「初めてのバー」でこれは最悪! “脱・居酒屋”のウェイ男3人がやらかした”最悪行為”は?

(前回はこちら) 

どうも、紫帆です。都内の某飲み屋街で小さなバーを経営している私が、夜毎の営業中に目撃したクソ客・変な客・珍事件について、お話させていただきますね。さて、今宵のお客さまは――

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「バー初体験」ではしゃぐ男子3人が犯した悲劇

 ある夏の夜。この日が「バー飲みデビュー」という若者3人組が来店しました。「これまで仲間内で居酒屋チェーンでしか飲んだことがない」という、大学生と思しき20代前半の草食男子たちは、フルーティーなカクテルをはしゃいだ様子で飲んでいました。

 1時間ほどたったところで、若者のうち1人がトイレに立ちました。グループのなかで最も口数が少なく、クールなキャラの彼は20分ほどトイレにこもり、やっと出てきたかと思うと「夜風に当たってきます」と言い残しどこかへ。飲み慣れていない人が調子よくお酒を飲んで、気持ちが悪くなりトイレにこもることはよくある失態。友達が店に残っているなら少し外の空気を吸って酔い覚ましするのも悪くはないでしょう。いくら待っても彼が店に戻ってくることはありませんでしたが、それもまたよくあること。残された2名が彼の分の会計も済ませ、和やかに店を後にしました。

 ほどなくして飲みにいらしたのは近所のお店のママさん。久しぶりに顔を突き合わせ、過去の恋愛や人生観などをぽつりぽつりと語らう穏やかな時間を過ごしていました。薄めのウーロンハイを傾けながら、しゃべり続ける大人の女ふたり。気が付くと外はすっかり明るくなっていました。そろそろお開きにしようとママさん、帰宅前にトイレに立ったかと思ったら数秒で出てきて、

 「ちょっと! ここではトイレ使う気になれないから!」

 と小走りで自分の店に戻ってしまいました。

 

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 どうしたことかとトイレを覗いたところ、なんと洋式便器の外、トイレの床に茶色いブツがふたつ、コロンと転がっているのです。

「トイレにうんこが転がっている」――

 そのこと自体はそこまで不思議なことではありませんが、当店は飲み屋街の狭小物件。トイレも入ったらドアの方向に回れ右して便座に腰掛けるのがやっとで、便座以外の狭いスペースにうんこを落とすのは至難の業です。うんこの主が便座の前に立った時にはすでにコンニチハしていて、パンツを下ろしながら回転した勢いで床に転がったのか、それともうんこをテレポートさせることのできる能力者が存在するのか……その状況はわかりませんが、とにかくこの光景を目の当たりにして近所のママさんがドン引きしたことだけは確かです。

 いったい犯人は誰なのか……。

 捜査線上に浮かび上がったのは、もちろん若者グループの彼でした。普段はほかの2人の会話を俯瞰して、クールなツッコミ役という立場を担っているであろう彼。自らがうんこを便器の中におさめきれなかった現実を受け止めきれず、店に戻れなかったのでしょう。トイレにこもっていた20分間は、彼にとって相当な修羅場だったに違いありません。このように、素敵な夜が一瞬で悪夢に転じることがあるのがバーというもの……。

 一方、突如としてうんこ処理という重要なミッションを抱えたわたし。はじめこそ「下痢じゃなくてよかった」とのんきに構えていたのですが、彼らが退店してうんこ発見に至るまで実に2時間。その間、放置されたうんこはほどよく表面が乾いて粘度が増し、タイルにこびりついて、予想以上に掃除が大変でした。

 つーか、自分の出したうんこくらいティッシュでつまんで流しとけ!

 

(隔週金曜日・次回は5月25日更新)

プロフィール
浮川紫帆(うきがわ・しほ)
東京都内の繁華街の一角でバーを経営する30代バツイチ女性。ママ歴は6年。好きなお酒はマカストロングのお湯割り。

(イラスト=ドルショック竹下)

「予防接種を打たせないママ」に幼稚園が困惑――「子どもの付き合いにも支障」とママ友が悲痛の訴え

 アラサーやアラフォーの世代が子どもだった頃は、ネットなどが存在しなかったため、親世代は医療に関する情報に疎く、医師や周りから言われたことを、特に疑問など持たずに信じていたように思う。しかし、現代では医療関係の情報が普及したことにより、薬局で処方された薬の副作用から、予防接種のリスクまでなんでも調べることができるようになった。その結果、心配性のママにとっては、全てを不安に感じてしまい、モンペ化するケースもある。都心に近い、新興住宅街にある幼稚園へ4歳になる娘を通わせている裕子さん(仮名)は、こう語る。

「出産した病院の母親学級で知り合ったママが、予防接種を一切打たない育児をしているんです。彼女はうちと同じで、結婚を機に引っ越してきたため周りに知り合いがおらず、幼稚園も同じなので、仲良くしないといけないのがつらいんです」

 予防接種は、市町村が主体となって実施するため、自己負担額が必要ない(あるいは一部のみ負担で済む)「定期接種」と、費用が自己負担になる「任意接種」の2種類に分かれる。「予防接種スケジュール」という用紙が、育児雑誌の付録になるほど、0歳の時点で打つ必要があるワクチンは多く、その数は6~7種類も及ぶ。生後2カ月を過ぎると接種可能となるが、全てを接種すると、半年間の間に15本ほど打つことになるのだ。病院によってワクチンの価格に差があるだけではなく、同時接種可能な医院や、予約制接種のみなどシステムもバラバラなため、乳児を持つママたちの間では「ヒブはもう打った?」というような、予防接種の話題が尽きないのである。

 金銭的な理由で無料の「定期接種」のみを希望するママもいるが、副作用のリスクが心配なために全ての予防接種を打たせていないママも存在している。

「打たない育児をしているママは、それを人に勧めてくる傾向があります。『あなたが予防接種を打たせているのは、その危険性を理解していないからだ』って、独自の理論をぶつけてくるんです。SNSなどでも、盛んに予防接種や薬のリスクなどが書いてある記事をシェアしているので、フィードをミュートしました」

 裕子さんが通っている幼稚園では、入園前に母子手帳を園に預け、予防接種を受けているか確認されたという。その際に、園から呼び出された打たない派のママは「打っていないと入園できないって、どこにも書いていないですよね?」と園側に訴えたそうだ。

「最近、はしかがはやっているというニュースを見て、真っ先にこの親子が浮かびました。集団生活は、誰でも病気になるリスクがあるので、本当は打ってもらいたいんです。ネットなどで見た知識だけで危ないと決めつけないで、必要なものは予防してもらいたいです」

 裕子さんは、園で病気がはやった時、娘に“打たないママの子ども”に近づかないようにと伝えているという。子ども同士の付き合いにまで影響する予防接種問題。やみくもに不安を抱えて園内でトラブルを起こすのではなく、正しい知識をみんなで共有し、学ぶ機会が必要なのかもしれない。

 予防接種と同様に、ママたちを悩ますのが子どものアレルギー。最近では、花粉症になる幼児が増え、外遊びの際に、花粉対策用めがねやマスクを着用する園児の姿も珍しくない。都内にある保育所にもうすぐ3歳になる男児を預けている真理さん(仮名)は、若い保育士の対応に不満を覚えた。

「うちの子は、保育園から帰ってくると、いつも目を赤く腫らしていたんです。最初は、誰かと喧嘩をして泣かされて帰ってきていたのかと思ったのですが、保育士さんに聞いても『そんなことはありません』と一言だけ。保育園でも変わった様子がないというので、それ以上は聞けませんでした。でも別のクラスのママ友から『花粉症じゃないの?』と言われて、病院で検査したらアレルギーが見つかったんです」

 真理さんの子どもが通っている保育園は、保育士の離職率が高く、就職して2年目でクラス主任となる保育士も珍しくない。

「花粉症がすぐわからなかったのって、経験不足だと思うんですよね。別の園児も、腕や膝を掻く癖があって、ベテラン保育士だと保冷材で冷やしてくれたのですが、4月になるとそういう気が利かない新しい保育士も増えるので、親の方が気をつけないとって思っています」

 一方で、小規模保育園で保育士をしている葵さん(仮名)は、食物アレルギー持ちの園児の育児は通常の何倍も大変だと語る。

「うちの園は小規模なので、子ども一人ひとりに沿った保育を行っています。そのため、ほかの園が決まっていたのに、アレルギーやぜんそくが原因で断られた園児などが駆け込みで入園してくることもあるんです。保育士のほかに栄養士もいるので、アレルギー持ちの子の代替え食にも対応しているんです」

 アレルギーを持つ子には、アレルギーを起こす食材を使わないで作られた食事「除去食」が提供される。アレルギー食は食器の色を変えるなど、間違いを起きないように気を付けているが、子どもが勝手に別の子の食事を食べたりするなど、トラブルも少なくない。そのため、アレルギーの子だけ別室や別テーブルで食事を取らすこともあるという。

「以前、入ったばかりの保育士が、卵アレルギーがある子どもに、おやつでボーロを出してしまったんです。少量ですぐ吐き出したから大丈夫だったのですが、ものすごい剣幕で親から注意されました。それ以来、アレルギーの子は別室というルールが徹底したものの、今度は、ママから『差別するんですか』とクレームが入ったこともありますね……」

 命に関わることとはいえ、長い時間を過ごす保育士たちにとっては、心が休まる暇がない。「本当に心配だったら、弁当を持参してもらいたいのですが、それはワーママだと面倒らしくて。こちらも完全にアレルギーを除去できているのか、ひやひやしています」と葵さんは語る。

 保育園や幼稚園という、最初に子どもが属するコミュニティは、保育者たちの気遣いを越えたサービスで賄われている部分もあるのだろう。子を持つ親にとっては、子どもの健康は重大事項である。親側と保育者双方が、子どものために何をすべきか考え、実行していく――そんな協力体制を組めることが重要なのかもしれない。
(池守りぜね)

こぶし大のチンコがボロリ!? 碧眼イケメンの“逆サプライズ”に失神寸前の「肉弾バトル」

 某・「日本人女性と外国人男性のための出会い系サイト」で知り合った、イケメンかつエリートの卵であるデヴィットと2回目のデート。帰り際、彼を離したくないあまり「私のうちに来ない?」と言ったらなんと、「いいよ」という答えが……! これは、もう……‼︎

イケメン欧米人のTシャツ、脱がせてみたら「まさかの展開」!?

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前回はこちら:新宿のミスドに「ジャックバウアー似」が登場! 出会い系で見つかる外人オトコの質は?)

 私のマンションに向かう道中、おそらく彼も予測していなかったお誘いだったのでしょう、なんとなくぎこちなく、手を握るわけでも腕を組むわけでもなく、なんだか淡々とした雰囲気に。私の方は、そんな雰囲気に合わせながらも、心中は不安と期待でドッキドキ。

「自分で誘っておきながらなんてこと言っちまったんだ」

「でも言わなかったら後悔していただろう」

「いや、これでいいのだ」

 と、自分に言い聞かせ……。

 とうとう自宅に着き、6畳1間の狭い部屋で、私とデヴィットが2人きりに。私たちは横並びでベッドを背もたれに座った。すぐ後ろにはベッド(しかも無駄にでかい、セミダブルサイズ)があるなんともアレな状態……。もう、する事はひとつだ、いてまえ‼︎ という感じでキスを迫ってみる……あ! 逃げない……デヴィットが私の肩を抱き、私もしがみつくように腕を回すと、あら、ベッドの上。

幼い頃からの憧れだった外国人とのHを、とうとう今からいたすのか……感慨深いな……などと思い、同時に、愛されるんだ、事実婚破綻でショックだったけどまた相思相愛の男性が現れたんだ、と幸せに浸っていました。

 日本人男性とは経験のない情熱的なキス――ベロッベロ、チューチューと激しく口を吸い合い、激しい息づかいで服の上から互いの身体をまさぐり、時折「oh……」「ah……」など囁く、まさに洋画でよく観る、憧れの「ラブシーン」と同じ。これこそが私の求めていたHです。いよいよ彼は自分の着ているシャツのボタンを外し、はらりと脱ぎ捨てると……そこにはソフトマッチョなイイ身体がある……はずだった‼︎

 私の目の前には色白い、ダル〜〜〜〜〜ンとたるんだお相撲さん的おっぱい2つ。きれいなピンクのでっかいちくび、無限の腹毛&胸毛、極め付けはでべそ‼︎‼︎ 

 えっ、ええ⁉︎ あのイケメン顔で、この身体!? シャツの中から、なんでこんなモノが出てくるの⁉︎ パニックに陥る私をよそに、デヴィットは続けてさっさとズボンも脱ぎ捨てる(外国人は服を一気に脱ぎ捨てる人が多いと思う)。そこはボクサーパンツでいてほしかった私の一縷の望みも打ち砕く、チェックのヨレヨレトランクス姿……。そのがっかりトランクスを突き破らんばかりに、ギンギンになっているアレ……。ちょっと見たことないデカさ&勃ちっぷりに、私はややドン引き。しかしデヴィットは「俺の、スゲエだろ」と言わんばかりにニヤニヤしている……。

そして、ヨレヨレトレンクスを脱ぎ捨て、自信満々にご開帳〜。

今でも目に焼き付いている、「コレハ山芋デスカー⁉︎」と問いたくなる、真性包茎のでっかいそれ。真性包茎も初めて見たし、未知と遭遇しすぎて頭の中が逆に冷静。

そうか、これとHするのか……。

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 なぜかここで優しさを発揮してしまい、それを口で愛撫。太さが小さめのこぶしくらいかな、顎がつらいし、まあ、汚いところなんで、鼻を突くようなニオイするし。ロマンチックなムードは完全に消えました……。

 しばらく無の境地で舐めていると、今度は彼が愛撫の番なのか、私の胸の谷間に服も脱がさず顔をうずめ、「フガフガ」としたらいきなりパンツを脱がせてきた。ガサゴソと自分のカバンからコンドームを取り出し(母国から持ってきたであろう洋モノのコンドーム)、せっせとつけると、ためらいもなく全然濡れていないアソコにその山芋的なものをガツン‼

「ちょっとまって! 濡れてないから! まず指入れて」などと指示すると、人差し指を2、3回ピストンさせて、また山芋ズドーン。

「早く挿れたい!」と言うので、もう私も何も期待せず、我慢。

 とにかく痛い、無理やり押し広げられる感じで、ほぼ処女喪失と同じ痛みを歯を食いしばって耐えました。そんな中、デヴィットは「ガルルルルルル」と猛獣のようにうなり、なぜか私の顔を両手でガッとおさえてヒーヒー言い始める……情熱的じゃない、これじゃない、と思っていたら「ウッ」という声が聞こえ、終了。

 ……まあしかし、山芋でもイケメンだし、Hなんてこれから2人で開発していけばいいんだし、身体のたるみも愛があればかわいく見えてくるさ。なにより恋人ができたことがうれしくて、たばこを吹かす彼に寄り添ってイチャイチャしていたら、彼がこんな提案をしてきた。

 「あのさ、僕は中国に彼女がいるんだ。だから君は、セカンドってことでどう?」

 ……まさに私は、天国と地獄をいったりきたり。当然私は怒って、

 「何言ってんの!? 無理に決まってるでしょ!  あんたみたいな不誠実な人、ついていけない!」

 するとデヴィットは悪びれもせず、

 「僕は誠実だよ。ちゃんとこうやって話したし」

 (後日述べたいと思いますが、外国人の言う「誠実」は独特の“外国人基準”があります)

 「じゃあHする前に言えばいいのに」

 「誘ったのは君の方からだろう」

 このクズっぷり。完全に冷めた私は、

 「じゃあもう帰ってくれない? 明日友達と会う用事があるし」

 「友達って、男?」

 「そうよ。ドイツ人」(1、2話目に登場するフリードリヒ先生。ふられたけどお友達)

 すると、デヴィットはドイツ人のことをdisりはじめ、ブロンドで目が青い自分の方がうんと魅力的だとのたまった。「そんな山芋とおっぱいぶら下げて、どの口がそんなことを言うんじゃ‼︎」……とは言いませんでしたが、私は静かにキレてさっさと彼を追い出し、強めのシャワーを浴びたのでした。

 外国人との初めてのHが悲惨すぎて、もう次にいけないんじゃないかと心配してくれる読者の方もいらっしゃるかもしれませんが……。いえいえ、全然大丈夫。ちょっとヘンなのに当たっちゃったな程度で、その夜からまた出会い系サイトで次の王子様を探し始めましたよ。次回につづく! 

 

(隔週火曜日・次回は5月15日更新)


<著者プロフィール>

音咲椿(おとさき・つばき)
男性向けグラビア誌編集長を経て、ポット出版社刊「女の子×女の子のためのエロチックブック・Carmilla」にてイラスト・漫画家デビュー。
単行本「イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。」(ぶんか社刊)好評発売・配信中。テレビ出演多数。


 

誰もさわれない少女たちの関係性――『百合展2018』の世界とその魅力

 私には、昔から不思議な願望がある。それは、「自分が女の子になって、可愛い女の子を好きになってみたい」というものだ。

 男女の恋愛とは違う、男同士とも違う、何か柔らかで温かい、そんな関係性に、叶うことのない憧れを感じるのだ。

 そんな、女の子同士の淡い思いを描いた、いわゆる“百合”の世界について、先日ちょっとしたニュースが流れた。3月17日から池袋マルイで開催が予定されていた『百合展』が、急遽中止となったのだ。

『百合展』は、ヴィレッジヴァンガードが主催して、2016年から毎年開催されているもので、女の子同士の愛情や友情、思慕の気持ちなどをテーマにした漫画・写真作品を展示している。

 今回、マルイでの開催が中止となった理由について、公式では「参加作家さま全員での展示および物販販売が難しくなった」としているが、多くの人が目にすることになる百貨店という場での開催に、デリケートな問題があったのかもしれない。

 とはいえ、大阪、福岡では予定通り開催され、中止となった東京も、ライトボックス青山に場所を変えて実施することとなった。その初日にあたる4月28日、実際に会場を訪れたので、まずはその様子をレポートしたい。

 お昼過ぎに会場に着くと、ツタの絡まったおしゃれな建物が迎えてくれる。ニュースになったことで興味を持った人もいるのか、中に入るとなかなかの賑わいだ。

 正直、客層が予想できなかったのだが、男性、女性、カップルなど多様な人が思い思いに作品を鑑賞している。比較的若い男性が多かったのが意外な気がする。

 ちなみに、入場は無料、展示品の撮影も可能ということで、ここでの収益よりは、“百合”の世界を知ってもらうこと、その偏見を取り除くことを目的としていると思われる。

 展示は、百合作品の原画やイラストが中心となっている。あいうえお順で、雨隠ギドの『終電にはかえします』、伊藤ハチ『月が綺麗ですね』などが並び、早くも百合の世界にいざなってくれる。

 作品で際立っていたのは、百合好き以外にも評価の高い、志村貴子の『青い花』。水彩で描かれたような淡いタッチが、少女の心情を表しているかのようだ。

 写真家、SAKUnoTORIDORIのコーナーでは、女の子同士の写真に加え、そこで使用している小物や衣装も展示。ひとつの世界が構築されていた。

 そして、ひときわ刺激的だったのは、ゆりあによる『ふともも写真』。女の子2人の写真ではあるが、顔は一切写さず、ひたすらそのふとももを撮っている。なるほど、このような視点もあったのかと感心させられる。

 階段を上り、2階に上がると、そこは関連グッズの即売場となっている。原作本や写真集、今回のために制作されたグッズなどが所狭しと並び、それらを買い求める人が行列を作っていた。当初、コミケのような、いわゆる“マニア”が集まるようなイメージを持っていたのだが、ここでの人だかりを見ても、本当にごく普通の人が訪れていることが分かる。

 今回は開催場所が変更となったわけだが、ライトボックス青山はスタジオとしても使われているところであり、その雰囲気がかえって功を奏したように思われる。

 こうしてひととおり眺めてみれば、一口に“百合”と言っても、その深さ(淡い想いであったり、フィジカルな関係であったり)や、表現方法が多様であることがわかる。そして何より、会場内を支配している、世界観に圧倒される。

 そこに描かれているのは想像の世界かもしれない。しかし、モデルとなった少女たちは確かに存在し、今もこの世界に息づいている。そして、それを見てみたいと感じる人が多く来ている事実。一体、この世界の何が私たちを惹きつけるのだろうか?

 実際に“百合”と明言していなくとも、アイドル界において、そのようなことをテーマにした作品は多くある。

 中原俊監督による『櫻の園』(1990年)や、市川実日子、小西真奈美が主演した『blue』(1996年)など、女の子同士の微妙な関係を描いた名作映画は多いし、AKB48の「禁じられた2人」という人気楽曲も、女の子同士の恋愛がテーマだ。

 また、今やアイドルグループが出演する番組で、「どのメンバーがどのメンバーを好きか」などの企画は定番で、見ていて実に微笑ましい気持ちにさせられる。

 そんな、我々が感じている「百合の魅力」について考えてみたい。

 まず、男性から見た場合、その相手が嫉妬の対象にはならないということがある。

 女性アイドルが、誰か男性を好きと言ったり、交際が報じられたりすると、男性ファンは多かれ少なかれ嫉妬心を感じるものだ。この気持はなかなかにつらい。当然、人気に影響が出たり、ファンを辞めたりということもあるだろう。

 しかし、相手が女性ということであれば、自分とは違う次元でのことのように感じられる。それどころか、何か安心感のようなものさえ感じるのだ。

 そして、自分とは違う性を持った人たちの関係であるから、自分が決して経験できない世界、想像することしかできない世界のため、“より純粋で神聖なもの”というイメージを作りあげてしまうのだ。

 最後に、“百合”という言葉が持つ幅の広さが挙げられる。それが表すのは、愛情であり、友情であり、姉であり妹でもある。よく言われる「友だち以上恋人未満」などという言葉では表現しきれない、微妙で多様な関係性がそこには含まれる。男性であれ女性であれ、かつて自分が感じた、何物とも言い表し難い感情を、そこに投影することができるのだ。そんな、懐の深さのようなものが私たちの胸を打つのだろう。

 最初に書いた私の願望というのは、これらの要因によって形作られているような気がする。私は男性なので実感することはできないが、もしかするとBL(ボーイズラブ)を好きになる女性の感覚にも通じるかもしれない。

「LGBT」という言葉が生まれ、性の多様さへの認知が進む現代。今回展示されていたような百合の世界も、ひとつの文化として取り上げられるようになるかもしれない。

 甘くて切なくて、キラキラと輝いている関係性。作品を通して、そんなものを感じてみてはいかがだろうか。
(文=プレヤード)

■『百合展2018』東京開催
ライトボックス青山で、5/4まで開催(11:00~20:00 最終日は~16:00)

 

オンナ万引きGメン、初日からカップ酒ドロボー捕捉! 保安員のセンスがあるのは20人に1人?

 前回、ベテラン保安員について現場勤務をするインターン研修について書きましたが、その後、2回ほど同様の研修を実施してもらい、先輩の挙げる万引き犯を3人ほど見ることができました。そこで、万引きにつながる不審な挙動や万引きする人特有の雰囲気みたいなものが、なんとなくわかったように思えます。

<オンナ万引きGメン日誌バックナンバー>
中年男性が盗った――! 恐怖と興奮に震えた“初現場の思い出”
保安員になって早10年の私、「万引きGメンのなり方」教えます!

 そうして、いよいよ迎えた独り立ちの日。私ひとりで万引き犯を見つけることができるのだろうか、凶暴な万引き犯に遭遇したらどうしようかと、不安な気持ちを抱えて現場に向かいました。入館手続きを終え、店長さんに挨拶を済ませたあと、所属する保安会社の本部に上番(今から勤務に就きますという報告)を入れて、前日の捕捉実績と現場までの交通費を報告します。最後に、本日の指令を受け取って勤務開始です。

「独り立ちおめでとう。無理せず、間違いのない1日にしてください」

 保安デビューの現場は、東京の外れにある中規模スーパーK。ワンフロアの店内は、ほぼ食料品で埋め尽くされており、店内は冷蔵庫の中にいるような寒さです。服装の選択を誤ったため寒さにやられてしまい、勤務に集中できずにいましたが、しばらく巡回していると、酒売場に佇むホームレス風のおじいさんが気になりました。飢えたハイエナのような怖い眼で、棚に並ぶカップ酒を睨んでいたのです。

「万引きする人は、皆、怖い目をしている」
「口紅やガム、カップ酒、おにぎりなど、手の中に納まるサイズの商品は盗まれやすい」

 研修時に教わった注意すべき不審者の条件が全て合致しているような状況を前にした私は、見た目の雰囲気からもお金を持っているとは思えなかったこともあって、棚の陰から、おじいさんの行動を見守ることにしました。

(やっぱり!)

 それからまもなく、左右に視線を送りながら棚に手を伸ばしたおじいさんは、カップ酒を鷲つかみにすると、ダイレクトに上着のポケットの中に隠しました。高鳴る鼓動に耐え、1人で声をかけるべく追尾しますが、どうしても怖くて勇気が出ません。私の追尾に気付いていないおじいさんは、レジには目もくれず、足早に出口へと向かっていきます。そうこうしているうちに、おじいさんは店の外に出てしまい、出口の前にあるベンチに座り盗んだカップ酒をあけて飲み始めてしまいました。

(早く声をかけなければ証拠がなくなってしまう。でも、やっぱり怖い……)

 店の出口付近で葛藤しながら、ガラス越しにおじいさんを見つめていると、この店の店長さんがタイミングよく私の前を通り過ぎました。そっと店長を呼び止めて、一緒に声をかけてくれるよう耳元で囁きます。

「あの、お客さ……」

 私たちに声をかけられると同時に、おじいさんは歩いて逃走を図りましたが、すぐに転んでしまい店長に取り押さえられました。そこに、爪先がワニの口のように開いている汚い革靴が落ちていたことを、いまも強烈に覚えています。

「もう“目ができた”みたいだな。早いねえ。初日に挙げるとは、なかなかセンスあるよ」

 翌日、捕捉があったことを先輩に報告すると、妙な言葉で褒められました。あとで聞くと、目ができたというのは、万引きする人が見分けられるようになったという意味で、この仕事に向いてない人、つまりセンスのない人には、いつまでたってもその目ができないといいます。

「そもそものセンスがなければモノにならないよ。確率で言えば20人に1人くらいかな。見えないとつまらないけど、見えるようになると面白いんだ、この仕事は。あと足りないのは、少しの勇気だね。きっとモノになるから、頑張りな!」

 モノになるというのは、万引きする人を一瞬で見抜き、逃さずに捕捉する職人的な職員になることをいいます。信じられない話だけれど、モノになる可能性が私にはあるらしい――その言葉を信じて勇気を出してやってきた結果、どうにかモノになって、この10年で3,000人以上の万引き犯を捕捉することができました。

 いまや万引き犯を見つけても、あれほどドキドキしていた心臓は余程のことが起こらない限り反応せず、脇の下から変な汗が滴り落ちることも少ないです。慣れって、スゴイですよね。こんな私ですけど、これから万引きGメンの仕事についてつづっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

(文=智美 監修=伊東ゆう:ジーワンセキュリティサービス株式会社)

・万引きにお困りの方、智美も行きます!
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香取慎吾が“新しい地図”成功のカギ!?  意外な性格を、プロ筆跡鑑定人が読み解く

180125katori SMAP解散後、3月で地上波のレギュラー番組『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)が終了した香取慎吾。しかし、稲垣吾郎、草なぎ剛とともに主演した映画『クソ野郎と美しき世界』は、2週間限定公開で、当初掲げられた目標動員数15万人を軽く超え、28万人を突破。草なぎとの新デュエット曲がキヤノンのCMソングに起用されたり、高級車メーカーBMWの“ブランド・フレンド”に就任するなど、さまざまな活躍を見せている。

 また、最近はその独特の絵画が注目され、昨年10月には「カルティエ」とのコラボのアート作品が、先月には香港の街中に描いたストリートアート作品が発表された。一方で、「最近はクリエイターとか、アーティストと呼ばれることに抵抗がなくなってきている」と発言したことに対し、「さすがにそれは勘違いすぎる」「最近少し方向性がおかしくなってきてるな」といった批判的な声も上がっている。

 そんな香取の筆跡を、筆跡鑑定人で筆跡心理学に基づいた書籍『自分のイヤなところは直る! 〜名前を書くだけ〜』(東邦出版)の著者・牧野秀美氏に、読み解いてもらった。

■天真爛漫で感覚型に見えるが、真面目で論理的思考の持ち主

 

手書きをインスタでUPとはこんな感じでしょうか? #ホンネロス #明日は4時起き

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――男性的、というよりも若い女の子が書くような文字ですね。

牧野秀美氏(以下、牧野) 大きく屈託のない文字は、天真爛漫さ、気さくさ、遊び心を感じさせる文字だと思います。老若男女問わず人気のある、親しみやすいキャラクターですので、そのサービス精神が文字にも表れているのでしょう。

――文字が大きい、といえば土屋太鳳さんもそうでしたが。

牧野 香取さんの文字はアートを意識しているので、体育会系の暑苦しさは感じられません。ただ、本来の文字とは違うと思われます。ほかの画像で確認した文字は、崩さず楷書的に書かれていますので、そちらのほうが本来の文字に近いのではないかと思います。それらの文字に共通している特徴は、(1)「接筆部」(せっぴつぶ、四角い文字の左上)が閉じていることで、四角い文字に同じように表れています。これは考え方が真面目であることを表しています。

――(2)の折れ曲がる部分ですが、「日」の字は角ばり、「吾」の字は丸く書かれていて、形が異なっていますね。

牧野 角(かど)の形は行動面を表します。ここが角ばっている人は行動面が真面目、丸い人は周囲に合わせる柔軟タイプです。ここが丸い文字も見られますが、本来は角ばるタイプだと思われます。つまり、本来の香取さんは、生真面目な性格でストレスもたまりやすく、プライベートではご自分を表現することが苦手かもしれません。加えて、「驚」の字は、(3)に見られるように等間隔傾向ですので、筋道にこだわり、理屈に合わないことは好まない論理的思考の持ち主でもあります。しかし、仕事や創作活動のシーンでは、相手に合わせるなど自然に柔軟さが出てくるのでしょう。

――竹内涼真さんも「口」の形に、異なる特徴を併せ持っていました。

牧野 香取さんの場合は、行動面に特徴があるようです。真面目ゆえに「自分ルール」に縛られやすい。しかし、仕事などでスイッチが入ると、周囲と一体化できる柔軟性が表れるのでしょう。

――ピンチになると自動的に柔軟さが出てくる。とても器用なタイプということでしょうか?

牧野 「取」の字は、(4)のように「へんとつくりの間が狭い」ので、自分や自分の世界を守る傾向が強いのでしょう。そういった意味では、オンとオフを使い分ける必要のある芸能界で適応できる能力を持っているのだと思います。また、「時」の字は、(5)に見られるようにハネの弱いあっさり型です。悩みやストレスはたまりやすいが、それを切り替えながら乗り越えるタイプなのでしょう。

――以前、“ハネ弱”は、泰葉さん小池百合子さんなど、基本的にその人の持つ実行力の弱さを表すと聞きました。

牧野 香取さんは、文字が大きく筆圧が高めですので、行動力があり、何事も一生懸命手を抜かないタイプのようです。つまり、実行力はあると思います。ハネは、実行力のほか、切り替えの速さにも関係します。ほかの特徴との兼ね合いから判断した結果、実行力よりも切り替え面を重視しました。

――芸術家としての才能は、どのような形で文字に表れていますか?

牧野 「4」「慎」「吾」の字に見られる(6)のような書き方は、「異能者型」といって、特異な才能を持つ人が書く文字です。レイアウトに気を使ったオリジナリティのある文字は、芸能分野のみならず、芸術分野でも十分な才能を発揮されると思います。内面が充実していますので、芸術活動の題材には困らないでしょうし、たまった複雑な感情を芸術的に表現できるのでしょう。それを表現するセンス、技術があることは「異能者型」の文字が物語っています。

――ところで、草なぎさんや稲垣さんとの関係はどうなのでしょうか?

牧野 香取さんは、プライベートでは自分を曲げない頑固な面があるようですので、対人関係は特定の人との深い付き合いを好むのでしょう。草なぎさんの文字は、「明るく情に厚い、面倒見がよい」文字で、香取さんとは正反対のものを持ち合わせています。お互いに補い合う関係ですので、居心地がよさそうです。稲垣さんは、相手に合わせてあげられますが、基本受け身ですので、自ら手を差し伸べるというよりも、黙って一緒にいてあげる、といった感じでしょうか。3人の中で主張が強いのは香取さんの文字です。

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――香取さんはよく太ったり痩せたりしていますが、精神的に不安定なところがあるのでしょうか?

牧野 大きい文字が表すのは、「遠慮しない、のびのび行動したい」ということですので、香取さんは基本的に、枠にはまることや節制は好まないのだと思います。しかし、やむを得ない場合は、(3)の等間隔と、(1)(2)の生真面目型から、決めたルールは守らなければ気が済まない性格にスイッチが入るのでは。ダイエットや英語習得など、困難に見えることも達成できるのは、そのようなところが関係していると思います。

――今後の活動は、どうなっていくのでしょうか?

牧野 香取さんの文字の存在感から、“新しい地図”は、やはり彼が中心に動いていくのではないでしょうか。時には閉鎖的な面がマイナスに働くこともあると思いますので、心の支えになる気心知れた仲間の存在は必要不可欠だと思います。

牧野秀美
筆跡鑑定人。筆跡アドバイザー・マスター。筆跡心理学をもとにした鑑定と診断を行う。著書に『自分のイヤなところは直る 〜名前を書くだけ〜』(東邦出版)
ほっかいどう筆跡鑑定研究所

「傷ついたオレ」を飲み屋で演出! 二股をかけて悦に入る“時代遅れトレンディ男”の生態

(前回はこちら) 

どうも、紫帆です。都内の某飲み屋街で小さなバーを経営している私が、夜毎の営業中に目撃したクソ客・変な客・珍事件について、お話させていただきますね。さて、今宵のお客さまは――


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「雨だけがオレを慰めてくれる……」ドラマティックな自己陶酔男に天誅!

「たった今、付き合ってた子と別れてきたんだ……」

そう言って彼はハイボールの氷を見つめていました――小雨そぼ降る夜、初来店の彼は30代半ば。正直、初対面でそんなことを言われても困惑するしかありませんが、彼はドラマの、いや、カラオケ映像の主人公のようにわかりやすく「傷ついたオレ、そして彼女を傷つけてしまったオレ」を演じています。よく見ると、整った目鼻立ちをしていて10~20代の頃にはそこそこモテたであろうことがうかがわれます。が、持って生まれたものに頼り過ぎた結果、時代遅れなサラサラヘアとラブサムバディトゥナイトなモッズコートを身にまとった残念ムッチリ30代が出来上がってしまっていました。

 次はどんなドラマティックな発言が出てくるのかと胸躍らせていましたが、彼はすぐにお会計をして出て行ってしまいます。ガッカリしたのもつかの間、小一時間で彼は戻ってきて再びハイボールを注文。心なしか目が赤くなっています。どうしたのかと尋ねると

「雑踏で、泣いてきた……」

 ク―――ッ、トレンディ!! 私の脳内に雨のスクランブル交差点と傘を差した人の波……その中にただ1人、傘もささず天を仰ぐ彼の姿が浮かびました。とても2010年代の世界観とは思えません。

 その夜から、彼は週1~2回のペースで飲みに来るようになりました。わたしは衝撃の初来店で「こいつはヤバい」と思っていましたが、そのエピソードを知らないお客さま、特に年上の女性の中には彼を可愛いと思う人もいるらしく、連絡先を交換してほかの店に飲みに行くことも。

 ある時、常連客の女性Aさんが「実は、彼とヤッたんだけど……」と耳打ちをしてきました。当初は乗り気でなかったものの、LINEやプレゼントなど熱烈なアプローチを繰り返され「一回くらいなら」とほだされてしまったそう。ホテルでの彼もやはりドラマティックで、1ピストンごとに「好きだ!」と繰り返し、「付き合ってくれ!」と叫びながら絶頂を迎えたそうです。なんの儀式だ。

 以降まんまと彼氏面するようになり、Aさんの元には毎晩のようにポエムめいたメールが送られてきたり、ほかの男性と飲んでるのを見かけると怒り狂った文面が届いたりとなかなか大変なご様子。お客さま同士のあれこれを調整するのもバーテンダーの仕事のうち。どうしたものかと頭を悩ませていたところ、別の常連女性Bさんも彼からモーションをかけられていることが発覚しました。付き合ってもいないのに好きな女を束縛しつつ、一方では別の女に言い寄る……イケメンであっても反感を買う所業です。目鼻立ちは整っていても輪郭の肉付きが良過ぎる彼には、決して許されることではありません。

 

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 わたしはAさん・Bさんと結託して、彼にお灸を据えることに。まずはBさんから、彼をデートに誘い出してもらいます。向かう先はとある焼肉店。そこにわたしとAさんが待っていてご対面という寸法です。彼は、わたしとAさんの姿に驚きながらも平静を装って席に着きました。しばらくは和やかに飲んでいましたが、徐々に牙をむくAさん。

「へえ、Bちゃんと仲良いんだ」

「わたしのこと、好きだって言ってたよね?」

「ほかの男と飲みに行ったら怒ってたけど、自分は女の子と飲みに行くんだ」

 そこにBさんも加わっていきます。

「どういうこと? わたしにもAさんにも好きって言ってたの?」

「簡単にヤレそうって思われてたのかな、わたし」

 はじめこそキ○タク風に「……ちっがうよ」などと格好つける余裕があった彼もだんだん青ざめていき、しまいには唇を噛んでうつむいたまま、涙声で「ごめん……」と呟いていました。

 こうして存分に飲み食いしたお会計と、彼一人を残してわたしたちは店を後に。外に出るとまたしても小雨。きっと、この夜のことも彼の都合のいいように脚色されて、どこかの酒場でドラマティックに語られることでしょう……。

 

(隔週金曜日・次回は5月11日更新)

プロフィール
浮川紫帆(うきがわ・しほ)
東京都内の繁華街の一角でバーを経営する30代バツイチ女性。ママ歴は6年。好きなお酒はマカストロングのお湯割り。

(イラスト=ドルショック竹下)

「傷ついたオレ」を飲み屋で演出! 二股をかけて悦に入る“時代遅れトレンディ男”の生態

(前回はこちら) 

どうも、紫帆です。都内の某飲み屋街で小さなバーを経営している私が、夜毎の営業中に目撃したクソ客・変な客・珍事件について、お話させていただきますね。さて、今宵のお客さまは――


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「雨だけがオレを慰めてくれる……」ドラマティックな自己陶酔男に天誅!

「たった今、付き合ってた子と別れてきたんだ……」

そう言って彼はハイボールの氷を見つめていました――小雨そぼ降る夜、初来店の彼は30代半ば。正直、初対面でそんなことを言われても困惑するしかありませんが、彼はドラマの、いや、カラオケ映像の主人公のようにわかりやすく「傷ついたオレ、そして彼女を傷つけてしまったオレ」を演じています。よく見ると、整った目鼻立ちをしていて10~20代の頃にはそこそこモテたであろうことがうかがわれます。が、持って生まれたものに頼り過ぎた結果、時代遅れなサラサラヘアとラブサムバディトゥナイトなモッズコートを身にまとった残念ムッチリ30代が出来上がってしまっていました。

 次はどんなドラマティックな発言が出てくるのかと胸躍らせていましたが、彼はすぐにお会計をして出て行ってしまいます。ガッカリしたのもつかの間、小一時間で彼は戻ってきて再びハイボールを注文。心なしか目が赤くなっています。どうしたのかと尋ねると

「雑踏で、泣いてきた……」

 ク―――ッ、トレンディ!! 私の脳内に雨のスクランブル交差点と傘を差した人の波……その中にただ1人、傘もささず天を仰ぐ彼の姿が浮かびました。とても2010年代の世界観とは思えません。

 その夜から、彼は週1~2回のペースで飲みに来るようになりました。わたしは衝撃の初来店で「こいつはヤバい」と思っていましたが、そのエピソードを知らないお客さま、特に年上の女性の中には彼を可愛いと思う人もいるらしく、連絡先を交換してほかの店に飲みに行くことも。

 ある時、常連客の女性Aさんが「実は、彼とヤッたんだけど……」と耳打ちをしてきました。当初は乗り気でなかったものの、LINEやプレゼントなど熱烈なアプローチを繰り返され「一回くらいなら」とほだされてしまったそう。ホテルでの彼もやはりドラマティックで、1ピストンごとに「好きだ!」と繰り返し、「付き合ってくれ!」と叫びながら絶頂を迎えたそうです。なんの儀式だ。

 以降まんまと彼氏面するようになり、Aさんの元には毎晩のようにポエムめいたメールが送られてきたり、ほかの男性と飲んでるのを見かけると怒り狂った文面が届いたりとなかなか大変なご様子。お客さま同士のあれこれを調整するのもバーテンダーの仕事のうち。どうしたものかと頭を悩ませていたところ、別の常連女性Bさんも彼からモーションをかけられていることが発覚しました。付き合ってもいないのに好きな女を束縛しつつ、一方では別の女に言い寄る……イケメンであっても反感を買う所業です。目鼻立ちは整っていても輪郭の肉付きが良過ぎる彼には、決して許されることではありません。

 

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 わたしはAさん・Bさんと結託して、彼にお灸を据えることに。まずはBさんから、彼をデートに誘い出してもらいます。向かう先はとある焼肉店。そこにわたしとAさんが待っていてご対面という寸法です。彼は、わたしとAさんの姿に驚きながらも平静を装って席に着きました。しばらくは和やかに飲んでいましたが、徐々に牙をむくAさん。

「へえ、Bちゃんと仲良いんだ」

「わたしのこと、好きだって言ってたよね?」

「ほかの男と飲みに行ったら怒ってたけど、自分は女の子と飲みに行くんだ」

 そこにBさんも加わっていきます。

「どういうこと? わたしにもAさんにも好きって言ってたの?」

「簡単にヤレそうって思われてたのかな、わたし」

 はじめこそキ○タク風に「……ちっがうよ」などと格好つける余裕があった彼もだんだん青ざめていき、しまいには唇を噛んでうつむいたまま、涙声で「ごめん……」と呟いていました。

 こうして存分に飲み食いしたお会計と、彼一人を残してわたしたちは店を後に。外に出るとまたしても小雨。きっと、この夜のことも彼の都合のいいように脚色されて、どこかの酒場でドラマティックに語られることでしょう……。

 

(隔週金曜日・次回は5月11日更新)

プロフィール
浮川紫帆(うきがわ・しほ)
東京都内の繁華街の一角でバーを経営する30代バツイチ女性。ママ歴は6年。好きなお酒はマカストロングのお湯割り。

(イラスト=ドルショック竹下)

新宿のミスドに「ジャックバウアー似」が登場! 出会い系で見つかる外人オトコの質は?

 

出会い系でまさかの「エリートの卵」を一発ゲット!?

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前回はこちら:アソコの毛は「全剃り」すべき? ドイツ語講師のフリードリヒと初デートで起きた“障壁”)

 

 直接対面するのは初めてとなる、外国人男性とデートの日。私は、新宿の待ち合わせ場所へドキドキしながら早歩きで向かっていました。

 私が“外専女子”を始めた約8年ほど前には、「Tinder」のような出会い系アプリなど皆無。外専女子がナンパ以外の手段で外国人男性と出会うには、某・「外国人男性と日本人女性のための出会い系サイト」しかなかったのです。このサイトのことは後日説明するとして……。使いはじめてすぐに理想の男性とマッチし、デートの運びとなりました。

 彼の名はデヴィット(仮名)、29歳。身長は183センチ、アイスランド出身で母国の国立大学に籍を置き、日本の某・頭いい大学院に交換留学生として来日中。4カ国語を操り、将来は教授か学者の道を約束された、エリートの卵なのです。プロフィール画像を見ると、子どもの頃好きだった俳優のキーファー・サザーランドに似ている! ブロンドに青い目、そしてシャクレ好きの私にはたまらない、ちょいシャクレイケメン。そんな相手が本当に現れるのか……?

 一抹の不安を抱えながら、待ち合わせ場所のミスタードーナツ周辺を見渡すと……いました。そこに1人だけ、キラキラしたオーラをまとった外国人男性が! 「あの、デヴィットさん?」と訊くと、流暢な日本語で「やあ、ツバキ! 会えてうれしいよ」って。顔もプロフィールに偽りなし、さらに、ちょいロン毛という私にはうれしすぎるオプションまで(笑)。服装は開襟シャツにチノパンにスニーカーという、日本人男性が着るとなんともビミョ〜な組み合わせだけど、イケメン外国人だとぜんっぜん大丈夫。身長も私より約30センチ(私は152センチ)高く、頭ひとつ分彼の背が高いのがいろんな妄想をかき立てる……。キスする時はどうなるの、手はつなげるかな、腕組んだ方がいいのかな、そして……ムフフ。

 私は、デート中の気まずい沈黙を防ぐため、あらかじめ目をつけておいたとあるバーに行かないかと勧め、お店へと歩き出すことに。その途中、人通りの多い歩道では建物側に私を歩かせ、人にぶつからないよう守りながら歩いてくれるデヴィット。こんな気遣い、日本人男性にはな〜い! 感激! これぞ、外専女子が一番最初に感動する、外国人男性による「レディを大事にする攻撃」。さらに、彼は歩いている時も、ときおり私の目をじっと見つめてニコっとほほ笑んでくれるのでした。

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 そうしてバーに着き、いい感じで横並びで座っておしゃべり。気さくな彼が祖国アイスランドの話をしてくれたり、お互いの話をしたりであっという間に数時間。いい感じに盛り上がったところで、彼は時計を見て「もうこんな時間だ。帰ってレポートしなきゃいけないんだ」と言うではないですか。そんなに遅い時間でもないので、ああ、私のことが気に入らなかったんだなと思い、せめて露骨にがっかり感が顔に出てしまわないよう、にこやかに「じゃ、送っていくね」と言い、私たちは駅へ。

 「こんなイケメン、簡単には振り向いてくれないよな」と思いながら駅に着き、じゃあね、で終わると思ってたら彼が「ところでツバキは今週末、暇?」と訊いてきた! 絶対ないと思っていた2度目のお誘いに、ふたつ返事でデートの約束をしたのでした。さらには彼が「おやすみ。楽しい夜を」と言い、スッと腰をかがめて背の低い私の唇にキスしてきたではないですか!! その時の、地獄からドーンと天国へ打ち上げられた感は今でも忘れられません。

 週末。昼過ぎに私と彼は待ち合わせし、彼の希望で猫カフェにいくことに。このチョイスも、猫を3匹飼っている猫好きな私には大ヒット。彼は猫を優しく撫でながら「猫は自立していて美しい生き物だよね……」と言うので、彼の美しい横顔にみとれながら「自立して日本に住んでいるあなたも美しいよ」と言うと「そうだね」と返してきた。おお、さすがイケメンエリートの卵、自信があって当たり前。日本人だと「そんなことないよ」と思ってもない謙遜しちゃうんだけど、外国人は基本お世辞や社交辞令がないので、私のような行間とか読めない鈍い人間にとって付き合っていて楽なのです。

 さて、制限時間が過ぎて、私たちは外へ。飲みに行くにはまだ日は高いし、デヴィットも帰りたそうではない。どうしようかと2人で話していたところ、普段なら公園や美術館など思い当たるのに、ドキドキしてなにも浮かばない私の目を彼はその青い目で優しく覗き込み「どうする?」と言ってきた。その時の私は「もうなにがなんでもこのイケメンのデヴィットを離したくない!」という気持ちで頭がいっぱい、ポンと口から出たのが「ねえ、ウチにこない?」でした……。

すると、彼は「いいよ」と返事! 突然の誘いに嫌なそぶりも見せず、だけど手をつなぐわけでもなく、腕を組むわけでもなく……。淡々とした雰囲気のまま、2人で家に向かうことに。一体これはどういう状態なのか? 次回につづく!

 

(隔週火曜日・次回は5月8日更新)


<著者プロフィール>

音咲椿(おとさき・つばき)
男性向けグラビア誌編集長を経て、ポット出版社刊「女の子×女の子のためのエロチックブック・Carmilla」にてイラスト・漫画家デビュー。
単行本「イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。」(ぶんか社刊)好評発売・配信中。テレビ出演多数。


 

保育園内“ウェブカメラ”はトラブルの元!? 「うちの子をアップに」とママの不安煽ることも

 子どもが、保育園や幼稚園に通うようになると、誕生日会や遠足といった園行事に参加するようになる。保護者の見学が可能な「発表会」や「運動会」とは違い、普段の生活や幼児主体の行事はクローズドなものがほとんどだ。最近では、そのような行事をウェブなどで見ることができるサービスが園などで取り入れられている。例えば、園内で撮られた写真をネット上で公開し、選んで購入できるサービスや、園に固定カメラを設置し、ネットで子どもの姿を見ることができるウェブカメラと呼ばれるサービスなどが有名だ。保育ではなくあくまでサービスの一環として提供されている行為なのだが、これらが保育士たちを悩ませているという。都内にある小規模保育園で働いて2年目になる保育士の絵美さん(仮名)は、こう語る。

ストレスは給食の時間

「私が勤務している園では、ウェブカメラが、0歳や1歳のいる部屋についています。補助的なものなので、ネットで一度に見られる人数や時間も制限されているんですが、ただ、この監視カメラがあるから、ここの園を選んだというママさんもいるくらい、よく利用されているんです」

 絵美さんが受け持っていた1歳児クラスには、毎朝、登園時のぐずりがひどい男児がいた。常に泣いている状態で男児を渡され、絵美さんが抱っこしてあやしている間に、ママは急いで出ていく。

「子どものことが心配なのはわかるんですが、ある時、“ウェブカメラの映像で写るのは鮮明ではないので、子どもの様子を見るためにうちの子にズームしてください”って言われたんです。“それは無理です”と伝えると、今度はウェブカメラのキャプチャー画面をスマホで見せてきて“これじゃ、どんな様子かわからないでしょ”って言ってきて……」

 この男児のママは、仕事中もウェブカメラの画像が見られるブラウザを立ち上げたままにし、小さな画面にしてチェックできるようにしていたという。通常、回線が集中しないように5~10分程度で動画への接続が切れる仕組みになっているが、常に再読み込みをしてつないでいたというから、心配性のママの不安をカメラは逆に増長させてしまったのかもしれない。

 このケース以外にも、「自由保育の時間に、自分の子どもが1人でいるのは、保育士の目が行き届いていないからだ」という指摘、「保育士がカメラに背を向けているせいで映像が見えない」という要望も、連絡帳などに定期的に書かれるらしい。絵美さんは、特にストレスなのが食事の時間だという。

「1歳児はまだ食べこぼしなども多くて、食事中のサポートが大変なんです。終始カメラに映し出されて、うるさいママさんに“見られているのではないか”と思うと、ひやひやするようになりました。音声などは出ない仕組みになっているのですが、カメラの精度がもっと上がったら園を変えようかと思っています」

 本来なら、小さい子どもを預けているママを安心させるためのサービスが、思わぬ弊害を生んでいるのかもしれない。

 ウェブカメラ同様、導入されている園が多いのが、行事などの写真をネット上で販売するサービス。事前に与えられたIDとパスでログインし、自分の子どものクラスの写真を閲覧できるようになっている。金額などは運営会社や園などによってまちまちだが、まるでアイドルの写真を買うように何十枚も買う親もいるらしい。

 しかし、子どもの性格によっては写真嫌いな子も存在し、不平等を生んでしまうケースもある。年長の男児を育児している加奈子さん(仮名)は、写真サービスに不満を感じている。

「うちの子はもともと人見知りで、前に行くタイプではありません。七夕や、クリスマス会という行事でも全部後ろの方にいて写っていないんです。親が参加できる運動会でも、幼稚園が頼んでいるカメラマンが前の方を陣取っているので、すごい望遠レンズがないと息子の顔が撮れないような場所から撮影するしかない。それなのに、公式写真を販売しているサービスに、うちの子がほとんど写っていなかったんです」

 加奈子さんは、写真サービス以外には園に不満がなかったため我慢をしていたが、同じクラスの子たちの個人写真がアップされている中、加奈子さんの子どもの個人写真がなかったために、担任を通して苦情を伝えた。

「『全体写真は座る位置の問題なので、写っていない子もいます』という回答でした。『写真が嫌いでカメラを向けると顔を背けるので、個人写真がない』ともいわれたのですが、『私がスマホで撮る時はきちんとカメラの方を向いているので、今度はちゃんと写るまで撮ってください』と伝えました」

 大型保育園で保育士をしている晴香さん(仮名)は、写真サービスがさらなる作業を増やしていると語る。

「うちの園は園児が多いので、入園する時に写真掲載の同意書を保護者からもらっているんです。写真サービス以外にも、園のホームページや、求人サイトにも園児の顔が載ることがあるので事前に了承を得ています。だいたいの親が何も言わずに同意書を出してくれるのですが、防犯上の理由で“絶対にネットで顔を出さないでください”と厳しく言ってくる親もいます」

 同じクラスに顔出しNGの園児がいると、その子の顔にぼかしをかけたり、写っている写真は全て使えなくなってしまうために大変だという。

「正直、そういう子どもはカメラに写りこまないでもらいたいのですが、写真に写るなとも言えず……。一度、後姿が写っている画像をブログに載せてしまったことがあり、すぐにクレームが入って画像を削除しました」

 ウェブカメラや、ネット上での写真の公開に関しては、まだサービスを取り入れてから日が浅い園も多く、トラブルへの対処法がまちまち。そのため、ママたちが不満を抱きやすいのかもしれない。全てのママたちが納得できるサービスは難しいが、一方的に主張だけを通そうとするとクレーマーになってしまう。どこで妥協するかを見極める力が必要なのかもしれない。
(池守りぜね)