2035年、日本の人口の半分は独身者に! 「超ソロ社会」でどう生き抜く?

「誰もがソロ(独身)として、生きなければいけないリスクを抱えている」

 そう語るのは、博報堂ソロ活動系男子研究プロジェクト・リーダーの荒川和久さん。2017年1月、『超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃』(PHP新書)を発表し、20年後には15歳以上の全人口に占める独身者(未婚+離別・死別者)数が、男女合わせて4,800万人を突破し、全体の48%を占めるようになる、と推測している。

 未婚化や少子高齢化が叫ばれているが、結婚しても、離別や死別などによって、ソロに戻るリスクがある。世界に先駆けてソロ社会になる日本では、いったいどうすれば生き抜けるのか? 下北沢の本屋B&Bで、『さんまのスーパーからくりTV』や『中居正広の金曜日のスマたちへ』(ともにTBS)など、数々のバラエティ番組のプロデューサーとして活躍し、16年12月にTBSテレビを退社した角田陽一郎さんをゲストに迎え、ソロ社会のこれからについて語った。

■結婚したからといって、安心できない

 荒川さんは、15年に初の著書『結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル』(ディスカヴァー携書)を発表し、“結婚できない”ではなく、“結婚しない”男たち「ソロ男」の生態をまとめ、大きな話題を呼んだ。

 今回の新著のテーマ “ソロ社会” について、荒川さんは「未婚化や少子高齢化より深刻なのは、このソロ社会化なんです。結婚したからといって安心できません。3組に1組が離婚する現代。結婚すると、日本人は特に配偶者や家族に依存しがちです。結婚すると、“上がり”みたいに思ってしまう人もいるんですよね」と話す。

 すると、角田さんから「結婚って、ドラマでいうと、『ロングバケーション』(フジテレビ系)の最終話だと思っている。プロポーズをしてゴール。でも、結婚は『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)の第1話ですから! これから、赤木春恵さんとのバトルが始まり、えなり君が大学生になるまで続くんです」と笑いを誘った。

■「バリバリ働く女性ほど未婚率が高い」という事実

 

 トークの序盤では、荒川さんが収集分析した“ソロ社会化”に関係する結婚や離婚に関するデータの数々が紹介された。

 その中で、ソロ社会化する上で問題視されているのが、生涯未婚率(45~49歳と50~54歳の未婚率の平均値から算出したものを50歳時の未婚率とする統計指標)。15年の国勢調査によれば、男性23.4%、女性が14.1%だったが、35年には、男性が3割、女性2割が生涯未婚になると推計されている。過去と比較するグラフでは、1950年には95%結婚していた事実にまず驚かされるが、85年には女性の生涯未婚率がグッと上がる。

「バブルの崩壊という経済的要因も入ってきたりもするんですが、男女雇用機会均等法で、女性の意識が変わった。昔は、専業主婦ばかりだったので、結婚することは死活問題だったんです」(荒川さん)

 つまり、かつての女性は、生活のために結婚せざるを得なかった。しかし、時代が進み、働いて稼げる女性であるほど、経済的に自立する。すると、無理に結婚をする必要がなくなっていく。しかも、女性は自分よりも年収の高い相手を希望する上方婚志向があり、男性も自分より低い年収の女性を求める傾向が顕著なのだ。

■結婚しても、孤独死のリスクはある

 さらに、どうにか結婚できたとしても、離婚が待ち受けているかもしれない。荒川さんが「結婚しても安心できない」と主張する理由のひとつに、「3組に1組が離婚する」という事実がある。厚生労働省の「人口動態統計」によると、「特殊離婚率」(離婚数を婚姻数で割った比率)が、2001年以降35%をキープし続けているのだ。

 離婚率が一番高かったのは、小泉内閣の時。結婚生活は、専業主婦にとっては“経済活動”であるため、景気にもっとも影響されるという。それとは別に、同居期間20年以上の“熟年離婚”も増えており、1947年はたった7%だったが、2016年は30%に上がっている。

 第一生命経済研究所が60代から70代の夫婦を対象に行った調査によれば、男性は90%が「配偶者が頼りになる」と言っているものの、女性は58%。「今と同じ人と結婚したいか?」という質問に「結婚したい」と答えているのは、男性は6割に対し、女性は半分の3割という。夫が円満だと思っていても、妻は見限っているかもしれない。

■不倫問題が待機児童問題につながっている!?

 また、話題は子どもについても及んだ。子どもを持たないと、どこか後ろめたい気持ちを持つ人も多いが、荒川さんは、こう語る。

「結婚をして、自分の子どもを生み育てる集団だけが家族ではないし、それだけが人間としての社会的役割を果たすということではないのでは? 生涯未婚であれ、生涯無子であれ、社会の一員としてしっかり働き、金銭を循環させることで、間接的に子どもをサポートしていければいいはず」

 その話に、角田さんは元水泳選手・岩崎恭子さんの父親の話を取り上げ、「本当の親と一緒に住めない子たちの里親をやっているんですって。自分の子どもを育てるだけじゃない、いろんな子どもを育てる、ということを社会に広めることは、アリなんじゃないかな」と話す。

 それには荒川さんも「アリだと思います。自分の家庭だけ、自分の子どもだけよければいいみたいな風潮が強すぎるんじゃないかな」と応えた。加えて、社会学者が主張している“個人化”について語った。

「よく言われているのは、これからは家族だったり、職場だったり、従来のいわゆる安定した固体的なコミュニティがすべて溶けてなくなり、社会が流動化していきます。それは社会が個人化していくということ。これは世界的な傾向です」

 それを聞いて、角田さんは江戸時代に養子が多かったことについて語り出し、「ある商家がずっと繁栄していて、子どもが生まれなかったら、番頭で一番いい子を養子にして継がせていた。それで経済はしっかり回っていた。芸能人の不倫問題なんかも、実は見かけ以上に複雑で『結婚したら不倫はダメ』とか、結婚という固定観念を検証しないで無理矢理死守しようとしている。それが、待機児童とかあらゆる問題につながっているんじゃないかと思いますよ」と、これまでの固定観念で社会が回っていることに、疑問を呈した。

■独身は幸せを考えない方がいい?

 話題は「結婚できないと、一人前じゃない」という社会の圧力に、独身者たちが潜在的に苦しめられていることについても及んだ。荒川さんによると、その要因は、欧州諸国に比べて日本は結婚規範が根強いことをあげる。強い結婚規範は「結婚できない自分は何かが足りないのだ」という自己否定感と、その人が社会的役割を果たしている、という何かの承認感への欲求を生む。

 さらに、ソロ男もソロ女(詳しくはこちら)も、自己有能感は高い割に、自己肯定感がそれほど高くない。特に、「頑張った割に評価されていない」という承認不足や「まだまだこんなものでは満足しない」という達成不足という欠乏意識の強さがみられ、それゆえ、素直に幸福度を感じ取れないことにつながってしまっているという。

 トークの最後では、観客から「ソロ男はどうやって生きれば、幸せになるか?」という質問が飛び出し、荒川さんからは「独身は無理に幸せを考えなくてもいいのでは(笑)」という、意表をつく答えが返ってきた。

「赤ちゃんの寝顔を見ただけで、疲れがふっ飛ぶという既婚者の幸福感は、家族を持たないソロ生活者はわかりようがない。子どもがどれだけ力を与えてくれるかさえも想像できない。でも、だからこそ、そういう感じられないものを想像したって、しょうがない。特に、ソロ男は、消費で幸福を感じようとする傾向があります。ドーパミン消費といって、アイドルやメイド喫茶にお金をつぎ込んでしまったりする。でも、それを続けるとかえって幸せを感じにくくなります。無理に幸せになろうとして自分を追い込まない方がいい」

 一方、角田さんは、次のように話す。

「既婚者の幸せとかソロの幸せとか、分けていることがナンセンスだと思いますよ。僕は、幸せは欲の処理方法だと思っていて、若い頃は男の場合、性欲を処理することがすべてだったりするんだけど、自分の体が萎えてくると、性欲よりも、睡眠欲、食欲とかが大事になるし、最後には知的好奇心が圧倒的に感情を豊かにしてくれるんじゃないかなと思ってる。この知的好奇心をどう刺激して、満足させて生きていくか」

 幸せの形は人それぞれ。結婚するかどうかも人それぞれ。“既存の家族”という概念が、絶対的ではないものになろうとする未来、ソロ社会を生き抜くため、老若男女、個人と個人が助け合う必要がある。現代は、そうしたそれぞれが精神的に自立し、まったく新しい概念のコミュニティの形が生まれる助走期間なのかもしれないと感じるイベントとなった。
(上浦未来)

荒川和久(あらかわ・かずひさ)
博報堂ソロ活動系男子研究プロジェクト・リーダー。早稲田大学法学部卒業。独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・WEBメディア多数出演。著書に『結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル』(ディスカヴァー携書)。東洋経済オンラインにて『ソロモンの時代』連載中。

角田陽一郎(かくた・よういちろう)
1970年千葉県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。TVプロデューサー、ディレクターとして『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』『EXILE魂』『オトナの!』など、主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社goomoを設立(取締役)。2016年末TBS退社。著書に『成功の神はネガティブな狩人に降臨する―バラエティ的企画術』(朝日新聞出版)『最速で身につく世界史』(アスコム)など。『水道橋博士のメルマ旬報』『cakes』で連載中。

2035年、日本の人口の半分は独身者に! 「超ソロ社会」でどう生き抜く?

「誰もがソロ(独身)として、生きなければいけないリスクを抱えている」

 そう語るのは、博報堂ソロ活動系男子研究プロジェクト・リーダーの荒川和久さん。2017年1月、『超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃』(PHP新書)を発表し、20年後には15歳以上の全人口に占める独身者(未婚+離別・死別者)数が、男女合わせて4,800万人を突破し、全体の48%を占めるようになる、と推測している。

 未婚化や少子高齢化が叫ばれているが、結婚しても、離別や死別などによって、ソロに戻るリスクがある。世界に先駆けてソロ社会になる日本では、いったいどうすれば生き抜けるのか? 下北沢の本屋B&Bで、『さんまのスーパーからくりTV』や『中居正広の金曜日のスマたちへ』(ともにTBS)など、数々のバラエティ番組のプロデューサーとして活躍し、16年12月にTBSテレビを退社した角田陽一郎さんをゲストに迎え、ソロ社会のこれからについて語った。

■結婚したからといって、安心できない

 荒川さんは、15年に初の著書『結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル』(ディスカヴァー携書)を発表し、“結婚できない”ではなく、“結婚しない”男たち「ソロ男」の生態をまとめ、大きな話題を呼んだ。

 今回の新著のテーマ “ソロ社会” について、荒川さんは「未婚化や少子高齢化より深刻なのは、このソロ社会化なんです。結婚したからといって安心できません。3組に1組が離婚する現代。結婚すると、日本人は特に配偶者や家族に依存しがちです。結婚すると、“上がり”みたいに思ってしまう人もいるんですよね」と話す。

 すると、角田さんから「結婚って、ドラマでいうと、『ロングバケーション』(フジテレビ系)の最終話だと思っている。プロポーズをしてゴール。でも、結婚は『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)の第1話ですから! これから、赤木春恵さんとのバトルが始まり、えなり君が大学生になるまで続くんです」と笑いを誘った。

■「バリバリ働く女性ほど未婚率が高い」という事実

 

 トークの序盤では、荒川さんが収集分析した“ソロ社会化”に関係する結婚や離婚に関するデータの数々が紹介された。

 その中で、ソロ社会化する上で問題視されているのが、生涯未婚率(45~49歳と50~54歳の未婚率の平均値から算出したものを50歳時の未婚率とする統計指標)。15年の国勢調査によれば、男性23.4%、女性が14.1%だったが、35年には、男性が3割、女性2割が生涯未婚になると推計されている。過去と比較するグラフでは、1950年には95%結婚していた事実にまず驚かされるが、85年には女性の生涯未婚率がグッと上がる。

「バブルの崩壊という経済的要因も入ってきたりもするんですが、男女雇用機会均等法で、女性の意識が変わった。昔は、専業主婦ばかりだったので、結婚することは死活問題だったんです」(荒川さん)

 つまり、かつての女性は、生活のために結婚せざるを得なかった。しかし、時代が進み、働いて稼げる女性であるほど、経済的に自立する。すると、無理に結婚をする必要がなくなっていく。しかも、女性は自分よりも年収の高い相手を希望する上方婚志向があり、男性も自分より低い年収の女性を求める傾向が顕著なのだ。

■結婚しても、孤独死のリスクはある

 さらに、どうにか結婚できたとしても、離婚が待ち受けているかもしれない。荒川さんが「結婚しても安心できない」と主張する理由のひとつに、「3組に1組が離婚する」という事実がある。厚生労働省の「人口動態統計」によると、「特殊離婚率」(離婚数を婚姻数で割った比率)が、2001年以降35%をキープし続けているのだ。

 離婚率が一番高かったのは、小泉内閣の時。結婚生活は、専業主婦にとっては“経済活動”であるため、景気にもっとも影響されるという。それとは別に、同居期間20年以上の“熟年離婚”も増えており、1947年はたった7%だったが、2016年は30%に上がっている。

 第一生命経済研究所が60代から70代の夫婦を対象に行った調査によれば、男性は90%が「配偶者が頼りになる」と言っているものの、女性は58%。「今と同じ人と結婚したいか?」という質問に「結婚したい」と答えているのは、男性は6割に対し、女性は半分の3割という。夫が円満だと思っていても、妻は見限っているかもしれない。

■不倫問題が待機児童問題につながっている!?

 また、話題は子どもについても及んだ。子どもを持たないと、どこか後ろめたい気持ちを持つ人も多いが、荒川さんは、こう語る。

「結婚をして、自分の子どもを生み育てる集団だけが家族ではないし、それだけが人間としての社会的役割を果たすということではないのでは? 生涯未婚であれ、生涯無子であれ、社会の一員としてしっかり働き、金銭を循環させることで、間接的に子どもをサポートしていければいいはず」

 その話に、角田さんは元水泳選手・岩崎恭子さんの父親の話を取り上げ、「本当の親と一緒に住めない子たちの里親をやっているんですって。自分の子どもを育てるだけじゃない、いろんな子どもを育てる、ということを社会に広めることは、アリなんじゃないかな」と話す。

 それには荒川さんも「アリだと思います。自分の家庭だけ、自分の子どもだけよければいいみたいな風潮が強すぎるんじゃないかな」と応えた。加えて、社会学者が主張している“個人化”について語った。

「よく言われているのは、これからは家族だったり、職場だったり、従来のいわゆる安定した固体的なコミュニティがすべて溶けてなくなり、社会が流動化していきます。それは社会が個人化していくということ。これは世界的な傾向です」

 それを聞いて、角田さんは江戸時代に養子が多かったことについて語り出し、「ある商家がずっと繁栄していて、子どもが生まれなかったら、番頭で一番いい子を養子にして継がせていた。それで経済はしっかり回っていた。芸能人の不倫問題なんかも、実は見かけ以上に複雑で『結婚したら不倫はダメ』とか、結婚という固定観念を検証しないで無理矢理死守しようとしている。それが、待機児童とかあらゆる問題につながっているんじゃないかと思いますよ」と、これまでの固定観念で社会が回っていることに、疑問を呈した。

■独身は幸せを考えない方がいい?

 話題は「結婚できないと、一人前じゃない」という社会の圧力に、独身者たちが潜在的に苦しめられていることについても及んだ。荒川さんによると、その要因は、欧州諸国に比べて日本は結婚規範が根強いことをあげる。強い結婚規範は「結婚できない自分は何かが足りないのだ」という自己否定感と、その人が社会的役割を果たしている、という何かの承認感への欲求を生む。

 さらに、ソロ男もソロ女(詳しくはこちら)も、自己有能感は高い割に、自己肯定感がそれほど高くない。特に、「頑張った割に評価されていない」という承認不足や「まだまだこんなものでは満足しない」という達成不足という欠乏意識の強さがみられ、それゆえ、素直に幸福度を感じ取れないことにつながってしまっているという。

 トークの最後では、観客から「ソロ男はどうやって生きれば、幸せになるか?」という質問が飛び出し、荒川さんからは「独身は無理に幸せを考えなくてもいいのでは(笑)」という、意表をつく答えが返ってきた。

「赤ちゃんの寝顔を見ただけで、疲れがふっ飛ぶという既婚者の幸福感は、家族を持たないソロ生活者はわかりようがない。子どもがどれだけ力を与えてくれるかさえも想像できない。でも、だからこそ、そういう感じられないものを想像したって、しょうがない。特に、ソロ男は、消費で幸福を感じようとする傾向があります。ドーパミン消費といって、アイドルやメイド喫茶にお金をつぎ込んでしまったりする。でも、それを続けるとかえって幸せを感じにくくなります。無理に幸せになろうとして自分を追い込まない方がいい」

 一方、角田さんは、次のように話す。

「既婚者の幸せとかソロの幸せとか、分けていることがナンセンスだと思いますよ。僕は、幸せは欲の処理方法だと思っていて、若い頃は男の場合、性欲を処理することがすべてだったりするんだけど、自分の体が萎えてくると、性欲よりも、睡眠欲、食欲とかが大事になるし、最後には知的好奇心が圧倒的に感情を豊かにしてくれるんじゃないかなと思ってる。この知的好奇心をどう刺激して、満足させて生きていくか」

 幸せの形は人それぞれ。結婚するかどうかも人それぞれ。“既存の家族”という概念が、絶対的ではないものになろうとする未来、ソロ社会を生き抜くため、老若男女、個人と個人が助け合う必要がある。現代は、そうしたそれぞれが精神的に自立し、まったく新しい概念のコミュニティの形が生まれる助走期間なのかもしれないと感じるイベントとなった。
(上浦未来)

荒川和久(あらかわ・かずひさ)
博報堂ソロ活動系男子研究プロジェクト・リーダー。早稲田大学法学部卒業。独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・WEBメディア多数出演。著書に『結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル』(ディスカヴァー携書)。東洋経済オンラインにて『ソロモンの時代』連載中。

角田陽一郎(かくた・よういちろう)
1970年千葉県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。TVプロデューサー、ディレクターとして『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』『EXILE魂』『オトナの!』など、主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社goomoを設立(取締役)。2016年末TBS退社。著書に『成功の神はネガティブな狩人に降臨する―バラエティ的企画術』(朝日新聞出版)『最速で身につく世界史』(アスコム)など。『水道橋博士のメルマ旬報』『cakes』で連載中。

『東京タラレバ娘』に関ジャニ∞ファン悲鳴!? 吉高の相手役・坂口健太郎が「大倉にソックリ」

 2月1日に放送されたドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)の第3話が、平均視聴率11.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。初回13.8%から、前週は11.5%と大幅に数字を落としていたが、今回で0.4ポイント回復した。

 同ドラマは、漫画家・東村アキコ氏による同題作品が原作で、吉高は30歳独身の脚本家・鎌田倫子を演じている。同じく独身の同級生・山川香(榮倉奈々)、鳥居小雪(大島優子)と「女子会」を開く日々を過ごしていた倫子だが、ある日、金髪モデルのKEYこと鍵谷春樹(坂口健太郎)と出会ったことをきっかけに、自分たちが“タラレバ話”ばかりしていたことに気付き、あらためて仕事や恋愛と向き合っていく姿が描かれている。

「第3話では、小雪がサラリーマン・丸井良男(田中圭)に惹かれるも、彼が既婚者であることが発覚。一方の倫子は、前回のラストで予期せずKEYに抱かれたことを、まずは香や小雪に相談し、のちに意を決してKEY本人に真意を尋ねに行ったものの、『あんたとは恋愛できない』と突っぱねられてしまう……という展開でした」(同)

 そんな中、一部では倫子とKEYを演じる、吉高と坂口の絡みに、モヤモヤが募っている視聴者がいるようだ。

「吉高は、昨年7月に関ジャニ∞・大倉忠義との交際が報じられ、同10月にはバリ島旅行もキャッチされていました。大倉は、以前髪を金色に染めていたことがあり、大倉ファンの間で、『坂口の演じている金髪モデル・KEYが、大倉に見える』といった声が飛び交っているんです」(同)

 大倉と坂口の顔そのものが「似ている」と指摘する者も多く、「吉高が坂口としゃべってるシーンで、大倉の顔がチラつく」「大倉のことが頭をよぎって、ドラマに集中できない」などのコメントが寄せられている。さらに、第2~3話にかけて放送された、2人のキス&ベッドシーンに関しても、「大倉を連想してしまう」といった悲鳴が上がっていた。

「吉高と大倉は、すでに破局しているという説もありますが、今年初めには2人がTwitterの“裏アカウント”でやりとりしていたのではないかとの疑惑も浮上し、今も怪しんでいるファンは大勢います。もしもまた週刊誌に、吉高と大倉のツーショットなどが撮られるようなことがあれば、ドラマの数字にも影響が及ぶかもしれません」(同)

 『東京タラレバ娘』は、プライベートも含めて、主演次第のドラマと言えそうだ。

10日がかりの“おもてなし”が一瞬で台無しに……中国人観光客が春節初日に縁起物を集団略奪!

10日がかりのおもてなしが一瞬で台無しに……中国人観光客が春節初日に縁起物を集団略奪!の画像1
柱に群がるようにして、下から紅絲帯を引っ張る観光客たち
 中国では1月27日から2月2日まで、春節の長期休暇となっているが、膨大な数の観光客が国内外の観光地へと押し寄せた。  かつては日本でも数々の問題を引き起こしたりしていた中国人観光客たちだが、最近はマイナートラブルが起こる程度で、マナーも改善されてきている。しかし、自国の観光地では、狼藉を働く観光客がまだまだ後を絶たない。しかも、その数があまりにも多いために、もはや収拾がつかなくなってしまうケースもあるようだ。  四川省の省都・成都から北に約40キロのところにある広漢市には、紀元前2000年以前のものと思われる集落が発掘された三星堆遺跡があり、人気観光スポットだ。  そこに隣接する星堆博物館では、春節の旅行客を迎えるために職員たちが10日がかりで「紅絲帯」と呼ばれる赤いリボンを大量に準備し、施設内の柱などに結びつけて飾った。この「紅絲帯」は、おめでたい言葉や願い事などを書いて木の枝に結びつけたりするもので、春節の伝統的な風物詩ともなっている。
10日がかりのおもてなしが一瞬で台無しに……中国人観光客が春節初日に縁起物を集団略奪!の画像2
「公共の物を勝手に取ってはいけない」という子どもに対する教育など、中国には存在しないようだ
10日がかりのおもてなしが一瞬で台無しに……中国人観光客が春節初日に縁起物を集団略奪!の画像3
紅絲帯が結び付けられている柱にも、平気でよじ登る
 こうして迎えた春節初日。多くの観光客が星堆博物館に押し寄せたが、そこで彼らが目にしたのが、柱からぶら下がっている数多くの紅絲帯。本来なら、ただ眺めるだけのものなのだが、彼ら観光客はそんなことなどお構いなしだ。  博物館の職員が紅絲帯を取らないよう旅行客に呼びかけたのだが、みんな先を争うようにして柱によじ登ったり、下から引っ張ったりして奪い取っていったため、紅絲帯はあっという間になくなってしまったという。職員たちの10日間に及ぶ苦労は、たった数時間で無に帰したわけだ。  新聞記者の取材に答えた観光客の一人は、紅絲帯を取るのは慣習だと言い、「取った紅絲帯は娘の頭に飾り付ける。お守りみたいなものさ」と、悪びれる様子すらない。  博物館の職員によると、この状況は、今年に限ったことではないようだ。いわく、簡単に取られないよう、紅絲帯を高いところに結ぶこともできるが、観光客がよじ登って落ちたりする事故が起こる可能性があるため、結局は低いところに結ばざるを得ないのだという。  中国国内における観光客のマナーが改善されるには、まだまだ時間がかかりそうだ。 (文=佐久間賢三)

10日がかりの“おもてなし”が一瞬で台無しに……中国人観光客が春節初日に縁起物を集団略奪!

10日がかりのおもてなしが一瞬で台無しに……中国人観光客が春節初日に縁起物を集団略奪!の画像1
柱に群がるようにして、下から紅絲帯を引っ張る観光客たち
 中国では1月27日から2月2日まで、春節の長期休暇となっているが、膨大な数の観光客が国内外の観光地へと押し寄せた。  かつては日本でも数々の問題を引き起こしたりしていた中国人観光客たちだが、最近はマイナートラブルが起こる程度で、マナーも改善されてきている。しかし、自国の観光地では、狼藉を働く観光客がまだまだ後を絶たない。しかも、その数があまりにも多いために、もはや収拾がつかなくなってしまうケースもあるようだ。  四川省の省都・成都から北に約40キロのところにある広漢市には、紀元前2000年以前のものと思われる集落が発掘された三星堆遺跡があり、人気観光スポットだ。  そこに隣接する星堆博物館では、春節の旅行客を迎えるために職員たちが10日がかりで「紅絲帯」と呼ばれる赤いリボンを大量に準備し、施設内の柱などに結びつけて飾った。この「紅絲帯」は、おめでたい言葉や願い事などを書いて木の枝に結びつけたりするもので、春節の伝統的な風物詩ともなっている。
10日がかりのおもてなしが一瞬で台無しに……中国人観光客が春節初日に縁起物を集団略奪!の画像2
「公共の物を勝手に取ってはいけない」という子どもに対する教育など、中国には存在しないようだ
10日がかりのおもてなしが一瞬で台無しに……中国人観光客が春節初日に縁起物を集団略奪!の画像3
紅絲帯が結び付けられている柱にも、平気でよじ登る
 こうして迎えた春節初日。多くの観光客が星堆博物館に押し寄せたが、そこで彼らが目にしたのが、柱からぶら下がっている数多くの紅絲帯。本来なら、ただ眺めるだけのものなのだが、彼ら観光客はそんなことなどお構いなしだ。  博物館の職員が紅絲帯を取らないよう旅行客に呼びかけたのだが、みんな先を争うようにして柱によじ登ったり、下から引っ張ったりして奪い取っていったため、紅絲帯はあっという間になくなってしまったという。職員たちの10日間に及ぶ苦労は、たった数時間で無に帰したわけだ。  新聞記者の取材に答えた観光客の一人は、紅絲帯を取るのは慣習だと言い、「取った紅絲帯は娘の頭に飾り付ける。お守りみたいなものさ」と、悪びれる様子すらない。  博物館の職員によると、この状況は、今年に限ったことではないようだ。いわく、簡単に取られないよう、紅絲帯を高いところに結ぶこともできるが、観光客がよじ登って落ちたりする事故が起こる可能性があるため、結局は低いところに結ばざるを得ないのだという。  中国国内における観光客のマナーが改善されるには、まだまだ時間がかかりそうだ。 (文=佐久間賢三)

今年も澤部だけ……コンビ出演激減のハライチ・岩井勇気が「ヒマすぎて」異色路線へ

今年も澤部だけ……コンビ出演激減のハライチ・岩井勇気が「ヒマすぎて」異色路線への画像1
「この年末年始も孤軍奮闘というか、ほぼコンビでの出演はなかったんじゃないですかね。それくらい今、澤部さんのスケジュールは押さえにくいといわれています。この流れは、今年も続くのでは? 昨年の『M-1』で優勝していたら、状況は違ったんでしょうけどね」(バラエティスタッフ)  株式会社エム・データ(東京)がまとめた「2016年~2017年の年末年始TV番組出演者ランキング」(2016年12月28日から2017年1月3日に放送された東京キー局のテレビ番組/除くEテレ)によると、15番組に出演して20位にランクインしたハライチの澤部佑。 「上位はトレンディエンジェルや千鳥など、いま勢いのある芸人が名を連ねているので、ここにランクインしただけでも売れっ子の証しですよ。一方の相方は、年末の『コミックマーケット91』で『岩井勇気のコントCD』を発売するなど、異色の路線を歩んでいます」(芸能事務所関係者)  コンビとしては、岩井がすべてネタを書いているが、そのネタで注目を集めた澤部に仕事が集中しているのが現状だ。 「事務所としても本当はコンビで仕事をさせたいのですが、いかんせん、澤部のピンの仕事のオファーが半端ないそうです。岩井はヒマすぎて、ひらすらネタを書く毎日のようですが、それを披露する機会はない。見かねた事務所が、ゲーム好きの岩井のために、ゲーム関係の仕事を持っていっているみたいですよ」(テレビ局関係者)  今年も、2人の漫才は、なかなか見られそうになさそうだ。

西川貴教、女子大生とのセックススキャンダル! マスコミから「みっともない」と呆れられるワケ

 2月2日発売の「女性セブン」(小学館)が、T.M.Revolution・西川貴教に“ポイ捨て”されたという女子大生・A子さんの告発を掲載している。記事では、当時19歳だったA子さんに対し、西川の方から熱心にアプローチしていたなどと報じているが、マスコミ関係者の間ではその報道内容よりも「西川が同誌の突撃取材に応じた際の態度こそがみっともない」などと呆れられているようだ。

 同誌によると、A子さんが西川と出会ったのは、昨年12月初旬に開かれた飲み会の場。西川に誘われてデート、そして自宅を訪問するようになり、12月下旬に肉体関係を持ったそうだ。しかし1月中旬、A子さんが「私たち、体だけの関係じゃないんだよね?」と確認すると、この日を境に連絡が途絶えたという。「西川は同誌の直撃インタビューに対し、A子さんを『お友達』とコメント。“なぜ突然連絡を断ったのか”という問いには、無言で去っていったといいます」(スポーツ紙記者)

 西川がA子さんを弄んだのが事実ならば、あってはならないことだが、“女子大生と芸能人”といえば、昨年11月に俳優・斎藤工も同じく「セブン」で火遊びが報じられた。

「斎藤は21歳の女子大生と“一夜限りの関係”を持ったことがスクープされましたが、これに対して斎藤の所属事務所は『好意を持っていた女性ではありましたが、すでに終わっております』と、2人に接点があったことを暗に認めるような回答をしたんです。斎藤は独身なので不倫をしたわけでも、また18歳未満に手を出したわけでもないし、こうやって正々堂々と回答されてしまっては、マスコミはそれ以上叩くことはできません。そのため、実に賢い対応だと、マスコミ関係者の間で好意的に受け止められました。西川だって、斎藤と同じパターンなのだから、もっと堂々としていれば良かったのに、言い訳だけして逃げてしまったことで、逆に評価を下げた印象です」(同)

 また、普段の西川のイメージとの“ギャップ”も、マスコミをガッカリさせた一因だとか。

「西川は日頃から業界内での評価が高く、特に後輩の面倒見がいいことで男気ある“兄貴キャラ”として親しまれている。それなのに、ひたすらだらしない下半身事情を暴露されてしまったとあっては、周囲からしてもドン引きでしょう」(テレビ局関係者)

 それでも西川は、A子さんとは「友人関係」と言い張るのだろうか。

SMAP解散問題、飯島元マネジャーの逆襲が始まる!?「ある政治団体も加勢する可能性が……」

「飯島さんが知っている事務所の内情が表に出れば、ジャニーズは大変なことになると思う。ある政治団体も、そこに加勢する可能性が出てきているから……」

 そう語るのは、大手芸能プロの幹部だ。

 SMAPの元チーフマネジャー・飯島三智氏が中国で新オフィスを立ち上げたことが伝えられたが、これによって木村拓哉以外の元メンバーたちの「ジャニーズからの独立」が現実味を帯びてきている。

「飯島さんや元メンバーの懸念は、独立後にジャニーズにつぶされてしまうこと。しかし、当の飯島さんはジャニーズにとって都合の悪い話をいくらでも知っている。そうした内情を暴露しないことを条件に、円満移籍を許可してもらう手もあるわけだけど、メリー(喜多川副社長)とは感情的なもつれもあるから、ジャニーズがそんな和解案を受け入れるかといえば、疑問が残る。そうなると独立派は、マスコミに内情の暴露を仕掛けて、ジャニーズそのものの弱体化を図ることも考えられる」(同)

 SMAP元メンバーのうち、木村以外の4人の独立画策組は、今年9月の契約更改をするかどうかに注目が集まっており、中でも飯島氏と緊密な関係だった香取慎吾はジャニーズ離脱が確実視されている状況だ。ただ、ジャニーズを離れた場合はテレビも含めた芸能界に背を向けたのと同然で、これまでと同じように仕事を取れるかは未知数ではある。

「それで飯島さんは、2年ほど前から大手事務所の後ろ盾を得ようと動いてきたんけど、そういうところが飯島さんの側についても、難しい部分はある。例えばテレビ局は、SMAPより人気の高い嵐を使いたいわけで、ジャニーズの気分を害することはできない。もし番組単体で独立組を起用したいと思っても、それを調整する各局の窓口が勝手を許すわけもない。それに飯島さんは過去、テレビスタッフにはかなり上から目線でモノを言ってきた人で、各局の制作からの人望は薄い。大手事務所がバックアップを約束したからといって、すべて今まで通りとはいかないだろう」(同)

 そこで奥の手として、ジャニーズの内情暴露という禁じ手があるかもしれないというのが前出幹部の見立て。さらに、飯島氏を援護する政治団体もあるという。それは、東京五輪の関連事業に深く関与し、一昨年にSMAPを「日本財団パラリンピックサポートセンター」応援隊に就任させた団体だという。

「陰でこの流れを動かした有力政治家がいたんだけど、昨年夏の解散発表でブチ壊され、ジャニーズに顔をつぶされたと激怒しているんだよ」(同)

 事実、同センターはSMAPの解散を受け、グループとしてのサポート活動終了を発表している。

「何しろ、このプロジェクトには文部科学大臣をはじめ、トップクラスの政治家や、五輪大会組織委員会会長の森喜朗元首相以下、五輪の有力者がたくさんかんでいて、一部はジャニーズに猛抗議していたと聞く。でも、ジャニーズはこの件を飯島さんに任せっきりだったから、事情を把握できていなかった。その飯島さんも音信不通になって、対応が後手になった。今回の件で、ジャニーズは政界を敵に回したことになってしまうかも……」(同)

 テレビ界であれば、代わりにもっと若い人気グループの嵐などをその埋め合わせに使える話だが、「年配の政治家の中には、SMAPを知っていても嵐を知らないという者がいて、これまた厄介らしい(苦笑)」(同)。

 顔をつぶされたといえば、昨年大みそかの『第67回NHK紅白歌合戦』をめぐり、SMAP出演のために頭を下げていた前NHK会長・籾井勝人氏もそのひとり。前出幹部いわく「あのとき、もう少しジャニーズ側は努力の姿勢を世間に示すべきだったのに、あれじゃまるで籾井さんの独り相撲。彼は与党べったりの人だから、これもジャニーズの心証を悪くする出来事だ」とする。

「一歩間違えば、今後のジャニーズは厳しいことになるかもな。何しろあそこは、未成年の深夜労働とかゲイ裁判とか、痛い話もあったわけだから、そういうものについても、目をつぶってもらえなくなるのでは……」(同)

 あくまで一部業界人の見方でしかないが、SMAP独立騒動でファンの大きな反発を買ってしまったジャニーズ事務所だけに、その空気を読んだ人気取りの政治家が、正義ヅラしてジャニーズつぶしを仕掛ける可能性も否定できない。飯島氏の中国オフィス設立は、その逆襲ののろしなのだろうか?
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

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30歳の誕生日に結婚するはずが……井上真央が、嵐・松本潤との破局で放心状態に?

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 女優の井上真央と嵐・松本潤の破局が伝えられている。  2人は、2005年にドラマ『花より男子』(TBS系)で共演したことがきっかけで、すぐに交際に発展。結婚も取り沙汰されてきた。  しかしその裏で、昨年末に「週刊文春」(文藝春秋)で、松本が、AV女優・葵つかさとの4年にわたる二股疑惑を報じられたことで、井上との関係に注目が集まっていた。業界関係者が内情を語る。 「井上は15年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』が終わったタイミングで、松本と結婚するつもりでいた。ところが、ドラマが大爆死したことで、イメージダウンになることを懸念したジャニーズサイドからOKが出ず。井上の所属事務所がジャニーズとつながりが深かったこともあり、強行突破もできない。そこで移籍を決意するも、その矢先にSMAP解散の流れとなり、その後のジャニーズを背負う嵐メンバーが結婚できる状況ではなくなってしまった。井上は、それならば自分が女優でなくなれば結婚できると考え、30歳の誕生日を迎える1月9日に結婚、引退するつもりでいたようです。岸部一徳の個人事務所に入ったのも、好きな仕事だけやるという条件で、いつでも結婚できる体制を整えていた」  松本のスキャンダルが発覚したのは、そんな折だった。 「記事が載る前か後かは不明ですが、松本から一方的に別れを切り出されたそうです。井上はショックのあまり、精神的に不安定な状態で、現在出演中のCMからも『降りたい』と漏らしていると聞きます」(同)  10年愛が実らなかった井上は、立ち直ることができるのだろうか?

高い身体能力、太い声! 長澤まさみが初主演ミュージカル「キャバレー」で花開かせた、セクシー以外の魅力

 劇場へ足を運んだ観客と演じ手だけが共有することができる、その場限りのエンターテインメント、舞台。まったく同じものは二度とはないからこそ、時に舞台では、ドラマや映画などの映像では踏み込めない大胆できわどい表現が可能です。  過激な性描写や社会風刺など、舞台でしかできない刺激的な表現の中に身を置くことは、演じ手にとっても大きな成長の糧となるもの。演劇という手段だからこそ可能なエロティックさの演出と、そこへ挑む俳優の輝きについて考えてみたいと思います。  第1回は、鬼才・松尾スズキが演出を手掛けた傑作ミュージカル「キャバレー」で、初めてのミュージカルに主演している長澤まさみに焦点を当てました。  若手清純派女優の筆頭として活躍し、映画『モテキ』での日本アカデミー賞優秀助演女優賞受賞をきっかけに、艶めいた演技もできる大人の女優へと脱皮しつつある長澤まさみ。現在上演中のミュージカル「キャバレー」は、ナチスが台頭しつつある1929年のベルリンを舞台に、場末のキャバレー「キット・カット・クラブ」で繰り広げられる退廃的で魅力的なショーと、そこに生まれた愛、そして別離を描いています。 「キット・カット・クラブ」は、司会役のMCが場を盛り上げ、歌姫サリー・ボウルズの踊りと歌によるショーで毎夜にぎわっています。そこへ訪れた若いアメリカ人作家クリフとサリーは恋に落ち、同棲をスタート。ふたりが住む下宿の女主人もユダヤ人果物商と心を通わせ婚約しましたが、色濃くなるナチズムにそれぞれの人生に暗雲がたれこめて――、というストーリー。 アイドル女優の箔付けとしては、難易度が高い? 「キャバレー」は、クリストファー・イシャーウッドの短編連作小説「ベルリン物語」とジョン・ヴァン・ドゥルーテンによる同作の戯曲化「私はカメラ」をベースにミュージカル化。ブロードウェイの巨匠ハロルド・プリンスの演出により1966年に初演、翌年のトニー賞で最優秀作品など8部門を受賞しました。1972年には振付家ボブ・フォッシーの手により映画化され、サリー役を演じたライザ・ミネリは同作で一躍スターにのしあがっています。  松尾は2007年に自身初の翻訳物ミュージカルとして「キャバレー」を手がけ、今回の上演は再演。長澤が演じるのはもちろんサリーで、MC役に元劇団四季の看板俳優で近年では人気ドラマ「半沢直樹」などへの出演で舞台ファン以外にも知名度をあげている石丸幹二などが出演しています。  キャバレーという設定上、冒頭から華やかなショー場面が展開。手に持ったステッキを股間に挟んで男性器に見立てたMCが自慰行為を模しながら踊ったり、アンサンブルのダンサーがバストトップやおしりを丸出ししていたり、描写は猥雑で直接的です。  なぜ長澤は今、「キャバレー」に出演したのでしょうか。  昨今の長澤の出演作は、是枝裕和監督自身から“セクシー担当”を指示されたという映画『海街diary』や、夢の実現のために音楽プロデューサーから肉体関係を強要されてしまう歌手志望の女性を演じたフジテレビ系ドラマ「若者たち2014」など、女性としての色っぽさを重視して打ち出していることは明らかです。サリー役は露出度の高い衣装ばかりでセクシャルな振り付けも多く、出演がアナウンスされた際は抜群のスタイルを出し惜しみしないという下世話な一点に多くの注目が集まりました。  鬼才の手による名作への出演で、“アイドル女優の箔付け”としてなら、厳しい選択ではないか。「キャバレー」には、作品自体の愛好家が多数存在します。ミュージカルの専業演出家ではない松尾が手がけるからといってミュージカルファンが「ミュージカル」としての完成度を大目にみてくれることはなく、また、松尾作目当ての演劇ファンからも過度にシビアな目でみられるのは明らかです。  個人的には、きっと及第点はあげられないだろうけど挑戦する意欲だけは買おうという、少し意地悪な気持ちで観にいきました。が、そんな想像を、長澤は見事に打ち返してくれました。  恵まれた肢体は過激な衣装を存分に着こなしていて、踊る場面では大きく揺れる胸元が目立ったのは確かですが、その体形が何より生かされていたのはダンスそのものでした。  映画版でライザ・ミネリも着ていた黒いボンデージ姿で、楽曲「マイン・ヘル」を歌いながらのイスを使ったダンスは振り付け自体が十分セクシーとはいえ思い切っていて、大きな開脚からはエロチックさとともに身体能力の高さが感じられました。冒頭のショーナンバー「ヴィルコメン」でも、技巧を凝らした振り付けではないからこそダンスの素養があるかないかの粗が出てしまうものなのに、体の使い方がとても上手で、特に下半身の動きを意識していることがうかがえました。 意外な歌声、意外な演技力  では、ミュージカルにとっていちばん大切な歌はどうか。昨年の大河ドラマ「真田丸」でも指摘された舌足らずな話し方からは想像もつかないほど太くて、なによりもとてもよく伸びることに驚きました。低い声なのに、歌い終えたあとに口角があがる笑顔のチャーミングさ。  そのギャップが、欲望うずまくキャバレーで毎夜笑顔を振りまく可憐で奔放なサリーの華やかさと、それと裏腹の孤独そのものを体言しているように感じられたのは新しい発見でした。クリフ(小池徹平)とのすれ違いや身ごもった子どもの堕胎、ナチスを嫌悪し帰国するクリフと歌姫としての生き方を捨てられずに別れる哀しみと毅然とした姿を、口角の上がった笑顔のままで演じ分けることができるのは、映像の世界でもまれてきたからなのかもしれません。  名作の主演でも技術的な見劣りがなく、くわえて映像で磨いてきた武器を遺憾なく発揮しているさまは、「キャバレー」こそが長澤まさみの魅力をいちばん発揮できる作品だったからなのだと納得させるもの。思い返せば、所属事務所の東宝芸能は大手芸能事務所であると同時にミュージカルの制作を手掛け、舞台出演がメインの俳優も多く所属しています。  カーテンコールで、大きく胸元の切れ込んだドレス姿から谷間を覗かせながら客席に向かって深く頭を下げる姿に大きな拍手を送りながら、新しいミュージカルスターの鮮烈な誕生に、今後の出演作にも大きな期待を感じました。 ▼ミュージカル「キャバレー」特設ページ http://www.parco-play.com/web/play/cabaret2017/ (フィナンシェ西沢)