「当選すれば中国も民主化へ!?」習近平が恐れる“異例ずくめ”新宿区議候補とは――

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街頭演説中の李小牧氏
 普通選挙のない中国で、日本のひとりの新人候補に、注目が集まっている。  その人物は、4月26日に投開票が行われる統一地方選挙で、新宿区議に立候補を表明している李小牧氏だ。  中国系の観光客に歌舞伎町のナイトスポットを紹介する「歌舞伎町案内人」として知られ、自身の実体験をまとめた著作もある李氏は、来日27年目の今年、日本人に帰化。その直後、民主党推薦候補として、新宿区の国際化と飲食店従業員の地位向上などを政策に掲げ、新宿区議選に立候補している。  中国でテレビ出演もたびたび行い、一部の著作も中国で出版されている李氏は、母国での知名度も高い。それに加え、中国出身者として、日本の地方議員になった例はないだけに、注目度も高い。出馬の意向を表明して以来、BBC中国語版や香港紙「アップルデイリー」などの取材も受けている。  中国版Twitter「微博」でも、李氏の出馬について 「当選できるよう応援したい!」 「どうせ当選しないだろう。日本人が中国系の候補者に投票するわけがない」 など、さまざまな声が上がっている。  一方では、 「風俗街の客引きをやっていた人が選挙に出られるとは……日本は本当に自由な国だ」 「俺は中国では選挙に出られないが、日本でなら出られる可能性があるということか……」 など、普通選挙への関心をうかがわせるような書き込みも見られる。  そんな中、中国在住フリーライターの吉井透氏は、「李氏の出馬に注目している、意外な人物がいる」と指摘する。 「中国で、日本の地方選挙への立候補者が、これほど注目されるのは異例のことです。当局は、海外の政治や選挙に対する人民の反応をかなり気にしていて、台湾の総統選挙や日本の国政選挙の際は、ネット上の言論統制も強化されます。李氏がもし当選すれば、普通選挙の実現や民主化に対する関心が一気に高まる可能性もあり、習近平をはじめ指導部も気にかけているはず」  日本人にとっては当たり前のような選挙権だが、もっと尊重するべきなのかもしれない。

マイクロソフト一世一代の大勝負!? この夏登場「Windows 10」はどうなる?

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Windows 10 - Microsoft Windows
 マイクロソフトによると、次期Windowsとなる「Windows 10」は、この夏に発売されるという。開発スケジュールがギリギリなので、おそらくは8月下旬、筆者としてはパッケージ版が出回るのは秋に差し掛かるのでは? と考えている。Windowsのナンバリングは8から9を飛ばして10になるが、これは新世代のWindows、そしてあらゆるデバイスで包括的に動作する幅広いプラットフォームであることを表しているという。つまりは、気合が入っていると言いたいらしい。「Windows9」と検索すると、Windows 95/98が引っかかってきて紛らわしい、ということもあるだろう。とはいえ、この自信は本当かもしれない。「Windowsは奇数バージョンが当たり」といわれており、Windows 3、98、XP、7は出来がいいと人気のOSで、10は9番目に当たるので期待されているのだ。  Windows 10はテクニカルプレビューという評価版を無償で公開しており、すでに筆者は日常使いしている。Windows 8から大きく変わったのは、スタートメニューが復活したことと、ストアアプリがウィンドウ表示できるようになったこと。Windows 8で不評だったポイントが大きく改善されたというわけだ。もちろん、ほかにも数えきれないくらいの変更点がある。隅から隅まで使い倒した経験から判断すると、テストバージョンでありながらWindows 10は素晴らしいOSに仕上がっている。現状は日本語の翻訳が怪しいところがあったりするが、製品版は完璧になっているはず。Windows 8の評判を気にしてアップグレードできなかった人も、安心してWindows 10に移行できるだろう。  マイクロソフトは、さらに驚くべき決定をした。Windows 7/8.1を利用しているユーザーは、無料でWindows 10にアップグレードできるというものだ。発売から1年間という縛りはあるが、マイクロソフトとしては初の試みで、ユーザーとしてはウェルカム。そのため、PCの買い替えタイミングは別に気にする必要がない。慌ててWindows 8 PCを購入する必要もないし、発売まで待つ必要もない。欲しい時に買えばいい。さらに、日本には少ないと思われるが、海賊版のWindows 7/8.1を利用しているユーザーもWindows 10にアップグレードできるという。この機会に、MicrosoftはWindows 10への移行を一気に進めるつもりなのだ。  マイクロソフトの思惑としては、Windows 10ユーザーを増やすことで、「Windows ストア」を充実させ、利益を上げたいのだ。アップルの「App Store」やAndroidの「Google Play」のようなエコシステムを構築するのが狙いだ。ストアアプリがウィンドウで動作するようになり、開発者も参入しやすくなった。Windows 10は、マイクロソフト一世一代の大勝負となりそうだ。 (文=柳谷智宣)

バカとハサミは使いよう?『キスマイGAME』流「ドローン」の使い方

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テレビ朝日『キスマイGAME』番組公式サイトより
 首相官邸にドローンが墜落したことが、大きな問題になっている。ドローンとは主に空撮用に使われる無人飛行型ロボット。災害現場や人が立ち入れない場所でも空撮が可能であることから、特にメディアにとって大きな技術革新をもたらした撮影機材である。一方、その高度なテクノロジーゆえ、当初から悪用の危険性は指摘されており、それが現実になってしまった。  どんなテクノロジーでも、それが優れた技術であればあるほど、悪用する者が出てくるもの。当然、それに対する対策は必要だが、だからといって、ドローン自体を悪者にするのはナンセンスだ。悪用の可能性が高いのと同じように、有用な使い方の可能性も広がっている。そして、そのどちらでもない「遊び道具」としても、無限の可能性を秘めているのではないだろうか。  いち早くドローンをテレビで「遊び道具」として使ったのが、『あの遊びをバージョンアップ!キスマイGAME』(テレビ朝日系)だ。4月から始まったKis-My-Ft2の冠番組で、その名の通り、子どもの頃に遊んだ鬼ごっこ、かくれんぼ、缶蹴りなどを、2015年現在の最新テクノロジーを使って“バージョンアップ”するというものだ。  初回は「だるまさんがころんだ」を、高性能防犯カメラを使ってバージョンアップ。わずかな動きも検知する防犯カメラを相手に「だるまさんがころんだ」をするという、単純明快なゲームだった。しかし、この「わずかな動き」が現在のテクノロジーでは尋常ではない。膝のちょっとした動きはもちろん、表情の変化、まばたきさえも検知されてしまうのだ。この攻略のため、ひとりが壁になって協力しながら前に進んだり、ほふく前進で動きを最小限にとどめたりと、キスマイたちが知恵を絞って挑戦していき、成功に少しずつ近づいていく。だから、見ている側も手に汗握り、画面に釘付けになり、失敗すると「あー!」と思わず声に出してしまう。  そしてドローンを「遊び道具」にしたのは、第3回放送(4月14日深夜)だった。その特性を最大限生かし、ドローンが“鬼”となった「かくれんぼ」が行われたのだ。ルールはとてもシンプル。一定時間内に、ドローンから挑戦者が一人も見つからず逃げ切れれば勝利だ。「見つかった」という判定は、ドローンのカメラに3秒間継続して映ったらアウトという基準。これがゲームバランスとして絶妙だった。  キスマイは、「助っ人」であるゲストの前園真聖と共に、この「ドローンかくれんぼ」に挑戦していく。前園は、言わずと知れたサッカー元日本代表のアスリート。だからといって、このゲームに向いているか疑問だったが、彼は想像以上に大活躍を見せた。安定した飛行でブレずに相手を捉えることができ、視野も180度と広いドローンに「体幹がしっかりしている、長友(佑都)みたい」「相当視野が広い。遠藤(保仁)ぐらい」などと真面目な顔でたとえて笑わせる、バラエティ的活躍だけではない。挑戦のリーダーとして自分も走り回りながら、的確に指示を出し、まさに司令塔の役割を担っていた。  第1ステージの舞台は「教室」。机など、ドローンの視界を妨げるものはあるが、いわゆる「かくれんぼ」のように、同じ場所に隠れているだけではすぐに見つかってしまう。いかにドローンに対し、的確なポジショニングを取れるかがこのゲームの攻略のポイントだ。サッカーもある意味、ポジショニングのスポーツ。だから、前園はすぐにこのゲーム攻略のコツをつかんでいき、ドローンの死角となる“ウラを取る”ことに成功するのだ。しかし、その後もドローンが驚異的な性能を発揮し、挑戦者たちを苦しめていく。  最新テクノロジー vs 人間の知能合戦は、とても見応えのあるものだ。特に、技術の穴を見つけ、そこを突き、絶対に無理だと思われていた攻略の糸口をつかむカタルシスは大きい。しかも、その糸口を導き出したとしても、その戦略を正確に実行する運動能力がなければならないから、ハラハラ・ドキドキ感は倍増する。  まさに、バカとハサミは使いよう。『キスマイGAME』は、テレビならではの方法でドローンのような最新テクノロジーを「遊び道具」に仕立て上げた。  子どもの遊びを大人たちが、お金と技術と知性をかけて真剣にやっている。まったく意味のない、最新テクノロジーのムダ使いである。だが、その意味のなさやムダにこそ、テレビの可能性は広がっている。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから 

遺族デモに“催涙剤”高圧放水! 異常だらけの「セウォル号1周年」は韓国政府の謀略か

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国民不在との論調で冷笑された「第1回国民安全の日・国民安全確約大会」。主催は、セウォル号事故を受けて新設された行政機関「国民安全処」(KTVウェブサイトより)
 修学旅行中の高校生250人を含む304人もの犠牲者を出した韓国・セウォル号沈没事故。今月16日に事故発生から1年を迎えたが、事態は終息どころか日増しに混迷を深めている。  ソウル市中心部・大統領官邸からもほど近い光化門広場では、犠牲者遺族と市民団体が3月30日から4月16日まで416時間デモを敢行。一方、警察は機動隊車両で官邸に向かう道を封鎖するバリケードを築くなど、異様な空気が高まった。11日には官邸への行進を試みた集団が警察と衝突し、警察が催涙剤入りの高圧放水で鎮圧。その後もデモ隊や遺族らと警察が盛んにもみ合い、多数の逮捕者が出た。だが光化門広場の熱気は衰えず、5月1日のメーデーまで異常事態が続く見込みだ。  あれだけの大惨事の割に、政府の1周年追悼行事は異常を呈している。朴槿恵大統領は16日正午に事故海域近くの焼香所で献花を予定していたが、遺族らは到着前に焼香所を施錠して面会を拒否。朴大統領は仕方なく港の防波堤でメディア相手にメッセージを読んだ後、その足で南米歴訪に出発した。李完九首相(当時)も同じ日に京畿道の合同焼香所を訪れたが、やはり遺族に追い返されている。  一方、韓国政府はこの日、セウォル号事故1周年行事「第1回国民安全の日・国民安全確約大会」を開催。軍楽隊の華々しい演奏とともに、ライフジャケットや潜水服などの救助装備が誇らしげに展示された。ところがセウォル号事故の写真展示や追悼の準備は一切なく、遺族も不在。会場外で若い男女が政府批判のビラをまくなど、式典は異様なムードに包まれた。また、行事に合わせ、船上で救助訓練を行うはずだったが、中止されたことも後に判明。これらを受け、行政がセウォル号事故の風化を図っているとの批判が噴出した。
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「国民安全確約大会」で展示されたライフジャケットや潜水服などの救助装備(KTVウェブサイト)
 未曾有の事故から1年。真相究明と再発防止の取り組みは、暗礁に乗り上げている。昨年11月可決の通称「セウォル号特別法」では「特別調査委員会」が設置され、中立な立場で事故の真相を究明するはずだった。だが行政当局は公務員主導とする「セウォル号特別法施行令案」を発表し、特別調査委の権限を縮小した。この露骨な骨抜きに遺族らが猛抗議し、冒頭で伝えた光化門広場での警察との衝突につながったわけだ。  また同法の施行令として、遺族に対する賠償・補償金の規模と申請手続きも示された。金額は1人当たり8億2,000万ウォン(約9,000万円)と大きく報じられたが、これは行政当局が勝手に損害保険の保険金まで上乗せして水増しした数字。また財源は海運会社の差し押さえで捻出され、国費は使われない。だがメディアを通じて遺族が税金をせびっているというイメージが作られ、世論の分断が進んだ。賠償・補償金の申請期限は今年9月まで。遺族は特別調査委の結論を待たずに、国との和解を迫られる。  特別調査委の骨抜きと賠償・補償金の確定で、事故の幕引きを急ぐ韓国政府。メディアでは「韓国は何も変わらなかった」との声も相次ぐ。光化門広場の怒号は、まだやむ気配はない。 (文=コリアラボ)

復讐か、弔いか──中国“女好き”夫の葬儀にビキニ美女ダンサーを呼んだ妻の真意とは

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葬儀でセクシーダンスを披露するダンサーたち
 生前、女に目がなかった夫のために、妻が葬儀にセクシーダンサーを呼んだことが話題となっている。台湾紙「聯合報」(4月14日)などが伝えた。  4月12日、台湾台中市にある葬儀場――本来は重たい空気に包まれるはずの場所は、朝からクラブミュージックが爆音で鳴り響いた。間もなく、2人のセクシー美女が白い布のかかった棺桶の周りでダンスを踊り始めたのだ。最後はビキニになってセクシーダンスを披露、現場を魅了した。生前、夫が美女を見るのが好きだったことから、妻が特別に手配したという。彼女たちは黒い下着を身につけているようにも見えるが、葬儀の場にふさわしい格好とは言いがたい。
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 棺を安置している部屋に現れた、膝上まであるブーツを履いた2人の美女の姿に、参列者は騒然。遺族と事前に打ち合わせをし、葬儀の進行中は静かに部屋の外で待っていたという。2人が踊っている間、参列者が携帯で写真を撮る場面も見られ、驚きを隠せない様子だった。微博(中国版Twitter)など、SNS上でも大きな話題となったようだ。 「怖くないの? 興奮して棺桶から出てくるわよ」 「台湾でよかったな。もし大陸だったら、罵られるなんてもんじゃ済まないよ」 「奥さん恨んでたんじゃないのか。死んだら女遊びもできないからな。この日が来るのを、ずっと待っていたみたいだ」 「俺も美女が好きだ。生をしっかりかみしめながら、たくさん美女を見るよ!」 「2人とも一緒に埋葬してやれよ」
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こちらは福建省の大富豪の葬列の様子。同じくダンサーたちが踊っている
 愛した夫のために、というのは建前で、実は女遊びが好きな夫を恨んでいたのではないかというコメントが多く見られた。また、不謹慎であるといった意見も。死んでまでセクシーダンスを見られるなんてうらやましい、という声もあり、今後このような葬儀を希望する人が増えるかもしれない。  台湾だけではなく、大陸でも同様の例がある。2014年に話題となった福建省長楽市の大富豪の葬儀では、大きなスピーカーとセクシーダンサーを搭載したトラックが大葬列に加わったという。台湾やその対岸の福建省では、大陸とは違って葬儀の風習も独特なようだ。 (文=棟方笙子)

「当局が販売規制に動く可能性も!?」首相官邸に墜落した“中国製ドローン”の正体とは――

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首相官邸に落ちたとみられるPhantom 2
 4月22日、首相官邸の屋上にドローン(小型無人機/マルチコプター)が落下していた事件で、次世代技術が抱える危険性があらためて浮き彫りとなった。一方、捜査関係者はこのドローンが中国DJI製の「Phantom 2」という機種だったと伝え、各メディアが一斉に報じた。今年1月、米ホワイトハウスの敷地内に墜落したドローンも、このPhantomだった。  では、このDJIとはどんな会社なのか? 一部マスコミでは「香港のメーカー」という記載も見られるが、DJIのHPや百度百科(中国版Wikipedia)によると、どうやら会社の登記地が香港で、本社や拠点は中国広東省深セン市にある。従業員数は2,500人(2014年末時点)で、大陸出身の創設者フランク・ワン氏が香港科技大学を卒業後、06年に資本金約3,000万円でDJIを設立したという。12年、ホビー機よりも高性能で、業務用より安価なPhantomを発売し、世界的なヒットとなった。15年現在、世界のドローンの約7割がDJI製で、市場の売り上げの約半分を独占しているのこと。14年の販売額は、1.3億ドル(約156億円)に上ったという。
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創設者のフランク・ワン氏。中国浙江省杭州市生まれで、まだまだ若い
 一方、現在DJIの社長を務める李沢湘氏は、電子工学の博士で、香港科技大学やグーグル香港の責任者を経て、現在は上海交通大学の教授も務めているという。湖南省の農村出身で、アメリカ留学経験もある有名な人物だ。ドローンに詳しいホビー機販売業の男性は言う。 「日本でドローンといえばPhantom 2です。価格もフルセットで15~20万円とお手頃で、空撮ファンや、映像製作会社の人がこぞって購入しています。高性能な3軸ジンバル(回転台)と1,400万画素のカメラを装備しているので、とてもキレイな映像が撮れます。飛行時間は満充電で20分程度。これでも、かなり飛行時間が長くなりました。DJIのドローンは、20~50万円するホビー機と業務用の間の幅広い需要に対応した機種を販売しており、世界中で人気。品薄状態ですね」
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2014年上海エアホビー展に出展していたDJIのブース
 国産ドローンは、千葉大学の野波健蔵教授が手がけたMS-06が有名だが、こちらは災害や警備での使用が想定され、完全受注製で価格も1機200~300万円と高めだ。もちろん、性能や技術力はDJI製より勝るといわれているが、価格と納期に課題があり、テレビ局を含め映像関連の業務用では圧倒的にDJI製が人気だという。 「首相官邸に落ちたドローンは黒く塗装されており、趣味で飛ばしていて落ちたホワイトハウスの例とは違う。ペットボトルや発煙筒を装着していたとも報じられており、明らかに攻撃の意図があったのではないか。日本で販売されているドローンの7割はDJI製です。中国製ということもあり、過剰反応した当局が販売規制に動くのでは、と心配しています」(同)  事件でドローンをめぐる状況が一変する中、DJI製品にも大きな影響が出ると思われる。 (取材・文=金地名津)

韓国でも名門高校サッカー部員が不祥事! 未成年を中毒に陥れる「違法スポーツ賭博」の甘い誘惑

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イメージ画像 Photo By USAG- Humphreys from Flickr.
 韓国・ソウルで起こった、日本の高校サッカー部員たちによる集団万引騒動。高校サッカーの強豪チームだけにその衝撃は大きかったが、同じ頃、実は韓国高校サッカーの強豪校の不祥事も発覚していた。名門・浦項製鉄高校のサッカー部員たちが、違法なスポーツ賭博サイトを常習的に利用していたというのだ。  浦項製鉄高校といえば、数多くの優勝タイトルを誇る名門中の名門。昨年も大統領杯・全国高校サッカー大会、文化体育部長官旗・全国高校サッカー大会で優勝している。Kリーグの強豪・浦項スティーラースの下部組織的な位置付けにあり、イ・ドングッなど数多くの韓国代表選手を輩出してきた。  独占スクープした韓国のスポーツ紙「スポーツ朝鮮」によると、2013年9月に一部の生徒たちが違法スポーツ賭博サイトを利用していたことが発覚するが、高校側は「穏便に済ませよう」と生徒の処分を見送った。だが、翌年4月にも、一部の生徒たちが賭博をしていたことが発覚。中には2年近く違法スポーツ賭博に興じていた生徒がいたこともわかり、そのうち3人は数回にわたって数十万ウォンを賭けるなど、深刻な賭博中毒になっていたという。韓国では日本の「toto」同様に、合法的なサッカーくじ(体育振興投票券)があるが、未成年者は違法スポーツ賭博はもちろん、合法的なスポーツ・べッティングも禁じられている。にもかかわらず、サッカー名門校の生徒たちが常習的に違法賭博に手を染めていたというのだから衝撃だ。  ただ、ネット上に氾濫する違法スポーツ賭博は、未成年でも気軽に手を出せてしまうという罠がある。ほとんどの違法スポーツ賭博サイトが100ウォン(約11円)から賭けられるだけではなく(上限は100万ウォン/約11万円)、携帯番号と送入金可能な銀行口座を登録すれば誰でも会員登録できる仕組みだ。つまり、成人認証もなく、誰でも気軽にできるわけだ。  そんな罠にはまり、賭博中毒になってしまう未成年も増えている。京畿道に住む18歳のとある男子生徒は、13年くらいから好奇心で違法スポーツ賭博サイトを利用するようになり、次第に中毒化。友人から金を借りたり、自宅のノートブックPCや両親の貴金属を勝手に売却して金を工面していたという。それでも足らず、やがてインターネットの中古品販売サイトで偽のブランド品を売るようになり総額1,500万ウォン(約166万円)をだまし取り、15件の詐欺容疑で保護観察処分になったという事例もある。違法スポーツ賭博サイトに金をつぎ込むため、犯罪に手を染めるケースが増えているのだ。  名門サッカー部員たちも、思わず手を染めてしまった違法スポーツ賭博。日本の高校サッカー部員たちの集団万引も問題だが、未成年者たちが気軽に利用できる違法スポーツサイトを野放しにしている韓国社会もいかがなものか。日本も韓国も、大人たちの管理不足が問われている。

障害者コミュニティは壮絶なヒエラルキー社会!? 字幕、吹替えなしの肉弾ドラマ『ザ・トライブ』

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聾唖者たちがむきだしの演技を見せる『ザ・トライブ』。セルゲイ(グレゴリー・フェセンコ)とアナ(ヤナ・ノヴィコヴァ)との恋愛は成就するのか。
 聾唖学校を舞台に、手話による交流を描いた青春感動ドラマなのだろうと勝手に想像していた。上映が始まり、自分の思い込んでいたイメージとは180度異なり唖然呆然となる。ウクライナ映画『ザ・トライブ』は聾唖学校が舞台だが、そこで描かれているのは暴力とセックスが横行する世界。障害者たちのコミュニティ内でのヒエラルキーの凄まじさに凍り付いてしまう。字幕も吹替えもなし。実際の聾唖者たちによる手話によって、ドラマは進んでいく。観る者は必然的に主人公の置かれている状況と前後の展開、手話に込められた感情と顔の表情で内容を推し量るしかない。それゆえに観る側は、通常の映画とは比べものにならないほどの集中力でスクリーンを凝視することになる。  主人公は純朴そうな若者セルゲイ(グレゴリー・フェセンコ)。どうやら聾唖学校への転入生らしい。全寮制の学校で、セルゲイはなかなか自分の居場所を見つけることができない。校内は族(トライブ)が仕切っており、セルゲイは校舎裏に呼び出されて裸にされ、族のリーダーからボディチェックを受ける。さらに族のメンバーが囃し立てる中、腕力自慢の男子生徒たちにかわいがられることに。新顔への手荒い歓迎会だ。ここでセルゲイは予想以上のタフさを見せ、複数人を相手に互角にやりあってみせる。セルゲイはリーダーに気に入られ、族の一員として迎え入れられる。校内でのカツアゲに留まらず、聾唖学校で作ったと思われるお土産品の実習販売に見せかけて、列車内での窃盗にも励む。セルゲイは族の中で実力者として頭角を現わしていく。
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寄宿舎で暮らすアナたちは体を売ることで、せっせとお金を稼ぐ。彼女が守銭奴になったのは、自分の置かれた現状から脱出するためだった。
 族は裏ビジネスにも手を出していた。リーダーの愛人・アナ(ヤナ・ノヴィコヴァ)と同室の女の子は、夜になると寮を抜け出し、トラックの運転手たちを相手にした売春にいそしむ。ある晩、アナたちをトラックの溜まり場まで送迎していた上級生が、バックするトラックの発信音が分からずに轢死してしまう。その後任に選ばれたのがセルゲイだった。ビッチなファッションに着替えたアナに接しているうちに、セルゲイは辛抱たまらずお金を渡して筆下しをお願いする。セルゲイ、エッチのほうでもパワーファイターぶりを発揮。無言で肉体と肉体をぶつけ合うセルゲイとアナ。セルゲイはリーダーへの上納金をチョロまかしてはアナに貢ぎ、組んずほぐれつの愛欲の日々が続く。リーダーの女に手を出し、しかも上納金をくすねていたことがバレ、セルゲイはリンチに。アナは妊娠が発覚。セルゲイとアナの欲望に身を任せた青春は静かに崩れていく。  本作が長編デビュー作となるミラスラヴ・シュボスピツキー監督は、1974年ウクライナの首都キエフ生まれ。「子どもの頃に通っていた学校の近くに聾唖学生たちの寄宿舎があり、彼らのコミュニケーションの取り方、ゼスチャー、ケンカの仕方に惹き付けられた」と語っている。全員が聾唖者であるキャストはSNSを使って募集し、ロシア、ウクライナ、ベラルーシから集まった約300人の中からオーディションで選ばれた。カツアゲ相手の足を掴んで、逆さ吊りにしてみせる怪力を見せた主人公セルゲイ役のグレゴリー・フェセンコは、キエフのリアルなストリートキッズ。撮影期間の3カ月、不良仲間から隔離しての俳優デビューだった。大胆なセックスシーンに挑んだアナ役のヤナ・ノヴィコヴァもまったくの新人で、チュリノブイリに近いベラルーシ出身。女優になるために、恋人と別れての決意の出演だった。撮影の合間、キャストやスタッフは反政府デモや暴動に度々参加していたそうだ。それもあって、作品の中にも殺伐とした乾いた空気が流れ込んでいる。
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異様なほどリアルな堕胎シーン。手術室代わりの浴室に、アナの悲痛なうめき声が響く。手話が分からない分、恐怖感が遅れて一気に押し寄せてくる。
 手話を学んだ人なら、本作をまるっと理解できるかというと、そうでもない。本作のキャストが使っているのはウクライナ手話なので、日本人が彼らの手話内容を完全に理解することは難しい。手話をボディランゲージとして受け止め、登場人物たちの迫真の表情から真意を読み取るしかない。戸惑い、苛立ちを覚えながらも物語を懸命に追いかけていくうちに、少しずつ状況が読めてくる。売春の元締めをしているオッサンは聾唖学校の教員であること。もしかしたら、この学校のOBなのかもしれない。アナが中絶手術を受けることになる闇の堕胎屋も言葉を話さない。彼女も聾唖者らしい。そしてアナと同室の女の子が売春に明け暮れているのは、ウクライナという旧共産圏の国を出て、もっと自由な国・イタリアに行くための資金集めであることが分かってくる。裏ビジネスに手を染めなくては生きていけない障害者たちのリアルな現状を本作は伝えるだけではない。彼らは法は犯しているが、健常者からの助けを借りずに自分の力で生きようとしている。その毅然とした表情に心を動かされる。  『ザ・トライブ』はサイレント映画時代に先祖返りしたかのようなエネルギッシュさに満ち、また言語が発明されるよりも昔、バベルの塔が崩壊する以前の神話時代の出来事に立ち会っているかのような厳粛さも感じられる。チェルノブイリ原発事故やベルリンの壁崩壊後に生まれたセルゲイやアナたちは、それこそ本能にとても忠実に生きる新しい“種族”なのかもしれない。そして荒々しい血に塗られた物語のクライマックスには、“サイレント・オブ・バイオレンス”とでも称すべき驚愕の結末が待ち受けている。言葉の綾ではなく、本作を最後まで見届けた瞬間、まさに言葉を失うことになる。 (文=長野辰次)
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『ザ・トライブ』 脚本・監督/ミロスラヴ・スラボシュピツキー 出演/グレゴリー・フェセンコ、ヤナ・ノヴィコヴァ、ロザ・バビィ 字幕なし・手話のみ 配給/彩プロ、ミモザフィルム R18+ 4月18日より渋谷ユーロスペース、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー中  (c)GARMATA FILM PRODUCTION LLC, 2014 (c) UKRAINIAN STATE FILM AGENCY, 2014 http://thetribe.jp

ソウルでイチバン面白い!? 夜遊びは彼女のマンションで「オフィステル」

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マンションの中は完全なプライベート空間。だからか、女のコはこんなセクシーなスタイルで迎えてくれた。
前号・キスバンから続く)  コーディネーターのチョ氏、その友人のピョ氏と3人で宣陵(ソルルン)駅から江南(カンナム)に続くテヘラン通り沿いを歩きつつ、ソウルのニュー風俗の話題に花を咲かせる。 「このテヘラン通り周辺は、オフィスがたくさんあります。だから、風俗店もたくさんあります。キスバンの他にも“オフィステル”という風俗があります」  韓国語なまりの優しい口調でチョ氏が言った。それこそ、記者が入りたかったソウルのニュー風俗なのだ。 「オフィステル」とは、事務所兼用のワンルームマンションのことで、それを舞台とした風俗がある。いわばマントルだ。昨年、摘発されたオフィステルには、日本やヨーロッパからの留学生の女のコもいたというニュースがあった。 「あっ、このビルは、ボクがよく行っていたオフィステルが入ってるビルです(笑)」
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小さな部屋がずらりとならぶオフィスやマンションに、最新風俗が入ってる可能性が高い。
 駅三(ヨクサム)駅近くを歩いているとき、そう言いながらチョ氏は笑った。どうやって店を探すのかというと、日本のデリヘルのように、オフィステルの検索サイトがあり、そこからそれぞれのホームページにアクセスし、電話予約するというシステムだ。ということは、ここでも言葉の壁が立ちはだかってしまったことになる。 「日本人じゃ断られるかな?」  そう嘆く記者にピョ氏が言った。 「めんどくさいけど、全部の店に電話して聞いてみるしかないです。やってみましょう」
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オフィステルの検索サイト。帰国してからわかったが、日本人用に日本語サイトを持つオフィステルもあるが、2万円以上とお値段は高めだ。
 ピョ氏はサムスン製の巨大なスマホで検索した店に電話して、日本人でも大丈夫か聞いてくれたのだ。そして数軒目に可能な店が見つかり、潜入できることになった。料金は60分15万ウォン(約1万5,000円)で、パガジ(ぼったくり)されることもなかった。  向かったのはカンナム駅近くにあるマンション。指定された部屋に行くと、迎えてくれたのは、ブスでも熟女でもないけど、超美人でもない20代半ばのフツーの女のコだ。カタコトの英語で話すと、昼間はOLをしているという。  まあ、ここまでくれば、もうそれほど多くの会話は必要ない。彼女の部屋に遊びに来たという感覚の、いわば逆デリヘルだ。その内容は、日本の風俗とは違って、もちろん最後までのカンナムスタイルだった。
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照明が暗いので、明るくしてほしいと言うと「恥ずかしい」と言われてしまった。
 しかし、このあと、楽しみにしていた、ある期待をくつがえすことがソウルの街で起きようとは、知る由もない初日の夜だった。つづく……。 (写真・文=松本雷太)

「50kgの彼女を独占したい」→「90kgに太らせた!」中国で束縛男が“養豚”プロポーズに大成功!?

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太らせる前の彼女……果たしてどんな姿になったのか?
 妻や恋人への独占欲が膨らみ、異常な行動をとってしまう男性は世界中にいるが、中国・広東省に住む束縛男の信じられない行動がニュースになった。  「銭江晩報」(4月11日付)などによると、広東省に住むこの男性は、かわいい彼女をほかの男に奪われるのを恐れ、彼女を太らせたのちにプロポーズに成功したとして注目を集めている。  彼女がかわいすぎるため、ほかの男たちが寄りついて困った男性は、彼女を連れて毎日、外食をするようになったという。3食すべて外食にして、さらに深夜は夜食を食べに外へ繰り出したという。1日4食を絶えず食べさせた結果、50㎏だった彼女の体重は90㎏まで増加。男性は養豚が成功したかのように太った彼女を見て満足し、おいしい食べ物が集まるレストラン街の前で彼女にプロポーズ。見事、成功を勝ち取ったのだった。「微博」(中国版Twitter)などSNS上でのユーザーの反応は賛否両論だ。
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これが彼氏。
「こいつすごいな。結婚した後、また彼女を飢えさせて戻せばいいんだからな」 「これで安心だと思うか? 俺はポッチャリ系が好きだぞ! 気をつけろよ!」 「男の自己満足ね。これから男性は彼女を嫌いになるわ。恋愛にだって消費期限がある」 「ウソだろ……? 顔変わりすぎだろ? フォトショップで修正した?」 「彼はなんで自分も同じぐらい太らないの? 2人とも頭悪そう。豚!」 「変態で自分勝手な男だな。彼女の健康を考えたことあるのかよ」
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これが90kgになった彼女の姿だ!
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公衆の面前でプロポーズを受け入れ、誓いのキス!
などなどの声が多数、寄せられている。ビフォーの画像を見ると、確かに男ウケしそうなかわいらしい顔立ちだが、アフターはメガネをかけた太ったおばさん風情で、まるで別人だ。姿かたちが変わってしまっても、愛してる――これこそ本当の愛だという人と、彼氏の独りよがり、彼女がかわいそうという声も。2人が幸せならば、それはそれでいいのだが……。  ただし、イギリスでは2011年、17年連れ添った妻への独占欲から、食事にステロイドを混入して太らせた夫が逮捕される事件も起きている。中国では美談と捉える向きもいるようだが、同様の行為は先進国では世間からの批判にさらされるだろう。 (文=棟方笙子)