『きのう何食べた?』年上のカップルが伝える、ゲイとして生きる苦しみ

 5月24日深夜に『きのう何食べた?』(テレビ東京系)の第8話が放送された。

 矢吹賢二(内野聖陽、以下「ケンジ」)に誘われ、筧史朗(西島秀俊、以下「シロさん」)はレストランに来ていた。そこでケンジの友だちと会う約束になっており、現れたのは、長島義之(正名僕蔵、以下「ヨシくん」)と本田鉄郎(菅原大吉、以下「テツさん」)の同性カップルだった。男女カップルばかりの周囲の目を気にするシロさんは、2人に愛想のない態度を取ってしまう。シロさんのいら立ちを察したケンジは、帰り道で謝罪。シロさんはケンジに「なんで謝るんだよ、お前は!」と怒鳴ってしまう。

 後日、料理仲間・富永佳代子(田中美佐子)の家でケンジの大好物である桃を分け合ったシロさん。「ケンジのこと大事にしてるのね」と佳代子さんに言われたシロさんは「俺はあいつとは絶対に別れたくないんです!」と返答した。

 その日の夜、ヨシくんとテツさんが突然家へ来ることになった。いつもの料理でもてなしたシロさんに、「相談がある」とテツさんが切り出す。

「自分の財産はすべてヨシくんに渡したいと思ってる。でも、遺言書を書いても、3分の1は両親に渡ってしまう。僕が歯を食いしばって稼いだ金を、田舎の両親にビタ一文渡したくはないんです。ヨシくんと養子縁組をしようと思ってます」

 そこでシロさんの力を借りるべく、ヨシくん&テツさんは「事務所に伺ってもよろしいですか」と頭を下げ、シロさんは依頼を快諾した。

 2人が帰宅した後、シロさんが「そういう目的だったって最初から言えよ」と言うと、ケンジは「いつも言われてるのに学習しないとダメだよね」と肩を落とした。シロさんは「俺がいら立っているのはケンジのせいじゃない。器の小さい俺自身に腹を立ててるんだよ」と心の中で叫んだが、それすら正直に口に出せないでいた。

 翌朝、出勤するシロさんに寝起きのケンジが「今日の夕飯は、シロさんのハンバーグが食べたいなあ。あれ、おいしいんだよねえ」と話しかけた。「わかったよ」と笑顔で返答したシロさんは「ああいう何気ない仲直りの仕方、俺に教えてくれたのはあいつなんだよ」と感謝する。一方、ケンジは冷蔵庫の中に大好物の桃があるのを発見。シロさんの愛情をかみ締めた。

 今回の内容は、原作でも人気の高いエピソードだ。シロさんがもてなした自宅での食事会で、テツさんはシロさんに相談した。

「僕が……歯を食いしばって貯めた金を、田舎の両親に……ビタ一文渡したくないんです」

 原作で、テツさんはこの言葉をサラッと口にしていた。漫画版テツさんから感じたのは静かな怒りだったが、ドラマでのあのシーンからは苦しみがうかがえた。何があったか、詳細は語られない。しかし、両親からセクシャリティを理解されていないこと、つらい思いをしてきたこと、親と深い確執があることを伝えるには十分だった。短い言葉の中から背景を察することができた。テツさんが葛藤しながら言葉を発する間、ヨシくんはずっとテツさんの手を握っている。テツさんは居場所を見つけることができたのだと、2人を見て救われた気持ちになる。

 彼らはシロさん&ケンジよりも年上のゲイカップルだ。この年齢差は大きい。親の意識がまるで違うはずである。かつて、ケンジは「シロさんは贅沢だよね。理解しようとしてくれる親に感謝してもいいんじゃない」と言っていた。ゲイの世界にはテツさんのような思いをした人がたくさんいるのだろう。同性愛への理解がほとんどなかった時代から生きるテツさんの苦しみが、「ビタ一文」という言葉に込められていた。

 そんな2人から依頼を受けて、「事務所にいらしてください」と返答したシロさん。ゲイ同士、多くを語らずともわかり合える部分があったのだと思う。

シロさん→ケンジへの愛が伝わる第8話

 養子縁組を結ぼうとしているヨシくん&テツさん。では、シロさん&ケンジの2人はどうか? 彼らは、法で守られる安定の立場にはいない。だからこそ、別れないために努力を惜しまないことが重要なのだ。

 ケンジと仲直りしたくても、思いを伝えられなかったシロさん。ゴミを捨てに行くケンジを見て「このまま帰ってこないってことも、なくはないんだよな……」と立ち尽くすばかりだった。

 一方、翌朝のケンジはシロさんに「ハンバーグが食べたい」と甘えた。リクエストに笑顔で応えたシロさんは「俺もいつか、あいつみたいになれる日が来るんだろうか」と自問する。冷たいイメージのあるシロさんだが、愛情表現が下手なだけなのだ。ケンジからすれば、「お前みたいになりたい」なんて、最高にうれしい言葉だ。

 8話はシロさんからケンジへの愛が伝わる回だった。このカップルは、精神的に大人なケンジがシロさんのことを包んでいる。一瞬で崩れてもおかしくない関係性だからこそ、一瞬を大切に生きていく。「たまにはうまいの食わせてやりたい」とシロさんが冷蔵庫に入れておいた桃は、その表れではないか?

「あんまぁ~い! はぁ~。俺、すっごく愛されてる」

 桃はケンジの大好物だ。

(文=寺西ジャジューカ)

 

 

 

木村佳乃でも惜敗!『イッテQ』が『ポツンと』に勝つにはあのジャニーズの嫁を引っ張り出すしかない?

 あの“最終兵器”をもってしても首位奪還は叶わないとなると、スタッフは次の一手に頭を抱えていることだろう。

 5月26日放送の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の平均視聴率が18.1%となり、前回から1.2ポイントの上昇となった。18%超えは3月3日の18.8%以来、今年6回目の好数字。今回は女優の木村佳乃が1年ぶりに出演するとあって、放送前から注目を浴びていたという。

「不定期出演の木村は、これまでもヘビの薫製を食べてもどしてしまうなど、女優離れしたリアクションで“芸人殺し”の異名を取っています」(テレビ誌ライター)

 26日の放送では大島美幸、イモトアヤコ、オカリナとともに『大島探検隊 with 木村佳乃 in アメリカ』の企画でテキサスロケに参加。

「まずはカツラをかぶり、チョコレートプラネットの『TT兄弟』で登場。イモトのトレードマークの眉毛をペンで『T』の形に塗りたくったのは序の口。その後も片方の鼻孔から液体を高速で注入し、逆の鼻孔から液体を出す『高速鼻うがい』に初挑戦。さらには、インドに伝わる健康療法である牛の尿をイッキ飲みするという体当たりぶりを見せ、視聴者からは『木村さんスゴすぎ!』『夫の東山紀之的にOKなの?』『ほぼ野沢直子』と、驚嘆と称賛の声がネット上で連打されています」(テレビ誌ライター)

 しかし、木村がこれだけの大暴走で数字を押し上げても、裏番組のライバル『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)の平均視聴率19.0%には及ばなかったのは、日テレとしては由々しき事態だろう。

「これで5月の4週は『イッテQ』が視聴率で『ポツンと~』に全敗となりました。木村人気は健在とはいえ、15年から出演しているためインパクトは薄れてきており、『ポツンと~』を上回るには新たな『ジャニーズの嫁』を起用するくらいのことをやらないと難しい。木村のような意外性のある女優といえば、V6・井ノ原快彦の妻の瀬戸朝香か、同じくV6・岡田准一の妻である宮崎あおいの2人でしょう。瀬戸は以前、西川史子にバラエティの才能アリと評されたこともありますし、宮崎のほうは『映画女優』のイメージが強いだけに、もしも木村のように振り切れればインパクトは絶大でしょう」(テレビ関係者)

 実現すれば、「目玉」となるだけに、いっそのこと「ジャニーズの嫁」探検隊を結成してみたはどうか。

ドチャクソ飯がまさかのおいしさ! 「DAIGO‘Sキッチン」で千鳥のイチャイチャ炸裂

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(5月19~25日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします

■清塚信也「実績があるんで」

 芸能界以外の業界の「面白い」人が、テレビで活躍することがある。スポーツ選手、作家、学者、医師、政治家、料理人、予備校講師……。対象となる業界は幅広い。この場合、「本業は○○なのに面白い」というギャップが、面白がられる場合が多いと思う。

 で、そんなパターンで最近テレビによく出ているのが、ピアニストの清塚信也だ。先週は、19日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演していた。清塚のピアノのコンサートは、曲の合間のトークの面白さも人気らしい。コンサートを鑑賞した松本人志も、「まぁまぁウケてやがってですね」と話す。

 ただ、清塚は言う。コンサートと同じようにトークをしても、テレビではあまりウケない。この日も次のような場面があった。ピアノには死角があるので、どうしてもコンサートではピアニストの手元が見えない席が出てくる。そこで彼は、事前にこんなトークをするという。

「その方々には前もって、『どうせ手が速すぎて見えませんから』って言うと、またすごいウケるんですよ」

 しかし、このエピソードにスタジオはウケず。もちろん、「コンサートではウケるけどテレビではウケない」という前フリを踏まえた上での、松本らの「あえて」の反応だろう。スタジオの空気を真顔で受け止め、その真顔で笑いを誘おうとする清塚の反応も、芸人がスベったときのようだ。「汗ひとつかいてません」と東野幸治にツッコまれると、次のように応じた。

「実績があるんで」

 コンサートホールでウケてきた実績があるので、これぐらいのスベリでは動じない。そう真顔で答える清塚だった。

 これまでにも「本業は○○なのに面白い」人はたくさん活躍してきた。彼らの面白さはしばしば、「本業」とのギャップによって生まれていた。バイオリニストなのにバイオレントとか(高嶋ちさ子)、作家なのにデーモン閣下のメイク(羽田圭介)とか。ただ、彼らのそういう振る舞いを、これまでテレビの共演者たちはストレートに「面白い」に変換してきたはずだ。少なくとも、登場してからしばらくは。

 けれど、清塚の場合、すでにもう周囲は「面白くない」で受け止めようとし、当人もそれを受け入れている。もちろんここでは、「面白くないことが面白い」というねじれた構造が狙われているのだろうけれど、お笑いの本業ではない人を、どうしてそんなひねった形で登場時から解釈しなければならないのか、疑問は残る。

 テレビに出る人はみんな「面白く」ないといけないわけではない。コンサートホールの清塚は「面白い」のだろうとも思う。けれど彼の場合、自ら積極的にテレビで「面白い」を見せていきたいのだろう。清塚の笑いの実績を、いつかテレビで見たいと思う。

 テレビの外で獲得した笑いを、テレビの中で業績として計上しようとする。そういうのではなく、いまテレビの真ん中で笑いの実績を積み上げているコンビのひとつが、千鳥であることは間違いない。そんな2人の冠番組『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)は、毎回楽しい。

 先週20日は、疲れ切ったノブのため、大悟が手料理を振る舞う企画が放送されていた。題して「DAIGO‘Sキッチン」。今年3月まで放送されていた、速水もこみちの「MOCO’Sキッチン」(日本テレビ『ZIP!』内)の後釜を狙おうともくろむ企画でもある。収録に使用したキッチンスタジオも、本家と同じところだ。

 ただし、大悟は料理を作った経験がない。けれど、なんだかできそうな自信があるから、レシピも見ずにイメージだけで作るという。そんな大悟の調理工程がすごかった。

 鶏肉を切ったまな板を拭いたりはせず、カメラに向かって「どうせ焼くから一緒だ」と言って、そのまましいたけを切る。「砂糖はみんなが思ってる倍入れてくれ」と豪語する。味見で使ったスプーンで料理をかき混ぜる。貝をゆでて口が開くまでの待ち時間、タバコを一服吸う。一服後も手を洗わない。豚バラを切らずに投入する。料理中にレモンチューハイを作って飲む。「お酒は、いっぱい飲まれる方は、後半自分がどれぐらい飲んだかわからなくなっちゃうから、搾ったレモンを絶対に中に入れて。そしたら、自分がいま何杯飲んだかなってわかるから」と酒飲みのライフハックを披露する。当然、食材はすべて素手でつかむ。調味料は目分量。そして、ほぼすべての料理に大量の味の素が投入されている。

 こんな工程を経て出来た料理は、「これで飯何杯でもイケるやんの茶碗蒸し」「どの国にもないめちゃくちゃうまい汁」「ドチャクソまかないご飯」「15年前にテレビで上沼さんが作ってたパスタ」の4品。ノブは最初にイタリアンをオーダーしていたが、そんな発注は無視である。パスタだって、大葉と梅干しとめんつゆを投入した和風のやつだ。

 最近の料理番組は衛生管理に気を配っており、平野レミですら手袋をして調理をするシーンがある。素材の味を楽しむオーガニックな料理もはやりだ。が、そんな時代の流れとはまったく無縁の、大悟の料理である。

 で、料理を食べたノブの感想がまたすごかった。調理中には「汚い」とツッコミを入れていたが、食べるなり「これめっちゃうまい!」と絶賛。その後も、「これうまいなぁ」「うまーい」「うーまー!」と褒め言葉を連呼する。これまた、技巧を凝らした食レポとは一線を画する、プリミティブな味の感想である。この収録の後に佐藤健と食事をする約束をしていたノブは、「行かーん!」と叫びながら「ドチャクソまかないご飯」をかっ込むのだった。

「ちょっと待とう、(料理番組の)オファーを」

 すべての料理を食べ終えたノブの提案に、大悟は応じる。

「フルチンでやらしてほしい」

 イメージだけで作り、工程も適当だった料理が美味だった(大量の味の素が理由にせよ)という結果が痛快だ。見ていて笑ったし、それ以上になんだか、幸せな気分にもなった。ノブに料理を褒められた大悟は、「料理ってこんなうれしいんや」と恥ずかしそうに笑う。料理を作る、おいしかった、以上。ただそれだけの時間も、友人となら楽しい。そんなシンプルな事実を思い出す。

 楽しげに笑い合う千鳥の2人は、なんでもない時間に大量の味の素をふりかけ、見る者に笑いのフルコースを提供しているのかもしれない。

 ……話の締めが、ドチャクソにダサくなってしまった。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)

新作『テラハ』女優・春花のプライドがズタズタ? 雰囲気イケメン・翔平、調子に乗って墓穴を掘る……

人気恋愛ハウツーブログ「ハッピーエンドを前提として」(https://www.zentei-happy-end.com/)のウイさん(36歳未婚彼女ナシ)が、『テラスハウス』の新シリーズをウォッチ! 

 待ってました!! いよいよ新シーズンがスタート。僕たちのテラハの幕開けです。僕はつい先日まで「テラハ? なんか嫌」と敬遠していたのですが、「レビューを書きませんか?」というご依頼をいただき、過去のシーズンを観たら、あっという間にどハマりしてしまった36歳独身の男です。

 今さらテラハのルール説明するのは野暮ですが、見たことない方のために簡単に説明すると、見知らぬ男女6人が恋愛したりケンカしたりしながら共同生活して、誰かが卒業すると新しいメンバーが入ってくる。それだけです。男と女がいるのでどうしても恋愛の要素が強くなるのですが、別に恋愛しなくてもOK。メンバーはそれぞれ好きなタイミングで卒業できます。訳のわからない理由で卒業していくメンバーも結構います。

 ここで「あのキラキラした人たちが出ている番組でしょ? 苦手やねん」とおっしゃる方、わかります。僕もそうでした。でも、テラハはマウントの取り合いあり、裏切りあり、馬乗りキスあり、隠れてセックスありのバーリトゥード(なんでもありの格闘技)みたいなもんです。推しを応援したり、終始上から目線でツッコミを入れたり、それぞれが楽しみ方を見つけることができるはずです。だまされたと思って、前作・軽井沢編あたりを見てみてください。ハマるはずです。

#1無駄なメンバーがいない東京編。最高のスタート。

 無人のテラハに一番乗りでやってきたのは、28歳のイラストレーター・渡邉香織。ショートカット美人です。慶應義塾大学に入学後、パリ第一大学に留学し、外資系の企業に就職するも、イラストレーターとして独立するという異色の経歴の持ち主。いきなりスペックが爆発しています。そして、まつ毛が仕上がってる。たぶん昨日まつエク行ったばっかりです。

 2人目は26歳の松嵜翔平。雰囲気イケメンです。香織からの「仕事なにやってるんですか?」の質問に「台湾でモデルと、日本では役者してます。あとはアルバイトとか」だそうです。いいですね。最後に「あとはアルバイトとか」の付け足し。テラハに出てくる人、だいたいバイトしてます。

 3人目は24歳の女優・奥山春花。15歳からモデルもしているそうです。しかも、愛車はコルベット。絶対に気が強い。我も強い。そんで、いきなり香織の眉毛をイジります。イジれます? 出会って3分で年上女性に「すごい眉毛してるね。ふふふ」って。ポテンシャルの高さを感じます。期待大。

 4人目は31歳のミュージシャン・吉原健司。通称ケニー。テラハにはミュージシャン枠がありますから、絶対にいると思っていました。テラハに来た理由は「オープンな恋愛をしたい」とのこと。これまでどんだけ人様に言えないような恋愛をしてきたのでしょうか。でもね、ケニー。この先、僕はどんなことがあろうと君を応援する。理由は、独りだけ30代だから。ケニーはめちゃくちゃモテてきた。間違いない。常に自分が優位になる、計算高い恋愛をしてきたタイプ。前回のテラハにはタカという30代がいました。自分よりも10歳以上年下の女子からの「タカさんがあと5歳若ければな」の一言でトレードマークのひげをあっさり剃ってしまうような痛いところはありましたが、そこが素敵でもありました。オープンな性格で、僕は大好きでした。ケニーはタカとは違ったタイプの30代です。リーダー気質はなさそうなので、年齢なんか気にせずどんどん女子にアタックしたり、さまざまなトラブルを見て見ぬふりしてほしいと思います。

 5人目は21歳のフィットネストレーナー・田辺莉咲子。若い! こちらもまつ毛が完璧な仕上がりです。テラハに応募した理由は「尽くし体質のダメ男製造機になっちゃう。いい人と出会いたい」。若さという武器を存分に発揮してほしいです。

 6人目。最後のメンバーは20歳のアパレルバイト・西野入流佳(ルカ)。こいつはヤバい。いきなりすごい奴が来た。僕がテラハの演出家でも最後に登場させますもん。かわいい顔している男子なのに、女子が苦手で、しゃべるとすぐ顔が赤くなるそうです。かわいい。みんなのおもちゃ決定。でも、まだ信じるのは早いです。軽井沢編でもいたじゃないですか? テラハ史上最大の修羅場の着火剤となった田中優衣。「自称ウブ」だったのですが、裏では元Jリーガーとやることやっていた子が。僕、初めはアホな顔して「優衣、超ウブじゃん。守りたい」とか思ってたんですよ。あれ以来、決めたんです。自称ウブは一切信じないってことを。天然と一緒です。「私、よく天然って言われます」っていう人に本物の天然はいませんからね。それと一緒。本当にウブなのか、爪を隠しているだけなのか? 楽しみでしょうがありません。

 美男美女ばかり集まりました。横乗り系(サーファー、スケーターなど)がいないのは意外でしたが、スタジオの山里亮太さんの言う通り、本当に「無駄がないメンバー」です。リーダーが不在で、ルカ君はまだわかりませんが、全員が恋愛の常勝軍団。至近距離で個性の殴り合いが期待できます。

 集合したメンバーは共同生活の場となるテラハの室内を見に行くのですが、見逃せないのはプールです。今回のテラハの家、なんと東京なのにプールがあるんです。そのプール、屋外というよりはガラスの屋根がある半分室内みたいな場所にあるんですけど、男性諸君は絶対に思ったはず「あれ? これ……例のプール?」って。(※例のプール→男性のみが通じるワードです。知らない方は「例のプールとは」でGoogle先生に質問してみよう!)もう、今後のエロい展開があることが約束されたような家です。絶対にプールで何かしらの伝説が生まれるでしょう。

 一通り家の中を見て回ったメンバーは、男子部屋と女子部屋に分かれて、恒例の「気になる人いた?」とか「どんな人がタイプ?」みたいな話します。そこで21歳の莉咲子が「愛が、デカい人がいい」とか言うわけです。これがテラハの真骨頂。だって、36歳の僕が言ったらどうなります? 「好きなタイプ? そうだな……愛が、デカい人、かな(ニコッ)」って。「何言っとんねん、おっさん」って、みんな石投げてくるじゃないですか。愛が小さいより、デカいほうが絶対にいいに決まっているのに。こういう「若さゆえに許される」発言が楽しみで仕方がない。

 さらに、雰囲気イケメンの翔平が、女子メンバー全員がいるところで「俺、香織ちゃんに興味があるんだけど、強く。休みが合ったらさ、飲みに行こうよ」と誘うのです。なんなん? その倒置法。でも、突然のお誘いに照れた香織の顔。もう、天使。天使なんてもんじゃない。女神級のかわいさ。

 いきなり恋愛要素をぶっこんできました。#1からいきなりこの展開。今回のテラハ、これまでのシーズンよりもずいぶんと展開が速いような気がします。期待せずにはいられません。

 そんな中、選ばれ続けてきた女、春花が牙を剥きます。香織、ケニー、そして春花3人で夕食を食べている時に、香織とケニーとがどんなイラスト描いているか? という話題で盛り上がります。1人会話に入れない春花は「気にしないで」と言いながらも、唐突にケニーに「ギター教えて」と2人きりに。そしてそのまま、2人でデートに行く約束をするのです。この流れに、春花の性格が詰まっているような気がします。春花は絶対にミュージシャンを相手にするわけがないんです。プライドが許さなかっただけだと思うんです。前回、目の前で香織が翔平に「興味がある、強く」と言われてデートに誘われ、今度はケニーとイラストの話題で盛り上がった。しかも、結果的に自分がハブになった。そんなこと、常に選ばれ続けてきたであろう女が許せるはずないんですって。もっと言えば、春花が本当に惹かれる男性は今のテラハにはいない。でも、今の状況は我慢できなかった。きっとそれだけの話。そして、その春花が女子部屋で香織に「ケニーと一緒にデートに行く約束したの」と報告する時の誇らしげな顔、最高に輝いているのです。今後、めちゃくちゃ高スペックな男子が入ってきたら、あっという間にそっちに乗り換えるでしょう。

 最後に、翔平が取り返しのつかない発言をします。別の日の夕食中、メンバーは仕事観について議論になるのですが、そこで翔平が「俺はやりたいことがたくさんあるから、ひとつのことに縛られたくないの。専業しか認めないような奴らはどんどん年老いて死んでいくから、それでよくない?」と発言。

 浅い、めちゃくちゃ浅い……。何かひとつだけにも特化できない奴が、いろいろなことを極められると思っているのでしょうか。翔平の発言は「何者」にもなれない男の戯言ですよ。本当は役者で食っていきたいけど、食っていけそうもないことを感じてしまい、それをごまかすためのダサい防御ですよ。おぼこすぎない? 26歳にもなって。そんでなんなん? 最後のくだり。ニヤニヤしながら「俺は天ぷらが好きだけど、毎日食ったら飽きちゃうかな」の例え。聞いてたメンバー全員「?」って顔してたぞ! 女子メンバーからは「それは言わないほうがいいよ」とツッコまれる始末。これを挽回するのは至難の業だと思います。

 でも、同時に、すごくうらやましくも思うわけです。自分の正義を信じて、恋愛したり議論できることを。例えば、テラハが全員30代以降だと議論にならない。「わかる」「そうだよね」と、お互い承認の嵐なわけです。経験値がすべてを承認してしまう。いろいろな考え方あるからね」「……」「……」って、会話が終わっちゃう。

 恋愛だって、変な奴と思われないように、行儀よく、人様に迷惑をかけないように気ばっかり使ってしまう。好き勝手書いてきましたし、これからも好き勝手書くと思いますが、僕たちは彼らにとやかく言えるほどの恋愛を、これまでしてきたのでしょうか? 大人になって、知識と経験ばっかり増えてしまい、それが手かせ足かせをつけられたような不自由を生んでいるのです。

 テラハはキラキラしているけど、人間くさくて、みっともないシーンもあります。その様子を見て、楽しんだり、ツッコんだり、応援したり、時には自分の不自由さに気づくことができる。それだけでも十分楽しめる番組です。

◆毎週火曜日更新中『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』<https://www.netflix.com/jp/title/80174280>

 

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『白い巨塔』、最終話15.2%記録も「ストーリーに違和感」「岡田准一の演技ヘタ」と酷評

  V6・岡田准一が主演を務めた『白い巨塔』(テレビ朝日系)が、開局60周年記念作として、5月22~26日に5夜連続で放送された。最終話では、平均視聴率15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、全話通して2ケタをキープ。しかし、ネット上では「岡田の演技がヘタ」という酷評のほか、「現代版アレンジに無理がある」「もうリメイクしなくていい」といった声も続出している。

 同ドラマは、山崎豊子の同名長編小説が原作で、大学病院での権力争いに勝利し、教授になろうと画策する第一外科・財前五郎が主人公。財前は教授の座を射止めるも、担当患者の死をきっかけに医療訴訟問題を起こしてしまい、最終的には財前自身もガンで命を落とすという話で、これまでに何度もドラマ化されている。

「今回は、原作の内容にAI(人工知能)や腹腔鏡下手術などの“現代版アレンジ”が入り、岡田演じる財前も、2019年版に合わせて“腹腔鏡下手術のスペシャリスト”という設定が加えられました。しかし、ネット上ではこの変更に対し、『時代が変わったからって何もかも今に合わせる必要なくない?』『原作の重々しい雰囲気がなくなって、全体的に薄っぺらい』『一部だけ設定変えてるからか、ストーリーに違和感を感じる……』といった不満の声が多く見受けられました」(芸能ライター)

 また、主演を務めた岡田の演技についても、「こんなに演技ヘタだったっけ?」「“医者のコント”してるみたいに見える」と辛らつな意見が。

「ジャニーズの中でも“演技派”として映画やドラマに多数出演している岡田ですが、筋肉を鍛え体格がよくなりすぎたあまり、アクション系の作品以外では『ムキムキすぎて役に合ってない』と言われることも。今回は特に、病気に侵されてしまう役だったため、『マッチョだから全然病気に見えない』『医者にもガン患者にも見えない財前って、それはもうミスキャストでしょ……』という声のほか、『岡田はアクション俳優に専念した方がいいんじゃない?』といった厳しい意見まで飛び交うほどです」(同)

 さらに、主人公の脇を固める重要なキャストについても、「地味すぎる」との声が相次いだ。

「唐沢寿明が主演を務めたフジテレビ版の連続ドラマ『白い巨塔』(03年)は、最終回の平均視聴率が32.1%と大ヒット。その時に妻役を務めたのが若村真由美で、財前の愛人役は黒木瞳でした。今回は、妻役を夏帆、愛人役を沢尻エリカが務めましたが、03年版のドラマを見ていた人からは『女性キャスト2人が地味すぎ……全然華がなかった』『何もかも唐沢版の方がよかったな』『岡田の嫁に夏帆って、それはさすがに若すぎない?』などと指摘されていました」(同)

 視聴率だけを見れば、スペシャルドラマとしては及第点といえる結果だが、「これ以上名作を汚さないで」「リメイクはこれで終わりにしたほうがいい」という厳しい意見が絶えない、テレ朝版『白い巨塔』。残念ながら、視聴者の“満足度”はかなり低かったようだ。

『きのう何食べた?』役者バカによる演技合戦が勃発! ベテラン3人に肩を並べる磯村勇斗恐るべし

 5月17日深夜に放送された『きのう何食べた?』(テレビ東京系)。前回のレビューを書いた時点で、今回の第7話の展開にはすでに期待を寄せていた。筧史朗(西島秀俊、以下「シロさん」)、矢吹賢二(内野聖陽、以下「ケンジ」)、小日向大策(山本耕史、以下「小日向さん」)、井上航(磯村勇斗、以下「ジルベール」)が顔をそろえる会食についてである。すなわち、西島、内野、山本、磯村という4人の役者バカが繰り広げる演技合戦を楽しみにしていたのだ。

 中でも、第6話で初登場したばかりのジルベールには注目していた。ケンジから2種の入浴剤をプレゼントされると「えーっ、どうしよう!」と迷い、小日向さんに「ワタル君はベリー系だよね」と促されるや、「なんで大ちゃんが決めるの?」とご機嫌斜めに。シロさんに対しては「自分がゲイってこと以外、ほとんどウソついたことないでしょ?」と、ゲイのヒエラルキーの文脈に沿ってマウンティングを仕掛けにいく。シロさんが往年のアイドル「三谷まみ」のファンと明らかになった瞬間は意味深にケンジへ視線を送るなど、細かい所作で彼は小悪魔っぷりをにじませたのだ。奔放な発言で地雷を踏むかと思いきや、テーブルの下ではサンダル半脱ぎ状態で内股の姿勢をキープするかわいらしさ。一筋縄ではいかないキャラクターを見事に表現していた。芸達者な3人のベテラン俳優としっかり肩を並べていた磯村、恐るべし。

 ケンジはケンジでジルベールと心で会話をし、表情だけでモノローグのキャッチボールをリードした。相変わらず内野は抜群だ。ジルベールにはメロメロの小日向さんも、シロさん&ケンジに対しては「キリッ!」と音が聴こえてきそうなくらいダンディのモードへスイッチを切り替えてみせる。あのメリハリっぷりには笑った。

 そして、三谷まみについて熱弁するシロさん。いつになくはしゃいでいる。いつもは敬語なのに、「マジで!?」と素っ頓狂な声を上げたときの彼の表情は貴重だった。「こないだの大河ドラマも良かったなぁ~」とかみ締めてるけども、このテーブルを囲むのは大河に出た俳優ばかりという事実。こんな細かなフックも秀逸である。

 4人による悲喜こもごもの心理戦を終え、帰路に就いたシロさん&ケンジ。このとき、歩く2人の距離がものすごく近い。場所の違い(恐らく新宿2丁目を歩いている)もあるだろうが、2人して商店街を歩いた初回の空気感とはまるで別物だ。明らかに、シロさんの内で変化が起こっている。ケンジが言う通り、ちょっとだけ“こっち側”に来ているシロさんが見て取れた。

 帰り道の雨に当てられ、シロさんは寝込んでしまった。そんなパートナーを献身的に看護するケンジ。今回は第5話に続いての“ケンジ回”だ。姉たちにかわいがられて育った末っ子だからこそ、大切な人を看病したい欲は異常に高い。

 まずは、だし巻き卵作りにチャレンジするケンジ。サッポロ一番を作る際はエプロンを着けていなかったのに、シロさんのために料理する今回はしっかり着用している。寝室にいるシロさんは心配でうかうか寝ていられない。彼は彼で歴代彼氏の冷たさに振り回されてきた過去があるので、尽くされることに慣れていないのだ。

 シロさんのためにケンジが用意した料理は、確かにどれも見てくれは良くなかった。例えば、うまく焼けずに涙ぐんだだし巻き卵は焦げ付いてしまっているし。

 原作版と違い、西島が演じるドラマ版のシロさんはだいぶ優しい。マンガでは「うまいよ」の一言だけだったのに、ドラマではすべての料理にコメントを出してあげていた。だし巻き卵には「食感ふわふわで味もいい」、雑炊には「鶏肉でタンパク質が摂れる」、白和えには「水っぽくない」と、それぞれへの褒めコメントは実に丁寧だ。風邪気味で味がよくわからないシロさん、実はこのとき、味についてはほとんど言及していなかったりする。でも、いい。いつも自分の料理を褒めてくれるケンジが相手だからこそ、全力で愛を受け止めようとしていた。愛情表現がストレートなケンジとツンデレなシロさん、2人の個性は正反対だ。でも、そんなところに相性の良さを感じてしまう。

 後日、またしても食事を共にしたシロさん&ケンジと小日向さん&ジルベール。この席でのハイライトは、ケンジがシロさんを好きになった理由を明かす場面だろう。

ジルベール「ケンちゃんはどういうタイプが好きなの?」

ケンジ「俺はね、『シティーハンター』の冴羽獠!」

ジルベール「それ、この世にはいないよ。異次元の人だもん(笑)」

ケンジ「い~た~のっ、ここに三次元の冴羽獠が! シロさんに初めて会ったとき、俺、わかったの。“あ~、ここに俺の獠ちゃんがいたーっ!”って。ウフフフフ」

 シロさんは冴羽獠には似ていないと思う。後ろめたさから、目がまったく笑っていないシロさん。そんな彼を、死んだ目の小日向さんと小馬鹿にしたような生温かい笑顔のジルベールが見つめている。あの名場面を実写化すると、こんなに面白くなるのか。やはり、演技派をそろえているドラマはいい。

 この日、シロさんは自宅でバナナケーキを焼いた。

「なんてことはない。俺に一目惚れだったってわけだ(笑)」(シロさん)

 いつもだったら夜遅くのケーキなんてもってのほか。なのに、もう一切れ追加してケンジに盛ってあげたシロさん。ゲイにはモテないタイプだけに「一目惚れされた」という事実が彼を上機嫌にさせた。そして、なぜケンジがあんなにも自分を看病したがったのか理由もわかった。

 実は、“シロさん受難回”でもあった第7話。ひそかに傷つけられていた彼の自意識は「一目惚れされていた」という事実で回復したわけだ。というか、今回は2組のカップルのノロケを視聴者が延々見せられ続けた感がある。7話を総括すると、そういうことになるだろう。

 そして、今夜放送の第8話。予告によると、原作でもとりわけ人気の高いエピソードが放送されるようだ。これをきちんと選んだドラマ制作陣を筆者はリスペクトする。この作品には、日常のいいこともつらいことも美化せず描く良さがある。そんな魅力を如実に表す、筆者の大好きな回だ。楽しみにしている。

(文=寺西ジャジューカ)

『きのう何食べた?』役者バカによる演技合戦が勃発! ベテラン3人に肩を並べる磯村勇斗恐るべし

 5月17日深夜に放送された『きのう何食べた?』(テレビ東京系)。前回のレビューを書いた時点で、今回の第7話の展開にはすでに期待を寄せていた。筧史朗(西島秀俊、以下「シロさん」)、矢吹賢二(内野聖陽、以下「ケンジ」)、小日向大策(山本耕史、以下「小日向さん」)、井上航(磯村勇斗、以下「ジルベール」)が顔をそろえる会食についてである。すなわち、西島、内野、山本、磯村という4人の役者バカが繰り広げる演技合戦を楽しみにしていたのだ。

 中でも、第6話で初登場したばかりのジルベールには注目していた。ケンジから2種の入浴剤をプレゼントされると「えーっ、どうしよう!」と迷い、小日向さんに「ワタル君はベリー系だよね」と促されるや、「なんで大ちゃんが決めるの?」とご機嫌斜めに。シロさんに対しては「自分がゲイってこと以外、ほとんどウソついたことないでしょ?」と、ゲイのヒエラルキーの文脈に沿ってマウンティングを仕掛けにいく。シロさんが往年のアイドル「三谷まみ」のファンと明らかになった瞬間は意味深にケンジへ視線を送るなど、細かい所作で彼は小悪魔っぷりをにじませたのだ。奔放な発言で地雷を踏むかと思いきや、テーブルの下ではサンダル半脱ぎ状態で内股の姿勢をキープするかわいらしさ。一筋縄ではいかないキャラクターを見事に表現していた。芸達者な3人のベテラン俳優としっかり肩を並べていた磯村、恐るべし。

 ケンジはケンジでジルベールと心で会話をし、表情だけでモノローグのキャッチボールをリードした。相変わらず内野は抜群だ。ジルベールにはメロメロの小日向さんも、シロさん&ケンジに対しては「キリッ!」と音が聴こえてきそうなくらいダンディのモードへスイッチを切り替えてみせる。あのメリハリっぷりには笑った。

 そして、三谷まみについて熱弁するシロさん。いつになくはしゃいでいる。いつもは敬語なのに、「マジで!?」と素っ頓狂な声を上げたときの彼の表情は貴重だった。「こないだの大河ドラマも良かったなぁ~」とかみ締めてるけども、このテーブルを囲むのは大河に出た俳優ばかりという事実。こんな細かなフックも秀逸である。

 4人による悲喜こもごもの心理戦を終え、帰路に就いたシロさん&ケンジ。このとき、歩く2人の距離がものすごく近い。場所の違い(恐らく新宿2丁目を歩いている)もあるだろうが、2人して商店街を歩いた初回の空気感とはまるで別物だ。明らかに、シロさんの内で変化が起こっている。ケンジが言う通り、ちょっとだけ“こっち側”に来ているシロさんが見て取れた。

 帰り道の雨に当てられ、シロさんは寝込んでしまった。そんなパートナーを献身的に看護するケンジ。今回は第5話に続いての“ケンジ回”だ。姉たちにかわいがられて育った末っ子だからこそ、大切な人を看病したい欲は異常に高い。

 まずは、だし巻き卵作りにチャレンジするケンジ。サッポロ一番を作る際はエプロンを着けていなかったのに、シロさんのために料理する今回はしっかり着用している。寝室にいるシロさんは心配でうかうか寝ていられない。彼は彼で歴代彼氏の冷たさに振り回されてきた過去があるので、尽くされることに慣れていないのだ。

 シロさんのためにケンジが用意した料理は、確かにどれも見てくれは良くなかった。例えば、うまく焼けずに涙ぐんだだし巻き卵は焦げ付いてしまっているし。

 原作版と違い、西島が演じるドラマ版のシロさんはだいぶ優しい。マンガでは「うまいよ」の一言だけだったのに、ドラマではすべての料理にコメントを出してあげていた。だし巻き卵には「食感ふわふわで味もいい」、雑炊には「鶏肉でタンパク質が摂れる」、白和えには「水っぽくない」と、それぞれへの褒めコメントは実に丁寧だ。風邪気味で味がよくわからないシロさん、実はこのとき、味についてはほとんど言及していなかったりする。でも、いい。いつも自分の料理を褒めてくれるケンジが相手だからこそ、全力で愛を受け止めようとしていた。愛情表現がストレートなケンジとツンデレなシロさん、2人の個性は正反対だ。でも、そんなところに相性の良さを感じてしまう。

 後日、またしても食事を共にしたシロさん&ケンジと小日向さん&ジルベール。この席でのハイライトは、ケンジがシロさんを好きになった理由を明かす場面だろう。

ジルベール「ケンちゃんはどういうタイプが好きなの?」

ケンジ「俺はね、『シティーハンター』の冴羽獠!」

ジルベール「それ、この世にはいないよ。異次元の人だもん(笑)」

ケンジ「い~た~のっ、ここに三次元の冴羽獠が! シロさんに初めて会ったとき、俺、わかったの。“あ~、ここに俺の獠ちゃんがいたーっ!”って。ウフフフフ」

 シロさんは冴羽獠には似ていないと思う。後ろめたさから、目がまったく笑っていないシロさん。そんな彼を、死んだ目の小日向さんと小馬鹿にしたような生温かい笑顔のジルベールが見つめている。あの名場面を実写化すると、こんなに面白くなるのか。やはり、演技派をそろえているドラマはいい。

 この日、シロさんは自宅でバナナケーキを焼いた。

「なんてことはない。俺に一目惚れだったってわけだ(笑)」(シロさん)

 いつもだったら夜遅くのケーキなんてもってのほか。なのに、もう一切れ追加してケンジに盛ってあげたシロさん。ゲイにはモテないタイプだけに「一目惚れされた」という事実が彼を上機嫌にさせた。そして、なぜケンジがあんなにも自分を看病したがったのか理由もわかった。

 実は、“シロさん受難回”でもあった第7話。ひそかに傷つけられていた彼の自意識は「一目惚れされていた」という事実で回復したわけだ。というか、今回は2組のカップルのノロケを視聴者が延々見せられ続けた感がある。7話を総括すると、そういうことになるだろう。

 そして、今夜放送の第8話。予告によると、原作でもとりわけ人気の高いエピソードが放送されるようだ。これをきちんと選んだドラマ制作陣を筆者はリスペクトする。この作品には、日常のいいこともつらいことも美化せず描く良さがある。そんな魅力を如実に表す、筆者の大好きな回だ。楽しみにしている。

(文=寺西ジャジューカ)

滝沢カレン、『モニタリング』で男性の“体形”に言及し「失礼すぎる」「不快」と批判噴出

 5月23日に3時間スペシャルで放送された『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)で、タレントの滝沢カレンがエレベーター内に閉じ込められるというドッキリ映像がオンエアされた。滝沢は、エレベーター内に居合わせた男性の“体形”に言及していたのだが、これがネット上で「失礼すぎ」と批判されている。

「おかしな日本語を話すことでブレークし、バラエティ番組などで活躍中の滝沢ですが、今回の『モニタリング』では、“エレベーターが緊急停止した場合、滝沢がどのような反応を見せるか”を観察することとなり、エレベーターには滝沢のほか、小太りな仕込みの男性も同乗していました」(芸能ライター)

 いざエレベーターが停止すると、滝沢は「こんなの初めて、どうしよう」「映画みたい。ハリウッドの」などとはしゃぎつつ、非常時の連絡ボタンをプッシュ。管理側の警備員と連絡を取ることに成功した。

「ここで、警備員から状況を尋ねられた滝沢は『今、男と2人でいます』と、同乗者本人の前でいきなり『男』呼ばわり。さらに、男性の特徴について『帽子を被ってて、大きめの眼鏡してて、全部ブルーの服着てます。あと、黒いピチピチのリュック』と説明し、『でもお腹がすごく……』と体形について何か言いたそうな様子。『って言ったら失礼か。ごめんなさいね』と男性に謝罪するもニヤけ顔で、『これからダイエットするかもしれないし』『今は(太っている)ってことです』と、意味不明なフォローを入れました」(同)

 滝沢の発言はスタジオの笑いを誘っていたが、一部ネット上では「日本語がヘタとか以前に失礼すぎる」「普通だったら、この男性はキレててもおかしくない」「最初は変な日本語のキャラでおもしろかったけど、これはただ不快なだけ」という声も。

「このような意見、実は以前から散見されています。2017年11月に放送されたNHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演した際、滝沢は『京都・舞妓スペシャル』のインタビュアーを務め、帯職人に対して『裏方なのに愉快な人』『裏方ってこともしっかりわきまえて、これからも頑張ってほしい』と“滝沢節”を炸裂させました。しかし、職人を“裏方”と言い、上から目線なエールを送った滝沢には、『職人さんに失礼だし、こっちは見てて不愉快だよ!』『この人は何目線でこんなこと言ってんの?』『少なくとも、滝沢よりは職人さんの方が頑張ってると思います』といったバッシングが飛び交いました」(同)

 最近は「滝沢のキャラにも飽きてきた」「なんかわざとらしく感じる」という指摘も増えているだけに、そろそろ方向転換を考えた方がいいかもしれない。

本当にヤバくなってきた“王者”日テレ 『鉄腕DASH』『イッテQ』がダブルでテレ朝に惨敗!

 これまで絶対的な強さを誇ってきた日本テレビの日曜ゴールデン帯が冗談抜きで、本当にヤバくなってきたようだ。

 19日、午後7時台の『ザ!鉄腕!DASH!!』、8時台の『世界の果てまでイッテQ!』がいずれもテレビ朝日の番組に惨敗を喫してしまったのだ。

 まず、『DASH!!』は「DASH海岸&ご当地PR課」の企画で、「ご当地PR課」では東京・高尾山の隣にある陣馬山を訪ね、V6・坂本昌行が助っ人参戦したが、視聴率は13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)どまりで、裏のテレ朝『ナニコレ珍百景』の14.1%に敗れた。『珍百景』は2016年3月にいったんは放送を終了。昨年10月からレギュラーに復活し、コンスタントに2ケタ台をマークしていたが、今回初めて、『DASH!!』の牙城を破った。

『DASH!!』は山口達也のTOKIO脱退以降、視聴率が低迷していたが、1月20日オンエア回では木村拓哉が助っ人出演して、18.6%の高視聴率を記録。2月3日放送回では、V6・井ノ原快彦が登場して、16.7%を挙げるなど、復活傾向にあったが、ここ最近は再び下降。前週(12日)は12.5%まで下げ、昨年12月9日放送回以来、半年ぶりの12%台に転落していた。

 また、19日の『イッテQ!』は「地球上最大生物シロナガスクジラを追え!金子&イモト」の企画で、16.9%で前週より1.4ポイントアップしたが、テレ朝のライバル番組『ポツンと一軒家』がまたまた番組最高の19.8%をマークしたため、こちらも完敗。『ポツンと』は、これで4回連続の17%超えとなり、ハイレベルの視聴率をキープしており、『イッテQ!』はほとんど勝てなくなってしまった。

 テレ朝は午後9時からの『日曜プライム』枠で主に2時間のスペシャルドラマをオンエアし、ほとんどのドラマで2ケタを記録して、日テレの『行列のできる法律相談所』に肉薄。この先、『日曜プライム』がさらに好調に推移していけば、『行列』超えも視野に入りそう。

 日テレの日曜ゴールデン帯が栄華を誇ったのも、もはや“過去”の話で、テレ朝に完全敗北してしまう日も遠くないかもしれない。
(文=田中七男)

TBS『水ダウ』藤井健太郎は、時代の寵児? フジ・日テレに勝利も懸念される「危ない死角」

 水曜ドラマ『白衣の戦士!』(日本テレビ系)が振るわない。4月10日放送の初回こそ10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下、同)と2ケタに乗せたものの、その後は9.3%(17日)、9.3%(24日)、8.4%(5月8日)と低迷。その裏番組で互角の勝負を繰り広げているのが、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)だ。4月10日は 8.0%、以降は7.9%(24日)、9.4%(5月8日)という推移をたどっている(4月17日、5月1日は休止) 。

「番組コンセプトを見ると、『人は誰しも自分だけが信じる“説”をもっているはず。そこに確かな裏付けや科学的根拠がなかろうと、個人が妄信的に信じ込む“説”を芸能人・有名人たちが独自の目線と切り口でプレゼン』となっています。そのため、一時期は『~説』という括りにこだわりすぎた企画を乱発し、視聴者が遠ざかっていました。現在は『説』に縛られることなく、芸人の生態を観察する番組にシフトして好調を維持しています」(芸能ライター)

 4月10日は人気企画「早弁先生」が復活。デヴィ夫人、日本ボクシング連盟前会長・ 山根明、具志堅用高の3人が教師として教壇に立つ中、その目を盗んでシュークリームや手巻き寿司、スイカ、さらにはチーズダッカルビをホットプレートで焼いて完食することを芸人たちが目指した。また5月8日は「新元号を当てるまで脱出できない生活」に芸歴14年目のコンビ・ななまがりが挑戦。苦難の末、5日目に令和を当てて脱出した。

 番組の作り手として知られるのは、総合演出を務める藤井健太郎氏。コンプライアンスに縛られ、硬直化が進むテレビ界の中で「時代の寵児」と業界内でもてはやされている。

「この番組で特徴的なのが、M1層(20~34歳の男性)、M2層(35歳~49歳男性)に受け入れられていること。20代のテレビ離れが進む中、M1層がついているのは奇跡といえるでしょう。総合視聴率としてはそれほどでもないのですが、物を買ってくれる若い購買層、いわゆる『コアターゲット』に支持されているのは強い」(同)

 近年の好調ぶりを受けて、フジテレビは2017年、『水ダウ』の常連出演者だったバカリズム、劇団ひとり、ハライチ・澤部佑、メイプル超合金・カズレーザーを実質引き抜いて、まったく同じ時間帯に『良かれと思って!』を始めたが、わずか1年で撤退。続く『梅沢富美男のズバッと聞きます!』も当初でこそ勢いがあったが、もはや息切れ状態だ。

日テレも、同時間帯で1月クールに『家売るオンナの逆襲』を放送したものの、平均11.5%と予想外の苦戦を強いられた。もはら、水曜夜10時で安定した人気と数字を稼げるのは『水ダウ』のみといえる状況だが、その担い手である藤井氏に、死角はないのだろうか。

「藤井氏の立ち位置は、テレビ朝日で『ロンドンハーツ』『アメトーーク!』の2本を手掛けている加地倫三氏に似通っているものがあります。2人ともエッジの利いた番組を作っているのですが、ただ2本ともヒットさせている加地氏に対し、藤井氏のレギュラーは現在『水ダウ』のみ。以前、『クイズ☆タレント名鑑』もゴールデンで担当しましたが、2年で終了しています。つまり、ヒットクリエイターはまず1本当てることも大事ですが、2本目を成功させてこそとも言われています。真価が問われるのは実はこれからなのではないでしょうか」(業界関係者)

 実際的に、藤井氏は『水ダウ』に関しては編集はもちろんナレーション原稿書きから音楽の選曲まで担っている。2本目の成功のためにも、次を急がず、この番組だけに集中してほしいところだが……。
(村上春虎)