子どもの頃の「いじめ加害者」に損害賠償請求は可能か?

「ドラマのこのシーンってありえるの?」「バラエティーのあのやり方ってコンプライアンス的にどうなの?」……テレビを見ていて感じた疑問を弁護士に聞いてみる、テレビ好きのための法律相談所。

<今回のテーマ>
いじめ後遺症(『あさイチ』NHK/2月6日月曜日午前8時15分~)

■いじめは民法上の不法行為に当たる

 2月6日の『あさイチ』(NHK)で取り上げられていた「いじめ後遺症」が話題になっている。子どもの頃にいじめを受けた人が大人になっても、その後遺症に苦しむというものだ。同番組では、治療のひとつとして「いじめ模擬裁判」があり、自分をいじめた相手の非を洗いざらい吐きだし、相手に求刑するところまで行うことが紹介されていたが、現実に、子どもの頃のいじめ被害について、大人になってから加害者を訴えることは可能なのか? アディーレ法律事務所の吉岡一誠弁護士に聞いた。

 まず、何をもって「いじめ」とするかについて、吉岡弁護士は、「いじめ防止対策推進法」において定義されると説明する。

「『心理的または物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの』が、いじめと定義されています」

 これに該当する行為は、民法上の不法行為に当たる可能性があるという。

「権利、または法律上保護される利益を侵害された場合、被害者は加害者に対して損害賠償請求をすることができます」

 とはいえ、実際に訴えるのは容易ではなさそうだ。吉岡弁護士によると、不法行為に基づく損害賠償請求権は、被害者が損害と加害者を知った日から3年で時効により消滅するとされているため、原則として大人になってから請求をすることはできないのだという。

「大人になってから後遺症が発症した場合には、発症時に『損害を知った』ということになるので、理論上はその時点から3年間は、後遺症についての損害賠償請求が可能ということになりますが、いじめ行為があったことや、いじめと症状の因果関係を立証することが困難であり、現実には請求は難しいことが多いかと思われます」

 また、暴行を受けてけがをした場合や、心理的ないじめにより精神疾患を負った場合、傷害罪の成立の可能性があるというが、傷害罪の公訴時効が10年とされていることや、時間の経過により証拠の収集が困難になることから、刑事責任を問うことも難しいという。

 つまり、被害者にとっては厳しい現実だが、子どもの頃にいじめ被害を受けた加害者を訴えるのは、事実上、困難ということのようだ。

アディーレ法律事務所

ジャック・バウアーなしで大丈夫!? 人気海外ドラマのスピンオフ3選

 配信サービスの台頭もあり、ドラマシリーズの制作が急増しているアメリカ。クオリティも大幅にアップし、日本にもどんどん新作が上陸する。しかし、これだけドラマが増えると、何から見ていいのかわからなくなるのも正直なところ。そんな時のとっかかりとしてオススメなのが、人気シリーズの兄弟番組や復活版といった、なじみのあるシリーズの新作だ。中には本国放送とほぼ同時に見られるものもある、最新アメリカン・ドラマを3本ご紹介!
YouTube「FOX NETWORKS」より
●『24:レガシー』  日本で一番有名なテレビシリーズといっても過言ではない『24 -TWENTY FOUR-』。日本中を睡眠不足にした本作の5年ぶりの復活となった『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』がきっかけとなり、全米ではリバイバル・ブームが巻き起こった。その復活版第2弾となるのが、この『24:レガシー』だ。今度の『24』は作品の代名詞でもあるキーファー・サザーランド演じるジャック・バウアーは登場しないという、かなりチャレンジングな1作。  ジャックのイメージが強烈すぎるため、ジャックなしの『24』で大丈夫なのか!? と思ってしまうが、実は『24』のフォーマットというのは、非常にスピンオフ向きだったりする。本作が成功すれば、“テロとの戦い”というテーマを軸に、今はやりのアンサンブル方式で新たな『24』を制作することも可能になる。  その試金石ともいえる本作で、ジャックに代わってテロと戦う主人公エリック・カーターを演じるのはコーリー・ホーキンズ。映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』で注目を集め、人気シリーズ『ウォーキング・デッド』にも出演していた期待の新星だ。彼が演じるエリックは、米軍のエリート部隊出身。半年前にイエメンでテロリストの首謀者を殺害したことがきっかけとなり、何者かから命を狙われる。そこからは、もう怒涛の『24』節が炸裂だ。目まぐるしく変わる危機的状況、息つく暇もないスピード感は、本家に負けず劣らず。もちろんスプリット・スクリーンや、あのカウントダウンも健在だ。『24』の人気キャラ、トニー・アルメイダの登場や、CTUとの関わりなど、『24』の世界ともしっかりとリンクしているので、『24』にハマった人なら、やはりこれは見逃せない。なんと本国放送から11時間後に日本で放送されるという最速上陸というのも肝。週1放送なら、睡眠不足の心配もない。
YouTube「FOX NETWORKS」より
●『レギオン』  現在のアメリカのエンタメ界では、映画とドラマの垣根を越えたアメコミ作品のユニバース化がどんどん加速している。それに伴い、アメコミ作品のドラマ化も相次いでいるが、そんな中、ついに登場したのが人気シリーズ『X-MEN』のドラマ版『レギオン』だ。特殊能力を持ったミュータントたちの活躍を描いた『X-MEN』は日本でも人気のシリーズだが、その原作コミックの世界観をベースに、新たな『X-MEN』物語が幕を開ける。  主人公は、X-MENたちを率いたプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア教授の息子デヴィッド・ハラー。幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされ、統合失調症の疑いで精神科病院に入院していた彼だが、その原因が、実は彼の中にある強大な力によるものだったことが明らかになっていく。地上最強のテレパスといわれる父の血を受け継いだ彼の能力“レギオン”とは、果たしてどんな力なのか? その謎をめぐるサスペンスを緻密に描き出していくのは、ドラマ『FARGO/ファーゴ』が高く評価されているノア・ホーリー。主人公デヴィッドを演じるのは、やはり人気シリーズ『ダウントン・アビー』のマシュー役で注目を集めたダン・スティーヴンス。そして映画版で第1作から最新シリーズまで手掛けている映画監督のブライアン・シンガーら強力なクリエイター陣が集結と、この布陣だけでもかなり期待値の高い作品だが、映画版と世界観を共有しながらもよりダークでミステリアスになったストーリーと、その映像表現にも注目。こちらも全米とほぼ同時放送という気合の入った1作だ。
YouTube「V Promo 360」より
●『クリミナル・マインド 国際捜査班』  アメリカでは、人気があれば数年どころか10年以上シリーズが続いていくが、そういった長寿シリーズはスピンオフが多いのも特徴だ。『CSI』(すでに全シリーズ終了)、『NCIS』、『シカゴ・ファイア』など、人気シリーズはいくつものスピンオフを生み出し、いわばドラマ版のユニバースを形成している。そんな長寿番組のひとつ『クリミナル・マインド』のスピンオフ第2弾となるのが『クリミナル・マインド 国際捜査班』だ。  上の2作ほどの最速上陸とはいかないが、こちらも昨年スタートしたばかりの最新作。本家はBAUというFBIの行動分析課のプロファイラー集団がシリアル・キラーを心理分析で追い詰めていく姿を描き、10年を超える人気シリーズとなった犯罪ドラマだが、『クリミナル・マインド 国際捜査班』でピックアップされるのは、海外で凶悪犯罪に巻き込まれたアメリカ人を救出するFBIの精鋭チームIRT(国際犯罪特別捜査班)だ。国境を越えた犯罪捜査は本家以上のスケール感。タイやインド、そして日本も舞台のひとつとして登場する。  その精鋭チームを率いるリーダー、ジャック・ギャレットを演じるのは『CSI:NY』でもおなじみの実力派俳優ゲーリー・シニーズ。脇を固めるのも『LAW & ORDER』(こちらもスピンオフが山盛り)のアラナ・デ・ラ・ガーザら実力派をそろえ、強固なチームワークを見せる。先ほど長寿シリーズはスピンオフが多いと書いたが、多くのシリーズは本家シリーズの人気が後押しとなりスピンオフも割と長寿化しやすいのだが、実は『クリミナル・マインド』だけは、なぜかそのスピンオフが短命に終わっている。それだけに背水の陣のような気合あふれる本作。その行く末を見守る意味でも、注目したい。 ●まくた・ちひろ 映画・海外ドラマライター。『日経エンタテインメント!海外ドラマSpecial』『ゲーム・オブ・スローンズ パーフェクト・ガイド』(日経BP社)、『海外ドラマTVガイド WATCH』(東京ニュース通信社)、『映画秘宝EXドラマ秘宝vol.2~マニアのための特濃ドラマガイド』(洋泉社)等に寄稿。Twitterアカウントは@charumin

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●『クリミナル・マインド 国際捜査班』  アメリカでは、人気があれば数年どころか10年以上シリーズが続いていくが、そういった長寿シリーズはスピンオフが多いのも特徴だ。『CSI』(すでに全シリーズ終了)、『NCIS』、『シカゴ・ファイア』など、人気シリーズはいくつものスピンオフを生み出し、いわばドラマ版のユニバースを形成している。そんな長寿番組のひとつ『クリミナル・マインド』のスピンオフ第2弾となるのが『クリミナル・マインド 国際捜査班』だ。  上の2作ほどの最速上陸とはいかないが、こちらも昨年スタートしたばかりの最新作。本家はBAUというFBIの行動分析課のプロファイラー集団がシリアル・キラーを心理分析で追い詰めていく姿を描き、10年を超える人気シリーズとなった犯罪ドラマだが、『クリミナル・マインド 国際捜査班』でピックアップされるのは、海外で凶悪犯罪に巻き込まれたアメリカ人を救出するFBIの精鋭チームIRT(国際犯罪特別捜査班)だ。国境を越えた犯罪捜査は本家以上のスケール感。タイやインド、そして日本も舞台のひとつとして登場する。  その精鋭チームを率いるリーダー、ジャック・ギャレットを演じるのは『CSI:NY』でもおなじみの実力派俳優ゲーリー・シニーズ。脇を固めるのも『LAW & ORDER』(こちらもスピンオフが山盛り)のアラナ・デ・ラ・ガーザら実力派をそろえ、強固なチームワークを見せる。先ほど長寿シリーズはスピンオフが多いと書いたが、多くのシリーズは本家シリーズの人気が後押しとなりスピンオフも割と長寿化しやすいのだが、実は『クリミナル・マインド』だけは、なぜかそのスピンオフが短命に終わっている。それだけに背水の陣のような気合あふれる本作。その行く末を見守る意味でも、注目したい。 ●まくた・ちひろ 映画・海外ドラマライター。『日経エンタテインメント!海外ドラマSpecial』『ゲーム・オブ・スローンズ パーフェクト・ガイド』(日経BP社)、『海外ドラマTVガイド WATCH』(東京ニュース通信社)、『映画秘宝EXドラマ秘宝vol.2~マニアのための特濃ドラマガイド』(洋泉社)等に寄稿。Twitterアカウントは@charumin

畠田理恵さんは、山田美保子とやくみつるを20年前の名誉毀損で訴えられるのか?

「ドラマのこのシーンってありえるの?」「バラエティーのあのやり方ってコンプライアンス的にどうなの?」……テレビを見ていて感じた疑問を弁護士に聞いてみる、テレビ好きのための法律相談所。

<今回のテーマ>
畠田理恵さんの過去の報道被害に関するツイート

■損害賠償請求をすることは可能だが……

 棋士の羽生善治の妻、元女優の畠田(現・羽生)理恵さんが約20年前の報道被害についてツイートを連投して波紋を呼んでいる。

 特に攻撃がひどかった放送作家・山田美保子と漫画家・やくみつるの名を挙げ、2人が「金持ち玉の輿狙いの上昇志向の強い女」などと週刊誌に書いたり、テレビのワイドショーなどで発言したりしたため、そのイメージが世間に定着したと訴えている。さらに結婚当時、「玉の輿狙い成功!計算高い女!等々の報道に苦しめられ、総合失調症(編集部注・統合失調症)に悩まされ、結婚式の日までに体重は34キロまで減少していました」などとも綴っている。

 こうした過去の報道被害について、山田とやく、週刊誌等を訴え、慰謝料を請求することは可能なのだろうか? アディーレ法律事務所の吉岡一誠弁護士に聞いた。

 吉岡弁護士によると、不特定または多数の人が認識できる状況下において、人の社会的評価の低下をもたらしうる具体的事実を示した場合は名誉毀損罪(刑法230条1項)に該当し、事実を示さずに単に侮辱した場合は侮辱罪(刑法231条)に該当するという。

「名誉毀損行為や侮辱行為は、民法上の不法行為(民法709条)にも該当しうるものであり、このような行為により精神的苦痛を被った場合、被害者は加害者に対して損害賠償請求をすることが可能です」

 つまり、山田の「畠田理恵は金持ち玉の輿狙いの上昇志向の強い女」との発言、やくの「金持ちを横取りする玉の輿狙いの女」との発言、報道機関の「玉の輿狙い成功!計算高い女!」といった報道は、いずれも具体的事実を示すことなく、理恵さんの社会的評価を下げる発言・報道をしたもので、侮辱行為に該当する。したがって、理恵さんは、精神的苦痛を被ったとして、山田らに対して損害賠償請求をすることが可能なのだ。

 しかしながら、今回の場合は訴えを起こすのが難しいようだ。

「不法行為に基づく損害賠償請求権は、被害者が加害者と損害を知った時から3年が経過することで、時効により消滅するとされています(民法724条)。したがって、被害者である畠田氏が裁判を起こして損害賠償を求めても、時効により請求権が消滅したと反論されれば、請求は棄却されることとなるでしょう」

 さすがに20年も前の被害を今になって訴えても、その賠償は認められないということのようだ。理恵さんの苦痛が、ツイートに吐き出した言葉で少しでも解消されていればよいのだが……。

アディーレ法律事務所

EXILEも慰問に来るムショの休日 一番の楽しみはアレの話

 覚せい剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■EXILEのATSUSHI、浜崎あゆみ、コロッケが慰問に

 ちまたでは、有名企業の労働条件の悪さが問題になっていますね。怒鳴ったり暴力を振るったりは論外ですが、風邪で休んだら罰金を取るなんて、ホンマひどいですね。

 ムショの時給はあってないようなものですが、労働時間だけはちゃんとしています。調理などは遅くなってしまうことがたまにありますが、残業もほとんどなく、基本的に刑務作業は1日8時間・週40時間以内で、土日祝日・年末年始はお休みです。有給休暇はありませんけどねって当たり前か(笑)。 もちろん風邪やケガ等で体調が悪いときには休むことはできます。

 お休みの日には、運動会、カラオケ大会などのイベント、有名人の慰問などがありました。今は法務省の「矯正支援官」に就任されたEXILEのATSUSHIさんや浜崎あゆみさん、コロッケさんなどが法務省経由で慰問に来てくださるそうで、ちょっとうらやましいですね。

 私はお笑い芸人さんが来てくれたらうれしいなあと思っていました。特にダウンタウンさんです! 実現しなかったけど。

 また、「母の日」には地元の幼稚園の子どもたちが来たりして、自分の子どもと重なって見えて涙が流れるときも多々ありました。出所しても家族と暮らせない事情のある受刑者のコたちは、複雑な気持ちだったと思います。あとは地域の婦人会の方にもたくさんお話をしていただいて、お母さんと話せているようで少し心が温かくなったこともありました。

 こうした行事を通じて自分自身で反省したり悔やんだり……。そして、「逆に今度こそ更生して家族を大切にしよう」と心に誓ったりしていました。

■お休みの日の楽しみはアレ

 運動の時間が入ることもありますが、3連休がまるまるお休みになることも多いです。

 平日は分刻みで生活させられている分、ゆっくりできるとうれしいですね。家族や友だちに手紙を書いたり、マンガを読んだり、同じ房の仲間とおしゃべりしたり、時にはケンカになったり(笑)、午睡(昼寝の時間)で寝だめしていた人もいました。

 おしゃべりのテーマは本当にいろいろで、楽しかったですね。彼氏や夫の自慢、愚痴、昔の恋バナから、「次はこうやったらバレない」とかの犯罪の危険な指南(!)から「刑務官にバレない違反のやり方」(笑)まで。あとは、やっぱり男がするよりもかなりハードな“エロ話”で夜な夜な盛り上がりましたね。

 とはいえ、お菓子も自由に食べられないし、まして手紙を書く相手や、お金や本を差し入れてくれる身内がいない人は本当に寂しそうです。そんな人は担当の刑務官からもいじめられるケースが多かったですね。刑務所の中でも境遇の差で扱いが変わるんです。「やっぱり塀の中もカネなんやなあ」と思ったものでした。

 私は幸いにも彼氏がいて、いつも差し入れをしてくれて、面会もできるだけ来てくれていたので、寂しさは半分でした。

 また、刑務所は医療の面でもいろいろ問題があるのですが、体調が悪いのに医務で診てもらえないときには、面会に来た彼に「体がしんどいのに担当が相手にしてくれないから、診てもらえない」と露骨に言いつけたりしていました。そうすると、面会の後そのまま医務に連れていってもらえることもあるんです。でも、家族と会えない人や家族と関わりの少ない人、誰も面会に来てくれない人は医務でもキツいことを言われ、薬も出してもらえないことがあったと聞いています。

 ちなみに、私は彼氏への手紙を書く時間が一番楽しかったので、何度も何度も便箋に書いては破り捨てて、また書き直す、を繰り返して「妄想デート」の時間を楽しんでいました。

■女子刑務所には美容室も

 男子刑務所では懲役は全員丸刈りですが、女子は、髪形は任意で2カ月に1回カットできる日があります。パーマやカラーリングはダメですけどね。主な施設にはだいたい理美容室があって、理容師や美容師の資格のある懲役が切ってくれます。プロが出張してくるところもあるようです。

 たとえば私が勤めていた和歌山刑務所には「白百合美容室」というのがあって、矯正や職業訓練の一環として運営されています。美容師の国家資格が習得できるんですよ。普通に理美容の専門学校に行くと授業料がタイヘンですが、刑務所ならタダですからね。3年以上の比較的ロングな懲役の人にはオススメです。ハサミを持つので、懲役の中でもかなりエリート的な存在です。

 白百合美容室だけではなく、刑務所の運営する美容室は一般の方も入れるので、機会があったら行ってみてください。カットは1000円くらいです。わりとオシャレにやってくれるようですよ。

 私は美容室の利用は前髪カットのみで、懲役の間にバージンへアに戻すようにしていました。そして、家に帰ってから好きなヘアスタイルにできるように髪の毛は切りませんでしたね。こんな中にいても社会復帰してお洒落することをいつもいつも夢見ていました。懲役期間中だって、一応「女」ですからね(笑)。そんな感じで、ムショの休日は過ぎていきました。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

日本政府も入国禁止令を見習うべき!? “ヤバい”中国人漫画家は、トランプ政策をどう見る?

日本政府も入国禁止令を見習うべき!? ヤバい中国人漫画家は、トランプ政策をどう見る?の画像1
 こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。  1月20日、ドナルド・トランプ氏が第45代アメリカ合衆国大統領に就任しました。大統領選挙時に数々の問題発言、行動を繰り返したトランプ大統領に反発心を持つ人は多く、世界各地で抗議運動が相次いでいます。 ■テロと同様の抗議活動  就任式当日、首都ワシントンでは、反トランプ派数名が黒ずくめの衣装を着て店舗の窓ガラスを叩き割るといった暴挙に出ました。さらに、トランプ大統領の難民入国禁止令を受け、各地の空港で抗議活動が行われましたが、これらは社会に重大な損害を与えるもので、IS(イスラム国)などが行うテロ活動と同様です。「平和」「自由」を唱える反トランプ派ですが、一連の行動は彼らの理念と矛盾していると思います。  また、世界的なコーヒーショップチェーン「スターバックス」は、トランプ大統領への抗議の意味を込め、5年以内に世界各国で合計1万人の難民を雇用することを発表しましたが、そんなことを実行すれば、既存のスターバックス従業員の職を奪う結果にもなりかねません。また、各国で難民たちが接客業を行えば、言語や文化の違いから、地元の顧客との間でトラブルが発生することもあるでしょう。僕はスターバックスの発言は自社のイメージを向上を狙った安直な手段と感じ、今後同店を利用することを躊躇しています。  トランプ大統領が、イラク、シリアなどイスラム系国家7カ国の国民に対し、入国禁止令を発したことを受け、アメリカ15州の司法長官が連名で非難声明を発表しました。一見、人道的な行為に見えますが、現在、欧米各国でイスラム系不法移民によるテロ活動が頻発していることは事実です。しかも、移民が外国に入植後、テロ思想に目覚めるという事例もあるようなので、トランプ大統領の政策はテロ対策としては有効といえます。僕は日本も「毛沢東崇拝」「従軍慰安婦問題」「金日成思想」といった有害思想を唱える近隣諸国の国民に対しては、厳しい入国規制をかけるべきだと思います。 ■オバマの政策は間違っていた  バラク・オバマ前大統領は、反トランプ派の入国禁止令に対する抗議を受け、彼らに賛同する意見を述べました。オバマ前大統領に同調する人は多いでしょうが、就任時、彼のリベラル、事なかれ主義的な政策が原因で、テロ組織の台頭など、さまざまな問題が発生しました。また1月には、ケリー前国務長官が「アメリカ政府はアサド政権を打倒するためにISを結成した」と異例の発言を行い、オバマ政権がシリア政府打倒のために反対派が武装することを黙認したと示唆しました。にもかかわらず、入国禁止令に反対し、テロ発生の可能性を高めるかのような言動を行うオバマ前大統領は、アメリカに害をなす存在といえます。  一方、就任後、矢継ぎ早に大統領令を発令し「暴走」とも称されるトランプ大統領の政策ですが、長期的な視点で見た場合、後者のほうがアメリカに国益をもたらすように感じます。オバマ前大統領は平和主義を掲げ、自分の名声を高める代わりに国家に損害を与える人物でしたが、トランプ大統領は自分が批判されることは承知の上で、国家を保護しようとする人物だと思います。  しかし、入国禁止令を発令した当日に実行するなど、トランプ大統領の政策はあまりにも性急です。またメキシコ国境の壁の建設費をメキシコ側に求めたり、入国禁止令に異議を唱えた司法長官代行を解任するなど、完全に独裁者と化しています。本来、アメリカは司法・行政・立法の三権分立制を採用する民主主義国家ですが、これでは中国共産党の独裁制と変わりません。僕はトランプ大統領に、司法・立法側との関係緩和を望みます。 ◆「チャイナめった斬り」過去記事はこちらから
日本政府も入国禁止令を見習うべき!? ヤバい中国人漫画家は、トランプ政策をどう見る?の画像2
●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)、『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>

決してゴリ押しじゃない!? 絶賛の声、続々……ブレーク中の高橋一生の業界人気が高すぎる!

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『民王 スピンオフBOOK【貝原編】』(KADOKAWA/角川マガジンズ)
 初回視聴率は9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で以降は、第2話9.6%、第3話7.8%と低迷しているものの、熱烈なファンに支持されているドラマ『カルテット』(TBS系)。  中でも、理屈っぽく風変わりなヴィオラ奏者・家森諭高(いえもり・ゆたか)を演じる高橋一生に熱狂する女性は多く、高橋に関する記事が連日、あちこちの媒体に登場している。  これについては、ネットの掲示板などで「高橋一生のage記事、多すぎ」という指摘があり、中には「ゴリ押し」という声すらあるようだ。  だが、これに演劇関係のライターは憤る。 「高橋さんは子役時代からのキャリアがあって、舞台も多数こなしていますし、演劇好き・映画好きなどの間では昔から人気がありました。ドラマにも多数出演されていますしね。ようやく注目され始めたのか、と思うくらいです。何度もインタビュー取材をしましたが、とにかくクレバーな人で、話も面白い。『民王』(2015年/テレビ朝日系)でのブレークから、一過性のブームのように言われてしまうのは心外ですね」  また、エンタメ系の雑誌ライターも言う。 「いま、企画会議やネタ出しでは、高橋さんを取り上げようという声がかなりあちこちで出ています。女性だけでなく、男性も含めた編集者、ライターからは絶大な人気がありますね。記事が多数出ているのは、単純に注目度が高いから。さらに、昔と違って、ほかの媒体で記事が出ると、それを見た競合媒体が二番煎じ、三番煎じの記事を後追いで出すというのが最近の流れなんです。堂々と競合誌の名前を挙げて『〇〇の記事を見たんですが、あんな感じで~』という依頼もあります。同じような記事が増えるわけですよ。それなのに、露出が増えただけで、世間からバカの一つ覚えのように『ゴリ押し』と言われるのは気の毒」  また、映画関係のライターも言う。 「高橋さんは演技力もありますし、声の良さも大きな魅力のひとつ。名バイプレーヤーには、長いキャリアの中で声優仕事やナレーションなど、声の仕事をしてきている人が多く、顔で売れた俳優さんと違って、重宝されます」  今の注目度・人気度は、やや過熱状態にはなっているが、長年培った実力・キャリアのある高橋の活躍は、息の長いものになりそうだ。

決してゴリ押しじゃない!? 絶賛の声、続々……ブレーク中の高橋一生の業界人気が高すぎる!

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『民王 スピンオフBOOK【貝原編】』(KADOKAWA/角川マガジンズ)
 初回視聴率は9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で以降は、第2話9.6%、第3話7.8%と低迷しているものの、熱烈なファンに支持されているドラマ『カルテット』(TBS系)。  中でも、理屈っぽく風変わりなヴィオラ奏者・家森諭高(いえもり・ゆたか)を演じる高橋一生に熱狂する女性は多く、高橋に関する記事が連日、あちこちの媒体に登場している。  これについては、ネットの掲示板などで「高橋一生のage記事、多すぎ」という指摘があり、中には「ゴリ押し」という声すらあるようだ。  だが、これに演劇関係のライターは憤る。 「高橋さんは子役時代からのキャリアがあって、舞台も多数こなしていますし、演劇好き・映画好きなどの間では昔から人気がありました。ドラマにも多数出演されていますしね。ようやく注目され始めたのか、と思うくらいです。何度もインタビュー取材をしましたが、とにかくクレバーな人で、話も面白い。『民王』(2015年/テレビ朝日系)でのブレークから、一過性のブームのように言われてしまうのは心外ですね」  また、エンタメ系の雑誌ライターも言う。 「いま、企画会議やネタ出しでは、高橋さんを取り上げようという声がかなりあちこちで出ています。女性だけでなく、男性も含めた編集者、ライターからは絶大な人気がありますね。記事が多数出ているのは、単純に注目度が高いから。さらに、昔と違って、ほかの媒体で記事が出ると、それを見た競合媒体が二番煎じ、三番煎じの記事を後追いで出すというのが最近の流れなんです。堂々と競合誌の名前を挙げて『〇〇の記事を見たんですが、あんな感じで~』という依頼もあります。同じような記事が増えるわけですよ。それなのに、露出が増えただけで、世間からバカの一つ覚えのように『ゴリ押し』と言われるのは気の毒」  また、映画関係のライターも言う。 「高橋さんは演技力もありますし、声の良さも大きな魅力のひとつ。名バイプレーヤーには、長いキャリアの中で声優仕事やナレーションなど、声の仕事をしてきている人が多く、顔で売れた俳優さんと違って、重宝されます」  今の注目度・人気度は、やや過熱状態にはなっているが、長年培った実力・キャリアのある高橋の活躍は、息の長いものになりそうだ。

トリップ必至!? 濃厚すぎるファンタジーワールド「松月洞童話村」

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夢であってほしい
 童話村のことを聞いた時は、正直「またか……」という思いしかなかった。  お年寄りしかいない寂れた町や、いわゆる貧民街を、「アート」と称する派手なばかりの壁画で埋め、観光客を呼び込もうとする手法は、韓国では実にありがちだ。  前回の碑石文化村(参照記事)のように、日本人の墓石の1つや2つあればいいのだが、壁画だけでは珍スポと言うには物足りず。むしろ美大生が描いたようなしょぼいイラストで、せっかくの趣が台無しになった古い町を数多く見てきたものだ。  だから仁川駅前の「松月洞(ソンウォルドン)童話村」も、似たり寄ったりだろうとタカをくくっていた。  しかし、その町が近づくにつれて、私の思いは間違っていたことを知る。
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ゲートの向こうは童話村。遠目に見ても、浮かれっぷりが異常
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城まで建てちゃう?
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一般住宅が並ぶ細道までハイテンション
 壁画だけにとどまらず、町の至るところに、ものすごい密度で立体物が投入されている! これはアートなんかじゃない。むき出しのファンタジーそのものだ。  そして特筆すべきなのは、店舗がある大通りばかりではなく、一般住宅しかない細い通りまでファンタジーに侵食されているということ。住民たちは、どんなテンションで毎日を過ごしているのだろう?
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一見ラブホテルのようだが、普通のアパート
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ライフラインは電気ガスではなく、魔法
 そして気になるのは、「童話村」と言いつつ、ディ●ニーっぽいキャラクターが多いということである。激似というわけではないので、あくまでインスパイアの範囲ということだろうか? あまりの物量に圧倒され、脳の判断を司る部分が衰弱している私がいる。  気を確かに持って、前に進む。童話村は、30分ほどでぐるりと一周できる。
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「花壇にゴミを捨てるな」との警告文が乱立するおじいちゃんの家、というのは日本でもよくある日常だが、その家もファンタジーに侵されており……
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トタン屋根をブロックで固定する家もファンタジー仕様に。お金をかける場所はそこなのか
 この松月洞、かつては外国人の居住地として栄えたが、近年は若者が減少し、建物も老朽化。町を活性化するため、2013年から童話をモチーフにした壁画を描き始めたことから、現在の童話村になったという。それにしても、この手加減のなさは一体どこから?
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建物の屋上から童話村を見下ろす。明らかに老朽化が進む一帯と、きらびやかな一帯とのギャップがすごい
 探訪の最後に、序盤に出会ったお城に行ってみた。こちらはカフェとなっていたのだが、明らかにメニューがおかしい。
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ドラッグコーヒー?
 英語で「DRUG COFFEE」、韓国語で「麻薬コーヒー」とある! そんなのが普通に売ってたら、そりゃ住民の皆さんもファンタジー過剰になるよ!   さっそく注文してみる。
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注射器がぶっ刺さっております
 ソフトクリームの乗ったアイスコーヒーに、なんと注射器がささっている。なんでも、この液体を少しずつかけて食べるとヤバいとか……。  味見すると、普通のチョコレートソースのようにも感じたが、童話村のハイテンションな空気にやられた私の脳に、サイケデリックなイメージがぶわーっとひろがっては消えていった。 (取材・文=清水2000) ●松月洞童話村 住所 仁川市中区自由公園西路45番キル、51番キル

投手か、打者か――プロ野球シーズンオフをにぎわせた、現役&レジェントたちの「日ハム・大谷翔平評」

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「大谷翔平(北海道日本ハムファイターズ) 2017年 カレンダー」(トライエックス)
 プロ野球はキャンプイン間近。WBCに挑む侍ジャパンのメンバーもほぼ出そろい、いよいよ「球春到来」といった感じだ。プロ野球の季節が始まる、ということは、オフシーズンのお楽しみ、選手たちのメディア出演も一気に減っていくことを意味する。  振り返ればこのオフ、メディアで引っ張りダコだった選手といえば、大みそかには紅白審査員を務め、元日には嵐と共演した日本ハムの“二刀流”大谷翔平をおいてほかにはいない。ホリプロとマネジメント契約を結んだことも影響してか、メディアでその名を聞かない日はなかった。大谷の出演がなくとも、大谷特集でなくとも、野球絡みの企画であれば、ほぼ間違いなく「大谷」の名が登場。「大谷って、実際どうなの?」「投手と打者は、どっちがすごいの?」といった質問を、ほかのプロ野球選手に質問する番組がやたらと目立った。  では、そこで大谷は、どのように評価されていたのか? そして大谷は、自分の言葉でどんなコメントを残していたのか? キャンプインを前に、今一度おさらいしてみたい。 ■現役組たちの「大谷評」  まず、「打者・大谷」を評価したのが元ヤンキースの松井秀喜。『神ってる!野球伝説55〜教えて松井秀喜先生~』(12月28日放送/テレビ東京系)の中で、大谷がメジャー挑戦するならば、という問いに「バッターで見たい。(日本人)投手の素晴らしさはもう示したので、バッターで(日本人選手の素晴らしさを)示せる稀有な存在」と評した。  同様に「打者・大谷」を推したのが巨人の高橋由伸監督。『たまッチ!』(12月30日放送/フジテレビ系)において、MCの中居正広から「監督として投手と打者、どちらで使いたい?」と質問されると、「僕はバッターで使いたいですね。毎日出せるんで」と評価した。  中居が司会を務める野球番組では、この「大谷は投手と打者どっち問題」が必ずテーマになっていた。その中で、『中居正広のプロ野球魂』(12月27日放送/テレビ朝日系)では、出演した5人のプロ野球選手(巨人・阿部慎之助、ロッテ・涌井秀章、角中勝也、楽天・則本昂大、ソフトバンク・武田翔太)が全員そろって「打者・大谷」推し。  涌井の「僕、投げ勝ってますから」という理由はともかく、則本は「大谷選手のバッティング練習って、ご覧になったことあります? 東京ドームの看板に当ててますからね」と興奮気味。パ・リーグ首位打者・角中をはじめ、最も間近で接している「現役組」が打者評価だった、というのは実に興味深かった。 ■レジェンドたちの「大谷評」  現役組や、世代が近い松井&高橋由伸といった面々がそろって「打者推し」だったのに対して、はるか上の世代はまったく違う評価を示した。  前述した『たまッチ!』で中居から促され、大谷について語ったのが長嶋茂雄と王貞治という球界屈指のレジェンド2人。王が「自分が率いていたら、ピッチャー。絶対勝ってくれる存在ですから」と語ると、長嶋も「ピッチャーですね。バッティングも素晴らしいですよ。それ以上に、ピッチングの内容、投げ方。ピッチャーとして魅力を感じるね」と続いた。  かつて、「大谷はピッチャーで勝負すべし。二刀流なんてけしからん」と語ったことがある野村克也は、『フルタチさん』(12月11日放送/フジテレビ系)で「最初は反対してたんだけど、やっぱり、俺が監督でも(二刀流を)やらせたくなるわ」とコメント。「大谷さん、すみませんでした」と頭まで垂れた。  一方、同じ『フルタチさん』の中で、「(二刀流に)成功したっていうけど、成功のうちに入らない」と語ったのは“エモやん”こと江本孟紀。「記憶に残っても、記録に残らない。早くやめたほうがいい。今年が目いっぱい。投手一本なら、25~30勝していた可能性がある」と、二刀流を完全否定。  同様に400勝投手・金田正一も、『サンデーモーニング』(1月8日放送/TBS系)で「ピッチャーならピッチャー、バッターならバッターでいいから一本にせい!」といまだに二刀流には否定的。その頭の固さ、頑固さもいかがなものかと思う一方、ここまで意見を曲げないのであれば、むしろすがすがしいと感じてしまう。いずれにせよ、レジェンドOBと現役組とで意見が割れる点に、大谷翔平という存在の唯一無二性が見て取れる。 ■大谷翔平は、何を語ってくれるのか?  解説者目線で大谷の魅力をとことん掘り下げていたのが、『スポーツ酒場“語り亭”』の「とことん大谷翔平」回(12月30日放送/NHK-BS)。投球フォーム、肉体、目的意識など、さまざまな視点から「大谷翔平165キロの理由」を探っていたのだが、イチローと大谷の共通点を「ともに二刀流(イチローも投手経験あり)で右投げ左打ち」という点から探っていたのは新しい発見だった。  このように、さまざまな番組で「大谷翔平評」が盛り上がっていたわけだが、その実、大谷自身のコメントはなかなか注目されない。そこが、大谷の次の課題ではないだろうか? どうにもコメントが真面目すぎるのだ。雑誌でのインタビュー記事はさすがに読ませるものも多いが、テレビでは照れもあるのか、単語レベルでのやりとりが多かった。だが、名選手やスター選手ほど、「自分の言葉」を持っているもの。このへん、過去のスター選手たちと比べると、なんとも物足りない。  そんな中、大谷の魅力をうまく引き出していたのが『リポビタンD presents あなたの夢、何ですか? KAZU×大谷翔平』(12月25日放送/テレビ朝日系)だ。この番組に関しては、カズのホスピタリティもあって、徐々に大谷が雄弁になっていくのが面白かった。 「(高卒で即メジャーに進まなかったことを)後悔もないですし、今の自分に期待しています」と語る大谷は、実に頼もしい。ただ、そうはいっても、カズとの“役者の違い”が顕著だったのも事実。もっともっと、大谷自身の言葉を届けてほしい。  ……と思っていたら、大谷、2月末に初の自著『不可能を可能にする 大谷翔平120の思考』(ぴあ)を刊行予定だ。メディアで気の利いたコメントを出すよりも、こっちを読んでほしいということかもしれない。 (文=オグマナオト)