コミケの「表現の自由」が問われるとき……初参加の「中核派」担当者が語る“宣伝扇動の新時代”

「あ、取材ですか。では、担当に確認を取って、折り返し連絡先を伝えますので、お待ち下さいね」

「え、いや……君ら革命党だよね?」

「そりゃそうですけど。取材ですしねえ」

 夏まで全学連の委員長だった齋藤郁真の言葉には、何度も取材を受けているだけとは思えないカジュアルさがあった。

 今月末に開催される同人誌即売会「コミックマーケット95」。「平成最後のコミケ」となる今回、開催まで数週間が迫り参加を予定している人々は、カタログやSNSなどで出展サークルをチェックして、祭りの当日に向けてそわそわとしている。

 SNSを通じて、出展サークルへの期待や不安の声が交わされる中に、ひときわ目立っているサークルがある。最終日になる開催3日目。「評論・情報」の枠でくくられるスペースに配置される初参加のサークル「みどるこあ」である。

 長方形で四角く囲うように並べられた出展サークルのスペースは、混雑する人の海に浮かぶ島に見立てられ「○○島」と、ジャンル名で呼ばれる。さまざまな色をした波に浮かぶ島の中で「評論島」はコミックマーケットの混沌さの極。そこには、マニアックな研究やコレクション、主義・主張を記した同人誌を頒布するサークルが並ぶ。もとより混沌としているのが平常の「評論島」で、初参加のサークルである「みどるこあ」が注目を集めるのには、理由がある。それは、このサークルが新左翼セクト・中核派のメンバーによるものだからである。

 中核派の若手メンバーによって運営される「前進チャンネル」が12月5日に公開した「重大ニュース」。その動画の中で彼らが冬のコミックマーケットにサークル「みどるこあ」として、参加することが発表された。

 すぐに、動画を視聴した人や、メンバーの関連するTwitterアカウントで、この話題が流れるようになった。翌日には、togetterにもまとめができた。

 初めての参加を興味深く考えている旨を記す言葉が並ぶ一方で、極めて否定的な反応も現れた。「公安にマークされている実体を持つ団体の出店を歓迎するなんて冗談じゃない」「公安から目をつけられてるようなところにスペース提供しないでくれよ」「いくら表現の自由があるとはいえ公安監視対象・反社会的勢力をコミケに入れちゃダメでしょ」。面白がるものから、コミケがなくなってしまうのではないかと心配するものまで、無数の言葉の洪水は、今も続いている。

 否定的な反応をぶつけられれば多少なりとも気が滅入ってしまうものだが、彼らには、そんな様子はまったくない。

「意外に好意的な印象が多いですねえ。そう、togetterのコメントなんかも面白く読んでいますよ」

 そう話すのは、今回コミックマーケットへの参加の音頭を取っているメンバーの吉田悠。2015年にテレビ東京系で放送された『ザ・ドキュメンタリー【追跡!ニッポンの過激派 “革命戦士”になったオレ】』での密着取材も話題になったことのある活動家だ。積極的にメディアの取材を受け入れる中核派の若手メンバーたちは、幾度も暴力革命の肯定を言葉にしている。その政治的スタンス。そして、過去の組織が行ってきた活動ゆえに「警察にマークされるテロ組織」であるとして、今回のような否定的な意見をぶつけられるのは、彼らにとっては日常である。むしろ「悪名は無名に勝る」が、彼らのいつものスタンスである。

 今回、吉田がコミケにサークル参加しようと思い立ったのは「もっと、新しいことをやってみたい」と思ったから。その下地になったのは昨年5月の開始以来「過激派がYouTuberになった」と、注目されている「前進チャンネル」の存在。そして、吉田自身が活動家としての人生よりも長い、コミケ参加歴を持っているからである。

「初参加は、高校2年生の時、07年夏コミの3日目。友達に誘われたんですけど、その友達も参加は初めて。だから2人で1時間も前にいけばいいなと思っていったら、お台場の方まで長い行列ができていて、入場できたのは午後になってから。圧倒されましたね。それで、友達について何冊か買っていたんですが、それだけじゃつまらないと思って、うろうろとしてみたんです。島中のほうで『ローゼンメイデン』のキャラクターのイラスト集を見つけて、とてもいいものを買ったとうれしくなりました。それが、直後に『初音ミク』で一躍ヒットしたKEIさんのイラスト集だったんです。それからもコミケに通いました。いくつかのサークルが島中から壁サークルになっていくのも見て、これが創作というものかと知りました。その場となっているコミケは、戦後もっとも大きい大衆運動だと思うんですよね。理念のもとに、タブーをつくらずに、参加者も含めて場をつくり、維持することを考えているんですから」

 コミケ参加を機に本格的になったオタクとしての生き方は、活動家となった今も変わらない。趣味を同じくする中核派のメンバーとコミケには一般参加する。それに、時間があれば一緒にアニメも観る。

「自分は懐古厨なので、あまり最新のアニメは観ないんですけど、今年一番の作品は仲間に強烈に勧められた『邪神ちゃんドロップキック』ですね」

 あくまで、今回のサークル参加は「宣伝煽動の新しい形」だと吉田は言うのだが、そうは思えない。自分だけが知っている面白いことを、人にも伝えてみたいというオタクの血が騒いだように見えるのだ。一般参加の回数を重ねれば「一度はサークル参加してみたい」と、大抵の参加者は考えるものだから。

 前述のように、過去の浅草橋駅焼き討ちであるとか、対立する革マル派との戦争(いわゆる内ゲバ)などを取り上げて、中核派がコミケへの参加をすることに否定的な意見を述べる人も多い。とはいえ、政治・宗教の分野で活動する<ガチ勢>が、コミケに参加することは、コミケの長い歴史の中には当たり前にあった。新左翼の「党派」でカテゴライズすると、確かに初だと思うが、かつてノンセクト系のサークル参加は幾度もあった。

 近年でも「反ヘイト」や「行動する保守」まで、コミケには左右を分別せずさまざまな主張をするサークルが参加している。余談であるが、筆者は「メディア規制三法」が問題になってた頃に、何人かの仲間と共に、この「言論/表現の自由」を侵害する法案に反対するビラまきを、国際展示場駅前でやったことがある。そのとき、誰が言い出したか、揃ってヘルメット・サングラス・タオルの3点セットで「武装」していた。

 しばらくビラまきをしていると警察官が10人余り急ぎ足でやってきたのである。その場は何事もなく収まったが、準備会にも通報されていたようなので、総本部に謝りにいったら、当時の米澤嘉博代表に爆笑されたのを覚えている。ま、それくらいにコミケというのは混沌とした場である。いや、それ以前に中核派とは政治思想がまったく異なる筆者が書くこんな文章を認めてるのが、すでに混沌としている。そして、その混沌は実に楽しいものだ。

 今回の中核派のサークル参加に対する、コミケ参加者の声からは、混沌すなわち「なんでもアリ」が思った以上に参加者の中で理解されていることが見えてくる。正直、もっと「テロ集団だ」とか自ら権力の走狗を買って出る人々。ようは普段は「エロ漫画けしからん、取り締まれ」と言っている人々に怒り「表現の自由」を主張するのに、自分の気に入らないものには普段の敵と同じになってしまう……そんな意見が出てくるものかと思ったのだが、思ったよりも少ない。

 まずは話題になっていることで参加する目的の一部を果たした吉田だが、当日の頒布物の準備も進めている。

「機関誌のほかに、過去の『前進(機関紙)』をデザインしたクリアファイル。それに、活動家のみんなで分担して執筆する記念コピー本を予定しています。コピー本ができるかどうか不安ですが……」

 ほかの出展サークルがそうであるように、開催が間近に迫り準備に忙しそうな吉田。最後に、批判的な意見の中にある「革マル派がブースに攻めてくるのではないか」というものを拾って尋ねてみた。

「来ないとは思いますけど……隣のブースに出展してくれるんなら、新刊の交換とかしたいな」

(取材・文=昼間たかし)

嵐・相葉雅紀が“使えない”俳優に……『僕とシッポと神楽坂』大惨敗で各局困惑中

 嵐・相葉雅紀が主演した、テレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠の『僕とシッポと神楽坂』が11月30日に最終回(第8話)を迎え、全話平均5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大惨敗を喫した。

 初回は6.6%とまずまずだったが、その後、5.4%→4.9%→4.3%と右肩下がり。第5話で5.0%まで戻したが、第6話4.7%、第7話4.9%と低迷。最終回では6.2%まで引き上げたが、挽回とまではいかず、全話平均は低調な視聴率に終わった。

 ここ最近の同枠ドラマでは、7月期の『dele』(山田孝之、菅田将暉主演)の平均4.5%こそ上回ったものの、4月期にオンエアされた、ジャニーズの先輩・松岡昌宏(TOKIO)主演の『家政夫のミタゾノ』第2シリーズの平均6.7%には遠く及ばず。昨年4月期に、“低視聴率女優”剛力彩芽が主演した『女囚セブン』の平均5.5%をも超えることができなかった。

『僕とシッポ』は、東京・神楽坂にある「坂の上動物病院」を、元院長・徳丸善次郎(イッセー尾形)から継ぐことになった、腕のいい若き獣医師・高円寺達也(相葉)と、動物や飼い主たちとの心温まる交流を描いたハートフルな作品。ヒロインで動物看護師役の加瀬トキワ(広末涼子)と達也とのほのかな恋模様も描かれた。

「ドラマ自体はとても温かい作品で、相葉のキャラクターによく合ってました。しかし、深夜帯ということもありますが、ほとんど話題にもならず、5%を取るのがやっと。7~8%程度を見込んでいたテレ朝にとっては、期待外れの数字となってしまいました。相葉は前回主演した『貴族探偵』(フジテレビ系/17年4月期)がゴールデン帯(月9)で平均8.6%と大爆死していますので、2作連続で主演作が振るわなかったことになります。こうなると、相葉の起用を主演で検討していた局は二の足を踏むことになりかねません。またジャニーズ側としても、国民的アイドルグループのメンバーである相葉に、これ以上恥をかかせるわけにもいきませんので、各局への売り込みが難しくなったといわざるを得ません。ゴールデン・プライム帯にかぎると、次回作は相葉の単独主演は回避して、誰かとのダブル主演、あるいは準主役の扱いになってしまうかもしれませんね」(テレビ局関係者)

 これで、相葉のゴールデン・プライム帯での単独主演ドラマは当分“お預け”になってしまうのだろうか?
(文=田中七男)

近道に走行妨害……中国発・マラソン大会は迷惑行為のオンパレード!

 中国南部・広東省の深セン市で11月25日に開催されたマラソン大会において、コース途中の中央分離帯を横切って近道をしたランナーたちの映像が公開され、「さすが中国人」と世界中からあきれられたのは記憶に新しいところ。

 それと前後して開かれたマラソン大会でも、さまざまなトラブルが発生していた。

 18日に江蘇省蘇州市で開かれた国際マラソン大会では、ゴールまであと500メートルというところで、アフリカ人選手とトップ争いをしていた中国人女性ランナーに、道路に出て待ち受けていたボランティアが中国国旗を無理やり手渡すという事件が起こった。

 旗といっても体にまとえるほどの大きさがあり、重量もそれなりにある。走って体力を消耗している最中にそんなものを渡されたランナーは、しばらくそれを持ったまま走り続けたが、途中で道端に投げ捨てた。

 これが影響し、結局ランナーは2位に終わってしまった。

 同日に河南省周口市で開かれた市民マラソン大会では、レース後、参加者たちに参加賞として袋入りのピーナッツが配られた。しかし、その袋に印刷された製造年月日は2000年7月25日。賞味期限はその1年後の01年7月24日となっており、なんと18年も前に製造されたものだった。

 この問題に対し、大会主催者は「印刷した日付を間違えただけで、食品の品質に問題はない」と説明したが、のちにメディアが取材を進めたところ、袋に書かれていた製造業者はすでに営業停止していたという。

 そして一番新しいところでは、12月2日に広西チワン族自治区南寧市で開かれたマラソン大会で、エチオピアの選手がトップでゴールした途端、係員が駆け寄って、まだ小走りで走っていた選手の手をつかみ、無理やり走りを止めさせた。いきなり足を止められた選手は、そのまま地面にへたり込んでしまった。

 無理やり止めた理由はといえば、なんと、大会のバナーをバックに優勝選手の記念写真を撮影させるためだった

 マラソンに限らず、どんな運動でもそうだが、激しい運動をした後は、しばらく緩やかな動きを続けて、息と心臓の動きを整える必要がある。しかし、運動直後にいきなり動きを止められると、心臓に大きな負担がかかり、ヘタをすると命に関わる危険性もあるのだ。この係員の危険な行為には、中国国内からも非難の声が上がった。

 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、マラソン大会における一連の不祥事について、こう指摘する。

「つい数年前まで、中国人はマラソンなど見向きもしませんでした。それが、今では雨後のたけのこのように、全国各地でマラソン大会が開かれています。現地紙によると、中国で開かれたマラソン大会は、2011年にはたった22レースだったのに、6年後の17年には1,102レースと、約50倍にも増えたそうです。あまりにも急激に普及したため、マラソンに対する知識が追いつかず、競技について無知な人たちが大会を管理しているため、こういったことが起きているものと思われます」

 ランナーもランナーなら、主催者も主催者。中国のマラソン大会では、まだしばらくは、こういったトラブルが引き続き起こりそうである。

(文=佐久間賢三)

『中学聖日記』有村架純なぜか振られる!? 岡田健史の「冷めた」に「こっちが冷めるわ」と視聴者激怒!

(これまでのレビューはこちらから)

 有村架純主演ドラマ『中学聖日記』(TBS系)の第10話の放送が12月11日に放送され、平均視聴率7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)を記録しました。

 じわじわと視聴率が上昇し、9話で7.8%を記録。10話の今回は、8%超えかと思われていましたが、0.5ポイントダウンとなりました。まあ、でも微々たる数字なので、最終回で8%超えとなりそうな予感も……。

 ではでは今週もあらすじから振り返っていきましょう!

■両想いなってもひと波乱……

 晴れて両想いとなった聖(有村)と晶(岡田健史)はフェリーに乗り、自宅に帰ろうとしていた。しかし、フェリー港には、聖の母・里美(中嶋朋子)が! 聖は実家に連れ戻されてしまう。

 翌日、晶の母・愛子に説明するため、聖と里美は晶の実家へ。愛子は晶のことをあきらめてくれと聖に懇願するが、聖は断固として拒否。話は平行線のままで終わってしまう。

 一方、晶は下宿をやめ、実家へ戻り学校へ通い始める。

 そんな中、聖は小学校を正式に退職し、教師の夢をあきらめ晶と一緒になると決意。原口(吉田羊)を頼って実家を出る準備を始める。しかし、その矢先、晶から一方的に「冷めた」と言われ、途方に暮れてしまう聖。

 そんな聖を見た原口は、「晶にちゃんと気持ちを伝えてこい」と聖を説得。聖は晶に会いに行き、2人は再び気持ちを確かめ合うも、そこへ警察が現れ……といった内容でした。

■切なさ一切なし! “不安”しか残らない10話

 突如、昔の昼ドラのような展開となった同ドラマ。その振り切りが逆にウケ、「いいドラマだ」と言われ始めていたんですが、10話は一気にその風潮がなくなったようです。

 というのも、9話でついに結ばれた聖と晶だけに、10話は2人のいちゃつきを視聴者は期待していたんです。しかし、蓋を開けてみたらまったくそんなシーンはなく、切なさ一切なし。その上、晶は突然聖に電話で「冷めた。もう、この関係をやめよう」というんです。(ドラマ内で晶が関係を思い直すというシーンがないんです。だから、何の脈絡もなく突然すぎてびっくりとしか言えない……)

 そのため、この展開に視聴者からは苦情とも取れる声が続々。「いいドラマだと思ってたけど、10話はない!」「例えていうなら“百年の恋もいっぺんに冷める”ひどい展開だった(笑)」「晶に『冷めた』なんていって欲しくなかった……なんかガッカリ」「こっち(視聴者側)がこのドラマに冷めたわ」「てか、なんで冷めたって言おうと思ったのか描いてなくない?」といった感想が。ん~、確かに残り2話だし、もう少しいい方向の話が見たかったですね。

■びっくりするほど自分の立場がわかっていない勝太郎

 10話で一番感じたのが、勝太郎(町田啓太)の行動がおかしいという点です。5話で聖から振られている勝太郎ですが、未練タラタラな様子。そのせいで9話で原口に振られてしまっていたんですが、10話では聖に「ほっとけない」だの「一緒に海外赴任についてきたらいい」だのと言い張るんですよ。もう見ていて、振られて別れた女にしつこくつきまとってる勝太郎の頭がおかしいとしかいえない。

 その上、8話で晶のことを「聖の気持ちをわかっていてもて遊んでいる。あいつ頭おかしい」とか言ってたんですけど、視聴者側としては「お前もな!」としか思えない(笑)。顔はいい勝太郎ですが、晶同様性格はサイコパス。怖すぎです!

■通報者は誰?

 10話の最後に、警察が2人の前に現れ、何者かから未成年拉致との通報があったことを知るというシーンがあったのですが、ネットではこの通報が一体誰の仕業だったのかというので大盛り上がりで以下のような予想に。

本命:愛子or晶の同級生・るな

※愛子に関しては何も言わなくても、あれだけ息子に粘着質であればありえる。

※一方のるなに関しては、10話で一切登場していなかったため、次回、聖と晶の密会現場を隠れてみていたなんてシーンがありそう。

対抗:勝太郎

※もう、この人は自分の立場をわかっていないサイコパスなのでいうことなし。ただ、仕事が忙しい人なので、そこまで手が回らないとの意見が。

大穴:原口

※10話で別れた勝太郎の子どもを妊娠している様子を見せていただけに、聖と晶を引き離し、なにかと口うるさい勝太郎と元サヤにして海外赴任させて、自分は新しい彼女と一緒に子どもを育てるために通報したとの見方も。ただ、原口が通報者だとすると、ストーリーがさらに酷くなる予感がするのでこれはないかと思うのですが(笑)。

 こうなるともう、登場人物全員に疑いの目がいくという(笑)。来週放送の最終回はストーリー以外に、この答えあわせも楽しみですね!

 以上、10話のレビューでした。

 来週はついに最終回。一体聖と晶はどうなるのか。ネットでは予告を見て、「晶が死ぬバッドエンドになるかも!?」と言われていますが……。放送を楽しみに待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

元アイドルネッサンス・原田珠々華が語る、グループの解散とアーティストとしての未来

 2018年2月24日、8人組アイドルグループ「アイドルネッサンス」が解散した。クオリティの高い音楽を数々生み出し、たくさんのファンを獲得してきた彼女たちだけに、グループの解散を惜しむ声は多かった。

 解散から4ヶ月後、メンバーであった原田珠々華は、自ら曲を作り、ギターを持って歌うという、「ソロ活動」の道を選んだ。アイドルネッサンスとしての時間は、彼女の中でどんな存在になっているのか? 新たな道で彼女が目指す未来とは――? 1stワンマンライブを直前に控えた、彼女の等身大の気持ちを伺った。

* * *

――アイドルになろうと思ったキッカケは?

原田珠々華(以下、原田) 元々アイドルを見るのは好きだったんですけど、自分がアイドルになることは考えていなかったんです。でも、アイドルネッサンスのライブを見た時に、一番前に出ていたのが「自分たち」ではなく「歌」で、それがすごいなと感じて。それで候補生のオーディションを受けようと思いました。

――6人で活動していた中、2016年に、原田さんと野本ゆめかさんが新メンバーとして加入したわけですよね。心細さなどはありましたか?

原田 もう本当に心細くて。同期のゆめかがいたから、救われていた部分があります。彼女がいなかったら、絶対、すぐにくじけちゃってた。ゆめかとは、仲が良すぎるっていうくらいに仲良しで。性格は自分とは正反対で、それがすごい羨ましかったし、憧れてました。今でも、お互いが頑張れたらいいなって思います。

■一番の思い出は「ファンから求められていたこと」

――アイドルネッサンスに入って、一番思い出に残っていることは?

原田 ファンの方の存在ですね。初めて自分のことを「推し」と言ってもらえて、“誰かから求められている”と感じられたのが一番嬉しかったし、印象に残ってます。

――記憶に残っているライブは?

原田 去年、地元・神奈川の「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」でやったライブです。その時に、「前髪」という曲を初披露したんです。出だしを私が歌うんですが、それまで練習で一回も決まったことがなかったんですよ。でも、本番で初めて、「これだ!」って思えて、達成感がすごくありました。

――解散が決まった時のお気持ちは?

原田 「やりきったな」と。ただ、解散が近づいてくるにつれて、卒業式が近づいてくるみたいな感覚で。「つらい思い出とかも、全部本当は楽しかったんだな」って思い返したりしましたね。

――今振り返ってみて、アイドルネッサンスはどんなグループでしたか?

原田 改めてすごいグループだったなと思います。まるで、水のように、何にも染まっていなくて、それでいて全員がいろんなことに迷って、いろんなことを考えて……。同じものを目指していたということ、メンバーであったことを誇りに思ってます。

――2月の解散から6月のソロ活動始動までの間は、どのように過ごしていましたか?

原田 やりたいことを決めるまでに結構時間がかかりました。ギターと歌でやっていくなら、まだまだ技術が足りなすぎるなと、たくさん練習をしていましたね。

――その間、石野理子さんが「赤い公園」に加入したり、比嘉奈菜子さんが舞台の主演を務めるなど、他のメンバーもソロ活動を始めていましたよね。

原田 正直焦りはありました。いつか、「この子もアイドルネッサンスだったんだ」と思われたいから、“みんなに頑張ってほしいし、全員が何かで成功すればいい”って応援する気持ちもあるんです。その反面、自分のことに精一杯で、他の人のニュース見ると、どんどん追い込まれていって……。

■背中を押してくれた母の言葉

――ソロ活動に挑戦しようと決意したのはなぜですか?

原田 一番大きかったのは、母からの助言です。シンガーソングライターという方向にしても、私よりずっと前から路上で歌ったり、ライブ活動をしている方もいるわけで。その中にいきなり混じって通用するのかと、怖かったんです。でも、それまで私がTwitterにアップした弾き語り動画に反響があったことを、母が「見てくれている人がいるってことは、あなたには何か伝える力があるんじゃない?」と言ってくれたんです。それで勇気が出ました。アイドルネッサンスで一回終わった物語の続きが描けるんじゃないかなと思ってます。

――グループ時代と比べて、一人でステージに立つ感覚は違いますか?

原田 違いますね。グループの時は周りのメンバーに頼っていた部分があって、まずは「このライブをやりきる」という感覚でやってしました。でも今は、「この会場にいらっしゃるお客様を楽しませる」っていう気持ちと、「もっと上に行くからその姿を見てて!」っていう思いも届けなきゃいけないと思うようになって。自分で見せたものが全部自分に返ってくるので、意識が変わりました。

――今は、アイドルのライブイベントで歌う機会が多いかと思います、そのあたりはどう受け止めていますか?

原田 「好きな音楽を届けたい」っていう気持ちは、どういう風に見てもらえたとしても変わらないと思っています。

――以前、「キャラが定まらない」と仰っていましたが、ソロになって、キャラは見えてきましたか?

原田 「キャラが定まらない」って言い出したのも、そういうキャラにするためなんですよ! 「キャラが定まらないキャラ」にしちゃえば、自分がこれから何になっても許されるんじゃないかと思って(笑)。実際そう言い出してから、ブログの書き方とかも自由になった気がしたし、結構受け入れてもらえている気がしたので、今でもそのキャラは続いてると思ってます。

――原田さんのファンの方は、どんな人が多いですか?

原田 文学的な人が多いなっていうイメージです。私は結構ブログが長い方なんですが、それにつられてなのか、ファンの方のコメントもすごい長いんですよ(笑)。あとは、すごく賑やかな人もいらっしゃって、私とは正反対だなと、逆に励まされたりします。

――先ほどの話にもあったTwitterの弾き語り動画を含め、SNSを積極的に活用している原田さんにとって、SNSはどんなツールですか?

原田 自分の中で、一番の武器かなと思ってます。結構ちっちゃい頃から趣味程度にやってたんですよ。やっぱり自分が「こうしたい」って思ったことをすぐに発信できるから、SNSは大切だなって。

■「Fifteen」に込められた思い

――11月3日にデジタルリリースされた「Fifteen」は、まさに15歳の時に作られたとか。

原田 16歳になる前日に作りました。誕生日を迎える前に「一曲作りたい」って思って、その翌日に作ってできたのがこの曲です。結構悩んで曲作りするタイプで、それまでは時間をかけて作っていたんですけど、「Fifteen」は今の思いを全部書いたので、すぐにできたのかなって思ってます。

――曲の背景には、アイドルネッサンス時代を含め、15歳の原田さんが反映されているのかなとも思います。

原田 それはありますね。15歳って、私にとってすごい大きくて。今までの人生で一番なんじゃないかってくらい楽しかったんです。学校も、アイドルネッサンスとしての活動も充実してたなって思うし。そういう思い出を、16歳を過ぎてつらくなった時にも思い出せるように、という気持ちが込められているんです。

――曲を作るときは、詞と曲、どちらが先ですか?

原田 「この歌詞のサビだったら、このメロディーをつけたい」って思って、当てはめていくことが多いですね。

――曲作りの上で、影響を受けたアーティストはいますか?

原田 曲によって、影響受ける人は違うんですが、一貫してこの人っていうのは、やっぱり星野源さんです。ずっとファンなんですけど、歌詞の世界観がすごい好きで、詞の感じとかはすごく影響を受けています。

――今好きなアイドルグループは?

原田 「tipToe.」さんが好きです。アイドルネッサンスファンの方が結構ライブに行ってるっていう噂を聞いて、この前初めてライブ見させていただいたんですけど、アイドルネッサンスと少し近い匂いを感じることもあったりして。ファンの方が、tipToe.さんを好きな理由もわかるし、すごい素敵なグループだなって思います。

■初のワンマンライブに向けて

――12月に1stワンマンライブがありますが、準備のほうはいかがですか?

原田 いろんな方がほんとに私のために動いてくださっています。私も、もうちょっとレベルアップした姿を見せたいと思っているので、「いろいろと準備中」という感じです(笑)。曲も作って、もう完成に近づいてきています!

――バンドセットと、アコースティックと2回ありますが、それぞれ「ここに注目して!」というところは?

原田 バンドセットの時は、自分の明るい面を打ち出したようなパフォーマンスを見せようと思ってるんですけど、アコースティックの時は、ちょっと自分の深い部分や暗い面も見せつつ、“暗いけど励みになる”ような感じにできたらいいなと。

――来年以降の展望などがあれば聞かせてください。

原田 自分の中で、「絶対成功したい!」って思っている理由のひとつに、「どうせダメだろ」って思っている人たちへの悔しさがあるんです。その気持ちが一番バネになってる気がして。もちろんそれだけではありませんが、私の音楽を純粋に聴いてくださる方や、それ以外の方にも、もっと音楽を共有してもらえたらいいなと思っています。あとは、自分を救うためにやってる部分もあるんですよね。夢はワンマンで横浜アリーナに立つことです!

――では、そのファンの方に向けてメッセージがあればお願いします。

原田 いつも応援してくださって本当にありがとうございます。今も変わらずに思っているのは、「ファンの方がいなければ、私は何もできてないし、成り立ってない」ということです。私は絶対にもっと大きい舞台に行くので、それを見守って下されば嬉しいです!

* * *

 新たな道を見つけ、突き進む彼女からは、アイドル活動を経てきたからこその「表現者」としての顔が見えてきた。

 選んだ道が正しいかどうか、答えはすぐには出てこない。しかし、確固たる信念を持っていれば、何かしらを掴むことはできるはずだ。結果がどうであったかは、必ず歴史が証明してくれる。その未来は、きっと輝かしいものであるだろう。

(取材・文=プレヤ-ド)

●原田珠々華(はらだ・すずか)
2002年神奈川県生まれ、16歳。2016年より「アイドルネッサンス」のメンバーとして活動。2018年2月のグループ解散後、6月よりシンガーソングライターとしてソロ活動をスタート。数々のライブイベントに参加している他、12月には、初となるワンマンライブも控えている。

公式サイト:https://www.haradasuzuka.com/
Twitter:@harada_suzuka
Instagram:harada_suzuka_official
LINEブログ:https://lineblog.me/haradasuzuka/

◆デビュー曲「Fifteen」配信中!
https://linkco.re/0EsF61Pn

◆「Fifteen」ミュージックビデオ公開中!

■原田珠々華 ワンマンライブ~BAND SET~ 「ハジマリのオト」
日時:2018年12月13日(木)開場18:15/開演19:00
会場:渋谷WWW
チケット:¥4,800(税込)別途ドリンク代
Band Member : 山本幹宗(G)、おかもとえみ(B)、戸高亮太(D)、野崎泰弘(Key)、
Asuka Mochizuki(Vl)、井上陽介(S.G&A.G&Banj)

■原田珠々華 ワンマンライブ~Acoustic Set~ 「title」
日時:2018年12月23日(日)開場16:15/開演17:00
会場:下北沢GARDEN
チケット:¥3,800(税込)別途ドリンク代

主催・企画・制作タワーレコード株式会社
協力・問合せオデッセー03-5444-6966(平日11:00~18:00)

『PRINCE OF LEGEND』が提示した“胸キュン”の新時代 女性ファンの心掴む、ジェンダー観とは

 LDHがおくる、新たな“プリンスバトルプロジェクト”としてスタートしたドラマ『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ系)も、5日深夜に最終回を迎えました。来年3月に劇場版の公開が控えている本作品ですが、どのように映画へとつないだのか、あらすじから振り返っていきたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

■Episode10「王子道大渋滞! そこのけそこのけ王子が通る!」

 聖ブリリアント学園で3年に一度行われる「伝説の王子選手権」。理事長の実相寺(加藤諒)は、伝説の王子を育て、伝説の王子を世界に広めるために、その審美眼を養うべく、努力を重ねてきました。今回で3回となる伝説の王子選手権ですが、有望な王子候補が学園に集まってきたことで、理事長は今大会に大きな可能性を感じているようです。

 そんなときに、王子たちが1人の女子生徒・成瀬果音(白石聖)に夢中になっていることを知り、理事長は果音にある“お願い”をしました。

 王子たちはというと、他の王子たちは果音を好きになっているのに、なぜ自分は彼女を好きにならないのか、自分には王子の資質がないんじゃないかと思い悩み「僕も成瀬果音を好きになりたい!」と教師としてはアウトな発言をした先生王子・結城(町田啓太/劇団EXILE)に、美容師王子・ハル(清原翔)が率いる「Team3B」が選手権への参加を宣言します。

 生徒会は全員参加だという生徒会王子・綾小路(佐野玲於/GENERATIONS from EXILE TRIBE)に対し、「興味がない」と言い切るセレブ王子・奏(片寄涼太/同)。ヤンキー王子の兄・京極尊人(鈴木伸之/劇団EXILE)や弟・竜(川村壱馬/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)の「Team京極兄弟」、ダンス王子レッド・天堂(吉野北人/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)率いる「Teamネクスト」も冷やかし気味に笑っています。すると、そこへ現れた果音、

「私、伝説の王子になった人とお付き合いしようかな」

 と、語尾にハートマークをつけて言います。もちろん、これには裏があり、王子たちを選手権に出場させようとする理事長が、彼女に頼んで言わせたセリフでした。報酬はなんと、1,000万円。「タダより高いものはない」と奏と尊人の父からの援助を断り、バイトを掛け持ちして借金を返してきた彼女は、演技のバイトとして、この条件をのんだわけです。

 その夜、朱雀家では、奏と尊人が父(六角精児)を呼び出し、2人は「金目当てで近づいたと思われたくない」「財産のことが絡むと、(果音を振り向かせるという)目的がブレる」と、“初恋の女性の娘である果音を幸せにしたほうに財産を譲る”という父の提案を断ります。とはいえ、未だに果音への恋心を自覚していない奏。「勝つのは俺だ」と、尊人は対抗心を燃やすのでした。

 翌日、果音が登校すると、何やら生徒たちが大騒ぎ。そこには14人の王子たちが横一列に並び、彼女を待ち構えていました。

「財産はもう関係ない。僕はここから君を奪いに行く。僕がもっと幸せにしてあげる」

尊人「果音。こないだは悪かった。もうお前を傷つけたりしない。大事にする。だから俺が伝説になる!」

「俺は兄貴をサポートする」

綾小路「成瀬香音。名前を覚えた今、君を世界一幸せにしたい」

天堂「俺は果音さんと幸せになりたいです!」

結城「正直、僕は成瀬果音には興味はない。王子推しで行くよ!」

ハル「俺も果音には興味ない。でも、果音を狙っている男は、チェックさせてもらうぞ!兄貴目線でな」

 それぞれが思い思いに告白&意気込みを披露したところで終了。映画へと続きます。

■意外にもちゃんと考えられていた“ジェンダー観”

「すべての女子たちの“シンデレラ願望”を叶える刺激的かつ極上のプロジェクト」のひとつとしてスタートしたこのドラマ。“「伝説の王子」になるべく14人の王子がバトルを繰り広げる”来年3月公開の映画版の前日譚という位置づけだけに、最終回は映画版への“つなぎ”の要素が多く、“王子たちが選手権への参加を決める”というわかりきった展開だったため、これまでの話と比べて退屈に感じてしまったことは否めません。そう感じるのは、これまでがトンチキ展開の連続だったため、すっかり感覚が麻痺してしまったからなのかもしれませんが……。

 なお、個人的な「トンチキシーン」ナンバーワンは、8話での「森のくまさん」輪唱シーンです(記事参照)。

 それはさておき、そんなトンチキ要素が詰まった作品ながら、「男の妄想、押し付けないでください」という果音のセリフだったり、無理やりのキスは「唇を殴られるようなもの」、「イクメン」ではなく「グッドダディ」などという表現を使っているあたり、女性と男性両方に配慮を感じられたし、乙女系作品のわりには、そのあたりのジェンダー観がしっかりしているなあという印象を全話を通して受けました。だからこそ、「プリレジェは信用できる」「ただの胸キュン作品じゃない」と、「“胸キュン”の時代は終わり、“新時代”が幕を開ける――」という狙い通りの反応を視聴者たちから得ることができているのだと思います。

 あと、個人的には各話タイトルがパワーワード連発でとっても愉快だったので、言葉選びのセンスを見習いたいなあと思った次第です。はい。

 

■誠一郎の奏に対する恋心はどこいった!?

 最終回を迎えたということで、改めてキャラクターを整理すると、果音目的で王子選手権にエントリーするのが、以下の4人。

「Team奏」……セレブ王子・奏(メガネ王子・誠一郎、下克上王子・元はサポート?)

「Team京極兄弟」……ヤンキー王子兄・尊人(ヤンキー王子弟・竜はサポート?)

「Team生徒会」……生徒会王子・綾小路(金髪SP王子・ガブリエル笹塚はサポート?)

「Teamネクスト」……ダンス王子レッド・天堂(ダンス王子ゴールド・日浦、ダンス王子ブラック・小田島はサポート?)

 

 純粋に“伝説の王子”を目指しているのが、以下の2人。

「Team先生」……先生王子・結城

「Team3B」……美容師王子・ハル(バーテンダー王子・翔、バンドマン王子・TAICHIはサポート)

 そのため果音を奪い合うのは、奏、尊人、綾小路、天堂の4人(もしかしたら竜も入るかもしれませんが)となるわけですが、映画の予告映像をみると、他の王子たちも果音を口説きまくっています。選手権ではさまざまな競技で争うようですが、奏のことが好きだったはずの第一側近・誠一郎までもが、「俺のこと、好きなんだろ?」と壁ドンをしています。「LDHがとうとうBLに手を出した!」と腐女子の間では話題になっていただけに、「Team奏」に仲間割れはあるのかどうか、映画版ではそのあたりにも注目したいところです。

 

■映画へ残された伏線は……

 王子がメインだったため、果音サイドのことはドラマではあまり描かれてきませんでしたが、最終話のラストで、果音がほっぺをつねるのには、過去の出来事が関係していることがわかりました。とってもクールな果音様ですから、ポーカーフェイスを貫くための照れ隠しくらいにしか思っていなかったのですが、ネット上を見ると、「奏と果音は過去に出会っていて、そのとき奏が果音のほっぺに触れていた」とかなんとか予想する声が上がっているようですが果たして……。

 ちなみにこのプリレジェ、『PRINCE OF LEGEND LOVE ROYALE』というタイトルでアプリゲームにもなるそうです。「実際に王子と会える!? 究極の恋愛ゲーム」ということなので、気になる方は事前登録をしてみてはいかがでしょうか。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

「ちょうどいいブス」は処世術だが女性蔑視でもあり、呪いでもある

 来年1月10日からスタートするドラマ『ちょうどいいブスのススメ』(日本テレビ系)が、放送前から議論を呼んでいる。

 このドラマは、お笑いコンビ「相席スタート」山崎ケイ(36)の同名エッセイが原作。“ちょうどいいブス”は山崎ケイの代名詞だ。ドラマの公式サイトによれば、夏菜(29)、高橋メアリージュン(31)、小林きな子(41)らが、「何かしらの生きづらさを抱えている」「現在、イケてない女子」に扮し、「ブスの神様」である山崎ケイのアドバイスを受けながら「ちょうどいいブス」を目指していくという。山崎ケイが、世の女子たちに「まずは自分が思っている以上に自分がブスであることを受け入れなさい!」と喝を入れ、実体験をもとに「ちょうどいいブス(ちょいブス)を目指してみませんか?」と啓蒙する……「生き方指南・共感ラブコメディー」だ。

 しかしこの『ちょうどいいブスのススメ』、ネットでは放送前から批判が殺到し、はやくも炎上気味になっている。SNSには、「こんなタイトルつけんのか。なんか納得できない」「いつまでこんな価値観でドラマ作る気なの?」「時代錯誤感ありありのドラマやるのか…もう平成も終わるってときに…」「男価値観の奴隷になりたいなら勝手だけど、地上波で押し付けないでほしい!」などと、辛らつな意見が数多く噴出している。

 放送前のドラマがこれだけ批判的な意見が集めてしまったのは、タイトルの「ちょうどいいブス」というワードにモヤモヤさせられた人が多かったからだろう。まず、端的に「ブス」という言葉は「美人」を意識したものであり、根底にルッキズムがあること。また、「ちょうどいいブス」というのは、他人にとって都合のいい存在になることを推奨しているようであること。それらが「モヤモヤ」を誘うことは事実だ。

 いったい誰にとっての「ちょうどいい」なのか? 山崎ケイが日頃から「モテ」をネタにしているように、男性に「選ばれる」ための「ちょうどいい」を指しているとするならば、それは女性を著しく貶めることでもある。「ちょうどいいブス」というワードは、ナチュラルな女性蔑視になり得る。

 一方で、「ちょうどいいブス」を提唱する山崎ケイは、逆に「女性の生存戦略」として、つまりこの社会における女性の生きやすさをUPさせる手段としてこれを推奨しているように見える。女性を貶める意図はなく、ちょっとした自虐と自慢のハイブリッドが彼女にとっての「ちょうどいいブス」ネタだ。彼女の価値観や「ちょうどいいブス」のコンセプトを肯定する意見もSNSには多い。

 しかし、自ら「ちょうどいいブス」を名乗り、またそれを目指すことは、やはり女性にルッキズムの呪いをかけ、主体性を奪い、「(男性に)選ばれる側」からの脱却を阻止してしまう。このことに山崎ケイは無自覚だと思う。

 女芸人にとって、外見をネタにすることはひとつの処世術であるし、自らの容姿を受容した上で武器にする覚悟はあるだろう。しかし、芸人は「ブス」で笑いを取ることで名声を獲得できるとしても、一般女性が容姿をネタに自虐しても、その犠牲に見合うだけの恩恵は受けられない。自尊心が損なわれるだけだろう。

 そう考えれば、山崎の「モテネタ」はあくまで「ネタ」で、広く世間に落とし込む必要があるのか疑問ということになる。まして昨今では、テレビバラエティにおける「ブスいじり」もすでに笑えなくなっている。いずれにせよ、「ちょうどいいブス」というワードセンスが時代を読み違えていることは間違いないだろう。

「ちょうどいいブス」は「性格美人」を指す?
 「ちょうどいいブス」というワードについて述べてきたが、ドラマの内容はどうか。おそらくだが、「女性をエンパワメントする」思いで作られている作品ではあるだろう。

 公式サイトには「もしかしたら私、ブスなんじゃないかなと一度、仮定してみませんか? それが素敵な女性になるための第一歩なのでは? というのがこのドラマのコンセプト!」との説明がある。

 夏菜は、「自己表現下手くそブス」というキャラクター設定で、「常に“受け身&待ち”の姿勢なので何も起こらない。しかし心の中では、言いたいことや感じたことを常にしゃべり倒していて、本音ではもっと積極的になりたい、素敵な恋愛したいと思っているが、周囲から“浮く”ことへの不安が、彩香を行動しない人間にしてしまっている。思い込みが強く、普段おとなしくしている分、酒が入ると一気に暴走、大胆で饒舌になる」。

 高橋メアリージュンは「融通の利かないブス」で、「性格は真面目で仕事も早いが、協調性がなく仕事のやり方も常に自己完結している。自分の仕事は文句を言われるスキがないよう完璧にこなす一方、他人のミスには厳しい。結果、周囲からは「面倒で厄介な女」と疎まれていて、「誰も自分を理解してくれない」と常日頃から思っている。恋愛においては、いわゆる『モテない美人』」。

 小林きな子は「開き直りブス」で、「売れないバンドマンと付き合っている。かいがいしく世話を焼くが、好きという気持ちを相手に振りかざし、金や物で釣ることもしばしば。周囲の女性に対してはやたら厳しく評価し、モテようと頑張る女性をディスるのが趣味。何かにつけて「でも、私彼氏いるんで…」と彼氏の存在を免罪符にしている」。

 おそらく同ドラマでは、夏菜をはじめとするキャラクターの内面的な問題をとらえて、葛藤を乗り越えながら少しずつ成長していく……というストーリーが描かれるのだろう。つまり、ドラマが定義する「ブス」は外見に限らず、内面を差していることは明らかだ。

 おそらくは、「顔の美醜はともかくとして、性格ブスな女たちが変わっていく」という話になるのだろう。「ちょうどいいブス」=「性格美人」ということなのかもしれない。

 はてさて、しかしである。「素敵な女性になる」ってどういうことなのだろう。自己表現が下手だったり、思い込みが激しく頑固だったり、ひたすら性格が悪かったりする登場キャラクター達が魅力的に描かれるような脚本にはならないだろうし、周りの人間にとって「ちょうどいい」存在になることで彼女達は生きやすくなるのだろう。けれど「モヤモヤ」は、再びよみがえる。結局、「他人にとって都合のいい存在になることを推奨している」のではないか……?

夏にも炎上していた「ちょうどいいブス」
 ちなみに「ちょうどいいブス」というフレーズは、今夏、花王のヘアケアシリーズ「エッセンシャル」の販促PRでも使われ、炎上していた。公式アカウントによるPR動画への誘導ツイートで、<山崎ケイってちょうどいいブスじゃなかったっけ? いい女になってるその秘密は? ツイートして、続きの動画をチェックしてね>という投稿がなされ、女性をメインターゲットにした商品のPRで「ちょうどいいブス」という言葉が使われたことへの反発が相次いだのだ。

 この時も、「誰にとってのちょうどいいブス?」「外見で人を値踏みするのもうやめましょう」といった意見が多く、花王は「多くの方にご不快な思いをさせてしまった事を深くお詫び致します」と謝罪している。

 炎上していたにもかかわらず、ドラマ化の企画が進行しているということは、山崎ケイの提唱する「ちょうどいいブス」論を肯定し共感する女性は、少なからずいると考えられているのだろうし、実際にいると思う。もちろんドラマ制作スタッフの中にも、その価値観に共鳴し、「ブスな女の子たちを変えたい」と思って取り組んでいる女性がいるかもしれない。

 周囲に、そして意中の男性に評価されることが、女性にとっての生きやすさであり、幸せへの近道であり、賢い生き方だという価値観。それ自体は否定されるべきではないのだから、これ以上の批判も難しいが、ひとつだけ言えることは、「ちょうどいいブス」を目指さなくてもべつに構わないということだ。他人を値踏みする人たちに高く評価されるために頑張らなくてもいい。自信を持つ方法は他にもたくさんあるし、誰もが胸を張って生きればいいのだ。

(今いくわ)

ヒップホップ界とフォーク界の“異端児”が、すき焼き店で邂逅~5lack×前野健太対談【前編】

 

 ラッパーの5lackが、オリジナルアルバム『KESHIKI』をリリースした。前作『夢から覚め。』から約3年、5lackを取り巻く景色は大きく変化している。RADWIMPS・野田洋次郎のソロプロジェクトillion やSILENT POETSとのコラボ、若手ラッパーの客演をこなし、過去作の配信やストリーミングも解禁。さらに今年は、フジロックフェスティバルのRED MARQUEEに立った。11月には東京・赤坂BLITZでのワンマンライヴも成功させている。

 まさに順風満帆に見えるが、そんな5lackはいま何を思うのか? 今回日刊サイゾーで取材するにあたり、彼は対談を希望した。その相手は、シンガーソングライターの前野健太。一見、共通点のなさそうに見える2人だが、5lackは彼をどのように見ていたのか? そして前野健太は『KESHIKI』をどのように聴いたのか?

■僕がポルノ俳優だから気になってたんですか?

――5lackさんが対談というのは珍しいですね。

5lack 本当にこういうことは全然しないですね。でもマエケンさんのことはずっと好きで、気になる存在だったんですよ。今回アルバムも出したし、ちょうどいい機会だと思って。お声がけさせてもらったんです。

前野健太 それは、僕がポルノ俳優(安齋肇監督映画『変態だ』主演)だから気になってたってことですかね?

5lack いやいや(笑)。マエケンさんには孤高な存在感があるんですよ。俺もずっと1人で活動してるし、同じ目線で音楽を作ってる感じがするというか。勝手にシンパシーを感じてましたね。

前野 え、本当? うれしいなあ。

5lack 実は俺とマエケンさんって、世の中に出てきたタイミングがほぼ一緒なんですよ。1stアルバム『My Space』を出した頃、俺はまだ実家にいて。家族と一緒にスペシャ観てたら、俺の曲と一緒にマエケンさんのMVが流れたりしてて。うちは父親も音楽好きで、ボブ・ディランはもちろん、曽我部恵一さんみたいな日本のロックやフォークもたくさん聴いてたんです。そんな父親のアンテナにマエケンさんは引っかかってて。俺は父親からすごく音楽的な影響を受けてるから、マエケンさんをずっと「タダ者ではない」と感じてましたね。

前野 僕も5lackさんのことは知ってましたよ。ライターの磯部涼が、ヒップホップとフォークを同じ感覚で取り上げたりしてたから。5lackさんは醸し出す存在感から、なんとなく「詩人なんじゃねぇか」と感じてましたね。あと、ヒップホップの人は怖いなって。

5lack 俺もマエケンさんは怖い人だと思ってましたから。俺の音楽について、いろいろ指摘されちゃうというか。「甘いよ」みたいな(笑)。

 

■長渕剛の「Myself」をカラオケで歌ったら、ブチ上がった

――実は10月19日にWORLD KYOTOで開催された、アパレルブランド・UNDERCOVER主催のイベント「UNDERCOVER KYOTO OPENING PARTY “HATE DANCE LOVE DISCO”」で2人は競演しているんですよね?

5lack はい。最初に会ったのは、イベント前日のすき焼き屋さんでしたよね。オールナイトイベントで、しかもスケジュール的に翌日に打ち上げができないから、みんなで前乗りして決起集会的なことをしたんですよ。

前野 そこでジョニオさん(高橋盾/UNDERCOVERデザイナー)が、5lackさんを僕に紹介してくれたんです。

5lack しかも俺らのテーブルには、ノブさん(北村信彦/HYSTERIC GLAMOURデザイナー)もいたんです。料理は普段からするんですけど、すき焼きは作ったことなくて。でも俺が一番年下だから、備え付けの説明書を見ながら、とりあえずしっかりすき焼きを作りました。

前野 5lackさんはとにかく手際が良くて、僕らのテーブルのが一番美味しそうだった。最初は勝手に怖い人だと思ってたけど、「5lackさんは、すき焼きを美味しく作る人」なんだなって。

5lack マエケンさん、俺のすき焼き作りを、すっごい褒めてくれるんですよ。ジョニオさんやノブさんからチェックが入るんだけど、マエケンさんは「5lack、ヤバい」「このすき焼き、美味しそう」とか言ってくれるから。

前野 あのすき焼き屋さんがよかったよね。お互いに柔らかくなった。

5lack そのあと、みんなかなり酔っ払った状態でカラオケに行ったんですよ。そこで俺が長渕剛の「Myself」を歌ったら、マエケンさんがブチ上がってくれて、音楽的にも一気に意気投合したんです(笑)。

前野 僕ね、「Myself」が大好きなんですよ(笑)。それに5lackさんの声が最高で。歌声を聴いて、僕の中で何かが開いたんですよ。めちゃくちゃ酔っ払って、ジョニオさんに「やべえ、こりゃ詩人だ。声が詩人だ」とか言いまくってたのは、なんとなく覚えてますね。

■「詩人」とは、真実をさらっと教えてくれる人

――マエケンさんが考える「詩人」とは、どんな人ですか?

前野 さらっと真実を教えてくれる人。何かが見えてる人。

5lack そのニュアンスは、なんとなく理解できますね。別に歌詞がどうこうとか、そういうことではなくて、存在で何かを語る人。何かを感じさせる人。そんな感じですよね?

前野 うん、職業ではないんですよ。街中にもたまに「詩人」がいる。例えば、競馬場とかね。いろんな人に紛れてるんだけど、「詩人」がいる場所には、いつもすーっと光が降りてきている。あと、場外馬券場でよく見かけるおじさんがいて。彼も「詩人」ですね。いっつも足元にツバ吐いてるんですよ。でも、そこに自分が着てたジャケットを落としちゃうような人で。あの人は完全に「詩人」。予想は外しまくってるし、ボーッとしてるんだけど、何か大切なものをつかんでる感じがする。ポロッと真実めいたことをつぶやくことがあって。

5lack 自分で自分のことを詩人だと思ったことはないけど、俺、普段からどうでもいいことをずっと考えちゃうタイプなんですよ。例えば、クローゼットの取っ手を見て「なんでここを湾曲にしたのかな」「まっすぐでもいいじゃん」とか。そういう本当にどうでもいいこと延々と考えて、独自の推測をどんどん深めていくタイプなんです。普通に生きてると「そんなことやる必要ないじゃん」ってことがたくさんありますよね? じゃあ、やらなきゃいけないことってなんだろうって考えると、やる必要のないことをやることが人生なのかなって。

前野 何言ってるか全然わかんないよ……(笑)。

 

■日本語が拡張して、新しい何かになる感覚

前野 僕、UNDERCOVERのイベントで観た5lackさんのライヴに、衝撃を受けたんです。日本語が拡張しているように感じた。言葉が新しいものになっていくというか。

5lack 前日のカラオケの段階から、マエケンさんは造形的な表現で俺のことを褒めてくれてましたね。「抑えられたテンションがここでこう来て、スッと入ってくる感じ」みたいな(笑)。

前野 5lackさんがillionとの曲「Hilight」を歌ってたんですよ。その歌詞がすごくカッコよかった。存在も詩人なら、歌詞も詩人だなって。さらにライヴを観て、音楽や言葉を通じてあぶり出したいものが自分とかなり近い人なんだなって思えたんです。正直な話、戦慄が走りましたよ。それくらい良かった。僕はこれまで言葉が持つ音よりも、その意味のほうを大切に、たぶん歌詞を書いていたけど、5lackさんは言葉を引き伸ばしたり、すっ飛ばしたりしてて、日本語で遊んでる感じがした。言葉の持つ可能性を、もっと広げてると思ったんです。

――前野さんは『サクラ』をリリースした際のインタビューでも、「これまでは作詞する上で意味にとらわれすぎてる部分があった」と話していましたね。

前野 そうですね。個人的にここ何年か自分の課題だと思っていたことを、5lackさんはライヴでドンピシャに体現していたんです。しかも、僕は前日のカラオケではしゃぎすぎて、ボロボロに燃え尽きていたんですよ(笑)。だから余計効いた。だって僕、夕方までホテルから出られませんでしたからね。

5lack 実は俺、マエケンさんが酔っ払って帰る様子を、こっそり見てたんですよ。俺も酒が好きだから、マエケンさんが酒でボロボロになるのを見て、ちょっとホッとしてて。「あっ、こっち側の人なんだ」みたいな(笑)。ヒップホップの人ってすごいお酒飲みそうな雰囲気だけど、実際には全然飲まない人が多くて。特に若い子とか。それが内心ちょっと寂しかったんですよね。

前野 そうなんだ。僕はいつもあんな感じなんですよ。後日、ジョニオさんに、5lackさんと僕が肩組んで歌ってる写真を見せてもらったけど、まったく記憶になくて。正直「またやっちゃったなぁ」って落ち込んでたんです。初対面のお酒の席でめちゃくちゃ絡んで、翌日ドン引きされることがよくあるんで。そしたら今回対談のお話をいただいて、驚いたと同時にホッとしたんですよね。「嫌われてなかったんだ」って(笑)。
(後編へ続く/取材・文=宮崎敬太)

「バカ丸出し」「ほんとガッカリ」“ブーメラン発言”で叩かれた芸能人たち

 2017年4月にモデルとの不倫を報じられていた「RIP SLYME」のSUが、11月20日に歌手・大塚愛と離婚した。11月25日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、2人の離婚やSUの不倫について言及。ダウンタウン・松本人志はそのなかで、「この番組もちょいちょい来てもらってね。人の不倫について意気揚々としゃべっていった」とコメントしている。

 不倫からの離婚という結末を迎え、さらに松本の発言もあってSUに嫌悪感を示す人が続出。ネット上には「とんでもないブーメラン発言をしていたんですね」「笑えないレベルでバカ丸出し」「不倫してる本人が堂々とコメンテーターしてたの怖すぎでしょ」と様々な声が溢れ返った。

 そこで今回はSUのように、“ブーメラン発言”をして叩かれた芸能人たちをご紹介していこう。

 

●NEWS・小山慶一郎&加藤シゲアキ

 NEWSの小山慶一郎と加藤シゲアキは、未成年少女への強制わいせつ事件を起こしたTOKIO・山口達也(当時)にそろってコメントしている。小山は『news every.』(日本テレビ系)の中で、「ほかのメンバーやファンを思うと心が苦しくなりました」「今回の件は決して許されることではない」と断罪。加藤は『ビビット』(TBS系)で、「何やってるんですか先輩、という思い」と語っていた。

 ところが今年6月に、小山と加藤が未成年女性に飲酒をさせていたという報道が。録音データまで流出し、2人が所属するジャニーズ事務所はすぐに小山の活動自粛・加藤の厳重注意処分を発表した。2人は生放送で謝罪しており、ネット上には「先輩を我が物顔で批判してたくせに。ほんとガッカリ」「山口メンバーにあれだけのこと言って、陰では似たようなことしてたなんてゾッとする」といった声が。

 

●たむらけんじ

 お笑い芸人のたむらけんじは、2015年にロケ先で遭遇した出来事についてツイッターに投稿。「子供が飲食店でパシャパシャ撮ってても親は何も言わずにニヤニヤ。『勝手に撮ったらあかんのやで、お店の中やろ? 他の人に迷惑かかるからやめなさい』って言うのが親でしょ?」と苦言を呈していた。

 その後たむらは2017年11月に、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の終了をフライング発表する失態でバッシングを浴びることに。番組終了は報道だけの“噂”段階だったにも関わらず、プロデューサーからメールが届いて事実と知ったなどインスタグラムに綴ってしまったのだ。フジテレビの正式発表を待たず“事実”と断言してしまったたむらに、「勝手に写真撮ったらダメって言ってた人が勝手に発表するって一体なんなの?」「ツイッターの投稿は納得できるものだったけど、途端に説得力を失ったな」といった声が相次いだ。

桐谷美玲、フジ新番組で“MC予定”も「突然消えた」!?――『NEWS ZERO』卒業と重なる事情

 フジテレビ系で2012年まで放送されていたトークバラエティ『グータンヌーボ』が、来年1月から『グータンヌーボ2』として復活することが、12月12日に報じられた。新MCの女性タレント4名も発表されたが、関係者によると「企画当初は桐谷美玲の名前も挙がっていたのに、いつの間にか消えていた」のだという。

「かつての『グータンヌーボ』は、長谷川潤や優香、オセロ・松嶋尚美、そして17年に芸能界から引退した江角マキコらがMCを務めており、『グータンヌーボ2』には長谷川京子、田中みな実、滝沢カレン、年内で乃木坂46を卒業する西野七瀬が起用されました。しかし、企画が上がってきた当初、MC候補には桐谷も入っていたんです」(制作会社スタッフ)

 桐谷といえば今年7月、かねてから交際が伝えられていた三浦翔平との結婚を報告。9月には、6年半に渡って火曜キャスターを務めてきた『NEWS ZERO』(日本テレビ系)を卒業し、近頃は単発で雑誌やイベントに登場する程度と、芸能活動をセーブしている。

「結婚前の桐谷は、16年に三浦と共演した月9ドラマ『好きな人がいること』(フジテレビ系)や、17年の『人は見た目が100パーセント』(同)で連ドラ主演を務めるなど活躍していましたが、拘束時間が長い女優業を嫌がっているという報道もありました。結婚して以降、最近の仕事のセーブぶりには“妊娠説”も浮上しているほど」(週刊誌記者)

 『NEWS ZERO』からの卒業と『グータンヌーボ2』の不出演も、本人の意向によるものだったのだろうか。

「それが、桐谷はキャスター業はやりたがっていたようで、彼女の意思とは別に、所属事務所・スウィートパワーが降板に持っていったという説もあります。『グータンヌーボ2』に関しても、初めはOKしていたのに、途中でNGに変わってしまったとか」(前出・関係者)

 スウィートパワーでは以前、やはり多忙なスケジュールに参っていた堀北真希が結婚を強行し、妊娠や出産を機に芸能界から引退したとあって、桐谷にも引退や独立説がたえずささやかれている。いずれにしても、桐谷の環境が落ち着くまで、長期に渡る仕事は受けられないということだろうか。