芸能界で大活躍する、ヅャニーズ事務所の名物社長・ヅャニーさんの日常をお届け☆ オーディション会場だとヅャニーさんが掃除のおじさんに扮してるって聞いたんだけど……?

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上川隆也がハイスペックな執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の第6話が先月31日に放送され、平均視聴率7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から2.2ポイントアップとなりました。
(前回までのレビューはこちらから)
今回の舞台は時代劇映画の撮影所。西園寺一(上川)は、亡くなった名優・城ノ内昌胤(西郷輝彦)から主役の座を受け継いだ、若手俳優の奈良橋蓮(佐藤寛太)が主演を務める映画『あだ花侍』の撮影を見学に訪れます。
しかし、奈良橋を売り出すべく、出資者の天谷光俊(岡部たかし)が独裁者のように振る舞うため、城ノ内のことを慕っていた古参スタッフたちと険悪なムード。その一方で奈良橋は、何かと城ノ内と比較されることに対して不満を抱き、撮影所の所長・笹塚はるみ(有森也実)が両者の間に入ることで何とかバランスを取っている状態なのです。
そんな中で始まった殺陣の撮影では、忍者役のベテラン俳優・赤城力(菅原大吉)が立ち位置を間違えて奈良橋とぶつかる凡ミス。これをわざとだと感じた奈良橋が激怒し、現場から立ち去ってしまいます。
一方、浮かれ気分で自撮りしながら撮影所を歩き回っていた新人女優の滝口まりな(小倉優香)が、室内のセットで倒れている天谷を発見。背中に十文字槍が突き刺さり、絶命しているのでした。
刑事の丸山昭雄(佐藤二朗)が現場に到着し、まりなが撮影した映像を調べたところ、忍者の格好をした人物が駆け足で移動している姿を発見。忍者のコスチュームは特注品で、現存するのは5人の俳優の分のみということで、赤城らに疑いの目が注がれます。
そこで西園寺が殺陣シーンの再現を申し出た結果、赤城には本番中に82秒の空白の時間があり、その時に天谷から『あだ花侍』で使うお面を盗んだことが判明。記者発表の際、先代が大事にしていたそのお面を奈良橋がハンマーで叩き割り、新たな『あだ花侍』誕生のインパクトを狙った演出が予定されていたのですが、それを阻止しようとしての犯行だったのです。
しかし赤城は、天谷の殺害に関しては否定。その一方で西園寺は、天谷の爪にチョークが付着していることや、槍が真上から突き刺さったことに着目します。そこから推理を発展させ、上下動する背景幕を利用して頭上から槍を落下させたトリックや、その落下地点に天谷を誘導するため、チョークでバミリ(役者の立ち位置を指示するT字のマーク)を描き、その上に翡翠のペンダントを置いたことを見抜くのでした。
そして、その翡翠のペンダントの持ち主である笹塚が犯人であることが判明します。笹塚は、廃れ行く時代劇の文化を守るため、強引に改革を推し進める天谷を殺すに至ったというわけだったのです。
笹塚や古参スタッフたちが時代劇に懸ける想いを知った奈良橋は、新たな『あだ花侍』像を築き上げることを決意。その姿を、幽霊として現れた城ノ内が優しく見守る姿が映ったところで今回は終了となりました。
さて感想ですが、槍があんなに上手く突き刺さる? とか、天谷を誘導した翡翠の下にチョークでバミリを描いた意味は? とか、忍者のコスチュームなんて簡単に用意できるのでは? とか。謎解きに関してはいつものように疑問に思う点がいくつかありました。
しかしそんなことよりも、今回の一番の見どころは、西園寺が燕尾服姿で殺陣を行うシーンだったのでしょう。実際、Twitter上でドラマのハッシュタグ検索をすると、そのシーンの感想で埋め尽くされています。忍者たちをバッタバッタと斬りまくる華麗な執事侍はインパクト大でカッコ良すぎました。
そんな西園寺に憧れを抱く、“慎次くん”こと助手執事の澤田慎次(浅利陽介)が今回から復帰。浅利のスケジュールの都合で、第1話でケガを負って治療に専念していたという設定だったのですが、やはり慎次くんがいると西園寺のカッコ良さが引き立つだけでなく、ドラマに広がりが生まれますね。
先代の城ノ内と比較されてもがき苦しむ奈良橋にそっと寄り添い、偉大な先輩をもったがゆえのつらい気持ちを共有しつつも、「でも、目指す先を迷わなくてもいいから楽でいい、ともいいますよね」と語った場面は、慎次くんだからこそ説得力がありました。へらへらした顔で西園寺に金魚の糞のようにくっついて回るだけの新米執事・松本松五郎(森永悠希)では味わいの出ないシーンだったと思います。
次回は西園寺が料理に挑戦するということで、今回の殺陣とは違った魅力を発揮することでしょう。また、初回からちょくちょく現れる謎の女・山崎和歌子(観月ありさ)の存在も気になるところ。今回のラスト、衆議院議員の大川龍之介(古谷一行)と電話で“18年前の西園寺”について会話をするシーンがありましたが、今後のストーリーにどう関わってくるのでしょうか。次週を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)
7日発売の「フライデー」(講談社)がスクープした雨上がり決死隊・宮迫博之ら吉本芸人が関わったとされる“振り込め詐欺グループ闇営業”報道。ネット上では、「どう見てもザブングルがいるのに」と記事の気持ち悪さを訴える声が相次いでいる。
同誌によれば、大規模振り込め詐欺グループの宴会に吉本芸人らがサプライズで登場。仲介役はカラテカ・入江慎也だったといい、入江に誘われた宮迫、ロンドンブーツ1号2号・田村亮、ガリットチュウ・福島善成、レイザーラモンHGに加え、「あまり売れていない芸人2~3人」が参加。記事では、宮迫が「くず」の持ち歌「全てが僕の力になる!」を熱唱する姿や、レイザーラモンや福島がキャラに扮して持ちネタを披露する様子、さらにサイン入り色紙らしきものを囲んで集合写真を撮影する様子が掲載されている。
「集合写真には、明らかに『くやしいです』の顔芸中のザブングル・加藤歩と相方の松尾陽介の姿があるものの、記事に名前は一切出ていない。確かに、松尾は『あまり売れていない』かもしれませんが、加藤は『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)の出演で再評価されていますし、松本人志の『ドキュメンタル』(Amazonプライム・ビデオ)の最新回でも結果を残し話題になったばかり。芸歴の長さや知名度の高さから考えても、名前を完全に伏せるのは不自然といえます」(芸能記者)
記事には、「吉本にも詳細な質問書を送った」「再三にわたり電話で問い合わせたものの、吉本側の対応は『無回答』だった」と書かれているが、ザブングルが所属するワタナベエンターテインメント(以下、ナベプロ)に対するアクションについては触れられていない。
「『フライデー』の記者も、提供写真を見て『やべ! ナベプロの芸人がいる』と焦ったでしょうね。講談社とナベプロは蜜月関係にあり、中川翔子や作家の西村賢太をはじめ所属タレントの出版物を多く手掛けていますから、ナベプロ関連の不祥事を報じるとなかなか面倒臭いことになりそう。それでなくても、ナベプロはスキャンダル潰しの手回しに関しては“芸能界一”と言われています」(同)
「フライデー」とナベプロの間でなんらかの手打ちがあったことは想像に難くないが、なんともすっきりしないこの報道。芸人の闇営業を半ば黙認してきた吉本と違い、ナベプロは厳しいペナルティがあるとウワサされているだけに、ザブングルの行く末が気になるところだ。
嵐の冠番組『VS嵐』(フジテレビ系)が、6月6日に放送。この日の対戦相手は、お笑い芸人が集った「チームものまね」で、嵐チームに加わるプラスワンゲストには、俳優の窪田正孝と本田翼が登場した。
この日のオープニングトークでは、「6月6日に芸事を始めると上達する」と言われていることから、櫻井翔がメンバーに「子どものころ習い事何してました?」と質問。相葉雅紀は「水泳、野球、塾、言いたくないけどピアノ」を習っていたといい、大野智は「習字、水泳……塾」と答えた。なぜか「塾」と言う際に口ごもっていた大野だが、マンツーマンの授業が「嫌で嫌で」しょうがなく、あまりいい思い出がないのだそう。
また、松本潤は「水泳、サッカー、野球、習字、そろばん、英会話」と答え、二宮和也は「野球」のみ。最後に櫻井は、「おふくろが働いてたから、めちゃくちゃ多かったですよ」と前置きし、「エレクトーン、水泳、習字、油絵。通ってたって意味で言ったらボーイスカウトも行ってたし、剣道も行ってたよ」と回答。しかし櫻井は、その中で「油絵と習字」しか身についた実感がないようで、「本当に投資をムダにした。親に謝りたい!」と突然謝罪。スタジオは爆笑に包まれていた。
その後、「チームものまね」の野性爆弾・くっきーが、ゲーム前のトークで「松本に困ったことがある」と発言。松本はこれに「は?」と驚いていたが、くっきーによると、ある日「MJです。ディレクターの中村さんから教えてもらいましてメールさせてもらってます」というメールが届いたのそう。くっきーが「ほんまですか? 野性爆弾のくっきーです」と返信したところ、「『友達になりませんか?』ってなったんで、『ぜひぜひよろしくお願いします』って送ったんですよ」と、松本と“メル友”になったことを告白。
すると、「僕メールアドレスが変わるんで、別のアドレスに行ってください」という“URL付きのメール”が松本から届いたといい、くっきーは「そっち行ったら“エロサイト”飛んだんですよ! MJ頼むで!」と被害を報告。これに松本は苦笑いしながら、「そんなわかりやすいの(迷惑メール)に騙されますか!?」とツッコミ。くっきーは「松潤さんじゃなかった? あ~やってもうた!」と、大きなリアクションで笑いを誘っていた。一方で、松本は「俺、それどうしたらいいですか?」と困り顔で、迷惑メールに名前を書かれた本人としては、笑い話で済まないようだった。
この日の放送に視聴者からは、「どう見たって迷惑メールでしょそれは!」「普通に友達になっちゃうくっきー面白すぎる」と笑いが起こっていたが、「潤くん、本当に困ってるっぽかったなあ。どうにかならないものか」「自分のところにも同じような迷惑メール来たことあるけど、タレントの名前を使うのは本当に悪質だと思う」と憤るファンの声も見受けられた。
(福田マリ)
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7月期のTBS系金曜午後10時枠で放送される連続ドラマ『凪のお暇』に、高橋一生が出演すると発表された。漫画家・コナリミサト氏による人気原作の実写化で、主演には黒木華が起用されているが、ネットユーザーからは「ドラマへの期待値がどんどん下がっていく」と、悲鳴が上がっている。
「高橋が演じるのは、主人公・大島凪(黒木)の元彼で、仕事はできるが彼女に対して“高圧的”な態度を取ってしまう、我聞慎二というキャラクター。高橋の出演に対して、原作ファンは『役者としては好きだけど、慎二とはイメージが違いすぎる』『凪の配役にガッカリした分、慎二には期待してたのに……』『凪も慎二も原作とかけ離れててショック』と落胆しているようです。ちなみに、凪役が黒木だと発表された際も、ネット上では『イメージとまったく違う』『もっと華のある女優さんに演じてほしかった』と、ブーイングの声が飛び交っていました」(芸能ライター)
また、凪と慎二はともに“28歳”の設定。黒木は現在29歳なので大差ないが、高橋は現在38歳とあって「高橋一生が演じるのはさすがに無理がある。別の俳優がいい」「慎二、老けすぎでしょ。高橋より年下の俳優なんていくらでもいるだろうに」といった指摘も。「これじゃ、ほかのキャストも期待できない」という書き込みも寄せられている。
「高橋がTBS系の連ドラに出演するのは、2017年1月期の火曜午後10時枠で放送された『カルテット』以来約2年ぶり。高橋がブレークするきっかけとなったのも同ドラマですが、18年2月に『フラッシュ』(光文社)で15歳年下の森川葵との熱愛をスクープされた辺りからファン離れが始まり、その後は、18年4月期放送の連ドラ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で主演した田中圭や、同年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』などに出演した中村倫也に人気を奪われていった印象があります」(同)
そんな流れもあってか、高橋が昨年10月期に主演したフジテレビ系火曜午後9時枠の連ドラ『僕らは奇跡でできている』は、全話平均視聴率6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大コケ。今年3月には、川口春奈とのダブル主演映画『九月の恋と出会うまで』が公開されたが、初週の映画ランキング(興行通信社調べ)ではトップ10圏外の11位と撃沈している。
「現在、テレ朝系の深夜ドラマ枠『土曜ナイトドラマ』で放送中の高橋主演ドラマ『東京独身男子』も、初回こそ平均5.7%をマークし、同枠では『おっさんずラブ』最終回と並ぶ“歴代最高視聴率”と報じられたものの、その後は大して話題にならず、視聴率も3%台まで落ちています。『凪のお暇』で“高橋一生×TBS”の相性の良さを見せつけられたらいいのですが、ネット上の反応を見るに、放送前から雲行きは怪しいですね」(同)
とはいえ、高橋のファンからは「脇役でこそ輝く!」という意見もあるだけに、ぜひともドラマ版・慎二の役をモノにして、存在感を発揮してほしいものだ。
ハナコが「キングオブコント王者」に輝き、霜降り明星が「M-1」を制し……お笑い界を席巻する、20代芸人たち。いわゆる「お笑い第7世代」だ。その中で独特のキャラと立ち位置を築いているのがこの2人、宮下草薙。草薙の燃え上がるネガティブな妄想に、適度に油を注いでいく宮下。「どこにも馴染めなかった」という2人は、お笑いの世界で何を見つけたのか――。
***
――いま最も注目されている「お笑い第7世代」のお2人に、この世代のお笑い観について語っていただこうというのが今日のテーマなのですが……。
宮下 お笑い観……。
草薙 すごい恥ずかしいやつ……。
――確かに。これはやめときましょう。出会いは養成所で、でも宮下さんはピンで、草薙さんはコンビで活動されてたんですよね。
宮下 僕は「養成所内で間違いなく自分が一番面白い」と思ってたんですけど、最初に草薙を見た時に「あ、売れるのってこういうやつだな」って。自分みたいな尖ってるタイプより、こういう本当にキャラの強い人が売れると。まぁ、掘ってみたらすごいセンスもあったんで。でも、本人はセンスを前に出したりするタイプじゃなかった。今って「カリスマが売れない」時代じゃないですか。たぶんこういう人だからこそ、時代とマッチしてるんじゃないかと。
草薙 語ってます、語ってますよね。
宮下 仕事だぞ。本当は俺だって言いたくないよ!
――草薙さんも語ってください。
草薙 恥ずかしい。
宮下 こいつマジひどいんですよ、こういうところ。
草薙 だって、僕はもともと『ごっつ』(『ダウンタウンのごっつええ感じ』/フジテレビ系)すら見たことなくて。それこそ『はねるのトびら』とか『爆笑レッドシアター』(同)とかくらいで。相方は志村けんさんから当時の若手まで、全部見てた。
――ミスターストイック。
草薙 組んでからいろいろ見させられて「あ、ダウンタウンさんって漫才やってたんだ」って知りました。
――コンビを組もうと誘ったのは宮下さん?
宮下 そうです。草薙が前のコンビを解散した時に芸人やめそうだったんで、もったいないなと思って。
草薙 前の相方が「モデルの養成所行く」って言いだしたんですよ。
――モデル事務所!?
草薙 芸人にしてはまぁ……シュッとしたほうだったかもしれない。りゅうちぇるさんとかが出てきた時で、モデルだったら売れるって思ったみたい。僕としては……特にやめてもすることなかったんで……じゃあ、もうちょっとやってみようかな、ぐらいで。
――宮下さんは、お笑いに関してめちゃめちゃストイックじゃないですか。そのあたり、不安はなかったですか?
草薙 最初は、ずっとケンカしてましたね。全然合わなかったんで。なんかわけわかんない街ブラの練習とかさせられたり。
――街ブラロケの?
草薙 もう5年ぐらい住んでる近所を、初見みたいな感じで歩かされたり。「さまぁ~ずさんを参考にしろ」ってDVD見させられて。
宮下 『モヤさま』(『モヤモヤさまぁ〜ず2』/テレビ東京系)です。
――—宮下さんが、草薙さんにお笑いを教えていった?
宮下 いや、教えるってほどじゃないんですけど、最低でもこれくらいは見とかないと始まんないぞと。そもそも、なんで有名なお笑い番組も知らなくてこの世界に入ってきたのかが、よくわかんなかった。
草薙 僕も面白くてびっくりしました(笑)。本当、はんにゃさんが一番面白いと思ってたんですよ。いや、今でも好きですけど。でも、ダウンタウンさんが2人でしゃべってるやつとか「なんかすげぇ」みたいな。めちゃめちゃ面白いし「あれ? 危な!」とも思った。
――「危な」というのは?
草薙 これ知らないまんまいくとこだったと(笑)。
――宮下さんに感謝ですね。
宮下 そうですね(うなずく)。
――(笑)。宮下さんは、何がきっかけでお笑い好きになったんですか?
宮下 ……やだなぁ、こいつの隣でそういうの語るの。
草薙 ……言ってみな。
宮下 子どもの頃から人を笑わすのが好きで。うちの両親、めちゃめちゃケンカが多かったんですよ。よく家庭内がシリアスな場面になるんですけど、そこで僕が笑わせるとケンカが丸く収まったりして。たぶん、それが僕の……。
――原点……。
宮下 ルーツ。
草薙 (ニヤニヤ)
――確か、宮下さんは、お父さんがめっちゃ怖いんですよね。
宮下 そうですね。オヤジは結構ヤンチャやってたんで。
――自分もヤンチャな方面に引っ張られる感じはなかったんですか?
宮下 母親もすごい幼い人というか、自分のことをお姫様だと思ってるような女性で。本当に親を反面教師として僕は育ちました(笑)。この人たちみたいには絶対なりたくない。だから、教育されたことはないんです、僕。
――お笑いに救われたという感じですか?
宮下 そうですね。お笑いがあってよかったなと思ってます。でも、ピンでやってても絶対今みたいな状況にはなってないんで、本当に飛び道具として出てってくれる草薙はありがたいです。
――草薙さんは、どういうきっかけでお笑いの道に?
草薙 高校やめちゃって、通信(高校)通いながら、ゴミ収集車乗ってゴミ集めたり、警備員やったり、宅配の仕事やったり、いろいろしたんですけど、全部本当に続かなくて。1カ月、続いて3カ月ぐらい。で、通信を卒業するってなった時に、することがなんにもなかった。それでとりあえず……お笑い好きだったんで、とりあえず養成所受けて……。
――新しい学校に行く感覚で。
草薙 テレビで島田紳助さんが言ってたんです。『ヘキサゴン』(『クイズ!ヘキサゴンII』/フジテレビ系)だったかな、「来いよ」って。こう、なんていうんですか、あんまり勉強ができない人たちが活躍されてたじゃないですか。
――「おバカタレント」ブームありましたね。
草薙 紳助さんが「テレビ見てるこういうやつらは来いよ!!」みたいに言ってたんですよ。
――テレビを通して。
草薙 語りかけてきたんです。俺、頭悪いから「おお」って思って。
宮下 お前に言ってると思った?
草薙 うん。だけど、NSC(吉本総合芸能学院)受けたら落ちた。
――まさかの。
草薙 養成所に入ってからどうなるかはわからないと思ってましたけど、まさか養成所落ちるとは考えてなかった。
――レアケースかもしれない。
草薙 それで、ほぼなんの説明も見ずに太田プロのスクール(太田プロエンタテイメント学院東京校)に応募しました。
――太田プロじゃなかったら、お2人は出会ってないわけですもんね。宮下さんは、NSCに行こうとは思わなかったんですか?
宮下 思わなかったです。そこはわりとコイツと似てるのかなと思うんですけど。あんまりガチャガチャしたノリが苦手で。養成所で「自分の殻を破ろう」みたいな授業があったんです。みんなで爆弾になって爆発する、丸まってバーンッみたいな。それが嫌で、トイレにこもってたんですよ、その時間。で、その時隣のトイレに誰か入ってて。後から話聞いたらコイツだった(笑)。
草薙 僕も受けたくなくて。
宮下 根本はすげぇ似てるというか。
草薙 馴染めなかった。授業終わると飲みに行く人もたくさんいたんですけど、僕らは誘われなくて。そんなんで仲良くなった。
宮下 人間性は結構似てる。
――いま草薙さんは「ネガティブキレキャラ」という新ジャンルを開拓されていますが、そのネガティブさはいつぐらいから始まったんですか?
草薙 子どもの頃からずっとです。いいことがなんにもなかったんですよね。本当かろうじて生きてきて。いつも1人で遊んでましたね。友達いなかったんで。それこそこの前、初めてスピードワゴンさんの番組で人とボードゲームをやった。
――それまでは1人で……?
草薙 1人でトランプやってました。
――みんなでやるボードゲーム……楽しかったですか?
草薙 楽しかったですね。ただ……楽しいんだろうなって予想はしてたんで。「うわぁ、すごい楽しいぞ」って感じではなかった。そもそも周りに人がいなかったので、暗いと指摘されることもなかったんですよ。養成所入って初めて「暗いなぁ」って言われて、そうなのかと。
――宮下さんは、そのネガティブさが面白いと思ったんですか?
宮下 そうですね、最初に見たネタは、そんなネガティブっていう感じでもなかった。暗いっちゃ暗いんですけど。
草薙 小学校の頃、急に学校でお弁当が必要になったことがあって、でもお弁当箱がなかったんですよ。で、すごい探してやっと見つけたのが、幼稚園の時のお弁当箱だったんです。フタにサンリオのキャラクターの絵が描いてあるやつ。僕、それちょっと嫌だなって思って、深夜に工具箱のマイナスドライバー出して、サンリオのプリントだけこうやって削って。その話をしたらすごい笑ってくれたんですよ、コイツ。あ、やりやすいな、これウケるんだって思いました。
――宮下さん覚えてます?
宮下 はいはい。僕らのライブ、本当に最初ウケなかった。やってることは今と大きくそんなに違わないのに。
草薙 「暗すぎて怖い」ってアンケートに書かれてた。
――あんまり聞いたことないですよね、「暗すぎて怖い」。
宮下 確かに、お笑いで教わったことには反してきましたよ。お笑いでやっちゃいけないってことを、ずっとやってきた。こんなにたどたどしく話ちゃダメだし、もっとテンポよくしないといけないけど。
草薙 できなかったんで。
宮下 逆にそれがなんか個性になって、ほかと比べられなくなったから世に出れたんじゃないですか? テンポの漫才でやってたら、霜降り明星さんに勝てるわけないし。信じてやってきてよかったです。
――お2人の関係って、ちょっと編集者と書き手に似てるのかも。編集者は「読むプロ」で、読者に怒られても「読むプロが『面白い』って言ってくれたから大丈夫だ」っていうのが、ライターの心の支えになるんです。宮下さんが編集者で、草薙さんが書き手とすると。
草薙 そうですね。どんなにこっちが一生懸命作ったものでも、つまんないものはちゃんと「つまんない」って言ってくれるんで。そこはオーソドックスだから、逆に安心しますね。
宮下 僕コンビ組んだ時、「じゃない方」になる覚悟はあったんです。ただ最近思うのは「じゃない方」になるほど無個性でもないんだよな俺、って。自分で思ってるよりヤバいやつみたいなので、そこは二の矢になれればいいかな。
――冷静に分析されてますね。
草薙 後付け……これたぶん後付だと思うんですよね。だって、そんなの聞いたことないよ。
宮下 お前にプラン言ったところでね、計画通りに行えないでしょう。
草薙 いや……。
宮下 営業もそんな得意じゃないんで。なんとかテレビで食ってくしかない。
草薙 めちゃめちゃスベりました、この間営業行って。めちゃめちゃスベりましたよ。
――そんなに……?
草薙 わりとみんなワーッて出ていって「僕らのこと知ってる方~?」みたいな感じでいって、そこからネタをやるんです。ネタもいわゆる営業用のネタというか、わかりやすいやつを。
――おなじみのやつを。
草薙 それなのに僕ら「僕らのこと知ってる方~?」もやらず、いきなりネタを……しかも、一昨年ぐらいの『M-1』の予選でやったゴリゴリのやつを出ていってやって。本当誰も聞いてくれない、みたいな。それ7分ぐらいやって……7分後ぐらいに「僕らのこと知ってる人~?」って最後に聞くっていう。わけわかんない、パニックになって。
――宮下草薙を知らない方が多かった?
草薙 いや、まあまあみんな知っててくれてて。それでスベるんかいっていう。
――(笑)
宮下 うん、俺は「(ネタ前のトークを)やろう」って言ったんですけど、こいつが「やりたくない」って言ったんで。
草薙 恥ずかしい。お前やってくれよ。
宮下 いやいやいや、それは見づらいでしょ。お前がやって、全然できないところに「お前できねぇじゃねぇか」っていうのが一番わかりやすいだろ。
草薙 楽な仕事だよ。ツッコミなんて。
宮下 ちゃんと仕事は果たしてますよ。
草薙 お前はボケない。楽な仕事だよ、本当に!
――本当に仲がいいんですね(笑)。
草薙 ないです、全然。何も出ないです。何が欲しいんですか? 「仲がいい」が欲しいんですか??
――いや、特に何も考えずに言いました。
草薙 何が正解か……わかんない……仲が……仲いいが欲しいか……。
――草薙さん! 大丈夫です!
草薙 でも、その……ずるいポジションを取ってますよね、最近なんか宮下は。お父さんポジションというか。EXITのりんたろー。さんもやってるやつ。
宮下 りんたろー。さんのそのポジションは取ってないよ、俺は。
草薙 あのポジションの取り方はずるいなって、兼近くんとよく話してます。
――宮下さんは、仲のいい芸人さんと飲みに行ったりするんですか?
宮下 僕は飲みがまぁ苦手なので。唯一芸人の中でLINE知ってるのはトム・ブラウンの布川さんぐらい。
――そこは何きっかけで?
宮下 ライブで一緒になることが多くて、そこでお話しするようになって。すごい話しやすい人で、本当にふざけてくるんですよ。ちゃんとこっちがタメ口でツッコめるような空気を作ってくれる。
草薙 お前、普段は『遊戯王』しかやってないから。
宮下 なんか芸人に素性を知られたくないんですよ。口軽いやつしかいないんで。あいつあんなこと言ってた、こんなことやってた、ってすぐ言うんですよ。
草薙 芸人が嫌いなんですよ。
――売れてる先輩と飲みにいって仲良くなってテレビに出る、みたいなことは考えないですか?
宮下 そんなことで仕事ってもらえるんですかね? 知ってたら行きますけど。「仕事をもらえる飲み会だよ」って言われたら、頑張って行くんですけど……。俺たち合コンも行かないし、浮いたウワサひとつない、珍しいコンビだなぁって思います。
――しかし、ネットで「草薙さんかわいい」っておっしゃってる方多いんですよ。
草薙 これ大丈夫かな……教えちゃって。
宮下 いいよ、全然。
草薙 俺好きなやつ……変なんですよ。
宮下 確かにな。
草薙 だって女の人どころか、お客さんが来たことなくて、ライブに。ノルマ制のライブは、場当たり終わってから変装してお客さんの列並んで「宮下草薙で2枚ください」って。
宮下 そうそう、お客さんのフリして。
草薙 自分たちでチケット買ってた。今はそれしなくていいのはありがたいですが、かわいくはない。
――ネガティブ漫才という、ネタの方向性が認知されてきて。これからもそのやり方で行くのか、それとも変えようと思っていますか?
宮下 できるところまでやりたいですよね。このネガティブな想像はすごい面白いし。でも、売れてない時期は「今度バイトしようかと思ってるんだけど」みたいな形は成立しやすいけど、だんだんそれはできづらくなってくる。
草薙 ネガティブに作ってるつもりは……ないんですけどね。
宮下 結構ウケてるんだから、ある程度自覚はあると思うんですけどね。さすがにこれだけやってたら。
草薙 なんの自覚?
宮下 いや、ネガティブな自分ウケてんなぁって。
草薙 だって、作ったネタの原稿全部送るんで。で、こいつが「これ残しで、これ消して」みたいなことやる。それは全然変わんないですけどね。
――本当、編集者みたいですよね。
草薙 ちゃんとやってんのかな、あれ。すごい速いんですよ、選ぶのが。
――敏腕編集者は、パッと見ればすぐわかるらしいですよ。
宮下 そうですね(ニヤリ)。
(取材・文=西澤千央)
ハナコが「キングオブコント王者」に輝き、霜降り明星が「M-1」を制し……お笑い界を席巻する、20代芸人たち。いわゆる「お笑い第7世代」だ。その中で独特のキャラと立ち位置を築いているのがこの2人、宮下草薙。草薙の燃え上がるネガティブな妄想に、適度に油を注いでいく宮下。「どこにも馴染めなかった」という2人は、お笑いの世界で何を見つけたのか――。
***
――いま最も注目されている「お笑い第7世代」のお2人に、この世代のお笑い観について語っていただこうというのが今日のテーマなのですが……。
宮下 お笑い観……。
草薙 すごい恥ずかしいやつ……。
――確かに。これはやめときましょう。出会いは養成所で、でも宮下さんはピンで、草薙さんはコンビで活動されてたんですよね。
宮下 僕は「養成所内で間違いなく自分が一番面白い」と思ってたんですけど、最初に草薙を見た時に「あ、売れるのってこういうやつだな」って。自分みたいな尖ってるタイプより、こういう本当にキャラの強い人が売れると。まぁ、掘ってみたらすごいセンスもあったんで。でも、本人はセンスを前に出したりするタイプじゃなかった。今って「カリスマが売れない」時代じゃないですか。たぶんこういう人だからこそ、時代とマッチしてるんじゃないかと。
草薙 語ってます、語ってますよね。
宮下 仕事だぞ。本当は俺だって言いたくないよ!
――草薙さんも語ってください。
草薙 恥ずかしい。
宮下 こいつマジひどいんですよ、こういうところ。
草薙 だって、僕はもともと『ごっつ』(『ダウンタウンのごっつええ感じ』/フジテレビ系)すら見たことなくて。それこそ『はねるのトびら』とか『爆笑レッドシアター』(同)とかくらいで。相方は志村けんさんから当時の若手まで、全部見てた。
――ミスターストイック。
草薙 組んでからいろいろ見させられて「あ、ダウンタウンさんって漫才やってたんだ」って知りました。
――コンビを組もうと誘ったのは宮下さん?
宮下 そうです。草薙が前のコンビを解散した時に芸人やめそうだったんで、もったいないなと思って。
草薙 前の相方が「モデルの養成所行く」って言いだしたんですよ。
――モデル事務所!?
草薙 芸人にしてはまぁ……シュッとしたほうだったかもしれない。りゅうちぇるさんとかが出てきた時で、モデルだったら売れるって思ったみたい。僕としては……特にやめてもすることなかったんで……じゃあ、もうちょっとやってみようかな、ぐらいで。
――宮下さんは、お笑いに関してめちゃめちゃストイックじゃないですか。そのあたり、不安はなかったですか?
草薙 最初は、ずっとケンカしてましたね。全然合わなかったんで。なんかわけわかんない街ブラの練習とかさせられたり。
――街ブラロケの?
草薙 もう5年ぐらい住んでる近所を、初見みたいな感じで歩かされたり。「さまぁ~ずさんを参考にしろ」ってDVD見させられて。
宮下 『モヤさま』(『モヤモヤさまぁ〜ず2』/テレビ東京系)です。
――—宮下さんが、草薙さんにお笑いを教えていった?
宮下 いや、教えるってほどじゃないんですけど、最低でもこれくらいは見とかないと始まんないぞと。そもそも、なんで有名なお笑い番組も知らなくてこの世界に入ってきたのかが、よくわかんなかった。
草薙 僕も面白くてびっくりしました(笑)。本当、はんにゃさんが一番面白いと思ってたんですよ。いや、今でも好きですけど。でも、ダウンタウンさんが2人でしゃべってるやつとか「なんかすげぇ」みたいな。めちゃめちゃ面白いし「あれ? 危な!」とも思った。
――「危な」というのは?
草薙 これ知らないまんまいくとこだったと(笑)。
――宮下さんに感謝ですね。
宮下 そうですね(うなずく)。
――(笑)。宮下さんは、何がきっかけでお笑い好きになったんですか?
宮下 ……やだなぁ、こいつの隣でそういうの語るの。
草薙 ……言ってみな。
宮下 子どもの頃から人を笑わすのが好きで。うちの両親、めちゃめちゃケンカが多かったんですよ。よく家庭内がシリアスな場面になるんですけど、そこで僕が笑わせるとケンカが丸く収まったりして。たぶん、それが僕の……。
――原点……。
宮下 ルーツ。
草薙 (ニヤニヤ)
――確か、宮下さんは、お父さんがめっちゃ怖いんですよね。
宮下 そうですね。オヤジは結構ヤンチャやってたんで。
――自分もヤンチャな方面に引っ張られる感じはなかったんですか?
宮下 母親もすごい幼い人というか、自分のことをお姫様だと思ってるような女性で。本当に親を反面教師として僕は育ちました(笑)。この人たちみたいには絶対なりたくない。だから、教育されたことはないんです、僕。
――お笑いに救われたという感じですか?
宮下 そうですね。お笑いがあってよかったなと思ってます。でも、ピンでやってても絶対今みたいな状況にはなってないんで、本当に飛び道具として出てってくれる草薙はありがたいです。
――草薙さんは、どういうきっかけでお笑いの道に?
草薙 高校やめちゃって、通信(高校)通いながら、ゴミ収集車乗ってゴミ集めたり、警備員やったり、宅配の仕事やったり、いろいろしたんですけど、全部本当に続かなくて。1カ月、続いて3カ月ぐらい。で、通信を卒業するってなった時に、することがなんにもなかった。それでとりあえず……お笑い好きだったんで、とりあえず養成所受けて……。
――新しい学校に行く感覚で。
草薙 テレビで島田紳助さんが言ってたんです。『ヘキサゴン』(『クイズ!ヘキサゴンII』/フジテレビ系)だったかな、「来いよ」って。こう、なんていうんですか、あんまり勉強ができない人たちが活躍されてたじゃないですか。
――「おバカタレント」ブームありましたね。
草薙 紳助さんが「テレビ見てるこういうやつらは来いよ!!」みたいに言ってたんですよ。
――テレビを通して。
草薙 語りかけてきたんです。俺、頭悪いから「おお」って思って。
宮下 お前に言ってると思った?
草薙 うん。だけど、NSC(吉本総合芸能学院)受けたら落ちた。
――まさかの。
草薙 養成所に入ってからどうなるかはわからないと思ってましたけど、まさか養成所落ちるとは考えてなかった。
――レアケースかもしれない。
草薙 それで、ほぼなんの説明も見ずに太田プロのスクール(太田プロエンタテイメント学院東京校)に応募しました。
――太田プロじゃなかったら、お2人は出会ってないわけですもんね。宮下さんは、NSCに行こうとは思わなかったんですか?
宮下 思わなかったです。そこはわりとコイツと似てるのかなと思うんですけど。あんまりガチャガチャしたノリが苦手で。養成所で「自分の殻を破ろう」みたいな授業があったんです。みんなで爆弾になって爆発する、丸まってバーンッみたいな。それが嫌で、トイレにこもってたんですよ、その時間。で、その時隣のトイレに誰か入ってて。後から話聞いたらコイツだった(笑)。
草薙 僕も受けたくなくて。
宮下 根本はすげぇ似てるというか。
草薙 馴染めなかった。授業終わると飲みに行く人もたくさんいたんですけど、僕らは誘われなくて。そんなんで仲良くなった。
宮下 人間性は結構似てる。
――いま草薙さんは「ネガティブキレキャラ」という新ジャンルを開拓されていますが、そのネガティブさはいつぐらいから始まったんですか?
草薙 子どもの頃からずっとです。いいことがなんにもなかったんですよね。本当かろうじて生きてきて。いつも1人で遊んでましたね。友達いなかったんで。それこそこの前、初めてスピードワゴンさんの番組で人とボードゲームをやった。
――それまでは1人で……?
草薙 1人でトランプやってました。
――みんなでやるボードゲーム……楽しかったですか?
草薙 楽しかったですね。ただ……楽しいんだろうなって予想はしてたんで。「うわぁ、すごい楽しいぞ」って感じではなかった。そもそも周りに人がいなかったので、暗いと指摘されることもなかったんですよ。養成所入って初めて「暗いなぁ」って言われて、そうなのかと。
――宮下さんは、そのネガティブさが面白いと思ったんですか?
宮下 そうですね、最初に見たネタは、そんなネガティブっていう感じでもなかった。暗いっちゃ暗いんですけど。
草薙 小学校の頃、急に学校でお弁当が必要になったことがあって、でもお弁当箱がなかったんですよ。で、すごい探してやっと見つけたのが、幼稚園の時のお弁当箱だったんです。フタにサンリオのキャラクターの絵が描いてあるやつ。僕、それちょっと嫌だなって思って、深夜に工具箱のマイナスドライバー出して、サンリオのプリントだけこうやって削って。その話をしたらすごい笑ってくれたんですよ、コイツ。あ、やりやすいな、これウケるんだって思いました。
――宮下さん覚えてます?
宮下 はいはい。僕らのライブ、本当に最初ウケなかった。やってることは今と大きくそんなに違わないのに。
草薙 「暗すぎて怖い」ってアンケートに書かれてた。
――あんまり聞いたことないですよね、「暗すぎて怖い」。
宮下 確かに、お笑いで教わったことには反してきましたよ。お笑いでやっちゃいけないってことを、ずっとやってきた。こんなにたどたどしく話ちゃダメだし、もっとテンポよくしないといけないけど。
草薙 できなかったんで。
宮下 逆にそれがなんか個性になって、ほかと比べられなくなったから世に出れたんじゃないですか? テンポの漫才でやってたら、霜降り明星さんに勝てるわけないし。信じてやってきてよかったです。
――お2人の関係って、ちょっと編集者と書き手に似てるのかも。編集者は「読むプロ」で、読者に怒られても「読むプロが『面白い』って言ってくれたから大丈夫だ」っていうのが、ライターの心の支えになるんです。宮下さんが編集者で、草薙さんが書き手とすると。
草薙 そうですね。どんなにこっちが一生懸命作ったものでも、つまんないものはちゃんと「つまんない」って言ってくれるんで。そこはオーソドックスだから、逆に安心しますね。
宮下 僕コンビ組んだ時、「じゃない方」になる覚悟はあったんです。ただ最近思うのは「じゃない方」になるほど無個性でもないんだよな俺、って。自分で思ってるよりヤバいやつみたいなので、そこは二の矢になれればいいかな。
――冷静に分析されてますね。
草薙 後付け……これたぶん後付だと思うんですよね。だって、そんなの聞いたことないよ。
宮下 お前にプラン言ったところでね、計画通りに行えないでしょう。
草薙 いや……。
宮下 営業もそんな得意じゃないんで。なんとかテレビで食ってくしかない。
草薙 めちゃめちゃスベりました、この間営業行って。めちゃめちゃスベりましたよ。
――そんなに……?
草薙 わりとみんなワーッて出ていって「僕らのこと知ってる方~?」みたいな感じでいって、そこからネタをやるんです。ネタもいわゆる営業用のネタというか、わかりやすいやつを。
――おなじみのやつを。
草薙 それなのに僕ら「僕らのこと知ってる方~?」もやらず、いきなりネタを……しかも、一昨年ぐらいの『M-1』の予選でやったゴリゴリのやつを出ていってやって。本当誰も聞いてくれない、みたいな。それ7分ぐらいやって……7分後ぐらいに「僕らのこと知ってる人~?」って最後に聞くっていう。わけわかんない、パニックになって。
――宮下草薙を知らない方が多かった?
草薙 いや、まあまあみんな知っててくれてて。それでスベるんかいっていう。
――(笑)
宮下 うん、俺は「(ネタ前のトークを)やろう」って言ったんですけど、こいつが「やりたくない」って言ったんで。
草薙 恥ずかしい。お前やってくれよ。
宮下 いやいやいや、それは見づらいでしょ。お前がやって、全然できないところに「お前できねぇじゃねぇか」っていうのが一番わかりやすいだろ。
草薙 楽な仕事だよ。ツッコミなんて。
宮下 ちゃんと仕事は果たしてますよ。
草薙 お前はボケない。楽な仕事だよ、本当に!
――本当に仲がいいんですね(笑)。
草薙 ないです、全然。何も出ないです。何が欲しいんですか? 「仲がいい」が欲しいんですか??
――いや、特に何も考えずに言いました。
草薙 何が正解か……わかんない……仲が……仲いいが欲しいか……。
――草薙さん! 大丈夫です!
草薙 でも、その……ずるいポジションを取ってますよね、最近なんか宮下は。お父さんポジションというか。EXITのりんたろー。さんもやってるやつ。
宮下 りんたろー。さんのそのポジションは取ってないよ、俺は。
草薙 あのポジションの取り方はずるいなって、兼近くんとよく話してます。
――宮下さんは、仲のいい芸人さんと飲みに行ったりするんですか?
宮下 僕は飲みがまぁ苦手なので。唯一芸人の中でLINE知ってるのはトム・ブラウンの布川さんぐらい。
――そこは何きっかけで?
宮下 ライブで一緒になることが多くて、そこでお話しするようになって。すごい話しやすい人で、本当にふざけてくるんですよ。ちゃんとこっちがタメ口でツッコめるような空気を作ってくれる。
草薙 お前、普段は『遊戯王』しかやってないから。
宮下 なんか芸人に素性を知られたくないんですよ。口軽いやつしかいないんで。あいつあんなこと言ってた、こんなことやってた、ってすぐ言うんですよ。
草薙 芸人が嫌いなんですよ。
――売れてる先輩と飲みにいって仲良くなってテレビに出る、みたいなことは考えないですか?
宮下 そんなことで仕事ってもらえるんですかね? 知ってたら行きますけど。「仕事をもらえる飲み会だよ」って言われたら、頑張って行くんですけど……。俺たち合コンも行かないし、浮いたウワサひとつない、珍しいコンビだなぁって思います。
――しかし、ネットで「草薙さんかわいい」っておっしゃってる方多いんですよ。
草薙 これ大丈夫かな……教えちゃって。
宮下 いいよ、全然。
草薙 俺好きなやつ……変なんですよ。
宮下 確かにな。
草薙 だって女の人どころか、お客さんが来たことなくて、ライブに。ノルマ制のライブは、場当たり終わってから変装してお客さんの列並んで「宮下草薙で2枚ください」って。
宮下 そうそう、お客さんのフリして。
草薙 自分たちでチケット買ってた。今はそれしなくていいのはありがたいですが、かわいくはない。
――ネガティブ漫才という、ネタの方向性が認知されてきて。これからもそのやり方で行くのか、それとも変えようと思っていますか?
宮下 できるところまでやりたいですよね。このネガティブな想像はすごい面白いし。でも、売れてない時期は「今度バイトしようかと思ってるんだけど」みたいな形は成立しやすいけど、だんだんそれはできづらくなってくる。
草薙 ネガティブに作ってるつもりは……ないんですけどね。
宮下 結構ウケてるんだから、ある程度自覚はあると思うんですけどね。さすがにこれだけやってたら。
草薙 なんの自覚?
宮下 いや、ネガティブな自分ウケてんなぁって。
草薙 だって、作ったネタの原稿全部送るんで。で、こいつが「これ残しで、これ消して」みたいなことやる。それは全然変わんないですけどね。
――本当、編集者みたいですよね。
草薙 ちゃんとやってんのかな、あれ。すごい速いんですよ、選ぶのが。
――敏腕編集者は、パッと見ればすぐわかるらしいですよ。
宮下 そうですね(ニヤリ)。
(取材・文=西澤千央)
2020年度前期放送のNHK連続テレビ小説『エール』のヒロインを二階堂ふみが務めることが発表され、話題を呼んでいる。
本作は、阪神タイガースの歌「六甲おろし」などを生み出した昭和の有名作曲家・小関裕而氏と、その妻である歌手・金子をモデルにした物語。主人公の古山裕一を窪田正孝が演じ、二階堂は妻となる女性、関内音を演じるという。今回、二階堂はオーディションで2,802人の中から選ばれたといい、審査では歌のテストがあったことなどを明かしていた。
今回の起用について、ネット上では「演技派だから安心」という声がある一方、「朝から二階堂ふみの顔は見たくないなぁ」「二階堂は濡れ場のイメージが強いから朝ドラはどうなんだろう」「妻が夫を引っ張っていく感じなんでしょ? なら二階堂ふみは合ってるんじゃない?」といった賛否両論の声が飛び交っている状態だ。
「近年は大河ドラマが不調なため、好調が続く朝ドラのほうに力を入れているようですね。最近は『まんぷく』の安藤サクラさん、『なつぞら』の広瀬すずさん、『スカーレット』の戸田恵梨香さんと、オーディションではなくオファーでヒロインが決まることが多かったですが、そうなると新鮮味に欠けます」(芸能事務所勤務)
また、演技派といわれる二階堂だが、朝ドラヒロインという役柄に関しては心配の声も上がっているという。
「メンヘラや陰のあるキャラクターといった、闇が深くてクセのある役柄を演じるとハマるのですが、明るくて普通の女の子の役はあまり上手ではないという声があります。今回の役柄については、公式で“自分が世界の中心だと思っている妻”とあり、二階堂さんにピッタリハマりそうだとは言われているのですが……。しかし『半分、青い。』のヒロインが視聴者から嫌われていたことからもわかるように、 脚本と演出と本人の演技、ひとつでも外すと致命傷となる可能性も高い」(テレビ局勤務)
朝ドラはここ数年、20%以上の平均視聴率を維持するなど好調な印象があるが、二階堂は現在出演する『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)の視聴率が不調なので、安心はできないところ。もしかしたら、この『エール』が二階堂の女優としての正念場となるかも!?
新宿の高層ビルに囲まれた土地で、ひっそりと佇む喫茶店「キャッツアイ」。 以前は“入道雲のような大男”がいると人気の少ない喫茶店だったが、 今ではすっかり“SNS映えする名物マスター”がいると、賑やかな店になっていた…。 時を経て、姿を変えていく新宿と人々。“あの時代”から20年以上経った今、 悩めるお客の「XYZ」を、海坊主が優しく受け止める——。
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