『俺のスカート、どこ行った?』は正統派学園ドラマだった! 古田新太が女装する必然性はあるのか……

 5月4日に『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)の第3話が放送された。

 原田のぶお(古田新太)は、明日に迫ったテストに向け張り切って授業を行っている。しかし、光岡慎之介(阿久津仁愛)が相変わらず欠席のままだった。テスト当日、校門の前で光岡と会った教師・里見萌(白石麻衣)は、彼の手を引いて教室へ連れていき、光岡はテストを受けることに。しかし、不登校が続いていた光岡は問題が解けず、隣の席の女生徒の解答をカンニングしてしまった。

 光岡は父を亡くし、働く母親(須藤理彩)の代わりに幼い弟妹の面倒を見ている。それを知った原田は、保育園へ弟妹を迎えに行く光岡に付いていった。そして、そのまま光岡の家に上がり込み、「全国の母親が幸せになれるようなサービスをつくりたい」という目標を持っていると光岡から打ち明けられた。

 後日、光岡のカンニング行為が学校に発覚する。決まりでは光岡は全教科0点になるが、「私たちが教えなきゃいけないのは、間違えてももう一度挑戦できる社会の優しさ」と原田は異を唱え、光岡のために2年3組全員が再テストを行うこととなった。

 この決定に不満を口にする生徒は多かった。3組の中心人物である明智秀一(永瀬廉)は、原田に「国語のテストでクラスの平均点が前回より高かったら1つだけ言うこと聞いてくれ」と持ちかけた。

 再テスト2日目、クラスメイトに責められることを気にした光岡は登校しなかった。原田は「お前のカンニングを許さない奴もいるだろう。私がミスくらい許せるクラス作ってやる」と、光岡を学校に連れてきた。クラスメイトに謝罪する光岡。しかし、みんなはあまり気にしていない様子である。テスト終了後、光岡はクラスメイトと仲良く下校した。一方、明智は誰もいない家に帰宅し、1人で涙を流していた。

毎週おなじみ原田の名言

 次第に脚本が整理されてきたか、1、2話に比べ今回はかなり見やすくなった印象だ。真っ先に印象に残るのは、毎度おなじみとも言える原田からの名言。カンニング行為が発覚した光岡に、同僚の長井あゆみ(松下奈緒)は「社会に出ると、一度間違えたら大変なことになる。間違いは許されない」と叱った。原田はそれを否定する。

「間違えることが許されないほうが間違えてるのよ。私たちが教えなきゃいけないのは、一度でも間違えちゃいけない社会の厳しさより、間違えてももう一度挑戦できる社会の優しさじゃないかしら」

 最近は、一度の失敗で集中砲火を浴びる芸能人が多い。子どもたちも、その姿をよく見ているはずだ。でも、「それだけの世の中ではない」と生徒に伝えていきたい。それが、原田の教育方針だった。

 クラス内の人間関係に動きが見え始めた第3話。ようやく、このドラマもエンジンがかかってきた感がある。

 何より、明智と衝突した東条正義(道枝駿佑)のハブられ方にリアリティがあった。といっても、明智が先導して東条をのけ者にしているわけではなさそう。周囲が勝手に明智と東条と天秤にかけ、パワーバランスで明智に付いたという感じだ。

 最も印象的だったのは、放課後の1シーンである。明智に声を掛けたクラスメイトが、勢いで東条の机の上にあった筆箱を落とした場面。すでに、視界に東条が入っていない事実を残酷なまでに表している。筆箱を拾う際の東条の表情には、憤りと切なさがにじみ出ていた。初回であれだけ威勢よく原田に突っかかっていたのに、落差がえぐすぎである。

 さらにリアルだったのは、この場面を目にしながら若林優馬(長尾謙杜)が何もしなかったこと。平凡な学園ドラマなら、若林も一緒に筆箱を拾うだろう。そして、仲良くなったりする。でも、若林は逡巡した。東条は自分をいじめていた張本人。自分をいじめの標的にしていた。最近まで的にしていた自分に助けられても……というためらいが彼にはあったはずだ。加えて、明智への恐怖心もある。原田の檄でマスクは取ったものの、ヒーローに変身したわけじゃない。この辺の心理描写はリアルだった。

『マツコ会議』へのバトンタッチは自然

 帰宅した明智は、なぜか1人で泣いていた。サッカーをやめ、夜はアルバイトに励む日々。家で家族は待っていない。成績優秀でスクールカースト最上位にいる明智は、クラスメイトに本当の自分を見せていないのだ。完璧を演じることで自分を守っているようにも見える。明智は闇を抱えている。

 第3話の主役は光岡だった。学校でトラブルを起こしても、家庭では彼は愛に包まれていた。明智とのコントラストはあまりに鮮明だ。

……と、生徒にフォーカスしてこのドラマを見ると、ちゃんと見どころはつかめてくる。つまり、今作はあまりにも正統派な学園ドラマなのだ。『俺のスカート、どこ行った?』というタイトルだが、教師より生徒に注目したほうがストーリーを楽しむことができる。このドラマが、とりわけジャニーズファンに好評なのも当然だろう。

 そうなると、古田新太が女装をする設定の必然性が疑問に思えてくる。風変わりな教師が過激なメッセージを放てば、実はなんでも良かった?

 ただ、このドラマを見て、後に続く『マツコ会議』(日本テレビ系)をそのまま見続けるのは、自然なバトンタッチではあると思う。

(文=寺西ジャジューカ)

日テレ『イッテQ!』3週ぶり放送で視聴率暴落! テレ朝『ポツンと一軒家』に壮絶KO負けの大惨事!

 特番対応のため、2週連続休止となっていた日本テレビ系の人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』が5日、3週ぶりに放送されたが、視聴率は13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と振るわず、前回(4月14日)の17.7%から、4.2ポイントもの大暴落となった。

 一方、5日のライバル番組『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)は2週ぶりのオンエアとなったが、またまた番組最高の17.7%をマーク。『イッテQ!』に4.2ポイントの大差をつけて、完全KO勝ちを収めた。

 同日の番組内容は、『イッテQ!』が『史上最難関!出川はじめてのおつかいGWスペシャル』、『一軒家』は和歌山県の北東部、山口県の山間部にある一軒家を訪ねた。

『イッテQ!』は、かつては20%前後の視聴率を毎回はじき出す人気番組だったが、昨年11月に発生したヤラセ騒動で視聴率が降下。それでも、1月27日には20.5%と大台に乗せるなど、今年に入って回復傾向にあった。ところが、今回、昨年12月9日の14.6%以来、5カ月ぶりに15%割れする失態となった。

 昨年10月にレギュラー番組に昇格した『一軒家』は、ジリジリと数字を上げて、2月24日には16.4%をマークして、16.3%だった『イッテQ!』をかわして初勝利。3月10日は、『一軒家』が17.0%の高視聴率を挙げ、16.5%の『イッテQ!』に2度目の勝利を飾ると、以後、3回連続で『一軒家』が制した。4月14日は、『イッテQ!』が17.7%を記録し、16.6%の『一軒家』に雪辱を果たしたが、今回『一軒家』が大差をつけて、『イッテQ!』を退けた。

「大型連休中は旅行、レジャー、帰省などで在宅率が下がるため、視聴率自体も通常より落ちてしまうのはやむを得ないことではあります。『イッテQ!』は若年層、『一軒家』は中高年層に支持されており、若者の方が出かけている率が高いとしても、『イッテQ!』の13%台は深刻です。これまで、『一軒家』が勝っても僅差でしたが、今回は4.2ポイントもの大差がついたんですから、日テレも対応策を講じないと、今後も『一軒家』に負ける回が増えてくるでしょうね」(テレビ誌関係者)

 ヤラセ騒動が起きる前までは、民放局の全バラエティ番組の中でも、最も高い数字を取り、絶対的な強さを見せていた『イッテQ!』だが、『一軒家』に移った視聴者を奪い返すためには、大胆なテコ入れを図る必要があるのだろう。
(文=田中七男)

深田恭子、「視聴率取れないのに」の声続出! 『ルパンの娘』主演で“お色気路線”も厳しい?

 7月期に放送されるフジテレビ系「木曜劇場」の新ドラマ『ルパンの娘』の主演を、深田恭子が務めると発表された。人気ミステリー作家・横関大の同題小説を原作としたドラマだが、「ネット上には、深田の起用を疑問視する声も出ている」(芸能ライター)という。

「同作で深田が演じるのは、泥棒一家の娘・三雲華。恋人の桜庭和馬(瀬戸康史)は警察一家という、泥棒×警官のラブコメディです。ドラマ内で、華はセクシーな“泥棒スーツ”に身を包んで盗みを働くといい、公式サイトでは、フジの稲葉直人プロデューサーが『強く、かっこよく、セクシーな怪盗・深田恭子と、どこまでも振り回されるピュアな刑事・瀬戸康史に、是非ご期待ください!』と、コメントしています」(同)

 しかし、ネット上には「セクシー路線で視聴率を稼ごうとしてるのが見え見えで引く」「また深キョンがかわいいだけのドラマやるの?」「深キョンもいい加減お色気系を脱却して、演技力で勝負できるようになったほうがいいと思うけど……」といった声が寄せられている。

「さらに、『深キョンって視聴率取れないのに、なんで主演に起用されるの?』という疑問も。深田は今年1月期の連ドラ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)で主演を務めるも、全話平均視聴率は8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、ヒットとは言い難い数字でした。フジでは昨年1月期に『隣の家族は青く見える』で主演しましたが、これも全話平均6.2%と物足りない結果に。どちらもネット上では話題になったものの、数字には反映されませんでした」(同)

 かねてより、ネット上では「深キョンはかわいいけど、どんなドラマでも同じ。単純に演技力がない」「たくさん主演やってるわりには、演技が全然上達しないよね」「『何をやってもキムタク』って言われる木村拓哉と同じで、何をやっても深キョン」など、深田の演技力不足を指摘する意見は多く、すでに新ドラマについても「深キョンはいつも通りだろうな」との声もある。

「今期の『木曜劇場』枠は、二階堂ふみとKAT-TUN・亀梨和也がW主演する『ストロベリーナイト・サーガ』が放送されていますが、5月9日放送の第5話が6.7%と、絶賛大コケ中。1月期の『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』も、昨年10月期の『黄昏流星群』も、オール1ケタ台で撃沈しました。しかし、同7月期に放送された『グッド・ドクター』はネットの評判も良く、全話平均11.2%を達成。『ルパンの娘』は、そんな『グッド・ドクター』の脚本家・徳永友一と、大ヒット映画『翔んで埼玉』の武内英樹監督がタッグを組むとあって、フジも気合を入れているのでは」(同)

 ヒットメーカーの力を借りて、深田は『ルパンの娘』で新境地を開拓できるだろうか。

深田恭子、「視聴率取れないのに」の声続出! 『ルパンの娘』主演で“お色気路線”も厳しい?

 7月期に放送されるフジテレビ系「木曜劇場」の新ドラマ『ルパンの娘』の主演を、深田恭子が務めると発表された。人気ミステリー作家・横関大の同題小説を原作としたドラマだが、「ネット上には、深田の起用を疑問視する声も出ている」(芸能ライター)という。

「同作で深田が演じるのは、泥棒一家の娘・三雲華。恋人の桜庭和馬(瀬戸康史)は警察一家という、泥棒×警官のラブコメディです。ドラマ内で、華はセクシーな“泥棒スーツ”に身を包んで盗みを働くといい、公式サイトでは、フジの稲葉直人プロデューサーが『強く、かっこよく、セクシーな怪盗・深田恭子と、どこまでも振り回されるピュアな刑事・瀬戸康史に、是非ご期待ください!』と、コメントしています」(同)

 しかし、ネット上には「セクシー路線で視聴率を稼ごうとしてるのが見え見えで引く」「また深キョンがかわいいだけのドラマやるの?」「深キョンもいい加減お色気系を脱却して、演技力で勝負できるようになったほうがいいと思うけど……」といった声が寄せられている。

「さらに、『深キョンって視聴率取れないのに、なんで主演に起用されるの?』という疑問も。深田は今年1月期の連ドラ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)で主演を務めるも、全話平均視聴率は8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、ヒットとは言い難い数字でした。フジでは昨年1月期に『隣の家族は青く見える』で主演しましたが、これも全話平均6.2%と物足りない結果に。どちらもネット上では話題になったものの、数字には反映されませんでした」(同)

 かねてより、ネット上では「深キョンはかわいいけど、どんなドラマでも同じ。単純に演技力がない」「たくさん主演やってるわりには、演技が全然上達しないよね」「『何をやってもキムタク』って言われる木村拓哉と同じで、何をやっても深キョン」など、深田の演技力不足を指摘する意見は多く、すでに新ドラマについても「深キョンはいつも通りだろうな」との声もある。

「今期の『木曜劇場』枠は、二階堂ふみとKAT-TUN・亀梨和也がW主演する『ストロベリーナイト・サーガ』が放送されていますが、5月9日放送の第5話が6.7%と、絶賛大コケ中。1月期の『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』も、昨年10月期の『黄昏流星群』も、オール1ケタ台で撃沈しました。しかし、同7月期に放送された『グッド・ドクター』はネットの評判も良く、全話平均11.2%を達成。『ルパンの娘』は、そんな『グッド・ドクター』の脚本家・徳永友一と、大ヒット映画『翔んで埼玉』の武内英樹監督がタッグを組むとあって、フジも気合を入れているのでは」(同)

 ヒットメーカーの力を借りて、深田は『ルパンの娘』で新境地を開拓できるだろうか。

『きのう何食べた?』待望のサッポロ一番登場! 過去最大の飯テロと、そこから見える2人の関係性

 5月3日深夜に放送された『きのう何食べた?』(テレビ東京系)の第5話は、矢吹賢二(内野聖陽)が主役の“ケンジ回”だった。

 母・久栄(梶芽衣子)から「年末年始は帰ってこい」と言われた筧史朗(西島秀俊、以下「シロさん」)は、ブーブーと子どものように文句を言っている。

「シロさん、前からお母さんのことにケチつけてるけど、『ゲイは恥ずかしいことじゃない。息子がどんなでも受け入れる』って言ってくれるお母さん、俺、すごいと思うよ。たとえ、うわべだけでも理解のある言い方してくれる親に、ちょっとは感謝してもいいんじゃない? ともかく、四の五の言わずにお正月くらい実家に帰って少しは親孝行してらっしゃいな」(ケンジ)

 大人になってから自分のことを怒ってくれる存在は貴重だ。いつもメソメソして子どもっぽく思えるケンジだが、人に対して感謝の言葉を忘れず、いざとなったらシロさんを諭すこともある。実はこのカップル、ケンジのほうが大人な気がする。

 ケンジは強く言いすぎたことを気にしていたが、帰宅すると食卓に用意されていたのは、ガッツリ系のあんかけチャーハンとこってりオイスターソース炒め。シロさんが作ったのはケンジが好きなメニューで、怒ってくれたことへの感謝を料理で示している。普段はおおらかなパートナーからの言葉が響き、シロさんは実家へ帰省することにした。第5話は、このドラマが初めて“食”を中心に据えた回だ。

サッポロ一番の“即食べ”を理解し合って感じるつながり

 シロさんが帰省したことで、ケンジは年越しを1人で過ごすことに。

 ケンジが作るサッポロ一番みそラーメンは、原作を読んだ視聴者にとってずっと待望だった。とにかく、彼が作るラーメンはこってりしている。基本、ケンジはそういうのが好きなのだ(原作では惣菜のとんかつを使い、カツ丼も作っていた)。

 バター投入、味噌投入。これでもう味はしっかりしているのに、さらに粉末スープも投入。シロさんがいたら絶対に許されない料理。背徳感がすごい。しかも、汁まで全部飲んでしまうケンジ。この人、味覚は男なのだ。

「シロさんの料理は大好きだけど、やっぱ袋ラーメンだけは自分流に作って食べたいんだよね~」(ケンジ)

 おいしそうだから困る。匂いまで伝わってきそうだ。このラーメンは深夜にはヤバい。シロさんには悪いが、間違いなく今までで一番の飯テロだった。また、演じる内野がキャラに合わせ、ちゃんとぎこちなく作っているのもすごい。包丁さばきは危なっかしく、卵の殻を割ったり捨てたりしている手さばきは雑。だからこそのシンパシーで、余計に作りたくなる。今年の年越しは、サッポロ一番みそラーメンにしよう。

 ラーメンを作っているとき、ケンジはシロさんからの電話に出なかった。

「なんで電話に出ないんだよ、さっきから何度もかけてるのに! 1人で年越しするのはさぞ寂しかろうと思ってかけてんのに、お前は……」(シロさん)

 ウソだ。本当に寂しいのは自分。一方、普段はシロさん愛がすごいけど、このときばかりはサッポロ一番が最優先だったケンジ。一瞬の逆転がほほえましい。ケンジは隠さず、理由を打ち明けた。

「サッポロ一番食べてた」(ケンジ)

 この言葉を受けて生まれた少しの沈黙にヒヤリとする。

「……サッポロ一番じゃ仕方ねえな。作ったら即食べだよな、あれは(笑)」(シロさん)

 こういうのをわかってくれるパートナーなのだ。このくだりで幸せを感じさせるのがすごい。電話を切った後、ケンジはしみじみした。

「こうして1人の年越しが寂しくないのは、シロさんがちゃんと帰ってきてくれるってわかってるからなんだよねえ」(ケンジ)

 サッポロ一番の即食べを理解するシロさんとのやりとりが、大いなる前提として効いていた。何気なさに重い意味を含ませる構成は見事だ。

 年が明け、シロさんの実家に近所の子どもたちがやって来た。

「うちの親たちは、もう、孫の代わりにお隣の子どもたちをかわいがることに決めたんだ」(シロさん)

 子どもたちは家のトイレの場所を知っているし、久栄は子どもたちがハムを好きだと知っている。両親を見るシロさんの視線が、いろいろなことを考えさせる。孫を連れてこない子と両親の関係は、ゲイに限った話ではない。多くの視聴者に響いたのではないか。

 今回のシロさんの帰省には、理由があったはずだ。でも、それを果たせていない。

シロさん「あのさあ、結局、老い支度の話してないけど、いいの?」

久栄「あぁ~。……もう、わかったでしょ?」

 孫の顔を見られない両親。それを後ろめたく思う息子。これだけで、先を意識する状況は出来上がってしまっていた。すべてを踏まえての「もう、わかったでしょ」だとしたら、泣ける。

おいしさを共有すると絆が深まる

 実家から大量のお餅を持ち帰ったシロさん。これを食べ切るのがシロさんとケンジのミッションだ。早速、2人はレンジで焼いた。

ケンジ「わわわわわわっ! シロさん、膨らんできたよ? ね、シロさんもう出していい? もう、出していいの!?」

シロさん「うん、出していいよぉ」

 どう考えても、何かを暗喩したやりとりじゃないか。気の抜けない脚本である。

 ここから連日、食卓にはお餅料理が登場し続けた。初めはおいしくても、どうしたってじきに飽きる。でも、ケンジは律義に「おいしい」と感謝した。3日目の朝なんて明らかにうんざりしているのに、けなげにも引きつった笑顔をキープ。一方、それに気づかないシロさん。この人は餅をどう消費するかで楽しくなってしまっているのだ。しかし、「餅以外の炭水化物が食べたい~!」と、さすがのケンジもギブアップ。その後に出てきたのは、栗きんとんをのせたトーストだった。こんなの、うまいに決まってる。いつか、これもやってみたい。もちろん、ケンジもこのトーストには満足したようだ。

「おいしいよ。……また来年も食べたいなあ」(ケンジ)

「来年も、お正月は両親と過ごしなさいよ」という意味だろうか。おいしさを共有したら、2人の絆が自然と深まる描写が素敵である。

 このドラマ、週ごとに怒涛の勢いで季節が移ろう。そして、それに呼応したかのように、週ごとに2人のつながりが深まっていくのも感じられるのだ。

(文=寺西ジャジューカ)

吉高由里子『わたし、定時で帰ります。』向井理がひと皮剥けた? 苦悩する姿に「一番好きなキャラ」との声!

 吉高由里子主演ドラマ『わたし、定時で帰ります。』の第4話が5月7日に放送され、平均視聴率8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)を記録しました。

 平成最後の日に放送された3話は6.4%を記録。令和特番には勝てなかったようですが、今回は上昇し、ひと安心。結構いいドラマなので、もっと視聴率が増えて欲しいものですが……。

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

働くためのモチベーションとは?

 制作4部の部長・福永(ユースケ・サンタマリア)の元に、制作4部のデザイナー・吾妻(柄本時生)が常識から逸脱したサービス残業をしているとの話が入る。

 福永から話を聞いた晃太郎(向井理)は結衣を呼び出し、吾妻が一旦退社するも、また会社に戻り自宅のように生活をしているとのウワサを話す。驚く結衣は吾妻を呼び出して注意するも、なかなか直らないまま……。

 そんな中、新規の仕事で派遣デザイナーの桜宮(清水くるみ)がやってくる。桜宮は明るく誰とでも仲良くできる性格。吾妻はそんな桜宮に一目ぼれし、いいところを見せようと努力する。だが、仕事で大きなミスをしてしまい、自暴自棄に。そんな吾妻に結衣(吉高)は「何のために働くのか?」と問いかける、というのが今回のストーリーでした。

 1話は自分に厳しすぎるモンスター社員、2話は復帰したばかりのママ社員、3話はゆとり世代の新人社員。で、今回は会社に住み着く社員の話でしたが、他の回に比べ面白さは下がった気がしました。というのも、これまでは身近にひとりはいる社員のエピソードが満載で「あるあるぅ~」と共感を持てて面白かった。ですが、会社に連日いる社員ってそうそういないような。それに恋愛を絡めてって言うのはあまり共感を得られなかったようですね。

 ただ、結衣が吾妻と話し合ったときに言った「仕事のために何が楽しみを持ってみたら」という旨の言葉は響いたようで、「そこだよね!」「私も一回考えてみよう!」などといった声が、若い人たちを中心に聞こえていました。

 4話まで見ていて思ったのが、このドラマはストーリーよりも主人公のセリフが結構心に刺さることが多い! 「仕事よりもプライベートを大事にしたい」「育休は最長の3年は取りたい」など、「理想が高い!」とツッコミも多いですが、みな本当は心のどこかで思っていることですし、セリフひとつで「そうだよね~」と思わせてしまう。正直、視聴率は悪いしご都合主義な部分もあり、「ありえないよ、これ」なんて思ってしまうんですが、セリフひとつひとつに注目すると、また違った楽しみ方が見つかってきて毎回楽しみです。

平社員の結衣に押し付けすぎでは?

 定時出社退社を目指している結衣は“一生平社員でもいい”と思っている人物。そんな彼女を周囲は「向上心がない」「もっと働け!」と批判し、いい評価していないのですが、そのくせ何かあるとすぐに結衣に頼るという……。まあ、彼女が主人公のドラマだし、しかたないと思うのですが、主任でも課長でもない平社員の彼女に社内の問題を押し付けすぎではないか? とふと思ってしまいました。

 それこそ、これってブラック会社特有のような気がするんですが……。せっかくホワイトな働き方を提案するドラマだし、結衣がいなくても問題が解決するような回があってもいいかなと。結衣が周囲を見渡して笑顔を見せるっていう姿が見たいです!

向井理がひと皮剥けた!

 それと、4話まで見て特に思ったのが、向井理の演技が向上している点です。 今まで、イケメンでシャカリキに頑張る役やちょっとクセがあるイケメンの役とか……とにかく彼には“イケメン”の看板しかなく、「向井理は向井理を演じてるんだな~」なんて思ってたんです。

 ですが、今回は元婚約者の結衣に未練タラタラで、仕事はできるけど、それでいいのかと悩んでいるような、ちょっとかわいそうな役。「あ、なんだ~こういう役もできるんだ!」と再評価! ネット「今までの向井理で一番好きなキャラだわ」「こういう役もできるんだね。向井理」と好評の様子。

 顔はいい分、こういうちょっとかわいそうな役の方が魅力的に見えました! いや~どうしたんでしょうか? 向井理。

 向井理にはこのドラマで新境地を切り開いて欲しいです!

 以上、4話のレビューでした。

 次回は女子社員へのセクハラがテーマ。結構、炎上しそうなテーマですが、どんなストーリーになるのか、今から楽しみです!

(どらまっ子KOROちゃん)

みやぞん×丸山桂里奈×滝沢カレンが異次元で共鳴! おバカタレントがTVに引っ張りだこの理由を見た

“天然”という表現では収まらない異次元の存在と相対したとき、一時期の千原ジュニアはよく「お前、宇宙だな」と相手のことを評していた。

 この手のタレントが1人存在するとスパイスになり、番組の爆発力が増すことは多い。繰り返すが、1人いればいい。2人も3人もいると渋滞を起こし、目も当てられない惨事になる可能性が高いからだ。

「カッパ」と『チャイルド・プレイ』でスイングする3人のトーク

 5月5日放送『ボクらの時代』(フジテレビ系)が実現させたのは、ANZEN漫才のみやぞん、丸山桂里奈、滝沢カレンという驚異の座組であった。英断だと思うが、渋滞が起こる恐れもある。……と思いきや、この3人はスイングした。宇宙的なスケールで共感し合い、異次元のレベルで話が弾んだのだ。

 彼らには温和なイメージがある。そんなメンツだからこそ、「どんなときにイライラするか?」という話題になった際は興味深かった。

丸山「カッパとかUFOはいるって信じてるんだけど、それを話したら“絶対いない”って言う人」

滝沢「やだ、イライラしちゃう……。私も信じてますよ」

丸山「ありがとう。絶対、いるよね」

滝沢「絵で、みんな同じカッパを描くんですよ?」

みやぞん「カッパの好物は?」

丸山&滝沢 「(声を合わせて)きゅうり」

みやぞん「でしょ? そこまで一致するのは、もう本気だよね」

 見事にスイングしているが、ここからは勢い余ってスイングしすぎる。あまりの事態に、みやぞんがストッパー役を買って出たほどだ。

丸山「カッパを探しに行きたいと思ってる」

滝沢「え、今度行きましょ?」

丸山「一緒に探す人を探してたの!」

みやぞん「やめたほうがいいと思うよ。カッパはいるとは思うけど、2人で行くのは危険すぎる」

丸山「(みやぞんも)来てよ。でも、1週間じゃ足りないよ? カッパ探すのに最低1週間だから」

みやぞん「(苦笑しながら)2~3日とかのレベルじゃない」

滝沢「そしたら、ほかの未確認物体も見つけられちゃうかもしれない」

丸山「逆にね」

みやぞん「(唐突に)いや、いないと思う! ごめん」

滝沢「いますよ(笑)」

みやぞん「(慌てて)いや、いるいる。絶対いてほしいけど、本気で、探すのはやめたほうがいい。マジで危ないって(笑)」

 驚異的な歩幅で話は展開し、そんな流れの中、みやぞんが常識派のポジションに立ってしまっている。シラフに戻って会話を見返すと、みやぞんも決して常識の範疇にはいないはずなのだが。

 ちなみに、3人の共通項はカッパだけではない。映画好きという点でも通じ合った。モデルでもある滝沢は、体形を維持するため、炭水化物の摂取を断っているそう。それを聞いたみやぞんが引き合いに出したのは、映画『ノッティングヒルの恋人』だった。

みやぞん「『ノッティングヒルの恋人』で……」

滝沢「うわ~っ、大好き」

みやぞん「あの映画でジュリア・ロバーツさんは“私はいつも食べたいものを食べてない”って言って。確かそれ、『ノッティングヒル』だよね?」

滝沢「そうでしたっけ。素晴らしい映画です。(丸山に)映画とか見たことありますか?」

丸山「結構、好き」

滝沢「何見るんですか?」

丸山「『チャイルド・プレイ』」

滝沢「え、なんて?」

丸山「チャッキー、チャッキー」

滝沢「あっ、チャッキー大好き!」

みやぞん「僕もチャッキー大好きで人形持ってる」

滝沢「私も持ってました」

みやぞん「なんでチャッキーでひとつになるかな……」

 3人はテレビ界で売れっ子だ。どうして人気者になることができたのか、秘訣が知りたい。続いての話題は、“テレビとの向き合い方”についてだった。

滝沢「私、見ないです。テレビ見る時間があったら、もっと見たいものいっぱいあるから。外国の映画とか。映画はなるべく毎日1本は見るようにしている」

みやぞん「僕、売れる前に不安はなかったんですよ。30歳で売れると思ってたし。だから、若い頃は“いま頑張ったって無理だよ。30からだから”って。で、30から本当に来たんです。絶対売れるとしか思ってないし、テレビに出てない自分が想像できなかったですね」

 特に興味深いのは、丸山の持論である。

丸山「私は見るって決めたら、テレビは全部見る。途中から見るというのはやらなくて、何時にこの番組があるってわかったら、その番組は全部見る。途中でどっか行ったりしない」

みやぞん「途中でチャンネル替えたりとかもしない?」

丸山「ビデオとかじゃないから、止めれないじゃん? だから、そのときに見たいと思って」

みやぞん「本気なんだ、テレビに」

丸山「それがテレビとの向き合い方だと思う。あと、こっちの人(テレビの向こう側)が自分を見てるんじゃないかなっていう気持ちになるんだよね」

みやぞん「向こうが自分を見てるんじゃないかって?」

滝沢「桂里奈さんを?」

みやぞん「見てないよ、向こうは」

滝沢「見てないと思います」

丸山「……」

みやぞん「冷蔵庫がなかった江戸時代より、令和のほうがいい時代」

 令和になって初めて放送された『ボクらの時代』は、実はこの回だった。そんな栄えある日にふさわしく、3人は未来について語り合う。どうやら、みやぞんは明るい未来を信じているようだ。

 みやぞん「僕は、令和のほうがいい時代になると思うよ。ニュースは『悪くなる』って言う傾向にあるじゃない? 未来が不安になるけど、過去を振り返ったら全部良くなってるよ。江戸の時代ってすごかったよ」

滝沢「江戸時代も知ってるんですか?」

みやぞん「だってすっごい殿様になって、すっごいお金あっても、家にクーラーないからね」

滝沢「あっ、確かに!」

みやぞん「冷蔵庫も、まったくないんだよ」

滝沢「どうやってアイス食べてたんだろう?」

丸山「どうやって食べ物食べてたんだろう」

みやぞん「もう、ほとんど乾き物だよ」

滝沢「私たち、なんの話してんだろう(笑)」

 一見、吹き出しそうになる会話だが、素敵なことを言っている気もする。昔は冷蔵庫がなかったが、今はある。時代は良くなっている。そう信じて未来を向いたほうが、明るい現実が待っているはず。幸せを感じにくい時代に3人が引っ張りだこになる理由は、このへんだろうか。

(文=寺西ジャジューカ)

福山雅治『集団左遷!!』は4.9ポイント激減! GWで視聴率が大暴落の「辛酸」春ドラマ3作品

 今年のゴールデンウィークは10連休とあって、国内外問わず旅行に出かける人が多かったと、各局の情報番組などが伝えていたが、その影響か「ゴールデンウィーク中の連続ドラマは視聴率獲得に苦戦した」(テレビ局関係者)ようだ。

「4月30日に、以前の天皇陛下が退位され、5月1日に皇太子殿下が新天皇に即位。これに伴い、元号も平成から令和に変わりました。新天皇の即位に祝意を示すため、今年に限り5月1日が祝日となったことなどから、4月27日~5月6日の10連休が実現。すると、自宅でゆっくりテレビを見るよりも外出する人が多かったのか、これまで好調だった連続ドラマの視聴率にも影響が及びました」(同)

 その中でも特に下落率が高かったのは、TBS系のドラマ3作品である。

「まず、吉高由里子が主演を務める『わたし、定時で帰ります。』は、ゴールデンウィーク直前の4月23日に放送された第2話で10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録していたものの、同30日放送の第3話は6.5%と、3.9ポイントもの大幅ダウン。この日は平成最後の夜で、世間はお祭りムードだったこともあり、視聴者は『家で連ドラを見よう』という気持ちにならなかったのかもしれません」(同)

 同ドラマは、「定時で帰ること」をモットーとするワーキングウーマン・東山結衣(吉高)が、クセ者ぞろいの職場で奮闘する姿を描く。ネット上では「ちゃんと仕事して定時で帰るなら問題ないし、なんだかんだ言って結衣は面倒見が良くて素敵」「ドラマが始まる前は、結衣がもっとハチャメチャな女性かと思ってたけど、しっかりしてるよね」など、主人公のキャラクターが視聴者を惹きつけている様子。

「また、結衣の婚約者・諏訪巧役でKAT-TUNの中丸雄一も出演しており、当初は『セリフ棒読みじゃん』『もはや動きも棒』などと言われていましたが、『婚約者としては優しいし最高』『私もこんな恋人がほしい』といった声も。問題の演技面についても、回を重ねるごとに『なんか中丸くんの大根役者っぷりがクセになってきた』という評価が得られています。連休が明けて、5月7日に放送された第4話は8.4%まで回復していたので、このペースでいけば2ケタ台への返り咲きも早そうです」(同)

 一方、同局「日曜劇場」枠で放送中の福山雅治主演『集団左遷!!』。4月21日の初回は13.8%だったが、ゴールデンウィーク序盤である同28日放送の第2話は8.9%と、4.9ポイントの大激減となった。

「福山が演じるのは、廃店が決まっている三友銀行蒲田支店の支店長・片岡洋。廃店を知らない部下たちの頑張りを見て“大逆転”に挑んでいく、という内容です。しかし、熱血な片岡に、ネットユーザーからは『見てるだけで疲れる』『こんな上司のもとで働くとかウンザリ』といった不満が続出。内容に関しては『「半沢直樹」っぽいドラマを作りたかったのかもしれないけど、薄っぺらい』との指摘も散見されます」(ドラマプロデューサー)

 『半沢直樹』は2013年、同じく「日曜劇場」枠で放送され、全10話の平均で28.7%を叩き出した大ヒット作品。“銀行”が舞台の“逆転劇”という共通点から、『半沢直樹』と『集団左遷!!』は比較されやすいようだ。

「『集団左遷!!』はゴールデンウィーク終盤の5月5日に第3話を迎え、こちらは10.1%と、とりあえず2ケタ回復は遂げています。しかし、ネット上には『福山の演技も、主演とは思えないくらいひどい』『顔芸とテンションで乗り切ろうとしてるよね』といった書き込みも多いだけに今後も油断は禁物でしょう」(同)

 最後は、山下智久主演の『インハンド』。4月12日に、初回11.3%で発進した後、第2話(同19日)で9.5%、第3話(同26日)で9.1%と少しずつ減退していたが、連休真っ只中の5月3日に放送された第4話で、7.7%に転落した。

「同作は、山下演じる寄生虫学者・紐倉哲が、さまざまな難事件に立ち向かうサイエンスミステリー。紐倉は“人嫌い”で“変わり者”といったキャラクターですが、ネット上のファンからは『山Pのクールで個性的な雰囲気にピッタリな役』『山Pと、共演の濱田岳&菜々緒とのバランスも絶妙で、良いトリオ』『今期のドラマで一番好き!』などと高評価を得ています」(テレビ誌ライター)

 そんな『インハンド』だが、第4話オンエア日は連休中だったこと加え、裏では『エンタの神様 大爆笑の最強ネタ大大連発SP』(日本テレビ系)が放送されていたため「『エンタ』見てたら『インハンド』忘れてた……」「『インハンド』見たいけど、家族が『エンタ』見てるから無理だ」「『インハンド』は録画したいから、リアルタイムでは『エンタ』見てる」というコメントも。5月10日の『インハンド』第5話は、視聴率回復なるか注目である。

福山雅治『集団左遷!!』は4.9ポイント激減! GWで視聴率が大暴落の「辛酸」春ドラマ3作品

 今年のゴールデンウィークは10連休とあって、国内外問わず旅行に出かける人が多かったと、各局の情報番組などが伝えていたが、その影響か「ゴールデンウィーク中の連続ドラマは視聴率獲得に苦戦した」(テレビ局関係者)ようだ。

「4月30日に、以前の天皇陛下が退位され、5月1日に皇太子殿下が新天皇に即位。これに伴い、元号も平成から令和に変わりました。新天皇の即位に祝意を示すため、今年に限り5月1日が祝日となったことなどから、4月27日~5月6日の10連休が実現。すると、自宅でゆっくりテレビを見るよりも外出する人が多かったのか、これまで好調だった連続ドラマの視聴率にも影響が及びました」(同)

 その中でも特に下落率が高かったのは、TBS系のドラマ3作品である。

「まず、吉高由里子が主演を務める『わたし、定時で帰ります。』は、ゴールデンウィーク直前の4月23日に放送された第2話で10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録していたものの、同30日放送の第3話は6.5%と、3.9ポイントもの大幅ダウン。この日は平成最後の夜で、世間はお祭りムードだったこともあり、視聴者は『家で連ドラを見よう』という気持ちにならなかったのかもしれません」(同)

 同ドラマは、「定時で帰ること」をモットーとするワーキングウーマン・東山結衣(吉高)が、クセ者ぞろいの職場で奮闘する姿を描く。ネット上では「ちゃんと仕事して定時で帰るなら問題ないし、なんだかんだ言って結衣は面倒見が良くて素敵」「ドラマが始まる前は、結衣がもっとハチャメチャな女性かと思ってたけど、しっかりしてるよね」など、主人公のキャラクターが視聴者を惹きつけている様子。

「また、結衣の婚約者・諏訪巧役でKAT-TUNの中丸雄一も出演しており、当初は『セリフ棒読みじゃん』『もはや動きも棒』などと言われていましたが、『婚約者としては優しいし最高』『私もこんな恋人がほしい』といった声も。問題の演技面についても、回を重ねるごとに『なんか中丸くんの大根役者っぷりがクセになってきた』という評価が得られています。連休が明けて、5月7日に放送された第4話は8.4%まで回復していたので、このペースでいけば2ケタ台への返り咲きも早そうです」(同)

 一方、同局「日曜劇場」枠で放送中の福山雅治主演『集団左遷!!』。4月21日の初回は13.8%だったが、ゴールデンウィーク序盤である同28日放送の第2話は8.9%と、4.9ポイントの大激減となった。

「福山が演じるのは、廃店が決まっている三友銀行蒲田支店の支店長・片岡洋。廃店を知らない部下たちの頑張りを見て“大逆転”に挑んでいく、という内容です。しかし、熱血な片岡に、ネットユーザーからは『見てるだけで疲れる』『こんな上司のもとで働くとかウンザリ』といった不満が続出。内容に関しては『「半沢直樹」っぽいドラマを作りたかったのかもしれないけど、薄っぺらい』との指摘も散見されます」(ドラマプロデューサー)

 『半沢直樹』は2013年、同じく「日曜劇場」枠で放送され、全10話の平均で28.7%を叩き出した大ヒット作品。“銀行”が舞台の“逆転劇”という共通点から、『半沢直樹』と『集団左遷!!』は比較されやすいようだ。

「『集団左遷!!』はゴールデンウィーク終盤の5月5日に第3話を迎え、こちらは10.1%と、とりあえず2ケタ回復は遂げています。しかし、ネット上には『福山の演技も、主演とは思えないくらいひどい』『顔芸とテンションで乗り切ろうとしてるよね』といった書き込みも多いだけに今後も油断は禁物でしょう」(同)

 最後は、山下智久主演の『インハンド』。4月12日に、初回11.3%で発進した後、第2話(同19日)で9.5%、第3話(同26日)で9.1%と少しずつ減退していたが、連休真っ只中の5月3日に放送された第4話で、7.7%に転落した。

「同作は、山下演じる寄生虫学者・紐倉哲が、さまざまな難事件に立ち向かうサイエンスミステリー。紐倉は“人嫌い”で“変わり者”といったキャラクターですが、ネット上のファンからは『山Pのクールで個性的な雰囲気にピッタリな役』『山Pと、共演の濱田岳&菜々緒とのバランスも絶妙で、良いトリオ』『今期のドラマで一番好き!』などと高評価を得ています」(テレビ誌ライター)

 そんな『インハンド』だが、第4話オンエア日は連休中だったこと加え、裏では『エンタの神様 大爆笑の最強ネタ大大連発SP』(日本テレビ系)が放送されていたため「『エンタ』見てたら『インハンド』忘れてた……」「『インハンド』見たいけど、家族が『エンタ』見てるから無理だ」「『インハンド』は録画したいから、リアルタイムでは『エンタ』見てる」というコメントも。5月10日の『インハンド』第5話は、視聴率回復なるか注目である。

「改元お祭り騒ぎ」の同調圧力を弱める、タモリの一言

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(4月28日~5月4日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします

ますだおかだ・岡田「令、ワオ!」

 昭和から平成に移行したときはレンタルビデオ店が繁盛した、という話がある。天皇崩御に伴う当時のテレビの「自粛ムード」を象徴するエピソードとして、よく聞く。

 対して、今回の改元時のテレビは、おおむね「祝賀ムード」が基調だったように思う。で、Twitterなどを見ていると、そんなテレビに対しては「またお祭り騒ぎをやってる」みたいな批判的な声もあるようだ。バカみたいにはしゃいでるだけでつまらない、というような。今回はレンタルビデオ店ではなく、動画配信サービスが人気だったのではないか、みたいなツイートも目にした。

 なるほど、そういう「お祭り騒ぎ」の面はあったかもしれない。30日の夜、年越しならぬ時代越しの前後には、NHKをはじめ複数の番組は渋谷のスクランブル交差点にカメラを構え、集まった群衆を映していた。改元をまたいで深夜まで行われた岐阜県の盆踊りや、ジュリアナ東京を彷彿とさせるようなディスコからの中継も見た。阿部知代が踊っていた。

「令和ギャグ」もいくつか見かけた。チョコレートプラネット・松尾はIKKOのモノマネで「令和~」といい、ますだおかだ・岡田は「令、ワオ!」と叫んでいた。芸人ではないけれど、DAIGOは平成を「KZN(絆)」と振り返り、令和を「RW(ロックでワイルド)な時代にしたい」と展望していた。

 平成最終日の30日は、民放でどちらかというとマジメ路線の番組が多かった。バラエティ色が強めの番組は、むしろNHK総合で放送されていた(『ゆく時代くる時代~平成最後の日スペシャル~』)。90年代のフジテレビの看板番組だった『料理の鉄人』の“鉄人”たちが、『きょうの料理』とコラボして制限時間内に料理をする企画もあった。福井謙二を実況アナとして迎えるなど、あの“キッチンスタジアム”の雰囲気がNHKで再現されていた。平成の途中までバラエティ番組を中心に元気だったフジテレビと、近年はバラエティ方面でも『チコちゃんに叱られる!』など、民放っぽい人気番組を出すようになっているNHK。そんな平成の31年間を通したバラエティ番組の趨勢を象徴するような場面だった。

 こういった状況を見ると、なるほど確かに、テレビは今回「お祭り騒ぎ」に興じていたみたいな批判も、わからないではない。同調圧力に感じる人も、いたりするのだと思う。個人的には、特に『料理の鉄人』と『きょうの料理』のコラボなど、楽しかったけれど。各シェフが趣向を凝らした料理を作るなか、陳建一が土井善晴の握ったシンプルな塩むすびを、「うまぁい!」と満面の笑みで頬張っていたのが最高だった。

 ただ、実際にテレビが「お祭り騒ぎ」一色だったかというと、そういうわけでもない。

 たとえば、30日夜に放送された『NHKスペシャル』(NHK総合)では、女系天皇や女性天皇の可能性をめぐる過去の議論の経緯が振り返られていた。男性皇族が減り、皇位継承者が限られている現在。このままだと象徴天皇制の存続も懸念されるわけだけれど、どうするのか。「お祭り騒ぎ」の真っただ中、令和になる直前の問題提起だった。

 報道番組の中では、4日放送の『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS系)が、今後の象徴天皇制の存続のあり方に関し、短い時間で複数の論点を取り上げていた。番組の冒頭、街頭インタビューで「“国民の象徴”とは?」と街ゆく人に問いかけ、そもそも私たちの多くが明確な答えを持っていない現状を浮き彫りにしていたのが印象的だった。

 ドキュメンタリー番組や報道番組が「お祭り騒ぎ」から距離を取るのは、ある意味で当然かもしれない。では、バラエティ番組はどうか。29日放送の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)では、改元発表とは無関係に4月1日の正午前後を過ごす人々にカメラを向けたVTRが流された。エステサロンに行っていた女性は、「(新元号は)全然興味ない。興味ないっていうか、頭いい人たちがみんなで頑張って決めてるんで、従います」と、施術台の上でうつ伏せになりながら答えていた。孫と一緒に釣り堀に来ていた男性の声は、さらに冷ややかだ。

「なんか、マスコミだけが騒いでるような感じがする」

 先週も通常営業だったのが、『5時に夢中!』(TOKYO MX)だ。令和になった感想を聞かれた美保純は、特に話す内容がないとでもいうように「んー(笑)」とほほえみ、新しい元号が何か問われた岩井志麻子は「絶倫元年だろ?」と答えた。ロシア出身の小原ブラスは、今日は警察官が多いので局に来るまでに職質されたと話し、視聴者からは次のようなメッセージが届いた。

「令和の初日には働いていた職場が倒産し無職になり、昨日は付き合っていた彼女に逃げられ、今日は毎日連絡をこっそり取っていた別の女性と連絡が取れなくなり、すべてが令和になってから私から去っていきます」

 そして、30日の夜、フジテレビで放送された『平成の“大晦日”令和につなぐテレビ』。総合司会のタモリは番組の最後、令和はどんな時代になってほしいと思うか問われ、次のように答えた。

「ちょっといいですか? さっき平成とか漢字がいっぱい出てきましたけども、何年か前に省庁が合併したりなんかしまして、看板があるんですね。あの漢字の中で、いかがなものかというのがかなりあるんで、この際どうですかね。ちゃんとあれをこう、漢字をやればいいんじゃないかと思いますけども」

 平成はどんな時代だったか。令和はどんな時代であってほしいか。数々の有名無名の人々が、先週のテレビでこの問いに答えていた。そんな中、日本で最も有名な人といっても過言ではないタモリが、約6時間半に及ぶ放送の最後に発した言葉が、省庁の看板をキレイに書き直したほうがいい、である。そのメッセージすら、「ちゃんとあれをこう、漢字をやればいいんじゃないか」とあやふやに。

 これまでにもさまざまな現象に茶々を入れ、権威的なものを脱力させてきたタモリ。今回もまた、「ちょっといいですか?」と一拍おいて、「お祭り騒ぎ」の同調圧力の気圧を、少し抜いていた。そんな場面も、このたびの改元前後のテレビの中にはあった。

 話の角度を変えて、最後に短めのエピソードを2つ。

 1つ目。1日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、有吉弘行がこんな話をしていた。年齢を重ねれば重ねるほど、自分は変態になると思っていた。たとえば、森繁久彌のように。けれど、芸能界はもう変態が生息しにくい場所になってしまった。

「あんまりにも芸能界の人もキレイすぎてさ、大吉さんと赤江さんの野っ原座ってるやつ、デートっていわれてさ。かわいそうに。あんなんがそういうふうに言われちゃうぐらい、クリーンだよ」

 2つ目。29日放送の『テレビ千鳥』(同)で、千鳥の2人が海を見に湘南へドライブしていた。車はノブが先日購入した1000万円超のベンツ。屋根をオープンにしたベンツの助手席に座る大悟は、ライターで炙ったスルメを食べ、缶ビールを飲み、タバコを吸いながら語る。

「口ん中にイカがあって、イカの臭いがグダーっとつくやろ? その臭いをビールで、この出てきたイカの汁をビールでいくんよ。口がむちゃくちゃなっとるとこを、タバコの煙で。いま3つ口ん中で混ざって、これが一番うまい」

 ノブはそんな大悟に、「きったねぇ人間!」とツッコむのだった。

 芸能界は「クリーン」になってきている。けれど同時に、タバコをテレビで普通に吸う「きったねぇ人間」が人気者になったりもしている。どちらか一方が誤りというわけでもないだろう。

 平成から令和へ時代がまたいだ先週も、テレビは多面的にお送りされていた。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)