強敵は内村、MISIA、大橋の3人だった――!? 映画『SING/シング』日本語吹き替え版演出・三間雅文氏インタビュー

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(C)Universal Studios.
 動物たちが暮らす世界を舞台に、倒産寸前の劇場を再建すべく奮闘する劇場支配人のバスター・ムーンをはじめ、さまざまな事情を抱えながらも歌手を夢見る動物たちが活躍する映画『SING/シング』。  全世界で空前の大ヒットを記録した『ミニオンズ』(15年)『ペット』(16年)に続く、ユニバーサル×イルミネーションのタッグに加え、吹き替え版キャストには、内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、山寺宏一、坂本真綾、田中真弓、宮野真守、大地真央ら、俳優、アーティスト、そしてアニメファンにはおなじみの声優陣まで豪華な面々が集結。公開前から映画ファンのみならず、アニメファン・声優ファンからも注目を集めていた。  公開から7週経った今もなお劇場には多くの人がリピーターとして足を運び、累計興行収入は早くも46億円を突破するなど、歴代イルミネーション作品で史上最高のスピードで勢力を拡大し続ける本作。「おたぽる」では、日本語吹き替え版の演出を担当した三間雅文氏に、吹き替え版『SING/シング』が完成に至るまでの過程や苦労、そしてキャスト陣の裏話までたっぷり話を伺った。 * * * ――まず三間さんが、本作で演出を務めることになった経緯を教えてください。 三間雅文(以下、三間) 僕が長い間お世話になっているプロデューサーからご連絡をいただいて。作品資料をもらったんですけど、僕英語がわからないんで、「『SING/シング』っていう映画なんだ~」ぐらいに思いながら会いに行ってみたら、試写室に連れて行かれて、わけもわからないまま映画を観させられて(笑)。 ――そのときは字幕版だったんですか? 三間 いえ、全編英語版です。最初のほうはセリフが全然ないので、字幕版だと思って観ていたのに、後のほうになって、「あれ? 字幕ないんだ。このパイロットは何分なんだろう」と。ワイヤーフレームとか未完成だったので、10分ぐらいのフィルムだろうと思っていたんですが、100分くらいあって(笑)。でも、最初は“観させられた”という印象だったのが、英語がわからなくても面白かったんですよ。わからないのに泣ける。「何だったんだ?」という気持ちのまま打ち合わせが始まって。  でも、その後で一度お断りしました。外画(声優業界用語、日本外で制作された映像作品のこと)の吹き替えはずっとやってこなかったし、あえて踏み込まなかったんです。  でもそれをこの映画に誘ってくれたプロデューサーに言ったら「お前はもう30年やってきてるんだから、ただ怖いだけ。新しいことに踏み込め」と。近年の声優ブーム、アニメブームを受けて、「『SING/シング』も小さいエリアの中だけじゃなく、もっともっと拡げていく意味でお前を呼んだんだ」って言われて。僕にはそういう使命があるんだなと思い、「やらせていただきます!」と返事をしたのが最初ですね。 ――ということは、三間さんにお声がかかったときには、アニメで活躍されている声優を起用しよう、という大枠はある程度決まっていたんですね。 三間 途中から参加したので詳しくは知りえませんが、おそらくそうだと思います。そこから先は、僕が普段アニメを主戦場とされている声優さんたちの中で、歌唱力があるのは誰かっていうのを考えていったわけです。  ただ歌のプロではありませんので、声優さんがどれだけ歌が上手いかっていうのはあまり分かりませんし、そこはこの映画に誘ってくれたプロデューサーが過信したのかもしれません(笑)。チームに入ってから慌てて資料を見たり、いろんな人に意見を聞いて候補を集めていきました。 ――では、山寺宏一さん、坂本真綾さん、田中真弓さん、宮野真守さんといった声優のみなさんは三間さんのご人脈でキャスティングを? 三間 “人脈”と言うとなんだか偉い感じに聞こえますが(笑)、一応候補は出させていただいて、オーディションをさせていただいて。というのも、各キャラクターにアメリカのスタッフがキャラクターにどんなイメージを持っているのかが、僕にはわからない。  だから、候補を出すにしても、リアルなお芝居ができる方、元気で活発なイメージを与えることができる方、そして何でもできる万能タイプの方と、3方向から候補を出したりとか工夫しました。結構な大御所の方にもオーディションに参加してもらっています。  その上で、たとえばベテランの田中さんには「すみません、僕、吹き替えは初めてなので、どうやったらオーディションに受かるのか、僕にも分かりません」と素直にいって相談させてもらったりもしました(笑)。田中さんはたくさん外画も経験されているので、「これは原音に似せなきゃダメなのよ!」って。あれは大きかったです。
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田中真弓演じる劇場で働くトカゲのおばあさん、ミス・クローリー(左)
――基本的にはオリジナル版キャストの声や歌声に寄せていくということですか? 三間 そうですね。そこを外してしまうといけないので、なるべく外画の歌手の方たちの骨格を見て、似ている人の中から選出したり。それプラス、声がそっくりなだけじゃなくて、「こういうコースをお持ちの方を使うと面白いですよ」という変化球も入れたつもりです。日本語の“間”が、アメリカの“間”と同じかどうかは僕にはちょっと分かりませんが、この人だったらこっちがコントロールして、ある意味面白いものを引き出せるかなっていう可能性を持っている人を候補に入れました。 ――その結果、歌もお芝居も上手で実力のある、アニメファンはもちろん、エンタメ好きなら、大抵の人が知っているだろう顔ぶれが揃いました。今回の作品では、音楽プロデューサーに蔦谷好位置さんのお名前がクレジットされていますが、三間さんは、具体的にどのようなことを担当されたのでしょうか? 三間 パート分けをしていて、歌の部分は全て蔦谷さんにお任せしているんです。「収録に来て下さいよ」と声をかけていただいたり、最初は音楽の方のスケジュールも全部出していただきましたが、蔦谷さんと最初にお会いしたときに、どう見ても僕より年が下だなって思ったんですよ。僕が年下だったときに年上の方がきちゃうと、萎縮してしまうなと。「どうですか?」って蔦谷さんが気を遣ってくださるのが頭に浮かんでしまって。そうすると、蔦谷さんが作ったものじゃなくなってしまうと思ったので、歌唱シーンや音楽シーンは蔦谷さん、演技パートはこちらが担当するという形で分かれました。  一箇所だけ、最後のライブシーンでキャラクターたちが大勢で歌うところがあって、そこだけ、僕らが録っているときに蔦谷さんがいらっしゃって歌唱指導をしていたんです。そのとき初めて蔦谷さんの仕事を目の当たりにしたんですが、彼のディレクションを見て「すごい!」ってものすごく感動して。ミックスの作業は2人での共同作業になるので、より信頼関係を築けて、コミュ二ケーションも取れました。  5、6回しか会っていないのに、最終日が終わった後に「飲みに行きましょう!」って、みんなで大パーティーをしたんです。そんな現場は今までなかったので、「短期間でみんなで一つになった、楽しかったな」というのがこの作品の印象ですね。 ――“歌”がテーマだった『マクロスF』の印象も強いので、そのあたりも起用された理由の一つなのかなと思っていました。 三間 僕に声を掛けてくださったプロデューサーは『マクロスF』自体は知っているでしょうけど、僕がやっていたと知らないんじゃないかな……(笑)。また『マクロスF』で言うと、実は歌パートは担当していないんです。例えば、疲労困憊しながらシェリル・ノームが「私が……」って立ち上がって歌うシーンも4小節まではこっちで録りますが、そこから先は歌唱音源とつなげているんですよ(笑)。 ――『SING/シング』も音楽映画なので、セリフと音楽が混ざっているというか、境界線が曖昧なシーンもありますが。
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山寺宏一演じるジャズ・ミュージシャンのネズミ、マイク
三間 そうですね。例えば、マイク(ジャズ・ミュージシャンのネズミ/演:山寺宏一)が風に飛ばされそうなときに、歌の途中で「んっ!」「あっ!」と叫ぶシーンがあるんですが、あれは山寺さん流石でしたね。  違和感なく繋がって聴こえていると思いますが、「んっ!」「あっ!」っていうリアクションを最初に録って、後から歌を重ねているんですよ。歌を最初に録ってからリアクションを重ねるのは、歌を聞きながらその高揚感の中でリアクションをすればいいので簡単だと思います。でも、その逆だと、最初にリアクションを録っているから、歌の終わりにいくまでそこのテンションが分からない。そこで帳尻を合わせる山寺さんってやっぱりすごいなと改めて思いました。  アフレコが終わった後に、山寺さんの車に乗せていただいたんです。そしたら、車内でずっと「マイ・ウェイ」(劇中で山寺演じるマイクが歌うフランク・シナトラの楽曲)を聞いているんですよ。おそらく自宅のお風呂とかでも聞いているんだろうなと思います、それくらいストイックな方なんですよ。あれだけのキャリアがあれば、「もう必要ないんじゃない?」って思っちゃいますが、ただモノマネするんじゃなくて、自分の「マイ・ウェイ」にしようとしているのが見えて、やっぱりこの人「超プロ」だなと。相当なストレスだったと思いますよ。 ――その他のキャストさん方で印象に残ったエピソードがあれば教えてください。 三間 最初、ヒツジのエディを演じた宮野さんは、2パターン録らせてもらったんです。エディって、最初から宮野さんっぽいなって思っていたんですよ、なんとなくですが(笑)。宮野さんとは『ポケットモンスター』で4年近くご一緒していて、そのときの彼の佇まいがすごくエディっぽくて。「そのまんま、ナチュラルな宮野さんでやってもらっていいですか?」とお願いしました。  もう一つは、エディってヒツジなので歯周りがすごく大きくて、喋りにくいっていうのがあって、「歯を意識してやってもらっていいですか?」と。「コミカルにですか?」って聞かれたので、「ちょっと作り込む方向で。この子の印象を強めたいんです」って2つを録って、アメリカに送りました。2つ目の作り込んだほうをやらせたときに、宮野さんってあんまりそういう芝居をしたことがなかったのか、楽しそうでした(笑)。
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宮野真守演じるヒツジのエディ。主人公の友人で裕福な家庭で育った
――いわゆる“イケメン”なキャラクターを演じることが多いですもんね。 三間 そうなんです。でも、そっちはノリすぎで(?)はみ出ちゃったのか、NGになってしまって(笑)。なので今回は素のほうの演技になっています。普段は飄々として見えますけど、ノッたら本当に情熱が強い彼の欲張りさが裏目に出てしまったオーディションでしたね(笑)。  また、『SING/シング』が上映されてから、知り合いからSNSなどで感想が届くのですが、ブタの専業主婦を演じた坂本さんについては、「なぜ、坂本さんと斎藤さんの歌(テイラー・スウィフトの「シェイク・イット・オフ」)だけ吹き替えを作らなかったんですか?」ってお叱りを受けます。  ちゃんと吹き替えていますから! オリジナル版のリース・ウィザースプーンとソックリすぎて、吹き替えしてることに気付かない人もいるぐらいなんですよね。坂本さんも舞台挨拶で、「私と斎藤さんが歌った歌は英語版だったんで、何で吹き替えて歌わなきゃいけなかったのかわかりません」ってコメントして爆笑をとっていましたが(笑)。「あれも坂本さんと斎藤さんが歌っています」って言ったら「そのつもりでもう一回観よう」って言ってくれる人も結構いますね。  坂本さんの歌を録った後、「そっくりすぎて、イジる所無くコピーでしたよ」って蔦谷さんが言っていて。「これ録る必要あったのかな?」って思うくらい、坂本さんが原音に寄せてきたんです。こちらとしても、坂本さんだったらイケるなと思っていましたが、そういう視聴者の反応も面白かったです。  坂本さん演じるロジータとペアを組むグンター役を演じた斎藤さんもグンター役の芝居心がすごくありましたね、やっぱ漫才もコントもやっているからでしょうか。
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ペアを組むことになるグンター(演:斎藤司)とロジータ(演:坂本真綾)。2人が歌う「シェイク・イット・オフ」は必見!
――シンガーに憧れるゴリラのジョニーを演じた大橋さんや、内気なゾウ・ミーナを演じたMISIAさんは、今作でお芝居に初挑戦ということでしたが、やはり三間さんが演技を指導されたんですか? 三間 僕がというより、お2人が頑張ってくれました。今回強敵だなと思ったのは、内村さんと大橋さんとMISIAさんだったんです。大橋さんとMISIAさんはお芝居を観たことがないという不安、一方で内村さんはお芝居もコントもたくさんやられているし、ドラマや映画で監督もされているし、本も出しているし……。そんな方をどう演出するか、近寄るかっていろいろ考えましたね。
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ギャングの息子・ジョニーを演じるのは、演技初挑戦のスキマスイッチ・大橋卓弥。劇中ではあの美声も披露!
 大橋さんは、まず彼の気持ちになってみて“初めてお芝居をしなきゃいけない”っていう不安なときに、どう近づいたら安心するかなと考えて。「今日はよろしくお願いします! 僕、吹き替えは初めてなんです」って先にお願いをしちゃったんですよ。“この人も初めてだったら何でも言える”っていう感じにしたほうがいいなって思って。そしたら、「僕こそ芝居初めてなんで!」「じゃあ初めて同士でなんとか2人で頑張りましょう」と。MISIAさんも同じです。僕から言うのもおこがましいんですが、大橋さんととても仲良くなれたなという気はしますね。  2人が良かったのは、1回で裸に慣れること。アーティストの方で演技をしたことがある人って、自分の演技プランがあるからその通りに最初から洋服を着てくるんです。それは個性でもありますが、2人は演技初挑戦ということで、一気に裸になって言われる通りの洋服を着てくれて。テストで「こういう気持ちでやりましょう!」て提案したら、その通りにスッと入ってくれて。「この人たちすごいな!」って思いました。
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内気なゾウ・ミーナを演じるMISIAのパワフルな歌声は圧巻!
――難敵・内村さんはいかがでしたか? 三間 内村さんは2人の真逆。いろんな経験があるから、当然演技プランも持ってくるだろうと思っていたし、みなさんのイメージ通り、すごくストイックな方なので研究もかなりされていました。「(声優なんだから)発声をちゃんとやらなきゃいけない」って、家でも練習をしていたみたいなんです。「じゃあ次回からもっとフランクにいきましょう!」ってゆるくゆるく、ほぐしていきましたね。  MISIAさんと大橋さんは、元々エンターテイナーなので何回もやると、どんどん膨らまし始めるんですよね。だからこの2人はほぼテストでOKなんです。MISIAさんなんて、本番は一個も使っていません。本人も最後には気付いて、「私、テストが一番いいみたい」って(笑)。  一方で内村さんだけは何回もやって、ある意味“疲れさせる”というか、自分の演技プランに挑むことを辞めさせるくらい何度もやりました。そうやって、和ませていって、この3人という強敵をなんとか『SING/シング』の世界に入れることができたかなと。
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本作の主人公で劇場支配人のコアラ、バスター・ムーン(演:内村光良)
――ロック好きなヤマアラシの少女・アッシュを演じた長澤まさみさんはいかがでしたか? 三間 僕は『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』でご一緒させていただいているので、もう言うことはありません!(笑) 僕はお芝居しか聴いたことがありませんでしたが、歌唱のほうも蔦谷さんたちが「長澤まさみは最高ですから!」って太鼓判を押していて。実際に歌を聴いて完璧でしたね!
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ロック好きなヤマアラシの少女・アッシュを演じるのは、長澤まさみ。劇中では堂々とした歌声を披露している。
――「新しいことを」と『SING/シング』オファーを受けたというお話でしたが、振り返ってみて、手ごたえはいかがでしょうか? 三間 「今度はこうしてやろう」っていうのが浮かんでくるので、新しいことにチャレンジできたかなという気はします! 4カ月くらいやっていたんですけど、やっているときは辛かった。今終わってインタビュー受けていて楽しいことが語れますけど、途中でインタビューを受けていたら「早く終わりたいんです」しか言えなかったです(笑)。  最初は難しくて断ったのに、でも、やってみたら最終的には楽しかった。「新しいことに踏み込め」とこの映画に誘ってくれたプロデューサーが言っていたのは、こういうことだったのかなと。どん底までとはいきませんが、僕からすると、『SING/シング』のキャラクターたちのように“新しいものへの入り口”に立ったような気分でした。続編の制作も発表されたので、また採用されたらいいですけどね……! * * *  まだ映画を観ていないという人は、急いで劇場に足を運び、吹替版キャストの熱演、熱唱をその目と耳で確かめてほしい。すでに映画を観たという人も、字幕版、吹き替え版の両方を見ることで、より『SING/シング』の世界を楽しむことができるだろう。
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■映画『SING/シング』(原題:SING) 公式サイト:http://sing-movie.jp TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー 配給:東宝東和 ■監督/脚本:ガース・ジェニングス ■製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー ■吹替え版/演出:三間雅文 日本語吹替え版音楽プロデューサー:蔦谷好位置 日本語歌詞監修:いしわたり淳治 ■日本語吹替え:内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、山寺宏一、坂本真綾、田中真弓、宮野真守、谷山紀章、水樹奈々、大地真央 (C)Universal Studios.

紗倉まな、デートのお会計問題に疑問「奢ってもらう面倒臭さと、奢ってほしい願望の傲慢さ」

 女であれば、デートは奢ってもらうものなのでしょうか。私は立ち回りで言えば「男」になりたいタイプです。デートの必要経費、ご飯代、テーマパーク代、ガソリン代、ホテル代……などのすべてを支払うとまではさすがにいかないけれど、その人と一緒にいる時間が楽しかったら、その対価として自分も支払う義務は絶対にあると思っていて、割り勘ないし自分のほうが多く支払う結果になったとしても、まったく抵抗はありません。  私が好きになる人の大半がそんなに金銭的に余裕のある人ではなかったこともあって、デートの発案者が私だったら、せめてもの気遣いとして、相手の負担にならない程度のデートコースをこっそりと決めてきたし、想定よりも敷居の高いレストランやホテルに入ってしまった時は、トイレに行く素振りをして私が支払ったこともありました。だって、その人とデートをすることを選んだのは、自分の意志ですからね。  自分からデートに誘ってきたくせに「俺、お金持ち合わせていないんだよね……」なんていう“財布と相談できない男性”とは、運よく、出会ったことがなし。そういう大人の殻をかぶった子供のような、ずるいのかあざといのかよくわからない人を好きになってしまったら、多少は首を傾げながらも年季の入った財布を開けるのかもしれませんが……。まぁ、きっと今後もないでしょうし、出会わないことを願うしかないなぁ。  どれだけ札束を投げて美しい景色を見せられても、存分にトリュフが散りばめられた食事を目の前に置かれたとしても、その人と向き合って心が弾まなければやっぱり意味なんてないのです。それならば、ひとりで好きな動画を観たり、気になってた本でも読んだりしながら、好きな料理をのんびり食べるほうが圧倒的に気楽かつ至福なわけで(ただの孤独かよ)。自分の気分ですら、ろくにコントロールできないこんな私のことを好いてくれて、わざわざ時間を割いてくれる人なら、経済面など気にも留めず純粋に好きになってしまうし、そんでもって楽しく過ごした時間の先に、「あぁこの人めっちゃ好き」「あわよくばキスしてみたいわー」とよこしまな考えに駆られるほど魅力的な相手だと気付くことができれば、それはもう、最高にハッピーな夜になるわけであります。  「男なら奢ってほしい」という女性の願望は、男性へ向けられるひとつの甘えであり、“それが紳士的な行為”という理想像(偏見とも言える)でしかないような気がするのですが、さていかがでしょうか。「奢ることもできないなんてだめな男だよね~」と嘆く女性をよく見かけるけど、それならば「女ならこうであってほしい」と男性側に理想を求められた時、それをあなたは叶えてあげたいと思うのか、と疑問を投げかけてみたくなるのです。  「僕とご飯に行くなら、清楚なワンピースを着て、僕好みの薄化粧で、お箸の持ち方もテーブルマナーもちゃんと綺麗にお願いね」と期待されていたら、すごく窮屈じゃないですか? 私は男受けなんて狙わない自分の好きな格好で、なんなら靴擦れしないスニーカーを履いてルンルンスキップ気分で待ち合わせ場所に行きたいし、男性が抱く「テンプレ的な女子の理想像」なんて大変窮屈だから全部好きにさせてもらいたいし、そう出来れば相手がどんな状態でも「どうぞお好きに」ってなれますし。お互い好きなように振る舞って、自分が食べたものだけ支払って、それって平等で、最高に気楽。  「“男なら”奢ってほしい」という無言の要求を受け入れてほしいなら、せめて自分も、お金が発生するほど価値のある時間を相手に提供してあげなくてはってプレッシャーに思いませんか? そんな風に肩を凝らせるのなんて、面倒くさいお話です。  そもそも、奢ってほしい=自分のお金を払いたくない程度の男となら……ご飯なんて、行かなくてよくね?(白目) 紗倉まなスタイルブック『MANA』発売中☆ ■紗倉まなスタイルブック『MANA』(サイゾー)の詳細☆ 『AV女優・紗倉まなのサイン会開催決定! 彼女はなぜ女性人気が高くて、どうしてそんなに頑張れるのか』 ■『MANA』特別企画・ケンドーコバヤシ対談 『ケンドーコバヤシ×紗倉まな・気持ち悪さの共鳴対談!「まなちゃんが男に生まれてたら、高円寺あたりに住む売れないバンドマン」』 ■『MANA』特別企画・吉田豪インタビュー 『吉田豪が紗倉まなの本質に迫る2万字インタビュー。あぶり出される“愛想笑いの深い闇”』

愛子さま、「偏差値72」のウワサに迫る――将来は「東大より上智も」と皇室ウォッチャー考察

 今年4月、学習院女子高等科に入学された愛子さま。2月23日、皇太子さまの誕生日に公開された近影に写る愛子さまが“激ヤセ”していると、世間を騒がせたが、最近では、少しふっくらしてきたという報道も流れてくるようになった。そんな愛子さま、以前より“飛びぬけた学才の持ち主”とウワサされている。「偏差値72」「将来は東大コース」といった話も聞こえてくるが、果たして真の学力とはいかに? 今回は、長年皇族の動向をチェックしているウォッチャーX氏に話を聞いた。 ――皇室ウォッチャーの間でも、愛子さまは「学業が優秀」といった話は有名なのでしょうか。 皇室ウォッチャーX(以下、X) 愛子さまの学業の成績が優秀というのは、よく聞く話ですね。特に「文系科目」がお得意のようです。昔からよく本を読まれていたようで、作文の腕もピカイチ。中学1年生時に書かれた「看護師の愛子」というお話は、ファンタジー要素もあって中学生が書いたものとは思えない出来でした。中学校の卒業文集でも、修学旅行で被爆地の広島県に訪れた際に感じられた「平和への願い」を感情豊かに表現されていましたよ。  国語以外に、英語も相当お得意で、皇太子さまからは「愛子は私よりも流ちょうな英語を話します」と言わせるほど。識者に言わせると、学習院初等科のトップレベルは「偏差値72相当」という話だけに、優秀であることは間違いないでしょう。秋篠宮家の眞子さまと佳子さまは国際基督教大学(ICU)、悠仁さまはお茶の水女子付属小学校に在籍されているので、皆さん優秀でいらっしゃると思いますが、学業に関しては愛子さまの話ばかり聞こえてくる印象があります。 ――ウォッチャーの間で、愛子さまが優秀であると話題になり始めた時期やきっかけを教えてください。 X  学習院初等科の通信簿は5段階評価なのですが、中学年くらいからほぼオール5であるという話が露出してから、話題になり始めましたね。国語はもちろん、初等科4年生から始まる英語も優秀な成績だそうですが、苦手な算数などですら5に近い成績だといいます。一般人からすれば、すごいことです。ただ、中等科に上がってからは、外部から中学受験組が入学してきたこともあり、テストの順位も下がってしまったそうで、気にされているみたいですね。 ――ほかにも、愛子さまのご優秀エピソードはありますか。 X 中等科時代には、ご体調を崩し、定期テストを休まれることもあったので、テストの成績についての話はあまり聞きませんでしたが、初等科での漢字テストはほぼ毎回100点だったそうです。そしてやはり英語に関しては、小学生時代から力を入れられているようで、定期的に学習院で行われている英語力養成講座や、夏に行われるセミナーにも積極的に参加されています。セミナー内で行われた、全て英語で演じる劇でも、流ちょうな英語を披露されて、見に来ていた雅子さまも喜ばれていたそうです。 [button_more text='東大コースの可能性は?'] ――「将来は学習院ではなく東大へ」といった話もあります。皇室ウォッチャーとしては、あり得ると思いますか? X 東大コースはあり得ないとは言い切れませんが、可能性は薄いという気はします。確かに眞子さまや佳子さまは高校までは学習院でしたが、大学はICUを選ばれ、悠仁さまに至っては幼稚園からお茶の水女子大学付属へ入られたため、「皇族の学習院離れ」が叫ばれています。 しかし、お父様である皇太子さまは生粋の学習院生でありましたし、まず選択肢の1つが学習院大学となるでしょう。英語を熱心に学ばれ、海外留学も当然視野に入れているでしょうから、東大よりも英語に特化した上智大学やICUなどが、学習院のほかに選択肢に入ってくるかと思います。 ――愛子様の学才はやはり、雅子さま譲りなのでしょうか。 X 雅子さまはハーバード大学のご出身で“超”がつくエリートであることに間違いありません。ご自身が今まで勉強をされてきた経験を、ひとり娘に継承させていると思います。その証拠に、初等科の高学年から英語教育に熱心で、上智大学英文学科出身の元中学教諭の女性を家庭教師につけられているんです。また、愛子さまが苦手な理系科目も、雅子さまはお得意なので、普段の勉強の際、教えてあげているそうですよ。一方で、学習院大学史学科出身の皇太子さまは歴史などを教えているといい、愛子さまの学業に関して、皇太子ご一家は万全の体制を取っているといえます。 ――学業以外に、愛子さまの才能が光っているという分野はありますか。 X これもまた皇太子さまの影響が大きいと思われますが、初等科時代からチェロを弾かれていますね。特に吹奏楽部のような部活には入っていないようですから、音楽に関しても、皇太子さまから習われているのかもしれません。また、愛子さまは運動もお得意です。毎年3月、長野県にご家族でスキー旅行に行かれていますが、中学時代ですでに上級者コースを難なくクリアする腕前だそう。昨年の学内の球技大会では、ソフトボールに挑戦されたのですが、お住まいの東宮御所で雅子さまからバッティングなどを教わって大会でも活躍されていました。勉強もスポーツも、ご家族の支援があってこそ、愛子さまの優秀な成績につながっているんでしょう。

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泰葉は、なぜ坂口杏里を救済しようとしたのか? “誰かを助けること”に依存する人

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「(麻央さんに)心から感謝します」泰葉
(泰葉オフィシャルブログ、4月27日)

 海老名家ってちょっと自意識過剰すぎないか。そう、かねがね思ってきた。ご存じない方のために説明すると、海老名家とは落語家の初代・林屋三平とその妻子を指す。三平は“爆笑王”と呼ばれた名人だが、こういう褒め言葉は、他人にいわせるのが常である。しかし、海老名家では「お父さんが爆笑王だから」と自分たちで臆面もなく言うところがある。

 中でも、父親の傾倒が激しいのは、三平の次女で、歌手の泰葉である。AV女優・ANRIこと坂口杏里が、ホストへの恐喝未遂で逮捕された際、当初はブログで「最低、最悪です」と罵ったものの、突如として、元夫である春風亭小朝の虐待と共に“坂口杏里救済計画”をぶち上げる。なぜ罵っていた坂口を助ける気になったかというと、坂口の母、女優・坂口良子が春風亭小朝出演の新宿コマ劇場公演でヒロインを演じていたため、面識があったかららしい。泰葉は「私はもっとひどい女を救済し、幸せにした実績があります」と自信満々である。

 支離滅裂とも言える発言が注目され、泰葉のブログのPVは急上昇。4月26日の時点で、アメブロランキング2位になる。1位が小林麻央であることから、泰葉は麻央について言及。伝統文化の家に嫁いだ麻央について、「麻央さんのご努力は並大抵のものではありません。心から感謝します」とつづった。サラリーマン家庭から梨園きっての名門・成田屋に嫁いだ麻央が、苦労したことは一般人でも想像に難くないが、問題はその後である。苦労を乗り越え、今、病と闘う麻央を、「尊敬する」でも「応援する」でもなく、「感謝する」ことに私は違和感があるのだ。

 というのは、大人同士の関係に限っていうと、“感謝”とは“上の者から下の者に”するものだと思うからだ。例えば、オレオレ詐欺を寸前で食い止めた銀行員に、警察が“感謝状”を贈ることがある。部外者の協力で、犯罪を未然に防いだことを称えて贈呈するわけだが、なぜ称えるかというと、警察は捜査において、一般人より立場が“上”だからである。つまり「感謝している」ということは、“一人前とはみなしていない人を労う、一種の上から目線”と捉えることもできるので、慎重に使うべき言葉と言えるだろう。梨園関係者でも肉親でもない泰葉が、麻央に「感謝する」必要はないのである。

 感謝といえば、女優・藤原紀香も“感謝”という言葉が大好きである。紀香は「婦人公論」(中央公論社)で、歌舞伎のしきたりや日本の歳時を学ぶきっかけを得たことに「感謝する」一方で、夫である歌舞伎俳優・片岡愛之助について「彼は人間的に素晴らしい」「弱者にとても優しい」と語っている。“弱者”という言葉を平気で使ってしまうあたり、やはり感謝感謝言う人は、「他人を下に見ている」傾向があると言えるのではないだろうか。

 泰葉に話を戻そう。泰葉は坂口救済計画をぶち上げたものの、坂口が事務所に所属していないからという理由で、計画を中止する。事務所に所属していなくても、救済に差し障りはないと思うが、批判を恐れたのだろうか。泰葉は中止を宣言するブログで、実は坂口と養子縁組をする気でいたとも明かし、悔しさを滲ませていた。

 そもそも、養子縁組をしなくても救済はできるはずだが、養子縁組をする場合、気になるのは、泰葉の経済状況である。3万円を恐喝するくらいだから、坂口が金銭的にひっ迫していたことは疑う余地がない。また、撮影済みとされるAVが、今回の恐喝事件でお蔵入りとなれば、違約金が発生する可能性もある。それらの費用や生活費、貯まっているかもしれないホストのつけを、泰葉は“親として”全額負担できるならいいが、そうでないのに養子縁組をするとしたら、坂口は泰葉の将来の介護要員になるだけで、メリットがなさすぎる。

 養子といえば、泰葉はネパール人男性を“息子”と呼び、「息子といる時間がとても大切」とも綴っている。若い男性と仲良くすることに問題はないが、友達や恋人ではなく、“息子”と呼ぶあたり、泰葉の孤独を感じずにいられない。いろいろ理由をつけているものの、泰葉はヒマで寂しいのではないだろうか。だとしたら、泰葉が坂口救済に手を上げた理由も納得がいく。「人を下に見る」クセがあり、寂しさを抱える人間にとって、手のかかる人間のお世話ほど、優越感をくすぐられる行為はないからである。手のかかる人間が再起を果たして、旅立たれると、また自分が寂しくなる。逃げられないようにするには、その人と“家族”になるのが一番なのである。“助ける”という名の依存。泰葉の抱える闇は深い。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

泰葉は、なぜ坂口杏里を救済しようとしたのか? “誰かを助けること”に依存する人

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「(麻央さんに)心から感謝します」泰葉
(泰葉オフィシャルブログ、4月27日)

 海老名家ってちょっと自意識過剰すぎないか。そう、かねがね思ってきた。ご存じない方のために説明すると、海老名家とは落語家の初代・林屋三平とその妻子を指す。三平は“爆笑王”と呼ばれた名人だが、こういう褒め言葉は、他人にいわせるのが常である。しかし、海老名家では「お父さんが爆笑王だから」と自分たちで臆面もなく言うところがある。

 中でも、父親の傾倒が激しいのは、三平の次女で、歌手の泰葉である。AV女優・ANRIこと坂口杏里が、ホストへの恐喝未遂で逮捕された際、当初はブログで「最低、最悪です」と罵ったものの、突如として、元夫である春風亭小朝の虐待と共に“坂口杏里救済計画”をぶち上げる。なぜ罵っていた坂口を助ける気になったかというと、坂口の母、女優・坂口良子が春風亭小朝出演の新宿コマ劇場公演でヒロインを演じていたため、面識があったかららしい。泰葉は「私はもっとひどい女を救済し、幸せにした実績があります」と自信満々である。

 支離滅裂とも言える発言が注目され、泰葉のブログのPVは急上昇。4月26日の時点で、アメブロランキング2位になる。1位が小林麻央であることから、泰葉は麻央について言及。伝統文化の家に嫁いだ麻央について、「麻央さんのご努力は並大抵のものではありません。心から感謝します」とつづった。サラリーマン家庭から梨園きっての名門・成田屋に嫁いだ麻央が、苦労したことは一般人でも想像に難くないが、問題はその後である。苦労を乗り越え、今、病と闘う麻央を、「尊敬する」でも「応援する」でもなく、「感謝する」ことに私は違和感があるのだ。

 というのは、大人同士の関係に限っていうと、“感謝”とは“上の者から下の者に”するものだと思うからだ。例えば、オレオレ詐欺を寸前で食い止めた銀行員に、警察が“感謝状”を贈ることがある。部外者の協力で、犯罪を未然に防いだことを称えて贈呈するわけだが、なぜ称えるかというと、警察は捜査において、一般人より立場が“上”だからである。つまり「感謝している」ということは、“一人前とはみなしていない人を労う、一種の上から目線”と捉えることもできるので、慎重に使うべき言葉と言えるだろう。梨園関係者でも肉親でもない泰葉が、麻央に「感謝する」必要はないのである。

 感謝といえば、女優・藤原紀香も“感謝”という言葉が大好きである。紀香は「婦人公論」(中央公論社)で、歌舞伎のしきたりや日本の歳時を学ぶきっかけを得たことに「感謝する」一方で、夫である歌舞伎俳優・片岡愛之助について「彼は人間的に素晴らしい」「弱者にとても優しい」と語っている。“弱者”という言葉を平気で使ってしまうあたり、やはり感謝感謝言う人は、「他人を下に見ている」傾向があると言えるのではないだろうか。

 泰葉に話を戻そう。泰葉は坂口救済計画をぶち上げたものの、坂口が事務所に所属していないからという理由で、計画を中止する。事務所に所属していなくても、救済に差し障りはないと思うが、批判を恐れたのだろうか。泰葉は中止を宣言するブログで、実は坂口と養子縁組をする気でいたとも明かし、悔しさを滲ませていた。

 そもそも、養子縁組をしなくても救済はできるはずだが、養子縁組をする場合、気になるのは、泰葉の経済状況である。3万円を恐喝するくらいだから、坂口が金銭的にひっ迫していたことは疑う余地がない。また、撮影済みとされるAVが、今回の恐喝事件でお蔵入りとなれば、違約金が発生する可能性もある。それらの費用や生活費、貯まっているかもしれないホストのつけを、泰葉は“親として”全額負担できるならいいが、そうでないのに養子縁組をするとしたら、坂口は泰葉の将来の介護要員になるだけで、メリットがなさすぎる。

 養子といえば、泰葉はネパール人男性を“息子”と呼び、「息子といる時間がとても大切」とも綴っている。若い男性と仲良くすることに問題はないが、友達や恋人ではなく、“息子”と呼ぶあたり、泰葉の孤独を感じずにいられない。いろいろ理由をつけているものの、泰葉はヒマで寂しいのではないだろうか。だとしたら、泰葉が坂口救済に手を上げた理由も納得がいく。「人を下に見る」クセがあり、寂しさを抱える人間にとって、手のかかる人間のお世話ほど、優越感をくすぐられる行為はないからである。手のかかる人間が再起を果たして、旅立たれると、また自分が寂しくなる。逃げられないようにするには、その人と“家族”になるのが一番なのである。“助ける”という名の依存。泰葉の抱える闇は深い。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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関ジャニ∞の村上・安田・大倉司会『Theモーツァルト音楽王No.1決定戦』が放送!! 5月5日(金)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
20:54~22:48 『たけしのニッポンのミカタ!SP』(テレビ東京系)国分太一

●V6

9:50~11:25 『ノンストップ!』(フジテレビ系) 坂本昌行※「One Dish」コーナー

※『あさイチ』(NHK総合、井ノ原快彦)、『晴れ、ときどきファーム!』(NHK BSプレミアム、長野博)は放送休止。

●NEWS

8:00~ 9:55 『白熱ライブ ビビット』(TBS系) 加藤シゲアキ
15:50~16:53 『news every.』(日本テレビ系) 小山慶一郎 ※不定期出演
23:30~23:58 『ネタパレ』(フジテレビ系) 増田貴久
24:50~25:20 『NEWSな2人』(TBS系) 小山慶一郎・加藤シゲアキ

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紗倉まな、デートのお会計問題に疑問「奢ってもらう面倒臭さと、奢ってほしい願望の傲慢さ」

女であれば、デートは奢ってもらうものなのでしょうか。私は立ち回りで言えば「男」になりたいタイプです。デートの必要経費、ご飯代、テーマパーク代、ガソリン代、ホテル代……などのすべてを支払うとまではさすがにいかないけれど、その人と一緒にいる時間が楽しかったら、その対価として自分も支払う義務は絶対にあると思っていて、割り勘ないし自分のほうが多く支払う結果になったとしても、まったく抵抗はありません。

 私が好きになる人の大半がそんなに金銭的に余裕のある人ではなかったこともあって、デートの発案者が私だったら、せめてもの気遣いとして、相手の負担にならない程度のデートコースをこっそりと決めてきたし、想定よりも敷居の高いレストランやホテルに入ってしまった時は、トイレに行く素振りをして私が支払ったこともありました。だって、その人とデートをすることを選んだのは、自分の意志ですからね。

 自分からデートに誘ってきたくせに「俺、お金持ち合わせていないんだよね……」なんていう“財布と相談できない男性”とは、運よく、出会ったことがなし。そういう大人の殻をかぶった子供のような、ずるいのかあざといのかよくわからない人を好きになってしまったら、多少は首を傾げながらも年季の入った財布を開けるのかもしれませんが……。まぁ、きっと今後もないでしょうし、出会わないことを願うしかないなぁ。

 どれだけ札束を投げて美しい景色を見せられても、存分にトリュフが散りばめられた食事を目の前に置かれたとしても、その人と向き合って心が弾まなければやっぱり意味なんてないのです。それならば、ひとりで好きな動画を観たり、気になってた本でも読んだりしながら、好きな料理をのんびり食べるほうが圧倒的に気楽かつ至福なわけで(ただの孤独かよ)。自分の気分ですら、ろくにコントロールできないこんな私のことを好いてくれて、わざわざ時間を割いてくれる人なら、経済面など気にも留めず純粋に好きになってしまうし、そんでもって楽しく過ごした時間の先に、「あぁこの人めっちゃ好き」「あわよくばキスしてみたいわー」とよこしまな考えに駆られるほど魅力的な相手だと気付くことができれば、それはもう、最高にハッピーな夜になるわけであります。

 「男なら奢ってほしい」という女性の願望は、男性へ向けられるひとつの甘えであり、“それが紳士的な行為”という理想像(偏見とも言える)でしかないような気がするのですが、さていかがでしょうか。「奢ることもできないなんてだめな男だよね~」と嘆く女性をよく見かけるけど、それならば「女ならこうであってほしい」と男性側に理想を求められた時、それをあなたは叶えてあげたいと思うのか、と疑問を投げかけてみたくなるのです。

 「僕とご飯に行くなら、清楚なワンピースを着て、僕好みの薄化粧で、お箸の持ち方もテーブルマナーもちゃんと綺麗にお願いね」と期待されていたら、すごく窮屈じゃないですか? 私は男受けなんて狙わない自分の好きな格好で、なんなら靴擦れしないスニーカーを履いてルンルンスキップ気分で待ち合わせ場所に行きたいし、男性が抱く「テンプレ的な女子の理想像」なんて大変窮屈だから全部好きにさせてもらいたいし、そう出来れば相手がどんな状態でも「どうぞお好きに」ってなれますし。お互い好きなように振る舞って、自分が食べたものだけ支払って、それって平等で、最高に気楽。

 「“男なら”奢ってほしい」という無言の要求を受け入れてほしいなら、せめて自分も、お金が発生するほど価値のある時間を相手に提供してあげなくてはってプレッシャーに思いませんか? そんな風に肩を凝らせるのなんて、面倒くさいお話です。

 そもそも、奢ってほしい=自分のお金を払いたくない程度の男となら……ご飯なんて、行かなくてよくね?(白目)

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