財政難が憂慮されている平昌冬季五輪に、サムスンが救いの手を差し伸べた。4月6日、サムスン・グループは平昌冬季五輪組織委員会と共同で記者会見を開き、ローカルスポンサー契約を締結。その額、なんと総額1,000億ウォン(約100億円。現金800億ウォン、現物支給200億ウォン)。サムスン生命、サムスン火災、サムスン証券、第一毛織などグループ全体として平昌五輪をスポンサードしていくという。もともとサムスンは、グループの主幹企業であるサムスン電子が1998年長野五輪からIOC(国際オリンピック委員会)のワールドワイドスポンサーとなっており、昨年8月にはIOCの最高位スポンサー制度「TOPプログラム」の協賛社として2020年東京五輪までその契約を延長している。今回、それとは別にローカルスポンサーとしても平昌五輪を支援すると明らかにしたことで、韓国メディアにはサムスン賛辞があふれている。「平昌救出に出たサムスン」(ニュースメディア「YTN」)、「トップ&ローカルの“二重支援”のサムスン、スポンサーシップの模範示した!」(一般紙「韓国日報」)。ネットメディア「メディア・ペン」などは、「やはりサムスンだ。 財界1位らしく、平昌五輪成功のために、率先して模範を示している」としたほとだ。 もっとも、サムスンの現在の状況は模範的とは言いがたい。かつては隆盛を誇ったスマートフォン市場はiPhoneや中国メーカーの追撃を受けて、14年度の通年決算が9年ぶりに減収。ローカルスポンサー契約を締結した翌7日に発表された今年1~3月の連結決算でも売上高が前年同期比12.4%減、営業利益に至っては30.5%減となっている。こうした業績不振を受けて、サムスン・グループは大規模なリストラも敢行している。日本ではあまり伝わっていないが、サムスン生命とサンスン証券は昨年だけで1,300名あまりの社員をリストラしているし、昨年は退職勧告などで350名ほどの社員のクビを切ったサムスン物産は今年3月にさらに追加で600~700名の希望退職者を募ることを発表しているのだ。サムスン電子も社員の給料アップを凍結するなど、グループ全体が寒風に震えている状態なのである。 にもかかわらず、サムスンが平昌五輪の救済に動いた背景には、パク・クネ大統領の要請があったのだろう。パク大統領は今年2月、サムスン・グループの次期総帥とされるサムスン電子のイ・ジェヨン副会長ら財閥トップを昼食会に招き、「平昌五輪への積極的な支援と配慮を」と訴えた。つまり、政府からの要請に仕方なく身銭を切ることになったわけで、組織委員会などは「サムスンは、苦しい状況下にある中でも支援してくれた。まさに千軍万馬を得た気分だ」と満足げだが、多くのメディアが“善行”としたサムスンの決断をよしと見ない人々が多いのも事実のようだ。 代表的なのが「平昌五輪分散開催を促進する市民の会」である。同市民団体は、希望退職という名目でリストラを強行しているサムスン・グループが、平昌五輪に金を注ぐことは本当に妥当なのか」とし、「企業の利益が労働者たちに還元されていない中で、それを政府と江原道が責任を取らねばならない平昌五輪に注ぐのはおかしい。企業から数十億ウォン、数千億ウォンを強制的に集めようとする政府と平昌組織委員会の態度は理解できない」と猛反発しているのだ。 業績悪化でも財閥1位のプライドにかけて、政府の嘆願に応えたサムスン。「五輪成否は国の威信にかかわる」と民間企業にまで半ば強制的な支援を迫る韓国政府。互いに見栄を張りすぎて、破綻しなければいいのだが……。
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「邪魔者はハニートラップで抹殺」中国政府批判の急先鋒が、“買春容疑”で続々拘束されている!?
中国で、政府に批判的な言論の弾圧に、ハニートラップが利用されているようだ。 3月26日、公務員の腐敗をネット上で告発してきたチュー・シャオクン氏(61歳)が、買春容疑で警察に拘束された。宿泊していた湖南省長沙市のホテルの部屋で、男性の友人と裸の女性と一緒にいるところを警察に踏み込まれたのだ。 当のチュー氏は「ワナにはめられた」として、無罪を主張している。チュー氏によると、ホテルの部屋を手配したのは、知り合いに紹介されたばかりの、陳と名乗る会社社長だったというが、陳の行方はわかっていない。また、陳から受け取った名刺に記載されていた会社に問い合わせたところ、実際の社長はまったくの別人であることが判明した。チュー氏によると、裸の女性は陳を紹介した知人が呼んだコンパニオンで、勝手に服を脱いだという。チュー氏は女性とベッドの上でキスをしたものの、性行為には及んでおらず、金銭も支払っていないと主張している。しかし警察側は、コンパニオンを呼んだ知人が代わりに1,200元(約2万3,000円)を支払ったことを確認したという。 同氏は、10年ほど前から公務員による公用車の私的利用をネット上で告発しており、氏の地元である広東省広州市を中心に、複数の地方政府職員が免職に追いやられている。 拘束された26日にも、中国版Twitter「微博」の自らのアカウントで、滞在先の湖南省で発見した私的利用の疑いがある公用車を、写真付きで告発したばかりだった。 こうした活動は、政府メディア系メディアでも「反腐敗の英雄」として称賛され、市民からは「チューおじさん」と慕われてきた。しかし、告発される側の公務員からは目の敵にされており、相当の恨みも買ってきたものと思われる。チュー氏はこれまでにも、匿名による脅迫をたびたび受けているという。私的利用の疑いのある公用車を見つけては、写真を撮ってネット上にアップしていたチュー氏。
今回の一件についても、ネット上では「彼の告発によって職を失った公務員からの報復だ」と疑う声が少なくない。 ちなみに、チュー氏に同行していた男性も、同じく買春容疑で拘留されている。この男性は、「イケイケ中国経済の“亡霊”か――中国最大規模の廃墟『広州の九龍城』に潜入!」に登場するセン村の、立ち退きに反対する住民グループの代表を務めるシェン・ヤオジュン氏だ。彼もまた、開発を進めたい地元政府から煙たがられている人物である。 役人たちにとって煙たい存在に買春の嫌疑がかけられたのは、この件が初めてではない。実は、シェン氏は2012年にも、買春容疑で逮捕されている。また、13年には辛辣な政府批判で知られ、微博アカウントに1000万人以上のフォロワーを持つネット言論人・シュエ・マンズー氏が買春容疑で拘束されている。 この国でお上にモノ申すためには、不屈の闘志と聖人君子の下半身が必要のようだ。 (文=牧野源)
韓国ではキムタクより有名!? バラエティ界を席巻するアイドル、TAKUYAとは――
韓国の芸能界で昨年大ブレークした人といえば、なんといってもカンナム(本名:滑川康男)。父親は日本人、母親は韓国人のハーフで、明るく愉快な性格が人気を集め、あらゆるバラエティ番組に引っ張りだこになっている。そんな彼の後を継ぐかのように最近人気上昇中なのが、2012年韓国でデビューしたアジアグローバルアイドルグループ「CROSS GENE」のメンバー、TAKUYA(本名:寺田拓哉)である。 今まで韓国では、笛木優子、藤田小百合など、日本人女性タレントの活躍は目立っていた。しかし、過去に男性が売れたことはほとんどない。韓国でギタリストとして活動する長谷川陽平が、俳優・竜雷太の息子ということで一時話題になったくらいだろうか。 そんな中、TAKUYAは初の純粋な日本人男性マルチアイドルとして注目を浴びている。きっかけとなったのは、2014年7月からレギュラー出演している外国人トークバラエティ番組『非頂上会談』。韓国国内だけでなく、中国でも大人気のこの番組で、TAKUYAは流暢な韓国語で日本の文化やニュース、流行アイテムを紹介したりと、「日本代表」の役割を果たしている。番組の人気に比例して、一般人である外国人出演者たちが芸能人並みの人気を誇る中、彼は唯一の現役アイドル。アイドルならではの魅力が、より多くのファンを引きつけている。激論を交わす他の出演者に比べれば比較的おとなしい態度、優しい性格、シスコンや草食男子っぷりに虜になる女性ファンも多いという。 高まる人気を証明するように、番組での発言がたびたび話題を呼ぶこともある。例えば日本でバッシングが起こった「日本人はキム・ヨナに嫉妬している」発言。また、自分が思う世界最高の男としてSMAPの木村拓哉を紹介するも、「しかし、韓国のポータルサイトで“タクヤ”と検索すれば、自分がトップに出てくる」と、韓国で上昇中の知名度を自慢する発言も。この発言によって、リアルタイム検索語ランキングで“木村拓哉”の名前が上位にランクインするなど、大きな反響を呼んだ。 活動の幅はバラエティだけではない。4月から放送されているドラマ『The Lover』では世界旅行中の日本人青年役で韓国ドラマデビューを果たした。特に、韓国人青年との“ブロマンス”を繰り広げるということで連日騒がれ、第1話の放送終了後、ネット上では「期待以上の演技力だった」「いろいろ頑張る姿が格好いい」などと好評を博した。 勢いに乗って4月13日にはCROSS GENEの2ndミニアルバムが発売。本業のアイドル活動も充実させている。日本ではすでにオリコンデイリーチャート4位入りという結果を出しているが、韓国ではまだグループとしての知名度はそこまで高くないため、今後TAKUYAがどこまでグループを引っ張っていけるか、注目が集まっている。 (文=イ・ハナ)CROSS GENE 公式サイトより
【え? あのSODが!?】ユーザー投稿型AVが見れるサイトを公開!
「え?あのSODがユーザー投稿系のサイト?」と驚く人も少なくないだろう。
AV界きっての異端児、ソフト・オン・デマンドが、自らのAV作品をユーザーに自由に編集させ、投稿することができるサイトを展開した。
サイト名は「1PO3BU」
このサイト、ソフト・オン・デマンドが運営を行っており、サイト内には、ソフト・オン・デマンドグループのさまざまなAVが置いてあるが、しっかりと長い時間をかけて、今晩のオカズ探しをするのは、なかなか難しいのではないだろうか。
そこで、今大好評なのが「みんなの投稿動画」だ。
サイト内にある動画の好きな部分、好きな箇所だけを切り取り、編集する機能があり、それを使って作られた動画が投稿されている「ユーザー投稿」のコーナーに注目が集まっている。
例えば、複数の女の子が出演するマジックミラー号の「お気に入りの可愛い子」だけを編集して投稿するなど、ユーザー視点のこだわりは多種多様で面白い、と評判だ。
「ユーザー様が作ったオリジナル動画の投稿ペースは、すでにFC2をも超えるペースになっている」(SODエンタテインメント:磯村社長談)
とのことで、すでに多くの男たちが利用しているのがうかがえる。
なんと、4月10日~13日の期間の間、無料でこの投稿動画はもちろん、通常のAV作品も見放題になるとのこと。
一度、試してみるのもアリなのではないだろうか。詳しくは下記の画像をクリック。
【中国】なんと背面座位まで! 発情期を迎えたパンダが繰り広げる“性技”を実況中継
パンダの故郷である四川省の山の中にあるパンダ研究保護センターで4月4日、発情期を迎えたパンダのカップルたちが見事“合体”に成功。白昼堂々と繰り広げられたその一部始終が、インターネットサイトの「パンダチャンネル」を通じて世界中に実況中継された。 毎年3~5月にかけてが、パンダたちの“恋の季節”。一般的に、飼育されているパンダは4~6歳で性的に成熟し、野生のパンダはそれに比べるとやや遅いという。雌のパンダが発情するのは1年に1回で、それもたった2、3日の間だけ。しかも、雄が発情行為をするのは雌が発情してからだというから、タイミングが非常に重要になってくる。 2013年末現在、中国にいる野生のパンダは1,864頭、飼育されているパンダは375頭。実際のところパンダの自然交配は難しく、野生パンダの数が減り続けているのは、環境の変化だけではなく、こうした繁殖率の低さも原因だという。 そんな中、中継された雄のルールーと雌のシーメイの愛の営みは、時間にして18分3秒。数分で終えてしまうちょっと早漏気味のパンダもいる中、これは今年の最長記録だったという。 中継された映像を見てみると、雄のパンダが積極的に雌のパンダにアタック。さすがに正常位はないものの、後背位の体勢から流れるように背面座位に移るあたりは、なかなかの床上手なのかも。単にバランスを崩してそうなっただけ……なんていうのは野暮というものだ。まずは定番のバックから
この体位はまさに……
パンダ研究保護センターの職員が中国メディアに語った話によると「雌パンダの発情期がもう少し続いたら、もう一度、雄パンダとの交配を行います」とのこと。 雌パンダが無事に受胎しているかどうかは、交配から3カ月待たないと確定できないという。 ちなみに、日本の上野動物園にいる雌パンダのシンシンに今年はまだ発情の兆候が見られず、雄のリーリーはお預けを食らっている状態で、赤ちゃんパンダの誕生を待ち望んでいる関係者たちは気をもんでいるという。 結局、雄パンダが雌パンダとまぐわうことができるのは、雌パンダのご機嫌次第、いや発情次第ということで、このあたりは人間世界とあまり変わりがないようだ。このあたりになると、もう組んず解れつ状態に
(文=佐久間賢三)ご満悦の雄パンダの表情
ネットのライブ実況で、盗撮セックスから自宅放火まで? 韓国で大人気「個人放送」の光と影
韓国ネット社会で影響力を振るう「個人放送」。ニコニコ生放送、ツイキャス、FC2ライブのような個人のライブ映像配信だ。テレビにも進出するスターを続々と輩出する半面、わいせつ行為など問題も後を絶たない。今年2月には自宅に放火する様子を配信した女性が捕まるなど、放送内容はエスカレートする一方だ。 放火があったのは韓国中西部の光州市。イム容疑者(21)が自宅アパートの玄関に衣類を置いて燃やす様子を配信し、大家の通報で逮捕された。イム容疑者は前日の配信で犯行をほのめかし、「有名になりたい」と訴えていたという。 「女性が登録していた配信サイトはアダルト禁止なのですが、お構いなしに服を脱いで見せるので、何度もBAN(会員資格の一時停止)を食らっていたそうです」(韓国ネット事情通) 報道では、精神科での治療歴があったことも判明。イム容疑者は逮捕後も、警察での取り調べを終えて両親に実家へ連れ戻される様子を逐一、SNSに報告していた。 なぜこの女性は、放火してまで有名になりたかったのか? 「カネですよ。韓国のライブ配信サイトは、人気に応じて収入を得られるシステムが確立されています。FC2ライブアダルトのような有料ポイント制の配信が、市民権を得ているわけです」(同)FC2アダルトに転載された韓国配信サイトの「ポッパン(脱ぎ放送)」。学生風から熟女までさまざま(韓国のFC2動画より)
YouTubeが登場した2005年以降、韓国では「パンドラTV」「mncast」「Mgoon」など同様の動画共有サイトが乱立。映画やドラマの海賊版であふれ返ったが、取り締まりの強化とともに淘汰された。そこで奨励されたのがUCC(User Created Contents)、ユーザー自身が作るコンテンツだ。 「当初はただ踊ったりするだけのたあいのない内容でしたが、有料ポイント制の普及とともに多様化。今では日本でいうユーチューバーのような、年間数千万円を稼ぐスターも少なくありません。厳しい競争社会でドロップアウトした若者が一攫千金を狙って集まる構図も見て取れます。閲覧には本人認証が必要ですが、人気配信者はYouTubeチャンネルでもアクセスを稼いでいますよ」(同)ひたすら食べる様子を実況する配信「モッパン(食い放送)」は定番ジャンルのひとつ(YouTubeより/以下同)
8秒で焼酎一気飲み
一方、裸やオナニーを見せて小遣いを稼ぐ一般女性やアダルト業者も、次々に配信を開始。一般男性も負けじと、風俗店での盗撮など内容が過激化していく。「焼酎一気飲みでゲロ」「室内で暴れて家の中を破壊」「殺人事件の再現パフォーマンス」「出前を配達に来た業者に暴言」「デリヘルを呼んでセックスを盗撮実況」など、目に余る配信が相次いだ。違法賭場サイトをPRする配信で逮捕者が出たこともある。 「会員数1,200万人超の代表的な配信サイト、『アフリカTV』はアダルト禁止など厳しい規約を設け、24時間監視で問題のある配信者をBANしています。そこで一般女性やアダルト業者などが、より規制の緩いマイナーな配信サイトへ流れる仕組みです」(同)「死ね! 死ね!」と叫びながらバットを振り回すパフォーマンス
韓国のサイトは実名登録による年齢制限などもあるが、実況動画はすぐにアフィリエイト付きの海外動画共有サイトへ流出。子どもでも簡単にアクセスできるため、韓国当局は頭を痛める。今年3月には放送通信審議委員会がモニタリングを行い、「有害」な配信者25人にサイト退会などの処置を下した。とはいえ、刺激の強いものほど見たくなるのが人のさが。過激な「個人放送」は、まだしばらく猛威を振るいそうだ。 (文=コリアラボ)FC2動画より
麻薬王が賛美されるメキシコ無法地帯の叙事詩! 『皆殺しのバラッド』に見る麻薬カルチャーの現実
さかしまの世界がスクリーンに映し出される。警官は覆面を被って顔を隠し、麻薬の密輸で成功を収めたギャングたちは英雄として賛美され、彼らを主人公にした歌や映画が大ヒットしている。そして、街にはギャングたちの抗争の巻き添えをくらった罪なき市民たちの死体が犬や猫のように転がっている。街の人たちは血に染まった路上の清掃で忙しい。近未来のディストピアを描いたSF映画かと勘違いしてしまいそうだが、そうではない。『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』は歴然としたドキュメンタリー映画だ。毎年1万人以上もの死者が出ているメコシコ麻薬戦争の実態を、イスラエル出身の報道カメラマンであるシャウル・シュワルツ監督は危険と隣り合わせの状態で4年間にわたって取材・撮影を続けた。 生々しい殺人現場を検証する警官は、まるで銀行強盗犯のように目抜き帽を被っている。なぜ警官が顔を隠しているのか。顔バレしてしまうと、勤務明けにギャングたちに襲われる可能性が強いからだ。警官だけでなく、警官の家族が狙われるケースも少なくない。本作の主人公のひとりであるリチ・ソトは、米国との国境にある街シウダー・フアレスに勤務する善良な警官。ハリウッド映画『悪の法則』(13)の舞台にもなったこの街では、年間3000件以上もの殺人事件が起き、「世界で最も危険な街」と恐れられている。しかし、メキシコでは起きた犯罪に対してわずか3%しか捜査されず、99%の犯罪は罪に問われることなく放置される。街の人たちはギャングからの報復に怯えて口を閉ざし、警察も下手に捜査を進めようとすると命がない。 リチ・ソトはそれでも覆面姿で現場検証を進め、現場に落ちていた銃弾などの証拠品を拾い集める。犯人の検挙に繋がることはほとんどない孤独な作業だ。麻薬組織からの裏金を受け取っている政治家や汚職警官が多く、仮に犯人が刑務所に送られても簡単に脱獄できることをメキシコ市民は知っている。リチ・ソトのマジメな同僚たちは次々とギャングの凶弾によって殉職していく。勤務から無事に帰宅したリチ・ソトに対し、母親は「こんな危ない仕事は辞めて、早く結婚して」と頼む。家族との慎ましい夕食を摂りながらリチ・ソトは悲しそうに首を振る。「他に仕事なんてないよ」。不景気なメキシコで転職するなら、後はギャングになるしかない。リチ・ソトはカメラに向かって語る。「自分が生まれ育ったこの街は、もともとは美しい街だったんだ」。それが今では死体から流れる血と腐敗臭が漂う生き地獄の街になってしまった。手にはカラシニコフ、肩にはバズーカ。邪魔する奴は頭を吹っ飛ばすぜ♪ 物騒な歌詞で“ナルコ・コリード”のバンドは熱狂的な人気を呼んでいる。
もうひとりの主人公となるのは、米国LA在住の人気歌手エドガー・キンテロ。“ナルコ・コリード”と呼ばれるメキシコ歌謡のシンガーソングライターだ。エドガーはギャングたちから武勇伝を聞き、それを歌にする。怖いもの知らずのギャングが自動小銃とバズーカ砲を持って警察と戦う勇壮な歌詞と哀愁を帯びたメロディとのギャップが奇妙な味わいのナルコ・コリードが出来上がる。いい曲ができ、ギャングがその曲を気にいると高額のチップがもらえることもある。メキシコ系米国人であるエドガーはLAで暮らし、実際にメキシコには足を踏み入れたことはない。すべて伝聞で作った曲ばかりだが、それでも彼の所属するバンドは人気で、ライブハウスではヒップホップスターのような熱狂ぶりで迎え入れられる。 麻薬王たちを英雄視したナルコ・コリードはメキシコでは放送禁止扱いとなっているものの、米国ではウォールマートでCDが販売されているほど。ナルコ・カルチャー(麻薬文化:本作の原題)としてメキシコとメキシコ移民の多い米国ではすっかり定着している。もっといい曲を作りたい。エドガーは国境を越えて、メキシコで曲づくりすることを考えるようになる。自分の皮膚感覚で曲を書けば、もっとリアルなものができるに違いない。美人な奥さんは大反対だ。特定の麻薬王を賞讃する歌を歌えば、敵対する組織の反感を買ってしまう。夫を危険なメキシコに行かせて、今の裕福な生活を手放すわけにはいかない。 自分が子どもの頃のような美しい街を取り戻したいという切ない想いを胸に抱く警官リチ・ソトと、ナルコ・コリードの人気歌手として麻薬戦争をリアルに体感してみたいと思うエドガー。国境を挟んだあまりにも対称的な2人の男の仕事ぶりをカメラは収める。絶望的な現実の中で見る淡い夢と過剰なフィクションの世界で求められるひと筋のリアルさ。決して相容れることのない2つの願いが、スクリーンの中で対峙する。麻薬カルテルから押収した武器弾薬。豊富な資金でメキシコ軍の特殊部隊までヘッドハンティングするため、警察はうかつに手を出せない。
“バイオレンスの詩人”と謳われたサム・ペキンパー監督は、西部劇『ワイルドバンチ』(69)でメキシコをならず者たちの天国として描いたが、現在のメキシコが『ワイルドバンチ』そのままの世界であることに言葉を失う。メキシコ麻薬戦争は、2006年に前カルデロン政権が麻薬組織の撲滅を打ち出したことから始まった。麻薬組織は膨大な資金を元手に軍隊並みの武装集団と化し、カルデロン政権6年間の死亡者数は12万人にも及ぶとされる。政権が変わった今も事件数はなかなか減らない。メキシコの麻薬組織がせっせと麻薬を米国に密輸している背景には、メキシコが領土の三分の一を失った米墨戦争(1846~1848)での恨みがあるとも言われている。麻薬を米国に垂れ流すことで、米国社会に報復しているということらしい。麻薬で儲けたギャングたちは義賊的な人気を得て、ますます彼らに憧れる若者が増えていく。若い女の子たちは、彼氏にするならギャングがいいと口を揃える。 さらに不思議な光景を、シュワルツ監督のカメラは映し出す。メキシコはカトリック信者が多かったが、政府同様に従来の宗教では当てにならないと新しい信仰が広まりつつある。ガイコツ姿の聖母サンタ・ムエルテを崇拝する信仰はここ10年でずいぶんと広まった。ムエルテ信仰には諸説あるが、16世紀のスペイン征服以降に先住民の死神信仰とカトリック聖人とが融合した民間信仰だと言われている。また、麻薬王たちの墓場もかなり独特だ。デコトラ、デコ電ならぬ、デコ墓である。ひとつひとつの墓はそれぞれ小さな宮殿のよう。庭園墓地を俯瞰してみると、まるでディズニーランドみたい。札束と女を好きなだけ抱いて、かっこよく生き、派手に散る。明るい墓地で、死後の世界も愉快に過ごす。メキシコ人の死生観にもナルコ・カルチャーは影響を与えている。 どうすればメキシコ麻薬戦争を終わらせることができるのか? 主な輸出先である米国でマリファナを合法化することで、麻薬組織の資金源を減らそうという案がある。メキシコの惨状を見てきたシュワルツ監督もこの案を支持する。 「マリファナを合法化することはリスクも伴うが、闇マーケットを小さくする効果があることは確か。それともうひとつ、個人的に考えているのはメキシコだけでなく米国の銃社会も見直すべきだということ。メキシコでギャングたちが使っている銃と弾丸は、(麻薬の代償として)アメリカから流れているものだからだ。メキシコ麻薬戦争なんて呼ばれているけど、そうじゃない。正しくはアメリカ・メキシコ麻薬戦争なんだ」 『皆殺しのバラッド』を公開したことで、メキシコに再び足を踏み入れることは容易ではない。シュワルツ監督はそう語った。メキシコから米国に流れた麻薬が、銃器になってメキシコに戻ってくる。さらに強大化した麻薬組織は、ますます大量の麻薬を米国に送り込む。メキシコと米国は果てしなく続く、合わせ鏡の関係にある。 (文=長野辰次)カラフルな霊廟が次々と建てられている庭園墓地の景観。麻薬戦争の影響で、葬儀ビジネスはずいぶん潤っているようだ。
『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』 監督・撮影/シャウル・シュワルツ 製作/ジェイ・ヴァン・ホーイ、ラース・クヌードセン、トッド・ハゴビアン 編集/ブライアン・チャン、ジョイ・アーサー・スターレンバーグ 音楽/ジェレミー・ターナー 配給/ダゲレオ ※非常に暴力的な内容を含むため、15歳未満の入場は不可 4月11日(土)より渋谷シアター・イメージ・フォーラムほか全国順次ロードショー (c)2013 by Narco Cultura,LLC http://www.imageforum.co.jp/narco
イケイケ中国経済の“亡霊”か――中国最大規模の廃墟「広州の九龍城」に潜入!
「こっちに住んでる日本人が“広州の軍艦島”と呼ぶ、巨大な廃墟があるんです。行ってみますか?」 広州在住の日本人にそう教えられ、さっそく現地へと向かった。場所は市内中心部で、繁華街にも近く、立地のいいエリアにある。典型的な中国の社区(集合住宅が密集してひとつのコミュニティーを形成している、日本でいうマンモス団地に似た共同体)で、入り口には「セン村(センはニスイに「先」)」と書いてある。奥に入っていくと、徐々に解体途中で放棄された建物が見えてきた。しかし、人々が行き交い、営業中の商店もある……。いったい、どういうことなのか?
この社区は1999年に建設された。ワンブロックがまるごと社区になっており、総面積は4.07平方キロメートルもあり、最盛期には4万人の人が生活していたという。しかし経済成長で再開発が進む中、この社区を含む一帯は金融・ビジネスの中心である「広州CBD」エリアに指定された。そこで広州市は2010年のアジア大会開催決定に際し、住民を強制立ち退きさせ、再開発することを決定。しかし、住民たちの反対運動が巻き起こり、計画が難航した。当局は警察と軍隊まで動員して排除を行ったが、住民はなおも抵抗。とくに10年8月の大規模な衝突では、死者も出たほどだ。15年現在もいまだに解決せず、社区は半ば解体されつつも、まだ1万人ほどが住み続けているという。廃墟の後ろには高層ビルが立ち並ぶ
解体途中のまま、放置された集合住宅
社区をくまなく歩いてみるが、解体途中の集合住宅がいくつもあり、ホコリ臭く、いつコンクリ片が落ちてきてもおかしくない状況で、危険極まりない。足元には鉄くずやガラス片などが散乱し、上下左右を常に警戒しないと歩けない。住民たちは慣れたもので、素知らぬ顔で廃墟の中を歩いている。水道や電気などライフラインが止まっているエリアもあり、昼間なのに真っ暗な道もある。軍艦島というより、かつて香港に存在した、あの有名な九龍城の雰囲気に似ているかもしれない。 この巨大な廃墟の中で、野菜や鶏を売る市場があったり、営業を続ける理髪店があったりして、カオス状態だ。上を見上げると、バルコニーには干し肉や洗濯物があり、まだ住居として使用している人がいることがうかがえる。社区の中はに今にも崩れ落ちそうな建物があり、大変危険だ
露店商や住民が行き交う様子
廃墟の中に営業中の野菜市場も
一眼レフカメラを首から下げた、若い中国人女性や欧米人の姿もチラホラ。巨大な廃墟は、ちょっとした観光スポットと化しているようだった。しかし、迷路のように入り組んだ中心部の路地には、平日昼間だというのに目つきの悪い男たちが目的もなくにウロウロ歩いており、かなり不気味だ。光を遮る路地は真っ暗で、人の目だけが白く光り、筆者のようなよそ者を鋭くにらみつける。この瓦礫の山を登ると、別エリアに抜けられる。瓦礫が新たな道となる
汚れきったため池。生活用水として利用していたのだろうか
案内してくれた広州在住の日本人は言う。 「市が強引に再開発を決めてから、すでに5年以上がたちますが、立ち退きが完了する気配はありません。ここはもともと、800年以上の歴史のある古い村だったので、代々住んできた住民も多く、立ち退きは難しいでしょう。また再開発計画に際し、社区のトップの収賄など、お決まりの汚職事件も報じられた。毎年、経済成長率10%以上を叩き出していた、イケイケドンドンの中国経済を象徴する“亡霊”みたいなものです」閉鎖された学校。子どもたちはどこへ行ったのか
一部では、「観光資源」として、この巨大な廃墟を保存しようという動きもあるという。経済成長の負の面を象徴する「セン村」は、今後どうなってしまうのだろうか――。 (取材・文・写真=金地名津)入り組んだ路地は、昼間だというのに真っ暗だ
今年も汚名返上できず!? 世界の自動車メーカーが「ソウル・モーターショー」をスルーするワケ
4月3日に開幕した「2015ソウル・モーターショー」。韓国国内最大規模の総合産業展示会として1995年から始まり、国際自動車工業連合会(OICA)からも公認されている。今回で10回目を迎えるが、開幕4日目にして23万4,000人(ソウル・モーターショー組織委員会公式発表)が来場するほど盛況だという。「今年は国内外32の自動車メーカーが参加」計370台が展示される。そのうち世界初公開が7モデル、アジア初公開が9モデル、韓国初公開が41モデルと、計57モデルの新車が発表される」という宣伝文句が、韓国の自動車ファンたちの関心を集めたせいかもしれない。 ただ、実際に足を運んだ人たちの間では落胆する声が多い。というのも、世界初公開(ワールドプレミア)されたのはヒュンダイ、起亜(KIA)、サンヨン(双竜)、ルノー・サムスン、韓国GMなど国産メーカーばかりで、メルセデセス・ベンツ、BMW、アウディなどの世界的な自動車メーカーのワールドプレミアがあったわけではなかったのだ。「アジア初公開」「韓国初公開」といううたい文句はあったが、実際にはすでにほかのモーターショーで公開済みのものばかり。とある自動車ファンは「輸入車のニューモデルを楽しみにしていたが、高級ホテルの駐車場や江南(カンナム)の街並みに路駐されている車と、さほど変わらなかった」と皮肉るほどだ。
しかも、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ランドローバー、ポルシェ、ベントレー、マセラッティなど、海外メーカーの展示車のほとんどがドアロック。新型車は当然としても、すでに販売中のモデルまでドアがロックされていて内装などを確認することもできない。「これなら街のディーラーに行ったほうがまだマシだった」という不満の声もあるという。ちなみにトヨタ、日産などはドアロックせずに開放しており、ホンダはロボット“ASIMO”を投入してさまざまなイベントを行うなど、日本車メーカーの評判は上々の様子だが、ランボルギーニ、クライスラー、ボルボなどは出展すらしていない。 ただ、それがソウル・モーターショーの現実でもあるのだろう。ただでさえ市場規模が日本や中国に比べて小さい上に、ヒュンダイなど国産車がシェアのほとんどを占める韓国に総力を注ぐほど、世界の自動車メーカーたちもヒマではない。実際、ランボルギーニ、クライスラー、ボルボなどはソウル・モーターショーには出展しないが、4月20日に開幕する上海モーターショーには出展するとのこと。それどころか、上海では20数台のワールドプレミアが予定されているというウワサもある。 ジェノバ、パリ、フランクフルト、デトロイト、ニューヨーク、北京などのメジャーなモーターショーと比べると知名度は落ち、OICA未公認の上海モーターショーにも及ばないソウル・モーターショー。美しくセクシーで、時に過激な露出も多いコンパニオンばかりが話題になり、一部では「ソウル・モデルショー」とも皮肉られてきたが、今年もその汚名を晴らすことはできないのか……。ちなみに、12日まで行われる。
お花見客もビックリ!桜舞い散る中に「まん〇画太郎」Tシャツの集団現る!!
桜が見頃を迎えたこの日、中野区にある公園におそろいのTシャツを着た集団が現れた。ネズミのイラストが書かれたそのTシャツは……
おぉ~、これはマンガ界の鬼才・まん◯画太郎先生の「ミトコンペレストロイカ」に登場する「ドクミ」ではないかっ!?
しかも手にはTENGAを持ち「LOVE ME TENGA」と書かれたTシャツを着ている。
「これから何が始まるんだっ!?」
そう思った刹那、そこに現れたのは、猫ひろし!!
お決まりの「猫ひろしコール」から始まり、一連のギャグの応酬。20人ほどの集団のテンションが一気に高まり、公園の一角がまるでライブ会場のように盛り上がる。やがてその集団は、猫ひろしの指導による準備体操を始めた。

やがてその集団は、猫ひろしを先頭に走り出した。みな一様に笑みを浮かべ、ゆっくりと、しかし確かな足取りで公園を出て行く。
「猫がネズミのTシャツを着て走る?」
これは何かの儀式なのかっ!?
まん〇画太郎×TENGA×猫ひろし×総勢20名程の集団……
「これは彼らの後を追うしかない!」
そう直感した私は、彼らに付かず離れず後を追った。
集団が走り出してほどなくすると、街ゆく人が
「あっ!猫ひろしだ!」
「がんばってー!」
などと声援を送る。
その度に集団は猫ひろしお決まりのポーズ「にゃー!」を披露し周り人々を湧かせていく。
「彼らの目的はいったい何なんだ?」
ついに耐え切れなくなり集団の一人を捕まえ、インタビューを決行した。
「すいません。これは何をしているんですか?」
「えっ!? 見てわかりませんか? マラソンですよ」
「マラソン?」
「そう、マラソンです。TENGAさんが主催のマラソンイベントで、この画太郎先生のTシャツを着て走るファンランなんですよ」
なるほど、実に健康的なイベントではないか……。
その後彼らは桜並木を走り、商店街を抜け、元いた公園に戻ってきた。
「これでイベントも終了か」と思った刹那、集団のボルテージは最高潮に!猫ひろしによる「最初はニャー!」の掛け声と共にジャンケン大会が始まったのだ!!
景品はなんと、まん〇画太郎先生による直筆のイラスト&サインが入ったTENGAとTシャツ。
これは間違いなくお宝だ。
ヤフオクに出したら、いったいいくらの値が付くのか……そんなことを考えていると、さらにサプライズとも言える出来事が!
なんと参加者全員にこれまた先生直筆のイラスト&サインが描かれた色紙が配られた。
まん〇画太郎先生は、人前にほとんど出ることがないと聞いたことがある。つまりそれだけサインものが少ないということだ。
これは羨ましい……。なんてラッキーな人たちなんだ!
この幸運にあやかるために、まずはこのTシャツを手に入れよう!
「すいません! このドクミのTシャツはどこで売ってるんですか!?」
「TENGAの通販で売ってます」
そうかそうか、さっそくスマホでポチッとな!
って、そういえばちょっと前に、誰かが別の記事でこのTシャツのこと書いてたな……全然忘れてた。トホホ……。
TENGAオフィシャル通販と思って改めてTENGAさんのサイトを見てみたら…… おぉ~なんとコンドームが発売されているではないかぁー! しかもシャレオツ感ハンパない! これも買おう! そしてヒロミちゃんと使ってみよう!! そうだ! きっとこのコンドームならヒロミちゃんも「私このガラがいい~」とか言って無邪気に喜んでくれるはずだ!
●TENGA オリジナルコンドーム | TENGA(テンガ)公式サイト
http://www.tenga.co.jp/condom/






























