紗倉まな、デートのお会計問題に疑問「奢ってもらう面倒臭さと、奢ってほしい願望の傲慢さ」

女であれば、デートは奢ってもらうものなのでしょうか。私は立ち回りで言えば「男」になりたいタイプです。デートの必要経費、ご飯代、テーマパーク代、ガソリン代、ホテル代……などのすべてを支払うとまではさすがにいかないけれど、その人と一緒にいる時間が楽しかったら、その対価として自分も支払う義務は絶対にあると思っていて、割り勘ないし自分のほうが多く支払う結果になったとしても、まったく抵抗はありません。

 私が好きになる人の大半がそんなに金銭的に余裕のある人ではなかったこともあって、デートの発案者が私だったら、せめてもの気遣いとして、相手の負担にならない程度のデートコースをこっそりと決めてきたし、想定よりも敷居の高いレストランやホテルに入ってしまった時は、トイレに行く素振りをして私が支払ったこともありました。だって、その人とデートをすることを選んだのは、自分の意志ですからね。

 自分からデートに誘ってきたくせに「俺、お金持ち合わせていないんだよね……」なんていう“財布と相談できない男性”とは、運よく、出会ったことがなし。そういう大人の殻をかぶった子供のような、ずるいのかあざといのかよくわからない人を好きになってしまったら、多少は首を傾げながらも年季の入った財布を開けるのかもしれませんが……。まぁ、きっと今後もないでしょうし、出会わないことを願うしかないなぁ。

 どれだけ札束を投げて美しい景色を見せられても、存分にトリュフが散りばめられた食事を目の前に置かれたとしても、その人と向き合って心が弾まなければやっぱり意味なんてないのです。それならば、ひとりで好きな動画を観たり、気になってた本でも読んだりしながら、好きな料理をのんびり食べるほうが圧倒的に気楽かつ至福なわけで(ただの孤独かよ)。自分の気分ですら、ろくにコントロールできないこんな私のことを好いてくれて、わざわざ時間を割いてくれる人なら、経済面など気にも留めず純粋に好きになってしまうし、そんでもって楽しく過ごした時間の先に、「あぁこの人めっちゃ好き」「あわよくばキスしてみたいわー」とよこしまな考えに駆られるほど魅力的な相手だと気付くことができれば、それはもう、最高にハッピーな夜になるわけであります。

 「男なら奢ってほしい」という女性の願望は、男性へ向けられるひとつの甘えであり、“それが紳士的な行為”という理想像(偏見とも言える)でしかないような気がするのですが、さていかがでしょうか。「奢ることもできないなんてだめな男だよね~」と嘆く女性をよく見かけるけど、それならば「女ならこうであってほしい」と男性側に理想を求められた時、それをあなたは叶えてあげたいと思うのか、と疑問を投げかけてみたくなるのです。

 「僕とご飯に行くなら、清楚なワンピースを着て、僕好みの薄化粧で、お箸の持ち方もテーブルマナーもちゃんと綺麗にお願いね」と期待されていたら、すごく窮屈じゃないですか? 私は男受けなんて狙わない自分の好きな格好で、なんなら靴擦れしないスニーカーを履いてルンルンスキップ気分で待ち合わせ場所に行きたいし、男性が抱く「テンプレ的な女子の理想像」なんて大変窮屈だから全部好きにさせてもらいたいし、そう出来れば相手がどんな状態でも「どうぞお好きに」ってなれますし。お互い好きなように振る舞って、自分が食べたものだけ支払って、それって平等で、最高に気楽。

 「“男なら”奢ってほしい」という無言の要求を受け入れてほしいなら、せめて自分も、お金が発生するほど価値のある時間を相手に提供してあげなくてはってプレッシャーに思いませんか? そんな風に肩を凝らせるのなんて、面倒くさいお話です。

 そもそも、奢ってほしい=自分のお金を払いたくない程度の男となら……ご飯なんて、行かなくてよくね?(白目)

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“大麻女優”高樹沙耶、支離滅裂すぎる弁明――彼女が判決後に会見を開いた意味とは?

 沖縄・石垣島の自宅に大麻を隠し持っていたとして、大麻取締法違反(所持)で逮捕され、一貫して「所持」を否定し続けてきた元女優・高樹沙耶(本名・益戸育江)に、那覇地裁は懲役1年執行猶予3年の判決を言い渡した。

 地裁前から車に乗り込んだ高樹だったが、近くの公園に車を止めて記者会見を行い、「このたびの事件に関しまして、私は逮捕されたことをありがたく思っております」と涙ぐんだ。いったい何に感謝をしているのか、疑問を抱いた人も多いのではないだろうか。

 高樹が、「医療大麻解禁」を掲げて新党改革から立候補した昨年の夏のこと。「私は大麻草の法改正を皆様にお伝えしてから、大麻女優とかいろいろ言われまして、非常に困難な道をこの5~6年の間歩んでまいりました」と振り返ったが、言い出したのは高樹自身。さらに、「世界で医療大麻が合法化されているということで、ぜひわが国でも病に苦しむ人たちのために使えないかと頑張ってみましたが、結果は皆様もご存じの通りでした」「皆様に理解していただきたいのは、決してふざけた気持ちで大麻草に向き合ってきたわけではなく、本当に医療で困っている方のために使うことができたら、という思いで頑張ってまいりました。それだけは信じていただきたいと思います」などと、悔しさをにじませながら弁明していたものの、犯罪は犯罪。違法大麻に手を出した反省の言葉は最後まで聞かれなかった。

 高樹は、「更年期障害とか、親知らずの抜歯の後の痛みとか、そういうもので……それを使用するということをいたしました」と使用を認めてはいるが、法律では、大麻の吸引自体は罪にならない。所持、栽培が犯罪なのだ。

 「信頼を取り戻すために毎日精進してまいりたいと思います。どうもお騒がせしましたことを、ここでお詫びをしたいと思います」と頭を下げていた高樹。「医療用大麻」を促進する姿勢があるなら、控訴して戦う信念が必要だったのではないか。心のどこかに「芸能界に復帰したい」「石垣島の近燐住民に弁明したい」という思いからの記者会見にしか見えなかった。そして、高樹が再び、大麻に手を出しそうな予感がするのは、私だけだろうか。

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。

“大麻女優”高樹沙耶、支離滅裂すぎる弁明――彼女が判決後に会見を開いた意味とは?

 沖縄・石垣島の自宅に大麻を隠し持っていたとして、大麻取締法違反(所持)で逮捕され、一貫して「所持」を否定し続けてきた元女優・高樹沙耶(本名・益戸育江)に、那覇地裁は懲役1年執行猶予3年の判決を言い渡した。

 地裁前から車に乗り込んだ高樹だったが、近くの公園に車を止めて記者会見を行い、「このたびの事件に関しまして、私は逮捕されたことをありがたく思っております」と涙ぐんだ。いったい何に感謝をしているのか、疑問を抱いた人も多いのではないだろうか。

 高樹が、「医療大麻解禁」を掲げて新党改革から立候補した昨年の夏のこと。「私は大麻草の法改正を皆様にお伝えしてから、大麻女優とかいろいろ言われまして、非常に困難な道をこの5~6年の間歩んでまいりました」と振り返ったが、言い出したのは高樹自身。さらに、「世界で医療大麻が合法化されているということで、ぜひわが国でも病に苦しむ人たちのために使えないかと頑張ってみましたが、結果は皆様もご存じの通りでした」「皆様に理解していただきたいのは、決してふざけた気持ちで大麻草に向き合ってきたわけではなく、本当に医療で困っている方のために使うことができたら、という思いで頑張ってまいりました。それだけは信じていただきたいと思います」などと、悔しさをにじませながら弁明していたものの、犯罪は犯罪。違法大麻に手を出した反省の言葉は最後まで聞かれなかった。

 高樹は、「更年期障害とか、親知らずの抜歯の後の痛みとか、そういうもので……それを使用するということをいたしました」と使用を認めてはいるが、法律では、大麻の吸引自体は罪にならない。所持、栽培が犯罪なのだ。

 「信頼を取り戻すために毎日精進してまいりたいと思います。どうもお騒がせしましたことを、ここでお詫びをしたいと思います」と頭を下げていた高樹。「医療用大麻」を促進する姿勢があるなら、控訴して戦う信念が必要だったのではないか。心のどこかに「芸能界に復帰したい」「石垣島の近燐住民に弁明したい」という思いからの記者会見にしか見えなかった。そして、高樹が再び、大麻に手を出しそうな予感がするのは、私だけだろうか。

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。

キム・ギドクが福島原発事故を描いた超問題作!『STOP』の日本での劇場公開がついに実現へ

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原発事故によって福島から東京へと避難する若い夫婦。様々な情報が錯綜し、出産をめぐって疑心暗鬼に陥る。
 日本での公開は難しいと思われていた韓国の鬼才キム・ギドク監督の『STOP』が、5月13日(土)より劇場公開されることになった。『STOP』はキム・ギドク監督が脚本&プロデュースに加え、撮影・照明・録音も兼任し、2015年に日本でロケ撮影を行なったインディーズ作品。原発事故によって福島から東京へと避難してきた若い日本人夫婦が出産をめぐって葛藤するサスペンスドラマだ。カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界三大映画祭での受賞歴があるキム・ギドク監督の作品は、性器切断などハードな描写が多いことでも知られているが、本作でも妊婦の出産シーンは思わず目を覆いたくなる。来日したキム・ギドク監督に日本ロケを敢行した本作の製作内情について尋ねた。 ──キム・ギドク作品は“痛み”を感じさせる作品ばかりですが、今回の『STOP』はこれまで以上に大きな痛みを感じさせます。 キム・ギドク 私たちはみんな、福島で起きた原発事故についてよく知っていますし、日本には被害者の方が大勢います。被災地の方たちと同じように大きな痛みを感じる人は多いと思います。それにこの作品は痛みだけでなく、恐怖も描いています。それもあって、そのように感じたのではないでしょうか。私はこれまで20本以上の映画を撮ってきましたが、私の良心に誓って、誰かを傷つけたり、苦しみを与えようと思って映画を撮ったことはありません。傷を負っている人がいれば、その傷を癒してあげたいという気持ちでこれまで映画を撮ってきました。今回の『STOP』は同じような原発事故が再び起きることを防ぎたい、新しい傷を負わずに済むようにしたいという想いから撮ったものです。 ──2011年の東日本大震災のニュースを、キム・ギドク監督はどのような想いで接したのでしょうか? キム・ギドク 津波が町を呑み込んでいく様子がニュース映像としてテレビから流れ、その映像は今も強く脳裏に焼き付いています。それから福島第一原発が続けて爆発する映像も流れ、本当に恐ろしくなりました。でも、これですべてだろうか、原発事故は1回だけで済むのだろうかと、他の人たちと同じような気持ちでニュースを見て、ショックを受けました。また、人間は本当に弱い存在だと感じました。大自然の前では、人間はとてもちっぽけな存在だと。人間が考え出した原発という大きな装置も大自然の前では簡単に壊れてしまい、またそれによってさらに大きな災害を招くことを改めて知ったわけです。ショックと恐怖を同時に感じながら、自分はひとりの人間として何ができるだろうかと考えました。同じような災害が再び起きることを防ぐような映画をつくりたい、地震を防ぐことはできなくても人間が生み出した原発による事故は防ぐことはできるはずだと。それが映画監督である自分の役目ではないかと思ったんです。
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キム・ギドク監督自身が自主配給することで、問題作『STOP』の日本での劇場公開が決まった。
■自分ひとりで責任を負うという覚悟 ──脚本とプロデューサーだけでなく、撮影・録音・照明も自分ひとりでやることは早くから決めたんでしょうか? キム・ギドク 最初はシナリオを書きながら、日本の整った製作条件の中で撮れればいいなと思いましたし、きっと日本で震災を題材にした映画がいろいろ製作されるに違いないとも思いました。でも、なかなかそういった作品は日本からは現われませんでした。もちろん園子温監督の『希望の国』(12)のような作品もありますが、原発問題に率直に向き合い、問題の解決の糸口を提示するような作品は少ないように私には思えました。日本の映画監督たちがとても慎重になっている状況を見て、日本の製作条件で自分が思ったような映画を撮ることは難しそうだと分かり、それだったら自分ひとりで責任を負う形で撮ろう、スタッフなしで映画を撮ろうと決心したんです。 ──原発事故によって日本中が心理的パニックに陥った状況が低予算作品ながらリアルに再現されていますが、謎めいた政府のエージェントが福島から避難してきた若い夫婦に中絶を強要し、警戒区域内で捕まえた動物を精肉にして東京に卸す個人業者が現われたりとフィクションも交えた作品となっています。現実とフィクションの兼ね合いはどのように図ったのでしょうか。 キム・ギドク 確かに政府のエージェントや肉を卸す業者はフィクションです。今回のシナリオを書くにあたって、この問題は福島だけに限ったものではないと思ったんです。もっと大きな事故になっていた可能性もあるという前提で、シナリオを書きました。もっと大量の放射能が漏れていたら、どんな事態になっていただろうと私の想像力を働かせて書いたのが、政府のエージェントや汚染肉の業者です。チェルノブイリ原発事故の後、周辺国で奇形児が生まれたことは事実です。奇形児が次々と生まれるような事態になれば、政府は何らかの形で動くのではないでしょうか。 ──妊婦から奇形児が生まれてくるシーンのショッキングさから、劇場公開を躊躇した日本の配給関係者もいると思います。その点に関してはどのように考えていますか? キム・ギドク 映画が恐怖心を与えることは絶対によくないと思います。でも、だからと言って恐ろしい現実を隠すことも、よくないのではないでしょうか。原発事故後も警戒区域内にずっと残っていた妊婦が奇形児を産むシーンが中盤にありますが、放射能事故によって奇形児が生まれるということはチェルノブイリ事故後に現実に起きています。福島では実際にはみなさん警戒区域から退去されているので、『STOP』で描かれている状況とは異なります。それに奇形児のエピソードが物語のエンディングなら問題だと思いますが、『STOP』のラストは人類にとって新しい希望を感じさせるものにしたつもりです。
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原発事故の裏側では闇ビジネスが蔓延っていた。警戒区域内で野放し状態の動物を捕まえ、精肉化する闇の業者。
■キム・ギドクが日本ロケで感じたこと ──日本での撮影はかなり大変だったと思います。 キム・ギドク 通常の映画なら、助監督や撮影・照明・録音にもそれぞれアシスタントが就くわけですが、全部ひとりでやらなくてはならず、あらゆることに気を配らなくていけないので、本当に大変でした(苦笑)。それで今回はひとりで撮影もでき、照明を当て、録音もできるような新しい機材を手作りで用意したんです。少し水準は下がるかもしれませんが、何とか一人でやることができました。スタッフは私ひとりだったので、その分日本人キャストのみなさんには大変助けられました。俳優のみなさんが演出部の役割まで買って出てくれたんです。 ──都内でのロケだけでなく、キム・ギドク監督は福島にも向かったと聞いていますが……。 キム・ギドク ロケハンの際に、ひとりで福島まで行きました。ですが、警戒区域内は許可なしでは入れないので、撮影はせずに警戒区域の近くまで行っただけです。実際の撮影は新宿などの都内と福島の警戒区域の雰囲気に似ている場所を千葉県で見つけて撮影しました。東京タワーでも撮影しています。2回、3回とリテイクすることなく、1回だけでの撮影で終えることが多かったですね。周囲の人たちの迷惑にならないよう気をつけて撮影しましたが、一度だけ住宅街での撮影でひとりの主婦から「うるさい」と抗議されたことがありました。そのときは日本の俳優たちがみんなで私の前に立ち、私の代わりに頭を下げて「すみません」と謝ってくれたんです。韓国から来た私のことを庇う、日本人キャストのみなさんのこのとっさの行動には、本当に心を打たれました。韓国ではよく使われる言葉に「恨」と「情」があります。「恨」は感情が心の中に連なっていくことを表していますが、今回の日本での撮影ほど「情」を感じたこともありません。 ──日本語によるドラマということで、演出上の難しさはありませんでしたか? キム・ギドク もちろん、あったと思います。でも今回は韓国語で書いたシナリオを丁寧な日本語にした翻訳版を用意し、その翻訳版は各キャラクターの感情が反映されたものになっていました。また、日本のキャストのみなさんは『STOP』を自分たち自身の物語だという気持ちで、誠意を込めて演じてくれました。『STOP』が無事に完成したのは、しっかりした翻訳版があったことと、日本人キャストのみなさんの力のお陰です。
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主人公のカメラマンは、福島の警戒区域内で暮らす妊婦が子どもを産む瞬間に立ち会うが……。
■キム・ギドク監督の作風が変わった理由 ──以前のキム・ギドク作品は、ひとりの人間が抱える普遍的な悩みを題材にしたものが目立ちましたが、近年は本作も含め、『殺されたミンジュ』(14)、『The NET 網に囚われた男』(16)など現代社会の問題を描くようになってきました。監督の中で心境の変化があったのでしょうか? キム・ギドク 最近は私のことを多くの人に知ってもらうようになりましたが、知られる前は私の個人的な悩みや考えを映画の中で描いてきたわけです。でも、多くの人に知ってもらえるようになり、自分には社会的責任があるのではないかと思うようになってきました。それもあって個人として何か発信するよりも、社会に向けて発信することを考えるようになったんです。それで政治的問題を扱った『殺されたミンジュ』、南北問題を扱った『The NET』、そして『STOP』のような作品を撮るようになったのでしょう。多くの人に自分の名前を知られるようになったことで、社会に対して発言する資格を手に入れたと同時に責任も生じたと考えています。もうひとつ考えられることとして、私は年齢を重ねることでひ弱になってきたということです。映画を撮り始めた頃は自分は強い人間だと思っていたので、作品も強さを感じさせるものが多かったと思います。でも、だんだんと社会の中で暮らしていくうちに、自分は社会の中では弱い人間ではないかと思うようになってきたんです。政治問題や南北問題など扱うことで、自分は危険な目に遭うのではないか、殺されるのではないかという恐怖を感じるこ ともありますし、もちろん大災害によって死ぬこともあるかもしれません。以前はそんなことを想像しても怖いとは思わなかったのですが、今はとても怖いと感じるようになりました。それもあって、安全に暮らしたい、恐怖に打ち克ちたいというメッセージを込めた作品を撮るようになってきたようです。 ──今のキム・ギドク作品は、責任感と恐怖心が映画づくりの原動力になっているわけですね。低予算で撮られた『STOP』ですが、キム・ギドク作品に共通する“生きる上での痛み”や“贖罪”といったテーマがくっきりと浮かび上がっていることも印象的です。 キム・ギドク そういうふうに感じてもらえると、とてもうれしいです。最後にもうひとつ言わせてください。私は韓国の監督として福島の原発事故を映画にしましたが、本当に私が撮ってもよかったのか、この映画を撮る資格が私にはあったのかと今でも自分に問い掛けています。でも、私は決して日本のことを嫌悪して、この映画を撮ったわけではありません。そのことが気がかりです。『STOP』は日本人や韓国人であるということを抜きにして、地球上に生きているひとりの人間として撮るべきだと思い、全力で撮った作品です。もし、この映画を観て、少しでもつらい思いをしたり、トラウマを感じる人がいれば申し訳なく思います。原発は日本だけでなく、世界中でこれからますます増えていくことになります。『STOP』が原発問題を再度考えるきっかけになれば本望です。 (取材・文=長野辰次) 『STOP』 監督・撮影・照明・録音・編集/キム・ギドク プロデューサー/キム・ギドク、合アレン 出演/中江翼、堀夏子、武田裕光、田代大悟、藤野大輝、合アレン 配給/Kim Kiduk Film、Allen Ai Film 5月13日(土)より新宿K’s シネマ、キネカ大森、6月24日(土)より横浜ジャック&ベティほか順次ロードショー ※作品収益の一部は震災被害のあった福島、熊本に寄付されることが決まっている。 (c)2017 by Allen Ai Film https://www.stop-movie.com ●キム・ギドク 1960年韓国・慶尚北道奉化郡生まれ。1996年に『鰐 ワニ』で監督デビュー。『魚と寝る女』(00)と『受取人不明』(01)が2年連続でベネチア映画祭コンペ部門に選ばれ、欧州での評価が高まる。『悪い男』(01)はベルリン映画祭コンペ部門に選出。『サマリア』(04)はベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)、『うつせみ』(04)はベネチア映画祭銀獅子賞(監督賞)、セルフドキュメンタリー『アリラン』はカンヌ映画祭ある視点部門の作品賞を受賞し、韓国人として初の世界三大映画祭受賞監督となった。『嘆きのピエタ』(12)はベネチア映画祭金獅子賞(最高賞)を受賞。その他の主な監督作に『春夏秋冬そして春』(03)、『弓』(05)、『絶対の愛』(06)、『ブレス』(07)、『悲夢』(08)、『メビウス』(13)など。脚本&プロデュース作に『映画は映画だ』(08)や『レッド・ファミリー』(13)がある。事故で韓国に流された北朝鮮の漁師の理不尽な運命を描いた『The NET 網に囚われた男』は日本で今年1月に公開されたばかり。

「自殺予防窓口」の担当者が飛び降り自殺……韓国で過労自殺が止まらない!

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イメージ画像(Thinkstockより)
 電通の新入社員が過労自殺した事件がいまだ記憶に新しいが、実は韓国でも似たような悲劇が繰り返されている。  先日、国会で事務官を務めていた男性A氏が、2013年に自殺していたことが明らかになった。彼が担当していた業務はほかでもない「自殺予防相談窓口の開設」。自殺を予防するための公務を行っていた担当者が自殺を選んだという皮肉な結末に、世間の注目が集まった。  A氏は仕事量増加に伴う不眠症やうつ病で苦しみ、1カ月で8キロも体重が落ちるほど健康状態が悪化していたという。病気休暇を取って5日間休んでいたのだが、結局、休み明けの朝に自宅マンションのベランダから身を投げてしまった。  遺族は、A氏の自殺の原因が過酷な業務からのストレスだと主張。公務員年金公団に遺族補償年金を申請したが、公団は「自殺は公務とは無関係な行為」として、補償金の支給を拒否した。しかし、最高裁が自殺は「公務上の災害」と認定したことから、国家公務員の勤務実態にあらためて関心が寄せられている。  昨年には、韓国最大手の総合エンタテインメント企業「CJ E&M」の新入社員B氏が過労自殺している。入社9カ月目の彼は、人気ドラマ『ひとり酒男女』のADとして働いていたが、過酷な業務やパワハラに耐えられず、ドラマの最終回が放送された翌日に自ら命を絶ったのだった。  B氏の弟によると、自殺する直前に上司が彼の両親を訪ね、1時間近くにわたってB氏の勤務態度の悪さについて苦情をぶちまけたという。B氏が残した録音ファイルやメッセンジャー履歴には、上司や同僚からの罵詈雑言があふれており、相当追い込まれていたようだ。  B氏はドラマ撮影の準備はもちろん、契約社員の契約打ち切りや契約金の回収など、ストレスを伴う業務を担当していたが、撮影が行われた55日間で、休みが取れたのはたった2日。20代の悩みを描くドラマの制作現場で一人の青年が悩み苦しんでいたことに、多くの韓国人が怒りをあらわにしている。  経済協力開発機構(OECD)加盟国35カ国の中で、労働時間が2番目に長いといわれている韓国。経済発展も大事だが、そのために国民が命を投げ捨てるようでは、なんの意味もないだろう。 (文=S-KOREA) ●関連記事 ・過労死した電通社員・高橋まつりさんに「他人事ではない」。過労死事件は韓国でも起きていた (http://s-korea.jp/archives/9816?zo) ・あの名台詞を韓国にも!! そろそろヤバイかもしれない韓国人の労働時間 (http://s-korea.jp/archives/10973?zo

IKKO、坂井より子、小池栄子……「婦人公論」の片づけ特集に集う「自分が絶対」の猛者たち

 今号の「婦人公論」(中央公論新社)、特集は「スッキリが続く片づけ術」です。「婦人公論」といえば、“物も夫も姑もご近所もなにもかもを捨てたい”でおなじみですが、今回は「断捨離」の気配は薄め。冒頭では家事評論家で随筆家の吉沢久子氏と「暮らしの手帖」(暮しの手帖社)の前編集長・松浦弥太郎氏が対談していますが、「本当に自分に必要か、見極めて選ぶことが何より大事です」(吉沢)、「道具と友だちみたいな関係になるとほかのモノが欲しくなくなって」(松浦)など、生活の達人たる、高レベルのお話が繰り広げられております。道具と友だち……翼くんか!!

 整理整頓系の話は、気づけば精神論に傾くから危険。「愛着あるモノと暮らす。それなら部屋も散らかりません」というタイトルに、「がんばりすぎない、小さな習慣」というキャッチフレーズ。この真綿でじわじわと首を締め上げてくる感じ……これは常套手段! “くらしていねい族”の常套手段です!

<トピックス>

◎特集 スッキリが続く片づけ術

◎IKKO「女に生まれなかった私は 部屋も自分も キレイを保ちたい」 

◎シャーロット・ケイト・フォックス「日本で迎えた最大の試練、今はただ前を向いて」

■モノってそんなに簡単に買っちゃいけないんだっけ?

 今回の特集は片づけの実用的なページが半分、ていねい族のじわじわインタビューが半分といったところでしょうか。タイトルだけでモソモソしちゃう、IKKOの「女に生まれなかった私は 部屋も自分も キレイを保ちたい」と、料理研究家・坂井より子氏の「葉山で三世代同居をする料理家の毎日は」は、IKKOのきらびやかなリビングと、すっきりシンプル系の酒井氏の自宅は真逆なようでその実根は同じだとわかる、非常に興味深いインタビューとなっています。

 「女に生まれたいと思いながら、そう生まれなかった。だから本当の女性以上に努力しないと、女性に近づけない。油断すると、男が出てくる瞬間があるのです。それをまぬがれるには、自分自身が美しくあろうとするのはもちろん、身の回りの環境もつねに美しく整えておくことが何よりも大切なの」というのがIKKO哲学。「ストーリーを感じる」絵画やアンティーク家具や調度品を取りそろえ、玄関には「季節の花を華道家の先生に生けていただいております」とのこと。「新しく何かを取り入れるときは、10年、20年先まで愛せるか、私が作り上げてきた世界に合うかどうかを基準にして選んでいます」と、今時名家の嫁選びに勤しむ姑でも言わないような厳しいコメント。

 一方の坂井氏は、「ご覧の通り、家の中は古いものばかりでしょ。私、なかなかものを買いません。『買う』ということは『好きなものを買う』ということですから(中略)そのかわり、これぞというものに出合ったら、たとえ高価でも、夫にも相談せずに買ってしまう(笑)。居間の箪笥も25年前に出合ってしまったものです」と、出だしから真綿で首……どころか鈍器のようなもので後頭部を殴られたような衝撃。「家の中も、家事も、日々の暮らしも、いかに自分が気持ちよくいられるかを考えてリズムを作っていくと、おのずと自分や家族にとって居心地のいい形になっていくのではないでしょうか」と語ります。

 「美しさ」を求めてもがき、がんばった証しとしての「家」を作り上げたIKKO。そんな世俗的な「欲」を手放し、山と海に囲まれた環境でシンプルな暮らしを続ける酒井氏。しかし両者共通してあるのは自らの審美眼への絶対的な自信。出し方としてはIKKOのほうがだいぶ素直ですがね。スッキリ片づけ術への道は、なかなか小手先ではうまくいかなそうです。

 さて、続きましては人生をスッキリ片づけた方と、あえて片づけない方、2人の女優の登場。今号の表紙を飾ってる小池栄子の「夫婦の関係が変わってきた」と、朝ドラ『マッサン』(NHK総合)でおなじみ、シャーロット・ケイト・フォックスの「日本で迎えた最大の試練、今はただ前を向いて」です。離婚危機を何度もささやかれながら、それでも別れない小池と、アメリカで働く夫と昨年離婚が成立したシャーロット。どちらも「婦人公論」が大好きな、夫婦の話題が中心となったインタビューです。

 縁もゆかりもなかった日本で、朝ドラヒロインを射止めたシャーロット。「来日以来、高くそびえる壁をよじ登るような試練の連続でした。言い換えれば、それはたくさんの新しい挑戦をし、さまざまな経験を積むことができたということ」。言葉、生活習慣、さまざまな高い壁の中でも「至るまでの葛藤も苦しかったし、離婚後のダメージも大きく、本当に心が壊れてしまいそうでした」と、離婚は相当精神的に重かったそう。

「私にとって離婚は、一種の『死』のようなもの。誰よりも大切に思っていた人を失うのですから、その悲しみと苦しみはたとえようもありませんでした」

「当時の私はまさに、スティグマを背負った気がしました。みんなから『離婚するなんてシャーロットが悪い』『シャーロットはダメな人間だ』と思われているのでは、という強迫観念に襲われてしまった」

 完全な偏見ですが、アメリカの方々はもっとドライに結婚や離婚を捉えているイメージがあったので、少しビックリ。「離婚」の感覚一つをとっても、もしかしたら彼女は日本とウマが合っていたのかもしれません。

 さて、一方の小池。昨年の大みそかに「RIZIN」(総合格闘技トーナメント)で引退した夫の坂田亘。冒頭でその経緯について、「RIZINを統括なさっている高田延彦さんとお会いした際、『坂田にケジメをつけさせてください』とお願いしました」「リング上で晒されるのは彼が人として試されるということだと思ったし、何かを引きずった状態のまま、中途半端に生きてもらいたくはなかった」「案の定、ボコボコにされ、流血試合に。かわいそうというよりは『一発一発の重みを受け取って』という思いのほうが強かったですね」と、もはや格闘家の妻というよりは極妻。覚悟しぃや……。

 夫に「ケジメ」つけさせたことで夫婦の関係も変わってきたようで、「数年前『婦人公論』に出させていただいたときは、『昭和タイプの男の人なので』とお話しし、どちらかというと私が尽くすほうでしたが、ちょっと逆になりつつあるというか(笑)」。

 ていねい族が片づけ術で「買うって、好きなものを買うということ」と我々を締め上げるように、ふがいない夫に「別れない」という最大で最強の絞め技をカマしている小池。どちらにせよ、「私が絶対」という強い確信、強い自信をもった人間だけが出せる一撃必殺の術です。

(西澤千央)

IKKO、坂井より子、小池栄子……「婦人公論」の片づけ特集に集う「自分が絶対」の猛者たち

 今号の「婦人公論」(中央公論新社)、特集は「スッキリが続く片づけ術」です。「婦人公論」といえば、“物も夫も姑もご近所もなにもかもを捨てたい”でおなじみですが、今回は「断捨離」の気配は薄め。冒頭では家事評論家で随筆家の吉沢久子氏と「暮らしの手帖」(暮しの手帖社)の前編集長・松浦弥太郎氏が対談していますが、「本当に自分に必要か、見極めて選ぶことが何より大事です」(吉沢)、「道具と友だちみたいな関係になるとほかのモノが欲しくなくなって」(松浦)など、生活の達人たる、高レベルのお話が繰り広げられております。道具と友だち……翼くんか!!

 整理整頓系の話は、気づけば精神論に傾くから危険。「愛着あるモノと暮らす。それなら部屋も散らかりません」というタイトルに、「がんばりすぎない、小さな習慣」というキャッチフレーズ。この真綿でじわじわと首を締め上げてくる感じ……これは常套手段! “くらしていねい族”の常套手段です!

<トピックス>

◎特集 スッキリが続く片づけ術

◎IKKO「女に生まれなかった私は 部屋も自分も キレイを保ちたい」 

◎シャーロット・ケイト・フォックス「日本で迎えた最大の試練、今はただ前を向いて」

■モノってそんなに簡単に買っちゃいけないんだっけ?

 今回の特集は片づけの実用的なページが半分、ていねい族のじわじわインタビューが半分といったところでしょうか。タイトルだけでモソモソしちゃう、IKKOの「女に生まれなかった私は 部屋も自分も キレイを保ちたい」と、料理研究家・坂井より子氏の「葉山で三世代同居をする料理家の毎日は」は、IKKOのきらびやかなリビングと、すっきりシンプル系の酒井氏の自宅は真逆なようでその実根は同じだとわかる、非常に興味深いインタビューとなっています。

 「女に生まれたいと思いながら、そう生まれなかった。だから本当の女性以上に努力しないと、女性に近づけない。油断すると、男が出てくる瞬間があるのです。それをまぬがれるには、自分自身が美しくあろうとするのはもちろん、身の回りの環境もつねに美しく整えておくことが何よりも大切なの」というのがIKKO哲学。「ストーリーを感じる」絵画やアンティーク家具や調度品を取りそろえ、玄関には「季節の花を華道家の先生に生けていただいております」とのこと。「新しく何かを取り入れるときは、10年、20年先まで愛せるか、私が作り上げてきた世界に合うかどうかを基準にして選んでいます」と、今時名家の嫁選びに勤しむ姑でも言わないような厳しいコメント。

 一方の坂井氏は、「ご覧の通り、家の中は古いものばかりでしょ。私、なかなかものを買いません。『買う』ということは『好きなものを買う』ということですから(中略)そのかわり、これぞというものに出合ったら、たとえ高価でも、夫にも相談せずに買ってしまう(笑)。居間の箪笥も25年前に出合ってしまったものです」と、出だしから真綿で首……どころか鈍器のようなもので後頭部を殴られたような衝撃。「家の中も、家事も、日々の暮らしも、いかに自分が気持ちよくいられるかを考えてリズムを作っていくと、おのずと自分や家族にとって居心地のいい形になっていくのではないでしょうか」と語ります。

 「美しさ」を求めてもがき、がんばった証しとしての「家」を作り上げたIKKO。そんな世俗的な「欲」を手放し、山と海に囲まれた環境でシンプルな暮らしを続ける酒井氏。しかし両者共通してあるのは自らの審美眼への絶対的な自信。出し方としてはIKKOのほうがだいぶ素直ですがね。スッキリ片づけ術への道は、なかなか小手先ではうまくいかなそうです。

 さて、続きましては人生をスッキリ片づけた方と、あえて片づけない方、2人の女優の登場。今号の表紙を飾ってる小池栄子の「夫婦の関係が変わってきた」と、朝ドラ『マッサン』(NHK総合)でおなじみ、シャーロット・ケイト・フォックスの「日本で迎えた最大の試練、今はただ前を向いて」です。離婚危機を何度もささやかれながら、それでも別れない小池と、アメリカで働く夫と昨年離婚が成立したシャーロット。どちらも「婦人公論」が大好きな、夫婦の話題が中心となったインタビューです。

 縁もゆかりもなかった日本で、朝ドラヒロインを射止めたシャーロット。「来日以来、高くそびえる壁をよじ登るような試練の連続でした。言い換えれば、それはたくさんの新しい挑戦をし、さまざまな経験を積むことができたということ」。言葉、生活習慣、さまざまな高い壁の中でも「至るまでの葛藤も苦しかったし、離婚後のダメージも大きく、本当に心が壊れてしまいそうでした」と、離婚は相当精神的に重かったそう。

「私にとって離婚は、一種の『死』のようなもの。誰よりも大切に思っていた人を失うのですから、その悲しみと苦しみはたとえようもありませんでした」

「当時の私はまさに、スティグマを背負った気がしました。みんなから『離婚するなんてシャーロットが悪い』『シャーロットはダメな人間だ』と思われているのでは、という強迫観念に襲われてしまった」

 完全な偏見ですが、アメリカの方々はもっとドライに結婚や離婚を捉えているイメージがあったので、少しビックリ。「離婚」の感覚一つをとっても、もしかしたら彼女は日本とウマが合っていたのかもしれません。

 さて、一方の小池。昨年の大みそかに「RIZIN」(総合格闘技トーナメント)で引退した夫の坂田亘。冒頭でその経緯について、「RIZINを統括なさっている高田延彦さんとお会いした際、『坂田にケジメをつけさせてください』とお願いしました」「リング上で晒されるのは彼が人として試されるということだと思ったし、何かを引きずった状態のまま、中途半端に生きてもらいたくはなかった」「案の定、ボコボコにされ、流血試合に。かわいそうというよりは『一発一発の重みを受け取って』という思いのほうが強かったですね」と、もはや格闘家の妻というよりは極妻。覚悟しぃや……。

 夫に「ケジメ」つけさせたことで夫婦の関係も変わってきたようで、「数年前『婦人公論』に出させていただいたときは、『昭和タイプの男の人なので』とお話しし、どちらかというと私が尽くすほうでしたが、ちょっと逆になりつつあるというか(笑)」。

 ていねい族が片づけ術で「買うって、好きなものを買うということ」と我々を締め上げるように、ふがいない夫に「別れない」という最大で最強の絞め技をカマしている小池。どちらにせよ、「私が絶対」という強い確信、強い自信をもった人間だけが出せる一撃必殺の術です。

(西澤千央)

逃亡生活もラクじゃない!? 中国政府が公開した、汚職官僚たちの“ビフォー・アフター”が衝撃的

逃亡生活もラクじゃない!? 中国政府が公開した、汚職官僚たちのビフォー・アフターが衝撃的の画像1
政府が公開した、楊秀珠被告の指名手配写真
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中国の空港に到着した直後の楊被告。このまま裁判所に直行した。判決はまだ出ていないが、年齢的に、最期は刑務所で迎えるのだろう
「トラもハエも叩く」とのスローガンのもと、習近平政権下では公務員の汚職が厳しく取り締まられている。しかし一方では、多くの高官が、不正に蓄財した資産とともに海外に逃亡し、取り締まりを逃れている。  そんな中、当局は、海外逃亡の末に逮捕された汚職官僚たちの写真をメディアに公開した。  例えば重要指名手配犯番号1号の楊秀珠被告は、女性でありながら浙江省温州市の副市長にまで上り詰めた官僚であったが、2003年に自身の汚職事件が明るみになると、すぐにシンガポールを経由してアメリカへ逃亡。その後、政治難民として申請を続けてきたが受理されず、中国政府に自首を促され、昨年末に帰国すると同時に逮捕された。  その際にカメラが捉えた彼女の姿は激ヤセし、70歳という実年齢よりも、かなり年老いて見えるものだった。
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当局のホームページには、李華波被告の写真が逮捕後も掲載され続けている。
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疲れ切った様子の李華波被告。今年1月に、無期懲役の判決が下った(新華網)
 重要指名手配犯番号2号の李華波被告は、江西省財政局の勤めていた10年、汚職や横領をした疑いが表面化すると、シンガポールに逃亡。4年にわたり逃亡生活を続けていたが、中国政府による引き渡し要請にシンガポール政府が応じる形で、中国へ強制送還された。  その際に撮られた彼の姿も、4年以上の歳月が刻まれたかのように変わり果てていた。  汚職官僚たちの“ビフォー・アフター”に、ネット上では―― 「こんなにフケるとは……。逃亡生活もラクじゃないんだな」 「いくら金があっても、逮捕される不安を抱えていると、ストレスでこうなってしまうのか」 「金はなくても、堂々と生きられるほうが幸せということだな」 といった感想が寄せられている。  広東省地方紙の社会部記者は、中国当局の狙いについてこう話す。 「15年に周永康などの複数の大物が汚職容疑で相次いで逮捕されたものの、それ以降、汚職で捕まっているのは小物ばかり。国民の間では『当局が叩くのは結局、海外に逃げることができないハエばかり』と揶揄する声もささやかれている。そんな中、逃亡生活で疲弊しきった汚職官僚の顔をさらし、『逮捕に至るまで、野放しにしているワケではない』ということを国民にアピールする狙いがある」  今年、国際刑事警察機構(ICPO)の新総裁には中国公安の元次官だった人物が就任しているが、現在も海外逃亡中の汚職官僚らは、ますます震えが止まらない? (文=青山大樹)

市川海老蔵と木村拓哉が、2度も同じシチュエーションで遭遇!

 4月29日に封切りとなった、木村拓哉の主演映画『無限の住人』。今作で木村は不死身の侍・万次を演じているが、万次を絶体絶命に追い込む男・閑馬永空を演じているのが歌舞伎役者の市川海老蔵だ。彼は、4月12日に自身のブログで「無限の住人の万次さん」に遭遇したことを明かしていた。

 該当エントリーには「『海老蔵!海老蔵!!』と黄色くない声が 車降りるや否や」「海老蔵!と、だれだよ? と思って振り向くと……

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愛子さま、「偏差値72」のウワサに迫る――将来は「東大より上智も」と皇室ウォッチャー考察

 今年4月、学習院女子高等科に入学された愛子さま。2月23日、皇太子さまの誕生日に公開された近影に写る愛子さまが“激ヤセ”していると、世間を騒がせたが、最近では、少しふっくらしてきたという報道も流れてくるようになった。そんな愛子さま、以前より“飛びぬけた学才の持ち主”とウワサされている。「偏差値72」「将来は東大コース」といった話も聞こえてくるが、果たして真の学力とはいかに? 今回は、長年皇族の動向をチェックしているウォッチャーX氏に話を聞いた。

――皇室ウォッチャーの間でも、愛子さまは「学業が優秀」といった話は有名なのでしょうか。

皇室ウォッチャーX(以下、X) 愛子さまの学業の成績が優秀というのは、よく聞く話ですね。特に「文系科目」がお得意のようです。昔からよく本を読まれていたようで、作文の腕もピカイチ。中学1年生時に書かれた「看護師の愛子」というお話は、ファンタジー要素もあって中学生が書いたものとは思えない出来でした。中学校の卒業文集でも、修学旅行で被爆地の広島県に訪れた際に感じられた「平和への願い」を感情豊かに表現されていましたよ。

 国語以外に、英語も相当お得意で、皇太子さまからは「愛子は私よりも流ちょうな英語を話します」と言わせるほど。識者に言わせると、学習院初等科のトップレベルは「偏差値72相当」という話だけに、優秀であることは間違いないでしょう。秋篠宮家の眞子さまと佳子さまは国際基督教大学(ICU)、悠仁さまはお茶の水女子付属小学校に在籍されているので、皆さん優秀でいらっしゃると思いますが、学業に関しては愛子さまの話ばかり聞こえてくる印象があります。

――ウォッチャーの間で、愛子さまが優秀であると話題になり始めた時期やきっかけを教えてください。

X  学習院初等科の通信簿は5段階評価なのですが、中学年くらいからほぼオール5であるという話が露出してから、話題になり始めましたね。国語はもちろん、初等科4年生から始まる英語も優秀な成績だそうですが、苦手な算数などですら5に近い成績だといいます。一般人からすれば、すごいことです。ただ、中等科に上がってからは、外部から中学受験組が入学してきたこともあり、テストの順位も下がってしまったそうで、気にされているみたいですね。

――ほかにも、愛子さまのご優秀エピソードはありますか。

X 中等科時代には、ご体調を崩し、定期テストを休まれることもあったので、テストの成績についての話はあまり聞きませんでしたが、初等科での漢字テストはほぼ毎回100点だったそうです。そしてやはり英語に関しては、小学生時代から力を入れられているようで、定期的に学習院で行われている英語力養成講座や、夏に行われるセミナーにも積極的に参加されています。セミナー内で行われた、全て英語で演じる劇でも、流ちょうな英語を披露されて、見に来ていた雅子さまも喜ばれていたそうです。

――「将来は学習院ではなく東大へ」といった話もあります。皇室ウォッチャーとしては、あり得ると思いますか?

X 東大コースはあり得ないとは言い切れませんが、可能性は薄いという気はします。確かに眞子さまや佳子さまは高校までは学習院でしたが、大学はICUを選ばれ、悠仁さまに至っては幼稚園からお茶の水女子大学付属へ入られたため、「皇族の学習院離れ」が叫ばれています。

しかし、お父様である皇太子さまは生粋の学習院生でありましたし、まず選択肢の1つが学習院大学となるでしょう。英語を熱心に学ばれ、海外留学も当然視野に入れているでしょうから、東大よりも英語に特化した上智大学やICUなどが、学習院のほかに選択肢に入ってくるかと思います。

――愛子様の学才はやはり、雅子さま譲りなのでしょうか。

X 雅子さまはハーバード大学のご出身で“超”がつくエリートであることに間違いありません。ご自身が今まで勉強をされてきた経験を、ひとり娘に継承させていると思います。その証拠に、初等科の高学年から英語教育に熱心で、上智大学英文学科出身の元中学教諭の女性を家庭教師につけられているんです。また、愛子さまが苦手な理系科目も、雅子さまはお得意なので、普段の勉強の際、教えてあげているそうですよ。一方で、学習院大学史学科出身の皇太子さまは歴史などを教えているといい、愛子さまの学業に関して、皇太子ご一家は万全の体制を取っているといえます。

――学業以外に、愛子さまの才能が光っているという分野はありますか。

X これもまた皇太子さまの影響が大きいと思われますが、初等科時代からチェロを弾かれていますね。特に吹奏楽部のような部活には入っていないようですから、音楽に関しても、皇太子さまから習われているのかもしれません。また、愛子さまは運動もお得意です。毎年3月、長野県にご家族でスキー旅行に行かれていますが、中学時代ですでに上級者コースを難なくクリアする腕前だそう。昨年の学内の球技大会では、ソフトボールに挑戦されたのですが、お住まいの東宮御所で雅子さまからバッティングなどを教わって大会でも活躍されていました。勉強もスポーツも、ご家族の支援があってこそ、愛子さまの優秀な成績につながっているんでしょう。