯人が明らかになったとて、その背後には黒幕がいて、その黒幕を別の黒幕が操っていて……と連鎖していくのが今作の定石なのだから。まだまだ先はありそうだ。でも、病に冒される柊は、今にも力尽きてしまいそうである……。

(文=寺西ジャジューカ)

 

 

“ガイア砲”第3弾が炸裂! レオパレス追及の手を緩めぬテレ東の“本気度”

 2月5日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京)が、賃貸アパート大手「レオパレス21」の告発特集の第3弾を放送。今回も興味深い情報が次々と登場した。

 ネット上では、「壁が薄い」「音漏れがひどい」とネタにされることも多いレオパレス。『ガイアの夜明け』がレオパレスを叩くのは、これで3回目だ。テレビ情報誌のライターが語る。

「『ガイアの夜明け』が初めてレオパレスを取り上げたのは、一昨年の年末のことです。この時はアパートのオーナーを直撃し、家賃保証がまったくのウソであることや、レオパレスからの家賃収入の減額や解約交渉の実態を紹介。同社社長へのインタビューではテレ東が独自入手した内部資料を見せると、社長が言葉に詰まる一幕もありました。2回目となる昨年5月の放送では、アパートの天井に界壁(防火壁)がない物件が存在することを告発。レオパレスは全棟調査を行うと発表しました。そして5日の放送では、前回の放送を受けて約束された全棟調査や補修工事がまったく進んでいないことを告発。さらに、経営陣がその問題について虚偽のコメントをしていることを暴き、13年に行われた公募増資で、社内の問題点を隠して増資を募ったことについては、専門家から違法性を指摘される場面もありました」(テレビ情報誌ライター)

 今回の放送では、シェアハウスなどへの違法融資で揺れるスルガ銀行の問題点も指摘。所詮は自分でまいた種だとはいえ、ビジネスマンを中心として注目度の高い番組で叩かれるのは、企業にとって恐怖以外の何物でもない。

「基本的にこの番組は、業績の良い企業を取り上げるのが常で、“提灯番組”と言われても仕方のないような回もありますが、思い出したかのように牙をむくスタイルは、視聴者から高い評価を得ています。これまでも、アパレルブランドの『セシル・マクビー』が中国人技能実習生を時給400円でこき使っていたことや、『アリさんマークの引越社』のブラックな労働実態を紹介して大きな話題になりましたし、宅配ピザチェーンの『ナポリの窯』特集では、ワンオペでの店舗経営を企業努力と紹介したものの、これが視聴者には否定的に捉えられ、『隠れ告発では?』と、臆測が飛び交うという珍事もありました」(同)

 中でも力を入れているのがレオパレスだが、このままテレ東は振り上げた拳を下ろす気はないのか? 週刊誌の経済記者はこう分析する。

「今回の放送を見れば、誰もレオパレスの物件を借りようとは思わないでしょう。2月と3月はアパートの住民の入れ替わりが一番激しい時期ですから、レオパレスのダメージは間違いなく甚大です。レオパレスに限らず、アパート経営企業はいずれもテレビ局の大スポンサーですが、『ガイアの夜明け』や『カンブリア宮殿』は日本経済新聞が大きく関わっている番組ですから、そういったところからの圧力とは無縁です。ビジネスマンの視聴者が多い同番組の中でも、告発特集は毎回反響が大きいので、テレ東は本気でレオパレスを潰しにかかっているのかもしれません。告発でブラックな会社を潰せば、報道としてはこんな勲章はありませんから」(経済記者)

 とりあえずレオパレスのアパートを借りる際は、屋根裏を覗いてみたほうがよいことだけは確かなようだ。

『池の水ぜんぶ抜く』低視聴率回続出! マンネリ化した内容よりも「“外来種いじめ”に嫌気」が原因か

 テレビ東京系で放送されている人気番組『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』に、現在、異変が起こっている。

 同番組は2017年から「日曜ビッグバラエティ」枠で不定期放送され、人気となった番組。日本全国にある放置され汚くなってしまった池を掻い掘りし、キレイにするとともに、生き物の生態を調べるというコンセプトが視聴者に大ウケ。同枠の平均視聴率は5~6%であるのに対し、第1回目の放送は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。その後も不定期であるにもかかわらず、高視聴率をキープし、第6回目の放送時には、13.5%を記録し、その後も9~10%台をキープ。2018年4月からは月イチレギュラーになり、当初は9%台をキープしていたが……。

「2月3日放送分が7.2%と低視聴率を記録。昨年12月18日放送分は5.2%で過去最低を記録したものの、1月2日正月特番で11.1%まで回復。裏番組などの関係で一過性のものかと思われていたんですが、今回のこの結果に、ネットのみならず業界でも騒然となっています」(放送作家)

 そんな視聴率の低下が続いている同番組。ネットでは「最初ほどおもしろくなくなった」との声が聞こえているだけに、マンネリ化との指摘が上がっている。しかし、「それ以外にも理由がある」とテレビ局関係者は、こう語る。

「不定期放送時は“汚い池をキレイに掃除する”“池の生態系を調査する”というコンセプトで放送しており、時には珍しい生き物を見つけたりし、視聴者の注目を集めていました。ですが、最近では、カメと雷魚といった外来種をあたかも悪者のように放送し、退治するという内容になってしまっている。ネットではそれに嫌気を感じる人が続出している模様。また、捕獲したカメに関しては動物園に渡していましたが、外来魚については、ロケの参加者から『放置し殺している』との声も。現場には専門家もいなくて、ずさんな管理だったと、週刊誌報道もされている。面白くなくなったということより、番組に対し“信用がなくなった”ことが低視聴率続きになった理由かと思いますね」

 裏番組では『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)や『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)など、人気番組が多数放送されている。それらに勝つためには、一旦“初心”に戻ったほうがいいのかも!?

櫻井翔が語った“活動休止”をめぐる謎……嵐の物語が終わらないワケ

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(1月27~2月2日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。

■小手伸也「一応、謎の男として売っていきたいので」

 人は謎に惹きつけられ、解きたくなる。その謎解きの軌跡が、物語となる。だから謎がすべて解明されると、物語は終わってしまう。金田一や右京やコナンが事件の謎を解くたびに、物語がエンディングを迎えるように。

 俳優の小手伸也が28日、『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演していた。約20年の下積み時代を経て、近年『真田丸』(NHK総合)や『コンフィデンスマンJP』『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)などさまざまなドラマに出演している小手。僕は見たことがなかったのだけれど、『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系)にも出ていたようだ。大河、月9だけでなく戦隊シリーズも押さえるなど、40代を迎えてから急にブレークした小手は、本人が言うように、確かに「シンデレラおじさん」である。

 そんな小手は、ブレーク後の現在もアルバイトをしていることで知られる。某通販番組のコールセンターのオペレーターとして、時給1,200円で働いているらしい。俳優の仕事が忙しくなったので出勤は週1に減ってはいるものの、周囲から急にチヤホヤされても浮かれないための足かせとして、今もバイトを続けているのだという。

 この日も収録後にバイトがあった小手。それに合わせて、番組の収録時間も短めだった。なぜバイトが優先なのか? なぜ『しゃべくり007』の収録日にバイトを入れるのか? そう聞かれた小手は、次のように答えた。

「『しゃべくり』さんが僕のシフトにかぶせてきた」

 小手のスケジュールは、週1のアルバイトを主軸に組み立てられているわけである。

 トークは、バイト先でのクレームへの対処や、俳優仲間との交流といった話も挟みつつ、小手のプライベートに迫る。結婚について聞かれた小手は言う。

「それは一応、謎の男として売っていきたいので……」

「謎の男」として、既婚かどうかは伏せたいという小手。これを聞いて周囲は、「だったらバイトのところを謎にしろ」「今さら遅いよ」とツッコむ。もっともである。バイト先でクレーマー対応もしているといった情報のほうが、「謎の男」に似つかわしくない感じがする。

 がしかし、よくよく考えるとこのツッコミは正確か。小手の場合、ブレーク俳優だけどバイトをしているという話が、ひとつのブレークの要素になっているはずだ。つまり、「ブレーク俳優だけどバイト」という事実が、小手伸也という俳優の謎を形成し、僕たちを惹きつけているのだ。だから、コールセンターでのアルバイトを公表しても、「謎の男」の謎は解かれない。むしろ謎は深まり、小手はますます「謎の男」になっていく。

 収録も終盤に差し掛かかり、「もうちょっといてくださいよぉ」と追いすがるホリケンに、小手は言う。

「僕を1時間拘束するってことは、1,200円ってことですよ」

 アルバイトの話で始まり、アルバイトの話で終わった小手の出演。今回のトークで、居住地(川崎)や家族(既婚・子持ち)やプロポーズの場所(三軒茶屋)といった小さな謎の答えが小手の口から明らかになった。しかし、「ブレーク俳優だけどバイト」という根本的な謎はさらに深まった。

 謎が物語を駆動する。謎の男、小手伸也の物語はテレビの上でまだまだ続く。

■櫻井翔「結果としてきちんと我々の思いの丈が、温度を乗せて伝えることができた」

 先週は、嵐の活動休止の話題がテレビを駆け抜けた。発表があった日の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)では、番組放送時間の大半を使って嵐の会見映像を放送。NHKでもトップニュース扱いだった。

 櫻井翔がメインキャスターを務める『news zero』(日本テレビ系)では28日、活動休止について有働由美子が櫻井にインタビューをする様子が放送された。

 インタビューで最も印象的だったのは次の言葉だろう。活動休止会見では、記者から「無責任じゃないかという指摘もあると思うんです」といった質問も向けられた。櫻井はこれに、

「(今後約2年をかけて)たくさんの言葉をお伝えし、たくさんのパフォーマンスを見てもらい、その姿勢と行動をもって、果たして無責任かどうかというのは判断していただけたら」

と答えていた。この時の表情が厳しかったのではないか。そう聞かれ、櫻井は言う。

「私たちが一番伝えたかった誠意の部分に関してお話ししているので、ちょっと自分の中での温度が少し上がったというのはあるかもしれないです。ただ、あのご質問をいただいたおかげで、結果としてきちんと我々の思いの丈が、温度を乗せて伝えることができた」

 この「無責任」質問についてはネット上で批判がなされ、“炎上”の様相を呈していたりもする。だが、当の本人が、質問した記者にむしろ感謝をする展開。こんな完璧な火消しを僕は知らない。

 会見を通じて最も伝えたかったのは、活動休止に際しての自分たちの「誠意」であったとする櫻井。『news zero』での応答も、もちろんすべてをオープンにできるわけではないのだろうけれど、活動休止に至るまでの経緯や自分たちの思いなどについて、できる限り正確に、「誠意」をもって伝えようとする姿勢に貫かれていたように見えた。

 たとえば次の発言は、活動休止の判断に向けた嵐5人での話し合いの雰囲気について聞かれたときのもの。

「ずっと和やかにというだけではないです。かといってピリついたかというと、そうではないです。もう我々、いい年齢した大人なので、嵐の将来のことを決めるのに、それは真摯に5人で話を続けたつもりです」

 あるいは、アイドルとして年齢を重ねることについて、どう考えていたのか聞かれた際の言葉。

「今はありがたいことにキャーキャー言ってもらってる。でもいつかそりゃ、年齢重ねますから、いつかそうはなくなるかもしれない。(コンサートが)いつか国立(競技場)ではできなくなるかもしれないし、いつかドームではできなくなるかもしれない。なら、その準備を今から始めておきたいし、後に年を重ねたときに、成熟した大人のグループになっていきたいね、っていう話は、30になったぐらいのときに(ほかのメンバーに)しました。そうなれているかどうかは別ですけど」

 嵐は人気絶頂なのだから、人気がなくなったときのことを考える必要もなかったのではとさらに聞かれると、こう答える。

「仮に絶頂だとしたら、山の頂の先には下る景色しか基本的にはないですからね。いつかそのための備えをっていうことです」

 そして、「こんなに前向きな活動休止って素敵ですね」と有働が言ったときの、櫻井の反応。

「ファンのみなさんが、すべてを納得いただいているかというとそうではない部分もあるとは思いますけれども、温かく我々の決断を見守っていただいたということは、ホントに心から感謝してます」

 話し合いは、すべてが和やかに進んだというわけではないかもしれない。いつかはアイドルとしての人気が下降線をたどることになるかもしれない。今回のことについて、すべてのファンが納得しているわけではないかもしれない。そんなネガティブに聞こえかねない部分も含め、櫻井は自分の言葉で誠意をもって語る。その姿は、活動休止に際し周囲が抱きがちな謎を、一つひとつ解いているようにも見えた。そして、多くの謎を自分自身で解き明かしながら、嵐という物語を一旦終えることへと、向かっているようにも思えた。

 だが、それはあくまでも一旦休止である。「嵐の復活はありますか?」と聞かれた櫻井は、「ありますよ」と即答した。

「いつかまた5人でそろってパフォーマンスというのを、頭の片隅に置きながら、2020年の12月31日以降は、それぞれが活動していくことになると思います」

 すでに全員が30代後半を迎えている嵐。グループとしての活動を再開したとき、5人は40代になっているのだろう。あるいは50代になっているのかもしれない。そんな中年後半に入った嵐は、アイドルグループとして何を見せてくれるのか。

 嵐はこれからも、今回の活動休止をめぐる謎を自分たちでできる限り解いていくだろう。そこに彼らの「誠意」が宿っているだろう。そして2年後、グループとしての物語は休止期間へと入るが、そこには復活後の嵐という大きな謎が残されることになる。この謎がある限り、嵐の物語はその後も続く。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)

『ザ!鉄腕!DASH!!』キムタクに続き、イノッチの“助っ人”で高視聴率獲得! もうTOKIOの番組をやめたら?

 山口達也が不祥事により、TOKIOを脱退して以降、視聴率が低迷していた『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)が、ここに来て巻き返しを見せている。

 昨年5月12日放送回から山口抜きで再スタートを切った『DASH!!』だが、視聴率はグングン下降線をたどっていき、同12月2日には12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)まで落ち込んでしまった。

 しかし、今年初の放送となった1月20日には、木村拓哉が「0円食堂」で初登場し、18.6%の高視聴率をマーク。前週の27日の番組内容は、「初モノ奪取!あの3億円マグロの裏側に城島の野望が…」で、大きな目玉はなかったが、それでも16.4%を記録。そして、2月3日放送回は16.7%とアップさせ、3週連続で16%超えを果たす好調ぶりだ。

 その3日放送回は、前半は「俺たちのDASHカレー」で、長瀬智也、国分太一、城島茂が出演。後半は「出張DASH村」で、国分と“助っ人参戦”のV6・井ノ原快彦が、千葉・松戸のネギ農家を訪問。収穫を手伝い、さまざまなネギ料理に舌鼓を打っていた。

「長らく低迷していた『DASH!!』に、改めて注目を集めさせたという点では、木村を投入した効果が十分にあったといえそうです。昨年8月19日に、嵐・二宮和也が出演した回も、15.5%と高視聴率を上げていますし、今回はイノッチで16%台後半を弾き出しました。この際、高い数字をキープするために、TOKIOメンバーに限定せず、積極的に人気ジャニタレを投入していくのも、ひとつの手じゃないでしょうか」(テレビ誌関係者)

 それぞれ、個々の活動もあるため、なかなかメンバーが揃わず、城島のみの出演回も少なくない現状を鑑みれば、“TOKIOの番組”という枠組みを外して、TOKIOを中心とした人気ジャニタレが集結する番組に転換するのも一考に値するのでは?
(文=田中七男)

【テラスハウスレビュー】優衣、テラハNo.1「清純キャラ」大崩壊までの“伏線”を振り返る

 見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「長野・軽井沢編」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、1月の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。

優衣ちゃん黒幕の幼稚すぎる修羅場(第45~46話)

 少し前まではモデル・りさこと結託し、専門学生・まやをハブっていた大学生・優衣ちゃんだが、今度はりさこの陰口で、まやと意気投合。二人は女子部屋で「りっちゃん(りさこ)はテラスハウスに本心で住んでいないように見える」と、りさこを責め始めた。

 論点の一つである「靴下のおみやげ」事件は、くだらなすぎるがゆえに説明が難しいので割愛する。もう一つの論点となったのは、りさこが入居当初、元サッカー選手の愛大に「カメラが回っていなところで『次のデートで手つないでいいよ』と言っていた」という疑惑だ。つまりりさこが、カメラの回っていないところで、愛大に「二人の恋が進んでいると思わせる演技をしよう」と持ちかけたのではないかという疑いである(こっちも結構くだらない)。

 優衣ちゃんはその話を愛大から聞いたと言い、わざわざ愛大を女子部屋に召喚し、得意げに「あの話をして」と促して証言させた。「信用できなくなった。りっちゃんって、カメラが回ってない裏でそういう約束みたいな会話してたんだって」と被害者ぶって、りさこを追い詰める優衣ちゃんの表情は、とても生き生きしていた。まるで保育園児のケンカのような「言った」「言わない」が繰り広げられ、まれに見る“幼稚な修羅場”となった。

 就活中だった優衣ちゃん。ニコニコ顔で帰ってくると、「聞いて、言うことある! 私ね、内定出た。イエーイ!」と報告した。ブライダル業界志望→視聴者に叩かれたせいで選考を辞退(優衣ちゃん目線)→意識高い系企業でのインターン→人材派遣業界に興味を示す……とブレ続けてきた優衣ちゃんの就活だが、ついに何らかの「営業のやつ」に内定が出たという。『テラハ』を見てない採用担当でよかったねとしか言えない。

優衣ちゃん、バージン卒業(第46話)

 愛大、何を思ったか、りさこに「優衣ちゃんとチューした」と突然打ち明けた。

 「優衣ちゃんと二人で飲みに行って、俺の実家に泊まって、一緒に寝ててチューもしちゃって。チューから上も、うん」と、実はキス以上も済ませていると衝撃の告白。優衣ちゃんといえば、自分でもバージンキャラを売りにしていたのに……。驚いたりさこが、愛大に「優衣ちゃん、(バージンを)卒業したってこと?」と聞き返すと、愛大は「そうだね」。りさこの“カメラの裏での言動”を激しく責めていた優衣ちゃんが、実はりさこ以上のことをしていたことが明らかになった。「私を責めてきたとき、二人は裏でそういう関係だったってこと?」と、りさこが問い詰めると、愛大は認めて謝罪した。

 ここで、優衣ちゃんのこれまでの発言を振り返っていただこう。

「次に付き合う人が、私の初体験になるかもしれないじゃないですか~。後悔しない相手としたいです」(男子メンバーに囲まれながら。27話)
「聖南さんは~、キスをするのが好きですか? どんなときにしたくなりますか? キスするときって誰でもいいですか? ただチューしたいだけ?」(酔ってノアとキスしていた聖南に。31話)
「やっぱりキスって恋人同士がするものじゃないですか。でも私、ちゃんと付き合っても、しなさそう。キスしたいみたいって思ったことが、そもそもないです。1回しかしたことないから(免許合宿中に好きでもない男から突然されたと優衣ちゃんは主張)、次は好きな人としたいな~って思います」(ゲスの極み乙女。のベース・まさおとの会話で。46話=この時点で愛大としている)

 自分の行為にこれだけ伏線が貼れるとは、と感心した。

 愛大の告白に怒り心頭のりさこは、優衣ちゃんを「愛大くんとどこまでやったん?」と問い詰める。きょとん顔の優衣ちゃんは、「手つないだ」とシラを切るものの、りさこに「愛大くんに全部聞いたけど。最後までやったとか」と追撃されると、「うん? そうだね、でも、だけど~、なんでキスすることになったんだろう? キスされて……」となぜか被害者ぶった上、「でも違うの。私の場合、裏でこっそりするつもりは、まったくなくて」と、あくまでも「りさことは違う」とアピールする。

 次の夜も、優衣ちゃんはりさこを呼び止め、「昨日、最後までしたって言ったよね? 最後まではしてなくて、“それっぽいことをした”が正解」と訂正。微笑みながら、「愛大くんが“自分でしてた”って言ったらいいかな? 行為をしかけて、私が『もうこれは無理、できないからやめて』って言って、愛大くんは自分でしてたっていうのが正解ね!」と事細かに明かした。

 愛大のその行為を暴露してまで優衣ちゃんが守りたいものとは、一体なんだったのだろう。この配信のあと、優衣ちゃんのインスタはもちろん大炎上。一時はアクセスできなくなる現象も起きた。

テラハ史上最低の告白シーン爆誕(第47話)

 “自分でしてた”行為が全世界にバラされたと知らない愛大は、優衣ちゃんにあらためて告白することを決意した。

 上下ジャージ姿の愛大は、アディダスのよれたTシャツにスッピン&「汚ねえ髪」(by副音声の山ちゃん)でくつろぐ優衣ちゃんのもとへ、茎がポッキリ折れた一本のバラを持って参上。「俺と付き合ってほしい」と思いを伝えた。優衣ちゃんも「うん」と受け入れた。『テラハ』史上最もムードのない告白シーン、かつ最も祝福されないカップルの誕生となった。

 薄暗い場所だったのではっきりとはわからなかったが、バラはの色は白だったような。白いバラの花言葉は「純潔」「清純」。わ~、まだバージンの優衣ちゃんにピッタリ!

【テラスハウスレビュー】優衣、テラハNo.1「清純キャラ」大崩壊までの“伏線”を振り返る

 見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「長野・軽井沢編」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、1月の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。

優衣ちゃん黒幕の幼稚すぎる修羅場(第45~46話)

 少し前まではモデル・りさこと結託し、専門学生・まやをハブっていた大学生・優衣ちゃんだが、今度はりさこの陰口で、まやと意気投合。二人は女子部屋で「りっちゃん(りさこ)はテラスハウスに本心で住んでいないように見える」と、りさこを責め始めた。

 論点の一つである「靴下のおみやげ」事件は、くだらなすぎるがゆえに説明が難しいので割愛する。もう一つの論点となったのは、りさこが入居当初、元サッカー選手の愛大に「カメラが回っていなところで『次のデートで手つないでいいよ』と言っていた」という疑惑だ。つまりりさこが、カメラの回っていないところで、愛大に「二人の恋が進んでいると思わせる演技をしよう」と持ちかけたのではないかという疑いである(こっちも結構くだらない)。

 優衣ちゃんはその話を愛大から聞いたと言い、わざわざ愛大を女子部屋に召喚し、得意げに「あの話をして」と促して証言させた。「信用できなくなった。りっちゃんって、カメラが回ってない裏でそういう約束みたいな会話してたんだって」と被害者ぶって、りさこを追い詰める優衣ちゃんの表情は、とても生き生きしていた。まるで保育園児のケンカのような「言った」「言わない」が繰り広げられ、まれに見る“幼稚な修羅場”となった。

 就活中だった優衣ちゃん。ニコニコ顔で帰ってくると、「聞いて、言うことある! 私ね、内定出た。イエーイ!」と報告した。ブライダル業界志望→視聴者に叩かれたせいで選考を辞退(優衣ちゃん目線)→意識高い系企業でのインターン→人材派遣業界に興味を示す……とブレ続けてきた優衣ちゃんの就活だが、ついに何らかの「営業のやつ」に内定が出たという。『テラハ』を見てない採用担当でよかったねとしか言えない。

優衣ちゃん、バージン卒業(第46話)

 愛大、何を思ったか、りさこに「優衣ちゃんとチューした」と突然打ち明けた。

 「優衣ちゃんと二人で飲みに行って、俺の実家に泊まって、一緒に寝ててチューもしちゃって。チューから上も、うん」と、実はキス以上も済ませていると衝撃の告白。優衣ちゃんといえば、自分でもバージンキャラを売りにしていたのに……。驚いたりさこが、愛大に「優衣ちゃん、(バージンを)卒業したってこと?」と聞き返すと、愛大は「そうだね」。りさこの“カメラの裏での言動”を激しく責めていた優衣ちゃんが、実はりさこ以上のことをしていたことが明らかになった。「私を責めてきたとき、二人は裏でそういう関係だったってこと?」と、りさこが問い詰めると、愛大は認めて謝罪した。

 ここで、優衣ちゃんのこれまでの発言を振り返っていただこう。

「次に付き合う人が、私の初体験になるかもしれないじゃないですか~。後悔しない相手としたいです」(男子メンバーに囲まれながら。27話)
「聖南さんは~、キスをするのが好きですか? どんなときにしたくなりますか? キスするときって誰でもいいですか? ただチューしたいだけ?」(酔ってノアとキスしていた聖南に。31話)
「やっぱりキスって恋人同士がするものじゃないですか。でも私、ちゃんと付き合っても、しなさそう。キスしたいみたいって思ったことが、そもそもないです。1回しかしたことないから(免許合宿中に好きでもない男から突然されたと優衣ちゃんは主張)、次は好きな人としたいな~って思います」(ゲスの極み乙女。のベース・まさおとの会話で。46話=この時点で愛大としている)

 自分の行為にこれだけ伏線が貼れるとは、と感心した。

 愛大の告白に怒り心頭のりさこは、優衣ちゃんを「愛大くんとどこまでやったん?」と問い詰める。きょとん顔の優衣ちゃんは、「手つないだ」とシラを切るものの、りさこに「愛大くんに全部聞いたけど。最後までやったとか」と追撃されると、「うん? そうだね、でも、だけど~、なんでキスすることになったんだろう? キスされて……」となぜか被害者ぶった上、「でも違うの。私の場合、裏でこっそりするつもりは、まったくなくて」と、あくまでも「りさことは違う」とアピールする。

 次の夜も、優衣ちゃんはりさこを呼び止め、「昨日、最後までしたって言ったよね? 最後まではしてなくて、“それっぽいことをした”が正解」と訂正。微笑みながら、「愛大くんが“自分でしてた”って言ったらいいかな? 行為をしかけて、私が『もうこれは無理、できないからやめて』って言って、愛大くんは自分でしてたっていうのが正解ね!」と事細かに明かした。

 愛大のその行為を暴露してまで優衣ちゃんが守りたいものとは、一体なんだったのだろう。この配信のあと、優衣ちゃんのインスタはもちろん大炎上。一時はアクセスできなくなる現象も起きた。

テラハ史上最低の告白シーン爆誕(第47話)

 “自分でしてた”行為が全世界にバラされたと知らない愛大は、優衣ちゃんにあらためて告白することを決意した。

 上下ジャージ姿の愛大は、アディダスのよれたTシャツにスッピン&「汚ねえ髪」(by副音声の山ちゃん)でくつろぐ優衣ちゃんのもとへ、茎がポッキリ折れた一本のバラを持って参上。「俺と付き合ってほしい」と思いを伝えた。優衣ちゃんも「うん」と受け入れた。『テラハ』史上最もムードのない告白シーン、かつ最も祝福されないカップルの誕生となった。

 薄暗い場所だったのではっきりとはわからなかったが、バラはの色は白だったような。白いバラの花言葉は「純潔」「清純」。わ~、まだバージンの優衣ちゃんにピッタリ!

テレ朝『ロンハー』深夜降格で、『ザワつく!一茂 良純 時々 ちさ子の会』がゴールデン帯昇格も“短命説”浮上!

 テレビ朝日系の長寿バラエティ番組『金曜★ロンドンハーツ』(金曜午後9時~)が今春の改編で、“深夜降格”となり、火曜午後11時20分枠に移動。その代わりに、『ザワつく!一茂 良純 時々 ちさ子の会』(水曜深夜0時20分)が、『ザワつく!金曜日』のタイトルで、ゴールデン帯に昇格することになったが、早くも“短命説”が浮上しているようだ。

 ロンドンブーツ1号2号の『ロンハー』は、1999年4月から『イナズマ!ロンドンハーツ』のタイトルで日曜午後8時台にスタート。その後、2001年10月より、『ロンドンハーツ』と改題し、火曜午後9時台に移動。一時は人気番組として君臨したが、その後視聴率は降下。16年4月から、“てこ入れ”のため現在の枠に移った。前番組の『ミュージックステーション』(金曜午後8時~)が着実に2ケタ台を取っており、そのいい流れに乗って、『ロンハー』の視聴率回復が期待されたが低迷が続き、ついに3年で深夜への降格が決断された。

 かたや、『ロンハー』に代わって、ゴールデン帯に昇格する『ザワつく!』は、暴言キャラの長嶋一茂、天然の石原良純の二世コンビに、毒舌のバイオリニスト高嶋ちさ子が時々加わって、さまざまな事柄をテーマにトークするバラエティ番組で、サバンナ・高橋茂雄が進行を担当。

 昨年5月26日に『ザワつく!父母会』として放送され、同7月25日にゴールデン初進出を果たすと、15.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマーク。同10月から、レギュラー化されたばかり。

 ゴールデン帯に昇格するのは視聴率が好調だからで、1月16日放送回では深夜0時台ながら5.3%を記録。1回だけのオンエアだが、ゴールデン帯で15%超えをマークした実績をもとに昇格が決まった。だが、テレビ業界では早くも“短命説”が飛び交っているという。

「ここ数年、テレ朝は深夜で好調な番組をゴールデン・プライム帯に昇格させるのが“定番”になっています。しかし、この手法でうまくいったためしがほとんどないのです。『しくじり先生 俺みたいになるな!!』『お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺』『日曜もアメトーーク!』などは、いずれも深夜からゴールデン帯に進出しましたが、短命に終わりました。プライム帯に昇格した『陸海空 地球征服するなんて』も風前のともしびです。原因は、ネタ切れ、視聴者の飽き、深夜ではできた企画を、同じようにゴールデン・プライム帯ではなかなかできず、つまらなくなってしまったからでしょう。『ザワつく!』の売りは“毒舌”です。深夜と同様の奔放トークを毎週していては、クレームの対象にもなりかねず、ゴールデン帯では“自主規制”が敷かれる可能性もあります。そうなると番組はおもしろくなくなって、視聴率は低迷、早期打ち切りにつながりかねません」(テレビ関係者)

 レギュラー化されて、わずか半年でゴールデン帯に進出する『ザワつく!』。果たして、どれほどの期間、番組がもつことやら……。

(文=田中七男)