【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 さて、下記の5つの言葉には、「松岡修造のスローガン」と「相田みつをの詩」が混在している。これを仕分けできるだろうか。平仮名の多さで相田作品だと判別できてしまうので、一部を漢字変換させてもらい、「!」の多さで松岡作品だと判別できてしまうので、一部の「!」をカットさせてもらった。 1:悔しがればいい、泣けばいい、喜べばいい。それが人間だ 2:大丈夫って文字には、全部に人って文字が入っているんだよ 3:自分にエンジンをかけるのは自分自身だからね 4:本気でやれば疲れないから 疲れても疲れが爽やかだから 5:わがままではなく、あるがままに 答え合わせは後回しにするとして、おそらくこの5つを完璧に仕分けられる人はいないだろう。とにかく質感が似ている。これらを並べて比較し、五輪エンブレムを作ったデザイナーの他作品に向けられたような「あぶり出し」をしたいわけではない。松岡修造自身、相田みつをからの影響を重ねて表明してきた。相田みつを美術館のウェブサイトにもコメントを寄せており、相田の「『ともかく具体的に動いてごらん 具体的に動けば具体的な答えが出るから』を大切な言葉にしています。僕自身、プロになる前から、この『具体的に動く』ということの大切さを実感し、実践してきたと思っています」と明かしている。 今年、書店店頭に溢れた「日めくり」カレンダー。松岡修造『まいにち、修造!』(PHP研究所)のヒットを機に、ヒロシ『まいにち、ネガティブ。』(自由国民社)、NON STYLE井上『まいにち、ポジティヴ!』(ワニブックス)、江頭2:50『まいにち、エガ!』(自由国民社)まで、堂々たるパクリ商品もそれなりにヒットしている。松岡修造『まいにち、修造!』と第2弾『ほめくり、修造!』は累計で約170万部とのことだから、昨今の出版界における最たる発明品だろう。このシリーズの担当編集者が「市ケ谷経済新聞」のインタビューのなかで、「日めくりの企画を考える中で、イメージしたのは相田みつをさん」と語っているように、そもそも、相田作品に信奉していた松岡に、相田さんのような「日めくり」を、と提案して成就したのが本企画のようだ。双方が「相田みつを」という存在を意識していたからこそ結実したのだ。 このブームについて博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー・原田曜平氏は「景気の底打ちで明るい兆しが見え始めたことで、前向きなメッセージを発する商品ニーズが高まった。加えて02年以降のゆとり教育を受けて育ってきた“さとり世代”に、松岡さんの言葉が刺さった」(扶桑社「週刊SPA!」2015年12月15日号)というコメントを寄せているが、まったく解せない。明るい兆しが見えてこないからこそ、即効性のあるポジティヴなメッセージを欲しているのだろうし、大手書店チェーンのデータを隈無くチェックしている出版関係の知人に尋ねてみれば、松岡修造の「日めくり」カレンダーは、圧倒的に30代・40代の購入が多く、90年代生まれの“さとり世代”ではないとのこと。 さて、冒頭の5つの言葉の答え合わせだが、松岡修造が「1」「2」「5」、相田みつをが「3」「4」である。松岡のスローガンの作りは、既成概念を反転させるか(例:「最低なんて、最高だ!」)、受け手の内面を引っぱり出すようにまくしたてるか(例:「君の脳は、NOなんて言ってない!」)、そのどちらかの方向付けであることが多い。「みんな竹になろうよ」「上海見てみろ。上海になってみろ!」「イライラしたら新幹線に乗れ!」といったトリッキーな言葉が話題になりがちだが、まとめて4冊ほど彼の本に目を通してみると、その多くはとことん無難なスローガン。で、その無難さは、やっぱり相田そのものだ。 相田みつを美術館ウェブサイトのコメントを「本当に相田先生の言葉が好きで、自分で書き換えて飾っているんです。例えば、『いまここ じぶん』でしたら、『いまここ 修造』という風に。相田先生、許してくれますよね」と締めくくっている。松岡修造は、相田の言葉を素直に踏襲しているのだ。 現役時代には移動時間に山岡荘八『徳川家康』(全26巻)、吉川英治『宮本武蔵』(全6巻)を読破するなど、読書家の松岡。相田の言葉を咀嚼しつつも、後々で得た知識を自分流に受け止め、熱意をまぶして、オリジナルなスローガンに変換している(パクリだと指摘しているわけではない。念のため)。その結果、他者の言葉と自分の言葉に境目が無くなってくる。2011年に刊行された『松岡修造の人生を強く生きる83の言葉』(アスコム)では、そのひとつに「ネクストタイム!」という言葉を挙げている。失敗を悔やんでいても仕方ない、「失敗した事実は変わりませんから。そういうときに気持ちを0に戻す言葉が『ネクストタイム!』です」と書いている。 その2年ほど前に刊行された『本気になればすべてが変わる─生きる技術をみがく70のヒント』(文藝春秋)を開くと、松岡がタイガー・ウッズとゴルフ大会で一緒にラウンドした時のエピソードが書かれている。ウッズはいい球を打てたときには自分で「ナイスショット!」と誉め、ミスショットをすると落ち込む様子を見せずに「ネクストタイム!」と言ったそう。「自分の思いを言葉に出し、自分をどんどん盛り上げていく」とウッズから学んだことを記しているが、その2年後に出した本では、「ネクストタイム!」が、ウッズから聞いたとの経緯説明はなく、自分の言葉として宣言されている。 2009年に出た『本気になればすべてが変わる』ではアメリカのメンタルトレーニングの先生に「レストランでメニューを開いたら、5秒以内に食べたいものを決める」という課題を与えられ、その通りに実践してきたエピソードを語っているが、2012年に出た『人生を変える 修造思考!』(アスコム)では、「僕は、一度のオーダーで終わることはほとんどありません。(中略)僕のテーブルからメニューがなくなることは絶対にありません」と書いており、強気のスローガンは、経年によって、微調整を重ねて新たなスローガンとして上書きされていくのである。「松岡修造=ブレない男」という方程式で彼を評するのはまったく適確ではない。彼のスローガンは、それなりにブレてきたのだ。 全体的に、ブラック企業のスローガン的な無理強いが含まれるところは気になる。「日めくり」カレンダーにある「無理なんて無理!できないなんてできない!」という言葉の解説には、「マイナスの言葉でも、数学のように二つ掛け合わせると、なぜか不思議とプラスの言葉に変わるんだ」とあるし、「諦めないを諦めるな!」の解説には「昨日よりも今日、今日よりも明日、必ず前に進むことができる」とある。なんだか、“和民グループ“っぽい。いまだに会社案内の経営理念体系に「勝つまで戦え、限界からあと一歩進め、結果がすべてである」「常に謙虚なれ 常に感謝せよ」「額に汗した利益のみを、利益と認める」などと載せているこの会社のスローガンと松岡修造のエッセンスは、彼としては心ならずであったとしても、方向性が近似している。 これまで分析してきたように、松岡修造の言葉は流動しているし、個人として強制性を発動させようと使っている言葉ではない。相田みつをから続く、時代に寄り添った正統派の系譜だ。しかし、雑なスローガンを欲する“和民”的な面々に甘い蜜を提供していることは確かである。要するに、松岡修造の言葉はどこまでも純粋に作られたものなのだが、それを「松岡修造だって、こう言っているんだよ」という用い方をする誰かがいるならば、その途端に危険が生じるという仕組みになっているのだ。 (武田砂鉄) ■武田砂鉄プロフィール 1982年生まれ。ライター/編集。2014年秋、出版社勤務を経てフリーへ。「CINRA.NET」「cakes」「マイナビ」「Yahoo!ニュース個人」「beatleg」「TRASH-UP!!」で連載を持ち、「週刊金曜日」「AERA」「SPA!」「beatleg」「STRANGE DAYS」などの雑誌でも執筆中。『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社で、2015年ドゥマゴ文学賞受賞。『まいにち、修造!』(PHP研究所)
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新作『スター・ウォーズ』出演者全員が次回作にも登場することが明らかに!
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のすべての出演陣が次回作にも出演することをプロデューサーのキャスリーン・ケネディが明らかにした。ルーカスフィルムの代表であるケネディは来年1月から早くも次回作の撮影がスタートすることやジョン・ボイエガ、デイジー・リドリー、アンソニー・ダニエルズらが再び登場することをBANGショービズのインタビューの中で明らかにした。
16日(水)にロンドンで行われたヨーロッパプレミアの場でケネディは「『エピソード8』には新しいキャラクターたちも一部登場するけど、皆さんが今夜ここで観るキャラクターたちも全員登場するわよ。また一緒に仕事をすることにワクワクしているわ。来年1月から撮影をスタートするんだけど、ここ1年かけて準備をしていて(脚本家兼監督)ライアン・ジョンソンは素晴らしい仕事ぶりをみせてくれているわ」と語った。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のプロモーションのために世界中を駆け巡っているケネディは「イギリスで今日から公開になって18日金曜日からはアメリカで公開になるわ。ホッと一息つけるかなってところよ。アドレナリンがでまくっているわ。飛行機が着陸してここに着いたあと、私たちはレビューを読み始めたの。かなり興奮するわ」と続けていた。
ヨーロッパプレミアには出演陣はもちろんのこと、ノエル・ギャラガーやその妻サラ・マクドナルド、ベネディクト・カンバーバッチとその妻ソフィー・ハンター、ブルックリン・ベッカム、ジェームス・ブラント、スティーヴン・フライなどのセレブたちも参加していた。
干され俳優・野久保直樹が“第2の西島秀俊”になる!? 羞恥心姿に「1人オーラなし」の声も…
13日、俳優の野久保直樹が自身のインスタグラムに「久しぶりの羞恥心。何年ぶりだろう。グダグダだったけど」と、かつて上地雄輔、つるの剛士の3人で組んで活躍したユニット「羞恥心」のパフォーマンスを、上地の結婚式で披露したことを報告。羞恥心時代の衣装を着ての久しぶりのスリーショットに、「昔も野久保だけオーラがなかったけど、さらになくなった」「3人並ぶと、野久保が可哀想になる」など、ネット上では野久保のオーラのなさを指摘する声が多く上がっている。 「羞恥心は2008年に、クイズバラエティ番組『クイズ! ヘキサゴンII』(フジテレビ系)で、“おバカタレント”として人気を博していた上地、つるの、野久保の3人でユニットを組み、デビューシングル『羞恥心』(FLIGHT MASTER)がオリコン年間シングルチャート5位となるヒットを記録し、NHK紅白歌合戦出場を果たすなどブレーク。結成当初の予定通り、翌年には音楽活動を休止し、11年にはユニットのプロデューサーであり、番組のMCを務めていた島田紳助が芸能界を引退したことで解散となりました。しかし、その後も上地は“遊助”名義で歌手として活動したり、数多くの映画やドラマに俳優として出演するなど、マルチな活躍を続けています。つるのにしても、歌唱力の高さを生かし歌手として活躍。さらに“イクメン”タレントとしても活躍を続けています。そんな2人とは対照的に、野久保は『干された』という声がネット上では多く上がっているようです」(芸能関係者) 野久保が「干された」といわれるのには、09年に自身が起こした独立騒動がその理由として挙げられている。 「独立騒動は、野久保が09年4月、アメーバブログにてブログ『フルカウント Never Give Upな人生』を開設した際、『突然ですが、今年の4月1日より《自立》しました!!ん…間違えた…《独立》しました!』と、事務所ワタナベエンターテインメントとの契約が続いているにもかかわらず、勝手に“独立宣言”したことに端を発し、同日中にブログは閉鎖。この影響により、野久保は同年7月末から翌年3月末まで芸能活動を休業し、4月に事務所を離籍。それ以降はテレビ出演が激減し、舞台での活動が主となってしまったことから、『羞恥心で勘違いしちゃったんだろうな』『身勝手過ぎるだろ。舞台での活動ができているだけでもマシ』など、ネット上では、早まった独立に批判の声が上がり、その代償があまりにも大きいことにファンからは『もう舞台でしかその姿を見れないの?』と悲観する声が上がっているようです」(同) 俳優・西島秀俊はかつて、アイドル的な扱いに反発し、事務所を移籍。その際、“民放ドラマ5年間出演禁止”という条件をのまされたのだが、その5年の間に地道に演技力を磨き、現在ではドラマ・映画・CMに引っ張りダコ状態。野久保にとってはまさに理想的な先駆者ともいえるが、果たして今後、野久保も西島のようにブレークする時がくるのだろうか?『NOKUBO NAOKI』公式サイトより
干され俳優・野久保直樹が“第2の西島秀俊”になる!? 羞恥心姿に「1人オーラなし」の声も…
13日、俳優の野久保直樹が自身のインスタグラムに「久しぶりの羞恥心。何年ぶりだろう。グダグダだったけど」と、かつて上地雄輔、つるの剛士の3人で組んで活躍したユニット「羞恥心」のパフォーマンスを、上地の結婚式で披露したことを報告。羞恥心時代の衣装を着ての久しぶりのスリーショットに、「昔も野久保だけオーラがなかったけど、さらになくなった」「3人並ぶと、野久保が可哀想になる」など、ネット上では野久保のオーラのなさを指摘する声が多く上がっている。 「羞恥心は2008年に、クイズバラエティ番組『クイズ! ヘキサゴンII』(フジテレビ系)で、“おバカタレント”として人気を博していた上地、つるの、野久保の3人でユニットを組み、デビューシングル『羞恥心』(FLIGHT MASTER)がオリコン年間シングルチャート5位となるヒットを記録し、NHK紅白歌合戦出場を果たすなどブレーク。結成当初の予定通り、翌年には音楽活動を休止し、11年にはユニットのプロデューサーであり、番組のMCを務めていた島田紳助が芸能界を引退したことで解散となりました。しかし、その後も上地は“遊助”名義で歌手として活動したり、数多くの映画やドラマに俳優として出演するなど、マルチな活躍を続けています。つるのにしても、歌唱力の高さを生かし歌手として活躍。さらに“イクメン”タレントとしても活躍を続けています。そんな2人とは対照的に、野久保は『干された』という声がネット上では多く上がっているようです」(芸能関係者) 野久保が「干された」といわれるのには、09年に自身が起こした独立騒動がその理由として挙げられている。 「独立騒動は、野久保が09年4月、アメーバブログにてブログ『フルカウント Never Give Upな人生』を開設した際、『突然ですが、今年の4月1日より《自立》しました!!ん…間違えた…《独立》しました!』と、事務所ワタナベエンターテインメントとの契約が続いているにもかかわらず、勝手に“独立宣言”したことに端を発し、同日中にブログは閉鎖。この影響により、野久保は同年7月末から翌年3月末まで芸能活動を休業し、4月に事務所を離籍。それ以降はテレビ出演が激減し、舞台での活動が主となってしまったことから、『羞恥心で勘違いしちゃったんだろうな』『身勝手過ぎるだろ。舞台での活動ができているだけでもマシ』など、ネット上では、早まった独立に批判の声が上がり、その代償があまりにも大きいことにファンからは『もう舞台でしかその姿を見れないの?』と悲観する声が上がっているようです」(同) 俳優・西島秀俊はかつて、アイドル的な扱いに反発し、事務所を移籍。その際、“民放ドラマ5年間出演禁止”という条件をのまされたのだが、その5年の間に地道に演技力を磨き、現在ではドラマ・映画・CMに引っ張りダコ状態。野久保にとってはまさに理想的な先駆者ともいえるが、果たして今後、野久保も西島のようにブレークする時がくるのだろうか?『NOKUBO NAOKI』公式サイトより
AKBシングルがついにミリオン割れ! もう「AKBはオワコン」なのか?
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 2015年12月21日付けのオリコン週間CDシングルランキングで、今月9日に発売されたAKB48の新曲「唇にBe My Baby」が90万5490枚の売り上げを記録。11年5月発売の「Everyday、カチューシャ」以来21作連続で更新し続けてきた初週ミリオン突破の記録が遂に途切れることになった。 「『唇にBe My Baby』の売り上げ成績が出たときに、『AKBのシングル総売上枚数がB’zを超えて歴代1位になった』とか、『秋元康が作詞したシングルの総売上が1億枚を超えた』といった景気の良いニュースが流れましたよね。こういった報道がいっせいに流れたのは、AKBの初週ミリオン突破記録が途切れたのを目立たせないよう、運営がメディアに働きかけたからだと言われています」(音楽関係者) AKBのシングル売り上げが下落し始めているのは、若手メンバーへの世代交代を押し進めているものの、それがうまく機能していないからだと言われている。来年3月に発売予定のAKB10周年記念のシングルには、前田敦子、大島優子、板野友美、篠田麻里子のOG4名の参加が決定。最盛期のメンバー投入で、途切れてしまった初週ミリオン突破の記録を再び取り戻そうと躍起だが、このことがますます世代交代を難しいものにするのではとファンからは疑問の声が漏れている。 年の瀬に届けられたこのニュースが象徴しているように、今年は、AKBの人気が「停滞」から「衰退」にはっきりとフェイズが移った年と言える。そのことを何よりも端的に表しているのが「ライブ」である。 「会いに行けるアイドル」を標榜するAKBにとって、「ライブ」は最も大事な活動のひとつ。その「ライブ」の観客動員が今年ははっきりと下落した。国立競技場(キャパ6万人)や味の素スタジアム(キャパ5万人)、東京ドーム(キャパ5万人)などで大規模コンサートを行っていた昨年に対し、今年の大規模コンサートは最も大きな会場で、キャパ4万人のさいたまスーパーアリーナ。昨年に比べ1ランク下がった会場でしか行えなくなっている。 しかも、そのさいたまスーパーアリーナ公演ですらチケット販売は難航した。AKBは3月と8月の2回さいたまスーパーアリーナでコンサートを開いているが、8月の公演は選抜常連の川栄李奈や、ベテランメンバーである倉持明日香の卒業公演にも関わらず直前までチケットが余っていた。また、3月に行われた若手メンバー中心のコンサート『AKB48ヤングメンバー全国ツアー~未来は今から作られる~』は、上層のブロックがまるまる閉鎖されるなど、これまでのAKBであれば考えられなかったような現象まで起こっている。 本来であれば、1年前に発表され今年のうちに行われるはずだった高橋みなみ卒業の大規模コンサートも、グダグダのうちに来年3月まで順延。12月20日現在、いまだにどこの会場でコンサートが行われるかも発表されていない。今年で10周年を迎えるAKB48。本来であれば12月に行われるはずだったコンサートで、高橋みなみの卒業とともに、AKB10周年を大々的に言祝ぐ演出の公演が行われる予定だったのだろうが、それができなかったのは、現在のAKBでは東京ドームなどの大規模会場を埋める集客力が望めないことも一因となっているのではないか。 以上あげてきたような危機的状況は、AKB本店のみならず、名古屋・大阪・博多にある姉妹グループにおいても同じである。そのなかでも特に厳しいのが名古屋のSKE48だ。 総選挙になると数多くのメンバーがランクインするSKEだが、12年の紅白歌合戦に出場した後あたりの時期から卒業するメンバーが続出。13年、14年と2年連続で20人近くグループから抜けてしまった。それに伴い人気は低下。昨年1月には松井玲奈がブログに〈前々から感じてはいましたが、イベントへ参加してくださる方が減っている気がしています〉と投稿するような事態にまで発展した。 そんな状況下、15年はさらに厳しい事態に追いやられる。山田みずほ、古川愛李、小林亜実、岩永亞美といった中核メンバーが相次いで卒業、さらに、グループ1、2を争う人気メンバーだった松井玲奈や、次世代ホープと目されていた神門沙樹もSKEを去ってしまったのだ。結果、最新シングルであり、松井玲奈の卒業シングルとなった「前のめり」は40万枚を少し超えたほどのセールスに終わる。この数字は、avexに移籍して以降、最低クラスの売り上げである。 結果として、SKEは今年の紅白には落選。連続出場は3年で途切れてしまった。ちなみに、同じく3年で連続出場を途切らせてしまったのが、ももいろクローバーZ。落選が決まってから「紅白卒業宣言」を行いメディアで話題になったももクロだが、厳しい状況にいるのはAKBグループだけでなくこちらも同じである。AKBのみならずアイドルシーン全体が曲がり角にある。 話をAKBグループに戻すと、こういった状況を受けてか、最近卒業の発表が相次いだ。そのなかには宮澤佐江、高城亜樹、永尾まりやといった中核メンバーの名前も含まれている。 ただ、彼女たち卒業メンバーの行く末が明るいものかと言えば、そう断言できないのが現状だ。前田敦子、大島優子、板野友美、篠田麻里子といった、数年前に一時代を築いたメンバーでさえ、卒業後は期待されていたほどの仕事はできずにいる。中心メンバーでさえそうなのだから、もっと下位にいたメンバーの卒業後は茨の道が待ち受ける。現在、AKBグループから、中西里菜、高松恵理、米沢瑠美、成瀬理沙、鬼頭桃菜が卒業後にAV女優へ転向しているが、このリストにさらなる名前が追加される日もそう遠くはないのかもしれない。 AKB終焉の影響は単にアイドルシーンだけの話にとどまらない。AKB帝国の没落により一番大きな影響を受けるのが、音楽業界、とくに小売り店である。「Apple Music」や「AWA」などのサービスにより「ストリーミング元年」とも呼ばれた今年。ただでさえ「CD販売」をめぐる状況は悪化の一途をたどっている。それにも関わらず、2010年から2015年まで年間シングル売り上げランキングの圧倒的1位をマークしていたAKBがダメになってしまったら、街からいよいよCD店が消えてしまうかもしれない。 2016年、AKBグループが巻き返すのか、それともより一層衰退していってしまうのか。アイドルシーン、音楽業界はどう変わるのか。今回のAKBミリオン割れが、ひとつの時代の変化を象徴していることは間違いない。 (新田 樹)新曲はミリオン突破ならず!アイドル・音楽業界の未来はどうなる?(「唇にBe My Baby」Type A)
AKBシングルがついにミリオン割れ! もう「AKBはオワコン」なのか?
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 2015年12月21日付けのオリコン週間CDシングルランキングで、今月9日に発売されたAKB48の新曲「唇にBe My Baby」が90万5490枚の売り上げを記録。11年5月発売の「Everyday、カチューシャ」以来21作連続で更新し続けてきた初週ミリオン突破の記録が遂に途切れることになった。 「『唇にBe My Baby』の売り上げ成績が出たときに、『AKBのシングル総売上枚数がB’zを超えて歴代1位になった』とか、『秋元康が作詞したシングルの総売上が1億枚を超えた』といった景気の良いニュースが流れましたよね。こういった報道がいっせいに流れたのは、AKBの初週ミリオン突破記録が途切れたのを目立たせないよう、運営がメディアに働きかけたからだと言われています」(音楽関係者) AKBのシングル売り上げが下落し始めているのは、若手メンバーへの世代交代を押し進めているものの、それがうまく機能していないからだと言われている。来年3月に発売予定のAKB10周年記念のシングルには、前田敦子、大島優子、板野友美、篠田麻里子のOG4名の参加が決定。最盛期のメンバー投入で、途切れてしまった初週ミリオン突破の記録を再び取り戻そうと躍起だが、このことがますます世代交代を難しいものにするのではとファンからは疑問の声が漏れている。 年の瀬に届けられたこのニュースが象徴しているように、今年は、AKBの人気が「停滞」から「衰退」にはっきりとフェイズが移った年と言える。そのことを何よりも端的に表しているのが「ライブ」である。 「会いに行けるアイドル」を標榜するAKBにとって、「ライブ」は最も大事な活動のひとつ。その「ライブ」の観客動員が今年ははっきりと下落した。国立競技場(キャパ6万人)や味の素スタジアム(キャパ5万人)、東京ドーム(キャパ5万人)などで大規模コンサートを行っていた昨年に対し、今年の大規模コンサートは最も大きな会場で、キャパ4万人のさいたまスーパーアリーナ。昨年に比べ1ランク下がった会場でしか行えなくなっている。 しかも、そのさいたまスーパーアリーナ公演ですらチケット販売は難航した。AKBは3月と8月の2回さいたまスーパーアリーナでコンサートを開いているが、8月の公演は選抜常連の川栄李奈や、ベテランメンバーである倉持明日香の卒業公演にも関わらず直前までチケットが余っていた。また、3月に行われた若手メンバー中心のコンサート『AKB48ヤングメンバー全国ツアー~未来は今から作られる~』は、上層のブロックがまるまる閉鎖されるなど、これまでのAKBであれば考えられなかったような現象まで起こっている。 本来であれば、1年前に発表され今年のうちに行われるはずだった高橋みなみ卒業の大規模コンサートも、グダグダのうちに来年3月まで順延。12月20日現在、いまだにどこの会場でコンサートが行われるかも発表されていない。今年で10周年を迎えるAKB48。本来であれば12月に行われるはずだったコンサートで、高橋みなみの卒業とともに、AKB10周年を大々的に言祝ぐ演出の公演が行われる予定だったのだろうが、それができなかったのは、現在のAKBでは東京ドームなどの大規模会場を埋める集客力が望めないことも一因となっているのではないか。 以上あげてきたような危機的状況は、AKB本店のみならず、名古屋・大阪・博多にある姉妹グループにおいても同じである。そのなかでも特に厳しいのが名古屋のSKE48だ。 総選挙になると数多くのメンバーがランクインするSKEだが、12年の紅白歌合戦に出場した後あたりの時期から卒業するメンバーが続出。13年、14年と2年連続で20人近くグループから抜けてしまった。それに伴い人気は低下。昨年1月には松井玲奈がブログに〈前々から感じてはいましたが、イベントへ参加してくださる方が減っている気がしています〉と投稿するような事態にまで発展した。 そんな状況下、15年はさらに厳しい事態に追いやられる。山田みずほ、古川愛李、小林亜実、岩永亞美といった中核メンバーが相次いで卒業、さらに、グループ1、2を争う人気メンバーだった松井玲奈や、次世代ホープと目されていた神門沙樹もSKEを去ってしまったのだ。結果、最新シングルであり、松井玲奈の卒業シングルとなった「前のめり」は40万枚を少し超えたほどのセールスに終わる。この数字は、avexに移籍して以降、最低クラスの売り上げである。 結果として、SKEは今年の紅白には落選。連続出場は3年で途切れてしまった。ちなみに、同じく3年で連続出場を途切らせてしまったのが、ももいろクローバーZ。落選が決まってから「紅白卒業宣言」を行いメディアで話題になったももクロだが、厳しい状況にいるのはAKBグループだけでなくこちらも同じである。AKBのみならずアイドルシーン全体が曲がり角にある。 話をAKBグループに戻すと、こういった状況を受けてか、最近卒業の発表が相次いだ。そのなかには宮澤佐江、高城亜樹、永尾まりやといった中核メンバーの名前も含まれている。 ただ、彼女たち卒業メンバーの行く末が明るいものかと言えば、そう断言できないのが現状だ。前田敦子、大島優子、板野友美、篠田麻里子といった、数年前に一時代を築いたメンバーでさえ、卒業後は期待されていたほどの仕事はできずにいる。中心メンバーでさえそうなのだから、もっと下位にいたメンバーの卒業後は茨の道が待ち受ける。現在、AKBグループから、中西里菜、高松恵理、米沢瑠美、成瀬理沙、鬼頭桃菜が卒業後にAV女優へ転向しているが、このリストにさらなる名前が追加される日もそう遠くはないのかもしれない。 AKB終焉の影響は単にアイドルシーンだけの話にとどまらない。AKB帝国の没落により一番大きな影響を受けるのが、音楽業界、とくに小売り店である。「Apple Music」や「AWA」などのサービスにより「ストリーミング元年」とも呼ばれた今年。ただでさえ「CD販売」をめぐる状況は悪化の一途をたどっている。それにも関わらず、2010年から2015年まで年間シングル売り上げランキングの圧倒的1位をマークしていたAKBがダメになってしまったら、街からいよいよCD店が消えてしまうかもしれない。 2016年、AKBグループが巻き返すのか、それともより一層衰退していってしまうのか。アイドルシーン、音楽業界はどう変わるのか。今回のAKBミリオン割れが、ひとつの時代の変化を象徴していることは間違いない。 (新田 樹)新曲はミリオン突破ならず!アイドル・音楽業界の未来はどうなる?(「唇にBe My Baby」Type A)
マイケル・ジャクソン『スリラー』、新記録を樹立!
マイケル・ジャクソンの『スリラー』がアメリカで3000万枚のセールスを記録し新記録を達成した。米国内で3000万枚のCDセールスを超えたアーティストはマイケルが初めてとなり、さらにこの大ヒットLPは1982年にリリースされて以降これまでに世界中で1億万枚以上売り上げていることが米国レコード協会とマイケルの遺産管理団体によって発表された。
マイケルの遺産管理団体のジョン・ブランカ氏は「彼の他のアルバムたちは安定しているのに対して『スリラー』は伸び続けているのです」とコメントしている。
ブランカ氏は『スリラー』が伸び続けている理由はマイケルがこのアルバムを世界の観衆に向けて制作したものだからだと分析しており「彼はただ単にこのアルバムを黒人か白人、またはアメリカ人だけに売りたかったわけではないんです」「アフリカやアジア、世界中のみなさんにこのアルバムを届けたいと思ったんですよ。そのため今も売れ続けているのだと思います」と続ける。
今回この驚くべき記録を叩き出したマイケルだが、ブランカ氏はこの記録は誰にも打ち破る事は出来ないとは宣言するつもりはないようだ。過去4年間の間にアデルの『21』はアメリカ国内で1100万枚の売り上げを誇っていることもあり「誰もが『21』がそんなに伸びるとは思っていませんでした」「ただ他にこの記録を追うアルバムが出てくるとは思えませんよね。最近では特にね」と語っていた。
現在のところマイケルに続いては、イーグルスのベスト盤アルバムが2900万枚の売り上げを上げている。
日本テレビ『Oha!4』卒業の中田有紀の後任は若手局アナ“コスト削減策”鮮明に!
結婚、妊娠のため、MCを務める『Oha!4 NEWS LIVE』(日本テレビ系/月~金曜午前4時~)を年内で卒業することが決まっている中田有紀アナの後任が、ようやく決まった。 中田アナに代わって、2016年1月4日より、MCに就任するのは、入社2年目の畑下由佳アナ(月・火曜)、3年目の後藤晴菜アナ(木・金曜)のフレッシュな若手2人。畑下アナは現在金曜のニュースを担当しているが、MCに“昇格”となる。空白の水曜はMCを置かず、出演キャスター全員で進行する。 MC以外のキャスター陣は、水・木曜のニュースを担当する本多小百合アナが金曜も担当するようになる以外は、現状のまま。ニュース担当(月・火曜)=吉竹史アナ、天気担当(月~金曜)=酒井千佳アナ、スポーツ担当(月~金曜)=加藤多佳子キャスター、エンタメ担当(月~水曜)=玉木碧キャスター、エンタメ担当(木・金曜)=内田敦子アナの陣容。今夏に“ナゾ”の休養をして、降板説も飛び交った内田アナも無事残留する。 フリーの立場ながら、2011年10月より、実に4年余にわたって同番組のMCに君臨し、“日テレの早朝の顔”として、世のオジサマたちから絶対的な支持を受けてきた中田アナの後釜が、キャリア不足の若手2人では、いささか役不足な感は否めないところ。 「視聴率が好調な日テレとて、『コスト削減策』の流れは他局と同様です。視聴率10%程度(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を取る『NEWS ZERO』の山岸舞彩キャスターの後任でさえ、局アナの久野静香ですませたのです。中田アナが所属するセント・フォースでは、今回も当然営業はかけたようですが、早朝で大した視聴率も取れない番組に、フリーの大物女子アナを使う予算などありません」(テレビ関係者) 若手2人が後任となると、中田アナのファンは『Oha!4』の視聴をやめて、他局に乗り換える可能性もありそうで、苦戦を強いられている『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)、『はやドキ!』(TBS系)あたりは、“おこぼれ”にあずかれるかも? (文=森田英雄)『Oha!4 NEWS LIVE|日本テレビ』より
「餃子の王将」社長射殺事件でマスコミが注目する「工藤会」「部落解放同盟元幹部」との関係! だが真相は…
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 12月13日、新聞各紙が一斉に報じたのが「餃子の王将」射殺事件に関する衝撃情報だった。ちょうど2年前、2013年12月19日早朝に起こった「王将フードサービス」社長・大東隆行氏射殺事件に関して、殺害現場に九州の暴力団組員のDNAが残されていたというのだ。新聞では暴力団の実名は記されていないが、この暴力団とは北九州に本拠地を置く工藤会のこと。この組員は40代で、傘下の組長をつとめているという。 しかし、京都に本拠地を置く王将の社長を撃ったのが、なぜ九州の暴力団関係者なのか。ここで、各マスコミが注目しているのが、王将と九州のゴルフ場をめぐるトラブル、そして部落解放同盟元幹部との関係だ。 たとえば、「フライデー」(講談社)1月1日号はこう書いている。 〈90年代末、工藤会のおひざ元である福岡のゴルフ場が資金難に陥った。その際、ゴルフ場の経営者Xと親交のあった王将の創業家出身の3代目・加藤潔社長(当時)が約90億円を子会社に通じて迂回融資した。だが、返済は焦げつき、王将は財政危機に陥ってしまったのである〉 また、同誌によると、Xは以前から工藤会との関係が囁かれる人物で、その後、迂回融資問題は解決したと見られていたが、迂回融資の残債が20億円ほどあり、殺された4代目社長がその回収にあたっていたという。 「フライデー」は名前を書いていないが、Xというのは福岡で手広くビジネスを展開する実業家の上杉昌也氏、“解同のドン”といわれた故・上杉佐一郎元部落解放同盟中央執行委員長の異母弟にあたる人物である。 以前から、部落解放同盟の裏側を追及してきた一ノ宮美成+グループ・K21による著書『京都の裏社会 山口組と王将社長射殺事件の聖域』(宝島社)には、王将について関係者のこんな証言を掲載している。 「『王将』のバックは、なんといっても上杉佐一郎さんでしたよ。(略)『王将』の餃子の店の全国展開に乗り出す際、数百億円ともいわれる原資をメガバンクから上杉さんが引っ張ってきたそうです」 王将創業者の加藤朝雄氏は福岡県出身で上杉氏と同郷だった。そのため王将ファミリーと上杉氏との関係が築かれていったというが、こうした関係から3代目社長の加藤氏は、上杉元委員長の異母弟・上杉昌也氏が経営する「福岡センチュリーゴルフクラブ」に子会社を通じて90億円の融資を行い、結果これが焦げ付いてしまったのだという。 〈「王将」を初の赤字に転落させたのは、王将ファミリーと親しい関係にあった上杉昌也氏が経営するゴルフ場への事実上の迂回融資だった。迂回のためのトンネル会社は、射殺された大東前社長が同じく社長を務めていた「キングランド」だった。〉 当時社長だった3代目の加藤氏は2000年、責任を取って経営から退き代わって王将フードサービスの社長となったのが大東氏だった。同書では「真偽は不明だ」としながら、大手全国紙記者のコメントをこう紹介する。 「大東前社長は社長就任後、相応の金額を出して、昌也氏が持っていた王将の株を買い戻したのではないか。つまり(株を手放させることで関係を)切ったのではないか」 さらに事件後、在京不動産ブローカーからの話としてこんな情報を記している。 「昨年暮れから『福岡センチュリーゴルフクラブ』を、付設のホテルと合わせて30億円で買ってくれないかという話が持ち込まれているんです。なにやら上杉昌也さんは、後ろ盾となってきた九州のヤクザに追い込みをかけられ、相当焦っているとの話ですわ」 つまり、上杉昌也氏が工藤会とトラブルを起こし、それがなんらかの形で、王将に波及したのではないか、という見方がかなり前から流れていたのだ。 そして、今回、犯人が工藤会組員であることを示唆する新聞報道──。だとすると、王将をめぐってささやかれてきたこうした背景も一気に明るみに出るのだろうか。 しかし、事情はそう単純ではない。捜査は進展どころか大きな壁にぶつかっており、そもそも、犯人が工藤会組員というのも確定情報ではないようなのだ。 「現場にタバコの吸殻が落ちていて、鑑定したところ、DNAがこの組員と一致したというんですが、現場というのは、殺害場所から1km以上離れた住宅街。ここで盗難バイクが見つかっており、そこでタバコを吸って待ち伏せしていたというのが京都府警の見立てなんです。それだけで犯人とするのはかなり無理があるし、そもそも、これから殺人しようという人間がわざわざタバコの吸殻を現場に残す、というのも疑問です。しかも、府警はこれ以外にほとんど、証拠をもっていないという話ですから、今のままじゃ、立件は難しい」(全国紙・在阪記者) 実際、各週刊誌も捜査に疑問も投げかけている。「週刊新潮」(新潮社)12月24日号によれば、そもそもDNAという重要情報を新聞に流したことこそ、捜査難航の証明だという。 〈重要なのは、(京都)府警側が12月19日になったら書いていい、と了承していたという事実である。何故、これほど重要な情報が公開されることにお墨付きを与えたのか。そこにこそ、府警の苦哀が現れている。〉 「週刊新潮」はこう書いた上で、福岡県警担当記者のこんなコメントを紹介している。 「京都府警としては、昨年、工藤会トップの野村悟を逮捕するなど、“頂上作戦”を行ってきた福岡県警の協力が欲しい。そこで新聞各紙に大々的に書かせて世間にアピール。それによって、福岡県警を動かそうとしたのでしょう」 実は福岡県警は王将事件に関与することは消極的だった。DNAが出たからといってその男が実行犯と決まったわけでも、実行犯に指示した者の有無さえ分からない、そんな中、もし失敗したらこれまで積み上げてきた工藤会の公判に影響が出る、という判断だったという。そこで、京都府警が世論を動かそうと、情報を一斉に流したというのだ。 また、前述の「フライデー」1月1日号も、以下のような捜査関係者のコメントを掲載している。 「地元の暴力団関係者に聞き込むと、『A(捜査線上に上がっている組員のこと)は荒事に自ら手を染めるような人間じゃない。他団体などとの外交を担うタイプで、実行役をするとは思えない』という。Aは事件当日のアリバイを主張しているうえ、タバコを吸わないという情報もある」 つまり、今回の事件は、全く別の何者かが、以前から囁かれてきた噂を利用して仕組んだ可能性もあるということだ。王将をめぐる闇が明かされるのには、まだしばらく時間がかかりそうだ。 (時田章広)殺害された王将フードサービス・大東隆行氏(YouTube「ANNnewsCH」より)
「餃子の王将」社長射殺事件でマスコミが注目する「工藤会」「部落解放同盟元幹部」との関係! だが真相は…
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 12月13日、新聞各紙が一斉に報じたのが「餃子の王将」射殺事件に関する衝撃情報だった。ちょうど2年前、2013年12月19日早朝に起こった「王将フードサービス」社長・大東隆行氏射殺事件に関して、殺害現場に九州の暴力団組員のDNAが残されていたというのだ。新聞では暴力団の実名は記されていないが、この暴力団とは北九州に本拠地を置く工藤会のこと。この組員は40代で、傘下の組長をつとめているという。 しかし、京都に本拠地を置く王将の社長を撃ったのが、なぜ九州の暴力団関係者なのか。ここで、各マスコミが注目しているのが、王将と九州のゴルフ場をめぐるトラブル、そして部落解放同盟元幹部との関係だ。 たとえば、「フライデー」(講談社)1月1日号はこう書いている。 〈90年代末、工藤会のおひざ元である福岡のゴルフ場が資金難に陥った。その際、ゴルフ場の経営者Xと親交のあった王将の創業家出身の3代目・加藤潔社長(当時)が約90億円を子会社に通じて迂回融資した。だが、返済は焦げつき、王将は財政危機に陥ってしまったのである〉 また、同誌によると、Xは以前から工藤会との関係が囁かれる人物で、その後、迂回融資問題は解決したと見られていたが、迂回融資の残債が20億円ほどあり、殺された4代目社長がその回収にあたっていたという。 「フライデー」は名前を書いていないが、Xというのは福岡で手広くビジネスを展開する実業家の上杉昌也氏、“解同のドン”といわれた故・上杉佐一郎元部落解放同盟中央執行委員長の異母弟にあたる人物である。 以前から、部落解放同盟の裏側を追及してきた一ノ宮美成+グループ・K21による著書『京都の裏社会 山口組と王将社長射殺事件の聖域』(宝島社)には、王将について関係者のこんな証言を掲載している。 「『王将』のバックは、なんといっても上杉佐一郎さんでしたよ。(略)『王将』の餃子の店の全国展開に乗り出す際、数百億円ともいわれる原資をメガバンクから上杉さんが引っ張ってきたそうです」 王将創業者の加藤朝雄氏は福岡県出身で上杉氏と同郷だった。そのため王将ファミリーと上杉氏との関係が築かれていったというが、こうした関係から3代目社長の加藤氏は、上杉元委員長の異母弟・上杉昌也氏が経営する「福岡センチュリーゴルフクラブ」に子会社を通じて90億円の融資を行い、結果これが焦げ付いてしまったのだという。 〈「王将」を初の赤字に転落させたのは、王将ファミリーと親しい関係にあった上杉昌也氏が経営するゴルフ場への事実上の迂回融資だった。迂回のためのトンネル会社は、射殺された大東前社長が同じく社長を務めていた「キングランド」だった。〉 当時社長だった3代目の加藤氏は2000年、責任を取って経営から退き代わって王将フードサービスの社長となったのが大東氏だった。同書では「真偽は不明だ」としながら、大手全国紙記者のコメントをこう紹介する。 「大東前社長は社長就任後、相応の金額を出して、昌也氏が持っていた王将の株を買い戻したのではないか。つまり(株を手放させることで関係を)切ったのではないか」 さらに事件後、在京不動産ブローカーからの話としてこんな情報を記している。 「昨年暮れから『福岡センチュリーゴルフクラブ』を、付設のホテルと合わせて30億円で買ってくれないかという話が持ち込まれているんです。なにやら上杉昌也さんは、後ろ盾となってきた九州のヤクザに追い込みをかけられ、相当焦っているとの話ですわ」 つまり、上杉昌也氏が工藤会とトラブルを起こし、それがなんらかの形で、王将に波及したのではないか、という見方がかなり前から流れていたのだ。 そして、今回、犯人が工藤会組員であることを示唆する新聞報道──。だとすると、王将をめぐってささやかれてきたこうした背景も一気に明るみに出るのだろうか。 しかし、事情はそう単純ではない。捜査は進展どころか大きな壁にぶつかっており、そもそも、犯人が工藤会組員というのも確定情報ではないようなのだ。 「現場にタバコの吸殻が落ちていて、鑑定したところ、DNAがこの組員と一致したというんですが、現場というのは、殺害場所から1km以上離れた住宅街。ここで盗難バイクが見つかっており、そこでタバコを吸って待ち伏せしていたというのが京都府警の見立てなんです。それだけで犯人とするのはかなり無理があるし、そもそも、これから殺人しようという人間がわざわざタバコの吸殻を現場に残す、というのも疑問です。しかも、府警はこれ以外にほとんど、証拠をもっていないという話ですから、今のままじゃ、立件は難しい」(全国紙・在阪記者) 実際、各週刊誌も捜査に疑問も投げかけている。「週刊新潮」(新潮社)12月24日号によれば、そもそもDNAという重要情報を新聞に流したことこそ、捜査難航の証明だという。 〈重要なのは、(京都)府警側が12月19日になったら書いていい、と了承していたという事実である。何故、これほど重要な情報が公開されることにお墨付きを与えたのか。そこにこそ、府警の苦哀が現れている。〉 「週刊新潮」はこう書いた上で、福岡県警担当記者のこんなコメントを紹介している。 「京都府警としては、昨年、工藤会トップの野村悟を逮捕するなど、“頂上作戦”を行ってきた福岡県警の協力が欲しい。そこで新聞各紙に大々的に書かせて世間にアピール。それによって、福岡県警を動かそうとしたのでしょう」 実は福岡県警は王将事件に関与することは消極的だった。DNAが出たからといってその男が実行犯と決まったわけでも、実行犯に指示した者の有無さえ分からない、そんな中、もし失敗したらこれまで積み上げてきた工藤会の公判に影響が出る、という判断だったという。そこで、京都府警が世論を動かそうと、情報を一斉に流したというのだ。 また、前述の「フライデー」1月1日号も、以下のような捜査関係者のコメントを掲載している。 「地元の暴力団関係者に聞き込むと、『A(捜査線上に上がっている組員のこと)は荒事に自ら手を染めるような人間じゃない。他団体などとの外交を担うタイプで、実行役をするとは思えない』という。Aは事件当日のアリバイを主張しているうえ、タバコを吸わないという情報もある」 つまり、今回の事件は、全く別の何者かが、以前から囁かれてきた噂を利用して仕組んだ可能性もあるということだ。王将をめぐる闇が明かされるのには、まだしばらく時間がかかりそうだ。 (時田章広)殺害された王将フードサービス・大東隆行氏(YouTube「ANNnewsCH」より)




