NGT48暴行事件は、なぜあんなにも大ごとになってしまったのか?――いちアイドルファンの目線から考えてみる

 昨年のクリスマスイブ、フジテレビ系で、ドラマ『犬神家の一族』が放送された。

 名探偵・金田一耕助をNEWSの加藤シゲアキが演じるなど、これまでの映画やドラマで際立っていた同作品の“陰鬱さ”よりも“エンターテイメント性”が強く感じられ、面白く見ることができた。

 私は、この作品に限らず、横溝正史作品の映像化は大好きで、テレビや映画を度々見ている。そこで描かれるのは、人の欲――性愛であったり、名誉欲、憎しみ、妬み――というものの果てのなさと、それらが複雑に絡まって事件を起こしてしまうという、人間の愚かさである。そのような「人間の業」のようなものを描き出している点が、実に魅力的なのである。

“性悪説”と言ってしまえばそれまでなのだが、人間誰しも、心の中に嫉みや妬みを抱えているものだと思っている。

 明けて1月8日、NGT48のメンバーである山口真帆が、動画配信サイト「SHOWROOM」で、1カ月前に自宅で2人組の男に襲われたことを告白した。続いて、グループのメンバーが犯行に関与していたことを疑わせる内容をTwitterにも投稿したことから、事件はまたたく間に広まっていった。

 不起訴になったとはいえ、警察沙汰になった暴行事件であるため、テレビはワイドショーのみならず、一般のニュースでも伝えられることとなった。

 10日、山口が劇場公演に出演。被害者自身が騒ぎになったことを「謝罪」するという“異常さ”に、世間からは運営側への批判の声が相次ぎ、14日には、マネジメントを担当するAKSの松村匠取締役、NGT48劇場の早川麻依子新支配人、岡田剛新副支配人がカメラの前に出て、改めて会見を開くこととなった。

 そして、山口の涙の告発から2週間ほど経った現在、ネット上では、「太ヲタ」「Z軍団」「アイドルハンター」などといった、「アイドルと接触する」ことを目的とした軍団の名前や関係図まで流されたり、メンバー間の確執が疑われたり、さらには、海外のメディアまでがこの事件を報じているという状況にまでなっている。

 もちろん、一人の女の子が襲われたのだから、決して小さな事件ではない。運営側の対応の遅れなども指摘されているが、果たして、それだけでここまで大きくなってしまうものだろうか?

 個人的に、今回の事件が大きくなった背景には、横溝正史作品に描かれていたような、人の妬みや憎しみといった感情が絡み合い、それが大きく作用しているように思えてならない。そこで今回は、いちアイドルファンとしての心情を考え、この事件を考察してみたい。

 

■いろんな妬みが混じっている

 誤解を恐れずに書くが、今回の騒ぎの中でまず感じるのは、犯行を行った軍団に対する「羨望感」だ。

 各メディアの報道によれば、メンバーの寮と同じマンションに住み、推しのメンバーと部屋の行き来もあったように伝えられている。アイドルファンなら誰でも一度は夢見るであろう状況である。

 ここでは、実際にそうであったかどうかはあまり関係がない。そうであるかのような報道を見て、多くのファンが「あのヤロー、いい思いしやがって!」という気持ちになっていることが重要なのだ。

 そして、この感覚は、実はNGT48のファンだけのものでないことにも目を向けなければならない。他にも、事務所が用意した寮(何部屋かを寮として借りているマンションが多いだろう)に住んでいるアイドルは多い。それらのファンの人も、自分の好きなアイドルと、NGT48のメンバーを重ね合わせて、やっぱり悔しがることだろう。

 実際、TwitterなどSNSを見ていると、アイドルと繋がったといわれる“軍団”の話題に反応しているのは、NGT48のファンではなく、一般のアイドルファンが多いように感じる。つまり、今回の事件は、「どのアイドルグループにも起こりうる」という点において、日本中・世界中にいるアイドルファン全体を悔しがらせてしまったのだ。

 アイドルのスキャンダルや炎上を見ていて思うのは、この「嫉妬」ともいえる感情を刺激してしまうと、いたずらに問題が大きくなってしまうということだ。例えば、普通の恋愛報道より不倫などのほうが騒ぎになるのは、「結婚しているにもかかわらず、他の女にまで手を出して羨ましい」という嫉妬心を、より強く煽るからだろう。

 そもそも、この事件の発端は、NGT48のメンバー間や、それらを取り巻く軍団、一般のファンなどの間に嫉妬の感情があったことによるものではないだろうか。

 感覚的なものではあるが、そのような感情というのは、何かのきっかけで周囲の関わりのある人に伝播していくように思う。最初は小さな憎しみであったものが、人々を巻き込んで大きくなっていく。そう、あの横溝正史作品のように、何かのはずみで大事件が起こっていくのである。

 私は嫉妬する気持ちが一概に悪いとは考えていない。嫉妬や憧れは、誰もが持ち得る感情だし、自分が努力するためのバネになることだってあるからだ。ただし、それを一時の感情に任せて、憎しみに変え、誰かを攻撃しようとする衝動が問題なのだ。

 人は理性を持った動物である。今、ネットなどを通して、自分の欲望を爆発させている人たちを見ると、理性が退化しているような不安を覚えることがある。物事を正しく判断し、行動するには、まず、冷静に事実を把握することが大切なのだ。

 

■アイドル界に与える影響

 それでは、ここまで大きくなってしまった問題は、これから一体どんな形で収束し、そしてアイドル界にはどんな影響を与えていくだろうか。

 正直なところ、全てが丸く収まるようなキレイな収束というのは、難しいと思われる。このまま時間が経って、なんとなく収まっていくということはあるだろうが、それは後々、さまざまな面で禍根を残し、ボディブローのようにアイドル界を弱体化させていくかもしれない。

 理想を言えば、アイドル、運営、ファン、それらが同じ方向を向き、アイドル界の発展のために、よりよい着地点を探っていくことが唯一の解決の道だろう。

 一般論として言えば、各運営には、ファンの中で「不公平感」を感じるようなことをしないこと、そして、妬みの感情を抱かれるようなことがないよう、最大限の配慮をすることが求められる。

 今回のことで、ファンの妬みがどれほど大きな影響を及ぼすかが、白日のもとにさらされたことになる。おそらく、今後そのような対策は、各事務所においても、より大きな比重を占めていくことだろう。

 一方、ファンとしては、あくまでも「節度を持った」応援をしなければならない。「他の人よりいい思いをしたい」「他のファンに羨ましがられるようなことをしたい」、その気持はわからなくもない。人間として、誰もが持つ感情だろう。ただ、その気持と、本当にそれで応援するアイドルが喜んでくれるかどうかという思いを、しっかりと天秤にかけ、より先を見た対応を求められる。相手がどう思うか、自分の行動がどんな問題をはらんでいるか、想像力をもって、考えてもらいたい。

 もちろん、アイドル側も、これまで以上に多くの思いを気遣いながら行動しなければならなくなるだろう。生配信やSNSでも、自分の行動や発言がどれほどの影響力があるのか、それを考えながら発信する必要がある。

 そうは言っても、アイドルにはできるだけ自由な環境で、自分のやりたいことをやってもらいたいというのも正直な気持ちだ。制限されたところではない、素のアイドルに魅力を感じ、ついてきたファンこそ、何があってもその人を応援する本当のファンだと思うから。

 何よりも、アイドルが萎縮して、動画配信やSNSなどで自由に発言できなくなってしまうとしたら、それは“アイドル”というものの存在価値を揺るがす、大きな問題である。

 アイドルには“自由”であって欲しいという思いと、“安全”を優先するために、ある程度の配慮をしなければならないという現実の間に生まれるジレンマ。それこそが、今回の事件で浮き彫りになった、今のアイドル界最大の課題と言えるかもしれない。

(文=プレヤード)

「東京が怖い」キャラでブレーク! 青森のローカルアイドル・王林はバラエティ界の新女王になれるのか?

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのは、青森のアイドルグループ「りんご娘」のリーダー・王林(おうりん)。一瞬中国人かと思ってしまうが、彼女いわく「純の日本人」。王林はリンゴの品種名で、ほかのメンバーも同様に、とき、彩香、ジョナゴールドと、それぞれ命名されている。

 そんな王林に「波」が来たのは、昨年夏だった。7月24日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に初めて出るや、ヒロミによるAIスピーカ・アレクサにまつわるトークに対し「青森にそういう文化はまだ流れてきてない」と青森訛りで笑いをさらい、「踊るヒット賞」をゲット。その後、『御殿』には9月4日、11月27日、12月25日と立て続けに登場。この頻度の多さから考えると、ゲストで呼ばれてからすぐにブッキングが決まっている感じである。

 そんな『御殿』でのデビューが衝撃的だったのか、以後、『今夜くらべてみました』『THE突破ファイル』(同)、『有吉ジャポン』『林先生が驚く 初耳学!』(TBS系)、『有吉くんの正直さんぽ』『アウト×デラックス』(フジテレビ系)などなど、怒涛の出演ラッシュが始まったのだ。

■王林の魅力はどこなのか

 王林は青森生まれ、青森在住。現在20歳。大阪人でさえも「訛り」が恥ずかしいと思うような中で、おらが街の言葉に誇りを持っているというより、それを使うことになんら後ろめたさを持っていない。

 一方、仕事のために東京へ行くたびに、その驚きを語る。地方出身のタレントが上京時の思い出話として、人の多さに「お祭りかと思った」などと語ることはよくあるが、「東京ってすごい」と、現在進行形で言える人はあまりいない。

 しかも、考え方もまたどこかピュアで、それゆえズレていて、テレビ的だ。

「馬アレルギーなので、大河ドラマとかお姫様役で馬に乗らないといけないときは、ちゃんと、担ぎます」(『さんま御殿』)

「東京には駅の出口がたくさんあるから、駅の中に駅を造ったほうがいいと思います」

「東京は、向かいからものすごい勢いでぶつかってくる。私が今実在しないんだ、そういう気持ちにさせられちゃう、東京の人たちは」(『アウト×デラックス』)

『正直さんぽ』に出たときは、そのかわいらしい魅力が爆発。ロケしてきた感想を聞かれた王林は、散歩番組のゆるさを語ろうと思ったのだろう、「都会のテレビに出させてもらってからは、すごい仕切りの『はい、はい』みたいな感じだったけど、(この番組は)こんなノロノロな……」と発言。有吉弘行から「ノロノロ? ゆったりでいいかな?」と言い直されていた。

■田舎育ちキャラの限界

 そんな田舎育ちキャラのタレントの限界は、東京での仕事が増えすぎて染まっていったときに訪れる。東京との違いやギャップを語り、笑いを作っていたが、その武器が1つ外れる。また田舎育ちのタレントが人気者になっていくと、今まで優越感で見ていた分、かえって“やっかみ”の対象にもなりうる。

 リンゴの品種としての王林についてひもといてみると、「黄緑色りんごの代表格」らしい。 甘味が強く、香りも芳醇。 「りんごの中の王様」という意味を込めて命名されたという。バラエティ界の新女王になるか、乞うご期待といったところである。

(文=都築雄一郎)

◆「ズバッと!芸能人」過去記事はこちらから◆

NGT48山口真帆の暴行事件に「これがAKB48グループのやり方か」地元新潟が大激怒! 県知事、地方紙、地元企業も相次いで騒動に言及

新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」の山口真帆が暴行被害に遭った事件が尾を引いている。運営側が説明責任を果たしていないことに、世間の批判が集中。街を挙げてNGT48を応援してきた地元、新潟も黙ってはいない。

 16日の会見で、新潟県の花角英世知事はNGT48をめぐる騒動に言及した。花角氏は、NGT48を「大切な新潟の観光の魅力のひとつ」としつつも、「騒動が県のイメージに影響しないよう祈りたい」「早く悪いイメージを払拭して活躍してほしい」と述べ、「早く事実関係が明らかになって、正常な状態に戻ってほしい」との見解を寄せた。

 アイドルグループの事件に県知事が言及することは異例だが、地域密着を掲げるNGT48は行政と積極的に連携してきた経緯がある。今秋にも、国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭のスペシャルサポーターとしてNGT48を起用していたが、花角知事は「事態の推移を見守りたい」と述べるに留めた。

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 騒動の余波は、新潟県内の企業にも広まっている。15日、新潟市の水産加工会社「一正蒲鉾(いちまさかまぼこ)」は、NGT48メンバーを起用していたCMの放送中止を発表した。「この度はNGT48の当社CM放映につきまして、お客さまより大変貴重なご意見をいただいております」とコメントし、騒動の影響を伺わせている。そのほか、NGT48のスポンサーには地銀や食品メーカーなど多くの地元企業が名を連ねており、その判断にも注目が集まる。

地域に密着し、新潟で愛されてきたNGT48だからこそ……
 2015年に誕生したNGT48は、新潟市内に劇場を構えており、メジャーデビュー後も地元を拠点にして活動してきた。発足当初から地元ローカル番組や企業CM、イベントなどのタイアップに抜擢されており、県内での認知度は抜群。新潟には、NGT48を応援する気勢が自然とつくられ、またその期待にNGT48が応えることで、地元は盛り上がる。NGT48は、まさに地域密着のアイドルグループだった。

 そんなNGT48にメンバーへの暴行事件が発覚し、内部メンバーの関与まで疑われている。そればかりか、運営の対応策が後手後手に回り糾弾されているという事態に、新潟県民の怒りはピークに達している。

 

地元紙「新潟日報」社説も「これがAKB48グループのやり方か」と批判
 地元紙「新潟日報」も、怒りを隠さない。

 14日、運営会社AKSは都内で会見を開き、NGT48劇場支配人今村悦朗氏の“異動”を発表。代わりに就任した早川麻依子新支配人らが騒動を陳謝した。このニュースが大々的に報じられると、世間からは「責任者を挿げ替えてコトを済ませようとしている」「今村は」という批判が殺到した。

 同日付の「新潟日報」には、 <NGT48・今村支配人更迭>との見出しが躍った。AKSは今村氏の異動を、騒動の責任を取った処分ではないとしていたが、地元紙が“更迭”と明記したことには、驚きと賛辞の声が相次いだ。

 16日付の社説「座標軸」でも、NGT48の暴行問題が取り上げられており、<県民の信頼回復に努めよ>との厳しい文言が躍っている。<これがAKB48グループのやり方か。放っておけばいずれみんな忘れると考えているのか。> <ネット上では虚実入り乱れた情報が氾濫し、親戚や隣近所の子のように応援したくなるイメージは地に落ちてしまった。>と、運営批判の手を休めない。これが、県内の新聞購読者67%のシェアを誇り、影響力の強い地元紙の姿勢だ。

 NGT48は、今月25日までに予定されていた劇場公演を全て中止すると発表。26日~30日の公演についても、研究生のみの公演に変更するとしている。心身の不調を訴えるメンバーも多いと報じられており、ファンからは心配の声もが挙がっている。

 騒動がここまで広まった以上、うやむやにすることは許されない。世間に納得のいく説明をなさなければ、AKB48グループ全体の信用は回復しない。このまま地元の声援を失ってしまえば、NGT48にもはや未来はないだろう。暴行被害に遭ったメンバーの山口真帆は、「グループを守りたい」と強く願っていた。そのためにも、AKSは真相解明に努めてほしい。

NGT48“暴行騒動”で新潟アイドル界に激震! 地元企業がNegiccoに推し変へ!?

 騒動は一向に収まる気配がなさそうだ。アイドルグループ・NGT48のメンバー、山口真帆が自宅で男2人に襲われた騒動が連日メディアをにぎわせているが、運営側から詳しい事情説明がないことに、同グループを支援してきた地元企業もしびれを切らしているという。

「NGT48は新潟市の開港150周年記念事業を盛り上げていますが、市の担当課は『これまでも事業に多くの協力をしてもらってきたので残念だ』とコメント。国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭のスペシャルサポーターにNGT48を起用している新潟県の文化振興課も『現状は何が真実かわからない。方針を決められる段階ではない』と困惑した様子です。激怒しているのは地元紙でスポンサーでもある新潟日報。運営会社から『お伝えできることはない』と塩対応されたことで、『また説明なし、運営側への批判増す』(12日付)と、厳しい論調の記事を連日展開しています」(芸能記者)

 そんな中、アイドル誌編集者は、新潟に密着するもうひとつのアイドルグループに再び注目が集まりそうだと言う。

「新潟在住の3人組アイドル・ユニット『Negicco(ねぎっこ)』です。活動16周年を迎える彼女たちは、2003年の結成以来、地元に密着した活動を地道に続け、活動12年目にして『光のシュプール』がオリコン5位にランクインし、日の目を浴びました。15年に“黒船”ともいえるNGT48が参入してきても、敵視することなくマイペースな活動を続け、子どもからお年寄りまで幅広いファンを持つ、今や癒やし系アイドルとして認知されています。現在は『にいがた観光特使』を務めており、今後はNGT48を支援していた地元企業がこぞってNegicco推しに変わっていくかもしれません」

 新潟のイメージ回復は、彼女たち3人に託された?

アイドルイベントで「最前管理組合」が暴力沙汰! 悪質ファンの徹底的締め出し求められる

 1月2日と3日に東京お台場エリアで行われたアイドルイベント『TOKYO IDOL PROJECT × @JAM ニューイヤープレミアムパーティー2019』(NPP)にて、観客による暴力事件が発生。運営が、警察に通報する事態となった。アイドル事情に詳しい芸能ライターはこう話す。

「オールスタンディングの会場の最前列エリアを占拠するファンの集団がいて、その集団が別のファンに対し、暴力的な形で場所を奪ったということのようです。ちなみに、そういった集団は『最前管理組合』などと呼ばれ、最前エリアに行きたいファンから金銭を取るケースもある。かなり悪質な集団です」

 今回の暴力行為に対し、NPPを運営するTOKYO IDOL PROJECTと@JAMは1月2日、公式サイトや公式Twitterで「本イベントにおいて悪質な暴力行為が発生した為、誓約書にて対応、また悪質なものは警察へ通報し被害届けを提出いたしました」(原文ママ、以下同)と報告。さらに「今後も場内警備の強化を行い、暴力行為を発見した場合には、即退場、悪質な場合は即刻警察に通報致します」としている。

「最前エリアを占拠する悪質なファンの暴力行為は以前からありました。本来であれば、運営サイドはもっと早く対応すべきだったと思います。今回は暴力行為を撮影した動画がTwitterで拡散したことで、こういった形で強く対応せざるを得なくなったという側面があるのも事実です」(同)

 さらに6日、今回の事件に対し、アイドルグループ「26時のマスカレイド」の公式サイトにて、「1月2日出演しましたイベントでの、いつも26時のマスカレイドのLIVEに来てくださってる、一部お客様が他のお客様への暴力行為を確認したため、該当のお客様は今後26時のマスカレイドのLIVE・特典会への出入りを禁止致します」と発表された。つまり、暴力事件の犯人の一部が26時のマスカレイドのファンであったことが明らかになったのだ。

「暴力行為に及ぶようなファンを出入り禁止にするのは、当然の措置であると思います。しかし、今回の事件は複数のアイドルグループが出演するイベントで起きたことであり、1つのグループのライブに出禁になったとしても、その悪質なファンがほかのグループのライブに行って、同じような暴力行為に及ぶ可能性は高い。自分たちのグループの現場を守るという意味では26時のマスカレイドの運営の措置は間違っていないのですが、根本的な解決にはなっていません」(同)

 悪質なファンを締め出すには、グループの垣根を越えた対策が必要となるのだ。

「まずは、イベントの運営サイドで悪質なファンを特定し、その顔写真や名前、特徴などを各アイドルグループの運営と共有しなくてはならない。そのうえで当該ファンを対バン、単独かかわらず、あらゆるアイドルイベントへの出入りを禁止にするべきです。これは単なる暴力事件であるだけでなく、アイドル運営に対する業務妨害でもありますからね。アイドル業界全体で、徹底的に潰していく必要があるでしょう」(同)

 ただでさえブームが終わり、人気が低下しているといわれている女性アイドル。そのうえライブで暴力を振るうファンがいるとなれば、集客にも影響するだろう。業界全体のことを考えればこそ、悪質なファンを完全に締め出す必要がありそうだ。

2019年にブレークする“元アイドル”は誰? 飯窪春菜、岩村なちゅ、彩川ひなのに期待

 毎年バラエティー番組の世界では“旬の女性タレント”が登場するが、ここ最近は元アイドルのブレークが増えているという。

「一時期のアイドルブームが沈静化し、解散するグループが増えたり、主力メンバーが卒業したりするケースが増えています。そういった流れの中で、元アイドルたちがソロになってバラエティーの世界に入ってくるケースが増えているんです」(芸能記者)

 2018年は元アイドリング!!!の朝日奈央、元℃-uteの岡井千聖などがバラエティー番組で活躍したが、2019年は一体どんな“元アイドル”の飛躍が予想されているのだろうか。

「トークでの瞬発力もあるし、体も張れるし、リアクションも最高だということで、朝日や岡井に対するバラエティースタッフからの信頼は厚く、引き続き活躍するでしょう。それに加えて、元AKB48の野呂佳代などはお笑いスキルも高く、芸人からの支持もあって、今以上に出番を増やしそう。さらに、明石家さんまと長年ラジオで共演している元モーニング娘。の飯窪春菜への期待も高い。また、すでにプチブレーク中の元AKB48西野未姫などへのオファーも増えそうです」(テレビ局関係者)

 そのほかにも、意外な元アイドルのブレークがささやかれているという。

「元PASSPO☆の岩村なちゅは、プチブレークするかもしれません。とにかく怠惰な性格で、やる気があるタイプではないのですが、そのキャラクターが逆に面白い。元メンバーからAVデビューするんじゃないかと心配されるくらいですからね。あまりガツガツしていない元アイドルとして期待できそうです。一方で、ガツガツタイプでいうと彩川ひなのも注目です。元アイドルではなく、現役グラビアアイドルなんですが、いわゆる“自分かわいい”系のキャラ。アクが強くてイジりがいがあって、しかもハートが強いので、ハマれば大化けすると思います」(同)

 今年1月にはグラビアで人気の浅川梨奈がSUPER☆GiRLSを卒業、2月には西野七瀬が乃木坂46を卒業する。知名度が高い彼女たちはどうなのだろうか。

「浅川はグラビアでは人気ですが、トークはイマイチ。スパガのグループ内でもそれほど人気があるわけではなく、“話さないほうがいい”という評価なんですよ。だから、バラエティーでのブレークは、簡単ではないでしょう。乃木坂46の西野についても、トークが得意なほうではない。こちらもおそらくバラエティー向きではと思うので、女優などでしっかり活動していくことでしょう」(同)

 やはりバラエティーでは、知名度よりもキャラクターが重要だということ。アイドル時代にあまり人気者になれなかった元アイドルにこそ、チャンスが回ってくるかもしれない。

乃木坂46・生田絵梨花セカンド写真集「初版20万部」の衝撃……“巨乳化”で白石麻衣を超える?

 22日に発売される乃木坂46・生田絵梨花のセカンド写真集『インターミッション』(講談社)が、初版20万部となることがわかった。この初版部数は、今年創業110周年を迎える版元の講談社でも最多記録というから、前代未聞と言っていい。

「出せば確実に売れる乃木坂メンバーの写真集ですが、初版20万部は極めて異例。累計30万5,000万部の売り上げを誇る白石麻衣の『パスポート』(講談社)ですら、初版は10万部でしたからね。相当な強気です」(アイドル誌ライター)

 そんな強気を裏づけるかのように、昨年11月の予約開始時点からインターネット書店でもランキング1位を獲得している。また、併せて開設された写真集のTwitterアカウントも、フォロワーが早くも約17万8,000万人を記録(1月7日現在)。2016年12月に開設された白石の写真集のTwitterが、フォロワー13万人であることを考えると、驚異的な数字だ。

「先行公開されているカットも、自身初のランジェリーショットなど、セクシーさを前面に打ち出していて評判です。生田といえば、天然のお嬢様キャラが持ち味だったのですが、ここのところファンの間では“巨乳化”が話題になっていました。16年1月発売のファースト写真集『転調』(集英社)では水着姿を披露していますが、それと比べても、今回のランジェリーショットは明らかにバストがふくよかで、“急成長”をうかがわせます」(同)

 この勢いだと、ファースト写真集の累計売り上げ8万4,000部を超えることは確実だが、果たして“白石超え”となるか、見ものである。

指原莉乃、将来の『紅白』司会は確定的? 一方で“上沼恵美子化”の心配も……

 人気アイドルユニット・HKT48の指原莉乃が、今年4月でグループから卒業する。大みそかの『NHK紅白歌合戦』では、バンコクに拠点を持つBNK48とタイ語を交えて「恋するフォーチュンクッキー」を歌唱。「指原放牧」と書かれたプラカードを掲げた総合司会の内村光良による粋なエールも送られた。

 本番前の12月29日に行われた紅白歌合戦リハーサル後の記者会見では、バラエティーから司会業に転じたタレントの上沼恵美子との類似性を指摘されるなど、卒業する指原に質問が集中。将来的に紅白の司会を期待する声も上がっていた。

「指原さんの今の人気やポテンシャルからすると、紅白の司会を務める可能性が十分にあると思います。最近ではMC業が板についてきて、話を回すのが上達しました。トークバラエティー番組で共演する芸人からは『やりやすい』『話の振り方がうまい』『突っ込みが的確』といった称賛の声が相次いでいて、演者側から人気がとても高いですよ」(芸能関係者)

 一方で不安視されているのが、自分の見せ方へのこだわりだという。

「プロ意識が高く、インタビュー写真や、収録撮影の現場で、自分が良く写る顔の向きや位置でないと撮り直しを求めるなど、頑固な一面があります。時に撮影や現場の流れを止めてしまうことがあるのですが、指原さんクラスのタレントには誰も注意することができません。まだ理不尽なワガママを言うことはないようですが、このままエスカレートして、上沼さんのように“女帝”と言われるような存在になってしまうのではないかと懸念されていますよ」(同)

 春からはアイドル業を離れ、タレントとして独り立ちする指原。上沼が歩んだ道をたどるのか、このまま大物タレントとなるのか、どういった活躍をみせてくれるのか、見ものとなりそうだ。

新時代の幕開けにアイドルはどんな景色を見せてくれるのか?――2019年アイドル界勝手に大予想

 いよいよ2019年が幕を開けた。

 昨年末は、乃木坂46が日本レコード大賞2連覇を達成。『第69回NHK紅白歌合戦』では、AKB48とBNK48が共演し、休養中の平手友梨奈に代わって小林由依がセンターを務めた欅坂46は、見事なパフォーマンスを見せてくれるなど、まだまだアイドル界は安泰と実感させられた。

 さて、今年は、アイドル界にどんなことが起こり、どんな女の子がブレイクするのか、独断と偏見を交えながら、予想してみたい。

 

■改元とともに新たなアイドルが生まれる?

 1月1日、ネット上で新たなアイドルオーディション開催の告知がされた。その名も「平成ラストアイドルオーディション」。

 48グループや坂道グループの楽曲を制作した片桐周太郎がプロデュースを担当し、運営陣には元℃-uteの梅田えりかや、元アイドリング!!!の遠藤舞なども名を連ねている。すでにエントリーは始まっており、メンバー決定後、今年の春にはCDデビューが約束されているという。「本気で武道館を目指せるグループ」という言葉からも、その力の入れ具合が伝わってくる。

 翌2日、今度は、モーニング娘。’19が15期となる新メンバーのオーディションを行うことを発表した。新たに加入するメンバーは、今年の春に行うツアーでお披露目となる予定で、こちらも「新元号に合わせての加入」といった報道が多く見られた。

 これらのオーディション状況からもわかるように、なんといっても今年最大のトピックスは、“元号が変わる”ことである。新しい時代の始まりとして大々的に行事が行われるのだ。アイドル界もこれに乗っからないわけがない。「平成最後の」や「新時代初の」といった触れ込みは、耳目を集めるにはうってつけの言葉なのだ。

 おそらく、元号が変わった5月以降、新たなアイドルがいくつも誕生すると思われる。しかも、キャッチフレーズやコンセプトに新元号を使って、「〇〇最初のアイドル」「〇〇時代のダンスユニット」といった触れ込みが増えるのではないだろうか。

 もしかすると、5月1日の0時ちょうどに結成を発表し、「うちが最初だ」「いやうちの方が早かった」などと、「最初の」の称号を取り合うことになるかもしれない。

 そしてもう一つ、その新しい元号を冠したり、もじったりした名前のグループが出てくることも予想される。ジャニーズグループの「Hey! Say! JUMP」のようなパターンである。

 ここで述べておきたいのは、たくさん出てくるであろう新しいアイドルを、できるだけ“目撃してほしい”ということだ。

 アイドル界には「古参」と呼ばれる、初期から見続けてきたファンを指す名称がある。良い意味でも悪い意味でも使われることがあるが、そのアイドルの誕生時を見ておくと、その後の応援が何倍も楽しくなるのだ。

 ももいろクローバー(現「ももいろクローバーZ」)が、路上で活動をしていた頃から見ていた人や、Perfumeが、ショッピングセンターでイベントをしていた頃から通っていた人、そんな人たちは、ドーム級の会場でコンサートをやるまでになった時、これまでの軌跡を思って、涙が出るほどに感動できる。

 新しいアイドルか出てきて、少しでも気になったら、活動をチェックし、現場へ行く。これだけで、その後のヲタク生活は充実したものになるはずだ。ぜひとも、新しいアイドルとともに、新時代を体感してもらいたい。

■アーティストとアイドルの境目が変わる?

 次に注目したいのは、今年デビューが予定されている、秋元康とワーナーミュージック・ジャパンによるガールズバンド「ザ・コインロッカーズ」である。

 昨年12月23日、Zepp Tokyoで行われたイベントで、オーディションで選ばれた41名のメンバーが初お披露目となったが、いずれ劣らぬ美女ぞろい。アイドル的な人気を得ることも十分考えられる。

 この動きが、アイドル界の一つのカギを握ると思われる。昨年行われたネット上でのオーディションも盛り上がりを見せ、評判は上々である。もし彼女らがスターダムにのし上がっていけば、「アーティスト」と「アイドル」両方の要素を兼ね備えた存在が、大きな位置を占めることになる。

 そして、アイドル界というのは、一つの成功例ができると、そのフォロワーが多く出てくる世界なのだ。同じようなコンセプトのアイドルバンドが、続けて登場する可能性は十分ある。

 アイドル界にはいくつかの系譜のようなものがあるが、「アイドルバンド」というのも定期的に出てくるものの一つだ。かつて「夏祭り」のヒットを飛ばした「Whiteberry」や、「secret base ~君がくれたもの~」で一躍その名を轟かせた「ZONE」などをイメージしてもらえばわかりやすいだろう。

 すでに、自分で楽曲を作り、歌いながら、それでも「アイドル」という存在にこだわり続ける眉村ちあきや、同じく弾き語りで活動する原田珠々華、里咲りさなども人気だ。彼女たちには、アイドル的な応援をするファンや、楽曲を強く支持するファンなど、より多くの人にアピールできる点が強みだ。

 このようにして、2019年はアイドルとアーティストの存在が近くなっていくことが予想される。

■女優系アイドルの攻防

 女優業に関して注目したいのは、昨年、アイドルグループの解散や卒業が相次いだことにより、ソロ活動を始める人が多くなったことだ。

 それらの中から、ドラマで活躍する人が出てくるのではないかと思っている。乃木坂46を卒業した西野七瀬は、昨年放送されたドラマ『電影少女 ~VIDEO GIRL AI 2018~』(テレビ東京系)も高評価であったし、欅坂46卒業の今泉佑唯は、事務所をエイベックスに移籍し、本格的に女優活動を始めることとなった。また、NMB48卒業の市川美織も、昨年公開の映画『放課後戦記』で主演を務めるなど活躍している。

 他にも、ベイビーレイズJAPANの高見奈央や、アイドルネッサンスの比嘉奈菜子などは、グループ解散後、舞台に出演するなどして、活動の場を広げている。また、オスカープロモーションに所属していたX21のメンバーも、女優として大成した先輩が多いこともあり、今後活躍してくれる可能性があるだろう。

 もう一つポイントなのは、子役出身の女優が、そろそろ大人びた役を演じられるようになってきたということだ。現在活躍中の女優を見ても、杉咲花や井上真央など、子役から活動をしている人は多い。そのような人たちが、“子役”から“女優”となっていくのが、14~15歳ぐらいの時なのだ。今年は、芦田愛菜、本田望結、鈴木梨央といった、実力派の面々がその時期に差し掛かる。ドラマや映画で、彼女たちの「少し大人びた」演技と表情を見ることができるかもしれない。

 その他新人については、今の段階で、どの女の子がブレイクするかは難しい。ただ、1月6日から日本テレビで放送が始まる『3年A組―今から皆さんは、人質です―』はぜひ注目してもらいたい。

 生徒役として、永野芽郁、川栄李奈、今田美桜など、すでにドラマで活躍中の女優をはじめ、昨年『義母と娘のブルース』(TBS系)で、綾瀬はるかの娘役を好演した上白石萌歌、『チア☆ダン』(同)に出演していた堀田真由と箭内夢菜、元Dream5で、グラビアで活躍中の大原優乃、同じくDream5メンバーであった日比美思、モデル・女優・バラエティと幅広い活躍を見せる福原遥など、注目株が多数出演する。

 主役は、担任役の菅田将暉なので、生徒役がどこまで出番があるかはわからない。しかし、後々活躍することになる子は、そんな中でも、きらりと光る何かを感じさせるものだ。ぜひ、「どの子が才能を秘めているか」という視点でドラマを見て、お気に入りの女の子を探してみてほしい。

■メディアミックスの進化

 今に始まったことではないが、アイドル的な存在の子は、ライブやテレビなどに限らず、ネットのプラットフォームをうまく利用している。YouTubeをはじめ、SHOWROOMなどの動画配信サービス、Instagram、Twitterなどでも人気を集めていることが多い。元AKB48の高城亜樹や、昨年引退した、仮面女子の神谷えりななど、活動が高じて、YouTuberとして活躍した事例もある。

 今のところ、純粋にネットだけから火がついてメジャーアイドルまで上り詰めた事例は見当たらないが、音楽界でのヒャダインやDAOKOなどのように、ニコニコ動画に作品を投稿したことから人気を博した人も多いため、アイドル界で同様の道をたどる人が出てくるのも時間の問題だと思う。

 また、時に自虐的に、時に攻撃的にと、鋭いツイートをし、そこが人気となりつつある、NGT48の中井りかや、狩野英孝の元カノの話を赤裸々に暴露してしまい、炎上によって話題になった、ZOCの戦慄かなのなど、SNSでバズることによって人気を得たり、知名度が上がったりするアイドルもいる。

 あえて、炎上を狙ってくる人もいるかもしれないが、この手のものは、意図的にやるとその真意を見抜かれてしまうものだ。先に挙げた2人にしても、悪気はなく、ストレートに思ったことを発言しているところが、最終的に人気となるポイントなのかもしれない。

 メディアミックスといえば、もう一つ予想しておきたいことがある。それは、“スキャンダル”である。

 昨年、剛力彩芽がZOZOTOWNの前澤友作社長と交際していることが明らかになったほか、石原さとみとSHOWROOMの前田裕二社長との熱愛も報じられた。我々からすると、「IT系社長と若手女優なんてどこで出会うんだ?」という疑問が湧かなくもないが、芸能界とネットの親和性が高くなっている今、いろいろとルートはあるのだろう。

 そして、毎年のように新たなサービスが生まれている今、今年もITサービス系の社長や社員と、アイドルの熱愛はさらに増えてくるのではないかと思っている。最近急成長しているところで言うと、TikTokやPayPayの関係者などがありそうだと思っているのだが、いかがだろうか。

 以上、今年のアイドル界で起こりそうなことを勝手に予想してみた。ライブやテレビ、動画を見ることなど、アイドルの楽しみ方はたくさんあるが、「今後の展開を予想する」というのもまた、楽しい作業のひとつなのである。応援しているアイドルの、今年の活動を想像してみたり、新たに出てきそうなアイドルを思って気持ちをときめかせてみたり、そんな楽しさを、ぜひ味わってみてもらいたい。そうして、我々を楽しませてくれるアイドルの幸せを祈りつつ、年の始まりを過ごしたいと思う。

(文=プレヤード)

解散、卒業、また解散――出会いと別れにあふれていた2018年のアイドル界を振り返る!

 みなさんにとって、2018年はどんな年だったろうか?

 来年、元号が変わることを受けて、とかく「平成最後の」という言葉が踊った年。夏に相次いだ自然災害なども記憶に新しいところだろう。

 そんな中、アイドル界は、なんといっても「解散」と「卒業」に終始した一年であった。

 

■中堅どころの相次ぐ解散、AKB・坂道グループでも卒業が続く

 年が明けた1月、まず飛び込んできたのは、有安杏果の「ももいろクローバーZ」卒業のニュースだった。国民的な人気となったグループからの卒業は、世間から驚きの声が上がった。

 そして、同じ1月、結成5年目を迎え、アイドル界では中堅どころとなりつつあった、「アイドルネッサンス」が解散を発表。前年に、初のオリジナル曲を発表するなど、活動の幅を広げていた中での解散は、衝撃的だった。

 しかし、これらの動きは、まだ“序章”でしかなかったのだ。

 大きく動いたのは、現在アイドル界のトップに君臨する、「乃木坂46」。デビューから多くの曲でセンターを務め、グループの中心人物であった生駒里奈が4月に卒業。それを皮切りに、若月佑美、能條愛未、そして、西野七瀬など、計8人が卒業した。

 また、48グループでも、NMB48の山本彩が11月に卒業、そして12月には、総選挙3連覇の指HKT・原莉乃が卒業を発表した。

 一方、解散ということであれば、8月に、10年以上活動を続けていた「チャオ ベッラ チンクエッティ(旧名:THE ポッシボー)」が、その後、「PASSPO☆」「ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)」「ベイビーレイズJAPAN」「バニラビーンズ」「X21」と、中堅どころが次々と解散していった。

 一体なぜ、ここまで解散や卒業が相次いだのか?

 個人の理由や、運営上の理由など、さまざまではあると思う。しかし、大局を見て考えるならば、いくつかの要因が考えられる。まず、グループが結成されたり、彼女たちがアイドルとなった時期を考えてみたい。

 ご承知の通り、2010年頃からの48グループブレイク以降、「アイドル戦国時代」と呼ばれるほど、アイドル業界が活性化し、アイドルグループが雨後の筍のように結成されていった。むろん、大きなブレイクを果たすことができず、短期間で消えていったグループも多いが、一定の人気を集めたところは、それなりに長く続けることができた。

 ただし、アイドルグループには、ある程度適正な“期間”というものがある。あまりいい言葉ではないが、“寿命”“賞味期限”などと言えばわかりやすいだろうか。

 一時期急激に増えていったアイドルグループが、一気にその期限を迎えてしまった。高度成長期にたくさん作られたマンションが立て続けに寿命を迎えているのと構造は同じである。

 アイドルというのは、その存在からして、“清新さ”“フレッシュ感”が必要なものだ。グループとしてそれを維持するために、メンバーチェンジや、方針の転換、改名などが行われる。しかし、やはりそれにも限界はある。それらの時期が、今年重なったということだろう。

 そしてもう一つ。来年、元号が変わるということも、遠因として考えられる。

 今や、年号については西暦が多く用いられ、昔に比べれば元号の意味合いは、薄れているかもしれない。しかし、日本における元号は、1300年以上も使われているのだ。日本人にとっては、もはやDNAに刻まれているレベルで、備わった感覚ではないだろうか。

 そのような中、一つの時代が終わろうとしている現在、「今続けていることに区切りをつけたい」という思いが、意識的にしろ無意識的にしろ、働いているのではないかと思う。

 地下アイドルとして長く活動してきた姫乃たまが、平成最後の日である、来年の4月30日に地下アイドルとして最後のライブを行うことや、先述の指原莉乃が、同じく4月28日に卒業コンサートを開くことなどは、象徴的であると思う。

 もちろん、その中には「新しい時代を新しい環境で迎えたい」という前向きな気持ちも十分に感じられる。卒業や解散は悲しいことかもしれないが、新しい人生の始まりであることを考えれば、決して悪いばかりの年ではなかったと思う。

 

■アイドルの労働環境が改めてクローズアップされた年

 5月、愛媛県を中心に活動するアイドルグループ「愛の葉Girls」のメンバー、大本萌景さんが亡くなったことを受けて、アイドルの活動内容や契約などについて、ワイドショーなどでも取り上げられる事態となった。

“過労死”や“パワハラ”などの言葉が一般化しているように、近年、企業においては、労働環境の整備が急速に行われてきた。しかし、一方でアイドルなどの“芸能”に関する職場環境は、今まで表立って議論されることはなかった。

 昔のトップアイドルの話などによれば、睡眠時間もろくに取れないまま、テレビ局を移動していたなどということもあったようなので、今のアイドルがそこまで忙しいかは判断が分かれるところだろう。

 ただ、例えば、ブログを書いたり、動画配信をしたりといった、「業務時間との線引きが難しいもの」が増えつつあることも事実である。さらには、SNSなどによって、ファンの声を直接聞く機会が増えたことにより、心無い言葉をダイレクトに受け取れてしまうという事情もある。当然、受け取った側は、今まではなかったような、精神的苦痛を感じることだろう。

 そのようなリスクに立たされているアイドルを救うのは、やはり、ファンの励ましだと思う。アイドルの置かれている状況を理解し、言葉をかけたり、応援をしたりすることが、これまで以上に必要になってくることだろう。

 そして、こういう悲しい事件が起きてしまった以上、各運営も、アイドル本人の意思や体調を最大限に考慮し、できる限り長く、ファンとの関係を築き上げられるようするべきなのである。

■若手女優とバラエティアイドル

 いわゆる「グループアイドル」が、坂道シリーズを中心に人気を集めているとすれば、「女優アイドル」の中心にいるのは、間違いなく広瀬すずだ。

 今年は、映画3本(『ちはやふる -結び-』『ラプラスの魔女』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』/いずれも東宝)と、ドラマ2本(『anone』日本テレビ系、『チア☆ダン』TBS系)の他、CMにも多く出演、年末の『第69回NHK紅白歌合戦』紅組司会、来年4月からのNHK朝ドラ『なつぞら』主演と、安定の活躍を見せた。

 彼女に続くのが、土屋太鳳、松本穂香、平祐奈といったところだが、今年はいわゆる「ニューヒロイン」的な人が少なかった。強いて言えば、4月からの朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合)でヒロインを演じた永野芽郁、人気ドラマの新シリーズ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)で小悪魔女子を演じた今田美桜、『義母と娘のブルース』(TBS系)で、綾瀬はるかの娘役を演じ、『キリン午後の紅茶』のCMで歌声も披露している上白石萌歌などが、ブレイクしたと言えるだろうか。

 新人が少なかった理由の一つは、学園モノのドラマが少なかったからであろう。各所で言われている通り、最近の若者はテレビをあまり見なくなっている。必然的に、ドラマも若者よりは、高年齢の視聴者が共感できるようなものが増えていくのだ。“若者から支持される若手女優”というのは、もはやテレビではなく、映画やネットの世界から生まれてくるのかもしれない。

 最後に触れておきたいのが、バラエティで活躍するアイドルである。菊地亜美、鈴木奈々といったバラエティでの実力派が、結婚し、「主婦タレント化」する中、台頭してきたのが朝日奈央である。ご存知の人も多いと思うが、彼女は菊地亜美とアイドルグループ「アイドリング!!!」でともに活動した仲。出演した番組でMCを務めていたバカリズムから、直接バラエティのノウハウを学んできたと言えるだろう。

『ゴッドタン』(テレビ東京系)で、アシスタントを務める他、今年は『オールスター感謝祭』(TBS系)で優勝するというおまけも付き、勢いを感じさせた。番組で叩き上げられた実力があるだけに、まだまだこの勢いは続くと思われる。

 そしてもう一人、48系で単独の活躍が増えているのが、NGT48の中井りかだ。4月から始まった、平日夕方の生番組『青春高校3年C組』(テレビ東京)のMCの他、『スマートフォンデュ』(テレビ朝日)、『白昼夢』(フジテレビ系)でもレギュラーを務め、バラエティタレントの地位を確立しつつある。彼女の持ち味は、自虐的な発言や、ストレートな物言いだ。生放送を多くこなしながら、嫌味にならない程度のバランスを身につけていけば、指原莉乃に続くボジションを狙えるだろう。

 以上、駆け足で2018年のアイドル界を振り返ってみたが、「解散」「卒業」が続いた中でも、次に何か新しいものが生まれるような“胎動”も感じた一年だった。時代の変わる瞬間に立ち会えるという、高揚感のようなものを感じながら、来年を迎えたいと思う。

(文=プレヤード)