【ビッグ☆セレブ】より
50セントが自身でデザインを手掛けたブリーフ・コレクションを発表する。下着ブランドのフリゴとコラボして、ブリーフとそれにあわせたTシャツのコレクション「フリゴ・クラウン」をデザインした50セントは、このコレクションの背景にあるインスピレーションを語った。「このコレクションの背景にあるインスピレーションは、生活の中にあるヒエラルキーなんだ。だから、デザインすべてに王冠が使われているんだよ」
マットレスメーカーのテンピュール元欧州部門社長であるマティアス・イングヴァルソンが創立した同ブランドは……
続きを読む→
「07その他」タグアーカイブ
CMJKが明かす、J-POPのサウンド制作最前線「アイドルの仕事こそやりたいことができる」

CMJKオフィシャルブログ『LOST CONTROL』
「去年からずっとアイドル以外ほとんどやってない」
ーー最近はアイドル関係のお仕事も増えてますね。 CMJK:そうですねえ。去年からずっとアイドル以外ほとんどやってないぐらいの感じですね。 ーーザ・インタビューズを読ませていただくと、最初のころ(2012年ぐらい)は、アイドルの仕事はやりたくない、と書かれてましたよね。自分のやりたいことをちゃんと自分で表現できるアーティストならやりたいけど、アイドルは商品あるいは産業であって、そういうのは興味がない、と。 CMJK:はい、そうですね。それを答えた時点ではそうだったんですけど、今は状況が逆転してるような気がしてまして。アイドルこそやりたいことができる。 ーーおお。ツイッターでも書かれてましたね。かなり自由にやらせてもらっている、と。 CMJK:そうなんですよ。ちょっとネガティヴな言い方になるかもしれないですけど、市場が飽和状態だと思うんで、みんな新しいものを求めてますから。僕にオーダーを振ってくるってことは、みんな横並びの中から、ちょっと刺激的で面白い、というものを求めてると思うんで、クライアントさんも。 ーー今回アイドルを手がけるようになったのはどういう経緯だったんですか。 CMJK:近所の飲み屋で後輩のエンジニアと飲んでいたら、たまたまチームしゃちほこのディレクターも飲んでいて、紹介されたんです。ちょうどその時チームしゃちほこは何か新しいことをやりたい、アレンジャーをどうしようか悩んでたというんですね。で、ここで会ったら百年目、ぜひお願いしますと。そうしたら翌日にどーんと(デモ音源の)MP3が来て。 ーー当然、JKさんがどういう音楽家かというのは承知の上で。 CMJK:そうです。MC-ATさんとかリップ・スライムの制作をやられていた方なんで、年齢も同世代で洋楽も詳しいですし。 ーーチームしゃちほこは、JKさんがもっているような要素を導入したいと考えていた。 CMJK:そうじゃないですかね。チームしゃちほこはメーカーがワーナーのunBORDE (きゃりーぱみゅぱみゅ、ゲスの極み乙女、神聖かまってちゃんなど)なんですよ。レーベルのカラーがある。そこで初めてやるアイドルがチームしゃちほこ。事務所がスターダストでももクロと同じセクションの後輩なんで、ちょっとやそっとの普通のことじゃ、頭一個抜けない。変わったことするのが<らしさ>みたいな、そういう風潮もあると思うので。 ーーやるにあたって特に注文のようなものは。 CMJK:具体的な、こういう音を足してみて引いてみて、というのはありましたけど、大元はそんなにはないですね。 ーーデモ音源を受け取った時はどんな感想を持たれました? CMJK:しゃちほこに限らずなんでもそうなんですけど、まずメロディを拾うんです。それが一番嫌いな作業で(笑)。作曲家の人の”念”というか、そういうものをまず吸い取ってあげなきゃいけない。作曲家の人が物凄く苦労してデモテープ作っても、使うのはメロディラインだけですから。作曲家に恨まれるんじゃねえかみたいなこととも考えつつ、ゴメン!と思いながらコードを変えたり。 ーー作曲家がどこにこだわりをもっていようが、自分の耳で判断する。 CMJK:作曲家の人はここにこだわったんだろうな、ディレクターの人はここに引っかかったんだろうなっていうのはある程度わかるんですよ、長いことやってると。でも自分がそこにピンとこないことがあるんで。オレはこの曲のここは嫌いじゃないな、というところを必死に見つけますね。 ーー「好きなところ」じゃなく「嫌いじゃないところ」ですか(笑)。 CMJK:そうしないとモチベーション・スイッチがオンにならないですから(笑)。でも最近は面白い曲ばかりいただいてるんで、いつも楽しくやってますけど…(小声で)って言っとかないと(笑)。去年とかは、僕に来る曲がアーティストものばかりだったんで面白かったですよ。しゃちほこだったらゲス極の川谷君とか、SMAPだったらMIYAVI君とか、TK氏(凛として時雨)とか。チームしゃちほこ – シャンプーハット / Team Syachihoko – Shampoo Hat [OFFICIAL VIDEO]
「ローカライズの大事さがちょっとわかってきました」
ーーマクロスプラスの主題歌(「INFORMATION HIGH」1995年)をやった時も、マクロスのほかの曲を全然聞かなかったんですよね。 CMJK:(笑)そうなんですよ。仕事がくれば喜んでやりますけど、勉強しようって気はないですね。 ーーザ・インビューズで「自分は、クライアントのアーティストの過去作品を聴いてそのアーティストの志向性や方向性、特徴を分析・勉強して、これまでの作風を壊さないようアレンジするようなタイプの編曲家ではない」と書かれてますね。 CMJK:そういう方もいますけど、僕はやらないです。それをやっちゃうと僕に来た意味がないと思うんで。 ーーそれまでの流れや常識やセオリーとは違うものをやる。 CMJK:それが求められてるんだろうなと思ってます。 ーーなるほど、わかる気がします。最近アイドル仕事をやられていて、仕事として普通のJ-POPとは何が違いますか。 CMJK:これがですね、アイドルだからって舐めたもんじゃなくて、今までの仕事よりもっと大変です。1曲の中に、今までの3曲分ぐらいの労力が必要です。 ーーフックがたくさん必要だということですか。 CMJK:も、そうです。今までの3曲を合体させたぐらい。データの量もトラックの数もかかる時間も今までの3倍ぐらいですね。それが普通だと思います。 ーーアイディアが一杯詰まっていて、楽曲の密度が高くて…。 CMJK:そうです。情報量の多さですね。みんなそれに慣れてますから。でもそれはいいことだと思うんです。 ーーアイドルとかアニソンとかボーカロイドが、その情報量の多さと密度の高さで日本のシーンを変えたっていう意見もありますね。私の身の回りでも、耳が変わった、意識が変わったという人も多いんですよ。その感覚は理解できますか。 CMJK:そうですね。僕らは世代的に非常に洋楽コンプレックスが強いと思うんです。僕もわりと洋楽純粋培養で来たと思うんですけど…。 ーーわりと? CMJK:(笑)かなり。なので海外で勝負しようかと思った時期もありましたけど、やっぱり日本にいて良かったなあと思うんです。向こうの目をこっちに向けさせることがようやくできるようになった。よく飲むと話すんですけど、インドに修行に行ってカレーの作り方を会得してきた、イタリアに修行に行って窯焼きピッツアの作り方会得してきた、それで中目黒の一歩入った裏通りに店を出せばモテるだろうしそこそこ流行るだろうけど、お茶の間までは浸透しない。なのでその技術を生かして、インドカレーまんとかナポリピッツァまんを作ってコンビニに下ろさなきゃいけないんだろうなって気がしてまして。 ーーでも「ザ・インタビューズ」にある通りCMJKさんの仕事は「こだわりのラーメン屋」なんですよね。 CMJK:そう。でもそんなに手を広げるわけじゃない。ローカライズって意味では、ラーメンだって中国発祥のものが日本食としてローカライズされてるわけですから。ようやくここ数年で、ローカライズみたいなものの大事さがちょっとわかってきました。それまでは、あまり日本に寄せてもなーと思ってましたから。 ーー洋楽文化をどうローカライズして根付かせるかっていう意味では、それこそ明治になって西洋音楽が入ってきてからずっと課題としてあったと思うんです。音楽に限ったことではないですが。そこあたりの重要性が、JKさんの中で改めて認識されてきた。 CMJK:そうですね。トシをとったのかわからないですけど。若い頃は外人になりたかったんですけど、今はこのまま日本産の音楽も面白いなと思ってもらえることの方が、チャンスとしてはあるんじゃないかなと。 ーーどうしてそういう意識になったんですか。 CMJK:ブログにも書きましたが、震災はひとつのきっかけでした。あとやっぱりね、日本のクリエイターが<本場に挑戦>とか言っても、一部熱狂的に受け入れられる事はあってもビルボードのトップに食い込むほどまでにはなかなか行けないじゃないですか。なんでもかんでも。我々みたいなトラックメーカーでも、求められるのは日本的なことなんですよ。 ーー洋楽の仕事もおやりになりますよね。 CMJK:はい、年に1回ぐらい。最近ではリンゴ・デススターのリミックスとかさせてもらいました。そこでもやっぱり日本的なものを求められると思ったので、オリジナルはロックなんだけど、緻密なエレクトロニカにしてあげなきゃな、と思って。 ーーテイ・トーワさんや屋敷豪太さんみたいに向こうのバンドに加わって成功した方もいますね。 CMJK:はい、僕もマッシヴ・アタックに入ろうと思いました、本気で(笑)。 ーーらしいですね。マッシュルームが辞めたタイミングですか?(1998年) CMJK:はい。打ち込みできるし、ブラック・ミュージックもニュー・ウエイヴも好きだし、ギターも弾けるし、オレしかいないだろうって、その時は本気で思ってました。へへへへ(笑)。 ーーダメ元でアプローチしてみればよかったのに。 CMJK:いえいえ。みなさんそう言いますけど。やっぱりね、日本でこんなことやった、って実績がまだないなって思ったんですよ。 ーーローカライズの作業として、邦楽とかJ-POP的なメロディやコード進行と、最新のトラックを融合するような音楽をやっていきたいとJKさんは書かれてましたね。それを今実践しつつあることということですか? CMJK:そうだと思います。ようやくできてきてるんじゃないかなと。「まず自分で笑えるものを思いついてから機材に向かう」
ーーたとえば? CMJK:いつも言うことなんですが、最新作が一番自信があるんです。だから、それこそ、もうすぐ出る(取材は4月7日)Juice=Juiceの『Ça va ? Ça va ?(サヴァサヴァ)』ってことになりますね。あとは来月に出るチームしゃちほこの『天才バカボン』。日本人なら誰でも知ってるあの曲のカバーなんです。カバーとかリミックスって編曲家の腕とセンスが試されるものなんで、気合いが入りましたね。赤塚先生自体ぶっとんでますから、さらっと今風にした程度じゃダメで。どうしたら笑ってもらえるようなインパクトのあるものになるか。やる気が出ましたねえ。Juice=Juice『Ça va ? Ça va ?(サヴァサヴァ)』(Promotion edit)
「今ほんと、自己表現なんてしたくないんですよ」
ーー初期のテクノでも、たとえばケンイシイがアニメ・カルチャーと結びついて、特に海外にアピールしていてましたね。(CMJKもCT-SCANとしてシングルを出した)テクノ・レーベルの「FROGMAN」を、渡辺健吾とやっていた佐藤大は、その後アニメやゲームの脚本家になるし。 CMJK:あの頃はオタク~サブ・カルチャーとテクノってすごく親和性が高くて、あんまりオタクが気にならなかった時代だったんですね(笑)。そういうフィールドの友達がいっぱいいて、いやじゃなかったんですよ、90年代頭ぐらいは。今はそういう雰囲気に近くなってるのかな、とは思わなくもないですね。 ーーアニメに関しては以前と比べてはるかに市民権を得てますよね。 CMJK:そうですね。僕もモノによってはいやじゃないものもあるんだろうなと思います。勉強不足なだけで。 ーーなぜ好きじゃないんです? CMJK:うーん…だいたい日本に来る外国の方って、シュッとした小ぎれいな方でも、日本のアニメとかマンガで育った人がたくさんいて。凄いな、と、外人のフィルターを通してようやく気づいてるというか。子供の頃は人並みにアニメとか見てましたけど、中2ぐらいから一切やめて。邦楽も聞かなくなりましたね。 ーーアニメの世界観やオタク的なイメージがイヤだったとか? CMJK:……ものすごく冷静に自己分析すると…バブル世代ーーと言われるはイヤですけどーーなんで、とにかく新しいものが好きなんですよ。だから1カ所にずっといて執着するのがイヤで。オタクの人たちって、情報に左右されず何かを徹底的に掘り下げる人たちじゃないですか。僕は最新情報をチェックして、広く浅く、ハイ次のもの、ハイ次のものってタイプなんで。そこが合わないだけだと思います。今これがキテる!とか。人が言ってるのを聞くとムカッとしますけど、自分もそういうタイプなんで。もちろん、結局ジョイ・ディヴィジョンが好きだとか、そういうのは根っことしてあるんですけけどね。 ーーその「最新情報」は、JKさんの場合やはり洋楽ってことになるわけですね。 CMJK:はい。J-POPでもアイドルでも、ディレクターが売れてるJ-POPの参考曲を3~4曲あげてくるんですよ。なるほどなあと思い、半分嫌々ながらやるんですよ。でもそれだと悔しいから、僕なりの洋楽的アプローチを加えるじゃないですか。そうすると必ずいやがられるんですよ。売れてるものを真似して手堅く稼ごうという人の方が多いんで。でも実はそういうものって大して売れないんです。そういう手堅いだけのアプローチを続けていくと目減りしていくし、確変も起きないじゃないですか。 ーー縮小再生産していくだけ。 CMJK:そうそう。手堅く同じようなことをずっとやってる人たち、そういうグレート・マンネリズムみたいなものも素晴らしいと思うんですよ。「笑点」とか「水戸黄門」みたいなの(笑)。日本人はそういうの大好きですし。でも僕が「笑点」のメンバーになるのはおかしいかなと(笑)。ありえないですよね。 ーー常にプラスアルファがあって、予想もできないような変化があって、新しい刺激があって、まったく違う方向に進化していくような音楽を目指している。 CMJK:いろんな人がいる中で、そういう役割の人がいてもいいと思ってます。 ーーそしてそれが独りよがりのマニアックなものになっては、JKさんの活躍するJ-POPの世界では意味がないわけですが、浜崎あゆみのライヴに行ったら、自分がフェイクで入れたアレンジの部分で気の利いた演出が施されていて感動した、とブログに書かれてましたね。 CMJK:はいはい、ありましたね ーー最先端のつもりでやったことが、ちゃんと彼女のフィルターを通して普通のポップスとして翻訳され、それが受け入れられている。 CMJK:それは嬉しいですよね。僕はいつも言ってるんですけど、僕は世の中をアッと言わせることはできないけど、エッと言わせることはできると思うんで(笑)。その「エッ!」というものがいつのまにか一般に受けいられているなら嬉しいですよね。また次の「エッ!」とやらなきゃと思うし。 ーー浜崎さん以外でそういう例はありますか。 CMJK:たとえば去年出たSMAPの「トップ・オブ・ザ・ワールド」て曲はMIYAVI君が曲で、僕がアレンジなんですけど、あるお店にいたら、その曲が流れていて、仕事終わりのキャバ嬢が踊りながら店内に入ってきたんですよ。あ、こんな難しい7拍子の曲でキャバ嬢踊るか!やった!って(笑)。 ーーそのあたりはアーティスト時代のJKさんとは変わってきたんですかね。つまり、アーティスト時代は自分のやりたいことをやって、それが実際にどういう風に受けいられるかに関しては無頓着な面もあったわけですよね CMJK:あっ、それはもちろん。アーティストって自己表現しなくちゃいけないじゃないですか。今ほんと、自己表現なんてしたくないんですよ。 ーーあ、そうなんですか。 CMJK:ええ。自己表現って、音楽を通じて自分のことをわかってくれって作業じゃないですか。ふざけるな!という気がしてまして。 ーーほお。 CMJK:今は逆なんですよ。自分を使って音楽を表現したい。そうシフトしたら、こんなに気持ちがラクになるんだ、っていう。音楽に恩返しもしなきゃいけないですし。自分が若いころに味わったドキドキを今の若い子にも味わってもらいたい、と思ったら、この先何年も続けていけるなって気持ちになりましたね。歌詞もたまに書きますけど、人が歌うのはいいけど自分で歌うなんて、もう死んだ方がマシってぐらい(笑)。 ーーへえ、そうですか。じゃあアーティスト活動への執着みたいなものは…。 CMJK:ないですね。ま、今もバンドやってますし、たまに欲求不満のはけ口としてはありますけど。売れるわけないと思ってるし、それでいいと思ってます。 ーー自己表現はしたくないけど、自己表現をしている人のサポートはしたい。 CMJK:うーん、そうでもないんですよね。なんか…子供の頃から音楽の聴き方として、最終的に一番かっこいいのはプロデューサーだと思ってたんですよ。 ーー若いころから人生設計を考えてたんですよね、30代で表から退いてサウンド・プロデューサーに専念する、って。 CMJK:そうそう。子供の頃から憧れの人はプロデューサーばっかりでしたから。 ーー理想のプロデューサー像とは? CMJK:うーん…やっぱり楽曲ありきなんで。楽曲が求心力になって、いっぱいいいブレーンが集まってきて、というのが理想的なんですよ。凄い曲がどーんとあれば、自ずとうまくいくんじゃないかな、ぐらいしか思ってないですけどね。 ーー「凄い曲」ってどういう曲ですか。 CMJK:難しい質問だな…わかりません(笑)。 ーーじゃ訊き方を変えると、凄いと思った曲の共通点は? CMJK:あ、いい質問ですね(笑)。それはですね、最初に笑うんです。絶対。なるほどね、じゃないんです。絶対笑うはずなんです。 ーーなんじゃこりゃ!という。なにか新しい、突拍子もないものがある。 CMJK:そうそう。たとえバラードであろうが、ビートがない曲であろうが。絶対笑うんです、「凄い曲」は。 ーー一番最近笑ったのは? CMJK:一杯笑ってますよ。ミトさんも言ってたけど、Arcaは僕もハマってるし。FKAツイッグスもビョークもArca本人のも。Arca - Xen (Official Video)
「みんな「歌詞が好き」とか言いますけど、まずはイントロなんですよ」
ーー既存の価値観や常識をぶっ壊してこそ「凄い曲」である。 CMJK:やっぱり(自分は)根がパンクですからね。やっぱりポスト・何とかが好きなんですよ。PILの1曲目の「パブリック・イメージ」のPVで、ジョニー・ロットン改めジョン・ライドンが、ジャケットを着て踊り出すんですよ。あのジョニー・ロットンがジャケット着て踊るってことが、そもそももうポスト・パンクじゃないですか。そこで笑うわけですよ、我々は。そういう感動をお届けしたい(笑)。えへへへ、ちょっとわかりづらいかな? ーーその場合の「楽曲」は、メロディや詞だけではなく、アレンジも含むわけですよね。 CMJK:もちろん。どういうビートか、とか。ファッションも映像も全部入ってますよね。 ーーたとえば川谷さんが弾き語りのデモテープを作って、それにJKさんがいいアレンジを施すことで「凄い曲」になる。 CMJK:もちろんメロディや詞がいいから、いい曲になるんですよ。でもあのデモテープだと音質も良くないし、モノラル録音だったから、あのまま出しても昔のフォークソングみたいになっちゃうかも。 ーー楽曲の向かってる方向とか表現してるものをサポートして、自分なりのものを加えていく、という作業。 CMJK:うーん…今サポートとおっしゃいましたけど、メロディ以外全部やるわけじゃないですか、我々サウンド・プロデューサーーー日本ではアレンジャーと言いますが、要はレコーディングの現場を仕切る者ですねーーっていうのは。だから…メロディをよく聞かせるために、という役割もありますけど、でもね、イントロとか死ぬほど大事なんですよ。たとえばU2の「サンデイ・ブラディ・サンデイ」ってどういう曲、って聞かれたら、ダカダカッ、っていうスティーヴ・リリーホワイトが仕切るところのドラムの音が出てくるじゃないですか。ローリング・ストーンズの「スタート・ミー・アップ」だったら、ジャーララ、ていうギターのリフが出てくるでしょ。そういうことなんですよ。それを作るのが我々の仕事なんです。U2 - Sunday Bloody Sunday
N'夙川BOYS/ジーザスフレンド inclメイキングver.
「ベテランが70%の力しか出さないのも正義」
ーー確かに型通りの音楽性をなぞっているだけで満足してる人たちも多い。 CMJK:だからバンドやってる今の子たちって、将来どう考えてるのか、こっちが聞きたいですね。そんな型にはまったバンドを10年20年やりたいのか、ディレクターになりたいのか、僕らみたいにサウンド・プロデューサーになりたいのか、とか。ミュージシャンとしての人生設計。 ーーそういうの、若い人で考えてる人の方が珍しいんじゃないですか?(笑) CMJK:僕は考えてましたよ!(笑) 30代40代になってまで「僕のことをわかってくれ!」なんてやっても痛いかなと、若いころから思ってましたから。だから、その時ににしかできないことをやろうと思ってました。それは今でも。今だからこそやれることがある。 ーーたとえば? CMJK:日テレ系ドラマ『バーチャルガール』の劇伴の仕事でロンドンにレコーディングに行ったとき、たまたま隣でスティーヴ・アルビニが新人のバンドをやっていたんです。まだ時間が早くバンドは来てなくて、アルビニがひとりでスタジオであれこれセッティングしてるんです。見たら、マイクの立て方とかアンプの位置決めとか、あれこれごちゃごちゃやってて、何をやってるのかよくわからない。いろいろ独自の施しがしてあって。それでバンド・メンバーがきたらウワーッとテンションあげて、2回しか演奏しないんですよ。それで卓も何も調整しない。フェーダーもほとんどフラットのまま。それでもう、CDのようなできあがった完璧な音になってるんですよ。録りが素晴らしくて。アルビニ・マジックですよ。それがもう、僕にとっては物凄くエポックメイキングな出来事で。自分のやらなきゃいけないのはこれだと。バンドのプロデュースをやったら、そういう体験をさせてあげたい。だめ出しして1000本ノック方式じゃなくて。 ーー思いきり演奏してみろ、あとはあこっちに任せろと。 CMJK:お前らがここまでできるなら、オレがここまでにしてやるってプロデュースをやってみたいですね。置きにいくような演奏じゃなくて、荒くてもいいから、思いきりやってもらう。細かい注文をあれこれつけるんじゃなくてね。あとはプロがなんとかするからっていう。歌もそうなんですけどね。 ーーなるほど。それはやりがいがありそう。 CMJK:あと、今の自分のキャリアだからこそできることといえばもうひとつ。だいぶ前に猿岩石の仕事をしたんですね(1997年「コンビニ」)。プロデューサーが高井良斉さんていう、秋元康さんの変名なんですけど、レコーディングの時に、すごくいい言葉をいただいて、今でも残ってるんですけど、「これから君もどんどんキャリアを重ねていくだろうけど、ほんとはドミソのCでバーンと弾きたいのに、ちょっと変わったコード弾いて、どうだオレの音楽性は高いだろう、みたいなことはやるな」と言われたんですよ。キャリアを積めば積むほど簡単なことをしていきなさいと。若者が120%の力で頑張るのも正義だけど、ベテランが70%の力しか出さないのも正義なんだよって言われたんですよ。何を言ってるんだこの人、と思ったんですけど、今はものすごくそれがわかります。ベテランが引き算割り算ようやく覚えて、ほんとはすごいできちゃうんだけど、6~7割の力でやる残りの30~40%の「余白」が、ポップなんですよ。それが最近ようやくわかってきました。 ーー余白が想像力をかきたてる。 CMJK:そうですね。あと、むかしトラックダウンの時、自分の上げてほしい音がさがって、下げてほしい音があがってたりすると、昔だったらキーッ!となってたんですけど、今は、まいっかと(笑)。まいっかと思った作品の方が売れてるんですよね。要は自分の脳内の解像度と同じものをみなさんに求めるのは無理なんです。自分がこだわっているここのトーンがエンジニアには重要に聞こえないなら、まいっかと。言ってみればそのエンジニアは僕の作品の初めてのリスナーですよ。彼にはそう聞こえた。それでいいじゃないか。すごい苦労して作ったとしても捨てていいんですよ。理解してもらいたいと思ってる時点でダメ。一生懸命作ったトラックに(相手が)乗ってこないってことはざらにありますからね(笑)。 ーーでもJKさんは自分の脳内に理想型があって、それに近づけるように音を作っていくわけですよね。エンジニアにそれとは違うものを提示されてもかまわないと? CMJK:しょうがないから次いってみようと思います。100%の満足しちゃったら終わりですからね。 ーーそこで自分の理想型とエンジニアの提案が一致するのが理想? CMJK:いや、そこは難しくて、完全に一致しちゃったら売れないんですよ、僕の場合(笑)。たとえばリミックスだと自分だけで完結しますよね。それをニューヨークのマスタリング・スタジオにもっていって作業したりするんですけど、「かっこいいけど難しいね」って言われます。僕が100%やりきっちゃうと、そうなるんです。寝っ転がって鼻くそほじって足で作ったようなものの方が、売れます(笑)。それはもう、しょうがない。だから…若者の足し算かけ算も正義だけど、ベテランの引き算割り算も正義なんですよ。今のトシだからわかるんですよ。昔はわかんなかったです。でも自分の周りの同世代のミュージシャンが、いい感じで等身大で引き算割り算をやってるのは、見てて気持ちがいいですね。スチャダラパーにしても電気グルーヴにしても。みんなが求めているものをやってあげようか、という余裕もありますよね ーーそうなんだよね~。そこに至るまでの長く曲がりくねった道が…(笑)。 CMJK:そうそう。スチャダラアニなんて、その権化ですからね(笑)。反抗心の固まりみたいなところから出てきた我々の世代が、みんなが求めてるならやるよ~って境地になって。ついにはピエール瀧というモンスターを生み出したわけですよ(笑)。 ーーモンスターですか(笑)。 CMJK:僕、尊敬する人物は関根勤さんなんですけど、関根さんてピークを目指したことがない。でも誰と絡んでも自分を見失うことがない。タモリと絡んでもダウンタウンと絡んでも。ずーっと低空飛行で自分の好きなことを延々とやっている。70%の力でやっている。だから、この時代の椅子に座ってください、というふうにはなりたくないと思ってるんです。ピークに達したらあとは下るだけなんで。それじゃつまらない。 ーー実際にプロの第一線で活躍されていると、CDが売れないとかダウンロードも伸び悩んでいるとか、肌で感じることも多いと思いますが、そういう状況でご自分がやるべきことはなんだと思いますか。 CMJK:…いやー…仕事がなくならないように頑張るしかないんですけど…そのためにどうするか。僕が出した答えは、ますますこれまで以上に顔色を窺わないで仕事をしようと。 ーー自分の個性を大事にする。 CMJK:そうです。こだわりのラーメン屋であり続けようと。こないだミトさんのインタビューで、アルバムを出す意味みたいな話になってたじゃないですか。いまや一曲一曲の機能性が求められる時代になってると思うんで、フラれたから悲しい曲を聴きたいとか、あいつをぶっ飛ばしたいからそういう気持ちを盛り上げてくれる過激な曲を聴きたいとか。探せばその曲だけダウンロードできますからね。アルバム・トータルの作品性みたいなのは、今の時代にはめんどくさいだけじゃないか。 ーーああ、さっきの話のように、裏の意味を探るとか、そういうのは求められてないと。 CMJK:そう。僕、後輩の音楽家によくいうんですけど、お前またこれかと。すごくよくできてるけど、お前は1週間3食、同じ幕の内弁当作ってるようなものだと。 ーー無難なだけの総花的なものではもうだめだと。 CMJK:今回はハンバーグ弁当、次はカレー、みたいなものが作り方をしないと、今はダメだと思います。 ーーそういう意味で好き勝手やらせてもらえるのが、実はアイドルであるということですね。 CMJK:そうです。去年の暮れにチームしゃちほこのプロデューサーと飲んでいた時に、JKさん最近なに聞いてますかって訊かれて、ちょっとマニアックなエレクトロニカ、ちょっとポップなものでもせいぜいフォー・テット、せいぜいブリアルぐらい…。 ーーブリアルがポップですか(笑)。 CMJK:ま、そこそこ有名?(笑) “ふだんはそういうのをばっかり聞いてますよ、本当はこういうのをやりたいけど、やっても絶対ボツですよ~”とぼやいていると、”アイドルならできます”と。”B級C級のガレージサイケみたいなのも好きですけど、一生やる機会ないですよね~”と言うと”アイドルならできます”と。だんだんこっちもその気になってきちゃって(笑)。 ーーそれに最近のお仕事は、JKさんのクラシック・ルーツを感じるような曲が多くなってますね。子供のころお母様にたくさん聞かされたんですよね。 CMJK:そうなんですよ。今やってる曲もそういう要素があって。生きててムダなことって何もないんだなって思いますよ。 ーー以前後輩の作曲家に、JKさんの作る曲はクラシック・ルーツが強すぎてヒット曲のストライクゾーンからは微妙に外れている、と指摘されたんですよね。 CMJK:そうそう!そうなんですよ。 ーー状況が変わってきたってことでしょうか。 CMJK:ちょっとネガティヴな言い方をすると、それだけ飽和状態なのかもしれないですね、アイドルシーンとか。でもグラミーをとったクリーン・バンドィットの「ラザー・ビー」とか、アヴィーチーとかもそうですけど、弦楽器とかアコースティックなどオーガニックな要素と最先端なエレクトロニカの融合はトレンドですから。冷静に見ればそういうことなのかなと思いますけど。Clean Bandit - Rather Be ft. Jess Glynne [Official Video]

「触手ものが好き!」セクシー女優・南梨央奈によるオナホール「17(セブンティーン)」のススメ
【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】
アダルトグッズメーカー・トイズハートでロングセラーを続ける大ヒットオナホール『17(セブンティーン)』シリーズ。その中でも、素材感やフィット感で人気のオナホール『セブンティーン ボルドー』を、ロリ系AV女優の南梨央奈ちゃんが実際に触ってみて、その感触をレポート! レズものへの出演経験もある百戦錬磨の南梨央奈ちゃんは、このオナホどう評価するのか!? ――今日はよろしくお願いします! 早速ですが、梨央奈ちゃんは男性にオナホールって使ったことありますか? 南梨央奈(以下、南) 撮影で触ったりニコ生で紹介したことはありますけど、実際に使ったことはないですね。 ――実際に触ってみてください。ローションもセットになってますから。 南:(指を)入れていいんですか? ……うわ! ザラザラしてる! (ローションを塗って)うわーすごい! 中がぐっちゅぐちゅだ! 入り口の感じもリアルですね。男の人って、オナニーするときに「手よりオナホールのほうが気持ちいい」っていう人と、「手のほうが気持ちいい」っていう人と分かれるじゃないですか。私が男だったら、絶対にオナホールのほうが気持ちいいと思うんですよ! 【「おたぽる」で続きを読む】『セブンティーン ボルドー』を舐めてみる梨央奈ちゃん。
櫻井翔の歴代彼女は…暴露本が明かした嵐メンバーの意外な恋愛事情
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
今月17日に発売された、嵐の暴露本『嵐、ブレイク前夜』(主婦と生活社)。嵐の“元側近”とされる人物が嵐の知られざる素顔を明かし、ファンに動揺を与えている。本サイトでも先日、本書で描かれている嵐の不仲ぶりを紹介したが、ファンからは「知りたくなかった……」「本を読んで嵐の本当の姿を確かめたくなった」という声が聞かれた。 だが、ファンにとってもっとも気になるのが、メンバーの恋愛事情だろう。じつはこの本では、メンバーの恋愛エピソードから女性の嗜好まで、事細かに公開されているのだ。 たとえば、「嵐でいちばんというくらい女の子に興味がある」といわれるのが、二宮和也。8枚目のシングル「ナイスな心意気」のPV撮影現場ではエキストラの女の子をスタッフを通じてナンパしようとしたり、ティーンのころにアイドルタレントと交際し、メールのタイトルに付けた「♥」マークを返信するたびに増やしたりと、かなりのマメさ。コンサートで披露する自作詞のソロ曲などは「聴く人が聴けばわかってしまう」ほど、そのとき付き合っている彼女への思いを綴っていたらしい。モテモテ嵐の5人だが…大野くんの“アレ”は?
『Mr.インクレディブル』第2弾が遂に始動!
Mellowhead深沼元昭が語る、音楽家としての信条とサヴァイヴ術「『周りが見えない力』も大事」

「もともと自分一人で音楽を完成させるということに意欲があった」
――Mellowheadとしての新作アルバムは6年ぶりとなりますが、どういうところがスタート地点になって作り始めたんでしょうか。 深沼元昭(以下、深沼):6年ぶりとは言っても、その間には2010年のPLAGUES再始動もあったし、GHEEEも2作品出していて。ずっと僕としては毎年一生懸命何かしらをリリースしてきたんですよ。そうして、気付いたら6年経ってたという。 ――いくつものプロジェクトが同時進行で進んでいるゆえ仕方ない、と。 深沼:自分としてはMellowheadがメインのプロジェクトだと思ってるんです。でも、PLAGUESやGHEEEは他のメンバーがいるし、ライブの話もある。そういうことがきっかけになって曲を書いたり、リリースしたりすることになるわけですね。でも、Mellowheadはパーマネントなメンバーがいないので。なので、結果的にこうなってしまったっていう感じです。 ――Mellowheadはそもそも2002年に始まった深沼さんのソロプロジェクトで、それがスタートしたのはデビュー以来活動してきたPLAGUESというバンドの活動が止まった後だった。その時点では打ち込みとかスタジオワーク中心でやっていくイメージだったんですよね。 深沼:そうですね。最初はライヴをやるつもりもなかったです。僕自身、もともと自分一人で音楽を完成させるということに意欲があったんですよ。音楽を始めたのも、小学生の時に従兄弟に影響を受けたのがきっかけで。彼がカセットMTRを使って自宅で音楽を作ってたんですよ。薄暗い中でレベルメーターが光ってるのを見て、松本零士みたいで格好いいと思った。それが音楽をやりたいと思った原体験だったんです。 ――バンドというよりも宅録が原点にあった。 深沼:もちろんPLAGUESでデビューしたので、自分がバンドの人と思われてもよかったんですけれど。その後99年に深田恭子さんの「イージーライダー」というシングルを作ったのも一つの転機になりました。それが運よく売れたこともあって、その後たくさんのオファーがくるようになった。そこからプロデュース業を始めるようになったんです。その頃はちょうどレコーディング機材がPro Tools中心になっていく時代で。僕も自分の家である程度は同じことができないと時間も無駄だということで、仕事で稼いだお金を自宅スタジオに投資した。それもあって、最初は完全に個人のスタジオワークで完結できるものとしてMellowheadを始めたんです。 ――そこから10年以上経ち、今の深沼さんは、MellowheadとPLAGUESとGHEEEだけでなく、プロデューサーもやり、一方で佐野元春さんのバンドのギタリストも務めている。音楽活動の幅が大きく広がっています。 深沼:今は全部が楽しいし、やり甲斐がありますね。いろんな仕事を与えてくれた人に感謝したいです。デビューして22年経って、ホントにここ数年でミュージシャンになれた気がします。もともとは30歳くらいでミュージシャン辞めるつもりでしたから。 ――そうなんですか? 深沼:PLAGUESでデビューした時は、アルバムを3枚くらい作って解散するのがバンドとして一番美しいと思ってたんです。その後は引退しようと考えていた。当時の自分が憧れた格好いいミュージシャン像というものはそういうものだったし、それでいいと思ってたんです。でも、そこから長く続けて、いろんな局面があって、いろんな立場で音楽に携わるようになった。ただ自分のやりたいようにやっているわけじゃなく、責任を持って期待に応える状況の中でやっていくようになった。そういう中で「ミュージシャンって楽しいな」と思うようになった。第二の喜びがあったんですね。最初にPLAGUESをやっていた頃と今では考え方は全然違うと思います。
「前に進んでいく感じというのは出したいと思った」
――そういう喜びの感覚は、このアルバムのテイストにも繋がっているように思います。 深沼:まさにそうですね。アルバムは、すごく自分に近いところから出ている。こんなにも自分に近いのは初めてなんじゃないかと思うくらいですね。今回のアルバムの中では、自分の人生の時間軸を描いているんだと思います。昔に思い描いていた未来と、今になって自分が立っている場所はずいぶん違う。でも、そこに喜びも感じている。 ――「その予感」という曲で《何かを諦めたみたいに見えてたかもしれない それは間違いだったと証明しよう》と歌ってますね。これは自分自身のミュージシャンとしての今の実感を表している。 深沼:そうですね。だから、すごく素直なアルバムだというか。それこそ、こんなに長く音楽をやるとは思いもしなかったわけですから。あと、PLAGUESの頃はメジャーレーベル的進行のプレッシャーもあってツアーもあんまり好きじゃなかったんです。でも、今は佐野元春さんや浅井健一さんと長いツアーをやっている。そこにミュージシャン冥利を感じている。当たり前のことをここ5、6年とかで改めて感じていますね。 ――歌詞だけじゃなく曲調も含めて、ペシミズムよりポジティブさが印象的なアルバムになっていると思います 深沼:そうですね。前に進んでいく感じというのは出したいと思った。ここまで長くやってきて、それこそ音楽業界自体が非常にそんなに調子いいわけでもないし、震災もあって、人が絶対に必要としているものを作って生きているわけではないということを考えたりもした。でも、そこに喜びがあるし、できることならそれを続けていきたいという気持ちを再確認できたというのはありました。 ――バカみたいな質問ですけど、改めて、なぜ今音楽をやることがこんなに楽しいんでしょう? 深沼:そうだなあ……基本的に音楽は自分で歌ったり演奏するだけでも楽しいんですよ。長くやってきたことでスキルも上がっていると思うし。ただ、自分としてはやっぱり職業音楽家としての喜びがあって成り立っているという部分がありますね。たとえば、佐野さんや浅井さんのツアーではサポートの立場であって、その人を光らせてお客さんを楽しませることに徹する。プロデュース業だと、本人は自分の曲を良くしてほしい、メーカーの人は売れるものを作ってほしい、ファンの人の期待もある。いろんな要求に、より近い距離で接することが多くなった。そういう要求に応えられた実感は大きいと思います。 ――バンドマンとしての自己表現とは違う満足感があった。 深沼:そうですね。自分のバンドをやって、売れた、売れなかっただけでは出会えなかったことがたくさんある。と同時に、純粋な音楽としての楽しさももちろんある。いろんな達成感と喜びがある、という感じですね。 ――アルバムには片寄明人さん、西寺郷太さん、堀込泰行さんが参加されています。特に片寄さんと西寺さんとは共作のような形で制作した曲が収録されている。お二人とも世代は近いですよね。 深沼:近いですね。 ――実は深沼さんと片寄さん、西寺さんのスタンスは共通していると思うんです。それぞれプロデューサーとしても、片寄明人さんはDAOKO、西寺郷太さんは吉田凛音と新世代女性ラッパーやシンガーのデビュー作を手掛けています。そして深沼さんはchayのアルバム「ハートクチュール」でプロデュースを手掛けた。 深沼:そうですね。去年は一年中chayのことをやっていました。 ――その一方で、完全に裏方になったわけでもないですよね。片寄さんはGREAT3、西寺さんはNONA REEVESやソロの活動も活発になっている。同世代のクリエイターを見て、どういうところに共通点があるんでしょう。 深沼:やっぱり二人ともアーティストとしてすごいんですよ。クリエイターとしても才能がある。それに、郷太くんは小説を書いたり、みんないろんなことをやっているように見えるんですけれど、きっと意識はシンプルだと思うんですよね。音楽や、音楽を取り巻く文化そのものに対して、あふれんばかりの愛情がある。だから、いろんな場所でそれを使いたくなる。いろんな場所に飛び込んでいくし、そこで期待に応える才能を持っている。僕はエンジニア的なこともやるので、もう少し技術屋に近い感覚もあるんですけれど。 ――アルバムの中では、片寄さん、西寺さん、堀込泰行さん、それぞれがボーカリストを務めています。これはどういう狙いで作っていったんでしょう? 深沼:僕としては、やっぱり彼らが光ってこそ成功なんです。たとえば「Memory Man」は今まで見てきた片寄くんのいい部分を脳内で必死に再生して、もうモノマネまでして作るというか(笑)。それは泰行くんも一緒で、「未完成」という曲は完全に泰行くんをイメージして作った。キリンジとしてやってきた時も今も、彼みたいな声は他にないですからね。そうやって曲を作って、うちのスタジオで彼らが歌う。そこで「ああ、良かった」って思うところを目指して作っている感じなんです。 ――その人自身の魅力を引き出すという意味では、Mellowheadというソロプロジェクトでありながらも、プロデュース的な発想もある。

「新しい古いを気にしているところから本当に新しいものは生まれて来ないんじゃないか」
――ボーナスディスクでは、それぞれが歌った曲をご自身で歌ったバージョンも収録されています。 深沼:そこは僕が歌っても成立してないでしょ?っていうのをむしろ見てほしいというか(笑)。作曲家が歌ったとしても、なかなかさまにならない。これだけ難しいんだよっていう。 ――一方、アルバムでは1曲目に「逆光のせい」が、そしてラストの13曲目に「逆光のせい(reprise)」として堀込泰行さんが同じ曲を歌うバージョンが収録されています。これは他3曲のフィーチャリング曲とは違う意味合いがあるのではないでしょうか。 深沼:そうですね。これは最初から二つのバージョンを作って最初と最後に置こうと思ったんです。この曲の歌詞は、ひたすら前向きなわけではなくて、どちらかというと憂いや迷いも出てるんです。でも、最後に泰行くんが歌うと、全く違う響きになる。魔法のような声だと思うんですよね。アレンジも変えて、彼が歌うことでより明るく響くような演出にした。一枚のアルバムの中でそういうことに挑戦したかったんです。 ――Melloheadの作品にはご自身のそういった感覚が反映されているわけですね。音楽を巡る状況は様々に変わっているわけですが、深沼さんとしては今の音楽シーンをどう見ていますか? 深沼:そうだなあ、今はあまり見えてないんですよね。むしろ20代の頃のほうがシーン全体を見据えてたと思います。そこから自分の立ち位置をどうしようか考えていた。でも、やっぱり20年も見てきてるから、いろんな人がいろんな場所で活躍しているし、ずっと続けて実力を証明している人もいるし、消えていく人もいる。いろんなことがあるから、とにかく自分のことを考えようという感じなんです。 ――20代の頃、30代の頃、そして今とマインドはどう変わってきた感じでしょう? 深沼:さっきも言ったように、20代前半の頃はどうせすぐに食えなくなるから、パッと気分よく辞めようと思ってたんです。潔く引退しようと考えていた。でも、やっぱり20代後半になって、いろんなことがやりたくなった。原体験が宅録だったのもあって、クリエイターとしての発想が出てきた。で、30代直前ぐらいで深田恭子さんの曲を書いて、運よくヒットしたこともあってたくさんの仕事が来て、収入も上がっていった。そうなった時に、いわゆるレコーディング・スタジオに負けないくらいの環境を自宅に整えようと思ったんですね。Pro Tools一式も含めて、何百万っていう世界だったんですけど。 ――数百万の車を買うよりも数百万のスタジオセットを買って、自分への投資をした、と。 深沼:いや、投資というより、もうとにかく欲しいから買ったっていうのも大きいんですけれど。実際、その時に車も買ったし(笑)。 ――ははは、そうなんですね。 深沼:まあ、そこで自分の出発点に戻ったんですよね。MTRを使ってた10代の頃と同じように、サウンドメイキングの主導権を取り戻した感覚があったんです。その頃に仕事が一気に増えて。当時はわからないことだらけだったんですけど、とにかく「できる」って言って、その後に必死で勉強したり。たくさんの人たちに助けてもらいました。30代は、ひたすらそういう勉強の期間だったと思いますね。自分ができるって言ったことを本当にやれるようになるまで頑張る、という。 ――とはいえ、いわゆるエンジニアやサウンドプロデューサー専業にはならなかった。 深沼:ならなかったですね。Mellowheadも個人のスタジオで作っていたんですけど、結局、そういうことをやりつつも、ライブがやりたくなった。軽い気持ちで、ライヴハウスに出たいなと思ってGHEEEを始めたんですよ。で、近藤(智洋/元PEALOUT)さんに声をかけた。そこでバンドとしての、ライブをやっていく楽しさも改めて知って。GHEEEはみんな90年代から活躍してきたメンバーだし、Hisayoちゃんも今はa flood of circleでもすごいベーシストになってきていて。そういうメンバーの中で4分の1でいられる楽しさがあるんですよね。で、その頃に佐野さんのコヨーテバンドに呼ばれて、レコーディングとツアーをやった。で、その後に浅井さんと知り合って、レコーディングの音を任せてもらいツアーにも参加した。そういう中で、ライブの楽しさみたいなものを、30代の終わりから40代にかけて改めて知るようになっていった感じです。 ――一方で、深沼さんはchayや戸渡陽大、The Cold Tommyのような若い世代のシンガーソングライターやバンドのプロデュースも手掛けています。そういう、年下の世代の感覚はどう捉えていますか? 深沼:そこはあんまり考えたことないんです。よくよく考えたら自分の子供くらいの歳なのに、そういう自覚もあんまりない。いつもと同じようにやってるんですよ。「これ、どう?」って言うと「ああ、いいですね」とか「ここはこっちのほうがいいです」みたいな、そういうコミュニケーションなんです。 ――フラットに同じミュージシャンとして接している。 深沼:そう、同じミュージシャン同士なんですよね。そういう共通言語で接しているから、世代の違いを感じないんだと思います。あとは、世代的なものを含めて、新しい古いを気にしているところから本当に新しいものは生まれて来ないんじゃないか、とも思っています。
「とりあえずポジティブなほうに今はベットする」
――では、深沼さんとしては、たとえば5年後、10年後を見据えて、この先のビジョンをどう捉えていますか? 深沼:5年後、10年後も同じようなことをやっていければいいなと思ってますね。ほんとに。こういうことを言うとディフェンシブに聞こえるかもしれないんですけど(笑)、同じことをやっていくだけでも大変なんですよ。同じような情熱を持って、やれる環境を整えて、全部ちゃんと仕事にする。そのバランス感覚を失わずに、体力的にも精神的にもやれていければ、僕の中でそれは勝ちだと思ってます。 ――なるほど。同じことをやり続けるって言っても、そのためには変わり続けないといけないわけですしね。 深沼:そうなんです。これまでを振り返っても、やっている仕事自体もどんどん変わっている。最初はアレンジャーとして、基本的なことだけ考えてスタジオに行っていた。そのスタジオ作業を自分でやるようになって、今は録りやミキシングまで自分でやるようになった。結局自分の音楽をそのまま作りたいだけというのはずっと同じなんだけども、やってる仕事は全然変わってる。だから、自分の音を作りたいという感覚で、この先もやっていけたらいいなと思っている感じです。 ――そういう根底の部分は変えずに、できることが徐々に増えている。 深沼:うん。そうするのが結果的に最後の到達点に辿り着くのが早いというかね。だから僕のスタジオは、とても小さく保つことを心がけているんです。椅子に座ったら全部の機材に手が届いて、全部の楽器が弾けるようになっているんですよね。たとえ10億あったとしても、商業スタジオみたいな巨大なスタジオは僕の欲しいものとは違うんです。規模を大きくすると別のものになってしまう。管理するために誰か別の人を呼ばなきゃいけなくなったりすると、全部に手が届かなくなる。そのスピード感みたいなものはあんまり失いたくないという。 ――深沼さんとしては、これからアーティストがサヴァイブしていくために必要なものはどういうものだと考えていますか? 深沼:今の時代って、バランスがとりやすいですよね。いろんな意見も見れるし、いろんなやり方も調べられるし、自分の立ち位置もわかる。バランスがとれた考え方になりやすい。でも、ここぞという時は、ある意味「周りが見えない力」っていうのも大事だと思います。冷静に考えない。脇目もふらず、もうとにかくこれを完成させるしかないという、そういう推進力が必要なのかなって思います。だって、冷静にバランスよく客観的に突き詰めて考えたら、そもそも音楽なんかやらなくてもいいんですよ。今のところそんなに大儲けできるようなビジネスでもないし。 ――手っ取り早く儲けたいなら、ソーシャルゲームなり何なり、別の商売を始めたほうがいい。 深沼:ほんとに。理性的に考えたらビジネスとしては効率は悪いですよ。でも、作りたいから作る。やりたいからやる。この音楽を聴く人は絶対にたくさんいるはずだ、お金を払う人だっているはずだって思い込む。それくらいの気持ちを持ってないと、面白いものは出てこない。それを否定しないようにするのがいいんじゃないかと思います。とりあえずポジティブなほうに今はベットするというか。そこに賭けないと始まらない。バランス悪く生きるしかないって感じですね(笑)。 (取材・文=柴那典/撮影=石川 真魚)
Mellowhead『Kanata』(LAVAFLOW RECORDS)
「女の子キャラクターでプレイしたい!」少女ゲーマーの“研究論文”が多くの賛同を集める
【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】
スマホでゲームを遊ぶのが大好きな12歳の少女が、ゲームをしているうちに気になったことを調べて書き上げた“研究文論”が世の注目を集めている。ゲーム好きな女の子は、男の子よりも余計にお金を使うよう強いられているというのだ。 ■12歳の少女ゲーマーが“男社会”のゲーム界を調査 12歳のマディ・メッサーはスマホで日常的にゲームアプリを楽しんでいる今どきの女の子だが、ある日、友だちの女の子が男の子キャラクターを操作してゲームをしているのを見て、思わず質問してしまったという。 「どうして男の子のキャラクターで遊んでいるの?」 すると、その友だちはこう返答した。 「このゲームは男の子のキャラクターしかないのよ」 女の子のキャラクターでしかゲームを遊ばない、逆に言えば女の子のキャラクターが登場するゲームしかプレイしないマディにとって、渋々ながら男の子キャラクターでプレイしている女の子がいることはちょっとしたカルチャーショックだったのかもしれない。 【「おたぽる」で続きを読む】少年・少女キャラも選べるゲームアプリ『The Hunger Games Adventures 』HPより。
嵐の元スタッフが暴露本を出版! 嵐メンバーは意外と不仲で性格も悪かった
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
国民的アイドルグループ・嵐の、デビューからブレイクまでの軌跡を描いた本『嵐、ブレイク前夜』(元「嵐」側近スタッフ一同/主婦と生活社)が17日に出版されることがわかり、ファンの間で話題を呼んでいる。というのも、この本はジャニーズ公式本ではなく、元関係者による暴露本なのだ。 本サイトでも繰り返し指摘しているが、大手出版社はジャニーズタブーのため、「週刊文春」(文藝春秋)など一部をのぞけば、ジャニーズタレントのスキャンダルといったネガティブな話題を報じることはほとんどない。とくに女性誌は“ジャニーズの広報誌”状態。そんななか、「文春」ほどハードではないものの、女性誌では唯一ジャニーズスキャンダルを扱ってきたのが「週刊女性」だ。今回の暴露本はその「週刊女性」擁する主婦と生活社から出版されたのだが、今週火曜日発売の「週女」では、さっそくデビュー直前に起きたジャニーズJr.飲酒事件が嵐の人選に大きく影響したことなどを同書から前打ちしている。 だが問題は、内容の信憑性だ。事情を知る週刊誌記者は、こう話す。 「『週女』はかなりのディープスロートを掴んだようです。著者は匿名で『元側近スタッフ一同』とされており、また内容もかなりオブラートに包んでいますが、嵐をデビュー当時から担当していた元マネージャーといわれています」結束が固そうに見える嵐の5人だが実は…
ライアン・レイノルズのひき逃げ容疑者が逮捕
音楽の街=渋谷は復活するか? 『HMV』新店舗出店がもたらす効果

『HMV&ブックストーキョー』公式サイト


