【ダイソーずぼらシュラン】人気商品「ネックカバー(クールマックス)」、首を全然カバーしない!

安くてお得に日用品を買いに行ったつもりが、あれもこれもとカゴに入れてしまう100均ショップ。「超便利!」とほくそ笑むグッズもあれば、「買わなきゃよかった……」なトホホなグッズも潜む、魑魅魍魎な100均ワールドをズボラなアラサー女子がご案内! 私見全開でアイテムを斬る「ダイソーずぼらシュラン」開店です★

今日のダイソーアイテム【ネックカバー(クールマックス、ブラック)】

便利度:★☆☆☆☆(首がカバーできない……)
コスパ:★☆☆☆☆(効果がないのでコスパも悪し…)
涼しさ:★★★☆☆(首元ひんやり)

 6月となり、日差しの強い本格的な夏の到来が近づいてきました。そこで気になってくるのは“暑さ”と“日焼け”! でも日傘は持ちたくないし、日焼け止めクリームだって塗るのが面倒。そのせいで、夏の終わりには首のウラがこんがり日焼けしているんですよね……。そこで今回は、ダイソーの「ネックカバー(クールマックス、ブラック)」に手を出してみました。ネットの記事を見ると、「コスパ最高!」「夏の日差しに負けないアイテム!」「夏にバカ売れ!」など、称賛の声ばかりですが、実際どうなんでしょう?

 正直、ビジュアルの“ババ臭さ”は否めません。オシャレ度は★一つどころかマイナスです。しかし、このアイテムは“暑いときに涼しくドライな着心地”がモットーの「クールマックス」ブランド商品。つけているだけで涼しさが保てるらしく、機能性に期待!

 しかし実際につけてみると、生地が薄いせいか「ダルン」とずり落ちてしまいます。これじゃあ首全体をカバーできないじゃない!  確かに、薄いから風通しもよくて涼しいけど、これでは本末転倒というもの。日差しガードとしての機能はあまり期待できそうもありません。パッケージに描かれたイラストだと、ダルンとしないで首の前もカバーされてるんですけどね。どんだけ太い首してるんだよ!

 どうやらこの商品は「速乾」をウリにしているようで、ネット上でも「すぐ乾くのはうれしい!」と購入者の声が見られます。試しに、実際に洗面所で水浸しにした後に軽く絞ってみました。さてさて、一体どれほどの速さで乾くものかと20分が経過。手に取って確認しましたが、全然乾いていませんでした! 天日干しすれば速いのだろうかと思ったものの、パッケージの「お手入れ方法」にはっきりと「陰干ししてください」との文字が。

 ほかの製品と一緒に洗濯するな、タンブラー乾燥するな、手洗いして、って要望が多すぎません……? これをしないとクールマックス効果が失われるんでしょうか? ズボラな私に、こんな面倒なお手入れを要請するなんて……。いっそ、その日限りのヒンヤリ触感を楽しんだら捨てると割り切れば、アリかもしれません。

“謝罪”ができない教祖様は、信者に見捨てられる――「目が覚めた」元happy信者の告白

 誰にでも、心が弱ってしまう時はあります。救いを求める先が、信頼できる家族や友人ではないこともあるでしょう。「こうすれば幸せになる」と語りかける心理カウンセラー、スピリチュアリスト、霊能力者。彼らを見ていると、「私を救ってくれそう」「この人たちのようになれるかも」と、次第にそんな気持ちが膨らみ……ちょっと待って! それ、本当に信じて大丈夫? スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコが、無責任なことばかり言っている“教祖様”を、鋭い爪でひっかきます。

「悪いことをしたら、ちゃんと謝ろうね」。幼い頃、こんなことをよく言われませんでしたか? 信者ビジネスを繰り広げるスピリチュアルな“教祖様”の中には、残念ながら「ごめんなさい」がどうしても言えない人もいます。自分の罪を認められない教祖様を前にしたとき、信者はどうするのか。今回はそんな話です。

 前回、キングコング・西野亮廣さんとのつながりで、スピリチュアル・ブロガーhappy(現在は「さちまる」「竹腰紗智」に改名。以下、元happy)について少し触れました。彼女は「引き寄せの法則」の語り部として、ここ数年、スピ好きな若い世代を中心に、圧倒的な支持を得ています。彼女がつづるブログも大人気でしたが、昨年末に突然削除。そしてすぐに改名し、現在もhappy時代と同じような活動を続けています。現在は「さちまる」を名乗っていて、インスタグラムのフォロワー数は約3万9,000人。いまだ熱心なファンに囲まれているようです。インスタライブではほぼ毎朝、元happyのありがたいお言葉が聞ける配信を行っており、多い時では7,000人ほどが集っている様子。そんな人気者ですが、実は今月頭に、元happy界隈で“プチ炎上”が起こりました。

■雑誌発売延期の“お粗末”な言い訳

 元happyのお気に入りフレーズといえば、「I AM THAT I AM(わたしはわたしである)」。この言葉をモチーフに、元happyのお友達・パールさんが「iTHAT」なる雑誌を監修し、ネット限定で販売を行っています。スピリチュアル界隈で有名な人々のインタビューや対談なども掲載され、その内容はいわば、“happyちゃん機関紙”。1冊3,000円と雑誌としては結構な金額ですが、まるまる1冊ほぼカラーページとのことで、彼女を信仰する人にはお手頃価格設定でしょう。第1号の好評を受け、6月3日に第2号の発売告知がありました。パールさんは自身のインスタグラムで、元「子宮委員長」八木さやさんへのインタビューの記事を小出しにするなど、スピ好きな人たちの購買意欲をうまく刺激していました。

 信者ビジネスは公に広告が打てない事情もあり、SNSを駆使して商品を宣伝するのが定石です。「iTHAT」第2号の宣伝も、一味違いました。雑誌の発売に合わせるように、元happyと行動を共にする親友・愛さんという女性芸術家がデザインしたノート(B6サイズ60ページ仕様で、表紙以外はごく普通のノート)を、3冊セット3,000円で売り出すと告知。なんと「パールちゃんVS愛ちゃん どちらが売れるか企画」を行い、信者たちを煽る煽る。私も思わず前のめりに「どっちが勝つの!?」と白熱し……というのはウソで、冷ややかに眺めていました。

 そして迎えた「iTHAT」第2号発売日。もちろん私も(いろんな意味で)ウキウキしながら待機していました。というのも、 発売予定時間に購入希望者に向けたインスタライブがあったのです 。そんな盛り上がりもあってか、専用ショップにアクセスしても、なぜか「iTHAT」第2号だけ販売が始まりません。「アクセス殺到が原因か?」と私も信者たちも混乱する中、インスタライブにはパールさんと愛さんが登場。なんと、ここで初めて「iTHAT」第2号の“発売延期”が発表されたのです。「どうして?」「理由が知りたい」と右往左往する信者からのコメントを尻目に、なぜかパジャマ姿の元happyとその取り巻きたちは、リラックスした様子で「買えなくて残念な気持ちが怒りになったの?」と問いかけます。発売延期について明確な説明をしないまま、パールさんが「私自身は納得してやってることだから、この(延期の)流れを信じている」とコメント。そして、元happyは「これは起こらなきゃいけないから起こっている。何かの意識変換」「一流のクリエイターは急に変えることが多い。それは、インスピレーションを信じているから」とかなんとか、興奮気味に持論を展開。これに同調するように、パールさんは「なんか謝る感じがない! 今までだったら『ごめんなさい』って言っちゃいそうだけど、それに違和感があるっていうか。なんか、満足してる。気にしない自分の感覚ができたことがうれしい」と満面の笑みで語り、元happyらは「カッコいい!」と拍手喝采。いや、あの……私は一体何を見せられているんだ!?

■絶対に謝らない、パールさんの強弁

 パールさんは後日、自身のインスタグラムにこのような投稿をしています。

「iTHATは何かと勝負したりするようなものじゃなかった。直前になってそのことがわかり、発売日を変更することになりました。事前に告知を出さなかったことは、告知を出そうという感覚が起こらなかったから。普段の自分だったら間違いなく告知するのに。これって一般常識では完全なるミスだよね。そのことを理解した上で、私は自分の判断に自分で責任を持ちます。そしてそんな自分になれたことに喜びを感じてる。感情が揺さぶられ、どんな感情が起こったのか。そのことを知るために必要なことだったから。怒りも悲しみも、責めたり咎めたりする気持ちも自分の世界で起こった出来事として感じてみてほしい。iTHATは、読む前から始まってるんだなって思ったよ。iTHATは、何が起こっても、どんな自分でも自分を信じて生きるためのバイブルBOOKです」(原文ママ)

 何を言っているのかまったくわからないのですが、どうやら愛さんとの「VS企画」に何か思うことがあったのと、自分の“ミス”への強弁が、この長~い文章に込められているようです。これには、いつも従順な信者から300件以上のコメントが寄せられており、「たった一言“ごめんなさい”が聞きたかった」「多くの人が楽しみにしていたのに、その気持ちを無視されているようで悲しい」「どうしても『自分は悪くない』と言いたいんですね」と炎上状態に。そんなゴタゴタを経て、「iTHAT」第2号は今月9日に無事発売。パールさんによれば、1日で約8,000部も売れたそうです。いやはや、いくら弄ばれても耐えられる信心深い人たちには脱帽ですね。

■「縄文祭」で大炎上を起こした元happy

 発売延期の件は、パールさんのいうところである“必然の出来事”とばかりにうやむやにされましたが、過去の大炎上はまだくすぶっています。元happyは、長崎県壱岐市の“観光大使”を務めており、現在も解任されたことは確認できません。昨年10月、観光大使である元happyは、およそ2,000人を市内のキャンプ場に集め、スピリチュアルイベント「縄文祭」を開催しました。巨大なステージを設置し、歌えや踊れ、キャンプファイヤーだの寝袋で野宿だのと大騒ぎ。結果的に、キャンプ場の芝生を荒らし、昼夜問わず騒音を立て、市民から大ひんしゅくを買ったのです。その後、「縄文祭」は地元紙「壱岐新報」で批判的に取り上げられ、市民からクレームが多数届いたと明かされています。元happyについては「本市の観光大使に適任だったのかどうか」という議論が持ち上がっていることも示唆し、異例の事態に行政も頭を抱えていることがうかがえます。スピリチュアルにまったく関係ない人を巻き込んだ騒動から半年以上過ぎましたが、いまだに元happyから公式な謝罪はありません。要するに彼女も、「ごめんなさい」が言えないのです。

 実は私、このイベントへの参加を境に、元happyの信者をやめた人から、何件も連絡をもらっています。その内容はどれも、「今までもちょっと『おかしいな?』と感じることはあったけど、今回ばかりは壱岐市の人たちに申し訳なくて……。完全に目が覚めました」といったものです。ネット上でもこの頃、信者から“アンチ”に転じた人をチラホラ見かけるように。「事後の対応に失望した」「心地いいように見えて、“脆い世界”じゃないのかと気づいた」と、我に返る人の声もありました。こういった流れはまるで、“ふるい”にかけられているかのようです。多くの人を振り回しても、都合よくスピリチュアルを引き合いに出し、「インスピレーションがなんとか」「すべては必然だからどうたら」なんて語る人たちのことを、これからも信じ続けていいものか。立ち止まって考えてしまうのは、当たり前のことだと感じます。

 スピリチュアル好きなみなさん。もしも“教祖様”に不誠実さや世間とのズレを感じ、違和感を覚えたのなら、いい機会なのでそこから一歩離れてみてはいかがでしょうか。元happyが言っていた、「わたしはわたしである」。 その思想が肥大し、他者に迷惑をかけても謝れない“教祖様”のように、開き直ってはいませんか。

■黒猫ドラネコ
 1983年5月生まれ。性別、職業は非公表。大分県出身、学生時代から大阪で過ごし結婚を機に上京。穏やかで細かい性格。自分勝手な人が嫌い。趣味はスポーツ観戦、カフェ巡り、漫画・アニメ鑑賞など。甘党でお酒よりジュースを好む。ショートスリーパーにつき夜行性。

【セリアずぼらシュラン】「無印」類似品が100円! 「ステンレススポンジトング」★5つ

安くてお得に日用品を買いに行ったつもりが、あれもこれもとカゴに入れてしまう100均ショップ。「超便利!」とほくそ笑むグッズもあれば、「買わなきゃよかった……」なトホホなグッズも潜む、魑魅魍魎な100均ワールドをズボラなアラサー女子がご案内! 私見全開でアイテムを斬る「セリアずぼらシュラン」開店です★

今日のセリアアイテム【ハンギングステンレススポンジトング】

便利度:★★★★★(いつも使ってるスポンジがそのまま使える)
コスパ:★★★★★(類似品より格段に安い!)
快感度:★★★★★(底の汚れがみるみる落ちる)

 水筒やボトルって、中が洗いづらいですよね。しっかり洗わないと茶渋やコーヒー渋が残って汚らしいし、無理やり磨こうとすれば、スポンジが取れなくなったりするし……。地味にイラつきます。もちろん、専用の洗浄器具も見かけますけど、 ウン百円も出してボトルにしか使えないなんて無駄金!

 そんな中で見つけたのが、セリアで発売中の「ハンギングステンレススポンジトング」。ネットの記事を見ると結構な人気商品のようで、なんでも無印良品で売られている「柄付きスポンジ」と似ているんだとか。

 スポンジを挟んで使うトングで、上部はフックになっています。キッチン周りに引っ掛けて収納できる仕様ですね。ちなみに無印良品はフック型ではありません。

 さっそくソフトなスポンジを使って実証開始。まずはスポンジを2つに折り、トングで挟みこみます。そのまま留め具を活用して“ギュ”っとホールド。結構しっかりと挟まってくれて、強めに引っ張っても取れません。


 最初はトングを使ってコップを洗ってみました。底が深くて口径が狭いコップだと、意外に底が洗えてなかったりするんですよね。しかしスポンジトングを使って磨くと、ゴシゴシと底を磨ける。トングの力が強いので、スポンジが外れることもありません。

 お次はいよいよボトルを洗ってみます。狭い口にも“スッ”っと入り、難なくスポンジが底にタッチ。簡単にゴシゴシ洗えて、快感すら感じます。これだ、これが私の求めていた感覚だったんだわ……。

 しかも使っているのは普通のスポンジなので、洗剤を使って事前に泡立たせることも可能。ボトル洗いでストレスを感じていた人、これは確かに買いですよー!

【セリアずぼらシュラン】「無印」類似品が100円! 「ステンレススポンジトング」★5つ

安くてお得に日用品を買いに行ったつもりが、あれもこれもとカゴに入れてしまう100均ショップ。「超便利!」とほくそ笑むグッズもあれば、「買わなきゃよかった……」なトホホなグッズも潜む、魑魅魍魎な100均ワールドをズボラなアラサー女子がご案内! 私見全開でアイテムを斬る「セリアずぼらシュラン」開店です★

今日のセリアアイテム【ハンギングステンレススポンジトング】

便利度:★★★★★(いつも使ってるスポンジがそのまま使える)
コスパ:★★★★★(類似品より格段に安い!)
快感度:★★★★★(底の汚れがみるみる落ちる)

 水筒やボトルって、中が洗いづらいですよね。しっかり洗わないと茶渋やコーヒー渋が残って汚らしいし、無理やり磨こうとすれば、スポンジが取れなくなったりするし……。地味にイラつきます。もちろん、専用の洗浄器具も見かけますけど、 ウン百円も出してボトルにしか使えないなんて無駄金!

 そんな中で見つけたのが、セリアで発売中の「ハンギングステンレススポンジトング」。ネットの記事を見ると結構な人気商品のようで、なんでも無印良品で売られている「柄付きスポンジ」と似ているんだとか。

 スポンジを挟んで使うトングで、上部はフックになっています。キッチン周りに引っ掛けて収納できる仕様ですね。ちなみに無印良品はフック型ではありません。

 さっそくソフトなスポンジを使って実証開始。まずはスポンジを2つに折り、トングで挟みこみます。そのまま留め具を活用して“ギュ”っとホールド。結構しっかりと挟まってくれて、強めに引っ張っても取れません。


 最初はトングを使ってコップを洗ってみました。底が深くて口径が狭いコップだと、意外に底が洗えてなかったりするんですよね。しかしスポンジトングを使って磨くと、ゴシゴシと底を磨ける。トングの力が強いので、スポンジが外れることもありません。

 お次はいよいよボトルを洗ってみます。狭い口にも“スッ”っと入り、難なくスポンジが底にタッチ。簡単にゴシゴシ洗えて、快感すら感じます。これだ、これが私の求めていた感覚だったんだわ……。

 しかも使っているのは普通のスポンジなので、洗剤を使って事前に泡立たせることも可能。ボトル洗いでストレスを感じていた人、これは確かに買いですよー!

【ダイソーずぼらシュラン】スポンジをチンするだけ! 隠れヒット「電子レンジ洗浄剤」の弱点

安くてお得に日用品を買いに行ったつもりが、あれもこれもとカゴに入れてしまう100均ショップ。「超便利!」とほくそ笑むグッズもあれば、「買わなきゃよかった……」なトホホなグッズも潜む、魑魅魍魎な100均ワールドをズボラなアラサー女子がご案内! 私見全開でアイテムを斬る「ダイソーずぼらシュラン」開店です★

今日のダイソーアイテム【電子レンジ洗浄剤】

便利度:★★★☆☆(レンジでチンするだけだから楽ちん♪)
コスパ:★★☆☆☆(スポンジと洗浄剤なら妥当かな……)
消臭力:★★★★☆(消臭効果は確かだけど……)

 おかずや食材を温めるために、ほぼ毎日使っている電子レンジ。お肉やお魚をチンすることもあるので、汚れだけでなく匂いも気になっているものの、見えないふり、臭ってないふり……。そこで今回は、ネットの記事で「ダイソーの隠れヒット商品!」と紹介されていたダイソー「電子レンジ洗浄剤」を試してみることに!

 汚れの洗浄と脱臭をしてくれるんですね。使用方法によると、「蒸気とともに洗浄剤が庫内に拡散」とのこと。なるほど。こないだテレビで「重曹水をレンジでチンすると蒸気になって汚れが落ちる!」といっていたけど、それと同じ感じ?

 中には、スポンジと別に液体のパウチが入ってます。

 まずは備えつきのスポンジに、オレンジオイル配合の洗浄液を染みこませて“レンチン”。スポンジをチンすることに多少の抵抗は覚えましたが、これが正しい使用方法だというのだから仕方ない。スポンジを1分加熱してからレンジをひらいてみると、ふわっとオレンジの香りが拡散。あ、普通にいい香り。レンジ内の匂いもオレンジの香りで上塗りされました。

 レンチンしたスポンジでそのままレンジ内をお掃除。しつこい汚れはどうしても取れませんでしたが、最近ついた汚れなら問題なさそう。とはいえ、パッケージにあるようなピカピカと輝くレベルにはならないので、期待しすぎは禁物!!

 レンジ内の匂いはかなり解消されたので、消臭効果は確かですが、洗浄剤は1つしか入っていないので一度きりしか使えないのがコスパ的にちょっと……。洗浄効果より消臭効果を求める人、しかもかなり猛烈な匂いで悩んでる人なら試しに使ってみるといいかもしれません。私が次に買うとしたら、くさやをレンチンした後かな~。

「埋めてこい」実の父親が指示――8歳女児を死に至らしめたもの【葛飾区女児誘拐殺害事件・後編】

 下町の風情の残る東京都葛飾区で「仙石商店」(仮称)を営む石崎伸一(仮名・37)は、若くして親から受け継いだ会社を切り盛りする“下町のプリンス”だった。妻・聡子(35)との間に、中学生の長男と小学生の長女がいたが、妻の目を盗み、事務員・八文字美佐子(25)と情事に耽る不倫関係を続けていた。約4年前から続く関係にほころびが生まれた時、一人の少女が命を奪われた。

(前編はこちら)

 昭和49年8月、妻・聡子の浮気を疑った伸一は、美佐子にこう告げた。

「あいつの浮気がはっきりとわかれば、離婚してお前と一緒になる」

 これを信じた美佐子は興信所に調査依頼を行った。すると調査に勘づいた聡子は、子どもを連れて実家に帰ってしまう。ある日突然、伸一のもとに戻ってきたが、美佐子はこれでいよいよ離婚かと、伸一の自宅二階に成り行きを確かめるため潜んだ。しかし、そこで夫婦の本当の姿を知ってしまう。

「社長さんは、奥さんが帰ってくると『愛しているのはお前だけだ』なんて言って、挙句にはセックスまでしたんです。その時の私の気持ちは……いてもたってもいられない位でした。嫉妬を感じました。その次の日に社長から会社を辞めてくれって言われたんですけど、その時なんです、私が心から社長さんを好きになっているのに気がついたのは……」(公判供述)

 伸一は、妻と体を重ね、二人でやり直すことを誓った翌朝「昨夜のことは全部知っている」と美佐子からものすごい剣幕で詰め寄られた。たじろいだのもつかの間、やはりほだされて関係を復活してしまい、間もなく美佐子を、自宅から離れた事業所に復職させた。

 その矢先、事件は起こったのである。

 昭和49年10月17日。人気のない石崎家へ入っていった美佐子は、真新しい留袖を見つけた。この日、従業員の結婚式のために媒酌人として夫婦で出席するための、聡子の晴れ着であった。この瞬間から、嫉妬の炎が急激に燃え盛り、美佐子は切り出しナイフで左の外袖にL型の裂き傷を作りながら、思った。

「私はそれじゃあ、性の道具として利用されただけなのか……」

 夫婦が結婚式場へ向かった後、取引先から自転車で美佐子が事務所に帰っていると、一人で歩いている弥生ちゃんを見つけた。

「乗せて」

 こう言われるまま、後ろに乗せた。住居と事業所が一緒になった仙石商店で事務員をしていた美佐子と、その経営者の子である弥生ちゃんは、もちろん顔見知りであった。弥生ちゃんから見れば美佐子は、父親よりちょうど一回り年下の「お姉さん」で、母親の留守には食事の支度をととのえてくれるような存在だった。

 だがこの日、自転車の後ろに弥生ちゃんを乗せた美佐子に、あるどす黒い衝動が浮かぶ。

「もしこのまま誘拐したら、社長が困るだろう」

 そのまま自転車を走らせて着いた先は、会社ではなく、そこからほど近い場所にあるアパートだった。ここは「お姉さん」と伸一が、2カ月前から夫婦として入居していた愛の巣である。美佐子は弥生ちゃんを部屋に連れてゆき、彼女の首を締め始めるが「やめて」と抵抗されてしまう。だが、二人の“愛の巣”の場所を知ってしまった弥生ちゃんを見て、美佐子は思った。

「このまま逃げられては困る……」

 急いで台所に向かい、流しの下の包丁を手に取り、その刃を弥生ちゃんの頭に突き立てる。「苦しい、息が苦しい」とうめく弥生ちゃんの背中に、美佐子はなおも包丁を数回、突き刺して殺害したのだ。

 その日の夜、近所のサウナにいたところ、弥生ちゃんがいなくなったという連絡を聡子から受けた伸一は、ある予感を感じ、二人の愛の巣へ向かうと、美佐子と、変わり果てた我が子を見つけた。伸一は自首を考える美佐子を引き止め、こう指示した。

「冷蔵庫に死体を隠せ。土曜日の晩にどこかへ埋めてこい」

 翌日、セメントを15袋買ってきた美佐子は、弥生ちゃんの遺体にそれをかけて固めた。自分と同じぐらいの重さになった遺体を、一人で軽トラックの荷台に乗せ、大宮の雑木林まで運んで荷台から下ろし、そこに横たえた。だが、その報告を聞いた伸一から「なぜ埋めてこない」と財布で頭を強く叩かれ、再度埋めなおしに行く。しかし穴の深さが浅かったことから「犬だって50センチぐらい掘り返すぞ、もう一度埋めなおしてこい」と3度目の遺棄を命じられた。

 行方不明から約2週間後の10月30日、弥生ちゃんの遺体が雑木林で発見されると、任意で取り調べを受けていた美佐子は、ついに殺害を自供。11月2日、弥生ちゃん告別式の直後、その父である伸一も、死体遺棄と犯人隠避の罪で逮捕された。

 翌年、懲役1年8月、3年間の執行猶予判決を受けた伸一が、妻子の元へ戻った一方、美佐子には、懲役13年の判決が下された。求刑は無期懲役であったが大幅に減刑されている。これには、定時制高校時代の恩師や同級生による1,760人もの嘆願書が提出されたことが、大きく影響したと見るムキもある。

 女子刑務所に服役したのち、社会に戻った美佐子。八文字家は、美佐子の母の苗字に替え、彼女も新しい苗字として暮らす。出所後、地元で彼女の姿を見たものは誰もいない。
(高橋ユキ)

【参考資料】
「週刊文春」昭和50年7月10日号
「週刊新潮」昭和49年11月14日号
「週刊文春 1990年1月4日号
「週刊ポスト」昭和49年11月15日号
「週刊大衆」昭和49年11月21日号
「女性自身」昭和50年6月26日号
「微笑」昭和50年4月26/昭和49年11月30日号
「アサヒ芸能」 昭和50年1月16日号

ダイソー「フェイスリフト」商品が話題沸騰!? コスプレイヤー絶賛も便利度★一つ【ダイソーずぼらシュラン】

安くてお得に日用品を買いに行ったつもりが、あれもこれもとカゴに入れてしまう100均ショップ。「超便利!」とほくそ笑むグッズもあれば、「買わなきゃよかった……」なトホホなグッズも潜む、魑魅魍魎な100均ワールドをアラサー女子がご案内! 私見全開でアイテムを斬る「ダイソーずぼらシュラン」開店です★

今日のダイソーアイテム【フェイスリフトアップテープ(強力フィットタイプ)】

便利度:★☆☆☆☆(おでこ全開で使ったら即バレ)
コスパ:★★★☆☆(15枚入りで太っ腹?)
引っ張られてる感:★★★★☆(強力の看板に偽りなし!)

 先日Twitterを見ていたら、何やらレイヤーさんの間で「フェイスリフトアップテープ(強力フィットタイプ)」なる商品が話題に上がっていました。こめかみのあたりに貼ることで、目元やほうれい線を引き上げてくれるという透明なテープです。ネットでも評判の良いレビュー記事を見かけたので、効果が気になりダイソーで購入してきちゃいました。

 パッケージには「フェイスラインや目元 ほうれい線など気になる部分を引き上げて簡単小顔」「肌になじみ目立たない」などと書かれますね。

 なになに……「テープの上からメイクもでき、貼ったまま外出もOK」とのこと。

 細々と使用法が書かれますが、要は皮膚をこめかみの方向にギュイーンっと吊り上げればいいようです。

 ということで、効果が気になりダイソーで購入してきちゃいました。テープは15枚入りと大分太っ腹な印象。さっそく腕やこめかみに貼ってレビューしていきましょう。

 最初は腕に貼ってお試し。引っ張ってもなかなか剥がれず、粘着力と強度の安定感はバツグンです。お次はこめかみに貼って実証開始。テープの半分だけ貼って引っ張り上げると、確かに目尻とフェイスラインが突っ張っていく感覚があります。

 あれ……空気が入り込んで思いのほかデコボコしちゃったぞ? 意外ときれいに貼るのってコツがいるんですね。2度目の挑戦でそこそこ上手に貼れましたが、思ったよりテープが目立ちます。前髪で隠せられれば問題ないですが、おでこ全開で使ったら即バレしそう。しかもテープを貼った状態で鏡を見ても、いうほど変化はみられません。「引っ張られてるなー」という感覚だけがまとわりついている印象でした。

 前髪で隠せる人は、“ちょっと気合を入れたいとき”に使ってみてもいいかも?
(ずぼら均)

「僕、皆と一緒の公立に行きたい」中学受験で第1志望校合格も、息子の一言で大パニックに

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 中学は義務教育であるがゆえに、もし中学受験で志望校の合格を得ることができなかったとしても、どこにも受け皿がないということにはならない。“公立中学”という公の学校が門戸を開いているからだ。

 しかしながら、我が子に中学受験をさせる“親心”を考えると、そうはいかない。つまり「1校受験でダメなら公立」と思う人は少数派で、大多数が併願校を多数用意して受験に臨むのだ。そうなると「A校もB校もC校も受かってしまった!」「体はひとつだけど、どこに行こう?」という、うれしくも悩ましい問題が発生するのである。

 志望校順位がしっかりとある家庭、もしくは受験シミュレーションが用意周到に組まれている家庭の場合は問題になることは少ないのだが、全ての合格発表が終わってから、いきなり悩むという家庭も出てくる。不思議なことに「念願の第1志望校合格」であっても、揺れる家は揺れるのだ。

「僕の居場所がない」息子が入学式前に不安を……

 今年の2月、Q学園に合格を決めた奈美さんと拓海君親子(両者とも仮名)は、喜びで胸がいっぱいになっていた。Q学園は小学校4年生からイベントのたびに通い続けた本命中の本命だったからだ。

 実は拓海君は、本番に弱いタイプ。受験初日のQ学園1回目入試、翌日の2回目入試と結果が出ず、抑え校は合格したものの、親子で相当、落ち込んだそうだ。しかし、気持ちを奮い立たせての3回目入試で見事、栄冠を勝ち取る。苦戦の末だけに、合格の喜びはひとしおだった。

 ところが「好事魔多し」ということだったのだろうか。入学式前の3月に開催されたQ学園の「事前招集日」で問題が発生した。奈美さんは拓海君から、こう報告を受けたそうだ。

「出身塾同士ですでにグループが出来上がっていて、僕の居場所がなかった……」

 さらに、小学校の卒業式に出席した際にも、拓海君は「みんな、地元公立中のどの部活に入るかで盛り上がっていて、今までクラス全員で仲良しだったのに、急に自分だけ仲間外れにあった気分になった」と“疎外感”を感じていたという。

 そして、拓海君がこう言ったことで、奈美さんは突如、大きな不安に襲われたのだ。

「僕、皆と一緒の公立に行きたい……」

 奈美さんは、必死の思いで筆者に相談してくれたので、何かの縁かと思い、Q学園の校長先生に連絡を取って「ある親子が迷っているので、筆者経由で何かメッセージをください」と伝えたら、奈美さん親子が今現在抱えている不安の一つひとつを解消していくので「安心していらっしゃい。待っています」との伝言をすぐに託してくれた。

 Q学園が人気校である秘密がわかった気がしたが、たとえ熱望校に合格しても、このように気持ちが揺らぐケースはあるのだ。多分、拓海君と奈美さんはマリッジブルーと同じような感覚に陥ったのだと推察している。環境が大きく変化する時は、誰でも不安になるものなのだ。

 拓海君は、校長先生からのメッセージを受けて入学を決め、現在、楽しく通学しているらしい。

 もう一つ、3年前に起こった事例をご紹介しておこう。

 華絵さんとさやかちゃん親子(両者とも仮名)は、二人三脚で中学受験を頑張り抜き、見事、第1志望校であるJ学院の合格を決めた。さらにうれしい誤算が出た。T学園という難関校にも合格したのだ。「ミラクル合格」とまでは言わないものの、塾の先生いわく「快挙!」とのことだった。

 中学受験では、受験生の持ち偏差値帯の学校を受験するのが一般的だが、人によってはその幅を広く取ることも多く、本命校、チャレンジ校、抑え校というようなラインナップを組む場合もあるのだ。さやかちゃんもまさにそのケースで、チャレンジ校のT学園に合格した。当初は塾の先生も華絵さんもさやかちゃんも、もちろん父親も大喜びだったという。

 そんな中、華絵さんは、当然「T学園に入学手続きするもの」と思い込んでいたが、さやかちゃんから「自分はJ学院が好きだな……」と言われたそうだ。しかし、華絵さんは世間体、進学実績などでJ学園を上回るT学園しか目に入らなくなり、問答無用でT学園への入学手続きを推し進めた。

 さやかちゃんが不登校になったのはT学園入学後、半年もたたない2学期からだった。なんでもそのきっかけは、「同じ塾で最上位クラスにいた子がクラスメートになったこと」だったようだ。さやかちゃんは、

「きっとその子に『さやかはバカのくせに、なんでここにいるの?』と思われているに違いない」

と勝手に思い込んでしまったのだという。

 クラスメートは一切、そんなことを思っていないのに、さやかちゃんは追い詰められていく。クラスメートが心配して、お手紙などを届けてくれるのも余計なプレッシャーになったようで、家から一歩も出られなくなったそうだ。

 ある日、華絵さんとさやかちゃんの壮絶なバトルが繰り広げられた。昼夜逆転生活を送っていたさやかちゃんを、何とか元の生活に戻そうとして、華絵さんが強引に布団を引き剥がしたのがきっかけで、さやかちゃんは大暴れするようになったという。

 その日を境に、華絵さんは「ママ」ではなく「オマエ」、父親は「パパ」ではなく「アイツ」という呼び名に変わった。そして、暴れながらさやかちゃんが叫んだ言葉に、華絵さんは愕然とする。

「オマエが勝手に決めやがって! 私はあんなふざけた学校になんか行きたくなかったんだよ! オマエの過ちを一生思い知らせてやる!!」

 確かに、さやかちゃんが熱望していたJ学院は、今思っても、さやかちゃんの性格に合っていると思える学校なのだそうだ。今、さやかちゃんは、T学園の中3だが、復帰の目途は立っていない。

 久しぶりに会った華絵さんは、力なくこうつぶやいた。

「りんこさん、(ランクが)上の学校を選択したことは、そんな誤ちを犯したことになるんですかね……」

 筆者は思う。ランクがどうこうはまったく関係ない。華絵さんはさやかちゃんにも“意思”があるということをあまりに軽んじすぎたのだ。

 中学受験は“罠”がたくさん待ち構えている世界なのだが、その“罠”の一つに「偏差値の格付け」がある。誰がどのようにランキングしているのか、正直に言えば、謎が多いものだ。

 そんな“数字”でしかないものを見る前に、我が子を見よう。我が子が自分らしくのびのびと過ごせる場所を選べばいいだけの話だ。その答えは、もう十分に知恵を持っている我が子自身が持っていることを、忘れないでほしいと願っている。
(鳥居りんこ)

「一生懸命セックスした」不倫4年、男の子どもを殺めた女が語る“愛の証し”【葛飾区女児誘拐殺害事件・前編】

世間を戦慄させた殺人事件の犯人は女だった――。平凡に暮らす姿からは想像できない、ひとりの女による犯行。彼女たちを人を殺めるに駆り立てたものは何か。自己愛、欲望、嫉妬、劣等感――女の心を呪縛した闇をあぶり出す。

 下町の風情の残る東京都葛飾区で「仙石商店」(仮称)を営む石崎伸一(仮名・37)は、若くして親から受け継いだ会社を切り盛りする“下町のプリンス”だった。妻・聡子(35)との間に、中学生の長男と、小学生の長女がいたが、彼にはもう一つ別の生活があった。

 仕事の合間に、隣町のアパートへカブを走らせる。ピンクのカーテンがかかる部屋の窓から、細面で目鼻の整った美女が顔を出し、カブに乗る男へ笑顔で手を振る。仙石商店の事務員・八文字美佐子(25)だった。伸一と美佐子は家主に「新婚」だと伝えていたが、実際は妻の目を盗み情事に耽る不倫関係にあった。

 約4年前から続く関係にほころびが生まれた時、一人の少女が命を奪われた。

[第2回]葛飾区女児誘拐殺害事件

 伸一の長女で、小学2年生だった石崎弥生ちゃん(8)が姿を消したのは、昭和49年10月17日のことだった。住居と事業所が一緒になった仙石商店で、この日、両親は従業員の結婚式のため不在にしていたが、下校してきた弥生ちゃんはそれを聞かされていなかった。

「だれもいないのでアタマにきた。友達のうちに遊びに行く」

 こう従業員に話して家を出て行くが、その後、足取りは途絶える。見つかったのは約2週間後の10月30日。自宅から車で一時間あまりの距離にある、埼玉県大宮市の雑木林でだった。刺し傷の認められる遺体はすでに腐敗が始まっており、一部はセメントで固められていた。

 弥生ちゃんは、2年生だったが身長は135センチ、体重は40キロ近くあり、4〜5年生に見えたという。活発な子で向こう気も強く、同年代なら男の子と喧嘩をしても引けをとらなかった。

 発育がよいということだけでなく、別の意味でも近所で目立っていた。近隣では「金回りのいい家の子」と見られていたのだ。千円札を2〜3枚つかんで菓子屋へ買い物にきて、たくさんお菓子を買っては近所の子に分けてやる。一人でタクシーに乗って友達の家に遊びに行くこともしばしばあり、家から3万円も持ち出して叱られたこともあった。大人のような長いドレスを着たり、かかとの高い靴を履いているところを見た人もいる。

 年齢より大人びて金回りの良さが知られた家の娘であることから、当初はわいせつや金銭目的の誘拐の線でも捜査がなされたが、捜査員たちは怨恨の線に勘が働いた。

 葛飾区堀切のブリキ職人の長女だった美佐子は、中学を卒業して近くの街工場などでしばらく働いた後、日本舞踊師匠の家に内弟子として住み込んでいた。その傍ら、都立の定時制高校に通う日々。美佐子は、その際立った美貌から高校時代には「マリア」と呼ばれ、近所の者たちからは「下町の吉永小百合」と称されていた。その美佐子を、仙石商店の事務員としてスカウトしたのは、同じ舞踊師匠のところへ習いに行っていた聡子だった。「下町のプリンス」伸一と特別な関係になったのは、美佐子が仙石商店に雇われて8カ月目の、昭和46年3月以降のことだった。

 美佐子は、初めて関係を持った経緯をこう明かす。

「私が、首筋が痛いって言ったら、社長さんが『俺は柔道をやっていたから直してやる』と言いまして家の中に入りました。元は1階の部屋でマッサージをしていただきましたが、そのうち社長さんが『ここだとみんなに変に勘違いされるから、二階に行こう』って言うので、二階の部屋に行って、そこでされるままに関係しました。

 1週間後にアメ横でネックレスを買ってもらってから、ホテルニューオータニのスカイラウンジへ連れて行ってもらいました。私はああいうところへ行ったのは生まれて初めてだったんです。そこで社長さんに『これから俺と冒険してみないか』って言われて、“奥さんに隠れて浮気しよう”という意味だと思いました。でも幸せな気持ちになりました」(公判での供述)

 数回の遊びでは終わらなかった。美佐子はその理由をこう続ける。

「社長は、最初、私と2、3回浮気するつもりだったらしいんです。ところがいざ関係してみると、私が性的な面ですごく気に入ったので離せなくなってしまったと言っていました」

 美佐子が伸一に深くのめり込んだのは、彼が“初めての男”だったから……というだけではく、“不倫男の典型的なセリフ”を繰り返す伸一を、美佐子が完全に信じていたことも大きい。

「社長はいつも私に(奥さんのことを)『すごく嫌な奴だ』とか、『死ぬといい』とか、『1日も早く別れたい』というようなことを言っていました」

 ホテルや車の中での情事が終わると、ピロートークで伸一は「妻とは離婚して美佐子と結婚する」「千葉県に新工場を作ってそこへ単身赴任し、家族とは別居して二人で暮らそう」など甘い言葉を美佐子につぶやき、彼女は本気になった。だが、夫婦は離婚することなく、約4年がたとうとしていた。

 関係が始まりほどなくして、伸一は美佐子との密会のために足立区にアパートを借りた。しかし、やがて聡子がこれに勘づき、アパートに怒鳴り込んだことから、美佐子は一旦実家へ戻ったのだが、諦めきれない伸一は、もう一度秘密でマンションを借りて2人の愛の巣を準備した。そんな中で、美佐子は会うたびに伸一とセックスに励んでいたが、これは彼女なりの“考え”があってのことである。

「これは、私がセックス好きだからではありません。私は社長が奥さんと浮気できないようにするため、一生懸命セックスしたんです。社長さんは関係を持つ時、他の女性との物語を聞かせるんです。

 だから私も『私だって何人もの男性と経験あるのよ』と嘘を言いました。社長さんは、絶対に奥さんとは『浮気』しないと断言して、その証しとして体にマジックで印をつけてくれ、とも言ってきました」

 美佐子は、セックスの数こそ二人の愛の証しを示すものとの考えから、46年秋から性行為の記録「ラブ・ノート」をつけ始める。

「これだけ連日肉体関係を結んでいるのだから、夫人と『浮気』するはずはない」

 ノートにその記録を書き足すたび、美佐子は自分に言い聞かせていた。

 しかし、終わりの始まりとなる、ある出来事が起こる。

――後編は6月10日更新

ホストクラブ「300万円偽札事件」勃発――歌舞伎町を震撼させた“未解決事件”に思うこと

 ホストにハマりすぎている女たち――通称“ホス狂い”。「ホストに多額のカネを貢ぐ女」というイメージだけが横行する中、外の世界からはわからない彼女たちの悲喜劇がある。「ホストにハマらなかったら、今頃家が建っていた」という、新宿・歌舞伎町では名の知れたアラサー元風俗嬢ライター・せりなが、ホス狂いの姿を活写する。

「歌舞伎町のホストクラブで偽札が出たらしいよ」

 ある日、ホス狂いの友達からこんなLINEが送られてきた。友人いわく、「会計で偽札を使われた」とホスト自身がTwitterで告発したそうだ。使用された偽札の総額は、300万円。そして、ホストはこうも語っていたという。

「偽札で発生した不足分はお前が払え、とお店に言われた」
「お店に尽くしてきたのに、裏切られた気持ちだ」

 ここからは、事件の全容を私の視点でレポートした記述である。どうか、週刊誌の特集記事のページをめくるような気持ちで、読み進めてほしい。

 そもそも偽札事件が起きたのは、4月の月初め。月初めと言えば、ホストの世界では、たいていは「入金日」(前月分に売り掛けをしていたお客が入金する日)を意味する。入金に間に合わなくて偽札を使ったのかな? 一瞬そう思い、すぐに考え直した。偽札を入手する方がよほど大変そうだ。

 もしそのお客が風俗嬢だったとして、風俗で連日出勤して売り掛け分を稼ぐことと、偽札を手配することの難易度を、私は天秤にかけた。天秤は一瞬で傾いた。もちろん、偽札手配へ、である。偽札を作ったり入手したりする方がよっぽど難易度が高い。子ども銀行券でも使ったのだろうか。子ども銀行券1000兆円みたいな。いや、さすがにそれはふざけすぎだろう。

 そう思いながらTwitterを開いた。もちろん、アクセスするのは、ホスト遊びのために作った裏アカウントだ。そのタイムラインは、偽札の話題で持ちきりだった。私が知る限り、ホストクラブで偽札を使う事態が表沙汰になったことなぞ、ただの一度もない。初の事例と言っていいだろう。

 ゆえに、ホストおよびホス狂いへ与えたインパクトは大きい。激震、といって差し支えない。歌舞伎町の「チ-37号事件」である(知らない人は検索してみてほしい)。結論を先取りするようだが、本件もまた未解決事件として闇に葬られたので、あながち的外れなたとえでもないはずだ。

 そんなこんなで、タイムラインを過去へ過去へとさかのぼり、「偽札事件」の流れをようやく把握した。

 以下、サマリーを報告する。

 情報の震源地は、被害を受けたホスト本人による告発ツイートだった。それが冒頭に引用した文章である。要点を再度まとめておくと、

・客に偽札を使われたこと
・しかし、店により、ホストの負担として処理されたこと

以上、2点を訴えていた。そして、後者に対しての不満をぶちまけていたのである。

 もっともな主張だと思いつつ、疑問もあった。被害を訴えている暇があるなら、SNSで油を売っていないで、警察でもなんでも駆け込めばいい。しかし、文章を見る限り、ただ泣き寝入りをしているようにも見えた。

 どうなることやら。ことの推移を注視していた私だが、事件は意外な形で終幕を迎えた。翌日、かのホストが、新たなツイートを投下したのだ。

「不信感を抱いてしまった方々に深くお詫び申し上げます」

 謝罪から始まった文章には、偽札騒動についての詳細な顛末が綴られていた。唐突な幕切れである。視界を覆う厚い幕は、しかし、ボロボロであった。これでは、向こう側が丸見えだ。

 ひとまず、ホストのツイートの要点をまとめる。

・最初に300万円を見せられたが、手に取ろうとしたら取り上げられた。その時点で偽物とは疑わなかった。
・高額なボトルを注文、そしていざ会計、となると女の子がお金を払おうとしなかった。
・お店の外で女の子と話した後、上司と女の子が話し合うこととなった。
・上司が“札束 ”を確認したところ、一番上の1枚以外はメモ紙だった。
・自分は「偽札」という言葉を使ってしまったが、ただの紙なので「偽札」ではない。だから、上司は警察を呼ばなかった。
・300万円は無事に女の子の売り掛けとなり、今後、お支払いいただくことになった。

 なんと、偽札とは「ただのメモ帳を切ったもの」だったというのだ。日ごろから数百万円の札束を見慣れている有名ホストでも、一瞬であれば白紙の束を札束と見間違えてしまう。とでも言うのだろうか。

 よくネットで「ホストクラブの闇」などというフレーズを目にするが、やはり暗闇では、札束と紙切れを見間違えてしまうのか。それとも、日常的に札束とフレンドリーな関係にあるホストにとって、それはもはや、紙切れも同然なのだろうか。とすれば、高度な資本主義批評である。

 ……そんなわけない。店とホストと客の三者が裏で話をつけ、警察を介入させないようにしたんじゃ……。そうツッコミを入れたくなった読者のみなさま。どうかその気持ちは胸のうちにしまっておいてほしい。なぜなら、私もそのナイフを懐深くにしまったからだ。

 この記事の目的は、ホストクラブの闇を暴き立てることにはない。だから私も、ことの真偽には踏み込まない。もちろん、資本主義の茶番をおちょくるつもりもない。

 くだんのホストは当初、「頑張ったのに、お店に裏切られた」とお店を辞めることをTwitter上でほのめかしていた。この行動は、以前に紹介したホス狂いによる「暴露」とよく似ている。担当ホストに不満を溜めたホス狂いが、関係を切ろうとする際、二人の交際歴やベッド写真などをばら撒く「暴露」と同一の構造を有していると申し上げていいだろう。「客とホスト」の間には境界があるように見えて、実は二人は同じ立場にいる。そう、どちらも、ホスト業界においては「お客様」という立場だ。

 しつこく資本主義の比喩で説明すると、ホストも客も「労働者」にすぎず、真に資本家の位置にいるのは、「店」だけなのである。

 ということで、ついひと月ほど前までは、ホス狂いたちの間では、「偽札事件」はホットなトピックだった。しかし歌舞伎町では、ショッキングなニュースが日夜、製造されている。

 1カ月前のことなど、大過去である。その証拠に、つい最近も、筆者の家の近所でホストがお客に刺されていた。彼らはともに、歌舞伎町の住人である。もはや、偽札事件の話をしているホス狂いは一人もいない。いや、一人いた。私である。

 私にとって、痴話喧嘩の果ての「刃傷」沙汰より、偽札を使ってまで担当に会いたいと思った「人情」に惹かれる。ちなみに、どちらも読み方は、「にんじょう」だ。

 ただの紙で作った札束で会計ができるわけがない。それが通じるのは、おままごとか、子ども銀行の世界だけだ。

 そんなことは、きっと女の子だってわかっている――。それでも見たかった夢があったのだろう。もしかすると彼女には、本当に諭吉の大群に見えていたのかもしれない。真相はわからない。わかる必要もない。

せりな
新宿・歌舞伎町の元風俗嬢ライター。『マツコが日本の風俗を紐解く』(日本テレビ系)で、 現役時代のプレイ動画を「徹底した商業主義に支配された風俗嬢」 と勝手に流されたが、 ホストに貢いでいたのであながち間違いではない。その他、デリヘル経営に携わるなど、業界では知られた存在。 現在も夜な夜な歌舞伎町の飲み屋に出没している。
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【バックナンバー】
第1回:歌舞伎町の元風俗嬢が語る、愛しき“ホス狂い”たち――「滑稽だけど大真面目」な素顔
第2回:担当ホストに月200万円……OLから風俗嬢になった女が駆け上がった「ホス狂い」の階段
第3回:容姿や年齢より「使った金額」! ホス狂いたちが繰り広げる、担当ホストのエースをめぐる闘争
第4回:Twitterで「担当ホストの本命彼女」を暴露!! ホス狂い界隈を絶望させた“ある女の復讐劇”
第5回:ホストに月200万円使う女は、どんな接客を受けるのか? 究極の接客「本営」の実態
第6回:ホストにハマる女は「まじめ」になる。引きこもり風俗嬢が出会った「ホスト・コミュニティ」
第7回:テレビが取り上げない「毎日ホストに通う女」の実態……シャンパンコールの裏にある光景
第8回:ホストで「一晩1000万円」使った女――担当も驚いた「紙袋に詰まった万札」の出所とは?