専業主婦という生き方を選ぶのはなぜか? 結婚・出産・育児で仕事をやめる女性たち

女性をめぐる社会問題について、誰にとっても身近なのは、女性の仕事、労働ではないかと思います。

子育てや介護には「誰が家庭内労働をするのか」という問題が、通勤電車での痴漢や女性車両登場の背景には「女性が男性社会で働き始めた」という社会の変化が、そして女性管理職の少なさや、女性非正規労働者の問題には「女性は家庭を優先するので働き方が違う」という社会通念、あるいはそういう働き方をせざるを得ない社会構造があります。

こうした問題は、男性がブルーカラー労働者からホワイトカラー専門職まで家族を養うのに十分な収入と社会保障を得て、女性が家庭で主婦として家事・子育て・介護労働を提供していた頃には、大した社会問題になっていませんでした。しかし、世界的な女性の権利や人権意識の向上、新自由主義の進展、グローバリゼーションによる経済競争の激化、産業構造の変化、男女の教育レベルの向上、人口構造や家族のあり方の変化など、さまざまな理由により社会は急激に変化し始めています。

◎世界的には女性のほうがトータル労働時間が長い

労働や仕事を考えたとき、こうした外部環境の変化に最も影響を受けているのは女性です。「男性サラリーマンが世帯主で、主婦が家庭で無償労働を提供」を前提にした社会のシステムはいまだに変化しておらず、男性の働き方もほとんど変わっていないのに、女性は男性のように働くことを求められ、かつ家庭での無償労働も今まで通り提供し続けています。

下のグラフは男女の労働量の比率を示したOECD の最新のデータを基にしたグラフです。各国の「外での仕事時間」「家庭内労働時間」を足した、トータルの1日あたりの労働時間のグラフを見ていきましょう。

【グラフはmessyで!】

この2つのグラフから分かるのは、ほとんどの国で男性より女性の方がトータルの労働時間が長くなっているということです。もともと女性の家事労働時間は男性よりもずっと長い状況にありました。そこに女性の労働参加率上昇によって外部労働時間が加わったことで、女性のトータル労働時間が長くなるという傾向が出ているわけです。

例外もあります。日本、オランダ、ノルウェイ、ニュージーランド、デンマーク、スウェーデンの6カ国は、女性よりも男性のトータル労働時間が長くなっています。これら6カ国の中では、日本は家事労働時間、外部労働時間、トータル労働時間、フルタイム労働者の賃金格差すべてで男女差が大きく、また子育て世代である20代、30代の女性の就労率も他の5カ国に比べて低い、という特徴があります。

◎女性は、結婚・出産・育児で仕事を辞めている

ここで、女性就業率と労働力率の問題について考えてみたいと思います。

読者の皆さんの中にも「女性のM字型労働力率」という言葉を聞いたことがある人は多いかもしれません。女性が結婚・出産・子育てを機会に労働市場を離脱し、子育てが一段落したところで再び労働市場に戻ってくる、という現象をグラフで表したときにM字型に見えることから、こうした呼び方が定着しました。

女性の年齢階級別労働力率の世代による特徴

リンク先は内閣府が発表している正規・非正規を合わせた労働力率のグラフです。労働力率とは、簡単に説明すると、15歳以上の人口に占める「働ける人、働きたい人」の割合を意味します。このグラフをみると、昭和58年以降生まれの世代についてはM字型になっていくのかどうかわかりませんが、昭和53〜57年生まれについては、すでにM字型の兆候が確認できます。

年齢階級別・就業形態別に男女の就労者数をグラフ化しているものもあります。

年齢階級別労働力率の就業形態別内訳(男女別,平成24年)

これも内閣府の発表しているものですが、ここでもM字型がはっきりと見て取れます。つまり、結婚・出産・育児を機に仕事を辞めている女性が多く、育児が落ち着いた頃に再び就労するという状況が続いている、ということです。

◎問題は子育てのために仕事をやめることなのだろうか?

一方で、子育てのために仕事をやめることそのものが問題なのか、ということも、議論しておくべきです。子どもにとって親と過ごす時間はかけがえのないものであり、親にとっても子どもの成長を見届けることは、限られた期間しか享受することのない貴重な経験でしょう。専業主婦(夫)という選択肢そのものは決して否定されるべきものではありませんし、世界中で、ある時期には世帯主が夫で、専業主婦が家庭内の無償労働を行うという家庭のあり方が最も効率よく、経済成長にとって効率的なライフスタイルであったことも見過ごしてはなりません。しかし、時代は変わりました。男性賃金の停滞、非婚、未婚、離婚、教育費高騰など子育てにかかる費用の増大といった様々な原因によって、専業主婦はもはや多くの女性にとって現実的選択肢ではなくなっています。

また、心理学、社会学、経済学などの社会科学では、子どもの生育や発達には専業主婦家庭と共働き家庭で育ったことによる差は無いという研究が多数出ています。「3歳児神話」がまだまだ根強く社会に残っていますが、重要なのは子どもと関わる量ではなくその質です。

こうした科学的根拠があるにもかかわらず「子どもは母親が育てるべき」という迷信がまだまだ強く母親を縛り付けています。そして、本来ならば夫婦の問題であるはずの子育てが、母親のみの問題とされてしまっています。

専業主婦という選択肢が、本当に本人が完全に自由な状態で選んだ生き方、キャリアのあり方ならば、それは素晴らしいものでしょう。しかし、現実には専業主婦以外の選択肢を自由に考慮したうえで選んでいるとはいえない状況が多いのではないでしょうか。

家庭内労働に加えて外で働く負担まで負えない状況、「子どもは母親が育てるべき」という迷信に踊らされている状況、外での勤めでどんなに頑張っても報われないという諦め。そうした状況で選ぶ専業主婦というライフスタイルは、決して本人の選択ではありません。専業主婦が提供している家庭内労働は社会に必要な労働であり、高い価値のあるものです。「専業主婦という生き方、働き方をしたい」と自ら望むのではなく「専業主婦の方がまし」と思って「でもしか専業主婦」になるのは、本人の心からの選択ではなく、社会に選ばされているのです。

保育園問題に声を上げるのも女性、家庭と仕事の両立で悩むのも女性。すべてが女性の肩に重くのしかかる一方です。会社、保育園、そしてありとあらゆる行政サービスや社会の仕組みが、子育てや家庭と仕事の両立を「女性の問題」として捉え、女性に対するアプローチをしています。しかし「世帯主が男性」という前提で成り立っている社会そのものを変えていかなければ、女性はいつまでたっても「本当に自由な状態で自分で専業主婦という生き方を選ぶ」ということができません。社会が「女性の問題」と考えている問題は、女性が生み出しているのではなく、女性が問題を抱えざるを得ない社会によって生み出されているのです。

そして、女性が完全に自由な状態で様々な可能性を検討したうえで専業主婦を選ぶことができる社会では、きっと男性も同じように様々な可能性を検討したうえで家庭に入ること、外で働くことを選択できるようになるでしょう。

こうした選択肢を考慮するにあたり、非正規雇用という働き方についても検討すべきです。日本では非正規雇用のネガティブ面が強調されることが多いですが、世界には非正規雇用が労働者のワークバランスを保つ新たな働き方として機能している国もあります。次回はもう少し詳しく非正規雇用について考察していきたいと思います。

古市憲寿&武田砂鉄の男性論客登場! 「VERY」が掲げる“基盤”へのシニカルな問いかけ

<p> 今月の「VERY」(光文社)は、新連載が3つスタートしています。1つは、「MY KITCHIN 暮らしの生まれる場所」というもので、毎月違う著名人が登場して、キッチンと食について語るというもの。その他2つの新連載は、それぞれ古市憲寿さんと武田砂鉄さんという男性の論客によるコラムです。早速内容をチェックしていきましょう。</p>

放出組が大爆発! セリエA・ミラン上層部の“無能ぶり”が明らかに……

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 かつては「グランデミラン」と呼ばれ、世界最強クラブの名を欲しいままにしていた、あのACミランが苦しんでいる。  チャンピオンズリーグでは、10年前の優勝以降ベスト4にすら残れておらず、所属しているイタリア・セリエAそのものも、UEFAリーグランキングで4位まで落ち込んでいる。残念ながらミランは今、世界的なビッグクラブとはいえない状況下に陥っている。その直接的な原因といわれているのが、長年代わり映えのしない上層部。特に、元イタリア首相のシルヴィオ・ベルルスコーニだ。ベルルスコーニは、むやみやたらに現場に介入し、特定の選手をえこひいきしては、チームのバランスをたびたび崩してきた。そんなミラン上層部の無能ぶりが、今週末、世界各地で証明されるかたちとなってしまった。 「今節、欧州の主要リーグでハットトリックを達成した選手は、パリ・サンジェルマンFCのズラタン・イブラヒモビッチと、ジェノアCFCのスソの2人だけだったのですが、その2人が、ともに元ACミランの選手だったんです。それだけではなく、ブラジルに帰ってしまったロビーニョも、アトレチコ・ミネイロでハットトリックを達成しています。他にも、ボルシア・ドルトムントのピエール=エメリク・オーバメヤンや、チェルシーFCのパトなど、元ミランの13選手がゴールを決める活躍を見せています。今週は元ACミランウィークと言えるでしょうね。肝心のミランは、本田圭佑とユライ・クツカを怪我で欠き、残留争いをしている格下のアタランタBCに逆転負けを喫しました。これには、ファンからも『何やってんだホント』『この現実をしっかりと見た方がいい』と、悲しみの声が聞こえてきますよ」(スポーツライター)  イブラヒモビッチなど、ミランでも目立っていた選手がよそでも活躍するのは仕方がない。問題なのは、そのほとんどがミランでいまいち活躍できなかった選手たちだということだ。ベルルスコーニは、選手の能力にあった起用の仕方をせずに、とにかく派手な選手を、大好きな4-3-1-2のフォーメーションに無理矢理組み込ませ、結果が出なければ監督を解任する。この繰り返しを何年も続けてきた。  世界中のサッカーファンが、強かった頃のACミランを望んでいる。いい加減にミランは、唯一の長所であった潤沢な資金が底をつきかけるベルルスコーニを見限り、次のステップに進まなければならない。 (文=沢野奈津夫)

放出組が大爆発! セリエA・ミラン上層部の“無能ぶり”が明らかに……

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 かつては「グランデミラン」と呼ばれ、世界最強クラブの名を欲しいままにしていた、あのACミランが苦しんでいる。  チャンピオンズリーグでは、10年前の優勝以降ベスト4にすら残れておらず、所属しているイタリア・セリエAそのものも、UEFAリーグランキングで4位まで落ち込んでいる。残念ながらミランは今、世界的なビッグクラブとはいえない状況下に陥っている。その直接的な原因といわれているのが、長年代わり映えのしない上層部。特に、元イタリア首相のシルヴィオ・ベルルスコーニだ。ベルルスコーニは、むやみやたらに現場に介入し、特定の選手をえこひいきしては、チームのバランスをたびたび崩してきた。そんなミラン上層部の無能ぶりが、今週末、世界各地で証明されるかたちとなってしまった。 「今節、欧州の主要リーグでハットトリックを達成した選手は、パリ・サンジェルマンFCのズラタン・イブラヒモビッチと、ジェノアCFCのスソの2人だけだったのですが、その2人が、ともに元ACミランの選手だったんです。それだけではなく、ブラジルに帰ってしまったロビーニョも、アトレチコ・ミネイロでハットトリックを達成しています。他にも、ボルシア・ドルトムントのピエール=エメリク・オーバメヤンや、チェルシーFCのパトなど、元ミランの13選手がゴールを決める活躍を見せています。今週は元ACミランウィークと言えるでしょうね。肝心のミランは、本田圭佑とユライ・クツカを怪我で欠き、残留争いをしている格下のアタランタBCに逆転負けを喫しました。これには、ファンからも『何やってんだホント』『この現実をしっかりと見た方がいい』と、悲しみの声が聞こえてきますよ」(スポーツライター)  イブラヒモビッチなど、ミランでも目立っていた選手がよそでも活躍するのは仕方がない。問題なのは、そのほとんどがミランでいまいち活躍できなかった選手たちだということだ。ベルルスコーニは、選手の能力にあった起用の仕方をせずに、とにかく派手な選手を、大好きな4-3-1-2のフォーメーションに無理矢理組み込ませ、結果が出なければ監督を解任する。この繰り返しを何年も続けてきた。  世界中のサッカーファンが、強かった頃のACミランを望んでいる。いい加減にミランは、唯一の長所であった潤沢な資金が底をつきかけるベルルスコーニを見限り、次のステップに進まなければならない。 (文=沢野奈津夫)

【アンケート結果】「あなたが好きなアイドル誌は?」

 先日配信した、読者アンケート「あなたが好きなアイドル誌は?」(2月28日~3月8日実施)にたくさんの投票をいただきまして、ありがとうございました。

 毎月発行される“アイドル誌”の中でも、ジャニーズタレントをメインにしているのは、「duet」(ホーム社)、「Wink up」(ワニブックス)、「POTATO」(学研プラス)、「ポポロ」(麻布台出版社)、「myojo」(集英社)の5誌。もちろんこれらすべてを買えれば大満足ですが、予算を限られている場合は、好きなアイドルを扱うボリュームや写真を見比べて、厳選しているという人も少なくないのでは。そんなシビアな目を持つジャニーズファンが選んだ「好きなアイドル誌」は? 早速結果を見てみましょう。

保育士の待遇ではなく、“世間”が最大の敵! 保育園経営者から見た「保育園落ちた、日本死ね」の実情

<p> 前回、このコラムで乙武(洋匡)さんのことに触れたら、直後に彼の不倫騒動が起こったので、ちょっとしたデスノートになり1人で喜んでいます(笑)。保護者にも「すごい、デスノート! 東原亜希みたい」と言われました。</p>

『ラブライブ!』人気声優・新田恵海のAV出演疑惑に、中国・人民ラブライバーも震撼!「乳首が黒かった……」

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中国でも今回の疑惑は大きく報じられ、さまざまなコメントが寄せられている
 人気アニメ『ラブライブ!』で主人公・高坂穂乃果の声を務め、同作品発の女性声優ユニット「μ’s(ミューズ)」ではセンターを張る声優の新田恵海(30)のAV出演疑惑が大きな話題となっている。スクープした「週刊アサヒ芸能」(4月5日発売号/徳間書店)によると、声優になる前に撮られた作品だというが、所属事務所は「本人ではないという結論に至りました」と公式サイトで否定している。  いまや日本を代表する大人気アニメに降って湧いたスキャンダルだけに、多くのファンが驚きを隠せないようだ。SNSや掲示板では、さっそく“疑惑”となった作品に出てくる女性と新田との画像検証が行われ、ホクロの位置や歯並びなどが比較されている。ちなみに疑惑のAVは2008年の作品にもかかわらず、4日からDMMの「ビデオ 売れ筋ランキング」で1位をキープしており、同日深夜にはDMMのサーバーが一時ダウンするほどアクセスがあったという。  激震に見舞われたのは、日本だけではない。『ラブライブ!』ファンが多い中国でもこのニュースは報じられ、アニメファンの掲示板やSNSには、さまざまな感想が寄せられている。ほとんどのファンはこの疑惑を信じたくないようで「ウソだ! 信じられない」「事務所が否定したし、別人だ。はい終了」「ホクロの位置だけで断定できるはずがない。絶対に別人だ」などなど、嘆きにも似た否定的なコメントが多い印象だ。  一方、疑惑の作品は中国のアダルト動画サイトでもすぐにアップされたようで、それを見た一部のファンが「興奮した! 乳首が黒いのが気になるけど(笑)」「新田恵海は、実際はこんなエロかったのか。積極的に男を攻めてるじゃないか」などと興奮気味なコメントも見受けられた。 「1月30日に開催された『LoveLive! μ’s Fan Meeting in 上海』では、新田自身も参加し、会場は大いに盛り上がったといいます。15年末に上海で行われたファンミーティングでも、A席1万円~VIP席2万3,000円という高額にもかかわらず、1万8,000枚のチケットが即完売しましたし、14年には上海市の地下鉄で『ラブライブ!』のラッピング列車が走り、中国人ファンがホームで土下座する姿が話題となりました。大手ポータル『百度』には『lovelive吧』というファン掲示板がありますが、約27万人のファンが参加しています。日本製ながら、中国国内で最も成功したアニメともいわれているほどです。そんな人気作品だけに、新田のAV出演疑惑には、日本のファンと同じくらいショックを受けているのでしょう」(上海在住の日本人留学生) 『ラブライブ!』人気は世界中に広がるだけに、その影響は計り知れないようだ。 (取材・文=棟方笙子)

『ラブライブ!』人気声優・新田恵海のAV出演疑惑に、中国・人民ラブライバーも震撼!「乳首が黒かった……」

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中国でも今回の疑惑は大きく報じられ、さまざまなコメントが寄せられている
 人気アニメ『ラブライブ!』で主人公・高坂穂乃果の声を務め、同作品発の女性声優ユニット「μ’s(ミューズ)」ではセンターを張る声優の新田恵海(30)のAV出演疑惑が大きな話題となっている。スクープした「週刊アサヒ芸能」(4月5日発売号/徳間書店)によると、声優になる前に撮られた作品だというが、所属事務所は「本人ではないという結論に至りました」と公式サイトで否定している。  いまや日本を代表する大人気アニメに降って湧いたスキャンダルだけに、多くのファンが驚きを隠せないようだ。SNSや掲示板では、さっそく“疑惑”となった作品に出てくる女性と新田との画像検証が行われ、ホクロの位置や歯並びなどが比較されている。ちなみに疑惑のAVは2008年の作品にもかかわらず、4日からDMMの「ビデオ 売れ筋ランキング」で1位をキープしており、同日深夜にはDMMのサーバーが一時ダウンするほどアクセスがあったという。  激震に見舞われたのは、日本だけではない。『ラブライブ!』ファンが多い中国でもこのニュースは報じられ、アニメファンの掲示板やSNSには、さまざまな感想が寄せられている。ほとんどのファンはこの疑惑を信じたくないようで「ウソだ! 信じられない」「事務所が否定したし、別人だ。はい終了」「ホクロの位置だけで断定できるはずがない。絶対に別人だ」などなど、嘆きにも似た否定的なコメントが多い印象だ。  一方、疑惑の作品は中国のアダルト動画サイトでもすぐにアップされたようで、それを見た一部のファンが「興奮した! 乳首が黒いのが気になるけど(笑)」「新田恵海は、実際はこんなエロかったのか。積極的に男を攻めてるじゃないか」などと興奮気味なコメントも見受けられた。 「1月30日に開催された『LoveLive! μ’s Fan Meeting in 上海』では、新田自身も参加し、会場は大いに盛り上がったといいます。15年末に上海で行われたファンミーティングでも、A席1万円~VIP席2万3,000円という高額にもかかわらず、1万8,000枚のチケットが即完売しましたし、14年には上海市の地下鉄で『ラブライブ!』のラッピング列車が走り、中国人ファンがホームで土下座する姿が話題となりました。大手ポータル『百度』には『lovelive吧』というファン掲示板がありますが、約27万人のファンが参加しています。日本製ながら、中国国内で最も成功したアニメともいわれているほどです。そんな人気作品だけに、新田のAV出演疑惑には、日本のファンと同じくらいショックを受けているのでしょう」(上海在住の日本人留学生) 『ラブライブ!』人気は世界中に広がるだけに、その影響は計り知れないようだ。 (取材・文=棟方笙子)

【4/29】トークイベント「Howling in the Night2016〜押井守、《戦争》を語る」開催! サイン本も50冊限定販売!!

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 『押井言論 2012-2015』(サイゾー刊)が絶賛発売中の映画監督・押井守を迎えたトークイベント「Howling in the Night2016〜押井守、《戦争》を語る」が4月29日に東京・六本木の「アカデミーヒルズ49」で開催されます。また、この日は特別に同書の直筆サイン本を50冊のみ限定販売! 抱腹絶倒のロングトークをお楽しみください。 ■イベント概要 「押井守が現実の戦争について語る」というコンセプトのトークイベント、すっかり毎年恒例となり、次回で15回目を迎えることとなりました。出演はいつもと同じく、次回作に向けて鋭意準備中の映画監督・押井守氏と、ニュース番組でおなじみの軍事コメンテーターであり、また「岡部ださく」のペンネームで文筆業でも活躍中の軍事評論家・岡部いさく氏。毎回「内容を活字に残さない」という条件での対談のため、他のメディアでは内容を知ることはできません。 「Howling in the Night2016〜押井守、《戦争》を語る」 出演者:押井守、岡部いさく ゲスト:未定 期日:2016年4月29日(日)17時開場 18時開演 21時頃終演予定 場所:アカデミーヒルズ49 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49F 入場料: パンフ付き前売4300円/当日5000円(各税込) 主催:有限会社グラナーテ/パックスヤポニカ製作委員会 協力:森ビル株式会社 《チケット》 全席自由(パンフレットつき) 前売券 4300円/当日券:5000円(発売しない場合があります) 発売:e+(イープラス)にて1月30日(土)より発売中 《問合せ先》 有限会社グラナーテ内 パックスヤポニカ製作委員会事務局 TEL&FAX:03-6804-8215  MAIL:hn@granaten.co.jp http://www.granaten.co.jp/hn/

神様に祈りを捧げる教会は“悪魔の巣窟”だった!? 『スポットライト』が照らし出した平穏社会の暗部

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実録ドラマ『スポットライト 世紀のスクープ』。地方新聞が発した記事をきっかけに、カトリック教会の不祥事が次々と噴出する。
 カトリック教会は子どもたちを性的虐待する変態神父たちの温床であり、教会はその事実を組織ぐるみで隠蔽してきた。世界で12億人もの信者数を誇るカトリック教会の衝撃的な内幕を暴いた地方新聞の記者たちの奔走を描いたのが、実録ドラマ『スポットライト 世紀のスクープ』だ。多くの予想に反し、今年のアカデミー賞作品賞と脚本賞を獲得し、カトリック教会の本部であるバチカンのローマ法王庁を今も大きく揺さぶっている。  この物語は米国の古い街・ボストンにひとりのアウトサイダーが赴任してきたことから動き始める。2001年7月、ボストン・グローブ紙はインターネットの普及で売り上げ部数が低迷し、そのテコ入れとして親会社から新しい編集局長のマーティ(リーヴ・シュレイバー)が就任する。マーティはまず「読者がもっと読みたくなる紙面にしよう」と社員に求める。そんな努力はずっとやってきたと同紙に勤めるベテラン記者たちはうんざり顔だが、マーティは容赦なく改革を断行する。ユダヤ人であり、地元とのしがらみがないマーティの目に止まったのは、地元カトリック教会のジョン・ゲーガン神父が子どもたちに悪戯をした疑いで裁判沙汰になったスキャンダル。ボストン・グローブ紙は小さな囲み記事で扱っていたが、マーティは「事件の真相をさらに掘り下げろ」と命じる。「すでに記事にした」「うちの読者の半分はカトリック信者だぞ」という反対の声が上がる一方、特ダネ班“スポットライト”のデスク、ロビー(マイケル・キートン)がこの事件を担当することになる。
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デスクのロビー(マイケル・キートン)は教会全体を訴えようとするが、現場記者のマイク(マーク・ラファロ)は即記事にすべきだと意見が対立。
 元タクシー運転手で、一度取材相手に喰らい付いたら離さないスッポン記者のマイク(マーク・ラファロ)、祖母が敬虔なカトリック信者であることから複雑な想いを抱く女性記者のサーシャ(レイチェル・マクアダムス)らがロビーの指揮のもと取材を始める。しかし、裁判所はこの件に関する資料をいっさい公開しようとしない。弁護士たちも固く口を閉ざしたまま。カトリック教会のスキャンダルに触れることは、保守的な市民の多いこの街では大タブーなのだ。ニクソン大統領失脚の顛末を描いた『大統領の陰謀』(76)では、盗聴事件を追うワシントン・ポスト紙の記者に大きなヒントをもたらす“ディープ・スロート”が現われたが、本作でも特ダネ班に有力な電話が掛かる。その電話を掛けてきたのは心理療養士で、30年間にわたってカトリック教会の聖職者たちが関係してきた性犯罪を調べ上げたという。彼の調査によると、独身であることを義務づけられているカトリック教会の神父たちの6%がペドフィル(小児性愛者)であるという。子どもたちへの性的虐待事件はボストンだけでなく、全米中、いや世界中で大昔から繰り返されてきたのだ。自分たちが追っていた事件は巨大な氷山の一角に過ぎないことを知り、ロビーたちは愕然とする。  被害者たちを半年がかりで調べた結果、身の毛のよだつ実態が明るみになっていく。カトリック教会の変態神父たちは教会に祈りを捧げに通う子どもたちの中から、片親で経済的に恵まれない家庭の子やホモっけのある口数の少ない男の子に狙いを定めて、自分たちの性欲の餌食にしていた。神父から性的行為を強要された子どもたちは到底逆らえない。もし親にバレても、示談金を渡すことでうやむやにすることができる。やがてトラウマを抱えた子どもたちの多くはドラッグ依存かアルコール依存に走り、自殺するか廃人化してしまう。辛うじて生き残った被害者が訴訟を起こそうとしても、カトリック教会と結びつきの深い警察や司法関係者によって巧みにもみ消されてしまう。しかも、問題を起こした神父はカトリック教会内で処罰されることなく、別の教区へと転任し、さらに被害者を増やし続けていた。カトリック教会は神への信仰と同時に、子どもたちを食い物にする悪魔も世界中にまき散らしていたのだ。
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少年期にカトリック教会の神父に性的虐待を受けた被害者。多くの被害者は誰にも相談できずに自殺し、すでにこの世を去ったと告げる。
 カトリック教会の司教たちは、自分が治める教区内の神父たちが起こした不祥事をなかったことにしてローマ法王庁への出世を遂げてきた。警察も司法関係者たちも見せかけの平穏を保つことで、それぞれの安定した生活を守ってきた。古い伝統を誇るカトリック教会、そしてボストンという街の腐った暗部に、ロビーたちはメスを入れることになる。当然ながら取材記者たちも無事では済まず、吹き出す膿を全身に浴びることになる。カトリック教会の神父による性犯罪は1970年代からすでに問題になっていたが、地元でいちばんの権威を誇っていたボストン・グローブ紙はそのことを90年代になってから目立たない小さなベタ記事でしか扱っていなかったことが明らかになる。  記者の心がこもっていないベタ記事は、記者や新聞社が「我々はちゃんと事実を記事にした」という自己弁護のためのアリバイづくりでしかない。ボストン・グローブ紙は、以前から性的虐待に苦しんでいる子どもたちがいることを知りながら、ずっとスルーし続けてきたのだ。被害者たちの痛みを受け止め、声を発することができない人たちの声を拾い集め、さらに裏付け調査することで、ようやく血の通った記事が生まれる。新聞が売れなくなった理由は、インターネットの普及や若者の活字離れだけではなかった。『スポットライト』は巨大宗教組織の闇だけでなく、メディアに関わる人間の足元も照らしてみせる。神なき時代に迷える人々の指針となるのは、真実以外のなにものでもない。 (文=長野辰次)
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『スポットライト 世紀のスクープ』 監督/トム・マッカーシー 脚本/トム・マッカーシー、ジョシュ・シュガー 撮影/マサノブ・タカヤナギ 出演/マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバー、スタンリー・トゥッチ  配給/ロングライド 4月15日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー Kerry Hayes(c)2015SPOTLIGHT FILM,LLC http://spotlight-scoop.com

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