TBS『ごめん、愛してる』は上原多香子こそ見るべき!! 麗子(大竹しのぶ)が37年前の不倫を認めた!

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 登場人物が、けが人、病人、障がい者のオンパレードも、展開がぶっとんでるせいか「全く泣けない」と話題のTOKIO・長瀬智也主演の日曜劇場『ごめん、愛してる』(TBS系)。20日放送の第6話の平均視聴率は、前回より0.1ポイントアップの9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。  では早速、あらすじを振り返りましょう。

塔子の淫乱っぷりが最高!

 有名ピアニスト・麗子(大竹しのぶ)と、病死した天才指揮者・黒川龍臣との37年前の不倫と、2人の間に生まれた隠し子の存在がフリージャーナリスト・加賀美(六角精児)の手によって公となり、麗子の元へマスコミが殺到。麗子は記者会見を開き、不倫は認めたものの、妊娠した子は「死産でした」と説明。さらに、この出来事を「若い頃の失敗」「消してしまいたい過去」と畳み掛けます。  これをテレビで見ていた麗子の息子・律(長瀬)は、しょんぼり。気を紛らわすためか、凛華を誘い、海へ。波打ち際で水をかけ合ったり、追いかけっこをしたり、バス停で手を握ったり、肩を組んだり、そのまま寝ちゃったり、高校生カップルのようにイチャイチャイチャイチャ……。  一方、アイドルピアニストのサトル(坂口健太郎)と婚前旅行のために箱根を訪れていたあばずれサックス奏者・塔子(大西礼芳)は、サトルを連れて植物状態で入院中の父親の元へ。サトルが父親の手を握り「塔子さんを幸せにします」と言った次の瞬間、「ウウウ……」と容態が悪化。そのままご臨終となりました。もはやコント!  この直後、塔子が行方不明に。探し回るサトルをよそに、塔子はバーに偶然居合わせた男を家に連れ込み、おセックス。そこへ表れ呆然とするサトルに、塔子は「あなたと結婚しようと思ったのも、パパに見せ付けるためだった。パパのせいで人生めちゃくちゃにされたけど、私はちゃんと幸せになれるって言ってやりたかったの」「私、あなたのこと好きになったこと、一度もないの」と言い放ちます。  振られたショックで自暴自棄になったサトルは、峠を車で暴走。その最中に心臓発作が起き、工事現場に突っ込んで血だらけです。  そんなサトルからの着信にも気付かず、律とガチャガチャをしたり、天ぷら蕎麦の天ぷらを交換したりとイチャついていた凛華は、次の日、やっと帰宅。律といたことを知り「あいつだけはダメだ!」に激オコの父親・恒夫(中村梅雀)に向かって、「あたし、あの人のことが好き」と言い放ち、第6話は終了です。

SPEED・上原多香子は見ているか?

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 とっても今さらなのですが、凛華の父親役の梅雀の演技がしっくりこないのは私だけでしょうか……? どうしても凛華の父親ではなくタヌキに見えるし、ビックリ顔がコミカルすぎてなんか浮いてるんですよね……。ほかのドラマでは違和感ないので、今回の共演者との相性が悪いんだと思います。  そんな梅雀演じる恒夫ですが、ネット上では「サトルの父親なのでは?」との臆測がささやかれていますね。そうなると、坂口健太郎の父親ってことか。ウソだろ……。  で、おそらく今後は、これまで不自然なほど触れられなかったサトルの父親が誰かっていうのが、視聴者へのサプライズになると予想できますが、劇中の世間的には誰ってことになってるんですかねえ? 麗子が記者会見を開いたとき、マスコミは誰も麗子の結婚歴や、「サトルの父親も黒川龍臣なのでは?」的なことについては触れていなかったようですが……。その辺、ぜひ最終回までにはっきりさせてほしいです。  また、今回、37年も前の不倫疑惑を説明するために記者会見を開いた麗子ですが、どうしても3年前の不倫が報じられたSPEED・上原多香子と比較せずにはいられません。小倉智昭は16日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)で「3年も前のことで、芸能活動を休まなきゃいけないのかと思っちゃいますよね」と首を傾げてまいましたが、麗子なんて37年前ですよ。上原さん、見てますか! 不倫に時効はないってことですよ!  というわけで、上原が麗子のように堂々と記者会見を開くことを期待しつつ、第6話のレビューを終わりたいと思います。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

不振が続く綾瀬はるかに正念場! 10月期、日テレ「水10」枠『奥様は、取り扱い注意』で主演

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綾瀬はるか写真集 『BREATH』(集英社)
 綾瀬はるかが、10月期の日本テレビ系「水10」ドラマ『奥様は、取り扱い注意』に主演することがわかった。綾瀬が同局の連ドラで主演するのは、2014年10月期『きょうは会社休みます。』以来、3年ぶりとなる。  かつては、『ホタルノヒカリ』シリーズ(同)などのヒット作に恵まれた綾瀬だが、13年に主演したNHK大河ドラマ『八重の桜』は平均14.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、大河としてはイマイチの数字に終わった。  大河後、初の連ドラ主演となった『きょうは会社休みます。』(同)は、当時まさに旬の若手俳優だった福士蒼汰との名コンビで人気を集め、平均16.0%の高視聴率を獲得し、あらためてその存在感を示したものだ。  しかし、その後に主演した『わたしを離さないで』(TBS系)は、“臓器移植”を題材とした重く暗い作品であったため、視聴者の総スカンを食って平均6.8%と、よもやの爆死。昨年3月よりNHK総合で3シーズンにわたって放送されている『放送90年 大河ファンタジー「精霊の守り人」』では主演を務めているが、シーズン1(全4話)は平均9.1%と2ケタに届かず。今年1月から3月に放送されたシーズン2(全9話)は、オール1ケタで平均7.0%にとどまった。11月からファイナルのシーズン3(全9話)がスタートするが、この調子では低視聴率になるのは目に見えており、その潜在視聴率に疑問符が付くことになりそうだ。  一方、映画の世界では、フジテレビ、所属事務所のホリプロ、東宝が合同で製作した主演映画『本能寺ホテル』が1月に公開されたが、興行収入は10億1,000万円どまり。昨年12月以降に公開された同じ東宝系の映画では、『昼顔』(上戸彩主演)、『帝一の國』(菅田将暉主演)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(福士主演)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(生田斗真主演)、『ひるなかの流星』(永野芽郁主演)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(広瀬すず主演)、『追憶』(岡田准一主演)の興収を下回る惨敗を喫した。  主演ドラマ、映画が相次いで不振に終わり、“高視聴率女優”の称号は過去のものとなりつつある綾瀬。その意味で、『取り扱い注意』は、まさに正念場となりそうだ。  本作では初の人妻役に挑戦する綾瀬だが、夫役をはじめ、そのほかのキャストには、そうそうたるメンバーが名を連ねるといわれている。それだけに、『きょうは会社休みます。』以来のヒットを飛ばして、その健在ぶりを示したいところだろう。 (文=田中七男)

不振が続く綾瀬はるかに正念場! 10月期、日テレ「水10」枠『奥様は、取り扱い注意』で主演

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綾瀬はるか写真集 『BREATH』(集英社)
 綾瀬はるかが、10月期の日本テレビ系「水10」ドラマ『奥様は、取り扱い注意』に主演することがわかった。綾瀬が同局の連ドラで主演するのは、2014年10月期『きょうは会社休みます。』以来、3年ぶりとなる。  かつては、『ホタルノヒカリ』シリーズ(同)などのヒット作に恵まれた綾瀬だが、13年に主演したNHK大河ドラマ『八重の桜』は平均14.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、大河としてはイマイチの数字に終わった。  大河後、初の連ドラ主演となった『きょうは会社休みます。』(同)は、当時まさに旬の若手俳優だった福士蒼汰との名コンビで人気を集め、平均16.0%の高視聴率を獲得し、あらためてその存在感を示したものだ。  しかし、その後に主演した『わたしを離さないで』(TBS系)は、“臓器移植”を題材とした重く暗い作品であったため、視聴者の総スカンを食って平均6.8%と、よもやの爆死。昨年3月よりNHK総合で3シーズンにわたって放送されている『放送90年 大河ファンタジー「精霊の守り人」』では主演を務めているが、シーズン1(全4話)は平均9.1%と2ケタに届かず。今年1月から3月に放送されたシーズン2(全9話)は、オール1ケタで平均7.0%にとどまった。11月からファイナルのシーズン3(全9話)がスタートするが、この調子では低視聴率になるのは目に見えており、その潜在視聴率に疑問符が付くことになりそうだ。  一方、映画の世界では、フジテレビ、所属事務所のホリプロ、東宝が合同で製作した主演映画『本能寺ホテル』が1月に公開されたが、興行収入は10億1,000万円どまり。昨年12月以降に公開された同じ東宝系の映画では、『昼顔』(上戸彩主演)、『帝一の國』(菅田将暉主演)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(福士主演)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(生田斗真主演)、『ひるなかの流星』(永野芽郁主演)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(広瀬すず主演)、『追憶』(岡田准一主演)の興収を下回る惨敗を喫した。  主演ドラマ、映画が相次いで不振に終わり、“高視聴率女優”の称号は過去のものとなりつつある綾瀬。その意味で、『取り扱い注意』は、まさに正念場となりそうだ。  本作では初の人妻役に挑戦する綾瀬だが、夫役をはじめ、そのほかのキャストには、そうそうたるメンバーが名を連ねるといわれている。それだけに、『きょうは会社休みます。』以来のヒットを飛ばして、その健在ぶりを示したいところだろう。 (文=田中七男)

「帰らせないよぉ」性獣・橋田がふたたび暴走も元子の目力が制す!『黒革の手帖』第5話

「帰らせないよぉ」性獣・橋田がふたたび暴走も元子の目力が制す!『黒革の手帖』第5話の画像1
テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 脱税者の情報を記した“黒革の手帖”を脅しの武器に、武井咲が銀座で暗躍する悪女役を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第5話が17日に放送され、平均視聴率10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.3ポイント減らしましたが、何とか2ケタ台には踏みとどまりました。  さて、まずは前回のあらすじを少し。銀座で1番のクラブ・ルダンが3億円で売りに出されているというウワサを耳にして以来、原口元子(武井咲)は何がなんでも手に入れたいと切望します。現在経営しているクラブ・カルネを売りに出せば1億円が手に入る。残りの2億円をカルネの常連客で大手予備校の理事長を務める橋田常雄(高嶋政伸)から奪い取ろうと画策するのです。  元子の目当ては最初、橋田が裏口入学を斡旋して得た巨額の脱税金だったのですが、神楽坂にある料亭・梅村を2億円で購入し、転売して5千万円の利益を得ようと計画していることを知り、それを横取りするプランを立てます。  その計画の相棒として元子は、カルネに転職してきたばかりの島崎すみ江(内藤理沙)を選びます。ホテルに来いと強引に迫る橋田の元へ、100万円の報酬ですみ江を身代わりに行かせ、橋田が斡旋している裏口入学者のデータを盗ませることに成功。そこで前回は終了となりました。  さて、ここからが今回の話。橋田が梅村を2億円で購入したという情報を得た元子は、脱税と裏口入学斡旋の情報を週刊誌に売りつけると脅し、橋田から梅村を2千万円で買い取ることに成功。梅村とカルネがまだ売れていないにもかかわらず、性急にもルダンの売り主・長谷川庄治(伊東四朗)の元へと向かいます。そして、半月以内に総額3億円を用意できなければ、1億円の違約金が発生するというシビアな契約にその場で応じてしまうのです。  その交渉の場に居合わせた、カルネの常連客で故・国土交通大臣の秘書をしていた安島富夫(江口洋介)が閉店後のカルネに現れ、政財界のフィクサーである長谷川の恐ろしさを説き、契約を取りやめるように助言してきます。しかし、元子はまったく聞き耳もたず。逆に、自身が選挙で有利になるため、お世話になった故・大臣のスキャンダルをリークして、その夫人・若槻貴子(長野里美)の選挙出馬を辞退させた安島の腹黒さの方が恐ろしいと指摘して追い返すのです。  夢の実現に向けて意気揚々となる元子ですが、銀座の街中でふと足を止めて“暗闇”を見つめ、「誰かが私を飲み込もうとしている」と不吉な予感を抱いたところで、今回は終了となりました。  さて、感想。前回の放送で元子と橋田が一緒に梅村を訪れた際、酔いの回った橋田が突如として「愛が欲しいんだ!」と元子に抱きつき、強引に押し倒すシーンについて筆者は「唖然とした」と書いたのですが、今回も同じようなシーンがありました。しかも今回は白昼堂々と理事長室で。逃げようとする元子に対して「帰らせないよぉ」とドアの前に立ちはだかり迫るのですが、時間と場所を問わず襲いかかる様はまさに性獣のようでした。  そして、そんなインパクトのある演技をする高嶋に対して、まったく引けを取っていない武井は見事。声を低めに抑えてのセリフ回しは若干、単調に思えてきましたが、それを補って余りあるほどに目力が凄い。性獣と対峙しても負けない迫力がありました。妖艶な美しさも回を重ねる毎に増し、悪女役をものにしている感があります。  また、今回は安島が、スキャンダルをリークして恩人を裏切るという、利己的な本性をあらわした重要な回にもなりました。同ドラマにおいて重要な役割を担いながらも他の脇役たちのキャラが濃すぎるため、今までは存在感が薄かった安島ですが、ようやくキャラが立ち始めた印象です。  しかし気になるのは、原作では元子と安島が恋仲になるという点。いくら武井が実年齢よりも大人びて見えるとはいえ、親子ほどに年齢差がある江口が相手では無理が生じてしまうのではないでしょうか。視聴者からの批判も殺到しかねません。とはいえ、原作では肉体関係を結んで元子が妊娠。それがクライマックスに向かい重要な設定となるだけに、次回あたりから深い関係へと踏み入っていくことになるのか、あるいは原作を無視するのか。そんなところも見どころになってくると思います。  その次回ですが、これまでは黒革の手帖を武器にトントン拍子で欲しい物を手に入れてきた元子に対して、被害者たちが一斉に復讐を開始。仲里依紗や高畑淳子ら濃いメンツが再登場するということで、波乱必至の展開が期待できそうです。 (文=大羽鴨乃)

2ケタキープの高畑充希『過保護のカホコ』竹内涼真の「キュン死」演出が、逆に不穏すぎる!

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日本テレビ系『過保護のカホコ』番組公式サイトより
 遊川和彦脚本の『過保護のカホコ』(日本テレビ系)第6話が、16日に放送されました。視聴率は10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、あいかわらず2ケタキープです。強い。  さて、公式ホームページでは、主人公カホコ(高畑充希)が「家族の問題を次々と解決していく痛快ホームドラマ」とされている同作品ですが、いよいよ不穏な空気が漂ってまいりました。ここまでも別に痛快ではなかったけど、いよいよです。というわけで、今回も振り返りです。 (前回までのレビューはこちらから)  前回、カホコは、ずっと依存してきたママ(黒木瞳)からの自立を宣言。ママはこれを受けて、仏頂面のまま実家に帰っちゃいました。  ママがいなくなってみると、パパ(時任三郎)もカホコも朝食くらい作れるものの、油の在りかさえわかりません。洗濯機の動かし方もわからないし、掃除もできない。根本家はどんどん荒んでいきます。カホコがママに送ったメールも、一向に既読が付きません。  パパはママを連れ戻そうとママ実家に赴きますが、ママは口さえきいてくれない。「家政婦として必要ってことですか、私が」と、パパが目の前にいるのにメールで返答するのみです。  しかし、問題が勃発していたのは根本家だけではありませんでした。ママの2人の妹も、ともに夫婦生活に亀裂が入り始めていたのです。  下の妹・節ちゃん(西尾まり)は、チェリストの夢破れた娘・糸ちゃん(久保田紗友)がグレちゃったことで夫婦ゲンカに。上の妹・環ちゃん(中島ひろ子)にいたっては、「なんか悪いことが起こりそうだから、離婚したほうがよさそう」という、ワケのわからない理由で実家に戻ってきてしまいました。  そうしてママ実家では、じいじ(西岡徳馬)とばあば(三田佳子)を囲んで久しぶりに家族水入らずの晩餐となったわけですが、ちょっとした言い争いから、今度はじいじが出ていくハメに。カホコ家に身を寄せると、節ちゃんの旦那・厚司(夙川アトム)、環ちゃんの旦那・衛(佐藤二朗)、さらにはパパのほうのおじいちゃん(平泉成)まで集まっています。  パパと厚司くん、衛くんの3人は、しきりに自分たちの奥さんの愚痴を言いながら、ばあばがいかに「できた女房」であるかをじいじに説きます。そして、カホコに対しても「カホコちゃんはいい奥さんになる」「いつまでも純粋なままでいてほしい」などと勝手なことを言い出します。あげく、自分たちの奥さんに「カホコちゃんからなんとか言ってくれないかな」とまで。  カホコはこれに、ややギレしながら「奥さんと仲直りするまで、この家に来ちゃダメだから」と言い放ち、全員(平泉成以外)で今からママ実家にいくことにします。  実家では、ばあばと姉妹3人が縁側でスイカを食べていました。その懐かしさもあって、みんなそれぞれに、姉妹にも言ったことのない心の内を告白していきます。  ママは、ずっと自分が愛されていない、必要とされていない人間なのではないかと悩んでいたと言います。それでも、カホコだけは「天使みたいな笑顔で私の胸に飛び込んできた」「思いっきり抱きついてきた」「この子だけは私のことを無条件に愛してくれる」と思ったんだそうです。  ダメ旦那4人組と一緒に陰でそれを聞いていたカホコは、ママのほうに駆け出します。 「自分が、ママのことなんにも知らなかったんだなって気づいた」 「今までママはママでしかなかったんだけど、ママも女の子だったんだよね」 「ママの愛は当たり前なんかじゃないんだよね、すっばらしい宝物なんだよね、偉大なんだよね」  ママが携帯を取り出すと、そこには読んでいなかったカホコからのメールがたくさん残っています。そのすべてに「大好きだよ」「ママ、大好きだよ」と書いてある。ママの目に、ぶわっ……と涙が浮かびます(このシーンの黒木瞳の芝居がホントすごかった)。  翌日、ママは家に帰ってきますが、出て行ったときの仏頂面に戻っています。そしてカホコとパパに、「あなたたちが望むならカホコのことは自由放任主義でいきましょう」と宣言するのでした。  翌日、カホコがママが帰ってきたことをばあばに報告に行くと、ばあばがひとり、縁側で電話をしています。お医者さんらしき人に、「自分がもうすぐ死ぬことを、家族に黙っていてほしい」とお願いしているようです。一族の精神的支柱であるばあばに、重い心臓病が見つかっていたのでした。 ■ばら撒かれた亀裂の種  ドラマもクール後半に入り、今回は物語の収束へ向けて全体的に「ネタ振り」的な要素の強い回だったと思います。カホコ家だけでなく、親戚一同、どの家族にも亀裂の種がばら撒かれています。しかも、どれもこれも実に深刻で「次々と痛快に解決」できそうな話じゃない。どうあれ、誰かが深く傷つくことになる匂いがプンプンと漂っています。  そういう、まるで家族崩壊・一家離散のモデルケースを複数一気に見せられているような、実に不穏な回だったのです。 ■竹内涼真の「キュン死」演出が意図するもの  一方で、カホコとハジメ(竹内涼真)の恋の行方は、たいへん瑞々しく描かれます。カホコが「カホコって呼んで」「好きって言って」とお願いして、ハジメが照れちゃって言えないという件の繰り返しなんて、超ベタなやつを徹底的にあざとく撮っています。さらにハジメが、カホコの表情に見とれて思わず「大好きだよカホコ」って言っちゃうとか、もうそりゃキュン死でしょう。そうでしょう。  前回の「お姫様抱っこ」からの「玄関グイ!」もそうなんですが、このドラマのロマンティックシーンのロマンティックさは、尋常ではありません。だから不穏なんです。竹内涼真が「キュン」を誘えば誘うほど、不穏になる。  なぜなら、おそらく遊川さんがこれから描こうとする「家族の崩壊と再生」のようなものは、今回までに仕込まれた伏線からすれば、相当にシビアで残酷です。「再生」が訪れない家族だってあるかもしれない。『東京物語』(1953)で原節子が放った「私はずるいんです」並みのパワーワードが発せられるかもしれません。登場人物たちの心の血がドクドクと流れる予感がします。  そういうものを「キュン」目的だけで見てる視聴者にブチかまそうとしているんじゃないか、と感じるんです。だって、あざとすぎませんか、竹内に対する演出だけが。竹内をあえてあざとく演出することで「キュン」な層を引き付けておいて、どえらいものを見せようとしてるんじゃないかと。ドロドロのやつをBUKKAKEするつもりなんじゃないかと。要するに、「キュン」層が全然見たいと思っていないような展開と結末が用意されているような気がするんです。それを、本当に見せたい層に見せるための「キュン死」連発であると。  当然、そのようなことになれば遊川さんは大いに批判を集めることになるでしょう。しかし、遊川さんがそうした批判をまったく恐れない作家であることだけは間違いありません。なので、不穏なのです。うーん、不穏! (文=どらまっ子AKIちゃん)

2ケタキープの高畑充希『過保護のカホコ』竹内涼真の「キュン死」演出が、逆に不穏すぎる!

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日本テレビ系『過保護のカホコ』番組公式サイトより
 遊川和彦脚本の『過保護のカホコ』(日本テレビ系)第6話が、16日に放送されました。視聴率は10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、あいかわらず2ケタキープです。強い。  さて、公式ホームページでは、主人公カホコ(高畑充希)が「家族の問題を次々と解決していく痛快ホームドラマ」とされている同作品ですが、いよいよ不穏な空気が漂ってまいりました。ここまでも別に痛快ではなかったけど、いよいよです。というわけで、今回も振り返りです。 (前回までのレビューはこちらから)  前回、カホコは、ずっと依存してきたママ(黒木瞳)からの自立を宣言。ママはこれを受けて、仏頂面のまま実家に帰っちゃいました。  ママがいなくなってみると、パパ(時任三郎)もカホコも朝食くらい作れるものの、油の在りかさえわかりません。洗濯機の動かし方もわからないし、掃除もできない。根本家はどんどん荒んでいきます。カホコがママに送ったメールも、一向に既読が付きません。  パパはママを連れ戻そうとママ実家に赴きますが、ママは口さえきいてくれない。「家政婦として必要ってことですか、私が」と、パパが目の前にいるのにメールで返答するのみです。  しかし、問題が勃発していたのは根本家だけではありませんでした。ママの2人の妹も、ともに夫婦生活に亀裂が入り始めていたのです。  下の妹・節ちゃん(西尾まり)は、チェリストの夢破れた娘・糸ちゃん(久保田紗友)がグレちゃったことで夫婦ゲンカに。上の妹・環ちゃん(中島ひろ子)にいたっては、「なんか悪いことが起こりそうだから、離婚したほうがよさそう」という、ワケのわからない理由で実家に戻ってきてしまいました。  そうしてママ実家では、じいじ(西岡徳馬)とばあば(三田佳子)を囲んで久しぶりに家族水入らずの晩餐となったわけですが、ちょっとした言い争いから、今度はじいじが出ていくハメに。カホコ家に身を寄せると、節ちゃんの旦那・厚司(夙川アトム)、環ちゃんの旦那・衛(佐藤二朗)、さらにはパパのほうのおじいちゃん(平泉成)まで集まっています。  パパと厚司くん、衛くんの3人は、しきりに自分たちの奥さんの愚痴を言いながら、ばあばがいかに「できた女房」であるかをじいじに説きます。そして、カホコに対しても「カホコちゃんはいい奥さんになる」「いつまでも純粋なままでいてほしい」などと勝手なことを言い出します。あげく、自分たちの奥さんに「カホコちゃんからなんとか言ってくれないかな」とまで。  カホコはこれに、ややギレしながら「奥さんと仲直りするまで、この家に来ちゃダメだから」と言い放ち、全員(平泉成以外)で今からママ実家にいくことにします。  実家では、ばあばと姉妹3人が縁側でスイカを食べていました。その懐かしさもあって、みんなそれぞれに、姉妹にも言ったことのない心の内を告白していきます。  ママは、ずっと自分が愛されていない、必要とされていない人間なのではないかと悩んでいたと言います。それでも、カホコだけは「天使みたいな笑顔で私の胸に飛び込んできた」「思いっきり抱きついてきた」「この子だけは私のことを無条件に愛してくれる」と思ったんだそうです。  ダメ旦那4人組と一緒に陰でそれを聞いていたカホコは、ママのほうに駆け出します。 「自分が、ママのことなんにも知らなかったんだなって気づいた」 「今までママはママでしかなかったんだけど、ママも女の子だったんだよね」 「ママの愛は当たり前なんかじゃないんだよね、すっばらしい宝物なんだよね、偉大なんだよね」  ママが携帯を取り出すと、そこには読んでいなかったカホコからのメールがたくさん残っています。そのすべてに「大好きだよ」「ママ、大好きだよ」と書いてある。ママの目に、ぶわっ……と涙が浮かびます(このシーンの黒木瞳の芝居がホントすごかった)。  翌日、ママは家に帰ってきますが、出て行ったときの仏頂面に戻っています。そしてカホコとパパに、「あなたたちが望むならカホコのことは自由放任主義でいきましょう」と宣言するのでした。  翌日、カホコがママが帰ってきたことをばあばに報告に行くと、ばあばがひとり、縁側で電話をしています。お医者さんらしき人に、「自分がもうすぐ死ぬことを、家族に黙っていてほしい」とお願いしているようです。一族の精神的支柱であるばあばに、重い心臓病が見つかっていたのでした。 ■ばら撒かれた亀裂の種  ドラマもクール後半に入り、今回は物語の収束へ向けて全体的に「ネタ振り」的な要素の強い回だったと思います。カホコ家だけでなく、親戚一同、どの家族にも亀裂の種がばら撒かれています。しかも、どれもこれも実に深刻で「次々と痛快に解決」できそうな話じゃない。どうあれ、誰かが深く傷つくことになる匂いがプンプンと漂っています。  そういう、まるで家族崩壊・一家離散のモデルケースを複数一気に見せられているような、実に不穏な回だったのです。 ■竹内涼真の「キュン死」演出が意図するもの  一方で、カホコとハジメ(竹内涼真)の恋の行方は、たいへん瑞々しく描かれます。カホコが「カホコって呼んで」「好きって言って」とお願いして、ハジメが照れちゃって言えないという件の繰り返しなんて、超ベタなやつを徹底的にあざとく撮っています。さらにハジメが、カホコの表情に見とれて思わず「大好きだよカホコ」って言っちゃうとか、もうそりゃキュン死でしょう。そうでしょう。  前回の「お姫様抱っこ」からの「玄関グイ!」もそうなんですが、このドラマのロマンティックシーンのロマンティックさは、尋常ではありません。だから不穏なんです。竹内涼真が「キュン」を誘えば誘うほど、不穏になる。  なぜなら、おそらく遊川さんがこれから描こうとする「家族の崩壊と再生」のようなものは、今回までに仕込まれた伏線からすれば、相当にシビアで残酷です。「再生」が訪れない家族だってあるかもしれない。『東京物語』(1953)で原節子が放った「私はずるいんです」並みのパワーワードが発せられるかもしれません。登場人物たちの心の血がドクドクと流れる予感がします。  そういうものを「キュン」目的だけで見てる視聴者にブチかまそうとしているんじゃないか、と感じるんです。だって、あざとすぎませんか、竹内に対する演出だけが。竹内をあえてあざとく演出することで「キュン」な層を引き付けておいて、どえらいものを見せようとしてるんじゃないかと。ドロドロのやつをBUKKAKEするつもりなんじゃないかと。要するに、「キュン」層が全然見たいと思っていないような展開と結末が用意されているような気がするんです。それを、本当に見せたい層に見せるための「キュン死」連発であると。  当然、そのようなことになれば遊川さんは大いに批判を集めることになるでしょう。しかし、遊川さんがそうした批判をまったく恐れない作家であることだけは間違いありません。なので、不穏なのです。うーん、不穏! (文=どらまっ子AKIちゃん)

“脚本ひどすぎ問題”が解消!? 『ウチの夫は仕事ができない』関ジャニ∞・錦戸亮の演技のすごさ!

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 関ジャニ∞・錦戸亮主演のハートウォーミングお仕事ホームコメディ『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)の第6話。平均視聴率は前回より0.7ポイントアップの8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。  開始当初は期待値も高く、筆者も放送を毎週楽しみにしていた同作ですが、前々回、前回と“ハズレ回”が続き、ゲンナリ……。はあ……、なんだか気乗りしませんが、第6話のあらすじを振り返りましょう。

バカップル全開!

 ベランダで家庭菜園を始めたサーヤこと沙也加(松岡茉優)。きゅうり、シソ、パプリカを育て、ツカポンこと司(錦戸)のお弁当に入れようとルンルンです。ああ、こういうゆったりとした妊娠生活、憧れるわあ……。会社員の兼業主婦だと、大抵、出産予定日の42日前からしか産休取れませんからね。はあ、憧れの専業主婦生活……。  案の定、ツカポンを会社に送り出したサーヤも、「なんて幸せなんだろう。毎日幸せだ。こんなに幸せで、いいのでしょうか?」とウキウキです。うらやましすぎて、妬ましい……。  そんなサーヤは、いつものごとくマタ友ともんじゃ焼きランチへ。これまで一度もツカポンとケンカしたことがないというサーヤですが、マタ友たちから寄ってたかって「夫婦にケンカは必要」「そういう夫婦は、1回のケンカが離婚につながる」と危機感を煽られまくります。なんなんだ、このマタ友たちは……。  ツカポンとケンカがしたくなってしまったサーヤは、早速、家事を放棄。しかし、優しいツカポンは、全く気にする素振りを見せません。  しかし、あくる日、ツカポンから「水をかけないで」と頼まれていた粘菌「イタモジホコリ」にサーヤがうっかり水をかけてしまい、ツカポンが激怒。「もういいよ!」とツカポンが声を荒げ、この日は別々に寝ることに。が、この2日後、「ごめん、あんなことで怒ったりして」とあっさり仲直り。2人でエコー写真を見ながらラブラブです。  一方、会社では、下請け会社の社長が駆け込んできて、イベント延期の煽りで800万円の支払いが先延ばしになっていることをツカポンに相談。下請け会社の存続が危ぶまれるため、ツカポンは経理部の合田(袴田吉彦)に駆け寄りますが、「無理です。ルールですから」の一点張り。全く取り合ってもらえません。  しかし後日、サーヤとのケンカを乗り越えたツカポンは、合田に「今日はケンカをしに来ました」「直接、上に言ってやろうじゃないかと」と強気。稟議書を持って常務に直談判すると啖呵を切りますが、合田から「おやめなさい。要注意人物のレッテルを貼られて、今後の人事に影響する可能性があります」となだめられます。  しかし、すでに「仕事ができない」というレッテルを貼られているツカポンは、気に留めず常務の元へ。この勇気ある行動が功を奏し、稟議書に判をもらうことに成功。下請け会社を助けることができました。

これよ、これ

 このところ強引でチープな脚本が続き、ちょっと「見たくないなあ」と思っていた同作ですが、今回は文句ありません! よかった! マタ友がサーヤにやたらとケンカを勧めるシーンはちょっと引きましたが、全体的にはツカポンとサーヤのバカップルぶりをはじめ、同作らしいピースフルな空気で溢れていて、これはもう「神回」と言っても過言ではないのではないでしょうか!  また、制作部と経理部のドンパチや、稟議書のくだりといった“会社あるある”も、そこそこリアル。律儀にAPAホテルのポイントを貯めている袴田だからこそ、ルール至上主義の経理部員役がはまったのかもしれませんね。  そして、改めて錦戸の演技が最高! 特に今回は、サーヤに初めて怒るシーンと、怒った後に「粘菌のことになると、自分にこんな一面があるなんて……」と戸惑うシーンの演技が絶妙! 素晴らしいったらありゃしないです。  さらに、前回、突如変更になったオープニングタイトルも、ちゃんと錦戸のしょんぼり顔の隣に出現する仕様に戻っていました。ヤッター! やっぱ、同ドラマの山場は、このオープニングタイトルですよ。これこれ。  といわけで、大満足の仕上がりだった第6話。もう「主人公、仕事できるやんけ」という野暮なツッコミは入れませんので、今後もこういう感じでお願いします。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

『僕たちがやりました』視聴率5.4%でも悲壮感ゼロ!? 画面から伝わる「やり切ってる感」が心地よい

『僕たちがやりました』視聴率5.4%でも悲壮感ゼロ!? 画面から伝わる「やり切ってる感」が心地よいの画像1
関西テレビ『僕たちがやりました』番組公式サイトより
 カンテレ制作の『僕たちがやりました』(フジテレビ系)も第5話。視聴率は5.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まるで下げ止まりません。この先、5%を切ってくると、いよいよ「すわ打ち切りか!?」みたいな話題も出てくるでしょうが、同局で同じように低迷している『セシルのもくろみ』なんかに比べて、あんまり悲壮感ないんですよね。なんでかって、やり切ってる感が画面から伝わってくるからです。  脚本はまだ原作トレース以外の改変部分で結論が見えないのでなんとも言えませんが、クロスカッティング多めでテンポを出して、対照的な劇伴を強めに鳴らしてシーンごとのコントラストを出して……という演出の意図は明確に示されているし、何より役者のみなさんが楽しそうに演じているので、普通に考えれば気分が悪くなる筋立てなのに、気持よく見ていられる。視聴率をこっから挽回というのは難しそうですし、このまま、視聴者を選ぶ感じで突っ走っていただければ幸いです。というわけで、今回も振り返りです。 (これまでのレビューはこちらから)  10名の死者を出した矢波高爆破事件は、矢波高教師・熊野(森田甘路)の目撃証言によってパイセン(今野浩喜)が逮捕され、もう自白寸前。しかしそんな折、「おらがやりました」と言って真犯人を名乗る男が出頭してきました。  どうやらこの真犯人は、パイセンパパの輪島(古田新太)の差し金のようです。刑事・飯室(三浦翔平)はこの男が犯人でないことを確信していますが、動機も証拠もばっちり用意して自首してきたし、取り調べでも「おらがやりました」しか言わないので、どうしようもありません。  一方そのころ、逃亡中に出会ったホームレスのヤングさん(桐山漣)にケツを掘られそうになっていたトビオ(窪田正孝)は、意に反して性欲だけを向けられる恐怖を初めて実感し、数日前に幼なじみの蓮子(永野芽郁)に「1回だけやらして」と迫ったことを心の底から反省。もう一度、蓮子に会って謝りたいと涙に咽びます。 「やりたいときにやりたいことをやるだけだ。後ろが嫌なら前を向け」  ヤングさんの超男前な言葉に見送られて、トビオは蓮子を探しに街へ走り出します。蓮子に会いたい、蓮子に会いたい。  ほどなくトビオは蓮子を発見しますが、なんと蓮子は、爆破事件で重傷を負い、トビオの命を狙っている市橋(新田真剣佑)の車イスを押していました。2人はなんだか、とっても楽しそう。蓮子はトビオに気付きますが、「そういう関係かよ!」と誤解したトビオは走って逃げます。蓮子は「トビオに告るため」、市橋は「トビオを殺すため」に2人で一緒にトビオを探していただけなんですが、そんなことはトビオの知ったことじゃない。 ■トビオが「そこそこの人生でいい」思考に至ったワケ 「もうやだ、らしくないことしようとするからほら、こんなクソみたいな気持ちになるんだよ」 「昔からそうだ、熱くなってよかったためしがない、だからそこそこでいいんだよ」  蓮子と市橋の関係を誤解したまま、トビオは何もかもがどうでもよくなっちゃいました。ここ、重要なシーンです。なぜトビオが「そこそこの人生でいい」と、何度も何度も自分に言い聞かせるように語ってきたのか。 「そこそこ」から何度も踏み出そうとして、そのたびに傷ついてきたからでした。 「『好き』とか、そういうの向いてないんだよ、俺」  何度も傷ついたために、いわゆる「もう恋なんてしない」状態が平常運転になってしまった。このへんの主人公の心理に共感できないと、追いかけるのが結構きついんだろうな、と思うんです。痛みを避けることに慣れてしまった生活。それは、10人が死んだ爆破事件を起こしても、あんまり変わることがありませんでした。そして「ケツを掘られる危機」という実感を伴う恐怖によって一度は突き動かされたものの、自分勝手な誤解で、また同じように「やっぱりそこそこでいい」に戻ってしまう。  そうした人物が、いかにして『僕たちがやりました』という表題に帰結していくのか、というのが、この物語が描こうとする若者の生き様なんだと思います。  その後、トビオは都合よく、都合のいいロリ巨乳・今宵ちゃん(川栄李奈)のアパートに転がり込んで、あっさり童貞を捨てます。第1話で「夢も希望もないけど、せめて童貞を捨ててから死にたい」と願っていたトビオの童貞喪失は、単なる成り行きで訪れました。そして何度も今宵ちゃんを抱くうちに、あんなに焦がれたセックスという行為さえ「そこそこ」の「どうしようもない」日常になっていく。慣れていく。意味がなくなっていく。自己嫌悪が募る。母親からの留守電が沁みる。トビオは「もう逃げるのはやめよう」と決意し、ボーリング場で1,680円のプレイ代を踏み倒すと、「警察を呼べよ、早く!」とフロント係を怒鳴りつけます。  そのころ、熱海のキャバクラで逃亡資金をすべて溶かしたマル(葉山奨之)は伊佐美(間宮祥太朗)から金を盗もうとして失敗。伊佐美の金は、そこらへんの外国人観光客にかすめ盗られて、なくなってしまいました。結果、マルと伊佐美は殴り合いに。パイセンからもらった300万円ずつの逃亡資金を全部自分のモノにしようとしたことがバレたマルは「お前たちの正義感が俺の人生をメチャクチャにした、その賠償金だ」と言い出しました。ものすごいクズ! そうしたクズが、いかにして『僕たちがやりました』という表題に帰結していくのか、というのも、この物語が描こうとする若者の生き様なんだと思います。なので、このマルにさえ共感しないと話にノレないというのも、この物語の間口の狭さではあるよね。  さて、トビオがひと暴れして、ようやく警察を呼んでもらえることになったボーリング場に、パイセンが現れました。さくっと料金を立て替え、トビオは解放されます。いわく、「無罪や」とのこと。 「あの爆発と俺らは関係なかった、いたずらとテロが重なっただけやった」  殴り合いをしていた伊佐美とマルも、「真犯人逮捕、パイセン釈放」のニュースを見ていました。  そうしてひとたび、4人は罪悪感から解放されることになります。第5話はここまで。 ■「人生を終わろう」と「人生を終わらせる」の対比  トビオは自首する勇気がないという理由で、ボーリング場での無銭遊戯に走りました。警察に連れて行ってもらって、そこですべてを話して、どうしようもない人生を終わろうという算段でした。  一方、爆破事件で障害を負った市橋は、トビオ以上に何もかもがどうでもよくなっています。ひとりじゃおしっこするのだって大変だし、手下だった同級生は「タイマン張ろうぜ」とか言って車イスを蹴ってくるし、もうバイクにも乗れないし、蓮子と一緒にいたら「トビオを殺したい」という気持ちも萎えてくるし、死んでも悲しむ人は婆ちゃんひとりしかいないので、ほんとにどうでもよくなってる。蓮子だけが以前と変わらず接してくれるので、なんとか生きてるという感じです。  その蓮子が、手下のヤツらに目の前でスタンガンで倒され、目の前で輪姦されそうになります。市橋はナイフで脅されているし、そもそもひとりじゃ何にもできません。 「もうこれ以上、地獄見せんな……」 「もうどうでもいいんだよ、俺には……」  市橋は向けられたナイフを自らの手でつかむと、お腹にブッ刺しました。 「やりたきゃ俺を殺せ。もう終わった人間なんだよ」  さらにぐりぐりと、刃をねじこんで吐血しています。ビビった手下連中は、蓮子を解放して逃げだすしかありません。市橋は、文字通り命がけで蓮子を守ったのでした。  しかし、具体的な描写こそありませんが、こうやって女の子を輪姦したりっていうのは、きっと元気だったころの市橋だってやってきたことなんでしょう。立場が変化して、蓮子しか味方がいない、命を張る対象がいないからそうしただけで、別に正義感や倫理観での行動じゃない。ただの身勝手な自暴自棄が、結果として蓮子を助けることになっただけ。  このへんの一連の市橋って、かなり過剰というかグロいというか、動機と行動と結果のコントラストが激しくてキツイところなんで、ドラマでは緩めてくるかなーと予想していたんですが、しっかり伝えようとしていてよかったと思います。やっぱし、この作品、攻めるところはとことん攻めてると思う。  あと「攻めてる」でいえば、今宵ちゃんとトビオのセックスはどれくらい「攻め」てくれるのかなーと期待していたのですが、やっぱりこれはキスだけでお茶を濁された感じですね。でも、キスのあと別のシーンに飛ぶのではなく、すべからく直後にCMに入ったので、CM中に脳内補完してアレしておいて次の展開を待つことができ、意外に充足感があったように感じます。今後も楽しみです。 (文=どらまっ子AKIちゃん)

フジ月9『コード・ブルー』新キャラ投入でパワーダウン!? 高畑裕太の父も登場!

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 高視聴率とは裏腹に、「新シーズン、最高ー!」「新キャラが投入されて、パワーアップ!」という声がなかなか聞こえてこない月9『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)。なお、14日放送の第5話の平均視聴率は、前回とタイの13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。  前回、突如投入された緋山(戸田恵梨香)と料理人・緒方(丸山智己)の不倫展開ですが、果たして視聴者が納得する方向へいくでしょうか?

高畑裕太の父が初登場!

 つわりが酷く、トマトしか食べられない冴島(比嘉愛未)のために、藤川(浅利陽介)はトマトの箱を抱えて出勤。  緋山は“友人の話”として、好きな男に妻がいたケースについて白石(新垣結衣)に相談。しかし、白石に「不倫はダメだよ!」と大声で返されてしまい、緋山が恋に悩んでいることが新人フェローたちにバレてしまいます。  そんな時、ドクターヘリ要請が。下水道工事中の作業員が増水のため流され、救助に当たっていたレスキュー隊員も負傷しているとか。早速、白石たちがヘリに乗り込み、現場へ。意識のあるベテランレスキュー隊員・倉田正敏(大谷亮介)の処置は新人の名取(Hey! Say! JUMP・有岡大貴)に任せ、白石たちは意識のない若い作業員・吉崎(長谷川慎也)を救命センターに搬送します。  あれ、大谷って、1年前に高畑裕太の父親だって認めてたあの俳優ですよね? 月9に出てるってことは、特にイメージダウンによる仕事の影響などはなかったって感じでしょうか? よかったですね。  さて、白石が吉崎の治療をしていると、冴島が「ううう」と急に苦しみだし、出血。緋山が処置に当たるも、破水。藤川との子どもは、妊娠13週で死産してしまいます。緋山いわく、冴島は流産や早産を引き起こす頸管無力症だったものの、検診で気付かれなかったんだそうです。  その頃、名取が「上腕骨骨折だから」と2次救急病院に運んだ倉田の容態が、急変。ショック状態となり、翔北救命センターに運ばれてきます。ショックの原因は、名取が骨盤骨折を見逃したためで、橘部長(椎名桔平)も「これがわかんないってことあるか?」とおかんむりです。  藤川が急いで処置にあたるも、何も言わず処置室から出て行ってしまう名取。さらに、新人フェロー仲間に「なんか俺がやらかしたみたいでイヤなんですけど。結果、大丈夫だったんだから、いいでしょ。まあ、いい経験だよね」と言い放ち、白石に「患者にとって、次はないのよ」と怒られてしまいます。  あくる日、名取に変わって骨盤骨折の見落としを倉田に謝罪する白石。しかし、倉田はそれよりも、意識不明状態が続いている吉崎を助けられなかったことを悔やみ、食べ物も喉を通りません。そんなプロ意識の高い吉崎を見て、名取もちょっとずつ意識が変わってきます。  一方、入院中の冴島は、トマト以外の入院食がおいしく感じることで、死産を実感。藤川に「もっと早くヘリを降りればよかった。あの日、白石先生の言うとおりにしていればよかった」と後悔を打ち明け、号泣します。  そんな冴島にかける言葉が見つからず、「俺、あいつ幸せにしてられるかな」と悩む藤川。しかし、藍沢(山下智久)から「お前は、毎日悲しみに溢れる救命で、みんなに明るさをもたらしてる。それはすごいことだ」と励まされ、前向きな気持ちを取り戻します。  そんな中、緒方が離婚寸前であることが発覚。緋山は、緒方から離婚届の保証人になることを頼まれ、躊躇することなく署名。  ラストは、藍沢の手術を終えた天才ピアニスト・奏(田鍋梨々花)の手に後遺症の痺れが残ってしまったところで、第5話は終了です。ああ、つらい、つらい。

見ていて、つらい……

 今回は、比嘉の泣きの演技が素晴らしかったです。ただ、「え? こないだまで堕胎考えてなかった?」とか、「結局、シアン中毒になったのが流産の原因なの? 違うの?」などと気になったり、緋山の口から飛び出した「マクドナルド手術」という名称が頭にこびりついたりしたせいで、なんかいろいろもったいなかったです。ちなみに、マクドナルド手術とは、子宮頸管縫縮術のことだとか。  そうなんです、医療用語の解説テロップが出たり、説明台詞でわかりやすく説明する医療ドラマも多い中、同作はそれをしません。本格派ドラマ感が演出されると同時に、ちょっと引っかかる言葉が出てくると、そこで「ん? 今なんて言った?」と思考が止まってしまうというリスクも。スピード感があれば大丈夫なのですが、最近のようなゆるやかなテンポだと、たまに「ん?」ってなっちゃうんですよね。  それより、もう、怪我人や病人を月曜日の夜9時に毎週見るのって、つらくないですか? いや、それ以上に印象的な展開や感動があればいいんですけど、今のところ見た後に「かわいそう」「痛そう」っていうイヤ~な感情ばかり残ってしまうんですよね……。  この感覚って、1stシーズンや2ndシーズンでは、そうそうなかったんですよ。スピード感もあったし、怪我人や病人にまつわる人間ドラマが濃かった。だから、最後にMr.Childrenの「HANABI」がかかったときに、心地よい余韻に浸れたんだと思うんです。でも、今シーズンは単純につらさばかりが残ってしまって。  唯一の救いは、第5話に、子どもが血だらけになるシーンが出てこなかった点。いやもうね、初回からいたいけな子どもがやたらと血を流しすぎですよ。お祭の山車に挟まったり、船の下敷きになったり、BBQの串が喉に刺さったり、吐血したり……。『コード・ブルー』ならぬ、『コードモでブルー』ですよ、こりゃ。あ、ちなみに、筆者が子どもが痛がるシーンを見たくない理由は、子どもがいるからです、はい。  というわけで、個人的には、次回も子どもが「痛いよう! 痛いよう!」と泣き叫ぶシーンがないことを祈りつつ、1週間を待ちたいと思います。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

フジ『セシルのもくろみ』ついに3%台! 後番組の浅野忠信『刑事ゆがみ』は脚本が不安……

フジ『セシルのもくろみ』ついに3%台! 後番組の浅野忠信『刑事ゆがみ』は脚本が不安……の画像1
 真木よう子主演『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)の平均視聴率が、ついに3%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)にまで落ち込んでしまった。  初回から5.1%と低調だった同作。第2話以降、4%台が続き、10日放送の第5話で、3.8%を記録してしまった。  同作は、ファッション雑誌業界を舞台に、専業主婦・独身・共働き・シングルマザーなどさまざまな立場の女性たちがぶつかり合いながらも幸せを探していく女性たちの物語。  第5話では、奈央(真木)が読者モデルを卒業することに。きちんと卒業させたいと考えた担当ライターの江里(伊藤歩)は、奈央の1日寺修行を企画。江里は、奈央とカメラマンの山上(金子ノブアキ)を連れて寺を訪れる、というストーリーだった。 「開始当初から、主人公のガサツさが見るに耐えないと批判された同作ですが、その印象は回を重ねても変わらない。原作の同名小説からのキャラ変も逆効果で、真木のドスをきかせたべらんめえ口調など、一体誰が見たいのかと理解に苦しみます。やたらと怒りを露わにする主人公ですが、彼女が一体何を目指しているのか伝わってこないため、とにかく見続けるのが辛い……」(テレビ誌記者)  もはや起死回生は見込めなさそうな同作。次回から後半戦が始まるが、一体どこまで数字を落としてしまうのだろうか? 「この時間帯での3%台は、EXILE・AKIRA主演『HEAT』(同)や、川口春奈主演『夫のカノジョ』(TBS系)に並ぶテレビ史に残る大コケといえます。同枠では、10月から浅野忠信主演の刑事ドラマ『刑事ゆがみ』がスタートしますが、脚本家は大コケした福山雅治主演の月9『ラヴソング』や、西内まりや主演の月9『突然ですが、明日結婚します』(ともにフジテレビ系)を手掛けた人物。どちらも脚本が酷評されていただけに、一抹の不安が過ぎります」(同)  視聴者から見放されてしまった『セシルのもくろみ』。『HEAT』や『夫のカノジョ』同様、早期打ち切りとなってしまうのだろうか?