結局はANAとJALがイイ!? 遅延に業績低迷LCCの翼が折れる!?

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 大手新聞社長、海外出張中に部下と愛人契約、経費で豪遊も リストラ部署の業務は「就職先を探すこと」最新解雇事情とは? 餃子の王将はブラック企業じゃない?スパルタ研修、人材育成へ多額投資… ■特にオススメ記事はこちら! 結局はANAとJALがイイ!? 遅延に業績低迷LCCの翼が折れる!? - Business Journal(1月18日)
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LCCのさきがけのひとつライアンエアー。
(「ウィキペディア」より)
 2012年は日本初のLCC(格安航空会社)が就航しLCC元年と呼ばれた。日本航空が再上場するなど航空(エアライン)業界は何かと話題が多かった。  13年はどうなるのか。1月7日、国内航空9社の年末年始(12年12月21日~13年1月6日)の利用実績が発表になった。航空各社にとって年末年始はかき入れ時、搭乗率は新規参入したLCC3社の今後を占う目安になる。搭乗率75%以上がLCCの採算ラインといわれているからだ。  航空専門情報会社・Aviation Wire調べによるとLCC3社の国内線の搭乗率は8割前後と好調だった。だが、LCCと大手に挟まれたスカイマークは7割台前半と苦戦した。  LCC3社のうち搭乗率が最も高かったのは関西国際空港を拠点とする全日空系のピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市、井上愼一CEO<高経営責任者>)。国際線が81.6%、国内線が83.5%だった。  次いで成田国際空港が拠点の日航系のジェットスター・ジャパン(成田市、鈴木みゆき社長)。国内線のみで78.7%。同じ成田が拠点の全日空系のエアアジア・ジャパン(成田市、小田切義憲・新社長)は国際線が72.2%、国内線が77.4%だった。  これに対して、スカイマーク(東京都大田区、西久保愼一社長)は国内線のみで73.0%。前年の年末年始の実績より10.1ポイント、数字を落とした。減少率が2ケタ台となったのはスカイマークだけである。  スカイマークがジェットスターやエアアジアと競合するのは成田発着6路線のうちの3路線。12年12月1カ月の搭乗率は福岡線が61.3%で最も高く、那覇線が47.7%、札幌線が38.3%。一方、ピーチと競合する関空の発着路線では那覇線が37.9%、札幌線が47.5%だった。スカイマークはLCCに客を奪われてしまったことを、数字が如実に示している。  スカイマークは12年3月、関西国際空港を拠点に、関西ー札幌(新千歳)、関西ー那覇の2路線を就航したが2路線とも搭乗率は5割を切る厳しい数字となっている。  このため収益の改善が見込めないとして関空発着の2路線から今年3月31日をもって撤退する。さらに那覇ー石垣を13年4月に就航する計画を発表していたが、発表から2週間も経っていない1月9日に就航を延期すると発表するなど迷走を続けている。  こうした“LCCショック”はLCCと競合していない航空各社にも及んだ。羽田ー北九州線を運航しているスターフライヤー(北九州市、米原愼一社長)は全日空の傘下に入った。12年12月12日付で、これまで筆頭株主だった米投資ファンドから全日空が24億円で株式を買い取り、18%を保有する筆頭株主となった。  スターフライヤーの年末年始の国内線の搭乗率は、前年より5.8ポイント減の72.4%。12年7月に初の国際線として就航した北九州-釜山線は62.1%にとどまった。その他のエアラインはAIRDO(札幌市、齋藤貞夫社長)が5.1ポイント減の76.5%、スカイネットアジア航空(宮崎市、高橋洋社長)が3.2ポイント減の72.6%だった。  大手2社はどうか。日本航空(植木義晴社長)の年末年始の国内線の搭乗率は67.7%(国際線は82.4%)、全日本空輸(伊東信一郎社長)は66.6%(国際線は77.1%)だった。ピーチの国内線、83.5%からすると低い搭乗率のように見えるが、前年の年末年始の搭乗率と比較すると、日航は4.4ポイント、全日空も3.9ポイント、それぞれ改善した。  大手2社は競合路線が少ないこともあってLCCの新規参入の影響をあまり受けなかったようだ。  スカイマークの13年3月期第2四半期(12年4~9月)の累計決算によると、売上高は462億円と前年同期で16.4%増となったものの、営業利益は66億円で26.8%減、純利益は29億円で33.7%減となった。通期での業績予想も下方修正した。スカイマークはLCCに完敗した格好だ。  LCCの前途は洋々かというと、そうではない。年末年始は1年のうちで利用者が最も多い時季である。ジェットスターとエアアジアの搭乗率は、採算ラインといわれる75%を上回っているが、通常の月は採算ラインを大幅に下回ることが多い。  全日空系のエアアジアでは、12年8月に就航したばかりというのに、4カ月後の12月にCEOが岩片和行氏(55)から小田切義憲氏(50)に交代した。就航後の平均搭乗率が65.4%で、目標の80%に届かなかったのが交代の理由だ。かき入れ時の年末年始の国内線の搭乗率も77.4%と目標に届かず前途は厳しい。  日航系のジェットスターも就航直後から欠航などのトラブルが相次いだ。11月16日には、経験が社内規定(3年以上)に満たない整備士を確認主任者に選任していたことが発覚し、国土交通省から厳重注意を受けた。そのため12月に予定していた関西国際空港を成田に次ぐ第2の拠点とする計画を延期した。  LCC3社のなかで比較的順調なのが、競合路線が少ない関西国際空港を拠点にしたピーチということになろうか。  国交省航空局がまとめた航空8社に関する「航空輸送サービスに係わる情報公開」(12年7~9月分)によるとLCCの遅延率が突出している。遅延率とは定時の運行予定時間より15分以上時間がかかった発着率の割合をいう。延滞率はエアアジアが57.2%でワースト1位。便の半分以上が定時運行していないということを示す。ワースト2位はジェットスターの25.9%。ピーチは13.7%でスカイマークの15.4%に次いでワースト4位だ。  欠航率は6.4%の日本トランスオーシャン航空がワースト1位だが、これは沖縄を直撃した台風による欠航がほとんど。実質的にはエアアジアの3.5%が1位。ジェットスターは1.4%、ピーチは1.1%だった。  LCCは少ない航空機を使い回してコスト削減するため、遅延や欠航が出やすい。ここに、コストをできるだけ掛けず事業の拡大を急ぐLCCのひずみを見ることができる。  LCCは早くも正念場を迎えた。 (文=編集部) ■おすすめ記事 大手新聞社長、海外出張中に部下と愛人契約、経費で豪遊も リストラ部署の業務は「就職先を探すこと」最新解雇事情とは? 餃子の王将はブラック企業じゃない?スパルタ研修、人材育成へ多額投資… アベノミクス+不倫?一億生涯恋愛宣言が景気回復に不可欠? またAndroidに不正アプリ 便利ツール装い個人情報盗む〜福袋、最速充電…

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(「ウィキペディア」より)
 2012年は日本初のLCC(格安航空会社)が就航しLCC元年と呼ばれた。日本航空が再上場するなど航空(エアライン)業界は何かと話題が多かった。  13年はどうなるのか。1月7日、国内航空9社の年末年始(12年12月21日~13年1月6日)の利用実績が発表になった。航空各社にとって年末年始はかき入れ時、搭乗率は新規参入したLCC3社の今後を占う目安になる。搭乗率75%以上がLCCの採算ラインといわれているからだ。  航空専門情報会社・Aviation Wire調べによるとLCC3社の国内線の搭乗率は8割前後と好調だった。だが、LCCと大手に挟まれたスカイマークは7割台前半と苦戦した。  LCC3社のうち搭乗率が最も高かったのは関西国際空港を拠点とする全日空系のピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市、井上愼一CEO<高経営責任者>)。国際線が81.6%、国内線が83.5%だった。  次いで成田国際空港が拠点の日航系のジェットスター・ジャパン(成田市、鈴木みゆき社長)。国内線のみで78.7%。同じ成田が拠点の全日空系のエアアジア・ジャパン(成田市、小田切義憲・新社長)は国際線が72.2%、国内線が77.4%だった。  これに対して、スカイマーク(東京都大田区、西久保愼一社長)は国内線のみで73.0%。前年の年末年始の実績より10.1ポイント、数字を落とした。減少率が2ケタ台となったのはスカイマークだけである。  スカイマークがジェットスターやエアアジアと競合するのは成田発着6路線のうちの3路線。12年12月1カ月の搭乗率は福岡線が61.3%で最も高く、那覇線が47.7%、札幌線が38.3%。一方、ピーチと競合する関空の発着路線では那覇線が37.9%、札幌線が47.5%だった。スカイマークはLCCに客を奪われてしまったことを、数字が如実に示している。  スカイマークは12年3月、関西国際空港を拠点に、関西ー札幌(新千歳)、関西ー那覇の2路線を就航したが2路線とも搭乗率は5割を切る厳しい数字となっている。  このため収益の改善が見込めないとして関空発着の2路線から今年3月31日をもって撤退する。さらに那覇ー石垣を13年4月に就航する計画を発表していたが、発表から2週間も経っていない1月9日に就航を延期すると発表するなど迷走を続けている。  こうした“LCCショック”はLCCと競合していない航空各社にも及んだ。羽田ー北九州線を運航しているスターフライヤー(北九州市、米原愼一社長)は全日空の傘下に入った。12年12月12日付で、これまで筆頭株主だった米投資ファンドから全日空が24億円で株式を買い取り、18%を保有する筆頭株主となった。  スターフライヤーの年末年始の国内線の搭乗率は、前年より5.8ポイント減の72.4%。12年7月に初の国際線として就航した北九州-釜山線は62.1%にとどまった。その他のエアラインはAIRDO(札幌市、齋藤貞夫社長)が5.1ポイント減の76.5%、スカイネットアジア航空(宮崎市、高橋洋社長)が3.2ポイント減の72.6%だった。  大手2社はどうか。日本航空(植木義晴社長)の年末年始の国内線の搭乗率は67.7%(国際線は82.4%)、全日本空輸(伊東信一郎社長)は66.6%(国際線は77.1%)だった。ピーチの国内線、83.5%からすると低い搭乗率のように見えるが、前年の年末年始の搭乗率と比較すると、日航は4.4ポイント、全日空も3.9ポイント、それぞれ改善した。  大手2社は競合路線が少ないこともあってLCCの新規参入の影響をあまり受けなかったようだ。  スカイマークの13年3月期第2四半期(12年4~9月)の累計決算によると、売上高は462億円と前年同期で16.4%増となったものの、営業利益は66億円で26.8%減、純利益は29億円で33.7%減となった。通期での業績予想も下方修正した。スカイマークはLCCに完敗した格好だ。  LCCの前途は洋々かというと、そうではない。年末年始は1年のうちで利用者が最も多い時季である。ジェットスターとエアアジアの搭乗率は、採算ラインといわれる75%を上回っているが、通常の月は採算ラインを大幅に下回ることが多い。  全日空系のエアアジアでは、12年8月に就航したばかりというのに、4カ月後の12月にCEOが岩片和行氏(55)から小田切義憲氏(50)に交代した。就航後の平均搭乗率が65.4%で、目標の80%に届かなかったのが交代の理由だ。かき入れ時の年末年始の国内線の搭乗率も77.4%と目標に届かず前途は厳しい。  日航系のジェットスターも就航直後から欠航などのトラブルが相次いだ。11月16日には、経験が社内規定(3年以上)に満たない整備士を確認主任者に選任していたことが発覚し、国土交通省から厳重注意を受けた。そのため12月に予定していた関西国際空港を成田に次ぐ第2の拠点とする計画を延期した。  LCC3社のなかで比較的順調なのが、競合路線が少ない関西国際空港を拠点にしたピーチということになろうか。  国交省航空局がまとめた航空8社に関する「航空輸送サービスに係わる情報公開」(12年7~9月分)によるとLCCの遅延率が突出している。遅延率とは定時の運行予定時間より15分以上時間がかかった発着率の割合をいう。延滞率はエアアジアが57.2%でワースト1位。便の半分以上が定時運行していないということを示す。ワースト2位はジェットスターの25.9%。ピーチは13.7%でスカイマークの15.4%に次いでワースト4位だ。  欠航率は6.4%の日本トランスオーシャン航空がワースト1位だが、これは沖縄を直撃した台風による欠航がほとんど。実質的にはエアアジアの3.5%が1位。ジェットスターは1.4%、ピーチは1.1%だった。  LCCは少ない航空機を使い回してコスト削減するため、遅延や欠航が出やすい。ここに、コストをできるだけ掛けず事業の拡大を急ぐLCCのひずみを見ることができる。  LCCは早くも正念場を迎えた。 (文=編集部) ■おすすめ記事 大手新聞社長、海外出張中に部下と愛人契約、経費で豪遊も リストラ部署の業務は「就職先を探すこと」最新解雇事情とは? 餃子の王将はブラック企業じゃない?スパルタ研修、人材育成へ多額投資… アベノミクス+不倫?一億生涯恋愛宣言が景気回復に不可欠? またAndroidに不正アプリ 便利ツール装い個人情報盗む〜福袋、最速充電…

ライバルはH&M?しまむらブームのカラクリ…都心出店攻勢、メディア露出

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 大手新聞社長、海外出張中に部下と愛人契約、経費で豪遊も リストラ部署の業務は「就職先を探すこと」最新解雇事情とは? 餃子の王将はブラック企業じゃない?スパルタ研修、人材育成へ多額投資… ■特にオススメ記事はこちら! ライバルはH&M?しまむらブームのカラクリ…都心出店攻勢、メディア露出 - Business Journal(1月18日)
 東京・下北沢の「しまむらレディース」。場所柄、
客層は圧倒的に若い女性の姿が目立つ。
 総合衣料量販のしまむらは、国内ではユニクロに次ぐアパレル第2位の小売業である。ちなみに両社の売上を合算すれば、すでに約1.4兆円規模に達し、百貨店売上首位の三越伊勢丹ホールディングスのそれを大きく上回る【註1】。  もともと全国のローカル立地で、地方の主婦層を対象に伸びてきたしまむらは、ユニクロと違って、とかく地味なイメージがある。しかし近年は、後述するように都市部や都心立地にも積極的に出店し、女性専科の小型新業態なども投入、「しまラー」なる若い女性による「しまむらフリーク層」が話題になるなど、がぜん世間の注目度が高まっている。 ●最後の沃野・都心に攻め上がる  ところで従来までのしまむらは、郊外やローカルの小商圏ロードサイド立地にこだわり、よほどのことがない限り、都市部やSC(ショッピングセンター)ビルイン出店に向かうことはなかった。  それが今では、しまむら業態の新店出店のほとんどが、東京、大阪、名古屋、福岡などの都市部に集中している。たとえば今期(2013年2月期)は、年間60~70店に抑えてきた新規出店を100店(うち、しまむら業態は55店舗)に拡大するが、そのうち8割が首都圏、近畿圏の都市部への出店となる。  もちろん都市部やビルイン出店は、従来のローカル立地への単独出店に比べ、かなりのコスト高となる。さらに店舗区画や店オペレーションにもさまざまな制約があり、得意の“しまむら仕様”(店舗規模とレイアウトの標準化、休日、営業時間設定、夜間納品体制等)を貫けないケースも多い。  にもかかわらず、こうした出店を進める最大の要因は、出店立地の枯渇にある。同社はしまむら業態【註2】だけで国内2,000店構想を描くが、現状1,237店舗(12年8月末時点)のしまむら既存店は、全国のローカル~郊外ロードサイド立地をほぼ埋め尽くした。  よって、さらなる多店舗化を目指せば、これまでしまむらにとって未開の処女地であり、最後の沃野でもある都市部や大商圏立地に打って出ざるを得ない。  同社の野中正人社長は、「(都市部の物件は)確かに家賃が高い。しかしその家賃比率アップ以上の売上増となれば、結果として、より多くの利益を得られる楽しみがある」と言う。そうであれば、しまむらの都市部出店は一石二鳥にも三鳥にもなるだろう。  実際、約200店舗まで増えた「都市部のしまむら」既存店は、いずれも好調裏に推移している。中でも、初の山手線内への出店となった高田馬場店(開業07年6月)や、三軒茶屋店(同09年12月)など500~600平方メートルの都心小型店は、いずれも高効率な繁盛店となっている。  また11年には、婦人に特化した小型新業態「しまむらレディース」(店舗面積は、しまむら標準店の半分以下である約500平方メートル)を名古屋中心部(栄ノバ店)、東京・お台場(アクアシティ店)、東京・下北沢の繁華街に相次ぎ出店するなどして業界の注目を集めた。  さらに12年7月には、初のファッションビル内への出店となる「しまむら津田沼パルコ店」(店舗面積約600平方メートル)を、9月には初の百貨店(大分のトキハ別府店)への出店も果たしている。今春には丸広百貨店(南浦和店)にも出店する予定だ。 ●時ならぬ「しまむらブーム」の到来  それにしても、なぜ今、失礼ながら「田舎専科」だったしまむらが、都市部立地やSCでこうももてはやされるのだろうか?  その第1の理由として指摘されるのは、これまでの都市部に、しまむらのような店がなかったこと。すなわち業態としてのオンリーワン性だ。  第2は、近年のメディア露出の激増が挙げられる。テレビ広告や雑誌タイアップ企画等の増加はもとより、某カリスマモデルが火付け役となった“しまラー”現象による認知アップ効果は、威力抜群だった。  その結果、しまむらは今、都市部の若い女性層を主体に、H&Mやフォーエバー21など人気の外資ファストファッションと並ぶ、“和製ファストファッション”のような利用のされ方がなされている。  要は時ならぬ“しまむらブーム”が到来しているのだ。 (文=月泉博/シーズ代表取締役) 【註1】ユニクロを展開するファーストリテイリングの12年8月期売上9286億円、しまむらの12年2月期売上4660億円で、計1兆3950億円。三越伊勢丹ホールディングスの12年3月期売上は1兆2399億円となっている。 【註2】同社は総合衣料のしまむら以外に、アベイル(ヤングカジュアル)、バースデイ(ベビー・子供用品)、シャンブル(生活雑貨)、ディバロ(靴)を展開している。 ■おすすめ記事 大手新聞社長、海外出張中に部下と愛人契約、経費で豪遊も リストラ部署の業務は「就職先を探すこと」最新解雇事情とは? 餃子の王将はブラック企業じゃない?スパルタ研修、人材育成へ多額投資… アベノミクス+不倫?一億生涯恋愛宣言が景気回復に不可欠? またAndroidに不正アプリ 便利ツール装い個人情報盗む〜福袋、最速充電…

「六本木襲撃事件」「AKB児童ポルノ騒動」の正しい読み方

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ライバルはH&M?しまむらブームのカラクリ…都心出店攻勢、メディア露出 大手新聞社長、海外出張中に部下と愛人契約、経費で豪遊も 会社員と自営業、老後に必要な額は? ■特にオススメ記事はこちら! 「六本木襲撃事件」「AKB児童ポルノ騒動」の正しい読み方 - Business Journal(1月17日)
CD+DVD『UZA (Type-K)』
(キングレコード/AKB48)
 1月17日発売の「週刊新潮」(新潮社)、「週刊文春」(文藝春秋)から、忙しいビジネスパーソンも要チェックの記事を早読み。今回は、未解決事件として各メディアも注目中の「六本木クラブ襲撃事件」とあの「手ぶら写真騒動」をチェックする。  昨年9月、東京・六本木のクラブ「フラワー」で飲食店を経営する藤本亮介さんが、目出し帽を被った集団に金属バットで襲われ死亡するという、痛ましい事件が起きた。この事件に関し、先週、警視庁は暴走族グループ「関東連合」の元メンバー15人を凶器準備集合容疑で逮捕。警視庁はフィリピンに逃亡していると見られる見立真一容疑者が事件を指揮したとみて、行方を追っている。  しかし、動機を含めた事件の全容については、いまだ謎が多い。未解決、暴力、裏社会、さらに著名人(=市川海老蔵殴打事件にも関与した元関東連合リーダー)も関与……と、週刊誌が好きそうな素材が揃っているだけに、もちろん今週は新潮、文春両誌ともに報じている。  そもそも、事件発生当初から被害者の藤本さんが人違いで殺されたのではないかという情報がマスメディアを駆け抜け、人々の不安を駆り立てたこの事件、新潮、文春ともに「人違い殺人説」を裏付ける記事となっている。  それでは誰に間違えられ、藤本さんは殺害されたのか?  両誌によると、関東連合と対立する不良グループに属するK兄弟と藤本さんの身体的特徴が似ていたため殺害されたというのだ。  このK兄弟は、2008年3月に西新宿の路上で、関東連合に近しいとされた在日韓国人の男性が金属バットで殺害された事件の首謀者と目されているという。それ以来、関東連合と兄弟が属する不良グループは対立を深め、今回の事件が起きてしまったというのが両誌の筋書きだ。 ●人違い説はミスリードか  しかし、この説に以前から異を唱えているのが、当サイトの関連メディアでもある月刊誌「サイゾー」。同誌11月発売号では、殺害された藤本さんは合法ドラッグの売買にかかわっており、これに関し広域暴力団傘下のK組と衝突。このK組の指示で不良グループが藤本さんを脅しにかかったが、今回逮捕された関東連合OBと共に実行犯となった在日中国人たちが加減を誤って、殺してしまったという。  だが、実行犯逮捕を最優先し、近年、影響力を強めている関東連合などの不良グループを摘発・壊滅に繋げたい警察は、K組とある種の司法取引を行い、同組織から実行犯に関する情報提供を受け、今回の逮捕につなげた。つまり、事件の全体像やK組の関与を隠蔽するために人違い説をリークして、真相を封じ込めようというわけだ。  ミステリー小説のような筋書きだが、今回、「サイゾー」の記事に情報提供したとされる捜査関係筋に改めてコメントを求めると、「現時点での報道の通り、当局は見立容疑者に責任を被せてようとしている。真相は最後までに表に出ないかもしれない」と答えた。さらに、「藤本さんに直接手を下したとおぼしき中国人たちは本国に戻ってしまい、逮捕の目処がついていない」とも。現時点で真相は闇の中だが、この事件、まだまだ週刊誌上を賑わせることになりそうだ。 ●乳首は性器=2号ポルノ?  打って変わって、続いての早読みは今月12日に発売予定だった「ヤングマガジン」(講談社)の発売延期問題について。「ヤングマガジン」は、AKB48・河西智美の写真集の告知として、男児が手で河西のバストトップを隠しているという写真を掲載したが、講談社上層部はこれを不適切と判断し、誌面差し替えと発売延期を決定した。  この手ぶら写真は児童ポルノ法に抵触する疑いがあるようだが、文春では、法科大学院教授の「あの写真は、間違いなく『二号ポルノ』とされる児童ポルノに該当します」という解説を紹介している。これは児童ポルノ法で「第三者が子どもの性器を触り、又は子どもが第三者の性器などを触っているもので、子どもの姿が写っていて、性欲を興奮させたり刺激する」(神奈川県警察「NO!児童ポルノ」より)描写は禁止されており、またこの性器には「乳首又は肛門」も含まれるからだ。  この写真をめぐって、ネット上では議論は紛糾。外国人タレントのフィフィがTwitterで「あえて外国人らしい子どもでこんなポーズの写真を撮るなんて国際問題になってもおかしくないレベル」と憤慨したかと思えば、AKBファンで知られる漫画家の小林よりのりは、自身のブログで「この国のヒステリック・バッシングの流行は、常軌を逸してるんじゃないか?」と疑問を呈している。  また、専門家の中にも、「ZAKZAK」(産経新聞社)の取材に対し、「ただちに児童ポルノとは言えない。この写真だけで、法律に抵触するとまでは言えない。出版社側の自主規制だろう」と答えている日本大学の板倉宏名誉教授のような人物もいる。ちなみに、08年より「なくそう!子どもポルノ」キャンペーンを展開し、問題となった河西の写真を掲載しているネットメディアに抗議活動を展開しているとの噂も流れた日本ユニセフ協会にコメントを求めると、「個別の画像についてコメントをする立場にはない。抗議をしたこともない」とのことだった。 ●なんと大島優子も児童ポルノに !?  児童の人権と表現規制にかかわる問題だけに議論は複雑化しているようだ。しかし、さすがは文春。同誌が提起する問題は、河西の写真が児童ポルノに該当するかどうかに留まらない。同誌の記事によれば、AKB48加入前の大島優子が12歳と14歳の時、ビキニ姿やブルマ、スクール水着といったキワドイ姿を披露するDVDに出演したとのこと。また当時17歳だった渡辺麻友が自身の写真集の表紙で、全裸のように見える姿を披露したとも伝えている。  当初はAKB48の総合プロデューサーを務める秋元康氏が「水着グラビアは出さない」と発言していたにもかかわらず、水着グラビアどころか、シングル「ヘビーローテーション」のPVでは、メンバーが下着姿になり、最近ではスタッフが「ヌケるグラビアを作れ、と指示していた」ということを暴露している。  さらに文春は「法律に違反しているとは言えませんが、児童ポルノっぽい微妙なところを狙っているものと思われます」という弁護士の指摘などを踏まえ、「AKB48の狙うファン層と児童ポルノの消費市場がかなりの部分重複していると見られる」と考察。つまりは「AKB48の存在自体が、児童ポルノ規制に抵触する」という大胆な問題提起なのだ。  まぁ、それを言い出すと、芸能界は児童ポルノだらけという気もするが、こんなツッコミを国民的週刊誌から受けてしまうのも、国民的アイドルのさがなのだろう。  いずれにせよ、ここまで騒がれるのも、まだまだAKB48が売れているという証拠でもわるわけで、今年もさまざまな騒動を巻き起こしてくれそうだ。  さて、ポルノ表現には一家言あることがわかった文春に長年連載されている密かな人気コーナといえば「淑女の雑誌から」。今回は、彼をその気にさせるために自慰行為を見せたという淑女の告白が目を引いた。こちらも要チェック。是非、両誌をご購読あれ。 (文=本多カツヒロ) ■おすすめ記事 ライバルはH&M?しまむらブームのカラクリ…都心出店攻勢、メディア露出 大手新聞社長、海外出張中に部下と愛人契約、経費で豪遊も 会社員と自営業、老後に必要な額は? “爆発”LINEは日本のインフラになるか?首相官邸、ローソンも積極利用 結局はANAとJALがイイ!? 遅延に業績低迷LCCの翼が折れる!?

“爆発”LINEは日本のインフラになるか?首相官邸、ローソンも積極利用

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(「LINE HP」より)
 2大週刊経済誌「週刊東洋経済」(東洋経済新報社)と「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)の中から、今回は「週刊ダイヤモンド」の記事を取り上げ、最新の経済動向を紹介します。  スマホの無料通話・メールアプリ「LINE」の勢いが止まらない。日本発のサービスが世界を席巻する日は来るのか? 現在、ツイッターやフェイスブックを上回る猛スピードでユーザーを獲得している日本発のサービスがある。それが主にスマートフォンで使われる無料通話・メールアプリのLINE(ライン)だ。2011年6月にサービスを開始し、1年半後の12年12月には世界でユーザー8500万人(うち国内約3700万人)を獲得、1月中には1億人突破が確実な勢い。これは開始後約5年で1億人に達したツイッターなど、競合のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を大きく上回るペースだ。 ■10~20代が夢中になるLINEの使い方  ラインは会員同士であれば、契約する携帯電話会社を問わず、国内外で音声通話やメールを「無料」で楽しめるアプリ。これまでのSNSとは違い、友だち申請などのわずらわしさがなく、友だちとすぐにやりとりができる。また、写真や地図、アニメのキャラクターなどを描いた有料の「スタンプ」も送信でき、若者を中心に支持を広げている。文字を使わずにスタンプだけでやりとりする新しいコミュニケーションも生み出している。  サービスを提供しているNHNジャパンは、パソコン中心のフェイスブックなどと違い、ラインに関しては当初からスマホでの利用を想定。スマホ市場拡大に歩調を合わせて、従来型携帯電話からスマホに切り替えた顧客を獲得できたという。すでに無料通話サービスではスカイプがあったが、操作方法を簡易化し、使い勝手にこだわり、差別化ができた。  その結果、ユーザーの男女比はほぼ半々で30歳未満が半分以上を占めることになり、平均年齢が30代のツイッターなどとのすみ分けができているのだ。また、ツイッター、フェイスブックが1対多数のソーシャルメディアだったのと対照的に、ラインはスマホのアドレス帳に登録している友だち中心の限定されたやりとりになるので、ストレートなコミュニケーションができる。知り合いに向けてつぶやいたことが別の知り合いに過剰反応されてトラブルになるといったソーシャルメディアのリスクや、コミュニケーションに気を使わなくてはならないソーシャルメディア疲れの人々にとって、クローズドなラインは願ってもいないものとして受け入れられたのだ。  また、ラインの公式アカウントを首相官邸(現在の登録ユーザーは78万人)も取得しており、12年12月には北朝鮮のミサイル発射情報をテレビのニュース速報とほぼ同時に緊急情報として伝えたことで、新しい情報ツールとしてのラインが行政、企業からも注目を集め始めている。現在、23の組織が公式アカウントを取得し、「友だち」登録したユーザーに月数回のペースで情報を発信している。12年時点で登録者数ランキングは1位・ローソン(453万人)、2位・コカ・コーラ(449万人)、3位・ケンタッキーフライドチキン(403万人)といった具合だ。フェイスブックなどの企業アカウントが無料で作成できる一方、ラインの企業利用は初期費用を含めて月額350万円からと高額だ。スタンプを作成すれば1500万円が必要になる。  12年12月からは月5250円で使える企業向けアカウント「LINE@」も開始された。こちらは登録者数の上限は1万人だが、中小企業にも利用拡大が見込まれるという。  ラインのビジネスモデルは、当初はメールで使うキャラクタースタンプの有料販売や企業への公式アカウントサービスの提供が中心だったが、ユーザーの拡大に合わせて、ビジネスモデルの大きな転換を図っている。無料/有料、様々なコンテンツを集約した「LINE Channel」を中心にした「プラットフォーム」戦略では、ゲーム、ネット通販という展開が動き出している。  ただし、現在のNHNジャパンは収益化よりも使い勝手を優先。外部の企業がプラットフォーム上に提供するコンテンツは事前に審査。ゲームに関してはガチャはやらないという姿勢だ。ガチャとは、ユーザーがゲームを有利に進めるために購入する電子くじ。ユーザーは自分が欲しいアイテムが出るまで、引き続けなければならず、射幸心をあおられやすい。ソーシャルゲーム大手のDeNAやグリー、そこにゲームを提供するゲーム会社の大きな収益源となっているものだが、あえて、このガチャを採用しないのだという。ガチャが採用されなければ収益があげにくいと難色を示すゲーム会社もあるという。ブームに終わるのか、新しいインフラになることができるのか。ラインの今後に注目だ。 (文=松井克明/CFP) ■おすすめ記事 結局はANAとJALがイイ!? 遅延に業績低迷LCCの翼が折れる!? LINE、フェイスブックより早いペースで利用者1億人到達へ 『ほうれんそう』にうるさい上司への“逆ばり”対処法? 葬儀ビジネス最前線〜深刻化する墓選び、ベンチャー参入でデフレ化加速… 王者新潟産コシヒカリを揺るがす、「おいしい米」戦争の舞台裏〜攻勢かける北海道と九州

大手電機A社、下請けいじめ、代金踏み倒しの実態…元取引先社員が語る

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 「六本木襲撃事件」「AKB児童ポルノ騒動」の正しい読み方 職場にいると面倒な「自分大好き人間」の特徴 プレモル、ラガー抜きトップへ 明暗分けたビール各社の販売戦略とは? ■特にオススメ記事はこちら! 大手電機A社、下請けいじめ、代金踏み倒しの実態…元取引先社員が語る - Business Journal(1月17日)
「Thinkstock」より
 かつて堅実経営の優等生と呼ばれ、大手電機メーカーの一角を占めるA社(仮名)。  2000年代半ばに、地方自治体の誘致により建設した新工場は「自社の販売力以上の生産力」を持ったがゆえに、需要と供給のバランスが取れず、経営を逼迫する大きな要因をつくるに至った。以降、電子デバイスや最終製品で高い技術力を持ちながらも、経営は悪化の一途をたどり、2013年度も大幅な赤字決算を見込んでいるほか、海外企業との資本提携にも暗雲が立ち込めるなど、さまざまな問題に見舞われている。  そんな家電メーカー大手・A社について、1990年代後半に、取引先としてA社に出入りしていたというB氏が、A社の  「自社さえよければそれでよしという体質」  「取引先、協力会社への代金不払い・踏み倒し」 について、語ってもらった。  新聞、テレビなど各種報道では伝えられないA社の実態に迫る。 ――Bさんが取引先としてA社に出入りしていた頃、実際にどのようなことがあったのでしょうか? B氏 平たくいえば「下請けいじめ」ですね。代金の踏み倒しなどは常識です。A社の工場に装置などを納品したり、修理したりする会社にいましたが、代金を3度にわたって踏み倒された経験があります。 ――取引先などへの代金踏み倒しは、経営の悪化が伝えられてから後のことですか? B氏 1990年代の後半からありましたよ。A社が、絶好調、堅実経営の優等生と世間ではもてはやされていた時期の話です。 ――現在は経営が悪化しているといっても、日本を代表する企業の話ですよね。にわかに信じられませんが。 B氏 下請け会社、協力会社など、A社に出入りしている取引先の間では、よく知られた話です。例えば、「今月とか、今期とかではどうしても支払いができない。だから来期支払うので、代金を繰り延べにしてくれ……」というのであれば、それは取引先として、できる限り対応します。でも、そうではない。最初から踏み倒すというのが、A社のやり方です。 ――つまり、取引先に対して高圧的な態度だということでしょうか? B氏 ええ。A社の社員は、工場勤務の人も含めて、「ウチは天下のA社や」「仕事を与えてやっている」という空気をあからさまに出していますね。「上から目線」の気質が、経営悪化などの凋落につながっているように思えます。 ●工場には「“業者”用出入り口」 ――そうした気質は、具体的にはどのようなところに表れていましたか? B氏 まず、工場の入り口が「社員用出入り口」と「業者用出入り口」とに分けられている。確かに、取引先が物品を搬入する際などに混乱を来さないように、出入り口を分ける必要はあるかもしれません。しかし、取引先といえども、一応は「お客様」ではないですか? それを「業者」とあからさまに表記され、出入り口を分けられることについて、引っかかりを感じる取引先は多いです。 ――ほかにはありますか? B氏 先ほどの代金不払いの件でも、当社の立場をよく理解してくれたA社社員がいましたが、最終的には、形式上、「別の商品を納入する」という形を取って、代金を払うよう尽力してくれました。でも、社員のこの対応が社内で問題になったようで、最終的には退職に追い込まれたと聞いています。 ――近年のA社の凋落ぶりを、どう見られていますか? B氏 A社を見ていると、「とにかく勝てばいい。モラルなんてどうでもいい」というかたちでひた走った結果、企業としてそこそこ発展したが、その綻びが出てきているのではないでしょうか。社内では社員、社外では取引先などを大事にしない。だから、今日の経営不振を招いていると思います。 (構成=秋山謙一郎/経済ジャーナリスト) ■おすすめ記事 「六本木襲撃事件」「AKB児童ポルノ騒動」の正しい読み方 職場にいると面倒な「自分大好き人間」の特徴 プレモル、ラガー抜きトップへ 明暗分けたビール各社の販売戦略とは? アベノミクス始動で変わる業界勢力図を占う…ニューリーダーは楽天とローソン? 日銀への強硬姿勢に潜む安倍のトラウマと、日銀総裁人事混迷の舞台裏

初音ミクを生んだ“革命的”技術を徹底解剖!ミクミクダンス、音声、作曲…

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 「六本木襲撃事件」「AKB児童ポルノ騒動」の正しい読み方 大手電機A社、下請けいじめ、代金踏み倒しの実態…元取引先社員が語る プレモル、ラガー抜きトップへ 明暗分けたビール各社の販売戦略とは? ■特にオススメ記事はこちら! 初音ミクを生んだ“革命的”技術を徹底解剖!ミクミクダンス、音声、作曲… - Business Journal(1月16日)
フィギュア『キャラクター
ボーカルシリーズ01 初音ミク』
(グッドスマイルカンパニー)
 こんにちは。江端智一です。  台詞が聞き取れない高速のアップビートを、見事なリズム感とダンスを伴いながら完璧に歌い切る、天才パフォーマー(歌手)。サイリュウムを振り回して、「愛しているよー」と絶叫する、興奮した聴衆……  コンサートとは、非日常を体現するリビドー放出の場であり、それは単なるCDやDVDの鑑賞では得られない、生きた(ライブ)の「場」の共有にこそ、その価値があります。しかし私は、そのコンサートの会場の映像をYouTubeで見ながら、人生最大級の驚愕と恐怖の中にありました。
画像は筆者提供
 そのパフォーマーとは、比喩でも例えでもなく、まぎれもない「コンピュータプログラムのアウトプット」そのものだったからです。聴衆を熱狂させている、その天才パフォーマーは16歳の少女ーーの姿で、透過型スクリーンに投影される、3Dポリゴンのコンピュータグラフィックスだったからです。  それが「初音ミク」と私の、最初の出会いでした。  私は、初音ミクについて、かなりの時間をかけて、書籍やインターネットで調べ始めました。そして、いつもの通り「今回もまた面倒くさいものに手を出してしまったなあ……」という後悔の気持でいっぱいです。初音ミクは単なる技術でもなければ、一過性のブームでもない。パラダイムシフトという言葉でも足りず、あえていうのであれば、「コンピュータと人間のインターフェース革命」と表現してもよいのかと思っています。  そもそも、コンピュータというのは、基本的に人間の能力を越えるものではありません。手書きとワープロソフトの差も、ソロバンと計算表ソフトの差も、絵の具とプレゼンテーションソフトの差も、所詮は人間よりもアウトプットが「早い」「安い」「大量」という定量的な差異でしかないのです。  しかし今や、コンピュータのアウトプットそのものが、人間を感動させる時代に突入したのです。これは、まさにコンピュータ側から人間側への、コンテンツの逆流といってもよいかと思います。まさに「インターフェース革命」といっても過言ではないでしょう。  このような、壮大なテーマを書くのは、正直、憂鬱です。  私は、エンジニアですので、「技術」を解説することはできますが、「文化」を解説する経験もスキルもありません。そして「文化」は、取り扱いが面倒な上、その解釈が人間の数だけ存在するからです。 「こりゃ、書き方によっては、カルトなファンに殺されるかもしれんな」と、私はテロの襲撃までも覚悟しています……  前置きが長くなりましたが、今回は2回に分けて、「ボーカロイドと初音ミク」について書かせていただきたいと思います。前編では、「ボーカロイド」初音ミクの定義とそれを実現する技術を、後編では「ボーカロイド」の「How to make(つくり方)」などを、関係者へのインタビュー内容と併せて、ご説明させていただきます。 ●「ボーカロイド」の定義とは?  さて、本稿で使用する用語の定義をしておきたいと思いますが、これが結構大変です。 まず、「ボーカロイド」とは、私が調べた限り、現在、以下の3つの意味で使われているようです。 (1)歌唱をつくるソフトウェア名(歌声をつくり出すことができる、ヤマハ株式会社が開発したパソコンソフトの名称) (2)そのソフトウェアを使って創作された歌 (3)上記(2)の歌を歌うキャラクター  これだけバラバラのものを、どうして「ボカロ」という言葉で、混乱なく併存できているのか不思議なのですが、本稿では、「(2)そのソフトウェアを使って創作された歌」 と暫定的に定義して使用します。  次に、初音ミクです。初音ミクとは、クリプトン・フューチャー・メディアから発売されている音声合成・デスクトップミュージック(DTM)ソフトウェアの製品名、およびキャラクターとしての名称です【註1】  わかりにくいので、私なりに、エンジニアとしての定義を試みます。  初音ミクとは、 (1)コンピュータによって作成されたメロディを伴う音声と、 (2)コンピュータによって作成された人間のように動き踊る映像とからなる、 (3)「歌手」という設定のキャラクターで具現化される、マルチメディアのコンピュータ出力の一態様であって、 (4)コンピュータ等によって作成された音楽と併せて表現されるもの と定義できると思います。  つまり、初音ミクとは、 (1)コンピュータがプログラムに基づいて行った演算結果を、 (2)マルチメディア(音声と映像)に変換して、 (3)デバイス(ディスプレイとスピーカ)にアウトプットしたもの にすぎません。  なお、この初音ミクと同じ態様のアウトプットとして、現在36のキャラクターが存在しています。初音ミク「鏡音リン・レン」「がくっぽいど」「巡音ルカ」など、12年12月の段階で私が確認した範囲で、36あります。(以下、初音ミクは、これらのキャラクターの総括名称として扱います)  つまり「『初音ミク』とは、『映画』の一態様にすぎない」ーーこれで正しいはずです。  このようなメディアは、別段目新しいものではありません。アニメや映画も、つまるところ上記の定義で説明できます。  しかしこの説明では、単なる映画にすぎない初音ミクに対して、なぜ「愛しているよー」と絶叫する、興奮した聴衆が存在するのか? をうまく説明できません。  そこで、このテーゼに対して、技術面からのアプローチと、心理面からのアプローチを試みます。 ●初音ミクを支える技術  まず、初音ミクをつくり出す技術について説明させていただきます。

<第一の技術:歌唱音声技術>  歌唱音声技術とは、初音ミクに歌ってもらう技術です。この段階では、初音ミクの独唱(ソロ)をつくることになります。初音ミクが踊っている姿も、楽曲の演奏も生成されません。  特許庁の検索エンジンで、「ヤマハ」「音声」で検索をかけたら、ボーカロイド技術に関する発明は5つありました。注目すべきは、「特許公開2002ー202790 歌唱合成装置」であり、これこそが、現在の初音ミクを成立させる技術と考えられます(2008年1月に日本国の特許権が成立済み)。  初音ミクの歌唱は、コンピュータがつくる声ではなく。現実の人間の声を使って生成されています。具体的には、生の人間の音声をバラバラにパーツ化して、データベース化してあらかじめ保存しておきます。そして、初音ミクに歌わせる時に、それらのパーツを素材として使って、再構成することで「歌」をつくり出すのです。この発明は、それらのパーツを連結する時に発生する「不自然さ」や「ノイズ」を除去するという技術に特徴があります。

 この技術は、現実の人間の音声を「絵の具セット」のようなものとして保存しておき、歌唱をつくる時に、パレットの中でそれらの色を混ぜて、無数の色をつくり出せるようにして、カンバスの上に自由に絵を描けるようにしたもの、という理解でよいと思います。  初音ミクの「声の絵の具」は、藤田咲という声優さんによって提供されています。しかし、その「声の絵の具」の種類が半端ではありません。なんと500種類(英語だと2500種類)もあるのだそうです。  その「声の絵の具」の収集は、相当大変なものだったと推測されます。「あ、い、う、え、お」というような単純な単音の録音では足りず、二音素連鎖というものも必要になるからです。例えば、一般の人は、子音の次に母音がくるような音を発音できません。「た」は「tーa」ですよね。では、それを逆にした「aーt」という音をイメージできますか?「あーた」(「aーtーa」)ではありません。「aーt」です。今では、三音素連鎖という音まで収録して保存しているのだそうです。音声を提供された藤田咲さんの苦労は、かなり大変だった推測されます。  また、「がくっぽいど」というボーカロイドパッケージでは、歌手で俳優のGACKTさんの声が収録されているそうです。発音が難しい上に、楽しくもないだろう500音の録音を、あのクールなGACKTさんが、ひたすら「あーっ」などと発音されていたのかと思うと、なんか「申し訳ありません」という気持ちになります。  それはさておき、こうしてつくられた「声の絵の具」セットのことを、音声ライブラリといいます。  ところが、コンピュータに歌を歌わせるには、500音程度の「音声ライブラリ」だけでは、全然足りないのです。理論上、無限数の「音声ライブラリ」が必要ということになるわけですが、当然そんなものをつくることなど無理に決まっています。  そこで登場するのが「合成エンジン」です。  500の声の「絵の具セット」をベースとして、別の「絵の具」をつくるものと理解していただければ十分です。その「絵の具」の1つの音声を、周波数変換処理します。これを極めて簡単に説明すると、「ド」の音階の音を「ファ」の音階に変換する技術のことです。  さてここから、「特許公開2002ー202790 歌唱合成装置」の本領が発揮されます。  第一の発明:バラバラの「音の絵の具」の音の波形を重ねるようにして、音をスムーズにくっつける。  第二の発明:「t(子音)ーa(母音)」からなる「音の絵の具」の場合は、実際の曲のタイミングよりもほんのちょっとだけ早く声を出させる。  私たちが普段歌を歌っている時も、同じことをしているわけなのですが、カラオケで、ご自分がそのような歌い方していることに、気がついていたでしょうか?  初音ミクは、音程の移動時に位相を一致させることや、子音ー母音音節の場合、曲に先行して声を出す、ということに気を配って、歌を歌っているわけです。しかも、高速フーリエ変換や逆変換という複雑な計算と、ミリ秒のオーダの発生タイミングの精度を維持しながら、です。なんて、けなげで、いじらしい娘でしょうか。  特許明細書から初音ミクにアプローチをかけた人間は、相当少ないと思いますが、この段階で、すでに私は初音ミクのファンになりかけています。  今回、私はこのコラムのために「結月ゆかり」というボーカロイドパッケージソフトウェアの体験版を試しました。彼女に最初の4小節だけ(10秒くらい)を歌ってもらった時の感動は鮮烈でした。  天使が歌っている  こんな美しい声で歌う女性を、私は知らない。私の指示したセリフと音階で独唱する美しい女性の歌声を、少なくとも100回はリピートしてしまいました。 <第二の技術 :動画映像技術>  動画音声技術とは、初音ミクを、ディスプレイ上に実体化して、歌手としての動き(振り付け、ダンス等)を与える技術です【註2】。  映像技術は難しく、その中でも3D映像処理は難しく、さらにそれを動画とする技術はもっと難しく、可動部の種類が30以上もあり、おまけに服や髪の毛のある人間の3D動画作成の難しさは、想像を絶するものでした。  25年前にもなりますが、私も大学の実験レポートの計算結果を、3次元表示させたい一心で、自宅のパソコンを使って計算をしたことがあります。難しくて複雑な変換方程式をそれなりに理解して、プログラミングし、計算結果を一時格納するために夜中に2時間おきに目覚ましをセットして、計算の途中結果の数値をプリンターで印刷しておく等、大変な苦労をした記憶があります。当然、それは線図だけの静止画であり、動画など考えも及ばないことでした。  技術は進歩するものですが、その進歩の度合いは、あまりに衝撃的なものでした。今、私は「ミクミクダンス」という、3Dのコンピュータグラフィックスソフトウェアのデモ画面を見て呆然としています。 「ミクミクダンス」とは、樋口優さんによって作成され、無料配布されている3次元コンピュータグラフィックソフトウェアで、初音ミクを簡単な操作で描くことを可能としたものです。 「ミクミクダンス」の大きな特徴は、2つあると考えます。  まず1つ目は、「ボーン(骨)処理」という技術。  初音ミクの身体を構成する部分(長い髪の毛や、衣装などの動きも含む)を「ボーン」として、ボーンをつなげることで、初音ミクのポーズをつくるのです。初音ミクの映像を作るユーザは、このボーンを自由自在に動かして、そのポーズをつくります。

 要するに、パソコンを使って、「初音ミク人形」でポーズをつくることができる、と考えていただければ概ね正しいと思います。  そして、ここが極めて重要ですが、あなたは初音ミクの絵を「一枚も描く必要がない」のです。「ボーンを動かすだけ」で、初音ミクの静止画像をいくつでもつくり出すことができるのです。ボーンとボーンの接合部(関節部)は、不合理な角度にならないようにあらかじめ制限されており、どのようにボーンを操作しても、「人間らしいポーズ」となるように配慮されています。  おそらく、初音ミクの外観を創作するのに、「これ以上の操作方法は考えられない」であろうと思えるくらいの見事なインターフェースで、とても簡単に初音ミクをディスプレイ上に描くことができます。  2つ目は、「2つ以上の画像を補完して動画(アニメーション)をつくる技術」です。  みなさんもご経験があると思いますが、アニメーションとは、つまるところ「ぱらぱらマンガ」です。アニメーションとするには、最低でも1秒間に10枚、下手をすると30枚の静止画像をつくらなければなりません。1秒間に10枚としても、5分の映像なら、3000枚の画像が必要となります。  私は高校の学園祭の準備で、2分程度のアニメーションの作成を手伝ったことがあります。不眠不休で、セル画(登場人物などの絵を描く透明のプラスチック版)の色づけを手伝っていたのですが、「将来、こんな業界には絶対にかかわるものか」と誓ったものです。 「ミクミクダンス」の偉大な点は、この静止画の枚数を劇的に激減させたことです。代表的な静止画像から、その途中の静止画像を、パソコンが自動的につくってくれるのです。例えば、5分の動画であれば、3秒ごとの静止画像を100枚作成すれば足り(多分使い回しするから、実際はもっと少なくて済むと思います)、残りの2900枚はパソコンが作ってしまうのです。  そして、もはやどのようなアルゴリズムで実現されているのか想像もできませんが、 ・ボーン処理だけで、身体は勿論、髪や衣服の状態まで矛盾なく表現する計算処理 ・リアルタイムで、カメラ視点から見えない領域を表示しないポリゴン処理 など、3D画像処理の肝となる技術が全部搭載されているこのソフトウェアを、なんと“タダ(無料)”で手に入れることができます。  この業界に身を置いていた私の、直感的な「ミクミクダンス」のコストは、1ライセンス200~500万円です。これを無償で提供していること自体、もはや価格破壊などというレベルではありません。  以上をまとめますと、ソフトウェア「ミクミクダンス」とは、 (1)キャラクターを初音ミク等に限定して、非常に簡単な操作で、初音ミクの映像をつくり出すことができる (2)基本的な少ない数の静止画像から、動画(アニメーション)をつくり出すことができる (3)タダ(無料) ということになります。 <第3の技術:作曲演奏技術>  初音ミクに歌ってもらうためには、当然、「曲」を準備しなければなりません。作曲は1人でもできるかもしれませんが、演奏はピアノソロやギターソロでもない限り、複数の楽器によって行われなければならず、そこには複数の演奏者が必要になります。 そんな「曲」を創作する世界にも、ドラム、ベース、ギター、ピアノ、キーボード、パーカッション、その他のいくつもの楽器をたった1人で作曲して演奏する方法が確立されています。 「作曲ソフト」です。 これを使えば、「音符」「五線譜」「コード」「和音」の知識、楽器の演奏技術は一切不要で、作曲が可能となっています。極端な言い方をすれば、「作曲ソフト」とパソコンのマウスが使えれば、ピアノだけ、ギターだけの演奏ではなく、「バンドとしての演奏」までもが可能となります。  本稿執筆のために、私は「Music Maker MX」というソフトウェアの体験版を試したのですが、「歌唱音声技術」「動画映像技術」に続き、再び度肝を抜かれました。  イメージでいうと、ギターと書かれたホルダーから、ギター用の演奏アイコンを楽譜の上にいくつか置くだけで、ギターセクションが完成。同じように、ピアノ用アイコンとドラム用アイコンを置き、それを適当につなげたり延ばしたり縮めたりすることもできます。  これだけのことで、ギター、ピアノ、ドラムのバンドが完成です。それぞれのセクションの音は、自動的に計算されて不協和音も発生させず、立派な曲のように聞こえるのです。これは、魔法か? と本気で思いました。今回、私が生まれて初めてつくった(というか、ソフトウェアにつくらされた)曲は、30秒で完成しました。  しかし、どんなに優れたソフトウェアが開発されたとしても、結局のところ、「歌唱音声技術」と同様に、自分でメロディ(旋律)はつくらなければなりません。ところが、メロディには一種の法則というのがあり、例えば特定の5音を使うだけで「曲のように聞こえる」という技があります。このほか、「悲しい気分になる曲のルール」「楽しい気分になる曲のルール」などの経験則が積み上げられたものを「音楽理論」といいます。 「Music Maker MX」で、私が本当に度肝を抜かれたのは、ここからです。  先ほど書いたピアノ、ギター、ドラムの演奏アイコンを並べたものに対して、「楽しい感じの曲」と指定すると、「Music Maker MX」が、楽しいイメージの曲を勝手につくってしまうのです。  コンピュータは、もはや「音楽理論」をベースに自ら作曲をするレベルに至っているのです。このような優れたソフトウェアがあれば、人生で1回も楽器に触ったことがない人でも作曲は可能である、と私は確信するに至りました。 ●初音ミクを誕生させるモチベーション  さて、今回は初音ミクに関する3つの技術についてご紹介しました。これらの技術に共通するパラダイムは明快です。 「たった1人の、閉じた世界での、『初音ミク』の具現化」 です。  スポンサー(出資者のご意向)も、ヒエラルヒー(上司の承認)も、チームワーク(マネージメント)も、スケジュール管理(進捗の線表)もいらない、自分だけの閉じた世界での初音ミクの具現化。  私は、1人のエンジニアとして、拳を天に向かって突き上げたくなるほど、この「閉じた世界の素晴らしさ」を理解できるのです、自分のアイデアを仕事として提案するためには、他人に説明して、誤解を丁寧な言葉で解いて、稟議を通すために頭を下げて回らなければなりません。面倒くさいですが、組織で何かをつくっていく以上、仕方がないことです。  しかし、自分の考え通りに何かを創作すること(例えば、このコラムを書くこと)には、そのような面倒な手続きは発生しません。私は、自分の世界で、自分自身の意思で、なんでも自由に表現できるのです(時々、編集担当者からストップがかかりますが……)。 「1人で閉じた世界での創作活動」というのは、私のような人間には、「地上に存在する、最後のパラダイス」なのです。そして、この初音ミクが他の創作物と決定的に異なる点は、「自分では表現できないこと(歌唱、ダンス)」を、初音ミクというキャラクターを通じて実現させることができ、それが100%自分の裁量で行えるという点にあります。加えて、このキャラクターを創成する立場であれば、間違いなくキャラクターに「愛」が込められていくのは当然のことです。  前述した通り、私はボーカロイドパッケージ「結月ゆかり」の4小節程度のソロパートの歌唱だけで、いとも簡単に彼女に魅入られてしまいました。私のわがままなプロデュース(音階を変えて、リズムを変えて、歌い方を変えて)に素直に応じて、何度でもやり直す、そのけなげさに胸を打たれるのです。  もちろん、これがプログラミングでいうところのデバッグ作業にすぎないことは十分に分かっています。しかし、そこに、キャラクターという媒体が介在することによって、ボーカロイドへの創作意欲は、他の創作物とは異なる爆発的なパワーを持つことになるのです。  さて、次回後編では、この「1人で閉じた世界での創作活動」の結論を、一度ひっくり返してみます。初音ミクの創作は「たった1人」でありながら、同時に巨大なコミュニティの中の共同作業によって進化していくという、不思議な進化の形態について、初音ミクをプロデュースしている人、「ボカロP」と呼ばれる方のインタビューも含めて、ご説明したいと思います。 (文=江端智一) ※後編へ続く ※本記事へのコメントは、筆者・江端氏HP上の専用コーナーへお寄せください。 【註1】http://ja.wikipedia.org/wiki/初音ミク 【註2】http://dic.nicovideo.jp/a/mikumikudance ■おすすめ記事 「六本木襲撃事件」「AKB児童ポルノ騒動」の正しい読み方 大手電機A社、下請けいじめ、代金踏み倒しの実態…元取引先社員が語る プレモル、ラガー抜きトップへ 明暗分けたビール各社の販売戦略とは? 職場にいると面倒な「自分大好き人間」の特徴 アベノミクス始動で変わる業界勢力図を占う…ニューリーダーは楽天とローソン?

地銀にダマされた中小企業を死に追いやる中国工業団地の実態

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緊急経済対策について報じる
1月12日付朝日新聞より
 1月11日に閣議決定された緊急経済対策に、国際協力銀行(JBIC)と民間銀行などが出資するファンドを創設して、中小企業の海外進出を支援する事業が盛り込まれた。しかし、現実には中小企業が海外進出をするにはリスクも多い。これまでの中国進出ブームにおける多くの失敗を顧みるまでもなく、冷静な判断が中小企業には求められる。  ところが、その判断をゴーサインに追い込む状況が固められている。カギとなるのが、「中小企業金融円滑化法」(金融モラトリアム法)の期限切れである。この法律は、国民新党代表だった亀井静香議員の発案で2009年に施行され、中小規模の企業などの借り手から返済計画の変更(返済負担の軽減)を申し込まれた場合、銀行ができる限り要望に応じるよう義務付けられたもので、借り手の負担は大きく軽減されているものだ。  もともとは2011年3月末までの時限立法だったのだが、期限が2回延長され、いよいよ今年の3月末をもって終了するが、同法による影響の大きさは、以下の通り大きなものだ。 「金融庁がまとめた12年3月末時点の『貸付条件の変更等の実施状況』によると、それがハンパな金額でないことが分かる。全国1521金融機関に対する申し込み件数(累計)は313万3742件で、条件変更が実行されたのは289万3387件。条件を見直した債権の合計は79兆7501億円に上る。すさまじい金額である。このほか、住宅ローンの返済条件を見直した個人が20万4260人で、見直し額は3兆1610億円である」(当サイト掲載記事『金融モラトリアム法の終了でペーパーカンパニーが乱立する?』<2012年10月26日付>)  つぎ込まれた資金が巨額だけに、その副作用も甚大だ。この289万件以上の条件変更がなされた債権の一定割合が、金融モラトリアム法の期限が切れた後に不良債権化すれば、その倒産件数や金額規模はすさまじい水準になる。 ●詐欺に手を染める地銀・信金  その期限切れが近くなった現在、不穏な動きを見せている勢力がある。  中小企業に融資をしている、一部の地方銀行(地銀)や信用金庫(信金)だ。この不穏な動きの動機について、ある金融専門家はこう解説する。 「地銀も信金も金融モラトリアム法が期限切れになれば、融資先の倒産や不良債権化は避けがたく、担保価値の範囲内でも融資した資金の回収が危ぶまれる。さらに、現状は消費税の増税も決まっており、融資先企業の見通しも暗い。そこで、地銀や信金は、期限が切れて倒産する前に貸しはがしをして、早期に融資を回収しておきたい。しかし、露骨な貸しはがしには世論の目が光っているので、なんとかして貸しはがしの大義名分がほしい」  そこで、それらの回収を急ぐ両者が目をつけたのが、融資先の中小企業の、中国などアジアへの進出を推進する手口なのだ。先の金融専門家によると、その手口はこうだ。   「例えば、自宅や工場合わせて時価2億円程度を担保にしている融資先の中小企業があったとしても、日本国内の融資案件には融資金額規制があるため、銀行は一定金額(例えば、土地は公示地価の6割)までしか融資はできない。そこで、銀行員がそうした企業を訪問し、追加融資を断りながら、次のようにささやくんですよ」  それは、こんな内容だという。 「国内はもう需要がないから、中国やアジアなど海外市場に進出し、売り上げが伸びる事業計画にしたほうがいいのではないですか? それなら銀行の審査も通りやすいですよ。今は中国に○○業界の部品をつくっている日系企業が集まった工業団地があって、そこは大手メーカーの中国市場担当の偉い人がつくった工業団地ですから安心でしょうし、進出をサポートしている専門のコンサルタントも知っていますから、よかったら個人的にご紹介しましょうか?」  この進出の話の裏には、金融機関側にとって実においしい仕組みが用意されている。  金融機関は、海外案件なら融資額の規制が適用されないから、追加で貸せるようになる。しかも今は、政府から中小企業の海外進出にはさまざまな補助金がある。追加融資分の保証は信用保証協会などの政府機関がしてくれるため、金融機関は倒産時のリスクをとらずに規制枠を超えて貸すことができ、貸し出しが増えれば利子収入も増え、業績も上がる。 ●ヒト・技術・カネを身ぐるみ剥がされる“死の”工業団地  しかし、話はこれだけではない。このような多くの中小企業が送り出される先は、中国やアジア諸国の実態に詳しい人の間では、裏では穏やかではない呼称で呼ばれている場所が多いのだ。 「日本の会社が、それこそ100社以上も進出しているはずの工業団地などを紹介される。なのに、それにしてはオフィスの数が少ないとか、もしくは、異様に“完成して間もない感”があふれ、過去を調べようがないという工業団地。そこに、工場ごと移転するわけです」(金融専門家)  しかし、そうした工業団地は、表向きは投資会社などが経営母体となっているが、実際には中国などの地元政府系組織が、実質上の経営者になっている例が多い。彼らが欲しいのは、日本の中小企業が持つ自動車や家電などの製造技術なので、移転した中小企業は、こんな目に遭ってしまう。 ・現地採用の技術者が、情報とノウハウをもって退職する。 ・現地の合弁相手が技術を盗む。 ・技術者個人が持つ職人芸が重要な商品の場合は、その技術者だけをヘッドハントされてしまう。  こうして日本の技術は流出し続ける。そして早ければ移転後わずか3カ月程度で、近隣の中国などの地元企業が、その日本企業の製品とほとんど同じ製品を、現地の安い人件費を使って4~5割ぐらい安い価格でつくって販売する。こうなってしまうと、進出した中小企業は、お手上げ状態に追い込まれてしまう。親会社が取引先を安い中国の会社に切り替えてしまい、買い手がいなくなるのだ。 ●撤退すらできず、自殺する経営者も  苦境に陥った中小企業は、中国で会社が立ち行かなくなり、日本に帰ろうにも、日本の財産はすでに地銀や信金の担保に押さえられている。中国から撤退しようにも、中国側からは違約金や工場の清掃費用など膨大な金額を請求され、それもままならなくなる。  そこで、そのような中小企業の多くが1年も持たず消えていき、まじめな中小企業の経営者の中には、最後は自殺に至る例も多い。ゆえに陰では、歴史的な強制収容所の名称にちなんで「◯◯工業団地」と呼ばれている。  こうして中国などの現地側は、進出した企業の技術も、工場への進出資金も、会社がつぶれた後の工場の設備も、うまくいけば技術者もタダ同然で手に入り、さらに親会社の作った商品の販売先とのコネクションまで確保できて、非常においしい。そして、これらカモとなる中小企業を見つけてきた“中小企業向けの中国進出コンサルタント”に、中国側から裏金が流れているケースもあるという。 ●金融機関にはむしろメリット  金融機関側は、こうして送り出した中小企業が倒産した場合は、もともとの融資分は担保から回収して現金化すれば、モラトリアム法の期限切れ前に回収できてリスクを減らせる。回収した現金で国債を買えば、日銀の「日本の国債を買い支えるように」という要請にも応えられ、日銀からの評価も上がる。  特に信金においては、融資先企業はその見返りに信金に出資をしているケースが多く、信金は出資金に対して通常年間で4~5%という高い金利を支払っている。融資先が破綻してくれれば、金利払いが不要となる場合もある。海外に行かせることで融資先が破綻してくれれば、貸しはがしもできる上に、ただ単に貸しはがすよりもメリットが増えるのだ。  しかも、カモとなる中小企業を見つけたコンサルタントに、中国側が支払った裏金の一部を受け取っていると噂される信金の担当者などまでいる。これが事実ならば、担当者は業務実績とプライベートで二重においしい思いをしていることになる。  中小企業の間では、いまだに地銀や信金の信用力が高く、そこから紹介されるコンサルタントや工業団地なら、たとえ実際には営業担当者個人からの紹介であろうと、信用のできる案件と受け止めるのが通常ではないだろうか?  中国やASEAN諸国への中小企業進出に関する詐欺の手口は、実際には数多くある。主立ったものでは、現地の日本人経営者が日本企業を騙しにくる手口、「中国の公安部(警察に相当)に友達がいる」と嘘をついて報酬を得ている弁護士などが挙げられる。  海外進出は、このようなリスクが多い現実を理解した上で、慎重に検討することが、企業防衛の絶対条件であることを肝に銘じておきたい。 (文=編集部) ■おすすめ記事 初音ミクを生んだ“革命的”技術を徹底解剖!ミクミクダンス、音声、作曲… 株価急落アップルに暗雲? iPhone苦戦、スマホはサムスンのシェア半分 電力9社が支える日本原電、全原発停止でも最高益のカラクリ…出所は国民負担? JRのSuicaと改札は個人情報保護が万全じゃない!? 適切な通過速度とは? 国内初「卵子バンク」事業を民間団体が開始へ…金銭的報酬はなし

株価急落アップルに暗雲? iPhone苦戦、スマホはサムスンのシェア半分

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) JRのSuicaと改札は個人情報保護が万全じゃない!? 適切な通過速度とは? 初音ミクを生んだ“革命的”技術を徹底解剖!ミクミクダンス、音声、作曲… 電力9社が支える日本原電、全原発停止でも最高益のカラクリ…出所は国民負担? ■特にオススメ記事はこちら! 株価急落アップルに暗雲? iPhone苦戦、スマホはサムスンのシェア半分 - Business Journal(1月16日)
「Apple Japan HP」より
1月16日の日経新聞朝刊から気になるニュースを拾い読み。まじめな1面記事から、会話のネタに使えそうな記事まで、日替わりでピックアップします。 【注目記事】  ・アップル、市場期待冷める  ・テレビ、次の有力候補  注目は、国際面から「アップル、市場期待冷める」「テレビ、次の有力候補」の記事。これまで独走を続けてきたアップルだが、その勢いに陰りが見えてきているという内容だ。アップル向け液晶パネルの大手が、1月~3月の生産数量を当初の半分ほどに減らすことが分かり、14日にアップルの株価が急落。投資家が同社の成長性に疑問を抱き始めているのだという。  昨年9月には700ドルを上回ったアップルの株価だが、14日の急落後は500ドルを割り込んでいる。一時は6,500億ドルを超えた時価総額も、今や4,700億ドルを下回っている。  その背景には、先進国におけるスマホ需要が一服したことがあるのだという。新興国や途上国が主戦場となり、売れ筋も低価格機種に移ってきている。ブランド力で高価格モデルを中心に据えてきたアップルには、苦しい状況だ。8日に米のメディアが「廉価版iPhoneが年内にも登場する」と報じられ、アップル幹部がこれを否定する、という“騒動”もあったが、今後の戦略に悩むアップルの立ち位置を如実に表した出来事だった。  アップル株の急落に伴い、同社に部品を供給するシャープやフォスター電機などの銘柄も相次いで下落しているが、そうした関連銘柄の一つ、村田製作所の村田恒夫社長は「商品サイクルにアップダウンは付き物。アップルは今後も成長を続ける」と見ているそうだ。昨年12月から中国でiPhone5の販売が始まり、売れ行きが好調なことも、その根拠とみられる。  アップルは、故スティーブ・ジョブス前会長が顧問として復帰した96年以来、3、4年おきに革新的な新製品やサービスを提供してきた。98年には「iMac」、2001年には「iPod」、03年は音楽配信サービスの「iTunes」ミュージックストア、07年の「iPhone」、10年の「iPad」がそれだ。  しかしそれ以降は、革新的といえる製品もサービスも生み出していない。そのうちに、韓国のサムスン電子などがスマホ市場で地位を確立、世界シェアの約31%を占めるほどに成長した。一方のアップルは15%と劣勢だ。  こうした状況を打破するためには「iPhone」や「iPad」の“次”が欲しい。その有力候補として“テレビ”が挙がっているのだそうだが、既にテレビ業界は激しい価格競争を繰り広げている。アップルがこれに参入するのか、しないのか。するのであれば、どのような製品やサービスを引っ提げてくるのか。注目が高まっている。  しかし、日本のテレビ市場の惨状を見るとにわかには信じられないのですが、そもそも次がテレビ、というのは本当なんでしょうか。 【1面】電力供給、家庭も一役  1面トップは「電力供給、家庭も一役」の記事。東芝が、家庭の蓄電池を束ねて電力の需給を調整する大規模情報システムを実用化するとのこと。今月中に横浜市で実証実験を始め、2年後にも電力会社に提供するのだという。  民間調査会社の矢野経済研究所によると、国内の蓄電池の出荷量は、2020年度には、11年度に比べて約20倍に拡大する見通しなのだという。これは東京電力管内のピーク需要の、2割程度を満たせるほどの大容量。ここに蓄えられた電気を一括して電力会社が利用することができれば、問題となっているピーク時の電力不足の緩和に繋がる他、設備投資も抑制でき、発電コストの引き下げにも繋がる。  消費者にもメリットがある。電気代の安い夜間に蓄電し昼に電力会社へ売れば、差額は利益となるため、電池購入のコストを回収しやすくなるのだ。  政府は現在、蓄電池の普及を促進するために購入費の3分の1を補助している。しかしそれでも、標準的な家庭で必要な蓄電池(5キロワット時)を購入するのに、70万円程度必要になる。政府の計画では、20年をメドに蓄電池の価格を現在の10分の1に下げると掲げているので、今後も普及促進のための政策が打ち出される見通し。こうしたシステムの稼働も、普及に一役買うことは間違いない。  停電に備えて蓄電池を設置したいけど費用が、という人は多いはず。そろそろ買い時がやってくる、と期待してもいいのでしょうか? ☆その他の注目記事☆  ・英HMV、自力再建を断念  ・防衛省初の自前通信衛星、スカパーが整備・運用 ■おすすめ記事 JRのSuicaと改札は個人情報保護が万全じゃない!? 適切な通過速度とは? 初音ミクを生んだ“革命的”技術を徹底解剖!ミクミクダンス、音声、作曲… 電力9社が支える日本原電、全原発停止でも最高益のカラクリ…出所は国民負担? 国内初「卵子バンク」事業を民間団体が開始へ…金銭的報酬はなし 地銀にダマされた中小企業を死に追いやる中国工業団地の実態

金額が適当ゆえ、持ち家/賃貸どちらが得かはわからない?

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マイホーム購入と家族を描き
話題となったテレビドラマ
『フリーター、家を買う。スペシャル
DVD』(ポニーキャニオン)より
 はじめまして。  このたびビジネスジャーナルで執筆を始めることになった、投資・ビジネス電子書籍会社Business Library Butterfly(ビジネスライブラリーバタフライ)の土居亮規です。  今回は、随所で議論され続けている「持ち家と賃貸は、どちらが有利なのか?」という内容に、切り込んでいきたいと思います。  とはいえこのテーマ、持ち家に対する並々ならぬ執着がある方々が多い日本では、結論だけ出しても受け入れられがたいと予想されます。というわけで、理論的な分析や実情、そして広がっている俗説のウソ/ホントの解説などを通して、この問題に切り込んでいきたいと思います。 ●そもそも、不動産価格はどのように決まるのか?  よく「この地区の土地は坪◯◯円です」という言葉を聞きますが、コレ、よく考えるとおかしくありませんか?  この「坪◯◯円」という価格の決め方は「取引事例比較法」といい、過去の取引事例での価格と比較して、地価を算出する方法です。ということは、過去(というか近日中の)取引事例がないと価格を算出することはできないわけです。でも、なぜか確実に、この「坪○○円」という提示価格は出てきます。  取引事例がない場合は、その不動産業者さんの経験(?)に基づいて価格が公示されます。早い話が、“適当”です。  ともかくこの方法で算出した土地価格に付加価値価格(景観やエレベーターなどの設備etc.)を合計したものが、不動産の販売価格となります。  もちろんプロの現場では上記のようないい加減な方法でなく、「収益還元法」という手法を利用して価格が算出されています。これは、不動産の収益(キャッシュフロー)を元に不動産価格を算出する方法です。今回は本題ではないので細かい評価式などの内容は省きますが、この方法だと純粋に市場が求めている価格を基準に不動産価格を算出できるため、非常に明朗でわかりやすいです。 ●賃貸料金(家賃)はどのように決まるのか?  家賃を理論的に決定するなら(そのような物件は非常に少ないですが……)、以下のプロセス(例)をたどります。 (1)生活スペースの計測  生活スペースとは、リビング(L)、ダイニング(D)、キッチン(K)のことを指します。この部分の面積を計測します。 (2)基準間取り家賃の算出  (1)で計測した生活スペースを基準にして、次は基準となる間取りに対しての家賃金額を算出します。この算出方法はネットなどでも公開されています。 (3)付加価値の算出  駅から徒歩○分だとか、構造(木造、軽量鉄骨etc.)、築年数その他諸々の要素を加味して、金額をプラスマイナスします。  以上が一般的(であるべき)な家賃算出方法です。 ●家賃は、家主が“適当に”決めているのが実情  しかし、家賃は家主が恣意的に(適当に)決めているというのが実情です。  上記の「(1)生活スペースの計測」と「(2)基準間取り家賃の算出」を比較してみただけだと、「不動産価値が適正に評価されているという点から、持ち家のほうが賃貸より有利だ」という結論に至るかもしれません。  しかし、実態はそうでありません。ここには大きな落とし穴があります。  つまり、「不動産は適正価格で販売されているのか?」ということです。  答えだけを先に言ってしまうと、もちろんそんなことはありません。  不動産業者さんに睨まれてしまうかもしれませんが、業者は不動産を買い取る時は「収益還元法」「取引事例比較法」のうち、評価額の安いほうで買い叩き、売る時はその逆をやるというケースが目立ちます。もちろんすべての不動産業者がこんなことをやってるわけではありませんが、数千万円単位が当たり前の不動産取引で、バカ正直にやる人ばかりではない、というのはご理解いただけると思います。  以上見てきたように、不動産の賃貸料金も取得料金も恣意的に決められているため、「賃貸と持ち家どちらが得か?」というのは、少なくとも金額の面からでは判断できないということがわかりました。  ですので、次回はもう少し別の観点から分析していきたいと思います。 (文=土居亮規/Business Library Butterfly) ■おすすめ記事 国内初「卵子バンク」事業を民間団体が開始へ…金銭的報酬はなし 地銀にダマされた中小企業を死に追いやる中国工業団地の実態 IT業界を去る人々の“意外な”理由と転職の現実とは? 暴走できない石原、維新が誤った全国進出計画とブランド戦略 「バラエティがいじめ助長」に水道橋博士が反論